JP2008064131A - 部品結合構造 - Google Patents

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Takao Yoshioka
孝雄 吉岡
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Abstract

【課題】樹脂製部品に対して他の部品をワンタッチ操作で、かつ軽い力で取り付けることが可能で、快適な操作感を作業者に与えることができるとともに、一旦取り付けた後は、容易に外れない部品結合構造を提供する。
【解決手段】結合フック5,6を各々対応する係合穴3a,3bに挿入する第一位置にて結合部2aと被結合部1aとを重ね合わせ、その状態で、第一位置よりも係合穴3の内縁31,32が、対応する結合フック5,6の基端部51に接近した第二位置へ向けてスライドさせる。これにより、被結合部1aの内縁部31,32をガイド隙間Iに進入させ、該内縁部31,32を結合部2aと延出部52とによって挟持させる。また、スライド結合操作に伴い非係合状態から係合状態に移行して、結合部2aと被結合部1aとの逆スライドを防止する逆スライド阻止手段4,30が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は部品結合構造に関するものである。
従来から、樹脂製部品を車体に取り付けるための構造が開示されている。例えば下記特許文献1には、ボルトを用いて樹脂製部品を車体に取り付けるための部品取付け構造が開示されている。
特開平7−224825号公報
この樹脂製部品は例えば、車載オーディオや小物入れ等の部品を複数個、上下に重ねた状態で一体固定し、その状態で車体(例えばインストルメントパネル部)に取り付けるために用いられる。従って車体への取り付け作業においては、樹脂製部品と車載オーディオ等を先に結合する必要がある。近年、この結合作業を簡単に行うことができる樹脂製部品の開発が進められている。
具体的には、作業者が樹脂性部品を車載オーディオ等に結合する際に、ボルト等の他の部品を必要としないワンタッチ操作で、かつ軽い力で結合できる構造が望まれている。また、結合作業の際に、作業者に対して快適な操作感を与えることができ、一旦結合した後は、容易に外れない構造が望まれている。
本発明の課題は、樹脂製部品と他の部品とをワンタッチ操作で、かつ軽い力で結合することが可能で、快適な操作感を作業者に与えることができるとともに、一旦結合した後は、容易に外れない部品結合構造を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために本発明の部品結合構造は、
板状の被結合部を有する第一部材と、樹脂成型体から構成され、板状の結合部を有する第二部材とを、結合部の第一主表面と被結合部の第二主表面とを対向密着させた状態で結合固定するための部品結合構造であって、
第一部材の被結合部に厚さ方向へ貫通する形にて形成された複数個の係合穴と、
複数個の係合穴に各々挿入可能な位置関係で第二部材の互いに異なる位置に複数個形成され、それぞれ結合部の第一主表面から厚さ方向へ突出する基端部と、基端部の先端から予め定められた方向へ延出する延出部とを備えるとともに、延出部の第二主表面と結合部の第一主表面との間に、被結合部の係合穴の内縁部を迎え入れるためのガイド隙間が形成された結合フックとを備え、
それら結合フックを各々対応する係合穴に挿入する第一位置にて結合部と被結合部とを重ね合わせ、その状態で、第一位置よりも各係合穴の内縁が、対応する結合フックの基端部に接近した第二位置へ向けて結合部と被結合部とを相対的にスライドさせるスライド結合操作を行なうことにより、被結合部の各係合穴の内縁部を対応する結合フックのガイド隙間に進入させ、内縁部を結合部と延出部とによって挟持させるとともに、
第一位置から第二位置へ向けたスライド結合操作に伴い非係合状態から係合状態に移行して、結合部と被結合部との第二位置から第一位置への逆スライドを阻止する逆スライド阻止手段が設けられていることを特徴とする。
上記本発明の部品結合構造によると、第一部材の被結合部には、厚さ方向に貫通する形態の係合穴が複数個形成されており、第二部材の結合部には、その複数個の係合穴に各々挿入可能な位置関係で複数個の結合フックが形成されている。そして第一部材と第二部材を、以下の操作(スライド結合操作)を行うことにより結合する。すなわち、上記結合フックを係合穴に各々挿入した第一位置にて結合部と被結合部とを重ね合わせ、その状態で、第一位置よりも係合穴の内縁が、結合フックの基端側に接近した第二位置へ向けて、結合部と被結合部とをスライドさせる。これにより、結合フックの延出部と結合部とによって被結合部を挟持させることができ、厚さ方向への分離を防止できるようになる。
また、第一部材および第二部材には、スライド結合操作に伴って非係合状態から係合状態へ移行して、逆方向へのスライドを阻止する逆スライド阻止手段が設けられている。これにより、第一部材と第二部材との逆戻りを防止することが可能となる。
