JP2008062868A - 給電装置のハーネス仮止め構造 - Google Patents

給電装置のハーネス仮止め構造 Download PDF

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Abstract

【課題】給電装置にワイヤハーネスを不意な外れや仮止め部等の破損なく確実に仮止めする。
【解決手段】ワイヤハーネス13をプロテクタ11から導出させてハーネスクランプ1に挿通保持させた給電装置10において、ハーネスクランプ1をプロテクタ11の幅広な外面に沿って仮止め部22,23,20と被仮止め部37,38,24とで仮止めする。ハーネスクランプ1のブラケット2を二点支持でプロテクタ11に仮止めする。ハーネスクランプ1のハーネス揺動案内部9をプロテクタ11に仮止めする。ハーネス揺動案内部9の先端の鍔部24をプロテクタ11の凹部20に挿し込む。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車のスライドドアに常時給電を行うための給電装置のプロテクタにワイヤハーネスを運搬時等に仮止めさせておく給電装置のハーネス仮止め構造に関するものである。
図6〜図7は、従来の給電装置のハーネス仮止め構造を示すものである。
図6の構造は、給電装置501の合成樹脂製のプロテクタ42の前端側の枠部(仮止め部)57にワイヤハーネス43側のハーネスクランプ53のフック(被仮止め部)58を引っ掛けて仮止めするものである。
また、図7の構造は、給電装置502の合成樹脂製のプロテクタ42の後端側のブラケット(仮止め部)59にワイヤハーネス43を挿入するフック60を一体成形し、ワイヤハーネス43を引っ掛けて仮止めするものである。ワイヤハーネス43の仮止めは、給電装置50(501,502)の運搬時や車両への給電装置50の取付作業時にワイヤハーネス43が邪魔にならないようにするためである。
図6,図7において、プロテクタ42はプロテクタベース(図示せず)とプロテクタカバー42aとで構成され、プロテクタベースとプロテクタカバー42aは係止手段(図示せず)で相互に固定されている。プロテクタ42には、ワイヤハーネス43や板ばね44の屈曲角度を規制する環状の壁部62が設けられている。符号63は固定用の孔である。
ワイヤハーネス43はプロテクタ42の前端の開口64(図7)からプロテクタ内に導入され、プロテクタ内で金属製の板ばね44で弛み吸収(引き込み)方向に付勢されつつ屈曲して、プロテクタ42の底端の長形の開口45から外部に導出されている。
ワイヤハーネス43は、複数本の電線43aとそれを覆う合成樹脂製のコルゲートチューブ43bとで構成され、コルゲートチューブ43bはハーネスクランプ53で揺動自在に保持されている。ハーネスクランプ53から導出された電線部分43aの先端にはコネクタ61が配設されている。
本例のハーネスクランプ53は、合成樹脂製のアウタクランプ53aと、アウタクランプ53aを周方向回動自在なインナクランプ53bとで構成され、アウタクランプ53aに固定用のブラケット53c(図7)が設けられている。コルゲートチューブ43bはインナクランプ53bに固定されている。
インナクランプ53bを廃除してアウタクランプのみで構成されたハーネスクランプ(図示せず)や、ワイヤハーネス43を周方向に回動させないで不動に固定するハーネスクランプ(図示せず)も公知である。ワイヤハーネス43を周方向に回動自在としたのは、ワイヤハーネス43の揺動時の捩れを吸収するためである。プロテクタ42と板ばね44とハーネスクランプ53とワイヤハーネス43とで給電装置50が構成されている。
図8〜図9は、上記従来の給電装置の一使用形態を示すものである(例えば特許文献1参照)。図6,図7と同様の構成部分には便宜上、同じ符号を付して説明する。
給電装置50の合成樹脂製のプロテクタ42は自動車のスライドドア41側に配設され、プロテクタ内にワイヤハーネス43が金属製の板ばね44で上向きに付勢されつつ屈曲自在に収容され、ハーネスクランプ53は車両ボディ47側に配設されて、プロテクタ42から導出されたワイヤハーネス43を回動自在に保持している。
図6又は図7のハーネス仮止め状態でプロテクタ42をスライドドア側に組み付け、ワイヤハーネス43をプロテクタ42から外して(仮止めを解除して)、ハーネスクランプ53を車両ボディ側に組み付ける。その逆の作業も可能である。
