JP2008070874A - 可撓性表示装置の製造装置及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、可撓性表示装置の製造装置及び製造方法に関する。
【解決手段】
本発明の一実施例による可撓性表示装置の製造装置は、支持体本体、前記支持体本体の表面に位置し、複数の溝が形成されていて、可撓性母基板を据置く据置台、前記支持体本体を貫通して前記溝と連通していて、一側端が外部と連通している真空路、そして前記真空路及び外部を連通させるニップル部を含む。
【選択図】図1
Description
液晶表示装置は、現在最も広く使用されている平板表示装置のうちの1つであって、画素電極及び共通電極などの電場生成電極が形成されている2枚の表示板、及びこれらの間に形成されている液晶層からなって、電場生成電極に電圧を印加して液晶層に電場を生成し、これによって液晶層の液晶分子の配向を決定して入射光の偏光を制御することによって画像を表示する、表示装置である。
しかし、これらの表示装置は、重量が重くて破損しやすいガラス基板を使用するため、携帯性及び大画面の表示に限界がある。したがって、最近では、重量が軽くて衝撃に強く、可撓性(flexible)のプラスチック基板を使用する表示装置が開発されている。
本発明が目的とする技術的課題は、可撓性表示装置を製造する際に、可撓性基板のベンド現象を防止して、安定的に工程を進めることにある。
ニップル部に例えば真空吸着装置を連結して、真空路の内部及び真空路と連結されている溝を真空状態にして、可撓性母基板を支持体本体の据置台に付着させる。この状態で可撓性母基板上に薄膜パターンを形成する。この時、可撓性母基板は、支持体本体に堅固に固定されているので、曲がったり膨張しない。また、支持体及び可撓性母基板の間に接着剤が使用されていないので、接着剤による不良を防止することができる。
例えば、ニップル部に真空吸着装置に連結されたコネクタの連結管を接続する際に、ニップル部の入口をふさいでいた栓が上に回動する。したがって、コネクタを通じて真空吸着装置及び真空路が連通する。そして、真空路を真空状態にした後、ニップル部から連結管を外すと、ニップル部の栓は再び下に回動して、ニップル部の入口がふさがれる。したがって、真空路及び溝の内部の真空状態が安定的に維持される。
発明4は、発明3において、外部の真空吸着装置と連結されていて、前記ニップル部と脱着可能なコネクタをさらに含む。
発明5は、発明4において、前記コネクタは、前記ガイド部上にスライド移動するように付着されている。
発明7は、発明1において、前記溝は断面がV字型である。
発明8は、発明1において、前記溝は平面が格子形状である。
発明9は、発明1において、前記支持体本体はアルミニウムを含む。
発明12は、発明10において、前記可撓性母基板はプラスチックを含む。
発明13は、発明10において、前記可撓性母基板は、有機膜、前記有機膜の両面に形成されている下部塗布膜、前記下部塗布膜上に形成されている障壁層、そして前記障壁層上に形成されている硬性塗布膜を含む。このような層及び膜は、プラスチック基板の物理的、化学的損傷を防止する。
発明16は、発明14において、前記障壁層はSiO2またはAl2O3を含む。
発明17は、発明10において、前記支持体はアルミニウムを含む。
発明18は、発明10において、前記薄膜パターンは非晶質シリコン薄膜トランジスタを含む。
図面では、各層及び領域を明確に表現するために、厚さを拡大して示した。明細書全体を通して類似した部分には、同一な図面符号を付けた。層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上」にあるとする時、これは他の部分の「真上」にある場合だけでなく、その中間に他の部分がある場合も意味する。反対に、ある部分が他の部分の「真上」にあるとする時、これはその中間に他の部分がない場合を意味する。
図1は本発明の一実施例による可撓性表示装置の製造装置を示した斜視図であり、図2は図1の可撓性表示装置の製造装置のII−II線による断面図である。
図1に示したように、本発明の一実施例による可撓性表示装置の製造装置は、支持体本体50、支持体本体50を固定するガイド部60、及び外部の真空吸着装置80及び支持体本体50を連結するコネクタ(connector)70を含む。
