JP2020028557A - 吸収性補助パッド - Google Patents

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【課題】軟便の漏れを適切に防止することができる低コストの吸収性補助パッドを提供する。【解決手段】吸収性本体11とフラップ部15とを備え、吸収性本体11が、可撓性を有する柱形状の吸収体12と吸収体12を覆う第一の液透過性表面材13とからなり、吸収性本体11の長手方向Yの両端は閉塞しており、吸収性本体11の断面の形状が、略円形であり、断面の周長が60mm以上140mm以下であり、吸収体12の長手方向Yの長さL2が800mm以上1500mm以下であり、フラップ部15が、第二の液透過性表面材16からなり、吸収性本体11の上部であって吸収性本体11の長手方向Yの両端部及び中央部の3か所に備えられており、第二の液透過性表面材16の吸収性物品と接する面16aに、吸収性物品と第二の液透過性表面材16とを固定する固定手段17を有する吸収性補助パッド10とする。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性補助パッドに関する。
一般的に大人用紙おむつには、テープ止めタイプ、パンツタイプ等があり、これらの吸収性物品は使用者の排泄における介護の必要度に応じて適宜選択されて使用される。これらの吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、両シートの間に配置された吸収体と、で構成されている。このような構成を採用することにより、尿等の体液は、吸収性物品のトップシートを透過して吸収体に吸収され、バックシートにより外部へ漏れないようになっている。
ところで、テープ止めタイプやパンツタイプの紙おむつ(以下、テープ止めタイプ等の紙おむつと称する)は、それ自体を単独で使用する場合と、その内側に尿取りパッドを併用する場合があるが、現在は、尿取りパッドと併用し、尿取りパッドを、トップシート上に重ねて使用する場合がほとんどである。これは、紙おむつ1枚当たりのコストが高いためで、テープ止めタイプ等の紙おむつに比して安価な尿取りパッドで排泄物を吸収して保持した後、尿取りパッドのみを交換することで、排泄後においても、よりコストの高いテープ止めタイプ等の紙おむつを交換せずに済み、経済的に低いコストで吸収性物品を使用できるためである。
ここで、尿取りパッドは、尿量に応じて様々なサイズや形状があり、排泄された尿を確実に吸収して漏れを防止することができる。しかしながら、軟便、水様便、下痢便(以下、軟便と称する)に対しては、吸収性が不十分であり、軟便が尿取りパッド及びテープ止めタイプ等の紙おむつの外部に漏れることがあったため、軟便の漏れを防止することを目的とした尿取りパッドについても検討がなされている。
軟便の漏れを防止することを目的とした尿取りパッドとしては、例えば、特許文献1には、表面シートから吸収体までを厚み方向に貫通する貫通孔が形成され、吸収体と裏面シートとの間に、不織布又は発泡体からなり、かつ肌当接面に凹凸構造が形成されている拡散層を有する吸収性物品が開示されている。
また、特許文献2には、表面を形成する透液性トップシートと、裏面側に位置する液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、表面の両側部を付け根部分として表側に突出する立体ギャザーとを備えた、パッドタイプ使い捨ておむつであって、少なくとも股間部の前端よりも後側の範囲内における、立体ギャザーの突出部位より側方に延在する部分に、表面側から見てカップ状に窪んだカップ部が設けられているパッドタイプ使い捨ておむつが開示されている。
更に、特許文献3には、トップシートの上面に、トップシート側から順に便受け下シート及び便受けシートを更に備え、便受け下シートの軟便透過速度V2が便受けシートの軟便透過速度V1よりも大きい吸収性物品が開示されている。
また更に、特許文献4には、臀部当接部に排泄物を収納保持する便ポケットが設けられ、便ポケットの開口部をメッシュシートにより被覆するとともに、メッシュシートの少なくとも排尿部を含む中間領域に親水剤塗布による表面処理が施された吸収性物品が開示されている。
特開2016−112232号公報 特開2014−45980号公報 特開2009−22460号公報 特開2007−90056号公報
しかしながら、上記特許文献に記載の吸収性物品等においても、大量の軟便が排泄された場合には、尿取りパッドの漏れやすい箇所からテープ止めタイプ等の紙おむつにまで軟便が漏れ、更に、テープ止めタイプ等の紙おむつから軟便が衣服や寝具に漏れてしまう可能性があった。また、尿取りパッドは、テープ止めタイプ等の紙おむつに補助的に用いられるものであるが、広範囲で軟便の漏れを防止しようとするが故に、必然的にサイズが大きくなることから、原材料コストが高くなり、使用者としては、コスト的に十分に満足できないという問題もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、軟便の漏れを適切に防止することができる低コストの吸収性補助パッドを提供することを目的とする。
