JP3737202B2 - 吸収性物品の包装構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸収性物品の包装構造に関し、特に、開封が容易であり、且つ吸収性物品を衛生的に保存できる吸収性物品の包装構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
吸収性物品としては、生理用ナプキン等があり、該生理用ナプキンは、通常、該ナプキンをショーツに固定し且つその使用中におけるズレを防止するための粘着層を有し、該生理用ナプキンの保存時においては、該粘着層を保護するために、剥離紙を該粘着層に粘着させている。このような生理用ナプキンにおいては、その使用に際して、剥離紙を剥離・廃棄する必要があるため、剥離紙の廃棄処分が厄介であり、また、便器に廃棄した場合には便器を詰まらせるという問題がある。
【0003】
そこで、内面が剥離処理された包装材を用いることにより、剥離紙を用いずに生理用ナプキンの粘着層を保護する、生理用ナプキンの包装構造が提案されている。
従来、このような包装構造としては、上記包装材の長手方向に対する左右両側縁部の一部を融着させて設けられたシール部により封止されているものが、種々提案されている(例えば、実開昭57−160721号公報、実開平5−130号公報、特開平6−14962号公報等)。
具体的には、図18に示すように、従来の包装構造101は、生理用ナプキン102とこれを個装する包装材103とからなり、該生理用ナプキン102の非肌当接面122側に設けられた粘着層123と該包装材103の内面とを剥離自在に粘着させてなり、上記包装材103の長手方向に対する左右両側縁部133を融着させて設けられたシール部111により封止されている。
そして、上記シール部11は、包装材103の左右両側の全辺を接着させて形成されていた。
【0004】
しかし、このような従来の包装構造101においては、上記シール部111が、包装材103により3層若しくはそれ以上の積層構造を有するため、前方部135と後方部136とを剥離させて開封した後、更に、前方端部137及び後方端部138を剥離させる必要があったため、開封に際して複雑な動作が要求され、取り出し容易性に劣るという問題があった。
【0005】
従って、本発明の目的は、開封が容易で取り出し容易性に優れた吸収性物品の包装構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題を解消するために鋭意検討した結果、左右両側縁部における一部が幅狭になされた包装材を用いた包装構造が上記目的を達成しうることを知見した。
【0007】
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、吸収性物品とこれを個装する包装材とからなり、該吸収性物品の非肌当接面22側に設けられた粘着層23と該包装材の内面とを剥離自在に粘着させてなり、上記包装材の長手方向における左右両側縁部33の一部を接着させて設けられたシール部11により封止されている吸収性物品の包装構造であって、上記包装材の長手方向における左右両側縁部33には、左右一対の巾狭部34が設けられており、上記シール部11は、上記巾狭部34が設けられている部位以外の部位を接着して形成されており、上記吸収性物品2及び上記包装材3は、それらの長手方向に、前方部24,35、中央部25,36及び後方部26,37の3つに区分されており、上記巾狭部34は、上記包装材3における上記後方部37の左右両側縁部に設けられており、上記吸収性物品2と上記包装材3とは、一体に、上記中央部25,36上に上記後方部26,37、上記前方部24,35の順に、折り重ねられており、上記シール部11は、上記包装材3における、上記前方部35の左右両側縁部33aと上記中央部36の左右両側縁部33bとを接着させて形成されていることを特徴とする吸収性物品の包装構造を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、吸収性物品2Bとこれを個装する包装材3Bとからなり、該吸収性物品2Bの非肌当接面22B側に設けられた粘着層23Bと該包装材3Bの内面とを剥離自在に粘着させてなり、上記包装材3Bの長手方向における左右両側縁部33Bの一部を接着させて設けられたシール部11Bにより封止されている吸収性物品の包装構造1Bであって、上記包装材3Bの長手方向における左右両側縁部33Bには、左右一対の巾狭部34Bが設けられており、上記シール部11Bは、上記巾狭部34Bが設けられている部位以外の部位を接着して形成されており、上記吸収性物品2B及び上記包装材3Bは、それらの長手方向に、前方部24B,35B、後方部25B,36B、該前方部24B,35Bよりも前方に位置する前方端部26B,37B及び該後方部25B,36Bよりも後方に位置する後方端部27B,38Bの4つに区分されており、上記巾狭部34Bは、上記包装材3Bにおける上記後方部36B及び上記後方端部38Bの左右両側縁部に設けられており、上記吸収性物品2Bと上記包装材3Bとは、一体に、肌当接面21Bに向けて、上記後方端部27B,38Bを上記後方部25B,36B上に折り重ね、該後方端部27B,38Bが折り重ねられた該後方部25B,36Bが上記前方部24B,35Bに折り重ねられており、更に該後方部25B,36Bが折り重ねられた該前方部24B,35B上に上記前方端部26B,37Bが折り重ねられており、
