JP2008043856A - 接着剤塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉体接着剤を例えば圧着はがき等の圧着面に圧着性よく且つ能率的に塗布することができる接着剤塗布装置を提供する。
【解決手段】接着剤塗布装置1は給紙装置2、搬送装置9、塗布装置3、仮定着装置4、反転装置5、紙折装置6、圧着装置7、排紙装置8からなる。塗布装置3は、粉体接着剤を収容したケーシングと、スクリーン体14と、これに接し粉体接着剤に埋没してケーシングの底部に配置されて粉体接着剤をケーシング底部からスクリーン体14を介して外部に供給する供給ローラを備えている。また、供給ローラに対しスクリーン体14と粉体接着剤を塗布される塗布媒体を搬送する搬送体13とを介して対向する転写電極15が配設されている。供給ローラの回転軸、スクリーン体14、転写電極15に高電圧印加装置から転写バイアス電圧が印加され、スクリーン体14から外部に掃き出された粉体接着剤が塗布媒体に塗布(転写)される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、接着剤塗布装置に係わり、更に詳しくは例えば圧着はがき等の圧着面に粉体接着剤を可及的に圧く塗布する接着剤塗布装置に関する。
従来、特定の個人のみへ文字情報を伝達するために、一般に、文字記載物を封書の形態にし、開封後に始めて当該個人が文字情報を確認できるようにしていた。
近年、個人情報保護が厳しく問われるようにもなり、各種事業所等では、例えば、個人の各種データ、成績表、給与明細書等の個人情報は、これを文字記載物の内部の印字箇所に記録して、印字箇所の周縁部もしくは文字記載物の全面を接着や圧着により封筒状やカード状にして配布したりしている。
このうち、はがきサイズのカード状のものは圧着はがきと呼ばれており、通常の郵便はがきと同じ料金で利用できることから、情報提供者側の利便性が高い印字(印刷)情報秘匿システムとして、広告宣伝のダイレクトメール等にも汎用されている。
このような圧着はがき等による印字情報秘匿システムを利用するには、従来、専門の製造業者に委託するか、高価な圧着はがき等製造・印刷装置を導入するかして秘匿情報を作成していた。
これらの圧着はがき等製造・印刷装置を用いて秘匿情報を作成するには、接着剤を情報印字の後に塗布する方法や、情報印字の前に塗布する方法等があるが、いずれにしても秘匿情報を大量に作成するという前提が必須であり高価であった。
また、そのような製造業者への委託は、個人情報の流出の問題も潜在的に存在しており好ましい秘匿情報の作成方法とはいえない。
ところで、近年、パソコンやプリンタの発達と相侯って、小規模事業所や個人でも利用できるように、少量単位でも簡易に圧着はがきを作成できるようにしたものも提案されている。
例えば、感圧接着剤を予め塗布した剥離紙付きはがき用紙が販売されている。これは、2つ折り内部の印字面に所定の文字情報等を印字後に、感圧接着剤部分を圧着して投函用の圧着はがきを完成させるものである。
また、例えば、粘着フイルムとはがき用紙を一組にしたものが販売されている。これは、2つ折り内部の印字面に所定の文字情報等を印字後に、2つ折り内部に粘着フイルムを挟むようにして圧着して、投函用の圧着はがきを作成できるようにしたものである。
しかしながら、これでもコスト高は避けられず、取り扱いが煩雑であり、個人的に数枚の圧着はがきを作成するのなら良いが、ある程度の枚数単位で、安価で、迅速に、且つ対需要即応体制で作成できるものではない。
そこで、粘着剤を内包したマイクロカプセルから成るトナー状粘着剤を静電印刷法により基材の表面に転写してフラッシュ定着させ、接着時には圧力によりマイクロカプセルを破壊しカプセル内の粘着剤を浸出させるようにして、圧着はがきを容易に作成できるとする提案がなされている。また、この提案では、粘着剤を溶融、混練、粉砕した粉砕トナーも示唆されている。(例えば、特許文献1参照。)
また、事務用プリンタや複写機の交換用の印字用カートリッジに圧着用物質を入れて、それら事務用プリンタ又は複写機による印字作業と同様の操作で圧着用物質を官製はがきや封筒に塗布し、その後、圧着専用機にかけるようにし、圧着専用機にかけるところまでを1台のプリンタ又は複写機で出来るとする提案がなされている。また、この提案では、二つ折りの片面、三つ折の中央両面に圧着用物質を塗布することが示唆されている。(例えば、特許文献2参照。)
また、感熱接着剤を含むトナーを用い、電子写真方式により画像を対需要即応式で作成する方法が提案されている。この提案では、感熱接着剤の軟化温度は電子写真方式用のトナーの結着樹脂の軟化温度よりも高くなるように構成し、また、感熱接着剤の電子写真方式用トナーに占める割合を5〜60重量%とし、また、感熱接着剤の組成は熱接着性樹脂、ホットメルト及びワックス類からなる群より選ばれる1種類以上を含むようにすることが提案されている。(例えば、特許文献3参照。)
