JP2004129939A - 吸収性パッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】長い形状を有し、液体の透過を防止するバックシート39と、液体透過性の表面材28と、前記バックシートと前記表面材との間に配置された吸収体23と、前記バックシート39の外面に設けられる仮固定シート50と、前記仮固定シートの外面に設けられ、下着やおむつとの貼着及び剥離が可能な弱い接着力を備える貼着部71とを備え、前記仮固定シート50が、パッドの前端部及び後端部において、前記バックシートに接合された接合部61,62を有し、かつ前記仮固定シートの前端部から、製品の長手方向中央付近までの領域において、前記仮固定シートを切り離すための分離部51が形成されている。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば失禁用パッド、幼児用パッド、生理用ナプキン、おりものシート等のパンツやおむつ等の下着に仮固定することで、尿などの体液を吸収保持するための吸収性パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、失禁パッドのような吸収性パッドは、一般的には、一方向に長い長方形もしくは長円形に形成したパッド体であり、下着の股部に対応した位置において、前後に長さ方向を合わせて装着されることで、使用者が排出した尿や便等の排泄物を受容するようになっている。
このような吸収性パッドは、使用者が装着したときに外面となる箇所には、液体不透過性のシート材が適用され、その内側には尿等の液体を吸収するための吸収体が配置され、さらにその内側で使用者の肌と接触する箇所には、液体を透過するシート材が配置されている。
【0003】
これにより、排泄物である尿等は、液体を透過するシート材を透過して、吸収体に吸収され、さらに、液体不透過性のシート材により外部にしみ出たりすることが防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような吸収性パッドは、例えば、幼児等が使用する場合に、パンツ型に予め形成された履くタイプの紙おむつの内側に貼る等して、仮固定して使用すれば、少量の尿等が排泄された際に、排泄物を吸収性パッドが先に吸収し、これを取り去れば、高価な紙おむつの交換が節約できる。
【0005】
この場合に、特に、履くタイプのおむつの場合、あるいは下着の内側に吸収性パッドを仮固定して使用した場合には、吸収性パッドが尿等を吸収し終えた後で、おむつや下着を着用したままの状態で、吸収性パッドだけを取り去ることができれば、便利であると考えられる。
しかしながら、このような使い勝手を考慮した吸収性パッドは、未だ知られていない。
【0006】
そこで、本発明は、失禁パッド、幼児用パッド等の吸収性パッドにおいて、おむつや下着等を脱ぐことなく、その内側に仮固定した吸収性パッドを使用した後で、この吸収性パッドだけを簡単に除去することができるようにした吸収性パッドを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明によれば、一方向に長い形状を有しており、液体の透過を防止するバックシートと、身体に接触する面側に配置される液体透過性の表面材と、前記バックシートと前記表面材との間に配置されて前記表面材を透過した液体を吸収して保持する吸収体と、前記バックシートの外面に設けられる仮固定シートと、前記仮固定シートの外面に設けられ、下着やおむつとの貼着及び剥離が可能なように弱い接着力を備える貼着部とを備えていて、前記仮固定シートが、パッドの前端部及び後端部において、前記バックシートに接合された接合部を有しており、かつ前記仮固定シートの前端部から、製品の長手方向中央付近までの領域において、前記仮固定シートを切り離すための分離部が形成されている、吸収性パッドにより、達成される。
【0008】
請求項1の構成によれば、本発明の吸収性パッドは、複数のシート状材料を積層固着して一方向に長い基本形状を有している。前記バックシートは液体の透過を防止する。前記表面材は身体に接触する面側に配置される液体透過性のものである。前記吸収体はバックシートと表面材の間に配置されて表面材を透過した液体を吸収して保持する。
さらに、前記バックシートの外面には、仮固定シートが配置され、この仮固定シートの外面には、下着やおむつの内面に対して、貼着及び剥離できる貼着部を備えているので、この貼着部を利用して、下着やおむつの内側に対して仮固定することができる。そして、仮固定シートは、バックシートに対して、製品であるパッドの前端部と後端部の少なくとも2箇所で接合されている。また、仮固定シートは、切り離しできるように分離部を備えている。
【0009】
