JP2003290283A - 衛生用製品 - Google Patents

衛生用製品

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JP2003290283A JP2003012179A JP2003012179A JP2003290283A JP 2003290283 A JP2003290283 A JP 2003290283A JP 2003012179 A JP2003012179 A JP 2003012179A JP 2003012179 A JP2003012179 A JP 2003012179A JP 2003290283 A JP2003290283 A JP 2003290283A
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sheet
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packaging
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収性物品の裏面を下着のクロッチ部に接着
する際に、吸収性物品の表面に不用意に指が触れないよ
うにする。 【解決手段】 吸収性物品2の表面が包装シート15に
面するように設置され、吸収性物品2の裏面2Bに設け
られた感圧接着剤層が離型シート16で覆われる。包装
シート15と離型シート16は固定部13で固定されて
連結されており、包装シート15は吸収性物品2の表面
に仮止め固定部で固定されている。包装シート15を開
き、離型シート16を剥がして吸収性物品2の裏面2B
を下着のクロッチ部に接着させ、その後に包装シート1
5を吸収性物品2の表面2Aから離脱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理用ナプキンや
おりもの吸収シート、あるいは尿失禁用パッドなどのよ
うに、下着のクロッチ部に接着して着用する吸収性物品
が、包装シートによって個別に包装されている衛生用製
品に関する。
【0002】
【従来の技術】生理用ナプキンなどの吸収性物品は、液
透過性の表面層と、液不透過性の裏面層および、前記表
面層と前記裏面層との間に設けられた液吸収層を有する
構造である。前記裏面層の外面には感圧接着剤層が設け
られ、前記裏面層を前記感圧接着剤層で下着のクロッチ
部に接着し、位置ずれを防止できるようにして着用する
のが一般的である。
【0003】前記吸収性物品は、1個ずつ包装シートで
個別に包装されている。この個別の包装製品は例えば以
下の特許文献1などに開示されている。
【0004】前記特許文献1に開示されている包装製品
では、吸収性物品の裏面シートの外面に設けられた接着
剤層が剥離ライナーで保護されており、前記剥離ライナ
ーは包装シートに接着されている。そして、前記吸収性
物品と剥離ライナーおよび包装シートは、前記吸収性物
品の液体透過性の表面シートが内向きとなるように折り
畳まれて、外側が包装シートで包まれている。
【0005】前記包装製品において、吸収性物品を取り
出すときには、前記包装シートを剥がし、このとき裏面
シートに設けられた接着剤層を剥離ライナーから離す。
そして、吸収性物品の裏面シートを下着のクロッチ部に
向け、前記接着剤層を下着のクロッチ部に接着させる。
【0006】また、以下の特許文献2、特許文献3およ
び特許文献4には、包装シートに剥離層が形成されて、
吸収性物品の裏面シートに設けられた接着剤層が前記剥
離層に接着されるとともに、前記包装シートで、吸収性
物品の表面シート側と裏面シート側の双方が覆われた状
態で、吸収性物品と包装シートとが一緒に折り畳まれた
包装製品が開示されている。
【0007】
【特許文献1】特開2000−5227号公報
【特許文献2】実開平6−75446号公報
【特許文献3】実開平7−39820号公報
【特許文献4】特開平9−285486号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特許文献
1に記載の包装製品では、包装シートを開封して接着剤
層を剥離ライナーから剥がし、接着剤層を下着のクロッ
チ部に接着させるまでの間に、吸収性物品の表面シート
が剥き出しのままである。そのため、開封のときに前記
表面シートに指が触れることが多い。また、前記接着剤
層を下着のクロッチ部にしっかり接着固定するために、
前記表面シートに手を当てて吸収性物品を下着に押さえ
つけるようにして着用することも多い。
【0009】同様に、前記特許文献2,3,4に記載の
ものは、包装されている段階では、吸収性物品の裏面シ
ートと表面シートの双方が包装シートで覆われている
が、この包装シート自体に剥離層が形成されているた
め、裏面シートに設けられた接着剤層を前記剥離層から
剥がすと、吸収性物品と包装シートとが完全に分離され
てしまう。したがって、前記のように裏面シートに設け
られた接着剤層をクロッチ部に接着させる際に、表面シ
ートに手を触れざるを得ない。
【0010】しかし、吸収性物品の表面シートは性器に
直接に触れるものであるため、清潔感を維持したいとい
う思考が働くのが通常であり、前記表面シートを指で直
接に触れることに抵抗を感じることが多い。また、吸収
性物品を下着に装着するときに、事前に手を洗うと、濡
れた指が前記表面シートに触れることになるが、指に付
着した水分が吸収性物品の表面シートに触れることも不
衛生に感じることがある。
【0011】また、最近は生理用ナプキンやおりもの吸
収シートを水解性の素材で形成することが考えられてい
るが、水解性素材で形成された吸収性物品に、水で濡れ
た指が触れて、吸収性物品に水分が与えられると、表面
シートやバックシートの強度が低下する心配がある。ま
た水解性の吸収性物品では下着に対面する接着剤として
水膨潤性のものが使用されるため、指から水が与えられ
ると、前記接着剤が膨潤し、その結果、吸収性物品と下
着との接着力が低下する問題もある。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、包装シートを剥がすときに、表面層に直接に指を
触れることなく吸収性物品を下着のクロッチ部に接着す
ることができる衛生用製品を提供することを目的として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、受液側に向く
表面層、および外面に感圧接着剤層が設けられた裏面層
を有する吸収性物品と、前記吸収性物品を包む包装シー
トとを有する衛生用製品において、前記包装シートは第
1の表面と第2の表面を有しており、前記吸収性物品の
前記表面層の少なくとも一部が前記包装シートの第1の
表面に対面し、前記吸収性物品の前記感圧接着剤層が離
型シートで覆われた状態で、前記包装シートの前記第2
の表面が外側に現れるように、前記吸収性物品が前記包
装シートで包装されていることを特徴とするものであ
る。
【0014】この衛生用製品では、包装シートを展開
し、前記離型シートを剥がした状態で、吸収性物品の表
面層の少なくとも一部が包装シートで覆われているた
め、包装シートを介して表面層に触れながら吸収性物品
を下着に装着でき、指が表面層に直接に触れにくくな
る。
【0015】この場合に、前記吸収性物品の前記表面層
に、前記包装シートが仮止め固定手段により分離可能に
固定されていることが好ましい。この構成では、吸収性
物品を下着に装着するときに、表面層が包装シートで覆
われた状態を維持でき、表面層に指が直接触れるのを防
止しやすい。また仮止め固定であるため、吸収性物品が
下着に装着された後に、包装シートを表面層から簡単に
外すことができる。
【0016】さらに、前記包装シートと前記離型シート
とが連結されているものが好ましい。
【0017】この場合、離型シートを接着剤層から剥が
し、接着剤層を下着のクロッチ部に接着し、さらに表面
層から包装シートを剥がした後に、離型シートと包装シ
ートとを繋がったままの状態で取り扱うことができ、離
