JP4163143B2 - 使い捨てパンツの製造方法 - Google Patents

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本発明は、使い捨てパンツの製造方法に関するものである。
例えば、特許文献1に開示されるように、後背部と、この後背部に後部が接合された吸収性本体と、上記後背部から幅方向の両側に延びる一対の前帯部とを備え、着用者の胴回りに巻き付けられた前帯部の外側面に対して、股下を通して折り返された吸収性本体の前部を前腹側で保持させた形態として着用可能な使い捨てパンツが知られている。
この種の使い捨てパンツを製造する場合には、図16に示すように、ライン方向に沿って搬送されている後背部形成帯101上に吸収性本体102の後部102aを接合するとともに、この吸収性本体102の前部102b上に、ライン方向に沿って張力が付与されつつ搬送されている前帯部形成帯103を載置し、この前帯部形成帯103と後背部形成帯101とを重ね合わせるように吸収性本体102を折り返す工程を採用することが多い。
上記前帯部形成帯103には、その長手方向に沿って弾性部材103aが添設されているとともに、その幅方向へ開口する切欠き部103bが形成されている。
そのため、着用形態とされた使い捨てパンツは、弾性部材103aにより前帯部を着用者の胴回りにフィットさせるとともに、切欠き部103bを介して吸収性本体102の前部102bを着用者の肌面側に開放することができる。
特開平10−314227号公報
上記製造方法では、前帯部形成帯103が、切欠き部103bの深さ寸法分だけ長手方向に分断されているので、当該前帯部形成帯103に対して張力を付与したところで、各切欠き部103b間に分断された弾性部材103aの自由端が互いに近接する方向へ収縮してしまい、結果として、搬送中の前帯部形成帯103が幅方向に収縮してしまっていた。
そして、上記製造方法では、吸収性本体102を開放するために、切欠き部103bと吸収性本体102の前部102bとを位置決めする作業が必要となるが、上記のように収縮した前帯部形成帯103を位置決めするのが困難だった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、吸収性本体に対して前帯部形成帯を容易に位置決めすることができる使い捨てパンツの製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は、後背部と、前腹部と、これら後背部と前腹部とに跨って配設された吸収性本体と、上記後背部からパンツ幅方向の両側へ延びる一対の前帯部と、パンツ幅方向における吸収性本体の両側で上記前腹部表面に接合され、着用者の胴回りに巻き付けられた各前帯部の外側面に対して前腹側で止着可能な止着部とを備えた使い捨てパンツの製造方法であって、帯幅方向に沿って形成された一対のミシン目とこれらミシン目の内側において帯の長手方向で対をなして接合された止着部とを有する前腹部形成帯と、後背部形成帯とをライン方向に沿って搬送する前後帯搬送工程と、前腹部形成帯上の各止着部間に吸収性本体の前部を接合するとともに、この吸収性本体の後部を後背部形成帯上に接合する吸収性本体接合工程と、吸収性本体の前部から後部までを被覆可能な幅寸法を有しているとともに、その前部に帯の長手方向に沿って弾性部材が添設されている内装シート帯を上記ライン方向及び帯幅方向に沿って張力を付与しつつ搬送する内装シート帯搬送工程と、吸収性本体の略全域を開放可能な開口面積に設定された長孔を、その前部が弾性部材を分断するように内装シート帯に対して形成する長孔形成工程と、長孔と交差可能となるように、内装シート帯の前部に帯幅方向に沿って切断線を形成する切断線形成工程と、各止着部と内装シート帯の前部とが止着可能となり、かつ吸収性本体が長孔を介して上方へ開放されるように位置決めした上で、内装シート帯を後背部形成帯及び前腹部形成帯並びに吸収性本体上へ載置する載置工程と、内装シート帯を、後背部形成帯、及び両ミシン目の外側の範囲で前腹部形成帯に対して接合する内装シート帯接合工程と、内装シート帯に対して、ライン方向における吸収性本体の両側で長孔と重なるように脚穴用の孔を形成して、内装シート帯を前帯部形成帯と後背側内装シート形成帯とに分断するレッグホール形成工程とを含んでいることを特徴とする方法である(請求項1)。
また、本発明は、前腹部と後背部とが股部を介して連結されている外装シートと、前腹部から後背部にわたって外装シート上に接合された吸収性本体と、上記後背部からパンツ幅方向の両側へ延びる一対の前帯部と、パンツ幅方向における吸収性本体の両側で上記前腹部表面に接合され、着用者の胴回りに巻き付けられた各前帯部の外側面に対して前腹側で止着可能な止着部とを備えた使い捨てパンツの製造方法であって、帯幅方向に沿って形成された一対のミシン目とこれらミシン目の内側において帯の長手方向で対をなして接合された止着部とが前腹部に対応する部分に形成された外装シート形成帯をライン方向に沿って搬送する外装シート形成帯搬送工程と、吸収性本体の前部を各止着部間に位置決めした姿勢で、当該吸収性本体を外装シート形成帯上に載置して接合する吸収性本体接合工程と、吸収性本体の前部から後部までを被覆可能な幅寸法を有しているとともに、その前部に帯の長手方向に沿って弾性部材が添設されている内装シート帯を上記ライン方向及び帯幅方向に沿って張力を付与しつつ搬送する内装シート帯搬送工程と、吸収性本体の略全域を開放可能な開口面積に設定された長孔を、その前部が弾性部材を分断するように内装シート帯に対して形成する長孔形成工程と、長孔と交差可能となるように、内装シートの前部に帯幅方向に沿って切断線を形成する切断線形成工程と、各止着部と内装シート帯の前部とが止着可能となり、かつ吸収性本体が長孔を介して上方へ開放されるように位置決めした上で、内装シート帯を外装シート形成帯上へ載置する載置工程と、後背部に対応する外装シート上の範囲及び、各ミシン目の外側となる前腹部に対応する外装シート上の範囲に対して内装シート帯を接合する内装シート帯接合工程と、内装シート帯及び外装シート形成帯に対して、ライン方向における吸収性本体の両側で長孔及び各ミシン目と重なるように脚穴用の孔を形成して、内装シート帯を前帯部形成帯と後背側内装シート形成帯とに分断するレッグホール形成工程とを含んでいることを特徴とする方法である(請求項2)。
