JP2008063000A - 易開封パウチ - Google Patents

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裕子 渋谷
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Takayoshi Tsuruta
崇義 鶴田
Hidehiko Mazaki
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Abstract

【課題】パウチの開封時、切取片に指を掛けて切り取り可能な指掛部を、切取片に形成することにより、切取片の切除開封時において、前記指掛部に指先を掛けてフィルム縁をつまむことにより、フィルムが3次元形状からなる湾曲面を形成し、該湾曲面に指先がフィットするため、指が滑ることなく、力を加えて容易に切取片を切除することが可能な、易開封パウチを提供することである。
【解決手段】上記課題を解決するため本発明は、フィルムの外周をシールしてなるパウチであって、該パウチの切取片を切除して初期開封するパウチにおいて、前記切取片に、指を掛けて開封可能な指掛部を形成したことを特徴とする、易開封パウチである。
【選択図】図4

Description

本発明は、フィルムの外周をシールしてなるパウチであって、該パウチの切取片を切除して初期開封するパウチに関する。
従来、主にレトルト食品や、詰め替え用の洗剤、或いは無菌包装食品、鮮度保持包装食品、医薬品等に用いられる、使用性、環境性に優れ、粉体、固体のみならず液体、流動食等の内容物を密封包装した包装体(パウチ)が知られている(例えば、特許文献1)。
このパウチは使用時において、パウチのシール部分を含む切取片の一端をつまみ、開封方向(引き裂き方向)へと引裂いて切除することにより、パウチの開口を形成し初期開封を行なうものである。例えば、パウチの開封時の一例としては、図11(a)に示すように、まず、パウチのノッチ4上方の切取片3の一端部分を、一方の手の人差指Aと親指Bとでつまみ、他方、ノッチ4下方のパウチ本体側2の一端部分を、他方の手の人差指aと親指bとでつまむ。そして、図11(b)に示すように、一方の手でパウチ本体2を保持しつつ、他方の手で切取片3をつまんでひねり、引き裂き方向へと力を加えて徐々に引裂いていき、切取片3を切除することでパウチの開封を完了する。
特開平08−080977号公報
しかしながら、パウチの切取片3をつまむシール箇所は平面Hからなり、該平面形状のシール部分Hを指でつまみつつ、平面方向へと引っ張るため、フィルムをつまむ指が滑りやすく、力を加えて引っ張ることが難しい。特に、調理をしている場合や、入浴中である場合、濡れた指や油脂の付着した指では、切取片をつまんだ際に、指が滑ってしまい、力を加えて切取片3を引き裂くことが困難である。
そこで本発明は、パウチの開封時、切取片に指を掛けて切り取り可能な指掛部を、切取片に形成することにより、切取片の切除開封時において、前記指掛部に指先を掛けてフィルム縁をつまむことにより、フィルムが3次元形状からなる湾曲面を形成し、該湾曲面に指先がフィットするため、指が滑ることなく、力を加えて容易に切取片を切除することが可能な、易開封パウチを提供することである。
そこで、上記課題を解決するため、本発明の請求項1記載の発明は、フィルムの外周をシールしてなるパウチであって、該パウチの切取片を切除して初期開封するパウチにおいて、前記切取片に、指を掛けて開封可能な指掛部を形成したことを特徴とする、易開封パウチである。
また、請求項2記載の発明は、前記指掛部は、前記切取片に形成したスリットであって、前記切取片を切除開封する際に、前記スリットをつまむことにより、スリットに沿ってフィルムが湾曲するとともに、指を掛けて開封可能な湾曲面が形成されることを特徴とする、易開封パウチである。
また、請求項3記載の発明は、前記指掛部の前記スリットは、前記切取片の引き裂き方向へと凸形状を有する湾曲形状であることを特徴とする、易開封パウチである。