これにより、幼児等がパッドの使用者となった場合には、パッドが尿等の排泄物を含んだ状態となって、使用された後で、母親等の介助者は、下着や紙おむつ等を脱がせることなく、ウエスト部をわずかに引き下げるように開いて、幼児の前方から中に手をいれ、吸収性パッドの前端にある上端部を摘む等して保持し、手前に引くようにして斜め上方に向かって引きあげる。そうすると、仮固定シートの外面は、前記貼着部により下着等の内面に固定されているので、仮固定シートの保持されていない残部は、下着等の側に残ろうとし、前記分離部で、仮固定シートは破断されて分離される。そのまま保持した手を手前に向かって引き抜くように移動させると、仮固定シートは、前記後端部の接合部でバックシートに接合しているので、この接合は維持したまま仮固定シートの下着等に対する貼着部の後端付近は、固定されている下着等の内面が、手前側に移動するバックシート外面に引かれることで、上方に向かって剪断力が作用し、順次後端側から前端側に向かって、貼着をはがされていく。これにより、仮固定シートの下着等への貼着は分離される。
このように、本発明の吸収性パッドは、その使用後において、下着等を脱がすことなく、簡単に外部に取り出すことができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記分離部は、製品の短手方向に沿ってミシン目を設けることにより、形成されていることを特徴とする。
請求項2の構成によれば、仮固定シートは、吸収性パッドの上端部を摘む等して保持し、ほぼ斜め上方に向かって引くだけで、ミシン目に沿って容易に分離される。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、前記仮固定シートが、前端側シートと後端側シートとを有するように形成されており、この前端側シートと後端側シートの互いに向かい合う端部が重ねて仮接着されており、前記分離部が、この仮接着部を剥がすことにより、前記端部の重なりが分離されるように形成される構成としたことを特徴とする。
【0012】
請求項3の構成によれば、仮固定シートは、前端側シートと後端側シートの少なくとも2つの部分を有しており、この前端側シートと後端側シートが互いに向かい合う端部を重ねて仮接着されている。このため、仮接着部が前記分離部として機能し、母親等の介助者は、ほぼ斜め上方に引いて、この仮接着部を剥がすだけで、容易に分離される。
【0013】
請求項4の発明は、請求項3の構成において、前記前端側シートの前記端部が外面に向けて折り返されて、この折り返し部が前記後端側シートの前記端部に接着されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4の構成によれば、吸収性パッドを取り去る際に、上述したように、吸収性パッドの前端部の上端部を摘む等して保持し、ほぼ斜め上方に向かって引くと、仮固定シートの貼着部に剪断力が作用する前に、前記折り返し部の接着された箇所に剪断力が働く。つまり、この接着部は、前記前端側シートの前記端部が外面に折り返された面と、前記後端側シートの前記端部を構成する面との間に挟まれて配置されることになるので、後端側シートの前記端部を構成する面に対して、面方向に移動しようとする前記折り返された面が互いに離れるように面方向にずれることで、前記折り返し部の接着された箇所に、剪断力が働き、容易に剥がれることで、分離される。したがって、前端側シートと後端側シートとの分離が簡単である。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの構成において、前記仮固定シートの前記前端側の接合部として、第1の接着部を設けると共に、前記仮固定シートの外面と下着もしくはおむつとの間に配置される第2の接着部を形成し、第2の接着部の接着力が、第1の接着部の接着力よりも強く設定されていることを特徴とする。
【0016】
請求項5の構成によれば、吸収性パッドを取り去る際に、上述したように、吸収性パッドの上端部を摘む等して保持し、ほぼ斜め上方に向かって引くと、前記仮固定シートが下着等と接着されている第2の接着部が剥がれる前に、必ず前記仮固定シートの前記前端側の接合部である第1の接着部が先に剥がれるようにすることができる。このため、後端部側の仮固定シートの接合部により、下着等から仮固定シートの貼着部を容易にはがすことができる。このように、仮固定シートの分離部は、仮固定シートをバックシートから、切り離すためのものとして構成することができる。
【0017】
請求項6の発明は、請求項5の構成において、前記仮接着部が前記第1の接着部とされることで、この第1の接着部が前記分離部と兼用されるようにしたことを特徴とする。
請求項6の構成によれば、吸収性パッドを取り去る際に、先に剥がれる前記第1の接着部により、仮固定シートの分離部を兼用すれば、前記分離部が吸収性パッドを取り去る作業において、確実に作用することになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0019】
図1ないし図5は、本発明の第1の実施形態に係る吸収性パッドが示されており、その一例として幼児用パッドの構成を示している。この実施形態では、吸収性パッドを代表させて幼児用パッドに適用した例を説明するが、全体の大きさの多少変えることで、同一の構造にて、失禁パッド等にも適用できるものである。ここで、図1は、幼児用パッド20を正面から見た概略斜視図であり、図中「前」と表示されている方が装着時に身体の前面側となる(他の図面に関しても同様)。図2は、図1の幼児用パッド20の表側(外側)から見た概略平面図、図3は、図1の幼児用パッド20の裏側(内側)を表す概略裏面図、図4は図2のA−A線概略断面図、図5は図2のB−B線概略断面図であり、各断面図は理解の便宜のため、材料の切断部の厚みを実際より大きくして示している。