上記シール部11Bは、上記包装材3Bにおける、上記前方部35Bの左右両側縁部33aBと上記前方端部36Bの左右両側縁部33bBとを接着させて形成されていることを特徴とする吸収性物品の包装構造を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、吸収性物品2Aとこれを個装する包装材3Aとからなり、該吸収性物品2Aの非肌当接面22A側に設けられた粘着層23Aと該包装材3Aの内面とを剥離自在に粘着させてなり、上記包装材3Aの長手方向における左右両側縁部33Aの一部を接着させて設けられたシール部11Aにより封止されている吸収性物品の包装構造1Aであって、上記包装材3Aの長手方向における左右両側縁部33Aには、左右一対の巾狭部34Aが設けられており、上記シール部11Aは、上記巾狭部34Aが設けられている部位以外の部位を接着して形成されており、上記吸収性物品2A及び上記包装材3Aは、それらの長手方向に、前方部24A,35A、後方部25A,36A、該前方部24A,35Aよりも前方に位置する前方端部26A,37A、及び該後方部25A,36Aよりも後方に位置する後方端部27A,38Aの4つに区分されており、上記巾狭部34Aは、上記包装材3Aにおける上記前方端部37A及び上記後方端部38Aの左右両側縁部に設けられており、上記吸収性物品2Aと上記包装材3Aとは、一体に、上記前方部24A,35A上に上記前方端部26A,37Aが折り重ねられており且つ上記後方部25A,36A上に上記後方端部27A,38Aが折り重ねられており、更に、該前方端部26A,37Aが折り重ねられた該前方部24A,35Aと該後方端部27A,38Aが折り重ねられた該後方部25A,36Aとが重ね合わされており、上記シール部11Aは、上記包装材3Aにおける、上記前方部35Aの左右両側縁部33aAと上記後方部36Aの左右両側縁部33bAとを接着させて形成されていることを特徴とする吸収性物品の包装構造を提供するものである。
【0011】
また、本発明は、吸収性物品2Cとこれを個装する包装材3Cとからなり、該吸収性物品2Cの非肌当接面側に設けられた粘着層と該包装材3Cの内面とを剥離自在に粘着させてなり、上記包装材3Cの長手方向における左右両側縁部33Cの一部を接着させて設けられたシール部11Cにより封止されている吸収性物品の包装構造1Cであって、上記包装材3Cの長手方向における左右両側縁部33Cには、左右一対の巾狭部34Cが設けられており、上記シール部11Cは、上記巾狭部34Cが設けられている部位以外の部位を接着して形成されており、上記吸収性物品2C及び上記包装材3Cは、包装構造1Cの外周面を形成する外周面形成部24C,35Cと、内部に巻き込まれる巻き込み部25C,36Cとに区分されており、上記巾狭部34Cは、上記巻き込み部36Cの左右両側縁部に設けられており、上記吸収性物品2Cと上記包装材3Cとは、一体に、上記巻き込み部36Cにおいてロール状に巻き込まれており、上記シール部11Cは、上記包装材3Cにおける上記外周面形成部35Cの左右両側縁部33aCを、それぞれ2つ折りにして接着させて形成されていることを特徴とする吸収性物品の包装構造を提供するものである。
【0012】
また、本発明は、上記の吸収性物品の包装構造の好ましい製造方法として、上記吸収性物品の非肌当接面22と上記包装材の内面とを当接させた後、該吸収性物品と該包装材とを一体に且つ上記巾狭部34が設けられている部位から順次折り畳む折り畳み工程と、折り畳まれた包装材における上記巾狭部34が設けられている部位以外の部位を接着して上記シール部11を形成するシール部形成工程とを具備することを特徴とする吸収性物品の包装構造の製造方法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の吸収性物品の包装構造である生理用ナプキンの包装構造の形態について詳細に説明する。
【0014】
先ず、図1〜4を参照して、本発明の吸収性物品の包装構造の第1の形態としての生理用ナプキンの包装構造について説明する。
ここで、図1は、本発明の第1の形態の生理用ナプキンの包装構造を示す斜視図であり、図2は、図1のII-II 断面図であり、図3は、包装材上に生理用ナプキンを載置した状態を示す斜視図であり、図4は、包装材と生理用ナプキンとを一体に折り込む状態を示す斜視図である。
【0015】
図1に示す本形態の生理用ナプキンの包装構造1は、生理用ナプキン2とこれを個装する包装材3とからなり、該生理用ナプキン2の非肌当接面22側に設けられた粘着層23と該包装材3の内面とを剥離自在に粘着させてなり、上記包装材3の長手方向における左右両側縁部33の一部を接着させて設けられたシール部11により封止されている。
【0016】
ここで、本形態において用いられる上記生理用ナプキン2は、図2〜4に示すように、肌当接面21が液透過性のシート材により、また、非肌当接面22が液不透過性のシート材によりそれぞれ形成され、更に上記肌当接面21と非肌当接面22との間に液保持性の吸収体(図示せず)を有する、通常の生理用ナプキンである。
また、図1及び3に示すように、上記粘着層23は、上記生理用ナプキン2の非肌当接面22における略全域に亘って(後述する前方部24、中央部25及び後方部26に亘って)設けられている。
【0017】