型シートと包装シートの剥離処理および廃棄が容易であ
る。
【0018】また前記構成では、前記吸収性物品は、縦
方向に延びる両側縁部から外側へ延びる対を成すウイン
グ部を有し、各ウイング部の裏面に第2の感圧接着剤層
が設けられており、各ウイング部が折り曲げられ前記離
型シートの上に重ねられて、前記第2の感圧接着剤層が
前記離型シートに接着されているものとすることも可能
である。
【0019】この構成では、前記離型シートで、第2の
感圧接着剤層を保護することができる。
【0020】また、本発明は、受液側に向く表面層およ
び前記表面層と逆側を向く裏面層を有する吸収性物品
と、前記吸収性物品を包む包装シートとを有する衛生用
製品において、前記吸収性物品の前記表面層に、前記包
装シートが仮止め固定手段により分離可能に固定され
て、前記吸収性物品が前記包装シートで包装されている
ことを特徴とするものとして構成できる。
【0021】さらに本発明は、受液側に向く表面層、お
よび外面に感圧接着剤層が設けられた裏面層を有する吸
収性物品と、前記吸収性物品を包む包装シートとを有す
る衛生用製品において、前記包装シートは第1の表面と
第2の表面を有し、前記第1の表面の少なくとも一部に
剥離処理部が設けられており、前記吸収性物品の前記感
圧接着剤層が前記包装シートの前記剥離処理部に接着さ
れ、前記表面層の少なくとも一部が保護シートで覆われ
た状態で、前記包装シートの前記第2の表面が外側に現
れるように、前記吸収性物品が前記包装シートで包装さ
れていることを特徴とするものである。
【0022】この衛生用製品では、包装シートを吸収性
物品から剥がしたときに、吸収性物品の表面層の少なく
とも一部が保護シートで保護されている。よって保護シ
ートで保護した状態で、吸収性物品を下着のクロッチ部
に接着させることができる。
【0023】この場合も、前記吸収性物品の前記表面層
に、前記保護シートが分離可能な仮止め固定手段により
固定されていることが好ましい。また、包装シートと保
護シートとが連結されていることが好ましい。
【0024】さらに、本発明は、受液側に向く表面層お
よび前記表面層と逆側を向く裏面層を有する吸収性物品
と、前記吸収性物品を包む包装シートとを有する衛生用
製品において、前記吸収性物品の前記表面層に、保護シ
ートが仮止め固定手段により分離可能に固定されて、前
記吸収性物品が前記包装シートで包装されていることを
特徴とするものとして構成できる。
【0025】また、本発明は、受液側に向く表面層およ
び前記表面層と逆側を向く裏面層を有する吸収性物品
と、前記吸収性物品を包む包装シートとを有する衛生用
製品において、前記包装シートは第1の表面と第2の表
面を有し、前記包装シートは第1の表面が前記吸収性物
品の表面層および裏面層に対面するように折られて、前
記表面層に包装シートが仮止め固定手段により分離可能
に固定されており、前記包装シートの前記第2の表面が
外側に現れるように、前記吸収性物品が前記包装シート
で包装されていることを特徴とするものである。
【0026】この衛生用製品では、1枚の包装シート
で、表面層と裏面層の双方を保護することができる。
【0027】この場合も、前記包装シートが、前記吸収
性物品の前記表面層に仮止め固定手段により分離可能に
固定されているため、吸収性物品を下着に装着するとき
に、表面層が包装シートで覆われた状態を維持できる。
【0028】前記発明においても、前記吸収性物品の前
記裏面層の外面に感圧接着剤層が設けられ、前記包装シ
ートの前記第1の表面の少なくとも一部に剥離処理部が
設けられており、前記感圧接着剤層が前記剥離処理部に
接着されているものとして構成できる。あるいは包装シ
ートとは別個に離型シートが設けられているものであっ
てもよい。
【0029】さらに、前記包装シートの前記表面層を覆
う部分と前記裏面層を覆う部とが、前記吸収性物品を挟
むことなくシールされているものとして構成できる。こ
の構成では、吸収性物品が折り畳まれることなく、包装
シートで包装されたものとして構成できる。
【0030】また、前記吸収性物品および包装シートが
折り畳まれまたは丸められた状態で、前記吸収性物品の
両側へ突出している前記包装シートがシールされている
ものとすることが可能である。
【0031】この場合に、最も外側に現れる包装シート
の端部と、この端部の下側に位置する前記包装シートの
外面とが剥離可能に止められているものとすることが可
能である。例えば、感圧接着剤層を有するテープで止め
られ、またはホットメルト型接着剤やヒートシールなど
で止められる。
【0032】前記シール部を形成することにより、折り
畳んだ状態または丸められた状態での吸収性物品が、包
装シートから脱落しにくくなる。また、包装シートの内
部に外部からの埃等が進入しにくい。ただし、本発明で
は、前記包装シートがシールされていないものであって
もよい。特に、吸収性物品の裏面の感圧接着剤層が包装
シートの剥離処理部に接着されているもの、または包装
シートが吸収性物品の表面層に仮止め固定手段により固
定されているものでは、前記シールを設けなくても、吸
収性物品が包装シートから脱落しにくくなる。
【0033】また、前記吸収性物品、前記包装シート、
および前記離型シートや保護シートが、水解性素材で形
成されているものであってもよい。
【0034】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0035】本発明の衛生用製品は、吸収性物品が包装
シートにより個別に包装されたものである。吸収性物品
は、生理中の女性が使用する生理用ナプキン、女性が使
用するおりもの吸収シートまたはパンティライナー、女
性または男性の軽度の失禁用患者が使用する尿失禁用パ
ッドなどであり、いずれも液を吸収する能力を有する。
【0036】図1は本発明の第1の実施の形態の衛生用
製品を示す斜視図、図2(A)(B)および図3(A)
(B)は前記衛生用製品を折り畳む過程を示す斜視図、
図4は図2(A)に示すIV−IV線で切断した断面
図、図5は図3(A)に示すV−V線で切断した断面図
である。なお、図4と図5は、それぞれ厚みを誇張して
示している。
【0037】第1の実施の形態の衛生用製品1は、図3
(A)(B)に示すように包装シートで包まれたもので
ある。図1ないし図3は、前記衛生用製品1を形成する
過程を示し、図1と図4は、衛生用製品1が展開された
状態を示している。
【0038】この衛生用製品1は、吸収性物品2と包装
シート15および離型シート16とを有している。
【0039】前記吸収性物品2は、受液側となる表面2
Aと、下着のクロッチ部に対面する裏面2Bとを有して
いる。図1と図2および図4では、前記表面2Aが下向
きで裏面2Bが上向きとなるように図示されている。図
4に示すように、前記吸収性物品2は、表面2Aに表面
層3が設けられ、裏面2Bに裏面層4が設けられてお
り、前記表面層3と裏面層4との間に液吸収層5が介在
している。前記表面層3と裏面層4は同じ大きさで、前
記液吸収層5は、前記表面層3および裏面層4よりもや
や小さい。そして、前記液吸収層5の外周縁よりも外周
の領域6において、前記表面層3と前記裏面層4とがホ
ットメルト型接着剤により接着されている。
【0040】前記吸収性物品2の表面層3は、液透過性
で且つ少なくとも熱可塑性樹脂を含む熱融着可能なもの
であり、この実施の形態では、前記表面層3が、レーヨ
ン繊維とポリエステル繊維およびポリプロピレン繊維と
で形成された液透過性のスパンレース不織布で形成され
ている。または、前記表面層3を、ポリエチレンフィル
ムなどに多数の液透過孔が形成されたもので形成するこ
とが可能である。前記裏面層4は液不透過性であり、例
えばポリエチレンシートで形成されている。また液吸収
層5は、粉砕パルプの層、または粉砕パルプと高吸収性
ポリマーとの混合物の層である。またはエアーレイドパ
ルプ、複数枚のティッシュなどで形成された薄型のもの
であってもよい。
【0041】また、前記吸収性物品2が、パンティライ
ナーのように、吸収すべき液の量が少なくても構わない