さらに、本発明は、後背部と、この後背部からパンツ幅方向の両側に延びる一対の前帯部と、上記後背部に後部が接合された吸収性本体と、この吸収性本体の前部表面にパンツ幅方向の両端で対をなして接合され、着用者の胴回りに巻き付けられた各前帯部の外側面に対して前腹側で止着可能な止着部とを備えた使い捨てパンツの製造方法であって、後背部形成帯をライン方向に沿って搬送する後背部形成帯搬送工程と、
搬送されている後背部形成帯に対して吸収性本体の後部を載置して接合する吸収性本体接合工程と、吸収性本体の前部から後部までを被覆可能な幅寸法を有しているとともに、その前部に帯の長手方向に沿って弾性部材が添設されている内装シート帯を上記ライン方向及び帯幅方向に沿って張力を付与しつつ搬送する内装シート帯搬送工程と、各止着部が配設された領域以外の吸収性本体の略全域を開放可能な開口面積に設定された長孔を、その前部が弾性部材を分断するように内装シート帯に対して形成する長孔形成工程と、長孔と交差可能となるように、内装シートの前部に帯幅方向に沿って切断線を形成する切断線形成工程と、各止着部と内装シート帯の前部とが止着可能となり、かつ吸収性本体が長孔を介して上方へ開放されるように位置決めした上で、内装シート帯を後背部形成帯及び吸収性本体上へ載置する載置工程と、内装シート帯を後背部形成帯に対して接合する内装シート帯接合工程と、内装シート帯に対して、ライン方向における吸収性本体の両側で長孔と重なるように脚穴用の孔を形成して、内装シート帯を前帯部形成帯と後背側内装シート形成帯とに分断するレッグホール形成工程とを含んでいることを特徴とする方法である(請求項3)。
上記使い捨てパンツの製造方法において、上記切断線形成工程では、長孔と交差可能に配置された後端部と、この後端部から内装シート帯の前端部よりも後方側で終端する前端部とを有する切断線を内装シート帯に形成し、この切断線の終端位置から内装シートの前端部までの帯幅寸法分だけ、内装シート帯を長手方向に沿って裁断する内装シート帯裁断工程をさらに含み、この内装シート帯裁断工程を内装シート接合工程後に実行することが好ましい(請求項4)。
本発明によれば、長孔が形成された内装シート帯を利用するようにしているので、帯幅方向における長孔の外側部分を支持して、内装シート帯に対して帯幅方向に沿って張力を付与することができる結果、当該内装シート帯が弾性部材によって帯幅方向へ収縮してしまうことを防止することができる。
したがって、本発明では、内装シート帯を各止着部に精緻に位置決めして、当該内装シート帯により各止着部を被覆することができるので、製造後の使い捨てパンツにおいて、各止着部が肌面側へ露出してしまうことを確実に防止することができ、着用感の良い使い捨てパンツを製造することができる。
そして、請求項1及び請求項2の発明では、パンツのように両足を通して着用可能な使い捨てパンツを製造することができ、このパンツを展開する場合には、両ミシン目を切り開き、各止着部を前帯部から剥離させることにより、股下を通して吸収性本体を後背側へ展開することができ、さらに切断線に沿って前帯部を切り開くことにより、この前帯部を分割して着用者の胴回りに展開することができる。展開後に再び着用する場合には、前帯部を胴回りに巻き付けた状態で、これら前帯部に対して前腹部の各止着部を止着することができる。
また、請求項3の発明では、上記各発明の前腹部に相当する部分を省略した使い捨てパンツを製造することができる。すなわち、請求項3の使い捨てパンツを展開する場合には、各止着部を前帯部から剥離させることにより、股下を通して吸収性本体を後背側へ展開することができ、さらに切断線に沿って前帯部を切り開くことにより、この前帯部を分割して着用者の胴回りに展開することができる。展開後に再び着用する場合には、前帯部を胴回りに巻き付けた状態で、これら前帯部に対して吸収性本体の前部を止着することができる。
内装シート帯裁断工程を含んだ製造方法によれば、内装シート帯接合工程を実行する前の段階では、帯幅方向において切断線の非設置部分を残すことができるので、搬送時の張力に応じて切断線に沿って内装シート帯が裂けてしまうことを防止することができる一方、内装シート帯接合工程の実行後においては、長孔から内装シート帯の前端部までの間で切断線が連続した状態となるので、着用者による前帯部の引き裂きを許容することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2は、使い捨てパンツ1の正面図を示しており、図1の(a)は製造後の状態、(b)は吸収性本体の前部を展開した状態、図2の(a)は片側の前帯部を展開した状態、(b)は両側の前帯部を展開した状態をそれぞれ示している。
使い捨てパンツ1は、前腹部4と後背部5とを有するパンツ本体2と、これら前腹部4と後背部5とに跨って配設された吸収性本体3とを備えている。なお、図1の(b)のように展開された吸収性本体3の端部側を仮に前方として以下説明する。
パンツ本体2は、上記前腹部4及び後背部5と、この後背部5に接合された前帯部6とを備えている。
前帯部6は、製造後の状態(図1の(a)の状態)において、サイドシール2aにより両側が後背部5に接合された帯状の部材である。図3に示すように、この前帯部6の内側シートS1と外側シートS2との間には、弾性部材7がパンツ幅方向に沿って伸張状態で添設されている。
また、前帯部6には、その中央部で前方へ向けて開くとともに厚み方向へ貫通する円弧状切欠き6aと、この円弧状切欠き部6aの頂点部分から後方へ延びる切断線6bとが形成され、この切断線6bにより、前帯部6及びその後縁部に沿って接合されたメカニカルファスナーの第一ループ材8は、図1の状態から図2のように分断された状態へ展開し得るようになっている。
さらに、前帯部6には、上記切断線6bに跨って第一タブ9が配設されている。この第一タブ9は、一方の端部が右側(着用者から見た右側)の前帯部6に接合されており、他方の端部の裏面には、メカニカルファスナーの第一フック材10が接合されている。そのため、第一フック材10が左側(着用者から見た左側)の前帯部6上の第一ループ材8と剥離可能に止着することにより、一旦展開された前帯部6を着用者の胴回りに巻き付けた形態で保持することができる。
前腹部4は、製造後の状態において、上記前帯部6の外側に配置され、サイドシール2aにより両側が後背部5に接合された帯状の部材であり、サイドシール2aの内側位置には、一対のミシン目11が前後方向に沿って形成されている。
前腹部4の各ミシン目11の内側位置には、パンツ幅方向で対をなすメカニカルファスナーの第二フック材(止着部)12、及び第二タブ13が設けられている。第二フック材12は、前腹部4の前部に二対形成され、上記第一ループ材8と剥離可能に止着することにより前腹部4を前帯部6に保持させるようになっている。なお、本実施形態では、パンツ幅方向における吸収性本体3の両側に一対の第二フック材12、吸収性本体3よりも前方側にもう一対の第二フック材12が形成されている。