また、請求項4記載の発明は、前記指掛部は、前記切取片に形成した貫通孔であって、前記切取片を開封切除する際に、前記貫通孔に指を掛けつつ前記切取片をつまむことにより、フィルムが湾曲するとともに、指を掛けて開封可能な湾曲面が形成されることを特徴とする、易開封パウチである。
また、請求項5記載の発明は、前記指掛部は、前記切取片のシール部の一部分に形成した未シール部分に、形成したことを特徴とする、易開封パウチである。
また、請求項6記載の発明は、前記切取片の、前記指掛部を除く、シール部分の一部を切り欠いたことを特徴とする、易開封パウチである。
また、請求項7記載の発明は、前記切取片に指掛部を形成するとともに、前記パウチの本体に指を掛けて保持可能な開封保持部を形成したことを特徴とする、易開封パウチである。
また、請求項8記載の発明は、前記開封保持部は、シール部分に形成したスリットであって、前記切取片を切除する際に、前記開封保持部のスリットをつまむことにより、スリットに沿ってフィルムが湾曲するとともに、指を掛けて保持可能な湾曲面が形成されることを特徴とする、易開封パウチである。
また、請求項9記載の発明は、前記開封保持部は、貫通孔であって、前記切取片を切除する際に、前記開封保持部の貫通孔に指を掛けて保持可能な湾曲面が形成されることを特徴とする、易開封パウチである。
また、請求項10記載の発明は、前記指掛部および前記開封保持部は、幅広なシール部分に形成したことを特徴とする、易開封パウチである。
また、請求項11記載の発明は、前記切取片の直下において、幅広なシール部分からなるパウチ把持部を形成したことを特徴とする、易開封パウチである。
このように、本発明の請求項1記載の発明は、フィルムの外周をシールしてなるパウチであって、該パウチの切取片を切除して初期開封するパウチにおいて、前記切取片に、指を掛けて開封可能な指掛部を形成したことを特徴とするから、パウチの開封時、前記切取片をつまむとともに指を掛止可能な指掛部を形成するとともに、該指掛部に指を掛けてつまんだ部分のフィルムが3次元形状からなる湾曲面を形成するため、この湾曲面をつまみつつ力を加えて切取片を引き裂くことが可能であり、容易にパウチを開封することが可能である。
また、請求項2記載の発明は、前記指掛部は、前記切取片に形成したスリットであって、前記切取片を切除開封する際に、前記スリットをつまむことにより、スリットに沿ってフィルムが湾曲するとともに、指を掛けて開封可能な湾曲面が形成されることを特徴とするから、スリットを形成する簡単な構成で、前記指掛部を形成することが可能であり、パウチ開封時に、スリット部分をつまむとともに、指を掛止可能な指掛部が形成され、該指掛部に指を掛けた状態で、力を加えて切取片を引き裂くことが可能であり、容易にパウチを開封することが可能である。
また、請求項3記載の発明は、前記指掛部の前記スリットは、前記切取片の引き裂き方向へと凸形状を有する湾曲形状であることを特徴とするから、切取片のスリット部分をつまむと、切取片のフィルムがスリットに沿って折れ曲るとともに、指先にフィットする立体形状の湾曲面を形成する。よって、この湾曲面に指を掛けて、容易に切取片を引き裂きパウチを開封することが可能である。
また、請求項4記載の発明は、前記指掛部は、前記切取片に形成した貫通孔であって、前記切取片を開封切除する際に、前記貫通孔に指を掛けつつ前記切取片をつまむことにより、フィルムが湾曲するとともに、指を掛けて開封可能な湾曲面が形成されることを特徴とするから、貫通孔を形成する簡単な構成で、前記指掛部を形成することが可能であり、前記貫通孔に指先を挿入した状態で、力を加えて切取片を引き裂くことが可能であり、さらには、前記貫通孔に指を掛けつつフィルムをつまむことにより、つまんだ部分のフィルムが3次元形状からなる湾曲面を形成するため、この湾曲面をつまみつつ力を加えて切取片を引き裂くことが可能であり、容易にパウチを開封することが可能である。
