WO2007074682A1

WO2007074682A1 - パンツ型使い捨ておむつカバー

Info

Publication number: WO2007074682A1
Application number: PCT/JP2006/325287
Authority: WO
Inventors: Tetsuhiro Saito
Original assignee: Daio Paper Corporation
Priority date: 2005-12-26
Filing date: 2006-12-19
Publication date: 2007-07-05
Also published as: JP4401351B2; JP2007167534A; EP1970036B1; CN101346120A; EP1970036A1; US20110144611A1; US8449515B2; CN101346120B; EP1970036A4

Abstract

【課題】吸収性パッドを装着し易く、かつ装着された吸収性パッドを位置ズレさせることなくきっちりと保持できるパンツ型使い捨ておむつカバーを提供する。【解決手段】パンツ型使い捨ておむつカバー２０は、２枚の不織布シート２０Ａ、２０Ｂの間に弾性伸縮部材が配置され、ウエスト開口部３０及び左右一対のレッグ開口部２９が形成された構造とされ、前記吸収性パッド１０の装着部位に対応するおむつカバー領域に対して、前記吸収性パッド装着のために前端部と後端部とが固定されたパッド固定用シート３１を配設し、前記おむつカバー２０は、少なくとも前記ウエスト開口部回りに配置されたウエスト部弾性伸縮部材２４…と、前身頃Ｆ及び後身頃Ｂにおいて脇部から股下側に延び、股下側で前記吸収性パッドの配設部位を横断した後、股下側から脇部に延びる軌跡を描いて配設された複数の湾曲弾性伸縮部材２６…、２８…とを備える。

Description

明細書

パンツ型使い捨ておむつカバー

技術分野

[0001] 本発明は、交換式の吸収性パッドを着脱自在としたパンツ型使い捨ておむつカバ一に関する。

背景技術

[0002] 従来より、使い捨ておむっとしては、吸収体を一体的に備え、 1又は複数回の体液吸収の後、廃棄されるテープ式又はパンツ式紙おむっと、交換式の吸収性パッドを着脱自在とした、所謂おむつカバータイプと呼ばれるものとが存在する。後者のおむつカバータイプは、廉価な吸収性パッドを交換使用することで、おむつコストを低減できるなどの利点を有する。

[0003] 前記おむつカバーは、一般的には、吸収性パッドの裏面側に着用中に位置がずれないようにおむつカバーに固定するための雄ファスナーが取り付けられ、一方、おむつカバーの内面には、前記吸収性パッドを固定するための雌ファスナーが取り付けられ、吸収性パッドの面ファスナーとショーツ側の面ファスナーとを対向させて係合することによって、吸収性パッドをおむつカバーに固定して着用している。

[0004] また、近年はおむつカバーにも装着性の向上を図ったものが種々提案されている。

例えば、下記特許文献 1では、雄部材を有する面ファスナーが貼付された吸収性パッドを併用して着用するとともに、少なくとも上下方向に伸縮性を有し、前方および Z 又は後方の内面に吸収性パッドの雄部材が係合されない平滑な領域が形成されて

V、るショーツ（おむつカバー）が提案されて、る。

[0005] また、下記特許文献 2では、人体の股間及び股間を間にしてその前後に位置する下腹部と臀部を覆うように装着され、失禁による排泄物を受け止めるためのおむつにおいて、上記おむつは、失禁による排泄物を受け止めるための吸水体を備え、人体の股間及び股間の前後に位置する下腹部と臀部に対して過不足なく密着することができる形状と、失禁による尿を主とする排泄物の平均的な量を吸水することができる吸水能力を有する吸水パッドと、上記吸水パッドとは別体であって、上記吸水パッドを吸水パッド全体及びその周囲の人体を包み込むようにして保持するホルダー（おむつカバー)より成り、上記吸水パッドは、人体の股間に対応した幅を有する股間当接部と、人体の股間の前方に位置する下腹部に対応した幅広の前方当接部と、人体の股間の後方に位置する臀部に対応した幅広の後方当接部を備えて成り、さらに、上記ホルダーは、立体的に伸縮可能な素材によって形成され、吸水パッド全体及びその周囲の人体を包み込む本体と、人体の股間の下方に位置する股間部分と、人体の脚を通すための脚通し部を有して成るおむつが提案されている。

特許文献 1：特開 2003 - 24385号公報

特許文献 2：特開 2001— 29375号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] し力しながら、先ず、従来より提供されているおむつカバーの多くは、上記特許文献 1、 2にも記載されるように、綿、ナイロン、ポリウレタン、ホリノジックなどの単独あるいは混紡、編物素材あるいは織物素材等が使用されているため、製品コストが高いなどの問題がある。