以上の構成を採用することで、ボルト等の他の部材を用いることなく、第一部材と第二部材とをワンタッチで結合することが可能になる。
より詳しくは、上記発明は、第二位置にて結合フックの少なくとも一部のものの基端部に係合穴の内縁部が当て止めされる構造になっている。このようにすると、係合穴の内縁部と基端部との当て止めにより、スライド操作方向における結合部と被結合部との相対移動を規制することができる。
この場合、逆スライド阻止手段は、被結合部に設けられた第一逆スライド阻止係合部と、結合部に設けられた第二逆スライド阻止係合部とを有し、スライド結合操作に伴い結合部と被結合部とが第二位置へ到達するに伴い、そのスライド方向と交差する向きにおいて、第二逆スライド阻止係合部は被結合部と当接して弾性的に押し戻された非係合状態から、第一逆スライド阻止係合部との係合位置へ弾性復帰することにより逆スライドを阻止するものとすることができる。第二部材は樹脂成型体より構成されており、ある程度弾性変形する。上記構成によると、この弾性力を利用することにより、上記第二位置において、逆スライド阻止手段を非係合状態から係合状態に移行させることが可能である。
例えば、第二逆スライド阻止係合部は、結合部の第一主表面から突出するとともに結合部の厚さ方向に弾性変位可能な係合突出部であり、被結合部には、内周縁が第一逆スライド阻止係合部を形成する厚さ方向の貫通部が形成され、第一位置においては係合突出部が被結合部の貫通穴の周囲部分と当接して弾性的に押し戻された状態となり、第二位置においては係合突出部が貫通穴にはまり込んで弾性復帰し、貫通穴の内周面と係合して逆スライドを阻止するものとすることができる。このようにすると、第一部材の被結合部に貫通部を形成し、その内周面に対して、弾性復帰した係合突出部を係合させることにより、逆スライドを阻止することが可能となる。
この場合、被結合部が金属板であり、結合部は係合突出部が一体形成された樹脂成形体とすることができる。このようにすると、係合突出部を別部材として形成する必要が無く、結合部(ひいては第二部材)全体を、樹脂成型体として一体的に形成することが可能となる。
例えば、係合突出部は、結合部に板厚方向に貫通形成された爪分離溝が舌状に区画形成する係合爪と、係合爪の第一主表面側の先端部に一体形成された被付勢突出部とを有するものとすることができる。この構成によると、係合爪が爪分離溝によって舌状に区画形成されているので、結合部に対して弾性変位しやすい。また、係合爪の先端部に被付勢突出部が一体形成されている。この被付勢突出部を貫通部の内周面に係合させることにより、結合部と被結合部との逆スライドを阻止することができる。
一方、延出部の第二主表面に、先端部へ向けて結合部の第一主表面との間隔が広がるガイド斜面を形成してもよい。この構造によると、スライド結合操作を行う際に、被結合部の係合穴の内縁部が、ガイド隙間に入りやすくなる。
また、ガイド斜面は、ガイド隙間に進入する被結合部の第一主表面と延出部の第二主表面とのなす接線角度が、先端部から基端部に向かって連続して又は段階的に減少する形状にすることができる。スライド結合操作を行うと、被結合部の係合穴の内縁部は、ガイド斜面に当接しながら基端部側へ進入することになるが、ガイド斜面を上述の形状にすることで、進入が進むにつれて軽い力でスライドできるようになる。つまり、係合穴の内縁部が延出部の先端に当たる位置では比較的大きな抵抗を生じるが、進入が進むにつれて抵抗が小さくなり、その抵抗が極小値をとりながら、結合部と被結合部とが第二位置へ到達する。これにより、節度感を向上させることが可能となる。
すなわち、係合穴の内縁部が延出部の先端に入る位置では大きな抵抗を生じるため、作業者は、第一部材と第二部材とが結合し始めたことを抵抗によって容易に感じとることができる。この抵抗が少ないと、結合し始めているか否か分かりにくくなる場合がある。また、被結合部の進入が進むにつれて抵抗が小さくなるため、軽い力で結合でき、作業者の負担を軽減することができる。
この場合、延出部は、ガイド隙間に進入する被結合部の内縁部に押されて弾性変位するように形成され、その弾性復帰力により内縁部を挟持するとともに、ガイド斜面は、弾性変位が最大となる位置にて接線角度が0°になるように形成することができる。この構造によると、被結合部の進入に伴って延出部の弾性変位が大きくなるに従い、被結合部の第一主表面とガイド斜面との接線角度が小さくなるため、スライドに必要な力が大きくならずにすむ。つまり、延出部の弾性変位が大きくなるに従って弾性復帰力が大きくなるため、接線角度が一定のままだとスライドに伴う抵抗が大きくなるが、上述のように接線角度が次第に小さくなるようにすることで、被結合部の進入が進むにつれて抵抗を小さくすることができる。また、ガイド斜面を、延出部の弾性変位が最大となる位置にて接線角度が0°となるように形成することにより、弾性復帰力が最も大きくなる状態であっても、抵抗を小さくすることができる。
