JP4073350B2 - 田植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走機体の後部に複数条植え式の苗植付け装置を昇降自在に連設してある田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の田植機では、肥料を繰り出す繰出し装置と、機体走行に伴い圃場に施肥用溝を形成するとともに搬送されてくる肥料をその形成した施肥用溝に投入する作溝器と、前記繰出し装置から繰り出された肥料を前記作溝器に搬送する搬送手段とを備えた施肥装置を設ける構成が採用されることがあり、しかも、搬送手段として送風機で発生させた気流で肥料を搬送する気流搬送手段を設ける構成が採用されることがある。そのような場合、従来では、送風機の作動に伴い発生する騒音時間を可及的短くし、特に、送風機を電動式としたときには電力消費を抑えるために、植付け作業時以外の時にはそれを自動的に検出して送風機を停止させる手段が講じられていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この種の田植機では、肥料を繰り出す繰出し装置と、機体走行に伴い圃場に施肥用溝を形成するとともに搬送されてくる肥料をその形成した施肥用溝に投入する作溝器と、前記繰出し装置から繰り出された肥料を前記作溝器に搬送する搬送手段とを備えた施肥装置を設けて植付けと同時に施肥を行う手段が採用されることがある。そのような場合、一般には、施肥装置におけるホッパーでの肥料切れや肥料詰まりなどの不都合が発生したとき、それを作業者に知らせるようにする技術が採用される。従来では、無条件でその報知などを行うようにしていた(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−178415号公報
【特許文献2】
特開平11−318145号公報
【特許文献3】
特開2002−262624号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の送風機自動停止技術によるときは、非植付け時には送風機を自動停止させて送風機を停止しないまま作業する場合に比較して送風機騒音による不都合の発生を抑制できるものの、その効果が十分なものではなかった。つまり、植付け作業においては、必ずしも、その植付けと同時に施肥を行うとは限らず、施肥を伴わない植付けがある。そのような場合、施肥しないのに送風機が無駄に作動するので送風機の無駄な作動に起因した騒音問題や電力の無駄な消費問題を残すといった問題があった。
【0006】
また、従来の植付け・施肥技術によるときは、植付け作業には、施肥を行わない状態で植え付ける作業があり、そのような場合でも、肥料切れや肥料詰まりなどの施肥関連センサ情報に基づく施肥関連装置の制御が行われて、制御中であることを示すランプが点灯したり警報音が鳴ったりランプが点滅したりしており、作業者にとって煩わしいものとなる問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上記従来の問題を解消する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0009】
[特徴]
自走機体の後部に複数条植え式の苗植付け装置を昇降自在に連設してある田植機であって、肥料を繰り出す繰出し装置と、機体走行に伴い圃場に施肥用溝を形成するとともに搬送されてくる肥料をその形成した施肥用溝に投入する作溝器と、前記繰出し装置から繰り出された肥料を前記作溝器に搬送する搬送手段とを備えた施肥装置を設け、苗植付け装置の植付けクラッチとは連係せずに前記繰出し装置の施肥クラッチを入切操作する操作レバーを設けるとともに、この操作レバーの入切操作により前記繰出し装置の駆動状態を検出する施肥センサを設け、前記搬送手段として送風機で発生させた気流で肥料を搬送する気流搬送手段を設け、前記施肥センサによる前記繰出し装置が駆動されていないことの否駆動検出により、施肥関連装置の作動及び前記送風機の駆動を自動停止するように構成してある点にある。
