JP2006069450A - サンシェード装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウインドウガラスの下端部中央付近の湾曲突出した部分を覆うことにより、太陽光が車室内へ差し込むのを防ぐことができるサンシェード装置を提供する。
【解決手段】車両ウインドウを覆うためのブラインドシート21と、ブラインドシート21を巻取るロールシェード部と、ブラインドシート21の自由端側の辺に沿って取り付けられたシャフト部30a、30bと、シャフト部30a、30bの両端部に取り付けられたスライダーと、車両ウインドウの縁部に沿って配設されスライダーを案内する一対のガイドレール41a、41bと、を備えたサンシェード装置Sにおいて、ブラインドシート21は、伸縮可能に形成されてなり、シャフト部30a、30bは、軸方向に伸縮可能に形成されると共に、少なくとも軸方向の中央部がブラインドシート21の展張方向に突出するように屈曲可能に形成された。
【選択図】 図11

Description

本発明はサンシェード装置に係り、特に車両のウインドウを覆って日差しを遮るためのサンシェード装置に関する。
炎天下で自動車を駐車中、太陽光が車室内に差し込むと車内の温度が上昇してしまい、再び乗車するときに非常に暑く不快である。このような状態でエアコンを作動させても、最初は暖かい風が吹きだして来るため不快感が高まるだけでなく、車内温度を下げるのに時間が掛かってしまっていた。また、急激に温度を下げようとすると、エアコンからの噴出量を大きくする必要があり、大量のエネルギーが必要であった。
従来は、車室内へ太陽光が差し込むのを防ぐため、別物のサンシェードをウインドウ内側に立てかけたり、吸盤等でウインドウに取り付けたりしていた。しかし、従来の別物のサンシェードは、不使用時には収納する場所が必要となって不便であるうえ外観も良くない。
上記不都合を解消するための技術として、車両内への組込式のサンシェード装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、ウインドウを覆って太陽光を遮蔽するブラインドシートを、巻取り収納装置の回動によって展張・収納するものである。この巻取り収納装置は、ウインドウの室内側の上縁部に長手方向が沿うように直線的に配設されている。
上記公知技術では、矩形状のブラインドシートの基端部は巻取り収納装置に固着され、自由端側の辺には管状のステーが取り付けられる。ステーの両側端部には、それぞれスライドシャフトが挿入されており、スライドシャフトはステーの軸方向に対して進退自在に支持されている。スライドシャフトの外側端部にはランナーが取り付けられる。
ウインドウガラスが取り付けられたピラーの内側にはガイドレールが配設され、ランナーはガイドレールによって案内され、上下に移動可能となっている。また、ガイドレール内には、下端部がランナーと結合された可撓性線状部材が配設されており、可撓性線状部材は駆動装置によってガイドレール内を移動可能に構成されている。
上記構成により、特許文献1のサンシェード装置は、駆動装置が作動して可撓性線状部材がガイドレール内を移動すると、ランナー,スライドシャフト及びステーがガイドレールの長さ方向に沿って上下移動して、ブラインドシートが収納・展張される。
また、車両のウインドウは下側ほど幅広となる台形状であるので、下側ほどガイドレール間の距離が大きくなっている。このため、このサンシェード装置では、ガイドレール間の距離に合わせてスライドシャフトがステーに対して進退動し、ステー及びスライドシャフト全体として長さが調整されるようになっている。
このように従来技術のサンシェード装置は、必要なときに作動させることによりブラインドシートを展張させてウインドウを覆い、太陽光を遮蔽することができる。また、このサンシェード装置は従来の立てかけ式のサンシェードのように、不使用時に収納場所を確保する必要がなく、また車両に一体に組み込まれているため外観も良好となる。
特開2000−52763号公報(第2−6頁、図1−9)
しかし、車両のフロントウインドウ,リアウインドウは、下側ほど幅広な台形状であるため、上記サンシェード装置ではブラインドシートが完全に展張した状態であってもウインドウの全域を完全には覆うことはできず、両外側に略三角形状の隙間(覆い残し部分)が生じてしまい、そこから太陽光が車室内へ差し込んで車内の温度が上昇してしまうという問題があった。
また、車両のフロントウインドウは、車室内から見て幅方向の中央ほど前方に突出するように湾曲した複雑な形状を有しており、リアウインドウは幅方向の中央ほど後方に突出するように湾曲した形状を有している。そして、これらウインドウガラスの下端部は、幅方向の中央側ほど車両前後方向外側に向けて湾曲突出した形状となっている。このようにウインドウガラスは、幅方向の中央部の長さが、側端部の長さよりも長く設定されている。
さらに、車両によっては、ウインドウガラスの上部と下部で車両前後方向と高さ方向の湾曲が異なったり、メータ部等による膨らみのためにダッシュボードが平坦でなかったりすることがある。
しかし、ガイドレールが配設されるピラーの長さはウインドウガラス側端部の長さ分しかないので、ブラインドシートをガイドレールの下端部まで完全に展張させた場合であっても、ウインドウガラスの下端部中央付近の湾曲突出した部分を覆うことは困難であった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、上下方向において幅が一定でなく、前後・左右に曲率を持つ複雑な形状を有する車両のウインドウガラスの略全域、特に、ウインドウガラスの下端部中央付近の湾曲突出した部分を覆うことにより、太陽光が車室内へ差し込むのを防ぐことができるサンシェード装置を提供することにある。
前記課題は、本発明によれば、車両ウインドウを覆うためのブラインドシートと、該ブラインドシートを巻取るロールシェード部と、前記ブラインドシートの自由端側の辺に沿って取り付けられたシャフト部と、該シャフト部の両端部に取り付けられたスライダーと、車両ウインドウの縁部に沿って配設され前記スライダーを案内する一対のガイドレールと、前記スライダーに連結されて該スライダーを前記ガイドレールに沿って摺動させる伝達部材と、該伝達部材を駆動する駆動部と、を備えたサンシェード装置において、前記ブラインドシートは、伸縮可能に形成されてなり、前記シャフト部は、軸方向に伸縮可能に形成されると共に、少なくとも軸方向の中央部が前記ブラインドシートの展張方向に突出するように屈曲可能に形成されることにより解決される。