上記粘着層23は、上記非肌当接面22上に粘着剤を塗布するか、あるいは剥離処理した包装材3に塗布した後上記非肌当接面22上に転写する等して形成される。上記粘着層23を形成する粘着剤としては、例えば、スチレン系ブロックポリマー、粘着付与剤及び軟化剤を主成分とし、スチレン相とゴム相との2相ブロック構造を保持しているものが用いられる。
【0018】
上記スチレン系ブロックポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)等が挙げられる。これらのスチレン系ブロックッポリマーは、スチレン部分の分子量が、好ましくは7000〜20000、ゴム部分の分子量が、好ましくは35000〜70000のブロック共重合体である。
【0019】
また、上記粘着付与剤としては、軟化点が80℃以上で、分子量が400〜2000であるC5 系石油樹脂、C9 系石油樹脂、C5 /C9 系石油樹脂、αピネン、βピネン又はジペンテンの共重合体であるポリテルペン樹脂、ロジン系樹脂、若しくはこれらの水添物等が挙げられる。
上記軟化剤としては、軟化点が10℃以下で平均分子量が200〜700のプロセスオイル、各種可塑剤、ポリブテン、液状樹脂等が挙げられる。
【0020】
上記粘着剤としては、特に下記組成のものが好ましい。
スチレン系ブロックポリマー 100重量部、
粘着付与剤 150〜200重量部、
軟化剤 30〜100重量部
【0021】
また、上記包装材3としては、少なくともその内面における上記粘着層23が当接する部分が剥離処理されており、剥離性を有するものであれば特に制限されないが、厚さ5〜50μmのポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリビニルアルコール、あるいは不織布や紙、及びこれらの複合材料等の包装材料の内面を剥離処理した剥離シートが好ましく挙げられる。
本発明において、上記剥離処理を行うには、上記内面に、剥離処理剤を塗布するか、剥離テープを貼付するか又は剥離紙を貼付する等して行うことができる。剥離処理剤、剥離テープ又は剥離紙の剥離材成分としてはシリコーン樹脂系、フッソ樹脂系、又はオクタデシルイソシアネート系等のものが好ましい。特に、上記剥離処理としては、上記剥離材成分として、シリコーン樹脂系のものを用いて、塗布して加熱乾燥するか、スプレーで吹きつけ薄い被膜を形成させる等するのが好ましい。
特に、本発明において上記包装材3は、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、通常のポリエステルにより形成されているのが好ましく、更には、薄い該ポリオレフィンフィルム又は該ポリエステルフィルムを剥離処理し、上記包装材料に熱あるいは超音波等により接合したものが、適度な剛性を有しており、開封し易く、また耐熱性に優れているため生産上有利である。
【0022】
また、上記包装材3には、その一端部31において、補助的な封止手段として再接着可能なタブテープ12が配されている。このようにタブテープ12を配することにより、生理用ナプキンの廃棄時の廃棄性及び保存時の密開性が向上するので、タブテープを配するのが好ましい。該タブテープ12としては、通常公知のものを特に制限なく用いることができる。
尚、該タブテープ12は設けなくてもよい。
また、上記包装材3には、図3及び4に示すように、その一端部31側において補助的封止手段として、上記タブテープ12に加えて、更に再接着可能な帯状の粘着材13が、該包装材3の一側縁から他側縁にかけて(即ち、巾方向全域に亘って)配されている。
この様に粘着材13を配することにより、生理用ナプキンの保存時の密閉性をより向上させることができ、より衛生的である。また、この場合には、上記タブテープ12は、主として開封を容易にし、且つ廃棄時固定用として機能する。
上記粘着材13は、通常の接着剤を塗工したり、通常の両面テープを貼付する等して形成することができる。尚、上記粘着材は、設けなくてもよい。
【0023】
そして、本形態の生理用ナプキンの包装構造1においては、図1から図4に示すように、上記包装材3の長手方向における左右両側縁部33,33には、左右一対の巾狭部34が設けられており、上記シール部11は、該巾狭部34,34が設けられている部位以外の部位を接着して形成されている。
これにより、1回の開封操作で、包装構造全体が開封されるようになされている。即ち、シール部の開封操作(シール部の引き剥がし、剥離操作など)を1回行えば、生理用ナプキンを包装材から容易に脱離させて使用に供することができるように、なされている。
【0024】
更に詳述すると、上記生理用ナプキン2及び上記包装材3は、図1、2及び3に示すように、それらの長手方向に、前方部24,35、中央部25,36及び後方部26,37の3つに区分されており、上記巾狭部34,34は、上記包装材3における上記後方部37の左右両側縁部に設けられており、上記生理用ナプキン2と上記包装材3とは、一体に、生理用ナプキン2の肌当接面側に向けて、上記中央部25,36上に上記後方部26,37、上記前方部24,35の順に、折り重ねられており、上記シール部1は、上記包装材3における、上記前方部35の左右両側縁部33aと上記中央部36の左右両側縁部33bとを接着させて形成されている。ここで、上記前方部24,35、上記中央部25,36及び上記後方部26,37は、位置関係を明確にするために便宜上用いたものであり、3つ折りにする際に、2つの折曲部27,27で区分される3つの領域を、上記タブテープ12が配されている側を前方部24,35とし、次いで、順次中央部25,36及び後方部26,37としたものである。
