JP2002267223A - 台所用循環送風装置及び台所用換気システム - Google Patents

台所用循環送風装置及び台所用換気システム

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JP2002267223A
JP2002267223A JP2001070251A JP2001070251A JP2002267223A JP 2002267223 A JP2002267223 A JP 2002267223A JP 2001070251 A JP2001070251 A JP 2001070251A JP 2001070251 A JP2001070251 A JP 2001070251A JP 2002267223 A JP2002267223 A JP 2002267223A
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kitchen
air
blower
range
range hood
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Aiichiro Kato
愛一郎 加藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の換気システムでは、既設のレンジフー
ドの捕集性を高めレンジ台からの汚気の拡散を抑制する
とともに、台所上部に滞留する水蒸気を排除し、台所の
空気環境を改善することが困難であった。 【解決手段】 送風手段と、この送風手段の上流に設け
られ台所内の空気を吸入する吸入口と、前記送風手段の
下流に設けられ前記吸入口から吸入された空気を前記台
所に吹き出す第1の吹出し口とを備えた台所用循環送風
装置において、前記第1の吹出し口は、レンジ台の上方
に設けられたレンジフードの前面外側に沿って下方に流
れた後前記レンジフードの前面の下端からエアカーテン
を下方に形成するように、前記台所の室内上部から前記
レンジフードの前面に向ってレンジ向きの吹出し流を吹
き出す指向性を備えるとともに、前記台所用循環送風装
置は、前記吸入口から前記第1の吹出し口に至る台所内
の空気の流路に前記台所内の空気を除湿する除湿手段を
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は台所に設置する送風装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の台所の空間は、ガスレンジ台上部
に備えられた換気装置により調理等で発生する汚気を排
出して空気質や温熱といった空気環境の悪化を抑制して
いた。レンジ台の調理にて発生する水蒸気や調理臭、油
煙等の汚気の捕集を高めるためフード(レンジフードと
称されている)を設けることが一般的に行われている。
しかしながらこのレンジフードの下端はレンジ台の上方
80〜100cm程度に位置しており、汚気がレンジフー
ドに達するまでに室内に分散し拡散してしまうという問
題点があった。また調理時の熱によりその汚気自身も暖
められる。このため、室内上方に溜まりやすく、レンジ
フード内の換気装置を運転し続けていてもレンジフード
自身が邪魔をして、その汚気の排出が困難となり、排出
するまでに時間がかかるなど換気の効率が悪いという問
題があった。この室内上方に溜まった汚気が台所の空気
質環境を悪化させ、在室者の不快を生み、換気装置だけ
ではなかなか改善できないという問題があった。
【0003】これに対して特開昭58−102040号
公報や特開昭63−251740号公報に示されるよう
なレンジフードにエアカーテンを形成するファンを設け
るなどにより汚気の分散を抑制することが提案されてい
る。しかし、そのような従来技術ではレンジフードの交
換や換気装置そのものの交換を伴うためコストがかかる
だけでなく、既存の設備を有効利用できないという問題
がある。また換気運転操作の遅れやそのエアカーテンの