[0007] また、吸収性パッドの装着操作性が悪いとともに、位置ズレに対しては面ファスナー等の機械的接合手段に頼るのみで、位置ズレを完全に防止できていない。更には、穿き直しやトイレなどでおむつカバーを降ろした際に、吸収性パッドとおむつカバーとの伸びが合わず、吸収性パッドの止めて、る面ファスナーの係合が外れてしまうことがあるなどの問題があった。

[0008] そこで本発明の主たる課題は、製品コストが廉価で済むとともに、吸収性パッドを装着し易ぐかつ装着された吸収性パッドを位置ズレさせることなくきっちりと保持でき、さらにおむつカバーの穿き直しやトイレでの用足しの際に、吸収性パッドの係合が外れるのを防止したパンツ型使い捨てォムッカバーを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0009] 前記課題を解決するために請求項 1に係る本発明として、交換式の吸収性パッドを着脱自在としたパンツ型使!、捨ておむつカバーにぉ、て、

前記パンツ型使い捨ておむつカバーは、 2枚の不織布シートの間に弾性伸縮部材が配置され、おむつ股下部で折り畳まれ前身頃と後身頃とが両側部において接合されることにより、ウェスト開口部及び左右一対のレッダ開口部が形成された構造とされ前記吸収性パッドの装着部位に対応するおむつカバー領域に対して、少なくとも前端部と後端部とが固定されたパッド固定用シートを配設し、

前記おむつカバーは、少なくとも前記ウェスト開口部回りに配置されたウェスト部弹性伸縮部材と、前身頃及び後身頃において脇部から股下側に延び、股下側で前記吸収性パッドの配設部位を横断した後、股下側力も脇部に延びる軌跡を描いて配設された複数の湾曲弾性伸縮部材とを備えることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつカバーが提供される。

[0010] 上記請求項 1記載の本発明にお!/、ては、おむつカバー自体を 2枚の不織布シートの間に弾性伸縮部材が配置されたシート材料によって構成するため、製作コストが廉価で済むようになる。また、吸収性パッドの装着部位に対応するおむつカバー領域に対して、少なくとも前端部と後端部とが固定されたパッド固定用シートを配設するようにしたため、後述するように、吸収性パッドの装着性、吸収性パッドの装着感、密着度、追従性などを改善できるとともに、穿き直し、用足しの際に吸収性パッドの係合が外れるのを防止できるようになる。

[0011] さらに、前記おむつカバーに配置される弾性伸縮部材は、少なくとも前記ウェスト開口部回りに配置されたウェスト部弾性伸縮部材と、前身頃及び後身頃にぉ、て脇部から股下側に延び、股下側で前記吸収性パッドの配設部位を横断した後、股下側から脇部に延びる軌跡を描いて配設された複数の湾曲弾性伸縮部材とを備える構造とした。特に、後者の湾曲弾性伸縮部材は、吸収性パッドの装着部位の側部に身体に密着する伸縮ゾーンを形成するため、装着された吸収性パッドを位置ズレさせることなくきつちりと保持できるようになる。

[0012] 請求項 2に係る本発明として、前記吸収性パッドは前記パッド固定用シートに対して、吸収性パッドの裏面に塗工された粘着剤、又は前記吸収性パッド及びパッド固定用シートに夫々設けられた面ファスナーによって接合される請求項 1記載のパンツ型使、捨ておむつカバーが提供される。 [0013] 上記請求項 2記載の本発明は、吸収性パッドをパッド固定用シートに対して接合する手段を規定したものである。具体的には、吸収性パッドの裏面に塗工された粘着剤、又は前記吸収性パッド及びパッド固定用シートに夫々設けられた面ファスナーによつて接合することができる。

[0014] 請求項 3に係る本発明として、前記おむつカバーは、前身頃及び後身頃において、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置された複数の腰回り弾性伸縮部材を備える請求項 1, 2いずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつカバーが提供される。

[0015] 上記請求項 3記載の発明においては、おむつカバーに対して、前記ウェスト部弹性伸縮部材、湾曲弾性伸縮部材の他に、腰回り弾性伸縮部材を設けるようにしたものであり、腰回り部位にフィット性を持たせることができる。

[0016] 請求項 4に係る本発明として、前記湾曲弾性伸縮部材は、互いに交差することなく間隔をお、て配置されて、る請求項 1〜3 、ずれかに記載のパンツ型使、捨ておむつカバーが提供される。

[0017] 上記請求項 4記載の発明にお、ては、湾曲弾性伸縮部材を互いに交差することなく間隔をお、て配置するようにしたものであり、弾性力が集中せずに均等バランスとなることによりおむつカバー全体を身体に密着させるようになる。