【0025】
図3に示すように、上記包装材3は、全体に上記生理用ナプキン2よりも大きくなしてある。従って、包装材3の一端31、他端32及び左右両側縁部33,33は、それぞれ、生理用ナプキン2の端縁及び側縁よりも外方に延出するようになされている。
また、上記巾狭部34,34は、長方形状の包装材における上記後方部の左右両側縁部を長方形状に切り欠くことにより形成されている。
【0026】
また、本形態においては、図3及び4に示すように、上記後方部37の全域において巾狭部34,34が設けられておらず、上記後方部37の左右両側縁部における上記中央部36側が切り欠かれずに残されている。従って、図1に示すように、この後方部における切り欠かれていない部分も上記シール部11を形成している。
このような構成とすることにより、上記後方部37の全域に上記巾狭部34を設けた場合に比して、開封の操作性をより向上させることができ且つより衛生的に生理用ナプキンを保存することができる。
尚、このような構成とする場合には、上記後方部37におけるシールされる部分が、生理用ナプキン2を取り出す際における、開封・取り出しという一連の操作に影響を与えないようにする必要がある。このため、上記後方部37におけるシールされる部分(切り欠かれずに残存する部分)の長さLは、1〜20mmとするのが好ましい。
【0027】
また、本形態の包装構造1は、通常公知の方法により製造した生理用ナプキン2、及び通常公知の方法に従って製造したシートを、常法に従って上述の形状に切り欠くことにより得られた包装材3を用いて、上記生理用ナプキン2の非肌当接面22と上記包装材3の内面とを当接させた後、図4に示すように該生理用ナプキン2と該包装材3とを一体に且つ上記巾狭部34が設けられている部位から順次折り畳む折り畳み工程と、折り畳んだ包装材3における上記巾狭部34が設けられている部位以外の部位を接着して上記シール部11を形成するシール部形成工程とを行うことにより、製造することができる。
また、上記シール部形成工程において、上記接着は、上記包装材3を融着、圧着又は接着剤により接着させることにより行うのが好ましい。
【0028】
上記融着は、ヒートシール、超音波によるインパルスシールなどにより行うことができる。
上記圧着は、エンボス加工するなどして行うことができる。
上記接着剤による接着は、ホットメルト接着材を用いるなどして行うことができる。また、この際用いられる接着材としては、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SEBS)、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)等を用いることができる。
【0029】
本形態の生理用ナプキンの包装構造1は、上記タブテープ12を上方に(図1の矢印方向に)引き上げて上記前方部35と上記中央部36とにより形成されたシール部11を開封することができ、更に、上記生理用ナプキン2の上記前方部24をもって包装材3から剥離させる(図4に示す矢印方向に引き剥がす)等して、生理用ナプキン2を取り出して使用することができる。このため、シール部の開封操作は1回のみ行えば良く、開封が容易であり、取り出し操作性に優れたものである。
また、生理用ナプキンの使用後においては、上記包装材3で生理用ナプキン2をくるんで、廃棄することができる。
【0030】
次いで、図5〜図8を参照して、本発明の吸収性物品の包装構造の第2の形態について説明する。
ここで、図5は、本発明の吸収性物品の包装構造の第2の形態としての生理用ナプキンの包装構造を示す斜視図であり、図6は、図5のVI-VI 断面図である。また、図7は、包装材の内面上に生理用ナプキンの非肌当接面が当接するように載置した状態を示す斜視図であり、図8は、包装材と生理用ナプキンとを一体に4つ折りに折り畳む態様を示す斜視図である。
尚、特に詳述しない点については、上述した第1の形態と同様であり、上述した第1の形態における説明が適宜適用される。
【0031】
図5〜8に示す本形態の包装構造においては、上記生理用ナプキン2A及び上記包装材3Aは、それらの長手方向に、前方部24A,35A、後方部25A,36A、該前方部24A,35Aよりも前方に位置する前方端部26A,37A、及び該後方部25A,36Aよりも後方に位置する後方端部27A,38Aの4つに区分されており、上記巾狭部34A,34Aは、上記包装材3Aにおける上記前方端部37A及び上記後方端部38Aの左右両側縁部に設けられており、上記生理用ナプキン2Aと上記包装材3Aとは、一体に、肌当接面21A側に向け、上記前方部24A,35A上に上記前方端部26A,37Aが折り重ねられており且つ上記後方部25A,36A上に上記後方端部27A,38Aが折り重ねられており、更に、該前方端部26A,37Aが折り重ねられた該前方部24A,35Aと該後方端部27A,38Aが折り重ねられた該後方部25A,36Aとが重ね合わされており、上記シール部11Aは、上記包装材3Aにおける、上記前方部35Aの左右両側縁部33aAと上記後方部36Aの左右両側縁部33bAとを接着させて形成されている。