次に本発明は、延出部の第二主表面に、ガイド斜面に続く形で、基端部へ向けて結合部の第一主表面との間隔が広がるようにオフセット部が形成され、係合穴の内縁部が基端部に接近した際に、内縁部から厚さ方向へ突出する形で残されたバリがオフセット部内に位置することにより、バリと延出部との当接が防止される構造にすることができる。係合穴は打ち抜き加工によって形成する場合があるが、この場合、内縁部にバリが残されることが多い。この場合、上述のようにオフセット部を形成することにより、バリを逃がすことができる。
一方、係合穴は四角形状に形成され、スライド操作方向に交差する方向において互いに対向する2辺に対して、結合フックの両側面が密着係合することにより、第一部材と第二部材とのスライド交差方向への位置規制をするものとすることができる。この構成によると、第一部材と第二部材とを、面内方向(スライド方向およびスライド交差方向)に対して固定することができる。
また、延出部の先端部における第一主表面に、厚さ方向に突出する形で、先端側増肉部を形成してもよい。延出部の厚さが薄いと、被結合部の係合穴に対して結合フックを挿入する際の位置決め操作をしにくくなる場合がある。すなわち、位置決め操作をする際は、結合フックの延出部を被結合部の第二主表面に押し付け、摺接させつつ位置決めを行うのであるが、ここで延出部の肉厚が薄いと、結合フックが係合穴に入った時に、結合部と被結合部とが互いに接近する距離が短いため、係合穴に入ったことを作業者が感じにくくなる場合がある。しかし上述のように延出部の先端に先端側増肉部を形成することにより、結合フックが係合穴に入った時に、結合部と被結合部とが互いに接近する距離が大きくなるため、係合穴に入ったことを作業者が感じやすくなる。
この場合、延出部の基端部側における第一主表面に、厚さ方向に突出する形で基端側増肉部が形成され、先端側増肉部と基端側増肉部との間に、先端側増肉部および基端側増肉部よりも肉厚が薄い薄肉部を形成することができる。基端側増肉部を形成することにより、先端側増肉部と同様に、結合フックの位置決め操作を行いやすくなる。また、基端側増肉部と先端側増肉部との間に薄肉部が形成されているため、延出部が弾性変形しやすい。
一方、貫通部と係合穴は、その配列方向が、スライド操作方向と一致するように形成され、係合穴と貫通部とを区画する柱部に対して、結合フックの薄肉部がはまり込んで引っ掛かることを防止するための引っ掛かり防止用増肉部が、先端側増肉部と基端側増肉部との中間位置に形成されたものとすることができる。この構造にすると、薄肉部が柱部に嵌りにくいため、結合フックを係合穴に入れるための位置決め操作を行いやすい。
次に、被結合部は、前面が開口したケースの開口周囲に連なる壁部であり、延出部が、基端部からケースの開口側に向かって延出するように、第二部材をケースに対して結合することができる。ケース(第一部材)と第二部材とを例えば車両に取り付ける場合、このケースは、インストルメントパネルに開口部が露出する向きに取り付けられる。この場合、使用中にユーザがケースをインストルメントパネルの奥側へ押すことがあり、第二部材とケースとが外れてしまうことがある。しかし上述の構成のようにすると、ケースが押された場合、係合穴の内縁部と基端部とが接近する方向に押されるため、ケースと第二部材とが外れにくい。
なお、上述の係合突出部に、貫通部の内周面に対して斜め方向を向く傾斜係合面を形成し、その傾斜係合面が貫通部の内周面に対して係合するようにしてもよい。貫通部を打ち抜き加工によって形成する場合、係合穴に対して位置ずれ公差が生じてしまう。ここで仮に、傾斜係合面が結合部の第一主表面に対して直角方向を向くように形成すると、位置ずれ公差が大きい場合に、貫通部の内周面に対して密着係合しなくなる場合がある。しかし上述したように、貫通部の内周面に対して斜め方向を向くように傾斜係合面を形成することにより、多少の位置ずれ公差が生じたとしても、傾斜係合面の内のいずれかの位置にて、貫通部の内周面に対して密着係合することが可能となる。
例えば、第一部材は車載機器を収納するためのものであり、第二部材は、自身を車体に対して締結するための締結部を有するブラケットとすることができる。この構成によると、車載機器を車体に対して取り付ける作業を簡単にすることができる。
この場合、第二部材は複数個(例えば二個)のケースを上下に配列して一体的に結合するものであり、上段ケースの壁部が被結合部とされ、下段ケースには壁面から厚さ方向に突出するボスが形成され、第二部材にボスを案内するボス溝と、ボス溝の先端部においてボスと係合して下段ケースを固定するボス係合穴とが形成されたものとすることができる。この構成によると、ボスを利用して、下段ケースを結合することができる。また、互いに異なる機能を有する部材を上段ケースと下段ケースに各々収納し、これらを一体的に結合した状態で車体に対して締結することができる。例えば上段ケースに車載オーディオを収納し、下段ケースに小物入れを収納する。
一方、第二部材は複数個(例えば二個)のケースを上下に配列して一体的に結合するものであり、結合フック及び係合突出部は、上段ケースおよび下段ケースに各々対応する形で上下に配列して形成されたものとすることができる。この構成によると、上段ケースおよび下段ケースを各々、結合フックと係合突出部とを使って容易に結合することができる。
