JP2003240300A - レンジフードファン - Google Patents

レンジフードファン

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JP2003240300A
JP2003240300A JP2002033147A JP2002033147A JP2003240300A JP 2003240300 A JP2003240300 A JP 2003240300A JP 2002033147 A JP2002033147 A JP 2002033147A JP 2002033147 A JP2002033147 A JP 2002033147A JP 2003240300 A JP2003240300 A JP 2003240300A
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Yasuyuki Hayama
康之 端山
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Fuji Industrial Co Ltd
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Fuji Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 整流板の係止及びその係止解除作業を簡単に
行うことができる係止機構を備えたレンジフードファン
を提供する。 【解決手段】 整流板、フードの何れか一方の複数箇所
に、圧縮弾機bで付勢され軸部先端に拡大頭部を有する
可動突起を設ける一方、他方に、前記軸部に交差状に係
止する被係止体を設け、該被係止体は、前記可動突起の
拡大頭部を圧縮弾機bに抗して押動する外向傾斜部を先
部に外側に向けて形成すると共に前記拡大頭部よりも大
形な空間部と、それに連通して形成された軸部の受け部
とを有し、前記拡大頭部は先細状に形成され、前記先部
で可動突起の拡大頭部を押動するように被係止体を差し
入れて前記軸部を受け部に係止し、拡大頭部をその大形
な空間部に位置させた状態で拡大頭部を圧縮弾機bが縮
むように指で押動した状態で整流板を移動させることに
よって先細状の拡大頭部自らのガイド作用で整流板1を
フードから外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フードのフィルタ
の上流側に整流板が配置されたレンジフードファンに関
し、更に詳しくは整流板の取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からレンジフードファンでは調理で
発生した燃焼ガスや油煙、上昇気流等の廃ガスを効率良
く捕獲するために、平形と呼称されるレンジフードファ
ンの下面開放部を、フィルタを設けたフードカバーで閉
塞し、そのフードカバーのフィルタ上流側(下方)に整
流板を配設したものや、ブーツ型と呼称されるレンジフ
ードファンにおける送風機前方に設けたフィルタ付きパ
ネルの更に上流側(前方)に整流板を設けたもの等があ
る。前者、後者共に整流板の外周縁とフードカバー又は
フード体周縁との間の廃ガス吸込空間から吸込み風速を
上昇させることで、廃ガスがフード体から外部へ漏れる
のを少なくさせていた。特に、捕獲空間が浅い前者の平
形レンジフードファン(薄形レンジフードファン)で
は、その効果は顕著に現れている。
【0003】そして、前記整流板はフードカバーやパネ
ル等に対して係止機構で取り付けられている。即ち、そ
の係止機構は、フードカバーに整流板取付脚を取付固定
し、その整流板取付脚にローレットネジを螺合装着し、
そのローレットネジに整流板に開孔したダルマ孔を通
し、僅かにスライドさせて仮止めし、更にローレットネ
ジを締め付けることで整流板を係止している。また、後
者の整流板は、上側複数個所を前記ローレットネジによ
る係止機構で取付支持し、下端側をフィルタ付きパネル
から突設した支持腕で支承した構造を採用している。
