JP4792990B2 - 換気システム - Google Patents

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Description

本発明は、厨房室の給排気を行う換気システムに関し、特に、排気捕集率の向上対策に係るものである。
従来より、厨房室(調理室)の調理機器から発生する蒸気・油分・臭気等の換気対象物を室外へ排出して厨房室の換気を行う換気システムが知られている。
例えば特許文献1には、室外空気を厨房室内へ供給し、換気対象物を含んだ空気を室外へ排出する換気システムが開示されている。
この換気システムは、排気フードが調理機器の上方に配置される一方、吹出口が調理機器のコンロの後側と、左右両側との三方に設けられている。そして、各吹出口は空気を上方に吹き出すように構成され、上記排気フードは空気を上方に吸い上げるように構成されている。これにより、この換気システムでは、コンロの後方および両側方にエアカーテンを形成し、厨房室内への燃焼ガス等の拡散を抑制しようとしている。
特開平2−093230号公報
特許文献1の換気システムでは、各吹出口からの吹出空気が鉛直上方に流れて排気フード内へ吸い込まれる。このため、吹出空気が排気フードの内壁に衝突して排気フード内の空気を掻き乱し、排気フード内の空気が排気フードの外側に掻き出されてしまうことがあった。なお、このようにして排気フードの外側に流出した空気は、燃焼ガス等を含んで比較的高温となっているため、厨房室の天井側に溜まり込み易い。従って、この換気システムの排気捕集率(換気対象物の捕集率)が低下してしまうという問題が生じる。特に、レストランやホテル等の厨房室に適用される業務用の換気システムでは、吹出口からの給気風量が比較的大風量となるので、このような問題が顕著となってしまう。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、その目的は、厨房室の給排気を行う換気システムにおいて、排気フード内で空気が掻き乱されることに起因して、排気捕集率が低下してしまうのを回避することである。
第1の発明は、室内の壁面に沿って配置される調理機器(20)の発熱部(25)の上方に位置して空気を上方に吸い上げる排気フード(17)と、調理機器(20)の発熱部(25)の両側方に位置して空気を上方に吹き出す吹出口(15)とを備え、調理機器(20)の周囲の給排気を行う換気システムを前提としている。そして、この換気システムは、吹出口(15)が、上記調理機器(20)の前後方向のうち上記壁面側寄りとなる後方寄りに位置し、吹出空気の少なくとも一部を排気フード(17)の周囲に流すように構成され、上記排気フード(17)の周囲には、上記排気フード(17)の周囲の両側方に形成され、上記壁面側寄りの吹出空気を排気フード(17)の前側へ案内する第1案内板(41)と、排気フード(17)の周囲の前側に形成され、上記第1案内板(41)によって案内された吹出空気を下方へ案内する第2案内板(42)とを有する気流制御板(40)が設けられていることを特徴とするものである。
第1の発明では、調理機器(20)の上方に排気フード(17)が設けられる一方、調理機器(20)の発熱部(25)の両側に一対の吹出口(15)が設けられる。室外から取り込まれた空気は、吹出口(15)から厨房室内へ吹き出される一方、調理機器(20)の使用時に発生した換気対象物は、この空気とともに排気フード(17)内に吸い込まれ、室外へ排出される。
ここで、本発明では、排気フード(17)の周囲に気流制御板(40)が設けられる。一方、吹出口(15)は、その吹出空気の少なくとも一部を排気フード(17)の周囲に流すように構成される。このため、排気フード(17)の外側周囲を流れる吹出空気は、気流制御板(40)に衝突、あるいは案内されて下向きの風向となる。そして、この空気が排気フード(17)の下側に至ると、この空気は排気フード(17)によって誘引されて該排気フード(17)内に吸い込まれる。