また、請求項5記載の発明は、前記指掛部は、前記切取片のシール部の一部分に形成した未シール部分に、形成したことを特徴とするから、スリット又は貫通孔の周囲のフィルムが、二枚に分かれた状態の緩衝部位を形成して、切取片を切除する際に、指先に生じる力を分散して、指先への負担を軽減しつつ、切取片を切除してパウチを開封することが可能である。
また、請求項6記載の発明は、前記切取片の、前記指掛部を除く、シール部分の一部を切り欠いたことを特徴とするから、切取片を切除する際に、切取片をつまんだ状態で、引き裂き方向へと手を移動しても、指の関節部分が切取片の一部分に接することなく、スムースにパウチの開封を行なうことが可能である。
また、請求項7記載の発明は、前記切取片に指掛部を形成するとともに、前記パウチの本体に指を掛けて保持可能な開封保持部を形成したことを特徴とするから、切取片を切除する際に、片方の手で前記切取片を強固につまみつつ、他方の手でパウチ本体側を強固につまんで保持することが可能であり、パウチの開封をさらに容易に行なうことが可能である。
また、請求項8記載の発明は、前記開封保持部は、シール部分に形成したスリットであって、前記切取片を切除する際に、前記開封保持部のスリットをつまむことにより、スリットに沿ってフィルムが湾曲するとともに、指を掛けて保持可能な湾曲面が形成されることを特徴とするから、開封保持部のスリット部分をつまむと、スリットに沿ってフィルムが折れ曲るとともに、指先にフィットする立体形状の湾曲面を形成する。よって、この湾曲面に指を掛けて、パウチ本体側を強固につまみ保持することが可能であり、パウチの開封をさらに容易に行なうことが可能である。
また、請求項9記載の発明は、前記開封保持部は、貫通孔であって、前記切取片を切除する際に、前記開封保持部の貫通孔に指を掛けて保持可能な湾曲面が形成されることを特徴とするから、前記貫通孔に指先を挿入もしくは掛けて、パウチ本体側を強固に保持することが可能であり、パウチの開封をさらに容易に行なうことが可能である。
また、請求項10記載の発明は、前記指掛部および前記開封保持部は、幅広なシール部分に形成したことを特徴とするから、指を掛けるシール部分の面積が広くとれるため、指掛部もしくは開封保持部を強固に把持することが可能である。
また、請求項11記載の発明は、前記切取片の直下において、幅広なシール部分からなるパウチ把持部を形成したことを特徴とするから、パウチ開封時のみならず、パウチの開封後においても、幅広なシール部分からなる把持部をつかみ、パウチ本体を安定して保持しつつ内容物の注ぎ出しをスムースに行なうことが可能である。
本発明に係る易開封パウチ1(以下、パウチ1)は、従来と同様に、例えば図1に示すように、種々のフィルムを常法に従って積層し、その外周縁をヒートシール(図中、ハッチング部分)した、四方シール形式のパウチ1に製袋し、パウチ1上方を横切る未シール部分を含む箇所に切取り線5を形成し、該切取り線5の一端に形成したノッチ4を起点として切取り線5に沿って、切取り線5より上方のフィルム(切取片3)を水平に切除することにより、パウチ1の初期開封を行なうものである。
このようなパウチ1としては、四方シール形式のパウチ1に限らず、後述する、スタンドパウチや、ガゼット袋やピロー袋など、パウチ1のシール部を含む一辺を切除して開封可能なパウチ1であれば、パウチ1の種類や形状は限定されるものではない。また、切取り線5は必ずしも形成する必要はない。
このようなパウチ1は、パウチ開封時に、前記ノッチ4の上方部分のフィルムを片方の手でつまむとともに、他方の手でノッチ4の下方部分のフィルムをつまみ、前記ノッチ4を起点に引き裂き方向(矢印方向X)へとフィルムを引き裂いて、切取り線5より上方のフィルムを切除することにより初期開封を行う。
特に、パウチ1の開封とともに切除される前記切取り線より上方のフィルムを切取片3とよび、切取り線5より下方部分をパウチ本体2とよぶ。
以下に本発明の易開封パウチ1の特徴を説明する。