特開平09−104849号公報(段落0005、0014、図1、図3、図6) 特開2000−006553号公報(要約、図なし) 特開2004−126231号公報(段落0085〜0087、図なし)
しかしながら、特許文献1の技術は、マイクロカプセル式のトナーについては構成及び組成について記載されてはいるが、粉砕トナーについては単なる思い付き程度に示唆されているのみであり、具体的な組成、製法、及び用法についての記載がなく、これでは、この分野の当業者といえども有用な粉砕トナーを作成することは勿論、試作することさえ出来ない。
また、特許文献2の技術は、圧着専用機にかける前までの官製はがきや封筒による印字情報秘匿書類を作成するものであり、投函用に完成するには圧着専用機にかけなければならない点で利便性と経済性に欠けるものであり、また対需要即応性には程遠いものと言わざるを得ない。
また、特許文献3の技術では、単に感熱接着剤の軟化温度が電子写真方式用のトナーの結着樹脂の軟化温度よりも高く設定されているというのみで、思い付き程度に示唆されてはいるものの感熱接着剤を含むトナーの具体的な材料処方も具体的な用法も開示されていない。
また、そのようなトナー状の圧着はがき用粉体接着剤は今日まで市場に流通もしていない。流通している圧着はがき用粉体接着剤は液状または粘着シート状のものだけである。
そこで、本発明者は、上記従来の提案技術が示唆するところに基づいて、プリンタを用いて塗布できることを前提としたトナー状の接着剤(熱可塑性樹脂粉体)を試作してみることにした。
プリンタ又は複写機を用いて塗布できることを前提として試作されたトナー状接着剤の材料処方は、結着樹脂として、ポリエステルを約95%、帯電制御剤として、LR147を約2%、ワックスとして、ppを約2%とした。
尚、上記の材料処方は、圧着はがき用接着剤であること、及びプリンタを用いて塗布できること(つまりトナーと類似した粉体性質を持っていること)の両条件を満たすものとの考えに基づいて処方したものであり、ポリエステルは現在プリンタのトナーとして主に使用されている結着樹脂材料である。
次に、これらの材料を、三井鉱山製へンシェルミキサーFM20にて混合し、二軸連続混練機により混練した。その後、粗砕、粉砕、分級を経て、最後にヘンシェルミキサーにて疎水性シリカと混合し、中心粒径9μmのトナーと類似の粉体を得た。
この粉体を、粉体接着剤として感光体ドラムに現像し、往復はがきの折り合わせ面に転写し、定着させて、用紙を取り出し、圧着専用機にかけて貼り合わせた。このとき、貼り合わせる貼り付けローラの設定温度を、120℃、130℃、140℃、150℃の4段階に分けて設定し、それぞれの設定温度において貼り合わせた圧着はがきを作成した。
この圧着はがきの貼り付けに上記のように圧着専用機を用い、貼り付けローラの温度設定に通常のトナーの溶融温度よりも高い温度が含まれているのは、それぞれ従来の提案技術の示唆に応じたものである。
そして、特には図示しないが、上記設定温度ごとに作成された圧着はがきを評価してみることにした。この評価では、剥離力(圧着はがきの貼り付け部を剥離する際の力の強さ)、文字オフセット(圧着はがきの貼り付け部を開封(剥離)したとき、可変情報印字トナーが、もともと印字されていた面から脱離して接着対面へ転移して付着してしまうという現象)について視認により良し悪しを決定した。
結果としては、上記のように作成された接着剤では、はがきが貼りつく接着力(=剥離力)の温度設定領域(140℃、150℃)においては、文字オフセットが発生するという問題があることが判明した。
つまり、先行技術が示唆する範囲で作成された接着剤(軟化温度がトナーの結着樹脂の軟化温度よりも高い接着剤)では、通常トナーで可変情報を印字後に接着剤単体で印字面に塗布を行った場合、又は感熱接着剤を含むトナーで可変情報の画像を形成した場合、その後の接着剤による接着を実現するための加熱によって、紙面に定着されていたトナーが再溶融してしまい、文字オフセットが発生する。
従って、十分な接着力(=剥離力)を持ち、かつ文字オフセットのない粉体接着剤の作成に当たっては更なる何らかの工夫が必要である、ということが判明する。
しかし、上記の特許文献1、2及び3には、具体的な接着剤の塗布装置の構成及び接着剤の塗布の態様については何ら開示も示唆もされていない。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、実用性のある粉体接着剤の製造方法を確立したうえで、その粉体接着剤を例えば圧着はがき等の圧着面に圧着性よく且つ能率的に塗布することができる接着剤塗布装置を提供することである。