【0004】ところで、前記係止機構を構成するローレ
ットネジの確実な締め付けは専用工具を用いて行う必要
があり着脱が容易に行えないことから、使用者は手で締
め込んでいる現状があり、締め込み作業、即ち係止作業
が面倒であるばかりでなく、ネジ山に油脂分がこびりつ
き、ネジ回し作業を困難なものにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来事情
に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、整流板
の係止及びその係止解除作業を簡単に行うことができる
係止機構を備えたレンジフードファンを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に講じた技術的手段は、整流板、フードの何れか一方の
複数箇所に、圧縮弾機で付勢され軸部先端に拡大頭部を
有する可動突起を設ける一方、他方に、前記軸部に交差
状に係止する被係止体を設け、該被係止体は、前記可動
突起の拡大頭部を圧縮弾機に抗して押動する外向傾斜部
を先部に外側に向けて形成すると共に前記拡大頭部より
も大形な空間部と、それに連通して形成された軸部の受
け部とを有し、前記拡大頭部は先細状に形成され、前記
先部で可動突起の拡大頭部を押動するように被係止体を
差し入れて前記軸部を受け部に係止することを特徴とす
るレンジフードファンである(請求項1)。また、整流
板とその整流板が対応するフードとの関係において一半
部側に可動突起、被係止体を少なくとも2対配備し、同
整流板の他半部側を引っ掛け部でフードに係脱可能に係
止する構成を採用するも任意なものである(請求項
2)。
【0007】請求項1にあっては、フィルタの上流側か
ら整流板をフード側に向けて押し付けるだけで、被係止
体の先部が可動突起の拡大頭部を押動して被係止体の受
け部にその軸部を引っ掛けることができる。そして、拡
大頭部をその大形な空間部に位置させた状態で圧縮弾機
が縮むように指で押動した状態で整流板を移動させるこ
とによって先細状の拡大頭部自らのガイド作用で整流板
をフードから外すことができる。請求項2にあっては、
引っ掛け部を引っ掛けて整流板をフード側に向けて押し
付けるだけで、請求項1と同様に整流板を係止すること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明レンジフードファン
の実施の形態を説明すると、図1〜図15は、電磁誘導
加熱式クッキングヒーター(IHヒータ)を加熱調理器
具とするレンジフードファンの実施の形態を示してい
る。
【0009】レンジフードファンAは、図2等に示すよ
うに、フード体11、フィルタ211の支持板21、支
持板21下位レベルに横設された結露水案内板31等か
らなるフード1と、そのフード1内に設けた渦流生成体
2と、フィルタ211の背後空間に設置した排気装置3
と、前記渦流生成体2の下方に配置された照明4と、照
明4を挟んで左右に配置され生成された渦勢力を増強さ
せる制御流噴出部5、5と、両制御流噴出部5、5間に
配置された廃棄用液体容器6とを備えた構成になってい
る。
【0010】フード体11は、図1〜図3等に示すよう
に天板111、左右側板112、背板113からなる側
面視略直角三角形状に形成され、前方を開放させてあ
る。
【0011】渦流生成体2は、本実施の形態では整流板
(後述では符号12を付して説明する)と呼称される面
板であり、図1〜図3に示すようにフード体11におけ
る前方開放部の下部を着脱可能な湾曲状カバー7で閉塞
することによって残されたその上部部分に配設されてい
る。
【0012】また、この整流板12は、同図2に示すよ
うにフード体11内に収容状に配設されており、湯気を
含む調理臭(上昇気流)Fが丁度衝突する部位を含んで
全幅に亘って形成された下方へのガイド面121と、そ
のガイド面121の下位に同ガイド面121に連続して
前方に向けて全幅に亘り円弧状に湾曲形成されたカール
状面122とからなっている。このカール状面122
