JP2007064524A - 換気システム - Google Patents
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Abstract
【課題】厨房室の換気効率を向上させることである。
【解決手段】空気を吸い上げるフード(17)が調理機器のガスコンロ(25)の上方に配置されている。空気を上方に吹き出す後方吹出口(15)がガスコンロ(25)の後方に配置され、空気を前方斜め上方に吹き出す側方吹出口(16)がガスコンロ(25)の両側方の後側寄りに配置されている。これにより、ガスコンロ(25)の後方、側方および前方を覆う空気流れが調理者に接触しないように形成される。従って、燃焼ガス等が厨房室内へ拡散することなくフード(17)に吸い込まれる。
【選択図】 図2
【解決手段】空気を吸い上げるフード(17)が調理機器のガスコンロ(25)の上方に配置されている。空気を上方に吹き出す後方吹出口(15)がガスコンロ(25)の後方に配置され、空気を前方斜め上方に吹き出す側方吹出口(16)がガスコンロ(25)の両側方の後側寄りに配置されている。これにより、ガスコンロ(25)の後方、側方および前方を覆う空気流れが調理者に接触しないように形成される。従って、燃焼ガス等が厨房室内へ拡散することなくフード(17)に吸い込まれる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、厨房室の給排気を行う換気システムに関し、特に、排気効率の向上対策に係るものである。
従来より、厨房室(調理室)の給排気を行う換気装置として、排気効率を高めるために空気の吹出口(給気口)および吸込口(排気口)の配置を工夫したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的に、上記特許文献1の換気装置は、吸込口が調理機器(コンロ)の上方に配置される一方、吹出口が調理機器の上面における奥側(後側)と両側との三方に設けられている。そして、上記各吹出口は空気を上方に吹き出すように構成され、上記吸込口は空気を上方に吸い上げるように構成されている。これにより、コンロの後方および両側方にエアカーテンを形成し、厨房室内への燃焼ガス等の拡散を抑制しようとしている。
特開平2−093230号公報
しかしながら、上述した従来の換気装置は、どうしても燃焼ガス等が調理機器の前方(調理者側)へ漏れてしまうので、厨房室内への拡散を効果的に抑制できるものではなかった。この結果、厨房室内の空調負荷が増大して空調効率が低下するという問題が生じていた。
そこで、調理機器の前側にも吹出口を設け、空気が上方に吹き出すエアカーテンを形成することが考えられるが、その場合調理者に不快感を与えてしまい、作業効率が損なわれるという問題が生じてしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、調理者に不快感を与えることなく、燃焼ガス等(換気対象物)が厨房室内へ拡散するのを効果的に抑制することである。
第1の発明は、空気の吹出口(15,16)および吸込口(17)を有して調理機器の発熱部周囲の給排気を行う換気システムを前提としている。そして、上記吸込口(17)は、上記調理機器の上方に空気を吸い上げるように該調理機器の発熱部の上方に配置されている。一方、上記吹出口(15,16)は、上記調理機器の発熱部の後方に位置し、空気を上方に吹き出す後方吹出口(15)と、上記調理機器の発熱部の両側方に位置し、該調理機器の前方斜め上方に空気を吹き出す一対の側方吹出口(16)とを備えている。
上記の発明では、厨房室に設けられた調理機器の発熱部として例えばガスコンロを使用すると、二酸化炭素や水蒸気等の換気対象物が発生する。この換気対象物を含む空気は吸込口(17)へ吸い上げられる。ここで、後方吹出口(15)より上方へ吹き出した空気が吸込口(17)へ吸い込まれる。つまり、ガスコンロの後方に上方へ向かう空気流れ(エアカーテン)が形成される。この空気流れによって圧力差が生じるので、換気対象物を含む空気がその空気流れに誘引され、すなわちガスコンロの後方へ吸引されながら吸込口(17)へ吸い上げられる。