先ず、第1の発明の接着剤塗布装置は、粉体接着剤を収容するケーシングと、該ケーシングの底部に沿って配設されたスクリーン体と、該スクリーン体に接し、上記粉体接着剤に埋没して上記ケーシングの底部に配置され、該ケーシングの底部より上記スクリーン体を介して上記粉体接着剤を外部に供給する供給ローラと、該供給ローラに対し、上記スクリーン体と上記粉体接着剤を塗布される塗布媒体を搬送するための搬送体とを介して、対向配置された転写電極と、上記供給ローラの回転軸、上記スクリーン体、又は上記転写電極に、上記粉体接着剤を上記塗布媒体に転写するためのバイアス電圧を印加する高電圧印加装置と、を備え、上記塗布媒体に上記粉体接着剤を塗布するように構成される。
上記高電圧印加装置は、例えば、上記供給ローラの回転軸又は上記スクリーン体に印加する高電圧と反対極性の高電圧を上記転写電極に印加するように構成される。
上記スクリーン体は、例えば、上記ケーシングに対し該ケーシングの底部に沿って相対的に移動して、この移動に応じて上記ケーシングに対し外側を向く面を清掃する清掃部材を備えるように構成される。
この接着剤塗布装置において、例えば、上記スクリーン体と上記搬送体との間には中間転写機構を備えるように構成され、また、例えば、上記スクリーン体は、二層以上の層構造から成るように構成され、また、例えば、上記ケーシングは、上記供給ローラに近接して配置され上記粉体接着剤を攪拌する攪拌ローラを備えるように構成される。
次に、第2の発明の接着剤塗布装置は、ケーシングと、粉体接着剤を収容し、上記ケーシングに内設されて回転し、該ケーシングの底部から外部下方に回転する周面の一部を露出させる円筒状のスクリーン体と、上記粉体接着剤に埋没し、回転する上記スクリーン体の底部に常に位置し、該スクリーン体の底部より該スクリーン体を介して上記粉体接着剤を外部に供給する供給ローラと、該供給ローラに対し、上記スクリーン体と上記粉体接着剤を塗布される塗布媒体を搬送するための搬送体とを介して、対向配置された転写電極と、上記供給ローラの回転軸、上記スクリーン体、又は上記転写電極に、上記粉体接着剤を上記塗布媒体に転写するためのバイアス電圧を印加する高電圧印加装置と、を備え、上記塗布媒体に上記粉体接着剤を塗布するように構成される。
本発明によれば、粉体接着剤を圧着はがき等の圧着面に圧着性よく且つ能率的に塗布することができる接着剤塗布装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
<粉体接着剤の製法>
前述したトナー状の熱可塑性樹脂粉体からなる接着剤において、接着力が強すぎて紙破れが発生したり文字移りがするなどの不具合を防ぐためには、可変情報印字トナー(以下、単に印字用トナーという)と接着剤が溶融の際に一体化しないようにすることが必要であると考えられる。
そして、そのためには、接着剤の構成を可変情報印字トナーの構成と異ならせることが必要であると考えられる。この考えのもとに、本発明者は、印字用トナーの組成と異なる組成のトナー状粉体、すなわち粉体接着剤は、粉体上の樹脂を主成分とし、電子写真装置に用いられる非磁性トナーと同様の製法で種々作成した。
そして、それらの接着力と文字オフセット性について評価した。その結果、評価の良かったトナー状粉体すなわち粉体接着剤の、組成、製造方法について以下に述べる。
先ず、粉体接着剤の材料としては、熱可塑性樹脂成分としてポリエステル樹脂(Tm=130℃、Tg=60℃)、離型材として三井化学(株)製のポリエチレンワックスNP−056、電荷調整剤としてオリエント化学(株)製のE−81を1%を用いた。
また、粉体接着剤は、本来、染料や顔料等の着色材を含まない透明粉体でなければならないが、この実験では、塗布状態確認用として大日精化(株)製の顔料カーミン6B(ECR−101)にて着色した。
上記材料をへンシェル混合器にて混合した後、その混合物を二軸押出機によって溶融混練した後に粗砕し、更に、その粗砕物をI式ジェントミルにより粉砕し、その粉砕物を分級して、平均体積粒径9μmの粉体粒子を作製した。
この分級については、特に流動性に影響が無ければ必ずしも必要ではない。得られた粉体に流動性を確保するため、ヘンシェルミキサーにより、シリカ粉H3004(1%)を外添し、流動性を確保した。
このようにして作成された粉体接着剤は、接着剤塗布機で用紙に塗布される。この粉体接着剤は、常温では固体である。そして、加熱されることにより溶融され、加圧されることにより接着性が発揮される。
<接着剤塗布装置の基本構成>
ところで、上記のように熱溶融性の粉体接着剤(以下、単に接着剤ともいう)の塗布では、例えばトナーを用いて印字(または印刷、以下同様)を行う電子写真式画像形成装置を用い、その画像形成ユニットにトナーの代わりに粉体接着剤を収容して、圧着はがきの接着剤塗布面にベタに印字(塗布)して加熱定着する方法が考えられる。
実験では、上記の方法で相当程度の成功を収めている。しかし、粉体接着剤のような粉体微粒子を、電子写真式を用い、中間粉体担持体にベタ現像してこれを紙面に転写する、又は現像器から直接紙面に転写する、という塗布方法では、ムラ無く一様に塗布することは出来ても、厚く塗布することはなかなか困難で、種々の技術的方法を追加する必要があることが経験的に判明している。
