JP2009078701A - サンシェード装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、ブラインドシートを幅方向に伸縮させることなく展開させることによって、底辺部の幅が上辺部の幅よりも広い拡開形状のウインドウの全域を被覆することが可能なサンシェード装置を提供することにある。
【解決手段】ブラインドシートとロールシェード部と、支持部材と、スライダと、ガイドレールと、リンク機構を備えたサンシェード装置に関する。
リンク機構は、第1リンク部材と、第2リンク部材と、を備え、ブラインドシートは、第1ブラインドシートと、第2ブラインドシートとを有して構成され、ブラインドシートが展開方向へ作動すると、第2リンク部材が展開方向へ回動し、第1リンク部材を介して移動部材が第1ブラインドシートが配設されている方向へ支持部材上を移動することにより、第2ブラインドシートが第1ブラインドシート側へと案内され、第1ブラインドシートの側縁部と第2ブラインドシートの側縁部とが徐々に重なる。
【選択図】図1

Description

本発明は、サンシェード装置に係り、特に車両のウインドウを覆って日差しを遮るためのサンシェード装置に関する。
従来より、車内に入射する日差しを遮るためのサンシェード装置として、車両組込式のものが知られている。
特許文献1に記載のサンシェード装置は、車両のリアウインドウをブラインドシートによって被覆するものでる。このブラインドシートは、収納時には、巻取軸に巻き取られて、リアウインドウ下部に配置される。
リアウインドウの両側辺を支持するピラーには、一対のガイドレールが配設されており、このガイドレールには、案内部材が摺動可能に保持されている。
この案内部材は、駆動装置を作動させることによってガイドレールに沿って移動可能とされる。
また、この案内部材は、リアウインドウ中央側へ突出する柄部を有しており、この柄部がブラインドシートの自由端側に取付けられた管状の引張棒に進退可能に挿入されている。
このような構成により、特許文献1に係るサンシェード装置では、収納状態で駆動装置が作動すると、案内部材がガイドレールに沿って車両上方へ案内され、これに伴って、引張棒がリアウインドウ上方へ移動することとなる。
このとき、リアウインドウは上側が短辺となる略台形状に形成されているので、引張棒が上方へと移動するに従い、案内部材の柄部は引張棒内へ挿入されていくこととなる。
また、引張棒が上方へ移動するにつれてブラインドシートは巻取軸から引き出されていき、サンシェード装置は、ブラインドシートによってリアウインドウを下側から次第に被覆していく。
ところで、上述のように、車両のリアウインドウは上側車両のリアウインドウは上側程幅狭となる略台形状であるので、このような形状のリアウインドウの略全域を被覆するために、特許文献1に係るサンシェード装置では、巻取軸が左右に2分割され、それぞれからブラインドシートが繰り出される構成となっている。
それぞれのブラインドシートは展開状態で略台形状をなしており、完全に展開された状態では、リアウインドウの略全域を被覆することができる。
また、特許文献2に記載のサンシェード装置は、車両のドアウインドウをブラインドシートによって被覆するものである。
車両のドアウインドウは、幅方向に対称ではなく、ドアウインドウ枠の上枠よりも下枠の方が長く形成されるとともに、上枠から下枠側へ延出する車両前後の側枠のうち前枠は直線的形状に、後枠は曲線的形状に形成されている。
このようなドアウインドウの略全域を被覆するために、特許文献2に係るサンシェード装置では、ウインドウ枠内を支柱等によってメイン開口部と小開口部とに分割し、それぞれを巻取軸から繰り出すブラインドシートによって別々に被覆する構成となっている。支柱は、前枠と後枠との間に、前枠と略平行に配設されている。
これにより、車両前後のメイン開口部は直線的な前枠、支柱、上枠及び下枠で周縁が規定された略矩形の領域となり、車両後側の小開口部は曲線的な後枠、支柱及び下枠で周縁が規定される領域となる。
この特許文献2に係るサンシェード装置では、略矩形のメイン開口部を下枠の下方に配設した巻取軸から繰り出すブラインドシートによって下側から次第に被覆することが可能であり、小開口部を支柱に配設した別の巻取軸から繰り出すブラインドシートによって車両後方へ向けて横方向へ次第に被覆することが可能である。
更に、特許文献3に係るウインドウシェード装置は、車両のドアウインドウを日除けシートにより被覆するものである。
車両のドアウインドウは、車両前方に位置する前部窓部分と、車両後方に位置する後部窓部分とに、ブリッジを境界として分割されており、それぞれを巻取りシャフトから繰り出す日除けシートによって別々に被覆する構成となっている。
この特許文献3に係るウインドウシェード装置では、前部窓部分を、下枠部分に配置した巻取りシャフトから繰り出す日除けシートによって下側から次第に被覆することが可能であり、後部窓部分を、ブリッジと略平行に配設された巻取りシャフトから繰り出す日除けシートによって、車両前方から後方へ向けて次第に被覆することが可能である。
しかしながら、特許文献2及び特許文献3に記載のサンシェード装置及びウインドウシェード装置では、ブラインドシート及び日除けシートの展開方向が異なり、不自然な印象を与えてしまうという問題点があった。
また、展開途中において、上側及び後側に覆い残し部分が生じてしまうという問題点があった。
このような問題を解決し、覆い残し部分が生じないサンシェード装置として、本願出願人は、特許文献4に示すサンシェード装置を提案している。
特許文献4に記載のサンシェード装置では、ブラインドシートが伸縮可能に形成されている。
また、このブラインドシートには、その両側部辺に沿って被係合部が形成されており、一方、この被係合部と係合する案内溝がガイドレールに沿って配設されている。
ブラインドシートを巻き取るロールシェード部は、略台形状のウインドウの短辺側に配置されており、ブラインドシートが展開されていくと、一対のガイドレール間距離の拡大に伴ってブラインドシートが幅方向に伸張される。
このとき、ブラインドシート両側部辺に設けられた被係合部が、ガイドレールに沿って設けられた案内溝に係合した状態で案内されるので、ブラインドシートは、自由端側だけでなく、その全体が一対のガイドレール間距離に応じて伸張する。
これにより、特許文献4に記載のサンシェード装置では、車両ウインドウの略全域を覆い残し部分を生じることなく被覆することが可能となる。
特開2002−120558号公報 特開2005−096529号公報 特開2003−182358号公報 特開2006−051925号公報
しかしながら、特許文献4に記載のサンシェード装置では、展開方向の相違から生じる不自然さを回避するとともに、車両ウインドウの略全域を覆い残し部分なく被覆することが可能ではあるものの、展開状態でブラインドシートが伸張した状態のままとなるため、ブラインドシートに張力による負荷がかかる。
このため、使用を継続しているうちにブラインドシートがわずかに幅方向に伸びてしまい、スムーズに巻取りを行うことができなくなるおそれがあった。
本発明の目的は、上記各問題点を解決することにあり、ブラインドシートを幅方向に伸縮させることなく展開させることによって、底辺部の幅が上辺部の幅よりも広い拡開形状のウインドウの全域を被覆することが可能なサンシェード装置を提供することによる。
