JP4073791B2 - 衛生用製品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキンやおりもの吸収シート、あるいは尿失禁用パッドなどのように、下着のクロッチ部に接着して着用する吸収性物品が、包装シートによって個別に包装されている衛生用製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
生理用ナプキンなどの吸収性物品は、液透過性の表面層と、液不透過性の裏面層および、前記表面層と前記裏面層との間に設けられた液吸収層を有する構造である。前記裏面層の外面には感圧接着剤層が設けられ、前記裏面層を前記感圧接着剤層で下着のクロッチ部に接着し、位置ずれを防止できるようにして着用するのが一般的である。
【0003】
前記吸収性物品は、1個ずつ包装シートで個別に包装されている。この個別の包装製品は例えば以下の特許文献1などに開示されている。
【0004】
前記特許文献1に開示されている包装製品では、吸収性物品の裏面シートの外面に設けられた接着剤層が剥離ライナーで保護されており、前記剥離ライナーは包装シートに接着されている。そして、前記吸収性物品と剥離ライナーおよび包装シートは、前記吸収性物品の液体透過性の表面シートが内向きとなるように折り畳まれて、外側が包装シートで包まれている。
【0005】
前記包装製品において、吸収性物品を取り出すときには、前記包装シートを剥がし、このとき裏面シートに設けられた接着剤層を剥離ライナーから離す。そして、吸収性物品の裏面シートを下着のクロッチ部に向け、前記接着剤層を下着のクロッチ部に接着させる。
【0006】
また、以下の特許文献2、特許文献3および特許文献4には、包装シートに剥離層が形成されて、吸収性物品の裏面シートに設けられた接着剤層が前記剥離層に接着されるとともに、前記包装シートで、吸収性物品の表面シート側と裏面シート側の双方が覆われた状態で、吸収性物品と包装シートとが一緒に折り畳まれた包装製品が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−5227号公報
【0008】
【特許文献2】
実開平6−75446号公報
【0009】
【特許文献3】
実開平7−39820号公報
【0010】
【特許文献4】
特開平9−285486号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特許文献1に記載の包装製品では、包装シートを開封して接着剤層を剥離ライナーから剥がし、接着剤層を下着のクロッチ部に接着させるまでの間に、吸収性物品の表面シートが剥き出しのままである。そのため、開封のときに前記表面シートに指が触れることが多い。また、前記接着剤層を下着のクロッチ部にしっかり接着固定するために、前記表面シートに手を当てて吸収性物品を下着に押さえつけるようにして着用することも多い。
【0012】
同様に、前記特許文献2,3,4に記載のものは、包装されている段階では、吸収性物品の裏面シートと表面シートの双方が包装シートで覆われているが、この包装シート自体に剥離層が形成されているため、裏面シートに設けられた接着剤層を前記剥離層から剥がすと、吸収性物品と包装シートとが完全に分離されてしまう。したがって、前記のように裏面シートに設けられた接着剤層をクロッチ部に接着させる際に、表面シートに手を触れざるを得ない。
【0013】
しかし、吸収性物品の表面シートは性器に直接に触れるものであるため、清潔感を維持したいという思考が働くのが通常であり、前記表面シートを指で直接に触れることに抵抗を感じることが多い。また、吸収性物品を下着に装着するときに、事前に手を洗うと、濡れた指が前記表面シートに触れることになるが、指に付着した水分が吸収性物品の表面シートに触れることも不衛生に感じることがある。
【0014】
また、最近は生理用ナプキンやおりもの吸収シートを水解性の素材で形成することが考えられているが、水解性素材で形成された吸収性物品に、水で濡れた指が触れて、吸収性物品に水分が与えられると、表面シートやバックシートの強度が低下する心配がある。また水解性の吸収性物品では下着に対面する接着剤として水膨潤性のものが使用されるため、指から水が与えられると、前記接着剤が膨潤し、その結果、吸収性物品と下着との接着力が低下する問題もある。
【0015】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、包装シートを剥がすときに、表面層に直接に指を触れることなく吸収性物品を下着のクロッチ部に接着することができる衛生用製品を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、受液側に向く表面層と、外面に第1の感圧接着剤層を有する裏面層と、外面に第2の感圧接着剤層を有して両側縁部から突出する対を成すウイング部と、が設けられた吸収性物品と、前記吸収性物品を包む包装シートとを有する衛生用製品において、
前記包装シートは第1の表面と第2の表面とを有しており、前記吸収性物品の前記表面層の少なくとも一部が前記包装シートの第1の表面に対面し、前記吸収性物品の前記第1の感圧接着剤層が離型シートで覆われるとともに、それぞれの前記ウイング部が前記離型シートの上に重なるように折られて、前記第2の感圧接着剤層が前記離型シートに接着された状態で、
前記包装シートの前記第2の表面が外側に現れるように、前記吸収性物品が前記包装シートで包装されていることを特徴とするものである。
【0017】
この衛生用製品では、包装シートを展開し、前記離型シートを剥がした状態で、吸収性物品の表面層の少なくとも一部が包装シートで覆われているため、包装シートを介して表面層に触れながら吸収性物品を下着に装着でき、指が表面層に直接に触れにくくなる。
【0018】
この場合に、前記吸収性物品の前記表面層に、前記包装シートが仮止め固定手段により分離可能に固定されていることが好ましい。この構成では、吸収性物品を下着に装着するときに、表面層が包装シートで覆われた状態を維持でき、表面層に指が直接触れるのを防止しやすい。また仮止め固定であるため、吸収性物品が下着に装着された後に、包装シートを表面層から簡単に外すことができる。
【0019】
さらに、前記包装シートと前記離型シートとが連結されているものが好ましい。
