JP2008060164A - ウエーハのレーザー加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエーハに形成されたストリートに沿ってレーザー加工を行うものであって、レーザー光線を照射することによって生ずる膨張を無視できる方法を提供する。
【解決手段】ウエーハの一方の最外側のストリートを集光器の直下にアライメントし、ストリートに沿ってレーザー光線を照射し変質層を形成する。以下、変質層が形成されたストリートに隣接する1列内方のストリートについてレーザー光線を照射して変質層を形成する加工をウエーハの半円分まで順次行う第1のレーザー加工工程と、第1のレーザー加工工程が実施されたウエーハの他方の最外側のストリートを集光器の直下にアライメントし、第1のレーザ加工工程と同様に内方に向かって順次変質層を形成する第2のレーザ加工工程、を行う。第1のレーザ加工工程および第2のレーザ加工工程ともに、ストリートが最も長いウエーハの中央領域が最後に加工されるので熱膨張の影響が避けられる。
【選択図】図8

Description

本発明は、チャックテーブルに保持されたウエーハの表面に形成されたストリートに沿ってレーザー光線を照射し、ウエーハにストリートに沿ってレーザー加工を施すウエーハのレーザー加工方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等の回路を形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することにより回路が形成された領域を分割して個々の半導体チップを製造している。また、サファイヤ基板の表面に窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された光デバイスウエーハもストリートに沿って切断することにより個々の発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスに分割され、電気機器に広く利用されている。
近年、半導体ウエーハ等の板状の被加工物を分割する方法として、その被加工物に対して透過性を有するパルスレーザー光線を用い、分割すべき領域の内部に集光点を合わせてパルスレーザー光線を照射するレーザー加工方法も試みられている。このレーザー加工方法を用いた分割方法は、被加工物の一方の面側から内部に集光点を合わせて被加工物に対して透過性を有する波長(例えば1064nm)のパルスレーザー光線を照射し、被加工物の内部に分割予定ラインに沿って変質層を連続的に形成し、この変質層が形成されることによって強度が低下したストリートに沿って外力を加えることにより、被加工物を分割するものである。(例えば、特許文献1参照。)
特許第3408805号公報
また、上述した半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハをストリートに沿って分割する方法として、ウエーハに形成されたストリートに沿ってウエーハに対して吸収性を有する波長(例えば355nm)のパルスレーザー光線を照射することによりレーザー加工溝を形成し、このレーザー加工溝に沿って破断する方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開平10−305420号公報
而して、ウエーハに形成されたストリートに沿ってレーザー光線を照射すると、ウエーハはレーザー光線が照射されたストリートと直交する方向に僅かに膨張する。この結果、レーザー光線の集光点とストリートとの位置関係が累積的にズレていくため、レーザー加工作業の途中で上記膨張によるズレを補正するためのアライメント作業を実施しなければならず、生産性が悪いという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、レーザー加工作業の途中で、レーザー光線を照射することによって生ずる膨張に起因するズレを補正するためのアライメント作業を実施することなく、ウエーハに形成されたストリートに沿ってレーザー加工を施すことができるウエーハのレーザー加工方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、ウエーハを保持し回転可能に構成されたチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハにレーザー光線を照射する集光器を備えたレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送り方向に加工送りする加工送り手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを該加工送り方向と直交する割り出し送り方向に割り出し送りする割り出し送り手段とを具備するレーザー加工装置を用いて、表面に複数の平行なストリートが形成されたウエーハにストリートに沿ってレーザー加工を施すウエーハのレーザー加工方法であって、
ウエーハの表面または裏面に保護部材を貼着し、該保護部材側を該チャックテーブルに保持するウエーハ保持工程と、
該チャックテーブルに保持されているウエーハに形成された複数のストリートを該加工送り方向と平行に位置付けるウエーハ位置付け工程と、
該ウエーハ位置付け工程が実施されたウエーハの該割り出し送り方向における一方の最外側のストリートを該集光器の直下に位置付け、該集光器からレーザー光線を照射しつつ該加工送り手段を作動して該チャックテーブルを加工送りすることによりストリートに沿ってレーザー加工を施すレーザー光線照射工程と、該割り出し送り手段を作動し該チャックテーブルに保持されたウエーハにおける該レーザー光線照射工程が実施されたストリートに隣接するストリートを該集光器の直下に位置付ける割り出し送り工程とを順次実施し、ウエーハの一方の半分領域に形成された複数のストリートに沿ってレーザー加工を施す第1のレーザー加工工程と、