上記課題は、本発明に係るサンシェード装置によれば、車両ウインドウを被覆するブラインドシートと、前記ウインドウの窓枠上端側に配設され前記ブラインドシートを巻き取るロールシェード部と、前記ブラインドシートの自由端を支持する支持部材と、該支持部材の少なくとも一端に連結された少なくとも1のスライダと、前記ブラインドシートの展開収納方向に拡開するように配設された、前記スライダを案内するガイドレールと、前記支持部材上を摺動可能に配設された移動部材の移動を補助するリンク機構と、を備えたサンシェード装置であって、前記支持部材は、前記リンク機構は、前記移動部材に一端側が回動可能に軸支されるとともに、前記車両ウインドウ上部に配設されウインドウ枠に沿って摺動可能な摺動部材に、他端側が回動可能に軸支された第1リンク部材と、該第1リンク部材に一端側が回動可能に軸支されるとともに、他端側が前記車両ウインドウ窓枠下端側であって前記車両ウインドウから離隔する位置に回動中心となり回動可能に軸支される第2リンク部材と、を備え、前記ブラインドシートは、前記支持部材に自由端側が取付けられた第1ブラインドシートと、前記移動部材に一端部が取付けられた第2ブラインドシートとを有して構成されており、前記ブラインドシートが展開方向へ作動すると、前記第2リンク部材が前記回動中心を中心として展開方向へ回動し、前記第1リンク部材を介して前記移動部材が前記第1ブラインドシートが配設されている方向へ前記支持部材上を移動することにより、前記第2ブラインドシートが前記第1ブラインドシート側へと案内され、前記第1ブラインドシートの側縁部と前記第2ブラインドシートの側縁部とが徐々に重なるよう構成されていることにより解決される。
このように、本発明においては、支持部材により、ロールシェード部に巻き取られているブラインドシートを展開する。
このとき、ブラインドシートは第1ブラインドシートと第2ブラインドシートとに分割されており、第1ブラインドシートはその自由端側が支持部材に取付けられるとともに、
第2ブラインドシートの端部は、支持部材上を摺動する移動部材に取付けられている。
このため、ブラインドシートを展開方向に作動し、支持部材が展開方向へ移動するに伴い、第1ブラインドシート及び第2ブラインドシートは、この支持部材に導かれ、展開してゆく。
このとき、リンク機構により、第2リンク部材が車両側に固定された回動中心を中心として回動し、第1リンク部材を介して移動部材が第1ブラインドシートが配設されている側へと移動するため、移動部材に端部が取付けられた第2ブラインドシートは、第1ブラインドシート側へと引っ張られながら展開することとなる。
このため、第2ブラインドシートは、展開されるに従って、第1ブラインドシートと徐々に重畳することとなる。
よって、展開作動が進むにつれて、第1ブラインドシートと第2ブラインドシートとの重畳面積が徐々に増す。
よって、車両ウインドウ全体を完全に被覆することができる。
このとき、前記ロールシェード部は、前記ウインドウの窓枠上端部分であって湾曲が小さい部分に配設される第1ロールシェード部と、前記ウインドウの傾斜部であって湾曲が大きい部分に配設される第2ロールシェード部とを有して構成されており、前記第1ブラインドシートの基端部は、前記第1ロールシェード部に取付けられるとともに、前記第2ブラインドシートの基端部は、前記第2ロールシェード部に取付けられている。
このように構成されていると、車両ウインドウの面積及び形状の異なる領域を効率良く、確実に被覆することができる。つまり、略矩形状のエリアを第1ロールシェード部側の第1ブラインドシートで被覆するとともに、略台形状の外枠が大きく湾曲したエリアを第2ロールシェード部側の第2ブラインドシートで被覆することができる。よって、第1ブラインドシートと第2ブラインドシートの面積及び形状を、適用する車両ウインドウに応じて変更し、確実に車両ウインドウ全体を被覆することができる。
また、このとき、前記支持部材は、前記移動部材が配設される第1支持部材と、該第1支持部材に対して進退可能に構成された第2支持部材を有して構成されるとともに、前記スライダは、前記第1支持部材に配設される第1スライダと、前記第2支持部材に配設される第2スライダを有して構成されており、前記第2支持部材は、前記第1支持部材内部に配設される側の端部と反対側の端部が、前記第2スライダに連結されており、前記第1スライダと前記第2スライダ、及び前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、展開収納方向への移動時に、略水平状態を保持して移動するとともに、前記第1スライダと前記第2スライダとの距離の変化に伴い前記第2支持部材が前記第1支持部材から進退することにより第1支持部材と第2支持部材との総全長を変化させるよう構成されていると好適である。
このように構成されているため、支持部材の両サイドを2個のスライダにより水平状態を保ちながら確実に移動させることができるとともに、車両ウインドウの幅の変化に伴い両スライダ間の距離が変化しても、第1支持部材から第2支持部材が進退することにより、その変化に追随することができる。
更に、このとき、前記リンク機構は、前記サンシェード装置の展開及び格納動作時における前記移動部材の移動軌跡が略直線状の軌跡となるよう前記移動部材を案内するよう構成されていると、展開及び格納作動中に第2ブラインドシートにしわ及びたるみが発生することを防止することができ、一定の張力を保った状態で確実に展開及び格納することができるため好適である。
また、このとき、前記第1リンク部材及び第2リンク部材は、前記ロールシェード部が配設されている位置と略同位置に配設されており、前記第2リンク部材は、前記車両ウインドウの窓枠の形状に沿った形状に形成されていると、格納状態において、車両外側よりこれらリンク機構が視認されることを防止することができるため、意匠性が向上し好適である。
更に、本発明に係るサンシェード装置は、前記スライダに連結され、前記スライダを前記ガイドレールに沿って移動させる伝達部材と、該伝達部材を移動させる駆動部を備えている。
また、前記伝達部材は、前記駆動部のリールに巻き取り可能に連結されたワイヤ、前記駆動部の連結されたピニオンと噛合するラック、前記駆動部の出力歯車と噛合するスパイラルケーブル、から選択されたいずれか一の部材である。
このため、効率良くスライダを移動させて、車両ウインドウをブラインドシートにより被覆することができる。
本発明によれば、ブラインドシートを複数のブラインドシートに分割し、展開・収納動作時に複数のブラインドシートの側縁部の重なり具合を変化させてウインドウ幅の変化に対応させるように構成しているので、ブラインドシート自体を幅方向に伸縮させることなく、ウインドウの略全域を被覆することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、部材、配置等、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態は、ブラインドシートを幅方向に伸縮させることなく展開させることによって、底辺部の幅が上辺部の幅よりも広い拡開形状のウインドウの全域を被覆することが可能なサンシェード装置に関するものである。
図1乃至図16は、本発明の第1実施形態に係るものであり、図17及び図18は、本発明の第2実施形態に係るものである。
図1乃至図16は、本発明の第1実施形態を示すものであり、図1はサンシェード装置の構成を示す説明図、図2はサンシェード装置の駆動部の構成を示す説明図、図3はサンシェード装置の駆動部の構成を示す斜視図、図4はサンシェード装置のスライダを示す斜視図、図5乃至図7はサンシェード装置の第1ロールシェード部を示す説明図、図8はガイド部を示す説明図、図9はサンシェード装置の上面図、図10はサンシェード装置の収納・展開状態を示す説明図、図11は第2ブラインドシートの展開状態を示す説明図、図12は第1ブラインドシートと第2ブラインドシートの重畳状態を示す説明図、図13はリンク機構の原理を示す説明図、図14及び図15はリンク機構の実車搭載検討のための説明図、図16はサンシェード装置の電気的構成を示す説明図である。