本発明のパウチ1の特徴としては、前記切取片3に、内方へと凸形状かつ湾曲形状のスリット7Sからなる指掛部7を形成した点に特徴があり、パウチ1の開封時、図2(a)に示すように、前記切取片3を一方の手の指先でつまみ引き裂き方向へとねじったときに、切取片3のフィルムがスリット7Sに沿って折れ曲るとともに、指先の形状に沿った3次元形状の湾曲面7Wを形成する。
よって、図2(b)に示すように、スリット7Sによって形成された湾曲面7Wに指先を掛けた状態で、切取片3を引き裂き方向へと強く引っ張ることが可能であり、切取片を容易に切除してパウチを開封することが可能である。
詳しくは、図2(a)に示すように、切取片3を切除するパウチ開封時、(1)人差指Aと親指Bで切取片3に形成されたスリット7Sの外側部分を把持した後、(2)切取片3を180°の反対方向(引き裂き方向)へとねじることにより、スリット7Sに沿ってフィルムが折れ曲り、指先形状にフィットする湾曲面7Wを形成する。
そして、図2(b)に示すように、湾曲面7Wを人差指Aと親指Bとでつまんだ状態で、(3)そのまま引き裂き方向へと切取片3を引き裂くことにより、切取片3を切除してパウチ1を開封することが可能である。
特に、(1)から(2)への一連の操作において、前記指掛部7の形状が、2次元平面から3次元形状へと変化しつつ、指先Aの形状に沿った指掛面7W(湾曲面)を形成するものであり、この指掛面7Wは、引き裂き方向に対して垂直な面を形成するため、指掛面7Wに指先Aを載せた状態(掛けた状態)で引き裂き方向へと指掛面7Wを引くことにより、指掛面7Wにかかる力が、切取片3の切断箇所へと強力に作用して、少ない力でも切取片3を引き裂くことが可能である。
以下実際に、上記構成により形成した易開封パウチを開封テストした実施例を挙げる。
(実施例)
成人男性の人差指と親指とのそれぞれの指幅を測定した結果、人差指の爪の付け根部分の幅は14mm、親指の爪の付け根部分の幅は17mmであった。
よって、前記スリット7Sの長さを18mmとして前記易開封パウチを形成した。
そして、この易開封パウチ1の開封テストを行なった結果、切取片3に形成した前記18mmのスリット7S部分をつまむと、フィルムがスリット7Sに沿って折れ曲がるとともに、人差指と親指とでつまんだフィルムが人差指の腹部分の形状に沿って湾曲面7Wを形成した。そして、人差指と親指とで湾曲面7Wをつまんだ状態で、引き裂き方向へと切取片を引くと、指先が滑ることなく湾曲面7Wが指先にフィットした状態で、容易に切取線3を引き裂いてパウチ1を開封することができた。
このように、本発明のパウチ1は、切取片3をつまむことにより、スリット7Sに沿ってフィルムが折れ曲がり湾曲面7W(指掛部7)を形成し、該湾曲面7Wに指を掛けた状態で切取片3を引き裂きパウチ1を開封することが可能である。よって、パウチ開封時、従来のように切取片3の平面状のシール部分をつまむ指先がすべることなく、指掛部7に指を掛けた状態で、力を加えて切取片3を引き裂いてパウチ1を容易に開封ことが可能である。
また、前記切取片3に形成した指掛部7は、スリット7Sに限らず、フィルムを切り抜いた貫通孔7Kであってもよい。
この場合、図3に示すように、パウチ1の切取片3の一端部分に、フィルムの一部を切り抜いた貫通孔7Kを形成することにより、パウチ開封時、図4(a)に示すように、切取片3に形成した貫通孔7Kに人差指A(若しくは親指)の先端を挿入して掛止するとともに、貫通孔7Kに掛けた人差指A(若しくは親指)と、親指B(若しくは人差指)の腹部分とで貫通孔7Kの外側のフィルムをつまむことで、湾曲面7Wを形成し、この湾曲面7Wを強固につまんで開封することが可能である。そして、図4(b)に示すように、湾曲面7Wを把持した状態で、引き裂き方向へと切取片3を引き裂いて容易にパウチ1を開封することが可能である。
このように、本発明のパウチ1は、スリット7Sもしくは貫通孔7Kからなる指掛部7を切取片3に形成することにより、指掛部7に指を掛けた状態で、力を加えて切取片3を引き裂くことが可能であり、容易かつ確実にパウチ1を開封することが可能である。