本発明は、本発明者が、鋭意検討した結果、吸収性補助パッドとして、柱形状の吸収性本体と吸収性本体を吸収性物品に固定するフラップ部とを有する構造を採用し、吸収性物品に配置することによって、軟便の漏れを適切に防止することができ、かつ低コストの吸収性補助パッドを提供できることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明の吸収性補助パッドは、吸収性物品に配置する吸収性補助パッドであって、前記吸収性補助パッドが、吸収性本体とフラップ部とを備え、前記吸収性本体が、可撓性を有する柱形状の吸収体と該吸収体を覆う第一の液透過性表面材とからなり、前記吸収性本体の長手方向の両端は閉塞しており、前記吸収性本体の断面の形状が略矩形又は略円形であり、かつ前記吸収性本体の断面の周長が60mm以上140mm以下であり、前記吸収体の長手方向の長さが800mm以上1500mm以下であり、前記フラップ部が、略矩形状の第二の液透過性表面材からなり、前記吸収性本体の短手方向の両側の一方から他方に亘って前記吸収性本体の上部を覆うように、前記吸収性本体の長手方向の両端部及び中央部のうち少なくとも前記両端部に配置され、前記第二の液透過性表面材は前記吸収性本体の前記第一の液透過性表面材と少なくとも一部が接合されており、前記第二の液透過性表面材の前記吸収性物品と接する面に、前記吸収性物品と前記第二の液透過性表面材とを固定する固定手段が設けられているものである。
前記フラップ部は、前記吸収性本体の長手方向の両端部及び中央部の3か所に備えられていることが好ましい。
本発明の吸収性補助パッドは、前記吸収性物品の前部、後部及び側部のうち少なくとも後部及び側部に配置されることが好ましい。
ここで、吸収性物品の前部及び後部とは、着用者が吸収性物品を着用した際の前方及び後方を意味する。
また、前記第一の液透過性表面材及び第二の液透過性表面材は、親水性サーマルボンド不織布又は親水性スパンボンド不織布であることが好ましい。
また、前記吸収体は、吸収性繊維のみ、吸収性繊維と高吸収性ポリマーとの混合物、又は親水性不織布の積層体で構成されることが好ましい。
また、前記固定手段は、フック部材又は粘着剤であることが好ましい。
また、前記固定手段は、前記吸収性本体を挟んで前記吸収性本体の短手方向の両側に設けられていることが好ましい。
本発明の吸収性補助パッドによれば、軟便の漏れを適切に防止することができ、かつ、低コスト化を実現できる。
本発明の吸収性補助パッドの一実施形態を示す平面図である。 本発明の吸収性補助パッドの使用例を示す平面図である。 図1におけるX−X断面図である。 図3において吸収性本体の断面の形状を略矩形とした場合の例を示す断面図である。 図1におけるA方向からの投影図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の実施形態の説明の全体を通して、同じ要素には同じ符号を付している。
本明細書において、吸収性補助パッドの着用時とは、吸収性補助パッドの装着時及び装着後の少なくとも一方をいう。身体側表面とは、吸収性補助パッド及び吸収性補助パッドに用いる各部材、テープ止めタイプ等の紙おむつに例示される吸収性物品及び吸収性物品に用いる各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、衣類側表面とは、表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
<吸収性補助パッド>
図1は、本発明の吸収性補助パッドの一実施形態を示す平面図である。図2は、本実施形態の吸収性補助パッドの使用例を示す平面図である。図3は、図1におけるX−X断面図である。図4は、図3において吸収性本体の断面の形状を略矩形とした場合の例を示す断面図である。図5は、図1におけるA方向からの投影図である。
なお、本明細書において、吸収性物品とは、特に限定されず、テープ止めタイプ等の紙おむつ、尿取りパッド、軽失禁パッド等を指す。
図1に示すように、本実施形態の吸収性補助パッド10は、可撓性を有する柱形状の吸収性本体11と、吸収性本体11の長手方向Yの両端及び中央部の3か所に設けられたフラップ部15a、15b、15cとを備える。
吸収性補助パッド10は、例えば、図2に示すように、テープ止めタイプ等の紙おむつ等の吸収性物品20の股部bに位置する排尿領域及び排便領域を、股部bから、股部bの立体ギャザー21の外側(吸収性物品の側部)に沿うように、後部cにかけて囲い、略U字状に配置することができる。略U字状に配置することにより、吸収性補助パッド10が側部及び後部cで軟便を堰き止めるため、収性物品20から軟便が漏れることを防止することができる。