図17及び図18は本発明の第2実施形態を示すものであり、図17はサンシェード装置の収納・展開状態を示す説明図、図18はサンシェード装置の上面図である。
(第1実施形態)
本発明のサンシェード装置を車両1のサイドウインドウW(以下、単に「ウインドウW」と記す)に適用した例について説明する。
図1は、サンシェード装置Sの説明図である。
本実施形態に示すサンシェード装置S(以下、単に「装置S」と記す)は、ドアパネルDとドアトリムT間に配設される駆動部10とロールシェード機構部20と、ガイド部30を主要構成要素として構成されている。
本実施形態に係る駆動部10は、モータ装置11を備え、装置Sの展開収納動作を駆動するためのものである。
本実施形態に係るロールシェード機構部20は、ウインドウWの車内側上縁部に沿って設けられており、ウインドウWを被覆するブラインドシート21を巻き取るためのものである。
また、本実施形態に係るガイド部30は、車両1の窓枠に沿って配設されたガイドレール31と、このガイドレール31の下端部に連結されたケーブルパイプ32を有して構成されている。
なお、装置Sが車両1に配設された状態では、駆動部10、ガイド部30のガイドレール31等は、車両1の車内側に配設される各種トリム部材で被覆され、車内より視認不能となるが、説明のため、トリム部材等の図示は省略している。
本実施形態に係る駆動部10は、モータ装置11と、モータ固定部材12とを有して構成されている。モータ装置11は、モータ部及び減速機構部を有しており、モータ固定部材12に固定されている。
このモータ固定部材12は、ドアパネルD若しくはドアトリムTの内側(相対向して空間を形成する面側)に取付けられる。
モータ部としては、DCモータ、ブラシレスモータ、超音波モータ等の各種モータを適用することができる。
ガイド部30は、図1等に示すように、窓枠車両後方側に沿って配設された断面略コ字形状のガイドレール31aと、窓枠車両前方側に沿って配設された断面略コ字形状のガイドレール31b(ガイドレール31a,31bを総称してガイドレール31と記す)、ガイドレール31aの上端部に連結されたケーブルパイプ32a、ガイドレール31bの上端部に連結されたケーブルパイプ32b(ケーブルパイプ32a,32bを総称してケーブルパイプ32と記す)、ガイドレール31(31a,31b)及びケーブルパイプ32(32a,32b)内に挿入されて、これらの内部を移動可能な伝達部材としてのスパイラルケーブル34a,34b(スパイラルケーブル34a,34bを総称してスパイラルケーブル34と記す)、スパイラルケーブル34の一端部に固定されたスライダ35a,35b(スライダ35a,35bを総称してスライダ35と記す)、スパイラルケーブル32を保持するケーブルパイプホルダ33等を有して構成されている。
ケーブルホルダ33は、モータ装置11とドアパネルDとの間に配設されている。このケーブルホルダ33は、図2及び図3に示すように、ドアパネルD側に並行して配設された円管状の2組のケーブルパイプ32a,32bを保持している。
このように並行して配設された各々のケーブルパイプ32a,32bは、ケーブルパイプホルダ33の内部では、長さ方向に一部が切断されたような構成となっており、その切断部分には、スパイラルケーブル34が露出している。
モータ装置11からは、スパイラルケーブル34が配設される方向へ向けて出力軸11aが突出している。この出力軸11aは、モータ装置11に接続されたウォームギアからの出力伝達を受けたウォームホイールの出力を伝達する軸であり、この出力軸11aには、第1ギア11b及び第2ギア11cが取付けられている。
この第1ギア11bには、窓枠車両前方側に延びるスパイラルケーブル34aが噛合するとともに、第2ギア11cには,窓枠車両後方側へ延びるスパイラルケーブル34bが噛合している。
なお、スパイラルケーブル34と第1ギア11b及び第2ギア11cとは、ケーブルパイプ32が切断され、スパイラルケーブル34が露出している箇所で噛合している。
また、本実施形態においては、第1ギア11bは、第2ギア11cよりも大きいギアが使用されており、この第1ギア11bと第2ギア11cの歯数は、スパイラルケーブル34a,34bに固定されたスライダ35a,35bが略水平に移動することができる歯
数(速度)に調整されている。
ケーブルパイプ32aは、ウインドウWの下端部に沿って延び、窓枠に沿って略垂直に車両上方に立上るように屈曲している。
このケーブルパイプ32aは、その端部が窓枠に沿って配設されたガイドレール31aと、ウインドウWの上端部付近で連結されている。
また、ケーブルパイプ32bは、ウインドウWの下端部に沿って車両前方へ延び、窓枠に沿って車両上方に鋭角を成して立上るように屈曲している。
このケーブルパイプ32bは、その端部が窓枠に沿って配設されたガイドレール31bと、ウインドウWの上端部付近で連結されている。
ガイドレール31aは断面略コ字形状の筒体であり、上述の通り窓枠に沿って配設されている。このガイドレール31aは、ウインドウWの内側上端部付近で、ケーブルパイプ32aに連結され、このケーブルパイプ32a内部には、スパイラルケーブル34aが挿入されている。また、このスパイラルケーブル34a端部には、スライダ35aが連結されている。
なお、ガイドレール31aの略コ字開口部からは、スライダ35aのシャフト取付部352が突出するよう構成されており、このためこの略コ字開口部に沿ってスライダ35a及びこのスライダ35aに連結されたガイドパイプ27Aが上下方向へ移動する。
同様に、ガイドレール31bは断面略コ字形状の筒体であり、上述の通り窓枠に沿って配設されている。このガイドレール31bは、ウインドウWの内側上端部付近で、ケーブルパイプ32bに連結され、このケーブルパイプ32b内部には、スパイラルケーブル34bが挿入されている。また、このスパイラルケーブル34b端部には、スライダ35bが連結されている。
なお、ガイドレール31bの略コ字開口部からは、スライダ35bのシャフト取付部352が突出するよう構成されており、このためこの略コ字開口部に沿ってスライダ35b及びこのスライダ35bに連結されたスライドシャフト27Bが上下方向へ移動する。
図4に、スライダ35の説明図を示す。スライダ35a及びスライダ35bは、同様の構成であるので、スライダ35bを例にとり説明する。
スライダ35bは、スライド部351と、シャフト取付部352とを有して構成されている。
スライド部351は、略円筒状部材として構成されている。
シャフト取付部352は、略矩形平板状部材であり、スライド部351の側面から略垂直に起立している。
シャフト取付部352には、後述するスライドシャフト27Bの車両前方側端部が連結されている。
スライド部351は、断面略コ字形状のガイドレール31のコ字開口部から突出し、このコ字開口部に沿って摺動自在に保持されている。
スパイラルケーブル34は、図5に示すようにコイル状のケーブルと、このケーブル内に挿入固定されたフレキシブルケーブルによって構成されており、可撓性を有している。
従って、スパイラルケーブル34は駆動部10により駆動されると、曲げ加工されたケーブルパイプ32の屈曲箇所に追随して内部を移動することができる。
以上のように駆動部10及びガイド部30が構成されているので、モータ装置11の回転駆動によって、スパイラルケーブル34がケーブルパイプ32及びガイドレール31内を案内され、スパイラルケーブル34の端部に固定されたスライダ35がガイドレール31の上端部から下端部の間を移動する。
これに伴い、スライダ35に連結されたスライドシャフト27B及びガイドパイプ27AがウインドウWの上端部付近から下端部付近の間を移動する。
