JP2004136735A - スライドドア用給電装置及びハーネス配索構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワイヤハーネス4を弛み吸収方向に付勢する弾性部材5と、弾性部材の先端に設けたハーネス支持部材2とを備えたスライドドア用給電装置1で、ワイヤハーネス4を小径に屈曲するスライドドアの全開時に、ワイヤハーネスを車両ボディとの干渉なく案内させるべく湾曲状のハーネス支持部材2を延長形成した。弾性部材5とハーネス支持部材2をプロテクタ3内に収容し、プロテクタの前端3a側からワイヤハーネス4を立ち上げ、スライドドアの全開時にハーネス支持部材2の先端2bをプロテクタの前端ないしその近傍に位置させ、ワイヤハーネスをプロテクタの前端からプロテクタ延長方向に導出させた。ハーネス支持部材2の片側に保持壁16を立設し、保持壁を車両ボディ寄りに位置させた。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のスライドドア側の補機等に常時給電を行うべく、スライドドア開閉時におけるワイヤハーネスの弛みを弾性部材で吸収させつつ弾性部材先端のハーネス支持部材でワイヤハーネスを安定に支持したスライドドア用給電装置及びハーネス配索構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6〜図7は、本出願人が先に提案した自動車のスライドドア用給電装置を示すものである(例えば特許文献1〜4参照)。
【0003】
このスライドドア用給電装置31は、ワイヤハーネス4を湾曲した状態に収容する合成樹脂製のプロテクタ3と、プロテクタ3内でワイヤハーネス4を上向きに付勢する金属製の板バネ5と、板バネ5の先端に固定され、ワイヤハーネス4を支持するキャップ(ハーネス支持部材)32とを備えるものである。プロテクタ3や板バネ5については特許文献1に、キャップ32については特許文献2にそれぞれ記載されている。
【0004】
プロテクタ3はベース8とカバー7とで構成される。カバー7はベース8に係止され、その状態でベース8がスライドドア19の金属製のドアパネル33に固定される。ドアパネル33に合成樹脂製のドアトリム(図示せず)が被着され、プロテクタ3はドアパネル33とドアトリムとの間に位置する。プロテクタ3は垂直な基板部11と、基板部11の周囲の周壁10とを有し、周壁10の前端側にハーネス導出用の狭い口部13、基板部11の下端側に横長スリット状の口部9をそれぞれ有している。
【0005】
ワイヤハーネス4の一方は前端側の口部13から導出されてスライドドア19側の補機やワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ34で接続され、ワイヤハーネス4の他方は下端側の口部9から導出されて渡り部35を経て車両ボディ20側(電源側)のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続される。ワイヤハーネス4は車両ボディ20のステップ部36の近傍でハーネス固定部6によって固定されている。
【0006】
ワイヤハーネス4は屈曲性の良好な合成樹脂製のコルゲートチューブで被覆されている。コルゲートチューブは断面円形のものに限らず長円形のものも使用される。プロテクタ3のベース8には環状の屈曲規制壁14が設けられている。板バネ5の基端側は屈曲規制壁14の外側でベース8の固定部37に固定されている。
【0007】
図6のスライドドア19の全閉直前の状態において、ワイヤハーネス4は板バネ5で持ち上げ方向に付勢され、キャップ32で支持されて弛み(余長)吸収されつつ、ハーネス固定部6を支点に後方に引っ張られて大きな半径で湾曲する。「後方」とは車両後方の意味である。スライドドア19は全閉時に車両ボディ20側に近接する如く、開閉方向とほぼ直交する方向に二次元的に移動する。スライドドア19を全閉状態から後方に開けるに従って、ワイヤハーネス4は大きく弛もう(垂れ下がろう)とするが、板バネ5の付勢力で持ち上げられて弛みが吸収される。また、板バネ先端のキャップ32でワイヤハーネス4が安定に支持される。
