JP6460828B2 - 吸収性物品の個包装体 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキン、失禁パッド、尿とりパッド等の吸収性物品の個包装体に関する。
従来、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシートも含む)等の吸収性物品は、衛生面から一つ一つ個別包装されて消費者に提供されている。
特許文献1には、内面側へ包装シートが折り返された幅方向中央に長手方向に沿って開封部を有する吸収性物品の個装構造が記載されている。
特許文献2には、開封するためのミシン目が包装体の少なくても一面に形成されて、ミシン目の伸びる領域の中央部につまみ部材が配置されている吸収性製品の包装体が記載されている。このミシン目は、ナプキンの前後端の折り重なり部分に対応して形成されている。
また特許文献3には、外装シートによって個別に包装された包装体が複数連続し、包装体に形成された切り取り線部に沿って、包装体毎に固定される吸収性物品の連続包装体が記載されている。
さらに特許文献4には、使用後、吸収性物品に手を触れずに廃棄できる吸収性物品が記載されている。この吸収性物品は、包装シートをなす外層シートが固着されたまま使用され、廃棄時に該外層シートを利用できるようにされている。
特開2008−061930号公報 特開2011−140344号公報 特開2003−312765号公報 特開2013−102950号公報
特許文献1や特許文献2のものでは、包装体から吸収性物品を取りだし、粘着層全体を露出させてから下着に装着される。そのため、いずれの場合も装着時に粘着部に手が触れてしまうことや、着衣の所望の位置への貼り付けが難しい等の難点がある。特許文献3の連続包装体では、開封面が下着への接着面になっていないため、装着時の位置合わせが難しい。特許文献4の吸収性物品では、外層シートが使用時にも残るものであるため、装着中の装着感の点で改善の余地がある。また、下着等の着衣への装着時の位置合わせの容易性と装着中の高固定性との両立の点においてもさらなる改善の余地がある。
本発明は、吸収性物品の下着等への装着に際し、位置決めを的確に行うことができ、ズレ止め部の粘着部分への肌の接触を抑え、粘着力を十分確保して下着等に固定することができる吸収性物品の個包装体に関する。
本発明は、肌当接面側に配される透液性の表面シート、非肌当接面側に配される裏面シート、および両シート間に配される吸収体を有する吸収性物品が、包装シートによって包装されている個包装体であって、
前記吸収性物品の前記裏面シート側における排泄部対向領域に、前記包装シートが、粘着性を有する本体ズレ止め部を介して剥離可能に接合され、前記排泄部対向領域に対応する表面シート側では、該表面シート側を内側にして、前記吸収性物品の長手方向の前方部および後方部が折り畳まれ、前記包装シートで覆われており、
前記包装シートは、前記裏面シート側における排泄部対向領域に対向する位置に、個包装体の開封部を有しており、
前記開封部が開封された際に、前記吸収性物品の裏面シート側における前方部および後方部と包装シートとの剥離可能な接合状態が保持され、前記吸収性物品の折り畳まれた構造が保持される、吸収性物品の個包装体を提供する。
本発明の吸収性物品の個包装体は、吸収性物品の下着等への装着に際し、位置決めを的確に行うことができ、ズレ止め部の粘着部分への肌の接触を抑え、粘着力を十分確保して下着等に固定することができる。
本発明の吸収性物品の個包装体の好ましい一実施形態を模式的に示した図であり、(a)は吸収性物品の長手方向を幅方向から見た断面図であり、(b)は個包装体の包装シートを取り除き、吸収性物品が折り畳まれた状態で裏面シート側における排泄部対向領域を示した平面図であり、(c)は包装シートを、連結部の位置で分離させて展開した状態で、個包装において外側面となる面側から見た平面図である。 生理用ナプキンの好ましい一例を示した斜視図である。 (a)及び(b)はともに、分離した2枚の包装シートが重なり合って連結された状態の一例を模式的に示した断面図である。 包装シートの前方部の端部と後方部との接合の一例を示した断面図である。 (a)から(e)は、開封容易部の一例を模式的に示した断面図である。 分離線を有する場合の一例を模式的に示した断面図である。 (a)及び(b)は本体ズレ止め部の配置例を模式的に示した断面図であり、(c)及び(d)はおよび本体ズレ止め部の配置例を模式的に示した平面図である。 剥離紙が配されたナプキンの個包装体の好ましい一例を模式的に示した断面図である。 (a)は4つ折りにしたナプキンの個包装体を模式的に示した断面図であり、(b)は、(a)のナプキンの折り畳みを展開させた状態の外形を模式的に示した平面図であり、(c)は、(a)の包装シートを、連結部の位置で分離させて展開した状態で、個包装において外側面となる面側から見た平面図である。 (a)、(b)は包装シートの前方部の端部と後方部の端部とが重なることなく接続した状態を模式的に示した断面図である。
なお、各断面図は模式的に示しており、各断面図において、構成要素がシート等の厚みが薄い場合は線で表し、構成要素を見分けやすくするため、間隔を開けて示した。したがって、実際には、以下の説明によって明らかなように、各構成要素間は接触もしくは接着している場合がある。
本発明に係る吸収性物品の個包装体の好ましい一実施形態について、図1および2を参照しながら、以下に説明する。
本明細書において、吸収性物品とは、着用者の身体に装着して排泄物等を吸収保持するものである。個包装体とされる吸収性物品としては、例えば、下着等の着衣に直接固定されて使用されるものや他の吸収性物品に重ねて使用されるものなどの吸収性パッドが挙げられる。
また本明細書では、「前方」とは吸収性物品を着用したときの下腹部方向をいい、該吸収性物品が着用者の下腹部側に配される部分を「前方部Fa」という。「後方」とは吸収性物品を着用したときの臀部方向をいい、該吸収性物品が着用者の臀部側に配される部分を「後方部Ra」という。また、吸収性物品において、着用者の股下に配され、かつ、着用者の排泄部に対向する部分を「中間部C」という。さらに本明細書では、衣類に装着した状態において、着用者と接する面を着用者当接面もしくは肌当接面といい、相対的に反対側に位置する面、すなわち、装着した衣類に接する側の面を衣類当接面もしくは非肌当接面という。また、相対的に着用者に近い側の面を着用者当接面側もしくは肌当接面側、衣類に近い側の面を衣類当接面側もしくは非肌当接面側という。
図1および2に示すように、本実施形態の個包装体20は、縦長の吸収性物品10が三つ折りにされて包装シート21で包装されてなる。これにより、吸収性物品10が包装シート21で封止されている。吸収性物品10は、例えば吸収性パッドの1つである生理用ナプキン(以下、単にナプキンともいう。)が挙げられ、以下、生理用ナプキン10の個包装体20として説明する。ナプキン10は、個包装を解いて展開させた状態で、前方部Fa、中間部C及び後方部Raを有する縦長形状である。この形状において、長手方向(Y方向)とこれに直交する幅方向(X方向)とを有する(以下、包装シート21においても同様に長手方向(Y方向)と幅方向(X方向)とを有する。)。ナプキン10は、個包装を解いた状態で縦長となる吸収性本体4を備えている。吸収性本体4は、肌当接面側に配される透液性の表面シート1、非肌当接面側に配される裏面シート2、および両シート間に配される吸収体3を有する。裏面シート2は液不透過性を有し、吸収体3は液保持性を有する。この吸収性本体4の両側部に外方に延出する後述するウイング5を備えていてもよい。