【0010】
[作用]
繰出し装置が駆動されていないことの否駆動検出により施肥関連装置の作動を自動停止するようにしてあるから、非施肥時には、施肥関連装置が作動することがない。
【0011】
繰出し装置が駆動されていないことの否駆動検出により送風機を自動停止するようにしてあるから、繰出し装置が駆動されていない非施肥時には必ず送風機を停止させることができる。
【0012】
[効果]
従って、施肥を行わない植付け作業を施肥関連装置の作動で煩わされることなく良好に行うことができるようになった。
【0013】
又、不要に送風機を作動させることをなくして、騒音や電力など動力の消費を軽減する ことができるようになった。
【0014】
請求項2に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0015】
[特徴]
上記請求項1に係る本発明において、前記施肥関連装置が施肥不都合警報装置である点にある。
【0016】
[作用]
施肥を行わない場合には施肥不都合警報装置の作動を停止するようにしてあるから、不要な施肥不都合警報装置の作動を禁止することができる。
【0017】
[効果]
従って、不要な警報による煩わしさをなくすことができるようになった。
【0018】
請求項3に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0019】
[特徴]
上記請求項2に係る本発明において、前記施肥不都合警報装置が聴覚刺激による警報装置である点にある。
【0020】
[作用]
施肥不要時には、音声やブザーなどの警報音がならないので、音声や警報音による耳障りがない。
【0021】
[効果]
従って、耳障りをなくして植付け作業を良好に行わせるようになった。
【0022】
請求項4に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0023】
[特徴]
上記請求項2に係る本発明において、前記施肥不都合警報装置が視覚刺激による警報装置である点にある。
【0024】
[作用]
施肥不要時には、ランプの点灯や点滅などが行われないので、点滅・点灯などによる目障りがない。
【0025】
[効果]
従って、目障りを無くして植付け作業を良好に行わせることができるようになった。
【0026】
請求項5に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0027】
[特徴]
上記請求項1や2,3,4に係る本発明において、前記繰出し装置が駆動されていることの駆動検出により、前記施肥関連装置を停止前の作動状態に戻すように構成してある点にある。
【0028】
[作用]
施肥必要時には繰出し装置が駆動されることに着目して、繰出し装置が駆動されているときには、施肥関連装置を停止前の作動状態に自動的に戻すようにしてあるから、施肥を伴う植付け時には、肥料切れや肥料詰まりの報知を行える体制に必ずできる。
【0029】
[効果]
従って、施肥を伴う植付け時には、必ず良好な施肥管理の下でその植付け作業を行えるようになった。
【0030】
請求項6に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0031】
[特徴]
上記請求項1や2,3,4,5に係る本発明において、前記繰出し装置が駆動されていることの駆動検出により、前記送風機を作動させるように構成してある点にある。
【0032】
[作用]
繰出し装置が駆動されていることの駆動検出により送風機を自動的に作動させるようにしてあるから、施肥装置への肥料補給時や枕地での旋回時など施肥不要時には、送風機を自動停止させながらも、その後に繰出し装置を駆動して施肥を開始した場合には、確実に送風機を作動させることができる。
【0033】
[効果]
従って、不必要な送風機の作動は行わないものの、必要な送風機の作動は確実に行って施肥を実行できるようになった。
【0034】
【発明の実施の形態】