プロテクタ42はプロテクタベース(符号42で代用)とプロテクタカバー(図示せず)とで構成され、プロテクタベースとプロテクタカバーはそれぞれ対向する垂直な基板部51と外周の周壁52とを有している。プロテクタカバーは係止手段でプロテクタベーに係止され、プロテクタベースがボルト56でスライドドア41のインナパネルに固定されている。
板ばね44の下端部はワイヤハーネス43と共にプロテクタ42の前端下部側の固定部55に固定され、板ばね44の先端側に装着した合成樹脂製の支持具49がワイヤハーネス43を摺接自在に支持している。
ワイヤハーネス43は複数本の電線43aを合成樹脂製のコルゲートチューブで覆って
構成され、コルゲートチューブの前端下部はプロテクタ42にテープ巻き等で固定されている。コルゲートチューブは周方向の凹溝と凸条とを交互に有して良好な屈曲性を発揮する。
ワイヤハーネス43の一方の電線部分43aがプロテクタ42の前部から導出されてスライドドア側の補機等にコネクタ接続される。ワイヤハーネス43の他方のコルゲートチューブ部分がプロテクタ42の長形の下部開口45から渡り空間46(図9)を経て車両ボディ47のステップ48側のハーネスクランプ53にかけて揺動自在に配索され、他方の電線部分(図示せず)はハーネスクランプ53を経て車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続される。プロテクタ42は合成樹脂製のドアトリム(図示せず)で覆われて隠され、ドアトリムの下端の開口からワイヤハーネス43が車両ボディ側に導出される。
図8はスライドドア41の全閉状態、図9は同じく全開間近の状態であり、スライドドア41は開き初期時に車両ボディ側のガイドレール(図示せず)に沿って車両ボディ47から外向きに離間しつつ後方へ移動する。
スライドドア41の全閉状態でワイヤハーネス43はハーネスクランプ53を支点に引っ張られつつ前方へ揺動し、スライドドア41の全開状態でワイヤハーネス43は同様に後方へ揺動する。スライドドア41の半開状態でワイヤハーネス43は垂れ下がろうとするが、板ばね44で上向きに付勢されて弛み(余長)が吸収され、垂れ下がりによるスライドドア41と車両ボディ47間への挟み込みが防止される。なお、プロテクタ42を車両ボディ側に水平に配置することも公知である(特許文献2参照)。
特開2002−17032号公報(図4〜図5) 特開2001−354985号公報(図15〜図16)
しかしながら、上記従来の給電装置のハーネス仮止め構造にあっては、給電装置50の運搬時や上記図8のスライドドア等への組み付け時に、ワイヤハーネス43側の被仮止め部58やワイヤハーネス本体(43a)がプロテクタ42の仮止め部57やフック60から不意に外れたり、仮止め部57やフック60や被仮止め部58が破損しやすいという懸念があった。この場合には、給電装置50の搬送荷姿が乱れて、ワイヤハーネス43が引っ掛かって破損したり、給電装置50の組付作業性が低下する心配があった。
上記懸念は自動車のスライドドア41に限らず、自動車以外の車両のスライドドアや加工装置や検査装置等のスライドドア等に上記給電装置を適用した場合にも生じ得るものである。スライドドアはスライド構造体、車両ボディや装置本体等は固定構造体と総称される。
本発明は、上記した点に鑑み、例えばスライド構造体の開閉に伴うワイヤハーネスの余長を吸収するための給電装置に、ワイヤハーネスを不意な外れや仮止め部等の破損なく確実に仮止めすることのできる給電装置のハーネス仮止め構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る給電装置のハーネス仮止め構造は、ワイヤハーネスをプロテクタから導出させてハーネスクランプに挿通保持させた給電装置において、該ハーネスクランプを該プロテクタの幅広な外面に沿って仮止め部と被仮止め部とで仮止めすることを特徴とする。