裏面シート2の非肌当接面には、装着の際の固定のための本体ズレ止め部11が配されている。本実施形態では、少なくとも中間部Cにおいて、ナプキン10の長手方向に沿って配された本体ズレ止部11が幅方向に等間隔で複数離間配置されている。すなわち、ストライプ状に本体ズレ止め部11が形成されている。本体ズレ止め部11は、装着時のナプキン10を固定する限り、本実施形態の配置に限定されるものではない。なお、ナプキン10の中間部Cの裏面シート2側を特に排泄部対向領域Aという。
本体ズレ止め部11は、個包装体20において、包装シート21が引っ張られても簡単に剥がれず開封されない程度の粘着力を有している。また裏面シート2(図2参照)から包装シート21を剥がす際に、裏面シート2が破損したり伸びたりすることなく、手で容易に剥がすことができる粘着力を有する。本体ズレ止め部11は、包装シート21を剥がした後、ショーツのクロッチ部分(図示せず)に貼りつける。したがって、包装シート21を剥がした後の本体ズレ止め部11は、クロッチ部分に十分に貼り付く粘着力を有する。
個包装体20の第1面20A側では、包装シート21が、ナプキン10の裏面シート2側における排泄部対向領域Aに、粘着性を有する本体ズレ止め部11を介して剥離可能に接合されている。一方、反対側の第2面20B側では、排泄部対向領域Aに対応する表面シート1側で、表面シート1を内側にして、ナプキン10の前方部Faおよび後方部Raが三つ折りに折り畳まれ、包装シート21で覆われている。より具体的には、ナプキン10において、中間部Cの表面シート1上で前方部Fa及び後方部Raがそれぞれ、表面シート1を内側にして、前方側の第1折り部L1と後方側の第2折り部L2とで折り畳まれて折り重ね部10Wを形成し、包装シート21で覆われている。
個包装体20は、第1面20A側において、包装シート21に開封部22を有する。より具体的には、包装シート21は、ナプキン10の裏面シート2側における排泄部対向領域Aに対向する位置に、個包装体20の開封部22を有する。開封部22の上記の配置位置において、開封部22は、ナプキン10の長手方向に対して幅方向に沿って配されている。開封部22は、個包装体20の封止状態を解いて、中のナプキン10を取り出し可能にする部分である。
個包装体20を開封する際には、開封部22を基点に、包装シート21をナプキン10の長手方向の前後方向に向け引き剥がし、ナプキン10のうち排泄部対向領域Aだけをまず露出させる。これによりコンパクトな個包装の状態を維持したまま、排泄部対向領域Aが着用者の排泄部に対応するよう的確な装着位置決めを行うことができる。また、排泄部対向領域Aに本体ズレ止め部11があるので、剥離可能に接合された包装シート21を開封部22から少しずつ徐々に開いていくことができる。これにより、包装シート21を徐々に剥離しながらの位置決めが可能であり、位置決め失敗時の剥がし面積が少なく貼り直しが容易となる。加えて、的確な位置決めと下着等への固定とを同時に行うことが可能となり、ナプキン10の前方部Fa及び後方部Raの展開時にも位置ズレが生じにくい。特に、装着途中の下着への固定など、狭い空間内での装着作業で、動作が制限され十分な目視ができない状況において好適である。
この観点から、本体ズレ止め部11が開封方向である長手方向に沿って配されることが好ましい。これにより、開封部22からの包装シート21の剥離を、本体ズレ止め部11の長手方向の延在に沿って徐々に行うことができる。また、本体ズレ止め部11が長手方向に沿って配されているので、少ない面積でも長手方向の移動性を抑えることができ、固定性に優れる。したがって、上記のような位置決めに好適である。また、位置決め後の、ナプキン10の前方部Fa及び後方部Raの展開においても、長手方向の本体ズレ止め部11が確かな固定性を示し、適正な装着が可能となる。
なお、本明細書では、「剥離」とは指で摘まんで簡単に剥がせることをいい、後述する「接着」は指で摘まんで簡単に剥がせないことをいう。また、後述する「剥離可能な接合」とは、連続的に引っ張り力を加えたときに、部材の破れなしに剥離が可能な固定状態をいう。「剥離不能な接合」又は「剥離不能な接着」とは、部材の破れなしでは剥離が不可能な固定状態をいう。
本体ズレ止め部11に適用する材料として、ホットメルト粘着剤が挙げられる。ホットメルト粘着剤としては、ゴム系、オレフィン系、エチレン酢酸ビニル(EVA)系等が挙げられる。本体ズレ止め部11は、面状等、連続的に塗工される、いわゆるベタ塗りでもよい。しかし、塗工された領域のショーツへの粘着剤残りや、包装シート21からの取り出しやすさを考慮すると、間欠的に塗工されていることが好ましい。間欠的な塗工形態としては、スパイラル状、幅方向または長手方向に延びるストライプ状、Ω字状、ドット状、等が挙げられる。
本体ズレ止め部11の配設領域は、上記の開封及び装着の利便性と、使用時のナプキン10のヨレ、ズレ防止の観点から、排泄部対向領域Aを中心に、ナプキン10の長さに対して65%以上85%以下の範囲であることが好ましい。また、本体ズレ止め部11の配設領域は、平面視においてナプキン10の幅方向の長さと略同じかやや小さめであることがより好ましい。
開封部22は、上記の開封作用を奏するものとして、包装シート21の開封を開始する線状または帯状の領域である。「線状」とは直線状、曲線状、点線状等が挙げられ、1本であっても複数本であってもよい。また「帯状」とは幅を有する「線状」をいう。
本実施形態では、ナプキン10の前記排泄部対向領域Aにおいて、包装シート21における長手方向の前後端部が重なりあって包装シート積層部21Wをなしており、包装シート積層部21Wにおける、個包装体20の外面側に位置する包装シート21の端部が開封部21をなしている。前記「長手方向の前後端部」とは、包装シート21の前方部Fs及び後方部Rsそれぞれの第1面20A側における端部である。「個包装体20の外面側に位置する包装シート21の端部」は、包装シート21の前方部Fs及び後方部Rsのいずれの端部であってもよいが、本実施形態では、包装シート21の前方部Fsの端部である。該端部が幅方向に伸びて線状の開封部22をなしている。前方部Fsの端部は、ナプキン10の排泄部対向領域A側で、包装シート積層部21Wの外側(個包装体の外面側)に位置し、開封の開始位置である。この場合、包装シート積層部21Wは、例えばホットメルト接着剤やエンボス加工等の接合手段を用いて弱く接合され、剥離可能な接合状態とされている。前方部Fsの端部の開封部22を摘まんで開くようにして引っ張ることで該接合が解かれ上述した開封が進む。
なお、包装シート21の前方部Fsとは、包装シート21のうち、ナプキン10の前方部Faから中間部Cの排泄部対向領域Aを覆う部分のことである。包装シート21の後方部Rsとは、包装シート21のうち、ナプキン10の後方部Raから中間部Cの排泄部対向領域Aを覆う部分のことである。
この開封部22は、本実施形態のものに限定されない。例えば、包装シート21の前方部Fsよりも後方部Rsが外側となり、該後方部Rsの端部が開封部22となってもよい。また、このような重なりの端部の形態以外にも、例えば、連続シート領域における分離線であってもよい。分離線の具体例としては、例えばミシン目や、その部分の材料を脆弱化させて形成された破断を助ける線である。