一方、印刷分野では、スクリーン印刷という方法が知られている。例えば、特開2003−182024号公報などを精査すると、スクリーンからインクを押し出す方式であるため、インクの肉盛りが格段に厚く、量感のある印刷が可能であることがわかる。
本発明は、スクリーン印刷のように印刷分野の技術ではなく、また、粘性のある流動体インクを用いる技術でもないが、以下の実施形態では、上記のスクリーン印刷の量感のある印刷技法を、粉体接着剤という特殊な形態の接着剤を塗布する技術分野に応用しようとするものである。
図1は、本発明の接着剤塗布装置の基本構成を示す図である。同図に示すように、接着剤塗布装置1は、給紙装置2、塗布装置3、仮定着装置4、反転装置5、紙折装置6、圧着装置7、排紙装置8からなる。
(実施形態1)
図2は、上記の塗布装置3を中心とした具体的な接着剤塗布装置1の構成例を模式的に示す図である。
本例の接着剤塗布装置1は、後糊方式(既に印刷を施してある葉書、袋材、シート等の転写媒体に接着剤を塗布(転写)すること)を想定して構成されている。したがって、給紙装置2には、印刷済みの葉書、袋材、シート等の転写媒体(以下、単に用紙という)が収容されている。尚、給紙装置2は、搬送装置9と共に用紙供給部を構成している。
搬送装置9は、駆動ローラ11と従動ローラ12、これら駆動ローラ11と従動ローラ12に掛け渡された用紙搬送ベルト13からなる。
塗布装置3は、詳しくは後述するが、スクリーン体14と転写電極15を備え、静電スクリーンの原理を利用し、安定的に粉体接着剤を塗布する装置である。塗布装置3は、給紙装置2から給紙され、搬送装置9の用紙搬送ベルト13によって矢印aで示すように搬送されてくる用紙に、粉体接着剤を塗布する。
図3(a) は、上記塗布装置3に向けて給送される用紙を上から見た図であり、同図(b),(c) は、粉体接着剤の塗布手順を示す図である。尚、同図(b),(c) には、粉体接着剤を転写された状態を示す平面図と後側面図を示している。同図(b) に示すように、粉体接着剤16は、三つ折り圧着はがき用紙17(以下、単に用紙17という)の面Aと面Bに塗布されている。
ここで、三つ折り(Z折り)圧着はがき用の用紙17の面構成を定義する。同図(b), (c) に示すように、本例において、用紙17の面は、Z折りする前の表紙の一方の端部頁面を面A、中央頁を面B、他方の端部頁面を面Cとする。そして表紙の面Aの裏面頁面を面D、表紙の面Bの裏面頁面を面E、表紙の面Cの裏面頁面を面Fとする。
図3(b) に示すように面A及び面Bに粉体接着剤16を転写(塗布)された用紙17は、図2の矢印bで示すように仮定着装置4に向けて搬送される。仮定着装置4は、一般のトナーを用いる電子写真式プリンタの定着器と同様な構成であり、少なくとも加熱ローラ18と押圧ローラ19を備えている。
塗布装置3により、図3(b) に示すように、用紙17に塗布された粉体接着剤16は、図2に示す仮定着装置4よって溶融され固定されて用紙17に仮定着される。
図2に示す反転装置5は、細部の図示を省略しているが、用紙17の前後と表裏を反転させて搬送装置9に送り戻す装置であり、両面印刷プリンタに採用されている一般的な両面印刷反転装置である。
反転装置5は、本例の粉体接着剤16の塗布では、三つ折り(Z折り)圧着はがきの場合に使用され、二つ折り(V折り)圧着はがきの場合には使用する必要はない。
尚、三つ折り圧着はがきの場合でも事前に仮折りを行う特殊な方法を用いると、反転装置5は不要となるが、ここでは触れない。
また、一辺が開口している薬袋等を非開口部を圧着接着して作成する場合は二つ折り、綴じ目ミシン目入りの給料明細書等も二つ折りの場合が多い。勿論、本例の接着剤塗布装置1は、薬袋や給料明細書等の綴じ目に粉体接着剤を塗布して圧着することもできるが、以下の説明では、三つ折り(Z折り)圧着はがきを例にとって説明する。
粉体接着剤16を塗布された用紙17は、仮定着装置4の加熱ローラ18と押圧ローラ19により熱と圧力を加えられて、面A及び面Bに転写された粉体接着剤16を紙面に溶融定着される。
その後、用紙17は、矢印c及び矢印d示すように反転装置5に向けて搬送される。用紙17は反転装置5により表裏を反転されて前後が入れ替わった状態となり、矢印e、f、g、h、iで示すように最初の給紙方向に搬送され、反転により裏面を上に向けて再び矢印aで示すように塗布装置3に給送される。
塗布装置3で裏面に粉体接着剤16を塗布された用紙17は、転写された粉体接着剤16を仮定着装置4により紙面に定着された後、矢印jで示すように紙折装置6に向けて搬送される。
図3(c) は、用紙17の裏面の面E及び面Fに粉体接着剤16を転写された状態を示す平面図と後側面図を示している。すなわち、同図(c) に示すように、用紙17表面の面A及び面Bと裏面の面E及び面Fとに粉体接着剤16が塗布され、定着されている。
