JP5377916B2 - 個装吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、吸収性物品が包装シートによって個装された個装吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品50としては、例えば図11に示されるように、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネート不織布などからなる不透液性の裏面シート51と、不織布または透孔性プラスチックシートなどからなる透液性の表面シート52との間に綿状パルプなどからなる吸収体53が介在された本体部分の両側部に夫々、装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップ54、54が形成されるとともに、これより後側の前記本体部分の両側部に夫々、装着時に下着の臀部内面側に固定されるヒップホールド用フラップ55、55が形成されたものが知られている。
この種の吸収性物品50では、装着状態時にズレ止めを図るために、例えば前記本体部分の非肌当接面側(裏面シート51の外面)に1または複数条の粘着剤層56…が形成されるとともに、前記ウイング状フラップ54、54及びヒップホールド用フラップ55、55の裏面シート51側の面(外面)にそれぞれ粘着剤層57、57及び58、58が設けらている。
前記吸収性物品50を下着30に固定する際には、図12に示されるように、吸収性物品50を局所にあてがい、側方に突出する前記ウイング状フラップ54、54を下着より取り出し、両ウイング状フラップ54、54を折返し線RL、RLで折返し、下着のクロッチ部分を巻き込むようにしながら前記ウイングズレ止め粘着剤層57、57を下着30の股間部外面に接着すると同時に、前記ヒップホールド用フラップ55、55を臀部部分にて拡げてヒップズレ止め粘着剤層58、58を下着30の臀部内面側に接着するようにする。
一方、前記吸収性物品50を個装するに際しては、前記粘着剤層56…、57…、58…を紙又はフィルムからなる剥離紙によって被覆するとともに、吸収性物品50の外面側に包装シートを配置し、ナプキン50、剥離紙及び包装シートを共に長手方向に三つ折りなどの複数折りとし、側縁部分をヒートシールするとともに、開封部をタグテープ等により止着するようにしている。
前記吸収性物品の包装構造としては、従来より種々のものが提案されている。例えば、下記特許文献1では、ナプキン本体の左右両側縁から延出するウイング部が本体側側縁に沿って表面シート上面に折り返されるとともに、これらウイング部の粘着域を第2剥離紙で被覆した後、三つ折りに重ね合わせ、その重ね合わせた状態で、一方の端縁から延出する部位の包装用シートが前記第1剥離紙に剥離不能に接合してある生理用ナプキン包装袋が開示されている。
また、下記特許文献2では、第1、2ウイングのそれぞれの裏面に個別に粘着域が形成され、第1ウイングの両粘着域が第1剥離紙によって、第2ウイングの両粘着域が第2剥離紙によって被覆され、第1、2剥離紙が、互いに重なり合う部位で固着し、かつ第1剥離紙がナプキンの後端部から後方へ延出する部位でシート材料の内面に固着している個装入り生理用ナプキンが開示されている。
特許第3163233号公報 特許第3400659号公報
しかしながら、上記特許文献1、2の場合は、開封に当たって、包装シートから吸収性物品を剥がした後、引き続き長手方向に引っ張って粘着部保護シートや剥離紙を剥がす必要があり、その分開封方向に包装シートの長さより長く引っ張らなくてはならず、開封作業性が悪かった。
また、包装シートの後側端部にウイングの粘着域を被覆する剥離紙が固着しているため、剥離紙を粘着域から剥離する際、包装シートの前側端部を摘んだ状態で行わなければならず、剥離紙を引き剥がすときの抵抗が大きく感じられて開封作業性が悪かった。
さらに、剥離紙を剥がした後の生理用ナプキンは、両側のウイングが表面シート上に折り畳まれた状態のままであるから、ショーツに装着する際には、このウイングを手で拡げる手間があった。
そこで本発明の主たる課題は、吸収性物品を包装シートから取り出す際の開封作業性を良好にするとともに、ショーツへの装着作業性を良好にすることにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された本体部分の両側部に夫々、装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップが形成されるとともに、前記ウイング状フラップの前記裏面シート側の面にウイングズレ止め粘着剤層が形成される吸収性物品と、この吸収性物品を個装する包装シートとからなる個装吸収性物品であって、
両側部の前記ウイング状フラップが夫々、前記透液性表面シート側の面に折り返され、一対の前記ウイングズレ止め粘着剤層がウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙によって剥離可能に覆われるとともに、長手方向に折り畳まれて個装状態とされ、
