JP2006008024A - サンシェード装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両のウインドウの略全域を覆い、且つ、サンルーフ等との干渉を避けて配置可能であり、車室内のスペースを確保可能なサンシェード装置を提供する。
【解決手段】 ウインドウ幅に応じて伸縮可能なブラインドシート21(121)を巻き取るロールシェード部22(122)がウインドウの縁部に沿って配設される。ロールシェード部22(122)は、ブラインドシート21(121)の基端部に接続された回転ロッド22dを備える。回転ロッド22dは、ウインドウの縁部の湾曲形状に沿って湾曲された状態を維持しながら回動され、複数のセンタロッドをジョイントを介して連結した構成、一部または全体に蛇腹部またはコイル部を設けた構成、センタロッドにガイド穴を設け、その内部を摺動する連結ピンにより連結した構成、等とされる。また、ロールシェード部22(122)は、軸体を自在継手を介して連結してもよい。
【選択図】 図4

Description

本発明はサンシェード装置に係り、特に車両のウインドウを覆って日差しを遮るためのサンシェード装置に関する。
炎天下で自動車を駐車中、太陽光が車室内に差し込むと車内の温度が上昇してしまい、再び乗車するときに非常に暑く不快である。このような状態でエアコンを作動させても最初は暖かい風が吹きだして来るため不快感が高まるだけでなく、車内温度を下げるのに時間が掛かってしまっていた。また急激に温度を下げようとすると、エアコンからの噴出量を大きくする必要があり、大量のエネルギーが必要であった。
従来は、車室内へ太陽光が差し込むのを防ぐため、別物のサンシェードをウインドウ内側に立てかけたり、吸盤等でウインドウに取り付けたりしていた。しかし、従来の別物のサンシェードは、不使用時には収納する場所が必要となって不便であるうえ外観も良くない。
上記不都合を解消するための技術として、車両内への組込式のサンシェード装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、ウインドウを覆うことにより太陽光を遮蔽するブラインドシートを、巻取り収納装置の回動によって展張・収納するものであり、この巻取り収納装置は、ウインドウの室内側の上縁部に長手方向が沿うように直線的に配設されている。フロントウインドウ下部のダッシュボードに助手席用エアバックが装着される場合であっても、巻取り収納装置はウインドウの上縁部に沿って配設されるので、助手席用エアバッグが巻取り収納装置を配設するのに邪魔になることはなく、サンシェード装置をフロントウインドウに配設することが可能である。
上記公知技術では、矩形状のブラインドシートの基端部は巻取り収納装置に固着され、自由端側の辺には管状のステーが取り付けられる。ステーの両側端部には、それぞれスライドシャフトが挿入されており、スライドシャフトはステーの軸方向に対して進退自在に支持されている。スライドシャフトの外側端部にはランナーが取り付けられる。
ウインドウが取り付けられたピラーの内側にはガイドレールが配設され、ランナーはガイドレールによって案内され上下に移動可能となっている。また、ガイドレール内には下端部がランナーと結合された可撓性線状部材が配設されており、可撓性線状部材は駆動装置によってガイドレール内を移動可能に構成されている。
上記構成により、特許文献1のサンシェード装置は、駆動装置が作動して可撓性線状部材がガイドレール内を移動すると、ランナー,スライドシャフト及びステーがガイドレールの長さ方向に沿って上下移動して、ブラインドシートが収納・展張される。
また、車両のウインドウは下側ほど幅広となる台形状であるので、下側ほどガイドレール間の距離が大きくなっている。このため、このサンシェード装置では、ガイドレール間の距離に合わせてスライドシャフトがステーに対して進退動し、ステー及びスライドシャフト全体として長さが調整されるようになっている。
このように従来技術のサンシェード装置は、必要なときに作動させることによりブラインドシートを展張させてウインドウを覆い、太陽光を遮蔽することができる。また、このサンシェード装置は従来の立てかけ式のサンシェードのように、不使用時に収納場所を確保する必要がなく、また車両に一体に組み込まれているため外観も良好となる。
特開2000−52763号公報(第2−6頁、図1−9)
しかし、車両のウインドウ(フロントウインドウ、リアウインドウ、サイドウインドウ)は、下側ほど幅広な台形状であるため、上記サンシェード装置ではブラインドシートが完全に展張した状態であってもウインドウの全域を完全には覆うことはできず、両外側に略三角形状の隙間(覆い残し部分)が生じてしまい、そこから太陽光が車室内へ差し込んで車内の温度が上昇してしまうという問題があった。
また、車両のフロントウインドウは、車室内から見て幅方向の中央ほど前方に突出するように湾曲した複雑な形状を有しており、リアウインドウは幅方向の中央ほど後方に突出するように湾曲した形状を有している。したがって、ブラインドシートを巻取る巻取りロールをルーフ側に配設する場合、この湾曲した形状のためにフロントウインドウ側ではウインドウよりも後方に、リアウインドウ側ではウインドウよりも前方にシフトさせて配設しなければならない。しかし、サンルーフ等との干渉を避けると共に、車室内でのスペースを確保するためには、できるだけウインドウの近くに巻取りロールを配設することが望まれている。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、上下方向において幅が一定でなく、前後・左右に曲率を持つ複雑な形状を有する車両のウインドウの略全域を覆うことにより、太陽光が車室内へ差し込むのを防ぐことができるサンシェード装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、サンルーフ等との干渉を避けて配置することができ、車室内のスペースを確保することができるサンシェード装置を提供することにある。
前記課題は、請求項1に記載のサンシェード装置によれば、車両のウインドウを覆うブラインドシートと、該ブラインドシートの基端部が係合され、前記ウインドウの縁部に沿って設けられるロールシェード部と、を備え、前記ロールシェード部は、前記ブラインドシートを巻取り可能であって、継手部を有する軸体を複数連結して構成されたこと、により解決される。
車両のフロント(リア)ウインドウとボディとの接合部は湾曲したラインを有しており、ロールシェード部を接合部に合わせて湾曲させて配設することにより、ロールシェード部をウインドウの近傍に取り付けることが可能となる。これにより、例えば車両にサンルーフが設けられているような場合であっても、サンルーフとロールシェードとが互いに干渉することのないよう、これらの間隔を確保することができる。また、上述のようにサンルーフとロールシェード部との間隔を確保して、この空間に例えばロールシェード部の駆動部を配設することにより、ロールシェード部と駆動部とが上下に重ならないように構成することができるので、車両内のスペースを確保することが可能となる。
また、車両のドアウインドウは、上部が曲線的な形状をしており、ロールシェード部をその曲線形状に合わせて湾曲させることにより、ドアウインドウに沿ってロールシェード部を配設することができる。したがって、従来は配設できないようなスペースにサンシェード装置を配設できるようになると共に、全体としてコンパクトに構成することが可能となる。
また、請求項2に記載の構成によれば、前記継手部は、より具体的には、自在継手である。このように、自在継手が設けられた軸体を連結することにより、ロールシェード部は、前記ウインドウの縁部に沿って湾曲形状に配設され、その湾曲形状を維持しつつ軸方向まわりに回動される。これにより、ロールシェード部がブラインドシートを巻取る際に、巻取りをスムーズに行うことができる。
また、請求項3に記載の構成によれば、前記ロールシェード部は、前記軸体は、長手方向の長さが異なるものを含み、前記ウインドウの縁部の形状に応じて長さの異なる軸体が配置される。
このように構成すると、湾曲が急な部位では短めの軸体を用い、湾曲が緩やかな部位では長めの軸体を用いることにより、湾曲が急な部位でロールシェード部を所望の曲率に適合させることが可能とされると共に、回転をスムーズにすることができる。また、湾曲が緩やかな部位では部品点数を少なくすることができる。
そして、前記課題は、請求項4に記載のサンシェード装置によれば、車両のウインドウを覆うブラインドシートと、該ブラインドシートを巻取ると共に前記ウインドウの縁部に沿って配設されるロールシェード部と、を備え、前記ロールシェード部は、前記ウインドウの縁部の形状に応じて湾曲されたセンタシャフトと、該センタシャフトが挿入され前記ブラインドシートの基端部が係合された回転ロッドと、を備え、前記回転ロッドは、端面側に係合突起が設けられた円筒形状のセンタロッドと、前記係合突起に連結可能な係合凹部を有し前記センタロッド同士を連結するジョイントと、を有して構成され、前記センタシャフトの湾曲した形状に追従して前記センタシャフトの周りを回動されること、により解決される。
このように、回転ロッドを複数のロッドの連結によって構成することにより、ロールシェード部を、上部が曲線的な車両のドアウインドウの形状に合わせて湾曲させて配置することができる。したがって、従来は配設できないようなスペースにサンシェード装置を配設できるようになると共に、全体としてコンパクトに構成することが可能となる。また、多数の係合突起および係合凹部によって連結することにより、センタロッド間で回転力が伝達される。したがって、回転ロッドは、前記センタシャフトの湾曲した形状に追従して、該センタシャフトの周りを回動する。これにより、回転ロッドがブラインドシートを巻取る際に回転ロッドの湾曲形状が維持され、巻取りをスムーズに行うことができる。
また、請求項5に記載のように、前記係合突起は、前記センタロッドの端面から長手方向に突出されると共に、同一端面に少なくとも3ヵ所設けられる。このように、多数の係合箇所が設けられていてもよい。
また、請求項6に記載のように、前記係合突起は、端面に近い部位の周方向の幅が端面から離れた部位よりも幅広に形成されていてもよい。このように構成すると、係合突起および係合凹部を例えば台形状に形成することができる。
また、請求項7に記載のように、前記係合突起は、周方向の幅が根元部よりも幅広に形成された先端部を有すると共に、前記係合凹部は、周方向の幅が前記先端部よりも幅狭に形成された抜け止め部を有し、該抜け止め部は、前記係合突起と前記係合凹部とが連結された状態において、前記先端部よりも前記根元部側に位置されていてもよい。このように構成すると、係合を解除しようとしても、軸方向への相対移動が規制されるため解除されず、係合状態が確実に維持される。
また、請求項8に記載のように、前記係合突起および前記係合凹部は、前記回転ロッドの回転時に互いに当接した状態を維持できるように曲線状に形成されていてもよい。このように、センタロッドの係合突起及びジョイントの係合凹部を曲面状に形成すると、係合突起と係合凹部とが常に当接して、回転力が互いにダイレクトに伝達される。従って、回転中の無理な抵抗力が低減され、好適である。
また、前記課題は、請求項9に記載の構成によれば、車両のウインドウを覆うブラインドシートと、該ブラインドシートを巻取ると共に前記ウインドウの縁部に沿って配設されるロールシェード部と、を備え、前記ロールシェード部は、前記ウインドウの縁部の形状に応じて湾曲されたセンタシャフトと、該センタシャフトが挿入され前記ブラインドシートの基端部が係合された回転ロッドと、を備え、前記回転ロッドは、長手方向の端面にガイド穴が設けられた円筒形状のセンタロッドと、一端が前記ガイド穴に摺動可能に収納されると共に他端が隣り合うセンタロッドに固定された連結ピンと、を備えて構成され、前記センタシャフトの湾曲した形状に追従して前記センタシャフトの周りを回動されること、により解決される。このように構成すると、ジョイントを用いずに、簡易な構成で複数のセンタロッドを互いに連結して回転ロッドを構成することができる。
そして、請求項10に記載のように、前記連結ピンは、可撓性を有するように構成される。このように、連結ピンが撓んで屈曲されるように構成すると、ガイド穴と連結ピンとの間に隙間を設けなくても回転ロッドが湾曲可能とされる。従って、回転力が互いにダイレクトに伝達され、ブラインドシートを巻き取るときに生じるずれをほとんど無くすことが可能となる。