また、本実施形態においては、モータ装置11の第1ギア11b及び第2ギア11cとスパイラルケーブル34a及びスパイラルケーブル34bが噛合しており、モータ装置11が作動して第1ギア11b及び第2ギア11cが回転することによりスパイラルケーブル34a及びスパイラルケーブル34bを送り出し、その先端部に固定されたスライダ35a及びスライダ35bを上下動させるよう構成しているが、構成はこれに限られるものではない。
例えば、先端部にスライダ35a及びスライダ35bが固定された可撓性を有する線状部材をスパイラルケーブル34a及び34bの代わりに使用し、可撓性を有する線状部材にラックを形成するとともに、第1ギア11b及び第2ギア11cをピニオンとしてラック・ピニオン方式により可撓性を有する線状部材を送り出すようにしてもよい。
また、モータでワイヤを巻き取ることによってスライダ35a及びスライダ35bを展開方向へ引っ張るように構成してもよい。
次に、本実施形態に係るロールシェード機構部20について説明する。
本実施形態に係るロールシェード機構部20は、ロールシェード部22と、ロールシェード部22の両端部に配設されてロールシェード部22を支持するロールシェード保持部26と、ロールシェード部22に基端部が固着されたシート状のブラインドシート21と、ブラインドシート21の自由端側に取付けられたシートガイド部27を有して構成されている。
ロールシェード部22は、ウインドウWの車両後方側に配設される第1ロールシェード部22Aと、ウインドウWの車両前方側に配設される第2ロールシェード部22Bと、コア部22Cとで構成されている。
コア部22Cは、図5に示すように、センタシャフト22aと、コイルスプリング22bと、スプリングホルダ22cとで構成されている。
ウインドウWは、略台形状に湾曲した形状に形成されており、ウインドウWの上枠もまたこの形状に沿って湾曲した形状となっている。
センタシャフト22aは、ウインドウWの上枠のこの形状に沿って湾曲したシャフトであり、回転軸となる。
このセンタシャフト22aは、ロールシェード保持部26に端部が取付けられた状態で湾曲した状態を維持できればよく、湾曲形成した樹脂材等の略円筒状部材であってもよいし、フレキシブルな材料で形成され、ロールシェード保持部26に取付けられるときにウインドウWの上枠形状に沿って湾曲させるようにしてもよい。
コイルスプリング22bは、復元力を付加するためのスプリングであり、センタシャフト22aの一端にその一端部が固定されている。
スプリングホルダ22cは、略円筒形状の部材であり、センタシャフト22aの他端側(コイルスプリング22bが固定されている側と逆側)に回動可能に配設されるとともに、このスプリングホルダ22cにはコイルスプリング22bの他端側(センタシャフト22aに固定されていない側)が固定されている。
図6に示すように、第1ロールシェード部22Aは、略円柱状であり、ウインドウWの車両後方側上枠の形状に沿って湾曲して配設される。
そして、この第1ロールシェード部22Aには、第1ブラインドシート21Aが巻き取られる。
第1ロールシェード部22Aは、略円筒形状の部材であり、複数のサイドロッド23、ジョイント24、センタロッド25が連結されて、一の部材としての略円筒形部材が形成される。
サイドロッド23は、略円筒状の部材であり、一端面には、スプリングホルダ22cを嵌合するための嵌合孔が形成されている。また、他端面には、中心角略180°に対向する位置2箇所に、軸方向へ突出し所定の角度幅を有する係合突起23aが形成されている。
このサイドロッド23は、センタシャフト22aの両端側に各々配設されており、嵌合したスプリングホルダ22cと一体となり回動するように構成されている。
センタロッド25は、略円筒形状の部材であり、両端面に係合突起25aが形成されている。ただし、センタロッド25の両端部では、周方向に略90°位相をずらした位置に係合突起25aは形成されている。
ジョイント24は、略円筒形状の部材であり、その両端面には係合凹部24aが各々2箇所ずつ形成されている。
この両端面に形成された係合凹部24aは、センタロッド25と同様に、周方向に略90°位相をずらした位置に形成されており、各々、係合突起23a及び係合突起25aと係合するよう構成されている。
ジョイント24は、この係合凹部24aに係合突起23a及び/又は係合突起25aを係合することにより、サイドロッド23とセンタロッド25、又はセンタロッド25どうしを軸方向に連結する。
このように、サイドロッド23、センタロッド25、ジョイント24が複数連結されて、図7に示す一の第1ロールシェード部22Aが形成される。
この第1ロールシェード部22Aの内部には、センタシャフト22aが挿通されている。
このように構成されているので、サイドロッド23、ジョイント24、センタロッド25からなる第1ロールシェード部22Aは、センタシャフト22aを挿通した状態で軸方向に連結される。これらの部品をサブアセンブリ化してロールシェード部22を組立てるとき、サイドロッド23、ジョイント24、センタロッド25の間には、空間の余裕(遊び)を持たせて組み付けられる。この遊び分によって、ジョイント24を介してその両側に連結されたサイドロッド23又はセンタロッド25は、ジョイント24を関節部として略90°ごとに折り曲がることが可能となる。
なお、本実施形態では、係合突起23a及び係合突起25aと係合凹部24aとの連結は、これらを嵌合させただけであるが、関節部として折れ曲がることが容易なように、ヒンジピン等によって回動自在に連結させてもよい。
また、係合突起23a及び係合突起25aの周方向の幅は、係合凹部24aの周方向の幅と略同一に形成されており、回転ロッドがセンタシャフト22aを回転軸として回転したときに、サイドロッド23、ジョイント24及びセンタロッド25はほとんど回転方向にずれを生じることなく回転力の伝達が可能となっている。したがって、サイドロッド23、ジョイント24及びセンタロッド25が軸方向に連結された状態であっても全体として湾曲させつつ、センタシャフト22aの湾曲形状に追随しながら一体として回転することができる。
つまり、センタシャフト22aがロールシェード保持部26に固定され、第1ロールシェード部22Aがセンタシャフト22aを回転軸として回動しても、センタシャフト22aの湾曲形状は維持され、第1ロールシェード部22A自体の形状も維持される。
また、コイルスプリング22bの一端側は、センタシャフト22aに固定され、他端側はスプリングホルダ22cを介して第1ロールシェード部22Aに連結されているので、第1ロールシェード部22Aが、第1ブランドシート21Aを展開する正方向に回動すると、コイルスプリング22bには第1ブラインドシート21Aを収納する方向に回転力が掛かり、展開時に第1ブラインドシート21Aに張力を与えるとともに、収納時に第1ブラインドシート21Aの収納を円滑にする。
第2ロールシェード部22Bの構成は、第1ロールシェード部21Aの構成と同様であり、サイドロッド23、ジョイント24、センタロッド25が連結されて一の部材として形成された略円筒状部材である。
この第2ロールシェード部22Bは、ウインドウWの車両前方側に沿うように湾曲した状態で配設される。
また、中央部にはセンタシャフト22aが挿入されている。
つまり、第1ロールシェード部22Aと第2ロールシェード部22Bとは、センタシャフト22aを中心軸として共有して回転する。
ただし、構成はこれに限られるものではなく、第1ロールシェード部22Aと第2ロールシェード部22Bとを分割することなく一体として形成してもよい。
つまり、センタシャフト22aを中心軸として、一の略円筒形状部材であるロールシェード部を形成し、ウインドウWの形状に沿って湾曲させることもできる。
ブラインドシート21は、第1ロールシェード部22Aにその基端部が固着される第1ブラインドシート21Aと、第2ロールシェード部22Bにその基端部が固着される第2ブラインドシート21Bとで構成される。