ここで、上記前方部24A,35A、上記後方部25A,36A、上記前方端部26A,37A、及び上記後方端部27A,38Aは、位置関係を明確にするために便宜上用いたものであり、4つ折りにする際に、3つの折曲部28A,28A,28Aで区分される3つの領域を、後述する両面テープ12Aが配されている側を前方端部26A,37Aとし、次いで、順次前方部24A,35A、後方部25A,36A及び後方端部27A,38Aとしたものである。
【0032】
また、本形態の包装構造1においては、補助的封止手段として、上記の第1の形態におけるタブテープに代えて、上記前方端部37Aにおける外面側に両面テープ12が貼着されており、これにより上記前方端部37A及び後方端部38Aが該両面テープ12Aを介して粘着されて、封止されている。この際用いられる上記両面テープ12Aとしては、通常公知のものが特に制限されずに用いられる。尚、上記補助的封止手段は設けなくてもよいが、これを有することにより、密閉性の点でより衛生的となるので好ましい。また、上記両面テープ12Aに代えて、ホットメルト等の接着剤を塗布してもよい。
【0033】
また、本形態においては、図7及び8に示すように、上記前方端部37A及び上記後方端部38Aの全域において巾狭部34A,34Aが設けられておらず、それぞれ、上記前方部35A側及び上記後方部36A側が切り欠かれずに残されている。従って、図5に示すように、この前方端部37A及び後方端部38Aにおける切り欠かれていない部分も上記シール部11Aを形成している。
このような構成とすることにより、上記前方端部37A及び上記後方端部38Aの全域に上記巾狭部34Aを設けた場合に比して、開封の操作性をより向上させることができ且つより衛生的に生理用ナプキン2Aを保存することができる。
尚、このような構成とする場合には、上記前方端部37A及び上記後方端部38Aにおけるシールされる部分が、生理用ナプキン2Aを取り出す際における、開封・取り出しという一連の操作に影響を与えないようにする必要がある。このため、上記前方端部37A及び上記後方端部38Aにおけるシールされる部分(切り欠かれずに残存する部分)の長さLAは、1〜20mmとするのが好ましい。
【0034】
また、本形態の包装構造1Aは、上述した第1の形態の包装構造と同様に、上記折り畳み工程と上記シール部形成工程とを経て製造することができる。
【0035】
また、本形態の生理用ナプキンの包装構造1Aは、上記前方部35A及び上記後方部36Aを、図5の矢印方向に引張って両者を剥離させることにより、上記前方部35Aと上記後方部36Aとにより形成されたシール部11Aを開封し、更に、上記生理用ナプキン2Aの上記前方部24A又は上記後方部25Aをもって包装材3Aから剥離させる等して、生理用ナプキン2Aを取り出すことにより、使用することができる。また、生理用ナプキン2Aの使用後においては、上記包装材3Aで生理用ナプキン2Aをくるんで、廃棄することができる。
【0036】
次いで、図9〜図11を参照して、本発明の生理用ナプキンの包装構造の第3の形態について説明する。
ここで、図9は、本発明の吸収性物品の包装構造の第3の形態としての生理用ナプキンの包装構造を示す斜視図であり、図10は、図9のx-x 断面図であり、図11は、包装材と生理用ナプキンとを一体に4つ折りにする態様を示す斜視図である。
尚、特に詳述しない点については、上述した第1の形態における説明が適宜適用される。
【0037】
図9〜11に示す本形態の包装構造1Bにおいては、上記生理用ナプキン2B及び上記包装材3Bは、それらの長手方向に、前方部24B,35B、後方部25B,36B、該前方部24B,35Bよりも前方に位置する前方端部26B,37B、及び該後方部25B,36Bよりも後方に位置する後方端部27B,38Bの4つに区分されており、上記巾狭部34Bは、上記包装材3Bにおける上記後方部36B及び上記後方端部38Bの左右両側縁部に設けられている。また、上記生理用ナプキン2Bと上記包装材3Bとは、一体に、肌当接面21Bに向けて、上記後方端部27B,38Bを上記後方部25B,36B上に折り重ね、該後方端部27B,38Bが折り重ねられた該後方部25B,36Bが上記前方部24B,35Bに折り重ねられており、更に該後方部25B,36Bが折り重ねられた該前方部24B,35B上に上記前方端部26B,37Bが折り重ねられている。そして、上記シール部11Bは、上記包装材3Bにおける、上記前方部35Bの左右両側縁部33aBと上記前方端部36Bの左右両側縁部33bBとを接着させて形成されている。
【0038】
また、上記包装材3Bにおける上記前方端部37Bの端縁、即ち一端縁31Bには、補助的封止手段としてタブテープ12Bが配されており、該タブテープ12Bにより上記一端縁31Bが封止されている。
【0039】
ここで、上記前方部24B,35B、上記後方部25B,36B、上記前方端部26B,37B、及び上記後方端部27B,38Bは、位置関係を明確にするために便宜上用いたものであり、4つ折りにする際に、3つの折曲部で区分される3つの領域を、上記タブテープが配されている側を前方端部とし、次いで、順次前方部、後方部及び後方端部としたものである。
【0040】
また、本形態においては、図7及び8に示すように、上記後方部36Bの全域において巾狭部34Bが設けられておらず、上記前方部35B側が切り欠かれずに残されている。従って、図9に示すように、この後方部36Bにおける切り欠かれていない部分も上記シール部11Bを形成している。
このような構成とすることにより、上記後方部36Bの全域に上記巾狭部34Bを設けた場合に比して、開封の操作性をより向上させることができ且つより衛生的に生理用ナプキン2Bを保存することができる。