は、詳細には最も背板113側寄りの中途部よりも最下
端を前方に位置させた円弧状にしてある。
【0013】そして、この整流板12は、図2に示すよ
うにフード体11内の一段奥張った位置に設けられた支
持板21に上半部(一半部)側を、また下半部(他半
部)側を結露水案内板31に各々係脱可能に支持させて
ある。
【0014】前記結露水案内板31は、同図2に示すよ
うに奥行き方向中途部を最下端とする扁平なVの字状を
呈し、左右端をフード体11の左右側板112、112
に支持させて排気装置3の下スペースを横断するように
横設してなり、後端を後述する冷却部18の下端開放部
に支持させ、その最下端部位である尖頭部に結露水の落
下孔311を散在状に開孔させてある(図8、図9、図
11、図12参照)。
【0015】前記支持板21は、同図2に示すように凹
窪状を呈し、フード体11の天板111前縁から下向き
に折曲形成された操作部用の取付面111aと、結露水
案内板31における整流板12よりも若干後方の前半部
部分とに亘って設けられており、整流板12背後の底部
分にフィルタ211を係脱可能に備えている。また、こ
の支持板21の左右縁は、フード体11の左右側板11
2、112内面に当接状となっている。
【0016】前記整流板12は、同図2、図3に示すよ
うに、上縁と前記支持板21の上側片部212との間及
び左右縁とフード体11の左右側板112、112との
間に吸引用の隙間Sが形成されるようにフィルタ211
の前方に収容状に配設され、取付手段9を介して支持板
21に係脱可能に支持させてある。
【0017】前記支持板21と結露水案内板31とで区
画された背後空間には、同図2に示すように排気ダクト
Dに接続して屋外に排気するシロッコファンからなる排
気装置3が収容され、その結露水案内板31の下位空間
には、図3〜図5に示すように湾曲状カバー7に臨んで
小型なシロッコファンからなる送風機10、10が照明
4を挟んで左右に配設され、その送風機10、10に連
絡する制御流噴出部5、5を、両送風機10、10間に
配設した照明4真上の廃棄用液体容器(結露水トレイ)
6を挟んでその両サイドの湾曲状カバー7部分に長さ方
向ほぼ全長に亘って設けている。
【0018】また、調理時に発生して上昇する上昇気流
Fが臨まない部分、本実施の形態ではフード体11の天
板111部分後端部分には、図2、図5に示すように前
記室内空気の取り入れ部28を開孔し、その取り入れ部
28と前記制御流噴出部5、5とを途中に排気装置3の
駆動源13を冷却する冷却部18を有する路8で連絡さ
せてある。
【0019】前記路8は、フード体11の背板113を
一構成部材として上端、下端双方を開放するエアーチャ
ンバー38と、そのエアーチャンバー38の下端開放部
に連通する前記結露水案内板下空間48とからなり、そ
の結露水案内板下空間48に前記の通り送風機10、1
0を配設すると共に、そのエアーチャンバー38内に駆
動源(モータ)13の後半部を配置して前記背後空間に
排気装置3を設置し、フード体11の天板111に開孔
されている取り入れ部28から吸気される室内空気が排
気装置3の駆動源(モータ)13を冷却しながら結露水
案内板下空間48を経由して2つの送風機10、10で
吸気される経路を経て制御流噴出部5、5から室内に向
けて噴出されるようになっている(図2〜図5参照)。
【0020】前記制御流噴出部5、5は、前記する2つ
の送風機10、10の吐出口に各々個別に接続されたボ
ックス状流路15,15と、前記湾曲状カバー7に開孔
された噴出孔17…とからなっている。
【0021】前記ボックス状流路15、15各々は、図
5に示すように幅方向中央の照明4を挟む両脇の空間部
よりも若干幅狭な内部中空とする横長体からなるボック
ス体であり、図2に示すように中央部に長さ方向全長に
亘って邪魔板151を横設し、該ボックス体15の出口
に噴出ノズル152を幅方向全長に亘って突出状に連設
して、その噴出ノズル152の出口に臨む湾曲状カバー
7部分の平段面27に列状に間隔をおいて開孔されてい
る噴出孔17群から、後述される渦流Qの接線方向に向