このように本発明のサンシェード装置は、伸縮可能なブラインドシートが取り付けられた軸方向に伸縮可能なシャフト部が、ガイドレールに沿って収納側から展張側へ移動する構成である。したがって、車両ウインドウが台形状であって、一対のガイドレールがピラーに沿って拡開して配置される場合であっても、ガイドレール間の幅に応じてシャフト部が伸縮し、これに応じてブラインドシートも幅方向に伸縮することができる。このように、本発明のサンシェード装置は、ブラインドシートがウインドウガラスの幅方向に拡がることによって、両側に三角形状の多い残し部分を生じさせることなく、ウインドウガラスの略全域を覆うことが可能となる。
また、本発明のサンシェード装置では、シャフト部は、少なくとも軸方向の中央部がブラインドシートの展張方向に突出するように屈曲可能に形成される。このようにシャフト部が展張方向に突出することによって、ブラインドシートの自由端側の遮蔽範囲が展張方向に拡張される。この拡張領域によって、ウインドウガラスの下端部中央付近の湾曲突出した部分を覆うことが可能となり、幅方向及び縦方向の略全域に亘ってウインドウガラスを覆うことができる。
また、前記シャフト部の両端部は、前記スライダーに回動可能に連結され、前記スライダーは、前記シャフト部の両端側を前記ブラインドシートの展張方向及び収納方向に所定の角度範囲で回動させる展開格納機構を有すると好適である。
このようにスライダーにシャフト部の展開格納機能を設け、シャフト部を展張方向に回動させて拡張領域を形成した状態や、シャフト部を収納方向に回動させて拡張領域を形成しない状態にすることができる。
また、前記スライダーは、前記ガイドレールの展張側の停止位置に到達したときに、前記シャフト部の両端側を前記ブラインドシートの展張方向に回動させるか、前記ガイドレールの収納側の停止位置に到達したときに、前記シャフト部の両端側を前記ブラインドシートの収納方向に回動させるように構成すると好適である。
このように、ブラインドシートの展張時には、さらに拡張領域を形成した状態にすることによって、ウインドウガラスの略全域を覆うことができる。また、ブラインドシートの収納時には、拡張領域を形成しない状態とすることによって、ウインドウガラスをクリアな状態に保持することができる。
また、具体的には、前記スライダーは、前記ガイドレールに摺動可能に保持されると共に前記シャフト部の端部が回動可能に連結されたスライダー本体と、該スライダー本体に対して摺動方向に所定距離だけ移動可能であると共に前記伝達部材が連結された可動部材と、該可動部材と前記シャフト部の端部付近をそれぞれ回動可能に連結する連結部材と、を備え、前記シャフト部と前記連結部材との連結部位と、前記シャフト部と前記スライダー本体との連結部位とは、前記シャフト部の軸方向の異なる位置に形成される構成とすることができる。
また、前記スライダーは、前記ガイドレールに摺動可能に保持されると共に前記シャフト部の端部が回動可能に連結されたスライダー本体と、前記シャフト部を回動させる方向に付勢する付勢手段と、を備え、前記ガイドレールの上端部または下端部には、前記付勢されたシャフト部の端部と当接して、前記シャフト部を前記付勢手段の付勢力に抗する方向に回動させる当接部が配設される構成とすることもできる。
また、前記シャフト部には、展張方向に突出するように、車両ウインドウを覆うための所定形状の張り出し部が配設されると好適である。
このように、シャフト部からさらに展張方向に突出するように張り出し部が形成されることによって、ブラインドシートが展張され、さらに拡大領域が形成されたときに、張り出し部によって展張側のウインドウの縁部の形状に合わせて、すきまなくウインドウを覆うことができる。
本発明によれば、ブラインドシートの自由端側がシャフト部に取り付けられ、シャフト部は、少なくとも軸方向の中央部が展張方向に突出するように屈曲可能に形成されたので、シャフト部が屈曲することによって、ブラインドシートの自由端側が展張方向に拡大され、ブラインドシートの自由端側に拡張領域が形成される。
このように本発明のサンシェード装置では、拡張領域によって、従来、覆うことが困難であった車両ウインドウガラスの下端部中央付近の湾曲突出した部分を覆うことが可能となる。これにより、車両ウインドウガラスの略全域を覆って、太陽光が車室内へ差し込むのを防ぐことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1〜図13は本発明の一実施形態に係るものであり、図1はサンシェード装置の斜視図、図2は駆動部の説明図、図3〜図5はロールシェード部の説明図、図6はシャフト部の説明図、図7は図6のシャフト部の断面説明図、図8及び図9はスライダーの説明図、図10はサンシェード装置の収納状態を示す説明図、図11はサンシェード装置の拡大状態を示す説明図、図12はスライダーの動作の説明図、図13はサンシェード装置の拡大状態の説明図である。
図14及び図15は、本発明の他の実施形態に係るスライダーの動作の説明図である。
本例のサンシェード装置S(以下「装置S」という)は、車両のフロントウインドウガラスを覆うために好適に適用されるものである。
本例の装置Sは、後述するようにブラインドシート21を展張させた後に、さらにウインドウガラスの下端部中央付近の湾曲突出した部分(以下、「湾曲突出部」という)を覆うために、ブラインドシート21の自由端側を拡大させることができるように構成されている。
図1に装置Sを上方から見た斜視図を示す。本例の装置Sは車両ルーフの下部に配設される駆動部10と、ウインドウの室内側の湾曲した上縁部に沿って設けられるロールシェード機構部20と、車両フロントピラーの内側に沿って配設されたガイドレール41及びガイドレール41の上端部に連結されたケーブルパイプ42とを有するガイド部40とを主要構成要素としている。
本例のロールシェード機構部20は、ウインドウガラスを覆うブラインドシート21を巻き取るものである。図1ではブラインドシート21が展張した状態を示している。
図2に示すように駆動部10は、モータ装置11とモータ固定部材12とを主要構成要素としている。モータ装置11はモータ部,減速機構部を備え、モータ固定部材12に固定されている。モータ固定部材12は車両ルーフに固定される。モータ部としては、DCモータ,ブラシレスモータ,超音波モータ等の各種のモータを適用することが可能である。
