JP2008075402A - 防護柵用ブラケット及び防護柵 - Google Patents
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Abstract
【課題】防護柵の支柱とビーム又はパネルの横桟との連結が非常に容易で、連結作業に係る作業効率が非常に優れ、多様な道路勾配や道路線形にも使用可能で、部材コストの低減が可能で、防護柵の景観が良好なブラケット及び防護柵を提供する。
【解決手段】支柱に連結するC字状の略筒状の支柱連結片とビーム又は横桟に固定される支柱連結片の両端部から支柱連結片と反対側に延びる一対の側板からなる連結片とからなり、一対の側板の外側の間隔は、ビーム又は横桟の外径形状より小さく、ブラケットは、ビーム又は横桟との連結部で回転可能で、且つ、支柱連結片とは支柱との連結部を軸として回転可能であることを特徴とする。また、ブラケットの側板の上下幅がビーム又は横桟の外径より大きく、一対の側板は、支柱連結片と反対側に延びるにつれ、ハの字状に末広がりとなっても良い。また、ブラケットの側板の一片側に螺合手段が取り付けられていても良い。
【選択図】 図1
【解決手段】支柱に連結するC字状の略筒状の支柱連結片とビーム又は横桟に固定される支柱連結片の両端部から支柱連結片と反対側に延びる一対の側板からなる連結片とからなり、一対の側板の外側の間隔は、ビーム又は横桟の外径形状より小さく、ブラケットは、ビーム又は横桟との連結部で回転可能で、且つ、支柱連結片とは支柱との連結部を軸として回転可能であることを特徴とする。また、ブラケットの側板の上下幅がビーム又は横桟の外径より大きく、一対の側板は、支柱連結片と反対側に延びるにつれ、ハの字状に末広がりとなっても良い。また、ブラケットの側板の一片側に螺合手段が取り付けられていても良い。
【選択図】 図1
Description
本発明は、歩行者が車道を横断することを防止したり、道路から川・水路への転落防止を目的として設置される防護柵に使用されるブラケットに関するものであり、多様な道路勾配及び道路線形に自在に対応可能なブラケット体及びこのブラケット体を使用した防護柵に関する。
車道と歩道等の境界に使用され、歩行者の横断防止、川・水路への転落防止を目的とした防護柵としては、支柱にビーム又は枠状のパネルの横桟を連結固定したものがある。支柱とビーム又はパネルの横桟との連結は、ブラケットと呼ばれる連結用部材を用いるのが一般的である。従来使用されていたブラケットとしては実開昭63−116515号公報に開示されたものがある。
この防護柵用ブラケットは、円弧状の支柱挟持部と、横桟挟持部とからなり、横桟挟持部の先端部を除く上下端には折り曲げ片が形成されている。このブラケットを使用することにより、ビーム又はパネルの横桟を道路の勾配や曲線に対して一方又は同時に所定の角度範囲内で自在に設置することができるという特徴を有している。また、一枚の平板を折り曲げて形成されるため、支柱に固定する支柱挟持部と、ビーム又はパネルの横桟を固定する横桟挟持部が一体形成され、部材点数が少ないという特徴も有している。
図13は、実開昭63−116515号公報に開示されたブラケットを使用した支柱と縦桟の連結工程を示した図である。なお、図13では、説明の便宜上、部分断面図としている。(Step1)まず、どちらかの支柱にブラケットをボルトで仮止めする。ブラケットを支柱に仮止めする際は、ブラケットに設けられた2つの貫通穴の支柱側の貫通穴にボルトを、支柱からブラケットが滑り落ちない程度に締め付ける。説明の便宜上、先に仮止めしたブラケットを基準ブラケット、もう一方をフリーブラケットとする。(Step2)次に、ビーム又は横桟を基準ブラケット内に挿入する。この時、ビーム又は横桟をできる限り基準ブラケットの奥の方まで押し込む。従来のブラケットは、ボルトで仮止めしているため横桟挟持部が筒状になっており、ビーム又は横桟を横桟挟持部の開口部から挿入しなければならない。そのため、一対のブラケットが相対する場合は、一方のブラケットにビーム又は横桟を奥まで挿入する必要がある。更に、ビーム又は横桟の長さよりも、ブラケット開口部間の方が短いため、図示されたようにフリーブラケットの開口部を別方向にし、フリーブラケットを回転させながらビーム又は横桟を挿入する必要がある。(Step3)フリーブラケットの高さ位置や向き等を決定した後、ボルトによって支柱に仮止めし、ビーム又は横桟の側面に設けられたボルト孔とブラケットに設けられたボルト孔の位置が合致するようにビーム又は横桟を移動させる。(Step4)次に、基準ブラケット及びフリーブラケット共に、仮止めしていたボルトを強固に締結し、両ブラケットとビーム又は横桟をボルト締結する。この様にして全てのビーム又は横桟と支柱を連結していた。