【0008】
そして、図7のスライドドア19の全開近くの状態でワイヤハーネス4は固定部6を支点に前方に引っ張られつつ板バネ5を下向きに撓ませ、小さな半径で湾曲する。ワイヤハーネス4はドア全開時に屈曲規制壁14によって過大な屈曲が防止される。全開全開から全閉においても板バネ5の付勢力でワイヤハーネス4の弛みが吸収される。弛みが吸収されることで、スライドドア19と車両ボディ20との間へのワイヤハーネス4の挟み込みが防止される。
【0009】
スライドドア19は全閉時に車両ボディ20に密着し、全開時に車両ボディ20から外側に離間する。ワイヤハーネス4はスライドドア19の開閉に伴って車両ボディ側の固定部6を支点に前後に揺動しつつ、プロテクタ3内に引き込まれ、あるいはプロテクタ3から引き出されて伸縮する。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−354085公報(第9−11頁、図8−図13)
【特許文献2】
特願2001−76515公報(図1−図2)
【特許文献3】
特願2002−17032公報
【特許文献4】
特願2002−12098公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構造にあっては、例えばワイヤハーネス4を構成する電線の本数が少ない場合やワイヤハーネス4が夏場の熱で暖められたりして、ワイヤハーネス4の剛性が下がった場合や、あるいは車種によってスライドドア19のスライド量が大きく、ワイヤハーネス4の設定長さが長い場合等においては、図8,図9の如く、スライドドア19の全閉時には何ら問題はないが、スライドドア19の全開時に、小径に屈曲したワイヤハーネス4がプロテクタ3の下部開口9の前端3a側からではなく、長手方向中間部9aから垂れるように車両ボディ20側に導出されて、車両ボディ20のホイルアーチ部21に干渉するという懸念があった。図8で破線4’で示す部分がワイヤハーネスの理想の導出経路である。
【0012】
本発明は、上記した点に鑑み、ワイヤハーネスの剛性が低い場合やスライドドアのスライド量が大きな場合でも、スライドドアの全開時にワイヤハーネスの経路を理想の位置に確保して、ワイヤハーネスと車両ボディとの干渉を防止することのできるスライドドア用給電装置及びハーネス配索構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るスライドドア用給電装置は、ワイヤハーネスを弛み吸収方向に付勢する弾性部材と、該弾性部材の先端に設けられたハーネス支持部材とを少なくとも備えたスライドドア用給電装置において、前記ワイヤハーネスが小径に屈曲されるスライドドアの全開時に、湾曲状の前記ハーネス支持部材が該ワイヤハーネスを車両ボディとの干渉なく案内させる長さに延長形成されたことを特徴とする。
上記構成により、スライドドアの全開時にワイヤハーネスが弾性部材の付勢力に抗して小径に屈曲され(縮径され)、弾性部材はワイヤハーネスと一体的に屈曲しつつワイヤハーネスを弛み吸収方向(屈曲反対方向)に付勢し、ハーネス支持部材はワイヤハーネスを従来よりも長い長さの範囲で安定に支持(保持)し、ハーネス支持部材の先端延長方向にワイヤハーネスを導出させる。ワイヤハーネスはハーネス支持部材の延長方向に突出(導出)されつつ車両ボディ側に屈曲(湾曲)して配索される。これにより、ワイヤハーネスの配索経路が車両ボディに対して大回りに規定され、車両ボディとワイヤハーネスとの干渉が防止される。
【0014】
請求項2に係るスライドドア用給電装置は、請求項1記載のスライドドア用給電装置において、前記弾性部材と前記ハーネス支持部材とがプロテクタ内に収容され、該プロテクタの前端側から前記ワイヤハーネスが立ち上げられ、前記スライドドアの全開時に該ハーネス支持部材の先端が該プロテクタの前端ないしその近傍に位置して、前記ワイヤハーネスを該プロテクタの前端からプロテクタ延長方向に導出させることを特徴とする。