一方、個包装体20は、第2面20B側において、ナプキン10の裏面シート2側における前方部Faおよび後方部Raを、包装シート21と剥離可能に接合させている(以下、この剥離可能な接合部を折り畳み固定部50という。)。
本実施形態では、ナプキン10の前方部Faおよび後方部Raが、前方部Faを外側に配して折り重ね部10Wを形成し、2つの折り畳み固定部50によって、包装シート21と剥離可能に接合されている。
この折り畳み固定部50としては、例えば、本実施形態の図1に示すように、ナプキン10の前方部Fa及び後方部Raそれぞれの一部に対応したものが挙げられる。折り畳み固定部50は、ナプキン10の前方部Fa及び後方部Ra両方に形成したズレ止め部であってもよく、包装シート21の内側に形成した粘着部であってもよい。そうすることで、ナプキン10の前方部Fa及び後方部Ra両方が包装シートから落下することなく、また落下することを気にすることなく、装着位置決めに集中できる。
また、折り畳み固定部50の別の形態として、ナプキン10の前方部Faから後方部Raに横断する形で配されることが挙げられる。ただし、粘着力を強くしすぎない観点(本体ズレ止め部11と下着等との接合力が、折り畳み固定部50による第2面20B側での剥離可能な接合力よりも大きくなるようにする観点)から、一部に配されることが好ましい。一部に配する場合、ナプキン10の前方部Fa及び後方部Raのいずれか一方では、第1面20A側からの開封時及び下着等への装着時に、包装シート21とナプキン10とが離れてしまう可能性がある。そのため、両方それぞれの一部に対応して配されることが好ましい。
このような折り畳み固定部50は、粘着力の弱いメルト、間欠的に配されたメルトやヒートシールなどにより形成することができる。
個包装体20の第2面20B側において、ナプキン10の前方部Faおよび後方部Raの折り重ね部10Wと包装シート21との配置関係は、図1のように、ナプキン10の折り重ね部10Wの外側を包装シート21が被覆する形態に限定されない。例えば、包装シート21が前方部Fsと後方部Rsとでそれぞれ端部を有し、ナプキン10と一体となって折り重ねられる形態であってもよい。その場合、包装シート21の前方部Fsと後方部Rsの連結は、ナプキン10の折り重ねの領域外でなされる。この点については図3(b)を参照しながら後述する。
個包装体20の開封時において、開封部22が開封された際に、ナプキン10の裏面シート2側における前方部Fa及び後方部Raと包装シート21との剥離可能な接合状態が維持され、ナプキン10の折り畳まれた構造が保持される。すなわち、個包装体20の第1面20A側に開封する力が加わっても、第2面20B側では、折り畳み固定部50による剥離可能な接合が作用して、ナプキン10の折り畳みが展開することなく保持される。これにより、ナプキン10をコンパクトに折り畳んだまま下着等へ配置でき、下着等への固定の際の操作の煩雑さが低減される。その結果、前述した開封部22の操作による的確な位置決めが確かなものとなる。特に、手の小さな女性による装着操作を向上させる。すなわち、手の小さな女性でも包装シート21を完全に剥離するまで折りたたまれた小さな面積を扱えばよく、両手で折りたたみ構造の前後端を操作できることから操作性に優れたものとなる。
また、仮に装着を一時中断しても、折りたたみ構造が維持されるため、ナプキン10の表面シート1が汚染されない。さらに、ナプキン10が広がらないので、本体ズレ止め部11に手が触れることも抑えられ、使用時の不快感や粘着力の低下を防止することができる。
加えて、また、上記の剥離可能な接合状態は、前述の本体ズレ止め部11による下着等への確かな固定性に支えられて、接合強度を低く抑えてもナプキン10の折り畳まれた構造の保持を実現可能にする。そして、折り畳み固定部50による剥離可能な接合力を、本体ズレ止め部11の粘着力より低いものとすることにより、本体ズレ止め部11を下着等へ装着した後、本体ズレ止め部11が下着から剥離することなく、包装シート21をナプキン10から外すことができる。
本実施形態において、剥離可能な接合は、上記のものを含めて次の3つがあることが好ましい。
(i)個包装体20の第1面20A側における、本体ズレ止め部11による、包装シート21とナプキン10の排泄部対向領域Aとの接合力、及びナプキン10の排泄部対向領域Aと下着等との接合。
(ii)個包装体20の第2面20B側における、折り畳み固定部50による包装シート21とナプキン10の折り重ね部10Wとの接合。
(iii)個包装体20の第1面20A側における、包装シート21同士による包装シート積層部21Wの接合。
これら(i)〜(iii)の接合の力(接合力)の大小関係は、(i)>(ii)であることが好ましく、(i)>(ii)>(iii)であることがより好ましい。特に、前記(ii)の、折り畳み固定部50の接合力は、前述のとおり、前記(i)の本体ズレ止め部11の接合力よりも弱い力で剥離可能な接合力を有することが好ましい。すなわち、ナプキン10の裏面シート2側における前方部Faおよび後方部Raと包装シート21との剥離可能な接合状態における接合力が、本体ズレ止め部11の接合力よりも弱いことが好ましい。これにより、包装シート21をナプキン10から外すとき(包装シート21とナプキン10の前方部Faと後方部Raの折り重ね部10Wの接合を剥離させるとき)、本体ズレ止め部11が下着等からの脱離を防ぐことができる。
上記の関係において、前記(i)における本体ズレ止め部11の接合力は、70cN以上が好ましく、80cN以上がより好ましく、100cN以上が更に好ましく、150cN以上が特に好ましい。また、その上限は、500cN以下が好ましく、350cN以下がより好ましく、300cN以下が更に好ましい。この範囲にあることにより、製品のズレやヨレを防止し、かつ下着から製品を取り外す時には無理なく剥がすことができる。
前記(ii)における折り畳み固定部50の接合力は、逆さにしたとき、ナプキンの自重がかかっても、ナプキンの接合が解除されない粘着力であることが好ましく、具体的には60cN以上200cN以下が望ましい。
前記(iii)における接合力は、49cN以上が好ましく、また、196cN以下が好ましい。
上記の(ii)における剥離可能な接合状態の接合力の測定は、次の方法により行うことができる。
サンプルを、プッシュブルゲージ(アイコーエンジニアリング株式会社製、商品名RX−5)で、測定対象の包装シート21とナプキン10を長手方向が一致するようにして、上が包装シート21、下がナプキン10となるように、上部の包装シート21を幅約5cmのクリップで包装シート21の幅方向の中央部を深さ1cmで挟み込む。
サンプルを手で持って横向きにし、逆の手で、下側のナプキン10の端を、300mm/minの速度で引っ張って剥離する。引っ張ったときの最大値を接合力とする。なお、前記最大値は、計測した値を接合部の長さで割り、算出している。
サンプルは、製品のタブテープをとり、包装シートどうしの接着を剥離させて測定する。その際、本体ズレ止め部11でナプキン10と包装シートが接合していて、つかめない状態であれば、つかみやすくするため、包装シートを1cm程度めくってから測定する。
また、前記(i)及び(iii)についても同様な方法により行うことができる。