ものである場合には、前記液吸収層5を設けずに、表面
層3で液を吸収できるものとしてもよい。この場合、前
記表面層3は、液吸収可能なシートで、例えばパルプ、
コットン、レーヨン繊維などで形成された不織布などで
形成される。
【0042】図1と図4に示すように、前記吸収性物品
2の前記裏面層4の外面には、感圧接着剤層7が設けら
れている。この感圧接着剤層7は、吸収性物品2の縦方
向に延びる所定幅の帯状に塗工されており、この感圧接
着剤層7は、吸収性物品2の幅方向に間隔を開けて複数
条設けられている。この感圧接着剤層7は、ゴム系接着
剤やアクリル系接着剤などである。
【0043】前記離型シート16は、前記吸収性物品2
に向けられる第1の表面16aが剥離処理面であり、前
記第1の表面16aと逆側に向く第2の表面16bが、
剥離処理が成されていない非離型面である。前記離型シ
ート16の基材は、ポリエチレンシートまたはポリプロ
ピレンシート、あるいは紙材、または紙材とポリエチレ
ンやポリエステルなどの樹脂シートとのラミネート材な
どである。前記第1の表面16aでは、前記基材の表面
にシリコーン樹脂やフッ素樹脂などの剥離処理剤が塗布
されている。
【0044】前記離型シート16は、少なくとも前記感
圧接着剤層7を覆うことができる大きさであればよい。
図1に示す実施の形態では、前記離型シート16の幅寸
法Waが、吸収性物品2の感圧接着剤層7が設けられて
いる領域の幅寸法W2よりも大きく、吸収性物品2の幅
寸法W1よりも小さい。また、離型シート16の縦方向
の寸法Laは、吸収性物品2の縦方向の寸法L1とほぼ
一致している。あるいは、前記離型シート16が前記吸
収性物品2よりも大きい面積を有するものであってもよ
い。
【0045】包装シート15は、少なくとも熱可塑性樹
脂を含むシートであり、この実施の形態では、ポリエチ
レンフィルムが使用されている。あるいは、ポリエチレ
ン繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維の少な
くとも1つで形成された不織布であってもよい。不織布
としては、スパンボンド不織布、またはスパンボンド不
織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布の順
に積層された積層体などで形成することができる。
【0046】第1の実施の形態では、前記包装シート1
5は、前記吸収性物品2よりも充分に大きい面積を有し
ており、包装シート15の幅寸法Wbは吸収性物品2の
幅寸法W1の1.05〜1.3倍であり、包装シート1
5の縦方向の寸法Lbは、吸収性物品2の縦方向の寸法
L1の1.2〜1.8倍の範囲である。
【0047】前記包装シート15の2つの表面のうち、
吸収性物品2に対面する側が第1の表面15aであり、
前記第1の表面15aと逆側が第2の表面15bであ
る。
【0048】前記吸収性物品2を包装シート15で包装
する工程では、吸収性物品2の裏面2Bに現れている感
圧接着剤層7が離型シート16で覆われる。このとき離
型シート16の剥離処理が施されている第1の表面16
aが前記感圧接着剤層7に接着される。
【0049】図2(A)に示すように、吸収性物品2の
表面2Aが包装シート15に向けられた状態で、包装シ
ート15の第1の表面15aに吸収性物品2が設置され
る。このとき、包装シート15は、吸収性物品2の一方
の端部2Dから所定寸法突出する第1の延出部15A
と、他方の端部2Eから所定寸法突出する第2の延出部
15B、および吸収性物品2の左右両側縁部からそれぞ
れ所定寸法突出する側方延出部15D,15Dを有す
る。
【0050】図4に示すように、前記包装シート15
は、前記吸収性物品2の表面2Aの一部において、仮止
め固定部8で容易に分離できるように固定されている。
この仮止め固定部8では、前記吸収性物品2の表面層3
と包装シート15とがソニックシール手段により溶着さ
れている。あるいは、ヒートシールであってもよいし、
ニードリングにより表面層3と包装シート15とを掛止
させたものであってもよい。またはホットメルト型接着
剤などを用いた接着であってもよい。あるいは表面層3
と包装シート15とが両面接着テープで接着されていて
もよい。
【0051】図4に示すように、前記仮止め固定部8
は、吸収性物品2の表面2Aにおいて端部に近い位置に
形成されていることが好ましく、この実施の形態では、
前記仮止め固定部8が、吸収性物品2の前後方向の一方
の端部2Dの内側で且つ前記端部2Dの近傍において、
液吸収層5よりも外側の領域に設けられている。
【0052】ただし、前記仮止め固定部8が、前記液吸
収層5が設けられた部分の表面に設けられていてもよ
い。この場合、前記仮止め固定部8の位置や大きさによ
っては、液の透過または吸収性を阻害したり、仮止め固
定部8を形成する際の溶着や接着による表面層3の状態
の悪化、および前記溶着や接着部による着用感の悪化と
皮膚や粘膜への刺激が発生しやすくなるおそれもある。
このような悪影響を避けるために、前記仮止め固定部8
は表面層3の中央部からなるべく外れた位置に形成し、
また仮止め固定部8の面積をなるべく小さくすることが
好ましい。
【0053】また、前記仮止め固定部8において、包装
シート15を吸収性物品2から分離するのに要する力
が、前記離型シート16を感圧接着剤層7から剥がすの
に要する力よりも大きいことが必要である。すなわち、
包装シート15を保持して離型シート16を感圧接着剤
層7から剥がすときに、前記仮止め固定部8において包
装シート15が吸収性物品2から分離しないことが必要
である。
【0054】また、仮止め固定部8において包装シート
15と吸収性物品2とが容易に分離することなく、包装
シート15を吸収性物品2から剥がしたときに表面層3
に破壊が生じないようにするために、例えば、前記仮止
め固定部8をソニックシールにより形成し、その大きさ
を5mm×1mmとし、これを3箇所形成したものが好
ましく使用できる。
【0055】このように仮止め固定部8が複数箇所設け
られているときには、この包装シート15を25mm幅
に切断して、吸収性物品2の表面2Aに対して、180
度の方向へ500mm/minの速度で引き剥がしたと
きに包装シート15に作用する力の最大値である剥離強
度が、0.38〜3.2Nの範囲であることが好まし
い。
【0056】したがって、前記離型シート16と感圧接
着剤層7との剥離強度は、25mm幅あたり0.33N
以下であることが好ましい。
【0057】また、前記仮止め固定部8の面積が大きす
ぎると、前記表面層3が破壊されるおそれがある。その
ため、吸収性物品2の面積に対する前記仮止め固定部8
の面積の占有率が、10%以下であることが好ましく、
さらに好ましくは3%以下である。
【0058】図2(A)に示すように、包装シート15
の第2の延出部15Bが折り返され、包装シート15の
第1の表面15aが、離型シート16の第2の表面(非
剥離処理面)16bに対面した状態で、包装シート15
と離型シート16とが固定部13において固定されてい
る。前記固定部13は、ホットメルト型接着剤を用いた
接着や、ヒートシールなどであり、包装シート15と離
型シート16は容易に分離できないように連結されてい
る。
【0059】なお、図の実施の形態とは逆に、離型シー
ト16の一部が吸収性物品2の表面2A側に折り曲げら
れ、離型シート16の一部が包装シート15の第2の表
面15bに接着されたものであってもよい。
【0060】前記仮止め固定部8および固定部13が形
成された状態で、吸収性物品2、離型シート16および
包装シート15が、吸収性物品2を幅方向に横断する第
1の折り線A−Aによって折られる。このときの折り曲
げ方向は、吸収性物品2の裏面2Bどうしが対面する向
きであり、包装シート15の第2の表面15bが外側に
現れる向きである。第1の折り線A−Aで折られた状態
が図2(B)に示されている。
【0061】さらに、吸収性物品2、離型シート16お
よび包装シート15が、図2(B)に示す第2の折り線
B−Bによって折り曲げられる。このときも、吸収性物