吸収性補助パッド10は、吸収性物品20の前部a、後部c及び側部のうち少なくとも後部c及び側部に配置される形態、すなわち、上記略U字状に配置する形態であれば、本発明の効果を良好に発揮するが、本実施形態に限られず、本発明の吸収性補助パッド10を、吸収性物品20の股部bを全て囲うように略O字状に配置することもできる。略O字状に配置することによって、後部c及び側部へ流れた軟便に加え、さらに予期せず前部aへ流れた軟便が吸収性物品20から漏れることを防止することができる。
なお、本発明の吸収性補助パッド10は、上記のように、吸収性物品20の身体側表面に、直接配置させることもできる他、吸収性物品20の身体側表面に、別途尿取りパッドを装着させ、当該尿取りパッドのトップシートの身体側表面に配置させることもできる。
また、本発明の吸収性補助パッド10は、吸収性本体11を構成する吸収体12及び第一の液透過性表面材13、並びにフラップ部15を構成する第二の液透過性表面材16からなる簡易な構成であるため、原材料コスト及び加工コストを抑えることができるという効果も有する。
[吸収性本体]
吸収性本体11は、図1に示すように、可撓性を有する柱形状の吸収体12と吸収体12を覆う第一の液透過性表面材13とからなり、第一の液透過性表面材13が、吸収体12の長手方向Yの両端で接合されて閉塞されている(以下、接合された部分を接合部分14と記載する)。接合部分14は、例えば、図5に示すように、吸収体12を含まず、第一の液透過性表面材13が延在した部分を互いに接合することにより設けることができる。接合は、熱、超音波、又はホットメルト接着剤によって行うことができる。
本発明の吸収性本体11の短手方向Xの断面の形状は、図3及び図4に示すように、略円形又は略矩形であり、かつ、吸収性本体11断面の周長が60mm以上140mm以下である。これにより、吸収性補助パッド10の吸収性物品20への密着性が確保でき、軟便を堰き止めつつ、軟便に含まれる水分を吸収することができるため、軟便の漏れを適切に防止することができる。
(圧縮率)
本発明の吸収性本体11の無荷重の厚さ(以下、「圧縮前の厚さ」とする)は、15mm以上35mm以下であることが好ましく、20mm以上30mm以下であることがより好ましい。また、吸収性本体11に、縦及び横の寸法が50mmであるアクリルプレートを乗せ、更に、アクリルプレートの上に688gの重りを乗せた状態での吸収性本体11の厚さ(以下、「圧縮後の厚さ」とする)は、5mm以上15mm以下であることが好ましく、8mm以上10mm以下であることがより好ましい。更に、{圧縮前の厚さ(mm)−圧縮後の厚さ(mm)}/圧縮前の厚さ(mm)×100の式で算出される数値を、吸収性本体11の圧縮率(%)とし、圧縮率(%)は、フィット性の観点から、30%以上60%以下であることが好ましく、45%以上55%以下であることがより好ましい。圧縮前後の厚さ及び圧縮率を上記の範囲とすることで、吸収性本体11が、体圧がかかった身体に隙間なくフィットし、軟便の漏れを効果的に防止することができ、かつ、着用時の痛みや褥瘡を防止することができる。
(吸収体)
吸収体12は、軟便を堰き止めつつ、軟便に含まれる水分を吸収する重要な役割を担う。吸収体12の長手方向Yの長さL(図1参照)は、800mm以上1500mm以下であり、1000mm以上1200mm以下であることが好ましい。吸収体12の長手方向Yの長さLを上記の範囲に調整することにより、着用する吸収性物品の態様、大きさ、形状に合わせて、軟便の漏れを適切に防止可能な吸収性補助パッド10を提供することができる。
吸収体12は、軟便を堰き止めつつ、軟便に含まれる水分を吸収する重要な役割を担う観点から、吸収体12の長手方向Yの長さLは、吸収性補助パッド10の長手方向Yの長さL(図1参照)に対して、75%以上95%以下であることが好ましい。
吸収性本体11に用いる吸収体12は、軟便を吸収できるものであれば、特に限定されず、吸収性繊維のみ、吸収性繊維と高吸収性ポリマーとの混合物、又は親水性不織布の積層体で構成されることが好ましい。
吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はない。例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティッシュ、吸収紙等が挙げられる。これらの中でも、適度な通液性及び吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体12が吸収性繊維のみで構成される場合には、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m以上800g/m以下の坪量とすることが好ましい。