また、前記課題は、請求項11に記載の構成によれば、車両のウインドウを覆うブラインドシートと、該ブラインドシートを巻取ると共に前記ウインドウの縁部に沿って配設されるロールシェード部と、を備え、前記ロールシェード部は、前記ウインドウの縁部の形状に応じて湾曲されたセンタシャフトと、該センタシャフトが挿入され前記ブラインドシートの基端部が係合された回転ロッドと、を備え、前記回転ロッドは、円筒形状のセンタロッドと、該センタロッド同士を連結するカップリングと、を備えて構成され、前記センタシャフトの湾曲した形状に追従して前記センタシャフトの周方向に回動されること、により解決される。
そして、請求項12に記載のように、前記カップリングは、山部と谷部とが軸方向に沿って交互に形成された蛇腹部と、該蛇腹部の両端に接続され前記センタロッドの端部に取り付け可能な取付部と、を備えて構成される。また、請求項13に記載のように、前記カップリングは、長尺部材を螺旋状に巻回してなるコイル部と、該コイル部の両端に接続され前記センタロッドの端部に取り付け可能な取付部と、を備えて構成される。
このように構成すると、カップリングは可撓性を有し、回転力を伝達可能とされる。従って、このようなカップリングを介して連結されたセンタロッドは、前記センタシャフトの周りを一体となって回動される。これにより、回転ロッドがブラインドシートを巻取る際に回転ロッドの湾曲形状が維持され、巻取りをスムーズに行うことができる。
また、前記回転ロッドは、請求項14に記載のように、前記センタロッドは、長手方向の長さが異なるものを含み、前記センタシャフトの湾曲した形状に応じて長さの異なるセンタロッドが配置される。このように構成すると、湾曲部における曲率に応じて適切な長さを有するセンタロッドを選択して構成することが可能である。これにより湾曲部での回転ロッドの配置に無理がなく、また回転をスムーズにすることができる。
つまり、前記回転ロッドは、前記ロールシェード部のうち湾曲が緩やかな部位よりも湾曲が急な部位に長手方向の長さが短いセンタロッドが配設されるように構成できる。湾曲が急な部位では短めのセンタロッドを用い、湾曲が緩やかな部位では長めのセンタロッドを用いることにより、湾曲が急な部位でロールシェード部を所望の曲率に適合させることができると共に、回転をスムーズにすることができる。また、湾曲が緩やかな部位では部品点数を少なくすることができる。
また、前記課題は、請求項15に記載の構成によれば、車両のウインドウを覆うブラインドシートと、該ブラインドシートを巻取ると共に前記ウインドウの縁部に沿って配設されるロールシェード部と、を備え、前記ロールシェード部は、前記ウインドウの縁部の形状に応じて湾曲されたセンタシャフトと、該センタシャフトが挿入され前記ブラインドシートの基端部が係合された回転ロッドと、を備え、前記回転ロッドには、前記センタシャフトの湾曲した形状に応じて、山部と谷部とが軸方向に沿って交互に形成された蛇腹部が設けられ、前記センタシャフトの湾曲した形状に追従して前記センタシャフトの周りを回動されること、により解決される。また、請求項16に記載のように、請求項15に記載のサンシェード装置において、前記蛇腹部を、長尺部材を螺旋状に巻回してなるコイル部に置きかえて構成することができる。
このように、屈曲自在な蛇腹部またはコイル部を備えていると、ロールシェード部を所望の曲率に適合させることができる。
また、請求項17に記載のように、上記各構成からなる軸体は、所定の曲げ剛性及びねじり剛性を有して構成されていると好適である。そして、請求項18に記載のように、上記各構成からなる回転ロッドは、所定の曲げ剛性及びねじり剛性を有して構成されていると好適である。このように構成すると、ロールシェード部を所望の曲率に適合させつつ、スムーズに回転させることができる。
ここで具体的には、請求項19に記載のように、前記ロールシェード部は、車両のウインドウの縁部に沿って位置するリーンフォースメントを越えてウインドウと反対側の位置に配設することができる。このようにすればリーンフォースメントの上部にロールシェード部が位置しないのでサンシェード装置をコンパクトに構成することができ、車両内のスペースを確保することができる。また、リーンフォースメントがウインドウの縁部の形状に合わせて湾曲した形状を有していた場合であっても、その湾曲形状に沿ってロールシェード部を配設することができる。
本発明によれば、ブラインドシートを巻き取るロールシェード部をウインドウの縁部の湾曲形状に沿って配設し、ロールシェード部がその湾曲形状を維持した状態でブラインドシートを繰り出すことができる。これにより、ロールシェード部をウインドウの近傍に配設することが可能となり、サンシェード装置をコンパクトに構成し、車室内のスペースを確保することができる。
また、ブラインドシートが伸縮可能なシート素材を用いて構成されることにより、上下方向において幅が一定でなく、前後・左右に曲率を持つ複雑な形状を有する車両のウインドウの形状に合わせて変形しながらウインドウを覆うことができる。したがって、車両のウインドウの略全域を覆い残し部分を生じさせることなく覆って太陽光が車室内へ差し込むのを防ぐことが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1〜図14は本発明の実施例1に係るものであり、図1はサンシェード装置の斜視図、図2はサンシェード装置の下側から見た斜視図、図3は駆動部の説明図、図4はサンシェード装置の部分拡大図、図5はスライダーの斜視図、図6はスライドシャフトの説明図、図7はロールシェード部の配置を示す断面説明図、図8乃至図10はロールシェード部の説明図、図11はサンシェード装置の収納・展張時を示す説明図、図12はサンシェード装置の電気的構成を示すブロック図、図13はサンシェード装置の動作を示す説明図、図14は改変例に係るサンシェード装置の斜視図である。
図15〜図19は本発明の実施例2に係るものであり、図15はサンシェード装置の説明図、図16はスライダーの説明図、図17はサンシェード装置の展開状態の説明図、図18は改変例に係るサンシェード装置の説明図、図19は改変例に係るサンシェード装置の説明図である。
また、図21は本発明の実施例1、実施例2に係るロールシェード部の説明図、図20及び図22〜図30は本発明の改変例に係るロールシェード部の説明図である。
(実施例1)
実施例1は、本発明のサンシェード装置S(以下「装置S」という)を車両1のフロントウインドウWに適用した例である。図1に装置Sの上方から見た斜視図、図2に車両1に組み込んだ装置Sの下方から見た斜視図を示す。装置Sはルーフ2の下部に配設された駆動部10と、ウインドウWの室内側の上縁部に沿って設けられウインドウWを覆うブラインドシート21を巻き取るロールシェード機構部20と、車両1のフロントピラー3の内側前方に沿って配設されたガイドレール31及びガイドレール31の上端部に連結されたケーブルパイプ32とを有するガイド部30とを備えて構成されている。図1及び図2ではブラインドシート21が展張した状態を示している。
図3に示すように駆動部10はモータ装置11とモータ取付部材12とを備えている。モータ装置11はモータ部,減速機構部を備え、モータ取付部材12に固定されている。そして、モータ取付部材12はルーフ2に固定されている。モータ部としては、DCモータ,ブラシレスモータ,超音波モータ等の各種のモータを適用することが可能である。
ガイド部30は、左右のフロントピラー3に沿って配設されたガイドレール31(31a,31b)、各ガイドレール31の上端部にそれぞれ連結されたケーブルパイプ32(32a,32b)、ガイドレール31及びケーブルパイプ32内に挿入されてこれらの中を移動可能な伝達部材としてのスパイラルケーブル34、スパイラルケーブル34の一端部に固定されたスライダー35、ケーブルパイプ32を保持するケーブルパイプホルダ33等を備えて構成されている。
ケーブルパイプホルダ33はモータ装置11とルーフ2との間に配設されており、図3に示すように、ケーブルパイプホルダ33はルーフ2の下部において並行して配設された円管状の2組のケーブルパイプ32a,32bを保持する。このように並行して配設された各々のケーブルパイプ32a,32bは、ケーブルパイプホルダ33の内部では長さ方向に一部が切断されたような構成となっており、その切断部分にはスパイラルケーブル34が露出している。
モータ装置11には上方に突出するように出力歯車11aが設けられており、出力歯車11aは前述のケーブルパイプホルダ33内で露出したスパイラルケーブル34と噛合するように取り付けられている。後述するようにモータ装置11が作動すると出力歯車11aが正逆いずれかに回転し、これに伴い各スパイラルケーブル34はケーブルパイプ32a,32b内を左右反対方向へ移動するように構成されている。
ケーブルパイプ32a,32bはルーフ2の中央付近では上述のように並行して配設されているが、図4に示すようにルーフ2の両外側付近では上下に交差するように曲げ加工が施されている。車体前方を向いてケーブルパイプホルダ33から左側に延びるケーブルパイプ32aは、その端部が左側のフロントピラー3に沿って配設されたガイドレール31aとウインドウWの上端部付近で連結されており、途中、後述するロールシェード部22と干渉しないように曲げられている。ケーブルパイプホルダ33から右側に延びるケーブルパイプ32aは、ルーフ2の右端部付近でルーフ2に沿って後方へ折り曲げられている。
また、ケーブルパイプホルダ33から左側に延びるケーブルパイプ32bは、ルーフ2の左端部付近でルーフ2に沿って後方へ折り曲げられている。ケーブルパイプホルダ33から右側に延びるケーブルパイプ32bは、その端部が右側のフロントピラー3に沿って配設されたガイドレール31bとウインドウWの上端部付近で連結されており、途中、ロールシェード部22と干渉しないように曲げられている。
ガイドレール31は各フロントピラー3に沿って配設され、ウインドウWの内側上端部付近で各ケーブルパイプ32に連結されている。ウインドウWは下側ほど幅広の台形状に形成されているため、2本のガイドレール31の間隔は下側ほど広がっている(図13参照)。図5に示すようにスパイラルケーブル34の端部にはスライダー35が連結されており、このスライダー35は断面略円形状のスライド部35aと、スライド部35aと一体に形成されたシャフト取付部35bとを備えて形成されている。シャフト取付部35bには後述するスライドシャフト28の外側端部が連結され、スライド部35aは図6に示すように中空でウインドウWの中央側が開口した断面略C字形状のガイドレール31に摺動可能に保持される。
スパイラルケーブル34は、図5に示すようにコイル状のケーブルとこのケーブル内に挿入,固定されたフレキシブルケーブルによって構成され可撓性を有する。したがって、スパイラルケーブル34は駆動部10によって駆動されると、曲げ加工されたケーブルパイプ32の曲げに追随してケーブルパイプ32の内部を移動することができる。
上述のように駆動部10及びガイド部30が構成されているので、モータ装置11の正逆方向の回転によって、スパイラルケーブル34がケーブルパイプ32及びガイドレール31内を案内され、スパイラルケーブル34の端部に固定されたスライダー35がガイドレール31の上端部から下端部の間を移動する。これに伴い、スライドシャフト28がウインドウWの上端部付近から下端部付近の間を移動する。
また、本実施例ではモータ装置11の出力歯車11aとスパイラルケーブル34とが噛合しており、モータ装置11が作動して出力歯車11aが回動することによりスパイラルケーブル34を送り出して、その先端部に固定されたスライダー35を上下動させるように構成されているが、これに限らず、先端部にスライダー35が固定された可撓性の線状部材をスパイラルケーブル34の代わりに使用し、可撓性の線状部材にラックを形成すると共に、出力歯車11aをピニオンとしてラック・ピニオン方式により可撓性の線状部材を送り出すように構成してもよい。また、後述する実施例2のようにモータでワイヤを巻き取ることによってスライダー35を展張方向へ引っ張るように構成してもよい。