モータ装置11は、不図示の操作スイッチを、例えば「展張側位置」又は「収納側位置」の操作位置に操作することによって、正逆いずれかの方向に回動可能となっている。また、モータ装置11は、停止時に、自己保持機能(例えばクラッチ)によって、出力軸を停止状態に保持することが可能であり、このときブラインドシート21を任意の位置に保持することができる。
ガイド部40は、左右のフロントピラーに沿って配設されるガイドレール41(41a,41b)、各ガイドレール41の上端部にそれぞれ連結されたケーブルパイプ42(42a,42b)、ガイドレール41及びケーブルパイプ42内に挿入されてこれらの中を移動可能な伝達部材としてのスパイラルケーブル44、スパイラルケーブル44の一端部に固定されたスライダー45、ケーブルパイプ42を保持するケーブルパイプホルダ43等を主要構成要素としている。
ケーブルパイプホルダ43は、モータ装置11と車両ルーフとの間に配設され、図2に示すように、ケーブルパイプホルダ43は、車両ルーフの下側において並行して配設された円管状の2組のケーブルパイプ42a,42bを保持する。このように並行して配設された各々のケーブルパイプ42a,42bは、ケーブルパイプホルダ43の内部では長さ方向に一部が切断されたような構成となっており、その切断部分にはスパイラルケーブル44が露出している。スパイラルケーブル44は、図2に示すようにコイル状のケーブル内にフレキシブルケーブルが挿入,固定された構成であり、全体として可撓性を有するように構成されている。
モータ装置11には上方に突出するように出力歯車11aが設けられており、出力歯車11aは前述のケーブルパイプホルダ43内で露出したスパイラルケーブル44と噛合するように取り付けられている。後述するようにモータ装置11が作動すると出力歯車11aが正逆いずれかに回転し、これに伴い各スパイラルケーブル44はケーブルパイプ42a,42b内を左右反対方向へ移動するように構成されている。スパイラルケーブル44は、可撓性を有するので、駆動部10によって駆動されると、後述するケーブルパイプ42の湾曲形状に追随してケーブルパイプ42の内部を移動することができる。
ケーブルパイプ42a,42bは、駆動部10付近では上述のように並行して配設されているが、図1に示すように車両ルーフの両外側付近に相当する位置では湾曲され、上下に交差している。車体前方を向いてケーブルパイプホルダ43から右側に延びるケーブルパイプ42aは、その端部が右側のフロントピラーに沿って配設されるガイドレール41aの上端部と連結されており、途中、後述するロールシェード部22と干渉しないように曲げられている。ケーブルパイプホルダ43から左側に延びるケーブルパイプ42aは、車両ルーフの左端部に相当する位置で車両ルーフに沿うように後方へ折り曲げられている。
また、ケーブルパイプホルダ43から左側に延びるケーブルパイプ42bは、その端部が左側のフロントピラーに沿って配設されるガイドレール41bの上端部と連結されており、途中、ロールシェード部22と干渉しないように曲げられている。ケーブルパイプホルダ43から右側に延びるケーブルパイプ42bは、車両ルーフの右端部に相当する位置で車両ルーフに沿うように後方へ折り曲げられている。
ガイドレール41a,41bは、各フロントピラーに沿って配設され、それぞれウインドウの内側上端部付近でケーブルパイプ42a,42bに連結されている。ウインドウは下側ほど幅広の台形状に形成されているため、2本のガイドレール41a,41bの間隔は下側ほど広がるように配設される。ガイドレール41a,41bは、ウインドウ側に開口するスリットを有する断面略C字形状の部材であり、スパイラルケーブル44の端部に連結されたスライダー45を摺動可能に保持している。
上述のように駆動部10及びガイド部40が構成されているので、モータ装置11の正逆方向の回転によって、スパイラルケーブル44がケーブルパイプ42及びガイドレール41内を案内され、スパイラルケーブル44の端部に固定されたスライダー45がガイドレール41の収納側の停止位置から展張側の停止位置の間を移動可能となっている。これに伴い、スライダー45に連結されたシャフト部30がウインドウの上端部付近から下端部付近の間を移動する。
上記実施形態では、モータ装置11の出力歯車11aとスパイラルケーブル44とが噛合しており、モータ装置11が作動して出力歯車11aが回動することによりスパイラルケーブル44を送り出して、その先端部に固定されたスライダー45を上下動させるように構成されているが、これに限らず、先端部にスライダー45が固定された可撓性の線状部材をスパイラルケーブル44の代わりに使用し、可撓性の線状部材にラックを形成すると共に、出力歯車11aをピニオンとしてラック・ピニオン方式により可撓性の線状部材を送り出すように構成してもよい。また、モータでワイヤを巻き取ることによってスライダー45を展張方向へ引っ張るように構成してもよい。
本例のロールシェード機構部20は、可撓性を有するロールシェード部22と、ロールシェード部22の両端部に配設されてロールシェード部22を支持するロールシェード保持部26と、ロールシェード部22に基端部が固着されたシート状のブラインドシート21と、ブラインドシート21の自由端側の辺に沿って取り付けられたシャフト部30を主要構成要素としている。
車両のウインドウガラスは車室内から見て左右外側よりも中央部が車体前方に突出する湾曲した形状に形成されており、ウインドウガラスの車両ルーフ側の上縁部、及びウインドウガラスの下端部側の縁部は湾曲した形状となっている。ロールシェード部22は円柱状であって、ウインドウの上縁部の形状に沿うように湾曲した状態で、ロールシェード保持部26を介して車両側に配設される。
このように本例のロールシェード機構部20は、ロールシェード部22をウインドウ上縁部の湾曲した形状に沿うように配設することができるので、ロールシェード部22は全体としてウインドウに近い位置に配置される。そして、ロールシェード部22が湾曲した形状であるため、ロールシェード部22に一部を囲まれるようにしてスペースが確保される。
このスペースを利用することにより、サンルーフ等との干渉を避けて、モータ装置11を配設することができる。また、これによりロールシェード部22とモータ装置11とを乗員の頭上で重ねて配設することが回避されるので、車室内の頭上スペースを確保することが可能となる。このように、本例の装置Sは、ロールシェード部22をウインドウの縁部に沿って湾曲して配置することができるので、ロールシェード部22および駆動部10周辺の構成の前後長および上下高さを小さくしてコンパクトに構成することができる。