支持体本体50の上部表面には、据置台51が設置される。据置台51は、可撓性母基板10が直接据置かれる部分で、支持体本体50の上部表面で可撓性母基板10の大きさに相応する。
可撓性母基板10は、ポリエチレンエーテルフタレート(polyethylene ether phthalate)、ポリエチレンナフタレート(polyethylene naphthalate)、ポリカーボネート(polycarbonate)、ポリアリレート(polyarylate)、ポリエーテルイミド(polyether imide)、ポリエーテルスルホン酸(polyether sulfonate)、ポリイミド(polyimide)、またはポリアクリレート(polyacrylate)から選択される少なくとも1つの物質からなる有機膜を含む。プラスチック基板110は、このような有機膜の両面に順次に形成されているアクリル系樹脂などの下部塗布膜(under−coating)(図示せず)、SiO2またはAl2O3などの障壁層(barrier)(図示せず)、及びアクリル系樹脂などの硬性塗布膜(hard−coating)(図示せず)などをさらに含むことができる。このような層及び膜は、プラスチック基板110の物理的、化学的損傷を防止する。
ニップル部54は、回動可能に付着されて、選択的に開閉動作する栓55を含む。
ガイド部60は、支持体本体50及びコネクタ70を固定する。より詳細に説明すれば、ガイド部60は、第1領域(A)及び第1領域(A)より高さが低い第2領域(B)からなる。第1領域(A)の上部には支持体本体50が配置され、第2領域(B)の上部にはコネクタ70が配置される。
コネクタ70は、ガイド部60の第2領域(B)の上部に固定されている複数の架橋71、架橋71上に位置する本体72、及び本体72から支持体本体50に向かってのびて形成された複数の連結管73を含む。
前記で説明したように、ガイド部60は、高さが互いに異なる第1及び第2領域(A、B)からなるので、支持体本体50のニップル部54の位置及びコネクタ70の連結管73の位置を合わせることができる。
それでは、図3乃至図6を参照して、本発明の一実施例による可撓性表示装置の製造装置の動作について詳細に説明する。
図3、図4、図5、及び図6は本発明の一実施例によって可撓性表示装置を製造する工程の一部を順次に示した断面図である。
その後、図4に示したように、可撓性母基板10をガイド部60上に配置された支持体本体50の据置台51に据置く。この時、可撓性母基板10のうちの静電力が印加された面が支持体本体50の据置台51に接触するようにする。
次に、真空吸着装置80を作動させて、真空路53の内部及び真空路53と連結されている溝52を真空状態にして、可撓性母基板10を支持体本体50の据置台に付着させる。
最後に、図6に示したように、ガイド部60から支持体本体50を分離して、可撓性母基板10上に薄膜パターン15を形成する。この時、可撓性母基板10は、支持体本体50に堅固に固定されているので、曲がったり膨張しない。また、支持体50及び可撓性母基板10の間に接着剤が使用されていないので、接着剤による不良を防止することができる。
一方、可撓性母基板10は、液晶表示装置、有機発光表示装置などの基板として使用されるが、ここでは、液晶表示装置に使用される場合について詳細に説明する。
図7乃至図8Bに示したように、本実施例による液晶表示装置は、互いに対向する薄膜トランジスタ表示板100及び共通電極表示板200、及びこれらの間に形成されている液晶層3を含む。
可撓性基板110上に、複数のゲート線(gate line)121及び複数の維持電極線(storage electrode line)131が形成されている。
ゲート線121は、ゲート信号を伝達し、主に横方向にのびている。各ゲート線121は、上方向に突出した複数のゲート電極(gate electrode)124、及び他の層または外部駆動回路との接続のために面積が広い端部129を含む。ゲート信号を生成するゲート駆動回路(図示せず)は、基板110上に付着される可撓性印刷回路膜(flexible printed circuit film)(図示せず)上に装着されたり、基板110上に直接装着されたり、基板110上に集積される。ゲート駆動回路が基板110上に集積されている場合、ゲート線121がのびて、これと直接連結される。