田植機は、図1、図2に示すように、自走機体1の後部に6条植え式の苗植付け装置2をリンク機構3を介して昇降自在に連結し、圧油供給に伴い前記苗植付け装置2を上昇させるとともに排油に伴い苗植付け装置2を重量で下降させる油圧シリンダ利用のリフトシリンダ4を設け、植付け走行に伴い各植付け条の横脇に施肥する施肥装置を設けて構成されている。
【0035】
前記自走機体1は、操向用の左右一対の駆動前輪5と左右一対の駆動後輪6とを備えた機体フレーム7に、エンジン8、前記駆動前輪5を操向操作するためのステアリングハンドル9、運転座席10などを組み付けて構成されている。
【0036】
前記苗植付け装置2は、図3にも示すように、6つの苗のせ部11を左右に並置形成していて左右に設定ストロークで往復移動する苗のせ台12と、植付け走行に伴って圃場面を滑走することで植付け予定箇所を整地する左右複数のフロート13と、前記苗のせ台12の移動に連動して苗のせ台12に形成の苗取出し口と整地圃場面との間で上下に循環作動することにより各苗のせ部11の載置苗を植付け単位量ずつ取り出して圃場面に植え付ける植付け機構14と設けた基本構造に構成されている。
【0037】
前記各苗のせ部11のそれぞれには、苗のせ台12が移動端に位置する毎に作動して載置苗を下方の苗取出し口側に送り出す縦送り機構の一例である縦送りベルト15が一対ずつ設けられている。
縦送りベルト15を駆動する手段は、図10にも示すように、左右向き軸芯周りに常時回転する駆動アーム16を左右位置固定状態に設け、前記苗のせ台12が移動端に位置する毎に前記駆動アーム16に蹴られて左右向き軸芯x周り一方向にスプリング17による付勢力に抗して揺動する受動アーム18を設け、この受動アーム18に一方向クラッチ19を介して連動していて受動アーム18の一方向への揺動により前記左右向き軸芯x周りで一方向に設定量回転する駆動軸20を設け、この駆動軸20から前記縦送りベルト15の駆動ローラ15Aへの伝動を断続する縦送りクラッチ21を設けて構成されている。つまり、縦送りクラッチ21を入り作動させておくことにより、苗のせ台12が移動端に位置する毎に縦送りベルト15が定量送り出し回動し、縦送りクラッチ21を切り作動させておくことにより、苗のせ台12が移動端に位置して駆動軸20が回転しても縦送りベルト15を停止保持するようになっている。縦送りクラッチ21は、左右に隣り合う二つの苗のせ部11の駆動ローラ(縦送りベルト15)15A群を一組として駆動するものである。つまり、縦送りクラッチ21は3つ設けられている。
【0038】
前記植付け機構14は、左右に隣り合う2つが一組の状態で駆動されるようになっており、植付け機構14の各組への伝動系のそれぞれには、植付け機構14への伝動を各別に断続する畦際クラッチ22が介装されている。
【0039】
つまり、苗植付け装置2では、全部の畦際クラッチ22を入り作動させるとともに全部の縦送りクラッチ21を入り作動させることにより、6条(全条)植えを行い、左側と左右中央との2つの畦際クラッチ22及び、左側と左右中央との2つの縦送りクラッチ21をそれぞれ入り作動させる一方、右側1つの畦際クラッチ22及び、右側1つの縦送りクラッチ21をそれぞれ切り作動させることにより、左側2条中央2条の計4条の植付けを行い、左側1つの畦際クラッチ22及び、左側1つの縦送りクラッチ21をそれぞれ入り作動させる一方、左右中央と右側との2つの畦際クラッチ22及び、左右中央と右側との2つの縦送りクラッチ21をそれぞれ切り作動させることにより、左側2条の植付けを行い、右側と左右中央との2つの畦際クラッチ22及び、右側と左右中央との2つの縦送りクラッチ21をそれぞれ入り作動させる一方、左側1つの畦際クラッチ22及び、左側1つの縦送りクラッチ21をそれぞれ切り作動させることにより、右側2条中央2条の計4条の植付けを行い、右側1つの畦際クラッチ22及び、右側1つの縦送りクラッチ21をそれぞれ入り作動させる一方、左右中央と左側との2つの畦際クラッチ22及び、左右中央と左側との2つの縦送りクラッチ21をそれぞれ切り作動させることにより、右側2条の植付けを行うようになっている。
【0040】