なお、ロールシェード部22の前方側には、シート押え部材49が配設される。このシート押え部材49は、左右端部が車両ルーフ側に取り付けられる。シート押え部材49は、本例では図1に示すように中央部が車体前方に突出するように湾曲した平板形状をしており、ガイドレール41の上端部とシート押え部材49の前縁部が略一致するように配設される。また、このシート押え部材49に、ミラー5が配設されている。
ブラインドシート21は、ロールシェード部22から引き出され、自由端側がシート押え部材49と車両ルーフとの間を通された状態に保持される。これによりブラインドシート21は、展張されたときに、ウインドウガラス面から離れていくのが防止される。このようにシート押え部材49は、ロールシェード部22からウインドウ側へブラインドシート21が送出されるときに、ロールシェード部22側のガイドレール41の端部近傍またはウインドウの上縁部近傍で、一旦ブラインドシート21を押えるためのものである。
すなわち、ブラインドシート21はロールシェード部22から前方へ送り出され、さらにシート押え部材49を支点としてウインドウガラス内側面に沿った斜め方向へ送り出されるようになっている。このシート押え部材49によってブラインドシート21はウインドウガラス内側面に沿って、これに近い位置でウインドウの内側面を覆うことができるので、太陽光による車室内の温度の上昇を低減することが可能となる。
このシート押え部材49は、本例では板状の部材としたが、これに限らず、例えば回転軸にローラが挿通されたような構成であってもよい。この場合はブラインドシート21を展張・収納する際にローラによって引っ掛かりを少なくすることができる。
図3〜図5に示すように湾曲したロールシェード部22は、車両ボディの左右の略中心で対称に曲げられて配置されるセンタシャフト22aと、センタシャフト22aの左右いずれかの一端付近に一端部が固定されるように配設されたコイルスプリング22bと、センタシャフト22aの一端側に回動可能に配設されコイルスプリング22bの他端部が固定された円筒形状のスプリングホルダ22cと、センタシャフト22aおよびコイルスプリング22bを覆うように配設された円筒形状の回転ロッド22dとを備えて構成されている。
センタシャフト22aの両端部は、ロールシェード保持部26に固定されている。センタシャフト22aは、ロールシェード保持部26に端部が取り付けられた状態で湾曲した形状を維持できればよく、元々湾曲成形した樹脂材等の円筒状部材であってもよいし、フレキシブルな材料で形成されロールシェード保持部26に取り付けられるときに湾曲させるようにしてもよい。
スプリングホルダ22cは、回転ロッド22dに連結されている。ブラインドシート21は、その基端部が回転ロッド22dに取り付けられている。また、コイルスプリング22bは、ブラインドシート21を巻き取る方向に回転力が掛かるようにねじられた状態で配設される。
回転ロッド22dは、サイドロッド23,ジョイント24,センタロッド25が連結されて構成される。サイドロッド23,ジョイント24,センタロッド25は、例えば合成樹脂により成形され、ゴム等のように柔軟性や伸縮性を有しない剛体である。
サイドロッド23はセンタシャフト22aの両端部にそれぞれ配設されており、一端側の端面は略円環状となっている。ただし、内部にスプリングホルダ22cとの係合部となる平面部が形成されており、サイドロッド23とスプリングホルダ22cとは嵌合して一体に回動するようになっている。また、サイドロッド23の他端側の端面には、略180度対向する2箇所の位置に、軸方向に突出し所定の角度幅を有する係合突起23aが形成されている。
センタロッド25の両端部にもサイドロッド23の係合突起23aと同様の係合突起25aが形成されている。ただし、センタロッド25の両端部では周方向に略90度位相をずらした位置に係合突起25aが形成されている。
ジョイント24は、サイドロッド23とセンタロッド25、又は、センタロッド25同士を軸方向に連結するものである。このため、係合突起23aあるいは係合突起25aと係合する係合凹部24aがジョイント24の両端部にそれぞれ2箇所に形成されている。また、センタロッド25と同様に係合凹部24aは両端部で周方向に略90度ずれた位置に形成されている。サイドロッド23及びセンタロッド25の係合突起23a,25aは、ジョイント24の係合凹部24aに嵌められて、これらは互いに連結される。
このように構成されているので、サイドロッド23,ジョイント24及びセンタロッド25からなる回転ロッド22dは、センタシャフト22aに挿入された状態で軸方向に連結することができる。これらの部品をサブアセンブリ化してロールシェード部22を組み立てるとき、サイドロッド23,ジョイント24及びセンタロッド25の間には空間の余裕(遊び)を持たせて組み付けられる。この遊び分によって、ジョイント24を介してその両側に連結されたサイドロッド23又はセンタロッド25は、ジョイント24を関節部として略90度ごとに折れ曲がることが可能となる。
なお本例では、係合突起23a,25aと係合凹部24aとの連結は、これらを嵌合させただけであるが、関節部として折れ曲がることが容易なようにヒンジピン等によって回動自在に連結させてもよい。
また、係合突起23a,25aの周方向の幅は係合凹部24aの周方向の幅と略同程度に形成されており、回転ロッド22dがセンタシャフト22aを回転軸として回転したときに、サイドロッド23,ジョイント24及びセンタロッド25はほとんど回転方向にずれを生じることなく回転力の伝達が可能となっている。したがって、サイドロッド23,ジョイント24,センタロッド25が軸方向に連結された状態であっても全体として湾曲させつつ、センタシャフト22aの湾曲形状に追従しながら一体として回転することが可能となっている。
このようにロールシェード部22は構成されているので、サブアセンブリ化されたロールシェード部22をウインドウの上縁部に沿って湾曲させて、両端部をロールシェード保持部26に取り付けて固定することができる。このときセンタシャフト22aがロールシェード保持部26に固定され、センタシャフト22aの周囲に配設された回転ロッド22dは、湾曲したセンタシャフト22aの形状に追従しながら回動することができる。つまり、回転ロッド22dがセンタシャフト22aを回転軸として回動しても、センタシャフト22aの湾曲した形状は維持され、ロールシェード部22はウインドウの上縁部の湾曲した形状に沿った状態が保持される。