次に、本発明の特徴的な部分であるロールシェード機構部20について説明する。本実施例のロールシェード機構部20は、図4〜図7に示すように、ロールシェード部22と、ロールシェード部22の両端部に配設されてロールシェード部22を支持するロールシェード保持部26と、ロールシェード部22に基端部が固着されたシート状のブラインドシート21と、ブラインドシート21の自由端側の辺に沿って取り付けられたガイド部材としてのガイドパイプ27及びスライドシャフト28と、を備えて構成されている。ロールシェード部22は円柱状であり、ウインドウWとルーフ2との接合部に位置するリーンフォースメント4に沿って湾曲して配設されている。
ウインドウWは車室内から見て左右外側よりも中央部が車体前方に突出する湾曲した形状に形成されており、ウインドウWとルーフ2との接合部も図4に示すように湾曲した形状となっている。そして、図4及び図7に示すように、この接合部には補強部材として、湾曲した形状のリーンフォースメント4が溶接等により取り付けられウインドウWの上縁部を形成している。このように本発明のロールシェード機構部20は、ブラインドシート21を巻取るロールシェード部22がリーンフォースメント4の後方であって、その湾曲した形状に沿うように配設されているので、ロールシェード部22を全体としてウインドウWに近い位置に配置することができる。そして、ロールシェード部22が湾曲した形状であるため、ロールシェード部22に一部を囲まれるようにしてスペースが確保される。
このスペースを利用することにより、サンルーフ等との干渉を避けて、モータ装置11を配設することができる。また、これによりロールシェード部22とモータ装置11とを乗員の頭上で重ねて配設することが回避されるので、車室内の頭上スペースを確保することが可能となる。このように、ロールシェード部22をウインドウWの縁部に沿って湾曲して配置したことにより、ロールシェード部22および駆動部10周辺の構成の前後長および上下高さを小さくしてコンパクトに構成することができる。
また、図4に示すように、モータ取付部材12に板状のミラー保持部材5aを取り付けて前方に延出させ、このミラー保持部材5aにルームミラー5を取り付けてステーとすることができる。
なお、リーンフォースメント4の下部においてケーブルパイプ32a,32bには、それぞれシート押え部材保持部36が取り付けられ、2つのシート押え部材保持部36によって両端を支持されるようにシート押え部材37が取り付けられている。シート押え部材37は、本実施例では図4に示すように車体前方に突出するようにV字型の平板形状をしており、ガイドレール31の上端部とシート押え部材37の前縁部が略一致するように配設されている。
ブラインドシート21はシート押え部材37とリーンフォースメント4との間に配設されている。これにより展張されたときに、ブラインドシート21がウインドウWの面から離れていくのを防いでいる。このようにシート押え部材37は、ロールシェード部22からウインドウW側へブラインドシート21が送出されるときに、ロールシェード部22側のガイドレール31の端部近傍またはウインドウWの上縁部近傍で、一旦ブラインドシート21を押えるためのものである。
すなわち、ブラインドシート21はロールシェード部22から前方へ送り出され、さらにシート押え部材37を支点としてウインドウWの内側面に沿った斜め方向へ送り出されるようになっている。このシート押え部材37によってブラインドシート21はウインドウWの内側面に沿ってこれに近い位置でウインドウWの内側面を覆うことができるので、太陽光による車室内の温度の上昇を低減することが可能となる。
このシート押え部材37は、本実施例ではV字型としたが、ウインドウWとルーフ2との接合ラインに沿った湾曲した形状として、接合ラインに略一致させて配設してもよい。また、シート押え部材37は板状の部材でなくてもよく、例えば回転軸にローラが挿通されたような構成であってもよく、この場合はブラインドシート21を展張・収納する際にローラによって引っ掛かりを少なくすることができる。
図8乃至図10に示すように湾曲したロールシェード部22は、車両ボディの左右の略中心で対称に曲げられて配置されたセンタシャフト22aと、センタシャフト22aの左右いずれかの一端に一端部が固定されセンタシャフト22aに配設されたコイルスプリング22bと、センタシャフト22aの他端側に回動可能に配設されコイルスプリング22bの他端部が固定された円筒形状のスプリングホルダ22cと、センタシャフト22aおよびコイルスプリング22bを覆うように配設された円筒形状の回転ロッド22dとを備えて構成されている。
この回転ロッド22dにブラインドシート21の基端部が取り付けられている。回転ロッド22dは、サイドロッド23,ジョイント24,センタロッド25が連結されて構成される。サイドロッド23,ジョイント24,センタロッド25は、例えば合成樹脂により成形され、ゴム等のように柔軟性や伸縮性を有しない剛体である。センタシャフト22aの両端部は、ロールシェード保持部26に固定されている。また、コイルスプリング22bは、ブラインドシート21を巻き取る方向に回転力が掛かるようにねじられた状態で配設される。
センタシャフト22aは、ロールシェード保持部26に端部が取り付けられた状態で湾曲した形状を維持できればよく、元々湾曲成形した樹脂材等の円筒状部材であってもよいし、フレキシブルな材料で形成されロールシェード保持部26に取り付けられるときに湾曲させるようにしてもよい。
サイドロッド23はセンタシャフト22aの両端部にそれぞれ配設されており、一端側の端面は略円環状となっている。ただし、内部にスプリングホルダ22cとの係合部となる平面部が形成されており、サイドロッド23とスプリングホルダ22cとは嵌合して一体に回動するようになっている。また、サイドロッド23の他端側の端面には、略180度対向する2箇所の位置に、軸方向に突出し所定の角度幅を有する係合突起23aが形成されている。
センタロッド25の両端部にもサイドロッド23の係合突起23aと同様の係合突起25aが形成されている。ただし、センタロッド25の両端部では周方向に略90度位相をずらした位置に係合突起25aが形成されている。
ジョイント24は、サイドロッド23とセンタロッド25、又は、センタロッド25同士を軸方向に連結するものである。このため、係合突起23aあるいは係合突起25aと係合する係合凹部24aがジョイント24の両端部にそれぞれ2箇所に形成されている。また、センタロッド25と同様に係合凹部24aは両端部で周方向に略90度ずれた位置に形成されている。サイドロッド23及びセンタロッド25の係合突起23a,25aは、ジョイント24の係合凹部24aに嵌められて、これらは互いに連結される。
このように構成されているので、サイドロッド23,ジョイント24及びセンタロッド25からなる回転ロッド22dは、センタシャフト22aが挿入された状態で軸方向に連結することができる。これらの部品をサブアセンブリ化してロールシェード部22を組み立てるとき、サイドロッド23,ジョイント24及びセンタロッド25の間には空間の余裕(遊び)を持たせて組み付けられる。この遊び分によって、ジョイント24を介してその両側に連結されたサイドロッド23又はセンタロッド25は、ジョイント24を関節部として略90度ごとに折れ曲がることが可能となる。
なお本実施例では、係合突起23a,25aと係合凹部24aとの連結は、これらを嵌合させただけであるが、関節部として折れ曲がることが容易なようにヒンジピン等によって回動自在に連結させてもよい。
また、係合突起23a,25aの周方向の幅は係合凹部24aの周方向の幅と略同程度に形成されており、回転ロッド22dがセンタシャフト22aを回転軸として回転したときに、サイドロッド23,ジョイント24及びセンタロッド25はほとんど回転方向にずれを生じることなく回転力の伝達が可能となっている。したがって、サイドロッド23,ジョイント24,センタロッド25が軸方向に連結された状態であっても、全体として湾曲させつつ、センタシャフト22aの湾曲形状に追従しながら一体として回転することが可能となっている。
このようにロールシェード部22は構成されているので、サブアセンブリ化されたロールシェード部22をリーンフォースメント4に沿って湾曲させて、両端部をロールシェード保持部26に取り付けて固定することができる。このときセンタシャフト22aがロールシェード保持部26に固定され、センタシャフト22aの周囲に配設された回転ロッド22dは、湾曲したセンタシャフト22aの形状に追従しながら回動することができる。つまり、回転ロッド22dがセンタシャフト22aを回転軸として回動しても、センタシャフト22aの湾曲した形状は維持され、ロールシェード部22はリーンフォースメント4の湾曲した形状に沿ったままとなる。
ここで、比較例として、ロールシェード部22をビニールホースのような弾性チューブで形成し、弾性チューブの両端を保持部によって回転可能に支持するように構成した場合について考察する。この場合、弾性力によって弾性チューブはリーンフォースメント4に沿って湾曲は可能となる一方、弾性力によりねじれ分が生じて両端でブラインドシートの巻き取りがずれてしまうという不具合が生じてしまう。また、湾曲成形した樹脂材等の管をロールシェード部22とした場合、樹脂材等の管の回転により両サイドが大きな円軌跡を描くように振れてしまうという不具合が発生してしまう。
このようなずれの発生を防止するためには、ロールシェード部22を所定のねじり剛性を有する構成とすることが必要とされる。本実施例において、このねじり剛性とは、コイルスプリング22bにより、ブラインドシート21を巻き取る方向に付与された回転力によりねじれが生じない程度のねじり剛性である。本実施例では、ロールシェード部22を構成する部材として剛体(センタロッド25等)を使用しているので、ねじれは発生しない。ねじれが発生すると、スムーズにブラインドシート21を展開・収納することが不可能となる。本実施例では、ロールシェード部22の回転部分を、剛体からなる複数のセンタロッド25と両端のサイドロッド23とをジョイント24を介して接続することにより、ねじれが発生しない構成としたものである。
また、コイルスプリング22bの一端側はセンタシャフト22aに固定され、他端側はスプリングホルダ22cを介して回転ロッド22dに連結されているので、回転ロッド22dがブラインドシート21を展張する正方向に回動すると、コイルスプリング22bにはブラインドシート21を収納する方向に回転力が掛かり、展張時にブラインドシート21にテンションを与えると共に収納時にも収納がスムーズになる。
本実施例のブラインドシート21は、所定の透過率を有し、展張・収納方向にはほとんど伸縮しないが、幅方向(展張・収納方向に対して垂直な方向)には全体として伸縮可能となっている。本例では、ブラインドシート21は伸縮可能なシート素材で形成されている。また、ブラインドシート21は自然状態では略矩形状となっている。例えば、幅方向に伸縮可能なシート素材は幅方向に織り込まれる糸状線素材に伸縮可能なものが使用されている。また、糸状線素材自体にはそれほど伸縮性はなくても織り方によって幅方向に伸縮性を有するように形成することができる。また、幅方向に限らず展張・収納方向に伸縮可能な面状弾性部材を用いてもよい。
また、ブラインドシート21は、幅方向に全体として伸縮可能なものであればよく、例えば、伸縮性のあるシート素材と伸縮性のないシート素材とを縫製等により幅方向に連結したものをブラインドシート21とすることもできる。
また、左右端部付近のみ幅方向に伸縮可能なシート素材を採用し、ガイドパイプ27に取り付けられる中央部分には幅方向の伸縮性のほとんどないシート素材を採用して、これらを縫製等により連結したものをブラインドシート21とすることも可能である。
ブラインドシート21の自由端には、中央部でややV字型に折れ曲がり左右に直線部分を有する中空のガイドパイプ27が取り付けられている(図1参照)。また、図6に示すようにガイドパイプ27の左右両端には、スライドシャフト28が進退可能に挿入されている。なお、ガイドパイプ27の内部にコイルスプリングを配設して、このコイルスプリングの一端を内部に固定し、他端をスライドシャフト28の挿入端部に固定することにより、スライドシャフト28を付勢するようにしてもよい。
また、ガイドパイプ27をウインドウWの湾曲した形状に合わせて一定の曲率に湾曲させてもよい。この場合は、ガイドパイプ27に挿入されるスライドシャフト28もこの曲率に合わせた形状とすることにより、ガイドパイプ27に対してスライドシャフト28を進退可能とすることができる。