【0020】
図1に示されているように、幼児用パッド20は、前後に長い形状を有している。この幼児用パッド20では、内側の中央付近には、長手方向にやや長い領域が、凸部47とされており、使用者の局部に適切に当接できるようにされている。凸部47の周囲は、後述する材料を押圧して設けた溝等で形成されるエンボスであるチャネルエンボス部42で区画されている。チャネルエンボス部42の両側方には、それぞれ立体ギャザー部26,26が立ち上がっており、排泄された液体等が側方に漏れようとする場合の障壁とされている。
【0021】
図2ないし図5は、上述の各部位を形成するための詳細な構造を示しており、これらの図を参照しながら、幼児用パッド20の構造をさらに詳しく説明する。
図4に示されているように、幼児用パッド20は、使用者の身体に当接する側に、使用者の身体に接触するセンター表面材28が露出しており、このセンター表面材28により、サブレイヤー24やティッシュ27で包まれた吸収体23を覆う構造とされている。
【0022】
ティッシュ27と吸収体23は、使用者により排出された液体等を吸収して保持するための部分である。
ティッシュ27は、液体等を吸収する柔らかい材質、たとえばパルプ(バージンパルプ、古紙再生パルプ)、レーヨン、コットン、ケナフ、バガス、シルク、親水処理をした繊維(ポリオレフィン系、ポリエステル、アクリル)などを単一又は複合してシート化したものを用いている。ティッシュ27は、吸収体23の構成物が脱落しないよう覆うものであり、図4に示されているように、短手方向Tにおける中央部からずれた位置で両端部が重ねられて接合されている。
【0023】
吸収体23は、センター表面剤28及びティッシュ27を介して吸収した液体を急速に拡散させた上で保持する性質を備えるものである。この実施形態では、吸収体23は、所謂「マット」材と呼ばれており、たとえばパルプに吸収材であるポリマーを混合したりパルプにポリマーを散布したりして形成するパルプ吸収体もしくはポリマー等が好ましい。ここでパルプは、たとえば木材を機械的または化学的に処理して、抽出したセルロース繊維の集合体であり、比較的繊維どうしの隙間がある状態で、吸収した液体の拡散を促進し、多量のポリマーを保持して、厚み方向の体積を大きくすることで液体の吸収容量を大きくしている。また、この厚み方向の体積を大きくしたことで、大きく突出した柔軟な凸部47を形成しており、その周囲を深い部分と浅い部分を交互に配置したチャネルエンボス部42で区画している。
【0024】
また、好ましくは、吸収体23および/またはサブレイヤー24には、幼児用パッド20を装着した使用者により尿等の排出があった場合に、温度変化を生じる物質もしくは部材(以下、「温度変化物質」という)(図示せず)。を含有させることができる。
この温度変化物質は、吸収体23の表面まはた内部に含有させる他、ティッシュ27と吸収体23の間や、ティッシュ27とサブレイヤー24の間に配置してもよい。すなわち、使用者として、幼児を想定した場合等において、排泄があった場合、当該温度変化物質により生じる温度変化を装着している使用者が感知しやすい箇所に配置することが好ましい。
【0025】
温度変化物質としては、尿等と接触して温度変化を生じるものが使用され、この温度変化は熱を吸収もしくは放出して、周囲の温度を変化させることで、温度変化を幼児等に気づかせる役割を果たす。例えば、温度変化物質が尿等と触れることで、熱を吸収する場合には、冷たい着用感を与える。これにより、幼児等は排尿等の事実に気づき、介助者に知らせるきっかけをつくることができ、これを繰り返すことで、排尿等を知らせるトイレットのトレーニング効果を発揮する。
具体的には、温度変化物質としては、例えば、尿等の水溶液に接触すると熱を吸収または放出するもので、溶解状態と結晶状態との間でエネルギー差をもつ粒状体が使用できる。このような粒状体は、ポリマーと同じように、吸収体23に含ませたり、表面材28の近くに散布して配置したりすることができる。より具体的には、温度変化物質として熱を吸収するものは、塩の酸化物として例えば、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、無水塩として、例えば、硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、有機物として例えば尿素、キシリトール、砂糖等のなかから選択して使用できる。また、溶解中熱を放出するものとしては、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリウム硫酸アルミニウム等から選択して使用することができる。また、この他にも、尿と反応してレモン等のフルーツの香りを発生する等の芳香剤による芳香機能を付与してもよい。
【0026】