該第1のレーザー加工工程が実施されたウエーハの該割り出し送り方向における他方の最外側のストリートを該集光器の直下に位置付け、該集光器からレーザー光線を照射しつつ該加工送り手段を作動して該チャックテーブルを加工送りすることによりストリートに沿ってレーザー加工を施すレーザー光線照射工程と、該割り出し送り手段を作動し該チャックテーブルに保持されたウエーハにおける該レーザー光線照射工程が実施されたストリートに隣接するストリートを該集光器の直下に位置付ける割り出し送り工程とを順次実施し、ウエーハの他方の半分領域に形成された複数のストリートに沿ってレーザー加工を施す第2のレーザー加工工程と、を含む、
ことを特徴とするウエーハのレーザー加工方法が提供される。
ウエーハに形成された複数の平行なストリートは、第1の方向に形成された第1のストリートと、該第1のストリートと直交する第2の方向に形成された第2のストリートとからなっている。
上記レーザー光線照射手段は上記レーザー光線照射工程においてウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線をウエーハの内部に集光点を合わせて照射し、ウエーハの内部にストリートに沿って変質層を形成する。
また、上記レーザー光線照射手段は上記レーザー光線照射工程においてウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射し、ウエーハのストリートに沿ってレーザー加工溝を形成する。
レーザー光線照射工程を実施することによりウエーハにはレーザー加工が施されたストリートと直交する方向に僅かに膨張する。しかるに、本発明によるウエーハのレーザー加工方法においては、チャックテーブルに保持されたウエーハの割り出し送り方向における一方の最外側のストリートから順次中央領域のストリートに沿ってレーザー加工を施す第1のレーザー加工工程と、ウエーハの割り出し送り方向における他方の最外側のストリートから順次中央領域のストリートに沿ってレーザー加工を施す第2のレーザー加工工程とを実施するので、保護部材に貼着されているウエーハはストリートと直交する方向に変位するが、面積が相対的に小さい側に変位するため、第1のレーザー加工工程および第2のレーザー加工工程においては面積が最も大きい中央領域のストリートに沿ったレーザー光線照射工程が最後になる。従って、レーザー光線の集光点とストリートとの位置関係が累積的にズレることはない。このため、ストリートと集光器から照射されるレーザー光線の集光点との位置合わせを最初に行えば、第1のレーザー加工工程および第2のレーザー加工工程の途中でレーザー光線の照射によるウエーハの膨張に起因して発生する変位の補正をする必要がない。
以下、本発明によるウエーハのレーザー加工方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明によるウエーハのレーザー加工方法を実施するためのレーザー加工装置の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工装置1は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、静止基台2に上記矢印Xで示す方向と直角な矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット支持機構4と、該レーザー光線ユニット支持機構4に矢印Zで示す方向に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット5とを具備している。
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上に矢印Xで示す加工送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上に矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に配設された第一の滑動ブロック32と、該第1の滑動ブロック32上に矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に配設された第2の滑動ブロック33と、該第2の滑動ブロック33上に円筒部材34によって支持されたカバーテーブル35と、被加工物保持手段としてのチャックテーブル36を具備している。このチャックテーブル36は多孔性材料から形成された吸着チャック361を具備しており、吸着チャック361上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。このように構成されたチャックテーブル36は、円筒部材34内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられる。なお、チャックテーブル36には、後述する環状のフレームを固定するためのクランプ362が配設されている。
上記第1の滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられているとともに、その上面に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に形成された一対の案内レール322、322が設けられている。このように構成された第1の滑動ブロック32は、被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第1の滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動させるための加工送り手段37を具備している。加工送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第1の滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第一の滑動ブロック32は案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、上記チャックテーブル36の加工送り量を検出するための加工送り量検出手段374を備えている。