JP2008051393A - フィルター取付具、及び、フィルター取付具用の防炎具 - Google Patents

フィルター取付具、及び、フィルター取付具用の防炎具 Download PDF

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Abstract

【課題】円滑な換気を行うことができる上に、加熱調理領域において突発的に火の手が上がっても、その上方領域にある排気用換気装置側への炎の通過を抑えて延焼を防ぐことのできるフィルター取付具及びフィルター取付具用の防炎部材を提供する。
【解決手段】フィルターが配置される枠本体と、枠本体の開口領域を覆うように配置されたフィルターを保持するフィルター保持枠とを備え、排気用換気装置の吸気口をフィルターで覆うように枠本体が排気用換気装置に着脱可能に取り付けられるフィルター取付具であって、少なくとも開口領域と対向するように配設されるとともに、加熱調理領域と排気換気装置内との間で空気の流通を許容するように構成された防炎部材と、防炎部材と開口領域を覆うフィルターとが所定間隔をあくように、防炎部材と枠本体又はフィルター保持枠とを連結する連結材とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、加熱調理に伴って発生する熱気を外部に排気する排気用換気装置に対して枚葉状のフィルターを取り付けるためのフィルター取付具、及び、フィルター取付具用の防炎具に関する。
従来から、ガスコンロやIHコンロ等の加熱調理器を用いて食材等を加熱調理する際に発生する熱気や臭気を排気するために、該加熱調理を行う領域(加熱調理領域)の上方に排気用換気装置(換気扇やレンジフード型換気扇)が設置されるのが一般的である。
該排気用換気装置は、上述のように、加熱調理に伴う熱気等を外部に排出(排気)して室内の換気を行うものであるため、換気に伴って吸気ファン等が配設された装置内部に油汚れ等が付着してしまう。そのため、定期的に油汚れ等の除去作業(清掃作業)が必要になるが、油汚れは非常に除去し難く、かかる清掃作業は非常に煩雑なものとなる。そこで、装置内部への油の流入を防止して清掃の簡素化を図るために、排気用換気装置に対してフィルターを交換(着脱)可能に取り付けるためのフィルター取付具が提供されている。
かかるフィルター取付具は、図9に示すように、枠状をなして開口領域150を形成すると共に、該開口領域150を覆うように枚葉状のフィルターFを配置可能に構成された枠本体151と、該枠本体151上に配置されたフィルターFの外周縁部を枠本体151に向けて押さえ付け、枠本体151との間にフィルターFを挟み込んで保持するフィルター保持枠152とを備えている。尚、該フィルター取付具に採用されるフィルターFは、上述のように、加熱調理に伴う熱気を通過させるため、通気性、及び難燃性を有する樹脂製の不織布等で構成されている。
上記構成のフィルター取付具は、図10に示すように、排気用換気装置100の吸気口101にフィルターFを対向させた状態(吸気口101をフィルターFで覆った状態)で、排気用換気装置100に取り付けることで、換気(排気)時における通気性を確保した上で排気用換気装置100の装置内部に油等が入り込むのを防止できるようになっている。
また、上記構成のフィルター取付具は、フィルター保持枠152を取り外すことでフィルターFの交換ができるようになっており、フィルターFに目詰まり等が発生したときに通気性の良い新たなフィルターFに取り替えることで、換気効率の低下を防止するようになっている。
ところで、フィルターFは、上述の如く、目詰まり等が発生したときに新たなものと交換される消耗品であるところ、上記構成のフィルター取付具用のフィルターFとして複数メーカーから種々のタイプのものが提供され、フィルターFの材料によっては、通気性等があるものの熱が長時間加わると収縮してしまうものも実在する。
そのため、適用するフィルターFによっては、フィルター取付具の下方にある加熱調理領域において、ぼや(小火)が発生した場合(例えば、天ぷら等の揚げ物を揚げる際に使用する調理用油に引火して火柱が上がった場合等)に、該熱によってフィルターFが収縮してしまう場合がある。
このようにフィルターFが収縮すると、該フィルターFによって覆われていた枠本体151の開口領域150が開放され、加熱調理領域の炎(火柱や火の粉等)が排気用換気装置100内部(例えば、ダクトや吸気ファン等)に到達し、排気用換気装置100内に入り込んだ炎が延焼の原因になりかねないといった問題が懸念される。すなわち、排気用換気装置100内は、日常的な換気に伴ってダストが付着している場合が多いため、炎が内部に入り込むとダストに引火する可能があり、延焼の原因になりかねないといった問題がある。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、円滑な換気を行うことができる上に、加熱調理領域において突発的に火の手が上がっても、その上方領域にある排気用換気装置側への炎の通過を抑えて延焼を防ぐことのできるフィルター取付具及びフィルター取付具用の防炎部材を提供することを課題とする。