上記構成により、プロテクタ内にワイヤハーネスが屈曲した状態に収容保護され、スライドドアの全閉時にワイヤハーネスが後方に引っ張られつつ大径に屈曲(湾曲)し、スライドドアの全開時にワイヤハーネスが前方に引っ張られつつ小径に屈曲(湾曲)する。ハーネス支持部材はスライドドアの全閉時にプロテクタ内に位置し、スライドドアの全開時に弾性部材がワイヤハーネスと一体的に小径に屈曲しつつ弾性部材先端のハーネス支持部材がプロテクタの下部側に回り込んで位置し、ハーネス支持部材の先端部がプロテクタから外部に突出するかしないかの位置でワイヤハーネスをほぼ真直にプロテクタ延長方向(スライドドア閉じ方向)に導出させる。これにより、ワイヤハーネスの配索経路が車両ボディに対して大回りに規定され、車両ボディとワイヤハーネスとの干渉が防止される。ハーネス支持部材はワイヤハーネスに対する補助プロテクタとしても作用し、ワイヤハーネスとプロテクタ内面との摩擦やそれに伴う異音や摩耗等を防止する。
【0015】
請求項3に係るスライドドア用給電装置は、請求項2記載のスライドドア用給電装置において、前記ワイヤハーネスが大径に屈曲される前記スライドドアの全閉時に、前記ハーネス支持部材の基端が該ワイヤハーネスの屈曲頂部よりも前方に位置することを特徴とする。
上記構成により、プロテクタ内でワイヤハーネスの屈曲頂部がハーネス支持部材の基部側部分で折れ曲がりなく安定に支持され、ワイヤハーネスがプロテクタ内で滑らかに湾曲して、ワイヤハーネスの弛み(余長)吸収が引っ掛かりなくスムーズに行われる。また、スライドドアの開閉が小さな力でスムーズに行われる。
【0016】
請求項4に係るスライドドア用給電装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載のスライドドア用給電装置において、前記ハーネス支持部材の片側に保持壁が立設され、該保持壁が前記車両ボディ寄りに位置することを特徴とする。
上記構成により、スライドドアの全開時にワイヤハーネスが一側方の保持壁の内面に当接して車両ボディ側への導出位置がハーネス支持部材の先端のみに規制される。すなわちハーネス支持部材の長手方向中間部からワイヤハーネスがハーネス支持部材を乗り越えて導出してしまうことが防止される。これにより、スライドドアから車両ボディへのワイヤハーネスの配索経路が一層正確に確保され、ワイヤハーネスと車両ボディとの干渉が一層確実に防止される。保持壁はワイヤハーネスとプロテクタとの摺動摩擦を防止し、異音やワイヤハーネスの摩耗等を防止する。
【0017】
請求項5に係るスライドドア用給電装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載のスライドドア用給電装置において、前記ハーネス支持部材の基端側が小径に湾曲され、先端側が大径に湾曲されたことを特徴とする。
上記構成により、ハーネス支持部材が基端側でワイヤハーネスを小径に湾曲させつつ滑らかな湾曲形状で安定に支持してワイヤハーネスの弛み吸収をスムーズに行わせる。また、ハーネス支持部材の先端側でワイヤハーネスを大径に(直線に近い形状で)湾曲させつつ安定に支持して、車両ボディ側に正規の経路で導出させ、ワイヤハーネスと車両ボディとの干渉を防止する。
【0018】
請求項6に係るハーネス配索構造は、車両ボディからスライドドアにワイヤハーネスを配索し、スライドドア側で該ワイヤハーネスを弾性部材で弛み吸収方向に付勢しつつ、該弾性部材の先端に設けたハーネス支持部材で支持し、該ワイヤハーネスを該スライドドアの全開時に小径に屈曲させ、該スライドドアの全閉時に大径に屈曲させるハーネス配索構造において、前記スライドドアの全開時に前記ハーネス支持部材の先端部が前記ワイヤハーネスを前記車両ボディとの干渉なくスライドドア閉じ方向に導出させることを特徴とする。