加工送り量検出手段374は、案内レール31に沿って配設されたリニアスケール374aと、第1の滑動ブロック32に配設され第1の滑動ブロック32とともにリニアスケール374aに沿って移動する読み取りヘッド374bとからなっている。この送り量検出手段374の読み取りヘッド374bは、図示に実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量を検出する。なお、上記加工送り手段37の駆動源としてパルスモータ372を用いた場合には、パルスモータ372に駆動信号を出力する後述する制御手段の駆動パルスをカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量を検出することもできる。また、上記加工送り手段37の駆動源としてサーボモータを用いた場合には、サーボモータの回転数を検出するロータリーエンコーダが出力するパルス信号を後述する制御手段に送り、制御手段が入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量を検出することもできる。
上記第2の滑動ブロック33は、その下面に上記第1の滑動ブロック32の上面に設けられた一対の案内レール322、322と嵌合する一対の被案内溝331、331が設けられており、この被案内溝331、331を一対の案内レール322、322に嵌合することにより、矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第2の滑動ブロック33を第1の滑動ブロック32に設けられた一対の案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための第1の割り出し送り手段38を具備している。第1の割り出し送り手段38は、上記一対の案内レール322と322の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記第1の滑動ブロック32の上面に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、第2の滑動ブロック33の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、第2の滑動ブロック33は案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、上記第2の滑動ブロック33の割り出し加工送り量を検出するための割り出し送り量検出手段384を備えている。割り出し送り量検出手段384は、案内レール322に沿って配設されたリニアスケール384aと、第2の滑動ブロック33に配設され第2の滑動ブロック33とともにリニアスケール384aに沿って移動する読み取りヘッド384bとからなっている。この送り量検出手段384の読み取りヘッド384bは、図示に実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り量を検出する。なお、上記第1の割り出し送り手段38の駆動源としてパルスモータ382を用いた場合には、パルスモータ382に駆動信号を出力する後述する制御手段の駆動パルスをカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り量を検出することもできる。また、上記第1の割り出し送り手段38の駆動源としてサーボモータを用いた場合には、サーボモータの回転数を検出するロータリーエンコーダが出力するパルス信号を後述する制御手段に送り、制御手段が入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り量を検出することもできる。
上記レーザー光線照射ユニット支持機構4は、静止基台2上に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、該案内レール41、41上に矢印Yで示す方向に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、案内レール41、41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。装着部422は、一側面に矢印Zで示す方向に延びる一対の案内レール423、423が平行に設けられている。図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット支持機構4は、可動支持基台42を一対の案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための第2の割り出し送り手段43を具備している。第2の割り出し送り手段43は、上記一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド431と、該雄ねじロッド431を回転駆動するためのパルスモータ432等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド431は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ432の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド431は、可動支持基台42を構成する移動支持部421の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ432によって雄ネジロッド431を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台42は案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたレーザー光線照射手段52を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、矢印Zで示す方向に移動可能に支持される。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51を一対の案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動させるための移動手段53を具備している。