ゲート線121及び維持電極線131上には、窒化ケイ素(SiNx)または酸化ケイ素(SiOx)などからなるゲート絶縁膜(gate insulating layer)140が形成されている。
抵抗性接触部材161、163、165及びゲート絶縁膜140上には、複数のデータ線(data line)171及び複数のドレイン電極(drain electrode)175が形成されている。
一つのゲート電極124、一つのソース電極173、及び一つのドレイン電極175は、半導体151の突出部154と共に一つの薄膜トランジスタ(thin film transistor、TFT)を構成し、薄膜トランジスタのチャンネル(channel)は、ソース電極173及びドレイン電極175の間の突出部154に形成される。半導体151が有機半導体である場合、薄膜トランジスタは有機薄膜トランジスタになる。
抵抗性接触部材161、163、165は、その下の半導体151、154及びその上のデータ線171及びドレイン電極175の間にだけ位置して、これらの間の接触抵抗を減少させる。大部分の箇所では線状半導体151の幅がデータ線171の幅より小さいが、前記で説明したように、ゲート線121と交差する部分で幅が広くなり、表面を平坦にすることによって、データ線171が断線するのを防止する。半導体151、154には、ソース電極173及びドレイン電極175の間をはじめとして、データ線171及びドレイン電極175で覆われずに露出された部分がある。
連結架橋83は、ゲート線121を横切って、ゲート線121を間において反対側に位置する接触孔183a、183bを通じて維持電極線131の露出された部分及び維持電極133bの自由端の露出された端部と連結されている。維持電極133a、133bをはじめとする維持電極線131は、連結架橋83と共に、ゲート線121やデータ線171、または薄膜トランジスタの欠陥を修理するのに使用される。
可撓性基板210上に、遮光部材(light blocking member)220が形成されている。遮光部材220は、ブラックマトリックス(black matrix)ともいって、画素電極191と対向する複数の開口領域を定義する一方で、画素電極191の間の光漏れを防止する。
オーバーコート250上には、共通電極270が形成されている。共通電極270は、ITOやIZOなどの透明な導電体からなるのが好ましい。
それでは、図7乃至図8Bに示した液晶表示装置のうちの薄膜トランジスタ表示板100を本発明の一実施例によって製造する方法について、図9乃至図16B及び図7乃至図8Bを参照して詳細に説明する。
次に、データ線171及びドレイン電極175で覆われずに露出された不純物半導体164部分を除去することによって、突出部163を含む複数の線状抵抗性接触部材161及び複数の島型抵抗性接触部材165を完成する一方で、その下の真性半導体151部分を露出する。露出された真性半導体151部分の表面を安定化するために、後続工程として酸素プラズマを行うのが好ましい。
最後に、図7乃至図8Bに示したように、ITOまたはIZO膜をスパッタリングによって積層して写真エッチングして、複数の画素電極191及び複数の接触補助部材81、82を形成する。その他にも、配向膜(図示せず)を形成する工程を追加することができる。
図17Aに示したように、支持体本体50の据置台53上に、真空吸着によって可撓性基板210を付着する。その後、可撓性基板210上に、遮光特性が優れている物質を積層し、マスクを利用して写真エッチングしてパターニングして、遮光部材220を形成する。
その後、図17Cに示したように、カラーフィルター230上にオーバーコート250を形成し、図17Dに示したように、オーバーコート250上に共通電極270を積層する。
最後に、製造しようとする表示装置の大きさに応じて薄膜トランジスタ表示板100、共通電極表示板200、及びこれに付着されている支持体本体50を除去する。その後、結合されている薄膜トランジスタ表示板100及び共通電極表示板200を製造しようとする表示装置の大きさに応じて切断して、分離することもできる。