センター表面材28は直接使用者の肌に触れるために、肌を必要以上に損なうことなく肌触りの良い点を考慮してこれに適した材料が選択される。センター表面材28は内側のシートもしくはトップシート等とも呼んでおり、液体を透過させ特に速やかに液体成分が透過されるのに適した材質の繊維として、たとえば種々の天然繊維、合成繊維あるいはこれらの組み合わせから選択できる。たとえば合成繊維としては一例としてポリエステルやポリプロピレンのファイバーを素材として液体透過性をよくするように形成した繊維が好ましい。例えば、センター表面材28が不織布で作られる場合には、例えば、湿式不織布(紙、ティッシュ、ハイドロスパン(デクスター社)、ケミカルボンド(又はレジンボンド)、サーマルボンド(エンボス、エアスルー)、エアレイド、スパンレース、スパンボンド、メルトブローン、ニードルパンチ、ステッチボンド、そしてスパンボンドとメルトブローン不織布を複合して作られたSM不織布(スパンボンドとメルトブローンの積層体)、SMS不織布(スパンボンドとメルトブローンとスパンボンドの積層体)等が採用できる。この中ではセンター表面材28の材質としては、特にサーマルボンド、スパンボンド、スパンレースが好ましい。
【0027】
また、この実施形態では、好ましくは、使用者の身体と接する側において、センター表面材28と、ティッシュ27との間にサブレイヤー24を設けている。サブレイヤー24は、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステル等の化学繊維を主に使用した厚みがあり、空隙率の高い嵩高な不織布で形成されている。そして、センター表面材28と重ねることで一体とされたもので、不織布に図1で散点状に符号Pで示したような微細なエンボス加工(ピンエンボス)を施すことで、センター表面材28と一体化された拡散シートである。拡散シートを設けることにより、センター表面材28を透過してきた液体を吸収体23側へ急速に拡散させ、さらに、吸収体23に吸収した液体が身体側に戻ることを防ぐ機能を発揮する。
【0028】吸収体23より下層には、図4に示すように、両側縁に沿って2つのサイド表面材29,30を配置して、立体ギャザー部26を設けている。
すなわち、サイド表面材29,30は、センター表面材28の長手方向L(図2に方向Lを表示)に沿って、センター表面材28の両側に配置されている。センター表面材28が液体を透過させることができるのに対して、サイド表面材29,30は液体の透過を防止するように、防水性もしくは疎水性の材質で作られている。
サイド表面材29,30の材質としては、たとえばポリオレフィン系不織布あるいはポリエステル系不織布と薄いプラスチックフィルムとを組み合わせたもの、ポリエステル系不織布等とポリエチレンフィルム等を組み合わせたもの、SM不織布、SMS不織布等が採用できる。
【0029】
左右の立体ギャザー部26,26は、それぞれサイド表面材29,30の少なくとも長手方向の中央部に弾性体15を配置することで形成されている。この弾性体15の弾性収縮能力により、折り返された各サイド表面材29,30の少くとも中央部(袋状の折り返し部分)に、図4に示すように立体ギャザー部26が形成されることになる。この立体ギャザー部26を形成することにより、使用者の排泄物もしくは液体成分が幼児用パッド20の短手方向(図2の長手方向Lと直交する方向)Tに沿って外側に漏れ出さないように使用者の身体に密着して阻止する。
【0030】
そして、上述したように、厚みの厚い吸収体23を備えた領域の両側部は、立体ギャザー部26,26の内側に位置しており、この立体ギャザー部26,26の起立作用により立ち上げられるサイドバリア部25,25とされている。これにより、立体ギャザー部26,26の上記作用に加えて、これらの内側で、横方向(図2の方向T)に漏れようとする液体等を効果的に吸収することで、さらに効果的に横漏れを阻止することができる。特に、サイドバリア部25,25に配置される吸収体23は、凸部47よりもその厚さを薄くすることで、変形しやすく、さらにチャネルエンボス部42で薄くされているため、サイドバリア部25,25が身体に適切にフィットするように変形しやすくなっている。
【0031】
立体ギャザー部26とティッシュ27に包まれた吸収体23の外側(図4の下方)には、バックシート39が固定されている。バックシート39は、外側のシート材であり、液体の透過を防止する材質により作られている。バックシート39の材質としては、たとえば薄いプラスチックフィルム、具体的には、ポリエチレンフィルムやポリエチレンラミネート紙等が使用できる。バックシート39は液体は通さないが好ましくは水蒸気を透過させて蒸れを防止でき、ある程度可撓性を備えている材質を選択する。これにより失禁パッド20の内側の内容物(汚物である固形物や尿、血液等)が外側に漏れ出ないようになっている。
【0032】