けて下方から斜め上向きに制御流を噴出するようになっ
ている。前記湾曲カバー7は、図2に示すように前記平
段面27から直ぐ上位の部分に渦流Qの接線方向に向く
直線状傾斜面37で形成してある。
【0022】また、そのボックス状流路15の噴出ノズ
ル152は、照明側部分(詳細に一半部部分)を上方に
延長した際交差するように正面視上向き傾斜状に設けて
あり、図6、図7に示すようにその照明側部分内に、そ
の全高に亘る長さを有する波形材152aを正面視上向
き傾斜状をもって内設して、照明4前方を上昇する上昇
気流Fをも良好に整流板12に中央部に確実に案内して
渦流Qを同整流板12の幅方向全長に亘り均一に発生さ
せるようにしてある。
【0023】照明4は、前記する結露水案内板下空間4
8において左右一対の送風機10、10間に収容状に配
設され図8、図11、図12に示すように複数枚の反射
板24からなる収容部14内に照明器具4aを着脱可能
に収容すると共に湾曲状カバー7に開口した収容部14
の開放部を照射パネル34で係脱可能に被蓋して、下照
明するようになっている。また、その照明4の真上に
は、図8、図11、図12に示すように前記湾曲状カバ
ー7に引き出し口26を開口し、その引き出し口26を
前端に有して前記結露水案内板下空間48に確保された
容器引き出し部16にレール状の容器支持部36を設け
て、その容器支持部36で廃棄用液体容器6である結露
水トレイを容器引き出し部16に出し入れ可能に支承し
ている。
【0024】この廃棄用液体容器6は、湾曲状カバー7
に略同面状に沿うそのフロント部46に透明な窓部56
を設けると共に、当該廃棄用液体容器6のフロント部4
6をプッシュする度に容器引き出し部16への同廃棄用
液体容器6の収容状態での保持と同部からの室内への押
出とを交互に繰り返すマグネットキャッチ手段Cを介し
て容器引き出し部16に収容されている。そして、この
廃棄用液体容器6は、整流板12、フィルタ211を支
持する支持板21に付着して流下する結露水を結露水案
内板31で集水して、その結露水案内板31の落下孔3
11から落下するその結露水を受水する。
【0025】また、前記照明4には、図12に示すよう
に前記収容部14の上側反射板24に光洩れ部241と
して孔を開孔し、その孔から洩れる光を容器引き出し部
16に収容状態になっている廃棄用液体容器6内に光案
内部44を介して案内するように構成してある。
【0026】光案内部44は、本実施の形態では平行す
る一枚〜複数枚の反射板で構成されており、照明器具4
aの収容部14に形成されている光洩れ部241と、廃
棄用液体容器6を抽斗式に出し入れ可能とする容器引き
出し部16と、この光案内部44とで取入手段を構成し
て、光洩れ部241である孔から洩れる光を結露水トレ
イである廃棄用液体容器6内に案内し、同容器6内を明
るくして窓部56から貯液位をハッキリと確認できるよ
うにする(図12参照)。
【0027】整流板12の取付手段9は、図13〜図1
5に示すように前記支持板3の上半部(一半部に相当)
複数箇所に可動突起19を設けると共に、整流板12の
裏面に可動突起19を交差状に係止する被係止体29を
設け、整流板12の下半部(他半部に相当)を引っ掛け
部39で結露水案内板31に係脱可能に係止した実施の
形態について説明する。
【0028】可動突起19は、整流板12の一半部、詳
細には整流板12の上側コーナーに対応して設けられて
いる。この可動突起19は、支持板21に設けた支持脚
に圧縮弾機bを収容したバネ収容部191を取付け、圧
縮弾機bで、先細状の拡大頭部192aを備えた軸部1
92を支持した構成になっている。本実施の形態では、
拡大頭部192aを円錐形状としているが、円錐台形状
等、所謂先細状であればいかなる形状のものでも自由な
ものである。一方、被係止体29は、前記可動突起19
の拡大頭部192aに対応して整流板12の裏面に設け
られており、その拡大頭部192aを圧縮弾機bの弾撥
力に抗して押動する外向傾斜部291をその先部に形成