隙間などから拡散した汚気は、室内上部に溜まり排出が
困難になる問題は解決できていない。一方、室内上方の
滞留空気を拡散するために居室用に用いられる通常の空
気循環装置を設置することが考えられる。しかし、その
ような空気循環装置を用いることにより汚気を拡散する
ことはできるが、その循環させるための送風の吹出し方
向は特にエアカーテンの存在等を考慮したものでないた
め、エアカーテンとの緩衝を生じ、レンジ台からの拡散
を抑制することには不適当なものである。
【0004】また、炊飯や食器洗浄などレンジ台以外の
場所においても台所では水蒸気が多量に発生する。しか
しながら、従来はこの台所に発生する水蒸気の除去には
主としてレンジフード内の換気扇が用いられていた。こ
のため換気量の増加が冷暖房負荷の増加や台所内の調理
者等に暑いあるいは寒いという印象を与えてしまうとい
う問題があった。また最近では電磁誘導加熱式など電気
式調理器が様々なメリットから注目され普及しつつあ
る。即ち、電気式調理機はガス調理器に比べて炭酸ガス
等の発生量が少なく、発生する汚気の絶対量がガス調理
器と比較して少なくなるのである。しかしながら、かか
る電気式調理機においてもまだ水蒸気の排出のためには
ある程度の換気量が必要であり極端な換気量削減までに
は至っていない。つまり炭酸ガスはなくても水蒸気排除
のためにそれなりの換気設備を必要とし、設備コストは
安くならず、施工も簡易にはなっていない。特に集合住
宅では、換気ダクトの配管スペースの確保が難しいとい
う問題は解決できていない。
【0005】この発明は上記のような問題を解消するた
めになされたものであり、その目的は、既設のレンジフ
ードの捕集性を高めレンジ台からの汚気の拡散を抑制す
るとともに、台所上部に滞留する水蒸気を排除し、台所
の空気環境を改善することのできる台所用循環送風装置
及び、台所用換気システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる台所用
循環送風装置は、送風手段と、この送風手段の上流に設
けられ台所内の空気を吸入する吸入口と、送風手段の下
流に設けられ吸入口から吸入された空気を台所に吹き出
す第1の吹出し口とを備えた台所用循環送風装置におい
て、第1の吹出し口は、レンジ台の上方に設けられたレ
ンジフードの前面外側に沿って下方にながれた後レンジ
フードの前面の下端からエアカーテンを下方に形成する
ように、台所の室内上部からレンジフードの前面に向っ
てレンジ向きの吹出し流を吹き出す指向性を備えるとと
もに、台所用循環送風装置は、吸入口から第1の吹出し
口にいたる台所内の空気の流路に台所内の空気を除湿す
る除湿手段を備えたものである。
【0007】また、この発明にかかる台所用循環送風装
置の除湿手段は他端を台所のシンクに延在したドレイン
排出用のドレイン配管の一端と接続されて構成されたも
のである。
【0008】さらに、この発明にかかる台所用循環送風
装置は、レンジフードの略正面の斜め上方の天上面に設
置され、吸入口は台所用循環送風装置の下面又は側面に
設けられ台所内の天井付近の空気を吸い込むようにして
構成されたものである。
【0009】さらにまた、この発明にかかる台所用循環
送風装置は、第1の吹出し口とは略90度異なる方向に
向い天井面に沿うように、水平向きの吹出し流を吹出す
指向性を備えた第2の吹出し口を設けたものである。
【0010】また、この発明にかかる台所用換気システ
ムは、台所に設けられたレンジ台と、このレンジ台の上
方に設けられたレンジフードと、このレンジフード内に
設けられた台所用換気手段と、台所内の空気を吸入し台
所内に吹出す台所用循環送風装置とを備え、レンジ台は
電気式の加熱調理機を備え、台所用循環送風装置は、送
風手段と、この送風手段の上流に設けられ台所内の空気
を吸入する吸入口と、送風手段の下流に設けられ吸入口
から吸入された空気を台所に吹き出す第1の吹出し口と
を備え、第1の吹出し口は、レンジ台の上方に設けられ
たレンジフードの前面外側に沿って下方にながれた後レ