この状態で、紙折装置6に搬入された用紙17は、紙折装置6によりZ折りされて圧着装置7に搬送される。
尚、本例において、仮定着装置4と圧着装置7は、電子写真式プリンタの或る機種の定着部を改造し、速度及び温度を任意に制御できるようにしたものを使用した。
図3(c) に示す用紙17は、図2において、圧着装置7により面Aと面B、及び面Eと面Fが圧着されて、投函可能なZ折り圧着はがきとして完成する。なお、紙折装置6は、一般に知られている三つ折り紙折装置を用いることができる。
図4(a) は、参考のため、上記紙折装置6によりZ折りされた用紙17の状態を示す図であり、同図(b) は、Z折りされた用紙17が矢印Hで示すように圧着装置7に挿通される状態を示す図である。紙折装置6によってZ折りされた用紙17は、圧着装置7によって、接着されて1枚のはがきとなる。
図5は、実施形態1における塗布装置3の構成の例を示す図である。尚、同図には図2乃至図5に示した同一構成部分には図2乃至図4と同一の番号を付与して示している。
図5に示すように、塗布装置3(3a)は、ケーシング21と、このケーシング21に収容されている粉体接着剤16と、この粉体接着剤16に埋没しケーシング21の底部に配置された供給ローラ22と、供給ローラ22の斜め上方に配置された攪拌ローラ23と、ケーシング21底部の供給ローラ22に接し、ケーシング21底部に対し平面的に外設されたスクリーン体14と、ケーシング21底部及びスクリーン体14に対向して配置された転写電極15を備えている。
上記の供給ローラ22、スクリーン体14、及び転写電極15には、それぞれ高電圧印加装置24から、転写バイアスが印加されている。また、スクリーン体14から用紙17の粉体接着剤塗布面までには距離mの間隔が設けられている。尚、図2の場合と異なり、図5では、用紙17は矢印kで示すように、右側に搬送されるように示している。
本例において、スクリーン体14は、106μmの目開きの、線径0.071のSUS316製の試験用篩が使用されている。
このスクリーン体14の上記の目開き及び線径の条件としては、塗布装置3aが塗布動作を停止している時に粉体接着剤16の落下を最小限にするサイズであり、また、塗布動作の駆動時には大量の粉体接着剤16を安定して塗布するサイズであることが好ましい。
供給ローラ22は、スクリーン体14への粉体接着剤16の搬送と、スクリーン体14の孔から粉体接着剤16を掃きだす物理的な掃きだしの役割を備えている。
この供給ローラ22は、周面部材には、導電性発砲ウレタンスポンジ(φ14.2、硬度68°、ASKER−F、セル数は80セル以上/2.54cm)が使用され、芯金兼回転軸となるシャフト25には、φ7のNi鍍金のSUM22材が使用された。
また、供給ローラ22のスクリーン体14への接触ニップ幅は5mmに設定されている。この接触ニップ幅における左右の接触圧の確認については、シックネスゲージが用いられ、均一な圧力であることが確認された。
尚、攪拌ローラ23は、供給ローラ22に供給される粉体接着剤16を固まらないようにほぐす役割を有しており、必要に応じて回転させて、供給ローラ22への粉体接着剤16の搬送補助部材として使用される。
上記の構成において、供給ローラ22の回転数は、基準値を300rpmに設定され、スクリーン体14から転写電極15までの距離Lは、基準距離を2mmに設定された。
また、高電圧印加装置24からの転写バイアスは、供給ローラ軸25には「DC−300V」、スクリーン体14には「DC−300V」、そして、転写電極15には「DC+2000V」が設定された。
以上の設定に基づいて、ケーシング21に粉体接着剤16を投入した塗布装置3aにより、粉体接着剤16の塗布が行われた。そして、塗布量の基準として、電子写真方式プリンタによる画像の単位面積当たり重量である0.6mg/cm^2を判定数値とし、均一に塗布できているかを目視により確認された。
その結果、十分な性能を得られることが確認された供給ローラ22の回転数は、100〜400rpm(周速:74〜294mm/sec)の範囲で調節され、粉体着接着剤16の物理的な掃きだし速度が調整された。
転写距離Lは、用紙17の通過に支障がなく、且つ放電しない距離であればよい。このことは、0.5〜10.0mmの範囲で距離設定の調整を行いながら確認された。
さらに、スクリーン体14と転写電極15間に印加されたバイアス電圧(スクリーン電圧「−300V」、転写電極電圧「+2000V」)で、電界中を、スクリーン体14の孔中央に掃きだされた粉体接着剤16が、静電的に電極に向かい、用紙17上に落下し、紙面に一様に塗布されることが確認された。
また、供給ローラ軸25に電圧を印加することでも、粉体接着剤16の用紙17への塗布については問題なく行うことができた。
