JP3242963U - 給気レジスタ - Google Patents

給気レジスタ Download PDF

Info

Publication number
JP3242963U
JP3242963U JP2021600058U JP2021600058U JP3242963U JP 3242963 U JP3242963 U JP 3242963U JP 2021600058 U JP2021600058 U JP 2021600058U JP 2021600058 U JP2021600058 U JP 2021600058U JP 3242963 U JP3242963 U JP 3242963U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air supply
frame
air
supply register
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021600058U
Other languages
English (en)
Inventor
尊宣 村上
Original Assignee
株式会社 エコファクトリー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 エコファクトリー filed Critical 株式会社 エコファクトリー
Application granted granted Critical
Publication of JP3242963U publication Critical patent/JP3242963U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)

Abstract

Figure 0003242963000001
【課題】施工やフィルタの交換が容易であり、換気対象空間内に常時新鮮な空気を取り込むことができる給気レジスタを提供することを目的とする。
【解決手段】給気レジスタ1は、主に本体部10、カバー部20、及び側面部フィルタ30から構成されている。本体部10は第1の枠体11と第2の枠体12から構成されており、第1の枠体11と第2の枠体12との間に形成された隙間は、給気通路45から導入された外気を屋内に導くための空気導入路14として機能する。本体部10の側面には、空気導入路14を被覆するように側面部フィルタ30が着脱可能に取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、給気レジスタに関する。詳しくは、施工やフィルタの交換が容易であり、換気対象空間内に常時新鮮な空気を取り込むことができる給気レジスタに関するものである。
住宅の高気密化・高断熱化が進み、十分な換気を行わないと二酸化炭素濃度が高くなり、特に新築住宅などではホルムアルデヒドや揮発有機化合物(VOC:Vapor Organic Composition)の濃度が高くなりすぎることがある。また、不十分な換気により湿度が高くなってカビやダニが発生し、アレルギーを引き起こすこともある。更に、近年の新型コロナウイルスを始めとする感染症予防の対策として、室内に定期的に外気を取り入れ、換気の悪い密閉空間をできるだけ避けることが推奨されている。
このような密閉空間内における空気汚染に対処するために、近年では住宅全体を対象とし一定量の空気を24時間換気し続ける、所謂24時間換気システムが採用されることが多くなってきている。
この24時間換気システムを採用することにより、住宅内に居住空間(居間、寝室など)から非居住空間(トイレ、脱衣場など)への空気の流れを作ることができ、室内の空気の入れ替えを促進して汚染空気による人体への影響を極力低減させることができる。そして、近年これらの技術は局所換気と区別して「計画換気」、或いは「換気システム」等と呼ばれ、関連技術として種々のものが開発されてきている。
この24時間換気システムにおいては、建物の壁面に形成され外気と室内を連通する連通用給気孔が不可欠であり、この給気孔の室内側には、外気を室内に取り込むとともに、室内温度の調整のための給気レジスタが取り付けられている。この種の給気レジスタとして、例えば特許文献1には、給気孔の開口面積を変化させ給気流量を調整することが可能な給気レジスタが開示されている。
具体的には、操作部により開閉自在なシャッター板を備えており、操作部を操作することにより、シャッター板の開閉度を変化させ、給気孔から室内に流れ込む空気の給気流量を可変に調整することができるものとなっている。そのため、例えば給気レジスタの使用時(換気時)にはシャッター板の開度を全開にして給気量を多くして換気を促進し、台風等の悪天候時にはシャッター板の開度を小さく、或いは全閉にして室内への給気量を制限するといった調整が可能となっている。