具体的には図3に示すように、前腹部4は、製造後の形態において、第二フック材12により各ミシン目11の間の部分が前帯部6に対して剥離可能に止着している一方、各ミシン目11の外側の部分が接合部14により前帯部6に接合されている。さらに、図1に示すように、前腹部4は、製造後の形態において、両ミシン目11と各第二フック材12との間の仮接合部Mにより、前帯部6に対して剥離可能に接合されている。
したがって、仮接合部Mを剥離させつつ、前腹部4を各ミシン目11に沿って切り取ることにより、使い捨てパンツ1を図1(a)、図3及び図4の状態から図1(b)、図6及び図7の状態へ展開することができる。
一方、第二タブ13は、各第二フック材12の後方に一対形成され、帯状の摘み部13aと、この摘み部13aに接合されたメカニカルファスナーの第三フック材13bとを備えている。
各摘み部13aは、図5に示すように、一端部が前腹部4の内側シートS3に接合されている一方、他端部表面に第三フック材13bが接合され、製造後の形態では、第三フック材13bが内側にされた状態で摘み部13aが二つ折りにされている。そして、上記各ミシン目11に沿って前腹部4が展開した後には、図2の(b)のように、各摘み部13aの他端部を互いに外側へ展開することができ、再び前腹部4を前帯部6に止着する場合には、これら摘み部13aを外側へ引っ張りつつ、各第三フック材13bを前腹部6に止着することにより、脚穴K〔図1の(a)参照〕を絞ることができる。
ここで、メカニカルファスナーとは、フック部とループ部とが対をなして、両者を強く圧迫すると、フック部とループ部とが相互に外れにくいように係止されるとともに、フック部とループ部とを手で強く引き剥がすと、フック部とループ部との係止が外れるものをいい、面ファスナーとも呼ばれている。なお、フック部の機能を不織布材料で代用することもできるので、上記前帯部6を不織布材料で形成することにより、第一ループ材8を省略することもできる。
図1、図3及び、図4を参照して、上記前腹部4の各ミシン目11の外側位置には、後方側(着用者のウェスト側)に第一前ウェスト用弾性部材15、前方側(着用者の腹部側)に前ボディフィット用弾性部材16が、それぞれ内側シートS3と外側シートS4との間にパンツ幅方向に沿って伸張状態で複数本添設されている。第一前ウェスト用弾性部材15は、前ボディフィット用弾性部材16よりも収縮力が大きくなるように構成されていることが好ましい。
一方、前腹部4の各ミシン目11間の位置には、内側シートS3と外側シートS4との間に第二ウェスト用弾性部材17がパンツ幅方向に沿って伸張状態で複数本添設されている。なお、この第二ウェスト用弾性部材17は、吸収性本体3の前部3aよりも前方側に配設され、各第二フック材12に対応するパンツ幅方向の位置で伸縮力が機能しないように弱体化処理が施されている。
なお、第一前ウェスト用弾性部材15及び第二ウェスト用弾性部材17を添設する場合には、両ウェスト用弾性部材15、17を別々に添設する方法でもよいが、予め前腹部4に対して連続する弾性部材を添設しておき、この弾性部材に対して弱体化処理を施して、当該弾性部材を第二ウェスト用弾性部材17と第一前ウェスト用弾性部材15とに分断するようにすることもできる。
後背部5には、前方両側に一対の切欠きK1が形成され、製造後の形態では、これら切欠きK1と吸収性本体3の両側部と前腹部4との間で脚穴Kを形成するようになっている。
図2の(b)、図8を参照して、後背部5の内側シートS5と外側シートS6との間には、前方から順にレッグ用弾性部材18、後ボディフィット用弾性部材19、後ウェスト用弾性部材20が、それぞれパンツ幅方向に沿って伸張状態で添設されている。
レッグ用弾性部材18は、後背部5の切欠きK1の縁部及び前端縁部に沿って湾曲して配設されており、吸収性本体3の接合される位置で収縮力が機能しないように弱体化処理が施されている。
後ウェスト用弾性部材20は、後ボディフィット用弾性部材19よりも収縮力が大きくなるように構成されていることが好ましく、後ボディフィット用弾性部材19は、吸収性本体3の後部3bが接合される部分について、その収縮力が機能しないように弱体化処理が施されている。
図2の(b)及び図8を参照して、後背部5の内側シートS5には、被覆シート21及び後背側内装シート22がさらに接合されている。
被覆シート21は、その前端部が吸収性本体3の後端部を被覆した状態で当該吸収性本体3に接合されている一方、その後端部が内側に折り返された外側シートS6の前端部S61と内側シートS5との間に接合されている。
後背側内装シート22には、前方へ開くとともに厚み方向に貫通する矩形切欠き22aが形成され、この矩形切欠き22aの縁部が内側シートS5との間で吸収性本体3の後方縁部及び被覆シート21を挟んだ状態で、これら吸収性本体3及び被覆シート21に対して接合されている。
吸収性本体3は、図8を参照すれば、液体透過性のトップシート23と液体不透過性のバックシート24の間に吸収コア25を挟み込んで構成され、その前部3aが前腹部4の内側シートS3に対して接合部26により接合されている一方、その後部3bが後背部5の内側シートS5に対して接合部27により接合されている。この吸収コア25は、図2の(b)に示すように、前後側が幅広、途中部が幅狭にされた砂時計型に形成され、この途中部が使い捨てパンツ1の股部44(図2参照)を構成することになる。
図2、図4及び図5を参照して、上記トップシート23は、吸収コア25を内包するように上方へ起立してパンツ幅方向の内側に折り曲げられたバックシート24の縁部24a上に接合部28を介してパンツ幅方向の両側で接合されている。
また、吸収性本体3には、前後方向に延びる撥水性及び/又は液体不透過性のサイドシート29がパンツ幅方向で対をなして設けられ、このサイドシート29は、バックシート24の縁部24a及びトップシート23に対してそれぞれ接合部30、31を介して接合されているが、トップシート23との接合部31を起立基端部としてパンツ幅方向の内側に延出され、封止部32で封止された延出部分の内側端部に取り付けられた立体用弾性部材33の収縮力でトップシート23の上方に立ち上がる立体ギャザーとなっている。
この立体ギャザーにより、トップシート23の表面を流れた尿等の排泄物を受け止めることができ、着用者が横向きに寝ているような場合でも横漏れ防止効果が発揮されることになる。