しかしながら、前記貫通孔7Kやスリット7Sに指を掛けた状態で、引き裂き方向へと切取片3を強く引いたときに、指先Aが貫通孔7Kまたはスリット7Sのシール縁に食い込んで指先Aを痛めてしまう恐れがある。
このため、前記貫通孔7Kまたは前記スリット7Sの周囲を、未シールにすることにより、前記貫通孔7Kまたは前記スリット7Sの縁が、2枚のフィルムに分かれるとともにフィルム間に隙間が形成される。よって、指掛部の未シール部分に指Aを掛けて切取片3を引くことにより、指先Aに負担をかけることなく、切取片3を引き裂いてパウチ1を開封することが可能である。
この場合、図5(a)に示すように、切取片3のシール部分の一部に未シール部分6を形成し、該未シール部分6にスリット7Sからなる指掛部7を形成する。
これにより、パウチ1の開封時、指掛部7に指を掛けてフィルムをつまんでも、指先Aに当接するフィルムが、未シール状態の2枚のフィルムからなり、この部分のフィルムが比較的柔軟であるため、切取片3を引き裂き方向へと強く引いても指先Aを痛めることがない。
また、パウチ開封時、切取片3を引き裂き方向へと引いた際に、切取片3をつまむ指の関節部分Yが、切取片3の上部フィルムに当接してしまい、引き裂き方向へと真っ直ぐに引くことができないことがある。このため、本発明のパウチ1においては、開封時に指の関節部分Yと接する切取片3の一部を切り欠いた切欠き部9を形成しても良い。
この場合、図5(b)に示すように、切取片3に貫通孔7Kからなる指掛部7を形成するとともに、貫通孔7Kの、引き裂き方向への延長部分において、切取片3の一部のフィルムを切欠いた切欠き部9を形成する。
これにより、パウチ1の開封時、指掛部7に指を掛けた状態で引き裂き方向へと切取片3を引いた際に、図6に示すように、切取片3をつまんだ指の関節部分Yが切取片3の上方のフィルム部分に当接することがなく、切取片3を引き裂き方向へと真っ直ぐに引き裂くことが可能である。
このように、本発明の易開封パウチ1は、パウチ開封時に、切取片3に形成された指掛部7に指を掛けて切取片3を強固につまんだ状態で、引き裂き方向へと切取片3を強く引くことができるため、容易に切取片3を引き裂いてパウチ1を開封することが可能である。また、指掛部7を、切取片3の未シール部分6に形成することにより、指掛部7の周囲に未シール状態のフィルムからなる緩衝部位6(未シール部分6)が形成されるため、指掛部7に指を掛けた状態で引いた際にも、指先を痛めることなく切取片3を引き裂き方向へと強く引き裂くことが可能である。
さらには、切取片3の一部を切り欠いた切欠き部9を形成することにより、パウチ開封時、切取片3をつまむ手が、切取片3の一部に当接することなく、切取片3を引き裂き方向へとスムースかつ真っ直ぐに引き裂くことが可能である。
次に、切取片3に指掛部7を形成するとともに、パウチ本体側2に開封保持部8を形成した場合の一例について説明する。
前述のとおり、パウチ1の開封時、片方の手で切取片3をつまんだ状態で切取片3を引くときに、他方の手でパウチの本体側2を保持する必要がある。
特に、切取片3に形成した指掛部7に指を掛けた状態で、切取片3を強く引いたときに、パウチ本体2を保持する指が滑ってしまうとパウチ1が落下してしまう恐れがある。
このため、パウチ開封時において、他方の手でパウチの本体側2を強固に保持する必要がある。
本発明の易開封パウチ1においては、切取片3に指掛部7を形成するとともに、パウチの本体側2にも、前述同様、指を掛けて保持可能な貫通孔8Kもしくはスリット8Sからなる開封保持部8を形成することにより、パウチ開封時に、パウチ本体2を強固に保持して切取片3を強く引き裂くことができる効果がある。
例えば、図7に示すように、切取片3の左端に貫通孔7Kからなる指掛部7を形成するとともに、前記貫通孔7Kのノッチ4を挟んだ対称位置のパウチ本体側2に、貫通孔8Kからなる開封保持部8を形成する。
特に、前記指掛部7の貫通孔7Kおよび開封保持部8の貫通孔7Kを形成する箇所のシール部分を幅広なシールからなるパウチ把持部Pとすることにより、指を掛けるシール面積が広くとれるため、指掛部もしくは開封保持部を強固に把持することが可能である。