また、本発明では、例えば図3および図4に示すように、側方吹出口(16)より前方斜め上方に吹き出した空気がガスコンロの前側で内側に回り込みながら上方へ流れる。つまり、側方吹出口(16)から調理機器の前側まで流れた空気は、吹出し直後に比べて流速および圧力が低下するため、ガスコンロの上方領域との間で圧力差が生じ、換気対象物を含む空気流れに誘引されて内側に回り込む。さらに、調理機器の前側まで流れた空気は、斜め上方に吹き出された分、そのまま調理機器の前方に流れ出ることなくフード(17)へ吸い上げられる。
したがって、ガスコンロの側方および前方をほぼ覆う空気流れ(エアカーテン)が形成される。その際、ガスコンロの前方の空気流れが調理機器の前方に位置する調理者に接触しないように、側方吹出口(16)における吹出し角度や吹出し風量、また後方吹出口(15)の吹出し風量や吸込口(17)の吸い込み風量等が調節される。これにより、換気対象物を含む空気は、後方に誘引されつつ、側方および前方の空気流れによって遮断されるので、厨房室内へ拡散することなく確実に吸込口(17)へ吸い上げられて捕集される。
また、第2の発明は、上記第1の発明において、上記一対の側方吹出口(16)が上記調理機器の後側寄りに位置している。
上記の発明では、側方吹出口(16)がガスコンロの真横ではなく、調理機器の後側寄りに配置されるので、ガスコンロの側方における調理者の作業スペースが広くとれる。
また、第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記吹出口(15,16)は、後方吹出口(15)の吹出し風量が一対の側方吹出口(16)の吹出し風量より多くなるように構成されている。
上記の発明では、空気流れの風量が多くなると、生じる圧力差が大きくなる。つまり、後方吹出口(15)より吹き出した空気流れの誘引力が側方吹出口(16)より吹き出した空気流れの誘引力よりも極めて大きくなる。したがって、換気対象物を含む空気がガスコンロの後方へ確実に吸引されながら上方へ吸い上げられる。
また、第4の発明は、上記第1または第2の発明において、上記吹出口(15,16)は、後方吹出口(15)の空気の吹出し速度が側方吹出口(16)の空気の吹出し速度より大きくなるように構成されている。
上記の発明では、空気流れの速度が大きくなると、生じる圧力差が大きくなる。つまり、後方吹出口(15)より吹き出した空気流れの誘引力が側方吹出口(16)より吹き出した空気流れの誘引力よりも極めて大きくなる。したがって、換気対象物を含む空気がガスコンロの後方へ確実に吸引されながら上方へ吸い上げられる。
したがって、第1の発明によれば、空気を吸い上げる吸込口(17)を調理機器の発熱部の上方に配置する一方、空気を上方に吹き出す後方吹出口(15)を調理機器の発熱部の後方に配置し、且つ、空気を前方斜め上方に吹き出す側方吹出口(16)を調理機器の発熱部の両側方に配置するようにしたので、発熱部の後方、側方および前方を覆う空気流れを調理者に接触しないように形成することができる。
したがって、調理者に不快感を与えることなく、換気対象物を後方に誘引しつつ、換気対象物が調理機器の側方および前方から厨房室内へ拡散するのを抑制することができる。これにより、換気対象物を確実にフード(17)へ吸い込ませることができるので、換気効率(換気対象物の捕集率)を向上させることができる。また、割と高温な換気対象物の厨房室内への拡散を抑制できることから、厨房室における空調機の冷房負荷を低減することができる。
さらに、第2の発明によれば、側方吹出口(16)をガスコンロ等の発熱部の真横ではなく側方の後側寄りに配置するようにしたので、発熱部の側方において作業スペースを広くとることができる。これにより、調理の作業効率を低下させることなく、換気効率を向上させることができる。