また、特許文献1に係る給気レジスタは、屋外の粉塵や花粉、又は雨粒等の異物が屋内に入り込むことを防ぐために、フィルタが組み込まれている。このフィルタはシート状のものが一般的であり、給気流路の内部や給気孔の屋内側開口部を覆うように設けられている。そして、フィルタは使用による経年劣化や汚れによる目詰まりが進行するものであるから、ユーザーは定期的にフィルタの洗浄をしたり、或いは新品のフィルタに交換することで常に新鮮な空気を室内に取り込むことが可能となっている。
特開2005-16834号公報
ところで、特許文献1に係る給気レジスタにおいては、フィルタの設置場所がシャッター板の背面に設けられていることから、フィルタの清掃や交換のためには、シャッター板を壁面から取り外すといった作業が必要となり、フィルタの清掃、及び交換のための作業が煩雑なものとなっていた。また、フィルタはシャッター板により常時塞がれているため、フィルタの汚れ具合を外部から目視することができないため、ユーザーによる定期的な清掃や交換が放置され、フィルタの目詰まりを引き起こす原因ともなっていた。
このように、フィルタの清掃や交換がされずに目詰まりを引き起こすと、例えシャッター板を全開にしたとしても、本来の給気量を確保することができない。そのため換気が促進されず、目論見通りの給気量を確保することができないことにより、室内の換気が促進されないという問題を有している。さらに、特許文献1のフィルタは、給気孔の屋内側開口部を覆うように設置されているため、フィルタの劣化時の給気量の低減はより一層悪化することが懸念される。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、施工やフィルタの交換が容易であり、換気対象空間内に常時新鮮な空気を取り込むことができる給気レジスタを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の給気レジスタは、建物の壁面に貫通形成された給気通路に略対応する大きさの貫通孔が形成されたフランジ部を含む第1の枠体、フレーム部を含み前記第1の枠体との間に所定の隙間からなる空気導入路が形成されるように連結部材を介して前記第1の枠体に対して対峙するように固定された第2の枠体を有する本体部と、板状体からなり、正面視において前記本体部の全体を覆う大きさのカバー部と、前記空気導入路を被覆するように、前記本体部の側面に沿って着脱自在に設置された側面部フィルタとを備える。
ここで、給気レジスタは、第1の枠体、及び第2の枠体からなる本体部を備えることにより、本体部を屋内側の壁面に固定することにより、給気レジスタを壁面に貫通形成された給気通路に対して設置することができる。
また、第1の枠体は、建物の壁面に貫通形成された給気通路に略対応する大きさの貫通孔が形成されたフランジ部を含むことにより、給気通路から導入された外気を、貫通孔を通じて屋内に導入することができる。
また、第2の枠体は、第1の枠体との間に所定の隙間からなる空気導入路が形成されるように連結部材を介して第1の枠体に対して対峙するように固定されていることにより、第2の枠体を第1の枠体に対して取り付けた状態において、本体部の側面に空気導入路が形成される。従って、給気通路から導入された外気を、係る空気導入路を通じて放射状に屋内へ導入することができる。
また、板状体からなり、正面視において本体部の全体を覆う大きさのカバー部を備えることにより、給気通路から導入され外気は第2の枠体を通過して係るカバー部に衝突した際に、流れの向きが上下、及び水平方向を含む放射状に変更されて空気導入路を通じて屋内に導入されるため、流れの指向性を高め、屋内の隅々に及ぶ範囲に外気を導入することができる。さらに、カバー部は本体部や給気通路の目隠しとしても機能するため、屋内空間内における意匠性を向上させることができる。
また、空気導入路を被覆する側面部フィルタを備えることにより、外気に含まれる空気中に浮遊する粉塵、花粉、PM2.5等の有害物質や雨粒の屋内への流入を防止することができる。
さらに、側面部フィルタは、本体部の側面に設置されているため、側面部フィルタの汚れの状態を外部からでも目視することができる。従って、ユーザーは側面部フィルタの交換時期を容易に把握することができる。また、側面部フィルタは、本体部の側面に沿って着脱自在に設置されていることから、給気レジスタの取り外しや分解をすることなく容易に側面部フィルタを交換することができる。