上記構成により、ハーネスクランプがプロテクタの幅広な外面(プロテクタの周壁とは直交する基板部の外面)に接合ないし密着することで、ぐらつきやガタ付きなく安定に支持される。例えば仮止め部としてフックや突起等を用いた場合、被仮止め部として孔部や当接部等が用いられる。仮止め部はプロテクタに設けられ、被仮止め部はハーネスクランプに設けられる。プロテクタはワイヤハーネスを屈曲した状態に収容してハーネスクランプとの間で余長吸収し、ハーネスクランプはワイヤハーネスを固定ないし周方向回動自在に保持する。プロテクタが進退移動した際にワイヤハーネスはハーネスクランプを支点に揺動する。
請求項2に係る給電装置のハーネス仮止め構造は、請求項1記載の給電装置のハーネス仮止め構造において、前記ハーネスクランプのブラケットを二点支持で前記プロテクタに仮止めすることを特徴とする。
上記構成により、ハーネスクランプが例えば上下の二点でプロテクタに支持されて、プロテクタの外面に沿うハーネスクランプの回動(ハーネス揺動方向の回動)が阻止される。
請求項3に係る給電装置のハーネス仮止め構造は、請求項1又は2記載の給電装置のハーネス仮止め構造において、前記ハーネスクランプのハーネス揺動案内部を前記プロテクタに仮止めすることを特徴とする。
上記構成により、例えばラッパ状に拡径された比較的重量の重いハーネス揺動案内部がプロテクタに仮止めされることで、ハーネスクランプの支持バランスが高まる。ハーネス揺動案内部の仮止め手段としてはフックや鍔部等をプロテクタ側の孔部等に係合させることが可能である。また、請求項2の二点支持に加えてハーネス揺動案内部を支持させることで、ハーネスクランプが三点支持でプロテクタに安定に支持される。
請求項4に係る給電装置のハーネス仮止め構造は、請求項3記載の給電装置のハーネス仮止め構造において、前記ハーネス揺動案内部の先端の鍔部を前記プロテクタの凹部に挿し込むことを特徴とする。
上記構成により、鍔部の一側端が凹部の内面の一端に当接し、鍔部の他側端が凹部の内面の他端に当接することで、ハーネス揺動案内部が凹部内で安定に支持仮止めされる。鍔部はハーネス揺動案内部の底壁(ハーネス受け壁)又は底壁の延長壁部に設けられ、例えば取付側(車両ボディ)の垂直壁に沿って位置決め配置される。凹部は孔部でも溝部でもよく、孔部の場合はワイヤハーネスに対する環状の屈曲規制壁の内側空間が適用される。
請求項1記載の発明によれば、ハーネスクランプがプロテクタの幅狭な側面ではなく幅広の外面に大きな面積で接して安定に支持されることで、運搬中の振動や、搬送パレットから作業者が給電装置を取り出した際等におけるプロテクタからのハーネスクランプの外れや脱落や、係止部や被係止部の破損等が防止され、搬送荷姿が綺麗な状態で維持されると共に、搬送パレットからの取出し作業や取付側への給電装置の取付がワイヤハーネスに邪魔されずに効率良く行われる。また、ハーネスクランプがプロテクタの幅広の外面に沿って配置されることで、搬送荷姿がコンパクト化され、搬送パレットへの出し入れ等の取り扱いが容易化する。
請求項2記載の発明によれば、ハーネスクランプがプロテクタに二点支持で確実に仮止めされることで、ハーネスクランプの二次元方向の回動が阻止されて、請求項1記載の発明の効果が促進される。
請求項3記載の発明によれば、比較的重いハーネス揺動案内部を支持させることで、ハーネスクランプが一層安定に支持され、また、請求項2の二点支持に加えて三点支持でハーネスクランプが一層安定に支持され、仮止めが一層確実に行われ、請求項1記載の発明の効果がさらに促進される。
請求項4記載の発明によれば、ハーネス揺動案内部の鍔部を被仮止め部として利用することで、仮止め構造が簡素化・低コスト化される。また、鍔部を凹部内に進入させることで、鍔部(出っ張り部分)がプロテクタの外面に干渉してプロテクタへのハーネスクランプの密着性が低下することが防止され、ハーネスクランプのガタ付きやそれに伴う外れ等が確実に防止される。
図1〜図3は、本発明に係る給電装置のハーネス仮止め構造の一実施形態を示すものである。
この構造は、ハーネス屈曲規制用の環状の壁部16とその内側の孔部(凹部)20を有する合成樹脂製のプロテクタ11と、ワイヤハーネス13側の合成樹脂製のハーネスクランプ1とを備えた給電装置10において、プロテクタ11に上側のフック(仮止め部)22と下側の突起(仮止め部)23とを設け、ハーネスクランプ1の固定用のブラケット2に、フック22に係合する孔部(被仮止め部)37と、突起23の側面に当接する当接端(被仮止め部)38とを形成すると共に、プロテクタ11の略円形の孔部(仮止め部)20にハーネスクランプ1の先端側の受け壁延長部8の先端の鍔部(被仮止め部)24を挿し込み可能としたものである。