また、第3の発明によれば、一対の側方吹出口(16)の合計吹出し風量より後方吹出口(15)における吹出し風量が多くなるように設定したため、また第4の発明によれば、側方吹出口(16)の吹出し速度より後方吹出口(15)の吹出し速度が大きくなるように設定したため、換気対象物を含む空気が側方吹出口(16)による空気流れに誘引されて前方へ引っ張られることなく、確実に後方へ誘引される。これにより、換気対象物の厨房室内への拡散を一層抑制することができ、換気対象物の捕集率を一層高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本実施形態1の換気システム(10)は、図1に示すように、レストランやホテルの厨房室の給排気を行うものである。つまり、この換気システム(10)は、室外より厨房室へ空気を供給し、厨房室の調理機器(20)の使用時に発生する二酸化炭素、水蒸気、臭気物質等の換気対象物を含んだ空気を室外へ排出する。
本実施形態1の換気システム(10)は、図1に示すように、レストランやホテルの厨房室の給排気を行うものである。つまり、この換気システム(10)は、室外より厨房室へ空気を供給し、厨房室の調理機器(20)の使用時に発生する二酸化炭素、水蒸気、臭気物質等の換気対象物を含んだ空気を室外へ排出する。
なお、上記厨房室には、空調機(30)が設けられている。つまり、厨房室は、換気システム(10)による換気が行われる換気空間と、空調機(30)による空調が行われる空調空間とに概ね分かれる。
上記換気システム(10)は、給気ファン(11)および給気ダクト(12)と、排気ファン(13)および排気ダクト(14)と、空気の吹出口(15,16)とを備えている。
上記給気ダクト(12)および排気ダクト(14)は、何れも厨房室と室外とを繋ぐ空気通路を構成している。そして、上記給気ダクト(12)は、厨房室側の端部が調理機器(20)に接続されている。一方、上記排気ダクト(14)の厨房室側の端部には、フード(17)が設けられている。
上記給気ファン(11)は、給気ダクト(12)に設けられ、室外から空気を吸い込んで厨房室側へ供給するためのものである。上記排気ファン(13)は、排気ダクト(14)に設けられ、厨房室側から空気を吸い込んで室外へ排出するためのものである。なお、上記フード(17)および吹出口(15,16)の詳細は後述する。
次に、上記厨房室に設けられる調理機器(20)について説明する。図2示すように、この調理機器(20)は、コンロ台(21)とガスコンロ(25)を備えている。なお、図2においては、手前側が調理機器(20)の前方を示し、奥側が調理機器(20)の後方を示すものとする。また、ここでの説明で言う「左」「右」は、調理機器(20)の前方から見た方向を示す。
上記コンロ台(21)は、略直方体状に形成され、その前面パネル(23)側が調理者の作業位置である。上記ガスコンロ(25)は、コンロ台(21)の上面パネル(22)のほぼ中央に2つ設けられている。そして、上記2つのガスコンロ(25)は、コンロ台(21)の左右方向に並んで配置されている。上記ガスコンロ(25)は、本発明に係る調理機器(20)の発熱部を構成している。なお、ガスコンロ(25)の数量は、2つに限らず、1つまたは3つ以上であってもよい。
上記フード(17)は、調理機器(20)の上方に配置されている。このフード(17)は、調理機器(20)に向かって開口する箱状に形成され、その上面の中央に排気ダクト(14)の端部が接続されている。そして、このフード(17)は、調理機器(20)の上方に吸い上げられた換気対象物を捕集し、排気ダクト(14)に導入するための空気の吸込口を構成している。また、上記フード(17)の開口は、コンロ台(21)の上面パネル(22)全体を上方より覆うように形成されている。
上記コンロ台(21)の上面パネル(22)には、上方に突出する段部(24)が設けられている。この段部(24)は、上面パネル(22)の後側端部に位置し且つ両側端に亘って形成されている。つまり、上記段部(24)は、前後方向に所定の厚さを有する矩形状に形成され、ガスコンロ(25)の後方に配置されている。
上記吹出口(15,16)は、後方吹出口(15)と側方吹出口(16)を2つずつ有している。これら後方吹出口(15)および側方吹出口(16)は、上面パネル(22)の段部(24)の上面に設けられ、何れも上方に向かって且つ矩形状に開口している。そして、これら吹出口(15,16)は、給気ダクト(12)によってコンロ台(21)内に導入された空気が吹き出すように構成されている。