[0018] 請求項 5に係る本発明として、前記前身頃及び後身頃に配置された湾曲弾性伸縮部材は、股下側の横断部において、横断方向に沿って略直線状に、又は股下側に膨出する弧状曲線状に横断して!/ヽる請求項 1〜4 ヽずれかに記載のパンツ型使ヽ捨ておむつカバーが提供される。

[0019] 上記請求項 5記載の発明においては、前記前身頃及び後身頃に配置された湾曲弾性伸縮部材を、股下側の横断部において、横断方向に沿って略直線状に、又は股下側に膨出する弧状曲線状に横断させるようにしたものであり、股下側を横断する湾曲弾性伸縮部材の押圧力によって吸収性パッドを身体側に密着させて保持することがでさる。

[0020] 請求項 6に係る本発明として、前記後身頃に配置された湾曲弾性伸縮部材は、股下側の横断部において、ウェスト開口部側に方向を反曲した後、略幅方向中央でゥェスト開口部側に凸状となる軌跡を描いた後、再度反曲し、全体として略 W字形状の軌跡で横断して、る請求項 1〜5 、ずれかに記載のパンツ型使、捨ておむつカバーが提供される。

[0021] 上記請求項 6記載の発明においては、前記後身頃に配置された湾曲弾性伸縮部材を、股下側の横断部において、ウェスト開口部側に方向を反曲した後、略幅方向中央でウェスト開口部側に凸状となる軌跡を描いた後、再度反曲し、全体として略 W 字形状の軌跡で横断させるようにしたものであり、おむつカバーの中央に位置する凸状軌跡部分が臀部の窪みに沿うように変形し吸収性パッドを身体側に押し付けるようになるため、臀部の窪みとの間に隙間を生じさせない構造とすることができる。

[0022] 請求項 7に係る本発明として、前記湾曲弾性伸縮部材の始終端は、前身頃と後身頃とを接合する接合縁、ウェスト開口縁及びレッダ開口縁の内のいずれか又は組合せとされる請求項 1〜6 、ずれかに記載のパンツ型使、捨ておむつカバーが提供される。

発明の効果

[0023] 以上詳説のとおり本発明によれば、製品コストが廉価で済むとともに、吸収性パッドを装着し易ぐかつ装着された吸収性パッドを位置ズレさせることなくきっちりと保持でき、さらにおむつカバーの穿き直しやトイレでの用足しの際に、吸収性パッドの係合が外れるのを防止することができる。

発明を実施するための最良の形態

[0024] 以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。

[0025] 図 1は本発明に係るパンツ型使い捨ておむつカバー 20に吸収性パッド 10を装着した状態を示す外観斜視図であり、図 2はその展開状態を示す斜視図、図 3はおむつカバー 20の平面展開図である。

[0026] 図 1及び図 2に示されるように、本パンツ型使い捨ておむつカバー 20 (以下、単におむつカバーという。）は、内面側に交換式の吸収性パッド 10を着脱自在としたものであり、 2枚の不織布シート 20A、 20Bの間に各種弾性伸縮部材が配置され、おむつ股下部で折り畳まれ前身頃 Fと後身頃 Bとが両側部において接合されることにより、ウェスト開口部 30及び左右一対のレッダ開口部 29, 29が形成された構造とされる [0027] 以下、前記吸収性パッド 10、おむつカバー 20の順で説明する。

[0028] (吸収性パッド 10の構造）

先ず最初に、吸収性パッド 10の構造の一例について図 5及び図 6に基づいて詳述する。

[0029] 吸収性パッド 10は、不織布など力もなる透液性表面シート 11と、ポリエチレン等からなる防漏シート 12との間に、綿状パルプなどの吸収体 13を介在させた構造とされ、体液を吸収保持するものである。

[0030] 前記吸収体 13は、図示例では平面形状を略方形状として成形されたものが使用され、その幅寸法は股間部への当たりによって着用者にゴヮ付き感を与えな、寸法幅となっている。この吸収体 13は、形状保持と透液性表面シート 11を透過した体液の拡散性向上のためにクレープ紙 14によって囲繞されている。なお、前記吸収体 13としては、嵩を小さくできるエアレイド吸収体を用いるのが望まし、。

[0031] 前記吸収体 13の表面側 (肌当接面側）を覆う透液性表面シート 11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のォレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンゃキュブラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。透液性表面シート 11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタツチ性に優れたものとなる。前記透液性表面シート 11は、吸収体 13の側縁部を巻き込んで吸収体 13の裏面側まで延在して、る。

[0032] 前記吸収体 13の裏面側 (非肌当接面側）を覆う防漏シート 12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの不透液性プラスチックシートが用いられる力近年はムレ防止の点力も透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水 '透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のォレフィン榭脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。