尚、このような構成とする場合には、上記後方部36Bにおけるシールされる部分が、生理用ナプキン2Bを取り出す際における、開封・取り出しという一連の操作に影響を与えないようにする必要がある。このため、上記後方部36Bにおけるシールされる部分(切り欠かれずに残存する部分)の長さLBは、1〜30mmとするのが好ましい。
【0041】
また、本形態においては、図7及び8に示すように、上記後方部36Bの全域において巾狭部34Bが設けられておらず、上記前方部35B側が切り欠かれずに残されている。従って、図9に示すように、この後方部36Bにおける切り欠かれていない部分も上記シール部11Bを形成している。
このような構成とすることにより、上記後方部36Bの全域に上記巾狭部34Bを設けた場合に比して、開封の操作性をより向上させることができ且つより衛生的に生理用ナプキン2Bを保存することができる。
尚、このような構成とする場合には、上記後方部36Bにおけるシールされる部分が、生理用ナプキン2Bを取り出す際における、開封・取り出しという一連の操作に影響を与えないようにする必要がある。このため、上記後方部36Bにおけるシールされる部分(切り欠かれずに残存する部分)の長さLBは、1〜30mmとするのが好ましい。
【0042】
また、本形態の包装構造1Bは、上述した第1の形態の包装構造と同様に、上記折り畳み工程と上記シール部形成工程とを経て製造することができる。
【0043】
また、本形態の生理用ナプキンの包装構造1Bは、上述した第1の形態の包装構造と略同様にして使用に供することができる。
本形態の包装構造1Bは、就寝時用の生理用ナプキン等、製品長の長い吸収性物品に適したものである。
【0044】
次いで、図12〜図15を参照して、本発明の生理用ナプキンの包装構造の第4の形態について説明する。
ここで、図12は、本発明の吸収性物品の包装構造の第4の形態としての生理用ナプキンの包装構造を示す斜視図であり、図13は、図10のXIII-XIII 断面図であり、図14は、生理用ナプキンを、その非肌当接面が包装材3の内面に当接するように該包装材上に載置した態様を示す斜視図であり、図15は、包装材と生理用ナプキンとを一体に2つ折りにした後、ロール状に巻き込む態様を示す斜視図である。
尚、特に詳述しない点については、上述した第1の形態における説明が適宜適用される。
【0045】
図12〜15に示す本形態の生理用ナプキン2Cの包装構造1Cは、上記生理用ナプキン2C及び上記包装材3Cが、包装構造1Cの外周面を形成する外周面形成部24C,35Cと、内部に巻き込まれる巻き込み部25C,36Cとに区分されており、上記巾狭部34C,34Cは、上記巻き込み部36Cの左右両側縁部に設けられており、上記生理用ナプキン2Cと上記包装材3Cとは、一体に、肌当接面21C側に向けて、上記巻き込み部36Cにおいてロール状に巻き込まれており、上記シール部11Cは、上記包装材3Cにおける上記外周面形成部35Cの左右両側縁部33aCを、それぞれ2つ折りにして接着させて形成されている。
【0046】
また、本形態においては、図14に示すように、折曲部28Cで外周面形成部24C,35Cと巻き込み部25C,36Cとが区分されており、該巻き込み部36Cの全域において巾狭部34Cが設けられておらず、上記外周面形成部35C側が切り欠かれずに残されている。従って、図12に示すように、この後方部36Cにおける切り欠かれていない部分も上記シール部11Cを形成している。
このような構成とすることにより、開封の操作性をより向上させることができ且つより衛生的に生理用ナプキン2Cを保存することができる。
尚、このような構成とする場合には、上記巻き込み部36Cにおけるシールされる部分が、生理用ナプキン2Cを取り出す際における、開封・取り出しという一連の操作に影響を与えないようにする必要がある。このため、上記後方部36Cにおけるシールされる部分(切り欠かれずに残存する部分)の長さLCは、1〜20mmとするのが好ましい。
【0047】
また、上記生理用ナプキン2Cと上記包装材3Cとは、図15に示すように、それらを長手方向に略2等分し且つ上記巻き込み部25C,36Cに位置する折曲部26Cにて2つ折りに折り重ねられた後、該折曲部26Cからロール状に巻き込まれている。
そして、上記包装材3における外周面形成部35Cの端縁には、補助的封止手段としてのタブテープ12Cが設けられており、該タブテープ12Cにより一端縁31Cが封止されている。
【0048】
本形態の生理用ナプキン2の包装構造1Cは、上記タブテープ12Cを引き上げて上記シール部11Cを開封して、ロール状に巻き込まれた状態を解放することにより、上記の第1の形態と同様にして生理用ナプキン2Cを包装材3Cから容易に剥離させて生理用ナプキン2Cを使用し、さらに生理用ナプキン2Cの廃棄時には該包装材3Cで生理用ナプキン2Cをくるんで廃棄処理することができる。
【0049】
次いで、図16及び17を参照して、本発明の生理用ナプキンの包装構造の他の形態について説明する。
ここで、図16は、本発明の吸収性物品の包装構造の第5の形態としての生理用ナプキンの包装構造の幅方向断面図(図13相当図)であり、図17は包装材と吸収性物品とを一体に巻き込む態様を示す斜視図である。
尚、特に詳述しない点については、上述した図1〜8に示す形態における説明が適宜適用される。
【0050】