前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙は両側端部が夫々前記吸収性物品の側縁よりも側方に延在され、この延在部の外面に、前記長手方向に折り畳まれた包装シートの内面に固着する接着部が設けられるとともに、前記接着部は前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙に対して、固着する包装シートが折り畳まれる折り線と反対側寄り位置にドット状パターンで設けられており、前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙に対して幅方向中央部の長手方向に沿う方向に引裂き可能なミシン目が形成されていることを特徴とする個装吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙が吸収性物品の側縁よりも側方に延在する延在部の外面に、長手方向に折り畳まれた包装シートの内面に固着する接着部が設けられているとともに、前記接着部は前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙に対して、固着する包装シートが折り畳まれる折り線と反対側寄り位置にドット状パターンで設けられているため、個装吸収性物品の開封時に包装シートを展開する動作によって、ウイングズレ止め粘着剤層から剥離紙を剥離することができる。
さらに、剥離紙が粘着剤層から剥離する際、前記粘着剤層が剥離紙に対して弱い接合力によって接合されているため、包装シートの展開動作に伴ってウイング状フラップが持ち上げられる。その一方で、ウイング状フラップの折り畳み基端の抵抗力によって、前記剥離紙は両側方向の引張力を受ける。このとき、前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙には幅方向中央部長手方向に沿う方向に引裂可能なミシン目が形成されているため、前記ウイング状フラップからの両側方向の引張力によって前記剥離紙が前記ミシン目から引き裂かれるようになる。したがって、包装シートを展開した状態では、剥離紙が粘着剤層から剥離されると同時に、中央部から引き裂かれて分割された状態で包装シートに固着されるようになる。このため、包装シートから吸収性物品を取り外す際にも剥離紙が邪魔にならず、開封作業性が良好となる。また、包装シートの展開時にウイング状フラップが持ち上げられ、両側にめくれ上がるため、吸収性物品をショーツなどへ装着する作業性も良好となる。
請求項に係る本発明として、前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙は、前記接着部と固着する包装シートが折り畳まれる折り線と反対側の端縁において、前記吸収性物品の長手方向の長さが、両側部から前記ミシン目形成部位に向けて漸次短くなるように形成されている請求項1記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項記載の発明は、前記剥離紙を前記ミシン目から容易に引裂くための一つの手段であり、前記剥離紙は前記接着部と固着する包装シートが折り畳まれる折り線と反対側の端縁から引き裂かれるため、この端縁の形状を規定したものである。
請求項に係る本発明として、前記ミシン目は、切目線組合せてある請求項1、2いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項記載の発明は、引裂線の態様例を示したものである。一般的にはミシン目が採用されるが、切目線組合せることにより引き裂きやすさを向上させることができる。
請求項に係る本発明として、前記吸収性物品の後側部分において、包装シートの幅寸法が他よりも小さく設定されている請求項1〜いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項記載の発明は、開封時の展開のし易さを改善したものである。開封に当たって、吸収性物品の前側部分を前記包装シートと共に展開した後、後側の包装シートの幅寸法が他よりも小さく設定されていることにより、吸収性物品の後側部分が前記包装シート共に展開し易くなる。
以上詳説のとおり本発明によれば、吸収性物品を包装シートから取り出す際の開封作業性が良好になるとともに、ショーツへの装着作業性が良好になる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔生理用ナプキン1の構造例〕
図1は本発明に係る個装生理用ナプキンNの展開状態の一部破断展開図である。
生理用ナプキン1は、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性の裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性の表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、表面側両側部にそれぞれ長手方向に沿って形成されたサイド不織布6とから構成されている。前記表面シート3と裏面シート2との間に吸収体4が介在された本体部分の長手方向両側縁部には夫々、前記裏面シート2とサイド不織布6との貼り合わせ部分により側方に突出し、前記吸収体4が介在しないフラップ部が形成されるとともに、このフラップ部には、装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップW、Wが含まれている。なお、前記吸収体4は形状保持および拡散性向上のためにクレープ紙で囲繞することができる。
また、前記ウイング状フラップW、Wの裏面シート2側の面(裏面)には、ウイングズレ止め粘着剤層8、8が形成されている。また、前記表面シート3と裏面シート2との間に吸収体4が介在された本体部分の裏面には、下着に対する固定のために適宜の塗布パターンによって複数条の、図示例では3条の本体ズレ止め粘着剤層7,7…が形成されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造例について詳述すると、