また、第1の枠体は、固定用部材が挿通可能な固定用孔が貫通孔の周囲に形成されている場合には、固定用部材(例えば螺子)を係る固定用孔に挿通させることで、第1の枠体を屋内側壁面に対して強固に取り付けることができる。
また、側面部フィルタは、酸化銅、酸化銀、酸化鉄、及び酸化マンガンの少なくとも1種が選択される抗ウイルス性金属成分を含む場合には、菌、ウイルス等の汚染物質を構成する分子を変性し、殺菌及びウイルスの不活性化を行うことができる。従って、給気通路から導入する外気中に含まれる菌やウイルスを殺菌し、清浄された空気を屋内に導入することができる。
また、本体部の表面は断熱処理が施されている場合には、例えば本体部が金属製素材から構成されていても、外気による温度変化の影響を受けにくくなる。従って、側面部フィルタの交換作業に際して、ユーザーが直接本体部を手で触れたとしても、本体部の表面温度は一定に保たれるため、特に夏場や冬場の作業性を高めることができる。
また、本体部の表面には機能性塗料が塗布されている場合には、例えば抗アレルゲン剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、光触媒、防カビ剤、防汚剤(撥水剤、撥油剤)、脱臭剤、吸着材等からなる機能性塗料を本体部の表面に塗布することで、給気通路から導入された外気に含まれる空気中に浮遊する粉塵、花粉、PM2.5等の有害物質が本体部に付着することによる、本体部の劣化、或いはカビの繁殖を抑制することができる。
また、固定用孔は、第1の枠体の周縁の所定の位置から貫通孔に向けて形成された長孔である場合には、本体部を屋内壁面に取り付ける際の位置調整の自由度を高めることができる。
また、第2の枠体には、正面視で第2の枠体を被覆する正面部フィルタを有する場合には、外気に含まれる空気中に浮遊する粉塵、花粉、PM2.5等の有害物質や雨粒の屋内への流入を防止することができる。
また、第2の枠体のフレーム部の所定の位置には係合孔が形成され、カバー部の一側には、係合孔に係合可能な係合片を有する場合には、係合片を係合孔に係合するという簡単な操作でカバー部を本体部に対して着脱することができる。
また、カバー部には、給気通路から導入された空気を屋内に導入するための複数の空気導入孔が一側から他側に向けて貫通形成されている場合には、給気通路から導入された外気の一部を、空気導入孔を通じて屋内に導入することができる。従って、本体部側面の空気導入路からの外気の導入に加えて、空気導入孔からも屋内に向けて外気を導入することができるため、外気の導入量を高めて屋内の換気を促進することができる。
また、カバー部の一側であって、屋内側開口部と略対応する位置には、吸音材が設置されている場合には、例えば外気が空気導入路に流入する際に生じる風切音を吸音材で減衰させることができる。
また、吸音材は、正面視において給気通路の開口面積よりも所定に大きい場合には、外気導入時の風切音を広範囲にわたって吸音することができるため、風切音の減衰効果をより一層高めることができる。
本発明に係る給気レジスタは、施工やフィルタの交換が容易であり、換気対象空間内に常時新鮮な空気を取り込むことができるものとなっている。
本発明の第1の実施形態に係る給気レジスタであって、(a)全体外観図、(b)は分解図である。 本発明の第1の実施形態に係る給気レジスタの正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る給気レジスタの側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る給気レジスタであって、(a)全体外観図、(b)は分解図である。 本発明の第2の実施形態に係る給気レジスタの側面断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る給気レジスタの側面断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、各図において説明の便宜上、給気レジスタを屋内の壁面に設置した状態において正面からみた状態を正面視と定義し、また上方に向かう方向を上方向、上方向の反対方向を下方向、上方向および下方向により表される軸方向を鉛直方向、鉛直方向と垂直な軸方向を水平方向とそれぞれ定義する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態に係る給気レジスタ1の構成について図1に基づいて説明する。給気レジスタ1は、主に本体部10、カバー部20、及び側面部フィルタ30から構成されている。