上記構成により、スライドドアの全開時にワイヤハーネスが弾性部材の付勢力に抗して小径に屈曲され(縮径され)、弾性部材はワイヤハーネスと一体的に屈曲しつつワイヤハーネスを弛み吸収方向(屈曲反対方向)に付勢し、ハーネス支持部材はワイヤハーネスを従来よりも長い長さの範囲で安定に支持(保持)し、ハーネス支持部材の先端延長方向にワイヤハーネスを導出させる。ワイヤハーネスはハーネス支持部材の延長方向に突出(導出)されつつ車両ボディ側に屈曲(湾曲)して配索される。これにより、ワイヤハーネスの配索経路が車両ボディに対して大回りに規定され、車両ボディとワイヤハーネスとの干渉が防止される。
【0019】
請求項7に係るハーネス配索構造は、請求項6記載のハーネス配索構造において、前記スライドドアの全閉時に前記ハーネス支持部材の基端部が前記ワイヤハーネスの屈曲頂部を支持することを特徴とする。
上記構成により、プロテクタ内でワイヤハーネスの屈曲頂部がハーネス支持部材の基部側部分で折れ曲がりなく安定に支持され、ワイヤハーネスがプロテクタ内で滑らかに湾曲して、ワイヤハーネスの弛み(余長)吸収が引っ掛かりなくスムーズに行われる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図2は、本発明に係る自動車のスライドドア用給電装置及びハーネス配索構造の一実施形態を示すものである。
【0021】
このスライドドア用給電装置1は、合成樹脂製のハーネス支持部材(ハーネス経路矯正バネキャップ)2を従来よりもかなり長く形成し、図1のスライドドアの全閉状態から図2のスライドドアの全開状態に移行させた時に、板バネ(弾性部材)5の先端の長形のハーネス支持部材2が合成樹脂製のプロテクタ3内でワイヤハーネス4を抱えるように支持して、ワイヤハーネス4をプロテクタ3に沿う方向すなわちプロテクタ3の前端3aから外部に導出させるようにしたことを特徴とするものである。ハーネス支持部材2以外のプロテクタ3や板バネ(弾性部材)5等の構成は従来と同様であるので、従来と同一の作用構成部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0022】
図1のスライドドアの全閉状態で、ワイヤハーネス4が後方に引っ張られつつ大径に湾曲した際に、ハーネス支持部材2の基端2aは湾曲状のプロテクタ3の頂部3bすなわちワイヤハーネス4の頂部4aよりも少し前側(板バネ5側)に位置し、ハーネス支持部材2の先端2bはプロテクタ3の後方湾曲部10aの高さ方向中間点よりも少し上側に位置する。また、図2のスライドドアの全開状態で、ワイヤハーネス4が前方に引っ張られつつ小径に湾曲した際に、ハーネス支持部材2の基端2aはプロテクタ3の高さ方向中間点よりも少し下側に位置し、ハーネス支持部材2の先端2bはプロテクタ3の前端3aとほぼ同じ位置ないし前端3aから少し前方に突出して位置する。ハーネス支持部材2は板バネ5の基部5aを支点として円弧状ないし二次曲線状の軌跡で回動(揺動)する。
【0023】
スライドドアの全開及び全閉状態は従来の図6〜図7で説明したのと同様である。図1のスライドドアの全閉状態で、ワイヤハーネス4は板バネ5で上向きに付勢されてプロテクタ3内に収容され(引き込まれ)つつ大径に屈曲し、スライドドアとの間の渡り部(空間)を横断して車両ボディ側のハーネス固定部(固定具)6に続き、ハーネス固定部6を支点に後方に引っ張られている。ハーネス固定部6はワイヤハーネス4の外周のコルゲートチューブを周方向回動自在に支持している。
【0024】
図1で鎖線7はプロテクタ3のカバー、実線8はベースをそれぞれ示している。ベース8はカバー7よりも下方にやや長く延長され、横長の下部開口9に沿ってカバー7の下端の縦断面湾曲状のハーネスガイド壁7aが位置している。ベース8は垂直な基板11と湾曲状の周壁10と固定用のブラケット12(図では一カ所のみ示す)とを備えている。プロテクタ3の前端3aに、ワイヤハーネス4をスライドドア側に導出させる口部13が位置している。口部13は周壁10に沿って上昇するハーネス導出路(図示せず)に連通していてもよい。
