JP2021087635A - 吸収性物品の包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用前に個包装状態を維持するとともに、使用時に円滑に開封できる吸収性物品の包装体を提供する。【解決手段】吸収性物品の包装体(1)は、互いに直交する前後方向(L)及び幅方向(W)を有する吸収性物品(10)と、吸収性物品を個別に包装する包装シート(70)と、接着剤が付された接着部と、を有する。接着部は、吸収性物品を着用物品に接着する本体接着部(61)と、吸収性物品を個別に包装した個包装状態において互いに対向する包装シート(70)同士を接着する包装接着部(65)と、を有する。包装シートは、離型剤が付された第1離型領域(R11)及び第2離型領域(R12)を有する。第1離型領域の接着剤に対する接着力は、第2離型領域の接着剤に対する接着力より低い。個包装状態において、本体接着部は、第1離型領域に当接し、包装接着部は、第2離型領域に当接している。【選択図】図2

Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品を包装シートによって個別に包装した吸収性物品の包装体に関する。
従来、吸収性物品としての生理用ナプキンを包装シートによって個別に包装した吸収性物品の包装体が知られている。特許文献1の吸収性物品の包装体は、非肌当接面側に粘着層が形成された吸収性物品と、内面側に離型処理が施され、粘着層に直に接着されるとともに、吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有する。包装シートは、吸収性物品の使用前に粘着層を保護する機能と、吸収性物品を個別に包装する機能と、を兼ね備えている。包装シートによって吸収性物品を個別に包装した状態で、重なり合う包装シート同士が接着剤を介して接着されている。特許文献1の吸収性物品の包装体は、重なり合う包装シート同士を接着する接着剤の接着力を確保するために、包装シートに非離型処理部を設けており、非離型処理部に接着剤を設けている。
特許第4606670号公報
特許文献1の吸収性物品の包装体は、非離型処理部に接着剤を設けているため、離型処理部に接着剤を設ける構成と比較して、接着剤の接着力を確保し易い。しかし、非離型処理部に接着剤を設けているため、包装シート同士を接着する接着剤が強固に包装シートに接着し、開封時に接着剤が包装シートから円滑に離れず、包装シートが意図せずに破れてしまうおそれがあった。
また、開封時に包装シートが意図せずに破れることを抑制するために、比較的接着力の低い接着剤を使用することが考えられる。しかし、接着力の低い接着剤を使用すると、包装状態を維持することができず、使用前に意図せずに包装シートが開封してしまうおそれがあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、使用前に個包装状態を維持するとともに、使用時に円滑に開封できる吸収性物品の包装体を提供する。
一態様に係る吸収性物品の包装体は、互いに直交する前後方向及び幅方向を有する吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、接着剤が付された接着部と、を有する吸収性物品の包装体であって、前記接着部は、前記吸収性物品を着用物品に接着する本体接着部と、前記吸収性物品を個別に包装した個包装状態において互いに対向する前記包装シート同士を接着する包装接着部と、を有し、前記包装シートは、離型剤が付された第1離型領域及び第2離型領域を有し、前記第1離型領域の前記接着剤に対する接着力は、前記第2離型領域の前記接着剤に対する接着力より低く、前記個包装状態において、前記本体接着部は、前記第1離型領域に当接し、前記包装接着部は、前記第2離型領域に当接している。
図1は、肌対向面側から見た吸収性物品の包装体の第1展開状態の平面図である。 図2は、非肌対向面側から見た吸収性物品の包装体の第1展開状態の平面図である。 図3は、図1に示すA−A線に沿った断面図である。 図4は、吸収性物品の包装体の折り畳み態様を説明するための図である。 図5は、第1実施形態に係る吸収性物品の包装体のシート展開状態の平面図である。 図6は、吸収性物品の包装体の開封態様を説明するための図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る吸収性物品の包装体は、互いに直交する前後方向及び幅方向を有する吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、接着剤が付された接着部と、を有する。前記接着部は、前記吸収性物品を着用物品に接着する本体接着部と、前記吸収性物品を個別に包装した個包装状態において互いに対向する前記包装シート同士を接着する包装接着部と、を有する。前記包装シートは、離型剤が付された第1離型領域及び第2離型領域を有する。前記第1離型領域の前記接着剤に対する接着力は、前記第2離型領域の前記接着剤に対する接着力より低い。前記個包装状態において、前記本体接着部は、前記第1離型領域に当接し、前記包装接着部は、前記第2離型領域に当接している。