本体部10は、金属素材の板材を板金加工により成型されており、正面視で略正方形からなる第1の枠体11、及び第2の枠体12から構成されている。本体部10の表面は外気に曝されることによる高温、或いは低温になり過ぎることを防止するために、断熱塗料等を塗布した断熱処理が施されている。
また、本体部10の表面は、断熱処理に代えて、又は断熱処理とともに抗菌剤、抗ウイルス剤、光触媒、防カビ剤、防汚剤(撥水剤、撥油剤)、脱臭剤、吸着材等からなる機能性塗料が塗布されてもよい。このように機能性塗料を塗布することにより、給気通路から導入された外気に含まれる空気中に浮遊する粉塵、花粉、PM2.5等の有害物質が本体部に付着することによる、本体部の劣化、或いはカビの繁殖を抑制することができる。
ここで、必ずしも、本体部10の表面は断熱処理が施されている必要はない。但し、断熱処理を施すことにより、外気による温度変化の影響を受けにくくなり、本体部10を取り外す際の交換作業や、後述する側面部フィルタ30の着脱作業時の作業性を高めることができる。さらに、特に外気温が低い冬場においては、本体部10の表面に結露が発生し、屋内におけるカビの発生源となる場合があるが、断熱処理を施すことにより結露の発生、及びカビの発生を抑制することができる。
また、必ずしも、本体部10の表面は機能性塗料が塗布されている必要はない。但し、本体部の劣化、或いはカビの繁殖を抑制という観点では、機能性塗料が塗布されていることが好ましい。
また、必ずしも、本体部10は金属素材から構成されている必要はない。例えば樹脂素材、炭素繊維素材等の公知の素材より適宜選択することができる。なお、樹脂素材や炭素繊維素材を採用する場合には、外気に曝されることによる表面温度の変化が少ないため、前記した断熱処理を施す必要性は低い。
また、必ずしも、本体部10は正面視で略正方形である必要はない。本体部10の形状は適宜変更することができるが、説明の便宜上、以下では本体部10の形状として正方形を前提として説明する。
第1の枠体11は正面視で略正方形であり、屋内側壁面41に取り付けられるフランジ面111からなり、フランジ面111の外縁は垂直に折り曲げて構成された周壁部(符号を付さない)を有している。フランジ面111の略中央には、壁面40に貫通形成された給気通路45の屋内側開口部43に略対応する開口面積の貫通孔112が形成されている。
ここで、必ずしも、貫通孔112は屋内側開口部43に略対応する開口面積である必要はない。屋内側開口部43の開口面積よりも小さく、或いは大きく形成してもよい。但し、貫通孔112を一般的な屋内側開口部43の開口面積よりも小さく形成すると給気量が少なくなり換気が促進されず、或いは貫通孔112を外気が通過する際の風切音が大きくなるといった不具合が懸念される。そのため、屋内の換気を促進するとともに、風切音を抑制するという観点からは、貫通孔112の開口面積は一般的な屋内側開口部43の開口面積と略同じか、或いはそれよりも大きく形成することが好ましい。
フランジ面111には、本体部10を屋内側壁面41に固定するための固定用部材(図示しない)が挿通可能な固定用孔113が複数個所に形成されている。固定用孔113は、図2に示すように、フランジ面111の四隅から貫通孔112の略中心に向かって形成された長孔である。
ここで、必ずしも、固定用孔113は図2に示すように長孔である必要はない。例えば、固定用部材が挿通可能な丸穴を貫通孔112の周囲に複数形成されていてもよい。但し、固定用孔113を長孔とすることで、本体部10の取付位置の自由度を高めることができる。即ち、既存の給気レジスタを、本発明に係る給気レジスタ1に交換する場合であっても、既存の給気レジスタが取り付けられていた取付孔を流用して本発明に係る給気レジスタ1を取り付けることができる。
また、必ずしも、固定用孔113の位置としては、フランジ面111の四隅から貫通孔112の略中心に向かって形成されている必要はなく、固定用孔113の位置や長さは適宜変更することができる。
なお、固定用孔113は、給気レジスタ1を屋内側壁面41に固定する際に、作業現場において作業者によって穴あけ加工することで形成するようにしてもよい。
第2の枠体12は、正面視で第1の枠体11と同じ大きさである略正方形であり、周壁部(符号を付さない)を有する断面略L字状からなる4本のフレーム部121から構成されている。第2の枠体12を構成するフレーム部121のうち、互いに対向する一対のフレーム部121には、後述するカバー部20の係合片21が係合可能な長孔からなる係合孔122が計4か所に形成されている。