本発明に係るフィルター取付具は、枠状をなして開口領域を形成し、該開口領域を覆うように通気性を有する枚葉状のフィルターが配置される枠本体と、該枠本体の開口領域を覆うように配置されたフィルターの外周縁部を前記枠本体に向けて押さえ付け、フィルターを保持するフィルター保持枠とを備え、加熱調理領域の上方に設置された排気用換気装置の排気経路上にフィルターを介在させるように、前記枠本体が排気用換気装置に着脱可能に取り付けられるフィルター取付具であって、少なくとも前記開口領域の略全域と対向するように配設されるとともに、加熱調理領域と排気換気装置内との間で空気の流通を許容するように形状設定された防炎部材と、該防炎部材と開口領域を覆うフィルターとが所定の間隔をあけるように、該防炎部材と枠本体又はフィルター保持枠とを連結する連結材とを備えていることを特徴とする。ここで「排気経路」とは、排気される空気(熱気)の流通経路であって、排気用換気装置の吸気口近傍も含むものである。従って、「排気経路上にフィルターを介在とは」、吸気口にフィルターを配置したり、吸気口よりも奥まった位置にフィルターを配置したりすることは勿論のこと、排気用換気装置の吸気口を外側から覆うようにフィルターを配置することも含むものである。
上記構成に係るフィルター取付具によれば、枠本体が画定する開口領域の略全域と対向するように防炎部材が配設されるので、該フィルター取付具の下方側で出火しても、防炎部材の存在によって炎が排気用換気装置内に到達することが防止される。
すなわち、防炎部材がフィルターよりも加熱調理領域側に配設される場合には、加熱調理領域からの炎が直接防炎部材によって遮られ、フィルター側(排気用換気装置の内部側)への通過が阻止される。また、防炎部材がフィルターよりも上方側(排気用換気装置の内部側)に配設される場合には、下方側の加熱調理領域からの炎の熱によってフィルターが収縮し、枠本体が画定する開口領域の少なくとも一部が開放状態になっても、炎が防炎部材によって遮られ、防炎部材よりも排気用換気装置内部側への炎の通過が阻止される。これにより、加熱調理領域からの炎が排気用換気装置内に到達することがなく、加熱調理領域からの延焼を防止することができる。
そして、フィルター取付具は、防炎部材がフィルターに対して間隔をあけて配設されるため、フィルターに付着した汚れが直接防炎部材に付着することがない。また、防炎部材が、加熱調理領域と排気換気装置内との間で空気の流通を許容するように形状設定されているので、日常的な換気が阻害されることもない。
本発明に係るフィルター取付具の一態様として、前記防炎部材は、開口領域と略同等以上のサイズに設定されたプレート材で構成され、該防炎部材の周囲に空気の流通経路を形成して、加熱調理領域と排気換気装置内との間での空気の流通を許容するように構成されてもよい。このようにすれば、プレート材からなる防炎部材で確実に炎を遮ることができる上に、フィルターを通過した、又はフィルターを通過する前の加熱調理領域からの熱気を防炎部材の周囲(流通経路)を介して排気用換気装置内に向けて流通させることができる。
その上、防炎部材をプレート材で構成することで、防炎部材に沿った空気の流れを作ることができ、当該防炎部材を整流板として機能させることができる。特に、防炎部材がフィルターよりも加熱調理側に配設される場合には、フィルターを通過する前に空気の流れを整えることができるので、整流板としての機能がより顕著となる。
本発明に係るフィルター取付具の他態様として、前記防炎部材は、貫通した複数の開口が形成され、該複数の開口によって空気の流通経路を形成し、加熱調理領域と排気換気装置内との間での空気の流通を許容するように構成されてもよい。このようにすれば、防炎部材の非開口部分によって炎を遮ることができる上に、フィルターを通過した、又はフィルターを通過する前の加熱調理領域からの熱気を防炎部材に形成した複数の開口(流通経路)を介して排気用換気装置内に向けて流通させることができる。
そして、本発明に係るフィルター取付具の別の態様として、前記連結材は、防炎部材が固着される一方で、枠本体及びフィルター保持枠の少なくとも何れか一方に対して係脱可能に構成されてもよい。このようにすれば、枠本体又はフィルター保持枠に対する連結材の係止状態を解除する(取り外す)ことで、防炎部材を取り外すことができるので、防炎部材を容易に清掃することができる。
本発明に係るフィルター取付具用の防炎具は、枠状をなして開口領域を形成し、該開口領域を覆うように通気性を有する枚葉状のフィルターが配置される枠本体と、該枠本体の開口領域を覆うように配置されたフィルターの外周縁部を前記枠本体に向けて押さえ付け、フィルターを保持するフィルター保持枠とを備え、加熱調理領域の上方に設置された排気用換気装置の排気経路上にフィルターを介在させるように、前記枠本体が該排気用換気装置に着脱可能に取り付けられるフィルター取付具用の防炎具であって、前記開口領域の略全域と対向するように配設される防炎部材と、該防炎部材が連結されるとともに、枠本体及びフィルター保持枠の少なくとも何れか一方に係脱可能に構成された連結材とを備え、該連結材は、枠本体又はフィルター保持枠の何れか一方に係止した状態で、前記開口領域を覆うフィルターに対して防炎部材が所定間隔をあけて配置されるように構成され、前記防炎部材は、加熱調理領域と排気換気装置内との間で空気の流通を許容するように形状設定されていることを特徴とする。ここで「排気経路」とは、排気される空気(熱気)の流通経路であって、排気用換気装置の吸気口近傍も含むものである。従って、「排気経路上にフィルターを介在とは」、吸気口にフィルターを配置したり、吸気口よりも奥まった位置にフィルターを配置したりすることは勿論のこと、排気用換気装置の吸気口を外側から覆うようにフィルターを配置することも含むものである。
上記構成に係るフィルター取付具用の防炎具によれば、連結材が枠本体又はフィルター保持枠の何れか一方に係脱可能に構成されているので、防炎具を備えていない従来のフィルター取付具に取り付けることができる。具体的には、連結材を枠本体又はフィルター保持枠の何れか一方に係止することで、枠本体が画定する開口領域の略全域と対向するように防炎部材が配設されるので、該フィルター取付具の下方側で出火しても、防炎部材の存在によって炎が排気用換気装置内に到達することが防止される。