スライドシャフト28の外側部分には、ブラインドシート21の自由端側の左右両端部が取り付けられている。上述のように左右のガイドレール31間の距離はウインドウWの下側ほど大きくなっているので、スライダー35が下側に移動していくと、ガイドパイプ27に挿入されていたスライドシャフト28が徐々に引き出されていく。このようにスライドシャフト28がガイドパイプ27から引き出されることにより、ブラインドシート21はスライドシャフト28により外側に引っ張られ幅方向に伸びる。
このようにして本実施例の装置Sでは、ブラインドシート21が展張したときに、ウインドウWの略全域を覆うことが可能となる。すなわち、従来のようにウインドウWの外側に三角形状の隙間(覆い残し部分)が生じなく、その隙間から太陽光が車室内へ差し込んで車室内の温度を上昇させる等の不具合を防止することができる。
図11(A)にブラインドシート21が巻き取られた位置(収納位置)にある状態及び同図(B)にブラインドシート21が完全に展張した位置(遮蔽位置)にある状態を示す。このように、本実施例の装置Sでは、遮蔽位置においてウインドウWの略全域を覆うことができ、太陽光の差し込みを遮蔽することが可能となる。
なお、上記実施例では、スライドシャフト28の外側部分にブラインドシート21の自由端側の左右両端部が取り付けられているが、これに限らず、ブラインドシート21の自由端側の左右端部を幅方向に引っ張ることができるように左右端部をスライダー35に取り付けてもよい。
次に、図12に基づいて装置Sの電気的構成を説明する。装置Sはブラインドシート21を展張・収納する駆動部10のモータ装置11へ駆動信号を送出する制御部40を備えている。制御部40はマイコンにより構成されており、乗員が操作することが可能な操作スイッチ41からの操作信号と、車室内の温度を検出する温度センサ42からの検出信号と、車室内への入射光の照度及び入射方向(角度)を検出する光センサ43からの検出信号と、ブラインドシート21の展張位置を検出する位置センサ44からの検出信号と、車両のギアポジションを検出するギア位置センサ45の検出信号等を受信して、これらをもとにモータ装置11へ正逆方向の駆動信号を送出している。
操作スイッチ41は収納,展張等に応じた複数のスイッチを有しており、乗員がブラインドシート21を展張あるいは収納したいときにいずれかのスイッチが選択・操作され、そのスイッチに応じた操作信号が制御部40へ送出される。この操作信号を受信した制御部40は、操作信号に応じてモータ装置11へ正逆いずれかの回転方向に応じた駆動信号を送出する。
また、温度センサ42,光センサ43は、それぞれ車室内の所定場所、例えば、ウインドウW内面やダッシュボードの上部等に配設されている。温度センサ42は車室内の温度を検出して温度に応じた検出信号を制御部40へ送出しており、また、光センサ43は車室内へ差し込む太陽光の照度及び入射方向を検出している。
光センサ43は、車室内への入射光の照度と共に、太陽光が所定の入射角度(方向)範囲内で入射していることを検出することができる。光センサ43は、指向性のある1又は複数のセンサからなり、運転者や助手席に座っている者の目の高さに入射する角度範囲内で太陽光が入射していることを検出する。
また、センサの前面にスリット部が設けられ、所定入射角度の入射光のみがセンサ面に到達できるように構成されることにより指向性が与えられたセンサを光センサ43が備えるように構成してもよい。光センサ43の配置場所としては、上記ウインドウW内面やダッシュボードの上部以外にもミラーのステーに配置することができる。
制御部40はこれらの検出信号をモニターしており、検出信号により車室内の温度が所定以上になったり、所定照度以上の太陽光が差し込んでいると判断すると、ギア位置センサ45から車両が駐車中であることを示す検出信号を受信していることを条件に、自動的にモータ装置11へ駆動信号を送出してブラインドシート21を展張し、ウインドウWを覆って太陽光を遮蔽する。制御部40は、例えばギアがパーキング・ポジションにある場合に車両が駐車中であると判断する。
つまり、ブラインドシート21を展張させることなく車両を駐車した場合に、車室内の温度が所定以上となるか、強い太陽光が差し込んできたと制御部40によって判断されたときには、自動的にブラインドシート21を閉めて車室内の温度の上昇が抑えられるようになっている。このように駐車中に自動的にブラインドシート21を展張させることにより、乗員が戻ってきたときにも車室内の温度上昇が抑えられているので、車室内の温度を急激に下げるためにエアコンの噴出量を大きくする必要がなく、大量のエネルギーを消費してしまうことを防ぐことができる。
また、位置センサ44はブラインドシート21の展張位置を検出するためのセンサである。例えば、収納位置(図13(A)),遮蔽位置(図13(C))等に応じてガイドレール31に沿って複数のリミットスイッチを設け、スライダー35とリミットスイッチとが当接することによりリミットスイッチから当接した旨の信号が送出され、制御部40はこの信号をもとにスライダー35の位置を知ることができる。
また、ロールシェード部22の回転量に応じて展張状況を検出し、制御部40へ検出信号を送出するようにしてもよい。
制御部40は、自動又は手動によりモータ装置11へ駆動信号を送出してブラインドシート21が展張・収納されているときに、位置センサ44から検出信号を受け取って収納位置や遮蔽位置等にあることを検出し、この位置で駆動信号の送出を停止させることができる。そして、駆動信号送出を停止した状態で、モータ装置11に備えられた自己保持機能(例えばクラッチ)によって、収納位置,遮蔽位置,途中位置等の位置にブラインドシート21を保持することができる。
また、本例の装置Sはサンバイザーの代わりに使用することもできる。本例の装置Sでは、収納位置と遮蔽位置との間に1又は複数の途中停止位置が設けられており、車両の運転中に当該途中停止位置までブラインドシート21が自動的に展張するように構成されている。図13は装置Sを模式的に示したものである。同図(A)はブラインドシート21が収納位置にある場合、同図(C)は遮蔽位置にある場合をそれぞれ示しており、同図(B)は上記途中位置にある場合を示している。
制御部40は、ギア位置センサ45から車両が走行中であることを示す信号を受信していることを条件に、光センサ43からの検出信号により入射光の照度が所定以上の値であり、入射光の入射方向が所定範囲内であると判断した場合には、自動的に駆動信号をモータ装置11へ送出し途中位置までブラインドシート21を展張させるように構成されている。ブラインドシート21が途中位置まで展張されると、位置センサ44からの検出信号により制御部40はモータ装置11への駆動信号の送出を停止する。
さらに、制御部40は、光センサ43からの信号により照度及び入射方向が所定範囲外となったと判断した場合には自動的にブラインドシート21を収納させるために、モータ装置11へ逆回転させるための駆動信号を送出するように構成されている。
これに対応して、操作スイッチ41にも途中位置まで展張させるスイッチが設けられている。制御部40は、例えばギアがドライブ・ポジションにある場合に車両が走行中であると判断する。
なお、駐車中にブラインドシート21が遮蔽位置にあるときに、ギアをドライブ・ポジションにシフトした場合に、制御部40はモータ装置11へ逆回転の駆動信号を自動的に送出してブラインドシート21を収納位置まで移動させるようにしてもよい。また、ギアがドライブ・ポジションにあっても、手動操作により操作スイッチ41が操作されると、ブラインドシート21を遮蔽位置まで移動させるように構成してもよい。
従来、車両には運転席用及び助手席用に薄板状のサンバイザーがそれぞれ設けてある。サンバイザーは車両前方部分にヒンジ部が設けてあり、乗員は、このヒンジ部を回転中心としてサンバイザーを手前側から前方へ回動させることにより太陽光を遮蔽していた。このような構成であるため、サンバイザーを回動させるとサンバイザーが乗員の頭上付近を通過することになり、運転の妨げになる可能性があった。しかし、上述のように装置Sはサンバイザーとしての機能をも有しており、装置Sによれば従来のサンバイザーのように頭上付近を通過する等の運転の妨げになることがない。また、装置Sは自動的に展張するように構成されているので、乗員は操作スイッチ41を操作しなくても太陽光をブラインドシート21により遮ることができるので好適である。
○なお、上記実施例1では、装置SをフロントウインドウWに適用した例を示したが、これに限らず、リアウインドウやサイドウインドウに適用できることは勿論である。また、ロールシェード機構部20をウインドウWの上縁部に沿って配設した例を示したが、ウインドウWの下縁部に沿って配設してもよい。
○また、上記実施例1では、ブラインドシート21の自由端側の辺に沿って、ガイド部材としてのガイドパイプ27及びスライドシャフト28が取り付けられていたが、これに限らず、図14に示すように、ブラインドシート21の自由端側の左右端部をそれぞれスライダー35に固定して、ガイドパイプ27及びスライドシャフト28を用いない構成とすることもできる。
この場合、ブラインドシート21の自由端側は、ブラインドシート21が左右に引っ張られることによって発生する張力によって平面的な形状に保たれる。このようにすれば、ガイドパイプ27及びスライドシャフト28が不要となる。これにより、構成をより簡単とすることができ、製造コスト低減および重量軽減に寄与することができる。
このとき、ブラインドシート21は、幅方向に全体として伸縮可能なものであればよい。例えば、伸縮性のあるシート素材と伸縮性のないシート素材とを縫製等により幅方向に連結したものをブラインドシート21とすることもできる。
○また、上記実施例1では、ウインドウWの形状を下側ほど幅広の台形状としていたが、これに限らず、上側と下側が略同程度の幅を有するウインドウや、下側の方が幅狭なウインドウであってもよい。本発明では、ウインドウWを覆うブラインドシート21が伸縮性を有するシート素材によって形成されているので、ブラインドシート21はウインドウWの幅に応じて伸縮が可能となる。したがって、ウインドウWの形状によらずブラインドシート21はウインドウWを覆うことができる。
(実施例2)
次に、本発明の装置Sを車両1のサイドウインドウとしてのドアウインドウに適用した実施例を示す。本実施例は、装置Sをフロントサイドドア101(以下「ドア101」という)に適用した例である。なお、上記実施例1と同様の構成要素については説明を省略する。
図15は右側のドア101を車内側から見たものであって、一部を切り欠いて表わした説明図である。装置Sのブラインドシート121が収納位置と遮蔽位置の間の途中位置まで繰り出された状態を示している。
ドア101は、ドアパネル102の車内側にドアトリム104が取り付けられて構成されている。ドアパネル102の上側には窓枠103が形成されており、この窓枠103の車内側にはトリム部材105が、取り付けられている。トリム部材105は、窓枠103の前枠103a,上枠103bおよび後枠103cに沿って車内側に取り付けられている。なお、トリム部材105とドアトリム104が一体に形成されていてもよい。前枠103aと後枠103cは、ドアパネル102本体から上方へ延出する上下方向に配設された枠である。そして、この窓枠103によって形成される開口部102aを塞ぐように、ウインドウガラス106が配設されている。ウインドウガラス106は、不図示の駆動装置によって開口部102aを塞ぐように上下動可能となっている。
窓枠103の開口部102aは台形状であり、上側の方が下側の辺よりも狭くなっている。本例の窓枠103では、前枠103aがドアパネル102本体側から斜め上方に延出し、後枠103cが略垂直方向に延出するように形成されている。そして、前枠103aと上枠103bとの連結部分は、所定の曲率によって丸みを帯びた形状となっている。
本例の装置Sは、上述のようなドア101に配設されたものであり、駆動部110と、ロールシェード機構部120と、ガイド部130とを備えて構成されている。
駆動部110は、ドアトリム104とドアパネル102との間に配設されている。本例の駆動部110は、電動モータ111と減速機構部112を備え、減速機構部112の出力側に伝達部材としてのワイヤ132を巻き取るための円筒状のリール113が取り付けられている。電動モータ111としては、DCモータ,ブラシレスモータ,超音波モータ等の各種のモータを適用することが可能である。駆動部110には、下降,上昇等の操作ポジションを備えた操作スイッチ114が接続されており、乗員が操作スイッチ114を上昇位置または下降位置に操作すると、電動モータ111に電流が流れてリール113が正逆回転し装置Sが作動する。