【0025】
前側の周壁10bに沿ってワイヤハーネス4が立ち上げられ、ワイヤハーネス4の内側に板バネ5が位置し、板バネ5の基端5aがループ状の屈曲規制壁14の外側でベース8の固定部(図示せず)に固定されている。板バネ5は真直に近い状態で少し内向きに湾曲しつつ立ち上げられ、板バネ5の先端にハーネス支持部材2が装着されている。
【0026】
ハーネス支持部材2は図3,図4(図1とは表裏反転して描いている)に一実施形態を示す如く、湾曲状の基板部(底板部)15の一側に高く突出した保持壁16を有し、基板部15の他側は外部に開放(開口)され、基板部15の内面側に断面円弧状の溝部17が形成され、溝部17の受け面は一側の保持壁16と他側の開放部18に滑らかに続いている。
【0027】
図4の鎖線4の如くワイヤハーネスが溝部17で安定に支持され、且つ一側の保持壁16でハーネス経路が正確に規定される。図1で一側の保持壁16はカバー7側(寄り)に位置し、他側の開放部18はベース8側に位置する。保持壁16はカバー7に若干の隙間を存して対向する。
【0028】
この構成により、図2のスライドドアの全開状態で保持壁16がワイヤハーネス4を横長の下部開口9の前端3a側に導き、下部開口9の長手方向中間部からのワイヤハーネス4の飛び出しを防止する。これにより、図5の如く、ワイヤハーネス4がプロテクタ3の前端3aからプロテクタ延長方向(プロテクタ前後方向すなわちスライドドア19の開閉方向)に導出され、車両ボディ20のホイルアーチ部21との干渉が防止される。
【0029】
なお、ハーネス支持部材2の例えば先端部2bとワイヤハーネス4とをテープ巻きやバンド等の固定部材で固定してもよく、それにより図2のハーネス屈曲時のハーネス支持部材2へのワイヤハーネス4の追従性が一層高まる。
【0030】
また、図4の如くハーネス支持部材2の一側にのみ保持壁16を設け、他側には保持壁16を設けないことで、ハーネス支持部材2が幅方向にコンパクト化されている。両側に保持壁16を設けた場合には、ハーネス支持部材の左右共用化が可能となる(図1は車両左側のスライドドア用給電装置1を示している)。
【0031】
図2のスライドドアの全開状態でハーネス支持部材2の先端2bはカバー7の下端よりも低く、ベース8の下端と同程度ないしベース8の下端よりも少し高く位置し、カバー7の下端側の縦断面湾曲状のハーネスガイド壁7aに接することなく、ハーネス支持部材2の一側の保持壁16で前方に向けてほぼ直線的に導出されている。
【0032】
図3において、ハーネス支持部材2の基部2aには基板部15の背面側において板バネ5の先端部を挿入させる真直な挿入孔22と、挿入孔23内で板バネ5の先端部を係止する係止突起23とが設けられている。板バネ5の先端部には係止突起23に対する係合孔(図示せず)が設けられている。これは一例であり、板バネ5へのハーネス支持部材2の固定手段は種々の形態を適宜設定可能である。
【0033】
ハーネス支持部材2は基部2a側が小径に湾曲し、先端2b側が大径に湾曲して、略バナナ状を呈している。この形状は、図1のスライドドア全閉時におけるワイヤハーネス4の大径な屈曲形状と図2のスライドドア全開時におけるワイヤハーネス4の小径な屈曲形状とに対応している。すなわち、図1でワイヤハーネス4の湾曲頂部4aに対応してハーネス支持部材2の基部2a側の小径湾曲部24が位置し、ワイヤハーネス4を小径湾曲部24から先端側の大径湾曲部25にかけて滑らかに湾曲させる。また、図2でハーネス支持部材2の基部側の小径湾曲部24に沿ってワイヤハーネス4が小径に湾曲しつつ、先端側の大径湾曲部25に沿ってプロテクタ3の外部へスムーズに導かれる。
【0034】