この場合、離型シートを接着剤層から剥がし、接着剤層を下着のクロッチ部に接着し、さらに表面層から包装シートを剥がした後に、離型シートと包装シートとを繋がったままの状態で取り扱うことができ、離型シートと包装シートの剥離処理および廃棄が容易である。
本発明では、前記離型シートで、第2の感圧接着剤層を保護することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態および参考例を図面を参照して説明する。
本発明の衛生用製品は、吸収性物品が包装シートにより個別に包装されたものである。吸収性物品は、生理中の女性が使用する生理用ナプキン、女性が使用するおりもの吸収シートまたはパンティライナー、女性または男性の軽度の失禁用患者が使用する尿失禁用パッドなどであり、いずれも液を吸収する能力を有する。
【0024】
図1は参考例として衛生用製品を示す斜視図、図2(A)(B)および図3(A)(B)は前記衛生用製品を折り畳む過程を示す斜視図、図4は図2(A)に示すIV−IV線で切断した断面図、図5は図3(A)に示すV−V線で切断した断面図である。なお、図4と図5は、それぞれ厚みを誇張して示している。
【0025】
参考例の衛生用製品1は、図3(A)(B)に示すように包装シートで包まれたものである。図1ないし図3は、前記衛生用製品1を形成する過程を示し、図1と図4は、衛生用製品1が展開された状態を示している。
【0026】
この衛生用製品1は、吸収性物品2と包装シート15および離型シート16とを有している。
【0027】
前記吸収性物品2は、受液側となる表面2Aと、下着のクロッチ部に対面する裏面2Bとを有している。図1と図2および図4では、前記表面2Aが下向きで裏面2Bが上向きとなるように図示されている。図4に示すように、前記吸収性物品2は、表面2Aに表面層3が設けられ、裏面2Bに裏面層4が設けられており、前記表面層3と裏面層4との間に液吸収層5が介在している。前記表面層3と裏面層4は同じ大きさで、前記液吸収層5は、前記表面層3および裏面層4よりもやや小さい。そして、前記液吸収層5の外周縁よりも外周の領域6において、前記表面層3と前記裏面層4とがホットメルト型接着剤により接着されている。
【0028】
前記吸収性物品2の表面層3は、液透過性で且つ少なくとも熱可塑性樹脂を含む熱融着可能なものであり、この参考例では、前記表面層3が、レーヨン繊維とポリエステル繊維およびポリプロピレン繊維とで形成された液透過性のスパンレース不織布で形成されている。または、前記表面層3を、ポリエチレンフィルムなどに多数の液透過孔が形成されたもので形成することが可能である。前記裏面層4は液不透過性であり、例えばポリエチレンシートで形成されている。また液吸収層5は、粉砕パルプの層、または粉砕パルプと高吸収性ポリマーとの混合物の層である。またはエアレイドパルプ、複数枚のティッシュなどで形成された薄型のものであってもよい。
【0029】
また、前記吸収性物品2が、パンティライナーのように、吸収すべき液の量が少なくても構わないものである場合には、前記液吸収層5を設けずに、表面層3で液を吸収できるものとしてもよい。この場合、前記表面層3は、液吸収可能なシートで、例えばパルプ、コットン、レーヨン繊維などで形成された不織布などで形成される。
【0030】
図1と図4に示すように、前記吸収性物品2の前記裏面層4の外面には、感圧接着剤層7が設けられている。この感圧接着剤層7は、吸収性物品2の縦方向に延びる所定幅の帯状に塗工されており、この感圧接着剤層7は、吸収性物品2の幅方向に間隔を開けて複数条設けられている。この感圧接着剤層7は、ゴム系接着剤やアクリル系接着剤などである。
【0031】
前記離型シート16は、前記吸収性物品2に向けられる第1の表面16aが剥離処理面であり、前記第1の表面16aと逆側に向く第2の表面16bが、剥離処理が成されていない非離型面である。前記離型シート16の基材は、ポリエチレンシートまたはポリプロピレンシート、あるいは紙材、または紙材とポリエチレンやポリエステルなどの樹脂シートとのラミネート材などである。前記第1の表面16aでは、前記基材の表面にシリコーン樹脂やフッ素樹脂などの剥離処理剤が塗布されている。
【0032】
前記離型シート16は、少なくとも前記感圧接着剤層7を覆うことができる大きさであればよい。図1に示す参考例では、前記離型シート16の幅寸法Waが、吸収性物品2の感圧接着剤層7が設けられている領域の幅寸法W2よりも大きく、吸収性物品2の幅寸法W1よりも小さい。また、離型シート16の縦方向の寸法Laは、吸収性物品2の縦方向の寸法L1とほぼ一致している。あるいは、前記離型シート16が前記吸収性物品2よりも大きい面積を有するものであってもよい。
【0033】
包装シート15は、少なくとも熱可塑性樹脂を含むシートであり、この参考例では、ポリエチレンフィルムが使用されている。あるいは、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維の少なくとも1つで形成された不織布であってもよい。不織布としては、スパンボンド不織布、またはスパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布の順に積層された積層体などで形成することができる。
【0034】
参考例では、前記包装シート15は、前記吸収性物品2よりも充分に大きい面積を有しており、包装シート15の幅寸法Wbは吸収性物品2の幅寸法W1の1.05〜1.3倍であり、包装シート15の縦方向の寸法Lbは、吸収性物品2の縦方向の寸法L1の1.2〜1.8倍の範囲である。
【0035】
前記包装シート15の2つの表面のうち、吸収性物品2に対面する側が第1の表面15aであり、前記第1の表面15aと逆側が第2の表面15bである。
【0036】
前記吸収性物品2を包装シート15で包装する工程では、吸収性物品2の裏面2Bに現れている感圧接着剤層7が離型シート16で覆われる。このとき離型シート16の剥離処理が施されている第1の表面16aが前記感圧接着剤層7に接着される。
【0037】
図2(A)に示すように、吸収性物品2の表面2Aが包装シート15に向けられた状態で、包装シート15の第1の表面15aに吸収性物品2が設置される。このとき、包装シート15は、吸収性物品2の一方の端部2Dから所定寸法突出する第1の延出部15Aと、他方の端部2Eから所定寸法突出する第2の延出部15B、および吸収性物品2の左右両側縁部からそれぞれ所定寸法突出する側方延出部15D,15Dを有する。
【0038】