本態様によれば、接着剤に対する接着力が異なる第1離型領域及び第2離型領域を有する。包装接着部は、接着剤に対する接着力が比較的高い第2離型領域に当接している。そのため、包装接着部によって包装シート同士の接着状態を維持し、使用前に意図せずに個包装状態から開封される不具合を抑制できる。また、本体接着部は、接着剤に対する接着力が比較的低い第1離型領域に当接している。そのため、開封時に本体接着部が包装シートから円滑に剥がれやすく、包装シートが意図せずに破れる不具合を抑制できる。加えて、第1離型領域及び第2離型領域のいずれも離型剤が付されているため、接着剤に対して強固に接着しすぎることを抑制し、包装シートが意図せずに破れることを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記第1離型領域における前記離型剤の面積率は、前記第2離型領域における前記離型剤の面積率よりも大きくてよい。本態様によれば、第1離型領域の接着剤に対する接着力を比較的低くできる。例えば、第1離型領域の離型剤と第2離型領域の離型剤が同じ種類であっても、第1離型領域及び第2離型領域の接着剤に対する接着力を容易に異ならせることができる。
好ましい一態様によれば、前記第1離型領域における前記離型剤の坪量は、前記第2離型領域における前記離型剤の坪量よりも大きくてよい。本態様によれば、第1離型領域の接着剤に対する接着力を比較的低くできる。例えば、第1離型領域の離型剤と第2離型領域の離型剤が同じ種類であっても、第1離型領域及び第2離型領域の接着剤に対する接着力を容易に異ならせることができる。
好ましい一態様によれば、前記第1離型領域及び前記第2離型領域は、前記包装シートの内面において、前記前後方向及び前記幅方向の一方である第1方向に延びてよい。前記第1離型領域は、前記前後方向及び前記幅方向の他方である第2方向において前記内面に付された前記包装接着部と離間してよい。前記第2離型領域は、前記第2方向において前記本体接着部と離間してよい。本態様によれば、第1離型領域は、第2方向において包装接着部と離間しているため、製造誤差等に起因して包装接着部に第1離型領域が意図せずに当接することを抑制でき、包装接着部によって包装シート同士が接着した状態を維持しやすい。同様に、第2離型領域は、第2方向において本体接着部と離間しているため、製造誤差等に起因して本体接着部に第2離型領域が意図せずに当接することを抑制でき、本体接着部を包装シートから円滑に剥がすことができる。
好ましい一態様によれば、前記包装シートは、前記第2方向における外縁である一対の第2外端縁を有し、前記第2離型領域は、前記一対の第2外端縁のうち少なくとも一方の第2外端縁を含む領域に設けられており、前記包装接着部は、前記一方の第2外端縁と離間してよい。本態様によれば、一方の第2外端縁を含む領域に第2離型領域が設けられているため、包装シートの一方の第2外端縁の近傍に包装接着部を配置できる。包装接着部によって、包装シートの第2外端縁の近傍を接着することにより、個包装状態において包装シートの端縁が浮き上がったり、めくれたりすることを抑制できる。また、包装接着部が第2外端縁と離間しているため、使用者は、第2外端縁と包装接着部の間の領域を掴んで開封操作を行うことができる。
好ましい一態様によれば、前記第2離型領域は、前記前後方向及び前記幅方向の一方である第1方向に延びており、前記第2離型領域は、前記離型剤を有する離型部と、前記離型剤を有しない非離型部と、を有し、前記離型部と前記非離型部は、前記第1方向において交互に配置され、前記包装接着部は、前記第1方向に延び、前記離型部と前記非離型部を跨がって配置されてよい。本態様によれば、包装接着部は、離型部において比較的弱く接着し、非離型部において比較的強く接着している。包装接着部が離型部と非離型部を跨がっているため、開封時に容易に剥がれる部分と容易に剥がれ難い部分が交互に設けられる。使用者は、接着力が異なる部分を交互に剥がすため、段階的に開封でき、開封操作を円滑に行うことができる。
好ましい一態様によれば、前記離型部の前記第1方向の長さ及び前記非離型部の前記第1方向の長さは、前記第2離型領域の前記第2方向の長さよりも短くてよい。本態様によれば、離型部及び非離型部は、包装接着部が延びる方向に対して幅広の形状である。そのため、製造誤差等によって包装接着部の第2方向の位置がずれた場合であっても、第2離型領域内に包装接着部を配置し、包装接着部によって包装シート同士の接着状態を維持できる。
好ましい一態様によれば、前記非離型部の前記第1方向の長さは、前記離型部の前記第1方向の長さよりも長くてよい。本態様によれば、非離型部の第1方向の長さが比較的長く、包装接着部の包装シートに対する接着力を確保し易い。第1方向に延びる包装接着部の幅を細く構成した場合であっても、接着力を確保し、包装接着部によって包装シート同士の接着状態を維持できる。
好ましい一態様によれば、前記非離型部は、前記離型部を挟んで配置され、かつ前記第1方向に対して傾斜して延びる第1非離型部及び第2非離型部を有し、前記第1非離型部から前記第2方向に延びる領域には、前記第2非離型部の一部が配置されてよい。本態様によれば、第1非離型部から前記第2方向に延びる領域には、前記第2非離型部の一部が配置されている。換言すると、第2離型領域の第2方向に沿ったいずれの断面においても、非離型部が配置される。そのため、個包装状態において、包装体の内側から外側に向かって包装体内の空気が抜けにくく、また包装体の外側から内側に向かって外気が包装体に入り難い。例えば、香料などの機能性成分を有する吸収性物品にあっては、当該成分の劣化を抑制できる。また、包装体の外側と内側の間で空気の流出入を抑制することにより、衛生状態を良好に保つことができる。
