JP6878754B2 - 吸収性補助パッド - Google Patents
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Description
(8)本発明の第8の態様は、(1)から(7)のいずれかに記載の吸収性補助パッドであって、前記吸収体は、吸収性繊維及び高吸収性ポリマーを含有し、前記高目付領域の坪量が、前記低目付領域の坪量に対して120%以上であり、前記高目付領域の坪量が、240g/m2以上であり、前記低目付領域の坪量が、200g/m2以上であり、前記高目付領域に含まれる吸収性繊維の坪量が、前記低目付領域に含まれる吸収性繊維の坪量よりも30g/m2以上高いことを特徴とするものである。
図1は本発明の吸収性補助パッド1の平面図を示す図面、図2及び図3は本発明の吸収性補助パッド1の断面図を示す図面、図4は本発明の吸収性補助パッド1の使用例を示す図面、である。吸収性補助パッド1は、図1、図2及び図3に示すように、液透過性のトップシート20と、液不透過性のバックシート30と、トップシート20及びバックシート30の間に配置された吸収体40と、吸収性補助パッド1の幅方向の一方の側端部にのみ、後述する立体ギャザー50と、を有し、テープ止めタイプの紙おむつ等の吸収性物品100の端部に配置されるものである。吸収性補助パッド1は、幼児又は成人用を問わず、吸収性物品100と併用して用いることに適している。図4に示すように、吸収性補助パッド1を、吸収性物品100の端部に、立体ギャザー50が吸収性物品100の外周方向となるようにして、配置することにより、軟便の漏れを効果的に防止することができる。
トップシート20は、吸収体40に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収体40を挟んで、バックシート30に対向して配置される。トップシート20は、肌と当接するシートとなることから、トップシート20には、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような性質を有する、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いて、エアスルー法、サーマルボンド法、スパンレース法、スパンボンド法等の公知の加工法によって得られた不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム等を用いることができる。トップシート20は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
バックシート30は、吸収性補助パッド1の外部に体液が漏れないよう、液不透過性を有し、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。バックシート30の形状は、特に限定されないが、吸収性補助パッド1の形状に合わせて、略長方形又は略正方形であることが好ましい。なお、バックシート30の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m2以上40g/m2以下であることが好ましい。
吸収性補助パッド1は、バックシート30の衣類側表面に、吸収性補助パッド1の装着時に、吸収性物品100と固定するための固定手段31が形成されている。固定手段31の基材としては、特に限定されないが、メカニカルフックテープ、粘着テープ、粘着剤を用いることができる。また、固定手段31を保護するための剥離シートを有していてもよく、この剥離シートは、吸収性補助パッド1の包装シートと一体となっていてもよい。
吸収体40は、幅方向の中心線と立体ギャザー50を備えている幅方向の側端部との間に位置する目付の高い高目付領域41と、高目付領域41以外の領域であり、高目付領域41よりも目付の低い低目付領域42と、に区分され、高目付領域41の高さは、低目付領域42よりも高く、高目付領域41の幅方向の寸法は、吸収体40の全体の幅方向の寸法に対して、10%以上50%以下である。このような高目付領域41を設けることにより、吸収性能が向上するとともに、軟便をせき止めることもでき、軟便の漏れをより効果的に防止することができる。なお、高目付領域41を、幅方向の中心線と立体ギャザー50を備えている幅方向の側端部との間に設けることにより、特に、軟便が繰り返し複数回にわたって排泄された場合に、軟便の漏れを効果的に防止することができる。具体的には、既に本発明の吸収性補助パッド1が軟便を吸収した後に、更に軟便の排泄があっても、吸収体40の高目付領域41が軟便をせき止め、かつ、高目付領域41の近傍に位置する立体ギャザー50によって軟便を吸収性補助パッド1内に留めることにより、吸収性補助パッド1から外側への軟便の漏れを効果的に防止することができる。
本発明おいて、吸収体40は吸収性補助パッド1の長手方向に直線状のスリット43を少なくとも一本備える。スリット43を設けることにより、軟便の吸収性を向上させることができる。吸収性向上の観点から、スリット43の長手方向の寸法は、20mm以上270mm以下であることが好ましく、70mm以上220mmであることがより好ましく、スリット43の幅方向の寸法は、5mm以上40mm以下であることが好ましい。また、同様の観点から、上記スリット43の深さは、2mm以上15mm以下とすることが好ましい。
吸収性補助パッド1は、吸収性補助パッド1の幅方向の一方の側端部にのみ、撥水性又は液不透過性を有する二重のシートから構成される立体ギャザー50を有する。図4に示すように、吸収性補助パッド1を吸収性物品100の端部に、立体ギャザー50が吸収性物品100の外周方向となるようにして、配置することにより、吸収性補助パッド1の吸収性を維持しつつ、軟便の漏れを効果的に防止することができる。
