JP2008044596A - サンシェード装置 - Google Patents

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幸弘 松下
Yasuhiro Osawa
康寛 大澤
Motoyasu Yano
元康 谷野
Shigeaki Kageme
樹亮 影目
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Abstract

【課題】ブラインドシートを幅方向に伸縮させることなく展張させることによって、拡開形状のウインドウの略全域を覆うことが可能なサンシェード装置を提供する。
【解決手段】ブラインドシート21と、ロールシェード部22と、ブラインドシート21の自由端を支持する伸縮部材(スライドパイプ27,スライドシャフト28)と、伸縮部材の両端に連結されたスライダー35と、拡開するように配設された一対のガイドレール31と、を備えたサンシェード装置Sにおいて、ブラインドシート21は、自由端側がスライドパイプ27に取り付けられた第1ブラインドシート21aと、自由端側がスライドシャフト28に取り付けられた第2ブラインドシート21bと、を備え、ブラインドシート21は、展張状態において、第1ブラインドシート21aの側縁部と第2ブラインドシート21bの側縁部とが重なるように形成された。
【選択図】図11

Description

本発明はサンシェード装置に係り、特に車両のウインドウを覆って日差しを遮るためのサンシェード装置に関する。
従来、車両組込式のサンシェード装置が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1に記載のサンシェード装置は、車両のリヤウインドウをブラインドシートによって覆うものであり、収納時にはブラインドシートは巻取軸に巻き取られた状態でリヤウインドウの下部に配置されている。リヤウインドウの両側辺を支持するピラーには、一対のガイドレールが配設されており、ガイドレールは案内部材を摺動可能に保持している。この案内部材は、駆動装置を作動させることによってガイドレールに沿って移動可能となっている。案内部材は、リヤウインドウ中央側へ突出する柄部を有しており、この柄部がブラインドシートの自由端側に取り付けられた管状の引張棒に進退動可能に挿入されている。
このような構成により、上記サンシェード装置では、収納状態で駆動装置が作動すると案内部材がガイドレールに沿って車両上方へ案内され、これに伴って引張棒がリヤウインドウ上方へ移動する。このとき、リヤウインドウは上側ほど幅狭な略台形状であるので、引張棒の上方への移動とともに、案内部材の柄部は引張棒内へ挿入されていく。引張棒が上方へ移動するにつれてブラインドシートは巻取軸から引き出されていき、サンシェード装置は、ブラインドシートによってリヤウインドウを下側から次第に覆っていくことができる。
ところで、上述のように車両のリヤウインドウは上側ほど幅狭となる略台形状をなしている。このような形状のリヤウインドウの略全域を覆うために、上記サンシェード装置では、巻取軸が左右に2分割され、それぞれからブラインドシートが繰り出される構成となっている。それぞれのブラインドシートは展開状態で略台形状をなしており、完全に展開された状態では、リヤウインドウの略全域を覆うことができる。
しかしながら、上記サンシェード装置では、展開途中においては、ブラインドシートの幅方向外側部分に覆い残し部分が生じてしまうという不都合があった。また、ブラインドシートが左右に分割されているため、わずかにリヤウインドウ中央部に覆い残し部分が生じてしまうという不都合があった。
また、特許文献2に記載のサンシェード装置は、車両のドアウインドウをブラインドシートによって覆うものである。車両のドアウインドウは幅方向に対称ではなく、ウインドウ枠の上枠より下枠の方が長く、また、上枠から下枠側へ延出する車両前後の側枠のうち、前枠は直線的であるが、後枠は曲線的な形状となっている。このようなドアウインドウの略全域を覆うため、このサンシェード装置では、ウインドウ枠内を支柱等によってメインの開口部と小開口部に分割し、それぞれを巻取軸から繰り出すブラインドシートによって別々に覆う構成となっている。支柱は、前枠と後枠との間に、前枠と略平行に配設されている。これにより、車両前側のメインの開口部は直線的な前枠,支柱,上枠及び下枠で周縁が規定された略矩形の領域となり、車両後側の小開口部は曲線的な後枠,支柱及び下枠で周縁が規定される領域となる。
このサンシェード装置では、略矩形のメインの開口部を下枠の下方に配設した巻取軸から繰り出すブラインドシートによって下側から次第に覆うことが可能であり、小開口部を支柱に配設した別の巻取軸から繰り出すブラインドシートによって車両後方へ向けて横方向に次第に覆うことが可能である。
しかしながら、特許文献2に記載のサンシェード装置では、メインの開口部と小開口部を覆うブラインドシートの展開方向が異なり、不自然な印象を与えてしまうという問題があった。また、小開口部は、展開途中においては、上側及び後側に覆い残し部分が生じるという不都合があった。
そこで、本出願人はこのような覆い残し部分が生じないサンシェード装置を提案している(特許文献3参照)。
特許文献3に記載のサンシェード装置では、ブラインドシートが伸縮可能に形成されている。また、ブラインドシートには、その両側部辺に沿って被係合部が形成されており、一方、この被係合部と係合する案内溝がガイドレールに沿って配設されている。
ブラインドシートを巻き取るロールシェード部は、略台形状のウインドウの短辺側に配置されており、ブラインドシートが展張されていくと、一対のガイドレール間距離の拡大に伴ってブラインドシートが幅方向に伸張される。
このとき、ブラインドシートの両側部辺に設けられた被係合部が、ガイドレールに沿って設けられた案内溝に係合した状態で案内されるので、ブラインドシートは、自由端側だけでなく、その全体が一対のガイドレール間距離に応じて伸張する。これにより、特許文献3に記載のサンシェード装置では、車両ウインドウの略全域を覆い残し部分を生じることなく覆うことが可能である。
特開2002−120558号公報 特開2005−96529号公報 特開2006−51925号公報
しかしながら、特許文献3に記載のサンシェード装置では、車両ウインドウの略全域を覆い残し部分を生じることなく覆うことが可能であるものの、展開状態でブラインドシートが伸張したままとなるため、ブラインドシートに負荷が掛かる。このため、使用を継続しているうちにブラインドシートがわずかに幅方向に伸びてしまい、スムーズに巻取りを行うことができなくなると共に、ブラインドシートの外観に伸張によるたるみやむらが生じて見栄えが悪くなるおそれがあった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、ブラインドシートを幅方向に伸縮させることなく展張させることによって、拡開形状のウインドウの略全域を覆うことが可能なサンシェード装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、展張・収納時の動作をスムーズに行うことが可能で、かつ、見栄えが良好なサンシェード装置を提供することにある。
本発明は、車両ウインドウを覆うブラインドシートと、該ブラインドシートを巻き取るロールシェード部と、前記ブラインドシートの自由端を支持すると共に長手方向に伸縮可能な伸縮部材と、該伸縮部材の両端に連結されたスライダーと、前記ブラインドシートの展開収納方向に対して拡開するように配設され前記スライダーを案内する一対のガイドレールと、を備えたサンシェード装置において、前記伸縮部材は、第1伸縮部材と、該第1伸縮部材に対して進退動可能であり一端が前記スライダーに連結された第2伸縮部材と、を備え、前記ブラインドシートは、自由端側が前記第1伸縮部材に取り付けられた第1ブラインドシートと、自由端側が前記第2伸縮部材に取り付けられた第2ブラインドシートと、を備え、前記ブラインドシートは、展張状態において、前記第1ブラインドシートの側縁部と前記第2ブラインドシートの側縁部とが重なるように配設されると共に、前記伸縮部材の展開収納方向への移動に伴って重なり幅が変動することを特徴とする。
このように本発明では、車両ウインドウを覆うブラインドシートが、少なくとも第1ブラインドシートと第2ブラインドシートとに分割されており、これらはそれぞれ自由端側が第1伸縮部材,第2伸縮部材に取り付けられている。第2伸縮部材は第1伸縮部材に対して進退動可能であり、ブラインドシートの展開収納動作時には、第1伸縮部材及び第2伸縮部材は、ガイドレールの幅方向の変化に応じて伸縮する。このとき、第1ブラインドシート及び第2ブラインドシートは、伸縮部材の伸縮に応じて伸縮方向に相対的に移動する。これにより、第1ブラインドシートと第2ブラインドシートの側縁部の重なり幅が変化する。
このようにして、展開・収納動作に合わせて第1ブラインドシートと第2ブラインドシートの重なり具合が変化することによって、ブラインドシートは、それ自体を伸縮させることなく車両ウインドウを伸縮方向の略全域にわたって覆っていくことができる。
また、前記第2ブラインドシートの自由端側角部のうち、前記第1ブラインドシート側の角部を前記第1伸縮部材側へ引張って前記第2ブラインドシートに所定の張力を付与する張力付与部をさらに備えると好適である。このように構成すると、張力付与部によって所定の張力を付与した状態で第2ブラインドシートを張設することができる。
具体的には、前記張力付与部は、前記第2伸縮部材の前記第1伸縮部材側の端部に設けられ、前記第2ブラインドシートの角部と接合する接合手段と、該接合手段を前記第1伸縮部材側へ付勢する付勢手段と、を備えた構成とすることができる。
また、前記張力付与部は、前記第2ブラインドシートの角部と前記第1伸縮部材とに両端部が取り付けられた弾性部材であってもよい。
また、前記第1ブラインドシートの自由端側角部のうち、前記第2ブラインドシート側の角部を前記第2伸縮部材側へ引張って前記第1ブラインドシートに所定の張力を付与する張力付与部をさらに備えると好適である。このように構成すると、張力付与部によって所定の張力を付与した状態で第1ブラインドシートを張設することができる。