図4に示すように、前記包装シート15は、前記吸収性物品2の表面2Aの一部において、仮止め固定部8で容易に分離できるように固定されている。この仮止め固定部8では、前記吸収性物品2の表面層3と包装シート15とがソニックシール手段により溶着されている。あるいは、ヒートシールであってもよいし、ニードリングにより表面層3と包装シート15とを掛止させたものであってもよい。またはホットメルト型接着剤などを用いた接着であってもよい。あるいは表面層3と包装シート15とが両面接着テープで接着されていてもよい。
【0039】
図4に示すように、前記仮止め固定部8は、吸収性物品2の表面2Aにおいて端部に近い位置に形成されていることが好ましく、この参考例では、前記仮止め固定部8が、吸収性物品2の前後方向の一方の端部2Dの内側で且つ前記端部2Dの近傍において、液吸収層5よりも外側の領域に設けられている。
【0040】
ただし、前記仮止め固定部8が、前記液吸収層5が設けられた部分の表面に設けられていてもよい。この場合、前記仮止め固定部8の位置や大きさによっては、液の透過または吸収性を阻害したり、仮止め固定部8を形成する際の溶着や接着による表面層3の状態の悪化、および前記溶着や接着部による着用感の悪化と皮膚や粘膜への刺激が発生しやすくなるおそれもある。このような悪影響を避けるために、前記仮止め固定部8は表面層3の中央部からなるべく外れた位置に形成し、また仮止め固定部8の面積をなるべく小さくすることが好ましい。
【0041】
また、前記仮止め固定部8において、包装シート15を吸収性物品2から分離するのに要する力が、前記離型シート16を感圧接着剤層7から剥がすのに要する力よりも大きいことが必要である。すなわち、包装シート15を保持して離型シート16を感圧接着剤層7から剥がすときに、前記仮止め固定部8において包装シート15が吸収性物品2から分離しないことが必要である。
【0042】
また、仮止め固定部8において包装シート15と吸収性物品2とが容易に分離することなく、包装シート15を吸収性物品2から剥がしたときに表面層3に破壊が生じないようにするために、例えば、前記仮止め固定部8をソニックシールにより形成し、その大きさを5mm×1mmとし、これを3箇所形成したものが好ましく使用できる。
【0043】
このように仮止め固定部8が複数箇所設けられているときには、この包装シート15を25mm幅に切断して、吸収性物品2の表面2Aに対して、180度の方向へ500mm/minの速度で引き剥がしたときに包装シート15に作用する力の最大値である剥離強度が、0.38〜3.2Nの範囲であることが好ましい。
【0044】
したがって、前記離型シート16と感圧接着剤層7との剥離強度は、25mm幅あたり0.33N以下であることが好ましい。
【0045】
また、前記仮止め固定部8の面積が大きすぎると、前記表面層3が破壊されるおそれがある。そのため、吸収性物品2の面積に対する前記仮止め固定部8の面積の占有率が、10%以下であることが好ましく、さらに好ましくは3%以下である。
【0046】
図2(A)に示すように、包装シート15の第2の延出部15Bが折り返され、包装シート15の第1の表面15aが、離型シート16の第2の表面(非剥離処理面)16bに対面した状態で、包装シート15と離型シート16とが固定部13において固定されている。前記固定部13は、ホットメルト型接着剤を用いた接着や、ヒートシールなどであり、包装シート15と離型シート16は容易に分離できないように連結されている。
【0047】
なお、図の参考例とは逆に、離型シート16の一部が吸収性物品2の表面2A側に折り曲げられ、離型シート16の一部が包装シート15の第2の表面15bに接着されたものであってもよい。
【0048】
前記仮止め固定部8および固定部13が形成された状態で、吸収性物品2、離型シート16および包装シート15が、吸収性物品2を幅方向に横断する第1の折り線A−Aによって折られる。このときの折り曲げ方向は、吸収性物品2の裏面2Bどうしが対面する向きであり、包装シート15の第2の表面15bが外側に現れる向きである。第1の折り線A−Aで折られた状態が図2(B)に示されている。
【0049】
さらに、吸収性物品2、離型シート16および包装シート15が、図2(B)に示す第2の折り線B−Bによって折り曲げられる。このときも、吸収性物品2は裏面2Bが内側へ向くように折られ、包装シート15の第2の表面15bが外側へ現れる向きで折られる。その結果、図3(A)および図5に示すように、包装シート15の第1の延出部15Aが、既に折られている包装シート15の第2の表面15bに重ねられ、吸収性物品2、離型シート16および包装シート15から成る積層体が3層重ねとなるように折り畳まれる。
【0050】
前記包装シート15の第2の表面15bには、リードテープ12の固定部12aが接着やヒートシールにより固定されている。前記リードテープ12は、包装シート15の端縁部15dを越えて外側に延び、その部分に感圧接着剤層12bが設けられ、それよりも先の部分に感圧接着剤層12bを有しないつまみ代12cが設けられている。
【0051】
図3(A)に示す折り畳み状態で、一方の端縁部15dを越えて延びるリードテープ12が、感圧接着剤層12bを介してその下に位置する包装シート15の第2の表面15bに接着される。
【0052】
ただし、前記リードテープ12の代わりに、端縁部15dを越えて外側に延びる部分の全長に前記感圧接着剤層12bが設けられて、前記つまみ代12cを有しない粘着テープによって固定されていてもよい。または前記リードテープ12または粘着テープを設けずに、包装シート15の端縁部15dの近傍をその下に位置する包装シート15の第2の表面15bにホットメルト型接着剤やヒートシールにより剥離可能に固定してもよい。
【0053】
さらに、図3(B)に示すように、吸収性物品2の両側縁部から突出している包装シート15の側方延出部15Dにおいて、包装シート15どうしがヒートシール、ソニックシールにてシールされて側方シール部14,14が形成される。または、前記包装シート15どうしが、加熱エンボスで加工されることで前記側方シール部14,14が形成されてもよい。
【0054】
この参考例では、図3(B)に示すように前記側方シール部14,14が形成されることで、衛生用製品1が完成する。
【0055】
ただし、前記側方シール部14,14を形成せず、図3(A)に示すようにリードテープ12で止められたものを、衛生用製品として完成させてもよい。