本例のロールシェード機構部120は、ロールシェード部122と、ロールシェード部122の両端部に配設されてロールシェード部122の回動を支持するロールシェード保持部126と、ロールシェード部122に基端部が取り付けられ窓枠103の開口部102aを覆うブラインドシート121とを備えて構成されている。
本例のブラインドシート121は、実施例1のブラインドシート21と同様に全体として伸縮性を有する。
ロールシェード部122は、円柱状の構成部材であり、ウインドウガラス106が閉じたときにはウインドウガラス106の縁部に沿うように、窓枠103の前枠103aと上枠103bに沿って湾曲して配設されている。このロールシェード部122は、窓枠103とこれを覆うトリム部材105との間に配設されている。トリム部材105には、開口部102aの内側に向けてスリット105aが形成されている。ブラインドシート121は、このスリット105aを通してロールシェード部122から繰り出され開口部102aを覆うことができるように構成されている。このように、ロールシェード部122は、直線部分に限らず窓枠103に沿って湾曲して配置可能であるので、狭いスペースに配設できる等のロールシェード部122の配置の自由度が向上すると共に、全体として装置をコンパクトに構成できる。また、従来は配設できなかったスペースにも装置Sを配設することが可能である。
本例のロールシェード部122は、実施例1と同様に、ドア101に固定されたセンタシャフト22aと、コイルスプリング22bと、スプリングホルダ22cと、回転ロッド22dとを備えて構成されている。また、回転ロッド22dは、サイドロッド23,ジョイント24,センタロッド25が連結されて構成される。したがって、実施例2のロールシェード部122も、実施例1のロールシェード部22と同様に全体として可撓性を有する。
また、上枠103bの車両前側部にはブラケット126aが配設されている。このブラケット126aはロールシェード部122の長さ方向の中央付近に位置し、ロールシェード部122が回動したときにぶれるのを防ぐため、ブラケット126aはロールシェード部122の外周と摺接しながらロールシェード部122を支持している。
本例のガイド部130は、図15および図16に示すように、後枠103cとトリム部材105との間に配設されたガイドレール131と、ガイドレール131内に案内されてガイドレール131の長さ方向に沿って移動可能なスライダー135と、ガイドレール131内に挿入されスライダー135に端部が連結されたワイヤ132等を備えて構成されている。
スライダー135は断面略半円形状のスライド部135aと、スライド部135aと一体に形成されたシート取付部135bとを備えて形成されている。シート取付部135bにはブラインドシート121の自由端の後側の端部が固定されている。スライド部135aは内側(ウインドウ中央側)にスリットが形成されたガイドレール131に摺動可能に保持される。
ワイヤ132は、一端がスライド部135aに連結固定され、途中、ガイドレール131内を通過しプーリー133を介して駆動部110へ導かれている。ワイヤ132の他端は駆動部110のリール113に取り付けられ、駆動部110はワイヤ132を巻取り可能となっている。なお、本例では、ワイヤ132がプーリー133を介して駆動部110へ導かれているが、これに限らず、ワイヤ132を駆動部110へ導くためにプーリー133以外の他の導入媒介部材を配置してもよい。他の導入媒介部材としては、例えばパイプや溝を備えた部材を使用することができる。この場合、ワイヤ132をパイプ内へ通したり、ワイヤ132を溝に配置したりして、パイプ内や溝内でワイヤ132が摺動できるようにすればよい。また、ワイヤ132の方向を変換する位置に溝を備えた部材を配置して、ワイヤ132の方向を変換するようにしてもよい。
次に、本例の装置Sの動作を説明する。上述のように、乗員が操作スイッチ114を下降位置に操作すると、駆動部110が正方向に回動し、リール113が正回転する。これにより、ワイヤ132がリール113に巻き取られていく。ワイヤ132が巻き取られていくと、これに伴いスライダー135がガイドレール131に沿って下方へ移動する。
スライダー135が下方へ移動していくと、ブラインドシート121はスライダー135によって下方へ引っ張られ、これに伴いロールシェード部122が正回転して、ブラインドシート121がスリット105aを通って繰り出されていく。このとき、ロールシェード部122には、コイルスプリング22bによってブラインドシート121を巻き取る方向に回転力が掛かっている。したがって、ブラインドシート121は適度な張力が掛かった状態でロールシェード部122から引き出されていく。
図17に示すように、ブラインドシート121は幅方向に特に伸縮性を有しているので、スライダー135が下方へ移動していき、ブラインドシート121が覆うべき開口部102aの幅が拡がっていっても、ブラインドシート121はこの幅に追従して幅方向に拡がることが可能である。これにより、本例の装置Sでは、台形状の開口部102aを有する窓枠103の略全域を覆うことが可能である。
乗員は、操作スイッチ114を下降位置に保持することにより、所望の位置までブラインドシート121を下げることができ、操作スイッチ114を中立位置に戻せば駆動部110の駆動が停止され、駆動部110に備えられた自己保持機能(例えばクラッチ)によって、その位置にブラインドシート121を保持することができる。また、乗員は、ブラインドシート121を上昇させたいときには操作スイッチ114を上昇位置に操作する。これにより駆動部110は逆方向に回転し、これに伴いロールシェード部122に掛かっているコイルスプリング22bによる巻取り方向の回転力によってブラインドシート121が巻き取られていく。スライダー135が上端部位置まで移動したときには、ブラインドシート121をトリム部材105内に収容することができる。
なお、スライダー135が移動可能な上端部位置,下端部位置さらに途中位置にリミットスイッチを設け、リミットスイッチが作動した場合に、駆動部110への電流の供給を停止させるように構成してもよい。
上述のように、本例の装置Sは、窓枠103の開口部102aの略全域を覆うことができ、これによりシェードとしての機能を果たすことが可能である。これにより、太陽光の車室内への差し込みを防いで車室内の温度上昇を抑制することできる。また、本実施例では、車両の前右ドアに装置Sを適用した例を示したが、これに限らず、サイドウインドウの全てに装置Sを適用してもよい。サイドウインドウには、ドアウインドウや、ドアウインドウ以外にも車両の側面に配設された嵌め殺しウインドウや開閉可能なウインドウのすべてを含めることができる。このようにすれば、さらに車室内の温度上昇を抑制することができる。
また、ブラインドシート121の素材を様々に変えて適宜な光透過率に設定すれば、装置Sにスモークフィルムの機能を果たさせることもできる。
また、本例の装置Sでは、窓枠103の前枠103aおよび上枠103bに沿ってロールシェード部122が配設されているので、ブラインドシート121は開口部102aを上側から覆っていくことができ、バイザーとしての機能を提供することができる。このように、本例の装置Sはバイザーおよびシェードとしての両機能を果たすことができる。
乗員は、ウインドウガラス106を下げて窓を開けた状態でブラインドシート121を下げることにより、本例の装置Sを虫除けとして使用することもできる。また、ブラインドシート121を所定位置まで下げることにより、走行中に頭部等上半身へ風が当るのを防ぐこともできる。
また、本例の装置Sでは、構成部材である駆動部110、ロールシェード機構部120、ガイド部130を、ドアパネル102とドアトリム104の間、またはドアパネル102とトリム部材105の間に配設したので、不使用時にも装置Sは邪魔にならないので好適である。さらに、装置Sは車両側ではなくドア側に配設されているので、カーテンシールドエアバッグが作動する際の邪魔にならず、安全性を確保することができる。
また、実施例2の装置Sの電気的構成(不図示)として実施例1の図12に示したような構成とすることもできる。この場合、実施例1の操作スイッチ41と同様に、実施例2の操作スイッチ114を制御部に接続するとともに、電動モータ111を制御部に接続する。このようにして、操作スイッチ114からの操作信号による手動操作に加えて、温度センサ,光センサ,位置センサ,ギア位置センサからの検出信号によって、制御部から電動モータ111へ正逆方向の駆動信号を送出し、自動的にブラインドシート121を展張・収納させることができる。このとき、フロントウインドウ(およびリアウインドウ),ドアウインドウそれぞれに対するブラインドシート21,121の展張・収納動作を一の制御部が司るように集約してもよい。
なお、実施例2では、ワイヤ132を駆動部110のリール113で巻き上げてスライダー135を上下動させていたが、これに限らず、ワイヤ132を用いる代わりに伝達部材としての樹脂製のラック232と、ピニオン213によってスライダー135を上下動させるように構成してもよい。
図18に示すように、ガイド部130は、後枠103cとトリム部材105との間に配設されたガイドレール231と、ガイドレール231に案内されてガイドレール231に沿って移動可能なスライダー135と、ガイドレール231に案内されて上下動可能でありスライダー135に上端部が連結されたラック232等を備えて構成されている。駆動部110の出力側にはリール113の代わりにラック232と係合するピニオン213が連結されている。
このような構成により、駆動部110が正逆回転すると、ピニオン213が正逆回転し、この正逆回転によってラック232がガイドレール231に案内されて上下動を行う。これにより、ラック232の上端部に連結されたスライダー135が上下動し、スライダー135に連結されたブラインドシート121が上下動を行う。
また、実施例2では、駆動部110によってワイヤ132を巻き取る方式であったが、これに限らず、図19に示すように、実施例1と同様、駆動部110によってスパイラルケーブル334を送り出す方式としてもよい。ロールシェード部122は、実施例2と同様に、前枠103aおよび上枠103bに沿って湾曲して配設されている。
ガイド部130は、後枠103cに設けられている。ガイド部130は、ガイドレール131と、このガイドレール131に摺動可能に案内されるスライダー135と、ガイドレール131の下端部に連結された中空のケーブルパイプ332と、ケーブルパイプ332内に配設され内部を摺動可能な伝達部材としてのスパイラルケーブル334等を備えて構成されている。スライダー135には、ブラインドシート121の自由端の左右端部が取り付けられている。
ケーブルパイプ332は、後枠103cの下端部付近で所定の曲率で折り曲げられ、前方(左方向)へ延出している。また、窓枠103の下部においてケーブルパイプ332を保持するようにケーブルパイプホルダ333が取り付けられている。このケーブルパイプホルダ333の内部では、ケーブルパイプ332は、長さ方向に一部が切断されており、その切断部分にはスパイラルケーブル334が露出している。
駆動部110は、電動モータ,減速機構部等からなり、ケーブルパイプホルダ333に連結されている。駆動部110の出力側には、車体の側方に突出するように出力歯車313が取り付けられている。出力歯車313は前述のケーブルパイプホルダ333内で露出したスパイラルケーブル334と噛合するように取り付けられている。スパイラルケーブル334と、これと噛合してスパイラルケーブル334を送り出す駆動部110の機構については実施例1と同様である。
また、ガイドレール131の案内溝には、スパイラルケーブル334が挿入されており、スライダー135およびスライダー135に連結されたスパイラルケーブル334を摺動可能に案内する。
上述のように駆動部110及びガイド部130が構成されているので、駆動部110が正逆回転すると、スパイラルケーブル334がケーブルパイプ332及びガイドレール131内を案内され、スパイラルケーブル334の端部に固定されたスライダー135がガイドレール131の上端部から下端部の間を移動する。これに伴い、伸縮性のブラインドシート121が幅方向に伸縮しつつ窓枠103の開口部102aの上側と下側の間で展張・収納される。