移動手段53は、一対の案内レール423、423の間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ532等の駆動源を含んでおり、パルスモータ532によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51およびレーザビーム照射手段52を案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動せしめる。なお、図示の実施形態においてはパルスモータ532を正転駆動することによりレーザー光線照射手段52を上方に移動し、パルスモータ532を逆転駆動することによりレーザー光線照射手段52を下方に移動するようになっている。
図示のレーザー光線照射手段52は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング521を含んでいる。また、レーザー光線照射手段52は、図2に示すようにケーシング521内に配設されたパルスレーザー光線発振手段522および伝送光学系523と、ケーシング521の先端に配設されパルスレーザー光線発振手段522によって発振されたパルスレーザー光線を上記チャックテーブル36に保持された被加工物に照射する集光器524を具備している。上記パルスレーザー光線発振手段522は、YAGレーザー発振器或いはYVO4レーザー発振器からなるパルスレーザー光線発振器522aと、これに付設された繰り返し周波数設定手段522bとから構成されている。この繰り返し周波数設定手段522bは、後述する制御手段によって制御される。上記伝送光学系523は、ビームスプリッタの如き適宜の光学要素を含んでいる。
図1に戻って説明を続けると、上記レーザー光線照射手段52を構成するケーシング521の先端部には、レーザー光線照射手段52によってレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段6が配設されている。この撮像手段6は、可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を制御手段8に送る。
制御手段8はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)81と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)82と、後述する被加工物の設計値のデータや演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)83と、カウンター84と、入力インターフェース85および出力インターフェース86とを備えている。制御手段8の入力インターフェース85には、上記加工送り量検出手段374、割り出し送り量検出手段384および撮像手段6等からの検出信号が入力される。そして、制御手段8の出力インターフェース86からは、上記パルスモータ372、パルスモータ382、パルスモータ432、パルスモータ532、レーザー光線照射手段52および表示手段80等に制御信号を出力する。なお、上記ランダムアクセスメモリ(RAM)83は、後述する検出値のデータや加工条件のデータを記憶する記憶領域を備えている。
次に、上述したレーザー加工装置1によって加工されるウエーハとしての半導体ウエーハについて、図3を参照して説明する。図3に示す半導体ウエーハ10は、例えば厚さが100μmのシリコンウエーハからなっており、表面10aには第1の方向に複数の第1のストリート11が平行に形成されているとともに、該第1のストリート11と直交する第2の方向に複数の第2のストリート12が平行に形成されている。このように、複数の第1のストリート11と複数の第2のストリート12によって区画された複数の領域にそれぞれIC、LSI等のデバイス13が形成されている。
次に、上述した半導体ウエーハ10に上記第1のストリート11および第2のストリート12に沿ってレーザー光線を照射し、半導体ウエーハ10の内部に第1のストリート11および第2のストリート12に沿って変質層を形成するレーザー加工方法について説明する。
先ず、上述した半導体ウエーハ10は、図4に示すように環状のフレーム20に装着されたポリオレフィン等の合成樹脂シートからなる保護テープ30に表面10a側を貼着する。従って、半導体ウエーハ10は、裏面10bが上側となる。
図4に示すように、環状のフレーム20に保護テープ30を介して支持された半導体ウエーハ10は、図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブル36上に保護テープ30側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ10は、保護テープ30を介してチャックテーブル36上に吸引保持される。また、環状のフレーム20は、クランプ362によって固定される。
上述したように半導体ウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル36は、加工送り手段37によって撮像手段11の直下に位置付けられる。チャックテーブル36が撮像手段6の直下に位置付けられると、撮像手段6および制御手段8によって半導体ウエーハ10のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段6および制御手段8は、半導体ウエーハ10の第1の方向に形成されている第1のストリート11と、第1のストリート11に沿ってレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段52の集光器524との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメント工程を遂行する。また、半導体ウエーハ10に形成されている第2のストリート12に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。このとき、半導体ウエーハ10の第1のストリート11および第2のストリート12が形成されている表面10aは下側に位置しているが、撮像手段6が上述したように赤外線照明手段と赤外線を捕らえる光学系および赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成された撮像手段を備えているので、裏面10bから透かして分割予定ライン21を撮像することができる。