また、図3乃至図6に示した方法は、液晶表示装置だけでなく、有機発光表示装置にも適用することができる。
15 薄膜パターン
3 液晶層
50 支持体
51 据置台
52 溝
53 真空路
54 ニップル部
55 栓
60 ガイド部
62 固定ピン
70 コネクタ
71 架橋
72 本体
73 連結管
80 真空吸着装置
81、82 接触補助部材
83 連結架橋
90 静電発生装置
100 薄膜トランジスタ表示板
110、210 可撓性基板
121 ゲート線
124 ゲート電極
131 維持電極線
133a、133b 維持電極
140 ゲート絶縁膜
151、154 半導体
161、163、165 抵抗性接触部材
171 データ線
173 ソース電極
175 ドレイン電極
180 保護膜
181、182、183a、183b、185 接触孔
191 画素電極
200 共通電極表示板
220 遮光部材
230 カラーフィルター
250 オーバーコート
270 共通電極
Claims (19)
- 支持体本体、
前記支持体本体の表面に位置し、複数の溝が形成されていて、可撓性母基板を据置く据置台、
前記支持体本体を貫通して前記溝と連通していて、一側端が外部と連通している真空路、そして
前記真空路及び外部を連通させるニップル部を含む可撓性表示装置の製造装置。 - 前記ニップル部の入口に回動可能に付着されて、選択的に開閉動作する栓をさらに含む請求項1に記載の可撓性表示装置の製造装置。
- 前記支持体本体を固定するガイド部をさらに含む請求項1に記載の可撓性表示装置の製造装置。
- 外部の真空吸着装置と連結されていて、前記ニップル部と脱着可能なコネクタをさらに含む請求項3に記載の可撓性表示装置の製造装置。
- 前記コネクタは、前記ガイド部上にスライド移動するように付着されている請求項4に記載の可撓性表示装置の製造装置。
- 前記ガイド部に前記支持体本体を固定する複数の固定ピンをさらに含む請求項3に記載の可撓性表示装置の製造装置。
- 前記溝は断面がV字型である請求項1に記載の可撓性表示装置の製造装置。
- 前記溝は平面が格子形状である請求項1に記載の可撓性表示装置の製造装置。
- 前記支持体本体はアルミニウムを含む請求項1に記載の可撓性表示装置の製造装置。
- 可撓性母基板の一面に静電力を印加する段階、
前記可撓性母基板を支持体に据置く段階、
前記可撓性母基板を真空で吸着して前記支持体に付着する段階、そして
前記可撓性母基板上に薄膜パターンを形成する段階を含む可撓性表示装置の製造方法。 - 前記真空吸着段階は、
外部の真空吸着装置及び前記支持体を貫通する真空路を連結する段階、
前記真空吸着装置を利用して前記真空路を真空状態にする段階、そして
前記真空吸着装置及び前記支持体を分離する段階を含む請求項10に記載の可撓性表示装置の製造方法。 - 前記可撓性母基板はプラスチックを含む請求項10に記載の可撓性表示装置の製造方法。
- 前記可撓性母基板は、
有機膜、
前記有機膜の両面に形成されている下部塗布膜、
前記下部塗布膜上に形成されている障壁層、そして
前記障壁層上に形成されている硬性塗布膜を含む請求項10に記載の可撓性表示装置の製造方法。 - 前記有機膜は、ポリエチレンエーテルフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン酸、ポリイミド、及びポリアクリレートからなる群より選択されるいずれか1つ以上の物質である請求項13に記載の可撓性表示装置の製造方法。
- 前記下部塗布膜及び前記硬性塗布膜はアクリル樹脂を含む請求項14に記載の可撓性表示装置の製造方法。
- 前記障壁層はSiO2またはAl2O3を含む請求項14に記載の可撓性表示装置の製造方法。
- 前記支持体はアルミニウムを含む請求項10に記載の可撓性表示装置の製造方法。
- 前記薄膜パターンは非晶質シリコン薄膜トランジスタを含む請求項10に記載の可撓性表示装置の製造方法。
- 前記薄膜パターンは有機薄膜トランジスタを含む請求項10に記載の可撓性表示装置の製造方法。
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