上記2つの後方吹出口(15)は、段部(24)上面の中央に、すなわちガスコンロ(25)のほぼ真後ろに横並びで配置されている。そして、この後方吹出口(15)は、ルーバー(15a)が設けられ、空気が上方に吹き出すように該ルーバー(15a)の角度が設定される。
上記2つの側方吹出口(16)は、段部(24)上面の左右両側端に配置されている。つまり、側方吹出口(16)は、ガスコンロ(25)の側方であり、且つコンロ台(21)の後側寄りに位置している、そして、この一対の側方吹出口(16)は、空気が所定の前方斜め上方に向かって吹き出すように構成されている。
すなわち、図3および図4に示すように、上記後方吹出口(15)は、上方に向かう空気流れ(本図に実線の矢印で示す)によって生じる圧力差により、換気対象物を含む空気(本図に一点鎖線の矢印で示す)をガスコンロ(25)の後方に誘引するように構成されている。つまり、換気対象物を含む空気が後方へ吸引されながら、フード(17)へ吸い上げられる。なお、換気対象物を含む空気は、ガスコンロ(25)の使用により発生した換気対象物と、調理機器(20)の前方より吸い込まれた厨房室内の空気とが混合してなる。
また、上記側方吹出口(16)は、吹き出した空気(本図に破線の矢印で示す)が右側のガスコンロ(25)の右側方および左側のガスコンロ(25)の左側方を前方に向かって流れた後、コンロ台(21)の前側で内側に回り込みながら上方に流れるように、ルーバー(16a)が所定の角度に設定される。つまり、本発明は、上記ガスコンロ(25)の側方において所定の前方斜め上方に向かう空気流れが形成されるように側方吹出口(16)が空気を吹き出すことで、ガスコンロ(25)の両側方および前方を空気流れ(エアカーテン)でほぼ覆うようにしている。
ここで、空気がコンロ台(21)の前側で内側に回り込みながら上方に流れる原理について説明する。上記側方吹出口(16)よりコンロ台(21)の前側まで流れた空気は、吹出し直後に比べて流速および圧力が低下するため、ガスコンロ(25)の上方領域との間で圧力差が生じ、換気対象物を含む空気流れに誘引されて内側に回り込む。さらに、コンロ台(21)の前側まで流れた空気は、側方吹出口(16)より斜め上方に吹き出された分、そのままコンロ台(21)の前方に流れ出ることなく、フード(17)によって吸い上げられ易くなる。
また、上記後方吹出口(15)における吹出し風量は、一対の側方吹出口(16)の合計吹出し風量よりも多くなるように設定されている。これにより、側方吹出口(16)による空気流れの誘引力より後方吹出口(15)による空気流れの誘引力が極めて大きくなるので、換気対象物を含む空気を確実に後方へ吸引させることができる。つまり、換気対象物を含む空気が側方吹出口(16)による空気流れに引っ張られて厨房室内へ拡散するのを防止でき、確実に換気対象物をフード(17)へ吸い込ませることができる。なお、上記後方吹出口(15)における吹出し風量は、一対の側方吹出口(16)の合計吹出し風量とほぼ同じであってもよい。
また、上記ガスコンロ(25)の前方に形成される空気流れ(エアカーテン)が調理者に接触しない程度に、側方吹出口(16)における空気の吹出し角度や吹出し風量が設定される。したがって、調理者に不快感を与えることはない。
また、本実施形態では、各吹出口(15,16)における吹出し風量を調節して各空気流れの誘引力を調節するようにしたが、これに代えて、各吹出口(15,16)における空気の吹出し速度を調節するようにしてもよい。具体的に、本発明は、側方吹出口(16)の吹出し速度より後方吹出口(15)の吹出し速度が大きくなるように設定すれば、側方吹出口(16)による空気流れの誘引力よりも後方吹出口(15)による空気流れの誘引力を極めて大きくすることができる。したがって、換気対象物の厨房室内への拡散を防止できる。
また、本実施形態では、ガス式の調理機器(20)について説明したが、電気式の調理機器であってもよい。
−換気動作−
次に、上記換気システム(10)の換気動作について説明する。
次に、上記換気システム(10)の換気動作について説明する。
