JP6926383B2 - 吸収性補助パッド及びその使用方法 - Google Patents

吸収性補助パッド及びその使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、軟便等の漏れを適切に防止することができる低コストの吸収性補助パッド及びその使用方法に関する。
一般的に大人用紙おむつには、テープ止めタイプ、パンツタイプ等があり、これらの紙おむつは使用者の排泄における介護の必要度に応じて適宜選択されて使用される。これらの吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、両シートの間に配置された吸収体と、で構成されている。このような構成を採用することにより、尿等の体液は、吸収性物品のトップシートを透過して吸収体に吸収され、バックシートにより外部へ漏れないようになっている。
ところで、テープ止めタイプやパンツタイプの紙おむつ(以下、テープ止めタイプ等の紙おむつと称する)は、それ自体を単独で使用する場合と、その内側に尿取りパッドを併用する場合があるが、現在は、尿取りパッドと併用し、尿取りパッドを、トップシート上に重ねて使用する場合がほとんどである。これは、紙おむつ1枚当たりのコストが高いためで、テープ止めタイプやパンツタイプの紙おむつに比して安価な尿取りパッドで排泄物を吸収して保持した後、尿取りパッドのみを交換することで、排泄後においても、よりコストの高いテープ止めタイプやパンツタイプの紙おむつを交換せずに済み、経済的に低いコストで吸収性物品を使用できるためである。
ここで、尿取りパッドは、尿量に応じて様々なサイズや形状があり、排泄された尿を確実に吸収して漏れを防止することができる。しかしながら、軟便、水様便、下痢便(以下、軟便等と称する)に対しては、吸収性が不十分であり、軟便等が尿取りパッド及びテープ止めタイプ等の紙おむつの外部に漏れることがあったため、軟便等の漏れを防止することを目的とした尿取りパッドについても検討がなされている。
軟便等の漏れを防止することを目的とした尿取りパッドとしては、例えば、特許文献1に、トップシートと、バックシートと、吸収体と、立体ギャザーと、を備えた尿取りパッドにおいて、少なくとも股間部の前端よりも後側の範囲内における、立体ギャザーの突出部位より側方に延在する部分に、衣類側表面から見てカップ状に窪んだカップ部が設けられていることを特徴とする尿取りパッドが開示されている。
特開2014−45980号公報
しかしながら、特許文献1に記載の尿取りパッドにおいても、大量の軟便等が排泄された場合には、尿取りパッドの漏れやすい箇所からテープ止めタイプ等の紙おむつにまで軟便等が漏れ、さらに、テープ止めタイプ等の紙おむつから軟便等が衣服や寝具に漏れてしまう可能性があった。また、尿取りパッドは、テープ止めタイプ等の紙おむつに補助的に用いられるものであるが、広範囲で軟便等の漏れを防止しようとするが故に、必然的にサイズが大きくなることから、原材料コストが高くなり、使用者としては、コスト的に十分に満足できないという問題もあった。したがって、本発明は以上の点の課題に鑑みてなされたものであり、軟便等の漏れを適切に防止することができる低コストの吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、吸収体及び液透過性の表面材から構成した、可撓性を有する柱状の形態である、吸収性補助パッドであって、少なくとも、吸収体の長手方向の側面を、表面材で覆い、かつ、吸収性補助パッドの長手方向の寸法、及び、吸収性補助パッドの短手方向の断面の形状と外周を、所定のものとする、吸収性補助パッドによれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、吸収体及び液透過性の表面材から構成され、吸収性物品の端部に配置される吸収性補助パッドであって、前記吸収性補助パッドは、可撓性を有する柱状の形態であり、少なくとも、前記吸収体の長手方向の側面は、前記表面材に覆われており、前記吸収性補助パッドの長手方向の寸法は、1000mm以上1200mm以下であり、前記吸収性補助パッドの短手方向の断面の形状は、略矩形又は略円形であり、前記吸収性補助パッドの短手方向の断面の外周は、100mm以上120mm以下である、吸収性補助パッドである。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載の吸収性補助パッドであって、前記表面材が、親水性サーマルボンド不織布又は親水性スパンボンド不織布であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載の吸収性補助パッドであって、