さらに、パンツ幅方向における吸収性本体3の両側縁部には、バックシート24と吸収コア25との間にレッグ用弾性部材34が、それぞれ前後方向に沿って伸張状態で添設され、このレッグ用弾性部材34により、着用時に着用者の股下に対して吸収性本体3がフィットすることになる。
以下、上記使い捨てパンツ1の製造方法について、図9〜図11を参照して説明する。
使い捨てパンツ1の製造ラインでは、後背部形成帯35をライン方向に沿うように搬送するメインラインPHに沿って順次加工が進められるようになっている。
具体的に、メインラインPHには、上流側から順に吸収性本体接合セクションX1、内装シート帯接合セクションX2、レッグホール形成セクションX3、折り返しセクションX4、サイドシールセクションX5、カットセクションX6が設定されている。
吸収性本体接合セクションX1では、後背部形成帯35と並行して前腹部形成帯36がライン方向に沿って搬送されている(前後帯搬送工程)。また、この吸収性本体接合セクションX1には、既に製造された吸収性本体3が長手方向をライン方向に沿わせた姿勢で搬送されてくるようになっている。
なお、吸収性本体接合セクションX1まで搬送されるまでに、後背部形成帯35には、レッグ用弾性部材18、後ボディフィット用弾性部材19、及び後ウェスト用弾性部材20が添設されている一方、前腹部形成帯36には、各ミシン目11、各第二フック材12、及び各第二タブ13が形成されているとともに、第一及び第二前ウェスト用弾性部材15、17及び前ボディフィット用弾性部材16が添設されている。
なお、後ウェスト用弾性部材20は、上記吸収セクションX1よりも後のセクション(例えば、接合セクションX2)で後背部形成帯35に対して添設することもできる。
そして、吸収性本体接合セクションX1では、搬送されている吸収性本体3を90°回転させる。次いで、この吸収性本体3の前部3aを各第二フック材12及び各第二タブ13の間で第二ウェスト用弾性部材17と重ならない位置に配置する一方、吸収性本体3の後部3bをレッグ用弾性部材18及び後ボディフィット用弾性部材19の弱体化処理がなされた部分に配置した状態で、当該吸収性本体3を後背部形成帯35及び前腹部形成帯36上に載置して、これらを接合する(吸収性本体接合工程)。
内装シート帯接合セクションX2では、搬送されている後背部形成帯35の後端部から前腹部形成帯36の前端部までの距離よりも若干大きな幅寸法(吸収性本体3の前部3aから後部3bまでを被覆可能な幅寸法)を有する内装シート帯37が、ライン方向及び帯幅方向に沿って張力が付与された状態で、ライン方向に沿って搬送されている(内装シート帯搬送工程)。
内装シート帯37は、内装シート帯接合セクションX2へ搬送される前の段階で、図11に示すような前工程が実行されている。
この前工程では、まず、弾性部材7が添設された内装シート帯37に対して、弾性部材7の前方位置に余剰部切断線37aを長手方向に沿って形成する。次いで、内装シート帯37上の余剰部切断線37aよりも後側位置に第一ループ材8を接合し、これら内装シート帯37及び第一ループ材8に対して帯幅方向に沿って切断線6bを形成する(切断線形成工程)。このとき、切断線6bは、第一ループ材8をライン方向で二等分可能となる位置に形成される。
また、切断線形成工程では、後述する長孔39と交差可能となるように帯幅方向の途中部に配置された後端部38aと、この後端部から余剰部切断線37aまで延びる前端部38bとを備えた切断線6bを形成することになる。
そして、この切断線6bを跨ぐように第一ループ材8上に第一タブ9を配置して、この第一タブ9の一端部を第一ループ材8に接合する一方、他端部の第一フック材10を第一ループ材8に対して止着する。
次いで、内装シート帯37に対して、帯幅方向に沿って長孔39を形成する(長孔形成工程)。この長孔形成工程で形成される長孔39は、前方の円弧部(製造後の円弧状切欠き6aに相当する)39aの両端部から吸収性本体3の幅寸法と略同一間隔で後方へ延びる一対の側辺部39bが帯長手方向と平行する後辺39cにより連結された開口形状を有しており、その開口面積が吸収性本体3の略全域を開放可能な面積に設定されている。
具体的に、長孔39は、円弧部39aの頂点部分から後辺39cまでの距離が、吸収性本体3の長さ寸法と略同一とされている結果、吸収性本体3の直上に配置した場合に、円弧部39aの縁部により第二フック材12及び第二タブ13が被覆された状態で、前部3aの一部を除く吸収性本体3の略全域が開放されることになる。
上記長孔形成工程では、円弧部39aの頂点部分が切断線6bの後端部38aに接する、又は交差するように位置決めされた状態で、長孔39を内装シート帯39に形成するようにしている。
再び図9を参照して、上記内装シート帯接合セクションX2では、第二フック材12と内装シート帯37とが止着可能となり、かつ吸収性本体3が長孔39を介して上方へ開放されるように位置決めした上で、内装シート帯37を後背部形成帯35及び前腹部形成帯36並びに吸収性本体3上へ載置する(載置工程)。なお、この載置工程では、図11の前工程の状態から表裏反転させた上で、内装シート帯37を載置することになる。
上記載置工程では、内装シート帯37の後端部と後背部形成帯35の後端部とを重ね合わせるように配置することにしており、このようにすると、内装シート帯37の余剰部切断線37aより前側の部分が、前腹部形成帯36から前方へはみ出した状態となる。
次いで、内装シート帯接合セクションX2では、内装シート帯37を、後背部形成帯35、及び両ミシン目11の外側の範囲で前腹部形成帯36に対して接合する(内装シート帯接合工程)。なお、この内装シート帯接合工程では、前腹部形成帯36と内装シート帯37との間に仮接合部M(図1参照)も同時に形成することになる。
したがって、内装シート帯接合セクションX2において、内装シート37は、後背部形成帯35及び前腹部形成帯36に対して位置決めされた状態で固定されることになる。
レッグホール形成セクションX3では、内装シート帯37に対して、ライン方向における吸収性本体3の両側で長孔39と重なるように脚穴用の孔40を形成して、内装シート帯37を前帯部形成帯41と後背側内装シート形成帯42とに分断する(レッグホール形成工程)。
このレッグホール形成工程では、内装シート帯37と同時に後背部形成帯35も裁断して、当該後背部形成帯35に対して切欠きK1を形成するようにしている。
また、レッグホール形成工程では、脚穴用の孔40を形成することにより、長孔39が、前帯部形成帯41の円弧状切欠き6aと、後背側内装シート形成帯42の矩形切欠き22aとに分断されることになる。