【0056】
次に,図3(B)に示す参考例の衛生用製品1を開封して吸収性物品2を下着のクロッチ部の内側に固定する手順を説明する。
【0057】
まず、図3(B)に示す衛生用製品1のリードテープ12の感圧接着剤層12bが設けられた部分をその下の包装シート15から剥がし、さらに側方シール部14,14において包装シート15どうしを分離させながら、吸収性物品2と離型シート16および包装シート15を図2(B)から図2(A)に示す手順にしたがって展開させる。
【0058】
図2(B)の状態または図2(A)の状態において、離型シート16を吸収性物品2の裏面2Bに設けられた感圧接着剤層7から剥離する。剥離された離型シート16は、固定部13を介して包装シート15に連結されたままの状態となる。
【0059】
次に、吸収性物品2の裏面2Bに現れている感圧接着剤層7を下着のクロッチ部の内面に接着する。この間、吸収性物品2の表面2Aに、包装シート15が仮止め固定部8により仮止めされて、吸収性物品2の表面層3が包装シート15で覆われているため、前記表面層3に指が直接触れることを避けることができる。
【0060】
また、感圧接着剤層7が下着のクロッチ部に接着されたときに、包装シート15を介して吸収性物品2をクロッチ部に押し付けることができ、吸収性物品2の表面層3に直接に手や指が触れることなく、吸収性物品2をクロッチ部に確実に固定することができる。
【0061】
吸収性物品2を下着のクロッチ部に接着させた後に、包装シート15を吸収性物品2の表面2Aから剥がし、仮止め固定部8における固定を解除させて、包装シート15を吸収性物品2から分離する。このとき、包装シート15と離型シート16とが固定部13を介して連結されているため、包装シート15と離型シート16とを繋がった状態で廃棄することができる。
【0062】
なお、前記固定部13は必須のものではなく、離型シート16と包装シート15とが連結されていないものであってもよい。この場合には、離型シート16を感圧接着剤層7から剥離した時点で、この離型シート16のみを廃棄する。
【0063】
この場合に、包装シート15に第2の延出部15Bが設けられておらず、吸収性物品2の他方の端部2Eが包装シート15よりも外側へ突出していてもよい。すなわち、前記包装シート15が必ずしも吸収性物品2の表面2Aの全面を覆っている必要はなく、前記表面2Aの少なくとも一部を覆っていれば、吸収性物品2を下着のクロッチ部に装着するときに前記表面2Aを保護することができる。この明細書での「表面層3の少なくとも一部を覆う」とは、表面2Aの面積の50%以上を覆うことを意味し、覆う面積は好ましくは70%以上、さらに好ましくは90%以上であり、表面2Aの全面を覆うことが最も好ましい。
【0064】
また、図の参考例では、仮止め固定部8が吸収性物品2の一方の端部2Dの近傍に設けられているが、この仮止め固定部8が吸収性物品2の表面2Aの複数箇所に設けられていてもよい。例えば、仮止め固定部8が、吸収性物品2の一方の端部2Dの近傍と他方の端部2Eの近傍に設けられていると、吸収性物品2の表面2Aが包装シート15で覆われた状態を維持しやすい。また、これらの変形例は、以下の実施の形態および他の参考例においても適用可能である。
【0065】
次に、図6ないし図8は本発明の実施の形態の衛生用製品を示している。図6は、吸収性物品と離型シートと包装シートとが分離した状態を示す斜視図、図7(A)は吸収性物品が包装シートに設置された状態を示す斜視図、図7(B)は第1の折り線で折られた状態を示す斜視図、図8は図7(A)のVIII−VIII線で切断した断面図である。
【0066】
なお、実施の形態および他の参考例においては、図1ないし図5に示した参考例と同じ部分には同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0067】
本発明の実施の形態の衛生用製品は、吸収性物品20と離型シート16Aおよび包装シート15を有している。
【0068】
前記吸収性物品20は、表面層3と裏面層4および液吸収層5を有しているものであるが、その両側縁部から両側方に突出する一対のウイング部20D,20Dが一体に形成されている。吸収性物品20の裏面20Bに設けられた前記裏面層4には、図1に示したのと同じ帯状に塗工された感圧接着剤層7が設けられており、さらにウイング部20D,20Dの裏面では、前記裏面層4の外面に第2の感圧接着剤層21,21が設けられている。
【0069】
離型シート16Aは、吸収性物品20に向けられる第1の表面16aと、外側に向けられる第2の表面16bを有しているが、第1の表面16aと第2の表面16bの双方の面に、シリコーン樹脂やフッ素樹脂などの剥離処理剤が塗工されており、第1の表面16aと第2の表面16bの双方が剥離処理面とされている。
【0070】
離型シート16Aは、前記感圧接着剤層7を覆うことができ、且つ第2の感圧接着剤層21,21を覆うことのない大きさである。図6の実施の形態では、前記離型シート16Aの幅寸法Waが、ウイング部20D,20Dを除く、吸収性物品2の幅寸法よりもわずかに小さくなっている。
【0071】
図7(A)および図8に示すように、前記離型シート16Aの第1の表面16aを感圧接着剤層7に接着させた状態で、ウイング部20D,20Dを離型シート16Aの第2の表面16bに向けて折り返し、ウイング部20D,20Dに設けられた第2の感圧接着剤層21,21を離型シート16Aの第2の表面16bに接着する。
【0072】
その後の折り畳みおよび封止手順は、図1ないし図5に示した参考例と同じである。すなわち、吸収性物品20は表面20Aが包装シート15の第1の表面15aに対面するように設置され、包装シート15と吸収性物品20の表面20Aとが、仮止め固定部8において分離可能に固定され、また包装シート15と離型シート16Aとが固定部13において固定される。
【0073】
そして、吸収性物品20、離型シート16Aおよび包装シート15が、第1の折り線A1−A1と第2の折り線B1−B1で折られて、包装シート15の第2の表面15bが外側に現れるように折り畳まれる。ただし、図7(A)(B)に示すように、この実施の形態では、前記第1の折り線A1−A1と第2の折り線B1−B1が、前記ウイング部20D,20Dにかからない位置に設定される。
【0074】
さらに、吸収性物品20、離型シート16Aおよび包装シート15が、図3(A)に示すのと同様に折り畳まれてリードテープ12により封止され、さらに必要に応じて側方シール部14,14が形成される。