具体的には、前記張力付与部は、前記第1伸縮部材の前記第2伸縮部材側の端部に設けられ、前記第1ブラインドシートの角部と接合する接合手段と、該接合手段を前記第2伸縮部材側へ付勢する付勢手段と、を備えた構成とすることができる。
また、前記張力付与部は、前記第1ブラインドシートの角部と前記第2伸縮部材とに両端部が取り付けられた弾性部材であってもよい。
また、前記第1伸縮部材と前記第2伸縮部材のうちいずれか一方の部材には、他方の部材に取り付けられた前記第1ブラインドシート又は前記第2ブラインドシートの側縁部のうち、前記一方の部材側の側縁部を案内する案内部が設けられ、該案内部は、前記第2伸縮部材の前記第1伸縮部材に対する進退動に伴って、前記一方の部材側の側縁部を前記進退動する方向に案内可能に構成されていると好適である。このように構成すると、どちらか一方のブラインドシートの側縁部が案内部により進退動方向に案内されるので、スムーズに重なり幅を変動させることができる。
具体的には、前記第1伸縮部材と前記第2伸縮部材のうちいずれか一方の部材には、他方の部材側の端部に筒状部が設けられると共に、前記他方の部材には、前記筒状部側の端部に前記筒状部内に挿入可能な挿入部が設けられ、前記案内部は、前記筒状部にその軸方向に沿って形成されたスリット状の案内溝からなり、該案内溝には、前記挿入部の前記筒状部内における進退動に伴って、前記挿入部に取り付けられた前記第1ブラインドシート又は前記第2ブラインドシートの自由端側の側縁部が挿入され案内される構成とすることができる。このように構成すると、スリット内にブラインドシートの側縁部を挿入することにより、前記第1伸縮部材と前記第2伸縮部材との接続部においてスムーズにブラインドシートの側縁部を案内することができる。
また、より具体的には、前記筒状部は、その中心軸に沿って配設されたシャフトの一端に外嵌されたパイプからなり、該パイプの内周面と前記シャフトの外周面との間には、前記案内溝が形成された部位において所定の隙間が設けられ、前記挿入部は筒状に形成され、前記隙間に嵌合可能に形成された構成としてもよい。このように構成すると、二重壁状の筒状部とその隙間に挿入された挿入部によって、第1伸縮部材と第2伸縮部材との相対移動時に、互いに相手部材を支持することができる。
また、前記第1伸縮部材と前記第2伸縮部材のうち、前記案内溝が形成された部材の外周面には、前記第1ブラインドシート又は前記第2ブラインドシートの自由端部を固定するための固定溝が前記案内溝と略平行に形成され、前記第1ブラインドシート又は前記第2ブラインドシートのうち、前記案内溝に案内されるブラインドシートの側縁部は、前記固定溝に固定されたブラインドシートの側縁部と略平行に重なって展張されるように構成してもよい。このように構成すると、ブラインドシートが重なり部でオフセットして配置されるので、重なり部の見栄えが向上する。また、ブラインドシートが互い違いにスライドするので、スムーズに重なり幅を変動させることができる。
また、前記第2伸縮部材は、前記第1伸縮部材に対して進退動可能な伸縮部材本体と、該伸縮部材本体の長手方向に沿って移動可能であると共に前記第2ブラインドシートの自由端側が取り付けられた移動部材と、前記伸縮部材の展開方向への移動に連動して前記移動部材を前記第1伸縮部材側へ移動させると共に、前記伸縮部材の収納方向への移動に連動して前記移動部材を前記第1伸縮部材と反対側へ移動させる移動機構と、を備え、前記ブラインドシートは、前記伸縮部材の展開方向への移動に伴って前記第1ブラインドシートと前記第2ブラインドシートの重なり幅が大きくなるように構成することができる。
このように第2伸縮部材は、伸縮部材本体と、伸縮部材本体の長手方向に移動可能な移動部材と、この移動部材を移動させる移動機構によって構成されており、展開動作に伴って移動機構が移動部材を第1伸縮部材側へ移動させるようになっている。これにより、収納状態から展開状態となるに連れて、第1ブラインドシートと第2ブラインドシートとの重なり幅を次第に大きくすることができる。車両ウインドウの形状に合わせて、このように展開動作に伴って重なり幅を大きくする構成を採用すれば、形状によらず車両ウインドウの略全域を覆うことが可能となると共に、ブラインドシートによれやシワが生じてしまうことを防止することが可能である。
また、前記ロールシェード部は、展開収納方向と略直交する方向に延出する延出部と、該延出部の長手方向に連続して前記ブラインドシートの展開位置まで湾曲しながら延出する湾曲部を有し、前記第1ブラインドシート,前記第2ブラインドシートは、それぞれ前記延出部,前記湾曲部に巻取り収納される構成とすることができる。
車両ウインドウが、例えばドアウインドウのように幅方向に対称形状でなく、一方の側辺が湾曲した曲線形状である場合には、ロールシェード部を延出部と、これに連続して湾曲部を設ける構成とすると、このような車両ウインドウの略全域を覆うことが可能となる。
また、前記移動機構は、展開収納時に前記移動部材を、前記延出部近傍の前記湾曲部の軸方向と略直交する方向に移動させるように設定されると好適である。このように構成すると、湾曲部から繰り出され、移動部材に自由端が取り付けられた第2ブラインドシートは、幅方向に張設され、よれやシワが生じにくくなる。
本発明によれば、ブラインドシートを複数のブラインドシートに分割し、展開・収納動作時に複数のブラインドシートの側縁部の重なり具合を変化させて、ウインドウ幅の変化に対応させるように構成しているので、ブラインドシート自体を幅方向に伸縮させることなく、ウインドウの略全域を覆うことが可能となる。
また、本発明によれば、ブラインドシートの側縁部が案内部により進退動方向に案内されるので、スムーズに重なり幅を変動させることができると共に、重なり部の見栄えが向上する。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1〜図12は本発明の第1実施形態に係るものであり、図1はサンシェード装置の斜視図、図2はサンシェード装置を下側から見た斜視図、図3は駆動部の説明図、図4はサンシェード装置の部分拡大図、図5はスライダーの斜視図、図6〜図8はロールシェード部の説明図、図9は伸縮部材の説明図、図10は張力付与部の説明図、図11は収納・展開状態を示す説明図、図12は電気的構成を示すブロック図である。
図13〜図22は改変例に係るものであり、図13は張力付与部の説明図、図14はサンシェード装置の伸縮部材の説明図、図15は図14のサンシェード装置の収納・展開状態を示す説明図、図16は張力付与部の説明図、図17はガイドカバーを備えた伸縮部材の平面図及び側面図、図18はガイドカバーを備えた伸縮部材の断面図、図19、図21は他の伸縮部材の説明図、図20は図19の領域D、Eの一部拡大説明図、図22は図21の領域F、Gの一部拡大説明図である。
図23〜図28は本発明の第2実施形態に係るものであり、図23はサンシェード装置の全体構成図、図24は要部拡大図、図25は移動部材の説明図、図26は移動機構の説明図、図27は収納状態の説明図、図28は展開状態の説明図である。
(第1実施形態)
本発明のサンシェード装置を車両1のフロントウインドウW(以下「ウインドウW」という)に適用した例について説明する。
図1,図2に示すように、サンシェード装置S(以下「装置S」という)は、ルーフ2の下部に配設された駆動部10と、ロールシェード機構部20と、ガイド部30と、を主要構成要素としている。図1,図2ではブラインドシート21が展張した状態を示している。
ロールシェード機構部20は、ウインドウWの車室内側の上縁部に沿って設けられており、ウインドウWを覆うブラインドシート21を巻き取るものである。ガイド部30は、車両1のフロントピラー3の内側前方に沿って配設されたガイドレール31と、ガイドレール31の上端部に連結されたケーブルパイプ32を備えて構成されている。フロントピラー3は、ウインドウWの縁部を支持している。
なお、装置Sが車両1に配設された状態では、駆動部10,ガイド部30のガイドレール31等は車両1の車室内側に配設されるトリム部材に覆われた状態となるが、図2では理解の容易のためトリム部材の図示を省略している。
図3に示すように駆動部10は、モータ装置11とモータ固定部材12とを備えている。モータ装置11はモータ部,減速機構部を備え、モータ固定部材12に固定されている。このモータ固定部材12はルーフ2に固定されている。モータ部としては、DCモータ,ブラシレスモータ,超音波モータ等の各種のモータを適用することが可能である。
ガイド部30は、図2,図3等に示すように左右のフロントピラー3に沿って配設されたガイドレール31(31a,31b)、各ガイドレール31の上端部にそれぞれ連結されたケーブルパイプ32(32a,32b)、ガイドレール31及びケーブルパイプ32内に挿入されてこれらの中を移動可能な伝達部材としてのスパイラルケーブル34、スパイラルケーブル34の一端部に固定されたスライダー35、ケーブルパイプ32を保持するケーブルパイプホルダ33等を備えて構成されている。
ケーブルパイプホルダ33はモータ装置11とルーフ2との間に配設されており、図3に示すように、ケーブルパイプホルダ33はルーフ2の下部において並行して配設された円管状の2組のケーブルパイプ32a,32bを保持する。このように並行して配設された各々のケーブルパイプ32a,32bは、ケーブルパイプホルダ33の内部では長さ方向に一部が切断されたような構成となっており、その切断部分にはスパイラルケーブル34が露出している。
モータ装置11には上方に突出するように出力歯車11aが設けられており、出力歯車11aは前述のケーブルパイプホルダ33内で露出したスパイラルケーブル34と噛合するように取り付けられている。後述するようにモータ装置11が作動すると出力歯車11aが正逆いずれかに回転し、これに伴い各スパイラルケーブル34はケーブルパイプ32a,32b内を左右反対方向へ移動するように構成されている。