上述したアライメント工程を実施したならば、チャックテーブル36に吸引保持されている半導体ウエーハ10に形成された第1のストリート11を加工送り方向Xと平行に位置付けるウエーハ位置付け工程を実施する。もし、第1のストリート11と加工送り方向Xが平行でない場合には、半導体ウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル36を回動して第1のストリート11が加工送り方向Xと平行になるように位置付ける。
上述したウエーハ位置付け工程を実施したならば、図5に示すように半導体ウエーハ10の割り出し送り方向Yにおける一方(図5において上方)の最外側の第1のストリート11を集光器524の直下に位置付け、該第1のストリート11の一端を(図5において左端)をレーザー光線照射手段52の集光器524の直下に位置付ける。次に、図6の(a)に示すようにレーザー光線照射手段52の集光器522からウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつ、加工送り手段37を作動してチャックテーブル36を矢印X1で示す加工送り方向に所定の送り速度で移動する(レーザー光線照射工程)。なお、このレーザー光線照射工程においては、パルスレーザー光線の集光点Pを半導体ウエーハ10の内部に合わせる。そして、図6の(b)に示すように第1のストリート11の他端が集光器524の直下に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル36の移動を停止する。この結果、図6の(b)および(c)に示すように半導体ウエーハ10の内部には第1のストリート11に沿って変質層110が形成される。
なお、上記レーザー光線照射工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 :LD励起QスイッチNd:YVO4スレーザー
波長 :1064nmのパルスレーザー
集光スポット径 :φ1μm
集光点のピークパワー密度:3.2×1010W/cm2
繰り返し周波数 :100kHz
加工送り速度 :100mm/秒
上述したように第1のストリート11に沿ってレーザー光線照射工程を実施したならば、第1の割り出し送り手段38を作動してチャックテーブル36を第1のストリート11の間隔分だけ割り出し送り方向(図5に示す実施形態においては上方に)に移動し、チャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ10における上記レーザー光線照射工程が実施された第1のストリート11に隣接する第1のストリート11を図5において2点差線で示す集光器524の直下に位置付ける割り出し送り工程を実施する。そして、上述したレーザー光線照射工程と割り出し送り工程とを順次実施することにより、図7に示すように半導体ウエーハ10の内部には一方の半分領域に形成された複数の第1のストリート11に沿って変質層110が形成される(第1のレーザー加工工程)。
上述したレーザー光線照射工程を実施することにより、半導体ウエーハ10は変質層110が形成された第1のストリート11と直交する方向(矢印Y方向)に僅かに膨張する。この結果、保護テープ30に貼着されている半導体ウエーハ10は矢印Y方向に変位するが、面積が相対的に小さい側に変位するので、第1のレーザー加工工程においては面積が最も大きい中央領域の第1のストリート11に沿ったレーザー光線照射工程が最後になるため、レーザー光線の集光点と第1のストリート11との位置関係が累積的にズレることはない。従って、第1のストリート11と集光器524から照射されるレーザー光線の集光点との位置合わせを最初に行えば、第1のレーザー加工工程の途中でレーザー光線の照射によるウエーハの膨張に起因して発生する変位の補正をする必要がない。
上述した第1のレーザー加工工程を実施したならば、図8に示すように半導体ウエーハ10の割り出し送り方向Yにおける他方(図8において下方)の最外側の第1のストリート11を集光器524の直下に位置付け、該第1のストリート11の一端を(図8において左端)をレーザー光線照射手段52の集光器524の直下に位置付ける。そして、上述したレーザー光線照射工程と割り出し送り工程とを順次実施することにより、図9に示すように半導体ウエーハ10の内部には他方の半分領域に形成された複数の第1のストリート11に沿って変質層110が形成される(第2のレーザー加工工程)。
この第2のレーザー加工工程においても、面積が最も大きい中央領域の第1のストリート11に沿ったレーザー光線照射工程が最後になるため、レーザー光線の集光点と第1のストリート11との位置関係が累積的にズレることはない。従って、第1のストリート11と集光器524から照射されるレーザー光線の集光点との位置合わせを最初に行えば、第1のレーザー加工工程の途中でレーザー光線の照射によるウエーハの膨張に起因して発生する変位の補正をする必要がない。
以上のように、第1のストリート11と集光器524から照射されるレーザー光線の集光点との位置合わせを最初に行えば、第1のレーザー加工工程および第2のレーザー加工工程の途中でレーザー光線の照射によるウエーハの膨張に起因して発生する変位の補正をする必要がないので、生産性を向上することができる。