個包装体20の上記の開封動作について、より詳細に説明する。個包装体20は、ナプキン10の排泄部対向領域A側で、開封部22から開封する。すなわち、包装シート21を本体ズレ止め部11が露出するように徐々に剥がし、一部露出させた状態の本体ズレ止め部11をショーツのクロッチ部分(図示せず)に位置を合わせて貼りつける。このようにして、クロッチ部分に本体ズレ止め部11の粘着性を利用して折り畳まれた状態のまま、ナプキン10の裏面シート2側を貼り付ける。その後、包装シート21をさらに剥がして、本体ズレ止め部11の粘着剤部分全体をクロッチ部分に貼りつける。そして包装シート21が完全に剥がされると、折り畳まれていたナプキン10自体が開きクロッチ部分に装着される。
このようにして装着した場合、包装シート21を開封するために、最初に包装シート21を剥がして本体ズレ止め部11を露出させた部分が位置合わせの目印となる。その結果、ナプキン10をクロッチ部分に正確に位置合わせができるので、装着しやすくなる。しかも、位置合わせ時に、ナプキン10の表面シート1側を触れることなく装着できる。さらに、装着時に本体ズレ止め部に手が触れることがないので、装着時に粘着性の本体ズレ止め部11に手が触れることによる不快感を与えない。しかも粘着力を低下させることなく、所望の位置にナプキン10を容易に装着できる。特に、少しずつ包装シート20を開くことができるので、位置決め時に本体ズレ止め部11に手が触れ難く、着用者の不快感や粘着力低下の防止に効果的である。
また、個包装体20は、開封が完了すると、包装シート21が完全に剥がし取られる。そのため、装着したナプキン10に包装シート21が残らないので装着時の違和感が少なく装着感が良好となる。また、個包装体20の大きさや素材は、装着中のことを考慮する必要がなく、包装時の封止性と開封容易性の観点から自由に設定することができる。
上記包装シート21は、1枚のシート部材からなっていてもよく、図1に示すように分離した2枚の包装シート部材21A、21Bからなるものであってもよい。
2枚からなる場合、包装シート部材21A及び21Bのいずれか一方は、ナプキン10の前方部Faを覆い中間部Cの排泄部対向領域Aへと至る前方部Fsとなる。他方は、ナプキン10の後方部Raを覆い中間部Cの排泄部対向領域Aへと至る後方部Rsとなる。この分離した包装シート部材21A及び21Bが連結して1枚の包装シート21となっている。より具体的には、第2面20B側において、連結部24により剥離不能に接着されて、1枚の包装シート21になっている。図1の形態では、2枚の包装シート部材21A、21Bのそれぞれの端部が、第2面20B側で、連結部24Aによって剥離不能に接着され連結されている。この連結部24Aは、ナプキン10の前方部Fa及び後方部Raの折り重ね部10W側に対向配置される。すなわち、排泄部対向領域Aにある開封部22の面とは反対側の面に配置される。この連結材には、例えばホットメルト接着剤など、この種の物品に通常用いられるものを特に制限なく採用できる。
以下に、本実施形態の個包装体20についての他の好ましい実施態様について、図3〜図11を参照して説明する。以降に述べる各好ましい態様は互いに組み合わせて適用できる。
図3(a)及び(b)は、第2面20B側における連結部24の他の態様の具体例を示す。ただし、連結部24は、図3(a)及び(b)の態様に限定されるものでなく、包装シート部材の重なり態様に合わせて、剥離不能な接着状態を実現する種々の態様を採用できる。
図3(a)は、分離した2枚の包装シート部材21A、21Bが互いに重なり合って連結部24Bによって固着され、剥離不能な接合状態とされた態様である。すなわち、第2面20B側で、包装シート部材21A及び21Bの重なり部分が一体化されている(この重なり部分を包装シート一体化部21Tという。)。また、図3(b)に示すように、分離した2枚の包装シート部材21A、21Bが重なり合って、その間にナプキン10の前方部Faが挟まれる態様でもよい。この場合、前方部Faの外方にある連結部24Cで、包装シート部材21A、21B間が固着されて剥離不能とされる。すなわち、連結部24Cは、ナプキン10の折り重ねの領域外に配されている。この連結部24Cで包装シート一体化部21Tが形成される。なお、上記の固着とは、完全に接着されて、引き剥がすことができない状態、すなわち、剥離不能な状態をいう。剥離不能とは、前述のとおり、部材の破れなしでは剥離が不可能な固定状態をいう。これらの連結材24には、前述のとおりホットメルト接着剤等の通常用いられる連結手段を採用できる。
2枚の包装シート部材21A及び21Bを用いる場合の両シート部材の重なり態様(包装シート積層部21W及び包装シート一体化部21Tの態様)は種々のものを採用できる。例えば、図3(a)においては、第1面20A側(開封部22の面側)の包装シート積層部21Wとして、包装シート部材21Aの端部が、他方の包装シート部材21Bの端部の外側に配置される。一方、第2面20B側(開封部22の面の反対側、連結部24の面側)の包装シート一体化部21Tとして、包装シート部材21Bが包装シート部材21Aよりも外側に配置されている。これにより、包装シート部材どうしの粘着面積を広くとることが可能となるため、内部のナプキン10の厚みや折り回数に応じて、粘着面積を変化させることができる。
一方、図3(b)の態様においては、包装シート部材21Aの両端部が、第1面20A側(開封部22の面側)、第2面20B側(開封部22の面の反対側、連結部24の面側)でそれぞれ、他方の包装シート部材21Bの両端部の外側に配置されている。しかも、包装シート部材21Bの第2面20B側の端部がナプキン10の折り重ね部10Wに挟持されている。これにより、剥離紙を使用せずにナプキンの端部どうしの粘着を防ぐことができるためより装着が容易となる。また、図3(b)の態様では、夜用など生理用ナプキンが後方部Ra側で長くされたものである場合に、本体ズレ止め部11を長手方向に長く配することで、開封時の操作性が向上する。
図3(a)、(b)の態様のように包装シート部材21A及び21Bをかさね合わせることにより、ナプキン10の厚みや長さ、折り回数によって、重ね合わせる領域を調整できる。このことは、製造上の的確な調整、制御を可能とする。これにより粘着力の調節が可能となり、開封容易性の向上、個包装体の密閉性、開封時の折り畳み維持性の全てをバランスよく高めることができる。また、ナプキン端部どうしの粘着を防止するためスムーズな剥離が可能となる。さらに、図3(b)の態様では、包装シート部材21A及び21Bの重ね合わせる順番を第1面20A側と第2面20B側とで変えることにより、上面、下面の判別をしやすくする。また、接着が突合せで接着するよりも、容易であるため、粘着力低下の原因となりうる異物混入や空気の流入を防ぐことができ、接着性低下を防ぐ。
また、前述した装着時の位置決めをより的確にし、煩雑な作業による粘着剤の手への付着を防ぐ観点から、包装シート部材21A、21Bの重なり合う包装シート積層部21Wが前後方向に偏りなく配されることが好ましい。すなわち、排泄部対向領域Aのある、ナプキン10の第1折り部L1および第2折り部L2間の領域において、前記包装シート部材21A,21Bの重なり合いの領域が、ナプキン10の長手方向の中心線LCをまたぐように長くすることが好ましい。なお、図3(b)では、中心線LCは点で示され紙面垂直方向に延びている。