また、コイルスプリング22bの一端側はセンタシャフト22aに固定され、他端側はスプリングホルダ22cを介して回転ロッド22dに連結されているので、回転ロッド22dがブラインドシート21を展張する正方向に回動すると、コイルスプリング22bにはブラインドシート21を収納する方向に回転力が掛かり、展張時にブラインドシート21にテンションを与えると共に収納時にも収納がスムーズになる。
本例のブラインドシート21は、所定の透過率を有し、自然状態では略矩形状となっている。また、本例のブラインドシート21は、展張・収納方向および幅方向(展張・収納方向に対して垂直な方向)に全体として伸縮可能となっている。本例では、ブラインドシート21は伸縮可能なシート素材で形成されている。伸縮可能なシート素材は、例えば、織り込まれる糸状線素材に伸縮可能なものが使用されることにより、全体として伸縮可能となっている。また、糸状線素材自体にはそれほど伸縮性はなくても織り方によって、伸縮性を有するように形成することができる。
また、ブラインドシート21は、全体として伸縮可能なものであればよく、例えば、伸縮性のあるシート素材と伸縮性のないシート素材とを縫製等により連結したものをブラインドシート21とすることもできる。
また、左右端部付近や自由端側のみに伸縮可能なシート素材を採用し、これらを縫製等により連結したものをブラインドシート21とすることも可能である。
図6,図7に基づいて本例のシャフト部30について説明する。本例のシャフト部30は、ブラインドシート21の自由端側の辺に沿って取り付けられている。また、シャフト部30の左右端部は、それぞれガイド部40のスライダー45に取り付けられている。
本例のシャフト部30は、左右の対称なシャフト構成部30a,30bが、連結部35によって回動可能に連結された構成である。シャフト構成部30a,30bは、それぞれ中空の断面略矩形状のガイド部材31と、ガイド部材31の外側から挿入されガイド部材31に対して進退動可能な断面略矩形状のスライドシャフト32と、これらに対して略平行に配設されたブラインドシート取り付け用の断面略円形状の中空パイプ33と、パイプ33の外側から挿入されパイプ33に対して進退動可能な断面略円形状のロッド34と、スライドシャフト32の外側端部とロッド34の外側端部が連結されたT型のブラインドシート取付部37を主要構成要素としている。
連結部35は、左右のガイド部材31およびパイプ33の中央側端部がそれぞれ取り付けられたパイプ取付部35a,35bを備えて構成されており、これらパイプ取付部35a,35bは、回動ピン35cによって回動可能に連結された構成となっている。この連結部35によって、シャフト部30は、中央部(連結部35)がブラインドシート21の展張方向に突き出すようにV字型に屈曲可能となっている。
また、本例のパイプ取付部35a,35bには、展張側にストッパー35d,35eが形成されている。このストッパー35d,35eは、シャフト部30が収納側(非拡大位置)に保持されている場合に互いに当接して、収納側での突出角度を規定している。本例のシャフト部30は、ストッパー35d,35eが当接した状態においても、展張方向にわずかに中央部(連結部35)が突き出すようにV字型となっている。
なお、シャフト部30がV字型に突き出す方向は、必ずしもブラインドシート21の展張方向と厳密に平行である必要はない。つまり、シャフト部30がV字型に突き出したときに、シャフト部30がウインドウガラス下端部の形状に合うよう、展張方向を含む上下数十度の範囲に突き出し可能とするとよい。
また、本例のシャフト部30は、V字型に屈曲可能であるが、少なくとも中央部を展張方向に突き出すように屈曲できれば、必ずしもV字型である必要はない。例えば、シャフト部30に、連結部35を含めて複数の屈曲部位を設けることにより、V字型以外の形状で展張方向に突き出すように屈曲させることができる。
パイプ33とガイド部材31は、中央側端部がパイプ取付部35a又はパイプ取付部35bによって連結されると共に、外側端部付近がスペーサ36,36によって連結されている。また、スライドシャフト32の外側端部とロッド34の外側端部は、T型のブラインドシート取付部37に連結されている。これにより、パイプ33およびロッド34と、ガイド部材31およびスライドシャフト32は、略平行となるように保持されている。また、パイプ33およびロッド34は、ガイド部材31およびスライドシャフト32に対して、ブラインドシート21の展張方向側に位置するように配設されている。
また、ガイド部材31には、外側端部および外側端部から僅かに中央よりに、スライド用ブッシュ38が配設されている。これにより、スライドシャフト32がガイド部材31に対してスムーズに進退動可能となっている。
図7はシャフト部30の断面図を示しており、図7に示すように、パイプ33およびロッド34には、ブラインドシート21の自由端側が取り付けられている。ブラインドシート21は、自由端部が折り返され、自由端部がブラインドシート21に接着または縫製によって取り付けられることにより、自由端側にパイプ33およびロッド34を挿通させるための折り返し部21aが形成されている。この折り返し部21aにパイプ33およびロッド34が挿通されている。ただし、ブラインドシート21の自由端側の左右端部は、ブラインドシート取付部37に固着されている。
また、図7に示すように、ガイド部材31やパイプ33を覆うように、ブラインドシート21の自由端側に、カバー39を取り付けてもよい。
なお、上記実施形態では、ブラインドシート21の自由端側がパイプ33,ロッド34に取り付けられているが、これに限らず、ガイド部材31,スライドシャフト32に取り付けるように構成してもよい。
また、シャフト部30には、展張方向に延出するように張り出し部50(50a,50b)が取り付けられている。張り出し部50a,50bは、薄布状の伸縮性のある部材であって、パイプ取付部35a(又は35b)からブラインドシート取付部37に亘って、ガイド部材31およびスライドシャフト32から展張方向に延出するように配設されている。張り出し部50a,50bは、それぞれ自由端側の中央部が展張方向に突出するような形状となっている。また、張り出し部50をパイプ33及びロッド34に取り付けてもよい。
この張り出し部50は、ブラインドシート21が展張され、さらにシャフト部30の中央部が屈曲して、ブラインドシート21の自由端側が拡大されたときに、ダッシュボード上面と自由端部が当接するような形状に設定されている。
また、張り出し部50を構成する素材を、任意に変形可能な柔軟な材質で形成すれば、自由端部の形状がダッシュボード上面の形状に合わせて変形され、さらにウインドウガラス全域を遮蔽し易くなる。