ここで、必ずしも、第2の枠体12は4本のフレーム部121により構成されている必要はなく、1本のフレームを折り曲げ成型して第2の枠体12を構成してもよい。
第1の枠体11と第2の枠体12は、所定の間隔をあけて対峙した状態で連結部材13を介し連結される。連結部材13は、第1の枠体11の周壁部と第2の枠体12の周壁部の四隅同士を連結するように配置されている。連結部材13の第1の枠体11、及び第2の枠体12への固定は、例えばボルトネジ、或いは溶接等の公知の固定手段により固定されている。
第1の枠体11と第2の枠体12との間に形成された隙間は、給気通路45から導入された外気を屋内に導くための空気導入路14として機能する。即ち、給気通路45から導入された外気は、係る空気導入路14を通じて、上下方向、及び水平方向へと放射状に排出され、屋内の隅々まで外気が行き渡ることになる。
ここで、必ずしも、第1の枠体11、第2の枠体12、及び連結部材13はそれぞれが別体で構成されている必要はない。例えば、第1の枠体11、第2の枠体12、及び連結部材13の全てが一体成型されていてもよい。又は、第1の枠体11と連結部材13が一体成型され、第2の枠体12のみが別体で成型されていてもよく、第2の枠体12と連結部材13が一体成型されて第1の枠体11のみが別体で成型されていてもよい。
カバー部20は、板状体である化粧材であり、正面視で本体部10よりもやや大きい略正方形である。カバー部20の背面(本体部10への設置状態において壁面40を向く方向)には、第2の枠体12の係合孔122に係合可能な係合片21を有する方形枠からなる基台22が取り付けられている。
係合片21は側面視で略L字状のフック状からなり、係合片21の先端を係合孔122に挿入にしながら下方に押し下げることで係合孔122に係合させることできるため、特段の固定手段を用いることなく、カバー部20を本体部10に対して固定することができる。また、カバー部20を本体部10から取り外す際には、カバー部20を一旦上方に持ち上げて、引き抜くことでカバー部20を本体部10から容易に取り外すことができる。
ここで、必ずしも、カバー部20と本体部10の固定方法としては、係合片21を係合孔122に係合させる形態に限定されるものではない。例えばネジや磁石、その他の固定手段を用いてカバー部20と本体部10を固定してもよい。但し、着脱作業の容易化という観点では、カバー部20と本体部10の固定方法としては、係合片21を係合孔122に係合させる形態が好ましい。
カバー部20の背面とは反対面である表面は、給気レジスタ1を屋内側壁面41に取り付けた状態で屋内の意匠性が違和感のないように、例えば屋内側壁面41と調和する色彩や模様等のデザインが施されるようになっている。
本体部10の側面には、空気導入路14の全体を覆うように、外気に含まれる空気中に浮遊する粉塵、花粉、PM2.5等の有害物質や雨粒の屋内への流入を防止するための側面部フィルタ30が設置されている。側面部フィルタ30は、例えば薄厚のシート状であり不織布から構成されたものであるが、材質については特に限定されるものではない。
側面部フィルタ30の本体部10への取り付けは、例えば面ファスナ(図示しない)により着脱可能に構成されている。具体的には、本体部10に面ファスナのフック側を、側面部フィルタ30に面ファスナのループ側をそれぞれ取り付けておき、側面部フィルタ30を本体部10に対して着脱自在とすることができる。
また、本体部10の第2の枠体12には、正面視で第2の枠体12の開口部の全体を被覆するように正面部フィルタ60が設置される。正面部フィルタ60は、前記した側面部フィルタ30と同様の素材より構成されており、外気に含まれる空気中に浮遊する粉塵、花粉、PM2.5等の有害物質や雨粒の屋内への流入を防止することができる。
正面部フィルタ60の本体部10への取り付けは、前記した側面部フィルタ30と同じく面ファスナ(符号を付さない)により着脱可能に構成されている。具体的には、第2の枠体12のフレーム部121に面ファスナのフック側を、正面部フィルタ60に面ファスナのループ側をそれぞれ取り付けておき、正面部フィルタ60を第2の枠体12のフレーム部121に対して着脱自在とすることができる。
ここで、必ずしも、側面部フィルタ30、及び正面部フィルタ60の取付方法として、前記した面ファスナを使用する必要はない。例えば粘着テープを使用する等、公知の取付方法から適宜選択をすることができる。
また、必ずしも、正面部フィルタ60を設ける必要はない。但し、正面部フィルタ60を設けることにより、外気に含まれる空気中に浮遊する粉塵、花粉、PM2.5等の有害物質や雨粒を側面部フィルタ30と合わせて2段階で捕捉することができるため、より清浄な空気を屋内に導入することができる。