前記裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
次いで、前記表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記裏面シート2と表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。本例のように、吸収体4を囲繞するクレープ紙を設ける場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にクレープ紙が介在することになり、吸収性に優れる前記クレープ紙によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。
また、前記吸収体4に合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記ズレ止め粘着剤層7,8,8Bを形成する粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
〔生理用ナプキン1の個装構造〕
図2は包装された生理用ナプキン1を展開した平面図であり、図3は図2のIII−III線矢視図である。
前記個装生理用ナプキンNは、前記生理用ナプキン1と、この生理用ナプキン1を個装する包装シート10とから構成されている。
前記包装シート10は、図2に示されるように、両側部のフラップ部を表面シート3側の面に折り返した状態のナプキン1の平面寸法より左右に所定の寸法だけ大きく形成される略矩形状のシートとされる。素材的には、プラスチックフィルム又は不織布などを使用することができるが、好ましくは薄くかつ柔軟性の高いプラスチックフィルムとするのがよい。前記包装シート10の幅寸法は、後述する封鎖手段が確保されるような寸法とする。また長手寸法は、ナプキン1の前側に若干長く延在され、後側はナプキン1より若干短く形成されている。
前記包装シート10のナプキン1側の当接面には、本体ズレ止め粘着剤層7…に対する当接面に対し、後述のウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11と同様の離型処理が施された剥離紙5が、前記ズレ止め粘着剤層7,7…の形成範囲を覆う大きさで、ホットメルト等の接着剤によって接着されている。前記剥離紙5の離型処理は、前記粘着剤層7…を覆う面にだけ施されるようにし、その反対側の包装シート10に接着される面には、前記包装シート10との接着性を確保するために、前記離型処理を施さないようにする。包装シート10と剥離紙5とは、適当な箇所で、具体的には長手方向に数箇所に亘って接着されている。
また、前記包装シート10の短手側縁のほぼ中央には、タグテープ15が設けられている。前記タグテープ15は、紙又はプラスチックフィルム等からなる部材で、基端側が包装シート10に剥離不能に接着され、突出部分に剥離可能な接着剤層が設けられ、且つその先端部分に非接着性の摘み部が形成されている。
そして、前記個装生理用ナプキンNは、前記ウイング状フラップW、Wを含むフラップ部が、前記表面シート3側の面(表面)に折り返され、一対のウイングズレ止め粘着剤層8、8がウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11によって剥離可能に覆われている。さらに、前記個装生理用ナプキンNは、図2に示されるように、幅方向の仮想の折り線L1、L2の位置にて、長手方向に折り畳まれて個装状態とされている。
前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11としては、ズレ止め粘着剤層8に対する当接面に対し、例えばシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、または四フッ化エチレン系樹脂などの離型処理液を塗工するかスプレー塗布し離型処理した紙またはプラスチックシートを用いることができる。なお、特別に離型処理をしなくても、実質的に粘着力の低下を招かないものであれば、フィルムそのものであっても、不織布そのものであっても良い。このウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11は、前記折り線L1、L2を跨って配設されないようになっている。
前記剥離紙11の長手寸法は、それぞれ少なくとも、一対のウイングズレ止め粘着剤層8、8を覆う寸法であれば良く、図2に示される例では、ナプキン1の長手方向の寸法が各粘着剤層より前後に若干長めとされている。一方幅寸法は、両側部のフラップ部を折り返したナプキン1の側縁よりも側方に延在する延在部13、13が両側にそれぞれ設けられるようにする。
本発明では、特に、前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11には、前記延在部分13の外面に、長手方向に折り畳まれた包装シート10の内面に固着する接着部12が設けられるとともに、ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11に対して幅方向中央部の長手方向に沿う方向に引裂可能の引裂線14が形成されている。
〔個装手順〕
前述した個装生理用ナプキンNを個装する手順について説明する。