前記施肥装置は、図4〜図6にも示すように、粉粒状の肥料を繰り出す繰出し装置23を設け、機体走行(植付け走行)に伴い圃場に6つの施肥用溝を植付け条の横脇に位置する状態で形成するとともに搬送されてくる肥料をその形成した施肥用溝に投入する左右6つの作溝器24を前記苗植付け装置2に装着し、前記繰出し装置23から繰り出された肥料を前記作溝器24に搬送する搬送手段を設けて構成されている。
【0041】
前記繰出し装置23は、底部に4つのロート状排出部25が左右に間隔を隔てて形成された肥料貯溜用のホッパー26を設け、このホッパー26の各ロート状排出部25の下部それぞれにロート状排出部25内から2条分の肥料を分けて繰り出す繰出し器27を接続連結して構成されている。
【0042】
前記搬送手段は、電動遠心式の送風機28で発生させた気流で前記繰出し装置23から繰り出された肥料を搬送する気流搬送手段であって、前記送風機28と、この送風機28で発生した気流を繰出し装置23に案内するダクト29と、繰出し装置23から各作溝器24に気流、つまり、肥料を案内する供給管30とから構成されている。
【0043】
前記繰出し器27の全部は同一構造のものであって、図7〜図9に示すように、前記ロート状排出部25への連通接続部と、前記ダクト29に差し込み接続して送風機28から送られてきた気流を受け入れる筒状の左右一対の気流受入れ口31と、前記供給管30に差し込み接続して肥料混入気流を供給管30に送り出す筒状の左右一対の排出口32とを備えた繰出しケース33を設け、この繰出しケース33に、左右向き軸芯x2周りに回転することでロート状排出部25から肥料を繰出す繰出しロール34を内装するとともに、繰出しロール34への1条分ずつの肥料供給路のそれぞれを開閉するシャッター機構を組み付けて構成されている。
前記繰出しロール34の駆動手段は、図10にも示すように、前記苗植付け装置2への伝動系にクランク機構35を介して連動する繰出し駆動軸36を設け、この繰出し駆動軸36と各繰出しロール34とを連動させるギヤ列37を設け、前記繰出し駆動軸36とギヤ列37との間に施肥クラッチ38を介装して構成されている。
前記シャッター機構は、肥料供給路の半分を開閉する第1シャッター39と、肥料供給路の残りの半分を開閉する第2シャッター40とを備えている。
【0044】
そして、左側外の繰出し器27の排出口32のそれぞれに左側外の2つの作溝器24への供給管30を接続させ、左側内の繰出し器27の一方の排出口32に左側内の1つの作溝器24への供給管30を接続させ、右側外の繰出し器27の排出口32のそれぞれに右側外の2つの作溝器24への供給管30を接続させ、右側内の繰出し器27の一方の排出口32に右側内の1つの作溝器24への供給管30を接続させるのであって、左側内の繰出し器27の他方の排出口32及び右側内の繰出し器27の他方の排出口32はそれぞれ栓41で閉塞されており、それら他方の排出口32に対応する肥料供給路を開閉するシャッター機構は閉塞されて使用されない。
【0045】
従って、
[1]全部の施肥クラッチ38を入り作動させるとともに、使用するシャッター機構の全部を開放することにより、全部の作溝器24に肥料を供給して全条施肥を行い、
[2]左側の2つの施肥クラッチ38と右側内の施肥クラッチ38とを入り作動させるとともに、左側外の2つのシャッター機構と左側内の一方のシャッター機構と右側内の一方のシャッター機構を開放することにより、左側3条・右側1条の計4条の施肥を行い、
[3]左側外の施肥クラッチ38を入り作動させるとともに、左側外の2つのシャッター機構を開放することにより、左側外2条の施肥を行い、
[4]右側の2つの施肥クラッチ38と左側内の施肥クラッチ38とを入り作動させるとともに、右側外の2つのシャッター機構と右側内の一方のシャッター機構と左側内の一方のシャッター機構を開放することにより、右側3条・左側1条の計4条の施肥を行い、
[5]右側外の施肥クラッチ38を入り作動させるとともに、右側外の2つのシャッター機構を開放することにより、右側外2条の施肥を行う
ようになっている。
【0046】