好ましい一態様によれば、前記第1離型領域及び前記第2離型領域は、着色された前記離型剤が付された着色部を有してよい。本態様によれば、製造過程において、色の濃さや面積の違いによって、目視にて第1離型領域及び前記第2離型領域を把握できる。本体接着部及び包装接着部を適切な位置に配置し易い。また、使用者も、目視にて第1離型領域及び前記第2離型領域を把握できる。第2離型領域を介して包装接着部を把握させることにより、開封操作を容易に行うことが可能となる。
好ましい一態様によれば、前記吸収性物品は、着色剤、抗菌剤、消臭剤、香料、浸透剤及びpH調整剤のうち少なくともいずれを有する機能性成分を備えてよい。本態様によれば、包装接着部によって包装シート同士の接着状態を維持し、使用前に意図せずに機能性成分が劣化することを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記包装接着部に設けられた接着剤は、香料を有してよい。本態様によれば、包装接着部の開封操作を行うことにより、包装接着部の香料が飛散し、使用者に香りを付与できる。
好ましい一態様によれば、前記包装シートは、前記個包装状態において前記包装体の最外面に配置され、かつ止着テープが付された開封端部を有しており、前記包装接着部は、前記開封端部と、前記開封端部と対向する包装シートの対向部と、を接着する開封接着部を有しており、前記開封接着部は、前記止着テープが前記開封端部と前記開封接着部を跨がる方向に対して直交する直交方向に延び、かつ前記直交方向に間隔を空けて配置されており、前記開封接着部の前記間隔は、前記止着テープと重なる領域に設けられてよい。使用者が開封操作を行う際は、一般的に、止着テープの一部を把持し、開封端部と対向部を離間させるように、包装シートを引き剥がす操作を行う。止着テープを介して開封端部を引っ張ることによって、開封接着部を介して接着した包装シート同士を剥離させる力が発生する。このとき、止着テープに重なる領域に開封接着部同士の間隔が設けられているため、止着テープを剥がす力が、間隔を挟んだ両方の開封接着部に掛かり易い。また、止着テープに重なる領域に開封接着部同士の間隔が設けられているため、開封端部の一部(開封接着部同士の間隔と重なる領域)は、対向部に対して浮き上がっている。包装シート同士を剥離させる力は、対向部に対して浮き上がって部分から直交方向の外側に向かって伝わり易く、開封操作を円滑に行うことができる。
(2)吸収性物品の包装体の構成
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品の包装体1について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1は、吸収性物品の包装体の肌対向面側から見た展開平面図であり、図2は、吸収性物品の包装体の非肌対向面側から見た展開平面図である。図3は、図1に示すA−A断面図である。吸収性物品の包装体1(以下、包装体1とする)は、吸収性物品10と、吸収性物品10を個別に包装する包装シート70と、を有する。吸収性物品10としては、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナーを例示できる。
吸収性物品10は、着用者の身体前側と身体後側とに延びる前後方向Lと、前後方向Lに直交する幅方向Wと、着用者に向かう肌対向面側T1及び肌対向面側T1と反対側に向かう非肌対向面側T2に延びる厚み方向Tと、を有してよい。吸収性物品10は、肌対向面側T1に位置する肌面シート11と、非肌対向面側T2に位置する非肌面シート12と、肌面シート11と非肌面シート12の間に配置された吸収体13と、を有してよい。吸収性物品10は、幅方向Wの外側に膨らむウイング15を有する。ウイング15は、吸収性物品10が下着等の着用物品に着用された状態で、着用物品の非肌対向面側T2に折り返される。包装シート70は、展開状態で略矩形のシートである。包装シート70は、吸収性物品10と対向する内面71と、個包装状態で外側に位置する外面72と、を有する。
図4は、包装体1の折り畳み態様を示す図である、図4に示すように、包装体1は、包装シート70上に吸収性物品10を配置した状態で共に折り畳まれる。折り畳み態様の一例としては、まず、図4(a)及び(b)に示すように、包装シート70上に吸収性物品10を配置した状態で、前後方向Lに沿う一対の長手折り線FLを基点に幅方向Wの内側に折り畳まれる。このとき、吸収性物品10の肌対向面同士が対向するように折り畳まれてよい。次いで、吸収性物品10及び包装シート70は、幅方向Wに沿う一対の幅折り線FWを基点に前後方向Lに折り畳まれる。一対の幅折り線FWは、前後方向Lに離間してよい。このようにして、吸収性物品10は、包装シート70によって個別に包装される。図4(c)は、包装シート70によって吸収性物品10が個別に包装された個包装状態を示している。包装シート70は、個包装状態において包装体の最外面に配置された開封端部79を有する。開封端部79は、止着テープ77が付されており、止着テープ77によって開封端部79と対向する包装シートの対向部78に止められている。
