JP2008056103A - 自動車ドアのシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハードトップ構造の自動車において、インナーウエザストリップとドアウエザストリップの接続部分のシール性を向上させる自動車ドアのシール構造である。
【解決手段】ハードトップ構造の車体の自動車ドアにトリム部11とシール部12を有するインナーウエザストリップ10を取付け、自動車ドア1下部にドアウエザストリップ30を装着する。インナーウエザストリップのリヤ側端とドアウエザストリップの後部先端とを接続し、自動車ドアのコーナー部をシールするコーナー接続部40を形成する。コーナー接続部は、インナーウエザストリップのシール部と連続し、ドアガラス5に当接しシールするシールリップ41を形成し、シールリップは、ドアガラスのリヤ側端方向に行くに従って、短く形成されるとともに、シールリップはドアガラスに対して凸状に湾曲して形成された自動車ドアのシール構造である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハードトップ構造の自動車ドアとドアガラスとの間をシールする自動車ドアのシール構造に関する。
自動車ドア1のベルトライン、即ちドアパネル2の上縁には、図5と図7に示すように、ドアガラス5と自動車ドア1のドアパネル2の上縁開口との間をカバーして、シールするインナーウエザストリップ110とアウターウエザストリップ120が取付けられている。
インナーウエザストリップ110は、自動車ドア1の車内側のドアインナーパネル3に取付けられて、ドアガラス5の車内側をシールしている。自動車ドア1のベルトラインより下部の周囲には、自動車ドア1と車体開口部周縁6との間をシールするドアウエザストリップ130が取付けられている。
従来、ハードトップ構造以外の自動車においては、自動車ドア1の車内側のリヤ側コーナー部、即ち、ドアガラス5のリヤ側端と自動車ドア1のベルトラインの交点においては、ベルトラインより上部のドアフレームの内周に取付けられるガラスランとインナーウエザストリップ110と隙間なく接続させて、ドアガラス5と自動車ドア1のコーナー部の内面との間のシールをしている。
しかしながら、ハードトップ構造の自動車においては、ベルトラインよりも上部にドアフレームが存在しないため、ドアガラス5のリヤ側端と自動車ドア1のベルトラインの交点においては、図8に示すように、ドアウエザストリップ130のリヤ側先端にコーナー接続部140が、型成形により形成されている。このコーナー接続部140は、車内側カバー部143と後端カバー部145が形成されている。後端カバー部145が自動車ドア1のリヤ側端を覆い、車内側カバー部143がドアガラス5の内面と自動車ドア1の間をカバーしている。このコーナー接続部140は、インナーウエザストリップ110とは接続されておらず、車内側カバー部143にインナーウエザストリップ110のリヤ側端が当接して、ドアガラス5の後端と自動車ドア1の車内側のベルトラインの交点部分をシールしている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、ドアガラス5の後端と自動車ドア1の車内側のベルトラインの交点部分は、形状が複雑であり、インナーウエザストリップ110のリヤ側端をコーナー接続部140に当接するだけでは、必ずしも十分なシール性を得ることができなかった。特に、インナーウエザストリップ110とコーナー接続部140の組付けや、成形のバラツキにより、インナーウエザストリップ110とコーナー接続部140の間に隙間が生じたり、インナーウエザストリップ110のシールリップがドアガラス5に当接しなくなったりする場合があった。
また、コーナー部において、ドアガラス5の昇降により、インナーウエザストリップ110のシールリップのリヤ側端がドアガラス5に、巻き込まれて、充分なシール性を得ることができなかった。
さらに、コーナー接続部140にドアガラス5と当接するシールリップを設けると、そのシールリップが同様にドアガラス5の昇降に巻き込まれる場合があり、充分なシール性を得ることができなかった。
実開平6−85117号公報