ンジフードの前面の下端からエアカーテンを下方に形成
するように、台所の室内上部からレンジフードの前面に
向ってレンジ向きの吹出し流を吹き出す指向性を備える
とともに、台所用循環送風装置は吸入口から第1の吹出
し口にいたる台所内の空気の流路の途中に台所内の空気
を除湿する除湿手段を備えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1にかかる台所用循環送風装置を備えた台
所のレンジ台を中心とする側面図、図2は図1に示す台
所を上面から見た上面図、図3は図1に示す台所のレン
ジ台を正面から見た正面図である。図において、1は台
所、2はこの台所1に設けられたレンジ台であり、電磁
誘導加熱式など電気式の加熱調理器が設置されている。
2aは上記レンジ台2の前面、3はレンジ台2の上部に
設けられたレンジフード、3kはこのレンジフード3の
台所1の室内側に面する前面、3aはこの前面3kに形
成され、下方に行くにしたがって広がる傾斜面である前
面傾斜面、3cはこの前面傾斜面3aの上端から上方に
略垂直に伸びる前面上部垂直面、4はレンジフード3内
に設けられた台所用換気手段である換気扇、5はこの発
明にかかる台所用循環送風装置、5aはこの台所用循環
送風装置の一部であり、送風手段である循環ファン6を
収納する循環ファン収納部である。この循環ファン収納
部5aはその背面において、レンジ台2と対向する台所
1の壁面5kに設置される。5bは循環ファン6の上流
に設けられ、台所内の空気を吸入する吸入口である。こ
の吸入口5bは循環ファン収納部5aのレンジ台2側の
面に開口する。またこの吸入口5bはレンジ台2と略同
程度の高さに設けられる。
【0012】さらに、11は上記吸入口5bから後述す
る第1の吹出し口5dにいたる台所内の空気の流路のい
ずれかに設けられ、台所内の空気を除湿する除湿手段で
ある。この実施の形態において除湿手段11は吸入口5
bに設けられ、シリカゲル等の多孔質体フィルタや、ペ
ルチェ素子等の電気的素子とこのペルチェ素子に凝縮し
た水滴を蓄積する図示しないドレイン受け等によって構
成される。
【0013】5cは空気の流路の一部を構成するダクト
である。即ちこの実施の形態においてこのダクト5cは
その一端を吸気口5bが開口する循環ファン収納部5a
に接続され、レンジ台2と対向する台所1の壁面5kに
沿って上方に延び、天井面31に到達した後折り曲げら
れ、天井面31に沿ってレンジフード3の略正面の斜め
上方付近まで延在した他方の端部5mを有する。5dは
この端部5mに設けられ、除湿手段11によって除湿さ
れた空気を台所1内に吹出す第1の吹出し口である。こ
の第1の吹出し口5dは、レンジフード3の前面傾斜面
3aの外側に沿って下方にながれた後、上記レンジフー
ド3の前面傾斜面3aの下端からエアカーテン8を下方
に形成するように台所1の室内上部からレンジフード3
の前面傾斜面3aに向って吹き出す指向性を備える。
【0014】即ち、この第1の吹出し口5dは、レンジ
フード3の前面傾斜面3aに対して、前面傾斜面3aの
法線3bと第1の吹出し口5dから吹き出されるレンジ
向きの吹出し流7との間の角度α(入射角)が正となる
ように設けられる。ここで、この角度αは、10〜15
度程度以上あれば良いが、より好ましくは30度以上更
には45度以上あることが好ましい。また、この第1の
吹出し口5dはレンジフード3の前面傾斜面3aの横幅
と同程度の幅にライン状に開口する。
【0015】8はレンジ向きの吹出し流7によって、前
面傾斜面3aを流れた後、レンジフード3の前面傾斜面
3aの下端から下方に向って形成されるエアカーテン、
9は吸入口5bから循環ファン6に吸い込まれる室内空
気流である。
【0016】また、5e(図1では図示せず)は上記除
湿手段11によって除湿された空気を台所1内に吹出す
第2の吹出し口である。この第2の吹出し口5eは、第
1の吹出し口5dとは異なる方向に向い天井面に沿うよ
うに、水平向きの吹出し流10を吹出す指向性を備え