これにより、図8に示すように、切取片3に形成された貫通孔7Kに片方の手の指先Aを掛けつつ指先Bとで切取片3をつまみ、一方、パウチ本体側2に形成された貫通孔8Kに他方の手の指先aを掛けつつ指先bとでつまみパウチ本体側2を保持して、パウチ開封時、引き裂き方向へと切取片3を強く引き裂くことが可能である。
特に、パウチ本体側2の、指先a、bでつまんだ箇所が湾曲面8Wを形成するため、この部分を強固につまんでパウチを保持することが可能である。同様に、切取片3の指先A、Bでつまんだ箇所が湾曲面7Wを形成するため、この部分を強固につまんで切取片を切除することが可能である。
よって、パウチ開封時に、パウチ本体2のパウチ把持部Pに形成された開封保持部8に指aを掛けて強固にパウチ本体側2を保持しつつ、他方の手で切取片3のパウチ把持部Pに形成された指掛部7に指Aを掛けて切取片3を引き裂き方向へと強く引き裂くことができるから、パウチ1の開封をさらに確実かつ容易に行なうことが可能である。
さらに、前記パウチ把持部Pは、図9に示すように、パウチの前記切取片3の直下において、左右のシールにそれぞれ形成してもよく、パウチ開封時のみならず、パウチの開封後においても、図10に示すように、パウチの左右に形成された幅広なシールからなる把持部Pをつかみ、パウチ本体2を安定して保持しつつ、内容物の注ぎ出しをより安定かつ確実に行なうことが可能である。
本発明の易開封パウチ1において、前記指掛部7および前記開封保持部8に形成したスリット7S、8Sは、引き裂き方向へと凸形状からなる湾曲スリット7Sに限らず、直線形状のスリット7Sであっても良い。この場合、引き裂き方向(水平方向)に対して垂直方向のスリット7Sを形成することが望ましく、引き裂き方向へと力を加えやすくなる効果がある。
また、一般的にパウチ1の開封時、切取片3を斜め上方へと引き裂いて、パウチ1を開封する傾向がある。このため、切取片3のスリット7Sを垂直方向から僅かに斜め方向へと傾けて形成してもよく、指掛部7に指を掛けて斜め上方向へと力を加えても、前述同様に切取片3を容易に切除することが可能である。よって、人間工学に基づいた自然な開封操作により、スムースかつ容易にパウチ1の開封を行なうことが可能である。
また、切取片3に貫通孔7Kを形成した場合、指先が貫通孔7Kへと入りやすくするために、貫通孔7Kの形状を略D字形状としてもよく、D字形状の左側の垂直部分に指先の腹部分を掛けやすく、かつD字形状の右側の湾曲部分に指先が挿入しやすくなり、スムースかつ容易にパウチ1の開封を行なうことが可能である。
また、前記貫通孔および前記スリットは、指が僅かに掛かる程度の大きさであればよく、何れにせよ、切取片3に形成した前記指掛部7およびパウチ本体側2に形成した前記開封保持部8の形状は、よりパウチ1の開封がスムースかつ容易に行なうことができる形状であれば、上記例に限定されるものではない。また、前記指掛部7および開封保持部8の形成箇所は、上記例では、水平方向に切取片3を切除する場合を想定した一例を示したものであり、パウチ1の開封時、切取片3を垂直方向へと切除するものであってもよく、指掛部7および開封保持部8の形成箇所は、パウチ1の形状や引き裂き方向によって適宜変更可能である。
本発明の易開封パウチ1は、切取片3に指掛部7を形成するとともに、パウチ本体側2に開封保持部8を形成して、パウチ1の開封を少ない力でもって確実かつ容易に行なうことが可能であり、さらには、指掛部7の形状を、より開封し易い形状としつつ、切取片3の切除時に干渉する部分を切り欠いて、よりスムースに引き裂き方向へと切取片3を引き裂くことができるから、子供からお年寄りまでスムースにパウチ1の開封操作を行なうことができるユニバーサルデザインの精神に基づいた易開封パウチ1を提供することが可能である。