すなわち、防炎部材がフィルターよりも加熱調理領域側に配設される場合には、加熱調理領域から出火した炎が直接防炎部材によって遮られ、フィルター側(排気用換気装置の内部側)への通過が阻止される。また、防炎部材がフィルターよりも上方側(排気用換気装置の内部側)に配設される場合には、下方側の加熱調理領域から出火した炎の熱によってフィルターが収縮し、枠本体が画定する開口領域の少なくとも一部が開放状態になっても、炎が防炎部材によって遮られ、防炎部材よりも排気用換気装置内部側への炎の通過が阻止される。これにより、加熱調理領域からの炎が排気用換気装置内に到達することがなく、加熱調理領域からの延焼を防止することができる。
そして、フィルター取付具用の防炎具は、防炎部材がフィルターに対して間隔をあけて配設されるため、フィルターに付着した汚れが直接防炎部材に付着することがない。また、防炎部材が、加熱調理領域と排気換気装置内との間で空気の流通を許容するように形状設定されているので、通常における換気が阻害されることもない。
本発明に係るフィルター取付具用の防炎具の一態様として、前記防炎部材は、枠本体の外形よりも小さく、且つ開口領域と略同等以上のサイズに設定されたプレート材で構成され、該防炎部材の周囲に空気の流通経路を形成して、加熱調理領域と排気換気装置内との間での空気の流通を許容するように構成されてもよい。このようにすれば、プレート材からなる防炎部材で確実に炎を遮ることができる上に、フィルターを通過した、又はフィルターを通過する前の加熱調理領域からの熱気を防炎部材の周囲(流通経路)を介して排気用換気装置内に向けて流通させることができる。
その上、このように防炎部材をプレート材で構成すれば、防炎部材に沿った空気の流れを作ることができ、当該防炎部材を整流板として機能させることができる。特に、防炎部材がフィルターよりも下方側の加熱調理側に配設される場合には、フィルターを通過する前に空気の流れを整えることができるので、整流板としての機能がより顕著となる。
本発明に係るフィルター取付具用の防炎具の他態様として、前記防炎部材は、貫通した複数の開口が形成され、該複数の開口によって空気の流通経路を形成し、加熱調理領域と排気換気装置内との間での空気の流通を許容するように構成されてもよい。このようにすれば、防炎部材の非開口部分によって炎を遮ることができる上に、フィルターを通過した、又はフィルターを通過する前の加熱調理領域からの熱気を防炎部材に形成した複数の開口(流通経路)を介して排気用換気装置内に向けて流通させることができる。
以上のように、本発明に係るフィルター取付具及びフィルター取付具用の防炎具によれば、円滑な換気を行うことができる上に、加熱調理領域において突発的に火の手が上がっても、その上方領域にある排気用換気装置側への炎の通過を抑えて延焼を防ぐことができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の一実施形態に係るフィルター取付具について、添付図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態に係るフィルター取付具の説明に先立ち、該フィルター取付具が適用される排気用換気装置について概略説明する。排気用換気装置は、ガスコンロやIHコンロ等の加熱調理器を用いて加熱調理を行う際に発生する熱気等を外部に排気するために、加熱調理器(加熱調理を行う領域:加熱調理領域)の上方に設けられ、一般的に、排気用換気装置は、図1(a)及び(b)に示す如く、加熱調理領域(図示しない)に対向する下向きに開口した吸気口101を形成したフード102と、吸気口101を介して加熱調理領域の熱気を外部に排気するための吸気ファン(図示しない)とを備えている。
そして、排気用換気装置100には、図1(a)に示す如く、フード102の加熱調理領域と対向する下部の略全域が吸気口101として開放し、該吸気口101或いは該吸気口101と吸気ファンとを結ぶ空気の流通経路(排気経路)を挟んで対向するように設けられた一対の掛止溝103,103にフィルターF’(或いは、本実施形態に係るフィルター取付具1)の両端部を嵌め込んで、フィルターF’を取り付けるように構成されたものや、図1(b)に示す如く、フード102の加熱調理領域と対向する下部(下面)が板材で構成され、該板材の一部(フード102の下面の一部)を開口して吸気口101が形成され、該吸気口101をフィルターF’で覆うようにして、該フィルターF’(或いはフィルター取付具)を螺着したり、磁着させたりして取り付けるようにしたもの等がある。
図1(a)に示す排気用換気装置100は、上述の如く、一対の掛止溝103,103を設けることで、吸気口101と吸気ファンとを結ぶ排気経路上(吸気口101、又はフード102内)にフィルターF’を介在させ、フィルターF’を介して加熱調理領域からの熱気を排気するようになっている。他方、図1(b)に示す排気用換気装置100は、吸気口101を外側から覆うようにしてフィルターF’をフード102の下面に螺着又は磁着させることで、加熱調理領域からの熱気が流通する排気経路としての吸気口101近傍にフィルターF’を介在させ、フィルターF’を介して加熱調理領域からの熱気を排気するようになっている。すなわち、上記何れの排気用換気装置100も、排気経路上にフィルターF’を介在させることで、フィルターF’を介して加熱調理領域からの熱気を排気するようになっている。
なお、既設の排気用換気装置100は、フィルターF’として金属製のフィルター(例えば、金属メッシュやルーバー状の開口の形成された金属プレート等で構成された金属フィルター)が取り付けられているのが一般的であり、このような既設の金属製フィルターF’に代えて本実施形態に係るフィルター取付具(フィルター)が取り付けられる。勿論、本実施形態に係るフィルター取付具を新設される排気用換気装置100の一構成とすることも可能である。