【0075】
本発明の実施の形態の衛生用製品を着用する手順は、吸収性物品20、離型シート16Aおよび包装シート15を図7(A)の状態に展開し、ウイング部20D,20Dに設けられた第2の感圧接着剤層21,21を離型シート16Aの第2の表面16bから剥がし、さらに離型シート16Aを感圧接着剤層7から剥離する。そして、包装シート15で表面20Aが覆われた状態のまま、感圧接着剤層7を介して吸収性物品20を下着のクロッチ部に接着し、さらにウイング部20D,20Dをクロッチ部の両側縁部から下着の外面に巻きつけて、第2の感圧接着剤層21,21を介してウイング部20D,20Dを下着の外面に接着する。その後に、包装シート15を吸収性物品20の表面20Aから離脱させる。
【0076】
図9ないし図11は他の参考例の衛生用製品を示すものであり、図9は吸収性物品と保護シートおよび包装シートを示す斜視図、図10(A)(B)は、吸収性物品と保護シートおよび包装シートを折り畳む手順を示す斜視図、図11は図9のXI−XI線の断面図である。
【0077】
この参考例の衛生用製品では、吸収性物品2が、図1ないし図5に示す参考例と実質的に同じである。
【0078】
図9に示すように、参考例では、前記吸収性物品2が、その裏面2Bが、包装シート31の第1の表面31aに向けられて設置される。ただし、前記包装シート31の第1の表面31aの少なくとも前記感圧接着剤層7に接する領域は剥離処理部となっている。
【0079】
本明細書での剥離処理部は、感圧接着剤層7が容易に剥離できるものであるならばどのような構成であってもよく、例えば包装シート31の第1の表面31aの少なくとも前記感圧接着剤層7を覆う部分に、シリコーン樹脂やフッ素樹脂などの剥離処理剤が塗布されていてもよい。あるいは、基材の一方の面に前記シリコーン樹脂やフッ素樹脂などの剥離処理剤が塗布された離型シートを用い、前記基材の他方の面が、前記包装シート31の第1の表面31aに接着剤で固定されているものあってもよい。
【0080】
この参考例での前記包装シート31は、基材の第1の表面31aに、剥離処理剤が塗布されたものが使用されている。例えば、前記基材がスパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布の順で積層された不織布であり、その表面にポリエチレン樹脂が塗工され、さらにその表面にシリコーンが塗工されたものである。また、基材がポリエチレンシートであり、その表面にシリコーンが塗布されたもの、または紙材の表面にポリエチレン樹脂が塗工され、さらにその表面にシリコーンが塗工されたものであってもよい。
【0081】
また、図9に示す参考例では、包装シート31が吸収性物品2よりも大きい面積を有し、吸収性物品2が設置された状態で、前後端部31dと31eが吸収性物品2の前後の端部2Dと2Eよりも外側に延出し、両側端部31f,31fが吸収性物品2の両側縁部よりも外側へ延出している。ただし、包装シート31は、一方の端部31dおよび両側端部31f,31fが吸収性物品2よりも外側に延出し、吸収性物品2の端部2Eが包装シート31の端部31eから突出するようにしてもよい。
【0082】
保護シート32は、吸収性物品2の表面2Aの少なくとも一部を覆う大きさである。ただし、図9の参考例では、前記保護シート32が吸収性物品2の表面2Aの面積よりも大きく、前記表面2Aの全面が前記保護シート32で覆われるようになっている。
【0083】
前記保護シート32は、少なくとも熱可塑性樹脂を含んで熱融着が可能なシートであり、ポリエチレンシート、またはポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維の少なくとも1つを含む不織布で形成される。
【0084】
図11に示すように、前記保護シート32は、吸収性物品2の表面2Aの一部に、仮止め固定部38により分離可能に固定されている。この仮止め固定部38は、前記参考例および本発明の実施の形態と同様に、ソニックシールなどで形成されている。
【0085】
吸収性物品2の裏面2Bに設けられた感圧接着剤層7が、包装シート31の第1の表面31aの剥離処理部に接着され、吸収性物品2の表面2Aが前記保護シート32で覆われた状態で、吸収性物品2、保護シート32および包装シート31が、第1の折り線A2−A2で折られて、図10(A)の状態に畳まれる。さらに第2の折り線B2−B2で折られ、図10(B)の状態となり、包装シート31の第2の表面31bが外側に向けられた状態となる。そして包装シート31がリードテープ12で止められ、必要に応じて、図3(B)に示したような側方シール部14,14が形成される。
【0086】
参考例の衛生用製品において、吸収性物品2を着用する手順は、図10(B)の包装状態からリードテープ12を剥がして、吸収性物品2と保護シート32および包装シート31を展開する。そして、包装シート31を吸収性物品2の裏面2Bから剥がして感圧接着剤層7を露出させ、この感圧接着剤層7を介して吸収性物品2の裏面2Bを下着のクロッチ部に接着する。
【0087】
この間、吸収性物品2の表面2Aは保護シート32で覆われているため、吸収性物品2の表面層3に不用意に指が触れることが少ない。さらに保護シート32を介して、吸収性物品2を下着のクロッチ部に押し付けることができるため、表面層3に手を触れることなく、前記感圧接着剤層7を介して吸収性物品2を下着のクロッチ部に確実に接着することができる。
【0088】
そして、吸収性物品2がクロッチ部に接着された後に、前記仮止め固定部38の固定を解除して、保護シート32を吸収性物品2の表面2Aから除去する。
【0089】
なお、前記参考例では、保護シート32と包装シート31とが分離されているが、保護シート32と包装シート31とが前記参考例または本発明の実施の形態で示した固定部13で連結されていてもよい。
【0090】
図12と図13は他の参考例の衛生用製品を示すものであり、図12(A)(B)は、折り畳み順を示す断面図、図13(A)(B)も折り畳み順を示す斜視図である。
【0091】
この参考例の衛生用製品の吸収性物品2は、図1ないし図5に示した参考例と同じものである。
【0092】
この参考例の衛生用製品は、吸収性物品2、および吸収性物品2の縦方向の全長よりも充分に長い包装シート41とを有している。この包装シート41は、幅寸法が吸収性物品2の幅寸法よりも大きい。