本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る部品結合構造に用いる第一部材1の一例である。図示するように第一部材1は、車載部品等を収納するためのケースとして構成され、開口部80に続く壁部が、板状の被結合部1aとされている。この被結合部1aは、互いに対向するように一対に設けられ、その各々に、厚さ方向へ貫通する形にて複数個の係合穴3a,3bが形成されている。
次に、第二部材2の例を図2に示す。第二部材2は樹脂成型体から構成され、車体への締結部7a,7bを備えたブラケットとして構成されている。この第二部材2は板状の結合部2aを有し、第一部材1の被結合部1aに形成された複数個の係合穴3a,3bに各々挿入可能な位置関係で互いに異なる位置に複数個の結合フック5,6が形成されている。
結合フック6の拡大断面図を図9Aに示す。図示するように結合フック6は、結合部2aの第一主表面B1から厚さ方向へ突出する基端部51と、基端部51の先端から予め定められた方向へ延出する延出部52とを備えるとともに、延出部52の第二主表面2と結合部2aの第一主表面B1との間に、被結合部1aの係合穴3の内縁部32を迎え入れるためのガイド隙間Iが形成されている。また、他方の結合フック5も同様の構造を採用している。
図2に戻る。第二部材2には、結合部2aの第一主表面B1から突出するとともに結合部2aの厚さ方向に弾性変位可能な係合突出部4が形成されている。この係合突出部4の機能については、後述する。
次に、第一部材1と第二部材2とを結合した状態の斜視図を図3に示す。図示するように、第一部材1を左右両側から挟む形で、2個の第二部材2が取り付けられている。また、第一部材1の下側には、下側第一部材1’(点線で記す)が取り付けられている。これら第一部材1,1’の中に車載オーディオや小物入れ等が収納され、その状態で車体に取り付けられる。そして、上述した締結部7a,7bにボルト等を挿入して車体に対して締結する。
第一部材1と第二部材2との結合方法を、図4,図5を使って以下に説明する。まず、結合フック5,6を各々対応する係合穴3a,3bに挿入する第一位置(図4)にて結合部2aと被結合部1aとを重ね合わせ、その状態で、第一位置よりも各係合穴3a,3bの内縁31,32が、対応する結合フック5,6の基端部51に接近した第二位置(図5)へ向けて結合部2aと被結合部1aとを相対的にスライドさせるスライド結合操作を行なう。これにより、図5に示すように、被結合部1aの各係合穴3a,3bの内縁部31,32を対応する結合フック5,6のガイド隙間Iに進入させ、内縁部31,32を結合部2aと延出部52とによって挟持させる。これにより、被結合部1aと結合部2aとの、厚さ方向への分離が防止される。
また、第一位置(図4)から第二位置(図5)へ向けたスライド結合操作に伴い非係合状態から係合状態に移行して、結合部2aと被結合部1aとの第二位置から第一位置への逆スライドを阻止する逆スライド阻止手段4,30が設けられている。これにより、結合部2aと被結合部1aとの逆戻りが防止される。
より詳しくは、第二位置(図5)にて結合フック5,6の少なくとも一部のものの(図5の例では全ての)基端部51に係合穴3の内縁部31,32が当て止めされる構造にされている。このようにすると、係合穴3の内縁部31,32と基端部51との当て止めにより、スライド操作方向における結合部2aと被結合部1aの相対移動を規制することができる。
さらに詳しくは、係合穴3は四角形状に形成され(図1参照)、スライド操作方向に交差する方向において互いに対向する2辺に対して、結合フック5,6の両側面が密着係合することにより、第一部材1と第二部材2とのスライド交差方向への位置規制をしている。すなわち、第一部材1と第二部材2とを、面内方向(スライド方向およびスライド交差方向)に固定している。
図4,図5に戻る。逆スライド阻止手段4,30は、被結合部1aに設けられた第一逆スライド阻止係合部30と、結合部2aに設けられた第二逆スライド阻止係合部4とを有し、スライド結合操作に伴い結合部2aと被結合部1aとが第二位置へ到達するに伴い、そのスライド方向と交差する向きにおいて、第二逆スライド阻止係合部4は被結合部1aと当接して弾性的に押し戻された非係合状態(図4)から、第一逆スライド阻止係合部30との係合位置へ弾性復帰する(図5)ことにより逆スライドを阻止している。第二部材2は樹脂成型体より構成されており、ある程度弾性変形する。本実施例ではこの弾性力を利用することにより、上記第二位置において、逆スライド阻止手段4,30を非係合状態から係合状態に移行させている。
より詳しくは、図4,図5に示すように、第二逆スライド阻止係合部4は、結合部2aの第一主表面B1から突出するとともに結合部2aの厚さ方向に弾性変位可能な係合突出部4とされている。また、被結合部1aには、内周縁が第一逆スライド阻止係合部を形成する厚さ方向の貫通部30が形成され、第一位置(図4)においては係合突出部4が被結合部1aの貫通穴30の周囲部分と当接して弾性的に押し戻された状態となり、第二位置(図5)においては係合突出部4が貫通穴30にはまり込んで弾性復帰し、貫通穴30の内周面33と係合して逆スライドを阻止している。