品2は裏面2Bが内側へ向くように折られ、包装シート
15の第2の表面15bが外側へ現れる向きで折られ
る。その結果、図3(A)および図5に示すように、包
装シート15の第1の延出部15Aが、既に折られてい
る包装シート15の第2の表面15bに重ねられ、吸収
性物品2、離型シート16および包装シート15から成
る積層体が3層重ねとなるように折り畳まれる。
【0062】前記包装シート15の第2の表面15bに
は、リードテープ12の固定部12aが接着やヒートシ
ールにより固定されている。前記リードテープ12は、
包装シート15の端縁部15dを越えて外側に延び、そ
の部分に感圧接着剤層12bが設けられ、それよりも先
の部分に感圧接着剤層12bを有しないつまみ代12c
が設けられている。
【0063】図3(A)に示す折り畳み状態で、一方の
端縁部15dを越えて延びるリードテープ12が、感圧
接着剤層12bを介してその下に位置する包装シート1
5の第2の表面15bに接着される。
【0064】ただし、前記リードテープ12の代わり
に、端縁部15dを越えて外側に延びる部分の全長に前
記感圧接着剤層12bが設けられて、前記つまみ代12
cを有しない粘着テープによって固定されていてもよ
い。または前記リードテープ12または粘着テープを設
けずに、包装シート15の端縁部15dの近傍をその下
に位置する包装シート15の第2の表面15bにホット
メルト型接着剤やヒートシールにより剥離可能に固定し
てもよい。
【0065】さらに、図3(B)に示すように、吸収性
物品2の両側縁部から突出している包装シート15の側
方延出部15Dにおいて、包装シート15どうしがヒー
トシール、ソニックシールにてシールされて側方シール
部14,14が形成される。または、前記包装シート1
5どうしが、加熱エンボスで加工されることで前記側方
シール部14,14が形成されてもよい。
【0066】この第1の実施の形態では、図3(B)に
示すように前記側方シール部14,14が形成されるこ
とで、衛生用製品1が完成する。
【0067】ただし、前記側方シール部14,14を形
成せず、図3(A)に示すようにリードテープ12で止
められたものを、衛生用製品として完成させてもよい。
【0068】次に,図3(B)に示す第1の実施の形態
の衛生用製品1を開封して吸収性物品2を下着のクロッ
チ部の内側に固定する手順を説明する。
【0069】まず、図3(B)に示す衛生用製品1のリ
ードテープ12の感圧接着剤層12bが設けられた部分
をその下の包装シート15から剥がし、さらに側方シー
ル部14,14において包装シート15どうしを分離さ
せながら、吸収性物品2と離型シート16および包装シ
ート15を図2(B)から図2(A)に示す手順にした
がって展開させる。
【0070】図2(B)の状態または図2(A)の状態
において、離型シート16を吸収性物品2の裏面2Bに
設けられた感圧接着剤層7から剥離する。剥離された離
型シート16は、固定部13を介して包装シート15に
連結されたままの状態となる。
【0071】次に、吸収性物品2の裏面2Bに現れてい
る感圧接着剤層7を下着のクロッチ部の内面に接着す
る。この間、吸収性物品2の表面2Aに、包装シート1
5が仮止め固定部8により仮止めされて、吸収性物品2
の表面層3が包装シート15で覆われているため、前記
表面層3に指が直接触れることを避けることができる。
【0072】また、感圧接着剤層7が下着のクロッチ部
に接着されたときに、包装シート15を介して吸収性物
品2をクロッチ部に押し付けることができ、吸収性物品
2の表面層3に直接に手や指が触れることなく、吸収性
物品2をクロッチ部に確実に固定することができる。
【0073】吸収性物品2を下着のクロッチ部に接着さ
せた後に、包装シート15を吸収性物品2の表面2Aか
ら剥がし、仮止め固定部8における固定を解除させて、
包装シート15を吸収性物品2から分離する。このと
き、包装シート15と離型シート16とが固定部13を
介して連結されているため、包装シート15と離型シー
ト16とを繋がった状態で廃棄することができる。
【0074】なお、前記固定部13は必須のものではな
く、離型シート16と包装シート15とが連結されてい
ないものであってもよい。この場合には、離型シート1
6を感圧接着剤層7から剥離した時点で、この離型シー
ト16のみを廃棄する。
【0075】この場合に、包装シート15に第2の延出
部15Bが設けられておらず、吸収性物品2の他方の端
部2Eが包装シート15よりも外側へ突出していてもよ
い。すなわち、前記包装シート15が必ずしも吸収性物
品2の表面2Aの全面を覆っている必要はなく、前記表
面2Aの少なくとも一部を覆っていれば、吸収性物品2
を下着のクロッチ部に装着するときに前記表面2Aを保
護することができる。この明細書での「表面層3の少な
くとも一部を覆う」とは、表面2Aの面積の50%以上
を覆うことを意味し、覆う面積は好ましくは70%以
上、さらに好ましくは90%以上であり、表面2Aの全
面を覆うことが最も好ましい。
【0076】また、図の実施の形態では、仮止め固定部
8が吸収性物品2の一方の端部2Dの近傍に設けられて
いるが、この仮止め固定部8が吸収性物品2の表面2A
の複数箇所に設けられていてもよい。例えば、仮止め固
定部8が、吸収性物品2の一方の端部2Dの近傍と他方
の端部2Eの近傍に設けられていると、吸収性物品2の
表面2Aが包装シート15で覆われた状態を維持しやす
い。また、これらの変形例は、以下第2の実施の形態以
降の各実施の形態においても適用可能である。
【0077】次に、図6ないし図8は本発明の第2の実
施の形態の衛生用製品を示している。図6は、吸収性物
品と離型シートと包装シートとが分離した状態を示す斜
視図、図7(A)は吸収性物品が包装シートに設置され
た状態を示す斜視図、図7(B)は第1の折り線で折ら
れた状態を示す斜視図、図8は図7(A)のVIII−
VIII線で切断した断面図である。
【0078】なお、第2の実施の形態以降の各実施の形
態においては、図1ないし図5に示した実施の形態と同
じ部分には同じ符号を付してその詳しい説明を省略す
る。
【0079】第2の実施の形態の衛生用製品は、吸収性
物品20と離型シート16Aおよび包装シート15を有
している。
【0080】前記吸収性物品20は、表面層3と裏面層
4および液吸収層5を有しているものであるが、その両
側縁部から両側方に突出する一対のウイング部20D,
20Dが一体に形成されている。吸収性物品20の裏面
20Bに設けられた前記裏面層4には、図1に示したの
と同じ帯状に塗工された感圧接着剤層7が設けられてお
り、さらにウイング部20D,20Dの裏面では、前記
裏面層4の外面に第2の感圧接着剤層21,21が設け
られている。
【0081】離型シート16Aは、吸収性物品20に向
けられる第1の表面16aと、外側に向けられる第2の
表面16bを有しているが、第1の表面16aと第2の
表面16bの双方の面に、シリコーン樹脂やフッ素樹脂
などの剥離処理剤が塗工されており、第1の表面16a
と第2の表面16bの双方が剥離処理面とされている。
【0082】離型シート16Aは、前記感圧接着剤層7
を覆うことができ、且つ第2の感圧接着剤層21,21
を覆うことのない大きさである。図6の実施の形態で
は、前記離型シート16Aの幅寸法Waが、ウイング部
20D,20Dを除く、吸収性物品2の幅寸法よりもわ
ずかに小さくなっている。
【0083】図7(A)および図8に示すように、前記
離型シート16Aの第1の表面16aを感圧接着剤層7
に接着させた状態で、ウイング部20D,20Dを離型
シート16Aの第2の表面16bに向けて折り返し、ウ
イング部20D,20Dに設けられた第2の感圧接着剤
層21,21を離型シート16Aの第2の表面16bに
接着する。
【0084】その後の折り畳みおよび封止手順は、図1
ないし図5に示した第1の実施の形態と同じである。す
なわち、吸収性物品20は表面20Aが包装シート15
の第1の表面15aに対面するように設置され、包装シ
ート15と吸収性物品20の表面20Aとが、仮止め固