図4には、個包装体20の第1面20A側(開封部22のある面側)において、包装シート積層部21Wの他の好ましい態様が示されている。具体的には、包装シート積層部21Wのシート間に剥離可能に粘着する封止部23が配されている。封止部23は、前述のとおり、例えばホットメルト接着剤の塗布膜による剥離可能な粘着、包装シート21同士の熱融着(ヒートシール)やエンボス加工による剥離可能な接合、等の手段による。また密封性の観点から、個包装体20の幅方向両側にはサイド封止部(図示せず)が配され、上記封止部23とともに個包装体20を封止していることが好ましい。サイド封止部も封止部23と同様の手段により形成できる。なお、この態様において、包装シート21は、図示するように2枚のシート部材からなるものでもよく、1枚のシート部材からなるものでもよい。また、包装シート21が2枚のシート部材からなる場合、第2面20B側におけるシートの重なり(包装シート一体化部21T)や連結部24の態様は前述したものなど種々のものを適宜採用できる。
図5(a)〜(e)には、包装シート積層部21Wに、開封部22に加え開封容易部25が配される態様が示されている。具体的には、本体ズレ止め部11側における包装シート21の前方部Fsの端部が後方部Rsに重なり合った部分の露出している側の端部に、開封容易部25を有する。開封容易部25としては、図5(a)に示すタブテープ25A、図5(b)に示す、包装シート積層部21Wで外側に位置する前方部Fsの端部を内側に折り返してなる折り曲げ部25B、図5(c)に示す、包装シート積層部21Wで内側に位置する後方部Rsの端部を外側に折り返してなる折り曲げ部25Cなどが挙げられる。また図5(d)に示すように、前方部Fsの端部に着色部26を配するものであってもよい。さらに図5(e)に示すように、前方部Fsの端部をエンボス処理部27であってもよい。なお、図5(a)におけるタブテープ25は、両端部間に配される組み合わせにおいて、封止部の機能と開封容易部25の機能とを併せ持つ。
上記の開封容易部25を配することで、開封が容易になるため、開封操作性が向上する。上記折り曲げ部25B、25Cは、開封動作を開始するための目印になる。また折り曲げ部25Bを摘まんで開けやすくなる。特に、折り曲げ部25Cの厚みによって持ち上げられた前方部Fsの端部が指に引っ掛かり易くなり、摘まみやすくなるので、その部分を摘まんで開封しやすくなる。またエンボス処理は、目印になり、エンボス処理部分が固くなっているので、つまみ易くなる。さらに折り曲げ部25B、25Cがエンボスの場合、効果が大きくなる。例えば、前方部Fsの端部がより指に引っ掛かり易くなり、一層摘まみやすくなる。
図4や図5に示すように、開封部22が、包装シート21の包装シート積層部21Wに形成される場合、その重なり方としては次のような配置が好ましい。すなわち、前述した図1に示すように、包装シート21では、装着時にナプキン10の前方部Faと接する部分を有する包装シート21の前方部Fsの端部が、包装シート21の重なりの上側(外側)に配されていることが好ましい。このとき、図1のように、ナプキン10の前方部Faが後方部Raの外側に配されることが好ましい。これにより、外側に配置された包装シート21の前方部Fsは、第2面20B側(開封部22との反対面側)でナプキン10の前方部Faと剥離可能に接合される。この態様において、最初に摘まんで開いた包装シート21の前方部Faをそのまま開けばナプキン10の前方部Faを開くことになり的確な位置決めができる。また、位置決め時に、どちら側が前方側なのかが分かり易くなり、装着時の利便性が高まる。
図6には、前述した、開封部22としての分離線の具体例が示されている。ナプキン10の排泄部対向領域Aにおいて、包装シート21の前方部Fsの端部と後方部Rsの端部とが連続した部分に、ナプキン10の幅方向に向けて配される分離線28が開封部22として配される。分離線28は、1本ないし複数本であり、ミシン目、包装シート21の一部を薄くするなど、脆弱にした線状の領域をいう。言い換えれば、破断を助ける線状の領域をいう。
このような分離線28を配したことにより、分離線28にそって包装シート21に裂け目が作りやすくなる。その裂け目部分を利用して、包装シート21の前方部Fsの端部と後方部Rsの端部とを摘まんで開封動作を行う。これによって、裏面シート2側に配された本体ズレ止め部11を露出させるようにする。その後は前述したように、クロッチ部分に本体ズレ止め部11を位置合わせしながら装着する。
個包装体20において、開封部22は、ナプキン10の排泄部対向領域Aの本体ズレ止め部11の領域と重なるように配置されている。この場合、開封部22による開封時に本体ズレ止め部11を毀損しないよう、次のような構成とする態様が好ましい。すなわち、個装時にナプキン10に接し、開封時には開封端となる包装シート21の領域を避けて、本体ズレ止め部11が配される態様が好ましい。
具体的には、図7(a)および(b)に示すように、包装シート21の剥離開始となる部分の開始端部と対向する領域には、本体ずれ止め部11の粘着剤が配されていない領域11Nとなっていることが好ましい。図7(a)の場合は、分離線28からなる開封部22が配されている。この場合、分離線28で分離されたときの包装シート21の両側の端部が、個装時のナプキン10に接する部分であり、開封時の開封端である。ここで「ナプキン10に接する」とは、本体ズレ止め部11を含めたナプキン10の構成部材への接触であり、接触する側の包装シート21が部分的に接する場合を含む。また、図7(b)の場合は、包装シート21の両端部の重なりと分離線とで開封部22が形成されている。この場合、ナプキン10に近い方の包装シート21の端部が、個装時のナプキン10に接する部分であり、開封時の開封端である。上記の領域11Nの形成方法としては、例えば、図7の(c)や(d)のような本体ズレ止め部11の配置が挙げられる。図7(c)では、本体ズレ止め部11は、領域11Nを除く領域に、長手方向に配されている。図7の(d)では、本体ズレ止め部11は、領域11Nを除く領域に、幅方向に配されている。このようにすることで、剥離開始がしやすく、本体ズレ止め部11を毀損せずに粘着力を保持できる。
個包装体20においては、図8に示すように、剥離紙31が、包装シート21とナプキン10の本体ズレ止め部11との間に配される態様であってもよい。ここでいう本体ズレ止め部11は、裏面シート2側の排泄部対向領域Aに配されものである。排泄部対向領域Aにおいて、包装シート21と剥離紙31とは剥離不能に接着しており、剥離紙31とナプキン10側の本体ズレ止め部11とは剥離可能に接合されている。これにより、開封部22からの開封時には、包装シート21と剥離紙31が接着されたまま一緒に、ナプキン10から剥離されるようになっている。
剥離紙31は、一般のナプキンの剥離紙と同様な材料のものを用いることができる。具体的には、グラシン紙、ポリエチレンフィルム、シリコーン処理剤を塗工して剥離処理した上質紙、それらの複合物等が挙げられる。この剥離処理は、公知の手法を用いて行うことができる。さらに剥離紙31は、その外形が本体ズレ止め部11を被覆する大きさであればよく、その形状は問わない。
またナプキン10側と剥離紙31とは剥離可能な接合状態であり、剥離紙31と包装シート21との固定はナプキン10側と剥離紙31との固定よりも強い固定状態であり、例えば剥離困難な固定状態であることが好ましい。
例えば、包装シート21と剥離紙31との接着には、接着剤32が用いられている。接着剤32には、ホットメルト接着剤を用いることができ、例えば、ゴム系、オレフィン系、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)系のホットメルト接着剤等を挙げることができる。