ケーブルパイプ32a,32bはルーフ2の中央付近では上述のように並行して配設されているが、図4に示すようにルーフ2の両外側付近では上下に交差するように曲げ加工が施されている。車体前方を向いてケーブルパイプホルダ33から左側に延びるケーブルパイプ32aは、その端部が左側のフロントピラー3に沿って配設されたガイドレール31aとウインドウWの上端部付近で連結されており、途中、後述するロールシェード部22と干渉しないように曲げられている。ケーブルパイプホルダ33から右側に延びるケーブルパイプ32aは、ルーフ2の右端部付近でルーフ2に沿って後方へ折り曲げられている。
また、ケーブルパイプホルダ33から左側に延びるケーブルパイプ32bは、ルーフ2の左端部付近でルーフ2に沿って後方へ折り曲げられている。ケーブルパイプホルダ33から右側に延びるケーブルパイプ32bは、その端部が右側のフロントピラー3に沿って配設されたガイドレール31bとウインドウWの上端部付近で連結されており、途中、ロールシェード部22と干渉しないように曲げられている。
ガイドレール31は各フロントピラー3に沿って配設され、ウインドウWの内側上端部付近で各ケーブルパイプ32に連結されている。ウインドウWは下側ほど幅広の台形状に形成されているため、2本のガイドレール31の間隔は下側ほど拡開している。図5に示すようにスパイラルケーブル34の端部にはスライダー35が連結されており、このスライダー35は断面略円形状のスライド部35aと、スライド部35aと一体に形成されたシャフト取付部35bとを備えて形成されている。シャフト取付部35bには後述するスライドシャフト28の外側端部が連結されている。スライド部35aは、ウインドウWの中央側が開口した断面略C字形状のガイドレール31に摺動自在に保持されている。
スパイラルケーブル34は、図5に示すようにコイル状のケーブルとこのケーブル内に挿入,固定されたフレキシブルケーブルによって構成され可撓性を有する。したがって、スパイラルケーブル34は駆動部10によって駆動されると、曲げ加工されたケーブルパイプ32の曲げに追随してケーブルパイプ32の内部を移動することができる。
上述のように駆動部10及びガイド部30が構成されているので、モータ装置11の正逆方向の回転によって、スパイラルケーブル34がケーブルパイプ32及びガイドレール31内を案内され、スパイラルケーブル34の端部に固定されたスライダー35がガイドレール31の上端部から下端部の間を移動する。これに伴い、スライドシャフト28がウインドウWの上端部付近から下端部付近の間を移動する。
また、本例ではモータ装置11の出力歯車11aとスパイラルケーブル34とが噛合しており、モータ装置11が作動して出力歯車11aが回動することによりスパイラルケーブル34を送り出して、その先端部に固定されたスライダー35を上下動させるように構成されているが、これに限らず、先端部にスライダー35が固定された可撓性の線状部材をスパイラルケーブル34の代わりに使用し、可撓性の線状部材にラックを形成すると共に、出力歯車11aをピニオンとしてラック・ピニオン方式により可撓性の線状部材を送り出すように構成してもよい。また、モータでワイヤを巻き取ることによってスライダー35を展開方向へ引っ張るように構成してもよい。
次に、本例のロールシェード機構部20について説明する。本例のロールシェード機構部20は、図4〜図8等に示すように、ロールシェード部22と、ロールシェード部22の両端部に配設されてロールシェード部22を支持するロールシェード保持部26と、ロールシェード部22に基端部が固着されたシート状のブラインドシート21と、ブラインドシート21の自由端側の辺に沿って取り付けられたガイド部材としてのスライドパイプ27及びスライドシャフト28とを備えて構成されている。ロールシェード部22は、円柱状であり、ウインドウWとルーフ2との接合部に位置するリーンフォースメント4に沿って湾曲して配設されている。
ウインドウWは車室内から見て左右外側よりも中央部が車体前方に突出する湾曲した形状に形成されており、ウインドウWとルーフ2との接合部も図4に示すように湾曲した形状となっている。そして、図4に示すように、この接合部には補強部材として、湾曲した形状のリーンフォースメント4が溶接等により取り付けられウインドウWの上縁部を形成している。このように本例のロールシェード機構部20は、ブラインドシート21を巻取るロールシェード部22がリーンフォースメント4の後方であって、その湾曲した形状に沿うように配設されているので、ロールシェード部22を全体としてウインドウWに近い位置に配置することができる。そして、ロールシェード部22が湾曲した形状であるため、ロールシェード部22に一部を囲まれるようにしてスペースが確保される。このスペースを利用することにより、サンルーフ等との干渉を避けて、モータ装置11を配設することができる。
また、これによりトリム部材としての天井パネル(不図示)とルーフ2との間に、ロールシェード部22とモータ装置11とを車両前後方向に並べて配設することができる。つまり、ロールシェード部22とモータ装置11とを運転者の頭上で上下方向に重ねて配設することが回避されるので、車室内の頭上スペースを確保することが可能となる。このように、ロールシェード部22をウインドウWの縁部に沿って湾曲して配置したことにより、ロールシェード部22及び駆動部10周辺の構成の前後長及び上下高さを小さくしてコンパクトに構成することができる。
また、図4に示すように、モータ固定部材12に板状のミラー保持部材5aを取り付けて前方に延出させ、このミラー保持部材5aにルームミラー5を取り付けてステーとすることができる。
なお、リーンフォースメント4の下部においてケーブルパイプ32a,32bには、それぞれシート押え部材保持部36が取り付けられ、2つのシート押え部材保持部36によって両端を支持されるようにシート押え部材37が取り付けられている。シート押え部材37は、本例では図4に示すように車体前方に突出するようにV字型の平板形状をしており、ガイドレール31の上端部とシート押え部材37の前縁部が略一致するように配設されている。
ブラインドシート21はシート押え部材37とリーンフォースメント4との間に挿入されている。これにより展張されたときに、ブラインドシート21がウインドウWの面から離れていくのを防いでいる。このようにシート押え部材37は、ロールシェード部22からウインドウW側へブラインドシート21が送り出されるときに、ロールシェード部22側のガイドレール31の端部近傍またはウインドウWの上縁部近傍で、一旦ブラインドシート21を押えるためのものである。
すなわち、ブラインドシート21はロールシェード部22から前方へ送り出され、さらにシート押え部材37を支点としてウインドウWの内側面に沿った斜め方向へ送り出されるようになっている。このシート押え部材37によってブラインドシート21はウインドウWの内側面に沿ってこれに近い位置でウインドウWの内側面を覆うことができるので、太陽光による車室内の温度の上昇を低減することが可能となる。
このシート押え部材37は、本例ではV字型としたが、ウインドウWとルーフ2との接合ラインに沿った湾曲した形状として、接合ラインに略一致させて配設してもよい。また、シート押え部材37は板状の部材でなくてもよく、例えば回転軸にローラが挿通されたような構成であってもよく、この場合はブラインドシート21を展開・収納する際にローラによって引っ掛かりを少なくすることができる。
図6〜図8に示すように湾曲したロールシェード部22は、車両ボディの左右の略中心で対称に曲げられて配置されたセンタシャフト22aと、センタシャフト22aの左右いずれかの一端に一端部が固定されセンタシャフト22aに配設されたコイルスプリング22bと、センタシャフト22aの他端側に回動可能に配設されコイルスプリング22bの他端部が固定された円筒形状のスプリングホルダ22cと、センタシャフト22a及びコイルスプリング22bを覆うように配設された円筒形状の回転ロッド22dとを備えて構成されている。
この回転ロッド22dにブラインドシート21の基端部が取り付けられている。回転ロッド22dは、サイドロッド23,ジョイント24,センタロッド25が連結されて構成される。サイドロッド23,ジョイント24,センタロッド25は、例えば合成樹脂により成形され、ゴム等のように柔軟性や伸縮性を有しない剛体である。センタシャフト22aの両端部は、ロールシェード保持部26に固定されている。また、コイルスプリング22bは、ブラインドシート21を巻き取る方向に回転力が掛かるようにねじられた状態で配設される。
センタシャフト22aは、ロールシェード保持部26に端部が取り付けられた状態で湾曲した形状を維持できればよく、元々湾曲成形した樹脂材等の円筒状部材であってもよいし、フレキシブルな材料で形成されロールシェード保持部26に取り付けられるときに湾曲させるようにしてもよい。
サイドロッド23はセンタシャフト22aの両端部にそれぞれ配設されており、一端側の端面は略円環状となっている。ただし、内部にスプリングホルダ22cとの係合部となる平面部が形成されており、サイドロッド23とスプリングホルダ22cとは嵌合して一体に回動するようになっている。また、サイドロッド23の他端側の端面には、略180度対向する2箇所の位置に、軸方向に突出し所定の角度幅を有する係合突起23aが形成されている。
センタロッド25の両端部にもサイドロッド23の係合突起23aと同様の係合突起25aが形成されている。ただし、センタロッド25の両端部では周方向に略90度位相をずらした位置に係合突起25aが形成されている。
ジョイント24は、サイドロッド23とセンタロッド25、又は、センタロッド25同士を軸方向に連結するものである。このため、係合突起23aあるいは係合突起25aと係合する係合凹部24aがジョイント24の両端部にそれぞれ2箇所に形成されている。また、センタロッド25と同様に係合凹部24aは両端部で周方向に略90度ずれた位置に形成されている。サイドロッド23及びセンタロッド25の係合突起23a,25aは、ジョイント24の係合凹部24aに遊嵌されて、これらは互いに連結される。