【0093】
前記包装シート41は、縦方向に2つの領域に区分されており、一方が離型シート部41Aで、他の半分が保護シート部41Bとなっている。
【0094】
前記包装シート41は一方の面が第1の表面41aで、他方の面が第2の表面41bである。前記包装シート41は、図9に示した参考例の包装シート31と同じ素材で形成されており、少なくとも前記離型シート部41Aにおいて、第1の表面41aに剥離処理部が設けられている。
【0095】
図12(A)に示すように、吸収性物品2の裏面2Bに設けられた感圧接着剤層7が、前記離型シート部41Aの第1の表面41aに設けられた剥離処理部に接着された状態で、吸収性物品2の端部2Dから延びる前記保護シート部41Bが、吸収性物品2の表面2Aに向けて折り畳まれる。その結果、図12(B)および図13(A)に示すように、吸収性物品2が、包装シート41の離型シート部41Aと保護シート部41Bとで挟まれた状態となる。
【0096】
この参考例では、図12(A)に示す縦方向の寸法Lcが、吸収性物品2の縦方向の寸法L1の2倍以上となっており、前記離型シート部41Aで吸収性物品2の裏面2Bの全体を覆うことができ、前記保護シート部41Bで、吸収性物品2の表面2Aの全体を覆うことができるようになっている。ただし、前記保護シート部41Bが、吸収性物品2の表面2Aの一部のみを覆うように、前記縦方向の寸法Lcが設定されていてもよい。
【0097】
図12(B)および図13(A)に示すように、前記包装シート41の保護シート部41Bの端部41cよりもやや内側部分が、吸収性物品2の表面2Aに仮止め固定部48において分離可能に固定されている。この仮止め固定部48は、図4に示す仮止め固定部8および図11に示す仮止め固定部38と同じ構造である。
【0098】
また包装シート41の離型シート部41Aの第2の表面41bにリードテープ12が接着固定されており、このリードテープ12は、前記離型シート部41Aの端部41dから突出している。
【0099】
図12(B)および図13(A)に示す積層体が、第1の折り線A3−A3で折られる。このときの折り畳み方向は、離型シート部41Aの第2の表面41bが外側に現れる向きである。図13(B)は、前記第1の折り線A3−A3で折り畳まれた状態を示している。さらに、第2の折り線B3−B3で折られ、離型シート部41Aの端部41dが最も外側に位置するように折り畳まれる。そして前記端部41dから突出するリードテープ12が、その下に位置する包装シート41の外面に接着され、さらに必要に応じて図3(B)に示したのと同様の側方シール部14,14が形成されて包装が完了する。
【0100】
この参考例の衛生用製品において、吸収性物品2を着用する手順は、リードテープ12を包装シート41から剥がして、吸収性物品2と包装シート41が図12(B)および図13(A)に示す状態に展開される。そして、包装シート41の離型シート部41Aを吸収性物品2の裏面2Bの感圧接着剤層7から剥がし、前記感圧接着剤層7を露出させる。そして、前記感圧接着剤層7を介して吸収性物品2の裏面2Bを下着のクロッチ部に接着させる。
【0101】
この時点で、吸収性物品2の表面2Aは、包装シート41の保護シート部41Bで覆われているため、吸収性物品2の表面層3に不用意に指が触れることが少ない。さらに保護シート部41Bを介して、吸収性物品2を下着のクロッチ部に押し付けることができるため、表面層3に手を触れることなく、前記感圧接着剤層7を介して吸収性物品2を下着のクロッチ部に確実に接着することができる。
【0102】
そして、吸収性物品2がクロッチ部に接着された後に、前記仮止め固定部48の固定を解除して、包装シート41を吸収性物品2の表面2Aから除去する。
【0103】
また参考例において、前記第1の折り線A3−A3および第2の折り線B3−B3によって、吸収性物品2および包装シート41を、図13(B)とは逆向きに折り曲げて折り畳むこともできる。すなわち、リードテープ12を、保護シート部41Bの端部41cから突出するように取り付け、前記第1の折り線A3−A3および第2の折り線B3−B3によって、保護シート部41Bが外側に現れるように折り畳むことができる。
【0104】
次に、図14(A)(B)は、図12と図13に示す参考例を変形した参考例の衛生用製品を示している。
【0105】
図14(A)(B)に示す吸収性物品2は、図12および図13に示す参考例と同じものである。図14(A)(B)に示す包装シート141は、第1の表面141aと第2の表面141bを有している。また包装シート141は、吸収性物品2の幅寸法の2倍以上の幅寸法を有しており、縦方向に延びる縦方向折り線E1を境として一方の部分が離型シート部141Aであり、他方の部分が保護シート部141Bである。そして前記第1の表面141aでは、少なくとも前記離型シート部141Aにおいて吸収性物品2の感圧接着剤層7を覆う部分が剥離処理部となっている。
【0106】
図14(A)に示すように、吸収性物品2の裏面2Bの感圧接着剤層7が、離型シート部141Aの第1の表面141aの剥離処理部に設置された状態で、包装シート141は、端縁部141cと141dがほぼ一致するように折られ、保護シート部141Bによって、吸収性物品2の表面2Aが覆われる。そして、吸収性物品2の表面2Aと前記保護シート部141Bが仮止め固定部48において剥離可能に固定される。
【0107】
その後の折り畳み行程は、前記参考例と同じであり、包装シート141の縁部141f側から順次折り畳まれ、縁部141eに設けられたリードテープ12で止められる。また、縦方向折り線E1の部分と、端縁部141cと141dとが合わされている部分で、必要に応じて側方シール部14,14が形成される。
【0108】
この参考例でも、離型シート部141Aを吸収性物品2の感圧接着剤層7から剥離したときに、吸収性物品2の表面2Aが保護シート部141Bで保護されているため、表面層3を汚すことなく下着のクロッチ部に装着することができる。
【0109】
なお、図14に示す参考例において、包装シート141の前記端縁部141cが端縁部141dよりもさらに側方へ延びて、この延出部が保護シート部141Bの上に重なるように包装シート141がさらに折られており、その状態で、折り線A3−A3およびB3−B3で折り畳まれてもよい。
【0110】
