JP2008067608A - 作業装置の駆動操作機構およびその駆動操作機構を用いた乗用型作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
複数種の作業装置を対とした複数組の作業装置ユニットを各組毎に選択する各別操作手段43による操作量を、全部の組に作用する全部操作手段47による操作量よりも大きく設定して、全部操作手段47が停止操作されたときには、総ての組の各別操作手段43に連係された複数種の作業装置ユニットのうちの一部の作業装置の駆動が停止され、残りの作業装置の駆動が継続されるように構成し、各別操作手段43が停止操作されたときには、その選択された各別操作手段43に連係する組の総ての作業装置の駆動が停止されるように構成してある。
【選択図】 図13
Description
尚、本明細書では、肥料または薬剤を供給するための装置を「肥薬供給装置」と称し、圃場での播種あるいは苗植付の作業を行うための作業装置を総称して「植播系作業装置」と称する。
[1] 肥料を貯留する貯留容器と、その貯留容器からの肥料供給状態を制御する繰り出し機構とで構成される肥薬供給装置を自走機体側に搭載するとともに、圃場に設定した条列に沿って植付作業を行う植播系作業装置を自走機体の後方に装備した乗用型作業機において、各条クラッチの切り操作を、走行機体上の切換レバーの操作で各条毎に行うように構成するとともに、圃場端などでの植播系作業装置の上昇にともなって、切り状態の各条クラッチを自動的に入り状態に復帰させるように構成してある(たとえば特許文献1参照)。
[2] 肥料を貯留する貯留容器と、その貯留容器からの肥料供給状態を制御する繰り出し機構とで構成される肥薬供給装置を自走機体側に搭載するとともに、圃場に設定した条列に沿って植付作業を行う植播系作業装置を自走機体の後方に装備した乗用型作業機において、各条クラッチの切り操作を、走行機体上の切換レバーの操作で各条毎に行うように構成するとともに、全条のクラッチを一度に切り操作するための一括切り操作レバーを備えている。また、各条のクラッチの切り操作に基づいて、所定条に対する肥料供給作動を停止させるようにしてある(たとえば特許文献2参照)。
そして、この構造のものでは、走行機体が圃場端に達して機体旋回を行うにあたって植播系作業装置を上昇操作すると、その上昇操作にともなって、切り状態にあった各条クラッチを入り状態に自動復帰させるように構成しているので、各条クラッチ切り後の全条植えに際して、各条クラッチの戻し忘れがない点でも有利なものである。
しかしながら、乗用型作業機の使用の仕方としては、必ずしもこのような使い方だけではなく、例えば所定の各条クラッチを切り状態にして植付作業を行っている途中で、苗補給のためや何らかの要因で一時的に作業装置を上昇させた場合、全条が自動的にクラッチ入り状態にされるのであるが、そのまま作業装置を下降させると、所定の各条クラッチが切り操作されないまままで全条植えが行われてしまう。これを避けるために、各条植えの途中で作業装置が上昇され、その後に下降された場合には、再び所定の各条クラッチを切り操作する必要があり、このことを忘れないようにしなければならない煩わしさがある。
前記[2]に記載の従来技術では、各条クラッチの切り操作に連係して、施肥装置の繰り出し機構を制御し、所定条列への肥料供給を停止することができるとともに、全条のクラッチを人為的に一度に切り操作するための一括操作用の操作レバーを備えている。また、各条クラッチの切り操作に基づいて、所定条に対する肥料供給作動を停止させるようにしてある。
したがって、各条クラッチを切り状態にした作業途中で作業装置を上昇させた場合にも、一括操作用の操作レバーを操作しなければ、そのまま各条クラッチ切りでの作業を再開できる点で有用であるが、圃場端で全条入りに変更操作する際に、一括操作用の操作レバーを全条入り状態に変更操作することを忘れないようにしなければならない煩わしさがある。
また、この構造のものでは、何れの各条クラッチが切り操作されているかを表示する手段については特に設けられていないので、この点でも各条クラッチの切り忘れや戻し忘れが生じる虞がある。