先ず、上記給気ファン(11)および排気ファン(13)を駆動する。その際、空調機(30)は例えば冷房運転を行う。なお、上記調理機器(20)において、ガスコンロ(25)の使用により二酸化炭素等の換気対象物が発生する。
この状態において、給気ファン(11)によって吸い込まれた室外の空気が給気ダクト(12)を通じてコンロ台(21)内へ供給される。この供給された空気は、一部が後方吹出口(15)より上方に向かって吹出し、残りが側方吹出口(16)より所定の前方斜め上方に吹き出す。
上記ガスコンロ(25)の後方では、後方吹出口(15)から上方へ向かう空気流れが形成される。これにより、ガスコンロ(25)の上方と後方とにおいて圧力差が生じる。したがって、ガスコンロ(25)の使用によって発生した換気対象物を含む空気がガスコンロ(25)の後方へ誘引されながらフード(17)へ吸い込まれる。
一方、上記側方吹出口(16)より吹き出した空気によって、ガスコンロ(25)の側方および前方をほぼ覆う空気流れが形成される。この空気流れにより、換気対象物を含む空気がコンロ台(21)の側方および前方へ流れ出ることはない。
以上により、換気対象物を含む空気が後方へ誘引されると共に、ガスコンロ(25)の側方および前方が空気流れにより遮断されるため、換気対象物が調理機器(20)の上方領域より厨房室へ拡散するのを確実に抑制することができる。つまり、発生した換気対象物を確実にフード(17)へ吸い込ませることができるので、換気効率が向上する。
−実施形態1の効果−
以上説明したように、この実施形態によれば、ガスコンロ(25)の上方にフード(17)を設けると共に、空気を上方へ吹き出す後方吹出口(15)をガスコンロ(25)の後方へ配置し、且つ空気を前方斜め上方へ吹き出す側方吹出口(16)をガスコンロ(25)の側方に配置するようにしたので、ガスコンロ(25)の後方、側方および前方をほぼ覆う空気流れを調理者に接触しないように形成することができる。
以上説明したように、この実施形態によれば、ガスコンロ(25)の上方にフード(17)を設けると共に、空気を上方へ吹き出す後方吹出口(15)をガスコンロ(25)の後方へ配置し、且つ空気を前方斜め上方へ吹き出す側方吹出口(16)をガスコンロ(25)の側方に配置するようにしたので、ガスコンロ(25)の後方、側方および前方をほぼ覆う空気流れを調理者に接触しないように形成することができる。
したがって、調理者に不快感を与えることなく、換気対象物を後方に誘引させることができると共に、換気対象物がガスコンロ(25)の側方および前方から厨房室内へ拡散するのを抑制することができる。これにより、換気対象物を確実にフード(17)へ吸い込ませることができるので、換気効率を向上させることができる。
また、換気対象物は熱気を帯びて高温になっているが、その換気対象物の厨房室内への拡散を抑制できることから、厨房室における冷房負荷の増大を防止することができる。したがって、空調機(30)の運転効率の低下を防止することができる。
特に、本実施形態では、一対の側方吹出口(16)の合計吹出し風量より後方吹出口(15)における吹出し風量が多くなるように設定したため、換気対象物に対する後方への誘引力を増大させることができる。したがって、換気対象物の厨房室内への拡散を確実に防止でき、フード(17)における換気対象物の捕集率を高めることができる。
また、本実施形態では、一対の側方吹出口(16)をガスコンロ(25)の真横ではなく、側方の後側寄りに配置するようにしたので、ガスコンロ(25)の側方において作業スペースを広くとれる。
−実施形態1の各変形例−
先ず、変形例1は、図5に示すように、上記実施形態1における側方吹出口(16)の構成を変更したものである。具体的に、上記側方吹出口(16)は、前方斜め上方に向かって開口するように形成されている。つまり、上記側方吹出口(16)は、実施形態1と同様に、ガスコンロ(25)の側方後側から前方斜め上方に空気を吹き出すように構成されている。この場合も、ガスコンロ(25)の後方、側方および前方を覆う空気流れを形成することができる。