このように、側面部フィルタ30は本体部10の側面に沿って設置されているため、ユーザーは給気レジスタ1を分解することなく側面部フィルタ30の汚れの度合いを目視することができる。従って、側面部フィルタ30の清掃や交換を失念する虞がなく定期的に実施されるため、常に新鮮な外気を屋内に導入し換気を促進することができる。さらに、側面部フィルタ30の交換作業においては、給気レジスタ1を分解することなく、面ファスナを着脱させるだけで容易に交換できるため、側面部フィルタ30の交換作業に要する時間を大幅に短縮することができる。
なお、側面部フィルタ30、及び正面部フィルタ60には、抗ウイルス性金属成分としての酸化銅を含ませるようにしてもよい。このように、側面部フィルタ30、及び正面部フィルタ60に抗ウイルス性金属成分を含有させることにより、空気導入路14から導入された外気中に含まれる菌やウイルスを不活性化することができる。即ち、銅の酸化物である酸化銅は、光の照射及び加熱が行われない常温常圧下においても、酸化数に応じて不対電子を有する状態(ラジカル)になる。
ラジカルの不対電子は、基本的に不安定であり、当該ラジカルに接触した原子、分子等に対して電子を奪ったり、与えたりすることが知られている。このため、ラジカルは、菌、ウイルス等の汚染物質を構成する分子を変性し、殺菌及びウイルスの不活性化を行うことができる。
ここで、必ずしも、抗ウイルス性金属成分として酸化銅を用いる必要はない。例えば、酸化銀、酸化鉄、及び酸化マンガンの一つから選択することができる。但し、発明者が検討した結果では、酸化銅が最も抗ウイルス効果が高いことが確認できた。
なお、本発明の実施形態の給気レジスタ1は、空気導入路14は常時開放状態あるため空気導入路14から常に外気が導入される構成となっているが、例えば差圧によりカバー部20がスライド移動して空気導入路14を開閉するタイプや、ユーザーによる操作でカバー部20をスライド移動させて空気導入路14を開閉できるタイプのものに適用してもよい。
図3は、給気レジスタ1の壁面40への取り付け状態を示す側面図である。壁面40に貫通形成された給気通路45内にはパイプ50が嵌装されており、給気レジスタ1は、本体部10に形成された貫通孔112とパイプ50の一端側である開口が合致するように屋内側壁面41に設置される。なお、パイプ50の他端であって屋外側壁面42にはガラリ70が設置されている。
このように、ガラリ70から導入されて給気通路45を通過した外気は、貫通孔112から空気導入路14を通じて屋内へと放射状に導入される。その際、外気に含まれる粉塵、花粉、PM2.5等の有害物質や雨粒は側面部フィルタ30、及び正面部フィルタ60で捕捉されるため、屋内には常に清浄された外気が導入されるため、密閉空間内の換気を促進することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る給気レジスタ1aについて図4、及び図5を用いて説明する。なお、以下の説明においては、第1の実施形態と共通する構成部分については図面上同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
第2の実施形態においては、第1の実施形態に対してカバー部20に給気通路45から導入された空気を屋内に導入するための複数の小孔からなる空気導入孔23が貫通形成されている。係る構成により、本体部10の側面に形成された空気導入路14に加えて、空気導入孔23からも屋内に向けて外気が導入されるため、給気量が増大し屋内の換気を促進することが可能となる。
空気導入孔23は、屋内側開口部43に略対応する位置に形成されることにより、給気通路45から導入される外気をより効率的に屋内に導くことが可能となる。なお、空気導入孔23はカバー部20の全面に形成するようにしてもよい。
以上のように、本発明を適用した給気レジスタは、施工やフィルタの交換が容易であり、換気対象空間内に常時新鮮な空気を取り込むことができるものとなっている。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る給気レジスタ1bについて図6を用いて説明する。なお、以下の説明においては、他の実施形態と共通する構成部分については図面上同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