また、立体ギャザー50は、自由端側及び基端側に少なくとも一本ずつの伸縮弾性部材51を長手方向に沿って有することが好ましい。伸縮弾性部材51を長手方向に沿って設けることで、立体ギャザー50が起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなり、フィット性が向上することで、軟便の漏れを効果的に防止することができるようになる。伸縮弾性部材51としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状又は帯状の天然ゴム等が使用される。
吸収性補助パッド1の製造方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を採用することができる。例えば、立体ギャザー50をあらかじめトップシート20上に配置し、このトップシート20とバックシート30との間に高目付領域41及び低目付領域42に区分された吸収体40を挟持する。そして、トップシート20とバックシート30とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定し、バックシート30の衣類側表面に固定手段31を形成する。
20 トップシート
30 バックシート
31 固定手段
40 吸収体
41 高目付領域
42 低目付領域
43 スリット
50 立体ギャザー
51 伸縮弾性部材
100 吸収性物品
Claims (8)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置された吸収体と、を有し、吸収性物品の端部に配置される吸収性補助パッドであって、
前記吸収性補助パッドは、前記吸収性補助パッドの幅方向の一方の側端部にのみ、撥水性又は液不透過性を有する二重のシートから構成される立体ギャザーを有し、
前記トップシートは、立体ギャザーを備えていない幅方向の側端部において、前記吸収体の一部及び前記バックシートの一部を巻き込むように、折り返された形状を有し、
前記バックシートは、前記立体ギャザーを備えている幅方向の側端部であって、前記立体ギャザーより幅方向内側において、前記吸収体の一部を前記トップシートの衣類側の位置で巻き込むように、折り返された形状を有し、
前記吸収体は、長手方向に直線状のスリットを、少なくとも一本備え、
前記吸収体は、幅方向の中心線と前記立体ギャザーを備えている幅方向の側端部との間に位置する目付の高い高目付領域と、前記高目付領域以外の領域であり、前記高目付領域よりも目付の低い低目付領域と、に区分され、
前記高目付領域の高さは、前記低目付領域よりも高く、
前記高目付領域の身体側に位置する前記トップシートからの前記立体ギャザーの高さは、前記吸収性補助パッドの幅方向の寸法に対して、20%以上であり、
前記高目付領域の幅方向の寸法は、前記吸収体の全体の幅方向の寸法に対して、10%以上50%以下であり、
前記バックシートの衣類側表面には、吸収性物品との固定手段が形成されている、吸収性補助パッド。 - 長手方向及び幅方向の寸法が、50mm以上300mm以下である、請求項1に記載の吸収性補助パッド。
- 前記高目付領域の身体側に位置する前記トップシートからの前記立体ギャザーの高さが、15mm以上80mm以下である、請求項1又は2に記載の吸収性補助パッド。
- 前記立体ギャザーは、自由端側及び基端側に少なくとも一本ずつの伸縮弾性部材を有する、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記高目付領域が、高さ方向に分離して形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記高目付領域が、高さ方向に分離せずに一体として形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記高目付領域の幅方向の寸法は、10mm以上100mm以下である、請求項1から6のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記吸収体は、吸収性繊維及び高吸収性ポリマーを含有し、
前記高目付領域の坪量が、前記低目付領域の坪量に対して120%以上であり、
前記高目付領域の坪量が、240g/m2以上であり、
前記低目付領域の坪量が、200g/m2以上であり、
前記高目付領域に含まれる吸収性繊維の坪量が、前記低目付領域に含まれる吸収性繊維の坪量よりも30g/m2以上高い、請求項1から7のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
Priority Applications (1)
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JP2017105254A JP6878754B2 (ja) | 2017-05-29 | 2017-05-29 | 吸収性補助パッド |
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JP2018198819A JP2018198819A (ja) | 2018-12-20 |
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2017
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