このため、ハードトップ構造の自動車において、ドアガラスの内側のリヤ側のインナーウエザストリップとドアウエザストリップの接続部分において、ドアガラスとその接続部分との間のシール性を向上させる自動車ドアのシール構造が求められていた。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、ハードトップ構造の車体の車体開口部周縁と昇降するドアガラスを有する自動車ドアとの間の自動車ドアのシール構造において、
く形成されるとともに、上記シールリップを形成し、該自動車ドアのベルトライン部位にそって車内側にインナーウエザストリップを取付け、インナーウエザストリップは、車内側のベルトライン部位の上端を覆うトリム部とドアガラスに当接してドアガラスの車内側面と自動車ドアとの間をシールするシール部を形成し、
自動車ドアのベルトライン部位よりも下部に、自動車ドアの外周付近と車体開口部周縁との間をシールするドアウエザストリップを装着し、ドアウエザストリップは、自動車ドアに取付けられる取付基部と車体開口部周縁に当接してシールするシール部を有し、
インナーウエザストリップのリヤ側端とドアウエザストリップの後部先端とを接続し、自動車ドアのコーナー部をシールするコーナー接続部を形成し、コーナー接続部は、インナーウエザストリップのシール部と連続し、ドアガラスに当接しシールするシールリップを形成し、シールリップは、ドアガラスのリヤ側端方向に行くに従って、短く形成されるとともに、シールリップはドアガラスに対して凸状に湾曲して形成されたことを特徴とする自動車ドアのシール構造である。
請求項1の本発明では、自動車ドアのベルトライン部位にそって車内側にインナーウエザストリップを取付け、インナーウエザストリップは、車内側のベルトライン部位の上端を覆うトリム部とドアガラスに当接してドアガラスの車内側面と自動車ドアとの間をシールするシール部を形成した。このため、インナーウエザストリップにより自動車ドアの車内側のパネルの上端を保護するとともに、ドアガラスの昇降に対してシール性を確保することができる。
自動車ドアのベルトライン部位よりも下部の外周付近に、自動車ドアの外周付近と車体開口部周縁との間をシールするドアウエザストリップを装着し、ドアウエザストリップは、自動車ドアに取付けられる取付基部と車体開口部周縁に当接してシールするシール部を形成した。このため、ハードトップ構造の自動車ドアのベルトラインより下部にドアウエザストリップを取付けることにより、車体開口部周縁の下部と自動車ドアの下部との間のシール性を確保することができる。
インナーウエザストリップのリヤ側端とドアウエザストリップの後部先端とを接続し、自動車ドアのコーナー部をシールするコーナー接続部を形成したため、ハードトップ構造の自動車ドアのリヤ側のコーナー部において、インナーウエザストリップのリヤ側端とドアウエザストリップの後部先端とを固定して取付けることができ、ドアガラスや車体開口部周縁のコーナー部に確実に当接させることができる。また、自動車ドアのコーナー部の形状に合わせてコーナー接続部を型成形等で形成して、コーナー部におけるドアガラスや車体開口部周縁との隙間を確実にシールすることができる。
コーナー接続部は、インナーウエザストリップのシール部と連続し、ドアガラスに当接しシールするシールリップを形成したため、インナーウエザストリップから連続してコーナー部の先端まで連続してドアガラスとの間をシールすることができる。
また、コーナー接続部のシールリップは、インナーウエザストリップのシールリップと一体となって変形するため、シールリップがドアガラスの昇降に巻き込まれることが少ない。
シールリップは、ドアガラスのリヤ側端方向に行くに従って、短く形成されるとともに、シールリップはドアガラスに対して凸状に湾曲して形成されたため、コーナー接続部のシールリップは、シールリップが変形しにくく、ドアガラスに対してリップの先端ではなく、中央部分のいわゆる腹の部分が当接する。従って、ドアガラスが昇降してもシールリップの先端がドアガラスに巻き込まれることが無く、摺動抵抗も増加せず、スムースにドアガラスが昇降することができる。
請求項2の本発明は、インナーウエザストリップのシール部は、上下2段に形成されたシールリップから形成され、上段のシールリップがコーナー接続部のシールリップと連続して形成され、下段のシールリップは中空状に形成されて、そのリヤ側端がコーナー接続部に当接している自動車ドアのシール構造である。
請求項2の本発明では、インナーウエザストリップのシール部は、上下、2段に形成されたシールリップであるため、ドアガラスとの間を二重にシールすることができ、シール性がよい。