この後、前述したように、仮定着装置4、紙折装置6、及び圧着装置7により、用紙17を1枚の圧着はがきとして完成させて調べてみると、接着性に問題はなく、又、剥離強度としても、従来の圧着はがきと遜色ないことが確認された。
尚、スクリーン体14については、106μmの目開きのもの以外にも、45μm、75μmの目開きのものについても試験してみたが、いずれも有効に機能することが判明した。すなわち、粉体接着剤16の粒径の9μmに対し、5倍から12倍程度の目開きに対して有効性を見出すことができた。
また、篩の目の形状に関しても、平均100μmの幅のスリットをあけた形式のものでもスクリーン体としては問題のないことが判明した。
また、スクリーン体と転写電極の距離については、放電しない距離と電圧の関係の中で、距離が短く、電圧が高いほど接着剤の塗布は正確に行うことができることが判明した。そして、距離が離れる、電位差が低くなる、又はその両方の場合、安定した塗布が行えないことが判明した。
また、電圧についても、マイナスに帯電する粉体接着剤の場合、転写電極0Vにし、スクリーン体に−2000Vを印加しても、塗布することが可能であることが判明した。
また、粉体接着剤の極性と逆極性の転写バイアスに対する電位差の大きさによって塗布性能は左右されるが、粉体接着剤の極性が陽極性の場合はスクリーン体、転写バイアス設定の極性を逆に設定することで転写性を維持することができる。
(実施形態2)
図6は、実施形態2における塗布装置の構成の例を示す図である。尚、同図には、図5と同一の構成部分には図5と同一の番号を付与して示している。また、図6において、基本的な動作は、図5の場合と同様である。
ただし本例の塗布装置3bでは、スクリーン体14を、ほぼケーシング21の底部の幅に対応する範囲で矢印nで示すように用紙17の搬送方向に往復移動するようにしたこと、この往復移動に応じて、スクリーン体14のケーシング14に対し外側を向く面を清掃する清掃部材としてのクリーニングブレード26を設けたこと、及びスクリーン体14と塗布媒体である用紙17との間に、中間転写体27を設けたことが、図5の場合と異なる。
本例では、上記のようにクリーニングブレード26を設けたことにより、スタリーン14の下面に凝集状態で付着した粉体接着剤16をクリーニングブレード26により除去することができ、粉体接着剤16の連続的な均一な塗布に対応することができる。
尚、スクリーン体14の篩の目の大きさによっては、粉体接着剤16がスクリーン体14の裏面に付着した状態を維特したまま、連続的に塗布動作を行うことが可能であるが、塗布量が少な目となるため、やはり、クリーニングブレード26を設けた方が、塗布量はより安定する。
また、ローラ状の中間転写体27を設けたことにより、スクリーン体14から中間転写体27までの距離すなわち転写距離が安定し、さらに、この中間転写された粉体接着剤16を用紙17に再転写する際には、ローラ状の中間転写体27から用紙17へ押し付けるように転写するので、粉体接着剤16の用紙17への塗布を安定的に行うことができる。
さらに、本例では、転写電極15´自体もローラで構成しているので、転写電極15´と中間転写体27とが協働して、用紙17の搬送も含めた転写機機構とすることができる。
また、この場合も、スクリーン体14としては、篩のみならず、100μm前後の幅のスリットを並べたものでも良い。
(実施形態3)
ところで、クリーニングブレード26を設けなくても、スクリーン体14の下面の孔付近に付着した粉体接着剤16を除去する又は付着しにくくするために、スクリーンバイアス又は転写電極バイアスの電位差を利用し、タイミング的に粉体接着剤16が付着しづらい設定をすることは可能である。
このバイアスの電位差を利用して、より効果的にスクリーン体14の下面に粉体接着剤16が付着しづらい設定をすることを、実施形態3として以下に説明する。
図7は、実施形態3における塗布装置の構成の例を示す図である。同図も図5又は図6に示した構成と同一構成部分には図5又は図6と同一の番号を付与して示している。
図7に示すように、本例の塗布装置3cでは、2枚のスクリーン体14(14−1、14−2)が所定の間隔を空けて上下に設置された2重構造となっている。
これらのスクリーン体14は、絶縁性のフレキシブルなシート又はボード状のものの上面及び下面に導電性の層を設け、上下に貫通する100μm前後の孔が多数平均的に分散して形成されている。
1個の孔についてはスリット状の形状でもよいが、この場合、スリットの短手方向の寸法が、粉体接着剤16が通過するための因子となることは言うまでもない。
この構成で、下側のスクリーン体14−2に、より粉体接着剤16が付着しにくくなる電圧を印加した。この電圧は転写電圧と上側のスクリーン体14−1の電圧の電位差よりも大きな差の出る電圧とし、常用として加えても良いが、パルス状に加えてもよい。