る。即ち、この第2の吹出し口5eはダクト5cの端部
5mの側面に設けられ、水平向きの吹出し流10を台所
1の長手方向に吹き出す。
【0017】この実施の形態においては、レンジ向きの
吹出し流7と水平向きの吹出し流10は間の角度が略9
0度開くようにして吹き出される。このように両者の角
度を設定することにより、お互いの緩衝を防ぐことがで
きる。なお、水平向きの吹出し流10は略天上面と平行
に(水平方向に)吹出されれば足り、若干上向き又は下
向きに送風されても構わない。
【0018】なお、この実施の形態では台所用循環送風
装置5は、レンジフード3の前面傾斜面3aにレンジ向
きの吹出し流7を吹き出すこととしているが、この発明
はこれに限定する意ではない。即ち、レンジフード3の
形状に応じて、例えば前面3kに傾斜面3aがなく垂直
な面のみで構成されるレンジフード3の場合には、この
垂直な面にレンジ向きの吹出し流7を吹き出すように構
成される。
【0019】次に動作について説明する。台所用循環送
風装置5を運転することにより、循環ファン6が回転
し、台所1内の空気は室内空気流9として吸入口5bを
介して台所用循環送風装置5の循環ファン収納部5aに
吸い込まれる。この際、室内空気流9は吸入口5bに設
けられた除湿手段11を通過する。そのため、室内空気
流9は除湿手段11によって水蒸気が除かれて除湿され
る。除湿された空気は循環ファン6の圧力によりダクト
5c内をレンジ台2と対向する台所1の壁面5kに沿っ
て天井面31に上昇し、天井面に到達した後進路を変
え、天井面31に沿ってレンジフード3の斜め上部付近
まで延在したダクト5cの端部5mに到達する。端部5
mに到達した台所1の空気の一部は、第1の吹出し口5
dから、指向性をもってレンジフード3の前面傾斜面3
aに向って吹き出される。
【0020】即ち、吹き出された台所の空気は、レンジ
向きの吹出し流7となってレンジフード3の前面傾斜面
3aに、その法線3bと角度α(α>0)をもってぶつ
かる。前面傾斜面3aにぶつかったレンジ向きの吹出し
流7の多くはこの角度αのため前面傾斜面3aの外側即
ち台所1側の表面に沿って下方にながれ、レンジフード
3の前面傾斜面3aの下端から下方にエアカーテン8を
形成する。レンジ向きの吹出し流7は第1の吹出し口5
dから吹出された際に、天井31付近の熱篭りや暖めら
れた汚気、水蒸気を拡散する働きをする。つまり、レン
ジ向きの吹出し流7はそれ自身台所1内の空気を循環さ
せる働きも有するものであるが、これをさらにエアカー
テン8としても利用しようとするものである。
【0021】レンジ台2における調理時に発生する汚気
は上部へ上昇拡散するが、このエアカーテン8により台
所1の室内側への拡散は抑制され、レンジフード3内に
捕捉され換気扇4にて排出されやすくなる。一般にレン
ジフード3における汚気の捕集率はその換気量、また加
熱による汚気の上昇力により影響され、換気量が少ない
ほど、また加熱力が弱いほど捕集率が低下することが知
られている。しかしながらこのエアカーテン8により汚
気の拡散が低減されるため、換気扇の換気量を減少させ
ても高い捕集率が期待できる。
【0022】一方、端部5mに到達した台所1の空気の
残りの部分は、第2の吹出し口5eから水平向きの吹出
し流10としてレンジ向きの吹出し流7とは略90度異
なる方向に向って吹出される。この水平向きの吹出し流
10によっても、台所1の長手方向において空気の循環
が行われ、台所1の上部の熱篭りや暖められた汚気、水
蒸気が拡散される。
【0023】さらに、この実施の形態においては、レン
ジフード3内に設けられた換気扇4の他に、レンジフー
ド3の外部に除湿手段11が設けられる。この除湿手段
11により、換気扇4による汚気や水蒸気の排気のみな
らず、エアカーテン8の外側において台所1内の空気を
循環させることによって熱ごもりや暖められた汚気を拡
散しながら、水蒸気の除去を速やかに行うことができ
る。これによってより素早く室内空気質を改善すること
ができる。