もちろん、第1シャッター39及び第2シャッター40をともに開放することにより全量施肥を行い、第1シャッター39又は第2シャッター40のいずれか一方のみを開放することにより半量施肥を行うようになっている。
【0047】
なお、畦際クラッチ22と縦送りクラッチ21と施肥クラッチ38の全ては、図示しないが、スプリングにより入り付勢されている。
【0048】
前記施肥クラッチ38のうち中央2つのもののクラッチレバー38a同士は一括操作されるようにロッド42を介して連動連結されており、以下、これら中央2つの施肥クラッチ38を1つの中央の施肥クラッチ38として扱い、左側外の施肥クラッチ38を左側の施肥クラッチ38として扱い、右側外の施肥クラッチ38と右側の施肥クラッチ38として扱う。
【0049】
そして、図10〜図12にも示すように、入り位置から切り位置に左右向き軸芯周りに揺動操作されることにより左側の施肥クラッチ38のクラッチレバー38aにロッド44で連動する中継リンク45を付勢に抗してワイヤyLにより入り状態から切り状態に切り換える左クラッチ操作レバー43Lと、入り位置から切り位置に左右向き軸芯周りに揺動操作されることにより右側の施肥クラッチ38のクラッチレバー38aを付勢に抗して入り状態から切り状態にワイヤyRにより切り換える右クラッチ操作レバー43Rと、入り位置から切り位置に左右向き軸芯周りに揺動操作されることにより中央の施肥クラッチ38の一方のクラッチレバー38aを付勢に抗して入り状態から切り状態にワイヤyCにより切り換える中央クラッチ操作レバー43Cとが設けられている。
【0050】
加えて、前記左側のワイヤyLのレバー接続側とは反対側の端部をワイヤL1,L2からなる二股状に構成し、右側のワイヤyRのレバー接続側とは反対側の端部をワイヤR1,R2からなる二股状に構成し、中央のワイヤyCのレバー接続側とは反対側の端部をワイヤC1,C2からなる二股状に構成する。
【0051】
前記左クラッチ操作レバー43Lは、入り位置から切り位置に左右向き軸芯周りに揺動操作されることにより、左側の畦際クラッチ22・左側の縦送りクラッチ21のそれぞれを付勢に抗して前記ワイヤL1,L2で一括的に切り作動させるものであり、右クラッチ操作レバー43Rは、入り位置から切り位置に揺動操作されることにより、右側の畦際クラッチ22・右側の縦送りクラッチ21のそれぞれを付勢に抗して前記ワイヤR1,R2で一括的に切り作動させるものであり、中央クラッチ操作レバー43Cは、入り位置から切り位置に揺動操作されることにより、左右中央の畦際クラッチ22・左右中央の縦送りクラッチ21のそれぞれを付勢に抗して前記ワイヤC1,C2で一括的に切り作動させるものである。これら左クラッチ操作レバー43L、右クラッチ操作レバー43R、中央クラッチ操作レバー43Cは前記繰出し装置23の近くに設けられている。
【0052】
また、中継リンク45と、中央の施肥クラッチ38のクラッチレバー38aと、右側の施肥クラッチ38のクラッチレバー38aとのそれぞれに折り曲げ片aで片あたりする状態で左右一方側にスライドすることにより、中継リンク45と、中央のクラッチレバー38aと、右側のクラッチレバー38aとの独立した切り位置への揺動は許容する状態で入り位置に揺動位置するものを切り位置に接当押圧揺動させる一括切り操作バー46と、これを操作するための操作レバー47とが設けられている。もちろん、一括切り操作バー46が切り位置にスライド位置する状態では、左クラッチ操作レバー43L・右クラッチ操作レバー43R・中央クラッチ操作レバー43Cの独立した入り切り操作は許容される。なお、以下において左右・中央の区別を要しないときには、クラッチ操作レバー43と称する。
【0053】
つまり、クラッチ操作レバー43は、畦際クラッチ22とこれに対応する縦送りクラッチ21とを、畦際クラッチ22が切り状態のとき縦送りクラッチ21も切り状態にありかつ畦際クラッチ22が入り状態のとき縦送りクラッチ21も入り状態にあるように関連操作する操作レバーでもある。
【0054】