このようにクラッチアームの動きを検出するように構成すると、圃場端での作業装置の上昇操作で切り状態の各条クラッチが入り状態に戻されても、そのことが表示されるため、各条クラッチの切り忘れや入り忘れを回避し易いものである。
ところが、施肥クラッチのみを切って植付作業を行いたい場合には、この先の出願の構造では、次のような不具合がある。つまり、この先の出願では施肥クラッチを切ると植付クラッチが入り状態のままであるにも拘わらず切り状態であると表示することになるため、実際の作業状態と、表示状態とが異なることになり、操縦者が違和感を感じてとまどう不具合がある。
〔解決手段1〕
複数種の作業装置を対とした複数組の作業装置ユニットと、それらの各作業装置ユニットを各組毎に選択して作動状態と作動停止状態とに切換操作可能な各別操作手段と、前記各作業装置の全部の組に作用して、同時的に作動状態と作動停止状態とに切換操作可能な全部操作手段とを備え、
前記各別操作手段には、各別操作手段の夫々が操作されたことを各別に検出する各別操作検出手段を備えるとともに、前記全部操作手段は、全部操作手段が操作されたことを検出する全部操作検出手段を備え、
前記各別操作手段による操作量を全部操作手段による操作量よりも大きく設定して、全部操作手段が停止操作されたときには、総ての組の各別操作手段に連係された複数種の作業装置ユニットのうちの一部の作業装置の駆動が停止され、残りの作業装置の駆動が継続されるように構成し、各別操作手段が停止操作されたときには、その選択された各別操作手段に連係する組の総ての作業装置の駆動が停止されるように構成してある。
上記のように、各別操作手段には各別操作手段の夫々が操作されたことを各別に検出する各別操作検出手段を備えるとともに、全部操作手段には、全部操作手段が操作されたことを検出する全部操作検出手段を備えたことにより、各別操作手段で個別に操作された作業装置を、例えば作業装置の上昇などに伴って自動的にもとの状態に復帰させるように構成したとしても、その作業装置の状態変化に追随して、現在の状態を各別操作検出手段で確実に検出することができるので、各別操作手段によるその後の操作を、とまどうことなく的確に行い易いという利点がある。
そして、各別操作手段による操作量を全部操作手段による操作量よりも大きく設定して、全部操作手段が停止操作されたときには、総ての組の各別操作手段に連係された複数種の作業装置ユニットのうちの一部の作業装置の駆動が停止され、残りの作業装置の駆動は継続されるように構成してあるので、全部の作業装置ユニットのうちの一部の作業装置の駆動のみを停止して、残りの作業装置による作業を継続したい場合に、全部操作手段を用いて簡単に駆動状態を切換操作できる利点がある。しかも、このように構成すると、前述の各別操作検出手段での検出機能との相乗で、全部の作業装置ユニットのうちの一部の作業装置が停止し、残りの作業装置だけが駆動しているときに、停止している一部の作業装置の駆動が駆動されていることを検出してしまうような、違和感を生じることなく作業を行うことができる。
また、一部の作業装置ユニットのうちの全部の作業装置の作動を停止して作業を行いたい場合には、選択された各別操作手段に連係する組の総ての作業装置の駆動が停止されるように構成してあるので、一部の作業装置ユニットの作動を停止した作業状態への切換も簡単に行うことができる。
解決手段2にかかる発明では、上記解決手段1に記載の作業装置の駆動操作機構において、各別操作手段と全部操作手段とは、夫々異なる人為操作具に連係されていて、全部操作手段による停止操作方向への操作領域の端部が、各別操作手段による停止操作側への操作領域の端部よりも操作方向での手前側に設定されている点に構成上の特徴がある。
上記解決手段1に記載の作業装置の駆動操作機構と同様な作用効果を有するとともに、各別操作手段と全部操作手段とを、夫々異なる人為操作具で任意に行うことができる。
解決手段3にかかる発明では、肥料または薬剤を貯留する貯留容器と、その貯留容器からの肥料または薬剤の供給状態を制御する繰出し器とで構成される肥薬供給装置を自走機体側に搭載するとともに、作物育成予定箇所として圃場に設定した条列に沿って播種または植付作業を行う植播系作業装置を自走機体の後方に装備した乗用型作業機において、