第1ブラインドシート21Aは、略矩形状のシートであり、ウインドウWの車両後方側(以下、「第1エリア」と記す)を被覆する。また、第1ブラインドシート21Aの自由端側には、後述するシートガイド部27のガイドパイプ27Aが固着されている。
なお、第1ブラインドシート21Aは、略矩形状に限られるものではなく、略台形状等、ウインドウWの形状に応じて他の形状を選択することができる。
また、第2ブラインドシート21Bは、略三角形状のシートであり、ウインドウWの車両前方側(以下、「第2エリア」と記す)を被覆する。また、第2ブラインドシート21Bの自由端側には、後述するシートガイド部27のガイドロッド27Cが固着されている。
なお、第2ブラインドシート21Bは、略三角形状に限られるものではなく、略扇形状等、発明の趣旨を変更しない範囲で他の形状を選択することができる。
これら第1ブラインドシート21A及び第2ブラインドシート21Bは、これらが完全に展開した状態においては、ウインドウWは完全に被覆されるとともに、所定幅だけ両者が重なりあうに十分な面積を有している。
本実施形態に係るブラインドシート21は、所定の透過率を有し、ほとんど伸縮性を有しないシート素材で形成されている。
シートガイド部27は、図8及び図9に示すように、第1支持部材としてのガイドパイプ27Aと、第2支持部材としてのスライドシャフト27Bと、第2リンク部材としてのガイドロッド27C、第1リンク部材としてのリンク部材27D、すべり対偶27Eとを有して構成されている。
なお、ガイドロッド27C及リンク部材27Dで、リンク機構に相当する構成が実現されている。このガイドロッド27C及リンク部材27Dは、連結部材27aの移動を補助する。つまり、連結部材27aの位置を規制することにより予定された位置への移動を補助している。
ガイドパイプ27Aは、略円筒状の部材であり、その一端側がスライダ35aと連結されている。
また、ガイドパイプ27A外側面には、略円筒形状で、後述するリンク部材27D一端部を回動可能に保持する連結部材27aが配設されている。
この連結部材27aが、移動部材に相当する。
この連結部材27aの内孔には、ガイドパイプ27Cが挿入されており、連結部材27aは、ガイドパイプ27A上を摺動可能となっている。
更に、ガイドパイプ27Aの内部には、スライドシャフト27Bが進退可能に挿入されている。
このスライドシャフト27Bは、棒状部材であり、その一端側がスライダ35bと連結されている。
ガイドロッド27Cは、略コ字形状に2箇所で屈曲した棒状部材であり、その一端が、後述するリンク部材27Dに回動可能に連結されている。
なお、ガイドロッド27Cは、ウインドウW車両前方側辺の湾曲に沿うような形状に屈曲されている。
また、ガイドロッド27Cの他端側は、ドアパネルD内部等(いずれも、車両完成時に、車両内及び外部より視認不能となる側)に回動可能に保持されている。以下、この点を「中心点M」と記す。
この中心点Mが回動中心に相当する。
リンク部材27Dは、一端側が、ガイドパイプ27A外側面に配設された連結部材27aに回動可能に連結されている。
また、リンク部材27Dの他端側は、後述するすべり対偶24Eの摺動部材27bに回動可能に連結されている。
更に、このリンク部材27Dの連結部材27aとの連結点から所定長離隔した位置に、ガイドロッド27Cの一端側(中心点Mと反対側の端部)が回動可能に連結されている。
すべり対偶27Eは、摺動部材27bと、摺動レール27cとで構成されており、ウインドウWの車両後方側上部に配設されている。
摺動部材27bは、公知のスライダであり、リンク部材27Dの一端(連結部材27aに連結されていない側の端部)部を回動可能に支持する。
また、摺動レール27cは、摺動部材27bを摺動させるためのレールである。
本実施形態においては、スライドシャフト27Bは、その自由端がガイドパイプ27A内部に配設された状態で挿入されている。このスライドシャフト27Bは、ガイドパイプ27A内部を摺動可能となるよう構成されている。つまり、スライドシャフト27Bは、ガイドパイプ27Aに進退可能に内挿されている。
また、ガイドロッド27Cは、リンク部材27Dを介してガイドパイプ27Aに間接的に連結されている。
つまり、リンク部材27Dは、その一端部がすべり対偶27Eの摺動部材27bに連結されるとともに、他端側は、ガイドパイプ27Aに配設された連結部材27aに連結され、この連結部材27aとの連結点から所定長離隔した位置に、ガイドロッド27Cの一端側(中心点Mと反対側の端部)が回動可能に連結されている。
更に、第1ブラインドシート21Aの下端部は、ガイドパイプ27Aに固着されるとともに、第2ブラインドシート21Bの下端部車両後方側は、ガイドパイプ27Aに配設された連結部材27aに固着されている。
図10乃至図12により、本実施形態に係る装置Sの作動について説明する。
図10は、作動機構を説明するために、ブラインドシート21を省略してある。
また、図11は、第2ブラインドシート21Bの作動状況を説明するために、第1ブラインドシート21Aを省略してある。
図10及び図11に示すように、格納状態では、ガイドパイプ27A、スライドシャフト27Bは、ウインドウWの上端部に位置している。
このとき、スライダ35a(図示を省略)は、ウインドウW車両後方側の上端部のX1点に位置しており、スライダ35b(図示を省略)は、ウインドウW車両前方側の上端部Y1に位置している。
また、このとき、スライドシャフト27Bは、ガイドパイプ27A内部にほぼ全体が格納された状態となっている。
更に、ガイドロッド27CとウインドウWの下枠とが、中心点Mを中心として成す角度が最大となっている。この状態で、第2ブラインドシート21Bを備えた図が図11(a)であり、ブラインドシート21(第1ブラインドシート21A及び第2ブラインドシート21B)を備えた図が図12(a)である。
図10に示すように、この状態で、モータ装置11を駆動すると、スパイラルケーブル34a(ケーブルパイプ32a)及びスパイラルケーブル34b(ケーブルパイプ32b)が移動をはじめ、この移動に伴い、スライダ35aがX1点からX2点へ移動するとともに、スライダ35bがY1点からY2点へ下降移動する。
このスライダ35a及びスライダ35bの移動に従い、ガイドパイプ27A及びスライドシャフト27Bが矢印1方向へ下降する。
また、この移動に伴い、スライドシャフト27Bがガイドパイプ27Aから引き出される。
このガイドパイプ27A及びスライドシャフト27Bの移動に伴い、ガイドパイプ27Aに配設された連結部材27aは、矢印2の方向へ移動する。
この連結部材27aの移動及びガイドパイプ27Aの下降に伴い、リンク部材27Dが矢印3方向へ、すべり対偶27Eの摺動部材27bを回動中心として略円弧軌道を描き移動する。
このリンク部材27Dの回動移動に従い、リンク部材27Dに回動可能に連結されたガイドロッド27Cが、中心点Mを回動中心として略円弧軌道を描き、矢印4方向へ回動移動する。
この状態で、第2ブラインドシート21Bを備えた図が図11(b)であり、ブラインドシート21(第1ブラインドシート21A及び第2ブラインドシート21B)を備えた図が図12(b)である。
図11(b)に示すように、第2ブラインドシート21B下端部の車両後方側は、連結部材27aに固定されているため、連結部材27aの移動に従って、第2ブラインドシート21Bは車両後方側へ向けて引き出される。
このように構成されているため、図12(b)に示すように、第1ブラインドシート21Aと第2ブラインドシート21Bとの境界部には、重複部G1が形成される。
よって、ブラインドシート21を分割構成としても、境界部に間隙が形成されることなく、第1エリア及び第2エリアを重複部G1を有した状態で覆うことができ、ウインドウWを完全に被覆することができる。