定部8において分離可能に固定され、また包装シート1
5と離型シート16Aとが固定部13において固定され
る。
【0085】そして、吸収性物品20、離型シート16
Aおよび包装シート15が、第1の折り線A1−A1と
第2の折り線B1−B1で折られて、包装シート15の
第2の表面15bが外側に現れるように折り畳まれる。
ただし、図7(A)(B)に示すように、この実施の形
態では、前記第1の折り線A1−A1と第2の折り線B
1−B1が、前記ウイング部20D,20Dにかからな
い位置に設定される。
【0086】さらに、吸収性物品20、離型シート16
Aおよび包装シート15が、図3(A)に示すのと同様
に折り畳まれてリードテープ12により封止され、さら
に必要に応じて側方シール部14,14が形成される。
【0087】第2の実施の形態の衛生用製品を着用する
手順は、吸収性物品20、離型シート16Aおよび包装
シート15を図7(A)の状態に展開し、ウイング部2
0D,20Dに設けられた第2の感圧接着剤層21,2
1を離型シート16Aの第2の表面16bから剥がし、
さらに離型シート16Aを感圧接着剤層7から剥離す
る。そして、包装シート15で表面20Aが覆われた状
態のまま、感圧接着剤層7を介して吸収性物品20を下
着のクロッチ部に接着し、さらにウイング部20D,2
0Dをクロッチ部の両側縁部から下着の外面に巻きつけ
て、第2の感圧接着剤層21,21を介してウイング部
20D,20Dを下着の外面に接着する。その後に、包
装シート15を吸収性物品20の表面20Aから離脱さ
せる。
【0088】図9ないし図11は本発明の第3の実施の
形態の衛生用製品を示すものであり、図9は吸収性物品
と保護シートおよび包装シートを示す斜視図、図10
(A)(B)は、吸収性物品と保護シートおよび包装シ
ートを折り畳む手順を示す斜視図、図11は図9のXI
−XI線の断面図である。
【0089】第3の実施の形態の衛生用製品では、吸収
性物品2が、図1ないし図5に示す実施の形態と実質的
に同じである。
【0090】図9に示すように、第3の実施の形態で
は、前記吸収性物品2が、その裏面2Bが、包装シート
31の第1の表面31aに向けられて設置される。ただ
し、前記包装シート31の第1の表面31aの少なくと
も前記感圧接着剤層7に接する領域は剥離処理部となっ
ている。
【0091】本明細書での剥離処理部は、感圧接着剤層
7が容易に剥離できるものであるならばどのような構成
であってもよく、例えば包装シート31の第1の表面3
1aの少なくとも前記感圧接着剤層7を覆う部分に、シ
リコーン樹脂やフッ素樹脂などの剥離処理剤が塗布され
ていてもよい。あるいは、基材の一方の面に前記シリコ
ーン樹脂やフッ素樹脂などの剥離処理剤が塗布された離
型シートを用い、前記基材の他方の面が、前記包装シー
ト31の第1の表面31aに接着剤で固定されているも
のあってもよい。
【0092】この実施の形態での前記包装シート31
は、基材の第1の表面31aに、剥離処理剤が塗布され
たものが使用されている。例えば、前記基材がスパンボ
ンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織
布の順で積層された不織布であり、その表面にポリエチ
レン樹脂が塗工され、さらにその表面にシリコーンが塗
工されたものである。また、基材がポリエチレンシート
であり、その表面にシリコーンが塗布されたもの、また
は紙材の表面にポリエチレン樹脂が塗工され、さらにそ
の表面にシリコーンが塗工されたものであってもよい。
【0093】また、図9に示す実施の形態では、包装シ
ート31が吸収性物品2よりも大きい面積を有し、吸収
性物品2が設置された状態で、前後端部31dと31e
が吸収性物品2の前後の端部2Dと2Eよりも外側に延
出し、両側端部31f,31fが吸収性物品2の両側縁
部よりも外側へ延出している。ただし、包装シート31
は、一方の端部31dおよび両側端部31f,31fが
吸収性物品2よりも外側に延出し、吸収性物品2の端部
2Eが包装シート31の端部31eから突出するように
してもよい。
【0094】保護シート32は、吸収性物品2の表面2
Aの少なくとも一部を覆う大きさである。ただし、図9
の実施の形態では、前記保護シート32が吸収性物品2
の表面2Aの面積よりも大きく、前記表面2Aの全面が
前記保護シート32で覆われるようになっている。
【0095】前記保護シート32は、少なくとも熱可塑
性樹脂を含んで熱融着が可能なシートであり、ポリエチ
レンシート、またはポリエチレン繊維、ポリプロピレン
繊維、ポリエステル繊維の少なくとも1つを含む不織布
で形成される。
【0096】図11に示すように、前記保護シート32
は、吸収性物品2の表面2Aの一部に、仮止め固定部3
8により分離可能に固定されている。この仮止め固定部
38は、前記第1の実施の形態および第2の実施の形態
と同様に、ソニックシールなどで形成されている。
【0097】吸収性物品2の裏面2Bに設けられた感圧
接着剤層7が、包装シート31の第1の表面31aの剥
離処理部に接着され、吸収性物品2の表面2Aが前記保
護シート32で覆われた状態で、吸収性物品2、保護シ
ート32および包装シート31が、第1の折り線A2−
A2で折られて、図10(A)の状態に畳まれる。さら
に第2の折り線B2−B2で折られ、図10(B)の状
態となり、包装シート31の第2の表面31bが外側に
向けられた状態となる。そして包装シート31がリード
テープ12で止められ、必要に応じて、図3(B)に示
したような側方シール部14,14が形成される。
【0098】第3の実施の形態の衛生用製品において、
吸収性物品2を着用する手順は、図10(B)の包装状
態からリードテープ12を剥がして、吸収性物品2と保
護シート32および包装シート31を展開する。そし
て、包装シート31を吸収性物品2の裏面2Bから剥が
して感圧接着剤層7を露出させ、この感圧接着剤層7を
介して吸収性物品2の裏面2Bを下着のクロッチ部に接
着する。
【0099】この間、吸収性物品2の表面2Aは保護シ
ート32で覆われているため、吸収性物品2の表面層3
に不用意に指が触れることが少ない。さらに保護シート
32を介して、吸収性物品2を下着のクロッチ部に押し
付けることができるため、表面層3に手を触れることな
く、前記感圧接着剤層7を介して吸収性物品2を下着の
クロッチ部に確実に接着することができる。
【0100】そして、吸収性物品2がクロッチ部に接着
された後に、前記仮止め固定部38の固定を解除して、
保護シート32を吸収性物品2の表面2Aから除去す
る。
【0101】なお、前記第3の実施の形態では、保護シ
ート32と包装シート31とが分離されているが、保護
シート32と包装シート31とが前記第1と第2の実施
の形態で示した固定部13で連結されていてもよい。
【0102】図12と図13は本発明の第4の実施の形
態の衛生用製品を示すものであり、図12(A)(B)
は、折り畳み順を示す断面図、図13(A)(B)も折
り畳み順を示す斜視図である。
【0103】第4の実施の形態の衛生用製品の吸収性物
品2は、図1ないし図5に示した第1の実施の形態と同
じものである。
【0104】この第4の実施の形態の衛生用製品は、吸
収性物品2、および吸収性物品2の縦方向の全長よりも
充分に長い包装シート41とを有している。この包装シ
ート41は、幅寸法が吸収性物品2の幅寸法よりも大き
い。
【0105】前記包装シート41は、縦方向に2つの領
域に区分されており、一方が離型シート部41Aで、他
の半分が保護シート部41Bとなっている。
【0106】前記包装シート41は一方の面が第1の表
面41aで、他方の面が第2の表面41bである。前記
包装シート41は、図9に示した第3の実施の形態の包
装シート31と同じ素材で形成されており、少なくとも
前記離型シート部41Aにおいて、第1の表面41aに
剥離処理部が設けられている。
【0107】図12(A)に示すように、吸収性物品2
の裏面2Bに設けられた感圧接着剤層7が、前記離型シ
ート部41Aの第1の表面41aに設けられた剥離処理