上述したように半導体ウエーハ10の第1の方向に形成された複数の第1のストリート11に沿って第1の加工工程および第2の加工工程を実施することにより、半導体ウエーハ10の内部に第1のストリート11に沿って変質層110を形成したならば、チャックテーブル36を90度回動しチャックテーブル36に保持されている半導体ウエーハ10を90度回動せしめて、上記第1のストリート11に対して直交する方向に形成された第2のストリート12を加工送り方向Xと平行になるように位置付けるウエーハ位置付け工程を実施する。
そして、上述した第1の加工工程を実施することにより、図10に示すように半導体ウエーハ10の内部には一方(図10において上方)の半分領域に形成された複数の第2のストリート12に沿って変質層120が形成される。次に、上述した第2の加工工程を実施することにより、図11に示すように半導体ウエーハ10の内部には他方(図10において下方)の半分領域に形成された複数の第2のストリート12に沿って変質層120が形成される。
以上のようにして、第1のストリート11に沿って変質層110が形成されるとともに、第2のストリート12に沿って変質層120が形成された半導体ウエーハ10は、次工程である分割工程に送られる。この分割工程においては、変質層110が形成された第1のストリート11および変質層120が形成された第2のストリート12に沿って外力を付与することにより、半導体ウエーハ10を第1のストリート11および第2のストリート12に沿って破断し、個々のデバイスに分割する。
次に、上記図3に示す半導体ウエーハ10に第1のストリート11および第2のストリート12に沿ってレーザー光線を照射し、半導体ウエーハ10に第1のストリート11および第2のストリート12に沿ってレーザー加工溝を形成するレーザー加工方法について説明する。
半導体ウエーハ10に第1のストリート11および第2のストリート12に沿ってレーザー加工溝を形成するには、図12に示すように半導体ウエーハ10の裏面10bを環状のフレーム20に装着されたポリオレフィン等の合成樹脂シートからなる保護テープ30に貼着する。従って、半導体ウエーハ10は、表面10aが上側となる。
図12に示すように、環状のフレーム20に保護テープ30を介して支持された半導体ウエーハ10は、図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブル36上に保護テープ30側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ10は、保護テープ30を介してチャックテーブル36上に吸引保持される。また、環状のフレーム20は、クランプ362によって固定される。
上述したように半導体ウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル36は、加工送り手段37によって撮像手段11の直下に位置付けられる。そして、半導体ウエーハ10のレーザー加工すべき加工領域を検出する上述したアライメント作業を実行する。アライメント工程を実施したならば、チャックテーブル36に吸引保持されている半導体ウエーハ10に形成された第1のストリート11を加工送り方向Xと平行に位置付ける上述したウエーハ位置付け工程を実施する。
上述したウエーハ位置付け工程を実施したならば、図13に示すように半導体ウエーハ10の割り出し送り方向Yにおける一方(図13において上方)の最外側の第1のストリート11を集光器524の直下に位置付け、該第1のストリート11の一端を(図13において左端)をレーザー光線照射手段52の集光器524の直下に位置付ける。次に、図14の(a)に示すようにレーザー光線照射手段52の集光器524からウエーハに対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつ、加工送り手段37を作動してチャックテーブル36を矢印X1で示す加工送り方向に所定の送り速度で移動する(レーザー光線照射工程)。なお、このレーザー光線照射工程においては、パルスレーザー光線の集光点Pを半導体ウエーハ10の上面(表面10a)付近に合わせる。そして、図14の(b)に示すように第1のストリート11の他端が集光器524の直下に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル36の移動を停止する。この結果、図14の(b)および(c)に示すように半導体ウエーハ10には第1のストリート11に沿って上面(表面10a)から所定深さのレーザー加工溝111が形成される。
なお、上記レーザー光線照射工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
レーザー光線の光源 :YVO4レーザーまたはYAGレーザー
波長 :355nm
平均出力 :1〜5W
繰り返し周波数 :30〜100kHz
集光スポット径 :φ10〜20μm
加工送り速度 :100mm/秒
上述したように第1のストリート11に沿ってレーザー光線照射工程を実施したならば、第1の割り出し送り手段38を作動してチャックテーブル36を第1のストリート11の間隔分だけ割り出し送り方向に移動し、チャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ10における上記レーザー光線照射工程された第1のストリート11に隣接する第1のストリート11を図13において2点差線で示す集光器524の直下に位置付ける割り出し送り工程を実施する。そして、上述したレーザー光線照射工程と割り出し送り工程とを順次実施することにより、図15に示すように半導体ウエーハ10には一方の半分領域に形成された複数の第1のストリート11に沿って表面10aから所定深さのレーザー加工溝111が形成される(第1のレーザー加工工程)。
上述したレーザー光線照射工程を実施することにより、半導体ウエーハ10にはレーザー加工溝111が形成された第1のストリート11と直交する方向(矢印Y方向)に僅かに膨張する。この結果、保護テープ30に貼着されている半導体ウエーハ10は矢印Y方向に変位するが、面積が相対的に小さい側に変位するので、第1のレーザー加工工程においては面積が最も大きい中央領域の第1のストリート11に沿ったレーザー光線照射工程が最後になるため、レーザー光線の集光点と第1のストリート11との位置関係が累積的にズレることはない。従って、第1のストリート11と集光器524から照射されるレーザー光線の集光点との位置合わせを最初に行えば、第1のレーザー加工工程の途中でレーザー光線の照射によるウエーハの膨張に起因して発生する変位の補正をする必要がない。