図2にプロテクタ11を示す如く、上側のフック22と下側の突起23はプロテクタカバー19の前半に設けられ、円形の孔部20はプロテクタカバー19の後半において高さ方向ほぼ中央に設けられている。フック22は略L字状に屈曲形成され、プロテクタカバー19の垂直な基板部25から水平に突出した支持部22aと、支持部22aから垂直に立ち上げられた引っ掛け部22bとで構成されている。突起23は縦長板状に形成され、基板部25に直交して水平に突出している。突起23は略L字状のフック形状でもよい。
円形の孔部20は環状の壁部16の内側に貫通して形成され、環状の壁部16はプロテクタカバー19とプロテクタベース21とに設けられ、両壁部16は板厚方向に重なっている。孔部20内に、プロテクタベース21の垂直な基板部25と一体な固定用のブラケット壁26が突出して位置し、他のブラケット28と同様にブラケット壁26の孔部29にボルトが挿通されて取付側(スライドドア)にねじ締め固定される。なお、プロテクタ11の前後の方向性はフック22や突起23のある側を前として説明する。
図3にハーネスクランプ1を示す如く、ハーネスクランプ1の長手方向ほぼ中央においてブラケット2が両側に突出して設けられ、一方のブラケット部分2aに直交してサブブラケット30が後向きに突出して設けられ、サブブラケット30にフック22を係合させる横長の孔部37が設けられている。また、他方のブラケット部分2bの後端面は、突起23の側面に当接する当接端38として作用する。
一方のブラケット部分2aに固定用のボルト(図示せず)を挿通させる長孔31が設けられ、他方のブラケット部分2bに位置決めピンあるいは固定用のボルト(図示せず)を挿入する円孔32が設けられている。なお、図3におけるハーネスクランプ1の前後の方向性は受け壁延長部8のある側を前として説明する。
ハーネスクランプ1の前部には、板状の延長壁部(受け壁延長部)8を有する底部側の水平な受け壁7と、受け壁7の左右両側に立設された湾曲状の垂直なガイド壁4,5と、両ガイド壁4,5を連結する上側の壁部6とで成るハーネス揺動案内部9が形成されている。一側のガイド壁5は小さな屈曲半径で短く突出し、他側のガイド壁4は大きな屈曲半径で長く突出している。延長壁部8は短いガイド壁5の側で前方に長く突出されている。
受け壁7と延長壁部8とは同一面に形成され、延長壁部8の前端部は鍔状に下向きに屈曲された鍔壁(鍔部)24となっている。鍔壁24は延長壁部8に直交して延長壁部8の板厚方向裏面側に突出している。ハーネスクランプ1を取付側(車両ボディ側)に取り付けた際に、鍔壁24は車両ボディ47(図4)のステップ部48のスカッフプレートの外側垂直面に沿って位置する。鍔壁24の突出高さは長いガイド壁4側の延長壁部8の突出長さL1程度である。
鍔壁24の全長Lすなわち延長壁部8の幅寸法はプロテクタ11(図2)の孔部20の内径よりも若干短く形成されている。図1の如く、鍔壁24がプロテクタ11の略円形の孔部20内に挿し込まれることで、鍔壁24の一側端24a(図3)が孔部20の上端に当接し、鍔壁24の他側端24b(図3)が孔部20の下端に当接して、ハーネスクランプ1の比較的重い前部分(ハーネス揺動案内部9)が孔部20内に安定に位置決め保持される。
また、鍔壁24が孔部20内に挿入されることで、ハーネスクランプ1がほぼ全長に渡ってプロテクタカバー19の外面に凹凸なく平坦面で接触し、フック22と突起23とによるハーネスクランプ1の保持がガタ付き等なく確実に行われる。鍔壁24とフック22と突起23との三点支持でハーネスクランプ1がプロテクタ11に安定に仮止めされる。
延長壁部8に鍔壁24を形成しない場合は、延長壁部8をプロテクタ11の孔部20に沿って(孔部上に)配置し、フック22と突起23との二点でハーネスクランプ1を支持する。また、図3に鎖線で示すように、延長壁部8の前端側の一側方に突片33を設け、突片33をプロテクタ11の孔部20から環状の壁部16の切欠孔(図示せず)に挿し込むことで、突片33とフック22と突起23との三点で支持させることも可能である。