以上のように、本発明では、吹出口(15)から吹き出された空気の少なくとも一部が一旦排気フード(17)の外側を流れてから、排気フード(17)内に吸い込まれる。即ち、従来の換気システムでは吹出空気の全量が排気フード内に直接的に送り込まれるのに対し、本発明では、吹出空気の全量が排気フード内に直接的に送り込まれない。このため、本発明では、排気フード(17)内に入り込む空気の流速が小さくなるので、排気フード(17)内の空気が掻き乱されてしまうのを回避できる。
の発明では、各吹出口(15)が調理機器(20)の後方寄りに設けられるので、調理機器(20)の前側で調理を行う調理者に、吹出口(15)からの吹出空気が当たってしまうのを回避できる。
一方、このようにして調理機器(20)の後方寄りから上方に吹き出された吹出空気は、その一部が排気フード(17)の周囲外側に送り込まれ、気流制御板(40)の後方寄りを流通する。ここで、気流制御板(40)の第1案内板(41)は、この空気を前側に案内する。一方、第2案内板(42)は、このようにして前側に案内された空気の風向を下向きとする。その結果、一旦、排気フード(17)の周囲外側に送られた空気は、各案内板(41,42)で案内された後、排気フード(17)の前側から排気フード(17)内に吸い込まれる
第2の発明は、第1の発明において、排気風量が給気風量よりも大きくなっていることを特徴とするものである。
の発明では、厨房室から室外へ排出される排気風量が、室外から厨房室内へ給気される給気風量よりも大きく設定される。つまり、この換気システムでは、厨房室内が負圧気味となるような換気動作が行われる。このような換気動作を行うと、一旦、排気フード(17)の周囲外側に送られた吹出空気を確実に排気フード(17)内に誘引させることができる。
第1の発明では、吹出空気の少なくとも一部を一旦排気フード(17)の周囲外側に送った後に排気フード(17)内に入れ込むようにしている。このため、本発明によれば、排気フード(17)内に直接吸い込まれる吹出空気の流速を小さくすることができ、排気フード(17)内で空気が掻き乱されてしまうことを回避することができる。従って、この換気システムの排気捕集率の向上を図ることができる。
また、一旦排気フード(17)の周囲外側に送られた吹出空気が換気対象物を含む場合に、仮にこの吹出空気が天井等に溜まってしまうと、やはり排気捕集率が低下してしまうとともに、厨房室に設置された空調機の空調負荷の増大を招く恐れも生じる。一方、本発明によれば、排気フード(17)の周囲外側に送られた吹出空気を排気フード(17)内に誘引させるように気流制御板(40)を設けている。従って、本発明によれば、吹出空気を一旦排気フード(17)の周囲外側に送ることに起因して、排気捕集率が低下したり、空調負荷が増大してしまったりすることもない。
また、本発明によれば、各吹出口(15)からの吹出空気が、発熱部(25)を両側から挟み込むように流れるので、発熱部(25)の近傍から発生する換気対象物と、調理機器(20)の周辺の空間とを吹出空気によって遮断することができる。即ち、本発明によれば、エアカーテン効果によって排気捕集率を向上させることができる。
第1の発明では、吹出口(15)を調理機器(20)の後側寄りに位置させている。このため、吹出口(15)からの吹出空気が調理者に直接当たってしまうことがなく、調理者に不快感を与えてしまうのを回避できる。また、吹出口(15)を調理機器(20)の後側寄りに位置させると、吹出口(15)からの吹出空気が調理機器(20)の発熱部(25)近傍を流れることも抑制できる。従って、調理機器(20)の発熱部(25)としてガスコンロ等を使用した場合に、調理火が吹出空気によって揺らいで不安定となるのも回避できる。
また、本発明では、気流制御板(40)の後方寄りに送られた吹出空気を第1案内板(41)によって前側に案内し、更に第2案内板(42)によって下向きに流すようにしている。
そして、この空気を排気フード(17)の前側から排気フード(17)内に吸い込ませるようにしている。このため、本発明によれば、排気フード(17)内に直接吸い込まれた吹出空気が、排気フード(17)の前側に掻き出されてしまうことを抑制することができる。特に、調理機器(20)を厨房室の壁面に沿うように配置すると、排気フード(17)内に吸い込まれた空気は排気フード(17)の前側に掻き出され易くなる。一方、本発明では、このような空気の掻き出し方向に抗した気流を発生させているので、この問題を効果的に回避することができる。