上段のシールリップがコーナー接続部のシールリップと連続して形成されているため、ドアガラスのリヤ側端とコーナー部の後端まで確実にドアガラスとの間をシールすることができる。
インナーウエザストリップの下段のシールリップは中空状に形成されて、そのリヤ側端がコーナー接続部に当接しているため、コーナー接続部において、ドアガラスとの摩擦力を増大させることが無く、コーナー接続部の構造を簡単にすることができる。また、中空状に形成されたため、ドアガラスが変位したり、振動したりしても確実にドアガラスに当接して、シール性を確保することができる。
請求項3の本発明は、インナーウエザストリップのトリム部に、自動車ドアの車内側に取付けられたガーニッシュに当接するカバーリップを形成し、コーナー接続部は、ガーニッシュに当接するカバーリップを形成し、インナーウエザストリップのカバーリップとコーナー接続部のカバーリップが連続して形成されるとともにドアガラスのリヤ側端方向に行くに従って、短く形成された自動車ドアのシール構造である。
請求項3の本発明では、インナーウエザストリップのトリム部に自動車ドアの車内側に取付けられたガーニッシュに当接するカバーリップを形成し、コーナー接続部は、ガーニッシュに当接するカバーリップを形成した。このため、ガーニッシュとインナーウエザストリップ及びコーナー接続部との間をカバーリップで隙間無く塞ぎ、シールすることができる。
インナーウエザストリップのカバーリップとコーナー接続部のカバーリップが連続して形成されるとともにドアガラスのリヤ側端方向に行くに従って、短く形成された。このため、ドアガラスのリヤ側端において、ドアガラスとコーナー接続部の間の隙間を小さくすることができ、騒音や雨水等の浸入を防止することができる。また、コーナー接続部のカバーリップとシールリップがいずれも短くなると、コーナー接続部のカバーリップとシールリップとの間の溝を浅くすることができ、シールリップの変形をより一層防止できる。
請求項4の本発明は、ドアウエザストリップのシール部は中空状に形成され、コーナー接続部の縦辺部側に形成された中空シール部と連続して形成された自動車ドアのシール構造である。
請求項4の本発明では、ドアウエザストリップのシール部は中空状に形成され、コーナー接続部の縦辺部側に形成された中空シール部と連続して形成されたため、自動車ドアのベルトライン部位よりも下方において、自動車ドアと車体開口部周縁の形状が変化しても、その形状に沿ってドアウエザストリップを取付けることができる。そのため、確実にシールすることができ、コーナー接続部においても、自動車ドアの下部と車体開口部周縁との間を連続してシールすることができ、シール性を確保することができる。
請求項5の本発明は、コーナー接続部は、自動車ドアの車内側を覆う車内側カバー部と、自動車ドアのリヤ側端を覆う後端カバー部を有し、コーナー接続部の内面には、インサートが埋設され、インサートの先端は、車内側カバー部まで延設された自動車ドアのシール構造である。
請求項5の本発明では、コーナー接続部は、自動車ドアの車内側を覆う車内側カバー部と、自動車ドアのリヤ側端を覆う後端カバー部を有しているため、自動車ドアのリヤ側上端のコーナー部において、車内側と側端を連続して確実に覆うことができ、コーナー部のシール性を確保するとともに、見栄えを向上させることができる。
また、車内側カバー部と後端カバー部とでコーナー接続部を自動車ドアに確実に取付けることができ、コーナー部において、インナーウエザストリップとドアウエザストリップを確実に保持することができる。
コーナー接続部の内面には、インサートが埋設され、インサートの先端は、車内側カバー部まで延設されたため、コーナー接続部の剛性が高くその形状を維持することができ、コーナー接続部が確実に自動車ドアのリヤ側コーナー部を覆い、ドアガラスとの間をシールするとともに、コーナー接続部の車内側カバー部がドアインナーパネルに密着して覆うことができる。
コーナー接続部は、インナーウエザストリップのシール部と連続し、ドアガラスに当接しシールするシールリップを形成したため、インナーウエザストリップから連続してコーナー部の後端までドアガラスとの間をシールすることができる。