図3の如く、ハーネス揺動案内部9に続いて球状ないし環状のインナクランプ3を収容する矩形筒状のインナ収容部34が形成され、インナ収容部34に続いてワイヤハーネス13の電線部分13a(図1)を収容する筒状のカバー部35が形成されている。ブラケット2はインナ収容部34の両側に配置されている。カバー部35の後端の開口から電線部分13a(図1)が外部に導出されると共に、開口端の固定板35にバンドで締付固定される。
図1の如く、ハーネスクランプ1の長手方向(軸線方向)がプロテクタ11の前後方向に一致して、ハーネスクランプ1がプロテクタ11の高さ方向ほぼ中央に横長に仮止めされる。ワイヤハーネス13はそのコルゲートチューブ部分13bがハーネスクランプ1の長いガイド壁4に沿って下向きに屈曲しつつ外側に導出され、プロテクタ11の下端の長形の開口15からプロテクタ11内に上向きに導入され、プロテクタ内で板ばね(弾性部材)14で上向き(余長吸収方向)に弾性付勢されつつ後向きに屈曲して、後端の狭い開口27から電線部分13aが外部に導出される。
なお、プロテクタ内でワイヤハーネス13は給電装置10の運搬荷姿は縦置きに限らず横置きもあるので、上記上下前後の方向性は説明の便宜上のものである。
図4〜図5は、自動車のスライドドアにプロテクタ11を搭載し、車両ボディ47にハーネスクランプ1を配置した使用例を示すものである。図4は、スライドドア41の全閉状態、図5はスライドドア41の全開状態をそれぞれ示している。スライドドア41は車両前方に移動して閉じ、車両後方に移動して開き、開き初期時に車両ボディ47から外側に離間する。
給電用ハーネスクランプ1は車両ボディ47の乗降口のステップ部48において後側の段差状の壁部48a内に配置され、段差状の壁部48aはステップ部上の合成樹脂製のスカッフプレート(図示せず)で覆われている。ハーネスクランプ1はスライドドア41に向けてほぼ直交する方向に配置され、短いガイド壁5は車両前側に、長いガイド壁4は車両後側に位置する。ハーネスクランプ1の方向は車両の方向と一致させて説明する。
図4のスライドドア41の全閉時に、ワイヤハーネス13はハーネスクランプ1から短いガイド壁5に沿って湾曲状に前方に導出されて、スライドドア側の縦置きの(垂直な)プロテクタ11内の長形の下部開口15の後端側から導入され、プロテクタ11内で半ループ状に屈曲しつつ板ばね14で上向きに付勢(支持)され、板ばね14と共にプロテクタ11の後部側で固定されて(固定部を符号12で示す)、後端上側の開口27からスライドドア側に導出され、スライドドア内の各補機に接続されている。板ばね14は廃除してもワイヤハーネス13の弾性力である程度復帰可能である。
図5のスライドドア41の全開時に、ワイヤハーネス13はハーネスクランプ1から長いガイド壁4に沿って斜め後方に導出されて、プロテクタ11の長形の下部開口15の前端側から導入され、プロテクタ11内で円弧状の山型状に屈曲しつつ板ばね14で上向きに付勢(支持)される。
スライドドア41の開閉に伴ってワイヤハーネス13がハーネスクランプ1の揺動案内部9に沿って前後に揺動し、その際に、両ガイド壁4,5の間の受け壁7とそれに同一面で続く延長壁部8とでワイヤハーネス13が広い面積で接触して安定に支持されると共に、延長壁部8の先端(図3の前端8aや側端8b)に対してワイヤハーネス13の接触位置が揺動過程で大きく変化するから、ワイヤハーネス13の局部的な摩耗が確実に防止される。
なお、プロテクタ11は従来のプロテクタ42(図8)と較べて形状やワイヤハーネス13の配索方向は異なるが、ハーネス余長吸収の原理はほぼ同じであり、従来のプロテクタ42を用いた給電構造に上記ハーネスクランプ1の仮止め構造を適用することも無論可能である。本例のプロテクタ11は小型化を図ったものである。
また、上記実施形態においては、スライドドア41が直線的ではなく曲線的な軌跡で移動するために、給電用ハーネスクランプ1のガイド壁4,5の長さを左右で相違させているが、直線的に移動するスライド構造体に対しては、長さの同じ両ガイド壁(4,5)を用い、両ガイド壁間の下側の受け壁(7)に延長壁部(8)を両ガイド壁間の中心線に対して斜めに交差するように前端(8a)を傾斜させて形成し、その延長壁部(8)の前端(8a)に鍔壁(24)を形成することも可能である。