また、図10に示すように、駆動部10の駆動を継続すると、ガイドパイプ27A及びスライドシャフト27Bは、更に矢印1方向へ下降する。
同様に、この移動に伴い、スライドシャフト27Bがガイドパイプ27Aから更に引き出される。
このガイドパイプ27A及びスライドシャフト27Bの移動に伴い、すべり対偶27Eの摺動部材27bは矢印5方向へ移動し、ガイドパイプ27Aに配設された連結部材27aは、矢印6の方向へそれぞれ移動する。
この摺動部材27b及び連結部材27aの移動に伴い、これらの部材に両端を各々回動可能に連結されたリンク部材27Dは、矢印7に示すように位相を変えながら略円弧軌道を描き移動する。
このリンク部材27Dの位相変化を伴う回動移動に従い、リンク部材27Dに回動可能に連結されたガイドロッド27Cが、中心点Mを回動中心として略円弧軌道を描き、矢印8方向へ回動移動する。
この状態で、第2ブラインドシート21Bを備えた図が図11(c)であり、ブラインドシート21(第1ブラインドシート21A及び第2ブラインドシート21B)を備えた図が図12(c)である。
図11(c)に示すように、第2ブラインドシート21B下端部の車両後方側は、連結部材27aに固定されているため、連結部材27aの移動に従って、第2ブラインドシート21Bは車両後方側へ向けて更に引き出される。
このように構成されているため、図12(c)に示すように、第1ブラインドシート21Aと第2ブラインドシート21Bとの境界部には、重複部G2が形成される。
よって、ブラインドシート21を分割構成としても、境界部に間隙が形成されることなく、ウインドウWを完全に被覆することができる。
本実施形態に係る装置Sは、上記のように作動するのであるが、このとき、ガイドパイプ27Aの下降速度は、ガイドパイプ27A外側面に配設された連結部材27aの摺動速度と比例するように設計されている。
上記に示すように、本実施形態においては、連結部材27aの移動に伴い、第2ブラインドシート21Bが、徐々に第1ブラインドシート21Aの方向へ引き出されていくため、展開が進行するに従い、第1ブラインドシート21Aと第2ブラインドシート21Bとの重複面積が徐々に増加する。よって、展開が完了した段階では、被覆残し部分なく、完全に車両ウインドウWを被覆することができる。
また、本実施形態に係る装置Sでは、ガイドパイプ27A外側面に配設された連結部材27aは、図10の点線で示すように、略直線軌道を描きながら下降する。
この連結部材27aに第2ブラインドシート21B下端部の車両後方側が固定されているので、この連結部材27aの摺動及び下降に従い、第2ブラインドシート21Bを、第2ロールシェード22Bからしわ及びたるみが発生することなく展開することができる。
次いで、図13により、リンク部材27D及びすべり対偶27Eを中心とした作動機構の原理を説明する。
この作動は、近似平行運動を応用したものである。
図12に示すように、すべり対偶のスライダが摺動することにより、スライダ位置Cが、C1→C2→C3と変化すると、その移動に伴い、第1のリンクの連結点BがB1→B2→B3と位置を変える。
なお、C1の位置は、最も奥側の位置、つまり、すべり対偶の直線状またはそれに最も近い位置に点Aが位置するときのスライダ位置Cを示す。
この移動に第1のリンクの連結点Bの移動に伴い、第2のリンクの連結点AがA1→A2→A3と位置を変える。
このとき、第2のリンクの連結点AがA1→A2→A3と近似的に直線運動を行うように、各部材の配置及びサイズが決定される。
つまり、この機構において、第2のリンクの連結点AがA1→A→A3が、近似的に直線運動を行うためには、回転支点Oがすべり対偶の直線状にあること、第2のリンクの連結点Aの運動方向が直線OCとほぼ垂直方向であること、リンクの長さの比率が、AB:BC=BC:OBであることが条件である。
ただし、AB:BC:OB=1:1:1であるときは、厳正直線運動となる。
なお、本実施形態との関係では、第1のリンクの連結点Bが、ガイドロッド27Cとリンク部材27Dとの連結点に相当し、第2のリンクの連結点Aが、リンク部材27Dと連結部材27aとの連結点に相当する。
また、スライダ位置Cが、すべり対偶27Eの摺動部材27bの位置に相当し、回転支点Oが中心点Mに相当するとともに、ACがリンク部材27Dに相当し、OBがガイドロッド27Cに相当する。
ただし、実車に実際に装置Sを搭載するためには、種々の制約上、理論上厳正直線運動を実現することは困難であるため、近似直線運動を実現するための実車搭載検討例を示す。
図14及び図15により、実車搭載検討例を示す。
まず、図14に示すように、点A(連結部材27a)の位置を、第2ブラインドシート21B下端部の車両後方側先端の軌跡Qより決定する(軌跡Qに関しては、図15参照)。
次いで、点O(中心点M)及び点C1(摺動部材27b)を結ぶ直線が、点A(連結部材27a)の軌跡Qに対して直交するように、点O(中心点M)及び点C1(摺動部材27b)の位置を決定する。
このとき、点O(中心点M)及び点C1(摺動部材27b)は、点A(連結部材27a)に対して反対の位置に配設さるとともに、窓枠内に収まる位置となるように位置を決定する。
次いで、直線OC1(=OB+BC1)及び直線AC1(=AB+BC1)の長さを実車寸法より決定する。
この決定値と、前述の近似直線運動を行うための条件とを勘案して、実際のリンク部材27D及びガイドロッド27Cの長さを算出する。
計算式は、BC1=(OC1×AC1)/(OC1+AC1)、AB=AC1−BC1、OB=OC1−BC1とする。
次いで、このように算出されたサイズに基づき、実車搭載性を考慮し、実際の各部材のサイズ及び形状を決定する。
例えば、各部材を窓枠内に収めるために、若干角度を変更して部材を配置したり、窓枠内におさまるような形状にガイドロッド27C等を湾曲させたりする。
本実施形態では、このようにブラインドシート21を複数枚の第1ブラインドシート21A及び第2ブラインドシート21Bによって構成し、更に、収納状態から展開状態において、これらの隣接する側縁部が重なるように構成したので、従来のように完全に被覆しきれない場所が残ることがなく、ウインドウWの略全体を被覆することができる。
また、本実施形態では、従来のように、ブラインドシート21を幅方向に伸縮させてウインドウWを被覆する構成ではないので、展開状態においてブラインドシート21に負荷を掛けることがない。これにより本実施形態においては、ブラインドシート21が幅方向に延びてしまうことがなく、使用を継続しても安定的にブラインドシート21を巻き取ることができる。
次に、図16に基づいて装置Sの電気的構成を説明する。
装置Sはブラインドシート21を展開・収納する駆動部10のモータ装置11へ駆動信号を送出する制御部40を備えている。制御部40はマイコンにより構成されており、乗員が操作することが可能な操作スイッチ41からの操作信号と、車室内の温度を検出する温度センサ42からの検出信号と、車室内への入射光の照度及び入射方向(角度)を検出する光センサ43からの検出信号と、ブラインドシート21の展開位置を検出する位置センサ44からの検出信号と、車両のギアポジションを検出するギア位置センサ45の検出信号等を受信して、これらをもとにモータ装置11へ正逆方向の駆動信号を送出している。
操作スイッチ41は収納,展開等に応じた複数のスイッチを有しており、乗員がブラインドシート21を展開あるいは収納したいときにいずれかのスイッチが選択・操作され、そのスイッチに応じた操作信号が制御部40へ送出される。
この操作信号を受信した制御部40は、操作信号に応じてモータ装置11へ正逆いずれかの回転方向に応じた駆動信号を送出する。