このように構成されているので、サイドロッド23,ジョイント24及びセンタロッド25からなる回転ロッド22dは、センタシャフト22aを挿通した状態で軸方向に連結することができる。これらの部品をサブアセンブリ化してロールシェード部22を組み立てるとき、サイドロッド23,ジョイント24及びセンタロッド25の間には空間の余裕(遊び)を持たせて組み付けられる。この遊び分によって、ジョイント24を介してその両側に連結されたサイドロッド23又はセンタロッド25は、ジョイント24を関節部として略90度ごとに折れ曲がることが可能となる。
なお、本例では、係合突起23a,25aと係合凹部24aとの連結は、これらを嵌合させただけであるが、関節部として折れ曲がることが容易なように、ヒンジピン等によって回動自在に連結させてもよい。
また、係合突起23a,25aの周方向の幅は係合凹部24aの周方向の幅と略同程度に形成されており、回転ロッド22dがセンタシャフト22aを回転軸として回転したときに、サイドロッド23,ジョイント24及びセンタロッド25はほとんど回転方向にずれを生じることなく回転力の伝達が可能となっている。したがって、サイドロッド23,ジョイント24,センタロッド25が軸方向に連結された状態であっても全体として湾曲させつつ、センタシャフト22aの湾曲形状に追従しながら一体として回転することが可能である。
このようにロールシェード部22は構成されているので、サブアセンブリ化されたロールシェード部22をリーンフォースメント4に沿って湾曲させて、両端部をロールシェード保持部26に取り付けて固定することができる。このときセンタシャフト22aがロールシェード保持部26に固定され、センタシャフト22aの周囲に配設された回転ロッド22dは、湾曲したセンタシャフト22aの形状に追従しながら回動することができる。つまり、回転ロッド22dがセンタシャフト22aを回転軸として回動しても、センタシャフト22aの湾曲した形状は維持され、ロールシェード部22はリーンフォースメント4の湾曲した形状に沿ったままとなる。
また、コイルスプリング22bの一端側はセンタシャフト22aに固定され、他端側はスプリングホルダ22cを介して回転ロッド22dに連結されているので、回転ロッド22dがブラインドシート21を展張する正方向に回動すると、コイルスプリング22bにはブラインドシート21を収納する方向に回転力が掛かり、展開時にブラインドシート21にテンションを与えると共に収納時にも収納がスムーズになる。
本例のブラインドシート21は、所定の透過率を有し、ほとんど伸縮性を有しないシート素材で形成されている。本例のブラインドシート21は、図1等に示すように、ウインドウWの幅方向の中央部を略矩形状に覆うブラインドシート(第1ブラインドシート)21aと、その両側の略三角形状の領域を覆う拡幅用のブラインドシート(第2ブラインドシート)21bを備えている。すなわち、本例では、ブラインドシート21aはウインドウWの上辺程度の幅を有する略矩形状に形成されており、ブラインドシート21bは下側ほど拡開するウインドウWの略三角形状の拡張領域の形状に合わせて略三角形状に形成されている。
本例では、ブラインドシート21a,21bは、それぞれ基端部がロールシェード部22に取り付けられており、完全に展開した状態においてはブラインドシート21bの側縁部がブラインドシート21aの車両上側に所定幅だけ重なるように構成されている。
なお、本例では、ブラインドシート21aが略矩形状に形成されているが、これに限らず、略台形状に形成されていてもよい。
ブラインドシート21aの自由端は、中央部で屈曲され左右に直線部分を有する筒状中空のスライドパイプ27に取り付けられている。また、ブラインドシート21bは、自由端のうち少なくとも車両外側の角部が、スライドシャフト28のスライダー35側端部付近に取り付けられている(図5参照)。
図9に示すように、ブラインドシート21bの車両中央側の角部には、接合部としての取付孔21cが形成されている。そして、この取付孔21cが、スライドシャフト28の中央側端部付近に固定された張力付与部21dに係合されている。
本例では、左右のスライドシャフト28は、スライドパイプ27の左右両端に進退動可能に挿入されている。第2伸縮部材としてのスライドシャフト28が第1伸縮部材としてのスライドパイプ27に対して進退動することにより、伸縮部材としてのスライドパイプ27及びスライドシャフト28は全体として伸縮可能となっている。
なお、スライドパイプ27の内部にコイルスプリングを配設して、このコイルスプリングの一端を内部に固定し、他端をスライドシャフト28の挿入端部に固定することにより、スライドシャフト28を付勢するようにしてもよい。
なお、スライドパイプ27をウインドウWの湾曲した形状に合わせて一定の曲率に湾曲させてもよい。この場合は、スライドパイプ27に挿入されるスライドシャフト28もこの曲率に合わせた形状とすることにより、スライドパイプ27に対してスライドシャフト28を進退動可能とすることができる。
図10に示すように、本例の張力付与部21dは、取付孔21cに接合する接合手段としての突起部21eと、突起部21eを車両幅方向に移動可能に保持する収容部21fと、収容部21fに保持され突起部21eを車両中央側へ付勢する付勢手段としてのコイルバネ21gから構成されている。
なお、本例では、接合手段としての突起部21eは、取付孔21cに挿入されることにより取付孔21cに接合されるが、ブラインドシート21bの角部に接合できれば接合手段は突起部21eに限られるものではない。
上述のようにブラインドシート21bの自由端は、少なくとも車両外側の角部がスライドシャフト28のスライダー35側端部付近に取り付けられており、車両中央側の角部が突起部21eに取り付けられている。これにより、ブラインドシート21bの自由端は、車両幅方向に所定の張力が付与された状態で張設される。
本例では、スライドパイプ27の両端部車両上側には、長手方向に沿ってスリット27aが形成されている。このスリット27aから突起部21eが突出可能となっている。したがって、スライドシャフト28がスライドパイプ27に対して進退動すると、突起部21eがスリット27a内を長手方向に移動する。このとき、張力付与部21dはスライドシャフト28に固定されているから、ブラインドシート21bの自由端には張力が付与された状態が保持される。
なお、本例では、張力付与部21dの突起部21eが車両上側へ突出し、この突起部21eにブラインドシート21bが係合するので、ブラインドシート21bがブラインドシート21aの上側で重なるように構成されているが、これに限らず、突起部21eが車両下側へ突出するようにすれば、ブラインドシート21bがブラインドシート21aの下側で重なるように構成することができる。
このようにブラインドシート21bは、自由端の両角部がそれぞれスライドシャフト28の外側端部付近と張力付与部21dの突起部21eに取り付けられ、幅狭な基端部がロールシェード部22に取り付けられている。したがってブラインドシート21bは、ロールシェード部22が回動した場合、自由端の両角部と基端部とが3点支持された状態で収納展開される。
図11(A),(B)は、それぞれ収納状態,展開状態を示している。収納状態から展開状態となる場合は、スライダー35の移動に伴って、スライドシャフト28及びスライドパイプ27が車両下方へ移動する。ブラインドシート21a,21bは、それぞれスライドパイプ27,スライドシャフト28の車両下方への移動によってロールシェード部22から繰り出されて、ウインドウWを覆っていく。
このとき、スライドシャフト28はスライドパイプ27から徐々に引き出されていくので、これに連れてブラインドシート21bが車両幅方向外側へ移動していく。したがって、収納状態ではブラインドシート21aとブラインドシート21bとの自由端側での重なり具合(重なり幅)は幅方向に大きくなっていたが、展開動作に伴って自由端側での重なり幅が小さくなっていく。そして、展開状態では、収納展開方向に略一定の幅でブラインドシート21a,21bの側縁部が重なるようになる。また、常時、ブラインドシート21bは、自由端の中央側角部が張力付与部21dによって中央側に引張られた状態となっており、張設された状態が保持される。
本例では、このようにブラインドシート21を複数枚のブラインドシート21a,21bによって構成し、しかも収納状態から展開状態においてこれらの隣接する側縁部が重なるように構成しているので、従来のように覆い残しが生じてしまうことなくウインドウWの略全域を覆うことが可能となる。
また、本例では、従来のように、ブラインドシート21を幅方向に伸縮させてウインドウWを覆う構成ではないので、展開状態においてブラインドシート21に負荷を掛けることがない。これにより、本例では、ブラインドシート21が幅方向に伸びてしまうことがなく、使用を継続しても安定的にブラインドシート21を巻き取ることが可能である。
次に、図12に基づいて装置Sの電気的構成を説明する。装置Sはブラインドシート21を展開・収納する駆動部10のモータ装置11へ駆動信号を送出する制御部40を備えている。制御部40はマイコンにより構成されており、乗員が操作することが可能な操作スイッチ41からの操作信号と、車室内の温度を検出する温度センサ42からの検出信号と、車室内への入射光の照度及び入射方向(角度)を検出する光センサ43からの検出信号と、ブラインドシート21の展開位置を検出する位置センサ44からの検出信号と、車両のギアポジションを検出するギア位置センサ45の検出信号等を受信して、これらをもとにモータ装置11へ正逆方向の駆動信号を送出している。
操作スイッチ41は収納,展開等に応じた複数のスイッチを有しており、乗員がブラインドシート21を展開あるいは収納したいときにいずれかのスイッチが選択・操作され、そのスイッチに応じた操作信号が制御部40へ送出される。この操作信号を受信した制御部40は、操作信号に応じてモータ装置11へ正逆いずれかの回転方向に応じた駆動信号を送出する。
また、温度センサ42,光センサ43は、それぞれ車室内の所定場所、例えば、ウインドウW内面やダッシュボードの上部等に配設されている。温度センサ42は車室内の温度を検出して温度に応じた検出信号を制御部40へ送出しており、また、光センサ43は車室内へ差し込む太陽光の照度及び入射方向を検出している。