さらに、上記レッグホール形成セクションX3では、前帯部形成帯41を余剰部切断線37aに沿って切断して(内装シート帯裁断工程)、切断線6bを前帯部形成帯41の帯幅方向で連続させた状態、すなわち、前帯部形成帯41を帯幅方向に沿って分断可能な状態とする。
図10を参照して、折り返しセクションX4では、後背部形成帯35の後端部と前腹部形成帯36の前端部とを重ね合わせるように、吸収性本体3を折り返す。
サイドシールセクションX5では、重ね合わされた後背部形成帯35と前腹部形成帯36とを、前帯部形成帯41及び後背側内装シート形成帯42を挟んだ状態で、両ミシン目11の外側で接合する。
カットセクションX6では、接合された両接合部43の外側で各帯35、36、41、42を裁断して、パンツ幅方向の両側にサイドシール2aが形成された使い捨てパンツ1を製造する。
なお、上記製造方法では、前腹部4と後背部5とを別々に備えた使い捨てパンツ1を製造するようにしているが、これに限定されることはなく、例えば、図12に示すような使い捨てパンツ51を製造することもできる。なお、上記使い捨てパンツ1と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
使い捨てパンツ51は、前腹部と後背部とが一体に形成されている点で上記実施形態と相違している。
具体的に、使い捨てパンツ51は、前腹部54と後背部55とが股部53を介して連結されている外装シート56とこの外装シート56の後背部55に対してパンツ幅方向の両側に接合された前帯部6とを有するパンツ本体52と、前腹部54から後背部55にわたって外装シート56上に接合された吸収性本体3とを備えている。
以下、上記使い捨てパンツ51の製造方法について、図13を参照して説明する。
使い捨てパンツ51の製造ラインでは、外装シート形成帯57をライン方向に沿うように搬送する(外装シート形成帯搬送工程)メインラインPH2に沿って順次加工が進められるようになっている。
具体的に、メインラインPH2には、上流側から順に吸収性本体接合セクションY1、内装シート帯接合セクションY2、レッグホール形成セクションY3、折り返しセクション、サイドシールセクション、カットセクションが設定されている。なお、折り返しセクション以下のセクションでは、上述した図10と同様の工程を実行しているため、これらセクションの説明は省略する。
吸収性本体接合セクションY1には、上記実施形態と同様に、吸収性本体3がライン方向に沿って搬送されてくるようになっている。また、吸収性本体接合セクションY1まで搬送されるまでに、外装シート形成帯57には、レッグ用弾性部材18、後ボディフィット用弾性部材19、後ウェスト用弾性部材20、第一及び第二前ウェスト用弾性部材15、17、前ボディフィット用弾性部材16が添設されているとともに、各ミシン目11、各第二フック材12、及び各第二タブ13が形成されている。
なお、本実施形態において、各ミシン目11は、外装シート形成帯57の前端部から後述する脚穴用の孔58の形成範囲まで延びて形成されている。
そして、吸収性本体接合セクションY1では、搬送されている吸収性本体3を90°回転させ、この吸収性本体3の前部3aを各第二フック材12及び各第二タブ13の間で第二ウェスト用弾性部材17と重ならない位置に配置する一方、吸収性本体3の後部3bをレッグ用弾性部材18及び後ボディフィット用弾性部材19の弱体化処理がなされた部分に配置した状態で、当該吸収性本体3を外装シート形成帯57上に載置して、外装シート形成帯57と吸収性本体3とを接合する(吸収性本体接合工程)。
内装シート帯接合セクションY2では、搬送されている外装シート形成帯57の幅寸法よりも上記余剰部切断線37aの前側部分の幅寸法だけ幅広に形成された内装シート帯37が、ライン方向及び帯幅方向に沿って張力が付与された状態で、ライン方向に沿って搬送されている(内装シート帯搬送工程)。なお、この内装シート帯37は、上述した図11に示す前工程が実行された後に、内装シート帯接合セクションY2へ搬送されることになる。
そして、内装シート帯接合セクションY2では、第二フック材12と内装シート帯37とが止着可能となり、かつ吸収性本体3が長孔39を介して上方へ開放されるように位置決めした上で、内装シート帯37を外装シート形成帯57上に載置する(載置工程)。
次いで、内装シート帯接合セクションY2では、内装シート帯37を、帯幅方向における後背部55に対応する範囲で外装シート形成帯57に接合するとともに、帯幅方向で前腹部54に対応する外装シート形成帯57上の範囲の内、両ミシン目11の外側の範囲に対して接合する(内装シート帯接合工程)。なお、この内装シート帯接合工程では、上記実施形態と同様に、前腹部54と内装シート帯37との間に仮接合部M(図12参照)も同時に形成することになる。
したがって、内装シート帯接合セクションY2において、内装シート37は、外装シート形成帯57に対して位置決めされた状態で固定されることになる。
レッグホール形成セクションY3では、内装シート37に対して、ライン方向における吸収性本体3(股部53)の両側で、長孔39及び両ミシン目11の後部と重なるように脚穴用の孔58を形成して、内装シート帯37を前帯部形成帯41と後背側内装シート形成帯42とに分断する(レッグホール形成工程)。
このレッグホール形成工程では、内装シート帯37と同時に外装シート形成帯57も裁断して、当該外装シート形成帯57に対して切欠きK2(図12参照)を形成し、この切欠きK2により外装シート形成帯57が前腹部54、後背部55、及び股部53に区画されることになる。
また、レッグホール形成工程では、脚穴用の孔58を形成することにより、両ミシン目11が、外装シート形成帯57の前端部と脚穴用の孔58との間で連続した状態、すなわち、外装シート57の前腹部54に対応する部分を前後方向に沿って分断可能な状態となる。
さらに、上記レッグホール形成セクションY3では、前帯部形成帯41を余剰部切断線37aに沿って切断して(内装シート帯裁断工程)、切断線6bを前帯部形成帯41の帯幅方向で連続させた状態とする。
そして、上記実施形態と同様に、折り返しセクション、サイドシールセクション、及びカットセクションを順次実行して、使い捨てパンツ51を製造することになる。
また、上記製造方法を利用して、図14に示すような使い捨てパンツ61を製造することもできる。なお、上記使い捨てパンツ1と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