第3の実施形態においては、第1の実施形態に対してカバー部20の背面側であって、屋内側開口部43に略対応する位置に吸音材80が設置されている。吸音材80は多孔質型吸音材であり、例えばグラスウール、ウレタンスポンジ材、又はフェルト等の素材から適宜選択される。また、吸音材80は正面視において、例えば屋内側開口部43の開口面積よりも所定に大きい面積となっている。
一般的に外気が給気通路45を通じて屋内に流入する際には、給気通路45を通過する際に風切音が発生するが、吸音材80をカバー部20の背面側に設置することにより、外気導入時における風切音を吸音材80で減衰させることが可能となる。
また、吸音材80の前方(本体部10側)に正面部フィルタ60が設置されている場合には、外気を導入する際に生じた風切音は、まず正面部フィルタ60により減衰される。続いて正面部フィルタ60を透過した風切音は吸音材80により減衰され、さらには側面部フィルタ30により減衰される。
特に、カバー部20は、正面視において正面部フィルタ60(本体部10)よりも面積が広いため、正面部フィルタ60を通過した風切音は屋内側壁面41とカバー部20の間を屋内側壁面41に沿って放射状に放出される。従って、吸音材80等で減衰された風切音が、そのままダイレクトに屋内に伝達されることを防止できるため、風切音の減衰効果をより一層高めることができる。また、室内から給気レジスタ1bを通じて実外に漏れる室内音も、同様な減衰効果を得ることができるため、室内音の外部への音漏れが防止され、プライバシーの保護という観点でも有効となる。
ここで、必ずしも、吸音材80の正面視による面積は、屋内側開口部43の開口面積よりも所定に大きくする必要はないが、屋内側開口部43の開口面積よりも所定に大きくすることで、外気導入時の風切音を広範囲にわたって吸音することができるため、風切音の減衰効果をより一層高めることができる。
また、必ずしも、正面部フィルタ60を有する必要はないが、前記の通り風切音を効果的に減衰することができるとともに、正面部フィルタ60を吸音材80の正面側(外気の上流側)に設置することで、外気に含まれる粉塵、花粉、PM2.5等の有害物質や雨粒に吸音材80が直接曝さることを防止することができるため、吸音材60の劣化を防止することができる。
以上が本発明の実施形態に係る給気レジスタの構成であるが、各実施形態においては、給気レジスタを外部空間と内部空間を隔てる壁面に設置することを前提として説明したが、内部空間を隔てる壁面に給気レジスタを設置することで、換気済みの一方の居室空間から換気を要する他方の居室空間へと空気を取り入れるようにしてもよい。
以上、本発明に係る給気レジスタは、施工やフィルタの交換が容易であり、換気対象空間内に常時新鮮な空気を取り込むことができるものとなっている。
1、1a、1b 給気レジスタ
10 本体部
11 第1の枠体
111 フランジ面
112 貫通孔
113 固定用孔
12 第2の枠体
121 フレーム部
122 係合孔
13 連結部材
14 空気導入路
20 カバー部
21 係合片
22 基台
23 空気導入孔
30 側面部フィルタ
40 壁面
41 屋内側壁面
42 屋外側壁面
43 屋内側開口部
44 屋外側開口部
45 給気通路
50 パイプ
60 正面部フィルタ
70 ガラリ
80 吸音材

Claims (11)

  1. 建物の壁面に貫通形成された給気通路に略対応する大きさの貫通孔が形成されたフランジ部を含む第1の枠体、フレーム部を含み前記第1の枠体との間に所定の隙間からなる空気導入路が形成されるように連結部材を介して前記第1の枠体に対して対峙するように固定された第2の枠体を有する本体部と、
    板状体からなり、正面視において前記本体部の全体を覆う大きさのカバー部と、
    前記空気導入路を被覆するように、前記本体部の側面に沿って着脱自在に設置された側面部フィルタと、備える
    給気レジスタ。
  2. 前記第1の枠体には、固定用部材が挿通可能な固定用孔が前記貫通孔の周囲に形成された
    請求項1に記載の給気レジスタ。
  3. 前記側面部フィルタは、酸化銅、酸化銀、酸化鉄、及び酸化マンガンの少なくとも1種が選択される抗ウイルス性金属成分を含む
    請求項1または請求項2に記載の給気レジスタ。
  4. 前記本体部の表面は断熱処理が施されている
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の給気レジスタ。
  5. 前記本体部の表面には機能性塗料が塗布された
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載の給気レジスタ。