前記植播系作業装置に、作業対象となる所定の条列毎に作業開始及び作業停止を選択するための各条クラッチを備え、前記各条クラッチの夫々を個別にまたは所定単位毎に入り切り操作するための条選択操作機構の人為操作部を自走機体側に装備し、
前記条選択操作機構を、前記肥薬供給装置と植播系作業装置とを対とした複数組の作業装置ユニットを各別に選択して作動状態と作動停止状態とに切換操作可能な各別操作手段と、前記各作業装置の全部の組に同時的に作用して作動状態を切換操作可能な全部操作手段とで構成するとともに、前記条選択操作機構中に、作業停止が選択された所定条列に対する肥薬供給装置からの肥薬供給を停止するように、肥薬供給装置の作動を制御する連係機構を設け、
前記各別操作手段による操作量を全部操作手段による操作量よりも大きく設定して、全部操作手段が停止操作されたときには、総ての組の各別操作手段に連係された複数種の作業装置のうちの肥薬供給装置の駆動が停止され、残りの植播系作業装置の駆動が継続されるように構成し、各別操作手段が停止操作されたときには、その選択された各別操作手段に連係する肥薬供給装置と植播系作業装置の駆動が停止されるように構成した駆動操作機構を備えてあることを特徴とする。
解決手段3にかかる発明では、作業対象となる所定の条列毎に作業開始及び作業停止を選択するための各条クラッチを備えた植播系作業装置側における特定の条列に対する各条クラッチが入り切り操作されたことを検出するにあたり、植播系作業装置側ではなく、自走機体側の装備を有効利用して検出している。したがって、植播系作業装置側における検出誤差の精度や、条選択操作機構中での誤差などの影響を排除して、簡単な構造で精度良く検出し得る点で有利である。
上記のように、各別操作手段には各別操作手段の夫々が操作されたことを各別に検出する各別操作検出手段を備えるとともに、全部操作手段には、全部操作手段が操作されたことを検出する全部操作検出手段を備えたことにより、圃場端での作業装置の上昇操作で切り状態の各条クラッチが入り状態に戻されても、そのことが表示されるため、各条クラッチの切り忘れや入り忘れを回避し易いものである。
そして、各別操作手段による操作量を全部操作手段による操作量よりも大きく設定して、全部操作手段が停止操作されたときには、総ての組の各別操作手段に連係された複数種の作業装置ユニットのうちの一部の作業装置の駆動が停止され、残りの作業装置の駆動が継続されるように構成し、各別操作手段が停止操作されたときには、その選択された各別操作手段に連係する組の総ての作業装置の駆動が停止されるように構成してあるので、施肥クラッチのみを切って植付作業を行いたい場合には、全部操作手段を停止操作することで複数種の作業装置ユニットのうちの一部の作業装置の駆動が停止され、残りの作業装置の駆動が継続される。このように構成すると、施肥装置が停止し、植付装置だけが駆動しているときに、各条クラッチの検出手段がクラッチ入りを検出してしまうような、違和感を生じることなく作業を行うことができる。
また、少数条植え作業に際して、各別操作手段が停止操作されたときには、その選択された各別操作手段に連係する組の総ての作業装置の駆動が停止されるように構成してあるので、各条クラッチの切りとともに関連する縦送り機構や施肥装置の駆動も停止させて、少数条植え作業への切換を簡単に行うことができる。
図1、図2に示すように、操向操作自在な左右一対の駆動前輪5及び左右一対の駆動後輪6を備えた自走機体1の後部に、リフトシリンダ4により昇降作動自在に構成されたリンク機構3を装備し、このリンク機構3の後端部に植播系作業装置の一例である苗植付け装置2を装着している。さらに自走機体1には、その後部において前記リンク機構3が連結される機体後部側箇所の上部に肥薬供給装置としての施肥装置23を搭載して乗用型作業機の一例である乗用型田植機を構成してある。