○なお、上記実施例では、ロールシェード部22,122の回転ロッド22dを構成するサイドロッド23,センタロッド25等が軸方向に同じ長さで構成されていたが、これに限らず、ロールシェード部22,122が配置される部位の曲率に応じて、サイドロッド23,センタロッド25等の軸方向(長手方向)の長さを異ならせてもよい。すなわち、ロールシェード部22,122が配設されるフロントウインドウの縁部,ドアウインドウの窓枠の形状は曲線的であり、かつ、必ずしも全体的に曲率が一定ではない。したがって、ロールシェード部22,122は軸方向の位置によってその曲率が異なる。
図20は、実施例2のロールシェード部122の改変例を示したものである。実施例1で説明したロールシェード部22についても同様であるので説明を省略する。なお、図20のロールシェード部22は、一端部にスプリングホルダ22cが配設され、スプリングホルダ22cの一方の端部は、ジョイント24を介してセンタロッド25(25b)と接続されている。また、スプリングホルダ22cの内部には、センタシャフト22aおよびコイルスプリング22b(不図示)が配設されている。そして、コイルスプリング22bの下側端はスプリングホルダ22cに固定され、上側端はセンタシャフト22aに固定され、このコイルスプリング22bによってロールシェード部22は巻取り方向に回転力を受けている。
図20では、センタシャフト22aの曲率が軸方向の範囲R1〜R5で異なって設定されている。すなわち、範囲R1,R5では曲率が小さく(すなわち、曲率半径が大きく)、R2,R4では曲率が中程度(すなわち、曲率半径が中程度)、R3では曲率が大きく(すなわち、曲率半径が小さく)なっている。
このような曲率の大小に合わせて、曲率が小さい範囲R1,R5には軸方向長が長いセンタロッド25a(またはサイドロッド23)が用いられ、曲率が中程度の範囲R2,R4には軸方向長が中程度の長さのセンタロッド25bが用いられ、曲率が大きい範囲R3には軸方向長が短いセンタロッド25cが用いられている。
このように、ロールシェード部122を配置する窓枠等のR形状に合わせて、軸方向長の長いセンタロッド25a(またはサイドロッド23),中程度のセンタロッド25b,短いセンタロッド25cが配設されているので、ロールシェード部122を窓枠等のR形状に容易に適合させることが可能となる。これにより、センタロッド25,ジョイント24,サイドロッド23はセンタシャフト22aの周りで回転するときに抵抗力が低減され無理なく回転することができる。したがって、作動時の騒音等も低減される。また、軸方向長が長いセンタロッド25aを使用することにより、部品点数を低減することができる。
なお、図20では、3種類の長さのセンタロッド25(およびサイドロッド23)を示したが、これに限らず、2種類以上の長さのセンタロッド25(およびサイドロッド23)を用いることができる。
また、軸方向長の長いセンタロッド25a,25bを用いずに、軸方向長の短いセンタロッド25cのみを用いるように構成することにより、同様に湾曲に容易に適合させてロールシェード部122をスムーズ且つ騒音を低減して回転させることができる。
また、図20の例では、ジョイント24は関節部として機能し易くするために、軸方向の長さを極短くして一定としたが、これに限らず、曲率に合わせて、複数種の軸方向の長さのジョイント24を使用してもよい。
○また、上記実施の形態では、例えば、ジョイント24とセンタロッド25とは、図21に示すように、ジョイント24に形成された矩形状の係合凹部24aに、センタロッド25に形成された矩形状の係合突起25aが遊嵌した状態で接合されていた。
センタロッド25は一方の端面につき円周方向に180度離間した2の係合突起25aを有し(図10参照)、センタロッド25はこの2の係合突起25aを通り且つ軸方向に沿った平面内で、ジョイント24に対して摺動しながら屈曲することができる。すなわち、図中、Y方向と直交する方向にセンタロッド25はジョイント24に対して屈曲することができる。
そして、係合凹部24aの円周方向の幅は、係合突起25aの円周方向の幅よりも円周方向の片側につき隙間Aだけ大きく設定されている。この隙間Aによって、センタロッド25は、ジョイント24に対して、図中Y方向(前記平面に対して垂直な平面に沿う方向)にも所定の角度だけ曲がることが可能であり、このとき隙間Aが大きい方がY方向に曲がる角度が大きくなる。
ロールシェード部22,122は軸方向の位置によって曲率が一定ではないので、曲率に合わせて隙間Aの大きさを適宜設定する必要がある。つまり、湾曲が緩やかな部分では隙間Aを小さく設定してもよいが、湾曲が比較的急な部分では隙間Aを大きく設定してロールシェード部22,122が比較的急な湾曲に適合できるように構成する必要がある。このように隙間Aを調整することにより、軸方向の部位ごとにロールシェード部22,122の曲率を設定することができる。
このように、センタロッド25はジョイント24に対して、上記平面内でY方向に対して直交する方向およびY方向に曲がることができるので、ロールシェード部22,122はスムーズに回転することが可能である。
また、係合凹部24a及び矩形状の係合突起25aの形状は、図21に示す矩形状に限定されず、図23の改変例に示す台形状の係合凹部24a及び台形状の係合突起25aを設けた構成とすることができる。
また、図24の改変例に示すように、係合凹部24a及び係合突起25aを多数設けた構成とすることも可能である。図24では、円周方向に90度ずつ離間した4カ所の係合突起25a及び係合凹部24aが設けられている。このような構成において、センタロッド25は、この4カ所の係合突起25aを通り且つ軸方向に沿った平面内で、図21の構成と同様にジョイント24に対して摺動しながら屈曲することができる。すなわち、センタロッド25は、図中Y方向と直交する方向にジョイント24に対して屈曲することができる。また、隙間Aによって、センタロッド25は、ジョイント24に対して、図中Y方向(前記平面に対して垂直な平面に沿う方向)にも所定の角度だけ曲がることが可能とされる。また、係合凹部24a及び係合突起25aを3または5以上設けても同様に動作可能となる。
しかしながら、上記のように、係合突起25aと係合凹部24aとの間に隙間Aがあることによって、センタロッド25の回転力が隙間Aの分だけ遅れて伝達される場合がある。この伝達の遅れは展張・収納動作においては実際上ほとんど影響を及ぼさないが、ロールシェード部22,122の両端部で比較するとわずかな時間差が生じるおそれがある。また、係合突起25aと係合凹部24aとの当接によって騒音が発生するおそれがある。
このため、図22に示す改変例では、係合凹部24aおよび係合突起25aを矩形状ではなく曲線状(R形状)とし、係合凹部24aと係合突起25aが常に当接するように形成した。すなわち、ジョイント24とセンタロッド25が軸方向に直線状にあるときには、係合凹部24aと係合突起25aは2点(点P)で当接している。また、Y方向に曲がった場合にも、係合凹部24aと係合突起25aは2点(点Q)で当接する。勿論Y方向に対して直交する方向に曲がったときも2点で当接する。なお、図21の例では、ロールシェード部22,122の回転に応じて、係合凹部24aと係合突起25aは、線接触と点接触および離間を交互に繰り返しながら回転する。
このように、係合凹部24aと係合突起25aは、直線状あるいはY方向等に曲がったときにでも、常に当接しているので、センタロッド25が回転するとその回転力が回転遅れなくダイレクトにジョイント24に伝達される。さらにジョイント24の他方の端部と当接するセンタロッド25へダイレクトに回転力が伝達される。これにより、ロールシェード部22,122の両端部での回転遅れをほとんど生じなくすることができる。
また、係合凹部24aと係合突起25aが、曲面同士で当接することにより、作動時の回転の抵抗や騒音等が低減されるので、回転動作をスムーズにすることができる。さらに、図22の例では、Y方向への曲げに対しても曲面同士で当接しながら曲がることができるので、図21の例よりも曲がる動作がスムーズである。したがって、ロールシェード部22の回転動作全体としても動きがよりスムーズとなる。
このように、図22の改変例では、ロールシェード部22,122の湾曲の曲率によらず、係合凹部24aと係合突起25aを当接させた状態に保持することができるように、係合凹部24aと係合突起25aは曲線的に形成されている。したがって、上述のようにロールシェード部22,122の曲率に応じて隙間Aを設定するような作業が発生しない。
係合凹部24aと係合突起25aが矩形状の場合には、隙間Aの大きさをロールシェード部22,122の曲率に応じて適宜設定する必要があったので、ジョイント24とセンタロッド25の種類が多くなってしまう。しかし、係合凹部24aと係合突起25aが曲線状(R形状)の場合には、ロールシェード部22,122の曲率によらず、係合凹部24aと係合突起25aを一定の形状とすることができるので、ジョイント24とセンタロッド25の種類が多くならないので好適である。
また、ジョイント24とセンタロッド25は、図25に示す改変例のように、根元にくびれを有し、かつ、先端部が幅広に形成された曲線状の係合突起25a及び係合凹部24aとすることができる。
図25に示す改変例では、係合突起25aの先端部が略円形状とされており、その直径部分が周方向に最も幅広に形成され、根元部のほうがこの直径部分より幅が狭い。一方、係合凹部24aは係合突起25aよりもやや大きく係合突起25aと相似形状に形成されている。そして、係合凹部24aの最も幅狭な部分は上記直径部分よりも幅狭となっている。従って、図25のように係合された状態では、係合凹部24aの幅狭な部分を係合突起25aの先端部が通過できない。つまり、この状態からジョイント24とセンタロッド25を離間させて係合を解除しようとしても、軸方向への相対移動が規制されているため係合は解除されず、係合状態が確実に維持される。
また、この係合突起25a及び係合凹部24aは曲線状に形成され、図22の改変例と同様に、常に当接するように形成されている。すなわち、ジョイント24とセンタロッド25が軸方向に直線状となっているときには、係合凹部24aと係合突起25aは2点(点P)で当接している。また、Y方向に曲がった場合にも、係合凹部24aと係合突起25aは2点(点Q)で当接する。従って、センタロッド25が回転するとその回転力が回転遅れなくダイレクトにジョイント24に伝達される。これにより、ロールシェード部22,122の両端部での回転遅れをほとんど生じなくすることができる。また、係合凹部24aと係合突起25aが、曲面同士で当接することにより、作動時の回転の抵抗や騒音等が低減されるので、回転動作をスムーズにすることができる。
また、図26、図27に示す改変例のように、ロールシェード部22,122の回転ロッド22dは、蛇腹部を備えたジョイント424を介してセンタロッド425を連結した構成とすることができる。
図27はこの改変例のセンタロッド425をジョイント424を介して湾曲形状となるように連結した状態を示す。図26(a)はジョイント424の斜視図である。この改変例において、センタロッド425は、所定の剛性を有するものであり、例えば合成樹脂,金属等の剛体が使用される。ジョイント424は、いわゆるフレキシブルカップリングと同様に構成されており、両端部に円筒形状の取付部が形成され、その間が蛇腹部424aによって接続されている。蛇腹部424aの周面には、山部424bと谷部424cとが軸方向に交互に配設されている。山部424bと谷部424cは軸方向への撓み変形が可能な材料及び形状により構成されているので、蛇腹部424aは、軸方向に伸縮可能とされている。例えば、蛇腹部424aは、金属の板ばね状とすることができる。これにより、ジョイント424は、図26(b)に示すように屈曲可能とされている。また、蛇腹部424aは、巻取り時に回転ロッド22dにねじれ分が生じて両端でブラインドシート21,121の巻取りがずれてしまわないようにするため、コイルスプリング22bによって軸心まわりに加えられる回転力によってねじれが生じない程度のねじり剛性を備えている。