このように、排気用換気装置100には、フィルターF’の取り付け態様の異なる種々タイプのものが存在するので、本実施形態においては、フード102に一対の掛止溝103,103の形成された図1(a)に示す排気用換気装置100に対して採用されるフィルター取付具を一例として説明することとする。
本実施形態に係るフィルター取付具は、排気用換気装置100に対し、通気性、及び難燃性を有するフィルターを着脱可能(交換可能)に取り付けるものである。
かかるフィルター取付具1は、図2に示す如く、枠状をなして開口領域20を形成すると共に、該開口領域20を覆うように通気性を有する枚葉状のフィルターFが配置される枠本体2と、該枠本体2の開口領域20を覆うように配置された枚葉状のフィルターFの外周縁部を前記枠本体2に向けて押さえ付け、フィルターFを保持するフィルター保持枠3と、前記開口領域20の略全域と対向するように配設されるとともに、加熱調理領域と排気換気装置(フード102)内との間で空気の流通を許容するように形状設定された防炎部材4と、該防炎部材4と開口領域20を覆うフィルターFとが所定の間隔をあけるように、該防炎部材4と枠本体2又はフィルター保持枠3とを連結する連結材5とを備えている。なお、上記構成のフィルター取付具1に採用されるフィルターFは、既設の排気用換気装置100に取り付けられているもの(金属フィルター)とは異なり、通気性、及び難燃性(或いは、不燃性)を有することを前提に、樹脂繊維(例えば、不織布)やガラス繊維(例えば、ロックウール)等で構成される。
前記枠本体2は、前記開口領域20を略矩形状に画定する平面視角形の枠状に形成された枠プレート部21と、枠プレート部21の各外縁部から該枠プレート部21と面交差する方向に延出した壁部22と、前記フィルター保持枠3を係止すべく、対向する一組(一対)の壁部22の先端から内側(互いに対向する壁部22)に向けて延出した係止片23とを備えている。
前記枠プレート部21は、平面視矩形状のフィルターFの外周縁部を載置できるように構成されており、壁部22が枠プレート部21上のフィルターFを囲んで位置決めできるようになっている。そして、前記係止片23は、枠プレート部21上に位置するフィルターFとの間にフィルター保持枠3が嵌入できるように、枠プレート部21に対して所定間隔をおいて対向している。すなわち、係止片23は、当該係止片23と枠プレート部21(フィルターF)との間に嵌入されるフィルター保持枠3の外れ止めとして機能する。そして、本実施形態において、係止片23は、フィルター保持枠3の後述する嵌合部30aの配置に対応して、各壁部22に対して間隔をおいて二カ所設けられている。
そして、本実施形態に係る枠本体2は、安全面を考慮して、枠プレート部21に支持されるフィルターFを補助的に支持すべく、開口領域20を跨いで対向する枠プレート部21に接続された補助支持体24,24を更に備えている。該補助支持体24,24は、金属製の二本の棒材で構成されている。該二本の棒材(補助支持体)24,24は、所定間隔を有して軸心と直交する方向に並列に設けられており、各端部が枠プレート部21の内周端面に固着されている。
上記構成の枠本体2は、補助支持体24,24を除いて、一枚の板材を折曲加工して形成されており、その折曲加工したものに対して補助支持体24,24が取り付けられることで形成されている。
前記フィルター保持枠3は、枠プレート部21上に配置したフィルターFと係止片23との間の間隙と略同一或いは間隙よりもやや太い線経の金属製の線材或いは棒材(以下、単に線材という)を加工して枠状に形成されている。該フィルター保持枠3は、枠プレート部21の形成領域であって壁部22で包囲された領域内に配置できるように寸法設定されている。より具体的に説明すると、該フィルター保持枠3は、係止片23と対向する枠プレート部21上に配置される一対の横材30,30と、横材30,30の伸長方向に間隔をおいて、該伸長方向と直交方向に延びる一対の縦材31,31とを有し、横材30,30及び縦材31,31が溶着されることで、枠本体2の枠プレート部21に載置可能な枠状に形成されている。そして、一対の横材30,30のそれぞれは、係止片23と枠プレート部21(フィルターF)との間に部分的に嵌入できるように、部分的に曲げ加工して外側に突出した嵌合部30aが形成されている。なお、本実施形態に係る横材30,30は、それぞれ長手方向に間隔をおいて二カ所に嵌合部30aが形成されている。
そして、本実施形態に係るフィルター保持枠3は、強度の向上及びフィルターFの浮き上がりを防止すべく、一対の横材30,30間で縦材31,31同士を連結する複数の横補助材32…が設けられている。各横補助材32…も、横材30,30や縦材31,31と同様の線材により構成されており、該横補助材32…は、端部が縦材31,31に交差するように配置され、その交点で縦材31,31に溶着されている。なお、本実施形態においては、横材30,30も縦材31,31に対して端部を交差させ、その交点で縦材31,31に溶着されている。
本実施形態に係る防炎部材4には、平面視矩形状を呈する金属製のプレート材(弾性変形可能な薄板)が採用されている。該防炎部材4は、枠本体2の外形よりも小さく、且つ開口領域20と略同等以上のサイズに設定されている。これにより、本実施形態に係る防炎部材4は、枠本体2の開口領域20の略全域を対向し、当該フィルター取付具1をフード102に取り付けた際に、当該防炎部材4の周囲(フード102の内面との間)に空気の流通経路を形成して、加熱調理領域と排気換気装置(フード102)内との間での空気の流通を許容するように構成されている。そして、該防炎部材4(プレート材)は、油汚れ等を容易に除去できるように、アルマイト加工が施されている。なお、本実施形態において防炎部材4(プレート材)をアルマイト加工したが、例えば、防炎部材4に対して撥水加工(フッ素加工やテフロン加工)、或いは、親水性加工を行ってもよい。