図15(A)(B)は参考例の衛生用製品を示す斜視図であり、図16(A)は、図15(B)の衛生用製品をXVI−XVI線で切断した拡大断面図、図16(B)は図16(A)の変形例を示す拡大断面図である。
【0111】
この参考例では、図13(A)(B)に示した参考例と同じ包装シート41が設けられている。図15(A)に示すように、この包装シート41が長手方向にほぼ二分されるように折り畳まれ、離型シート部41Aが吸収性物品2の裏面2Bの感圧接着剤層7に接着され、保護シート部41Bで吸収性物品2の表面2Aが覆われ、表面2Aと保護シート部41Bとが仮止め固定部48により固定されている。
【0112】
図15(A)の状態で、吸収性物品2の両側縁部の外側で、包装シート41の第1の表面41aどうしが対面した状態で、包装シート41の両側端部41e,41eがそれぞれ揃えられている。そして、図15(B)に示すように、包装シート41の両側端部41eから内側へ所定寸法の幅内で、包装シート41どうしがヒートシールやソニックシールで接合されて、前記両側端部41e,41eの全長に沿う側方シール部14A,14Aが形成されている。
【0113】
また、包装シート41の端部41cと41dから内側へ距離を空けた位置で、包装シート41どうしが、その幅方向に直線状に延びるシール部18により互いにシールされている。
【0114】
よって、図15(B)の状態で、すなわち吸収性物品2が折り畳まれていない状態で、側方シール部14A,14Aとシール部18とで、内部が密閉された衛生用製品を得ることができる。吸収性物品2が小型のものである場合には、折り畳むことなく平坦のまま所持することができ、または図15(B)の状態からさらに折り畳んで携帯することもできる。
【0115】
この衛生用製品を使用するときには、包装シート41の端部41cと41dを互いに離れる方向へ引くことによりシール部18の部分を分離でき、続いて側方シール部14A,14Aを分離し、離型シート部41Aを感圧接着剤層7から剥がし、表面2Aが保護シート部41Bで覆われたまま下着のクロッチ部に装着することができる。
【0116】
また、図16(B)に示すように、保護シート部41Bの先部を包装シート41の端部41dの外側に巻き込むようにして、端部41cを離型シート部41Aの外面に重ねた状態で、シール部18Aを形成してもよい。逆に端部41dが保護シート部41Bの外面に重なるようにしてシール部を形成してもよい。あるいは、前記シール部18,18Aを形成せずに、端部41cから延びるリードテープ12を設け、このリードテープ12を離型シート部41Aの外面に接着して封止してもよい。
【0117】
同様に、図14(A)に示す参考例と同じ包装シート141を二つ折りして、離型シート部141Aと保護シート部141Bとの間に吸収性物品2を挟み、吸収性物品2から外れた位置で、吸収性物品2を折り畳むことなく、包装シート141を、その第1の表面どうしが対面した状態でシールしてもよい。
【0118】
さらに、前記本発明の実施の形態および参考例において、吸収性物品と包装シートとが、吸収性物品を縦方向に横断する折り線、すなわち前記折り線A−AおよびB−Bと直交する方向に延びる折り線を介して折り畳まれてもよい。
【0119】
また吸収性物品2の表面2Aを覆う包装シート15、あるいは包装シート41と141、または保護シート32として、吸収性物品2の外形を透視できるものを用いることが好ましい。前記吸収性物品2を透視できるものとすると、前記包装シートや保護シートで吸収性物品2の表面2Aを保護しながら、吸収性物品2の裏面2Bの感圧接着剤層を下着のクロッチ部に接着させる際に、前記吸収性物品2の向きや位置を目視で確認できる。したがって、吸収性物品2を下着のクロッチ部に正確に位置合わせして着用できる。
【0120】
この場合の前記包装シートまたは保護シートは、シートに含まれる顔料や染料などの着色剤を少なくし、または着色剤を用いないようにする。あるいはシートの目付けを少なくし、または薄いものを使用することで前記吸収性物品2を目視しやすくなる。具体的には、目の粗い不織布、開口フィルム、開口を有する不織布、紙、あるいは透明フィルム、白色系顔料を2質量%以下含む半透明フィルムを用いることができる。
【0121】
また、前記本発明の実施の形態および参考例において、各素材を水解性素材を用いて形成することができる。ここで水解性素材とは、水洗トイレットに捨てた後の水洗の水流や浄化槽の多量の水によって素材を構成する繊維がばらばらに崩壊できるものを意味する。
【0122】
図17(A)は水解性素材を用いた参考例の衛生用製品を示している。
図17(A)に示す衛生用製品は、その構造および折り畳みによる包装状態が、図1ないし図5に示す参考例と全く同じである。ただし、各部の構成素材が、参考例と相違している。
【0123】
参考例の吸収性物品102は水解性である。液透過性の表面層103は、水解性の不織布を複数枚積層し、液吸収層に面する側にティッシュを配置し、開口エンボスにより不織布とティッシュを一体化し、且つ前記開口エンボスにより液透過孔を形成したものである。水解性の不織布は、フリーパルプと、1.1dtexで繊維長が7mmのレーヨンとを混合した原料を湿式でウエッブとし高圧水流で交絡させたものを使用できる。
【0124】
裏面層104は、パルプを水素結合させてシート化した水解紙、またはパルプやレーヨンなどの水で分散可能な繊維でウエッブを形成し、ポリビニールアルコールや不飽和カルボン酸から成る共重合体などの水溶性バインダーを塗工して繊維間を接合したもの、または水で分散する繊維のウエッブに高圧水流を与えてシート化し、さらに前記水溶性バインダーを塗工したものを使用可能である。
【0125】
また、前記裏面層104の外面に、セルロースエーテルやシリコーンなどの防水樹脂を塗工して、液不透過性としたものが好ましく使用される。また、防水性を持たせるために、前記裏面層104の外面に、セルロースエーテルと、生分解性であるポリエステル系ポリウレタン樹脂を積層してもよい。
【0126】
液吸収層105は、水解紙を複数枚積層したもの、エアレイドパルプのシート、水解性の不織布、あるいはエアレイドパルプのシートにポリビニールアルコールをラミネートしたものなどを使用できる。
【0127】
裏面層104の外面(およびウイング部の外面)に設けられる感圧接着剤層107は、アクリル系エマルジョン粘着剤をグラビアコートすることで形成できる。この粘着剤は、アクリル酸エステル共重合体、スチレンブタジエンラテックス、および粘着付与剤とで構成できる。