コーナー接続部のシールリップは、ドアガラスのリヤ側端方向に行くに従って、短く形成されるとともに、シールリップはドアガラスに対して凸状に湾曲して形成されたため、シールリップが変形しにくく、ドアガラスに対してリップの先端ではなく、中央部分のいわゆる腹の部分が当接する。従って、ドアガラスが昇降してもシールリップの先端がドアガラスに巻き込まれることが無い。
本発明の実施の形態を図1〜図7に基づき説明する。
本発明の実施の形態は、ハードトップ構造を有する自動車に使用される、自動車ドア1のシール構造である。
図7は自動車の側面斜視図であり、図5は図7のベルトライン部位の断面図であり、図6は図7の自動車ドア1の下端における断面図である。図5と図7に示すように、自動車ドア1であるフロントドアとリヤドアの両方のベルトライン部位には、インナーウエザストリップ10とアウターウエザストリップ20が取付けられ、ドアガラス5は自動車ドア1から上下に昇降することができる。
自動車ドア1のベルトライン部位よりも下方の内面の外周には、自動車ドア1と車体開口部周縁6の下部をシールするドアウエザストリップ30が取付けられている。
自動車ドア1であるフロントドアのベルトライン部位の後端、即ち、リヤ側のコーナー部には、インナーウエザストリップ10のリヤ側端とドアウエザストリップ30の後部先端を接続し、コーナー部をシールするコーナー接続部40が取付けられている。
まず、インナーウエザストリップ10とドアウエザストリップ30について説明し、その後、それらを接続するコーナー接続部40について説明する。
図5に示すように、インナーウエザストリップ10は、断面略逆U字状をなすトリム部11とシール部12とから構成される。トリム部11は、車外側側壁15、車内側側壁16と上部壁17から形成され、シール部12は、第1ガラスシールリップ13及び第2ガラスシールリップ14から形成されている。
車内側側壁16は、断面略逆U字状の内面に車内側保持リップを上下に3本有し、車外側側壁15の内面は、ドアインナーパネル3に密着している。車内側保持リップは、ドアインナーパネル3の車内側面に当接して、車外側側壁15と車内側保持リップとでドアインナーパネル3を挟持して、インナーウエザストリップ10を保持する。
上部壁17側の側端からガーニッシュ8の方向、即ち、車内方向に斜めに、カバーリップ18を形成する。カバーリップ18は、ガーニッシュ8に当接して、ガーニッシュ8とインナーウエザストリップ10との間を覆うことができ、見栄えが良い。
第1ガラスシールリップ13は、車外側側壁15の外面上部からドアガラス5方向に斜め上方にリップ状に形成されている。
第1ガラスシールリップ13の下面には、短繊維が植毛された植毛部が設けられている。植毛部は、ドアガラス5が昇降するときに、ドアガラス5と接触して、ドアガラス5との摺動抵抗を下げることができ、スムースなドアガラス5の昇降ができる。この植毛の代わりに第1ガラスシールリップ13の表面に低摺動抵抗の材料を使用することができ、例えばウレタン塗料やシリコン塗料の塗布、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂の溶着等を適用することができる。
車外側側壁15の外面下部には第2ガラスシールリップ14が設けられている。第2ガラスシールリップ14は第1ガラスシールリップ13と同様に、斜め上方に向けて一体に設けられるとともに、中空状に形成されている。このため、ドアガラス5が左右に変位したり、振動したりしても、ドアガラス5に当接する力が強く確実にドアガラス5を保持して、シールすることができる。
第2ガラスシールリップ14は、中空状ではなく、第1ガラスシールリップ13と同様に中実のリップ状に形成しても良い。
なお、第2ガラスシールリップ14は、第1ガラスシールリップ13と同様に、その下面に植毛部が設けられている。これによりドアガラス5との摺動抵抗を下げることができる。この第1ガラスシールリップ13と第2ガラスシールリップ14による二重のシールにより、ドアガラス5とドアインナーパネル3との間のシールをより向上させることができる。
なお、第1ガラスシールリップ13又は第2ガラスシールリップ14は、車体の状況によりいずれか1本を省略することもできる。
また、図5に示すように、自動車ドア1のベルトライン部位の車外側には、アウターウエザストリップ20が取付けられ、ドアガラス5の車外側は、アウターウエザストリップ20がシールしている。アウターウエザストリップ20は、インナーウエザストリップ10と同様に断面略逆U字状をなすトリム部21とシール部22を有している。