本形態の生理用ナプキンの包装構造1Dは、上記生理用ナプキン2D及び上記包装材3Dが、包装構造1Dの外周面を形成する外周面形成部24D,35Dと、内部に巻き込まれる巻き込み部25D,36Dとに区分されており、上記巾狭部34Dは、上記巻き込み部36Dの左右両側縁部に設けられており、上記生理用ナプキン2Dと上記包装材3Dとは、一体に、肌当接面側に向けて、上記巻き込み部25D,36Dからロール状に巻き込まれており、上記シール部11は、上記包装材3Dにおける上記外周面形成部35Dの左右両側縁部33aDを、それぞれ2つ折りにして接着させて形成されている。
そして、本形態においては、図16及び17に示すように、上記生理用ナプキン2Dと上記包装材3Dとは、上記巻き込み部25D,36D側の端部(他端部32D)からロール状に巻き込まれている。
この他の形態及び使用方法などは、上述した第4の形態と同じである。
【0051】
上記の第4及び第5の包装構造1C、1Dは、それぞれコンパクトに包装したい場合に有用なものである。
【0052】
尚、本発明の吸収性物品の包装構造は、上述した形態には何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上記巾狭部の形状は、長方形状とする必要はなく、円弧状など種々の形状とすることができる。また、上記巾狭部は、左右対称とする必要もない。
更に、上記巾狭部は、切り欠くことにより形成せずに、包装材を楕円状形状としたり、包装材の一端側の両側縁を斜めに切断して包装材全体として5角形状にするなどして形成してもよい。
【0053】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品の包装構造は、開封が容易で取り出し容易性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の形態の生理用ナプキンの包装構造を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のII-II 断面図である。
【図3】図3は、包装材上に生理用ナプキンを載置した状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、包装材と生理用ナプキンとを一体に折り込む状態を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明の吸収性物品の包装構造の第2の形態としての生理用ナプキンの包装構造を示す斜視図である。
【図6】図6は、図5のVI-VI 断面図である。
【図7】図7は、包装材の内面上に生理用ナプキンの非肌当接面が当接するように載置した状態を示す斜視図である。
【図8】図8は、包装材と生理用ナプキンとを一体に4つ折りに折り畳む態様を示す斜視図である。
【図9】図9は、本発明の吸収性物品の包装構造の第3の形態としての生理用ナプキンの包装構造を示す斜視図である。
【図10】図10は、図9のx-x 断面図である。
【図11】図11は、包装材と生理用ナプキンとを一体に4つ折りにする態様を示す斜視図である。
【図12】図12は、本発明の吸収性物品の包装構造の第4の形態としての生理用ナプキンの包装構造を示す斜視図である。
【図13】図13は、図10のXIII-XIII 断面図である。
【図14】図14は、生理用ナプキンを、その非肌当接面が包装材3の内面に当接するように該包装材上に載置した態様を示す斜視図である。
【図15】図15は、包装材と生理用ナプキンとを一体に2つ折りにした後、ロール状に巻き込む態様を示す斜視図である。
【図16】図16は、本発明の吸収性物品の包装構造の第5の形態としての生理用ナプキンの包装構造の幅方向断面図(図13相当図)である。
【図17】図17は、包装材と吸収性物品とを一体に巻き込む態様を示す斜視図である。
【図18】図18は、従来のナプキンの包装構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 包装構造
11 シール部
12 タブテープ
2 生理用ナプキン
21 肌当接面
22 非肌当接面
23 粘着部
24 前方部
25 中央部
26 後方部
3 包装材
31 一端
32 他端
33 側縁部
34 巾狭部
35 前方部
36 中央部
37 後方部

Claims (5)

  1. 吸収性物品とこれを個装する包装材とからなり、該吸収性物品の非肌当接面22側に設けられた粘着層23と該包装材の内面とを剥離自在に粘着させてなり、上記包装材の長手方向における左右両側縁部33の一部を接着させて設けられたシール部11により封止されている吸収性物品の包装構造であって、
    上記包装材の長手方向における左右両側縁部33には、左右一対の巾狭部34が設けられており、
    上記シール部11は、上記巾狭部34が設けられている部位以外の部位を接着して形成されており、
    上記吸収性物品2及び上記包装材3は、それらの長手方向に、前方部24,35、中央部25,36及び後方部26,37の3つに区分されており、
    上記巾狭部34は、上記包装材3における上記後方部37の左右両側縁部に設けられており、
    上記吸収性物品2と上記包装材3とは、一体に、上記中央部25,36上に上記後方部26,37、上記前方部24,35の順に、折り重ねられており、
    上記シール部11は、上記包装材3における、上記前方部35の左右両側縁部33aと上記中央部36の左右両側縁部33bとを接着させて形成されていることを特徴とする吸収性物品の包装構造。