実開昭63−116515号公報
しかし、実開昭63−116515号公報に開示されたブラケットは、支柱とビーム又は横桟の連結が大変で、作業効率が非常に悪いという問題を有していた。従来のブラケットは、通常時横桟挟持部が放射状に開いているため、支柱に基準ブラケットを仮止めする時には、横桟挟持部を支柱に仮止めできる程度に閉じなければならない。しかし、従来のブラケットは一枚の鋼材から形成され、ある程度の板厚を有しているため、横桟挟持部を閉じるには相当の力を必要としていた。また、片手で横桟挟持部を閉じながらブラケットを支柱に固定し、もう一方の手でボルトを仮止めしなければならないため、作業が非常に大変で困難であるという問題を有していた。
更に、前記したとおり、ビーム又は横桟の位置や角度をこまめに変更しながらフリーブラケットと基準ブラケットの仮止めを行わなければならないため、作業工程数が増えてしまい、作業効率が著しく悪いという問題を有している。更に、フリーブラケットを仮止めするには、片手でフリーブラケットの横桟挟持部を閉じながらフリーブラケットの位置を固定し、もう一方の手でビーム又はパネルを保持しながらフリーブラケット内に挿入しなければならないため、非常に大変である。また、ビーム又はパネルを保持しながらフリーブラケット内に挿入した後は、ビーム又は横桟とフリーブラケットを持ち、もう一方の手でボルトを仮止めしなければならないため、作業が非常に大変であるという問題を有していた。
また、従来のブラケットは、上下端に形成された折り曲げ片が、ビーム又は横桟の径に対して間隙を設けていたため、ビームの径よりブラケットが上下方向に突出する構造であるため、横桟をブラケットを介して、支柱に取り付けた際、道路側及び歩道側から見た場合、ブラケットが際だって目立つという問題を有していた。また、横桟軸方向から見た場合はブラケットとビームの間隙が目立つという問題も有していた。
以上のことから、防護柵の支柱とビーム又はパネルの横桟との連結が非常に容易で、連結作業に係る作業効率に優れ、多様な道路勾配や道路線形にも使用可能で、部材コストの低減が可能で、防護柵の景観が良好なブラケット体及びこのブラケット体を使用した防護柵の開発が望まれていた。
上記課題を解決するため本発明に係るブラケットは、支柱に連結するC字状の略筒状の支柱連結片とビーム又は横桟に固定される支柱連結片の両端部から支柱連結片と反対側に延びる一対の側板からなる連結片とからなり、一対の側板の外側の間隔は、ビーム又は横桟の外径形状より小さく、ブラケットは、ビーム又は横桟との連結部で回転可能で、且つ、支柱連結片とは支柱との連結部を軸として回転可能であることを特徴とする。
また、ブラケットの側板の上下幅がビーム又は横桟の外径より大きく、一対の側板は、支柱連結片と反対側に延びるにつれ、ハの字状に末広がりであっても良い。また、ブラケットの側板の一片側に螺合手段が取り付けられていても良い。また、ブラケットの側板と同一面上に位置する支柱連結片縁部には、支柱用キャップが設けられていても良い。また、支柱連結片内壁には係止用突起が設けられていても良い。
また、上記課題を解決するため本発明に係る防護柵は、複数の支柱と、複数のビーム又はパネルと、ビーム又はパネルと支柱を相互に連結固定するためのブラケットからなり、パネルは少なくとも一対の横桟と縦桟とからなり、ブラケットは、支柱に連結するC字状の略筒状の支柱連結片とビーム又は横桟に固定される支柱連結片の両端部から支柱連結片と反対側に延びる一対の側板からなる連結片とからなり、一対の側板の外側の間隔は、ビーム又は横桟の外径形状より小さく、ブラケットは、ビーム又は横桟との連結部で回転可能で、且つ、支柱連結片とは支柱との連結部を軸として回転可能であることを特徴とする。