前記連結材5は、防炎部材4の周方向に間隔をおいて複数配設され、防炎部材4がフィルターF(枠本体2又はフィルター保持枠3の何れか一方)に対して周方向全周に亘って所定の間隔が開くようになっている。本実施形態においては、防炎部材4が平面視矩形状を呈するため、連結材5は防炎部材4の両端部(両測端部)のそれぞれに、間隔をあけて複数個ずつ(図においては二つずつ)配設されている。本実施形態に係る連結材5は、防炎部材4に固着(本実施形態においてはリベット止め)される固定部50と、枠本体2又はフィルター保持枠3に係止させる係止部51と、固定部50と係止部51とを連結した連結部52とで構成されている。
本実施形態に係る連結材5は、短冊状をなす金属板をクランク状に曲げ加工したもので、固定部50と連結部52とが略直角をなし、連結部52と係止部51とが略直角をなしている。すなわち、該連結材5は、一端側(固定部50)が防炎部材4に固着した状態で、連結部52が防炎部材4の面方向と直交する方向に延出し、前記係止部51が連結部52の先端から該連結部52と直交し、枠本体2又はフィルター保持枠3と直交するように外方に向けて延びるように形成されている。
これにより、該連結材5は、係止部51を枠本体2の枠プレート部21とフィルター保持枠3との間に挟み込むことで、枠本体2又はフィルター保持枠3の何れか一方に係止されるようになっている。すなわち、防炎部材4を枠本体2側に配設する場合には、係止部51が、枠本体2の枠プレート部21に係止され、防炎部材4をフィルター保持枠3側に配設する場合には、係止部51がフィルター保持枠3に係止されるようになっている。
本実施形態に係る防炎部材4は、弾性変形し易い薄板で構成されており、係止部51を枠本体2又はフィルター保持枠3に係止させる際に、防炎部材4を変形させることで、係止部51の先端から枠本体2(枠プレート部21)とフィルター保持枠3との間に挿入できるようになっている。なお、本実施形態に係る連結材5は、金属板をクランク状に曲げ加工して形成したが、例えば、短冊状をなす金属板をコの字状に曲げ加工し、固定部50と係止部51とが対向し、これらの一端同士が連結部52を介して連結された態様としても勿論よい。
本実施形態において、上述の如く、防炎部材4を枠本体2側、及びフィルター保持枠3側の何れにも配置できるように、前記連結材5は、防炎部材4の両側端に設けられる連結材5の連結部52間の間隔が、フィルター保持枠3の縦材31,31間の間隔以下で、且つ該縦材31,31が対向する枠プレート部21間の間隔(開口領域20の幅)以下に設定されており、係止部51を内側から外側に向けてフィルター保持枠3と枠本体2の枠プレート部21)との間に挿入できるようになっている。
本実施形態に係るフィルター取付具1は、以上の構成からなり、次に、排気用換気装置100への取り付けについて説明する。
まず、図3に示す如く、開口領域20をフィルターFで覆うように枠本体2内にフィルターFを配置し、フィルター保持枠3の両端部(嵌合部30a)をフィルターFと枠本体2の係止片23との間に介装する。そうすると、フィルターFの外周縁部がフィルター保持枠3によって枠プレート部21に向けて押さえつけられ、枠本体2とフィルター保持枠3とによって挟まれた状態になる。本実施形態においては、枠本体2に補助支持体24,24を設けるとともに、フィルター保持枠3に横補助材32…を設けているので、フィルターFは、外周縁部のみならず、開口領域20を覆う領域も適宜挟まれた状態となる。
そして、防炎部材4をフィルター保持枠3側、すなわち、防炎部材4を排気用換気装置100のフード102内に配設する場合には、図4に示す如く、各連結材5の係止部51をフィルター保持枠3(縦材31,31)と、フィルターFとの間に挿入する。本実施形態においては、フィルター保持枠3が線材で構成され、また、防炎部材4が薄肉に板材で構成されているので、フィルター保持枠3又は防炎部材4の少なくとも何れか一方を変形させることで、係止部51の挿入が許容されるとともに、挿入後にフィルター保持枠3又は防炎部材4が元の状態に復元することで、係止部51がフィルター保持枠3(縦材31,31)に係止された状態になる。そうすると、防炎部材4は、連結部52の介在により、枠本体2及びフィルター保持枠3によって保持されたフィルターFに対して所定の間隔をあけた状態となり、枠本体2の開口領域20に対してフィルターFを介して略全域の対向した状態となる。
しかる後、防炎部材4がフード102内に位置するようにして、枠本体2の両端部を排気用換気装置100(フード102)に設けられた嵌入溝に嵌め込むことで、フィルターFが排気用換気装置100の吸気側(空気が流通する流通経路の吸気側の領域)を覆った状態となり、フィルター取付具1の取り付けが完了する。この場合、防炎部材4がフード102内に位置するので、外観においては、従来のフィルター取付具を装着したのと同様となる(図10参照)。
そして、排気用換気装置100の吸気口101が広い場合には、フィルターFを保持させたフィルター取付具1を複数横並びに配置すれば、当該吸気口101が各フィルター取付具1のフィルターFによって覆った状態にすることができる。そして、排気用換気装置100の吸気ファンを作動させると、加熱調理領域の熱気がフィルターF、防炎部材4の周囲(流通経路)、フード102内を介して外部に排気される。すなわち、本実施形態に係るフィルター取付具1は、プレートで構成した防炎部材4が、枠本体2の外形よりも小さく、且つ開口領域20の大きさ以上のサイズに設定されているので、枠本体2を吸気口101に配設した状態で、防炎部材4とフード102の内面との間に隙間が形成される結果、空気(熱気)の流通経路が確保される。なお、フィルター取付具1を複数横並びに配置する場合には、隣接するフィルター取付具1の防炎部材4間にも隙間が形成されるので、空気の流通経路が確保され円滑な換気が行われる。
