JP2006002974A - レンジフード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 加熱調理器具から発生し上昇するに従って拡散してフード体1外に洩れようとするその汚染空気Qに、フード体1開放縁部分から吹き出す風Fを斜めに衝突させ合流させてその汚染空気Qの流れを吹き出し風Fの勢力で吸引口131方向に方向変換し、その吹き出し風Fの一部を、フード体1のその汚染空気捕獲用凹部3の下端部に形成された湾曲面132によるコアンダ効果で汚染空気捕獲用凹部3の凹面3’に沿って流して吸込口131に導き、その凹面3’との間に湯気の付着を回避する境界層を形成して結露を防止する。
【選択図】 図1
Description
ガス器具は、調理する鍋等からの湯気と共に二酸化炭素や場合によっては一酸化炭素等の有害物質を含む燃焼ガス(汚染空気)が発生する。
電気コンロ、IHクッキングヒータは、燃焼ガスを発生しないが、湯気、調理臭を含む上昇気流(汚染空気)が発生する。
従来、レンジフードには、下向開放部を有するフード体の背部から平面視コの字状の誘動流吹き出し管を高さ調節可能に垂設することによって、その誘動流吹き出し管から誘動流を上方に吹き出して、その誘動流で汚染空気をフード体内に誘動する構成のものが知られている(例えば特許文献1)。
しかしながら、このような構成のレンジフードでは加熱調理時に発生する汚染空気を効果的に誘動するために誘動流吹き出し管を出きるだけ下方に位置させた状態で使用される。
そのため、その誘動流が上昇に伴って弱まるので、上昇するに従って拡散する汚染空気のフード本体外部への漏洩を防止できず、効果的な漏洩防止策とは言い難いものであった。
特にIHクッキングヒータは、上昇気流が弱いため、排気手段の吸引力が作用する以前の段階でその汚染空気が四方に放散してキッチンの天井等に付着して汚し、キッチンを不快にする。
また、ガス器具は、調理する鍋等からの湯気と共に燃焼ガスを発生させ、その燃焼ガスの熱でフード体を暖め、電気コンロは、汚染空気の熱でフード体を暖める。それによって共に湯気の湿度を低下させるため、結露を生じることはない。
しかしながら、前記するIHクッキングヒータは、燃焼ガスを伴わないことから、調理時に発生する湯気がフード体に付着して結露し、それが徐々に大きな粒となり、やがてIHクッキングヒータ上に滴下し、汚してしまう。
他の目的とする処は、その風の流れを有効利用して結露を防止する構造簡単なIHクッキングヒータ用のレンジフードを提供することにある。
具体的には、下面に汚染空気捕獲用凹部を設けたフード体内またはフード体外に調理で発生する汚染空気を吸気する排気手段を設置し、空気供給手段を連絡して前記フード体から風を吹き出し可能にしたレンジフードであって、上昇する汚染空気に斜めに衝突させ合流させてその汚染空気の流れをフード体内方向に方向変換する風を、前記捕獲用凹部の開放縁部分から鉛直線よりも内側に向けて下向き傾斜状に吹き出すようにしているレンジフードである(請求項2)。
そして、その吹き出し風は、フード体の下方開放縁部分や汚染空気捕獲用凹部の開放縁部分の前縁及び左右両縁の三縁または左右両縁或いは四縁部分から吹き出すのが好適なものである。
また、フード体は、平型、ブーツ型等の形態に制限されるものではないものである。
前記請求項3記載の吹き出し風は、少なくとも調理で発生する水蒸気を含んだ汚染空気よりも湿度の低い空気を意味し、室内の空気や屋外の空気を吸引して送り出し、それを送り出す前段階で加熱したり、除湿すると更に乾燥用の風として最適なものである。
(請求項1、2)上昇する汚染空気に斜めに衝突させる風を、フード体の下方開放縁部分や汚染空気捕獲用凹部の開放縁部分から鉛直線よりも内側に向けて下向き傾斜状に吹き出して、その吹き出し風を合流させて汚染空気の流れを吹き出し風の勢力でフード体内方向に方向変換するようにしているので、加熱調理器具から発生して上昇するに従って拡散しようとするその汚染空気を外側に洩らさず捕獲でき、上昇気流が弱く排気手段の吸込力が作用する以前の段階でその汚染空気が四方に放散する特性を有するIHクッキングヒータであっても、汚染空気を外部に洩らさず、確実に捕獲することができる。