なお、上記実施形態において、弾性部材として板バネ5に代えて棒状のばね部材や螺旋状のばね部材等を用いることも可能である。また、プロテクタ3としてベース8とカバー7とを一体化させたものを使用することも可能である。また、ハーネス支持部材2を合成樹脂ではなくアルミ材等で形成することも可能である。また、ワイヤハーネス4はコルゲートチューブに限らず網状の保護チューブを被着させたものや、全くチューブを被着させずにテープで荒巻きしたものであってもよい。また、車両ボディ側のハーネス固定部6はワイヤハーネス4を周方向に回動させずに単に固定させるものであってもよい。また、車両ボディ20のホイルアーチ部21に限らず、突出したあらゆる干渉部に対して本発明の長形のハーネス支持部材2は有効である。また、ハーネス支持部材2の断面円弧状の溝部17を単に凹状の溝部とすることも可能である。また、カバー7の下端側の縦断面湾曲状のハーネスガイド壁7aは必要に応じて設ければよく、ハーネス支持部材2の位置によっては不要な場合もあり得る。
【0035】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、スライドドアの全開時にハーネス支持部材がワイヤハーネスを従来よりも長い長さの範囲で安定に支持(保持)し、ハーネス支持部材の先端延長方向にワイヤハーネスを導出させるから、ワイヤハーネスの配索経路が車両ボディに対して大回りに規定され、車両ボディとワイヤハーネスとの干渉が防止される。これにより、ワイヤハーネスの剛性が低い場合やスライドドアのスライド量が大きな場合(ワイヤハーネスの余長が長い場合)でも、ワイヤハーネスの摩耗等が防止され、スライドドアへの常時給電の信頼性が向上する。
【0036】
請求項2記載の発明によれば、スライドドアの全開時に弾性部材がワイヤハーネスと一体的に小径に屈曲しつつハーネス支持部材がプロテクタの下部側に回り込み、ハーネス支持部材の先端部がプロテクタから外部に突出するかしないかの位置でワイヤハーネスをほぼ真直にプロテクタ延長方向に導出させるから、ワイヤハーネスの配索経路が車両ボディに対して大回りに規定され、車両ボディとワイヤハーネスとの干渉が確実に防止される。これにより、ワイヤハーネスの摩耗等が防止され、スライドドアへの常時給電の信頼性が一層向上する。
【0037】
請求項3記載の発明によれば、ワイヤハーネスの屈曲頂部がハーネス支持部材の基部側部分で折れ曲がりなく安定に支持され、ワイヤハーネスがプロテクタ内で滑らかに湾曲して、ワイヤハーネスの弛み(余長)吸収が引っ掛かりなくスムーズに行われる。これにより、スライドドアへの常時給電の信頼性が一層向上すると共に、スライドドアの開閉操作性が向上する。
【0038】
請求項4記載の発明によれば、上記構成により、スライドドアの全開時にワイヤハーネスが一側方の保持壁に当接して車両ボディ側への導出位置がハーネス支持部材の先端のみに規制されるから、スライドドアから車両ボディへのワイヤハーネスの配索経路が一層正確に確保され、ワイヤハーネスと車両ボディとの干渉が一層確実に防止され、スライドドアへの常時給電の信頼性が一層向上する。
【0039】
請求項5記載の発明によれば、ハーネス支持部材が基端側でワイヤハーネスを小径に湾曲させつつ滑らかな湾曲形状で安定に支持してワイヤハーネスの弛み吸収をスムーズに行わせ、しかもハーネス支持部材の先端側でワイヤハーネスを大径に湾曲させつつ安定に支持して、車両ボディ側に正規の経路で導出させ、ワイヤハーネスと車両ボディとの干渉を防止するから、スライドドアの開閉操作性と常時給電の信頼性が一層向上する。
【0040】
請求項6記載の発明によれば、スライドドアの全開時にハーネス支持部材がワイヤハーネスを従来よりも長い長さの範囲で安定に支持(保持)し、ハーネス支持部材の先端延長方向にワイヤハーネスを導出させるから、ワイヤハーネスの配索経路が車両ボディに対して大回りに規定され、車両ボディとワイヤハーネスとの干渉が防止される。これにより、ワイヤハーネスの剛性が低い場合でも、ワイヤハーネスの摩耗等が防止され、スライドドアへの常時給電の信頼性が向上する。