そして、図14に示すように、前記繰出し装置23が駆動されているか否かを検出する施肥センサ48と、施肥装置の状態を検出する施肥関連センサ49と、施肥関連装置50と、制御装置51とが設けられている。
【0055】
前記施肥センサ48は、図13に示すように、前記操作レバー47が切り位置に操作されたときその操作レバー47に押圧されてオフすることで繰出し装置23の否駆動を検出するとともに操作レバー47が入り位置に操作されたときその操作レバー47による押圧を解除してオンすることで繰出し装置23の駆動を検出するスイッチである。
【0056】
前記施肥関連センサ49は、前記作溝器24での肥料詰まりのあるなしを検出する詰まりセンサであって、この施肥関連センサ49の検出情報が施肥関連センサ情報である。つまり、施肥関連センサ情報は、施肥不都合事態情報である。
【0057】
前記施肥関連装置50は、施肥不都合警報装置であって、これには、聴覚刺激による警報装置50aと、視覚刺激による警報装置50bとがある。前記聴覚刺激による警報装置50aは、音声やブザー音などの音を発することにより報知するものであり、視覚刺激による警報装置50bは、ランプの点灯や点滅、或いは、モニターによる表示で報知するものである。
【0058】
前記制御装置51は、前記施肥センサ48の否駆動検出に基づいて前記送風機28の駆動モータ28mを自動停止させるとともに施肥センサ48の駆動検出に基づいて前記駆動モータ28mを自動作動させる送風機制御部52と、前記施肥センサ48の否駆動検出に基づいて前記施肥関連センサ49の検出情報に基づく施肥関連装置50の作動を自動停止するとともに前記施肥センサ48の駆動検出に基づいて前記施肥関連センサ49の検出情報に基づく施肥関連装置50の作動を行わせる、つまり、施肥関連装置50を停止前の作動状態に戻す施肥関連装置制御部53とを備えている。
【0059】
従って、繰出し装置23が駆動されていないことの施肥センサ48による否駆動検出により、つまり、施肥を行わないことにより、送風機28が自動停止するから、無駄な送風機28の駆動をなくして、騒音問題発生の時間を短くできるとともに消費電力を節約することができる。
【0060】
しかも、施肥を行わない場合には、それにまつわる関連装置の作動を停止するから、関連装置が不用に作動することによる煩わしさを低減することができる。
【0061】
[別実施形態]
上記実施の形態において、前記畦際クラッチ22のうち切り操作されていた畦際クラッチ22の入り操作により、その入り操作された畦際クラッチ22に対応する縦送りベルト15を含め全部の縦送りベルト15を作動させる補助駆動機構と、切り操作されていた畦際クラッチ22を、その切り操作後の枕地での次回植付け予定箇所への移行に連動して自動的に入り作動させるクラッチ復帰機構とを設けて実施する。
【0062】
前記補助駆動機構は、図15に示すように、切り位置から入り位置に揺動操作されるクラッチ操作レバー43のそれぞれで蹴られて一往復揺動する受動レバー55を設け、これら受動レバー55の往揺動に伴い引っ張られて前記受動アーム18と一体のレバー18aを待機位置から送り位置に揺動させるワイヤ54を設けて構成されている。前記受動レバー55は、クラッチ操作レバー43がクラッチ入り位置にまで揺動したときそのクラッチ操作レバー43による蹴り作用を解除されて元の位置に揺動復帰するものであって、切り位置に揺動操作されるクラッチ操作レバー43で蹴られてときワイヤ54を弛ませる状態で揺動してそのクラッチ操作レバー43の切り位置への通過を許容するものである。
【0063】
前記クラッチ復帰機構は、前記苗植付け装置2の設定高さ以上への上昇動作を、枕地での次回植付け予定箇所への移行動作として畦際クラッチ22を操作する機構であって、図16の(イ)(ロ)に示すように、設定高さよりも上方の位置に揺動するリンク機構3で接当押圧されて上方に持ち上げられる第1ロッド56を設け、この第1ロッド56にベルクランク57を介して連動連結していて第1ロッド56の持ち上げ移動に伴い前方に移動することで切り位置に位置していたクラッチ操作レバー43を入り位置に接当押圧移動させる第2ロッド58を設け、この第2ロッド58に、前方に位置する状態でクラッチ操作レバー43の切り位置への揺動に伴いクラッチ操作レバー43に対して上方に逃げることでクラッチ操作レバー43の切り位置への揺動を許容するロッド逃がし部58aを形成して構成されている。