先ず、変形例1は、図5に示すように、上記実施形態1における側方吹出口(16)の構成を変更したものである。具体的に、上記側方吹出口(16)は、前方斜め上方に向かって開口するように形成されている。つまり、上記側方吹出口(16)は、実施形態1と同様に、ガスコンロ(25)の側方後側から前方斜め上方に空気を吹き出すように構成されている。この場合も、ガスコンロ(25)の後方、側方および前方を覆う空気流れを形成することができる。
変形例2は、図6に示すように、上記実施形態1のコンロ台(21)の段部(24)上面に板状の衝立(26)を設けたものである。具体的に、この衝立(26)は、段部(24)上面の左右両側端に立設されている。つまり、この衝立(26)は、段部(24)の左右の側面に連続して上方に延びるように形成されている。これにより、側方吹出口(16)より吹き出した空気がコンロ台(21)の側方に流れることなく、確実に前方へ向かって流れる。したがって、ガスコンロ(25)の側方および前方を覆う空気流れを確実に形成することができる。この結果、換気対象物の厨房室への拡散を確実に防止することができ、換気効率を一層向上させることができる。
変形例3は、図7に示すように、実施形態1の吹出口(15,16)をいわゆる板状のルーバー方式により構成したのに代えて、いわゆるパンカールーバー方式により構成したものである。この場合、ルーバー方式よりも風量および風向をより細かく調節することができるため、ガスコンロ(25)の火力に応じてそのガスコンロ(25)を覆う空気流れの形成状態をより細かく調節することができる。
《発明の実施形態2》
本実施形態2の換気システム(10)は、図8に示すように、実施形態1におけるコンロ台(21)の段部(24)を省略し、吹出口(15,16)の構成を変更したものである。
本実施形態2の換気システム(10)は、図8に示すように、実施形態1におけるコンロ台(21)の段部(24)を省略し、吹出口(15,16)の構成を変更したものである。
上記後方吹出口(15)は、コンロ台(21)の上面パネル(22)における後側端部に左右両側端に亘って配置されている。つまり、後方吹出口(15)は、横並びで4つ設けられている。なお、各後方吹出口(15)は、実施形態1と同様に、上方へ向かって開口し、空気を上方へ吹き出す。したがって、ガスコンロ(25)の後方において、上方へ向かう空気流れの左右方向の幅が実施形態1の場合よりも大きくなる。これにより、換気対象物を含む空気に対する後方への誘引力が増大するので、換気対象物の捕集率が一層向上する。
上記側方吹出口(16)は、コンロ台(21)の上面パネル(22)における左右の両側端部に1つずつ配置されている。つまり、上記側方吹出口(16)は、右側のガスコンロ(25)の右真横と、左側のガスコンロ(25)の左真横に設けられている。なお、各側方吹出口(16)は、実施形態1と同様に、前方斜め上方に向かって空気を吹き出す。この場合も、ガスコンロ(25)の側方において所定の前方斜め上方に向かう空気流れが形成されることで、ガスコンロ(25)の側方および前方が空気流れ(エアカーテン)でほぼ覆われる。その他の構成、作用および効果は実施形態1と同様である。
なお、上記実施形態2において、図9に示すように、4つの後方吹出口(15)のうち、両側端に位置する後方吹出口(15)は、空気が側方吹出口(16)と同様に前方斜め上方に吹き出すように構成されてもよい。この場合、ガスコンロ(25)の側方および前方が空気流れによって確実に覆われる。
また、上記実施形態2において、吹出口(15,16)を次のように配置してもよい。例えば、上記実施形態2では、側方吹出口(16)をガスコンロ(25)の真横に配置するようにしたが、図10に示すように、ガスコンロ(25)の側方であってやや後側寄りに配置するようにしてもよい。つまり、各側方吹出口(16)が側端側に位置する後方吹出口(15)に近接して配置されている。この場合、ガスコンロ(25)の側方における作業スペースが広くなる。なお、この形態においても、上述したように、4つの後方吹出口(15)のうち両側端に位置する後方吹出口(15)からは空気が前方斜め上方に吹き出すように構成してもよい(図示せず)。