【0041】
請求項7記載の発明によれば、ワイヤハーネスの屈曲頂部がハーネス支持部材の基部側部分で折れ曲がりなく安定に支持され、ワイヤハーネスがプロテクタ内で滑らかに湾曲して、ワイヤハーネスの弛み(余長)吸収が引っ掛かりなくスムーズに行われるから、スライドドアへの常時給電の信頼性が一層向上すると共に、スライドドアの開閉操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライドドア用給電装置及びハーネス配索構造の一実施形態(カバーは鎖線で示す)のスライドドア全閉時の状態を示す正面図である。
【図2】同じくスライドドア全開時の状態を示す正面図である。
【図3】ハーネス支持部材の一実施形態を示す一部を断面とした背面図である。
【図4】同じくハーネス支持部材を示す図3のA−A断面図である。
【図5】スライドドア開閉時のプロテクタとワイヤハーネスの配置を示す平面図(上面図)である。
【図6】従来のスライドドア用給電装置及びハーネス配索構造のスライドドア全閉直前の状態を示す分解斜視図である。
【図7】同じくスライドドア全開直前の状態を示す斜視図である。
【図8】従来のスライドドア開閉時のプロテクタとワイヤハーネスの配置を示す平面図(上面図)である。
【図9】従来のスライドドア全開時の問題点を示す正面図である。
【符号の説明】
1 スライドドア用給電装置
2 ハーネス支持部材
2a 基端
2b 先端
3 プロテクタ
3a 前端
4 ワイヤハーネス
4a 屈曲頂部
5 板バネ(弾性部材)
16 保持壁
20 車両ボディ
Claims (7)
- ワイヤハーネスを弛み吸収方向に付勢する弾性部材と、該弾性部材の先端に設けられたハーネス支持部材とを少なくとも備えたスライドドア用給電装置において、
前記ワイヤハーネスが小径に屈曲されるスライドドアの全開時に、湾曲状の前記ハーネス支持部材が該ワイヤハーネスを車両ボディとの干渉なく案内させる長さに延長形成されたことを特徴とするスライドドア用給電装置。 - 前記弾性部材と前記ハーネス支持部材とがプロテクタ内に収容され、該プロテクタの前端側から前記ワイヤハーネスが立ち上げられ、前記スライドドアの全開時に該ハーネス支持部材の先端が該プロテクタの前端ないしその近傍に位置して、前記ワイヤハーネスを該プロテクタの前端からプロテクタ延長方向に導出させることを特徴とする請求項1記載のスライドドア用給電装置。
- 前記ワイヤハーネスが大径に屈曲される前記スライドドアの全閉時に、前記ハーネス支持部材の基端が該ワイヤハーネスの屈曲頂部よりも前方に位置することを特徴とする請求項2記載のスライドドア用給電装置。
- 前記ハーネス支持部材の片側に保持壁が立設され、該保持壁が前記車両ボディ寄りに位置することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のスライドドア用給電装置。
- 前記ハーネス支持部材の基端側が小径に湾曲され、先端側が大径に湾曲されたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のスライドドア用給電装置。
- 車両ボディからスライドドアにワイヤハーネスを配索し、スライドドア側で該ワイヤハーネスを弾性部材で弛み吸収方向に付勢しつつ、該弾性部材の先端に設けたハーネス支持部材で支持し、該ワイヤハーネスを該スライドドアの全開時に小径に屈曲させ、該スライドドアの全閉時に大径に屈曲させるハーネス配索構造において、
前記スライドドアの全開時に前記ハーネス支持部材の先端部が前記ワイヤハーネスを前記車両ボディとの干渉なくスライドドア閉じ方向に導出させることを特徴とするハーネス配索構造。 - 前記スライドドアの全閉時に前記ハーネス支持部材の基端部が前記ワイヤハーネスの屈曲頂部を支持することを特徴とする請求項6記載のハーネス配索構造。
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