前記縦送りベルト15を駆動する手段は、図10にも示すように、左右向き軸芯周りに常時回転する駆動アーム16を左右位置固定状態に設け、前記苗のせ台11が移動端に位置する毎に前記駆動アーム16に蹴られて左右向き軸芯x周り一方向にスプリング17による付勢力に抗して揺動する受動アーム18を設け、この受動アーム18に一方向クラッチ19を介して連動していて受動アーム18の一方向への揺動により前記左右向き軸芯x周りで一方向に設定量回転する駆動軸20を設け、この駆動軸20から前記縦送りベルト15の駆動ローラ15Aへの伝動を断続する縦送りクラッチ21を設けて構成されている。つまり、縦送りクラッチ21を入り作動させておくことにより、苗のせ台11が移動端に位置する毎に縦送りベルト15が定量送り出し回動し、縦送りクラッチ21を切り作動させておくことにより、苗のせ台11が移動端に位置して駆動軸20が回転しても縦送りベルト15を停止保持するようになっている。縦送りクラッチ21は、左右に隣り合う二つの苗のせ部12の駆動ローラ(縦送りベルト15)15A群を一組として駆動するものである。つまり、縦送りクラッチ21は3つ設けられている。
また、左側1つの各条クラッチ22及び、左側1つの縦送りクラッチ21をそれぞれ入り作動させる一方、左右中央と右側との2つの各条クラッチ22及び、左右中央と右側との2つの縦送りクラッチ21をそれぞれ切り作動させることにより、左側2条の植付け(少数条植えの一例)を行い、右側と左右中央との2つの各条クラッチ22及び、右側と左右中央との2つの縦送りクラッチ21をそれぞれ入り作動させる一方、左側1つの各条クラッチ22及び、左側1つの縦送りクラッチ21をそれぞれ切り作動させることにより、右側2条中央2条の計4条の植付け(少数条植えの一例)を行うように構成されている。
さらに、右側1つの各条クラッチ22及び、右側1つの縦送りクラッチ21をそれぞれ入り作動させる一方、左右中央と左側との2つの各条クラッチ22及び、左右中央と左側との2つの縦送りクラッチ21をそれぞれ切り作動させることにより、右側2条の植付け(少数条植えの一例)を行うようになっている。
前記繰出しロール34の駆動手段は、図10にも示すように、前記苗植付け装置2への伝動系にクランク機構35を介して連動する繰出し駆動軸36を設け、この繰出し駆動軸36と各繰出しロール34とを連動させるギヤ列37を設け、前記繰出し駆動軸36とギヤ列37との間に施肥クラッチ38を介装して構成されている。
前記シャッター機構は、肥料供給路の半分を開閉する第1シャッター39aと、肥料供給路の残りの半分を開閉する第2シャッター39bとを備えている。
なお、各条クラッチ22と縦送りクラッチ21と施肥クラッチ38の全ては、図示しないが、スプリングにより入り付勢されている。
具体的には、左クラッチ操作レバー43L、右クラッチ操作レバー43R、中央クラッチ操作レバー43Cの夫々が条選択操作機構Aの人為操作部を構成し、これらの各クラッチ操作レバー43に対して一端側を連結された各ワイヤyL,yR,yCと、それらの各ワイヤyL,yR,yCの他端側と前記各条クラッチ22ならびに縦送りクラッチ21との間を繋ぐワイヤL1,L2、R1,R2、C1,C2とによって条選択操作機構Aが構成されている。
そして、これらの作業装置ユニットを、各組毎に選択して作動状態と作動停止状態とに切換操作可能な各別操作手段として前記クラッチ操作レバー43が機能し、全部の組に作用して同時的に作動状態と作動停止状態とに切換操作するための全部操作手段として、前記一括切り操作バー46を操作する全部操作レバー47が備えられている。
したがって、前記クラッチ操作レバー43の操作に基づいて切り状態を選択された条列に対する施肥クラッチ38の切り状態が、その施肥クラッチ38を入り切り操作するクラッチレバー38aの切り側への操作によって、前記連係機構Bの検出部としてのノーマルオープンのリミットスイッチ62で検出される。そして、この検出結果が制御装置51の選択条列検出手段63に伝えられ、操縦部のメータパネル64に、前記施肥クラッチ38が切り状態であることを示す表示が出力される。