そして、何らかの原因によって加熱調理領域で出火し、その出火による熱でフィルターFが長時間加熱されて収縮した場合、開口領域20の少なくとも一部が開放状態になるが、該開口領域20に対応する位置に防炎部材4が存在するため、加熱調理領域からの炎(火柱や火の粉)が吸気口101に到達するような状態になったとしても、これらのフード102内への進入が防炎部材4によって遮られることになる。従って、フード102内や吸気ファンへの引火が阻止される結果、延焼を防止することができる。
他方、防炎部材4を枠本体2側、すなわち、防炎部材4をフード102の外部であって加熱調理領域側に配設する場合には、上述の如く、枠本体2とフィルター保持枠3とでフィルターFを保持させた後に、図5に示す如く、防炎部材4を枠本体2側に位置させた状態で、各連結材5の係止部51を、開口領域20を介して枠本体2(枠プレート部21)とフィルターFとの間に挿入する。この場合、フィルター保持枠3に比して剛性の高い枠本体2(枠プレート部21)側から係止部51を嵌合するので、防炎部材4を変形させることで、係止部51の挿入が許容される。また、係止部51の挿入後に防炎部材4が元の状態に復元することで、係止部51が枠本体2(枠プレート部21)に係止された状態になる。そうすると、防炎部材4は、連結部52の介在により、枠本体2及びフィルター保持枠3によって保持され、開口領域20から露呈するフィルターFに対して所定の間隔をあけた状態となり、枠本体2の開口領域20に対してフィルターFを介して略全域の対向した状態となる。
しかる後、防炎部材4がフード102の外側に位置するようにして、枠本体2の両端部を排気用換気装置100(フード102)に設けられた嵌入溝に嵌め込むことで、図6に示す如く、フィルター取付具1の取り付けが完了する。
そして、この場合においても、排気用換気装置100の吸気口101が広い場合には、フィルターFを保持させたフィルター取付具1を複数横並びに配置すれば、当該吸気口101が各フィルター取付具1のフィルターFによって覆った状態にすることができる。
そして、排気用換気装置100の吸気ファンを作動させると、加熱調理領域の熱気が防炎部材4の周囲(流通経路)、防炎部材4とフィルターFとの間、フィルターF、フード102内を介して外部に排気される。すなわち、本実施形態に係るフィルター取付具1は、プレートで構成した防炎部材4が、枠本体2の外形よりも小さく、且つ開口領域20の大きさ以上のサイズに設定されているので、枠本体2を吸気口101に配設した状態で、防炎部材4とフード102の内面との間に隙間が形成される結果、空気(熱気)の流通経路が確保される。なお、枠本体2を嵌め込むための掛止溝103,103がフード102の最下端に設けられている場合には、防炎部材4が完全に外部に位置するので、防炎部材4とフィルターFとの間に熱気がより効率的に流通することになる。
そして、防炎部材4がプレートで構成されるとともに、防炎部材4が外側に位置するので、整流板としても機能することになり、空気の流通が円滑にすることができ、しかも、その空気の流通に対する消音化も可能となる。
そして、何らかの原因によって加熱調理領域で出火し、加熱調理領域からの炎(火柱や火の粉)が吸気口101に到達するような状態になったとしても、これらのフード102内への進入が防炎部材4によって遮られることになる。そして炎によって防炎部材4が加熱された結果、その熱に伴ってフィルターFが収縮し、開口領域20の少なくとも一部が開放状態になったとしても、開口領域20に対応する位置に防炎部材4が存在するため、フード102内や吸気ファンへの引火が阻止される結果、延焼を防止することができる。
以上のように、本実施形態に係るフィルター取付具1によれば、枠本体2が画定する開口領域20の略全域と対向するように防炎部材4が配設されるので、該フィルター取付具1の下方側で出火しても、防炎部材4の存在によって炎が排気用換気装置100内に到達することが防止される。これにより、加熱調理領域からの炎が排気用換気装置100内に到達することがなく、加熱調理領域からの延焼を防止することができる。
また、フィルター取付具1は、防炎部材4がフィルターFに対して間隔をあけて配設されるため、フィルターFに付着した汚れが直接防炎部材4に付着することがない。また、防炎部材4を開口領域20の略全域と対向することを前提に枠本体2の外形よりも小さく設定し、防炎部材4の周辺に空気の流通経路を確保する(加熱調理領域と排気換気装置内との間で空気の流通を許容する)ようにしたので、通常における換気も阻害されることもない。
さらに、前記連結材5は、防炎部材4が固着される一方で、枠本体2又はフィルター保持枠3の少なくとも何れか一方に対して係脱可能に構成したので、連結材5を枠本体2又はフィルター保持枠3に対する係止状態を解除する(取り外す)ことで、防炎部材4を取り外すことができるので、防炎部材4を容易に清掃することができる。
特に、本実施形態においては、連結材5の係止部51を連結部52と直交する方向に延出させ、枠本体2(枠プレート部21)とフィルター保持枠3との間に係止部51を挿入する構成とすることで、枠プレート部21又はフィルター保持枠3の何れか一方に係止可能にしたので、防炎部材4を、枠本体2、及びフィルター保持枠3の何れ側にも配設することができる。