[0033] 一方、立体ギャザー BSを形成するギャザー不織布 15は、図 6に示されるように、折返しによって二重シートとした不織布が用いられ、前記透液性表面シート 11によって巻き込まれた吸収体 13の側縁部をさらにその上側力も巻き込んで吸収体 13の裏面側まで延在して接着されている。より具体的には、前記ギャザー不織布 15は、紙おむつの長手方向中間部では、立体ギャザー BS形成部分を残し、幅方向中間部から吸収体 13の裏面側に亘る範囲がホットメルト接着剤等によって接着され、また長手方向前後端部では、前記幅方向中間部から一方側端縁までの区間が吸収体 13の裏面側に亘る範囲で接着されるとともに、前記立体ギャザー BSを形成する部分を吸収体 13の上面部にて折り畳むようにしながらホットメルト接着剤等により接着している。

[0034] 前記二重シート不織布によって形成されたギャザー不織布 15の内部には、起立先端側部分に複数本の糸状弾性伸縮部材 16、 16…が配設されている。前記糸状弹性伸縮部材 16、 16· ··は、製品状態において図 6(B)に示されるように、弾性伸縮力により吸収体側縁部より突出する不織布部分を起立させて立体ギャザー BSを形成するためのものである。

[0035] 前記防漏シート 12は、前記二重シート状のギャザー不織布 15の内部まで進入し、図 6に示されるように、立体ギャザー BSの下端側において防漏壁を構成するようになつている。かかる防漏シート 12としては、排便や尿などの褐色が出ないように不透明のものを用いるのが望ましい。不透明化としては、プラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用される。

[0036] 前記糸状弾性伸縮部材 16としては、通常使用されるスチレン系ゴム、ォレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするため、太さは 925dtex以下、テンションは 150〜350%、間隔は 7.0mm 以下として配設するのがよい。なお、糸状弾性伸縮部材に代えて、ある程度の幅を有するテープ状弾性伸縮部材を用いるようにしてもょ、。

[0037] 前述のギャザー不織布 15を構成する素材繊維も前記透液性表面シート 11と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のォレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンゃキュブラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができる力特にはムレを防止するために坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さらに前記ギャザー不織布 15については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性 (ドライ感）を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルク口ミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。

[0038] 前記吸収性パッド 10の裏面側には、剥離可能な粘着剤層 17, 17· ··が塗工されており、後述するおむつカバー 20のパッド固定用シート 31に対して着脱可能に装着されるようになっている。

[0039] (おむつカバー 20の構造）

おむつカバー 20は、図 2及び図 3に示されるように、上層不織布 20A及び下層不織布 20Bからなる 2層構造の不織布シートとされ、前記上層不織布 20Aと下層不織布 20Bとの間に各種弾性伸縮部材が配設され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々脚部開口を形成するために形成された凹状の脚回りカツトライン 29 (レッダ開口部）により、全体として擬似砂時計形状を成している。

[0040] 前記おむつカバー 20においては、前記吸収性パッド 10の装着部位に対応するおむつカバー領域に対して、少なくとも前端部と後端部とが接着剤 32, 32により剥離不能に前記吸収性パッド 10を装着するためのパッド固定用シート 31が設けられている。このパッド固定用シート 31としては、織物、不織布、プラスチックフィルム等の任意のシート材料を用いることができる。好ましくは通気性を有する材料を用いるのが望ましい。なお、前記パッド固定用シート 31の固定位置は、おむつカバー 20の伸縮性を阻害しないようにするとともに、身体動きに対する追従性を向上させるために、前端部と後端部の 2箇所のみを固定するのが望ましいが、場合によっては中間部で固定してもよい。 [0041] 前記パッド固定用シート 31は、吸収性パッドの装着性を改善するとともに、吸収性ノ^ド 10の装着感、密着度、追従性などを改善する。すなわち、パッド固定用シート 3 1は、吸収性パッド 10をおむつカバー 20に装着する際の目印となって吸収性パッド 1 0を常に同じ位置に装着できるようになる。また、おむつカバー 20は各種の弾性伸縮部材によって多くの小皺が発生しているため接着し難しとともに、接着力が低減されるなどの問題があるが、別体のパッド固定用シート 31を設けることにより、接合面を平面とすることができ、前記吸収性パッド 10を確実にしっかりと貼着できるようになる。また、装着時におむつカバー 20が伸びても前記パッド固定用シート 31が中間に介在していることにより伸縮力が直接的に作用しないため、穿き直しや用足しの際でも接着が外れることがない。