クラッチレバー38aは、図13に示すノーマル位置(全条入り位置)P1では、全条に対して施肥装置23からの肥料を供給するように施肥装置23を制御するとともに、全条の植付け機構14および縦送りベルト15を駆動し、図14に示す施肥全条停止位置P2では、全条に対する施肥装置23からの肥料供給を停止するように施肥装置23を制御するとともに、全条の植付機構14および縦送りベルト15の駆動は維持する。
そして、前記クラッチレバー38aおよび中継リンク45は、前記各クラッチ操作レバー43と連係されているので、各条操作用のクラッチ操作レバー43を切り操作することで、一括切り操作バー46の操作位置を変更することなく、各クラッチレバー38aおよび中継リンク45が個別にクラッチ切り側へ操作される。
このようにクラッチ操作レバー43の操作で操作される各クラッチ操作レバー38a、および中継リンク45は、上記のノーマル位置(全条入り位置)P1と、施肥全条停止位置P2の他に、各ワイヤyL,yR,yC、L1,L2、R1,R2、C1,C2を介して各条クラッチ22とこれに対応する縦送りクラッチ21とを切り操作する植付切り位置P3にも操作することができる(図15参照)。
また、全条操作レバー47が全条切り位置Psに操作されている状態では、クラッチ操作レバー43のノーマル位置P1への操作は一括切り操作バー46の突起aで制限されるが、施肥全条停止位置P2と、植付切り位置P3とに操作できるように構成されている。
これらの、ノーマル位置P1と、施肥全条停止位置P2と、植付切り位置P3との各位置は、全条操作レバー47の操作位置を検出する施肥センサ48と、各クラッチ操作レバー38a、および中継リンク45の操作位置を検出するリミットスイッチ62とで検出されるように、前記全条操作レバー47による一括切り操作バー46の操作量、ならびにクラッチ操作レバー43による各クラッチ操作レバー38a、および中継リンク45の操作量を設定してある。
上記リミットスイッチ62はノーマルオープンタイプであり、各クラッチ操作レバー38a、および中継リンク45がノーマル位置P1、および施肥全条停止位置P2では、その操作を検出せず、各クラッチ操作レバー38a、および中継リンク45が植付切り位置P3に操作されたとき、そのことを検出して制御装置51に、各条クラッチ22ならびに縦送りクラッチ21が切り操作されたことの信号を出力する。
前記施肥センサ48は、図10及び図11に示す前記全部操作レバー47が切り位置に操作されたとき、その全部操作レバー47に押圧されてオフすることで施肥装置23の否駆動を検出するとともに、全部操作レバー47が入り位置に操作されたときその全部操作レバー47による押圧を解除してオンすることで施肥装置23の駆動を検出するスイッチである。
前記施肥関連センサ49は、前記作溝器24での肥料詰まりのあるなしを検出する詰まりセンサであって、この施肥関連センサ49の検出情報が施肥関連センサ情報である。つまり、施肥関連センサ情報は、施肥不都合事態情報である。
前記クラッチ復帰機構70は、図17及び図18に示すように、前記苗植付け装置2の設定高さ以上への上昇動作を、枕地での次回植付け予定箇所への移行動作として検出し、切り操作されていた各条クラッチ22を入り側へ復帰操作する機構である。
図18(イ)に示すように、設定高さよりも下方で作業姿勢にあったリンク機構3が、図18(ロ)中に示すように設定高さよりも上方の位置にまで上昇揺動すると、このリンク機構3で接当押圧されて上方に持ち上げられる第1ロッド56を設け、この第1ロッド56に中継軸57を介して連動連結していて第1ロッド56の持ち上げ移動に伴い前方に移動することで切り位置に位置していたクラッチ操作レバー43の付け根近くの当たり部43aを入り位置側へ接当押圧移動させる第2ロッド58を設けてある。
前記第2ロッド58は、図17に示すように、中央位置のクラッチ操作レバー43Cに対する押圧部分を、右位置のクラッチ操作レバー43Rの一部から分岐させた状態で連設してある。
このように、リンク機構3の上昇動作を利用したクラッチ復帰機構70を構成するにあたり、各クラッチ操作レバー43毎に第1ロッド56および第2ロッド58を設けるのではなく、中継軸57を利用して第1ロッド56を一本で済ませることができるとともに、第2ロッドを、中央箇所のものをそれに近い側のロッド58(この図17の実施形態では左側のロッド58)から分岐させた構成とすることで、より一層の軽量化を図っている。