すると共に、中央部に拡大頭部よりも大形な空間部29
2を設け、その空間部292の上位側に同空間部292
と連通して軸部192の受け部293を形成させて、空
間部292と受け部293とで所謂ダルマ孔を形成して
いる。
【0029】また、引っ掛け部39は、整流板12の下
縁から突設された引っ掛け片部391を係脱可能に係止
する係止孔392からなり、該係止孔392は結露水案
内板31に開孔されている。
【0030】そして、引っ掛け片部391を係止孔39
2に引っ掛けながら、左右2対の被係止体29、可動突
起19を対応させた図14(イ)(ロ)の状態から被係
止体29先部の外向傾斜部291で可動突起19の拡大
頭部192aを圧縮弾機bの弾発力に抗して縮むように
整流板12をフード1の前方側から差し入れて同被係止
体29の空間部292に拡大頭部192aを位置させた
状態で、整流板12を下方に引き下ろして軸部192を
受け部293に係止して同整流板12を支持板21と平
行状に取着する(図14(ハ)(ニ)(ホ)(ヘ))。
そして、整流板12を引き上げて若干空間部292に拡
大頭部192aを位置させてから拡大頭部192aを圧
縮弾機bが縮むように指でプッシュした状態で整流板1
2を手前側に引っ張ることによって拡大頭部192aの
先細状の形状性で係止を解き、引っ掛け片部391を係
止孔392から抜き取ることによって、例えばフィルタ
211を清掃する時等に整流板12を取り外すことがで
きる(図15)。
【0031】本実施の形態では図示しないが、前記支持
板21の両半部(一半部、下半部に相当)複数箇所に可
動突起19もしくは被係止体29を設けて、その可動突
起19に対する被係止体29の係脱可能な係止構成で整
流板12の取付手段9を構成することも自由なものであ
る。この場合の可動突起19、被係止体29のレイアウ
トは、支持板21に整流板12の上下両コーナーに対応
して前記可動突起19を設ける一方、整流板12にその
可動突起19と対応して被係止体29を設けることがそ
の一例として提案できる。
【0032】本実施の形態では、前記カール状面の曲率
をφ90mmとしてある。
【0033】以上のように構成されたレンジフードファ
ンは、調理に伴って発生する湯気を含む調理臭(湯気を
含む上昇気流)Fを、整流板12のガイド面121に衝
突させて下向きに案内し、そのガイド面121に連続し
て前方に向けて円弧状に湾曲形成したカール状面122
で更に案内する際に負圧作用を生み出し、それによって
渦流Qを生成する(図1〜図4参照)。その渦流Qに、
上昇気流Fの上昇勢力を妨げることなくフード体11の
天板111から取り入れた室内空気を渦勢力増強用の制
御流Eとして、2個の制御流噴出部5、5から直線状傾
斜面37をガイド面として渦流Qの接線方向に向けて下
方から斜め上向きに湾曲状カバー7の直線状傾斜面37
に沿って噴出し、それによって上昇気流Fを素早く取り
込む所要勢力の渦流Qをより安定して発生させることが
できるようになる(図2〜図4参照)。そして、制御流
噴出部5、5を整流板12の下方におけるフード体11
の幅方向中央に設けられた照明4を避けて両サイドに設
けなければならない制約下であっても、その制御流噴出
部5、5の照明4側部分を上方に延長した際、交差する
ように正面視上向き傾斜状に設けているため(図6、図
7参照)、制御流Eを整流板12の幅方向全長に亘って
下方から噴出させて、渦流Qを同整流板12の幅方向全
長に亘り均一に発生させて、上昇気流Fの捕集効率及び
排気効率を向上することができる(図4参照)。この渦
流Qをフード体11の左右側板112、112と整流板
12との間に確保された左右の隙間S、Sから分担して
フィルタ211を経て排気装置3で吸引し、屋外に排気
する(図2、図4参照)。これによって、フード体11
外に拡散することなく上昇気流Fを高効率に捕集して排
気することができる。尚、前記ガイド面121に衝突し
た際に、下向きに案内されない上昇気流も存在するが、
前記支持板21の上側片部212と整流板12の上縁と
の間の隙間Sから吸引される。
【0034】