[0042] さらに、装着した状態では、前記パッド固定用シート 31が中間に介在していることにより各種弾性伸縮部材 26· ··, 28…に対する拘束が無くなり、おむつカバー 20は身体形状や動きに伴って自由に伸縮できるようになるため、装着感が良好になるとともに、密着性や動きに対する追従性が良好となる。

[0043] さらに、吸収性パッド 10は交換の度に、接着と剥離とが繰り返されることになるが、仮にパッド固定用シート 31を有さずおむつカバー 20に直接貼着する場合には、不織布シート 20Aの破れが懸念される力前記パッド固定シート 31に吸収性パッド 10 を貼着する場合には、このような破損の問題を解消することができる。

[0044] 一方、おむつカバー 20に配置される弾性伸縮部材としては、図 3に示される展開形状において、前記ウェスト開口部回り 23に配置されたウェスト部弾性伸縮部材 24 , 24· ··と、前身頃 F及び後身頃 Bに、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置された複数の腰回り弾性伸縮部材 25, 25· ··とを有するとともに、前身頃 F及び後身頃 Bのそれぞれにおいて、前記腰回り弾性伸縮部材 25, 25· ··とは別に、前身頃 F と後身頃 Bとを接合する一方側接合縁から股下側に延び、股下側で前記吸収性パッド 10の配設部位を横断した後、股下側力も前身頃と後身頃との他方側接合縁に到達する湾曲弾性伸縮部材 26· ··、 28…を備える。これら弾性伸縮部材の内、少なくとも前記ウェスト部弾性伸縮部材 24, 24· ··と湾曲弾性伸縮部材 26· ··、 28· ··は設けるようにするのが望ましい。 [0045] 以下、前記各種弾性伸縮部材毎に詳述すると、

前記ゥヱスト部弾性伸縮部材 24, 24· ··は、前身頃 Fと後身頃 Bとが接合された脇部接合縁 21、 22の範囲の内、ウェスト開口縁近傍に上下方向に間隔をおいて配設された複数条の糸ゴム状弾性伸縮部材であり、身体のウェスト部回りを締め付けるように伸縮力を与えることにより紙おむつを身体に装着するためのものである。このゥェスト部弾性伸縮部材 24は、図示例では糸ゴムを用いた力例えばテープ状の伸縮部材を用いてもよい。

[0046] 前記腰回り弾性伸縮部材 25, 25· ··は、脇部接合縁 21、 22の内、概ね上部から下部までの範囲に亘り、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配設された糸ゴム状の弾性伸縮部材であり、前身頃 F及び後身頃 Bの腰回り部分に夫々水平方向の伸縮力を与え、紙おむつを身体に密着させるためのものである。なお、前記ウェスト部弾性伸縮部材 24、 24· ··と腰回り弾性伸縮部材 25、 25· ··との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、前身頃 F及び後身頃 Bに上下方向に間隔をおいて水平方向に配置された弾性伸縮部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウェスト部弾性伸縮部材として機能し、残りの弾性伸縮部材が腰回り弾性伸縮部材として機能していればよい。

[0047] 前記後身頃 Bにおいて、前記腰回り弾性伸縮部材 25, 25· ··とは別に配設された背側湾曲弾性伸縮部材 26、 26· ··は、一方側の脇部接合縁 22からほぼ脚回りカツトライン 29に沿うように股下部に延び、股下側で前記吸収性パッド 10の配設部位を横断した後、反対側の脚回りカットライン 29にほぼ沿いながら他方側の脇部接合縁 22に到達するように配置された複数本、図示例では 9本の糸ゴム状弾性伸縮部材であり、これら背側湾曲弾性伸縮部材 26、 26· ··は互いに交差することなぐ間隔をおいて配置されている。この背側湾曲弾性伸縮部材 26、 26· ··は、臀部に所定の伸縮ゾーン K 、 Kを形成するように所定の間隔を空けて、 5本以上、好ましくは 7本以上配置される

[0048] 前記背側湾曲弾性伸縮部材 26, 26· ··の始終端は、前身頃 Fと後身頃 Bとの接合縁のほぼ上部から下部の範囲に亘り所定の間隔で接続されている。前記前身頃 Fと後身頃 Bとの脇部接合縁 21, 22において、前記背側湾曲弾性伸縮部材 26、 26· ·· の内、最もウェスト開口部寄りに位置する弾性伸縮部材 2 は、ウェスト部弾性伸縮部材 24, 24· ··の最下側弾性伸縮部材 24からの距離 Sが 20mm以内となるように配

O B

置されるのが望ましい。装着に際して着用者がウェスト部の脇を掴んで上方に引き上げた際、前記湾曲弾性伸縮部材 26、 26· ··の弾性力によって紙おむつの後身頃 B側を上方に引上げ易くなり、穿き易さが向上するようになる。