本発明の易開封パウチの一例を示す正面図である。 図1に示す易開封パウチの開封時を示す説明図である。 (a)パウチの開封開始直後の状態を示す説明図である。 (b)パウチの開封終了直前の状態を示す説明図である。 本発明の易開封パウチの別の例を示す正面図である。 図3に示す易開封パウチの開封時を示す説明図である。 (a)パウチの開封開始直後の状態を示す説明図である。 (b)パウチの開封終了直前の状態を示す説明図である。 本発明の易開封パウチのさらに別の例を示す正面図である。 (a)パウチの一例を示す正面図である。 (b)パウチの一例を示す正面図である。 図5(b)に示す易開封パウチの開封時を示す説明図である。 本発明の易開封パウチのさらに別の例を示す正面図である。 図7に示す易開封パウチの開封時を示す説明図である。 本発明の易開封パウチのさらに別の例を示す正面図である。 図9に示す易開封パウチの内容物の注ぎ出し時を示す説明図である。 従来のパウチの開封時を示す説明図である。 (a)パウチの開封直前の状態を示す説明図である。 (b)パウチの開封時の状態を示す説明図である。
符号の説明
1 易開封パウチ(パウチ)
2 収容部
3 切取片
4 ノッチ
5 切取り線
6 未シール部分(緩衝部位)
7 指掛部
7S スリット
7W 湾曲面(指掛面)
7K 貫通孔
8 開封保持部
8S スリット
8W 湾曲面
8K 貫通孔
9 切欠き部
P パウチ把持部
X 引き裂き方向
A、B 一方の手の指
a、b 他方の手の指
Y 指の関節部分

Claims (11)

  1. フィルムの外周をシールしてなるパウチであって、該パウチの切取片を切除して初期開封するパウチにおいて、前記切取片に、指を掛けて開封可能な指掛部を形成したことを特徴とする、易開封パウチ。
  2. 前記指掛部は、前記切取片に形成したスリットであって、前記切取片を切除開封する際に、前記スリットをつまむことにより、スリットに沿ってフィルムが湾曲するとともに、指を掛けて開封可能な湾曲面が形成されることを特徴とする、請求項1記載の易開封パウチ。
  3. 前記指掛部の前記スリットは、前記切取片の引き裂き方向へと凸形状を有する湾曲形状であることを特徴とする、請求項2記載の易開封パウチ。
  4. 前記指掛部は、前記切取片に形成した貫通孔であって、前記切取片を開封切除する際に、前記貫通孔に指を掛けつつ前記切取片をつまむことにより、フィルムが湾曲するとともに、指を掛けて開封可能な湾曲面が形成されることを特徴とする、請求項1記載の易開封パウチ。
  5. 前記指掛部は、前記切取片のシール部の一部分に形成した未シール部分に、形成したことを特徴とする、請求項1乃至4記載の易開封パウチ。
  6. 前記切取片の、前記指掛部を除く、シール部分の一部を切り欠いたことを特徴とする、請求項1乃至5記載の易開封パウチ。
  7. 前記切取片に指掛部を形成するとともに、前記パウチの本体に指を掛けて保持可能な開封保持部を形成したことを特徴とする、請求項1乃至6記載の易開封パウチ。
  8. 前記開封保持部は、シール部分に形成したスリットであって、前記切取片を切除する際に、前記開封保持部のスリットをつまむことにより、スリットに沿ってフィルムが湾曲するとともに、指を掛けて保持可能な湾曲面が形成されることを特徴とする、請求項7記載の易開封パウチ。
  9. 前記開封保持部は、貫通孔であって、前記切取片を切除する際に、前記開封保持部の貫通孔に指を掛けて保持可能な湾曲面が形成されることを特徴とする、請求項7記載の易開封パウチ。
  10. 前記指掛部および前記開封保持部は、幅広なシール部分に形成したことを特徴とする、請求項1乃至9記載の易開封パウチ。
  11. 前記切取片の直下において、幅広なシール部分からなるパウチ把持部を形成したことを特徴とする、請求項1乃至10記載の易開封パウチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018034844A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 大日本印刷株式会社 包装袋及びその開封方法

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