包装体1は、接着剤が付された接着部を有する。接着部は、吸収性物品10を着用物品に接着する本体接着部61と、吸収性物品10を個別に包装した個包装状態において互いに対向する包装シート同士を接着する包装接着部65と、を少なくとも有する。接着剤は、特に制限されないが、例えば、粘度6,000 mPa・sのHMA型接着剤を用いることができる。本体接着部61を構成する接着剤と包装接着部65を構成する接着剤は、本実施の形態では同種類であるが、変形例において、異なっていてもよい。本体接着部61は、吸収性物品10の非肌面シート12に設けられている。本体接着部61は、吸収性物品10の使用前に包装シート70によって覆われ、包装シート70によって保護されている。本体接着部61は、包装シート70の内面71に当接する。本体接着部61は、使用時に非肌面シート12から離間せずに包装シート70から離間するように構成されており、非肌面シート12に対する接着力が包装シート70に対する接着力よりも高く構成されている。包装接着部65は、包装シート70同士を接合する。包装接着部65は、図4(a)に示すように、長手折り線FLを基点に折り畳まれた包装シート70を接合するように、包装シート70の幅方向Wの側部において前後方向Lに延びている。包装接着部65は、包装シート70の内面71と包装シート70の外面72を接着する。よって、包装接着部65は、包装シート70の内面71及び外面72に当接する。
次いで、包装シート70について詳細に説明する。図5は、包装シート70の肌対向面側T1から見た展開平面図である。包装シート70は、フィルムによって構成されてよい。包装シート70は、離型剤が付された第1離型領域R11及び第2離型領域R12を有してよい。第1離型領域R11及び第2離型領域R12は、離型剤が付されていない部分を部分的に有してもよく、離型剤が付されていない部分を含んで離型領域を構成する。離型領域内において離型剤が付されていない部分の寸法は、小さいことが好ましく、前後方向L及び幅方向Wの少なくとも一方の寸法が15mm以下であってよい。前後方向L及び幅方向Wの両方の寸法が15mmを超えた領域であって、離型剤が付されていない領域は、離型剤が付されていない非離型領域を構成する。また、離型領域内において離型剤が付されていない部分の寸法は、前後方向Lの寸法と幅方向Wの寸法が異なっていてもよい。本実施の形態の前後方向の当該寸法は、3.0mm〜7.5mmであり、幅方向Wの当該寸法は、15.0mmである。本実施の形態の包装シート70の内面71には、第1離型領域R11及び第2離型領域R12が設けられ、包装シート70の外面72には、離型剤入りのインクで印刷した離型領域が設けられている。なお、変形例において、包装シート70の外面72に、第1離型領域R11又は第2離型領域R12が設けられ、包装シート70は、非離型領域を有していなくてもよい。第1離型領域R11及び第2離型領域R12は、包装シート70の同じ面(内面71)に設けられている。包装シート70の異なる面にそれぞれ第1離型領域R11及び第2離型領域R12を設ける構成と比較して、離型剤を付与する工程を簡素化できる。なお、離型剤は、シート表面の摩擦係数を低くできるものであってよく、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、四フッ化エチレン系樹脂を例示できる。
第1離型領域R11の接着剤に対する接着力は、第2離型領域R12の接着剤に対する接着力より低く構成されている。接着力を比較する際は、同じ接着剤に対する接着力を比較するものとする。例えば、第1離型領域R11の本体接着部61に対する接着力は、第2離型領域R12の本体接着部61に対する接着力より低くてよく、第1離型領域R11の包装接着部65に対する接着力は、第2離型領域R12の包装接着部65に対する接着力より低くてよい。また、非離型領域には、離型剤が付されていなく、接着剤に対する接着力を得やすい。そのため、非離型領域の接着剤に対する接着力は、第1離型領域R11の接着剤に対する接着力よりも高く、第2離型領域R12の接着剤に対する接着力よりも高い。
接着力は、次の剥離強度によって比較することができる。剥離強度が高い程、接着力が高いものとする。第1離型領域R11及び第2離型領域R12と、本体接着部と、の剥離強度の測定は、具体的には、20℃の恒温室に、インストロン社製型式5564試験機と、測定対象の包装シート70と、接着剤を付したシートと、を準備し、24時間静置する。測定対象の包装シート70には、第1離型領域R11と第2離型領域R12を設ける。接着剤を付したシートは、測定対象の包装シート70と同素材のシートであって、その全面に離型剤を付していない(全面が非離型領域である)シートとする。測定対象の包装シート70の第1離型領域R11に接着剤が当接するように、シート同士を積層する。次いで、各シートの自由端を、上記試験機の治具に、チャック間距離:20mmでセットし、300mm/分の速度で、シート同士が完全に剥離するまで剥離試験(いわゆる、T型剥離試験)を行う。上記剥離試験における最大強度(N)を、剥離強度(N)として採用する。上記剥離試験を、異なる試験用試料で計10回繰り返し、その平均値を採用する。また、第1離型領域R11及び第2離型領域R12と、包装接着部と、の剥離強度の測定は、具体的には、20℃の恒温室に、インストロン社製型式5564試験機と、測定対象の包装接着部を含む包装シート70を準備し、24時間静置する。次いで、包装接着部がついている部分を25mm幅に切断し、包装接着部を介して接合された包装シートのそれぞれを、上記試験機の治具に、チャック間距離:30mmでセットし、300mm/分の速度で、シート同士が完全に剥離するまで剥離試験(いわゆる、T型剥離試験)を行う。剥離方向は、包装体の開封方向に合わせる。上記剥離試験における最大強度(N)を、剥離強度(N)として採用する。上記剥離試験を、異なる試験用試料で計5回繰り返し、その平均値を採用する。