使い捨てパンツ61は、前腹部に相当する構成が省略されている点で上記使い捨てパンツ1の構成と相違している。
具体的に、使い捨てパンツ61は、後背部5と、この後背部5からパンツ幅方向の両側に接合された前帯部6と、上記後背部5に後部3bが接合された吸収性本体3と、この吸収性本体3の前部3a表面にパンツ幅方向の両端で対をなして接合され、着用者の胴回りに巻き付けられた前帯部6の外側面に対して前腹側で止着可能な第二フック材(止着部)62とを備えている。
本実施形態において、各第二フック材62は、前後方向で二対配設されており、これら第二フック材62の後方における吸収性本体3の前部3aには、第二タブ63がパンツ幅方向で対をなして接合されている。これら第二タブ63は、上記第二タブ13と同様の構成であるため、ここでの説明は省略する。
また、使い捨てパンツ61の吸収性本体3の前部3aには、上記各実施形態の第二ウェスト用弾性部材17の代わりに、複数の第二ウェスト用弾性部材64が、パンツ幅方向に沿って伸張状態で添設されている。これら第二ウェスト用弾性部材64には、各第二フック材62の接合対象となる部分について、その伸縮力が機能しないように弱体化処理が施されている。
以下、上記使い捨てパンツ61の製造方法について、図15を参照して説明する。
使い捨てパンツ61の製造ラインでは、後背部形成帯35をライン方向に沿うように搬送する(後背部形成帯搬送工程)メインラインPH3に沿って順次加工が進められるようになっている。
具体的に、メインラインPH3には、上流側から順に吸収性本体接合セクションZ1、内装シート帯接合セクションZ2、レッグホール形成セクションZ3、折り返しセクション、サイドシールセクション、カットセクションが設定されている。なお、折り返しセクション以下のセクションでは、上述した図10と同様の工程を実行しているため、これらセクションの説明は省略する。
吸収性本体接合セクションZ1には、上記各実施形態と同様に、吸収性本体がライン方向に沿って搬送されてくるようになっている。また、吸収性本体接合セクションZ1まで搬送されるまでに、後背部形成帯35には、レッグ用弾性部材18、後ボディフィット用弾性部材19、後ウェスト用弾性部材20が添設されている。
そして、吸収性本体接合セクションZ1では、搬送されている吸収性本体3を90°回転させる。次いで、この吸収性本体3の後部3bをレッグ用弾性部材18及び後ボディフィット用弾性部材19の弱体化処理がなされた部分に配置した状態で、当該吸収性本体3の後部3bを後背部形成帯35上に載置して、これらを接合する(吸収性本体接合工程)。
内装シート接合セクションZ2では、搬送されている後背部形成帯35の後端部から吸収性本体3の前端部までの距離よりも若干大きな幅寸法を有する内装シート帯37が、ライン方向及び帯幅方向に沿って張力が付与された状態で、ライン方向に沿って搬送されている(内装シート帯搬送工程)。なお、この内装シート帯37は、上述した図11に示す前工程が実行された後に、内装シート帯接合セクションZ2へ搬送されることになる。
なお、本実施形態において、上記前工程で形成される長孔39は、円弧部39aの頂点部分から後辺39cまでの距離が、吸収性本体3の長さ寸法と略同一とされている結果、吸収性本体3の直上に配置した場合に、円弧部39aの縁部により第二フック材62及び第二タブ63が被覆された状態で、前部3aの一部を除く吸収性本体3の略全域が開放されることになる。
そして、内装シート帯接合セクションZ2では、第二フック材62と内装シート帯37とが止着可能となり、かつ吸収性本体3が長孔39を介して上方へ開放されるように位置決めした上で、内装シート帯37を後背部形成帯35上に載置する(載置工程)。
次いで、内装シート帯接合セクションZ2では、内装シート帯37を後背部形成帯35に接合する(内装シート帯接合工程)。なお、この内装シート帯接合工程では、吸収性本体3の前部3aと内装シート帯37との間に仮接合部M1(図14参照)も同時に形成することにしている。この仮接合部M1は、吸収性本体3のトップシート23と内装シート37とを剥離可能に接合するようになっている。
したがって、内装シート帯接合セクションZ2において、内装シート37は、後背部形成帯35に対して位置決めされた状態で固定されることになる。
レッグホール形成セクションZ3では、内装シート帯37に対して、ライン方向における吸収性本体3の両側で、長孔39と重なるように脚穴用の孔65を形成して、内装シート37を前帯部形成帯41と後背側内装シート形成帯42とに分断する(レッグホール形成工程)。
このレッグホール形成工程では、内装シート帯37と同時に後背部形成帯35も裁断して、当該後背部形成帯35に対して切欠きK1を形成するようにしている。
さらに、上記レッグホール形成セクションZ3では、前帯部形成帯41を著上部切断線37aに沿って切断して(内装シート帯裁断工程)、切断線6bを前帯部形成帯41の帯幅方向で連続させた状態とする。
そして、上記実施形態と同様に、折り返しセクション、サイドシールセクション、及びカットセクションを順次実行して、使い捨てパンツ61を製造することになる。
以上説明したように、上記各製造方法によれば、長孔39が形成された内装シート帯37を利用するようにしているので、帯幅方向における長孔の外側部分を支持して、内装シート帯37に対して幅方向に沿って張力を付与することができる結果、当該内装シート帯が弾性部材7によって帯幅方向へ収縮してしまうことを防止することができる。
したがって、上記各製造方法では、内装シート帯37を各第二フック材12、62に精緻に位置決めして、当該内装シート帯37により各第二フック材12、62を被覆することができるので、製造後の使い捨てパンツ1、51、61において、各第二フック材12、62が肌面側へ露出してしまうことを確実に防止することができ、着用感の良い使い捨てパンツ1、51、61を製造することができる。
また、内装シート帯裁断工程を実行するようにした上記各製造方法によれば、内装シート帯接合工程を実行する前の段階では、帯幅方向において切断線6bの非設置部分(すなわち、余剰部切断線37aよりも前側の部分)を残すことができるので、搬送時の張力に応じて切断線6bに沿って内装シート帯37が裂けてしまうことを防止することができる一方、内装シート帯接合工程の実行後においては、長孔39から内装シート帯37の前端部までの間で切断線6bが連続した状態となるので、着用者による前帯部6の引き裂きを許容することができる。
以下、上記各部材の構成材料等について簡単に説明する。
〔トップシート23〕