部に接着された状態で、吸収性物品2の端部2Dから延
びる前記保護シート部41Bが、吸収性物品2の表面2
Aに向けて折り畳まれる。その結果、図12(B)およ
び図13(A)に示すように、吸収性物品2が、包装シ
ート41の離型シート部41Aと保護シート部41Bと
で挟まれた状態となる。
【0108】この実施の形態では、図12(A)に示す
縦方向の寸法Lcが、吸収性物品2の縦方向の寸法L1
の2倍以上となっており、前記離型シート部41Aで吸
収性物品2の裏面2Bの全体を覆うことができ、前記保
護シート部41Bで、吸収性物品2の表面2Aの全体を
覆うことができるようになっている。ただし、前記保護
シート部41Bが、吸収性物品2の表面2Aの一部のみ
を覆うように、前記縦方向の寸法Lcが設定されていて
もよい。
【0109】図12(B)および図13(A)に示すよ
うに、前記包装シート41の保護シート部41Bの端部
41cよりもやや内側部分が、吸収性物品2の表面2A
に仮止め固定部48において分離可能に固定されてい
る。この仮止め固定部48は、図4に示す仮止め固定部
8および図11に示す仮止め固定部38と同じ構造であ
る。
【0110】また包装シート41の離型シート部41A
の第2の表面41bにリードテープ12が接着固定され
ており、このリードテープ12は、前記離型シート部4
1Aの端部41dから突出している。
【0111】図12(B)および図13(A)に示す積
層体が、第1の折り線A3−A3で折られる。このとき
の折り畳み方向は、離型シート部41Aの第2の表面4
1bが外側に現れる向きである。図13(B)は、前記
第1の折り線A3−A3で折り畳まれた状態を示してい
る。さらに、第2の折り線B3−B3で折られ、離型シ
ート部41Aの端部41dが最も外側に位置するように
折り畳まれる。そして前記端部41dから突出するリー
ドテープ12が、その下に位置する包装シート41の外
面に接着され、さらに必要に応じて図3(B)に示した
のと同様の側方シール部14,14が形成されて包装が
完了する。
【0112】この第4の実施の形態の衛生用製品におい
て、吸収性物品2を着用する手順は、リードテープ12
を包装シート41から剥がして、吸収性物品2と包装シ
ート41が図12(B)および図13(A)に示す状態
に展開される。そして、包装シート41の離型シート部
41Aを吸収性物品2の裏面2Bの感圧接着剤層7から
剥がし、前記感圧接着剤層7を露出させる。そして、前
記感圧接着剤層7を介して吸収性物品2の裏面2Bを下
着のクロッチ部に接着させる。
【0113】この時点で、吸収性物品2の表面2Aは、
包装シート41の保護シート部41Bで覆われているた
め、吸収性物品2の表面層3に不用意に指が触れること
が少ない。さらに保護シート部41Bを介して、吸収性
物品2を下着のクロッチ部に押し付けることができるた
め、表面層3に手を触れることなく、前記感圧接着剤層
7を介して吸収性物品2を下着のクロッチ部に確実に接
着することができる。
【0114】そして、吸収性物品2がクロッチ部に接着
された後に、前記仮止め固定部48の固定を解除して、
包装シート41を吸収性物品2の表面2Aから除去す
る。
【0115】また第4の実施の形態において、前記第1
の折り線A3−A3および第2の折り線B3−B3によ
って、吸収性物品2および包装シート41を、図13
(B)とは逆向きに折り曲げて折り畳むこともできる。
すなわち、リードテープ12を、保護シート部41Bの
端部41cから突出するように取り付け、前記第1の折
り線A3−A3および第2の折り線B3−B3によっ
て、保護シート部41Bが外側に現れるように折り畳む
ことができる。
【0116】次に、図14(A)(B)は、図12と図
13に示す第4の実施の形態を変形した第5の実施の形
態の衛生用製品を示している。
【0117】図14(A)(B)に示す吸収性物品2
は、図12および図13に示す実施の形態と同じもので
ある。図14(A)(B)に示す包装シート141は、
第1の表面141aと第2の表面141bを有してい
る。また包装シート141は、吸収性物品2の幅寸法の
2倍以上の幅寸法を有しており、縦方向に延びる縦方向
折り線E1を境として一方の部分が離型シート部141
Aであり、他方の部分が保護シート部141Bである。
そして前記第1の表面141aでは、少なくとも前記離
型シート部141Aにおいて吸収性物品2の感圧接着剤
層7を覆う部分が剥離処理部となっている。
【0118】図14(A)に示すように、吸収性物品2
の裏面2Bの感圧接着剤層7が、離型シート部141A
の第1の表面141aの剥離処理部に設置された状態
で、包装シート141は、端縁部141cと141dが
ほぼ一致するように折られ、保護シート部141Bによ
って、吸収性物品2の表面2Aが覆われる。そして、吸
収性物品2の表面2Aと前記保護シート部141Bが仮
止め固定部48において剥離可能に固定される。
【0119】その後の折り畳み行程は、前記第4の実施
の形態と同じであり、包装シート141の縁部141f
側から順次折り畳まれ、縁部141eに設けられたリー
ドテープ12で止められる。また、縦方向折り線E1の
部分と、端縁部141cと141dとが合わされている
部分で、必要に応じて側方シール部14,14が形成さ
れる。
【0120】この実施の形態でも、離型シート部141
Aを吸収性物品2の感圧接着剤層7から剥離したとき
に、吸収性物品2の表面2Aが保護シート部141Bで
保護されているため、表面層3を汚すことなく下着のク
ロッチ部に装着することができる。
【0121】なお、図14に示す実施の形態において、
包装シート141の前記端縁部141cが端縁部141
dよりもさらに側方へ延びて、この延出部が保護シート
部141Bの上に重なるように包装シート141がさら
に折られており、その状態で、折り線A3−A3および
B3−B3で折り畳まれてもよい。
【0122】図15(A)(B)は本発明の第6の実施
の形態の衛生用製品を示す斜視図であり、図16(A)
は、図15(B)の衛生用製品をXVI−XVI線で切
断した拡大断面図、図16(B)は図16(A)の変形
例を示す拡大断面図である。
【0123】第6の実施の形態では、図13(A)
(B)に示した実施の形態と同じ包装シート41が設け
られている。図15(A)に示すように、この包装シー
ト41が長手方向にほぼ二分されるように折り畳まれ、
離型シート部41Aが吸収性物品2の裏面2Bの感圧接
着剤層7に接着され、保護シート部41Bで吸収性物品
2の表面2Aが覆われ、表面2Aと保護シート部41B
とが仮止め固定部48により固定されている。
【0124】図15(A)の状態で、吸収性物品2の両
側縁部の外側で、包装シート41の第1の表面41aど
うしが対面した状態で、包装シート41の両側端部41
e,41eがそれぞれ揃えられている。そして、図15
(B)に示すように、包装シート41の両側端部41e
から内側へ所定寸法の幅内で、包装シート41どうしが
ヒートシールやソニックシールで接合されて、前記両側
端部41e,41eの全長に沿う側方シール部14A,
14Aが形成されている。
【0125】また、包装シート41の端部41cと41
dから内側へ距離を空けた位置で、包装シート41どう
しが、その幅方向に直線状に延びるシール部18により
互いにシールされている。
【0126】よって、図15(B)の状態で、すなわち
吸収性物品2が折り畳まれていない状態で、側方シール
部14A,14Aとシール部18とで、内部が密閉され
た衛生用製品を得ることができる。吸収性物品2が小型
のものである場合には、折り畳むことなく平坦のまま所
持することができ、または図15(B)の状態からさら
に折り畳んで携帯することもできる。
【0127】この衛生用製品を使用するときには、包装
シート41の端部41cと41dを互いに離れる方向へ
引くことによりシール部18の部分を分離でき、続いて
側方シール部14A,14Aを分離し、離型シート部4
1Aを感圧接着剤層7から剥がし、表面2Aが保護シー
ト部41Bで覆われたまま下着のクロッチ部に装着する
ことができる。