【実施例】全幅750mm、奥行き630mm、全高4
50mmのフード体11に前記のように上昇気流Fが丁
度衝突する部分を含んで形成した緩傾斜状のガイド面1
21の下位に連続してφ90mmのカール状面122を
前向き円弧状に湾曲形成し、また前記支持板21の上側
片211部と整流板12上縁との隙間Sからの吸引風速
を2〜3m/sec、フード体11の左右側板112、1
12と整流板12左右縁との隙間Sからの吸引風速を
0.5〜2m/secに各々設定し、直線状傾斜面37を
38度の傾斜角度(仰角)をもって制御流噴出部5、5
各々から風速2〜3m/secで制御流を噴出した。
【0035】これによると、目視ではあるが、立ち昇る
湯気を含む調理臭(上昇気流)Fは室内空気の取り入れ
部28に吸引されることなく、また噴出される制御流E
で妨害を受けることもなく、整流板12の全幅に亘って
生成された渦流Qに引き寄せられ巻き込まれてフード体
11から洩気することなく捕集して排気されるものであ
った。
【0036】尚、前記制御流噴出部5、5からの制御流
Eの風速や、各隙間S…からの吸引風速、直線状傾斜面
37の角度(向き)、制御流噴出部5、5における照明
側部分の正面視角度等は、それらの相互の相関関係やフ
ード体の大きさ等の諸条件をもって設定されるが、制御
流噴出部5、5の傾斜角度(仰角)が小さくなることに
反比例して制御流Eの風速を大きくする必要はある。し
かしながら、その制御流Eの風速は、制御流噴出部5、
5からの噴出圧で上昇気流の上昇が妨げることなく所要
勢力の渦流Qを安定生成する所要風速を実験で求めるこ
と言うまでもないものである。
【0037】言うまでもないが、本発明のレンジフード
ファンは、ガスコンロ、電気コンロ等の加熱調理器具に
等しく使用可能である。
【0038】次に図16に示す他の実施の形態を説明す
ると、この実施の形態は平型と呼称されるレンジフード
ファンAであり、扁平函状を呈し下方を開放したフード
体11の下側開放部を深絞成形したフィルタ付きパネル
61で被蓋してフード1を構成し、該フィルタ付きパネ
ル61の下流に排気装置3を、またフィルタ付きパネル
61の直ぐ下位レベルに整流板12を配置してなり、こ
の整流板12の後端縁を前記フィルタ付きパネル61に
引っ掛け部39で係脱可能に係止し、整流板12の上側
コーナーにおいて同整流板12、フィルタ付きパネル6
1のどちらか一方に前記する前記可動突起19、被係止
体29を2対設けている。具体的な構成及びその作用は
共に、前記する実施の形態と同様であるため、説明は省
略する。
【0039】
【発明の効果】本発明レンジフードファンは以上のよう
に構成したから、フィルタの上流側から整流板をフード
側に向けて押し付けるだけで、被係止体の先部が可動突
起の拡大頭部を押動して被係止体の受け部にその軸部が
引っ掛けられ、拡大頭部をその大形な空間部に位置させ
た状態で拡大頭部を圧縮弾機が縮むように指で押動した
状態で整流板を移動させることによって先細状の拡大頭
部自らのガイド作用で整流板をフードから外すことがで
き、整流板の係止及びその係止解除が簡単である。ま
た、整流板とその整流板が対応するフードとの関係にお
いて一半部側に可動突起、被係止体を少なくとも2対配
備し、同整流板の他半部側を引っ掛け部でフードに係脱
可能に係止している場合には、引っ掛け部をフードに引
っ掛け、整流板をフード側に向けて押し付けるだけで、
請求項1と同様に整流板を係止することができ、例えば
整流板、フードとの相対関係において一半部、他半部各
々に2対宛可動突起、被係止体を配備した場合に比べ
て、整流板を係止する際の差し込み力が小さなもので良
く、作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のレンジフードファンの使用状態
の概略を示す側面図で一部切欠して示す。
【図2】レンジフードファンの拡大側面図で一部切欠し
て示す。
【図3】同レンジフードファンの斜め下方からの斜視
図。
【図4】上昇気流、生成される渦流、制御流の関係を示
すレンジフードファンの正面図。