左右のガイドレール41間の距離は下端側ほど大きく拡開しているので、スライダー45が下側に移動していくと、ガイドレール41間の距離に応じて、ガイド部材31に挿入されていたスライドシャフト32、及び、パイプ33に挿入されていたロッド34が徐々に引き出されていく。これにつれて、左右のスライダー45に取り付けられたブラインドシート取付部37間の距離も大きくなり、ブラインドシート取付部37に両端部が取り付けられたブラインドシート21は、ブラインドシート取付部37により外側に引っ張られ幅方向に伸びる。
このようにして本例の装置Sでは、ブラインドシート21が展張したときに、ウインドウガラスの幅方向の略全域を覆うことが可能となる。すなわち、従来のようにウインドウガラスの外側に三角形状の隙間(覆い残し部分)が生じなく、その隙間から太陽光が車室内へ差し込んで車室内の温度を上昇させる等の不具合を防止することができる。
次に、図8〜図9に基づいて本例のスライダー45について詳説する。本例のスライダー45は、後述するように、シャフト部30を展開(拡大化)又は格納(非拡大化)させる展開格納機構を有するものである。シャフト部30が拡大化されたときには、ブラインドシート21の自由端側に拡大領域21bが形成される。
本例のスライダー45は、ガイドレール41と摺動するスライダー本体46と、スライダー本体46の上面側に形成された凹部46a内で摺動方向に移動可能に配設された可動部材47と、両端部がそれぞれ可動部材47,スライドシャフト32に回動軸48a,48bによって回動可能に取り付けられたL字型のクランクバー48を主要構成要素としている。これらにより、展開格納機構が構成される。
スライドシャフト32の外側端部は、スライダー本体46に回動軸32aによって回動可能に連結されている。回動軸48bは、回動軸32aよりも、スライドシャフト32の中央寄りに位置している。
また、可動部材47には、ガイドレール41内に挿通されたスパイラルケーブル44の端部が連結されている。
スライダー本体46の凹部46aは、可動部材47がガイドレール41の軸方向(摺動方向)に所定距離だけ移動できるように穿設されている。このように、本例のスライダー45は、スライダー本体46に形成された凹部46a内を可動部材47が摺動方向に移動可能となっているが、これに限らず、可動部材47が、スライダー本体46に対して摺動方向の所定距離だけ移動可能であればよい。例えば、可動部材47に案内用の突起を設け、スライダー本体46にこの突起を案内する所定長さの案内溝を設けてもよい。
図8は、可動部材47が凹部46aの上側内側面と当接するまで移動した状態を示している。この状態(非拡大状態)では、可動部材47の上側(収納側)への移動によって、クランクバー48の回動軸48aおよび回動軸48bは相対的にスライダー本体46の上側まで移動する。これにより、図8の場合では、スライドシャフト32は、回動軸32aを中心として時計方向に回動した状態となる。この状態では、図1に示すように、シャフト部30は、中央部がやや展張方向に突出したV字型形状に保持される。
一方、図9は、可動部材47が凹部46aの下側内側面と当接するまで移動した状態を示している。この状態(拡大状態)では、可動部材47の下側(展開側)への移動によって、クランクバー48の回動軸48aおよび回動軸48bは相対的にスライダー本体46の下側まで移動する。これにより、図9の場合では、スライドシャフト32は、回動軸32aを中心として反時計方向に回動した状態となる。この状態では、図11に示すように、シャフト部30は、中央部が展張方向に突出し、ブラインドシート21の中央部が展張方向に伸びて、自由端側の遮蔽領域が拡大された状態となる。つまり、拡大状態では、図1の場合と比べて、ブラインドシート21の自由端側に略二等辺三角形状の拡大領域21bが形成される。
なお、本例では、回動軸48bが回動軸32aよりもスライドシャフト32の中央よりに位置しているが、これに限らず、回動軸48bと回動軸32aがスライドシャフト32の軸方向の異なる位置に形成されていればよく、回動軸48bの方が回動軸32aよりもスライドシャフト32の外側に位置していてもよい。ただしこの場合は、可動部材47が上側に移動したときにシャフト部30は拡大状態となり、可動部材47が下側へ移動したときにシャフト部30は非拡大状態となる。
次に、本例の装置Sの動作について説明する。図10はブラインドシート21が巻き取られた位置(収納位置)にある状態、図1はブラインドシート21が展張した位置(遮蔽位置)にある状態を示している。また、図11は遮蔽位置において、さらに自由端側が拡大した状態(拡大状態)を示している。
図10の収納位置では、図12(A)に示すように、スパイラルケーブル44に連結されたスライダー45は、ガイドレール41の上端(収納側停止位置)まで移動した状態となっている。このとき、スライダー45は、ガイドレール41の上端部に取り付けられたストッパー31cと当接した状態となっている。なお、図12では、理解の容易のため、ロッド34等の図示を省略している。
収納位置では、スライダー45のスライダー本体46の上側側面が、ストッパー31cと当接してガイドレール41の上側への移動が規制されると共に、可動部材47が凹部46aの上側(収納側)に移動した状態となる。この状態では、図8に示したように、シャフト部30は、非拡大状態に保持される。したがって、図10に示すように、シャフト部30は、中央部がやや前方に突出したV字形状に保持され、張り出し部50がわずかに、ウインドウガラスの上端部近傍を覆う状態となる。
この状態から不図示の操作スイッチを展張側に操作すると、駆動部10のモータ装置11が正方向に回転する。モータ装置11が正回転すると、スパイラルケーブル44が送り出され、スパイラルケーブル44の先端部に連結されたスライダー45がガイドレール41に沿って下端部側へ移動する。
スライダー45が、ガイドレール41の下端部(展張側停止位置)まで移動すると、スライダー45は、ガイドレール41の下端部に取り付けられたストッパー31dと当接し、さらなる下側への移動が規制される。
この状態(遮蔽状態)では、図1に示したように、シャフト部30は非拡大状態である。非拡大状態では、ウインドウガラスの湾曲突出部まで完全に覆うことはできない。
遮蔽状態において、ストッパー31dによってスライダー本体46の移動が規制された状態から、さらにスパイラルケーブル44の送出によって可動部材47が下側へ押し込まれると、図12(B)に示すように、可動部材47は凹部46aの下側(拡大側)へ移動する。この状態では、図9に示したように、シャフト部30は、拡大状態に保持される。したがって、図11に示すように、シャフト部30は、中央部が展張方向へ突出し、拡大領域21bが形成される。このように、本例では、2段階でブラインドシート21を展張させることができる。