【0128】また、図16(B)に示すように、保護シ
ート部41Bの先部を包装シート41の端部41dの外
側に巻き込むようにして、端部41cを離型シート部4
1Aの外面に重ねた状態で、シール部18Aを形成して
もよい。逆に端部41dが保護シート部41Bの外面に
重なるようにしてシール部を形成してもよい。あるい
は、前記シール部18,18Aを形成せずに、端部41
cから延びるリードテープ12を設け、このリードテー
プ12を離型シート部41Aの外面に接着して封止して
もよい。
【0129】同様に、図14(A)に示す実施の形態と
同じ包装シート141を二つ折りして、離型シート部1
41Aと保護シート部141Bとの間に吸収性物品2を
挟み、吸収性物品2から外れた位置で、吸収性物品2を
折り畳むことなく、包装シート141を、その第1の表
面どうしが対面した状態でシールしてもよい。
【0130】さらに、前記第1の実施の形態ないし第5
の実施の形態において、吸収性物品と包装シートとが、
吸収性物品を縦方向に横断する折り線、すなわち前記折
り線A−AおよびB−Bと直交する方向に延びる折り線
を介して折り畳まれてもよい。
【0131】また吸収性物品2の表面2Aを覆う包装シ
ート15、あるいは包装シート41と141、または保
護シート32として、吸収性物品2の外形を透視できる
ものを用いることが好ましい。前記吸収性物品2を透視
できるものとすると、前記包装シートや保護シートで吸
収性物品2の表面2Aを保護しながら、吸収性物品2の
裏面2Bの感圧接着剤層を下着のクロッチ部に接着させ
る際に、前記吸収性物品2の向きや位置を目視で確認で
きる。したがって、吸収性物品2を下着のクロッチ部に
正確に位置合わせして着用できる。
【0132】この場合の前記包装シートまたは保護シー
トは、シートに含まれる顔料や染料などの着色剤を少な
くし、または着色剤を用いないようにする。あるいはシ
ートの目付けを少なくし、または薄いものを使用するこ
とで前記吸収性物品2を目視しやすくなる。具体的に
は、目の粗い不織布、開口フィルム、開口を有する不織
布、紙、あるいは透明フィルム、白色系顔料を2質量%
以下含む半透明フィルムを用いることができる。
【0133】また、前記第1の実施の形態ないし第6の
実施の形態において、各素材を水解性素材を用いて形成
することができる。ここで水解性素材とは、水洗トイレ
ットに捨てた後の水洗の水流や浄化槽の多量の水によっ
て素材を構成する繊維がばらばらに崩壊できるものを意
味する。
【0134】図17(A)は水解性素材を用いた第7の
実施の形態の衛生用製品を示している。
【0135】図17(A)に示す衛生用製品は、その構
造および折り畳みによる包装状態が、図1ないし図5に
示す第1の実施の形態と全く同じである。ただし、各部
の構成素材が、第1の実施の形態と相違している。
【0136】第7の実施の形態の吸収性物品102は水
解性である。液透過性の表面層103は、水解性の不織
布を複数枚積層し、液吸収層に面する側にティッシュを
配置し、開口エンボスにより不織布とティッシュを一体
化し、且つ前記開口エンボスにより液透過孔を形成した
ものである。水解性の不織布は、フリーパルプと、1.
1dtexで繊維長が7mmのレーヨンとを混合した原
料を湿式でウエッブとし高圧水流で交絡させたものを使
用できる。
【0137】裏面層104は、パルプを水素結合させて
シート化した水解紙、またはパルプやレーヨンなどの水
で分散可能な繊維でウエッブを形成し、ポリビニールア
ルコールや不飽和カルボン酸から成る共重合体などの水
溶性バインダーを塗工して繊維間を接合したもの、また
は水で分散する繊維のウエッブに高圧水流を与えてシー
ト化し、さらに前記水溶性バインダーを塗工したものを
使用可能である。
【0138】また、前記裏面層104の外面に、セルロ
ースエーテルやシリコーンなどの防水樹脂を塗工して、
液不透過性としたものが好ましく使用される。また、防
水性を持たせるために、前記裏面層104の外面に、セ
ルロースエーテルと、生分解性であるポリエステル系ポ
リウレタン樹脂を積層してもよい。
【0139】液吸収層105は、水解紙を複数枚積層し
たもの、エアレイドパルプのシート、水解性の不織布、
あるいはエアレイドパルプのシートにポリビニールアル
コールをラミネートしたものなどを使用できる。
【0140】裏面層104の外面(およびウイング部の
外面)に設けられる感圧接着剤層107は、アクリル系
エマルジョン粘着剤をグラビアコートすることで形成で
きる。この粘着剤は、アクリル酸エステル共重合体、ス
チレンブタジエンラテックス、および粘着付与剤とで構
成できる。
【0141】前記感圧接着剤層107に接着される離型
シート116は、水解紙や水解性の不織布にポリビニー
ルアルコールや不飽和カルボン酸から成る共重合体が塗
工されたシートを用い、前記塗工面にシリコーンなどの
剥離処理剤をラミネートしたものを使用できる。
【0142】包装シート115は、前記裏面層104と
同等のもので、水解紙や水解性の不織布にポリビニール
アルコールや不飽和カルボン酸から成る共重合体が塗工
されたものなどを使用できる。
【0143】前記表面層103と裏面層104との接
着、および離型シート116と包装シート115とを連
結する固定部113での接着は、水解性または水膨潤性
のホットメルト型接着剤を使用できる。このホットメル
ト型接着剤は、ポリエステルポリオールとポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレングリコールおよびポリビニ
ルアセテート70%の重合体を用い、この重合体を58
%、テルペンフェノール27%を主体としたホットメル
トを使用できる。
【0144】また、水解性の包装シート115と水解性
の表面層103とを剥離可能に固定する仮止め固定部1
18は、水解性のホットメルト接着剤を用いることによ
り実現できる。または図17(B)に示すように、水解
紙などの基材118aを用い、この基材118aの一方
の面に感圧接着剤層107と同じアクリル系エマルジョ
ンを塗布して、表面層103から剥離可能とし、基材1
18aの他方の面を固定部113と同じ水解性のホット
メルト型接着剤で包装シート115に接着することによ
り構成できる。
【0145】さらに、水解性とするためにはリードテー
プ12は用いないことが好ましく、折り畳まれた状態
で、包装シート115の端部115aの近傍を水解性の
ホットメルトにより、包装シート115の第2の表面1
15bに接着することが好ましい。また図3(B)に示
す側方シール部14,14および図15(B)に示す側
方シール部14Aとシール部18と同等のシール部も、
前記水解性のホットメルト型接着剤で包装シート115
どうしを接着することにより構成できる。
【0146】また、前記第2の実施の形態、第3の実施
の形態、第4の実施の形態、第5の実施の形態および第
6の実施の形態においても、同様にして水解性素材で構
成することが可能である。
【0147】また、図9に示す第3の実施の形態、図1
3に示す第4の実施の形態、図14に示す第5の実施の
形態、図15に示す第6の実施の形態において、吸収性
物品2の裏面2Bに感圧接着剤層7が設けられておら
ず、その代りに、前記裏面2Bに、下着の内面に引っ掛
かって止まる多数の突起を有するような掛止ファスナー
が取り付けられた吸収性物品であっても、包装シートで
包装することができる。
【0148】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸収性物
品の裏面層を下着のクロッチ部に接着するまでの間に、
吸収性物品の表面に不用意に指などが触れることがな
く、また感圧接着剤層を下着のクロッチ部に押し付ける
際にも、手が吸収性物品の表面層に直接に触れるのを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の衛生用製品を構成
する吸収性物品、離型シートおよび包装シートを示す斜
視図、
【図2】(A)(B)は第1の実施の形態において折り
畳み手順を示す斜視図、