光センサ43は、車室内への入射光の照度と共に、太陽光が所定の入射角度(方向)範囲内で入射していることを検出することができる。光センサ43は、指向性のある1又は複数のセンサからなり、運転者や助手席に座っている者の目の高さに入射する角度範囲内で太陽光が入射していることを検出する。
制御部40はこれらの検出信号をモニターしており、検出信号により車室内の温度が所定値以上になったと判断したり、所定照度以上の太陽光が差し込んでいると判断したりすると、ギア位置センサ45から車両が駐車中であることを示す検出信号を受信していることを条件に、自動的にモータ装置11へ駆動信号を送出してブラインドシート21を展張し、ウインドウWを覆って太陽光を遮蔽する。制御部40は、例えばギアがパーキング・ポジションにある場合に車両が駐車中であると判断する。
つまり、ブラインドシート21を展張させることなく車両を駐車した場合に、車室内の温度が所定以上となるか、強い太陽光が差し込んできたと制御部40によって判断されたときには、自動的にブラインドシート21を閉めて車室内の温度の上昇が抑えられるようになっている。このように駐車中に自動的にブラインドシート21を展張させることにより、乗員が戻ってきたときにも車室内の温度上昇が抑えられているので、車室内の温度を急激に下げるためにエアコンの噴出量を大きくする必要がなく、大量のエネルギーを消費してしまうことを防ぐことができる。
また、位置センサ44はブラインドシート21の展開位置を検出するためのセンサである。例えば、収納位置や遮蔽位置等に応じてガイドレール31に沿って複数のリミットスイッチを設け、スライダー35とリミットスイッチとが当接することによりリミットスイッチから当接した旨の信号が送出され、制御部40はこの信号をもとにスライダー35の位置を知ることができる。
また、ロールシェード部22の回転量に応じて展張状況を検出し、制御部40へ検出信号を送出するようにしてもよい。
制御部40は、自動又は手動によりモータ装置11へ駆動信号を送出してブラインドシート21が展開・収納されているときに、位置センサ44から検出信号を受け取って収納位置や遮蔽位置等にあることを検出し、この位置で駆動信号の送出を停止させることができる。そして、駆動信号送出を停止した状態で、モータ装置11に備えられた自己保持機能(例えばクラッチ)によって、収納位置,遮蔽位置,途中位置等の位置にブラインドシート21を保持することができる。
制御部40は、ギア位置センサ45から車両が走行中であることを示す信号を受信していることを条件に、光センサ43からの検出信号により入射光の照度が所定以上の値であり、入射光の入射方向が所定範囲内であると判断した場合には、自動的に駆動信号をモータ装置11へ送出し途中位置までブラインドシート21を展張させるように構成されている。ブラインドシート21が途中位置まで展張されると、位置センサ44からの検出信号により制御部40はモータ装置11への駆動信号の送出を停止する。
さらに、制御部40は、光センサ43からの信号により照度及び入射方向が所定範囲外となったと判断した場合には自動的にブラインドシート21を収納させるために、モータ装置11へ逆回転させるための駆動信号を送出するように構成されている。
これに対応して、操作スイッチ41にも途中位置まで展張させるスイッチが設けられている。制御部40は、例えばギアがドライブ・ポジションにある場合に車両が走行中であると判断する。
なお、駐車中にブラインドシート21が遮蔽位置にあるときに、ギアをドライブ・ポジションにシフトした場合に、制御部40はモータ装置11へ逆回転の駆動信号を自動的に送出してブラインドシート21を収納位置まで移動させるようにしてもよい。また、ギアがドライブ・ポジションにあっても、手動操作により操作スイッチ41が操作されると、ブラインドシート21を遮蔽位置まで移動させるように構成してもよい。
上記実施形態は、以下のように改変してもよい。なお、上記実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
(改変例1)
上記実施形態では、スライドシャフト28の端部に固定した張力付与部21dにブラインドシート21bの自由端の中央側角部を取り付けて、ブラインドシート21bに所定の張力を付与していたが、これに限らず、図13の例のように構成してもよい。
図13の例では、スライドシャフト28には張力付与部21dが設けられておらず、スライドパイプ27には張力付与部21dが案内されるスリット27aが形成されていない。
この例では、張力付与部21dを設ける代わりに、スライドパイプ27とブラインドシート21bの自由端の中央側角部には、それぞれ張力付与部としての引張りバネ21hの端部が連結されている。これによりブラインドシート21bは、自由端角部が車両中央側に引張られ、収納・展開動作中も所定の張力で張設された状態が保持される。なお、本例では引張りバネ21hを用いた例を示したが、ゴム部材等の他の弾性部材を採用してもよい。
(改変例2)
また、上記実施形態では、ブラインドシート21aに取り付けられる第1伸縮部材としてスライドパイプ27を用い、ブラインドシート21bに取り付けられる第2伸縮部材としてスライドシャフト28を用いているが、これに限らず、図14に示すように、第1伸縮部材としてスライドシャフト127を用い、第2伸縮部材としてスライドパイプ128を用いてもよい。
図14の例では、スライドパイプ128の車両中央側端部付近にスリット128aが設けられ、スライドシャフト127の車両外側端部に固定された張力付与部21dがスリット128a内を移動可能となっている。ただし、この例では張力付与部21dの付勢方向は、上記実施形態と車両幅方向において反対方向(車両外側方向)となっている。
本例では、ブラインドシート21aの自由端の両角部に取付孔21iが形成されており、この取付孔21iに張力付与部21dが取り付けられている。これにより、ブラインドシート21aは、少なくとも自由端の両角部が張力付与部21dによって車両幅方向外側へ引張られ、所定の張力が付与された状態で張設された状態が保持される。
また、ブラインドシート21bの自由端は、スライドパイプ128に取り付けられている。
本例では、ブラインドシート21aがブラインドシート21bの上側に位置するように重なった状態となっている。
図15に示すように、収納状態(同図(A))では、スライドパイプ128がスライドシャフト127の奥まで挿入された状態となっており、この状態から展開動作が行われると、スライドパイプ128がスライドシャフト127に対して徐々に長手方向外側へ移動していく。これに連れてブラインドシート21bは、車両幅方向外側へ移動していく。展開状態(同図(B))では、収納展開方向に略一定の幅でブラインドシート21a,21bの側縁部が重なるようになる。また、常時、ブラインドシート21aは、自由端の両角部が張力付与部21dによって幅方向外側へ引張られた状態となっており、張設された状態が保持される。
また、図16に示すように、図15の例においても図13の例と同様、スライドシャフト127とブラインドシート21bの自由端の中央側角部に、それぞれ弾性部材である引張りバネ21hの端部を連結してブラインドシート21bを常時所定の張力で張設された状態に保持するように構成してもよい。
(改変例3)
上記実施形態及び改変例では、張力付与部21dがスライドパイプ27に形成されたスリット27a内を案内されているが、ブラインドシート21bの自由端はスリット27aの外部に露出している。また、ブラインドシート21bの自由端のうち、スライドパイプ27側の角部は、スライドパイプ27の端部をまたいで張力付与部21dに固定されている。このような構成では、ブラインドシート21bのスライドパイプ27側の角部に張力が集中し、その近傍のシート面が波打ってしまったり、ブラインドシート21bとスライドパイプ27又はスライドシャフト28との間に円弧状の隙間が生じてしまうことがある。よって、展張時の見栄えが悪くなり、また、ブラインドシート21a,21bが接触する等の不具合により、スムーズに重ね合わせることができなくなる場合がある。
そこで、本改変例では、図17に示すように、スライドシャフト28の端部に、スリット29aを備えたガイドカバー29が取り付けられている。図17(a)はガイドカバー29を備えた伸縮部材の平面図、図17(b)は側面図である。ブラインドシート21bの自由端は、ガイドカバー29の外周面からスライドシャフト28の外周面にわたって連続して取り付けられている。このようにすると、上記実施形態及び改変例のように、ブラインドシート21bの角部1箇所に張力が集中するようなことがないので、ブラインドシート21bが見栄え良く展張される。
また、本改変例では、ブラインドシート21a,21bの重なり部の見栄えを向上させると共に、重なり部をスムーズにスライドさせるために、以下説明するように、ブラインドシート21a,21bが展張されるのに伴って、ブラインドシート21bと重なり合うブラインドシート21aの自由端の側縁部が、ガイドカバー29のスリット29a内に挿入され案内されるように構成している。
ガイドカバー29は略円筒形の断面形状を有して形成されており、その中心軸に沿ってスライドシャフト28が配設されている。ガイドカバー29のスライドシャフト28側の端部は縮径部29bとされ、スライドシャフト28に外嵌されて固定されている。また、ガイドカバー29は、そのスライドパイプ27側の端部から縮径部29bの手前までの部位において、スライドシャフト28の外周面と、ガイドカバー29の内周面との間に所定の隙間を有して形成されている。この隙間は、図18に示すように、スライドパイプ27の断面形状に対応するように形成されている。図18(a)は図17のA−A断面図、図18(b)は図17のB−B断面図、図18(c)は図17のC−C断面図である。
このような形状により、本例では、スライドパイプ27にスライドシャフト28を挿入して軸方向に進退動させると、スライドパイプ27の外周面がガイドカバー29の内周面に沿って摺動する。つまり、スライドパイプ27は、スライドシャフト28とガイドカバー29との隙間に嵌合可能に形成されており、この隙間内を進退動するようになっている。従って、二重壁状のスライドシャフト28及びガイドカバー29と、スライドパイプ27とが、軸方向への相対移動時に、互いに相手部材を支持し合うようになっている。