(請求項3、4)しかも、汚染空気捕獲用凹部下端の湾曲面によるコアンダ効果でその汚染空気捕獲用凹部の凹面に沿って流れるように構成して、その凹面との間に湯気の付着を阻止する境界層を形成するので、その吹き出し風の一部を有効利用して結露を確実に防止することができ、特にフード本体内に湯気が付着して結露するIHクッキングヒータ用のレンジフードとして最適なものである。
このレンジフードAは、図1、図2に示すように下面を開放した扁平薄箱状のフード体1の天板部11に排気手段2を設置し、その排気手段2を前方から立設された幕板21で隠し、下面開放部に汚染空気捕獲用凹部3を設けてその凹部3を加熱調理で発生した汚染空気の捕獲空間Sとし、その凹部3の天面部(底面)13に吸込口131を開設して吸込口部材としてフィルタ4または排気手段2のファンを目隠しする目隠し板を係脱可能に備え、その凹部3の背後のフード体1内にチャンバー5を区画形成している。
前記排気手段2には、図1、図2に示すにように排気ダクトDが接続されて、屋外に排気するようになっているが、排気ダクトDを設けず室内への循環路を接続し、その循環経途中に脱臭手段を付設して屋内に循環するように構成しても良いものである。
前記天面部13は、図2に示すように後側に向かって下向き傾斜状になっている。
ヒータを使用すると、その加熱風でチャンバー5を介して前記凹部3そのものが加熱されるため、結露の発生をより効果的に防止する上で有効である。
ヒータの場合には、火災の発生を考慮すると、PTCヒータを使用するのが好ましいものである。
この風吹き出し部7からの吹き出し風の風速は、汚染空気Qの上昇風速と同程度にするのが好適なものである。
132:湾曲面 7:風吹き出し部
3’:凹面 F:吹き出し風
Q:汚染空気 2:排気手段
1:フード体 B:空気供給手段
Claims (4)
- フード体内またはフード体外に調理で発生する汚染空気を吸気する排気手段を設置し、空気供給手段を連絡して前記フード体から風を吹き出し可能にしたレンジフードであって、上昇する汚染空気に斜めに衝突させ合流させてその汚染空気の流れをフード体内方向に方向変換する風を、前記フード体の下方開放縁部分から鉛直線よりも内側に向けて下向き傾斜状に吹き出すようにしていることを特徴とするレンジフード。
- 下面に汚染空気捕獲用凹部を設けたフード体内またはフード体外に調理で発生する汚染空気を吸気する排気手段を設置し、空気供給手段を連絡して前記フード体から風を吹き出し可能にしたレンジフードであって、上昇する汚染空気に斜めに衝突させ合流させてその汚染空気の流れをフード体内方向に方向変換する風を、前記捕獲用凹部の開放縁部分から鉛直線よりも内側に向けて下向き傾斜状に吹き出すようにしていることを特徴とするレンジフード。
- 下面に汚染空気捕獲用凹部を設けたフード体内またはフード体外に調理で発生する汚染空気を吸気する排気手段を設置し、空気供給手段を連絡して前記フード体から風を吹き出し可能にしたレンジフードであって、前記汚染空気捕獲用凹部の下端部に湾曲面を形成すると共に、その湾曲面の外側位置に、鉛直線よりも内側に向けて下向き傾斜状に吹き出す風吹き出し部を形成して、その風吹き出し部からの吹き出し風を上昇する汚染空気に衝突させ合流させてその汚染空気の流れをフード体内方向に方向変換するように構成して、前記吹き出し風で汚染空気の流れをフード体内方向に方向変換すると同時にその吹き出し風の一部を前記湾曲面によるコアンダ効果で汚染空気捕獲用凹部の凹面に沿って乾燥用の風として流すようにしていることを特徴とするレンジフード。
- 請求項1〜3いずれか1項記載のレンジフードがIHクッキングヒータ用であることを特徴とするレンジフード。
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