上述した第1のレーザー加工工程を実施したならば、図16に示すように半導体ウエーハ10の割り出し送り方向Yにおける他方(図16において下方)の最外側の第1のストリート11を集光器524の直下に位置付け、該第1のストリート11の一端を(図16において左端)をレーザー光線照射手段52の集光器524の直下に位置付ける。そして、上述したレーザー光線照射工程と割り出し送り工程とを順次実施することにより、図17に示すように半導体ウエーハ10には他方の半分領域に形成された複数の第1のストリート11に沿って表面10aから所定深さのレーザー加工溝111が形成される(第2のレーザー加工工程)。
この第2のレーザー加工工程においても、面積が最も大きい中央領域の第1のストリート11に沿ったレーザー光線照射工程が最後になるため、レーザー光線の集光点と第1のストリート11との位置関係が累積的にズレることはない。従って、第1のストリート11と集光器524から照射されるレーザー光線の集光点との位置合わせを最初に行えば、第1のレーザー加工工程の途中でレーザー光線の照射によるウエーハの膨張に起因して発生する変位の補正をする必要がない。
以上のように、第1のストリート11と集光器524から照射されるレーザー光線の集光点との位置合わせを最初に行えば、第1のレーザー加工工程および第2のレーザー加工工程の途中でレーザー光線の照射によるウエーハの膨張に起因して発生する変位の補正をする必要がないので、生産性を向上することができる。
上述したように半導体ウエーハ10の第1の方向に形成された複数の第1のストリート11に沿って第1の加工工程および第2の加工工程を実施することにより、半導体ウエーハ10に第1のストリート11に沿ってレーザー加工溝111を形成したならば、チャックテーブル36を90度回動しチャックテーブル36に保持されている半導体ウエーハ10を90度回動せしめて、上記第1のストリート11に対して直交する方向に形成された第2のストリート12を加工送り方向Xと平行になるように位置付けるウエーハ位置付け工程を実施する。
そして、上述した第1の加工工程を実施することにより、図18に示すように半導体ウエーハ10には一方(図18において上方)の半分領域に形成された複数の第2のストリート12に沿ってレーザー加工溝121が形成される。次に、上述した第2の加工工程を実施することにより、図19に示すように半導体ウエーハ10には他方(図19において下方)の半分領域に形成された複数の第2のストリート12に沿ってレーザー加工溝121が形成される。
以上のようにして、第1のストリート11に沿ってレーザー加工溝111が形成されるとともに、第2のストリート12に沿ってレーザー加工溝121が形成された半導体ウエーハ10は、次工程である分割工程に送られる。この分割工程においては、レーザー加工溝111および121が形成された第1のストリート11および第2のストリート12に沿って外力を付与することにより、半導体ウエーハ10を第1のストリート11および第2のストリート12に沿って破断し、個々のデバイスに分割する。
本発明によるウエーハのレーザー加工方法を実施するためのレーザー加工装置の斜視図 図1に示すレーザー加工装置に装備されるレーザー光線照射手段の構成を簡略に示すブロック図。 本発明によるウエーハのレーザー加工方法によって加工されるウエーハとしての半導体ウエーハを示す斜視図。 図3に示す半導体ウエーハの表面を環状のフレームに装着された保護テープに貼着した状態を示す斜視図。 本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第1の実施形態における第1のレーザー加工工程においてウエーハの割り出し送り方向における一方の最外側のストリートを集光器の直下に位置付けた状態を示す説明図。 本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第1の実施形態における第1のレーザー加工工程におけるレーザー光線照射工程の説明図。 本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第1の実施形態における第1のレーザー加工工程が実施され内部に第1のストリートに沿って変質層が形成された半導体ウエーハの平面図。 本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第1の実施形態における第2のレーザー加工工程においてウエーハの割り出し送り方向における他方の最外側のストリートを集光器の直下に位置付けた状態を示す説明図。 半導体ウエーハに形成された第1のストリートに沿って本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第1の実施形態における第1のレーザー加工工程および第2のレーザー加工工程が実施され内部に第1のストリートに沿って変質層が形成された半導体ウエーハの平面図。 半導体ウエーハに形成された第2のストリートに沿って本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第1の実施形態における第1のレーザー加工工程が実施され内部に第2のストリートに沿って変質層が形成された半導体ウエーハの平面図。 半導体ウエーハに形成された第2のストリートに沿って本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第1の実施形態における第1のレーザー加工工程および第2のレーザー加工工程が実施され内部に第2のストリートに沿って変質層が形成された半導体ウエーハの平面図。 図3に示す半導体ウエーハの裏面を環状のフレームに装着された保護テープに貼着した状態を示す斜視図。 