図19に示すように、クラッチ復帰機構70としては次のように構成してもよい。
すなわち、図17および図18に示すクラッチ復帰機構70では、第1ロッド56および第2ロッド58による押し操作でクラッチ操作レバー43の入り復帰操作を行っているのに対して、この図19に示すクラッチ復帰機構70では、中継軸57とクラッチ操作レバー43の一部とをワイヤ59で連結して、ワイヤ59の引き操作を伝達するように構成してある点で相違する。
これによって、リンク機構3の上昇作動に連動して、中継軸57に設けたブラケット57aの時計回りの回転でワイヤ59を引き操作することにより、クラッチ操作レバー43をクラッチ入り姿勢へ強制変更するように構成されている。
図20(イ)〜(ハ)に示すように、クラッチ復帰機構70としてはさらに次のように構成してもよい。
すなわち、図19に示すクラッチ復帰機構70におけるブラケット57を、ロッドに連結して横軸周りに回転する第1部材57Aと、中間位置を横軸周りで回動自在に支持された第2部材57Bとで構成した構造であり、第2部材57Bの一端がワイヤ59でクラッチ操作レバー43に連結してあるとともに、その第2部材57Bと第1部材57Aとは直接には連結されていず、第1材57Aが矢印方向に動作したとき、第2部材57Bを蹴り上げてクラッチ操作レバー43を入り側に復帰操作するように構成されている。
このように構成すると、リンク機構3が最上位置にあるとき、第1材57Aが第2部材57Bの作動軌跡から外れた状態となるので、クラッチ操作レバー43を直接操作して各条クラッチ22を操作することができる。
したがって、リンク機構3が最上位置にある状態のままでもレバー操作が可能で、操作タイミングを気にせずに自由にクラッチ操作レバー43を操作を操作して各条クラッチ22の切り操作を行うことができる。
上記実施の形態では、送風機28として電動モータで駆動される形式のものを示したが、送風機28としては、機械駆動式のものであっても良い。
また、上記実施形態では、肥薬供給装置で供給する対象物として風力搬送される粒状肥料を例示したが、このような粉粒状の肥料に限らず、粉粒状の除草剤などの薬剤を用いてもよく、あるいは、液状の肥料、もしくは薬剤を用いても良い。そのように液状の肥料や薬剤を使用する場合は貯留容器としては液状体を収容するタンクを用い、繰り出し機構としてはプランジャーポンプを採用するなどの適宜手段を採用すればよい。
本発明でいう作業装置ユニットとしては、実施形態で示した、植付け機構14、縦送りベルト15、および繰り出し器27の組み合わせに限らず、植付け機構14と繰り出し器27の組み合わせであってもよく、要は、互いに関連動作をさせたり、その関連動作を解除させたりするような関係の、複数種の作業装置の組み合わせて構成されるものであればよい。
また、乗用型田植機に適用した場合に、実施の形態で示したような6条植えのものに限らず、8条植えや5条植えなど、偶数条や奇数条植えの各種のものに適用できることは勿論である。
2 苗植付け装置(播植系作業装置)
3 リンク機構
11 苗のせ台
12 苗のせ部
14 植付け機構
15 縦送り機構
21 縦送りクラッチ
22 各条クラッチ
23 肥薬供給装置
24 作溝器
26 貯留容器
27 繰出し器
38a クラッチレバー
43 クラッチ操作レバー(各別操作手段)
45 中継リンク
47 全条操作レバー(全部操作手段)
60 検出部
63 検出手段
70 クラッチ復帰機構
A 条選択操作機構
B 連係機構
yL,yR,yC ワイヤ
L1,L2 ワイヤ
R1,R2 ワイヤ
C1,C2 ワイヤ
Claims (3)
- 複数種の作業装置を対とした複数組の作業装置ユニットと、それらの各作業装置ユニットを各組毎に選択して作動状態と作動停止状態とに切換操作可能な各別操作手段と、前記各作業装置の全部の組に作用して、同時的に作動状態と作動停止状態とに切換操作可能な全部操作手段とを備え、