【0024】加えて、ガス器具による加熱時や調理時に
は酸素不足解消や炭酸ガスを排出する上で換気扇4を運
転し換気を行う必要がある。しかし、電磁誘導加熱式な
ど電気式の加熱調理器の場合では酸素不足解消や炭酸ガ
ス排除の要求は少なく、主には水蒸気除去が換気扇4に
求められる。しかし、この実施の形態では除湿手段11
により除湿を行うことで、換気量を少なくすることがで
き、換気設備を簡易で小形なものにすることができる。
このため設備・施工コストとも安価なものにできる。ま
た炊飯や食器洗浄など台所1で発生する水蒸気に対して
も換気ではなく除湿手段11にて除去できるようにな
り、換気による冷暖房負荷増や外気を導入することによ
る暑い・寒いといった不快を与えない環境をつくること
ができる。即ち、エアカーテン8を形成し、汚気及び水
蒸気の換気扇4による排出効率を向上するとともに、エ
アカーテン8の外側に除湿手段11を設けることにより
その相乗効果で換気扇4を小型化することができる。
【0025】また、この実施の形態では、従来技術のよ
うにレンジフード3の前面傾斜面3aとエアカーテン8
を形成するための送風手段を一体として構成するのでは
なく、両者を別体として構成するので、台所に既に設置
された様々なタイプのレンジフード3に後付けが可能で
あり、臨機応変に適用可能である。また、レンジフード
3の意匠性を損なうこともない。
【0026】さらに、台所用循環送風装置5の第1の吹
出し口5dと第2の吹出し口5eをレンジフード3の前
面傾斜面3aとは一定の距離をおいて天井面近傍に設け
るので、レンジフード3の近傍のみならず、少し離れた
位置の天井の熱の篭りや暖められた汚気、水蒸気も拡散
しやすいとともに、第1の吹出し口5dからのレンジ向
きの吹出し流7をエアカーテン8としても併用するた
め、設備の節約になり、コスト削減が可能である。
【0027】なお、上記実施の形態1では、循環ファン
6を壁面5kの中央に設置し、ダクト5cを用いて天井
面31近傍の上部から吹出す形態を示したが、その構造
や配置や設置状態、循環ファン6の数などこれに限定す
るものではない。循環ファン6や吸入口5bを壁面5k
の下方に設置し、台所1内の空気の循環をよりスムーズ
なものとしたり、温度ムラをなくしたりすることもでき
る。また、この実施の形態において除湿手段11は吸入
口5bに設けられることとしたが、この発明はこれに限
るものではない。即ち除湿手段11の設置される位置は
吸入口5bから第1の吹出し口5dにいたる台所内の空
気の流路の途中であればどこでもよく、ダクト5cの途
中や、第1の吹出し口5dに設けられてもよい。ただ
し、循環ファン6やダクト5c等の腐食、防かび等を考
慮すると吸入口5bに設けるのが効果的である。
【0028】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2にかかる台所用循環送風装置を側面から見た概略構
成図である。図において、22は台所用循環送風装置5
の筐体であり、外観は略直方体の形状に構成される。こ
の筐体22は図1のダクト5cの端部5mと同様、レン
ジフード3の略正面の斜め上方の天上面31に設置され
る。6aは送風手段であるシロッコファンであり、筐体
22のほぼ中央に収納される。32はシロッコファン6
aの上流に設けられ台所内の空気を吸入する吸入口であ
る。この吸入口32は筐体22の下面に設けられ、天井
31付近の空気をシロッコファン6aの吸引力によって
吸い込むように配置される。
【0029】11は吸入口32に設けられた除湿手段で
ある。なお、除湿手段11はこの実施の形態では吸入口
32に設けられるが、吸入口32から筐体22の内部を
経て第1の吹出し口5dに至る台所内の空気の流路に設
けられるのであれば、他の部分に設けられてもよい。
【0030】また、34は筐体22のレンジフード3側
の側面においてほぼ全幅にわたって設けられ、その先端
にライン状に第1の吹出し口5dを備えた吹出しノズル
である。35はこの吹出しノズル34を垂直方向に回動