この拡大領域21bによって、ウインドウガラスの湾曲突出部を覆うことが可能となる。
図13は、遮蔽状態において、シャフト部30が非拡大状態である場合(図13の(a))と、シャフト部30が拡大状態となった場合(図13の(b))を比較したものである。図13から分かるように、拡大状態では、ウインドウガラスの下端部(湾曲突出部)まで確実に覆うことが可能となる。
なお、ブラインドシート21の張力、クランクバー48の回動方向の抵抗力等によって、拡大状態からブラインドシート21を巻き戻すときの状態を、拡大状態のままとするか、一旦、非拡大状態とした状態で、巻き戻していくかを設定することが可能である。抵抗等を大きく設定した場合には、拡大状態のまま巻き戻すことができる。この場合、収納側停止位置までスライダー45が到達したときに、さらにスパイラルケーブル44によって引っ張られて、可動部材47が収納側に移動させられることによって、シャフト部30は非拡大状態となる。
また、本例の装置Sでは、スライダー45を展張側に移動させるときには、可動部材47が拡大側へ移動して、シャフト部30を拡大状態とし、スライダー45を収納側へ移動させるときには、可動部材47が収納側へ移動して、シャフト部30を非拡大状態とするようにすることができる。
なお、本例の装置Sはサンバイザーの代わりに使用することもできる。本例の装置Sでは、収納位置と遮蔽位置との間で駆動部10の作動を停止させれば、途中位置までブラインドシート21を展張させた状態に保持することができる。
なお、上記実施形態では、可動部材47が凹部46a内を規制なく移動できるように構成されているが、これに限らず、可動部材47が凹部46a内で、常に、収納側へ付勢されるように、スプリング等の付勢手段をスライダー45に設けてもよい。このように付勢手段を設けることによって、収納位置から遮蔽位置の間においては、可動部材47を凹部46aにおいて収納側へ位置させておいて、シャフト部30を確実に非拡大状態に保持しておくことができる。そして、遮蔽位置において、さらにスパイラルケーブル44が移動することによって可動部材47が、付勢手段の付勢力に抗して、下側(拡大側)に移動したときに、シャフト部30を拡大状態として、湾曲突出部を遮蔽することができるように構成することができる。また、拡大状態となったときには、ブラインドシート21のテンションが引き上げられ、見栄えをよくすることができる。
また、上記実施形態に限らず、可動部材47が凹部46a内で、常に、拡大側へ付勢されるように、付勢手段をスライダー45に設けてもよい。このように付勢手段を設けることによって、シャフト部30の拡大状態を確実に得ることができる。また、拡大状態でシャフト部30とダッシュボード等との間に挟みこみあった場合には、緩衝機構として機能させることができる。収納位置においては、スパイラルケーブル44のさらなる上側への移動によって可動部材47が、付勢手段の付勢力に抗して、上側(収納側)に移動したときに、シャフト部30を非拡大状態として、乗員の視界の妨げとならないように構成することができる。
次に、スライダー45の改変例を図14、図15に示す。
図14に示すスライダー145は、ガイドレール41と摺動するスライダー本体146と、スプリング147と、スライドシャフト32を回動可能に連結する回動軸148を主要構成要素としている。これらにより、展開格納機構が構成される。回動軸148は、スライドシャフト32の先端からわずかに中央寄りの部分に相通され、スライドシャフト32を回動可能に支持している。
スプリング147は、スライドシャフト32の先端部と当接し、回動軸148を中心として、スライドシャフト32の先端部をガイドレール41の上側方向に付勢している。つまり、スプリング147は、常に、シャフト部30が拡大側へ回動するようにシャフト部30を付勢している。図14(A)は、シャフト部30が拡大側へ回動し、拡大状態となっている状態を示している。
図14(B)は、駆動部10が作動して、スライダー145がガイドレール41の上端部(収納側停止位置)まで移動した状態(収納状態)を示している。スライドシャフト32の先端部には、ストッパー32bが配設されている。ストッパー32bは、スライドシャフト32の先端部の上側側面(すなわち、スプリング147と当接する側面と反対側の側面)に設けられている。また、ガイドレール41の上端部には、このストッパー32bに当接させるための当接部31eが配設されている。
図14(B)に示すように、スライダー145がガイドレール41の上端部まで移動すると、当接部31eとストッパー32bが当接して、スライドシャフト32は回動軸138を中心として、拡大側から収納側へ回動する。
これにより、収納位置では、シャフト部30を非拡大状態とすることができる。
図15に示す例は、図14に示した例とは逆に、スライドシャフト32を常に収納側へ付勢するようにスプリング247が設けられた例である。
図15に示すスライダー245は、ガイドレール41と摺動するスライダー本体246と、スプリング247と、スライドシャフト32を回動可能に連結する回動軸248を主要構成要素としている。これらにより、展開格納機構が構成される。回動軸248は、スライドシャフト32の先端からわずかに中央寄りの部分に相通され、スライドシャフト32を回動可能に支持している。
スプリング247は、スライドシャフト32の先端部と当接し、回動軸248を中心として、スライドシャフト32の先端部をガイドレール41の下側方向に付勢している。つまり、スプリング247は、常に、シャフト部30が収納側へ回動するようにシャフト部30を付勢している。図15(A)は、シャフト部30が収納側へ回動し、非拡大状態となっている状態を示している。
図15(B)は、駆動部10が作動して、スライダー245がガイドレール41の下端部(展張側停止位置)まで移動した状態(遮蔽状態)を示している。スライドシャフト32の先端部には、ストッパー32cが配設されている。ストッパー32cは、スライドシャフト32の先端部の下側側面(すなわち、スプリング247と当接する側面と反対側の側面)に設けられている。また、ガイドレール41の下端部には、このストッパー32cに当接させるための当接部31fが配設されている。