このように、スクリーン体14(14−1、14−2)の2枚構造とし、高電圧印加装置24から上下のスクリーン体14−1及び14−2に印加するバイアスを制御することによって、スクリーン体14の下面に粉体接着剤16が付着する現象が発生しづらくなる。また、多少発生しても、バイアスの制御によって除去することができる。
(実施形態4)
ここまでは、もっぱら塗布装置の構成例を述べてきたが、上述した実施形態1〜3における供給ローラ22は、必ずしもローラの形状である必要はなく、例えば外形が円筒状のブラシであってもよい。
図8は、実施形態4としての供給ローラ22に代わる円筒状ブラシの構成を示す図である。同図に示すローラブラシ28は、6φのSUM材のシャフト29の上に、毛材31を差し込んだチャンネル32を、螺旋状に緻密に巻き、外径を30φとした形状のものが使用された。
尚、毛材31は、ナイロン66の0.1mm径のものに、低抵抗として静電気防止などに用いられているエレバイ(0.15mm)カーボンを添加して導電性調整したもの、さらに導電性を向上させたサンダーロン(0.08mm)を使用するなどして、抵抗値の調整を行った。
このローラブラシ28のローラ軸(シャフト29)に、電圧を印加して粉体接着剤16の供給量を変化させる。その場合、ローラブラシバイアスの適正値は、それぞれのブラシに合わせて変化させることが望ましい。
尚、供給ローラについては、スクリーン体に粉体接着剤が安定して供給され、且つ篩の目からはき落とす効果があれば良く、供給ローラの形式としては、スポンジローラ、ブラシローラなどに限定されるものではない。
(実施形態5)
これまでは、粉体接着剤16をケーシング21に収容し、供給ローラ(又はローラブラシ)、平面的な形状の篩から成る静電スクリーン、及び転写電極により、粉体接着剤16を用紙17に塗布してきたが、粉体接着剤16を筒状のスクリーン体に収容して塗布を行う構成を、以下に説明する。
図9は、実施形態5における塗布装置の構成の例を下に示し、その粉体接着剤の搬送供給装置を上に示す図である。尚、図9には、図5乃至図7と同一の構成部分には図5乃至図7と同一の番号を付与して示している。
同図に示すように、本例の塗布装置3dは、ケーシング21と、粉体接着剤16を収容し、ケーシング21に内設されて回転し、ケーシング21の底部から外部下方に回転する周面の一部を露出させる円筒状のスクリーン体14−3を備えている。このスクリーン体14−3には、円筒形状周面に円形状の孔、又はスリットが形成されている。
そして、スクリーン体14−3の内部には、粉体接着剤16に埋没し、回転するスクリーン体14−3の底部に常に位置し、スクリーン体14−3の底部よりスクリーン体14−3を介して粉体接着剤16を外部に供給する供給ローラ22と、この供給ローラ22に粉体接着剤16を供給する搬送パイプ33を備えている。搬送パイプ33内には不図示の駆動系により回転駆動される搬送コイル34が配置されている。
また、上記の供給ローラ22に対し、スクリーン体14−3と粉体接着剤16を塗布される塗布媒体としての用紙17を搬送するための搬送体13とを介して対向配置された転写電極15が配設されている。
そして、供給ローラ22の回転軸(シャフト25)、スクリーン体14−3、又は転写電極15に、粉体接着剤16を用紙17に転写するためのバイアス電圧を印加する高電圧印加装置24が配設されている。
また、スクリーン体14−3のケーシング21に対し外側を向く面に、スクリーン体14−3の外面を清掃する清掃部材としてのクリーニングブレード26が配設されている。
スクリーン体14−3には、特には図示しないが、筒の端部にギヤが取り付けられており、ゆっくりと回転する構造となっている。クリーニングブレード26は、スクリーン体14−3が回転することに応じて、スクリーン体14−3の外面に付着する粉体接着剤16を清掃する。
この構成においては、よりコンパクトな構成で、連続的にスクリーンの清掃を行いながら粉体接着剤16の塗布を連続して行うことができる。
また、粉体接着剤16は、スクリーン体14−3の筒状内部上側に設置された搬送パイプ33により外部から搬送されて、スクリーン体14−3内に供給される。
粉体接着剤16の用紙17への転写についての動作は、図5に示した基本的な直接転写の場合と同様である。また、本例においても、図6に示した中間転写体27及びローラ型の転写電極15´を用いることができる。
尚、供給ローラ22への粉体接着剤16の供給では、搬送コイル内蔵の搬送パイプで搬送して供給することに限ることなく、要はスクリーン体14−3内に一定量の粉体接着剤16が供給される構成であればよい。
また、上述した実施の形態では、平面的な篩のスクリーン体や、筒状のスクリーン体について説明したが、スクリーン体は、これに限ることなく、例えばフレキシブルなベルト状のシートでもよく、要は連続的にクリーニングが行える機構を備えて、スクリーン外面に粉体接着剤が付着しにくく安定した塗布量が維持できる構成であればよい。