親水性(透液性)不織布材料が好ましい。例えば、親水性繊維(セルロース、レーヨン、コットン等)を用いた不織布材料、或いは疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)の表面を界面活性剤により処理し、透液性とした不織布材料が用いられる。好ましくは、疎水性繊維裏面を界面活性剤により処理し透液性とした目付10〜35g/m2の透液性不織布材料(ポイントボンド不織布、エアースルー不織布)である。
〔バックシート24〕
撥水性不織布材料(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)、プラスチックフィルム(通気性であっても非通気性であっても良いが、好適な態様としては通気性プラスチックフィルムが望ましい)やその複合材料が用いられる。好ましくは、目付15〜50g/m2の通気性ポリエチレンフィルムである。
〔吸収コア25〕
粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の高分子吸水体を混合した吸収性コアを、ティッシュペーパーなどの紙シート或いは透液性不織布シート等の被覆シートで包んで、所定形状(長方形、砂時計型、ひょうたん型等)に成形した吸収体である。上記繊維や高分子吸水体をシート状に成形したシート状吸収体(例えば、エアレイド吸収体)等を、所定形状に成形して用いても構わない。また、着用者が歩いたり、寝返りを打ったりしても形状を保持できるように、親水性繊維集合層中やシートに形状保持手段(ホットメルト接着剤の塗布、合成繊維の混合)を施しても構わない。
〔サイドシート29〕
親水性の場合は、トップシート23と同様の不織布材料が好ましい。撥水性の場合は、バックシート24と同様の不織布材料が好ましい。
〔弾性部材7、15、16、17、18、19、20、33、34、〕
通常使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料(ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等)が用いられて、ホットメルト接着剤、熱接着、超音波接着など好適な添設手段でもって添設される。好ましくは、ゴム系のホットメルト接着剤である。また、繊度300〜2000デシテックスのポリウレタン糸を、倍率1.1〜5.0倍に伸張して添設するのが好ましい。
〔内側シートS1、S3、S5〕
撥水性不織布材料(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)が用いられる。好ましくは、目付10〜35g/m2の撥水性不織布材料である。また、内面のみを親水化〔界面活性剤を塗布する或いは親水性繊維(レーヨン、コットン等)の層を作る〕しても良く、この場合には、肌に当接した場合の感触が良くなり、吸汗効果も期待できる。
〔外側シートS2、S4、S6〕
通気性のある撥水性不織布材料(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)が用いられる。好ましくは、目付10〜35g/m2の撥水性不織布材料である。
〔摘み部13a、第一タブ9〕
不織布材料、織布材料、編布材料、プラスチック材料から適宜選択することができる。中でも、スパンボンド法、エアースルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法や、それら製法の組み合わせ等によって製造される不織布材料が好ましい。さらに、目付30〜100g/m2のスパンボンド法、若しくはスパンボンド法とメルトブロー法とを組み合わせたSMS法による不織布材料が強度の点から好ましい。最も好ましいのは、目付50〜85g/m2のスパンボンド法によって製造された不織布材料である。材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、レーヨン、パルプ、絹等の天然繊維から適宜選択することができるが、好ましくはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルといった合成繊維が利用でき、中でもポリプロピレン、ポリエステル繊維を主成分とするものは強度があり、好適である。最も好ましいのは、ポリエステル繊維である。
そして、摘み部13a、第一タブ9は、摘み易く、破断し難いものであることが好ましい。
〔各シート材料の接合〕
上記各シート材料の接合は、ホットメルト接着剤、熱接合、超音波シール等の方法が適宜用いられる。ホットメルト接着剤については、ゴム系、ポリオレフィン系、酢酸ビニル系等のホットメルト接着剤から適切に選定して、直接的なコーター塗布、間接的なスパイラル塗布、メルトブロー(カーテンスプレー)塗布、ビード塗布等の方法で塗布する。なお、サイドシールの接合には、熱接合が好ましい。
本発明の実施形態に係る使い捨てパンツの正面図であり、(a)は製造後の状態、(b)は吸収性本体の前部を展開した状態をそれぞれ示している。 図1の使い捨てパンツの正面図であり、(a)は片側の前帯部を展開した状態、(b)は両側の前帯部を展開した状態をそれぞれ示している。 図1(a)のIII−III線断面図であり、後背部を省略したものである。 図1(a)のIV−IV線断面図であり、後背部を省略したものである。 図1(b)のV−V線断面図である。 図1(b)のVI−VI線断面図である。 図1(b)のVII−VII線断面図である。 図2(b)のVIII−VIII線断面図である。 図1の使い捨てパンツの製造方法を示す斜視図である。 図1の使い捨てパンツの製造方法を示す斜視図であり、図9の後のセクションを示すものである。 図9の製造方法に利用される内装シート帯に対する前工程を示す斜視図である。 本発明に係る使い捨てパンツの正面図であり、(a)は製造後の状態、(b)は展開後の状態をそれぞれ示している。 図12の使い捨てパンツの製造方法を示す斜視図である。 本発明に係る使い捨てパンツの正面図であり、(a)は製造後の状態、(b)は展開後の状態をそれぞれ示している。 図14の使い捨てパンツの製造方法を示す斜視図である。 従来の使い捨てパンツの製造方法を示す平面図である。
符号の説明
1、51、61 使い捨てパンツ
3 吸収性本体
4、54 前腹部
5、55 後背部
6 前帯部
6b 切断線
7 弾性部材
11 ミシン目
12、62 第二フック材
35 後背部形成帯
36 前腹部形成帯
37a 余剰部切断線
39 長孔
40、58、65 脚穴用の孔
44、53 股部
57 外装シート形成帯