図4において、バックシート39の外側には、仮固定シート50が、バックシート39に対して、複数の接合部で固定されている。接合部は、少なくとも、幼児用パッド20の前端部と後端部にそれぞれ設けられており、図5に示すように前端接合部61と後端接合部62とされている。これら前端接合部61と後端接合部62は、例えば、幼児用パッド20の幅方向Tに沿って線状に連続して、あるいは断続的に連続するようにしたりして設けられる。この各接合部は、仮固定シート50を、幼児用パッド20の前端部と後端部の各箇所で少なくとも固定できるように設けられるもので、必ずしも図示の態様にかぎられない。各接合部は例えば接着剤を適用することで形成されている。
なお、図1ないし図3では、前端接合部61と後端接合部62は、理解の便宜のため実線で示されているが、実際は他の部材にかくれており、これらの図においては、図示のように視認できるものではない。
【0033】
また、上記仮固定シート50は、その外面に形成された各貼着部71,71により、使用者の下着やおむつの内面に貼り付けられることで、幼児用パッド20の装着状態を安定的に保持し、位置ずれを防止するものである。
仮固定シート50は、例えば、着用者の動きがあっても、通常の動作では破断しない程度の強度と、柔らかさをあわせ持つ性質の材料に形成され、例えば、具体的には、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、湿式不織布、ケミカルボンド不織布等の各不織布や、パルプ紙、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等を単層で使用、もしくは積層して使用することができる。
このため、仮固定シート50は、図2によく示されているように、幼児用パッド20のバックーシート39を前端部から後端部にかけて覆う形状であり、図示のように、例えば、短冊状ないし長方形に形成されている。
【0034】
仮固定シート50の各貼着部71,71は、上述したように、幼児用パッド20を装着した場合のずれ防止用接着部である。このため、幼児用パッド20が使用者により装着される場合の仮固定シート50と対向する素材、例えば、下着の内面や、おむつの内面の素材に対して、貼着及び剥離が可能なように弱い接着力を備えている。具体的には、仮固定シート50の外面に、図1及び図2に示されているように、長手方向Lに沿って、所定の幅をもって、ひとつ、もしくは複数に帯状の接着剤塗布領域を形成することで設けられている。この実施形態では、2本の帯状の接着剤塗布領域を形成している。この接着剤としては、例えば、スチレン、イソプレン、ブタジエン等から選択されるゴム系の接着剤、ホットメルト等を用いることができる。
ここで、図2に示されているように、各貼着部71,71は、幼児用パッド20の下着等に対する位置ずれを生じないように、必要な面積を設けることを条件として、幼児用パッド20の上端部(前端部)20aと下端部(後端部)20bには、各貼着部71,71を設けない領域が確保される必要がある。
【0035】
仮固定シート50に設けられる分離部51は、一枚もしくはひとつに結合された仮固定シート50を少なくとも2つの部分、すなわち、第1の部分52と第2の部分53に分離するための箇所もしくは部分である。
この実施形態では、分離部51は、図2に示されているように、幼児用パッド20の前端部に設けられている。具体的には、分離部51は、幼児用パッド20の前端部において、前端接合部61と、各貼着部71,71との間の領域において、幼児用パッド20の幅方向、すなわち、短手方向Tに沿って形成されている。特に、この実施形態では、例えば、分離部51は、上記短手方向Tに沿うミシン目を設けることで形成されている。
【0036】
なお、分離部51は、上記前端接合部61が、仮固定シト50のバックシート39への固定機能と、仮固定シート50の2つの部分を接合する機能を兼ねる場合には、前端接合部61と分離部51とが兼用される。もしくは前端接合部61と分離部51とが一体に設けられるようにすることができる。
仮固定シート50の外面には、その貼着部71,71に対して、少なくとも貼着部71,71の全体を覆う大きさの剥離部材31が貼られている。剥離部材31は、例えば、一般的な剥離紙や包装フィルムの内面に剥離処理を行ったもの等が使用される。
【0037】
本実施形態の幼児用パッド20は以上のように構成されており、次に、その使用状態における特長について、詳しく説明する。
図6は、使用者として、例えば、幼児もしくは乳幼児Iを想定し、その下着もしくはおむつPの内面に、貼着部71,71を利用して、本実施形態の幼児用パッド20を固定して、幼児Iの股部に、幼児用パッド20の上述した凸部47が当接するように装着する。そして、所定時間が経過した後で、幼児Iが尿等を排出したことで、この幼児用パッド20に排尿し、幼児用パッド20がその液体成分等を保持しているが、下着またはおむつPが尿等により汚されていない状態では、幼児用パッド20だけを取り去ることが好ましい。そうすれば、図示の符号Pが例えばおむつである場合には、ひき続きおむつPの着用を維持していれば、幼児Iが、その後、排泄行為をしても、おむつPがこれを受けることができる。この場合、おむつPとその内側に幼児用パッド20を着用させていることで、幼児Pが2回以上排泄することに対応できて便利である。
【0038】