先ず、前記包装シート10に前記剥離紙5の非離型処理加工面側を接着し、この剥離紙5の離型処理加工面にズレ止め粘着剤層7…が配設されるように前記生理用ナプキン1を配置する。
次に、図2に示されるように、両側部のウイング状フラップW、Wを夫々、吸収体4の両側縁の外側を基端として、前記表面シート3側の面に折り返す。これによって、一対のウイングズレ止め粘着剤層8、8が表面にほぼ隣接配置されるようになる。
両側部フラップの折返しが完了したならば、前記一対のウイングズレ止め粘着剤層8、8をウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11によって剥離可能に覆う。このとき、ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11の両側部には、前記生理用ナプキン1の側縁よりも側方に延在する延在部13、13を設けるようにする。
この状態で、前記延在部13の外面に夫々、次段で個装生理用ナプキンNを長手方向に折り畳んだ際に、この折り畳まれた包装シート10の内面と固着する接着部12を設ける。
前記接着部12は、ホットメルトなどの接着剤を円状、ライン状、点線状、ドット状などのパターンで設けられるものである。また前記接着部12は、ナプキン1と接着しないように、ナプキン1の側縁より5mm以上外側に設けることが好ましい。さらに前記接着部12は、ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11に対して、固着する包装シート10(図示例では後折りされたナプキン1の前側の包装シート10)が折り畳まれる折り線L2側寄り位置、すなわち図示例ではナプキン1の前側寄り位置に設けることができる。一方、折り線L2と反対側寄り位置、すなわち図示例ではナプキン1の後側寄り位置に設けることもできる。さらに、ナプキン1の前側から後側にかけて全体に設けてもよい。
その後、図4に示されるように、各折り線L1、L2に沿って、長手方向に三つ折りに折り畳み、その短手側縁に設けてあるタグテープ15を包装シート10の外面に剥離可能に接着し折り畳み形状を保持する。しかる後、図5に示されるように、包装シート10の開口した側縁部分10a、10aをエンボス圧着、加熱融着、接着剤等、適宜の封鎖手段の単独または組合せによって封鎖するようにする。
〔開封手順〕
次に、図5に示される製品状態の個装生理用ナプキンNを開封する手順について説明する。個装生理用ナプキンNを開封するには、前記タグテープ15の摘み部を摘んで折り畳み状態を展開する。このとき、図6に示されるように、ウイングズレ止め粘着剤層8、8を被覆するウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11は、接着部12、12で包装シート10の内面に固着されているため、包装シート10を展開する動作によって、粘着剤層8、8から前記剥離紙11が剥離される。
ここで、前記剥離紙11が粘着剤層8、8から剥離する際、粘着剤層8、8は剥離紙11と剥離可能に形成されるものの弱い接合力によって接合されているため、ウイング状フラップW、Wが持ち上げられる。その一方で、生理用ナプキン1が包装シート10に接合していることによる抵抗力や、ナプキン1の自重による抵抗力、さらにはタグテープ15を摘む反対の手でナプキン1を押さえることによる抵抗力によって、ウイング状フラップW、Wの折り畳み基端に抵抗力が発生し、これによって前記剥離紙11は両側方向に引張力を受ける。このとき、ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11には幅方向中部長手方向に沿う方向に引裂可能な引裂線14が形成されているため、前記引張力によって剥離紙11が前記引裂線14から引き裂かれるようになる。
前記引裂線14としては、通常はミシン目が採用されるが、ナプキン1を包装シート10から引き剥がした際に、簡単に引き裂ける構造となっていればよい。一例としては、剥離紙11に対して、厚み方向に切り込み線を入れる方法などを挙げることができる。
このように、前側部分を展開するという開封時の最初の一動作で、図7に示されるように、ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11がウイングズレ止め粘着剤層8、8から取り除かれると同時に、ウイング状フラップW、Wが自動的に展開されるようになる。このため、生理用ナプキン1を包装シート10から取り出す際の開封作業性が良好になるとともに、以後ナプキン1をショーツに装着する際にもフラップW、Wの装着作業性が良好となる。さらに、前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11は、中央部で分割されるため、ナプキン1の前側を包装シート10から引き剥がす際に邪魔にならず、開封作業性が良好となる。
ここで、前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11は、図2などに示されるように、接着部12と固着する包装シート10が折り畳まれる折り線L2と反対側の端縁において、生理用ナプキン1の長手方向の長さが、両側部から引裂線14の形成部位に向けて漸次短くなる形状とすることが好ましい。このような形状とすることにより、引裂線14からの引裂きがよりスムーズに開始されるようになる。
しかる後、後側部分を展開し、生理用ナプキン1を包装シート10から引き剥がして、開封作業が完了する。