接着力を異ならせる構成は、離型剤の種類によって異ならせてもよいし、同一の離型剤を用いて離型剤の面積率によって異ならせてもよいし、同一の離型剤を用いて離型剤の坪量によって異ならせてもよい。すなわち、第1離型領域R11における離型剤の面積率は、第2離型領域R12における離型剤の面積率よりも大きくてよい。面積率は、単位面積当たりの離型剤が付された領域の面積である。第1離型領域R11における離型剤の面積率が第2離型領域R12における離型剤の面積率よりも大きいことにより、第1離型領域R11の接着剤に対する接着力を比較的低くできる。例えば、第1離型領域R11の離型剤と第2離型領域R12の離型剤とが同じ種類であっても、第1離型領域R11及び第2離型領域R12の接着剤に対する接着力を容易に異ならせることができる。なお、面積率の比較は、ぬれ性チェック用ダインペンで行うことができる。第1離型領域R11及び第2離型領域R12をぬれ性チェック用ダインペンで塗り潰すと、離型剤が付された部分は、インクが薄く付着し、離型剤が付されていない部分は、インクが濃く付着する。インクによって離型剤が付された領域を検出し、その面積を測定することで面積率を算出できる。
また、第1離型領域R11における離型剤の坪量は、第2離型領域R12における離型剤の坪量よりも大きくてよい。第1離型領域R11における離型剤の坪量が第2離型領域R12における離型剤の坪量よりも大きいことにより、第1離型領域R11の接着剤に対する接着力を比較的低くできる。例えば、第1離型領域R11の離型剤と第2離型領域R12の離型剤が同じ種類であっても、第1離型領域R11及び第2離型領域R12の接着剤に対する接着力を容易に異ならせることができる。なお、坪量の比較は、ぬれ性チェック用ダインペンで行うことができる。第1離型領域R11及び第2離型領域R12をぬれ性チェック用ダインペンで塗り潰すと、離型剤の坪量が高い部分は、インクが薄く付着し、離型剤の坪量が低い部分は、インクが濃く付着する。インクの濃さを比較することによって離型剤の坪量を比較することができる。
包装シート70の内面71には、本体接着部61と包装接着部65が当接するように構成されている。個包装状態において、本体接着部61は、包装シート70の内面71の第1離型領域R11に当接し、包装接着部65は、包装シート70の内面71の第2離型領域R12に当接している。本体接着部61の少なくとも一部が、第1離型領域R11に当接してもよいが、好適には、本体接着部61の全域が、第1離型領域R11に当接してよい。包装接着部65の少なくとも一部が、第2離型領域R12に当接してもよいが、好適には、包装接着部65の全域が、第2離型領域R12に当接してよい。包装シート70は、接着剤に対する接着力が異なる第1離型領域R11及び第2離型領域R12を有する。包装接着部65は、接着剤に対する接着力が比較的高い第2離型領域R12に当接している。そのため、包装接着部65によって包装シート70同士の接着状態を維持し、使用前に意図せずに個包装状態から開封される不具合を抑制できる。また、本体接着部61は、接着剤に対する接着力が比較的低い第1離型領域R11に当接している。そのため、開封時に本体接着部61が包装シート70から円滑に剥がれやすく、包装シート70が意図せずに破れる不具合を抑制できる。加えて、第1離型領域R11及び第2離型領域R12のいずれも離型剤が付されているため、接着剤に対して強固に接着しすぎることを抑制し、包装シート70が意図せずに破れることを抑制できる。
第1離型領域R11及び第2離型領域R12は、包装シート70の内面71において、前後方向L及び幅方向の一方である第1方向D1に延びている。第1方向D1は、第1離型領域R11及び第2離型領域R12が延びる方向(その長さが長い方向)であり、第2方向D2は、前後方向L及び幅方向の他方であり、第1方向D1と直交する方向である。本実施の形態では、第1離型領域R11及び第2離型領域R12は、前後方向Lに延びており、第1方向D1は、前後方向Lであり、第2方向D2は、幅方向Wである。第1離型領域R11は、包装シート70の第1方向D1の全域に連続し、第2離型領域R12も、包装シート70の第1方向D1の全域に連続している。第1離型領域R11と第2離型領域R12は、第2方向D2において隣接している。包装体1が折り畳まれていない展開状態(図1及び図2に示す状態)において、第1離型領域R11は、第2方向D2において包装接着部65と離間しており、第2離型領域R12は、第2方向D2において本体接着部61と離間している。第1離型領域R11が第2方向D2において包装接着部65と離間しているため、製造誤差等に起因して包装接着部65に第1離型領域R11が意図せずに当接することを抑制でき、包装接着部65によって包装シート70同士が接着した状態を維持しやすい。同様に、第2離型領域R12が第2方向D2において本体接着部61と離間しているため、製造誤差等に起因して本体接着部61に第2離型領域R12が意図せずに当接することを抑制でき、本体接着部61を包装シート70から円滑に剥がすことができる。