また、ブラケットの側板の上下幅がビーム又は横桟の外径より大きく、一対の側板は、支柱連結片と反対側に延びるにつれ、ハの字状に末広がりであっても良い。また、ブラケットの側板の一片側に螺合手段が取り付けられていても良い。また、ビームの縁部近傍又はパネルの横桟の縁部近傍には、ボルト締結用の連結孔と、側板を挿入可能な一対のスリットがビームの縁部又は横桟の縁部から中心に向かって設けられ、スリットは、ビーム又は横桟の中心軸を通過する面上に設けられ、連結孔の中心軸は、ビーム又は横桟の中心軸を通過する面と直交する線上に設けられていても良い。また、ブラケットの側板と同一面上に位置する支柱連結片縁部には、支柱用キャップが設けられていても良い。また、ビーム又は横桟とブラケットは螺合手段により連結し、ビーム又は横桟内側にブラケットを連結するための螺合手段の一端をスリットと平行に固定しても良い。また、支柱側面には係止用穴が設けられ、支柱連結片内壁には係止用穴に係止する係止用突起が設けられていても良い。また、パネルの縦桟は、横桟との係合部を軸として回転可能であっても良い。
本発明に係るブラケットは、ビーム又は横桟に固定する連結片と、支柱に連結する支柱連結片とを備え、ブラケットは、連結片とビーム又はパネルの横桟との連結部を軸として回転可能であり、且つ、支柱連結片と支柱との連結部を軸として回転可能であるため、どの様な形状や勾配の道路にも防護柵が設置可能となる。更に、ブラケットの構造が簡潔なため、ビーム又は横桟との連結作業、支柱との連結作業が非常に容易となり、防護柵設置に係る施工性が飛躍的に向上可能となる。
また、ブラケットの一対の連結片の間隔をビーム又は横桟の外径形状より小さくしたため、ビーム端部にスリットを設けたとことと相俟って、スリットにブラケットを納めることが可能となり、ビームの回転域が広がり、防護柵の設置可能範囲が広がり、汎用性の高い防護柵を提供することができる。
また、支柱連結片は、断面C字状の略筒状体からなり、連結片は、一対の側板からなり、側板にはボルトが貫通可能な貫通孔が設けられ、側板は、支柱連結片中心軸と平行に位置する支柱連結片の縁部と直交に設けられ、一対の側板は平行、且つ、対向する面同士が密接可能に設けられ、側板の縁部の一つは、支柱連結片のC字状縁部の一つと同一面上に位置するため、ブラケットのコンパクト化、部材コストの低減、景観の向上に寄与することができる。
また、ブラケットの同一面上に位置する連結片の縁部と相対する連結片の縁部との距離が、同一面上に位置する支柱連結片のC字状縁部と相対する支柱連結片の縁部との距離の倍以上にした場合、二つの同じブラケットを相対させて使用することができると共に、隣り合うビーム又はパネルの横桟の高さ位置を一致させることができ、同一のブラケットが使用できるため、防護柵の製作に係るコストを低減可能で、且つ、防護柵の景観の向上に寄与できる。また、倍以上としたが、倍以下であっても同様な効果を得ることは言うまでもない。
また、従来のブラケットとビームの連結の際、ブラケットがビームを覆い被さるように取り付けられていたため、際だって目立っていたが、ブラケットの一対の連結片の間隔を、ビーム又は横桟の外径形状より小さくしたため、ビーム端部にスリットを設けたことと相俟って、スリットにブラケットを納めることが可能となり、ブラケットが目立たなく、景観が向上される。
また、本発明に係る防護柵は、支柱にブラケットを取り付けた後、図12に示されたように、ブラケットの上方からビーム又はパネルを落とし込み、ブラケットの側板をビーム端部に設けられたスリット又はパネルの横桟に設けられたスリットに挿入するだけでブラケットとビーム又はパネルとの連結固定が可能であるため、複雑で困難な作業が無く、連結固定作業の工程数が減少され、作業効率が飛躍的に向上する。
本発明に係るブラケット2について、図を参照にしながら説明する。図1は、本発明に係るブラケット2を使用した防護柵24を示した説明図であり、図2はその分解図である。また、図3は、本発明に係るブラケット2を示した説明図であり、図4は本発明に係るブラケット2を示した斜視図である。なお、これらの図は本発明を説明するためだけのものであり、本発明を何ら限定するものではない。なお、図1ではパネル14を用いた防護柵24を示しているが、ビームを使用しても良い。また、このパネル14は平行に設けられた横桟18と、横桟18間に設けられた複数の縦桟16とからなる。図1等ではパネル14の横桟18が一対になっているが、複数の横桟18であっても良い。
本発明に係るブラケット2は、ビーム又は横桟18に固定する連結片6と、支柱12に連結する支柱連結片4とからなる。
本発明に係る支柱連結片4は、図3又は図4に示されたように、断面C字状の略筒状体からなる。この支柱連結片4は、一対の側板8同士を密接させた時、支柱12の外周と支柱連結片4内壁が密接する形状であるのが良い。