そして、このように枠本体2側に配設することができ、しかも、防炎部材4をプレート材で構成したので、取付態様によっては防炎部材4を整流板として機能させることもできる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態において、防炎部材4を単なるプレートで構成したが、例えば、複数の開口(孔)が形成されたプレートで防炎部材4を構成したり、金属メッシュで防炎部材4を構成するようにしたりしてもよい。このようにすれば、通常の換気状態での熱気に流通性をより効率のよいものとすることができる。但し、防炎部材4に対し、枠本体2の開口領域20と対応する領域に複数の開口を設ける場合、開口率が大きくなりすぎると、加熱調理領域からの炎を効率的に遮ることができなくなるので、換気効率を考慮すると共に、複数の開口を通過する炎の量(防炎効果)も考慮して、枠本体2の開口領域20に対応する領域の全開口率が10%〜60%となるように、開口の数や径、隣り合う開口同士の間隔(距離)等を設定することが好ましい。
また、防炎部材4をプレートで構成し、該プレートに複数の開口をルーバー状に形成するようにすれば、通気用の開口を開口領域20に対応する領域に形成しても、加熱調理領域からの炎が真っ直ぐそのまま通過することがない上に、円滑な換気を行うことができる。その他に、防炎部材4は、プレートで構成し、枠本体2の開口領域20と対応する領域以外の領域に通気用の開口を穿設した構成、或いは、開口領域20に対応する領域をプレートで構成するとともに、該プレートの周囲に金属メッシュを設けた構成にしてもよい。このようにすれば、枠本体2の開口領域20に対応する領域が非貫通状態となるので、炎の通過を確実に阻止することができ、プレートに穿設した開口や金属メッシュの開口によって空気の円滑な流通を確保することができる。
上記実施形態において、連結材5の係止部51を連結部52に対して直交方向に延出させ、枠プレート部21とフィルター保持枠3との間に挿入することで、連結材5乃至防炎部材4を係止できるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図7に示す如く、連結材5(連結部52)を防炎部材4と直交するように延設し、その先端部にフィルター保持枠3の横補助材32…或いは横材30,30の先端部(縦材31,31と交差して外方に突出する先端部)を挿入可能な貫通穴Hを穿設するようにしてもよい。このようにしても、図8に示す如く、防炎部材4がフィルター保持枠3を介してフィルターFと対向した状態で、連結材5の先端部がフィルター保持枠3に係止された状態にすることができる。
但し、この場合は、連結材5に挿入する部位を必要とし、上記構成の枠本体2の場合には、防炎部材4を枠本体2側に配設することができないため、枠本体2の構成の簡素化等を考慮すれば、連結材5を上記実施形態と同様に構成することが好ましい。言うまでもないが、枠本体2(例えば壁部22の外面)に突起を設けたり、枠プレート部21の外面にフレームを延設した上で、そのフレームに突起等を設けたりすれば、連結材5に貫通穴Hを穿設した構成であっても防炎部材4を枠本体2側に配設できることは勿論のことである。
上記実施形態において、連結材5に固定部50を設け、該固定部50を防炎部材4に固着する一方で、該連結部52に係止部51を設けて、枠本体2及びフィルター保持枠3に対して係脱可能に構成し、防炎部材4を連結材5とともに着脱可能に構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、連結材5を枠本体2又はフィルター保持枠3に固着する一方、防炎部材4をその固着された連結材5に着脱自在に構成してもよい。また、連結材5を枠本体2と防炎部材4とに固着したり、連結材5をフィルター保持枠3と防炎部材4とに固着するようにしたりしても勿論よい。但し、防炎部材4や連結材5等の清掃等を考慮すれば、連結材5と一緒かどうかに関係なく、防炎部材4を着脱可能にすることが好ましいことは言うまでもない。
上記実施形態において、防炎部材4及び連結材5をフィルター取付具1の一構成としたが、例えば、防炎部材4と連結材5とにより、枠本体2とフィルター保持枠3とで構成された従来のフィルター取付具用の防炎具として独立したものであってもよい。この場合においては、連結材5を防炎部材4に固着(リベット止め、ネジ止め、テープ貼着等)し、連結材5をフィルター取付具(枠本体又はフィルター保持枠)に対して係脱可能に構成することが好ましい。このようにすれば、防炎部材4及び連結材5を備えていない従来のフィルター取付具に防炎具(防炎部材4及び連結材5)を容易に付属させることができる。
また、上記実施形態において、図1(a)に示した排気用換気装置100に取り付けるフィルター取付具1について説明したが、例えば、図1(b)に示した下面の一部を開口して吸気口101が形成された排気用換気装置100に適用する場合には、例えば、枠本体2に磁石を設け、フード102の下面に磁着させるようにしたり、ネジ部材によって枠本体2を螺着するようにしたりしてもよい。この場合、上述の如く、排気用換気装置100の吸気側となる吸気口101がフード102の下面の一部を開口することによって形成されるので、防炎部材4をフード102内部に配設することができないため、図6に示す態様、すなわち、防炎部材4を枠本体2側に配設するようにすればよい。
また、上述のように、フィルター保持枠3を枠本体2に対して別体で構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、フィルター保持枠3の一端を枠本体2の一端部に枢着し、フィルター保持枠3の他端部を前記係止片23に係止させるようにしても良い。
上記実施形態において、排気用換気装置100(フード102)の吸気口101(実際にはその近傍)をフィルターFで覆うように、フィルター取付具1をフード102に取り付けるようにしたが、これに限定されず、排気用換気装置100(フード102)毎に設定されたフィルターの取り付け位置にフィルター取付具1を取り付ければよい。すなわち、排気用換気装置100の排気経路(熱気が流通する経路)上にフィルターFを介在させるフィルター取付具1(枠本体2)を取り付ければよい。