更に、第の発明では、排気風量を給気風量よりも大きくして換気動作を行うようにしている。このため、本発明によれば、排気フード(17)の外側を流れる吹出空気を排気フード(17)内に確実に誘引することができ、この換気システムの排気捕集率を更に向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態の換気システム(10)は、図1に示すように、レストランやホテルの厨房室の給排気を行うものである。つまり、この換気システム(10)は、室外より厨房室へ空気を供給し、厨房室の調理機器(20)の使用時に発生する二酸化炭素、水蒸気、臭気物質等の換気対象物を含んだ空気を室外へ排出する。なお、厨房室には、空調機(30)が設けられている。つまり、厨房室は、換気システム(10)による換気が行われる換気空間と、空調機(30)による空調が行われる空調空間とに概ね分かれる。
上記換気システム(10)は、給気ファン(11)および給気ダクト(12)と、排気ファン(13)および排気ダクト(14)とを備えている。
上記給気ダクト(12)および排気ダクト(14)は、何れも厨房室と室外とを繋ぐ空気通路を構成している。そして、上記給気ダクト(12)は、厨房室側の端部が調理機器(20)の吹出口(15)に接続されている。一方、上記排気ダクト(14)には、厨房室側の端部に排気フード(17)が設けられている。なお、吹出口(15)及び排気フード(17)の詳細は、後述するものとする。
上記給気ファン(11)は、給気ダクト(12)に設けられ、室外から空気を吸い込んで厨房室へ供給するためのものである。上記排気ファン(13)は、排気ダクト(14)に設けられ、厨房室から空気を吸い込んで室外へ排出するためのものである。
図2から図4に示すように、上記調理機器(20)は、その外形が略直方体状に形成されており、厨房室の壁面に沿うように配置されている。この調理機器(20)には、調理者の立ち位置となる前側(図2の下側)に前面パネル(21)が形成され、その上側(図3における上側)に上面パネル(22)が形成されている。また、上面パネル(22)には、2つのガスコンロ(25)が設けられている。ガスコンロ(25)は、調理機器(20)の左右方向(図2及び図3における左右方向)に並んで配置されている。これらのガスコンロ(25)は、調理機器(20)の発熱部を構成している。
上記排気フード(17)は、調理機器(20)の上方に配置されている。排気フード(17)は、調理機器(20)に向かって開口する箱状に形成され、その上面の中央に排気ダクト(14)の端部が接続されている。この排気フード(17)は、調理機器(20)の上方に吸い上げられた換気対象物を捕集し、排気ダクト(14)に導入するための空気の吸込口を構成している。
上記吹出口(15)は、調理機器(20)の上面パネル(22)に形成されている。具体的に、吹出口(15)は、ガスコンロ(25)の左右両側で且つ上面パネル(22)の後側寄りに配置されている。更に、図3に示すように、各吹出口(15)は、排気フード(17)の左右側壁よりも左右外側に位置している。つまり、排気フード(17)は、調理機器(20)のガスコンロ(25)を覆うように開口している一方、その開口部は各吹出口(15)の内側に位置している。従って、吹出口(15)から厨房室に供給される吹出空気の少なくとも一部は、排気フード(17)の周囲外側を流れることになる。
図3から図5に示すように、実施形態1の排気フード(17)の周囲には、気流制御板(40)が設けられている。この気流制御板(40)は、排気フード(17)の外側左右側面に設けられる側方案内板(41)と、排気フード(17)の外側前面に設けられる前方案内板(第2案内板(42)とを備えている。
上記各側方案内板(41)は、前後方向に延びる板状にそれぞれ形成されている。各側方案内板(41)は、調理機器(20)に設けられる上記各吹出口(15)の鉛直上方にそれぞれ位置している。また、各側方案内板(41)は、その左右方向において外側斜め下方に傾斜し、その前後方向において後側斜め下方に傾斜するように構成されている。つまり、各側方案内板(41)は、各吹出口(15)からの吹出空気を前側に案内すると共に、該吹出空気を排気フード(17)側にも案内する第1の案内板を構成している。