可能な状態に筐体22に軸着し、レンジ向きの吹出し流
7の吹出し方向を可変とする吹出し方向可変手段であ
る。この吹出し方向可動手段35により、吹出しノズル
34は天上面31との間の角度βを変更することが可能
であり、天井面31にほぼ水平な状態からほぼ垂直な状
態にまで自由にその角度を設定することができる。つま
りレンジ向きの吹出し流7の指向性もそれと同等の範囲
を選択できることになり、台所用循環送風装置5とレン
ジフード3との距離、位置関係に応じて適切な指向を設
定することができる。
【0031】さらにこの実施の形態では、指向性が垂直
方向に可動するものを示したが、設置に対して水平方向
に指向性が選択できる吹出し方向可変手段35もルーバ
ー等を吹出しノズル34に設けることにより実現可能で
ある。そのように吹出し方向可変手段35を構成するこ
とにより、その設置位置と台所1の形態に対する適合性
はより高められる。つまり天井31や壁面などの空いて
いるスペースに設置しても指向性に柔軟性があるため、
最適な吹出し流を生成することが可能となる。
【0032】なお、この実施の形態では吹出しノズル3
4及び吹出し方向可変手段35を第1の吹出し口5dに
関してのみ設けて構成したが、図示しない第2の吹出し
口5eに関しても同様に吹出しノズル34及び吹出し方
向可変手段35を設けて構成することが可能である。
【0033】この実施の形態にかかる台所用循環送風装
置5は、シロッコファン6a及び第1の吹出し口5d、
吸入口32等を筐体22に直接一体として設け、ダクト
5c等を省略している。そして、その筐体22を天井面
31に設置し、筐体22の下面から直接台所上部の空気
を室内空気流9として吸い込み、各吹出し口から目的の
気流を吹出すこととしている。このため、台所1の省ス
ペース化を図ることができる。
【0034】一方、この実施の形態では、台所用循環送
風装置5の筐体22がレンジフード3の略正面の斜め上
方の天上面31に設置され、しかもその下面に台所用吸
入口32が設けられている。このため、レンジ台2で発
生し、エアカーテン8の隙間から漏れた暖められた汚気
や水蒸気がもっとも篭りやすいと考えられるレンジフー
ド3の略正面の斜め上方の天上面31近傍の空気を効率
よく吸い込むことができる。さらに、台所用吸入口32
には除湿手段11が設けられているため、効率よくその
蒸気の除去を図ることができる。即ち、台所1内は床面
付近は低温であるのに対し天井面31付近は高温とな
る。この為、ペルチエ素子等の除湿手段11の温度が同
じでも天上面31付近の方が水蒸気の凝縮量が多くなる
からである。したがって除湿が効率よく行われるため、
換気扇4の負担が減少し、その小型化を図ることができ
る。
【0035】なお、この実施の形態では台所用循環送風
装置5を天井面31に設置するものとして説明したが壁
面に設置する構成でも同様な効果を得ることは可能であ
る。
【0036】加えて、台所1の室内上部の空気や、台所
用吸入口32から吸い込まれた空気の温度、湿度、臭気
又は汚れなど台所1内の空気状態を検知する図示しない
空気状態検知手段を設け、さらにその状態に応じて水平
向きの吹出し流10やレンジ向きの吹出し流7の運転や
風量など運転状態を決定する図示しない自動運転制御手
段を備えることによって更に使いやすい台所用循環送風
装置5を提供することが可能である。
【0037】なお、実施の形態2については実施の形態
1と同一又は相当する部分については同一の番号を付す
等して説明を省略し、相違する部分について説明した。
【0038】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3にかかる台所用循環送風装置を側方から見た概略構
成図、図6は図5に示す台所用循環送風装置の設置図で
ある。図において6aは送風手段であるが、横吸い込み
型の軸流ファンである。32aは筐体22の第1の吹出
し口5dと反対側の側面に設けられ、台所1の天上面3
1付近の空気を吸い込む吸入口である。また、11はこ