スリット29aは、ガイドカバー29のスライドパイプ27側の端面から縮径部29b側に所定長さ切り込んで形成されている。スリット29aの切り込み長さは、ブラインドシート21a,21bの最大重なり長さ(ブラインドシート21a,21bをウインドウWの下端まで展張した状態における重なり長さ)以上との寸法とされている。
このスリット29aはガイドカバー29及びスライドシャフト28の軸方向に沿って形成されている。スライドパイプ27の外周面にはブラインドシート21aの自由端が固定されている。ガイドカバー29は、スリット29aを有することにより、ブラインドシート21aが固定された状態のスライドパイプ27を、その内部に挿入可能となっている。
すなわち、本例では、スライドパイプ27のスライドシャフト28に対するその軸方向への進退動に伴い、スライドパイプ27がガイドカバー29内に挿入され進退動される。そして、このとき、スライドパイプ27の外周面に取り付けられたブラインドシート21aの自由端の側縁部がスリット29a内に挿入され、スライドパイプ27、スライドシャフト28の軸方向沿って案内される。
このように構成すると、ブラインドシート21aの側縁部がスリット29aにより進退動方向に案内されるので、スライドパイプ27とスライドシャフト28との接続部において、スムーズにブラインドシート21a,21bの重なり幅を変動させることができる。また、スリット29aがガイドカバー29の軸方向(進退動方向)に形成されているので、ブラインドシート21a,21bが両者の重なり部においてオフセットして配置される。従って、ブラインドシート21a,21bの重なり部を互い違いに見栄え良くスライドさせることができ、スムーズにブラインドシート21a,21bの重なり幅を変動させることができる。
なお、上記スリット29aが本発明の案内部又は案内溝に相当し、上記ガイドカバー29が本発明の筒状部に相当し、上記スライドシャフト28が本発明の挿入部に相当する。
(改変例4)
上記改変例3において、上記改変例2において示したようにスライドパイプ27とスライドシャフト28を入れかえると共に、スライドパイプ27とガイドカバー29を一体に形成しても良い。すなわち、図19に示すように、スライドパイプ327のスライドシャフト328側の端部がガイドパイプ部329とされており、この部位には、上記スリット29aと同様のスリット329aが形成されている。本例では、ガイドパイプ部329はスライドパイプ327と略同一の断面形状とされているが、ガイドパイプ部329のみをスライドシャフト328が挿入可能な断面形状としてもよい。このガイドパイプ部329の外周面には、その軸方向に沿って、ブラインドシート21bを取り付けるための生地固定溝329bが形成されている。
図20(a)(b)は、それぞれ図19の領域D,Eの一部拡大説明図である。生地固定溝329bは、図20(b)に示すようにスリット329aの反対側に形成されているが、この位置に限定されるものではない。例えば、スリット329aの近傍に形成してもよい。また、車室側から生地固定溝329bが見えないように、ウインドウW側に形成してもよい。この生地固定溝329bにブラインドシート21bを取り付けるには、例えば図20に示すようにブラインドシート21bの自由端にコード部材を固定し、このコード部材を溝内に圧入して固定する等の方法がある。
スライドシャフト328は、ガイドパイプ部329内を摺動可能に形成されている。また、スライドシャフト328の外周面には、スリット329aに対応する位置に、生地固定溝328aが形成されている。スライドシャフト328の外周面には、スリット329aに内接する幅の凸条部328bが形成されており、生地固定溝328aは、図20(a)に示すように凸条部328bの上端面に形成されている。なお、生地固定溝329bは生地固定溝328aと同様の構成とされている。
スライドシャフト328は、凸条部328bがスリット329aに挿入されるようにガイドパイプ部329に対して位置合わせされ、ガイドパイプ部329の軸方向に沿ってスライドされる。このように構成すると、スライドシャフト328とガイドパイプ部329(スライドパイプ327)がその中心軸まわりに相対回動しない。従って、本例では、生地固定溝328a、生地固定溝329bにそれぞれ固定されたブラインドシート21a,21bのオフセット間隔が変動せず、一定に保たれる。
また、本改変例において、図21に示すように、略長方形の薄型断面のガイドパイプ部429及びスライドシャフト428を用いても良い。図22(a)(b)は、それぞれ図21の領域F,Gの一部拡大説明図である。ガイドパイプ部429には、その短辺側の外周面に、スリット29a,329aと同様のスリット429aが形成されている。一方、ガイドパイプ部429には、図22(b)に示すように、その外周面上のスリット429aに隣接する角部に生地固定溝429bが形成されている。生地固定溝429bは、上記生地固定溝328a同様に、凸条部の上端面に形成されている。また、スライドシャフト428の端辺側の外周面には、図22(a)に示すように、凸条部を形成せずに生地固定溝428aが形成されている。
このように、ガイドパイプ部429とスライドシャフト428は相対回転不能な略長方形断面とされているので、生地固定溝328a等のように凸条部を突出形成してスリット429aに位置合わせする必要がない。
また、このような薄型断面形状とすることにより、ブラインドシート21a,21bの自由端をウインドウWに接近させることができる。
また、上記実施形態では、伸縮部材をスライドパイプとスライドシャフトで構成していたが、伸縮可能であればこれに限られるものではない。例えば、複数の伸縮部材をレール等によってスライド可能に係合させた構成であってもよい。
また、上記実施形態では、略台形状のウインドウWの短辺側(車両上側)にロールシェード部22が設けられていたが、これに限らず、長辺側(車両下側)にロールシェード部22を設けた構成としてもよい。
また、上記実施形態及び改変例では、第1ブラインドシート21a,第2ブラインドシート21bの何れか一方を張設するように張力付与部21dが設けられているが、これに限らず、双方を張設するようにそれぞれに対して張力付与部21dを設けてもよい。
また、上記実施形態は、本発明を車両1のフロントウインドウWに適用した例であるが、これに限らず、本発明をリヤウインドウ等の略台形状のウインドウに適用してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明のサンシェード装置をドアウインドウWdに適用した例について説明する。
図23は、ブラインドシート221がロールシェード部222から繰り出され、ドアウインドウWdの上部を覆った状態を示している。本例の車両ドア6は、ドアパネル6aの上部に開口6bを形成するウインドウ枠7が配設され、不図示のパワーウインドウ機構によってドアウインドウWdが昇降する構成となっている。なお、図23等では、ドアパネル6aの車室内側に配設される内装パネルの図示は省略されている。
ウインドウ枠7は、上枠7aと、上枠7aの車両後端から下方へ延出する後枠7bと、上枠7aの車両前端から斜め前方下側へ曲線的に延出する前枠7cとを備えている。上枠7aは直線的に水平方向(ブラインドシート221の展開収納方向と略直交する方向)へ延出しており、下枠を兼ねるドアパネル6aの上縁と略平行となっている。後枠7bは、上枠7aと直交している。前枠7cは、外側へ凸状となるように湾曲しながらドアパネル6aの上縁部前端まで延出している。
本例の装置Sは、ドアパネル6aに配設された駆動部210と、ロールシェード機構部220と、ガイド部230を主要構成要素としている。本例の主要構成は上記実施形態と同様であるので重複する説明は省略する。
本例では、ガイドレール231a,231bが、ブラインドシート221の展開方向に対して拡開した状態で配設されている。詳しくは、直線状のガイドレール231aが後枠7bの長手方向に沿って配設されており、湾曲形状のガイドレール231bが前枠7cにその湾曲形状に沿って配設されている。
ガイドレール231a,231bの下端には、それぞれケーブルパイプ232a,232bが連結されており、駆動部210が作動すると、スパイラルケーブル234(図26参照)が駆動され、その先端に取り付けられたスライダー235がガイドレール231a,231bを案内されるように構成されている。
また、本例のロールシェード部222は、上枠7aと前枠7cに沿って配設されている。詳しくは、本例のロールシェード部222は、上枠7aに沿うと共にガイドレール231aの長手方向と略直交する延出部222Aと、延出部222Aの長手方向に連続して前枠7cに沿って湾曲しながら、その下端まで延出する湾曲部222Bを有している。本例では、延出部222Aと湾曲部222Bとが連結された構成のロールシェード部222であるが、これに限らず、延出部222Aと湾曲部222Bとを別体とした構成としてもよい。
本例のブラインドシート221は、主に延出部222Aに巻取られるブラインドシート(第1ブラインドシート)221aと、主に湾曲部222Bに巻取られるブラインドシート(第2ブラインドシート)221bを備えている。
ブラインドシート221aは略矩形状に形成されており、開口6bの車両後側領域(上枠7a及び後枠7bによって二辺が規定される矩形状の開口領域)を覆うことが可能となっている。また、ブラインドシート221bは略扇形状に形成されており、開口6bの車両前側領域を覆うことが可能となっている。後述するように、展開状態では、ブラインドシート221a,221bは、その側縁部が略三角形状に重なる。この重なり部分は、車両下側ほど幅広となるように設定されている(図28参照)。
本例では、ブラインドシート221の自由端側は、ガイド部材(伸縮部材)を構成するスライドパイプ(第1伸縮部材)227,スライドパイプ(第2伸縮部材)228に取り付けられている。スライドパイプ227,228は、共に中空円筒状の部材であり、スライドパイプ228はスライドパイプ227に摺動可能に挿入されている。なお、本例では、スライドパイプ228がスライドパイプ227に摺動可能に挿入された構成であるが、これに限らず、スライドパイプ227がスライドパイプ228に摺動可能に挿入された構成であってもよい。