被結合部1aは金属板であり、結合部2aは係合突出部4が一体形成された樹脂成形体である。すなわち、結合部2aと係合突出部4とが、樹脂成型体として一体的に形成されている。
図8に、係合突出部4を係合部2aの第一主表面B1側から見た斜視図を示す。係合突出部4は、結合部2aに板厚方向に貫通形成された爪分離溝40が舌状に区画形成する係合爪41と、係合爪41の第一主表面側の先端部に一体形成された被付勢突出部43とを有する。この構成によると、係合爪41が爪分離溝40によって舌状に区画形成されているので、結合部2aに対して弾性変位しやすい。また、係合爪41の先端部に被付勢突出部43が一体形成されている。この被付勢突出部43を貫通部30の内周面33(図4,図5参照)に係合させることにより、結合部2aと被結合部1aとの逆スライドを阻止している。
また、図8に示すように、被付勢突出部43の先端には、結合部2aの第二主表面B2側に突出する形で、係合解除爪44が形成されている。被付勢突出部43が貫通部30の内周面33に係合した状態で(図5参照)、マイナスドライバー等を係合解除爪44の穴部44aに差し込み、持ち上げることによって、係合を解除することができる。これにより、例えば間違えて結合部2aと被結合部1aとを結合した場合に、簡単に分離することが可能となる。
また、係合突出部4の被付勢突出部43には、貫通部30の内周面33に対して斜め方向を向く傾斜係合面42が形成され、その傾斜係合面42が貫通部30の内周面33に対して係合するようにされている(図5参照)。貫通部30を打ち抜き加工によって形成する場合、係合穴3に対して位置ずれ公差が生じてしまう。ここで仮に、傾斜係合面42が第一主表面B1に対して直角方向を向くように形成すると、位置ずれ公差が大きい場合に、貫通部30の内周面33に対して密着係合しなくなる場合がある。しかし上述したように、内周面33に対して斜め方向を向くように傾斜係合面42を形成することにより、多少の位置ずれ公差が生じたとしても、傾斜係合面42の内のいずれかの位置にて、貫通部30の内周面33に対して密着係合することが可能となる。
次に、結合フック6の拡大断面図を図9A〜図9Cに示す。図9A〜図9Cは、被結合部1aがガイド隙間Iに進入する様子を表している。図示するように、延出部52の第二主表面S2には、先端部Pへ向けて結合部2aの第一主表面B1との間隔が広がるガイド斜面GSが形成されている。これにより、スライド結合操作を行う際に、被結合部1aの係合穴3の内縁部32が、ガイド隙間Iに入りやすくなる。
また、ガイド斜面GSは、ガイド隙間Iに進入する被結合部1aの第一主表面A1と延出部52の第二主表面S2とのなす接線角度θが、先端部から基端部51に向かって連続して減少するアール形状にされている。具体的には、被結合部1aが進入し始めた位置(図9A)における接線角度θ1に対して、進入した後(図9B)における接線角度θ2の方が小さくなるようにアール面が付けられている。スライド結合操作を行うと、被結合部1aの係合穴3の内縁部32は、ガイド斜面GSに当接しながら基端部51側へ進入することになるが、ガイド斜面GSを上述の形状にすることで、進入が進むにつれて軽い力でスライドできるようになる。つまり、係合穴3の内縁部32が延出部52の先端Pに入る位置(図9A)では比較的大きな抵抗を生じるが、進入が進むにつれて抵抗が小さくなり(図9B)、その抵抗が極小値をとりながら、結合部2aと被結合部1aとが第二位置(図5)へ到達する。これにより、節度感を向上させることが可能となる。
すなわち、係合穴3の内縁部32が延出部52の先端Pに当たる位置では大きな抵抗を生じるため、作業者は、第一部材1と第二部材とが結合し始めたことを抵抗によって容易に感じとることができる。この抵抗が少ないと、結合し始めているか否か分かりにくくなる場合がある。また、被結合部1aの進入が進むにつれて抵抗が小さくなるため、軽い力で結合でき、作業者の負担を軽減することができる。
一方、延出部52は、ガイド隙間Iに進入する被結合部1aの内縁部32に押されて弾性変位するように形成され、その弾性復帰力により内縁部32を挟持するようになっている。また、図9Cに示すように、ガイド斜面GSは、弾性変位が最大となる位置にて接線角度θが0°になるように形成されている。この構造によると、被結合部1aの進入に伴って延出部52の弾性変位が大きくなるに従い、被結合部1aの第一主表面A1とガイド斜面GSとの接線角度θが小さくなるため、スライドに必要な力が大きくならずにすむ。つまり、延出部52の弾性変位が大きくなるに従って弾性復帰力が大きくなるため、接線角度θが一定のままだとスライドに伴う抵抗が大きくなるが、上述のように接線角度が次第に小さくなるようにすることで、被結合部1aの進入が進むにつれて抵抗を小さくすることができる。また、ガイド斜面GSを、延出部52の弾性変位が最大となる位置にて接線角度が0°となるように形成することにより、弾性復帰力が最も大きくなる状態であっても、抵抗を小さくすることができる。