  2. 吸収性物品2Bとこれを個装する包装材3Bとからなり、該吸収性物品2Bの非肌当接面22B側に設けられた粘着層23Bと該包装材3Bの内面とを剥離自在に粘着させてなり、上記包装材3Bの長手方向における左右両側縁部33Bの一部を接着させて設けられたシール部11Bにより封止されている吸収性物品の包装構造1Bであって、
    上記包装材3Bの長手方向における左右両側縁部33Bには、左右一対の巾狭部34Bが設けられており、
    上記シール部11Bは、上記巾狭部34Bが設けられている部位以外の部位を接着して形成されており、
    上記吸収性物品2B及び上記包装材3Bは、それらの長手方向に、前方部24B,35B、後方部25B,36B、該前方部24B,35Bよりも前方に位置する前方端部26B,37B及び該後方部25B,36Bよりも後方に位置する後方端部27B,38Bの4つに区分されており、
    上記巾狭部34Bは、上記包装材3Bにおける上記後方部36B及び上記後方端部38Bの左右両側縁部に設けられており、
    上記吸収性物品2Bと上記包装材3Bとは、一体に、肌当接面21Bに向けて、上記後方端部27B,38Bを上記後方部25B,36B上に折り重ね、該後方端部27B,38Bが折り重ねられた該後方部25B,36Bが上記前方部24B,35Bに折り重ねられており、更に該後方部25B,36Bが折り重ねられた該前方部24B,35B上に上記前方端部26B,37Bが折り重ねられており、
    上記シール部11Bは、上記包装材3Bにおける、上記前方部35Bの左右両側縁部33aBと上記前方端部36Bの左右両側縁部33bBとを接着させて形成されていることを特徴とする吸収性物品の包装構造。
  3. 吸収性物品2Aとこれを個装する包装材3Aとからなり、該吸収性物品2Aの非肌当接面22A側に設けられた粘着層23Aと該包装材3Aの内面とを剥離自在に粘着させてなり、上記包装材3Aの長手方向における左右両側縁部33Aの一部を接着させて設けられたシール部11Aにより封止されている吸収性物品の包装構造1Aであって、
    上記包装材3Aの長手方向における左右両側縁部33Aには、左右一対の巾狭部34Aが設けられており、
    上記シール部11Aは、上記巾狭部34Aが設けられている部位以外の部位を接着して 形成されており、
    上記吸収性物品2A及び上記包装材3Aは、それらの長手方向に、前方部24A,35A、後方部25A,36A、該前方部24A,35Aよりも前方に位置する前方端部26A,37A、及び該後方部25A,36Aよりも後方に位置する後方端部27A,38Aの4つに区分されており、
    上記巾狭部34Aは、上記包装材3Aにおける上記前方端部37A及び上記後方端部38Aの左右両側縁部に設けられており、
    上記吸収性物品2Aと上記包装材3Aとは、一体に、上記前方部24A,35A上に上記前方端部26A,37Aが折り重ねられており且つ上記後方部25A,36A上に上記後方端部27A,38Aが折り重ねられており、更に、該前方端部26A,37Aが折り重ねられた該前方部24A,35Aと該後方端部27A,38Aが折り重ねられた該後方部25A,36Aとが重ね合わされており、
    上記シール部11Aは、上記包装材3Aにおける、上記前方部35Aの左右両側縁部33aAと上記後方部36Aの左右両側縁部33bAとを接着させて形成されていることを特徴とする吸収性物品の包装構造。
  4. 吸収性物品2Cとこれを個装する包装材3Cとからなり、該吸収性物品2Cの非肌当接面側に設けられた粘着層と該包装材3Cの内面とを剥離自在に粘着させてなり、上記包装材3Cの長手方向における左右両側縁部33Cの一部を接着させて設けられたシール部11Cにより封止されている吸収性物品の包装構造1Cであって、
    上記包装材3Cの長手方向における左右両側縁部33Cには、左右一対の巾狭部34Cが設けられており、
    上記シール部11Cは、上記巾狭部34Cが設けられている部位以外の部位を接着して形成されており、
    上記吸収性物品2C及び上記包装材3Cは、包装構造1Cの外周面を形成する外周面形成部24C,35Cと、内部に巻き込まれる巻き込み部25C,36Cとに区分されており、
    上記巾狭部34Cは、上記巻き込み部36Cの左右両側縁部に設けられており、
    上記吸収性物品2Cと上記包装材3Cとは、一体に、上記巻き込み部36Cにおいてロール状に巻き込まれており、
    上記シール部11Cは、上記包装材3Cにおける上記外周面形成部35Cの左右両側縁部33aCを、それぞれ2つ折りにして接着させて形成されていることを特徴とする吸収性物品の包装構造。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の吸収製物品の製造方法であって、上記吸収性物品の非肌当接面22と上記包装材の内面とを当接させた後、該吸収性物品と該包装材とを一体に且つ上記巾狭部34が設けられている部位から順次折り畳む折り畳み工程と、
    折り畳まれた包装材における上記巾狭部34が設けられている部位以外の部位を接着して上記シール部11を形成するシール部形成工程とを具備することを特徴とする吸収性物品の包装構造の製造方法。
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