また、温度センサ42,光センサ43は、それぞれ車室内の所定場所、例えば、ウインドウW内面やダッシュボードの上部等に配設されている。温度センサ42は車室内の温度を検出して温度に応じた検出信号を制御部40へ送出しており、また、光センサ43は車室内へ差し込む太陽光の照度及び入射方向を検出している。
光センサ43は、車室内への入射光の照度と共に、太陽光が所定に入射角度(方向)範囲内で入射していることを検出することができる。光センサ43は、指向性のある1又は複数のセンサからなり、運転者や助手席に座っている者の目の高さに入射する角度範囲内で太陽光が入射していることを検出する。
制御部40はこれらの検出信号をモニターしており、検出信号により車室内の温度が所定値以上になったと判断したり、所定照度以上の太陽光が差し込んでいると判断したりすると、ギア位置センサ45から車両が駐車中であることを示す検出信号を受信していることを条件に、自動的にモータ装置11へ駆動信号を送出してブラインドシート21を展開し、ウインドウWを覆って太陽光を遮蔽する。制御部40は、例えばギアがパーキング・ポジションにある場合に車両が駐車中であると判断する。
つまり、ブラインドシート21を展開させることなく車両を駐車した場合に、車室内の温度が所定以上となるか、強い太陽光が差し込んできたと制御部40によって判断されたときには、自動的にブラインドシート21を閉めて車室内の温度の上昇が抑えられるようになっている。
このように駐車中に自動的にブラインドシート21を展開させることにより、乗員が戻ってきたときにも車室内の温度上昇が抑えられているので、車室内の温度を急激に下げるためにエアコンの噴出量を大きくする必要がなく、大量のエネルギーを消費してしまうことを防ぐことができる。
また、位置センサ44はブラインドシート21の展開位置を検出するためのセンサである。例えば、収納位置や遮蔽位置等に応じてガイドレール31に沿って複数のリミットスイッチを設け、スライダ35とリミットスイッチとが当接することによりリミットスイッチから当接した旨の信号が送出され、制御部40はこの信号をもとにスライダ35の位置を知ることができる。
また、ロールシェード部22の回転量に応じて展開状況を検出し、制御部40へ検出信号を送出するようにしてもよい。
制御部40は、自動又は手動によりモータ装置11へ駆動信号を送出してブラインドシート21が展開・収納されているときに、位置センサ44から検出信号を受け取って収納位置や遮蔽位置等にあることを検出し、この位置で駆動信号の送出を停止させることができる。そして、駆動信号送出を停止した状態で、モータ装置11に備えられた自己保持機能(例えばクラッチ)によって、収納位置,遮蔽位置,途中位置等の位置にブラインドシート21を保持することができる。
制御部40は、ギア位置センサ45から車両が走行中であることを示す信号を受信していることを条件に、光センサ43からの検出信号により入射光の照度が所定以上の値であり、入射光の入射方向が所定範囲内であると判断した場合には、自動的に駆動信号をモータ装置11へ送出し途中位置までブラインドシート21を展開させるように構成されている。ブラインドシート21が途中位置まで展開されると、位置センサ44からの検出信号により制御部40はモータ装置11への駆動信号の送出を停止する。
さらに、制御部40は、光センサ43からの信号により照度及び入射方向が所定範囲外となったと判断した場合には自動的にブラインドシート21を収納させるために、モータ装置11へ逆回転させるための駆動信号を送出するように構成されている。
これに対応して、操作スイッチ41にも途中位置まで展開させるスイッチが設けられている。制御部40は、例えばギアがドライブ・ポジションにある場合に車両が走行中であると判断する。
なお、駐車中にブラインドシート21が遮蔽位置にあるときに、ギアをドライブ・ポジションにシフトした場合に、制御部40はモータ装置11へ逆回転の駆動信号を自動的に送出してブラインドシート21を収納位置まで移動させるようにしてもよい。また、ギアがドライブ・ポジションにあっても、手動操作により操作スイッチ41が操作されると、ブラインドシート21を遮蔽位置まで移動させるように構成してもよい。
また、安全性を考慮して、ウインドウガラスの展開時には、装置Sの作動を行わないように、回路あるいはECUにて制御してもよい。
上記実施形態は、以下のように改変することができる。
改変例として他の実施形態を以下、説明する。
なお、上記実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに、重複する構成の説明は省略する。
(第2実施形態)
本実施形態においては、シートガイド部27の構成を改変しており、他の構成は第1実施形態と同様である。
図17及び図18に示すように、本実施形態に係るシートガイド部127は、ガイドパイプ127Aと、ガイドロッド127Cと、リンク部材127Dと、すべり対偶127Eとを有して構成されている。つまり、第1実施形態において備えられていたスライドシャフト27Bが本実施形態においては備えられていない。
図17に示すように、格納状態では、ガイドパイプ127Aは、ウインドウWの上端部に位置している。
このとき、スライダ35aは、ウインドウW車両後方側の上端部のX1点に位置している。
また、このとき、ガイドロッド127CとウインドウWの下枠とが、車両に回動可能に固定された点である中心点Oを中心として成す角度が最大となっている。
図17(a)に示すように、この状態で、モータ装置11の駆動に伴い、スライダ35aがX1点からX2点へ下降移動する。
図17(b)に示すように、このスライダ35aの移動に従い、ガイドロッド127C及びリンク部材127Dは、その位置を変える。
また、更にモータ装置11の駆動を続けると、スパイラルケーブル34a(ケーブルパイプ32a)が更に下降する。
この移動に伴い、スライダ35aがX2点からX3点へ移動する。
図17(c)に示すように、このスライダ35aの移動に従い、ガイドロッド127C及びリンク部材127Dは、その位置を変え、第1ブラインドシート21A及び第2ブラインドシート21BはウインドウW全面を被覆する。
その他、ガイドパイプ127A、連結部材127a、ガイドロッド127C、リンク部材127D、すべり対偶127Eの構成及び作動機構は、第1実施形態と同様であるため、記載を省略する。
このように、本実施形態においては、スライドシャフト27B及びスライダ35b、ガイドレール31b等を省略した構成としたため、部品点数を削減することができる。
以上のように、各実施形態においては、装置Sが車両のドアウインドウを被覆する場合の説明をしたが、これに限られるものではなく、本装置Sは、フロントウインドウ及びリアウインドウ等にも適用することができる。
この場合には、駆動部10を天井パネルとルーフの間に形成される空間に配設するとよい。