また、おむつPが、パンツ型の履くタイプである場合には、例えば、長時間の使用となる外出先等において、幼児IにおむつPを脱がせて、その内側から使用の済んだ幼児用パッド20を剥がし、再度おむつPを履かせる作業は手間がかかる。
そこで、この幼児用パッド20においては、図6に示されているように、母親等の介助者が、例えば、右手H1で履くタイプのおむつPの上部開口に手をかけて開き、使用済の幼児用パッド20の上端部20aを左手H2でつかむ。この場合、幼児用パッド20は、仮固定シート50の外面の貼着部71,71により、おむつPの内面に仮固定されているが、図2で説明したように、幼児用パッド20の上端部20aには、貼着部71,71が設けられていないから、開いたおむつPの開口Paから左手H2をいれるだけで、この部分を容易につかむことができる。
【0039】
図7は、この際の様子をさらに詳しく示す概略断面図である。具体的には、幼児用パッド20の保持は、上述の左手H2の指F,Fにより、幼児用パッド20の上端部20aをつかむことにより行われている。
この状態で、母親等の介助者にとって手前の斜め上方の方向となる矢印Gの方向に引く力を加えると、先ず、その力を受けて、仮固定シート50の分離部51のミシン目が破断して、仮固定シート50は、第1の部分52と第2の部分53に分離される。
【0040】
この段階では、仮固定シート50の第2の部分53は、おむつPの内面に貼着部71により固定されて残り、第1の部分52だけが、前端接合部61で接合されているバックシート39側が、引き上げられる幼児用パッド20とともに矢印G方向へ移動される。これにより、おむつP側に残された仮固定シート50の第2の部分53においては、下端部側となる後端接合部62でバックシート39に固定された仮固定シート50の部分近傍だけバックシート39から離れて、図示のような屈曲した変形箇所53aが形成される。
【0041】
さらに、幼児用パッド20が矢印G方向へ引き上げられると、この動作においては、おむつPの内面は位置を変えないが、これに対向したバックシート39は、面方向に沿って、手前側に向かって上方に移動される。このため、おむつPの内面とバックシート39の外面に挟まれた貼着部71では、矢印Cで示す下端付近に対して剪断力が作用することになる。この剪断力の作用する箇所は、矢印Cの箇所から、図7において、順次、次第に上方に移動していくので、貼着部71は、その下端付近から上方に向かって、大きな力を必要とせずに、極めて容易に剥がされていくことになる。
【0042】
図8は、上記作業により、貼着部71がおむつPの内面から完全に剥がされた状態を示している。
この状態から、先ず、幼児用パッド20を矢印Dの方向に沿って丸めるように畳む。その後、仮固定シート50の第2の部分53を矢印Eの方向に移動させて、丸めた吸収性パッド50のバックシート39の外面に、貼着部71を利用して貼りつけると、図9の状態となる。
【0043】
かくして、幼児用パッド20は、使用後には、その取り去り動作に連続して、丸める動作とするだけで、図9のようなコンパクトな状態となり、排泄物で汚れた表面材28側を内側にして、バックシート39および仮固定シート50の内面が外部に露出するので、取り扱いにおいても、手を汚さない、清潔な形態とされるので、廃棄する上でも使い勝手に優れている。
なお、図9は理解の便宜上、ほぼ円形ににして固定された状態が示されているが、さらに潰すように変形してコンパクトに折り畳むようにしてもよい。また、幼児用パッド20は、仮固定シート50が、貼着部71によって下着等に固定されており、バックシート39により上層の吸収体23やセンター表面材28等になる本体は身体に接触している。ここで、仮固定シート50と、本体のバックシート39は、その前端及び後端で、それぞれ前端接合部61及び後端接合部62により固定されている。これにより身体の動きによって下着等がずれを起こしても、バックシート39に仮固定シート50が部分的にのみ接合しているため、下着等のずれが本体側に直接伝わることなく、仮固定シート50がずれを吸収ことで、身体から本体がずれることを防止することとなる。
【0044】
ここで、図2で説明したように、仮固定シート50が、前端側シートである第1の部分52と、後端側シートである第2の部分53との2つの部分になるように、ミシン目でなる分離部51で分離される構成に限らず、他の構成の分離部51としてもよい。
例えば、第1の部分52と、第2の部分53とが互いに向かい合う端部が重ねて仮接着され、分離部として、この仮接着部を剥がすことにより、前記端部の重なりが分離されるように形成される構成としてもよい(図示せず)。
このような構成とすると、仮接着部を分離部として機能させることができ、この仮接着部を剥がすだけで、容易に分離される。そして、分離部51をミシン目とするよりも仮接着部とした方が製造しやすい場合がある。
【0045】
図10は、本発明の吸収性パッドの第2の実施形態を示しており、第1の実施形態と同一の符号を付した箇所は、共通する構成であるから、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図10において、幼児用パッド80は、第1の実施形態と比較すると、仮固定シートの構成が一部相違するが、その他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0046】