[0049] また、前記背側湾曲弾性伸縮部材 26, 26…は、股下側の横断部において、横断方向に沿って略直線状に、又は図示例のように股下側に膨出する弧状曲線状に横断していることが望ましい。

[0050] 本紙おむつでは、後身頃 Bにおいて、臀部の膨らみ形状に対応しておむつカバー 20をフィットさせるために、臀部の膨らみに対し極力沿う方向に伸縮力を作用させるベぐ相対的に緩い傾斜角度で弾性伸縮部材 26, 26· ··を配置するようにし、臀部を包み込むようにおむつカバー 20を身体に密着させるようにして、る。

[0051] さらに、前記前身頃 Fと後身頃 Bとの脇部接合縁 21, 22における背側湾曲弹¾ ^申縮部材 26, 26· ··の配置間隔、すなわち脇部側縁 21, 22の弾性伸縮部材の配置区間 BLにおける配置間隔は、股下部の弾性伸縮部材の配置区間 MBにおける前記背側湾曲弾性伸縮部材 26, 26· ··の配置間隔とほぼ同じとされ、かつ背側湾曲弾性伸縮部材 26, 26· ··の内、最も股下側に位置する弾性伸縮部材 26 はおむつの股下部 o

折り畳みライン CL力もの距離 BHが士 50mm以内、好ましくは 35mm以内となる曲線形状を描くように配置されている。背側湾曲弾性伸縮部材 26, 26· ··の配置間隔を脇部接合縁 21, 22と股下部とで均等配置にすることにより、弾性力が集中せずに均等ノランスでおむつカバー 20全体を身体に密着させるようになるとともに、前記背側湾曲弾性伸縮部材 26, 26· ··が描くラインが股下部近傍領域を横断する大波の曲線形状で配置することにより、おむつカバー 20を身体に対してきっちりと密着保持し得るようになる。

[0052] 前記後身頃 B側に配置された背側湾曲弾性伸縮部材 26, 26· ··は、股下部において、おむつの股下部折り畳みライン CLを基準に前身頃 F側に偏倚していることが望ましい。股下部において、背側湾曲弾性伸縮部材 26, 26· ··をおむつの股下部折り畳みライン CLを基準に前身頃 F側に偏倚させることにより、臀部側で生じるおむつのずり落ちを無くすとともに、おむつカバー 20の弛みを無くして身体にフィットさせることができる。

[0053] 他方、前記おむつカバー 20の前身頃において、前記腰回り弾性伸縮部材 25, 25 …とは別に配設された腹側湾曲弾性伸縮部材 28, 28…も、一方側の脇部接合縁 2 1から股下側に延び、股下側で前記吸収性パッドの配設部位を横断した後、他方側の脇部接合縁 21に到達するとともに、交差することなく間隔をおいて配置された複数本の、図示例では 9本の糸状弾性伸縮部材であり、これら腹側湾曲弾性伸縮部材 2 8, 28· ··は、互いに交差することなぐ間隔をおいて配置されている。これら腹側湾曲弾性伸縮部材 28、 28…も、鼠蹊部に所定の伸縮ゾーン K、 Κを形成するように所定の間隔を空けて、 5本以上、好ましくは 7本以上配置される。

[0054] この腹側弾性伸縮部材 28, 28· ··の始終端も、前身頃 Fと後身頃 Βとの脇部接合縁 21, 21のほぼ上部から下部の範囲に亘り、所定の間隔で接続されている。前記前身頃 Fと後身頃 Βとの脇部接合縁 21, 22において、前記腹側湾曲弾性伸縮部材 28, 2 8…の内、最もウェスト開口部寄りに位置する弾性伸縮部材 28は、ウェスト部弾性伸縮部材の最下側弾性伸縮部材 24からの距離 Sが 20mm以内となるように配置され

O F

るのが望ましい。装着に際して着用者がウェスト部の脇をもって上方に引き上げた際、前記腹側湾曲弾性伸縮部材 28、 28· ··の弾性力によって紙おむつの前身頃 F側を上方に引上げ易くなり、穿き易さが向上するようになる。

[0055] この腹側湾曲弾性伸縮部材 28, 28· ··についても、股下側の横断部において、横断方向に沿って略直線状に、又は図示例のように股下側に膨出する弧状曲線状に横断していることが望ましい。

[0056] 本紙おむつ 1においては、身体の前側部分には身体の後側臀部のような引掛かりとなる膨らみがないため、紙おむつのずり落ちは主として前身頃側 Fで顕著に発生する傾向にあるとの知見に鑑み、相対的にきつい傾斜角度で弾性伸縮部材 28, 28· ·· を配置するようにし、紙おむつのずり落ちを効果的に防止するようにして、る。