の吸入口32の後段(下流)かつ上記循環ファン6aの
前段(上流)に設けられた除湿手段である。ここでは、
除湿手段として例えばペルチエ素子が用いられる。11
bは除湿手段11の下部に設けられたドレイン受け、1
1cはこのドレイン受けに一端を接続し、天井31、台
所1のレンジフード3側の壁面50に沿って伝わった
後、他端を台所のシンク11dに延在するドレイン排出
用のドレイン配管である。
【0039】台所用循環送風装置5をこのような構成と
しても、エアカーテン8によってレンジフード3からの
汚気の漏洩を防止しながら、台所1の上部に篭った水蒸
気を除去することができる。さらにこの実施の形態では
ドレイン配管11cを設けたので、除湿手段11によっ
て台所の空気中から集められた水をシンク11dに排出
することができる。このため、台所用循環送風装置5を
連続して運転することが可能である。
【0040】また除湿のために冷凍サイクル等を用いて
いないためその天上面31への敷設が容易である。
【0041】なお、ドレイン配管11cはこの実施の形
態では天井31、台所1のレンジフード3側の壁面50
に沿って伝わった後、他端を台所のシンク11dに至る
ようにして構成した。しかし、この発明はこれに限定す
る意ではなく、天井31の裏や壁50の裏、図示しない
換気用のダクト等に沿って伝わってもよい。また他端も
シンク11dの他壁50にあけた穴等を通じて屋外に至
るようにして構成してもよい。この実施の形態で説明し
たドレイン受け11bやドレイン配管11dは上記実施
の形態1、2においても適用可能である。また、実施の
形態3については実施の形態2と同一又は相当する部分
については同一の番号を付す等して説明を省略し、相違
する部分について説明した。
【発明の効果】この発明にかかる台所用循環送風装置
は、送風手段と、この送風手段の上流に設けられ台所内
の空気を吸入する吸入口と、送風手段の下流に設けられ
吸入口から吸入された空気を台所に吹き出す第1の吹出
し口とを備えた台所用循環送風装置において、第1の吹
出し口は、レンジ台の上方に設けられたレンジフードの
前面外側に沿って下方にながれた後レンジフードの前面
の下端からエアカーテンを下方に形成するように、台所
の室内上部からレンジフードの前面に向ってレンジ向き
の吹出し流を吹き出す指向性を備えるとともに、台所用
循環送風装置は、吸入口から第1の吹出し口にいたる台
所内の空気の流路に台所内の空気を除湿する除湿手段を
備えたものであり、既設のレンジフードの捕集性を高め
レンジ台からの汚気の拡散を抑制するとともに、台所上
部に滞留する水蒸気を排除し、台所の空気環境を改善す
ることができる。
【0042】また、この発明にかかる台所用循環送風装
置の除湿手段は他端を台所のシンクに延在したドレイン
排出用のドレイン配管の一端と接続されて構成されたも
のであり、連続運転が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる台所用循環送
風装置を備えた台所のレンジ台を中心とする側面図であ
る。
【図2】図1に示す台所を上面から見た上面図である。
【図3】図1に示す台所のレンジ台を正面から見た正面
図である。
【図4】この発明の実施の形態2にかかる台所用循環送
風装置を側面から見た概略構成図である。
【図5】この発明の実施の形態3にかかる台所用循環送
風装置を側方から見た概略構成図である。
【図6】図5に示す台所用循環送風装置の設置図であ
る。
【符号の説明】
1 台所、2 レンジ台 、2a 前面、3 レンジフ
ード、3a 前面傾斜面、3c 前面上部垂直面、3k
前面、4 換気扇、5 台所用循環送風装置、5a
循環ファン収納部、5b 吸入口、5c ダクト、5d
第1の吹出し口、5e 第2の吹出し口、5m 端
部、6 循環ファン、6a シロッコファン、7 レン
ジ向きの吹出し流、8 エアカーテン、9 室内空気
流、11 除湿手段、11b ドレイン受け、11c
ドレイン配管、11d シンク、22筐体、31 天井
面、32 吸入口、32a 吸入口、34 吹出しノズ