トリム部21は、車外側側壁25、車内側側壁26と上部壁27から形成され、シール部22は、第1ガラスシールリップ23及び第2ガラスシールリップ24から形成されている。第1ガラスシールリップ23及び第2ガラスシールリップ24は、ドアガラス5に当接して、ドアガラス5の車内側の面との間をシールしている。
車外側側壁25は、断面略逆U字状の内面に車外側保持リップを上下に2本有し、車内側側壁26の内面は、車内側保持リップを同様に2本有している。車外側保持リップと車内側保持リップは、ドアアウターパネル2とドア内部パネルの先端が接合されたフランジの両面に当接してアウターウエザストリップ20を保持するとともに、アウターウエザストリップ20の内部に侵入した雨水等をシールする。
次に、図6に基づき、ドアウエザストリップ30について説明する。
ドアウエザストリップ30は、上述の通り、自動車ドア1のドアインナーパネル3の車内側面の外周に取付けられて、自動車ドア1のベルトライン部位より下部と車体開口部周縁6の下部との間をシールしている。ドアウエザストリップ30は、取付基部31と中空シール部32から構成されている。
取付基部31は、本実施の形態では、略三角形状に形成されているが、取付けられるドアインナーパネル3の形状に合わせて、適宜、平板状等の形状を選択することができる。取付基部31の内部は中空状に形成され、柔軟性を有して、ドアインナーパネル3の形状に合わせて取付けることができる。取付基部31のドアインナーパネル3と対向する底面は、両面接着テープやクリップ等でドアインナーパネル3と密着するように取付けられている。
取付基部31の上面(図6では底面が上で、上面が下に描かれている。)には、中空シール部32が一体的に形成されている。中空シール部32は、ドア閉時に車体開口部周縁6の突出部に当接して、自動車ドア1と車体開口部周縁6との間をシールすることができる。中空シール部32は、中空状のため、車体開口部周縁6の形状に沿って、柔軟に変形することができ、ドア閉力を低下させることができるとともに、シール性を確保することができる。
次に、図1〜図4に基づき、コーナー接続部40について説明し、コーナー接続部40とインナーウエザストリップ10及びドアウエザストリップ30との接続形状と、ドアガラス5との接触状態についても説明する。
図1は、コーナー接続部40を車外側から見た斜視図であり、図2は、コーナー接続部40を車内側から見た斜視図である。図3は、コーナー接続部40の図1におけるA―A線に沿った断面図であり、図4は、コーナー接続部40の図1におけるB―B線に沿った断面図である。
コーナー接続部40は、上部においてインナーウエザストリップ10と接続し、下部においてドアウエザストリップ30と接続している。そして、コーナー接続部40の中央部には、自動車ドア1の車内側の端部を覆う車内側カバー部43と、自動車ドア1のリヤ側端を覆う後端カバー部45が形成されている。このコーナー接続部40は、型成形により成形され、インナーウエザストリップ10とドアウエザストリップ30との接続は、コーナー接続部40の成形と同時に加硫接着により行われる。
車内側カバー部43は、図2に示すように、表面はスムースなスロープ状をなし、自動車ドア1のリヤ側コーナー部を覆い、見栄えを良くしている。車内側カバー部43の裏面には、後述するように突条43bが形成されている。
後端カバー部45の表面も図1と図2に示すように、平面状をなし、自動車ドア1のリヤ側の端面を覆い、見栄えを良くしている。
まず、コーナー接続部40の上部のインナーウエザストリップ10との接続部分に近い部分について説明する。
図4に示すように、コーナー接続部40も、インナーウエザストリップ10と同様に、シールリップ41とカバーリップ42とが形成されている。シールリップ41は、車外側側壁47の先端部分からドアガラス5に向けて形成され、ドアガラス5と当接し、シールしている。カバーリップ42も同様に車外側側壁47と車内側カバー部43の接合する部分からガーニッシュ8の方向に形成されて、ガーニッシュ8とコーナー接続部40との間を塞いでいる。
このシールリップ41は、インナーウエザストリップ10の第1ガラスシールリップ13と一体的に接続されている。また、カバーリップ42も同様に、インナーウエザストリップ10のカバーリップ18と一体的に接続されている。