また、本発明に係る連結片6は、一対の側板8を設けている。この側板8の形状については特に限定せず、方形状であっても、円形状であっても、三角形状であっても良く適宜設定すれば良い。図3では、側板8の先端部を三角形状としているが、これによりビーム又はパネルの横桟18の回転域が広がり、ブラケット2を使用した防護柵24の設置可能な勾配範囲が広がる。この側板8は、図3又は図4に示されたように、支柱連結片4の中心軸と平行に位置する支柱連結片4縁部と直交に設けられているのが良い。また、一対の側板8は互いが平行に設けられ、且つ、一対の側板8の対向する面同士が密接可能に設けられているのが良い。また、一対の側板8の対向する面同士に隙間を有していても効果が減することはない。
また、側板8は図5に示されたように、一対の側板8の上下幅がビーム又は横桟18の外径より大きい形状を有し、支柱連結片4と反対側に延びるにつれハの字状に末広がりとなっていても良い。これにより、ビームのスリット20に側板8を平行にしながら挿入した場合、側板8は弾性力により初期のハの字状に戻ろうとするが、スリット20の内壁により押さえられ、支柱12の外周とブラケット2の支柱連結片4内壁とが更に密接となり、支柱12とビームが固定状態となり、支柱12とブラケット2を貫通させ、ボルト締めし固定するのと同等な効果を得ることができる。また、側板8がビームのスリット20の内壁に圧接されるため、ビームとブラケット2のがたつきが無くなる。
また、側板8には図6に示されたように、側板8の一片側に螺合手段が設けられていても良い。図中では、螺合手段として側板8にナットと固定したり、ネジ切りを設けている。これにより、ナットでボルトを固定しなくても、ボルトを挿入し側壁に螺合し、ブラケット2とビームを固定することができる。この場合、側壁がスリット20内壁に押しつけられるように挟持されるため、ビームとブラケット2のがたつきが無くなる。また、片側にナットが露出しないため、景観性が向上する。特に、車道と歩車道の境界に設置される防護柵の場合、車道側にボルトを配置すれば、歩道側に名と等の突起等が発生しない。また、施工上においても、片側で施工でき簡単で、橋梁上や法面の端部に防護柵を設置する場合等、施工条件に制約がある場合であっても、片側から施工できるため容易に施工することができる。
また、図3又は図4に示されたように、側板8の縁部の一つは支柱連結片4のC字状縁部の一つと同一面上に位置しており、同一面上に位置する連結片6の縁部と相対する連結片6の縁部との距離が、前記同一面上に位置する支柱連結片4のC字状縁部と相対する支柱連結片4の縁部との距離の倍以上であるのが良い。つまり、本発明に係るブラケット2は、側壁の一つの縁部が支柱連結片4のC字状縁部の一つと同一面上に位置し、側壁の高さが縁部支柱連結片4の高さの倍以上であるのが良い。これにより、二つのブラケット2のC字状縁部同士を対向させて支柱12に連結固定させることができ、ブラケット2の支柱連結片4の高さは、側板8の高さの半分以下であるため、図1又は図9に示されたように、支柱12を介して隣り合うビーム又は横桟18の高さ位置を一致させることができる。
また、本実施においては、図7に示されたように、支柱連結片を1箇所のみ設けたが、間隔を空け一対設け、対向するブラケットの支柱連結片が、その間隔の幅より小さく形成した支柱連結片であって、間隔を空けた支柱連結片にその間隔の幅より小さく形成した支柱連結片を有するブラケットを挿入し、支柱に取り付けても良い。
また、ブラケット2の支柱連結片4縁部には、支柱用キャップが設けられていても良い。これにより、特に支柱12頂部近傍に設置するブラケット2の位置決めが非常に容易になり、作業効率が飛躍的に向上する。また、支柱連結片4内壁には係止用穴に係止する係止用突起が設けられていても良い。係止用突起の形状、形成位置等の条件については適宜設定すれば良い。支柱連結片4内壁に係止用突起を設けた時は、支柱12に係止用穴を設けても良い。これにより、ブラケット2を支柱12に仮止めする際の位置決めが非常に容易になり、作業効率が飛躍的に向上する。
また、側板8にはボルトが貫通可能な貫通孔10が設けられている。この貫通孔10の形状、形成位置等の条件としては特に限定しないが、ビーム又は横桟18にブラケット2を連結した後、ブラケット2を支柱12に連結した時、支柱12を介して隣り合うビーム又は横桟18の高さ位置が一致するように設定されているのが良い。図3又は図4中では、貫通孔10が側板8の中心に設けられているが、ビーム又は横桟18に設けられた連結孔22の位置等の条件を考慮して貫通孔10の位置を設定すればよい。