また、図11に示すように、上記後方吹出口(15)を上面パネル(22)における後側端部の中央に3つ横並びで配置し、その両側に側方吹出口(16)を1つずつ配置するようにしてもよい。つまり、側方吹出口(16)は、ガスコンロ(25)の側方の後側寄りに設けられる。この場合も、ガスコンロ(25)の側方における作業スペースが広くなる。
また、図12に示すように、実施形態1の変形例3と同様に、吹出口(15,16)をパンカールーバー方式により構成するようにしてもよい。なお、この形態においても、図13に示すように、両側端に位置する後方吹出口(15)からは空気が側方吹出口(16)と同様に前方斜め上方に吹き出すように構成してもよい。
また、以上の実施形態および変形例は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、調理機器が設けられる厨房空間の給排気を行う換気システムとして有用である。
10 換気システム
15 後方吹出口(吹出口)
16 側方吹出口(吹出口)
17 フード(吸込口)
15 後方吹出口(吹出口)
16 側方吹出口(吹出口)
17 フード(吸込口)
Claims (4)
- 空気の吹出口(15,16)および吸込口(17)を有して調理機器の発熱部周囲の給排気を行う換気システムであって、
上記吸込口(17)は、上記調理機器の上方に空気を吸い上げるように該調理機器の発熱部の上方に配置される一方、
上記吹出口(15,16)は、上記調理機器の発熱部の後方に位置し、空気を上方に吹き出す後方吹出口(15)と、上記調理機器の発熱部の両側方に位置し、該調理機器の前方斜め上方に空気を吹き出す一対の側方吹出口(16)とを備えている
ことを特徴とする換気システム。 - 請求項1において、
上記一対の側方吹出口(16)は、上記調理機器の後側寄りに位置している
ことを特徴とする換気システム。 - 請求項1または2において、
上記吹出口(15,16)は、後方吹出口(15)の吹出し風量が一対の側方吹出口(16)の吹出し風量より多くなるように構成されている
ことを特徴とする換気システム。 - 請求項1または2において、
上記吹出口(15,16)は、後方吹出口(15)の空気の吹出し速度が側方吹出口(16)の空気の吹出し速度より大きくなるように構成されている
ことを特徴とする換気システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010038444A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Fusao Onobuchi | 店舗用給排気装置 |
KR20150066624A (ko) * | 2013-12-06 | 2015-06-17 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 집진가이드장치 |
JP2016070507A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | レンジフード |
-
2005
- 2005-08-30 JP JP2005248999A patent/JP2007064524A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010038444A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Fusao Onobuchi | 店舗用給排気装置 |
KR20150066624A (ko) * | 2013-12-06 | 2015-06-17 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 집진가이드장치 |
KR102070164B1 (ko) * | 2013-12-06 | 2020-01-28 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 집진가이드장치 |
JP2016070507A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | レンジフード |
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