剥離紙31は、間欠的に配されてもよい。もしくは、剥離紙31がナプキン10の前端部もしくは後端部に配されたズレ止め部(図示せず)のいずれかに貼りつけられていてもよい。また、剥離紙31が包装シート21と個別に羽根(ウイングともいう)(図示せず)上に存在する形態も含む。
剥離紙31が配されている構成では、ナプキン10を下着に装着するときは、剥離紙31を剥離してから、装着することになる。
さらに個包装体20において、開封部22の周辺に、ナプキン10の端部の少なくとも前方部Faもしくは後方部Raが判別可能な目印を有することが好ましい。本発明の個包装体は、従来のようにナプキンの前方部と後方部との折り重なり側(本実施形態における第2面20B側)で開封するものでないため、前記目印があると開封部22だけを見てそのまま位置決めができる。開封部22の「周辺」とは、開封時に開封方向との関係の情報として容易に認識できる領域をいう。例えば、個包装体20の開封部22が配される面(外面)であり、その面において、包装シート21の重なり合った部分や接合した部分などである。前記目印としては、例えば、包装シート21の前方部Fsと後方部Rsに、ナプキン10の前後の向きを示す表示をする。表示手段には、簡単な文字、文章、記号、色等が挙げられる。
また、開封部22について、分離の開始点の視認性を高める構成とすることが好ましい。例えば、包装シート21の側部に切れ込みや着色部を配することで、強調することができる。また、開封部25が幅を有する場合には、その幅に対応した形状の着色部とすることが挙げられる。
本発明の個包装体において、吸収性物品の折り畳み構造は、図1に示す三つ折りのものに限定されず、四つ折りのものであってもよい。四つ折りされる吸収性物品としては、例えば後方部Raが前方部Faや中間部Cよりも長くされた夜用の生理用ナプキンなどがある。
図9(a)では、後方部Raが長くされたナプキン30(図9(b)参照)を四つ折りした個包装体20が示されている。具体的には、ナプキン30は、図9(b)に示すように、後方部Raが第2折り部L2と第3折り部L3とで表面シート1側に2回折り畳まれている。さらに第1折り部L1で前方部Faが表面シート1側に折り畳まれている。このとき、装着容易性の観点から、第1面20A側の開封部22は、中間部Cにおいて前方部Fa側が長くなるようにとることが好ましい。すなわち、開封部22が第2折り部L2寄りにあることが好ましい(図9(c)参照)。
さらに、吸収性物品の折り畳み構造は、四つ折りよりも多く折り畳まれたものでもよい。この場合でも、開封部22は、ナプキン10の中間部Cの裏面シート2側における排泄部対向領域Aに対応して配されることとなる。なお、この態様においても、包装シート21は、1枚のシート部材からなるものでも、2枚のシート部材からなるものでもよい。また、開封部22の態様、包装シート積層部21Wや包装シート一体化部21Tを有する場合の態様、包装シート一体化部21Tにおける連結部24の態様は、前述及び後述するような種々の態様を適宜採用できる。
図2に示すように、ナプキン10は、排泄部対向領域Aがある中間部Cの横外方に延出したウイング部5を有している。ウイング部5は表面シート1側に折り畳まれる。折り畳み順は、先にウイング部5が折り畳まれ、その後ナプキン10が長手方向に第2折り部L2、第1折り部L1の順に折り畳まれる。このようなナプキン10も本発明の個包装体20に適用可能である。上記ウイング5は、それぞれ裏面側の面に粘着部(図示せず)を有している。この粘着部は、下着にウイング5を粘着固定し、下着に対してナプキン10がずれるのを防止するものであり、各種の粘着剤を特に制限無く用いることができる。
また、開封部22は、包装シート21の前方部Fsの端部と後方部Rsの端部とが重なることなく(包装シート積層部21Wを形成することなく)、接続した状態で形成され、かつ、排泄部対向領域Aにおいて剥離可能に接合されていてもよい。例えば、図10(a)に示すように、前方部Fsの端部と後方部Rsの端部とを突き合わせて、タブテープ41で剥離可能に接続してもよい。または、図10(b)に示すように、前方部Fsの端部と後方部Rsの端部とを突き合わせて、粘着力の弱いホットメルト接着剤もしくはヒートシールなどで剥離可能な接合部42を設けてもよい。
次に、本発明の個包装体を製造する一例を以下に説明する。なお、上記に説明したのと同様の構成部品には同一符号を付して説明する。
2枚の包装シート部材21A、21Bを製造ラインの長手方向(MD又は搬送方向)に沿って幅方向(CD)に並列に配置する。MDとはMachine Directionの略である。CDとは、MDと直交する方向で、Cross Directionの略である。そして、包装シート部材21A、21Bが幅方向に一部が重なるように配置する。次に、タブテープ41をつける場合には、上記包装シート部材21A、21Bの一方にタブテープ41をつける。この製造方法では、タブテープ41のある面で外側に位置する包装シート21の端部が開封部22となる。すなわち、上記の包装シート部材21A、21Bの重なる部分が、前述した、個包装体20の第1面20A側における包装シート積層部21となる。また、タブテープ41を用いずに、図4に示したような封止部23で剥離可能な接合としてもよい。あるいは、包装シート部材21A、21Bを重ねずに、図10(a)、(b)に示すように剥離可能に接合してもよい。
次に、ナプキン10の幅方向をMD方向に向け(すなわち、ナプキン10の長手方向が、CD方向に向け)、ナプキン10の本体ずれ止め部11が包装シート部材21A、21Bの重なり部分に配されるようにして、該重なり部分にナプキン10を載せる。
次に、包装シート部材21A、21B及びナプキン10を折り畳み、個包装体20を形成する。この折り畳みは、例えば図1や図3(a)、(b)の態様などが挙げられる。その際、連結部24(連結部24A、24B、24Cなど)をホットメルト型の接着剤などで形成する。
この製造方法において、ナプキン10が折り畳まれる前の状態で包装シート部材21A及び21B上に積層される場合と、ナプキン10が予め折り畳まれた状態で包装シート部材21A及び21B上に積層される場合とがある。前者の場合、図3(b)のように、一方の包装シート部材の端部がナプキン10の前方部Faと後方部Raとの間で挟持される。後者の場合、図3(a)のように、ナプキン10の外側で包装シート部材同士が積層され連結される。
本発明の吸収性コアの個包装体の構成部材は、この種の物品に通常用いられるものを特に制限なく採用できる。
例えば、包装シート21(ないし包装シート部材21A、21B)の材料は、ナプキン等の吸収性物品の包装に、従来用いられているものを特に制限なく用いることができる。例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリビニルアルコール等の樹脂フィルムや不織布等を用いることができ、適宜選択して用いることができる。不織布の場合、シート強度、耐液性(ホットメルトの染みだし抵抗性)、密封性の点からは、スパンボンド不織布(S)とメルトブロー不織布(M)との複合不織布(SM、SMS、SMMS等)が好ましい。包装シート21に直接鮮明な印刷を施す場合には、フィルム材料またはフィルムのラミネート構造も好ましく用いられる。