ブラインドシート221aは、その自由端がスライドパイプ227の車外側の側面に取り付けられている(図24参照)。また、ブラインドシート221bは、その自由端のうちスライドパイプ227側の角部のみがスライドパイプ228の車室内側に取り付けられている。
スライドパイプ227の後端とスライドパイプ228の前端には、それぞれスライダー235が取り付けられており、これらのスライダー235が同期してガイドレール231a,231bに案内されて上下移動することにより、スライドパイプ227,228は、ガイドレール231a,231bの幅に合わせて全体として伸縮するように構成されている。
次に本例のスライドパイプ228の詳細構成について、図24〜図26に基づいて説明する。本例のスライドパイプ228は、スライドパイプ本体(伸縮部材本体)250と、移動部材252と、移動機構255を備えている。
スライドパイプ本体250は、スライドパイプ227よりもわずかに小径な中空円筒状の部材であり、スライドパイプ227に進退動可能に挿入されている。
スライドパイプ227とスライドパイプ本体250には、共にスライダー235が連結された端部と反対側の端部(スライドパイプ227の前端部、スライドパイプ本体250の後端部)から長手方向に所定長さだけ、略同じ幅のスリット227a,250aが形成されている。
移動部材252は、図25に示すように、円筒部253と、円筒部253から径方向に突出する凸条である係合部254を備えている。
円筒部253は、その外径がスライドパイプ本体250の内径と略同径に設定されており、スライドパイプ本体250内を摺動可能となっている。円筒部253には長手方向に沿ってその軸中心部に貫通孔253aが穿設されており、この貫通孔253aの内周面には螺旋状の歯253bが形成されている。
係合部254は、その幅がスライドパイプ227,スライドパイプ本体250にそれぞれ形成されたスリット227a,250aと略同じ幅に設定されており、スリット227a,250aに係合し、スリット227a,250aに案内されるようになっている。移動部材252は、係合部254がスリット227a,250aに係合することにより、周方向の回動が規制された状態で、スライドパイプ本体250内を摺動可能となっている。
すなわち、図24に示すように、移動部材252は円筒部253がスライドパイプ本体250内に摺動可能に保持され、係合部254がスリット227a,250aを通して外部へ突出した状態で、スライドパイプ本体250のうちスライドパイプ227内に挿入された範囲内で移動可能となっている。
また、係合部254の外側面には、突起部254aが形成されており、この突起部254aにブラインドシート221bの角部が取り付けられている。すなわち、ブラインドシート221bの自由端側は、この角部のみがスライドパイプ228に支持され、基端側はロールシェード部222によって支持されるようになっている。
なお、ブラインドシート221bの角部以外の自由端縁部とスライドパイプ本体250との間に隙間が生じないように、スライドパイプ本体250の外側面にブラインドシート221bの自由端縁部を摺動させて案内保持する構造(例えば、溝等)を設けてもよい。
また、本例では、移動部材252がスライドパイプ本体250,スライドパイプ227の内部を摺動するように構成されているが、これに限らず、スライドパイプ本体250,スライドパイプ227の外部を摺動するように構成してもよい。
図26に示すように、移動機構255は、ガイドレール231aにその長手方向に沿って配設されたラック256と、ラック256と噛合するピニオン257と、ピニオン257の回動駆動力の軸方向を変換する変換ギア258と、スライドパイプ227内に配設され一端が変換ギア258に連結されたスクリュー部材259とを備えている。
本例では、ピニオン257は、スライドパイプ227が連結されたスライダー235に取り付けられており、ガイドレール231a及びスライドパイプ227の長手方向に略直交する支持軸を中心に回動可能となっている。本例の変換ギア258は、2つの傘歯ギアからなり、ピニオン257の回動駆動力の軸方向をスライドパイプ227の長手方向へ切替えている。これにより、スクリュー部材259はスライドパイプ227内で回動可能となっている。
スクリュー部材259は、一端が上述のように変換ギア258に連結され、他端がスライドパイプ227の開口側(スライドパイプ本体250側)の端部付近まで延出されている。
本例では、このスクリュー部材259が移動部材252の貫通孔253aに形成された歯253bと噛合するようになっており、スクリュー部材259の回動によって移動部材252が車両前後方向に移動するように構成されている。
すなわち、本例の移動機構255は、スライダー235がガイドレール231aに沿って上下移動すると、移動方向に応じてラック256と噛合するピニオン257が所定方向に回動する。ピニオン257が回動すると、変換ギア258を介してスクリュー部材259が所定方向に回動する。スクリュー部材259が回動すると、これに噛合している移動部材252は、係合部254とスリット227a,250aによって回動が規制されているから、スクリュー部材259の長手方向(すなわち、スライドパイプ227,スライドパイプ本体250の長手方向)に移動する。
なお、本例では、スライドパイプ228を構成する移動機構255がスライドパイプ227側に配設されているが、これに限らず、スライドパイプ228の上下移動に連動して移動部材252を車両前後方向に移動させることが可能であれば、スライドパイプ本体250側に配設してもよい。
また、本例では、移動機構255がスクリュー部材259を用いて構成されているが、スライドパイプ227,228の移動に連動して、移動部材252を車両前後方向に移動可能であれば、これに限られるものではない。例えば、ワイヤ、バネ、リンク等を用いて移動機構255を構成してもよい。
次に、本例の装置Sの動作について説明する。図27,図28は、それぞれ収納状態,展開状態を示している。本例では、上記実施形態と同様に、図外の操作スイッチの操作等に基づいて制御部から駆動信号が送出され、この駆動信号により駆動部210が所定の回転方向に作動するように構成されている。
図27に示す収納状態では、一対のスライダー235がそれぞれガイドレール231a,231bの上端部に位置しており、一対のスライダー235間の距離が最小であり、スライドパイプ本体250の相当部分がスライドパイプ227に挿入された状態となっている。このとき、移動部材252はスクリュー部材259の先端部近傍で最も車両前方に位置している。
収納状態から駆動部210が展開方向へ作動して一対のスライダー235が下方へ同期して移動し始めると、図23に示すように、スライドパイプ本体250がスライドパイプ227から引き出されていく。
これと共に、ロールシェード部222が展開方向へ回動する。ブラインドシート221aは、スライドパイプ227の下方への移動に伴って延出部222Aから引き出され、開口6bの後方領域を上側から次第に覆っていく。一方、ブラインドシート221bは、スライドパイプ228の下方への移動に伴って湾曲部222Bから引き出され、開口6bの前方領域を上側から次第に覆っていく。
スライドパイプ227,228が下方へ移動すると、これに連動してスクリュー部材259が回転し、移動部材252がスクリュー部材259の先端側から基端側(車両後方)へ移動していく。これにより、ブラインドシート221a,221bの自由端側での重なり幅は、スライドパイプ227,228の下方への移動距離に略比例して大きくなり、図28に示す展開状態に向かって三角形状の重なり部分が拡大されていく。このようにして、本例の装置Sでは、収納状態から展開状態にわたって、ブラインドシート221によって開口6bの幅方向の全域を上部から次第に覆っていき、最終的に展開状態では開口6bの略全域を覆うことが可能となっている。
本例の移動機構255は、展開収納時に移動部材252を、延出部222A近傍の湾曲部222Bの軸方向aと略直交する方向bに移動させるように設定されている。本例の移動機構255では、移動部材252の移動距離がスライドパイプ227の移動距離に略比例するように構成されているので、移動部材252は収納位置から展開位置に向けて直線的に移動する。
このように移動部材252が移動することにより、湾曲部222Bに巻き取られていたブラインドシート221bは、車両後側の角部が湾曲形状の径方向中心に向かって移動することになり、側部に所定の張力を付与した状態で展張されていく。これにより、本例では、ブラインドシート221bに、よれやシワを生じさせることなく張力を付与された状態で、見栄えよく展張させていくことが可能となっている。
一方、展開状態から収納状態となるように作動するときには、スライダー235の上方への移動に伴って、スライドパイプ227内へスライドパイプ本体250が挿入されていくと共に、移動部材252が車両前方へ移動していく。ロールシェード部222は、上記実施形態と同様に巻取り方向に回動付勢されているから、スライドパイプ227,228の上方への移動に伴って、ブラインドシート221はロールシェード部222によれやシワを生じさせることなく巻き取られていく。