ジョイント424の両端部は、それぞれ、センタロッド425に固定されている。ジョイント424をセンタロッド425に取り付けるための固定手段は、図26では図示を省略しているが、いわゆるフレキシブルカップリングにおいて通常用いられる公知のネジ手段を用いることができる。また、ジョイント424とセンタロッド425とは、完全に固定されていなくてもよい。すなわち、軸心まわりの相対回動が規制される連結手段であればよい。以上のように構成されていると、ジョイント424を介して連結された回転ロッドは、センタシャフト22aの湾曲した形状に適合され、センタシャフト22aと一体となってスムーズに回転される。
また、上記のような蛇腹部を有するジョイントを用いた改変例は、図28に示すように、蛇腹部424aの代わりに、長尺部材をコイル状に巻回して形成したコイル部424aを備えた構成としてもよい。具体的には、金属の丸線を圧延して略平板状の長尺部材に形成し、これを螺旋状に巻回して形成したコイルを用いることができる。このように構成すると、螺旋状に巻回されたコイル部424aは、隣合う周回の長尺部材同士が互に連結されていないので、軸方向に伸縮可能とされている。従って、ジョイント424は、蛇腹部424aと同様に、周方向のどの方向にでも屈曲可能とされている。また、このようなコイル部424aは、一端が回動されることにより周面が径方向に収縮または膨張される。従って、例えば、このような収縮または膨張を規制する部材を設けることにより、軸心まわりの回転力を加えてもねじれが生じないようにすることができる。
なお、上記ジョイント424において、蛇腹状又はコイル状に形成された部材をそれぞれ複数層重ねた構成とすることができる。このように構成すると、単層では所望のねじり剛性が得られない部材であっても、積層することにより所望のねじり剛性となるように構成することができる。また、コイル部材の場合には、互いに逆方向に巻回された2層のコイルを積層した構成としてもよい。このように構成すると、このコイル部の一端に回転力が加えられた場合に、一方の層のコイルを縮径させると共に他方のコイルを拡径させる力が働く。従って、互いに変位が規制され、コイル部の変形が規制される。これにより、回動遅れとなる部位が生じないようにすることができる。また、蛇腹層とコイル層とを組み合わせた構成とすることも可能である。
また、ジョイント424は、例えばビニールテープ等のテープ部材を巻回して構成されていてもよい。このとき、保型性のある心材を設けてそのまわりにテープ部材を巻回した構成であってもよいし、テープ部材のみでジョイントの両端部間をつないだ構成であってもよい。これにより、ジョイント424は可撓性のある部材として構成される。
また、図27、図28に示す改変例では、軸方向長が比較的短いセンタロッド425を複数連結し、連結部に屈曲可能なジョイント424を設けることにより、湾曲形状に適合させていたが、図20で示した改変例の構成を適用することができるのは勿論である。すなわち、軸方向長が比較的短いセンタロッド425と軸方向長が比較的短いセンタロッド425とを湾曲の曲率に応じて組み合わせて連結することにより、回転ロッド22dを構成する部材点数を削減しつつ、センタシャフト22aの湾曲に容易に適合させることができる。また、ジョイント424は関節部として機能し易くするために、軸方向の長さを極短くして一定としていたが、これに限らず、曲率に合わせて複数種の軸方向の長さのジョイント424を使用してもよい。
また、図27、図28に示す改変例のようにジョイント部のみ蛇腹部またはコイル部を設ける代わりに、回転ロッド22dの一部分を、ある程度の長さにわたって蛇腹状またはコイル状に構成することもできる。例えば、図20において、湾曲形状が急な部位であるR2、R3、R4の全域を一本の蛇腹状またはコイル状の長尺部材としてもよい。更にまた、回転ロッド22d全体を蛇腹部材またはコイル部材からなる構成とすることもできる。なお、このように、長尺部材の蛇腹部材またはコイル部材を使用する場合には、この蛇腹部材またはコイル部材が、ブラインドシート21,121を巻き取るために必要な回転力を伝達可能なねじり剛性、及び、湾曲形状を維持するために必要な曲げ剛性を備えた部材とされている必要がある。
○また、回転ロッド22dは、以下に示すように、センタロッド525と隣合うセンタロッド525とを連結ピン524を介して連結する構成とすることもできる。
この改変例では、図29(a)はこの連結部の軸方向の断面図及び軸に垂直な方向(図のA−A方向)の断面図である。この図に示されるように、円筒形状のセンタロッド525には、長手方向の端面に複数のガイド穴525aが設けられている。連結ピン524は、一端がこのガイド穴525aに略中央部まで挿入可能とされ、ガイド穴525aの内部に沿って長手方向に摺動可能に構成されている。
連結ピン524によって隣接するセンタロッド525同士を連結するために、ガイド穴525aが形成された端面及び該端面に対向する端面には、互いに対応する位置にガイド穴525aが設けられている。そして、連結ピン524は、対向して設けられたガイド穴525aの一方に一端が挿入されて固定されると共に、他方のガイド穴525aに他端が挿入されて摺動自在とされている。また、連結ピン524は曲げ方向に可撓性を有するワイヤ等の材料で形成されている。
このように構成すると、隣合うセンタロッド525が連結ピン524を介して長手方向に相対移動可能とされる。また、連結ピン524は曲げ方向に可撓性を有するため、図29(b)に示すように、曲げ方向に撓んで変形される。これにより、隣合うセンタロッド525は、連結ピン524を介して屈曲可能に連結されている。このように、連結ピン524が曲げ方向に撓むように構成すると、回転ロッド22dが湾曲可能とされる。また、連結ピン524のせん断耐力により隣合うセンタロッド525の軸心回りの回転運動が規制される。従って、センタロッド525を連結して構成された回転ロッドは、前記センタシャフトの湾曲した形状に追従可能とされると共に、軸心周りに一体となって回動される。
また、可撓性を有する材料からなる連結ピン524を使用する代わりに、ガイド穴525aの内壁面に緩衝材料を設けた構成とすることができる。このように、ガイド穴525aの内壁面に緩衝材料を設ければ、緩衝材料が連結ピン524により押圧されて撓むことにより、回転ロッド22dが湾曲可能とされる。このとき、緩衝材料はガイド穴525aの内壁面の周方向には配置せず、径方向にのみ設けると好適である。このように構成すると、センタロッド525の軸方向回りの回転力が加えられたときには、連結ピンは撓まない素材によって構成された面を押圧することとなる。従って、センタロッド間で回転力が互にダイレクトに伝達されるので、ブラインドシート21,121を巻き取るときに生じるずれをほとんど無くすことが可能となる。
○上記実施の形態では、ロールシェード部22,122は、センタシャフト22aを有し、センタシャフト22aを覆うように円筒形状の回転ロッド22dを設けた構成とされていたが、これに限らず、ロールシェード部622は、図30に示すように、センタシャフト22aを設けずに、屈曲自在かつ軸方向回りの回動力を伝達可能な継手部を介して複数の軸体が連結された構成とすることができる。
図30に示すロールシェード部622は、複数の軸体625が互に連結されて長尺の部材とされ、その両端にそれぞれサイドロッド623の一端が連結されて構成されている。そして、このロールシェード部622にブラインドシート21の基端部が取り付けられている。
また、この改変例では、センタシャフトが設けられていないので、ロールシェード部622の両端に設けられたサイドロッド623が、ロールシェード保持部26,126に回転可能に支持されている。このとき、ロールシェード部622は、ロールシェード保持部26,126に一端側が取り付けられたコイルスプリング622bの他端側に連結され、回転力を付与される。コイルスプリング622bは、例えば、サイドロッド623のロールシェード保持部26,126側の端部を中空とし、その内部に配設することができる。
次に、この改変例において軸体625及び軸体625を連結する継手部624について説明する。軸体625は略円筒形状に形成されている。また、継手部624は、略同一形状の軸承部624a,624bと、直交する2本の軸部材を有する回動部材624cを備えて構成されている。軸承部624aには回動部材624cの一方の軸部材の両端が回動自在に連結され、他方の軸部材の両端は軸承部624bに回動自在に連結されている。そして、軸承部624a,624bは、それぞれ、軸体625の端部に固定されている。
このような構成により、軸承部624a,624bは、直交する2方向の回動軸まわりにそれぞれ回動自在とされている。従って、継手部624の軸承部624a,624bに連結された軸体625は、この継手部624を介して屈曲自在に連結されている。また、軸体625は、この継手部624を介して軸方向まわりに相対回動されない。つまり、軸承部624a,624b及び回動部材624cからなる継手部624は、自在継手を構成する。
なお、軸体625を連結する自在継手はこのような形状に限定されない。例えば、球面状に形成された軸承部の内面に球形面を有する回動部材が摺接されるボールジョイントとして構成されていてもよい。また、この改変例において、軸体625は、所定の剛性を有する構成として、例えば合成樹脂,金属等からなる剛体によって形成することができる。
このように構成すると、ロールシェード部622は、継手部624において屈曲自在とされているため、ウインドウWの縁部の形状に応じて湾曲可能とされる。そして、隣合う軸体625において、軸方向まわりの相対回動が規制されている。従って、連結された複数の軸体625は一体となって軸体回りに回動される。これにより、ロールシェード部622は、回動遅れとなる部位を生じることなく、スムーズにブラインドシート21を巻き取ることができる。
このとき、上記各改変例と同様に、軸方向長が比較的短い軸体625と軸方向長が比較的短い軸体625とを湾曲の曲率に応じて組み合わせて連結すれば、ロールシェード部を構成する部材点数を削減しつつ、ウィンドウWの湾曲形状に容易に適合させることができる。具体的には、ウィンドウWの曲率が小さい部位では軸方向長が長い軸体625が用いられ、ウィンドウWの曲率が大きい部位では軸方向長が短い軸体625が用いられる。
また、センタシャフトを設けない構成において、自在継手以外にも以下のような構成が可能である。例えば軸体625の端部にある程度のねじり剛性を有するゴム、コイルスプリング等の弾性部材を固定し、その先端を隣り合う軸体に回動不能に連結する構成であっても良い。このように構成すれば、ロールシェード部622は、屈曲自在で、かつ回動力を伝達可能とされる。従って、このようなロールシェード部622は一体となって軸心回りに回動され、ブラインドシート21、121をスムーズに巻き取ることができる。
○上記実施の形態では、駆動部110をドアトリム104とドアパネル102との間に配設していたが、これに限らず、ロールシェード部122の端部を中空に形成して、この空間に駆動部110を配設してもよい。そして、実施例1の場合では、例えば、ロールシェード部122の後端部内に駆動部110を配設したときには、プーリー133を適宜に配設してワイヤ132を後枠103cに沿って配設し、ガイドレール131の下部まで引き回すことができ、ここからさらに、スライダー135を下側に引っ張ることができるようにプーリーによってワイヤの向きを変えることができる。また、ロールシェード部122の前端部内に駆動部110を配設することも可能である。
○また、上記実施の形態では、ブラインドシート121が完全に展張状態となったときに、開口部102aの略全域を覆う構成であるが、これに限らず、ブラインドシート121が完全に展張状態となったときに、開口部102aの上側部分のみを覆うように構成してもよい。このようにすれば、バイザーとしての機能を果たすことができる。
○また、上記実施の形態では、駆動部110,ガイド部130を一体にモジュール化して形成することができる。このようにすると、ドア内への組み込みが容易となるので好適である。さらに、駆動部110,ガイド部130に加えて、ロールシェード機構部120も一体にモジュール化して形成することができる。
○また、上記実施の形態ではブラインドシート121の自由端にスライダー135が取り付けられ、スライダー135をガイドレール131に沿って上下に案内することにより、ブラインドシート121を展張・収納していたが、これに限らず、ブラインドシート121の自由端の右端にワイヤを取り付け、このワイヤを駆動部によってリールに巻き取ることにより直接、ブラインドシート121を上下に移動させるように構成してもよい。