図15(B)に示すように、スライダー245がガイドレール41の下端部まで移動すると、当接部31fとストッパー32cが当接して、スライドシャフト32は回動軸248を中心として、拡大側へ回動する。
これにより、遮蔽位置では、シャフト部30を拡大状態とすることができる。
なお、図14の改変例は、ガイドレール41の上側端でシャフト部30を格納(非拡大化)させる構成であって、図15の改変例は、下側端でシャフト部30を展開(拡大化)させる構成であり、図14,図15において、格納させる構成,展開させる構成がそれぞれ別々に示されているが、ガイドレール41の上下端に当接部を設けると共に、格納側および展開側にスライドシャフト32を付勢するスプリングの双方をスライダーに設けることによって、格納機能と展開機能の双方を有するように構成してもよい。
なお、上記実施形態では、装置Sを車両のフロントウインドウに適用した例を示したが、これに限らず、リアウインドウに適用できることは勿論である。また、ロールシェード機構部20をウインドウの上縁部に沿って配設した例を示したが、ウインドウの下縁部に沿って配設してもよい。
本発明の一実施形態に係るサンシェード装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る駆動部の説明図である。 本発明の一実施形態に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の一実施形態に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の一実施形態に係るロールシェード部の説明図である。 本発明の一実施形態に係るシャフト部の説明図である。 図6のシャフト部の断面説明図である。 本発明の一実施形態に係るスライダーの説明図である。 本発明の一実施形態に係るスライダーの説明図である。 本発明の一実施形態に係るサンシェード装置の収納状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るサンシェード装置の拡大状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るスライダーの動作の説明図である。 本発明の一実施形態に係るサンシェード装置の拡大状態の説明図である。 本発明の他の実施形態に係るスライダーの動作の説明図である。 本発明の他の実施形態に係るスライダーの動作の説明図である。
符号の説明
10・・駆動部、 11・・モータ装置、 20・・ロールシェード機構部、 21・・ブラインドシート、 21b・・拡大領域、 22・・ロールシェード部、 30・・シャフト部、 31・・ガイド部材、 32・・スライドシャフト、 32a・・回動軸、 33・・パイプ、 34・・ロッド、 35・・連結部、 35a,35b・・パイプ取付部、 35c・・回動ピン、 37・・ブラインドシート取付部、 40・・ガイド部、 41・・ガイドレール、 42・・ケーブルパイプ、 44・・スパイラルケーブル、 45・・スライダー、 46・・スライダー本体、 46a・・凹部、 47・・可動部材、 48・・クランクバー、 48a,48b・・回動軸、 50・・張り出し部、 138・・回動軸、 145,245・・スライダー、 146,246・・スライダー本体、 147,247・・スプリング、 148,248・・回動軸、 S・・サンシェード装置

Claims (6)

  1. 車両ウインドウを覆うためのブラインドシートと、
    該ブラインドシートを巻取るロールシェード部と、
    前記ブラインドシートの自由端側の辺に沿って取り付けられたシャフト部と、
    該シャフト部の両端部に取り付けられたスライダーと、
    車両ウインドウの縁部に沿って配設され前記スライダーを案内する一対のガイドレールと、
    前記スライダーに連結されて該スライダーを前記ガイドレールに沿って摺動させる伝達部材と、
    該伝達部材を駆動する駆動部と、を備えたサンシェード装置において、
    前記ブラインドシートは、伸縮可能に形成されてなり、
    前記シャフト部は、軸方向に伸縮可能に形成されると共に、少なくとも軸方向の中央部が前記ブラインドシートの展張方向に突出するように屈曲可能に形成されたことを特徴とするサンシェード装置。
  2. 前記シャフト部の両端部は、前記スライダーに回動可能に連結され、
    前記スライダーは、前記シャフト部の両端側を前記ブラインドシートの展張方向及び収納方向に所定の角度範囲で回動させる展開格納機構を有することを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  3. 前記スライダーは、前記ガイドレールの展張側の停止位置に到達したときに、前記シャフト部の両端側を前記ブラインドシートの展張方向に回動させるか、前記ガイドレールの収納側の停止位置に到達したときに、前記シャフト部の両端側を前記ブラインドシートの収納方向に回動させることを特徴とする請求項2に記載のサンシェード装置。
  4. 前記スライダーは、前記ガイドレールに摺動可能に保持されると共に前記シャフト部の端部が回動可能に連結されたスライダー本体と、該スライダー本体に対して摺動方向に所定距離だけ移動可能であると共に前記伝達部材が連結された可動部材と、該可動部材と前記シャフト部の端部付近をそれぞれ回動可能に連結する連結部材と、を備え、
    前記シャフト部と前記連結部材との連結部位と、前記シャフト部と前記スライダー本体との連結部位とは、前記シャフト部の軸方向の異なる位置に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  5. 前記スライダーは、前記ガイドレールに摺動可能に保持されると共に前記シャフト部の端部が回動可能に連結されたスライダー本体と、前記シャフト部を回動させる方向に付勢する付勢手段と、を備え、
    前記ガイドレールの上端部または下端部には、前記付勢されたシャフト部の端部と当接して、前記シャフト部を前記付勢手段の付勢力に抗する方向に回動させる当接部が配設されたことを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  6. 前記シャフト部には、展張方向に突出するように、車両ウインドウを覆うための所定形状の張り出し部が配設されたことを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
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