本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置の斜視図である。 図1のサンシェード装置を下側から見た斜視図である。 図1のサンシェード装置の駆動部の説明図である。 図1のサンシェード装置の部分拡大図である。 図1のサンシェード装置のスライダーの斜視図である。 図1のサンシェード装置のロールシェード部の説明図である。 図1のサンシェード装置のロールシェード部の説明図である。 図1のサンシェード装置のロールシェード部の説明図である。 図1のサンシェード装置の伸縮部材の説明図である。 図1のサンシェード装置の張力付与部の説明図である。 図1のサンシェード装置の収納・展開状態を示す説明図である。 図1のサンシェード装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の改変例に係るサンシェード装置の張力付与部の説明図である。 本発明の改変例に係るサンシェード装置の伸縮部材の説明図である。 図14のサンシェード装置の収納・展開状態を示す説明図である。 本発明の改変例に係るサンシェード装置の張力付与部の説明図である。 ガイドカバーを備えた伸縮部材の平面図及び側面図である。 ガイドカバーを備えた伸縮部材の断面図である。 他の伸縮部材の説明図である。 図19の領域D、Eの一部拡大説明図である。 他の伸縮部材の説明図である。 図21の領域F、Gの一部拡大説明図である。 本発明の第2実施形態に係るサンシェード装置の全体構成図である。 図23のサンシェード装置の要部拡大図である。 図23のサンシェード装置の移動部材の説明図である。 図23のサンシェード装置の移動機構の説明図である。 図23のサンシェード装置の収納状態の説明図である。 図23のサンシェード装置の展開状態の説明図である。
符号の説明
1‥車両、2‥ルーフ、3‥フロントピラー、4‥リーンフォースメント、
5‥ルームミラー、5a‥ミラー保持部材、6‥車両ドア、6a‥ドアパネル、
6b‥開口、7‥ウインドウ枠、7a‥上枠、7b‥後枠、7c‥前枠、
10‥駆動部、11‥モータ装置、11a‥出力歯車、12‥モータ固定部材、
20‥ロールシェード機構部、21‥ブラインドシート、
21a‥ブラインドシート(第1ブラインドシート)、
21b‥ブラインドシート(第2ブラインドシート)、
21c‥取付孔、21d‥張力付与部、21e‥突起部、21f‥収容部、
21g‥コイルバネ、21h‥引張りバネ、21i‥取付孔、
22‥ロールシェード部、22a‥センタシャフト、22b‥コイルスプリング、
22c‥スプリングホルダ、22d‥回転ロッド、23‥サイドロッド、
23a‥係合突起、24‥ジョイント、24a‥係合凹部、25‥センタロッド、
25a‥係合突起、26‥ロールシェード保持部、
27‥スライドパイプ(第1伸縮部材)、27a‥スリット、
28‥スライドシャフト(第2伸縮部材)、
29‥ガイドカバー、29a‥スリット、29b‥縮径部、30‥ガイド部、
31,31a,31b‥ガイドレール、32,32a,32b‥ケーブルパイプ、
33‥ケーブルパイプホルダ、34‥スパイラルケーブル、35‥スライダー、
35a‥スライド部、35b‥シャフト取付部、36‥シート押え部材保持部、
37‥シート押え部材、40‥制御部、41‥操作スイッチ、42‥温度センサ、
43‥光センサ、44‥位置センサ、45‥ギア位置センサ、
127‥スライドシャフト(第1伸縮部材)、
128‥スライドパイプ(第2伸縮部材)、
128a‥スリット、210‥駆動部、220‥ロールシェード機構部、
221‥ブラインドシート、221a‥ブラインドシート(第1ブラインドシート)、
221b‥ブラインドシート(第2ブラインドシート)、222‥ロールシェード部、
222A‥延出部、222B‥湾曲部、227‥スライドパイプ(第1伸縮部材)、
228‥スライドパイプ(第2伸縮部材)、227a‥スリット、230‥ガイド部、
231a,231b‥ガイドレール、232a,232b‥ケーブルパイプ、
234‥スパイラルケーブル、235‥スライダー、
250‥スライドパイプ本体(伸縮部材本体)、250a‥スリット、
252‥移動部材、253‥円筒部、253a‥貫通孔、253b‥歯、
254‥係合部、254a‥突起部、255‥移動機構、256‥ラック、
257‥ピニオン、258‥変換ギア、259‥スクリュー部材、
327‥スライドパイプ、328,428‥スライドシャフト、
329,429‥ガイドパイプ部、329a,429a‥スリット
328a,329b,428a,429b‥生地固定溝、328b‥凸条部
S‥サンシェード装置、W‥フロントウインドウ、Wd‥ドアウインドウ

Claims (14)

  1. 車両ウインドウを覆うブラインドシートと、該ブラインドシートを巻き取るロールシェード部と、前記ブラインドシートの自由端を支持すると共に長手方向に伸縮可能な伸縮部材と、該伸縮部材の両端に連結されたスライダーと、前記ブラインドシートの展開収納方向に対して拡開するように配設され前記スライダーを案内する一対のガイドレールと、を備えたサンシェード装置において、
    前記伸縮部材は、第1伸縮部材と、該第1伸縮部材に対して進退動可能であり一端が前記スライダーに連結された第2伸縮部材と、を備え、
    前記ブラインドシートは、自由端側が前記第1伸縮部材に取り付けられた第1ブラインドシートと、自由端側が前記第2伸縮部材に取り付けられた第2ブラインドシートと、を備え、
    前記ブラインドシートは、展張状態において、前記第1ブラインドシートの側縁部と前記第2ブラインドシートの側縁部とが重なるように配設されると共に、前記伸縮部材の展開収納方向への移動に伴って重なり幅が変動することを特徴とするサンシェード装置。
  2. 前記第2ブラインドシートの自由端側角部のうち、前記第1ブラインドシート側の角部を前記第1伸縮部材側へ引張って前記第2ブラインドシートに所定の張力を付与する張力付与部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  3. 前記張力付与部は、前記第2伸縮部材の前記第1伸縮部材側の端部に設けられ、前記第2ブラインドシートの角部と接合する接合手段と、該接合手段を前記第1伸縮部材側へ付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載のサンシェード装置。
  4. 前記張力付与部は、前記第2ブラインドシートの角部と前記第1伸縮部材とに両端部が取り付けられた弾性部材であることを特徴とする請求項2に記載のサンシェード装置。
  5. 前記第1ブラインドシートの自由端側角部のうち、前記第2ブラインドシート側の角部を前記第2伸縮部材側へ引張って前記第1ブラインドシートに所定の張力を付与する張力付与部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  6. 前記張力付与部は、前記第1伸縮部材の前記第2伸縮部材側の端部に設けられ、前記第1ブラインドシートの角部と接合する接合手段と、該接合手段を前記第2伸縮部材側へ付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴とする請求項5に記載のサンシェード装置。
  7. 前記張力付与部は、前記第1ブラインドシートの角部と前記第2伸縮部材とに両端部が取り付けられた弾性部材であることを特徴とする請求項5に記載のサンシェード装置。
  8. 前記第1伸縮部材と前記第2伸縮部材のうちいずれか一方の部材には、他方の部材に取り付けられた前記第1ブラインドシート又は前記第2ブラインドシートの側縁部のうち、前記一方の部材側の側縁部を案内する案内部が設けられ、
    該案内部は、前記第2伸縮部材の前記第1伸縮部材に対する進退動に伴って、前記一方の部材側の側縁部を前記進退動する方向に案内可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  9. 前記第1伸縮部材と前記第2伸縮部材のうちいずれか一方の部材には、他方の部材側の端部に筒状部が設けられると共に、前記他方の部材には、前記筒状部側の端部に前記筒状部内に挿入可能な挿入部が設けられ、
    前記案内部は、前記筒状部にその軸方向に沿って形成されたスリット状の案内溝からなり、該案内溝には、前記挿入部の前記筒状部内における進退動に伴って、前記挿入部に取り付けられた前記第1ブラインドシート又は前記第2ブラインドシートの自由端側の側縁部が挿入され案内されることを特徴とする請求項8に記載のサンシェード装置。
  10. 前記筒状部は、その中心軸に沿って配設されたシャフトの一端に外嵌されたパイプからなり、該パイプの内周面と前記シャフトの外周面との間には、前記案内溝が形成された部位において所定の隙間が設けられ、
    前記挿入部は筒状に形成され、前記隙間に嵌合可能に形成されたことを特徴とする請求項9に記載のサンシェード装置。
  11. 前記第1伸縮部材と前記第2伸縮部材のうち、前記案内溝が形成された部材の外周面には、前記第1ブラインドシート又は前記第2ブラインドシートの自由端部を固定するための固定溝が前記案内溝と略平行に形成され、
    前記第1ブラインドシート又は前記第2ブラインドシートのうち、前記案内溝に案内されるブラインドシートの側縁部は、前記固定溝に固定されたブラインドシートの側縁部と略平行に重なって展張されることを特徴とする請求項9に記載のサンシェード装置。
  12. 前記第2伸縮部材は、
    前記第1伸縮部材に対して進退動可能な伸縮部材本体と、
    該伸縮部材本体の長手方向に沿って移動可能であると共に前記第2ブラインドシートの自由端側が取り付けられた移動部材と、
    前記伸縮部材の展開方向への移動に連動して前記移動部材を前記第1伸縮部材側へ移動させると共に、前記伸縮部材の収納方向への移動に連動して前記移動部材を前記第1伸縮部材と反対側へ移動させる移動機構と、を備え、
    前記ブラインドシートは、前記伸縮部材の展開方向への移動に伴って前記第1ブラインドシートと前記第2ブラインドシートの重なり幅が大きくなることを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  13. 前記ロールシェード部は、展開収納方向と略直交する方向に延出する延出部と、該延出部の長手方向に連続して前記ブラインドシートの展開位置まで湾曲しながら延出する湾曲部を有し、
    前記第1ブラインドシート,前記第2ブラインドシートは、それぞれ前記延出部,前記湾曲部に巻取り収納されることを特徴とする請求項12に記載のサンシェード装置。
  14. 前記移動機構は、展開収納時に前記移動部材を、前記延出部近傍の前記湾曲部の軸方向と略直交する方向に移動させるように設定されたことを特徴とする請求項13に記載のサンシェード装置。
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