一方、図10に示すように、延出部52の第二主表面S2に、ガイド斜面GSに続く形で、基端部51へ向けて第一主表面A1との間隔が広がるようにオフセット部70が形成されている。そして、係合穴3の内縁部32が基端部51に接近した際に、内縁部32から厚さ方向へ突出する形で残されたバリ71がオフセット部内に位置することにより、バリ71と延出部52との当接が防止される。係合穴3は打ち抜き加工によって形成する場合があるが、この場合、内縁部31,32にバリ71が残されることが多い。この場合、上述のようにオフセット部70を形成することにより、バリ71を逃がすことができる。
次に、結合フック6の第一変形例を図11に示す。この例では、延出部52のガイド斜面GSが、被結合部1aの第一主表面A1との接線角度θが段階的に減少する形に形成されている。また、図12に示すように、延出部52の第二主表面S2と結合部2aの第一主表面B1との間隔が、基端部51において極小値をとる形状を採用してもよい。
以上、図9〜図12を使って、複数個の結合フック5,6のうち一方の結合フック6のガイド斜面GSについて説明をしたが、他方の結合フック5のガイド斜面GSも同様の形状を採用することができる。
次に、図6,図7に、結合フック5,6の拡大斜視図を示す。図6(A),図6(B)は、結合フック5を各々異なる方向から見た斜視図である。また、図7(A)は結合フック6の拡大斜視図であり、図7(B)は結合フック6を中央位置にて切断した状態における拡大斜視図である。これらの図に示すように、延出部52の先端部Pにおける第一主表面S1に、厚さ方向に突出する形で、先端側増肉部53が形成されている。延出部52の厚さが薄いと、被結合部1aの係合穴3a,3b(図1参照)に対して結合フック5,6を挿入する際の位置決め操作をしにくくなる場合がある。すなわち、位置決め操作をする際は、結合フック5,6の延出部52を被結合部1aの第二主表面A2に押し付け、摺接させつつ位置決めを行うのであるが、ここで延出部52の肉厚が薄いと、結合フック5,6が係合穴3に入った時に、結合部2aと被結合部1aとが互いに接近する距離が短いため、係合穴3に入ったことを作業者が感じにくくなる場合がある。しかし上述のように延出部52の先端に先端側増肉部53を形成することにより、結合フック5,6が係合穴3に入った時に、結合部2aと被結合部1aとが互いに接近する距離が大きくなるため、係合穴3に入ったことを作業者が感じやすくなる。
また、図6に示すように、結合フック5,6のうちスライド方向前方側に位置する(図2参照)結合フック5には、延出部52の基端部51側における第一主表面S1に、厚さ方向に突出する形で基端側増肉部59が形成され、先端側増肉部53と基端側増肉部59との間に、先端側増肉部53および基端側増肉部59よりも肉厚が薄い薄肉部55が形成されている。基端側増肉部59を形成することにより、先端側増肉部53と同様に、結合フック5,6の位置決め操作を行いやすくなる。また、基端側増肉部59と先端側増肉部53との間に薄肉部55が形成されているため、延出部52が弾性変形しやすい。
図1に戻る。貫通部30と係合穴3a,3bは、その配列方向が、スライド操作方向と一致するように形成され、係合穴3aと貫通部30とを区画する柱部35に対して、結合フック5の薄肉部55がはまり込んで引っ掛かることを防止するための引っ掛かり防止用増肉部54(図6参照)が、先端側増肉部53と基端側増肉部59との中間位置に形成されている。この構造にすると、薄肉部55が柱部35に嵌りにくいため、結合フック5,6を係合穴3に入れるための位置決め操作を行いやすい。
一方、図1に示すように、複数個の係合穴3a,3bは、大きさが互いに異なる。また、結合フック5,6は、対応する係合穴3a,3bの大きさに各々対応する大きさに形成されている(図2参照)。具体的には、結合フック5は係合穴3aに挿入できるように大きめに形成されており、結合フック6は係合穴3bに対応して小さめに形成されている。そのため、位置決め操作を行う際に、結合フック5を係合穴3bに合わせても入らない。つまり、係合穴3aに対してのみ結合フック5が挿入できるようになっている。従って位置合わせ操作が容易である。
なお、上述したように、被結合部1aは、前面が開口したケースの開口周囲に連なる壁部である。そして図2,図3に示すように、延出部52が、基端部51からケースの開口80側に向かって延出するように、第二部材2をケースに対して結合している。ケース(第一部材1)と第二部材2とを例えば車両に取り付ける場合、このケースは、インストルメントパネルに開口部が露出する向きに取り付けられる。この場合、使用中にユーザがケースをインストルメントパネルの奥側へ押すことがあり、第二部材2とケースとが外れてしまうことがある。しかし上述のようにすると、ケースが押された場合、係合穴3の内縁部31,32と基端部51とが接近する方向に押されるため、ケースと第二部材2とが外れにくい。仮に、第二部材2を逆向きに取り付けた場合、ケースがインストルメントパネルの奥側へ押されると、係合突起部4(図2参照)だけで固定することになるため、万一この係合突起部4が係合解除すると、ケースと第二部材2とが外れることになる。