吸収体12が、吸収性繊維に加えて、高吸収性ポリマー(SAP)を含有する場合において、SAPとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系共重合体、ポリアスパラギン酸塩系共重合体、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系共重合体が好ましい。この場合において、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、SAPの坪量は、50g/m以上500g/m以下とすることが好ましく、吸収性繊維の坪量は、100g/m以上800g/m以下とすることが好ましい。また、肌触り、吸収速度及び吸収量の観点から、吸収体12の重量に対するSAPの重量は、50質量%以下であることが好ましい。吸収性繊維にSAPを混合する場合には、吸収性繊維及びSAPの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成すればよい。
吸収体12が親水性不織布の積層体である場合には、親水性不織布は1種に限定されず、複数を用いてもよい。この場合において、複数枚の親水性不織布が積層されていてもよいし、親水性不織布を蛇腹状に折り畳んで積層体を構成してもよい。
親水性不織布の素材としては、親水化処理したポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維やレーヨン等の再生繊維を用いることができ、親水性不織布の加工法としては、スパンボンド法、スパンレース法、エアレイド法、メルトブロー法等の公知の加工法を用いることができる。これらの素材及び加工法で作られる親水性不織布のうち、本発明の吸収性補助パッド10に用いる親水性嵩高不織布としては、適度な通液性及び吸収性の観点から、パルプ含有エアレイド不織布、バインダーを使用せずに木材パルプを交絡させたポリプロピレンメルトブローン不織布、又は、レーヨンスパンレース不織布を用いることが好ましい。親水性不織布の坪量は、15g/m以上200g/m以下とすることが好ましい。
なお、吸収体12の吸収性の観点から、上記のパルプ含有エアレイド不織布に含まれるパルプの重量は、吸収体12の重量に対して、80%以上であることが好ましく、上記のバインダーを使用せずに木材パルプを交絡させたポリプロピレンメルトブローン不織布に含まれる木材パルプの重量は、吸収体12の重量に対して、60%以上80%以下であることが好ましい。
(第一の液透過性表面材)
第一の液透過性表面材13は、吸収体12に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収体12を覆っている。第一の液透過性表面材13は、肌と当接するシートとなることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような基材、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、又はこれらを積層した複合シートといった材料から形成される。第一の液透過性表面材13は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。なお、本発明に用いる第一の液透過性表面材13としては、親水性サーマルボンド不織布、又は、親水性スパンボンド不織布であることが好ましい。不織布の素材としては、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維やレーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
第一の液透過性表面材13の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上200g/m以下であることが好ましい。第一の液透過性表面材13には、肌への刺激を低減させるために、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を適用してもよい。
[フラップ部]
本発明の吸収性補助パッド10は、フラップ部15を有する。本実施形態では、フラップ部15は、図1に示すように、略矩形状の第二の液透過性表面材からなり、吸収性本体11の短手方向Xの両側の一方から他方に亘って吸収性本体11の上部を覆うように、吸収性本体11の長手方向Yの両端部及び中央部の少なくとも3箇所(15a、15b、15c)に配置され、第二の液透過性表面材16は吸収性本体11の第一の液透過性表面材13と少なくとも一部が接合されているものである。
吸収性本体11の長手方向Yの端部におけるフラップ部15a及び15cは、図5に示すように、フラップ部内部で吸収性本体11が動かないように、端部は閉塞している。この場合、フラップ部15a及び15cの第二の液透過性表面材16は、熱融着、超音波又はホットメルト接着剤によって、第一の液透過性表面材13と一緒に接着されて閉塞されることが好ましい。
フラップ部15の接合部分14以外の領域では、吸収性本体11の第一の液透過性表面材13とフラップ部15の第二の液透過性表面材16は、熱融着、超音波又はホットメルト接着剤によって固定することができる。
なお、図1に示す実施形態では、フラップ部が3か所である場合について説明したが、4か所以上であってもよい。また、複数のフラップ部15の大きさは、同じであることが好ましいが、異なっていてもよい。