図10において、仮固定シート50の第1の部分である前端側シート52の下端部が外面側となる表側に向けて折り返されて、この折り返し部52bが、第2の部分である後端側シート53の端部53bに、接合部61によって接着されている。この場合、分離部は接合部61と兼用もしくは一体に構成されている。
また、前端側シート52の上端部は、幼児用パッド80の上端部20aと一体にエンドシール等で固定されており、後端側シート53の下端部53cも幼児用パッド80の下端部20bと一体にエンドシール等で固定されている。
このため、幼児用パッド80を上述と同様に使用後において、取り去る際に、幼児用パッド80の上端部20aを摘む等して保持し、ほぼ上方に向かって引くと、仮固定シートの第2の部分53の貼着部71に剪断力が作用する前に、折り返し部52bの接着された箇所61に剪断力が働く。
【0047】
つまり、図11の部分拡大図に示すように、接着部としての接合部61は、前端側シート52の端部が外面に折り返された面と、後端側シート53の端部53bを構成する面との間に挟まれて配置されることになるので、後端側シート53の端部53bを構成する面に対して、面方向に移動しようとする折り返された折り返し部52bの表側が互いに面方向にずれるように、手前側に向かう矢印Gの方向に移動することで、折り返し部52bの接着された箇所61に剪断力が働き、容易に剥がれることで、分離される。したがって、前端側シート52と後端側シート53との分離が簡単である。また、前端側シート52の端部52aや、後端側シート53の端部53cで、仮固定シート50が、幼児用パッド80の本体と固定されるため、第1の実施形態と比べ容易に形成することができる。
これに続く動作は、第1の実施形態の場合と同じであるから、本実施形態も第1の実施形態と同様の作用効果を発揮する。
【0048】
図12は、本発明の吸収性パッドの第3の実施形態を示しており、第1の実施形態及び第2の実施形態と同一の符号を付した箇所は、共通する構成であるから、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図12において、幼児用パッド90は、第1及び第2の実施形態と比較すると、仮固定シート50の構成が一部相違するが、その他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0049】
幼児用パッド90においては、仮固定シート50が分離される構成ではなく、1枚のシートとされている。
そして、仮固定シート50の前端側の接合部61として、バックーシート39との間に、分離部としても機能する第1の接着部を設けると共に、仮固定シート50の外面と下着もしくはおむつとの間に配置される貼着部71を第2の接着部としている。この構成において、第3の実施形態では、第2の接着部71の接着力が、第1の接着部61の接着力よりも強く設定されている。
【0050】
これにより、幼児用パッド90を図6と同様にして取り去る際に、上述したように、幼児用パッド90の上端部20aを摘む等して保持し、手前側に向かって斜め上方に引くと、仮固定シート50がおむつPと接着されている第2の接着部71が剥がれる前に、必ず仮固定シートの前端側の接合部である第1の接着部61が先に剥がれるようにすることができる。
これにより、第1の実施形態と同様に、おむつPをはかせたままで、片手で幼児用パッド90を取り去ることができるので、第1の実施形態と同様の作用効果を発揮することになる。そして、この実施形態のように、分離部は仮固定シート50にミシン目等として設けるのではなく、仮固定シート50をバックシート39から分離する機能を発揮するものとして、第1の接着部と兼用することができ、構成が単純化できるので、形成が容易となる。
【0051】
図13ないし図15は、幼児用パッド20と同一の構成の失禁パッド等でなる吸収性パッド20と、この吸収性パッド20を個装する包装体を示すものである。
図13では、吸収性パッド20の幅よりも大きな幅を持つ帯状のシート状の包装体91の上に、吸収性パッド20を配置した状態を示す概略平面図である。
包装体91に用いられるシート状材料としては、例えば、プラスチックフィルム等のヒートシール可能で柔軟な材料が適しており、具体的には、例えば、ポリエチレン等のフィルムや、ポリプロピレン等の熱融着性繊維を使用した不織布を単層で、あるいは積層してシート状としたものが使用される。
吸収性パッド20は、剥離部材31の外面に設けた仮固定部92,92,92により、包装体91の内面に仮接着されている。
【0052】
図13の展開状態から、図14の概略正面図に示すように、吸収性パッド20を長さ方向のほぼ各1/3の位置でなる各境界付近に沿って、図示の順番で折り返して、3つ折り状態とする。これにより、図15の3つ折り後の概略平面図に示すように、包装体91の長さ方向の端部で、上に重なる箇所をタブテープ93で仮止めし、さらに図15において、上下の各辺となる箇所にヒートシール部94,94を形成して、吸収性パッド20を3つ折り状態で、コンパクトに包装体91内に収容するようにしている。