本発明の実施例1に係るサンシェード装置の斜視図である。 本発明の実施例1に係るサンシェード装置の下側から見た斜視図である。 本発明の実施例1に係る駆動部の説明図である。 本発明の実施例1に係るサンシェード装置の部分拡大図である。 本発明の実施例1に係るスライダーの斜視図である。 本発明の実施例1に係るスライドシャフトの説明図である。 本発明の実施例1に係るロールシェード部の配置を示す断面説明図である。 本発明の実施例1に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の実施例1に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の実施例1に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の実施例1に係るサンシェード装置の収納・展張時を示す説明図である。 本発明の実施例1に係るサンシェード装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係るサンシェード装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施例1の改変例に係るサンシェード装置の斜視図である。 本発明の実施例2に係るサンシェード装置の説明図である。 本発明の実施例2に係るスライダーの説明図である。 本発明の実施例2に係るサンシェード装置の展開状態の説明図である。 本発明の実施例2の改変例に係るサンシェード装置の説明図である。 本発明の実施例2の改変例に係るサンシェード装置の説明図である。 本発明の改変例に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の実施例に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の改変例に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の改変例に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の改変例に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の改変例に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の改変例に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の改変例に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の改変例に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の改変例に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の改変例に係るロールシェード部の説明図である。
符号の説明
1 車両、2 ルーフ、3 フロントピラー、4 リーンフォースメント、5 ルームミラー、5a ミラー保持部材、10,110 駆動部、11 モータ装置、11a 出力歯車、12 モータ取付部材、20,120 ロールシェード機構部、21,121 ブラインドシート、22,122,622 ロールシェード部、センタシャフト、22b コイルスプリング、22c スプリングホルダ、22d 回転ロッド、23,623 サイドロッド、23a 係合突起、24,424 ジョイント、24a 係合凹部、25,425,525 センタロッド、25a 係合突起、26,126 ロールシェード保持部、27 ガイドパイプ、28 スライドシャフト、30,130 ガイド部、31,131,231 ガイドレール、32,332 ケーブルパイプ、33,333 ケーブルパイプホルダ、34,334 スパイラルケーブル、35 スライダー、35a スライド部、35b シャフト取付部、36 シート押え部材保持部、37 シート押え部材、40 制御部、41 操作スイッチ、42 温度センサ、43 光センサ、44 位置センサ、45 ギア位置センサ、101 フロントサイドドア、102 ドアパネル、102a 開口部、103 窓枠、103a 前枠、103b 上枠、103c 後枠、104 ドアトリム、105 トリム部材、105a スリット、106 ウインドウガラス、111 電動モータ、112 減速機構部、113 リール、114 操作スイッチ、126a ブラケット、132 ワイヤ、133 プーリー、135 スライダー、135a スライド部、135b シート取付部、213 ピニオン、232 ラック、313 出力歯車、424a 蛇腹部、424b 山部、424c 谷部、524 連結ピン、525a ガイド穴、624 継手部625 軸体、625a,625b 軸承部、625c 回動部材、A 隙間、R1〜R5 範囲、S サンシェード装置、W フロントウインドウ

Claims (19)

  1. 車両のウインドウを覆うブラインドシートと、
    該ブラインドシートの基端部が係合され、前記ウインドウの縁部に沿って設けられるロールシェード部と、を備え、
    前記ロールシェード部は、前記ブラインドシートを巻取り可能であって、継手部を有する軸体を複数連結して構成されたことを特徴とするサンシェード装置。
  2. 前記継手部は、自在継手であることを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  3. 前記軸体は、長手方向の長さが異なるものを含み、前記ウインドウの縁部の形状に応じて長さの異なる軸体が配置されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサンシェード装置。
  4. 車両のウインドウを覆うブラインドシートと、該ブラインドシートを巻取ると共に前記ウインドウの縁部に沿って配設されるロールシェード部と、を備え、
    前記ロールシェード部は、前記ウインドウの縁部の形状に応じて湾曲されたセンタシャフトと、該センタシャフトが挿入され前記ブラインドシートの基端部が係合された回転ロッドと、を備え、
    前記回転ロッドは、端面側に係合突起が設けられた円筒形状のセンタロッドと、前記係合突起に連結可能な係合凹部を有し前記センタロッド同士を連結するジョイントと、を有して構成され、前記センタシャフトの湾曲した形状に追従して前記センタシャフトの周りを回動されることを特徴とするサンシェード装置。
  5. 前記係合突起は、前記センタロッドの端面から長手方向に突出されると共に、同一端面に少なくとも3ヵ所設けられたことを特徴とする請求項4に記載のサンシェード装置。
  6. 前記係合突起は、端面に近い部位の周方向の幅が端面から離れた部位よりも幅広に形成されたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のサンシェード装置。
  7. 前記係合突起は、周方向の幅が根元部よりも幅広に形成された先端部を有すると共に、
    前記係合凹部は、周方向の幅が前記先端部よりも幅狭に形成された抜け止め部を有し、
    該抜け止め部は、前記係合突起と前記係合凹部とが連結された状態において、前記先端部よりも前記根元部側に位置されることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載のサンシェード装置。
  8. 前記係合突起および前記係合凹部は、前記回転ロッドの回転時に互いに当接した状態を維持できるように曲線状に形成されたことを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載のサンシェード装置。
  9. 車両のウインドウを覆うブラインドシートと、該ブラインドシートを巻取ると共に前記ウインドウの縁部に沿って配設されるロールシェード部と、を備え、
    前記ロールシェード部は、前記ウインドウの縁部の形状に応じて湾曲されたセンタシャフトと、該センタシャフトが挿入され前記ブラインドシートの基端部が係合された回転ロッドと、を備え、
    前記回転ロッドは、長手方向の端面にガイド穴が設けられた円筒形状のセンタロッドと、一端が前記ガイド穴に摺動可能に収納されると共に他端が隣り合うセンタロッドに固定された連結ピンと、を備えて構成され、前記センタシャフトの湾曲した形状に追従して前記センタシャフトの周りを回動されることを特徴とするサンシェード装置。
  10. 前記連結ピンは、可撓性を有することを特徴とする請求項9に記載のサンシェード装置。
  11. 車両のウインドウを覆うブラインドシートと、該ブラインドシートを巻取ると共に前記ウインドウの縁部に沿って配設されるロールシェード部と、を備え、
    前記ロールシェード部は、前記ウインドウの縁部の形状に応じて湾曲されたセンタシャフトと、該センタシャフトが挿入され前記ブラインドシートの基端部が係合された回転ロッドと、を備え
    前記回転ロッドは、円筒形状のセンタロッドと、該センタロッド同士を連結するカップリングと、を備えて構成され、前記センタシャフトの湾曲した形状に追従して前記センタシャフトの周方向に回動されることを特徴とするサンシェード装置。
  12. 前記カップリングは、山部と谷部とが軸方向に沿って交互に形成された蛇腹部と、該蛇腹部の両端に接続され前記センタロッドの端部に取り付け可能な取付部と、を備えたことを特徴とするサンシェード装置。
  13. 前記カップリングは、長尺部材を螺旋状に巻回してなるコイル部と、該コイル部の両端に接続され前記センタロッドの端部に取り付け可能な取付部と、を備えたことを特徴とするサンシェード装置。
  14. 前記センタロッドは、長手方向の長さが異なるものを含み、前記センタシャフトの湾曲した形状に応じて長さの異なるセンタロッドが配置されたことを特徴とする請求項4、請求項5、請求項9、請求項11、請求項12、請求項13のいずれか一項に記載のサンシェード装置。
  15. 車両のウインドウを覆うブラインドシートと、該ブラインドシートを巻取ると共に前記ウインドウの縁部に沿って配設されるロールシェード部と、を備え、
    前記ロールシェード部は、前記ウインドウの縁部の形状に応じて湾曲されたセンタシャフトと、該センタシャフトが挿入され前記ブラインドシートの基端部が係合された回転ロッドと、を備え、
    前記回転ロッドには、前記センタシャフトの湾曲した形状に応じて、山部と谷部とが軸方向に沿って交互に形成された蛇腹部が設けられ、前記センタシャフトの湾曲した形状に追従して前記センタシャフトの周りを回動されることを特徴とするサンシェード装置。
  16. 車両のウインドウを覆うブラインドシートと、該ブラインドシートを巻取ると共に前記ウインドウの縁部に沿って配設されるロールシェード部と、を備え、
    前記ロールシェード部は、前記ウインドウの縁部の形状に応じて湾曲されたセンタシャフトと、該センタシャフトが挿入され前記ブラインドシートの基端部が係合された回転ロッドと、を備え、
    前記回転ロッドは、前記センタシャフトの湾曲した形状に応じて、長尺部材を螺旋状に巻回してなるコイル部が設けられ、前記センタシャフトの湾曲した形状に追従して前記センタシャフトの周りを回動されることを特徴とするサンシェード装置。
  17. 前記軸体及び前記継手部は、所定の曲げ剛性及びねじり剛性を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のサンシェード装置。
  18. 前記回転ロッドは、所定の曲げ剛性及びねじり剛性を有することを特徴とする請求項4、請求項7、請求項8、請求項10、請求項13のいずれか一項に記載のサンシェード装置。
  19. 前記ロールシェード部は、車両のウインドウの縁部に沿って位置するリーンフォースメントを越えて前記ウインドウと反対側の位置に配設されたことを特徴とする請求項1、請求項4、請求項9、請求項11、請求項15、請求項16のいずれか一項に記載のサンシェード装置。
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JP2019127744A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 アイシン精機株式会社 ロールシェード装置の製造方法及びロールシェード装置

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