【0128】
前記感圧接着剤層107に接着される離型シート116は、水解紙や水解性の不織布にポリビニールアルコールや不飽和カルボン酸から成る共重合体が塗工されたシートを用い、前記塗工面にシリコーンなどの剥離処理剤をラミネートしたものを使用できる。
【0129】
包装シート115は、前記裏面層104と同等のもので、水解紙や水解性の不織布にポリビニールアルコールや不飽和カルボン酸から成る共重合体が塗工されたものなどを使用できる。
【0130】
前記表面層103と裏面層104との接着、および離型シート116と包装シート115とを連結する固定部113での接着は、水解性または水膨潤性のホットメルト型接着剤を使用できる。このホットメルト型接着剤は、ポリエステルポリオールとポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールおよびポリビニルアセテート70%の重合体を用い、この重合体を58%、テルペンフェノール27%を主体としたホットメルトを使用できる。
【0131】
また、水解性の包装シート115と水解性の表面層103とを剥離可能に固定する仮止め固定部118は、水解性のホットメルト接着剤を用いることにより実現できる。または図17(B)に示すように、水解紙などの基材118aを用い、この基材118aの一方の面に感圧接着剤層107と同じアクリル系エマルジョンを塗布して、表面層103から剥離可能とし、基材118aの他方の面を固定部113と同じ水解性のホットメルト型接着剤で包装シート115に接着することにより構成できる。
【0132】
さらに、水解性とするためにはリードテープ12は用いないことが好ましく、折り畳まれた状態で、包装シート115の端部115aの近傍を水解性のホットメルトにより、包装シート115の第2の表面115bに接着することが好ましい。また図3(B)に示す側方シール部14,14および図15(B)に示す側方シール部14Aとシール部18と同等のシール部も、前記水解性のホットメルト型接着剤で包装シート115どうしを接着することにより構成できる。
【0133】
また、前記本発明の実施の形態および他の参考例においても、同様にして水解性素材で構成することが可能である。
【0134】
また、図9に示す参考例、図13に示す参考例、図14に示す参考例、図15に示す参考例において、吸収性物品2の裏面2Bに感圧接着剤層7が設けられておらず、その代りに、前記裏面2Bに、下着の内面に引っ掛かって止まる多数の突起を有するような掛止ファスナーが取り付けられた吸収性物品であっても、包装シートで包装することができる。
【0135】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、吸収性物品の裏面層を下着のクロッチ部に接着するまでの間に、吸収性物品の表面に不用意に指などが触れることがなく、また感圧接着剤層を下着のクロッチ部に押し付ける際にも、手が吸収性物品の表面層に直接に触れるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例として衛生用製品を構成する吸収性物品、離型シートおよび包装シートを示す斜視図、
【図2】(A)(B)は参考例において折り畳み手順を示す斜視図、
【図3】(A)(B)は参考例において折り畳み手順を示す斜視図、
【図4】図2(A)のIV−IV線で切断した断面図、
【図5】図3(A)のV−V線で切断した断面図、
【図6】本発明の実施の形態の衛生用製品を構成する吸収性物品、離型シートおよび包装シートを示す斜視図、
【図7】(A)(B)は本発明の実施の形態において折り畳み手順を示す斜視図、
【図8】図7(A)のVIII−VIII線で切断した断面図、
【図9】参考例として衛生用製品を構成する吸収性物品、保護シートおよび包装シートを示す斜視図、
【図10】(A)(B)は参考例において折り畳み手順を示す斜視図、
【図11】図9のXI−XI線で切断した断面図、
【図12】(A)(B)は参考例として衛生用製品の組み合わせ状態を示す断面図、
【図13】(A)(B)は参考例において折り畳み手順を示す斜視図、
【図14】(A)(B)は、前記参考例の変形例である他の参考例において折り畳み手順を示す斜視図、
【図15】(A)(B)は、参考例として衛生用製品の組み立て過程を示す斜視図、
【図16】(A)は図15(B)をXVI−XVI線で切断した拡大断面図、(B)は変形例を示す拡大断面図、
【図17】(A)は参考例として衛生商品が展開された状態を示す断面図、(B)は前記(A)の部分拡大図、
【符号の説明】
1 衛生用製品
2 吸収性物品
3 表面層
4 裏面層
5 液吸収層
7 感圧接着剤層
8 仮止め固定部
12 リードテープ
13 固定部
14,14A 側方シール部
16 離型シート
15 包装シート
15a 第1の表面
15b 第2の表面
20 吸収性物品
20D ウイング部
21 第2の感圧接着剤層
31 包装シート
31a 第1の表面
31b 第2の表面
32 保護シート
38 仮止め固定部
41,141 包装シート
41a,141a 第1の表面
41b,141b 第2の表面
41A,141A 離型シート部
41B,141B 保護シート部
48 仮止め固定部

Claims (3)

  1. 受液側に向く表面層と、外面に第1の感圧接着剤層を有する裏面層と、外面に第2の感圧接着剤層を有して両側縁部から突出する対を成すウイング部と、が設けられた吸収性物品と、前記吸収性物品を包む包装シートとを有する衛生用製品において、
    前記包装シートは第1の表面と第2の表面とを有しており、前記吸収性物品の前記表面層の少なくとも一部が前記包装シートの第1の表面に対面し、前記吸収性物品の前記第1の感圧接着剤層が離型シートで覆われるとともに、それぞれの前記ウイング部が前記離型シートの上に重なるように折られて、前記第2の感圧接着剤層が前記離型シートに接着された状態で、
    前記包装シートの前記第2の表面が外側に現れるように、前記吸収性物品が前記包装シートで包装されていることを特徴とする衛生用製品。
  2. 前記吸収性物品の前記表面層に、前記包装シートが仮止め固定手段により分離可能に固定されている請求項1記載の衛生用製品。
  3. 前記包装シートと前記離型シートとが連結されている請求項1または2記載の衛生用製品。
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