【図5】図2の(5)−(5)線断面図。
【図6】送風機に接続されるボックス状流路の拡大斜視
図。
【図7】同ボックス状流路の拡大正面図で断面して示
す。
【図8】廃棄用液体容器、照明部分の側面図で拡大し、
断面して示す。
【図9】図8の(9)−(9)線拡大断面図。
【図10】廃棄用液体容器を外した状態を示す側面図で
拡大し、断面して示す。
【図11】廃棄用液体容器の斜視図。
【図12】照明の光を一部取り入れて廃棄用液体容器内
を照らしている状態を示す側面図で拡大し、断面して示
す。
【図13】整流板をフードに係止した状態を示す拡大側
面図で一部省略して示す。
【図14】可動突起と、被係止体との関係を示す拡大図
で、(イ)は、被係止体を、可動突起に係止する前の状
態を示す正面図で被係止体を断面して示す。(ロ)は、
同側面図。(ハ)は、被係止体の外向傾斜部が可動突起
の拡大頭部を押動する状態を示す正面図で被係止体を断
面して示す。(ニ)は、同拡大頭部を押動しつつ被係止
体が移動する状態を正面図で、被係止体を断面して示
す。(ホ)は、拡大頭部が空間部から突出する状態を示
す正面図で、被係止体を断面して示す。(へ)は、受け
部に軸部を係止する状態を示す側面図。
【図15】拡大頭部を、圧縮弾機を縮めるように人為的
に押動して可動突起に対する被係止体の係止を解除する
状態を示す拡大正面図で、一部切欠する。
【図16】他の実施の形態を示すレンジフードファンの
側面断面図。
【符号の説明】
A:レンジフードファン 1:フード 11:フード体 211:フィル
タ 3:排気装置 2:渦流生成
体 112:フード体の左右側板 S:隙間 121:ガイド面 122:カー
ル状面 5:制御流噴出部 7:カバー
(湾曲状カバー) F:上昇気流 E:制御流 Q:渦流 28:取り入れ
部 18:冷却部 8:路 4:照明 6:廃棄用液
体容器 12:整流板 4a:照明器
具 C:マグネットキャッチ手段 293:受け部 39:引っ掛け部 14:収容部 241:光洩れ部 44:光案
内部 19:可動突起 192a:拡大頭部 29:被係止体 b:圧縮弾機 192:軸部 292:空間部 291:外向傾斜部 16:容器引
き出し部 46:フロント部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整流板、フードの何れか一方の複数箇所
    に、圧縮弾機で付勢され軸部先端に拡大頭部を有する可
    動突起を設ける一方、他方に、前記軸部に交差状に係止
    する被係止体を設け、該被係止体は、前記可動突起の拡
    大頭部を圧縮弾機に抗して押動する外向傾斜部を先部に
    外側に向けて形成すると共に前記拡大頭部よりも大形な
    空間部と、それに連通して形成された軸部の受け部とを
    有し、前記拡大頭部は先細状に形成され、前記先部で可
    動突起の拡大頭部を押動するように被係止体を差し入れ
    て前記軸部を受け部に係止することを特徴とするレンジ
    フードファン。
  2. 【請求項2】 前記整流板とその整流板が対応するフー
    ドとの関係において一半部側に可動突起、被係止体を少
    なくとも2対配備し、同整流板の他半部側を引っ掛け部
    でフードに係脱可能に係止していることを特徴とする請
    求項1記載のレンジフードファン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008051393A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Yoshikazu Katayanagi フィルター取付具、及び、フィルター取付具用の防炎具
JP2019135419A (ja) * 2018-02-05 2019-08-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンジフード
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