本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置の構成を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置の駆動部の構成を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置の駆動部の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置のスライダを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置の第1ロールシェード部を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置の第1ロールシェード部を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置の第1ロールシェード部を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るガイド部を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置の上面図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置の収納・展開状態を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置の第2ブラインドシートの展開状態を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るンシェード装置の第1ブラインドシートと第2ブラインドシートの重畳状態を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置のリンク機構の原理を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置のリンク機構の実車搭載検討のための説明図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置のリンク機構の実車搭載検討のための説明図である。 本発明の第1実施形態に係るサンシェード装置の電気的構成を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るサンシェード装置の収納・展開状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るサンシェード装置の上面図である。
符号の説明
1‥車両、
10‥駆動部、
11‥モータ装置、11a‥出力軸、11b‥第1ギア、11c‥第2ギア、
12‥モータ固定部材
20‥ロールシェード機構部、
21‥ブラインドシート、
21A‥第1ブラインドシート、21B‥第2ブラインドシート、
22‥ロールシェード部、
22A‥第1ロールシェード部、
22B‥第2ロールシェード部、
22C‥コア部、
22a‥センタシャフト、22b‥コイルスプリング、22c‥スプリングホルダ、
23‥サイドロッド、
23a,25a‥係合突起、
24‥ジョイント、
24a‥係合凹部、
25‥センタロッド、
26‥ロールシェード保持部、
27,127‥シートガイド部、
27A,127A‥ガイドパイプ(第1支持部材)、
27B‥スライドシャフト(第2支持部材)、
27C,127C‥ガイドロッド(第2リンク部材)、
27D,127D‥リンク部材(第1リンク部材)、
27E,127E‥すべり対偶、
27a,127a‥連結部材(移動部材)、27b‥摺動部材、27c‥摺動レール、
30‥ガイド部、31(31a,31b)‥ガイドレール、
32(32a,32b)‥ケーブルパイプ、33‥ケーブルパイプホルダ、
34(34a,34b)‥スパイラルケーブル(伝達部材)、
35(35a,35b)‥スライダ、351‥スライド部、352‥シャフト取付部、
40‥制御部、41‥操作スイッチ、42‥温度センサ、43‥光センサ、
44‥位置センサ、45‥ギア位置センサ、
D‥ドアパネル、S‥装置、T‥ドアトリム、
W‥ウインドウ

Claims (7)

  1. 車両ウインドウを被覆するブラインドシートと、前記ウインドウの窓枠上端側に配設され前記ブラインドシートを巻き取るロールシェード部と、前記ブラインドシートの自由端を支持する支持部材と、該支持部材の少なくとも一端に連結された少なくとも1のスライダと、前記ブラインドシートの展開収納方向に拡開するように配設された、前記スライダを案内するガイドレールと、前記支持部材上を摺動可能に配設された移動部材の移動を補助するリンク機構と、を備えたサンシェード装置であって、
    前記リンク機構は、
    前記移動部材に一端側が回動可能に軸支されるとともに、前記車両ウインドウ上部に配設されウインドウ枠に沿って摺動可能な摺動部材に、他端側が回動可能に軸支された第1リンク部材と、
    該第1リンク部材に一端側が回動可能に軸支されるとともに、他端側が前記車両ウインドウ窓枠下端側であって前記車両ウインドウから離隔する位置に回動中心として回動可能に軸支される第2リンク部材と、を備え、
    前記ブラインドシートは、前記支持部材に自由端側が取付けられた第1ブラインドシートと、前記移動部材に一端部が取付けられた第2ブラインドシートとを有して構成されており、
    前記ブラインドシートが展開方向へ作動すると、前記第2リンク部材が前記回動中心を中心として展開方向へ回動し、前記第1リンク部材を介して前記移動部材が前記第1ブラインドシートが配設されている方向へ前記支持部材上を移動することにより、前記第2ブラインドシートが前記第1ブラインドシート側へと案内され、前記第1ブラインドシートの側縁部と前記第2ブラインドシートの側縁部とが徐々に重なるよう構成されていることを特徴とするサンシェード装置。
  2. 前記ロールシェード部は、前記ウインドウの窓枠上端部分であって湾曲が小さい部分に配設される第1ロールシェード部と、前記ウインドウの傾斜部であって湾曲が大きい部分に配設される第2ロールシェード部とを有して構成されており、
    前記第1ブラインドシートの基端部は、前記第1ロールシェード部に取付けられるとともに、前記第2ブラインドシートの基端部は、前記第2ロールシェード部に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  3. 前記支持部材は、前記移動部材が配設される第1支持部材と、該第1支持部材に対して進退可能に構成された第2支持部材を有して構成されるとともに、前記スライダは、前記第1支持部材に配設される第1スライダと、前記第2支持部材に配設される第2スライダを有して構成されており、
    前記第2支持部材は、前記第1支持部材内部に配設される側の端部と反対側の端部が、前記第2スライダに連結されており、
    前記第1スライダと前記第2スライダ、及び前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、展開収納方向への移動時に、略水平状態を保持して移動するとともに、前記第1スライダと前記第2スライダとの距離の変化に伴い前記第2支持部材が前記第1支持部材から進退することにより第1支持部材と第2支持部材との総全長を変化させることを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  4. 前記リンク機構は、前記サンシェード装置の展開及び格納動作時における前記移動部材の移動軌跡が略直線状の軌跡となるよう前記移動部材を案内することを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  5. 前記第1リンク部材及び第2リンク部材は、前記ロールシェード部が配設されている位置と略同位置に配設されており、
    前記第2リンク部材は、前記車両ウインドウの窓枠の形状に沿った形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  6. 前記スライダに連結され、前記スライダを前記ガイドレールに沿って移動させる伝達部材と、該伝達部材を移動させる駆動部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  7. 前記伝達部材は、前記駆動部のリールに巻き取り可能に連結されたワイヤ、前記駆動部の連結されたピニオンと噛合するラック、前記駆動部の出力歯車と噛合するスパイラルケーブル、から選択されたいずれか一の部材であることを特徴とする請求項6に記載のサンシェード装置。
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