図5に示すように、包装シート70は、第2方向D2における外縁である一対の第2外端縁702を有している。本実施の形態の一対の第2外端縁702は、幅方向Wにおける外側縁であり、前後方向Lに延びている。第2離型領域R12は、一対の第2外端縁702のうち少なくとも一方の第2外端縁7021を含む領域に設けられている。一方の第2外端縁7021を含む領域に、第2離型領域R12が設けられ、他方の第2外端縁7022を含む領域に、第1離型領域R11が設けられてよい。なお、一方の第2外端縁7021を含む領域に第2離型領域R12が設けられた構成は、一方の第2外端縁7021上に第2離型領域R12が設けられた構成のみならず、一方の第2外端縁7021から僅かな範囲(具体的には、5mm以下)のみに第1離型領域R11が設けられた構成を含んでもよい。同様に、他方の第2外端縁7022を含む領域に第1離型領域R11が設けられた構成は、他方の第1外端縁7022上に第1離型領域R11が設けられた構成のみならず、他方の第2外端縁7022から僅かな範囲(具体的には、5mm以下)のみに第2離型領域R12が設けられた構成を含んでもよい。一方の第2外端縁7021を含む領域に第2離型領域R12が設けられているため、包装シート70の一方の第2外端縁7021の近傍に包装接着部65を配置できる。包装接着部65によって、包装シート70の第2外端縁702の近傍を接着することにより、個包装状態において包装シート70の端縁が浮き上がったり、めくれたりすることを抑制できる。包装接着部65は、一方の第2外端縁7021と離間している。包装接着部65が一方の第2外端縁7021と離間しているため、使用者は、第2外端縁7021と包装接着部65の間の領域を掴んで開封操作を行うことができる。そのため、開封操作の操作性を向上できる。
第2離型領域R12は、離型剤を有する離型部75と、離型剤を有しない非離型部76と、を有してよい。非離型部76は、上述のように、前後方向L及び幅方向Wの少なくとも一方の寸法が10mm以下の部分であってよい。離型部75と非離型部76は、第1方向D1において交互に配置されてよい。包装接着部65は、第1方向D1に延び、離型部75と非離型部76を跨がって配置されてよい。このような構成によれば、包装接着部65は、離型部75において比較的弱く接着し、非離型部76において比較的強く接着している。包装接着部65が離型部75と非離型部76を跨がっているため、開封時に容易に剥がれる部分と容易に剥がれ難い部分が交互に設けられる。使用者は、接着力が異なる部分を交互に剥がすため、段階的に開封でき、開封操作を円滑に行うことができる。なお、本実施の形態の第1離型領域R11は、離型部75のみによって構成され、非離型部76を有しないが、変形例に係る第1離型領域R11は、離型部75と非離型部76を有していてもよい。当該変形例においては、第1離型領域R11における非離型部76に対する離型部75の比率は、第2離型領域R12における非離型部76に対する離型部75の比率よりも高くてよい。
図5に示すように、離型部75の第1方向D1の長さ(前後方向Lの長さ)75L及び非離型部76の第1方向D1の長さ(前後方向Lの長さ)76Lは、第2離型領域R12の第2方向D2の長さ(幅方向Wの長さ)R12Wよりも短くてよい。離型部75及び非離型部76は、包装接着部65が延びる方向に対して幅広の形状である。そのため、製造誤差等によって包装接着部65の第2方向D2の位置がずれた場合であっても、第2離型領域R12内に包装接着部65を配置し、包装接着部65によって包装シート70同士の接着状態を維持できる。なお、変形例において、離型部75の第1方向D1の長さ(前後方向Lの長さ)75L及び非離型部76の第1方向D1の長さ(前後方向Lの長さ)76Lは、第2離型領域R12の第2方向D2の長さ(幅方向Wの長さ)R12Wよりも長くてもよい。
図5に示すように、非離型部76の第1方向D1の長さ(前後方向Lの長さ)76Lは、離型部75の第1方向D1の長さ(前後方向Lの長さ)75Lよりも長くてよい。非離型部76の第1方向D1の長さが比較的長く、包装接着部65の包装シート70に対する接着力を確保し易い。第1方向D1に延びる包装接着部の幅を細く構成した場合であっても、接着力を確保し、包装接着部65によって包装シート70同士の接着状態を維持できる。非離型部の第1方向D1の長さ:離型部の第1方向D1の長さの比率は、特に制限されないが、密封性と開封操作性を考慮すると、7:3〜6:4が好ましい。なお、変形例において、非離型部76の第1方向D1の長さ(前後方向Lの長さ)76Lは、離型部75の第1方向D1の長さ(前後方向Lの長さ)75Lよりも短くてもよい。
図5に示すように、非離型部76は、第1非離型部761及び第2非離型部762を有している。第1非離型部761及び第2非離型部762は、第1方向D1において離型部75を挟んで配置された部であり、いずれも第1方向D1に対して傾斜しつつ第1方向D1に延びている。第1非離型部761から第2方向D2に延びる領域R761には、第2非離型部762の一部が配置されてよい。換言すると、第2離型領域R12の第2方向D2に沿ったいずれの断面においても、非離型部76が配置される。そのため、個包装状態において、包装体1の内側から外側に向かって包装体1内の空気が抜けにくく、また包装体1の外側から内側に向かって外気が包装体1内に入り難い。例えば、香料などの機能性成分を有する吸収性物品10にあっては、当該成分の劣化を抑制できる。また、包装体1の外側と内側の間で空気の流出入を抑制することにより、衛生状態を良好に保つことができる。