前記吸収体が、少なくとも吸収性繊維を含有することを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(3)に記載の吸収性補助パッドであって、前記吸収性繊維が、フラッフパルプであり、前記表面材の長手方向両端部が、閉塞されており、前記表面材が、前記吸収体の全体を覆っていることを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(1)又は(2)に記載の吸収性補助パッドであって、前記吸収体が、一種又は二種以上の親水性不織布であり、前記親水性不織布が積層され又は蛇腹状に折り畳まれることを特徴とするものである。
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載の吸収性補助パッドであって、圧縮率が、30%以上60%以下であることを特徴とするものである。
(7)本発明の第7の態様は、(1)から(6)のいずれかに記載の吸収性補助パッドの使用方法であって、吸収性物品の股部に位置する排尿領域及び排便領域を前部から後部にかけて囲い、かつ、吸収性物品の立体ギャザーの内側に沿うように、略U字状に配置し、吸収性物品からの軟便等の漏れを防止する吸収性補助パッドの使用方法である。
本発明の吸収性補助パッドは、吸収体及び液透過性の表面材から構成され、可撓性を有する柱状の形態であり、少なくとも、吸収体の長手方向の側面は、表面材に覆われている。このため、吸収性補助パッドを、テープ止めタイプ等の紙おむつや尿取りパッド等の吸収性物品の端部に、例えば、吸収性物品の股部に位置する排尿領域及び排便領域を前部から後部にかけて囲い、かつ、吸収性物品の立体ギャザーの内側に沿うように、略U字状に配置することにより、吸収性補助パッドが軟便等を堰き止め、吸収性物品からの軟便等の漏れを防止することができる。また、本発明の吸収性補助パッドは、吸収体を表面材で覆うシンプルな構成であるため、原材料コスト及び加工コストを抑えることができる。さらに、吸収性補助パッドの長手方向の寸法と吸収性補助パッドの短手方向の断面の外周を上記の範囲にすることで、着用する吸収性物品の態様、大きさ、形状に合わせて、軟便等の漏れを適切に防止できる吸収性補助パッドを提供することができる。よって、本発明によれば、軟便等の漏れを適切に防止することができ、かつ、低コスト化を実現できる。
本発明の吸収性補助パッドの側面図である 本発明の吸収性補助パッドの側面図である。 吸収体が蛇腹状に折り畳まれている親水性不織布である場合の、図1のY1−Y1断面図である。 本発明の吸収性補助パッドの使用例を示す図面である。 図4のA1−A1断面図である。 本発明の吸収性補助パッドの使用例を示す図面である。 図6のB1−B1断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明の実施形態の説明の全体を通して、同じ要素には同じ符号を付している。
本明細書の説明において、吸収性補助パッド1の着用時とは、吸収性補助パッド1の装着時及び装着後の少なくとも一方をいう。吸収性補助パッド1の長手方向とは、柱状の形態である吸収性補助パッド1の側面に平行な方向であり、図中Xで表す方向である。一方、吸収性補助パッド1の短手方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中Yで表す方向である。さらに、身体側表面とは、吸収体20等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、衣類側表面とは、吸収体20等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
<吸収性補助パッド>