尚、接着剤を圧着面の片面側のみに行う構成でも、接着性を十分に持たせることができるので、Z折り圧着はがきの製造においても一度の用紙搬送工程で圧着面への接着剤の塗布を完成させることが可能となり、簡便で小型な構成の接着剤塗布装置を提供することができる。
本発明の接着剤塗布装置の基本構成を示す図である。 実施形態1における塗布装置を中心とした具体的な接着剤塗布装置の構成例を模式的に示す図である。 (a) は実施形態1における塗布装置に向けて給送される用紙を上から見た図、(b),(c) は粉体接着剤の塗布手順を示す図である。 (a) は参考のため紙折装置によりZ折りされた用紙の状態を示す図、(b) はZ折りされた用紙が矢印Hで示すように圧着装置に挿通される状態を示す図である。 実施形態1における塗布装置の構成の例を示す図である。 実施形態2における塗布装置の構成の例を示す図である。 実施形態3における塗布装置の構成の例を示す図である。 実施形態4における供給ローラに代わる円筒状ブラシの構成を示す図である。 実施形態5における塗布装置の構成の例を下に示し、その粉体接着剤の搬送供給装置を上に示す図である。
符号の説明
1 接着剤塗布装置
2 給紙装置
3 塗布装置
4 仮定着装置
5 反転装置
6 紙折装置
7 圧着装置
8 排紙装置
9 搬送装置
11 駆動ローラ
12 従動ローラ
13 用紙搬送ベルト
14(14−1、14−2、14−3) スクリーン体
15、15´ 転写電極
16 粉体接着剤
17 用紙
18 加熱ローラ
19 押圧ローラ
21 ケーシング
22 供給ローラ
23 攪拌ローラ
24 高電圧印加装置
25 シャフト
26 クリーニングブレード
27 中間転写体
28 ローラブラシ
29 シャフト
31 毛材
32 チャンネル
33 搬送パイプ
34 搬送コイル

Claims (7)

  1. 粉体接着剤を収容するケーシングと、
    該ケーシングの底部に沿って配設されたスクリーン体と、
    該スクリーン体に接し、前記粉体接着剤に埋没して前記ケーシングの底部に配置され、該ケーシングの底部より前記スクリーン体を介して前記粉体接着剤を外部に供給する供給ローラと、
    該供給ローラに対し、前記スクリーン体と前記粉体接着剤を塗布される塗布媒体を搬送するための搬送体とを介して、対向配置された転写電極と、
    前記供給ローラの回転軸、前記スクリーン体、又は前記転写電極に、前記粉体接着剤を前記塗布媒体に転写するためのバイアス電圧を印加する高電圧印加装置と、
    を備え、
    前記塗布媒体に前記粉体接着剤を塗布することを特徴とする接着剤塗布装置。
  2. 前記高電圧印加装置は、前記供給ローラの回転軸又は前記スクリーン体に印加する高電圧と反対極性の高電圧を前記転写電極に印加する、ことを特徴とする請求項1記載の接着剤塗布装置。
  3. 前記スクリーン体は、前記ケーシングに対し該ケーシングの底部に沿って相対的に移動して、この移動に応じて前記ケーシングに対し外側を向く面を清掃する清掃部材を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の接着剤塗布装置。
  4. 前記スクリーン体と前記搬送体との間に中間転写機構を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の接着剤塗布装置。
  5. 前記スクリーン体は、二層以上の層構造から成る、ことを特徴とする請求項1記載の接着剤塗布装置。
  6. 前記ケーシングは、前記供給ローラに近接して配置され前記粉体接着剤を攪拌する攪拌ローラを備えることを特徴とする請求項1記載の接着剤塗布装置。
  7. ケーシングと、
    粉体接着剤を収容し、前記ケーシングに内設されて回転し、該ケーシングの底部から外部下方に回転する周面の一部を露出させる円筒状のスクリーン体と、
    前記粉体接着剤に埋没し、回転する前記スクリーン体の底部に常に位置し、該スクリーン体の底部より該スクリーン体を介して前記粉体接着剤を外部に供給する供給ローラと、
    該供給ローラに対し、前記スクリーン体と前記粉体接着剤を塗布される塗布媒体を搬送するための搬送体とを介して、対向配置された転写電極と、
    前記供給ローラの回転軸、前記スクリーン体、又は前記転写電極に、前記粉体接着剤を前記塗布媒体に転写するためのバイアス電圧を印加する高電圧印加装置と、
    を備え、
    前記塗布媒体に前記粉体接着剤を塗布することを特徴とする接着剤塗布装置。
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JP2020157566A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 ベルク工業有限会社 粉体を通孔内に押し込むためのスポンジローラー

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