【0053】
ところで本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上述の実施の形態の吸収性パッドの例として幼児用パッドを図示しているが、これに限らず幼児用パッド以外の吸収性パッド、たとえば失禁パッドや生理用ナプキン、おりものシート等種々の製品に適用することができる。
また、上述の実施形態では、1層構造の吸収体を用いた例を説明したが、吸収体は複数層もしくは多数層の吸収体層で構成してもよい。
上述の各実施形態の個別の構成は、必要により省略したり、説明しない他の構成と組み合わせてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、失禁パッド、幼児用パッド等の吸収性パッドにおいて、おむつや下着等を脱ぐことなく、その内側に仮固定した吸収性パッドを使用した後で、この吸収性パッドだけを簡単に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性パッドの第1の実施形態に係る幼児用パッドの概略斜視図。
【図2】図1の幼児用パッドの表側(外側)から見た概略平面図。
【図3】図1の幼児用パッドの裏側(内側)を表す概略裏面図。
【図4】図2のA−A線概略断面図。
【図5】図2のB−B線概略断面図。
【図6】図1の幼児用パッドを取り去る様子を示す説明図。
【図7】図1の幼児用パッドを取り去る様子を示す概略断面図。
【図8】図1の幼児用パッドを取り去る様子を示す概略断面図。
【図9】図1の幼児用パッドを廃棄する際の状態の一例を示す概略断面図。
【図10】本発明の吸収性パッドの第2の実施形態に係る幼児用パッドの概略断面図。
【図11】図10の幼児用パッドを取り去る際のの部分拡大図。
【図12】本発明の吸収性パッドの第3の実施形態に係る幼児用パッドの概略断面図。
【図13】第1の実施形態の幼児用パッドと、この幼児用パッドを個装する包装体を示す概略平面図。
【図14】図13の幼児用パッドと包装体を折り畳んで個装する様子を示す概略正面図。
【図15】図13の幼児用パッドを包装体で個装した状態を示す概略平面図。
【符号の説明】
20,80,90・・・幼児用パッド(吸収性パッド)、23・・・吸収体、24・・・サブレイヤー、25,25・・・サイドバリア部、26,26・・・立体ギャザー部、27・・・ティッシュ、28・・・センター表面材、29,30・・・サイド表面材、31・・・剥離部材、47・・・凸部、50・・・仮固定シート、52・・・前端側シート(第1の部分)、53・・・後端側シート(第2の部分)、61,62・・・接合部。
Claims (6)
- 一方向に長い形状を有しており、
液体の透過を防止するバックシートと、
身体に接触する面側に配置される液体透過性の表面材と、
前記バックシートと前記表面材との間に配置されて前記表面材を透過した液体を吸収して保持する吸収体と、
前記バックシートの外面に設けられる仮固定シートと、
前記仮固定シートの外面に設けられ、下着やおむつとの貼着及び剥離が可能なように弱い接着力を備える貼着部と
を備えていて、
前記仮固定シートが、パッドの前端部及び後端部において、前記バックシートに接合された接合部を有しており、
かつ前記仮固定シートの前端部から、製品の長手方向中央付近までの領域において、前記仮固定シートを切り離すための分離部が形成されている
ことを特徴とする、吸収性パッド。 - 前記分離部は、製品の短手方向に沿ってミシン目を設けることにより、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性パッド。
- 前記仮固定シートが、前端側シートと後端側シートとを有するように形成されており、この前端側シートと後端側シートの互いに向かい合う端部が重ねて仮接着されており、前記分離部が、この仮接着部を剥がすことにより、前記端部の重なりが分離されるように形成される構成としたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の吸収性パッド。
- 前記前端側シートの前記端部が外面に向けて折り返されて、この折り返し部が前記後端側シートの前記端部に接着されていることを特徴とする請求項3に記載の吸収性パッド。
- 前記仮固定シートの前記前端側の接合部として、第1の接着部を設けると共に、前記仮固定シートの外面と下着もしくはおむつとの間に配置される第2の接着部を形成し、第2の接着部の接着力が、第1の接着部の接着力よりも強く設定されていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性パッド。
- 前記仮接着部が前記第1の接着部とされることで、この第1の接着部が前記分離部と兼用されるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の吸収性パッド。
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