図1及び図2は本発明の吸収性補助パッド1の側面図、図3は本発明の吸収性補助パッド1の断面図(図1のY−Yの断面図)、図4及び図6は本発明の吸収性補助パッド1の使用例を示す図面、図5は図4のA1−A1断面図、図7は図6のB1−B1断面図である。本発明の吸収性補助パッド1は、図4及び図5に示すように、テープ止めタイプ等の紙おむつ40に、直接配置させることもでき、また、図6及び図7に示すように、テープ止めタイプ等の紙おむつ40に尿取りパッド50を装着させ、尿取りパッド50の身体側に、配置させることもできる。吸収性補助パッド1は、図1から図3に示すように、吸収体20及び液透過性の表面材30から構成され、可撓性を有する柱状の形態であり、少なくとも、吸収体20の長手方向の側面は、表面材30に覆われており、テープ止めタイプ等の紙おむつ40や尿取りパッド50等の吸収性物品の端部に配置されるものである。このため、吸収性補助パッド1を、図4から図7に示すように、テープ止めタイプ等の紙おむつ40や尿取りパッド50等の吸収性物品の股部bに位置する排尿領域及び排便領域を前部aから後部cにかけて囲い、かつ、テープ止めタイプ等の立体ギャザー41や尿取りパッドの立体ギャザー51の内側に沿うように、略U字状に配置することにより、吸収性補助パッド1が軟便等を堰き止め、吸収性物品からの軟便等の漏れを防止することができる。また、本発明の吸収性補助パッド1は、吸収体20と表面材30とからなるシンプルな構成であるため、原材料コスト及び加工コストを抑えることができる。
吸収性補助パッド1の短手方向の断面の形状は、フィット性の観点から、略矩形又は略円形である。また、吸収性補助パッド1の長手方向の寸法は、800mm以上1500mm以下であり、1000mm以上1200mm以下であることが好ましく、吸収性補助パッド1の短手方向の断面の外周は、95mm以上140mm以下であり、100mm以上120mm以下であることがより好ましい。吸収性補助パッド1の長手方向の寸法と短手方向の断面の外周を上記の範囲にすることで、着用する吸収性物品の態様、大きさ、形状に合わせて、軟便等の漏れを適切に防止できる吸収性補助パッド1を提供することができる。
(圧縮率)
本発明の吸収性補助パッド1の無荷重の厚さ(以下、「圧縮前の厚さ」とする)は、15mm以上35mm以下であることが好ましく、20mm以上30mm以下であることがより好ましい。また、吸収性補助パッド1に、縦及び横の寸法が50mmであるアクリルプレートを乗せ、さらに、アクリルプレートの上に688gの重りを乗せた状態での吸収性補助パッド1の厚さ(以下、「圧縮後の厚さ」とする)は、5mm以上15mm以下であることが好ましく、8mm以上10mm以下であることがより好ましい。さらに、{圧縮前の厚さ(mm)−圧縮後の厚さ(mm)}/圧縮前の厚さ(mm)×100の式で算出される数値を、吸収性補助パッド1の圧縮率(%)とし、圧縮率(%)は、フィット性の観点から、30%以上60%以下であることが好ましく、45%以上55%以下であることがより好ましい。圧縮前後の厚さ及び圧縮率を上記の範囲とすることで、吸収性補助パッド1が、体圧がかかった身体に隙間なくフィットし、軟便等の漏れを効果的に防止することができ、かつ、着用時の痛みや褥瘡を防止することができる。
[吸収体]
本発明に用いられる吸収体20は、次の態様のいずれかを用いることが好ましい。
(吸収体の第一の態様)
本発明に用いる吸収体20の基材は、軟便等を吸収できるものであれば、特に限定されないが、第一の態様として、吸収体20は、少なくとも吸収性繊維を含有することが好ましい。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティッシュ、吸収紙等が挙げられるが、これらの中でも、適度な通液性及び吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m以上800g/m以下の坪量とすることが好ましい。なお、当該態様において、吸収体20は、吸収性繊維に加えて、高吸収性ポリマー(SAP)を含有してもよいが、SAPを混合せずに、フラッフパルプ等の吸収性繊維のみで構成したほうが、吸収体20が柔らかくなることで、身体と吸収性物品との隙間を埋めることができ、より効果的に軟便等の漏れを防止することができる点で、好ましい。
SAPとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系共重合体、ポリアスパラギン酸塩系共重合体、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系共重合体が好ましい。吸収体20にSAPを含有させる場合には、吸収体20のSAP量は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、500g/m以下の坪量とすることが好ましい。また、肌触り、吸収速度及び吸収量の観点から、吸収体20の重量に対するSAPの重量は、50質量%以下であることが好ましい。なお、吸収体20において、吸収性繊維の他にSAPを混合する場合には、吸収性繊維及びSAPの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成すればよい。
(吸収体の第二の態様)
また、上記の第一の態様とは異なる吸収体20の第二の態様として、吸収体20が、一種又は二種以上の親水性嵩高不織布であり、親水性嵩高不織布が積層され又は図3に示すように蛇腹状に折り畳まれていることが好ましい。
親水性嵩高不織布の素材としては、親水化処理したポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維やレーヨン等の再生繊維を用いることができ、親水性嵩高不織布の加工法としては、スパンボンド法、スパンレース法、エアレイド法、メルトブロー法等の公知の加工法を用いることができる。これらの素材及び加工法で作られる親水性嵩高不織布のうち、本発明の吸収性補助パッド1に用いる親水性嵩高不織布としては、適度な通液性および吸収性の観点から、パルプ含有エアレイド不織布、バインダーを使用せずに木材パルプを交絡させたポリプロピレンメルトブローン不織布、又は、レーヨンスパンレース不織布を用いることが好ましい。
なお、吸収体20の吸収性の観点から、上記のパルプ含有エアレイド不織布に含まれるパルプの重量は、吸収体20の重量に対して、80%以上であることが好ましく、上記のバインダーを使用せずに木材パルプを交絡させたポリプロピレンメルトブローン不織布に含まれる木材パルプの重量は、吸収体20の重量に対して、60%以上80%以下であることが好ましい。
[表面材]
表面材30は、吸収体20に向けて体液を速やかに通過させるものであり、少なくとも、吸収体20の長手方向の側面を覆っている。表面材30は、肌と当接するシートとなることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような基材、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、又はこれらを積層した複合シートといった材料から形成される。表面材30は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。なお、本発明に用いる表面材30としては、親水性サーマルボンド不織布、又は、親水性スパンボンド不織布であることが好ましい。不織布の素材としては、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維やレーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
表面材30は、図1に示すように、直線状の第一の接合部31を、長手方向に有しており、当該接合部により、表面材30が接合され、吸収体20の長手方向の側面を覆うことができる。表面材30の接合は、ヒートシール、超音波シール、ホットメルト等の公知の方法により行うことができる。また、吸収体20が上記した第一の態様である場合で、かつ、吸収性繊維がフラッフパルプである場合には、フラッフパルプが吸収性補助パッド1の長手方向両端部から漏れることを防止するために、図2に示すように、表面材30の長手方向両端部が第二の接合部32により、閉塞されており、表面材30が、吸収体20の全体を覆っていることが好ましい。
さらに、表面材30の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上200g/m以下であることが好ましい。表面材30には、肌への刺激を低減させるために、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を適用してもよい。
(係止手段)