次に、本発明に係るブラケット2を使用した防護柵24について説明する。図1は、本発明に係るブラケット2を使用した防護柵24を示した説明図であり、図2はその分解図である。
本発明に係る防護柵24は、複数の支柱12と、複数のパネル14と、支柱12及びパネル14を相互に連結固定するためのブラケット2からなる。なお、このパネル14は、平行に設けられた一対又は複数の横桟18と、縦桟16間に設けられた複数の縦桟16とからなる。また、横桟18と縦桟16は溶接によって連結されていても良いが、縦桟16が横桟18との係止部を軸として回転可能であっても良い。
また、ビームの縁部近傍又はパネル14の横桟18の縁部近傍には、ボルト締結用の連結孔22と、側板8が挿入可能なスリット20がビームの縁部又は横桟18の縁部から中心に向かって設けられている。このスリット20は、ビーム又は横桟18の中心軸を通過する面上に設けられているのが良い。このスリット20の大きさ、形状等については、図2に示されたように、一対の側板8の対向する面同士を密接した状態若しくは、隙間を形成した状態で挿入可能で有れば良く、側板8の形状、大きさ、ビーム又はパネル14の回転域等を考慮して適宜設定すれば良い。
また、連結孔22の中心軸は、ビーム又は横桟18の中心軸を通過する面と直交する線上に設けられている。これにより、側板8とビーム又は横桟18との連結部を軸として、ビーム又は横桟18が回転可能となる。この連結孔22の形状、形成位置等の条件としては特に限定しないが、ビーム又は横桟18にブラケット2を連結した後、ブラケット2を支柱12に連結した時、支柱12を介して隣り合うビーム又は横桟18の高さ位置が一致するように設定されているのが良い。
また、図11に示されたように、ビーム又は横桟18とブラケット2は螺合手段によって連結し、ビーム又は横桟18内側にブラケット2を連結するための螺合手段の一端がスリット20と平行に固定されていても良い。例えば、ビームのスリット20端面に、ナットを溶接した板又はネジ切りを施し螺合手段を設けたものを取り付けておけば、ビームとブラケット2を貫通させボルトを締結する必要が無くなる。これにより、景観性が向上する。特に、車道と歩車道の境界に設置される防護柵の場合、車道側にボルトを配置すれば、歩道側に名と等の突起等が発生しない。また、施工上においても、片側で施工でき簡単で、橋梁上や法面の端部に防護柵を設置する場合等、施工条件に制約がある場合であっても、片側から施工できるため容易に施工することができる。
本発明に係る防護柵24に使用されるブラケット2については、上記したものと同一であるため、詳細な説明は省略する。
次に、本発明に係るブラケット2を使用して防護柵24を組み立てる組立方法を説明する。まず、支柱連結片4内に支柱12を挿入する。この時、図2に示されたように、二つのブラケット2のC字状縁部同士を対向させ、互いの貫通孔10の高さ位置を一致させる。そして、一対の側板8の対向する面同士を密接させると、支柱連結片4の内径が収縮し、支柱12とブラケット2が仮止め状態になる。
そして、ビーム又はパネル14の横桟18の端部近傍にはスリット20が設けられているため、図12に示されたように、パネル14をブラケット2の上方から落とし込むだけでブラケット2とパネル14の連結ができる。ビーム又は横桟14の連結孔22と貫通孔10を一致させ、ボルト・ナットで連結固定すれば、支柱12とビーム又はパネル14との連結が完成する。
本発明に係るブラケット2は、側板8とビーム又はパネル14の横桟18との連結部を軸として回転可能であるため、図8及び図9に示されたように、勾配を有する道路でも防護柵24が設置が可能である。更に、支柱連結片4が支柱12を軸として回転可能であるため、図10に示されたように、曲線形の道路でも設置が可能であり、勾配・道路線形に関係なく防護柵24を設置することができる。
以上が本発明に係るブラケット2及びブラケット2を使用した防護柵24についての説明であるが、本発明の目的を逸脱しない限り種々の条件及び設定は変更が可能である。
2 ブラケット
4 支柱連結片
6 連結片
8 側板
10 貫通孔
12 支柱
14 パネル
16 縦桟
18 横桟