また、上記実施形態においては、給電用ハーネスクランプ1を車両ボディ側に配置したが、例えばプロテクタ11を車両ボディ47側に横置き(水平)に配置し、スライドドア41側にハーネスクランプ1を配置することも可能である。
また、上記実施形態においては、プロテクタ11に仮止め部としてフック22と突起23を設け、ハーネスクランプ1に被仮止め部として孔部37と当接部38を設けたが、プロテクタ11に仮止め部として孔部(37)を設け、ハーネスクランプ1に被仮止め部としてフック(22)を設けたり、プロテクタ11に仮止め部として当接部(38)を設け、ハーネスクランプ1に被仮止め部として突起(23)を設けることも可能である。
フック22の形状は傾斜状の軸にする等、適時設定可能である。突起23の形状も縦長に限らず、ピン状に突出させたり、ブロック状の壁部やリブ等を用いることが可能である。また、フック22や突起23以外の仮止め部や、孔部37や当接部38以外の被仮止め部を用いることも可能である。
また、上記実施形態においては、ハーネスクランプ1をプロテクタカバー19の外面に沿って仮止めしたが、ハーネスクランプ1をプロテクタベース21の外面に沿って上記仮止め部と被仮止め部とで仮止めすることも可能である。
また、上記実施形態においては、ハーネスクランプ1をフック22と突起23と鍔壁24との三点で安定に支持させたが、例えば鍔壁24と上側のフック22との二点で支持させたり、鍔壁24と下側のフック(図示せず)との二点で支持させたりすることも可能である。また、鍔壁24がない場合は、延長壁部8に設けたフック(図示せず)をプロテクタ11の孔部等(図示せず)に係合させたり、延長壁部8に設けた孔部(図示せず)をプロテクタ側のフック(図示せず)に係合させることも可能である。
また、受け壁7に延長壁部8を形成しない場合は、受け壁7の前端に鍔壁24を設けて、その鍔壁24を孔部20に係合させることが可能である。孔部20は必ずしも貫通している必要はなく、溝状にへこんでいればよい。孔部20や溝状のへこみ(図示せず)を総称して凹部と言う。
また、上記実施形態においては、ブラケット2にサブブラケット30を設け、サブブラケット30に被仮止め部としての孔部37を設けたが、例えば、サブブラケット30を廃除し、ブラケット2の上下の孔部31,32を被仮止め部として利用することも可能である。
本発明に係る給電装置のハーネス仮止め構造の一実施形態を示す正面図である。 同じく給電装置のプロテクタの一形態を示す正面図である。 同じく給電装置のハーネスクランプの一形態を示す平面図である。 給電装置の適用例を示すスライドドア全閉時の斜視図である。 同じく給電装置の適用例を示すスライドドア全開時の斜視図である。 従来の給電装置のハーネス仮止め構造の一形態を示す正面図である。 従来の給電装置のハーネス仮止め構造の他の形態を示す正面図である。 従来の給電装置の適用例を示すスライドドア全閉時の斜視図である。 同じく給電装置の適用例を示すスライドドア全開間近の斜視図である。
符号の説明
1 ハーネスクランプ
2 ブラケット
9 ハーネス揺動案内部
10 給電装置
11 プロテクタ
13 ワイヤハーネス
20 孔部(凹部又は仮止め部)
22 フック(仮止め部)
23 突起(仮止め部)
24 鍔壁(鍔部又は被仮止め部)
37 孔部(被仮止め部)
38 当接部(被仮止め部)

Claims (4)

  1. ワイヤハーネスをプロテクタから導出させてハーネスクランプに挿通保持させた給電装置において、該ハーネスクランプを該プロテクタの幅広な外面に沿って仮止め部と被仮止め部とで仮止めすることを特徴とする給電装置のハーネス仮止め構造。
  2. 前記ハーネスクランプのブラケットを二点支持で前記プロテクタに仮止めすることを特徴とする請求項1記載の給電装置のハーネス仮止め構造。
  3. 前記ハーネスクランプのハーネス揺動案内部を前記プロテクタに仮止めすることを特徴とする請求項1又は2記載の給電装置のハーネス仮止め構造。
  4. 前記ハーネス揺動案内部の先端の鍔部を前記プロテクタの凹部に挿し込むことを特徴とする請求項3記載の給電装置のハーネス仮止め構造。
JP2006245240A 2006-09-11 2006-09-11 給電装置のハーネス仮止め構造 Active JP5000956B2 (ja)

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