表面シート1は、排泄された体液を速やかに吸収し、吸収体に伝達する観点と肌触りのよさの観点とから親水性のサーマルボンド不織布が好ましく、特にエアスルー不織布が好ましい。表面層1は親水化処理された熱可塑性樹脂繊維であり、かつ、該繊維が2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、当業者公知の親水化剤による親水化処理を用いることができる。
裏面シート2としては、非肌当接面側で液漏れを防ぐ観点から、液難透過性の素材からなることが好ましい。また、ムレ防止の観点から透湿性を有することが好ましい。前記液難透過性とは、液を透過させにくい性質を意味し、防水性、撥水性及び液不透過性を含む。具体的には、疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラー又は相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又は二軸延伸して得られる多孔性フィルムが挙げられる。前記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィンが挙げられる。該ポリオレフィンとしては、高〜低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられ、これらを単独で又は混合して用いることができる。
吸収体3としては、尿等の排泄物を吸収できるものと特に制限なく採用することができる。例えば、親水性繊維の積繊体又は該親水性繊維と高吸水性ポリマーとの混合物の積繊体を、親水性のコアラップシートで被覆したものなどが挙げられる。
親水性繊維としては、例えば、木材パルプ、コットン、麻などの天然繊維、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオフィレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等の合成樹脂からなる単繊維、これらの樹脂を2種以上含む複合繊維、アセテートやレーヨンなどの半合成繊維を用いることができる。合成繊維からなる繊維を用いる場合、該繊維は熱によって形状が変化する熱収縮繊維であってもよい。例えば、熱によって繊度は大きくなるが繊維長は短くなるものや、熱によって繊度はほとんど変化しないが、形状がコイル状に変化することでみかけの繊維の占有する長さが短くなるものであってもよい。
高吸水性ポリマーとしては、この種の物品に通常使用されている各種のポリマー材料を用いることがでる。高吸水性ポリマーは、自重の20倍以上の水又は生理食塩水を吸収し保持し得る性能を有するような超吸収性高分子化合物であることが好ましい。
前記コアラップシートとしては、例えば、親水性のティッシュペーパー等の薄手の紙(薄葉紙)、クレープ紙、コットンやレーヨンなどの親水性繊維からなる不織布、合成樹脂の繊維に親水化処理を施してなる不織布、例えばエアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布等からなるものを用いることができる。
なお、吸収体3が複数層からなる場合、各層の積繊体ごとに別々のコアラップシートで被覆してもよく、全ての層を積層させて1枚のコアラップシートで被覆してもよい。
上述した実施形態等に関し、本発明はさらに以下の付記(吸収性物品の包装体)を開示する。
<1>
肌当接面側に配される透液性の表面シート、非肌当接面側に配される裏面シート、および両シート間に配される吸収体を有する吸収性物品が、包装シートによって包装されている個包装体であって、
前記吸収性物品の前記裏面シート側における排泄部対向領域に、前記包装シートが、粘着性を有する本体ズレ止め部を介して剥離可能に接合され、前記排泄部対向領域に対応する表面シート側では、該表面シート側を内側にして、前記吸収性物品の長手方向の前方部および後方部が折り畳まれ、前記包装シートで覆われており、
前記包装シートは、前記裏面シート側における排泄部対向領域に対向する位置に、個包装体の開封部を有しており、
前記開封部が開封された際に、前記吸収性物品の裏面シート側における前方部および後方部と包装シートとの剥離可能な接合状態が保持され、前記吸収性物品の折り畳まれた構造が保持される、吸収性物品の個包装体。
<2>
前記の剥離可能な接合状態は、前記吸収性物品の裏面シート側における前方部および後方部のそれぞれの一部に対応して配される前記<1>に記載の吸収性物品の個包装体。
<3>
本体ズレ止め部11の接合力は、70cN以上が好ましく、80cN以上がより好ましく、100cN以上が更に好ましく、150cN以上が特に好ましく、その上限は、500cN以下が好ましく、350cN以下がより好ましく、300cN以下が更に好ましい、前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品の個包装体。
<4>
前記前記吸収性物品の裏面シート側における前方部および後方部と包装シートとの剥離可能な接合状態における接合力が、前記本体ズレ止め部の接合力よりも弱い、前記<1>〜<3>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<5>
前記個包装体の前記排泄部対向領域において、前記包装シートにおける長手方向の前後端部が重ねられて包装シート積層部を形成しており、該包装シート積層部の接合力は、49cN以上が好ましく、196cN以下が好ましい、前記<1>〜<4>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<6>
前記開封部は、吸収性物品の長手方向に対して幅方向に沿って配されている前記<1>〜<5>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<7>
前記包装シートは、分離した2枚の包装シート部材が連結して1枚の包装シートになっている前記<1>〜<6>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<8>
前記連結された部分は剥離不能な接合状態とされている前記<7>に記載の吸収性物品の個包装体。
<9>
前記吸収性物品の前記排泄部対向領域において、前記包装シートにおける長手方向の前後端部が重なりあって包装シート積層部をなしており、該包装シート積層部における、個包装体の外面側に位置する包装シートの端部が前記開封部をなす、前記<1>〜<8>のいずれか1項に記載の吸収性物品の個包装体。
<10>
前記包装シート積層部に、開封容易部を有する前記<9>に記載の吸収性物品の個包装体。
<11>
前記開封容易部が、前記包装シート積層部で外側に位置する包装シートの端部を内側に折り返してなる折り曲げ部からなる前記<10>に記載の吸収性物品の個包装体。
<12>
前記開封容易部が、前記包装シート積層部で内側に位置する包装シートの端部を外側に折り返してなる折り曲げ部からなる前記<10>に記載の吸収性物品の個包装体。
<13>
前記包装シート積層部において、前記吸収性物品の前方部と接する部分を有する方の包装シートが、個包装体の外面側に位置する前記<9>〜<12>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<14>
前記吸収性物品の前記排泄部対向領域において、前記包装シートは、吸収性物品の幅方向に向けて配される分離線を有し、該分離線が前記開封部をなしている前記<1>〜<13>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<15>