一方、図2,図3に示すように、第二部材2は複数個(図では二個)のケース1,1’を上下に配列して一体的に結合するものであり、上段ケース1の壁部が被結合部1aとされ、下段ケース1’には壁面から厚さ方向に突出するボス(図示しない)が形成され、第二部材2にボスを案内するボス溝8と、ボス溝8の先端部においてボスと係合して下段ケースを固定するボス係合穴9とが形成されている。この構成によると、ボスを利用して、下段ケース1’を結合することができる。また、互いに異なる機能を有する部材を上段ケース1と下段ケース1’に各々収納し、これらを一体的に結合した状態で車体に対して締結することができる。例えば上段ケースに車載オーディオを収納し、下段ケースに小物入れを収納する。
図2に示すように、ボス溝8は、その溝幅が、開口から先端に向かって狭くなるように形成されている。つまり、ボスの直径と比較して開口幅が大きくなっているため、ボスを挿入しやすい。また、ボス溝8とボス係合穴9との間には、ボスが乗り上げる乗り上げ部8bが形成され、ボス溝8の先端には、その乗り上げ部8bに向かってボスを誘導する誘導傾斜面8aが形成されている。
次に、第二部材2の変形例を図13に示す。この実施例では、図2と同様に、第二部材2は複数個(図では二個)のケースを上下に配列して一体的に結合するものであり、結合フック5,6及び係合突出部4は、上段ケース1および下段ケース1’に各々対応する形で上下に配列して形成されている。この構成によると、上段ケース1および下段ケース1’を各々、結合フック5,6と係合突出部4とを使って容易に結合することができる。
第一部材の斜視図。 第二部材の斜視図。 第一部材と第二部材とを結合した状態における斜視図。 スライド結合操作を説明するための図。 図4に続く図。 第一結合フックの斜視図。 第二結合フックの斜視図。 係合突起部の斜視図。 スライド結合操作における結合フックの拡大断面図。 図9Aに続く図。 図9Bに続く図。 第一部材にバリが残っている場合の断面図。 結合フックの第一変形例。 結合フックの第二変形例。 第二部材の別の実施例。
符号の説明
1 第一部材
1a 被結合部
2 第二部材
2a 結合部
3a,3b 係合穴
4 第二スライド阻止係合部(係合突出部)
5,6 結合フック
30 貫通穴(第一逆スライド阻止係合部)
51 基端部
52 延出部
53 先端側増肉部
54 引っ掛かり防止用増肉部
55 薄肉部
59 基端側増肉部
A1(被結合部1aの)第一主表面
A2(被結合部1aの)第二主表面
B1(結合部2aの)第一主表面
I ガイド隙間
GS(結合フックの)ガイド斜面
θ 被結合部1aの第一主表面A1とガイド斜面GSとの接線角度

Claims (17)

  1. 板状の被結合部を有する第一部材と、樹脂成型体から構成され、板状の結合部を有する第二部材とを、前記結合部の第一主表面と前記被結合部の第二主表面とを対向密着させた状態で結合固定するための部品結合構造であって、
    前記第一部材の前記被結合部に厚さ方向へ貫通する形にて形成された複数個の係合穴と、
    複数個の前記係合穴に各々挿入可能な位置関係で前記第二部材の互いに異なる位置に複数個形成され、それぞれ前記結合部の前記第一主表面から厚さ方向へ突出する基端部と、該基端部の先端から予め定められた方向へ延出する延出部とを備えるとともに、前記延出部の第二主表面と前記結合部の前記第一主表面との間に、前記被結合部の前記係合穴の内縁部を迎え入れるためのガイド隙間が形成された結合フックとを備え、
    それら結合フックを各々対応する前記係合穴に挿入する第一位置にて前記結合部と前記被結合部とを重ね合わせ、その状態で、該第一位置よりも各係合穴の内縁が、対応する結合フックの前記基端部に接近した第二位置へ向けて前記結合部と前記被結合部とを相対的にスライドさせるスライド結合操作を行なうことにより、前記被結合部の各係合穴の内縁部を対応する前記結合フックの前記ガイド隙間に進入させ、該内縁部を前記結合部と前記延出部とによって挟持させるとともに、
    前記第一位置から前記第二位置へ向けた前記スライド結合操作に伴い非係合状態から係合状態に移行して、前記結合部と前記被結合部との前記第二位置から前記第一位置への逆スライドを阻止する逆スライド阻止手段が設けられていることを特徴とする部品結合構造。
  2. 前記第二位置にて前記結合フックの少なくとも一部のものの前記基端部に前記係合穴の前記内縁部が当て止めされる請求項1記載の部品結合構造。