車内側カバー部43は、その裏面にドアインナーパネル3の形状に合わせて形成された複数の突条43bが、ドアインナーパネル3の車内側面に当接している。このため、ガーニッシュ8や自動車ドア1の内面に取付けられたドアパネルやコーナー接続部40との間をシールしている。また、コーナー接続部40の車外側側壁47は、ドアインナーパネル3の車外側面に密着し、車内側カバー部43と合わせて、ドアインナーパネル3の先端を挟持することができる。
なお、コーナー接続部40の車内側カバー部43の内面には、インサート44が埋設され、インサート44の先端は、車内側カバー部43の先端まで延設されている。このため、コーナー接続部40の剛性が高くその形状を維持することができる。そして、コーナー接続部40の車内側カバー部43が確実に自動車ドア1のリヤ側コーナー部の車内側面に密着して覆うことができる。さらに、シールリップ41がドアガラス5との間をシールすることができる。
コーナー接続部40の側端側、即ち図1のA−A線に沿った部分では、図3に示すように、シールリップ41はドアガラス5に対して凸状に湾曲して形成されている。
即ち、コーナー接続部40においては、シールリップ41は、図1に示すように、リップの中央部分がドアガラス5に対して張り出しているので、ドアガラス5に対してシールリップ41の先端ではなく、中央部分である、いわゆる腹の部分が当接する。
従って、ドアガラス5が昇降しても、シールリップ41の先端がドアガラス5と密着して巻き込まれることが無く、摺動することができ、スムースにドアガラス5を昇降させることができる。
インナーウエザストリップ10の第1ガラスシールリップ13や第2ガラスシールリップ14と同様に、シールリップ41の下面には、短繊維が植毛された植毛部を設けてもよい。この植毛の代わりにシールリップ41の表面に低摺動抵抗の材料を使用することができ、例えばウレタン塗料やシリコン塗料の塗布、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂の溶着等を適用することができる。これにより、ドアガラス5との摺動抵抗を下げることができ、スムースなドアガラス5の昇降ができる。
また、カバーリップ42が上述と同様に、ガーニッシュ8に当接するように形成されている。しかし、コーナー接続部40の側端側、即ち図1のA−A線に沿った部分では、図3に示すように、シールリップ41とカバーリップ42は、側端に行くにつれて短く形成されている。
このたため、コーナー接続部40のシールリップ41は、シールリップ41が変形しにくく、上記のように凸状に湾曲していることと相俟って、ドアガラス5の昇降につれてシールリップ41が変形することなく、確実にドアガラス5をシールすることができる。また、カバーリップ42を短くすることで、ガーニッシュ8の端部と密着することができるとともに、シールリップ41との間の溝を浅くして、シールリップ41の長さを短くすることができる。
なお、コーナー接続部40には、インナーウエザストリップ10の第2ガラスシールリップ14に対応するシールリップが形成されていない。コーナー接続部40において、第2ガラスシールリップ14に対応するシールリップを形成した場合には、このシールリップの変形する余地が少ない。このため、このシールリップを形成しないことで、ドアガラス5との摩擦力を増大させることが無く、コーナー接続部40の構造を簡単にすることができる。
また、図1と図2に示すように、コーナー接続部40の側端部には、自動車ドア1のリヤ側の側端を覆う後端カバー部45が形成されている。後端カバー部45により自動車ドア1のリヤ側の上部側面を覆うことができ、見栄えが良い。また、後端カバー部45をクリップや両面接着テープで自動車ドア1に取付けることにより、車内側カバー部43と両方でコーナー接続部40を確実に自動車ドア1のコーナー部に固定することができる。このため、インナーウエザストリップ10とドアウエザストリップ30の先端が確実に自動車ドア1のコーナー部に固定されることができる。
コーナー接続部40の縦辺部側の下部には、ドアウエザストリップ30と連続する部分が形成されている。コーナー接続部40の縦辺部側の下部には中空シール部46が形成され、ドアウエザストリップ30の中空シール部32と断面がほぼ同一に形成されて、コーナー接続部40の成形時に連続して、一体的に接続される。このため、自動車ドア1のコーナー部において、インナーウエザストリップ10とドアウエザストリップ30を一体的に連続させることができ、ハードトップ構造の車体を有する自動車のコーナー部のシールを確実にすることができる。