また、表面材30は、吸収性補助パッド1の長手方向の両端部同士を係止する係止手段を、少なくとも一箇所に有していてもよい。係止手段により、長手方向の両端部同士を係止することにより、吸収性補助パッド1をO字状に吸収性物品に配置することもできる。吸収性補助パッド1をO字状に配置することにより、側臥位である場合に、軟便等が前方へ漏れることを防止することができる。なお、係止手段としては、フック部材、粘着剤等を用いることができる。
(固定手段)
また、表面材30は、吸収性補助パッド1を吸収性物品の表面に固定する固定手段を、少なくとも一箇所に有していてもよい。固定手段としては、フック部材、粘着剤等を用いることができる。また、固定手段を保護するための剥離シートを有していてもよく、この剥離シートは、吸収性補助パッド1の包装シートと一体となっていてもよい。
<吸収性補助パッドの使用方法>
本発明の吸収性補助パッド1の使用方法について、図4から図7を用いて説明する。本発明の吸収性補助パッド1は、図4及び図5に示すように、吸収性物品であるテープ止めタイプ等の紙おむつ40に、直接配置させることもできる。具体的には、テープ止めタイプ等の紙おむつ40のトップシート42上の股部bに位置する排尿領域及び排便領域を前部aから後部cにかけて囲うように、かつ、テープ止めタイプ等の紙おむつ40の立体ギャザー41の内側に沿うように、略U字状に配置する。このように、吸収性補助パッド1を配置することにより、吸収性補助パッド1が軟便等を堰き止め、テープ止めタイプ等の紙おむつ40からの軟便等の漏れを防止することができる。また、図6及び図7に示すように、本発明の吸収性補助パッド1は、テープ止めタイプ等の紙おむつ40と尿取りパッド50を併用する場合にも、使用することができる。具体的には、テープ止めタイプ等の紙おむつ40のトップシート42の身体側に吸収性物品である尿取りパッド50を、装着させ、尿取りパッド50のトップシート52の身体側に、吸収性補助パッド1を配置させる。この場合も、尿取りパッド50のトップシート52上の股部bに位置する排尿領域及び排便領域を前部aから後部cにかけて囲うように、かつ、テープ止めタイプ等の紙おむつ40の立体ギャザー41の内側に沿うように、さらに、尿取りパッド50が立体ギャザー51を備える場合には尿取りパッド50の立体ギャザー51の内側に沿うように、略U字状に配置する。このように、吸収性補助パッド1を配置することにより、吸収性補助パッド1が軟便等を堰き止め、尿取りパッド50からテープ止めタイプ等の紙おむつ40への軟便等の漏れを防止することができる。
以下、本発明について実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
<実施例1から5、比較例1から3>
表1に示すように、吸収体及び表面材の基質、吸収性補助パッドの長手方向の寸法及び吸収性補助パッドの短手方向の断面の外周が、それぞれ異なる各吸収性補助パッドを用意し、吸収性補助パッドの圧縮前の厚さ、圧縮後の厚さ及び圧縮率を測定し、さらに、軟便等の漏れ防止及び着用時の快適性を評価した。
(吸収体)
実施例2の吸収性補助パッドの吸収体に含まれるSAPは、吸収体の重量に対して10%となるように調整した。また、不織布から構成される実施例3から5の吸収体については、2枚重ねた不織布を、二つ折りした後に、さらに三つ折りし、不織布の12枚分が重なるように蛇腹状に折り畳み作製した。さらに、パルプ含有エアレイド不織布に含まれるパルプの重量は、吸収体の重量に対して、100%となるように調整し、上記のバインダーを使用せずに木材パルプを交絡させたポリプロピレンメルトブローン不織布に含まれる木材パルプの重量は、吸収体の重量に対して、70%となるように調整した。
(表面材)
表1及び表2に記載の各加工法を用いて、各表面材を作成した。
(吸収性補助パッドの圧縮前、圧縮後の厚さ及び圧縮率)
吸収体を表面材で多い、吸収性補助パッドを作製し、吸収性補助パッドの無荷重の厚さを測定し、圧縮前の厚さとした。その後、吸収性補助パッドの上面に縦及び横の寸法が50mmであるアクリルプレートを乗せ、さらに、アクリルプレートの上に、688gの重りを乗せ、吸収性補助パッドの圧縮後の厚さを測定した。{圧縮前の厚さ(mm)−圧縮後の厚さ(mm)}/圧縮前の厚さ(mm)×100の式で算出される数値を、吸収性補助パッドの圧縮率(%)とした。
(軟便等の漏れ防止評価)