第1離型領域R11及び第2離型領域R12に付され離型剤は、着色されていてよい。すなわち、第1離型領域R11及び第2離型領域R12は、離型剤によって着色された着色部を有してよい。当該構成によれば、製造過程において、色の濃さや面積の違いによって、目視にて第1離型領域R11及び第2離型領域R12を把握できる。本体接着部61及び包装接着部65を適切な位置に配置し易い。また、使用者も、目視にて第1離型領域R11及び第2離型領域R12を把握できる。第2離型領域R12を介して包装接着部65を把握させることにより、開封操作を容易に行うことが可能となる。
吸収性物品は、着色剤、抗菌剤、消臭剤、香料、浸透剤及びpH調整剤のうち少なくともいずれを有する機能性成分を備えてよい。本実施の形態の包装体によれば、包装接着部65によって包装シート70同士の接着状態を維持し易い。よって、吸収性物品10の機能性成分が、使用前に意図せずに劣化することを抑制できる。また、包装接着部65に設けられた接着剤は、香料を有してよい。本態様によれば、包装接着部65の開封操作を行うことにより、包装接着部65の香料が飛散し、使用者に香りを付与できる。特に、離型部75と非離型部76が交互に設けられた構成にあっては、操作する過程で香料が段階的に飛散し、使用者が開封操作を楽しむことができ、生理時の憂鬱な気分を低減できる。
次いで、開封操作の操作性について説明する。図6は、開封操作を説明するための図であり、図6(b)及び(c)は、図6(a)に示すB−B線に沿った包装体の断面を模式的に示した図である。図6(b)及び(c)においては、説明の便宜上、包装シートの枚数及び吸収性物品10を一部省略して示している。図6(a)に示すように、包装シート70は、個包装状態において包装体の最外面に配置され、かつ止着テープ77が付された開封端部79を有している。接着部は、開封端部79と、開封端部79と対向する包装シート70の対向部78と、を接着する開封接着部66を有してよい。なお、開封接着部66は、包装シート70の外面72同士を接着するため、開封接着部66を有する形態にあっては、包装シートの外面72には、第2離型領域R12を設け、開封接着部66が第2離型領域R12に当接していることが好ましい。開封接着部66は、止着テープ77が開封端部79と開封接着部66を跨がる方向(本実施の形態の前後方向L)に対して直交する直交方向(本実施の形態の幅方向W)に延び、かつ直交方向に間隔を空けて配置されている。図6(b)に示すように、開封接着部66の間隔G66は、厚み方向Tにおいて止着テープ77と重なる領域に設けられている。図6(c)に示すように、使用者が開封操作を行う際は、一般的に、止着テープ77の一部を把持し、開封端部79と対向部78を離間させるように、包装シートを引きはがす操作を行う。止着テープ77を介して開封端部79を引っ張ることによって、開封接着部66を介して接着した包装シート70同士を剥離させる力が発生する。このとき、例えば、開封接着部66が直交方向(幅方向)に連続し、かつ当該連続した開封接着部66が止着テープ77に跨がっていると、包装シート70同士を剥離させる力が止着テープ77に重なる領域の開封接着部66に集中する。止着テープに重なる領域の開封接着部66に集中すると、包装シート70同士を剥離させる力が直交方向の外側に伝わりにくい。包装シート70同士を剥離させる力が十分に伝わらないままで、止着テープ77を介して開封端部79を引っ張り続けると、包装シート70が意図せずに破断するおそれがある。しかし、止着テープ77に重なる領域に開封接着部66同士の間隔G66が設けられているため、止着テープ77を剥がす力が、間隔G66を挟んだ両方の開封接着部66に掛かり易い。また、止着テープ77に重なる領域に開封接着部66同士の間隔G66が設けられているため、開封端部79の一部(開封接着部同士の間隔と重なる領域)は、対向部78に対して浮き上がっている。包装シート70同士を剥離させる力は、対向部に対して浮き上がって部分から直交方向の外側に向かって伝わり易く、開封操作を円滑に行うことができる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
上述の実施形態では、第2離型領域R12の離型部75及び非離型部76は、第1方向D1及び第2方向D2に対して傾斜している。しかし、変形例において、離型部75及び非離型部76は、第2方向D2に沿って延びていてもよいし、第1方向D1に沿って延びていてもよい。また、離型部75及び非離型部76の少なくとも一方において、平面視の形状は、直線状に延びる線状でなくてもよく、曲線状であってもよいし、円形等の図形状であってもよい。また、包装接着部65は、包装シートの前後方向の端部において幅方向に沿って配置されていてもよいし、幅方向に沿った折り目を基点に3つ折りや4つ折りに折り畳まれる包装体において、包装シートの幅方向の側部同士を接着するように配置されていてもよい。
本態様によれば、使用前に個包装状態を維持するとともに、使用時に円滑に開封できる吸収性物品の包装体を提供できる。