本発明の実施形態に係るフィルター取付具を取り付ける対象となる排気用換気装置の概略斜視図であって、(a)は、フィルター又はフィルター取付具をフード内に設けられた掛止溝に嵌め込むことで取り付けるタイプの排気用換気装置を示し、(b)は、フィルター又はフィルター取付具をフードに対して螺着或いは磁着して取り付けるタイプの排気用換気装置を示す。 本発明の一実施形態に係るフィルター取付具の分解斜視図を示す。 同実施形態に係るフィルター取付具の斜視図であって、枠本体にフィルター保持枠を取り付けて、フィルターを保持した状態を示す。 同実施形態に係るフィルター取付具の部分拡大断面図であって、防炎部材をフィルター保持枠側に配置して、連結材の係止部をフィルターとフィルター保持枠との間に挿入した(係止部をフィルター保持枠に係止させた)状態を示す。 同実施形態に係るフィルター取付具の部分拡大断面図であって、防炎部材を枠本体側に配置して、連結材の係止部をフィルターと枠本体(枠プレート部)との間に挿入した(係止部を枠本体に係止させた)状態を示す。 同実施形態に係るフィルター取付具を排気用換気装置(フード)に取り付けた状態の斜視図であって、防炎部材を加熱調理領域側(枠本体側)に配設したフィルター取付具の取付状態を示す。 本発明の他実施形態に係るフィルター取付具の分解斜視図を示す。 他実施形態に係るフィルター取付具の部分拡大断面図であって、防炎部材をフィルター保持枠側に配置して、連結材をフィルター保持枠に係止させた状態を示す。 従来のフィルター取付具の分解斜視図を示す。 従来のフィルター取付具を排気用換気装置(フード)に取り付けた状態の斜視図を示す。
符号の説明
1…フィルター取付具、2…枠本体、3…フィルター保持枠、4…防炎部材、5…連結材、20…開口領域、21…枠プレート部、22…壁部、23…係止片、24…補助支持体、30…横材、30a…嵌合部、31…縦材、32…横補助材、50…固定部、51…係止部、52…連結部、100…排気用換気装置、101…吸気口、102…フード、103…掛止溝、F…フィルター、H…貫通穴

Claims (7)

  1. 枠状をなして開口領域を形成し、該開口領域を覆うように通気性を有する枚葉状のフィルターが配置される枠本体と、該枠本体の開口領域を覆うように配置されたフィルターの外周縁部を前記枠本体に向けて押さえ付け、フィルターを保持するフィルター保持枠とを備え、加熱調理領域の上方に設置された排気用換気装置の排気経路上にフィルターを介在させるように、前記枠本体が排気用換気装置に着脱可能に取り付けられるフィルター取付具であって、少なくとも前記開口領域の略全域と対向するように配設されるとともに、加熱調理領域と排気換気装置内との間で空気の流通を許容するように形状設定された防炎部材と、該防炎部材と開口領域を覆うフィルターとが所定の間隔をあけるように、該防炎部材と枠本体又はフィルター保持枠とを連結する連結材とを備えていることを特徴とするフィルター取付具。
  2. 前記防炎部材は、枠本体の外形よりも小さく、且つ開口領域と略同等以上のサイズに設定されたプレート材で構成され、該防炎部材の周囲に空気の流通経路を形成して、加熱調理領域と排気換気装置内との間での空気の流通を許容するように構成されている請求項1記載のフィルター取付具。
  3. 前記防炎部材は、貫通した複数の開口が形成され、該複数の開口によって空気の流通経路を形成し、加熱調理領域と排気換気装置内との間での空気の流通を許容するように構成されている請求項1記載のフィルター取付具。
  4. 前記連結材は、防炎部材が固着される一方で、枠本体及びフィルター保持枠の少なくとも何れか一方に対して係脱可能に構成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載のフィルター取付具。
  5. 枠状をなして開口領域を形成し、該開口領域を覆うように通気性を有する枚葉状のフィルターが配置される枠本体と、該枠本体の開口領域を覆うように配置されたフィルターの外周縁部を前記枠本体に向けて押さえ付け、フィルターを保持するフィルター保持枠とを備え、加熱調理領域の上方に設置された排気用換気装置の排気経路上にフィルターを介在させるように、前記枠本体が該排気用換気装置に着脱可能に取り付けられるフィルター取付具用の防炎具であって、前記開口領域の略全域と対向するように配設される防炎部材と、該防炎部材が連結されるとともに、枠本体及びフィルター保持枠の少なくとも何れか一方に係脱可能に構成された連結材とを備え、該連結材は、枠本体又はフィルター保持枠の何れか一方に係止した状態で、前記開口領域を覆うフィルターに対して防炎部材が所定間隔をあけて配置されるように構成され、前記防炎部材は、加熱調理領域と排気換気装置内との間で空気の流通を許容するように形状設定されていることを特徴とするフィルター取付具用の防炎具。
  6. 前記防炎部材は、枠本体の外形よりも小さく、且つ開口領域と略同等以上のサイズに設定されたプレート材で構成され、該防炎部材の周囲に空気の流通経路を形成して、加熱調理領域と排気換気装置内との間での空気の流通を許容するように構成されている請求項5記載のフィルター取付具用の防炎具。
  7. 前記防炎部材は、貫通した複数の開口が形成され、該複数の開口によって空気の流通経路を形成し、加熱調理領域と排気換気装置内との間での空気の流通を許容するように構成されている請求項5記載のフィルター取付具用の防炎具。
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