ル、35 吹出し方向可変手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風手段と、この送風手段の上流に設けら
    れ台所内の空気を吸入する吸入口と、前記送風手段の下
    流に設けられ前記吸入口から吸入された空気を前記台所
    に吹き出す第1の吹出し口とを備えた台所用循環送風装
    置において、 前記第1の吹出し口は、レンジ台の上方に設けられたレ
    ンジフードの前面外側に沿って下方に流れた後前記レン
    ジフードの前面の下端からエアカーテンを下方に形成す
    るように、前記台所の室内上部から前記レンジフードの
    前面に向ってレンジ向きの吹出し流を吹き出す指向性を
    備えるとともに、 前記台所用循環送風装置は、前記吸入口から前記第1の
    吹出し口に至る台所内の空気の流路に前記台所内の空気
    を除湿する除湿手段を備えたことを特徴とする台所用循
    環送風装置。
  2. 【請求項2】除湿手段は他端を台所のシンクに延在した
    ドレイン排出用のドレイン配管の一端と接続されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の台所用循環送風装置。
  3. 【請求項3】台所用循環送風装置は、レンジフードの略
    正面の斜め上方の天上面に設置され、吸入口は前記台所
    用循環送風装置の下面又は側面に設けられ前記台所内の
    天井付近の空気を吸い込むことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の台所用循環送風装置。
  4. 【請求項4】台所用循環送風装置は、第1の吹出し口と
    は略90度異なる方向に向い天井面に沿うように、水平
    向きの吹出し流を吹出す指向性を備えた第2の吹出し口
    を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の台所用循環送風装置。
  5. 【請求項5】台所に設けられたレンジ台と、このレンジ
    台の上方に設けられたレンジフードと、このレンジフー
    ド内に設けられた台所用換気手段と、前記台所内の空気
    を吸入し前記台所内に吹出す台所用循環送風装置とを備
    えた台所用換気システムにおいて、 前記レンジ台は電気式の加熱調理機を備え、 前記台所用循環送風装置は、送風手段と、 この送風手段の上流に設けられ台所内の空気を吸入する
    吸入口と、前記送風手段の下流に設けられ前記吸入口か
    ら吸入された空気を前記台所に吹き出す第1の吹出し口
    とを備え、 前記第1の吹出し口は、レンジ台の上方に設けられたレ
    ンジフードの前面外側に沿って下方に流れた後前記レン
    ジフードの前面の下端からエアカーテンを下方に形成す
    るように、前記台所の室内上部から前記レンジフードの
    前面に向ってレンジ向きの吹出し流を吹き出す指向性を
    備えるとともに、 前記台所用循環送風装置は前記吸入口から前記第1の吹
    出し口に至る台所内の空気の流路の途中に前記台所内の
    空気を除湿する除湿手段を備えたことを特徴とする台所
    用換気システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017062089A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 三菱電機株式会社 換気システム
CN107143902A (zh) * 2017-07-26 2017-09-08 吴美君 一种具有制冷功能的吸油烟机
CN112146141A (zh) * 2019-06-27 2020-12-29 宁波港菱环境科技股份有限公司 一种组合抽油烟机使用的空气调节器

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