1 :吸収性物品の包装体、10 :吸収性物品、11 :肌面シート、12 :非肌面シート、13 :吸収体、15 :ウイング、61 :本体接着部、65 :包装接着部、66 :開封接着部、70 :包装シート、71 :内面、72 :外面、76 :開封端部、77 :止着テープ、FL :長手折り線、FW :幅折り線、L :前後方向、T :厚み方向、T1 :肌対向面側、T2 :非肌対向面側、W :幅方向

Claims (13)

  1. 互いに直交する前後方向及び幅方向を有する吸収性物品と、
    前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、
    接着剤が付された接着部と、を有する吸収性物品の包装体であって、
    前記接着部は、前記吸収性物品を着用物品に接着する本体接着部と、前記吸収性物品を個別に包装した個包装状態において互いに対向する前記包装シート同士を接着する包装接着部と、を有し、
    前記包装シートは、離型剤が付された第1離型領域及び第2離型領域を有し、
    前記第1離型領域の前記接着剤に対する接着力は、前記第2離型領域の前記接着剤に対する接着力より低く、
    前記個包装状態において、前記本体接着部は、前記第1離型領域に当接し、前記包装接着部は、前記第2離型領域に当接している、吸収性物品の包装体。
  2. 前記第1離型領域における前記離型剤の面積率は、前記第2離型領域における前記離型剤の面積率よりも大きい、請求項1に記載の吸収性物品の包装体。
  3. 前記第1離型領域における前記離型剤の坪量は、前記第2離型領域における前記離型剤の坪量よりも大きい、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
  4. 前記第1離型領域及び前記第2離型領域は、前記包装シートの内面において、前記前後方向及び前記幅方向の一方である第1方向に延びており、
    前記第1離型領域は、前記前後方向及び前記幅方向の他方である第2方向において前記内面に付された前記包装接着部と離間しており、
    前記第2離型領域は、前記第2方向において前記本体接着部と離間している、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  5. 前記包装シートは、前記第2方向における外縁である一対の第2外端縁を有し、
    前記第2離型領域は、前記一対の第2外端縁のうち少なくとも一方の第2外端縁を含む領域に設けられており、
    前記包装接着部は、前記一方の第2外端縁と離間している、請求項4に記載の吸収性物品の包装体。
  6. 前記第2離型領域は、前記前後方向及び前記幅方向の一方である第1方向に延びており、
    前記第2離型領域は、前記離型剤を有する離型部と、前記離型剤を有しない非離型部と、を有し、
    前記離型部と前記非離型部は、前記第1方向において交互に配置され、
    前記包装接着部は、前記第1方向に延び、前記離型部と前記非離型部を跨がって配置されている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  7. 前記離型部の前記第1方向の長さ及び前記非離型部の前記第1方向の長さは、前記第2離型領域の前記前後方向及び前記幅方向の他方である第2方向の長さよりも短い、請求項6に記載の吸収性物品の包装体。
  8. 前記非離型部の前記第1方向の長さは、前記離型部の前記第1方向の長さよりも長い、請求項6又は請求項7に記載の吸収性物品の包装体。
  9. 前記非離型部は、前記離型部を挟んで配置され、かつ前記第1方向に対して傾斜して延びる第1非離型部及び第2非離型部を有し、
    前記第1非離型部から第2方向に延びる領域には、前記第2非離型部の一部が配置されている、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  10. 前記第1離型領域及び前記第2離型領域は、着色された前記離型剤が付された着色部を有する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  11. 前記吸収性物品は、着色剤、抗菌剤、消臭剤、香料、浸透剤及びpH調整剤のうち少なくともいずれを有する機能性成分を備える、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  12. 前記包装接着部に設けられた接着剤は、香料を有する、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  13. 前記包装シートは、前記個包装状態において前記包装体の最外面に配置され、かつ止着テープが付された開封端部を有しており、
    前記接着部は、前記開封端部と、前記開封端部と対向する包装シートの対向部と、を接着する開封接着部を有しており、
    前記開封接着部は、前記止着テープが前記開封端部と前記開封接着部を跨がる方向に対して直交する直交方向に延び、かつ前記直交方向に間隔を空けて配置されており、
    前記開封接着部の前記間隔は、前記止着テープと重なる領域に設けられている、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
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