20 スリット
22 連結孔
24 防護柵
4 支柱連結片
6 連結片
8 側板
10 貫通孔
12 支柱
14 パネル
16 縦桟
18 横桟
20 スリット
22 連結孔
24 防護柵
Claims (13)
- 防護柵を構成する支柱と、ビーム又はパネルを連結固定するためのブラケットであり、該パネルは少なくとも一対の横桟と縦桟とからなり、該ブラケットは、該支柱に連結するC字状の略筒状の支柱連結片と該ビーム又は該横桟に固定される該支柱連結片の両端部から該支柱連結片と反対側に延びる一対の側板からなる連結片とからなり、一対の側板の外側の間隔は、該ビーム又は該横桟の外径形状より小さく、前記ブラケットは、該ビーム又は該横桟との連結部で回転可能で、且つ、前記支柱連結片とは該支柱との連結部を軸として回転可能であることを特徴とするブラケット。
- 前記ブラケットの前記側板の上下幅が前記ビーム又は前記横桟の外径より大きく、一対の該側板は、前記支柱連結片と反対側に延びるにつれ、ハの字状に末広がりとなることを特徴とする請求項1に記載のブラケット。
- 前記ブラケットの前記側板の一片側に螺合手段が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブラケット
- 前記ブラケットの前記支柱連結片縁部には、支柱用キャップが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のブラケット。
- 前記支柱連結片内壁には係止用突起が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のブラケット体。
- 複数の支柱と、複数のビーム又はパネルと、該ビーム又は該パネルと該支柱を相互に連結固定するためのブラケットからなる防護柵であって、該パネルは少なくとも一対の横桟と縦桟とからなり、該ブラケットは、該支柱に連結するC字状の略筒状の支柱連結片と該ビーム又は該横桟に固定される該支柱連結片の両端部から該支柱連結片と反対側に延びる一対の側板からなる連結片とからなり、一対の側板の外側の間隔は、該ビーム又は該横桟の外径形状より小さく、前記ブラケットは、該ビーム又は該横桟との連結部で回転可能で、且つ、前記支柱連結片とは支柱との連結部を軸として回転可能であることを特徴とする防護柵。
- 前記ブラケットの前記側板の上下幅が前記ビーム又は前記横桟の外径より大きく、一対の該側板は、前記支柱連結片と反対側に延びるにつれ、ハの字状に末広がりとなることを特徴とする請求項6に記載の防護柵。
- 前記ブラケットの前記側板の一片側に螺合手段が取り付けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の防護柵。
- 前記ビームの縁部近傍又は前記パネルの前記横桟の縁部近傍には、ボルト締結用の連結孔と、前記側板を挿入可能な一対のスリットが該ビームの縁部又は該横桟の縁部から中心に向かって設けられ、該スリットは、該ビーム又は該横桟の中心軸を通過する面上に設けられ、該連結孔の中心軸は、該ビーム又は該横桟の中心軸を通過する面と直交する線上に設けられていることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の防護柵。
- 前記ブラケットの前記支柱連結片縁部には、支柱用キャップが設けられていることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の防護柵。
- 前記ビーム又は前記横桟と前記ブラケットは螺合手段により連結し、該ビーム又は該横桟内側に該ブラケットを連結するための螺合手段の一端をスリットと平行に固定したことを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の防護柵
- 前記支柱側面には係止用穴が設けられ、前記支柱連結片内壁には該係止用穴に係止する係止用突起が設けられていることを特徴とする請求項6〜11のいずれかに記載の防護柵。
- 前記パネルの前記縦桟は、前記横桟との係合部を軸として回転可能であることを特徴とする請求項6〜12のいずれかに記載の防護柵。
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Cited By (10)
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