  3. 前記逆スライド阻止手段は、前記被結合部に設けられた第一逆スライド阻止係合部と、前記結合部に設けられた第二逆スライド阻止係合部とを有し、前記スライド結合操作に伴い前記結合部と前記被結合部とが前記第二位置へ到達するに伴い、そのスライド方向と交差する向きにおいて、前記第二逆スライド阻止係合部は前記被結合部と当接して弾性的に押し戻された非係合状態から、前記第一逆スライド阻止係合部との係合位置へ弾性復帰することにより前記逆スライドを阻止するものである請求項1又は請求項2に記載の部品結合構造。
  4. 前記第二逆スライド阻止係合部は、前記結合部の第一主表面から突出するとともに該結合部の厚さ方向に弾性変位可能な係合突出部であり、
    前記被結合部には、内周縁が前記第一逆スライド阻止係合部を形成する厚さ方向の貫通部が形成され、前記第一位置においては前記係合突出部が前記被結合部の該貫通穴の周囲部分と当接して弾性的に押し戻された状態となり、前記第二位置においては前記係合突出部が前記貫通穴にはまり込んで弾性復帰し、該貫通穴の内周面と係合して前記逆スライドを阻止する請求項3記載の部品結合構造。
  5. 前記被結合部が金属板であり、前記結合部は前記係合突出部が一体形成された樹脂成形体である請求項4記載の部品結合構造。
  6. 前記係合突出部は、前記結合部に板厚方向に貫通形成された爪分離溝が舌状に区画形成する係合爪と、該係合爪の第一主表面側の先端部に一体形成された被付勢突出部とを有するものである請求項5記載の部品結合構造。
  7. 前記延出部の前記第二主表面に、先端部へ向けて前記結合部の前記第一主表面との間隔が広がるガイド斜面が形成されている請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の部品結合構造。
  8. 前記ガイド斜面は、前記ガイド隙間に進入する前記被結合部の第一主表面と前記延出部の前記第二主表面とのなす接線角度が、前記先端部から前記基端部に向かって連続して又は段階的に減少する形状にされている請求項7記載の部品結合構造。
  9. 前記延出部は、前記ガイド隙間に進入する前記被結合部の前記内縁部に押されて弾性変位するように形成され、その弾性復帰力により前記内縁部を挟持するとともに、前記ガイド斜面は、前記弾性変位が最大となる位置にて前記接線角度が0°になるように形成されている請求項8記載の部品結合構造。
  10. 前記延出部の前記第二主表面に、前記ガイド斜面に続く形で、前記基端部へ向けて前記結合部の前記第一主表面との間隔が広がるようにオフセット部が形成され、前記係合穴の前記内縁部が前記基端部に接近した際に、該内縁部から厚さ方向へ突出する形で残されたバリが前記オフセット部内に位置することにより、該バリと前記延出部との当接が防止される請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載の部品結合構造。
  11. 前記係合穴は四角形状に形成され、前記スライド操作方向に交差する方向において互いに対向する2辺に対して、前記結合フックの両側面が密着係合することにより、前記第一部材と前記第二部材との前記スライド交差方向への位置規制がなされる請求項1ないし10のいずれか1項に記載の部品結合構造。
  12. 前記延出部の先端部における第一主表面に、厚さ方向に突出する形で先端側増肉部が形成されている請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の部品結合構造。
  13. 前記延出部の前記基端部側における前記第一主表面に、厚さ方向に突出する形で基端側増肉部が形成され、前記先端側増肉部と前記基端側増肉部との間に、該先端側増肉部および前記基端側増肉部よりも肉厚が薄い薄肉部が形成されている請求項12記載の部品結合構造。
  14. 請求項4記載の要件を備え、
    前記貫通部と前記係合穴は、その配列方向が、スライド操作方向と一致するように形成され、前記係合穴と前記貫通部とを区画する柱部に対して、前記結合フックの前記薄肉部がはまり込んで引っ掛かることを防止するための引っ掛かり防止用増肉部が、前記先端側増肉部と前記基端側増肉部との中間位置に形成されている請求項13記載の部品結合構造。
  15. 前記被結合部は、前面が開口したケースの開口周囲に連なる壁部であり、前記延出部が、前記基端部から前記ケースの開口側に向かって延出するように、前記第二部材が前記ケースに対して結合される請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の部品結合構造。
  16. 請求項4記載の要件を備え、
    前記係合突出部には、前記貫通部の前記内周面に対して斜め方向を向く傾斜係合面が形成され、その傾斜係合面が前記貫通部の前記内周面に対して係合するようにされている請求項5ないし請求項15のいずれか1項に記載の部品結合構造。
  17. 前記第一部材は車載機器を収納するためのものであり、前記第二部材は、自身を車体に対して締結するための締結部を有するブラケットである請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の部品結合構造。
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