また、本実施形態の換気システム(10)では、排気ファン(13)によって厨房室から室外へ排出される空気の風量(排気風量)が、給気ファン(11)によって厨房室に給気される空気の風量(給気風量)よりも大きく設定されている。即ち、本実施形態では、排気フード(17)への吸込空気の風量に対して、両吹出口(15)からの吹出空気の合計風量が小さくなっている。具体的に、この換気システム(10)では、排気風量に対する給気風量の割合が約0.5から0.9の範囲に設定されている。
−換気動作−
次に、本実施形態の換気システム(10)の換気動作について説明する。この換気動作は、調理者が調理機器(20)のガスコンロ(25)を使用して調理を行う際に行われる。また、この際には、空調機(30)が例えば冷房運転を行っており、厨房室の冷房が行われる。
換気動作では、給気ファン(11)及び排気ファン(13)が同時に運転される。その結果、給気ファン(11)によって吸い込まれた室外空気は、給気ダクト(12)を流通して調理機器(20)側へ供給される。この空気は、調理機器(20)内で2手に分岐して両吹出口(15)から吹き出される。
図5に示すように、両吹出口(15)からは吹出空気が上方に向かって吹き出される。これらの吹出空気は、ガスコンロ(25)を左右外側から挟みこむようにしながら排気フード(17)側へ流れる。このため、ガスコンロ(25)の使用時に生じる換気対象物は、吹出空気に内包されるような状態となる。つまり、吹出空気は、調理機器(20)の周囲の空間に対して換気対象物を遮断するエアカーテンとして機能する。また、両吹出口(15)は、ガスコンロ(25)の両外側且つ後側寄りに形成されているので、この吹出空気によってガスコンロ(25)の調理火が揺らいで不安定となってしまうことも回避される。
その後、吹出空気は、一部が排気フード(17)内に誘引される一方、残りは排気フード(17)の周囲外側を流れる(図3参照)。
排気フード(17)の内側へ誘引される空気は、ガスコンロ(25)の上方を覆うようにしながら排気フード(17)内へ吸い込まれる。その結果、ガスコンロ(25)の近傍から発生する換気対象物は、この空気と共に排気フード(17)内へ送られる。
一方、排気フード(17)の外側の空気は、排気フード(17)の両側面に沿って更に上方へ流れた後、気流制御板(40)の各側方案内板(41)の後方寄りに導入される。この空気は、側方案内板(41)及び排気フード(17)の側面に沿うようにしながら前側に向かって流れる。そして、この空気が排気フード(17)の前面側に至ると、側方案内板(41)によって更に内側に案内されながら前方案内板(42)の近傍を流れる。
前方案内板(42)を沿うように左右内側向きに流れる空気は、更に前方案内板(42)によって下向きに案内される。そして、この空気が排気フード(17)の下側まで至ると、排気フード(17)に誘引されて該排気フード(17)内に吸い込まれる(図4参照)。なお、以上のようにして排気フード(17)の外側を流れる吹出空気は、換気対象物を多く含んで排気フード(17)内へ直接吸い込まれる空気と比較して低温となっている。このため、排気フード(17)の外側へ送られた空気は、比較的スムーズに下降して排気フード(17)内に吸い込まれることになる。
以上のように、本実施形態の換気システム(10)では、各吹出口(15)からの吹出空気の一部が排気フード(17)内へ直接導入される一方、残りの吹出空気は、一旦、排気フード(17)の周囲外側を流れることになる。このため、排気フード(17)内に導入される吹出空気の流速は、例えば各吹出口(15)からの吹出空気の全量を排気フード(17)内に直接導入する場合と比較して小さくなる。従って、各吹出口(15)から排気フード(17)内へ吸い込まれた空気が、排気フード(17)の内壁に衝突しても、この排気フード(17)内の空気が排気フード(17)の外側に掻き出されることが抑制される。
また、排気フード(17)の周囲外側を流れる空気は、気流制御板(40)によって排気フード(17)の後側寄りから前側に回り込み、その後に排気フード(17)の前側から排気フード(17)内に吸い込まれることになる。このため、仮に排気フード(17)内に直接導入された空気が排気フード(17)の前側に掻き出されそうになっても、この掻き出し方向に抗した気流によってこれを回避することができる。