ところで、前記剥離紙11の引裂線14については、引き裂き易いようにミシン目に工夫をしておくことが望ましい。図8はこれらの例を示したものである。例えば、図8(A)の例は、ギザ波線状にミシン目を形成した例であり、図8(B)から(D)の例は、ミシン目14と切目線との組合せによって引裂線14を形成した例である。
次いで、図9及び図10に基づき本個装構造の変形例について詳述する。
本形態例は、主に夜用ナプキンなど、製品長の長いナプキンを対象としたものであり、かかる夜用ナプキンは、個装状態に折り畳むと、後側部分がウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙11を被覆してしまうため、開封時に剥離紙11が剥離されないおそれがある。
このため、本形態例では、前記ナプキン1の後側部分において、包装シート10の幅寸法を他の部分よりも段状に小さく設定したものである。図10は、個装に当たって、ナプキン1の後側部分を包装シート10と共に折り畳んだ状態を示したものであるが、包装シート10の幅寸法を狭めた部分の両側には前記ズレ止め粘着剤層用剥離紙11が露出するようになっており(斜線部分)、図5に示されるように、包装シート10の開口した側縁部分10a、10aをエンボス圧着、加熱融着、接着剤等、適宜の封鎖手段の単独または組合せによって封鎖した接合強度を弱めることが可能となる。これによって、ナプキン1の後側部分が摘み易くなるとともに、ナプキン1の後側部分を展開する際に容易に剥がれるようになる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、前記個装生理用ナプキンNは、接着部12が後折りした前側部分の包装シート10の内面に固着するように折り畳み線L1、L2が位置しているが、前記接着部12が先折りした後側部分の包装シート10の内面に固着するように折り畳み線L1、L2が位置するようにしても良い。このように形成した場合、開封作業において、前側部分を展開した後に後側部分を展開するので、ウイング状フラップW、Wの展開がよりスムーズに行われるようになる。
生理用ナプキン1の展開状態を示す一部破断展開図である。 包装された生理用ナプキン1を展開した平面図である。 図2のIII−III線矢視図である。 (A)〜(C)は、個装生理用ナプキンNの個装手順図である。 個装状態を示す斜視図である。 個装生理用ナプキンNの開封手順図(その1)である。 個装生理用ナプキンNの開封手順図(その2)である。 引き裂き易さを改良した引裂線14の例(A)〜(D)を示す平面図である。 個装構造の変形例を示す生理用ナプキン1の包装展開図である。 ナプキン1の後側部分の折り畳み状態を示す包装展開図である。 従来の生理用ナプキン50を示す展開図である。 ナプキン50の装着状態図である。
1…生理用ナプキン、2…裏面シート、3…表面シート、4…吸収体、5…剥離紙、7…本体ズレ止め粘着剤層、8…ウイングズレ止め粘着剤層、10…包装シート、11…ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙、13…延在部、14…接着部、15…タグテープ、L1・L2…折り線、N…個装生理用ナプキン、W…ウイング状フラップ

Claims (4)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された本体部分の両側部に夫々、装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップが形成されるとともに、前記ウイング状フラップの前記裏面シート側の面にウイングズレ止め粘着剤層が形成される吸収性物品と、この吸収性物品を個装する包装シートとからなる個装吸収性物品であって、
    両側部の前記ウイング状フラップが夫々、前記透液性表面シート側の面に折り返され、一対の前記ウイングズレ止め粘着剤層がウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙によって剥離可能に覆われるとともに、長手方向に折り畳まれて個装状態とされ、
    前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙は両側端部が夫々前記吸収性物品の側縁よりも側方に延在され、この延在部の外面に、前記長手方向に折り畳まれた包装シートの内面に固着する接着部が設けられるとともに、前記接着部は前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙に対して、固着する包装シートが折り畳まれる折り線と反対側寄り位置にドット状パターンで設けられており、前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙に対して幅方向中央部の長手方向に沿う方向に引裂き可能なミシン目が形成されていることを特徴とする個装吸収性物品。
  2. 前記ウイングズレ止め粘着剤層用剥離紙は、前記接着部と固着する包装シートが折り畳まれる折り線と反対側の端縁において、前記吸収性物品の長手方向の長さが、両側部から前記ミシン目形成部位に向けて漸次短くなるように形成されている請求項1記載の個装吸収性物品。
  3. 前記ミシン目は、切目線組合せてある請求項1、2いずれかに記載の個装吸収性物品。
  4. 前記吸収性物品の後側部分において、包装シートの幅寸法が他よりも小さく設定されている請求項1〜いずれかに記載の個装吸収性物品。
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