[0057] さらに、前記前身頃 Fと後身頃 Bとの脇部接合縁 21, 22における腹側湾曲弹¾ ^申縮部材 28, 28· ··の配置間隔、すなわち脇部側縁 21, 22の弾性伸縮部材の配置区間 FLにおける配置間隔は、股下部の弾性伸縮部材の配置区間 MFにおける前記腹側湾曲弾性伸縮部材 28, 28· ··の配置間隔とほぼ同じとされ、かつ腹側湾曲弾性伸縮部材 28, 28· ··の内、最も股下側に位置する弾性伸縮部材 28 はおむつの股下部

o

折り畳みライン CL力もの距離 FHが士 50mm以内、好ましくは 35mm以内となる曲線形状を描くように配置されている。腹側湾曲弾性伸縮部材 28, 28· ··の配置間隔を脇部接合縁 21, 22と股下部とで均等配置にすることにより、弾性力が集中せずに均等ノランスでおむつカバー 20を身体に密着させるようになるとともに、前記腹側湾曲弾性伸縮部材 28, 28· ··が描くラインが股下部近傍領域を横断する大波の曲線形状で配置することにより、おむつカバー 20を身体に対してきっちりと密着保持し得るようになる。

[0058] 前記前身頃側 Fに配置された腹側湾曲弾性伸縮部材 28, 28· ··の内の最股下側弾性伸縮部材 28 と、前記後身頃側 Bに配置された背側湾曲弾性伸縮部材 26, 26

o

…の内の最股下側弾性伸縮部材 26 とは、股下部において互いに交差することなく

o

近接していることが望ましい。近接幅 (FH— BH)は、 10〜20mmとするのが望ましい。股下部において、前記湾曲弾性伸縮部材 28· ··、 26…によって吸収性パッド 10を均等の圧力で身体側に押付け密着させるため、身体との隙間が封鎖され、高い漏れ防止効果が発揮されるようになる。

[0059] 〔その他の形態例〕

(1)上記形態例では、吸収性パッド 10の裏面側に粘着剤層 17を塗工し、パッド固定用シート 31に接着するようにしたが、前記吸収性パッド 10の裏面側に雄又は雌型の面ファスナーを設けるとともに、前記パッド固定用シート 31の上面に雌又は雄型の面ファスナーを設けておき、吸収性パッド 10をパッド固定用シート 31に接合するようにしてもよい。また、前記吸収性パッド 10の側縁から外方に延在するフラップを設けるとともに、このフラップの裏面側に粘着層を形成しておき、丁度、周知のウィング付ナブキンのように、吸収性パッド 10をパッド固定用シート 31の上面に接合した後、前記フラップをパッド固定用シート 31の裏面側に回り込ませて接着するようにしてもよい。

[0060] (2)上記形態例では、パッド固定用シート 31の幅寸法をおむつカバー 20の股下部の幅寸法よりも小さくした力図 7に示されるように、パッド固定用シート 31 'の幅寸法をおむつカバー 20の股下部の幅寸法よりも大きくしてもよい。 [0061] (3)上記形態例では、背側湾曲弾性伸縮部材 26…を、股下側の横断部において、横断方向に沿って略直線状に、又は股下側に膨出する弧状曲線状に横断させたが、図 8に示されるように、ウェスト開口部 30側に方向を反曲した後、ウェスト開口部 30 側に凸状となる軌跡を描いた後、再度反曲し、全体として略 W字形状の軌跡で横断するようにしてもよい。この場合、おむつカバー 20の中央に位置する凸状軌跡部分 J の両側に存在する凹状軌跡部分 (股下側への凸状軌跡部分) H、 Hは臀部に夫々対応させるのが望ましい。上記略 W字状の軌跡で横断させることにより、おむつカバー 20の中央に位置する凸状軌跡部分 Jが臀部の窪みに沿うように変形し吸収性パッド 1 0を身体側に押し付けるようになるため、臀部の窪みとの間に隙間を生じさせない構造とすることができる。

[0062] (4)上記形態例では、湾曲弾性伸縮部材 26· ··、 28· ··の始終端を、脇部接合縁 21, 2 2としたが、該前身頃と後身頃とを接合する接合縁の他、ウェスト開口縁又はレッダ開口縁を始終端とすることでもよい。本発明における「脇部」とは、前身頃と後身頃とを接合する接合縁、ウェスト開口縁の側部（図 7参照)、レッダ開口縁の側部を含む概念であり、湾曲弾性伸縮部材 26· ··、 28· ··は、これらの脇部力股下側へ向力う軌跡部分、股下側で前記吸収性パッドの配設部位を横断する軌跡部分及び股下側から脇部に延びる軌跡部分を有する軌跡を描！ヽて配設されて！/ヽればよ!/ヽ。