(第二の液透過性表面材)
フラップ部15(15a、15b、15c)の第二の液透過性表面材16は、吸収性本体11の第一の液透過性表面材13とは別体の液透過性表面材から構成される。第二の液透過性表面材16は、上記第一の液透過性表面材13と同様の材料を用いることができる。
(固定手段)
フラップ部15は、第二の液透過性表面材16の吸収性物品20と接する面16aに、吸収性物品20と第二の液透過性表面材16とを固定する固定手段17が設けられている。この場合において、一のフラップ部15aに設けられる固定手段17と、他のフラップ部15b又は15cに設けられる固定手段17とは、吸収性補助パッド10の長手方向Yの直線上に設けられることが好ましい。これにより、吸収性補助パッド10を略U字状や略O字状に吸収性物品20に配置させる際に、ねじれることなく、吸収性物品20に固定させることができる。
固定手段17は、図1に示すように、吸収性本体11を挟んで吸収性本体11の短手方向Xの両側に設けられていることが好ましい。固定手段17としては、フック部材又は粘着剤等を用いることができる。また、固定手段17を保護するための剥離シートを有していてもよく、この剥離シートは、吸収性補助パッド10の包装シートと一体となっていてもよい。
また、図1に示すように、固定手段17の長手方向Yの長さLは、フラップ部15の長手方向Yの長さLに対して30%以上90%以下であることが好ましい。また、固定手段17の短手方向Xの長さLは、フラップ部15の短手方向Xの長さLに対して30%以上90%以下であることが好ましい。
本発明の吸収性補助パッド10は、固定手段17を有することによって、吸収性補助パッド10の装着時及び吸収性物品の着用中に吸収性補助パッド10が所定の位置からずれることがなく、効果的に漏れを防ぐことができる。
また、吸収性補助パッド10は、適度な通液性及び吸収性を有するため、軟便を適度に吸収しながら堰き止めることができるとともに、可撓性を有する柱形状の吸収体を含むため、適度な復元弾性を持つので、着用者の体に密着し、軟便が漏れるのを良好に防ぐことができる。
10 吸収性補助パッド
11 吸収性本体
12 吸収体
13 第一の液透過性表面材
14 接合部分
15(15a、15b、15c) フラップ部
16 第二の液透過性表面材
16a 第二の液透過性表面材の吸収性物品と接する面
17 固定手段
20 吸収性物品
21 立体ギャザー
22 トップシート
吸収性補助パッドの長手方向の長さ
吸収体の長手方向の長さ
フラップ部の長手方向の長さ
固定手段の長手方向の長さ
フラップ部の短手方向の長さ
固定手段の短手方向の長さ
a 前部
b 股部
c 後部

Claims (7)

  1. 吸収性物品に配置する吸収性補助パッドであって、
    前記吸収性補助パッドが、吸収性本体とフラップ部とを備え、
    前記吸収性本体が、可撓性を有する柱形状の吸収体と該吸収体を覆う第一の液透過性表面材とからなり、前記吸収性本体の長手方向の両端は閉塞しており、
    前記吸収性本体の断面の形状が略矩形又は略円形であり、かつ前記吸収性本体の断面の周長が60mm以上140mm以下であり、
    前記吸収体の長手方向の長さが800mm以上1500mm以下であり、
    前記フラップ部が、略矩形状の第二の液透過性表面材からなり、前記吸収性本体の短手方向の両側の一方から他方に亘って前記吸収性本体の上部を覆うように、前記吸収性本体の長手方向の両端部及び中央部のうち少なくとも前記両端部に配置され、前記第二の液透過性表面材は前記吸収性本体の前記第一の液透過性表面材と少なくとも一部が接合されており、前記第二の液透過性表面材の前記吸収性物品と接する面に、前記吸収性物品と前記第二の液透過性表面材とを固定する固定手段が設けられている
    吸収性補助パッド。
  2. 前記フラップ部が、前記吸収性本体の長手方向の両端部及び中央部の3か所に備えられている請求項1記載の吸収性補助パッド。
  3. 前記吸収性補助パッドが、前記吸収性物品の前部、後部及び側部のうち少なくとも後部及び側部に配置される請求項1又は2記載の吸収性補助パッド。
  4. 前記第一の液透過性表面材及び第二の液透過性表面材が、親水性サーマルボンド不織布又は親水性スパンボンド不織布である請求項1から3いずれか1項記載の吸収性補助パッド。
  5. 前記吸収体が、吸収性繊維のみ、吸収性繊維と高吸収性ポリマーとの混合物、又は親水性不織布の積層体で構成される請求項1から4いずれか1項記載の吸収性補助パッド。
  6. 前記固定手段が、フック部材又は粘着剤である請求項1から5いずれか1項記載の吸収性補助パッド。
  7. 前記固定手段が、前記吸収性本体を挟んで該吸収性本体の短手方向の両側に設けられている請求項1から6いずれか1項記載の吸収性補助パッド。
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