なお、苗植付け装置2の設定高さ以上への上昇動作を枕地での次回植付け予定箇所への移行動作としたが、この枕地での次回植付け予定箇所への移行動作としては、ステアリングハンドル9の設定値以上の操向動作や、前記苗植付け装置2が設定高さ以上への上昇動作しかつステアリングハンドル9が設定値以上に操向動作することであっても良い。もちろん、前記第1ロッド56は1本であるが、前記第2ロッド58は、各クラッチ操作レバー43に対応して3つ設けられており、ベルクランク57の第2ロッド58との連動部57aを三つ又状とすることでベルクランク57に連動連結するようになっている。
【0064】
上記実施形態の場合、最後の畦際植えを全条植えで行うためにそれ以前の植付けを、所定のクラッチ操作レバー43を切り操作して少数条植えで行った場合、その後の全条植えへの移行に際しての切り状態にあった畦際クラッチ22の入り操作で縦送りベルト15を駆動するから、前記の少数植え直前の植付けで載置苗の下端部の一部がすでに取り出されて植え付けられていても、その縦送りベルト15による縦送りで載置苗の下端部を凹みが少なく植付け機構14による取出し不良を回避できる状態にでき、その結果、全条植えに戻った際、その作業の初期における欠株発生を防止することができる。
【0065】
上記実施の形態では送風機28として電動モータで駆動される形式のものを示したが、送風機28としては、機械駆動式のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体側面図
【図2】 全体平面図
【図3】 要部(苗植付け装置)の側面図
【図4】 要部の背面図
【図5】 要部の縦断側面図
【図6】 要部の縦断正面図
【図7】 要部の縦断側面図
【図8】 要部の縦断正面図
【図9】 繰出し器の平面図
【図10】 操作系統図
【図11】 要部の平面図
【図12】 要部の縦断側面図
【図13】 要部の平面図
【図14】 制御ブロック図
【図15】 別実施形態を示す操作系統図
【図16】 別実施形態を示す各操作状態の側面図
【符号の説明】
1 自走機体
2 苗植付け装置
23 繰出し装置
24 作溝器
28 送風機
50 施肥関連装置
50a 警報装置
50b 警報装置

Claims (6)

  1. 自走機体の後部に複数条植え式の苗植付け装置を昇降自在に連設してある田植機であって、
    肥料を繰り出す繰出し装置と、機体走行に伴い圃場に施肥用溝を形成するとともに搬送されてくる肥料をその形成した施肥用溝に投入する作溝器と、前記繰出し装置から繰り出された肥料を前記作溝器に搬送する搬送手段とを備えた施肥装置を設け、苗植付け装置の植付けクラッチとは連係せずに前記繰出し装置の施肥クラッチを入切操作する操作レバーを設けるとともに、この操作レバーの入切操作により前記繰出し装置の駆動状態を検出する施肥センサを設け、前記搬送手段として送風機で発生させた気流で肥料を搬送する気流搬送手段を設け、前記施肥センサによる前記繰出し装置が駆動されていないことの否駆動検出により、施肥関連装置の作動及び前記送風機の駆動を自動停止するように構成してある田植機。
  2. 前記施肥関連装置が施肥不都合警報装置である請求項1記載の田植機。
  3. 前記施肥不都合警報装置が聴覚刺激による警報装置である請求項2記載の田植機。
  4. 前記施肥不都合警報装置が視覚刺激による警報装置である請求項2記載の田植機。
  5. 前記繰出し装置が駆動されていることの駆動検出により、前記施肥関連装置を停止前の作動状態に戻すように構成してある請求項1〜4のいずれか一項に記載の田植機。
  6. 前記繰出し装置が駆動されていることの駆動検出により、前記送風機を作動させるように構成してある請求項1〜5のいずれか一項に記載の田植機。
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