[0063] (5)上記形態例では、前記前身頃側 Fに配置された腹側湾曲弾性伸縮部材 28, 28

…の内の最股下側弾性伸縮部材 28 と、前記後身頃側 Bに配置された背側湾曲弾

o

性伸縮部材 26, 26· ··の内の最股下側弾性伸縮部材 26 と力股下部において互い

o

に交差することなく近接させるようにしたが、前記腹側湾曲弾性伸縮部材 28, 28· ·· の一部と、前記背側湾曲弾性伸縮部材 26, 26· ··の一部とが交差していてもよい。図面の簡単な説明

[0064] [図 1]本発明に係るパンツ型使い捨ておむつカバー 20に吸収性パッド 10を装着した状態を示す外観斜視図図である。

[図 2]その展開状態を示す斜視図である。

[図 3]おむつカバー 20の平面展開図である。

[図 4]おむつカバー 20の縦断面図である。 [図 5]吸収性パッド 10の平面図である。

[図 6](A)は吸収性パッド 10の展開状態での半横断面図、（B)はその製品状態 (装着状態)を示す半横断面図である。

[図 7]湾曲弾性伸縮部材 26···、 28···の配置態様の変形例及びパッド固定用シート 3

1の変形例を示すおむつカバー 20の展開平面図である。

[図 8]背側弾性伸縮部材 26の他の配置態様を示すおむつカバー 20の展開平面図である。

符号の説明

10···吸収性パッド、 11···透液性表面シート、 12···防漏シート、 13···吸収体、 1Φ·· クレープ紙、 15···ギャザー不織布、 16···糸状弾性伸縮部材、 20···おむつカバー、 21·22…脇部接合縁、 24···ウェスト部弾性伸縮部材、 25…腰回り弾性伸縮部材、 2 6…背側湾曲弾性伸縮部材、 28…腹側湾曲弾性伸縮部材、 29…脚回りカットライン (レッダ開口部）、 30···ウェスト開口部、 31···パッド固定用シート、 F…前身頃、 Β··· 後身頃

Claims

請求の範囲

[1] 交換式の吸収性パッドを着脱自在としたパンツ型使!、捨ておむつカバーにぉ、て前記パンツ型使い捨ておむつカバーは、 2枚の不織布シートの間に弾性伸縮部材が配置され、おむつ股下部で折り畳まれ前身頃と後身頃とが両側部において接合されることにより、ウェスト開口部及び左右一対のレッダ開口部が形成された構造とされ前記吸収性パッドの装着部位に対応するおむつカバー領域に対して、少なくとも前端部と後端部とが固定されたパッド固定用シートを配設し、

前記おむつカバーは、少なくとも前記ウェスト開口部回りに配置されたウェスト部弹性伸縮部材と、前身頃及び後身頃において脇部から股下側に延び、股下側で前記吸収性パッドの配設部位を横断した後、股下側力も脇部に延びる軌跡を描いて配設された複数の湾曲弾性伸縮部材とを備えることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつカノ一。

[2] 前記吸収性パッドは前記パッド固定用シートに対して、吸収性パッドの裏面に塗工された粘着剤、又は前記吸収性パッド及びパッド固定用シートに夫々設けられた面ファスナーによって接合される請求項 1記載のパンツ型使い捨ておむつカバー。

[3] 前記おむつカバーは、前身頃及び後身頃において、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置された複数の腰回り弾性伸縮部材を備える請求項 1, 2いずれかに記載のパンツ型使、捨ておむつカバー。

[4] 前記湾曲弾性伸縮部材は、互いに交差することなく間隔をおいて配置されている請求項 1〜3いずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつカバー。

[5] 前記前身頃及び後身頃に配置された湾曲弾性伸縮部材は、股下側の横断部において、横断方向に沿って略直線状に、又は股下側に膨出する弧状曲線状に横断して、る請求項 1〜41、ずれかに記載のパンツ型使!、捨ておむつカバー。

[6] 前記後身頃に配置された湾曲弾性伸縮部材は、股下側の横断部において、ウェスト開口部側に方向を反曲した後、略幅方向中央でウェスト開口部側に凸状となる軌跡を描いた後、再度反曲し、全体として略 W字形状の軌跡で横断している請求項 1 〜51、ずれかに記載のパンツ型使!、捨ておむつカバー。

前記湾曲弾性伸縮部材の始終端は、前身頃と後身頃とを接合する接合縁、ウェスト開口縁及びレッダ開口縁の内のいずれか又は組合せとされる請求項 1〜6いずれかに記載のパンツ型使、捨ておむつカバー。