本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第2の実施形態における第1のレーザー加工工程においてウエーハの割り出し送り方向における一方の最外側のストリートを集光器の直下に位置付けた状態を示す説明図。 本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第2の実施形態における第1のレーザー加工工程におけるレーザー光線照射工程の説明図。 本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第2の実施形態における第1のレーザー加工工程が実施され第1のストリートに沿ってレーザー加工溝が形成された半導体ウエーハの平面図。 本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第2の実施形態における第2のレーザー加工工程においてウエーハの割り出し送り方向における他方の最外側のストリートを集光器の直下に位置付けた状態を示す説明図。 半導体ウエーハに形成された第1のストリートに沿って本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第2の実施形態における第1のレーザー加工工程および第2のレーザー加工工程が実施され第1のストリートに沿ってレーザー加工溝が形成された半導体ウエーハの平面図。 半導体ウエーハに形成された第2のストリートに沿って本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第2の実施形態における第1のレーザー加工工程が実施され第2のストリートに沿ってレーザー加工溝が形成された半導体ウエーハの平面図。 半導体ウエーハに形成された第2のストリートに沿って本発明によるウエーハのレーザー加工方法の第2の実施形態における第1のレーザー加工工程および第2のレーザー加工工程が実施され第2のストリートに沿ってレーザー加工溝が形成された半導体ウエーハの平面図。
符号の説明
1:レーザー加工装置
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
36:チャックテーブル
37:加工送り手段
38:第1の割り出し送り手段
4:レーザー光線照射ユニット支持機構
43:第2の割り出し送り手段
5:レーザー光線照射ユニット
52:レーザー光線照射手段
524:集光器
6:撮像手段
8:制御手段
10:半導体ウエーハ
11:第1のストリート
12:第2のストリート
13:デバイス
20:環状のフレーム
30:保護テープ

Claims (4)

  1. ウエーハを保持し回転可能に構成されたチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハにレーザー光線を照射する集光器を備えたレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送り方向に加工送りする加工送り手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを該加工送り方向と直交する割り出し送り方向に割り出し送りする割り出し送り手段とを具備するレーザー加工装置を用いて、表面に複数の平行なストリートが形成されたウエーハにストリートに沿ってレーザー加工を施すウエーハのレーザー加工方法であって、
    ウエーハの表面または裏面に保護部材を貼着し、該保護部材側を該チャックテーブルに保持するウエーハ保持工程と、
    該チャックテーブルに保持されているウエーハに形成された複数のストリートを該加工送り方向と平行に位置付けるウエーハ位置付け工程と、
    該ウエーハ位置付け工程が実施されたウエーハの該割り出し送り方向における一方の最外側のストリートを該集光器の直下に位置付け、該集光器からレーザー光線を照射しつつ該加工送り手段を作動して該チャックテーブルを加工送りすることによりストリートに沿ってレーザー加工を施すレーザー光線照射工程と、該割り出し送り手段を作動し該チャックテーブルに保持されたウエーハにおける該レーザー光線照射工程が実施されたストリートに隣接するストリートを該集光器の直下に位置付ける割り出し送り工程とを順次実施し、ウエーハの一方の半分領域に形成された複数のストリートに沿ってレーザー加工を施す第1のレーザー加工工程と、
    該第1のレーザー加工工程が実施されたウエーハの該割り出し送り方向における他方の最外側のストリートを該集光器の直下に位置付け、該集光器からレーザー光線を照射しつつ該加工送り手段を作動して該チャックテーブルを加工送りすることによりストリートに沿ってレーザー加工を施すレーザー光線照射工程と、該割り出し送り手段を作動し該チャックテーブルに保持されたウエーハにおける該レーザー光線照射工程が実施されたストリートに隣接するストリートを該集光器の直下に位置付ける割り出し送り工程とを順次実施し、ウエーハの他方の半分領域に形成された複数のストリートに沿ってレーザー加工を施す第2のレーザー加工工程と、を含む、
    ことを特徴とするウエーハのレーザー加工方法。
  2. ウエーハに形成された複数の平行なストリートは、第1の方向に形成された第1のストリートと、該第1のストリートと直交する第2の方向に形成された第2のストリートとからなっている、請求項1記載のウエーハのレーザー加工方法。
  3. 該レーザー光線照射手段は該レーザー光線照射工程においてウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線をウエーハの内部に集光点を合わせて照射し、ウエーハの内部にストリートに沿って変質層を形成する、請求項1又は2記載のウエーハのレーザー加工方法。
  4. 該レーザー光線照射手段は該レーザー光線照射工程においてウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射し、ウエーハのストリートに沿ってレーザー加工溝を形成する、請求項1又は2記載のウエーハのレーザー加工方法。
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