前記各別操作手段には、各別操作手段の夫々が操作されたことを各別に検出する各別操作検出手段を備えるとともに、前記全部操作手段は、全部操作手段が操作されたことを検出する全部操作検出手段を備え、
前記各別操作手段による操作量を全部操作手段による操作量よりも大きく設定して、全部操作手段が停止操作されたときには、総ての組の各別操作手段に連係された複数種の作業装置ユニットのうちの一部の作業装置の駆動が停止され、残りの作業装置の駆動が継続されるように構成し、各別操作手段が停止操作されたときには、その選択された各別操作手段に連係する組の総ての作業装置の駆動が停止されるように構成してある作業装置の駆動操作機構。 - 各別操作手段と全部操作手段とは、夫々異なる人為操作具に連係されていて、全部操作手段による停止操作方向への操作領域の端部が、各別操作手段による停止操作側への操作領域の端部よりも操作方向での手前側に設定されている請求項1記載の作業装置の駆動操作機構。
- 肥料または薬剤を貯留する貯留容器と、その貯留容器からの肥料または薬剤の供給状態を制御する繰出し器とで構成される肥薬供給装置を自走機体側に搭載するとともに、作物育成予定箇所として圃場に設定した条列に沿って播種または植付作業を行う植播系作業装置を自走機体の後方に装備した乗用型作業機であって、
前記植播系作業装置に、作業対象となる所定の条列毎に作業開始及び作業停止を選択するための各条クラッチを備え、前記各条クラッチの夫々を個別にまたは所定単位毎に入り切り操作するための条選択操作機構の人為操作部を自走機体側に装備し、
前記条選択操作機構を、前記肥薬供給装置と植播系作業装置とを対とした複数組の作業装置ユニットを各別に選択して作動状態と作動停止状態とに切換操作可能な各別操作手段と、前記各作業装置の全部の組に同時的に作用して作動状態を切換操作可能な全部操作手段とで構成するとともに、前記条選択操作機構中に、作業停止が選択された所定条列に対する肥薬供給装置からの肥薬供給を停止するように、肥薬供給装置の作動を制御する連係機構を設け、
前記各別操作手段による操作量を全部操作手段による操作量よりも大きく設定して、全部操作手段が停止操作されたときには、総ての組の各別操作手段に連係された複数種の作業装置のうちの肥薬供給装置の駆動が停止され、残りの植播系作業装置の駆動が継続されるように構成し、各別操作手段が停止操作されたときには、その選択された各別操作手段に連係する肥薬供給装置と植播系作業装置の駆動が停止されるように構成した駆動操作機構を備えてあることを特徴とする乗用型作業機。
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Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JP2000139133A (ja) * | 1998-11-04 | 2000-05-23 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | 田植機のクラッチ作動装置 |
JP2002262624A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-17 | Kubota Corp | 乗用田植機 |
JP2004089121A (ja) * | 2002-09-03 | 2004-03-25 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 移植機 |
JP2004298122A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Kubota Corp | 田植機 |
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2006
- 2006-09-12 JP JP2006246825A patent/JP4820247B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
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