Claims (4)

  1. 後背部と、前腹部と、これら後背部と前腹部とに跨って配設された吸収性本体と、上記後背部からパンツ幅方向の両側へ延びる一対の前帯部と、パンツ幅方向における吸収性本体の両側で上記前腹部表面に接合され、着用者の胴回りに巻き付けられた各前帯部の外側面に対して前腹側で止着可能な止着部とを備えた使い捨てパンツの製造方法であって、
    帯幅方向に沿って形成された一対のミシン目とこれらミシン目の内側において帯の長手方向で対をなして接合された止着部とを有する前腹部形成帯と、後背部形成帯とをライン方向に沿って搬送する前後帯搬送工程と、
    前腹部形成帯上の各止着部間に吸収性本体の前部を接合するとともに、この吸収性本体の後部を後背部形成帯上に接合する吸収性本体接合工程と、
    吸収性本体の前部から後部までを被覆可能な幅寸法を有しているとともに、その前部に帯の長手方向に沿って弾性部材が添設されている内装シート帯を上記ライン方向及び帯幅方向に沿って張力を付与しつつ搬送する内装シート帯搬送工程と、
    吸収性本体の略全域を開放可能な開口面積に設定された長孔を、その前部が弾性部材を分断するように内装シート帯に対して形成する長孔形成工程と、
    長孔と交差可能となるように、内装シート帯の前部に帯幅方向に沿って切断線を形成する切断線形成工程と、
    各止着部と内装シート帯の前部とが止着可能となり、かつ吸収性本体が長孔を介して上方へ開放されるように位置決めした上で、内装シート帯を後背部形成帯及び前腹部形成帯並びに吸収性本体上へ載置する載置工程と、
    内装シート帯を、後背部形成帯、及び両ミシン目の外側の範囲で前腹部形成帯に対して接合する内装シート帯接合工程と、
    内装シート帯に対して、ライン方向における吸収性本体の両側で長孔と重なるように脚穴用の孔を形成して、内装シート帯を前帯部形成帯と後背側内装シート形成帯とに分断するレッグホール形成工程とを含んでいることを特徴とする使い捨てパンツの製造方法。
  2. 前腹部と後背部とが股部を介して連結されている外装シートと、前腹部から後背部にわたって外装シート上に接合された吸収性本体と、上記後背部からパンツ幅方向の両側へ延びる一対の前帯部と、パンツ幅方向における吸収性本体の両側で上記前腹部表面に接合され、着用者の胴回りに巻き付けられた各前帯部の外側面に対して前腹側で止着可能な止着部とを備えた使い捨てパンツの製造方法であって、
    帯幅方向に沿って形成された一対のミシン目とこれらミシン目の内側において帯の長手方向で対をなして接合された止着部とが前腹部に対応する部分に形成された外装シート形成帯をライン方向に沿って搬送する外装シート形成帯搬送工程と、
    吸収性本体の前部を各止着部間に位置決めした姿勢で、当該吸収性本体を外装シート形成帯上に載置して接合する吸収性本体接合工程と、
    吸収性本体の前部から後部までを被覆可能な幅寸法を有しているとともに、その前部に帯の長手方向に沿って弾性部材が添設されている内装シート帯を上記ライン方向及び帯幅方向に沿って張力を付与しつつ搬送する内装シート帯搬送工程と、
    吸収性本体の略全域を開放可能な開口面積に設定された長孔を、その前部が弾性部材を分断するように内装シート帯に対して形成する長孔形成工程と、
    長孔と交差可能となるように、内装シートの前部に帯幅方向に沿って切断線を形成する切断線形成工程と、
    各止着部と内装シート帯の前部とが止着可能となり、かつ吸収性本体が長孔を介して上方へ開放されるように位置決めした上で、内装シート帯を外装シート形成帯上へ載置する載置工程と、
    後背部に対応する外装シート上の範囲及び、各ミシン目の外側となる前腹部に対応する外装シート上の範囲に対して内装シート帯を接合する内装シート帯接合工程と、
    内装シート帯及び外装シート形成帯に対して、ライン方向における吸収性本体の両側で長孔及び各ミシン目と重なるように脚穴用の孔を形成して、内装シート帯を前帯部形成帯と後背側内装シート形成帯とに分断するレッグホール形成工程とを含んでいることを特徴とする使い捨てパンツの製造方法。
  3. 後背部と、この後背部からパンツ幅方向の両側に延びる一対の前帯部と、上記後背部に後部が接合された吸収性本体と、この吸収性本体の前部表面にパンツ幅方向の両端で対をなして接合され、着用者の胴回りに巻き付けられた各前帯部の外側面に対して前腹側で止着可能な止着部とを備えた使い捨てパンツの製造方法であって、
    後背部形成帯をライン方向に沿って搬送する後背部形成帯搬送工程と、
    搬送されている後背部形成帯に対して吸収性本体の後部を載置して接合する吸収性本体接合工程と、
    吸収性本体の前部から後部までを被覆可能な幅寸法を有しているとともに、その前部に帯の長手方向に沿って弾性部材が添設されている内装シート帯を上記ライン方向及び帯幅方向に沿って張力を付与しつつ搬送する内装シート帯搬送工程と、
    各止着部が配設された領域以外の吸収性本体の略全域を開放可能な開口面積に設定された長孔を、その前部が弾性部材を分断するように内装シート帯に対して形成する長孔形成工程と、
    長孔と交差可能となるように、内装シートの前部に帯幅方向に沿って切断線を形成する切断線形成工程と、
    各止着部と内装シート帯の前部とが止着可能となり、かつ吸収性本体が長孔を介して上方へ開放されるように位置決めした上で、内装シート帯を後背部形成帯及び吸収性本体上へ載置する載置工程と、
    内装シート帯を後背部形成帯に対して接合する内装シート帯接合工程と、
    内装シート帯に対して、ライン方向における吸収性本体の両側で長孔と重なるように脚穴用の孔を形成して、内装シート帯を前帯部形成帯と後背側内装シート形成帯とに分断するレッグホール形成工程とを含んでいることを特徴とする使い捨てパンツの製造方法。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の使い捨てパンツの製造方法において、上記切断線形成工程では、長孔と交差可能に配置された後端部と、この後端部から内装シート帯の前端部よりも後方側で終端する前端部とを有する切断線を内装シート帯に形成し、この切断線の終端位置から内装シートの前端部までの帯幅寸法分だけ、内装シート帯を長手方向に沿って裁断する内装シート帯裁断工程をさらに含み、この内装シート帯裁断工程を内装シート接合工程後に実行することを特徴とする使い捨てパンツの製造方法。
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