  6. 前記固定用孔は、前記第1の枠体の周縁の所定の位置から前記貫通孔に向けて形成された長孔である
    請求項1から請求項5の何れか一項に記載の給気レジスタ。
  7. 前記第2の枠体には、正面視で該第2の枠体を被覆する正面部フィルタを有する
    請求項1から請求項6の何れか一項に記載の給気レジスタ。
  8. 前記第2の枠体の前記フレーム部の所定の位置には係合孔が形成され、
    前記カバー部の一側には、前記係合孔に係合可能な係合片を有する
    請求項1から請求項7の何れか一項に記載の給気レジスタ。
  9. 前記カバー部には、前記給気通路から導入された空気を屋内に導入するための複数の空気導入孔が一側から他側に向けて貫通形成された、
    請求項1から請求項8の何れか一項に記載の給気レジスタ。
  10. 前記カバー部の一側であって、前記屋内側開口部と略対応する位置には、吸音材が設置された
    請求項1から請求項9の何れか一項に記載の給気レジスタ。
  11. 前記吸音材は、正面視において前記給気通路の開口面積よりも所定に大きい
    請求項10に記載の給気レジスタ。
JP2021600058U 2020-10-06 2020-10-06 給気レジスタ Active JP3242963U (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020037898 2020-10-06

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3242963U true JP3242963U (ja) 2023-07-27

Family

ID=87349321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021600058U Active JP3242963U (ja) 2020-10-06 2020-10-06 給気レジスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3242963U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101864160B1 (ko) 창문 실내외 겸용 공기청정기
KR100690987B1 (ko) 환기유니트를 이용한 공기청정시스템
JP4369480B2 (ja) 空気自動浄化窓
KR101860904B1 (ko) 청정 공기 공급기, 이를 지지하기 위한 지지 플레이트, 및 설치되는 창틀
KR101947018B1 (ko) 청정 공기 공급기를 지지하기 위한 지지 플레이트, 청정 공기 공급기가 설치되는 창틀, 및 창틀에 형성된 천공홀을 막는 마개
KR101860891B1 (ko) 벽체관통형 선택적 청정공기 공급장치
KR200442850Y1 (ko) 건축물 실내 환기장치용 실내측 디퓨져의 필터장치
JPWO2004094920A1 (ja) 消音カートリッジ付換気構造
JP2011226667A (ja) 空気調和機
KR102105006B1 (ko) 소음 개선용 환기그릴이 구비된 전열교환기
JP2007212073A (ja) 換気装置
JP3242963U (ja) 給気レジスタ
KR20180094255A (ko) 주방용 공기청정기 및 이를 구비하는 공기청정시스템
KR20080047103A (ko) 정압실을 형성한 격벽형 에어필터를 이용한 공기정화용창호
JP6480700B2 (ja) 送風装置
JP2006280906A (ja) 空調器具吸排気口用脱臭フィルターおよびその製造方法
JP2022525875A (ja) 換気装置用温度調節装置
KR20220054162A (ko) 창호형 환기장치
WO2022074741A1 (ja) 給気レジスタ
JP2019023520A (ja) 消臭ウェザーカバー
KR100980199B1 (ko) 창호용 환기장치의 장착연결구조
KR20200134051A (ko) 창문 설치형 공기정화 겸용 환기장치
KR100598130B1 (ko) 여과환기시스템
CN206131296U (zh) 一种除甲醛过滤动力通风器
JP4775022B2 (ja) 熱交換換気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3242963

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150