開封時に開封端となる包装シートの領域を避けて、前記本体ずれ止め部が配されている前記<1>〜<14>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<16>
前記包装シートと前記吸収性物品との間に剥離紙が介在されており、前記包装シートと前記剥離紙とが剥離不能に接着され、前記剥離紙と前記吸収性物品とが剥離可能に接着されており、開封時に、前記包装シートと前記剥離紙とが接着されたまま一緒に、前記吸収性物品から剥離される前記<1>〜<15>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<17>
前記包開封部の周辺に、前方部側もしくは後方部側の判別可能な目印を有する前記<1>〜<16>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<18>
前記包装シートが2枚の包装シート部材からなり、該2枚の包装シート部材が、前記吸収性物品の前方部及び後方部が折り畳まれた側において、互いに重ねられて固着され、剥離不能とされている前記<1>〜<17>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<19>
前記包装シートが前方部と後方部とでそれぞれ端部を有し、前記吸収性物品と一体となって折り重ねられている前記<1>〜<18>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<20>
前記包装シートが2枚の包装シート部材からなり、前記個包装体の前記開封部の面側では、一方の包装シート部材の端部が、他方の包装シート部材の端部の外側に配置され、前記開封部の面の反対側では、前記他方の包装シート部材が前記一方の包装シート部材よりも外側に配置されている、前記<1>〜<19>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<21>
前記包装シートが2枚の包装シート部材からなり、一方の包装シート部材の両端部が、前記個包装体の前記開封部の面側、該開封部の面の反対側でそれぞれ、他方の包装シート部材の両端部の外側に配置されている、前記<1>〜<19>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<22>
前記包装シートが2枚の包装シート部材からなり、該2枚の包装シート部材が重なり合って、その間に吸収性物品の前方部が挟まれて個包装体とされており、前記吸収性物品の前方部の外方にある連結部で、前記2枚の包装シート部材間が固着されて剥離不能とされる前記<1>〜<21>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<23>
前記吸収性物品がウイング部を有し、該ウイング部は前記表面シート側に折り畳まれ、その後前記吸収性物品が長手方向に折り畳まれている前記<1>〜<22>のいずれか1に記載の吸収性物品の個包装体。
<24>
2枚の包装シート部材を製造ラインの長手方向に沿って幅方向に並列に配置し、かつ、該2枚の包装シート部材が幅方向に一部が重なるように配置し、
次いで、吸収性物品の幅方向を前記製造ラインの長手方向に向け、該吸収性物品の本体ずれ止め部が前記2枚の包装シート部材の重なり部分に配されるようにして、該重なり部分に吸収性物品を載せ、
次いで、前記包装シート部材及び吸収性物品を折り畳み個包装体20を形成する、吸収性物品の個包装体の製造方法。
<25>
前記2枚の包装シート部材の一方にタブテープを付ける前記<24>に記載の吸収性物品の個包装体の製造方法。
<26>
前記包装シート部材及び吸収性物品を折り畳んだ後、前記包装シート部材にホットメルト型の接着剤で連結部を形成する、前記<24>又は<25>に記載の吸収性物品の個包装体の製造方法。
1 表面シート
2 裏面シート
3 吸収体
4 吸収性本体
5 ウイング
10 ナプキン(吸収性物品)
10W 折り重ね部
11 本体ズレ止め部
21 包装シート
21W 包装シート積層部
21T 包装シート一体化部
22 離型紙
20 個包装体
21 包装シート
21A,21B 包装シート部材
21C 着色部
22 開封部
23 封止部
24 連結部
25 開封容易部
25A タブテープ
25B,25C 折り曲げ部
26 着色部
27 エンボス処理部
28 分離線
31 剥離紙
32 接着部
A 排泄部対向領域
C 中間部
Fa (ナプキンの)前方部
Ra (ナプキンの)後方部
Fs (包装シートの)前方部
Rs (包装シートの)後方部
L1 第1折り部
L2 第2折り部
L3 第3折り部
LC 中心線

Claims (8)

  1. 肌当接面側に配される透液性の表面シート、非肌当接面側に配される裏面シート、および両シート間に配される吸収体を有する吸収性物品が、包装シートによって包装されている個包装体であって、
    前記吸収性物品の前記裏面シート側における排泄部対向領域に、前記包装シートが、粘着性を有する本体ズレ止め部を介して剥離可能に接合され、前記排泄部対向領域に対応する表面シート側では、該表面シート側を内側にして、前記吸収性物品の長手方向の前方部および後方部が折り畳まれ、前記包装シートで覆われており、
    前記包装シートは、前記裏面シート側における排泄部対向領域に対向する位置に、個包装体の開封部を有しており、
    前記開封部開封し、前記裏面シート側における前記排泄部対向領域に接合された前記包装シートを剥離して前記本体ズレ止め部を露出させた際に、前記吸収性物品の裏面シート側における前方部および後方部と包装シートとの剥離可能な接合状態が保持され、前記吸収性物品の折り畳まれた構造が保持される、吸収性物品の個包装体。
  2. 前記開封部は、吸収性物品の長手方向に対して幅方向に沿って配されている請求項1記載の吸収性物品の個包装体。
  3. 前記包装シートは、分離した2枚の包装シート部材が連結して1枚の包装シートになっている請求項1又は2に記載の吸収性物品の個包装体。
  4. 前記吸収性物品の前記排泄部対向領域において、前記包装シートにおける長手方向の前後端部が重なりあって包装シート積層部をなしており、該包装シート積層部における、個包装体の外面側に位置する包装シートの端部が前記開封部をなす、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品の個包装体。
  5. 前記包装シート積層部に、開封容易部を有する請求項4に記載の吸収性物品の個包装体。
  6. 前記包装シート積層部において、前記吸収性物品の前方部と接する部分を有する方の包装シートが、個包装体の外面側に位置する請求項4又は5に記載の吸収性物品の個包装体。
  7. 前記吸収性物品の前記排泄部対向領域において、前記包装シートは、吸収性物品の幅方向に向けて配される分離線を有し、該分離線が前記開封部をなしている請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品の個包装体。
  8. 開封時に開封端となる包装シートの領域を避けて、前記本体ずれ止め部が配されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品の個包装体。
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