以上のようにして排気フード(17)内へ入り込んだ吹出空気は、排気ダクト(14)を流通して室外に排出され、厨房室の換気がなされる。
−実施形態の効果−
上記実施形態では、各吹出口(15)からの吹出空気の一部を排気フード(17)の周囲外側に送り、この空気を気流制御板(40)によって下向きに流してから排気フード(17)内に吸い込ませるようにしている。このため、上記実施形態によれば、排気フード(17)内に吸い込まれる空気の流速を低下させることができ、排気フード(17)内の空気が外部に掻き出されてしまうことを回避できる。従って、この換気システム(10)の排気捕集率を向上できる。
また、一旦排気フード(17)の周囲外側に送られた吹出空気が換気対象物を含む場合に、仮にこの吹出空気が天井等に溜まってしまうと、やはり排気捕集率が低下してしまうとともに、厨房室に設置された空調機(30)の空調負荷の増大を招く恐れも生じる。一方、上記実施形態によれば、排気フード(17)の周囲外側に一旦送られた吹出空気を排気フード(17)内に誘引させるように気流制御板(40)を設けている。従って、上記実施形態によれば、吹出空気を一旦排気フード(17)の周囲外側に送ることに起因して、排気捕集率が低下したり、空調負荷が増大してしまったりすることもない。
また、上記実施形態によれば、各吹出口(15)からの吹出空気がガスコンロ(25)を両側から挟み込むように流れるので、吹出空気のエアカーテン作用を確実に得ることができる。
更に、上記実施形態では、吹出口(15)を調理機器(20)の上面パネル(22)の後方寄りに配置している。このため、吹出口(15)から吹き出される空気が調理者に直接当たってしまうことを回避できる。従って、調理者に不快感を与えることなく、換気対象物を排気フード(17)内へ誘引させることができる。また、このようにすると、吹出口(15)からの吹出空気によって、ガスコンロ(25)の調理火が揺らいでしまうことも防止できる。
また、上記実施形態では、気流制御板(40)の後方寄りに送られた吹出空気を側方案内板(41)によって前側に案内し、更に前方案内板(42)によって下向きに流すようにしている。そして、図5に示すように、この空気を排気フード(17)の前側から排気フード(17)内に吸い込ませるようにしている。このため、上記実施形態によれば、排気フード(17)内に直接吸い込まれた吹出空気が、排気フード(17)の前側に掻き出されてしまうことを抑制することができる。特に、調理機器(20)を厨房室の壁面に沿って配置すると、排気フード(17)内に吸い込まれた空気は排気フード(17)の前側に掻き出され易くなるが、上記実施形態では、このような空気の掻き出し方向に抗した気流を発生させているので、この問題を効果的に回避することができる。
更に、上記実施形態の換気システム(10)では、排気風量を給気風量よりも大きくしている。このため、厨房室を負圧気味として排気捕集率の向上を図ることができる。また、このようにすると、一旦排気フード(17)の周囲外側を流れた空気を確実に排気フード(17)内に誘引することができ、この換気システム(10)の排気捕集率を一層向上させることができる。
参考例−
図6に示すように、参考例の換気システムは、上記実施形態と気流制御板(40)の構成が異なるものである。この参考例の換気システムでは、排気フード(17)の周囲に気流制御板としての気流案内用フード(40)が設けられている。
気流案内用フード(40)は、下側が開放された箱状に形成されており、排気フード(17)の外周面と所定間隔を介して該排気フード(17)を取り囲んでいる。つまり、排気フード(17)と気流案内用フード(40)との間には、排気フード(17)の両側方にそれぞれ側方空間が、その前方に前方空間が形成されている。
一方、調理機器(20)の各吹出口(15)は、上記各側方空間の後方寄りに臨むように上向きに開口している。つまり、各吹出口(15)から吹き出される空気の一部は、この側方空間の後側寄りに導入される。その後、この空気は気流案内用フード(40)の天板に衝突して略下向きとなり、各側方空間や前方空間を流れた後に、排気フード(17)内に吸い込まれる。