【図3】(A)(B)は第1の実施の形態において折り
畳み手順を示す斜視図、
【図4】図2(A)のIV−IV線で切断した断面図、
【図5】図3(A)のV−V線で切断した断面図、
【図6】本発明の第2の実施の形態の衛生用製品を構成
する吸収性物品、離型シートおよび包装シートを示す斜
視図、
【図7】(A)(B)は第2の実施の形態において折り
畳み手順を示す斜視図、
【図8】図7(A)のVIII−VIII線で切断した
断面図、
【図9】本発明の第3の実施の形態の衛生用製品を構成
する吸収性物品、保護シートおよび包装シートを示す斜
視図、
【図10】(A)(B)は第3の実施の形態において折
り畳み手順を示す斜視図、
【図11】図9のXI−XI線で切断した断面図、
【図12】(A)(B)は本発明の第4の実施の形態の
衛生用製品の組み合わせ状態を示す断面図、
【図13】(A)(B)は第4の実施の形態において折
り畳み手順を示す斜視図、
【図14】(A)(B)は、前記第4の実施の形態の変
形例である第5の実施の形態において折り畳み手順を示
す斜視図、
【図15】(A)(B)は、第6の実施の形態の衛生用
製品の組み立て過程を示す斜視図、
【図16】(A)は図15(B)をXVI−XVI線で
切断した拡大断面図、(B)は変形例を示す拡大断面
図、
【図17】(A)は本発明の第7の実施の形態の衛生商
品が展開された状態を示す断面図、(B)は前記(A)
の部分拡大図、
【符号の説明】
1 衛生用製品 2 吸収性物品 3 表面層 4 裏面層 5 液吸収層 7 感圧接着剤層 8 仮止め固定部 12 リードテープ 13 固定部 14,14A 側方シール部 16 離型シート 15 包装シート 15a 第1の表面 15b 第2の表面 20 吸収性物品 20D ウイング部 21 第2の感圧接着剤層 31 包装シート 31a 第1の表面 31b 第2の表面 32 保護シート 38 仮止め固定部 41,141 包装シート 41a,141a 第1の表面 41b,141b 第2の表面 41A,141A 離型シート部 41B,141B 保護シート部 48 仮止め固定部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 65/10 A41B 13/02 R 75/20 J Fターム(参考) 3B029 BD03 BD12 3E067 AA12 AB83 AC01 BA20A BB01A BC04A EA01 EA24 EB13 EB22 FA01 FC01 3E086 AB01 AC06 AC07 AC40 AD30 BA02 BA04 BA15 BA19 CA35 4C003 AA01 GA08 4C098 AA09 CC18 CC21 CC22 CE05 CE14 DD05 DD06 DD10 DD12 DD23 DD24 DD25 DD26

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受液側に向く表面層、および外面に感圧
    接着剤層が設けられた裏面層を有する吸収性物品と、前
    記吸収性物品を包む包装シートとを有する衛生用製品に
    おいて、 前記包装シートは第1の表面と第2の表面を有してお
    り、前記吸収性物品の前記表面層の少なくとも一部が前
    記包装シートの第1の表面に対面し、前記吸収性物品の
    前記感圧接着剤層が離型シートで覆われた状態で、 前記包装シートの前記第2の表面が外側に現れるよう
    に、前記吸収性物品が前記包装シートで包装されている
    ことを特徴とする衛生用製品。
  2. 【請求項2】 前記吸収性物品の前記表面層に、前記包
    装シートが仮止め固定手段により分離可能に固定されて
    いる請求項1記載の衛生用製品。
  3. 【請求項3】 前記包装シートと前記離型シートとが連
    結されている請求項1または2記載の衛生用製品。
  4. 【請求項4】 前記吸収性物品は、縦方向に延びる両側
    縁部から外側へ延びる対を成すウイング部を有し、各ウ
    イング部の裏面に第2の感圧接着剤層が設けられてお
    り、各ウイング部が折り曲げられ前記離型シートの上に
    重ねられて、前記第2の感圧接着剤層が前記離型シート
    に接着されている請求項1ないし3のいずれかに記載の
    衛生用製品。
  5. 【請求項5】 受液側に向く表面層および前記表面層と
    逆側を向く裏面層を有する吸収性物品と、前記吸収性物
    品を包む包装シートとを有する衛生用製品において、 前記吸収性物品の前記表面層に、前記包装シートが仮止
    め固定手段により分離可能に固定されて、前記吸収性物
    品が前記包装シートで包装されていることを特徴とする
    衛生用製品。
  6. 【請求項6】 受液側に向く表面層、および外面に感圧
    接着剤層が設けられた裏面層を有する吸収性物品と、前
    記吸収性物品を包む包装シートとを有する衛生用製品に
    おいて、 前記包装シートは第1の表面と第2の表面を有し、前記
    第1の表面の少なくとも一部に剥離処理部が設けられて
    おり、前記吸収性物品の前記感圧接着剤層が前記包装シ
    ートの前記剥離処理部に接着され、前記表面層の少なく
    とも一部が保護シートで覆われた状態で、 前記包装シートの前記第2の表面が外側に現れるよう
    に、前記吸収性物品が前記包装シートで包装されている
    ことを特徴とする衛生用製品。
  7. 【請求項7】 前記吸収性物品の前記表面層に、前記保
    護シートが分離可能な仮止め固定手段により固定されて
    いる請求項6記載の衛生用製品。
  8. 【請求項8】 前記包装シートと前記保護シートとが連
    結されている請求項6または7記載の衛生用製品。
  9. 【請求項9】 受液側に向く表面層および前記表面層と
    逆側を向く裏面層を有する吸収性物品と、前記吸収性物
    品を包む包装シートとを有する衛生用製品において、 前記吸収性物品の前記表面層に、保護シートが仮止め固
    定手段により分離可能に固定されて、前記吸収性物品が
    前記包装シートで包装されていることを特徴とする衛生
    用製品。
  10. 【請求項10】 受液側に向く表面層および前記表面層
    と逆側を向く裏面層を有する吸収性物品と、前記吸収性
    物品を包む包装シートとを有する衛生用製品において、 前記包装シートは第1の表面と第2の表面を有し、前記
    包装シートは第1の表面が前記吸収性物品の表面層およ
    び裏面層に対面するように折られて、前記表面層に包装
    シートが仮止め固定手段により分離可能に固定されてお
    り、 前記包装シートの前記第2の表面が外側に現れるよう
    に、前記吸収性物品が前記包装シートで包装されている
    ことを特徴とする衛生用製品。
  11. 【請求項11】 前記吸収性物品の前記裏面層の外面に
    感圧接着剤層が設けられ、前記包装シートの前記第1の
    表面の少なくとも一部に剥離処理部が設けられており、
    前記感圧接着剤層が前記剥離処理部に接着されている請
    求項10記載の衛生用製品。
  12. 【請求項12】 前記包装シートの前記表面層を覆う部
    分と前記裏面層を覆う部とが、前記吸収性物品を挟むこ
    となくシールされている請求項10または11記載の衛
    生用製品。
  13. 【請求項13】 前記吸収性物品および包装シートが折
    り畳まれまたは丸められた状態で、前記吸収性物品の両
    側縁部から両側へ突出している前記包装シートがシール
    されている請求項1ないし11のいずれかに記載の衛生
    用製品。
  14. 【請求項14】 最も外側に現れる包装シートの端部
    と、この端部の下側に位置する前記包装シートの外面と
    が剥離可能に止められている請求項13記載の衛生用製
    品。
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