本発明の実施の形態における、コーナー接続部を車外側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態における、コーナー接続部を車内側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態における、コーナー接続部の図1のA−A線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態における、コーナー接続部の図1のB−B船に沿った断面図である。 本発明の実施の形態における、自動車ドアのベルトライン部位の断面図である。 本発明の実施の形態における、自動車ドアの下部の断面図である。 自動車の側面斜視図である。 従来のコーナー接続部の斜視図である。
符号の説明
1 自動車ドア
3 ドアインナーパネル
5 ドアガラス
10 インナーウエザストリップ
11 トリム部
12 シール部
18 カバーリップ
20 アウターウエザストリップ
30 ドアウエザストリップ
31 取付基部
32 シール部
40 コーナー接続部
41 シールリップ
42 カバーリップ
43 車内側カバー部
45 後端カバー部
44 インサート
46 中空シール部

Claims (5)

  1. ハードトップ構造の車体の車体開口部周縁と昇降するドアガラスを有する自動車ドアとの間の自動車ドアのシール構造において、
    上記自動車ドアのベルトライン部位にそって車内側にインナーウエザストリップを取付け、該インナーウエザストリップは、車内側のベルトライン部位の上端を覆うトリム部と上記ドアガラスに当接して上記ドアガラスの車内側面と上記自動車ドアとの間をシールするシール部を形成し、
    上記自動車ドアのベルトライン部位よりも下部に、上記自動車ドアの外周付近と上記車体開口部周縁との間をシールするドアウエザストリップを装着し、該ドアウエザストリップは、上記自動車ドアに取付けられる取付基部と上記車体開口部周縁に当接してシールするシール部を有し、
    上記インナーウエザストリップのリヤ側端と上記ドアウエザストリップの後部先端とを接続し、上記自動車ドアのコーナー部をシールするコーナー接続部を形成し、上記コーナー接続部は、上記インナーウエザストリップのシール部と連続し、上記ドアガラスに当接しシールするシールリップを形成し、該シールリップは、上記ドアガラスのリヤ側端方向に行くに従って、短く形成されるとともに、上記シールリップはドアガラスに対して凸状に湾曲して形成されたことを特徴とする自動車ドアのシール構造。
  2. 上記インナーウエザストリップのシール部は、上下2段に形成されたシールリップから形成され、上段のシールリップが上記コーナー接続部のシールリップと連続して形成され、下段のシールリップは中空状に形成されて、そのリヤ側端が上記コーナー接続部に当接している請求項1に記載の自動車ドアのシール構造。
  3. 上記インナーウエザストリップのトリム部に、上記自動車ドアの車内側に取付けられたガーニッシュに当接するカバーリップを形成し、上記コーナー接続部は、上記ガーニッシュに当接するカバーリップを形成し、上記インナーウエザストリップのカバーリップと上記コーナー接続部のカバーリップが連続して形成されるとともに上記ドアガラスのリヤ側端方向に行くに従って、短く形成された請求項1又は請求項2に記載の自動車ドアのシール構造。
  4. 上記ドアウエザストリップのシール部は中空状に形成され、上記コーナー接続部の縦辺部側に形成された中空シール部と連続して形成された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車ドアのシール構造。
  5. 上記コーナー接続部は、上記自動車ドアの車内側を覆う車内側カバー部と、上記自動車ドアのリヤ側端を覆う後端カバー部を有し、上記コーナー接続部の内面には、インサートが埋設され、該インサートの先端は、上記車内側カバー部まで延設された請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車ドアのシール構造。
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