以上のように、この参考例においても、各吹出口(15)からの吹出空気の一部を排気フード(17)の周囲外側に送り、この空気の風向を気流案内用フード(40)内で下向きに変えてから、排気フード(17)内に吸い込ませるようにしている。従って、この参考例についても、排気フード(17)内に吸い込まれる空気の流速を低下させることができるので、この換気システム(10)の排気捕集率を向上できる。
また、この参考例では、排気フード(17)の周囲に箱状の気流案内用フードを二重に設けるだけで良いので、比較的単純な構成で排気捕集率を改善することができる。
また、図7に示す参考例では、各吹出口(15)を前後方向の中央に設けている。
《その他の実施形態》
上述した実施形態において、各吹出口(15)からの吹出空気の風向を鉛直上方とせずに、所定の斜め方向に傾けるようにしても良い。これらの場合にも、吹出空気の一部を気流制御板(40)側へ送り込んでから排気フード(17)内に吸い込ませることで、この排気フード(17)による排気捕集率を向上させることができる
に、上記実施形態では、換気システム(10)の排気風量を給気風量よりも大きくしている。しかしながら、排気風量と給気風量とを同じ風量としても良い。このようにすると、空調機(30)で冷房や暖房がなされた空調空間の空気が室外へ排出されてしまうのを回避でき、空調機(30)の空調負荷を低減できる。
また、排気風量を給気風量よりも大きくする一方、例えばガラリ等の給気口を調理機器(20)の近傍に設けても良い。この場合には、排気風量と給気風量の差分として給気口からの室外空気が排気フード(17)内へ吸い込まれる。従って、この場合にも、空調空間の空気が室外へ排出されてしまうのを防止でき、空調機(30)の空調負荷を低減できる。
また、上記実施形態のガスコンロ(25)に代わって電磁調理器、オーブン等の他の発熱部を有する調理機器において、本発明の換気システム(10)を適用するようにしても良い。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、厨房室の給排気を行う換気システムに関して有用である。
換気システムの全体を示す概略構成図である。 実施形態に係る調理機器を上方から視た概略構成図である。 実施形態に係る調理機器を前方から視ると共に、気流制御板の左右方向における垂直断面を示す概略構成図である。 実施形態に係る調理機器の右側から視ると共に、気流制御板の前後方向における垂直断面を示す概略構成図である。 実施形態に係る換気システムの全体構成を示す概略斜視図である。 参考例に係る換気システムの全体構成を示す概略斜視図である。 参考例の調理機器を上方から視た概略構成図である。
10 換気システム
15 吹出口
17 排気フード
20 調理機器
25 ガスコンロ(発熱部)
40 気流制御板
41 側方案内板(第1案内板)
42 前方案内板(第2案内板)

Claims (2)

  1. 室内の壁面に沿って配置される調理機器(20)の発熱部(25)の上方に位置して空気を上方に吸い上げる排気フード(17)と、調理機器(20)の発熱部(25)の両側方に位置して空気を上方に吹き出す吹出口(15)とを備え、調理機器(20)の周囲の給排気を行う換気システムであって、
    上記吹出口(15)は、上記調理機器(20)の前後方向のうち上記壁面側寄りとなる後方寄りに位置し、吹出空気の少なくとも一部を排気フード(17)の周囲に流すように構成され、
    上記排気フード(17)の周囲には、該排気フード(17)の周囲の両側方に形成され、上記壁面側寄りの吹出空気を排気フード(17)の前側へ案内する第1案内板(41)と、上記排気フード(17)の周囲の前側に形成され、上記第1案内板(41)によって案内された吹出空気を下方へ案内する第2案内板(42)とを有する気流制御板(40)が設けられていることを特徴とする換気システム。
  2. 請求項1において、
    排気風量が給気風量よりも大きくなっていることを特徴とする換気システム。
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