モニター20人による以下の評価を行った。各吸収性補助パッドを、テープ止めタイプの紙おむつの股部に位置する排尿領域及び排便領域を前部から後部にかけて囲い、かつ、吸収性物品の立体ギャザーの内側に沿うように、略U字状に配置し、着用時の軟便等の漏れについて、「軟便等の漏れがある」又は「軟便等の漏れがない」のいずれかを選択し、以下の基準により評価結果を算出した。
◎:「軟便等の漏れがない」が16人以上20人以下のとき
○:「軟便等の漏れがない」が11人以上15人以下のとき
△:「軟便等の漏れがない」が6人以上10人以下のとき
×:「軟便等の漏れがない」が0人以上5人以下のとき
(快適性評価)
上記の軟便等の漏れ防止の評価を行うと同時に、着用時の快適性の評価も行った。「異物感がある」又は「異物感がない」のいずれかを選択し、以下の基準により評価結果を算出した。
◎:「異物感がない」が16人以上20人以下のとき
○:「異物感がない」が11人以上15人以下のとき
△:「異物感がない」が6人以上10人以下のとき
×:「異物感がない」が0人以上5人以下のとき
なお、上記の軟便等の漏れの防止評価及び快適性の評価の結果については、△以上を合格とした。
Figure 0006926383
Figure 0006926383
実施例1から5より、本発明によれば、軟便等の漏れを防止可能な吸収性補助パッドを得られることが分かる。一方、比較例1の吸収性補助パッドでは、吸収性補助パッドの長手方向の寸法が短いため、十分に軟便等の漏れを防止できないことが分かる。また、比較例2の吸収性補助パッドでは、吸収性補助パッドの短手方向の断面の外周が大きく断面積が大きくなることにより、吸収性補助パッドがテープ止めタイプの紙おむつの立体ギャザーの外側まで超えてしまい、十分に軟便等の漏れを防止できないことが分かる。さらに、比較例3の吸収性補助パッドでは、短手方向の断面の外周が小さいため、吸収性補助パッドのフィット性が低下し、十分に軟便等の漏れを防止できないことが分かる。
1 吸収性補助パッド
20 吸収体
30 表面材
31 第一の接合部
32 第二の接合部
40 吸収性物品(テープ止めタイプ等の紙おむつ)
41 吸収性物品(テープ止めタイプ等の紙おむつ)の立体ギャザー
42 吸収性物品(テープ止めタイプ等の紙おむつ)のトップシート
50 吸収性物品(尿取りパッド)
51 吸収性物品(尿取りパッド)の立体ギャザー
52 吸収性物品(尿取りパッド)のトップシート
a 前部
b 股部
c 後部

Claims (7)

  1. 吸収体及び液透過性の表面材から構成され、吸収性物品の端部に配置される吸収性補助パッドであって、
    前記吸収性補助パッドは、可撓性を有する柱状の形態であり、
    少なくとも、前記吸収体の長手方向の側面は、前記表面材に覆われており、
    前記吸収性補助パッドの長手方向の寸法は、1000mm以上1200mm以下であり、
    前記吸収性補助パッドの短手方向の断面の形状は、略矩形又は略円形であり、
    前記吸収性補助パッドの短手方向の断面の外周は、100mm以上120mm以下である、吸収性補助パッド。
  2. 前記表面材が、親水性サーマルボンド不織布又は親水性スパンボンド不織布である、請求項1に記載の吸収性補助パッド。
  3. 前記吸収体が、少なくとも吸収性繊維を含有する、請求項1又は2に記載の吸収性補助パッド。
  4. 前記吸収性繊維が、フラッフパルプであり、
    前記表面材の長手方向両端部が、閉塞されており、
    前記表面材が、前記吸収体の全体を覆っている、請求項3に記載の吸収性補助パッド。
  5. 前記吸収体が、一種又は二種以上の親水性不織布であり、前記親水性不織布が積層され又は蛇腹状に折り畳まれる、請求項1又は2に記載の吸収性補助パッド。
  6. 圧縮率が、30%以上60%以下である、請求項1から5のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
  7. 吸収性物品の股部に位置する排尿領域及び排便領域を前部から後部にかけて囲い、かつ、吸収性物品の立体ギャザーの内側に沿うように、請求項1から6のいずれかに記載の吸収性補助パッドを、略U字状に配置し、吸収性物品からの軟便等の漏れを防止する吸収性補助パッドの使用方法。
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