JP2008043405A - 椅子型マッサージ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】床面に載置されるベース12と、該ベース12に揺動可能に支持され被施療者の腰掛ける座部20を具える椅子型マッサージ機において、ベース12の前側には、床面近傍から上向きにベース前カバー50を具え、座部21の前側下方には、下向きに座部前カバー21を具え、ベース前カバー50と座部前カバー21は、座部20がベース12に対して揺動した状態で、常に一部が重なるように形成した。
【選択図】図1
Description
座部は、ベースに揺動可能に支持され、背凭れ部は、座部又はベースに揺動可能に支持される。また、脚部は、座部の先端に揺動可能に支持される。
座部、背凭れ部及び脚部には、被施療者の患部をマッサージするマッサージ手段が内蔵されている。
マッサージ機には、夫々座部、背凭れ部及び脚部を揺動する揺動手段を具え、被施療者による操作部の操作に基づいて、座部、背凭れ部及び脚部を所望の角度に揺動させる(例えば、特許文献1参照)。
ベースと座部の隙間に異物が挟まると、座部の揺動の妨げとなる。また、ベースの内部には、上記揺動機構や各種制御機構等が収容されているから、異物や埃等がベース内部に混入すると、誤作動や故障を引き起こすおそれがある。
そこで、ベースの前面を大きなカバーで塞いでしまうことも考えられるが、座部を揺動させたときに、揺動角度に応じて大きくなる座部とベースのカバーとの間に生ずる隙間を塞ぐことはできない。
また、ベースの前面をすべてを覆うような大きな一枚物のカバーを取り付けると外観が悪化する問題もあった。
床面に載置されるベースと、該ベースに揺動可能に支持され被施療者の腰掛ける座部を具える椅子型マッサージ機において、
ベースの前側には、床面近傍から上向きにベース前カバーを具え、
座部の前側下方には、下向きに座部前カバーを具え、
ベース前カバーと座部前カバーは、座部がベースに対して揺動した状態で、常に一部が重なるように形成した。
座部の側面には、座部と一体に揺動する肘掛け部を具え、該肘掛け部は、座部の側部から上向きに延び、上端が外向きに屈曲して、ベース横カバーを越えて下向きに延びるよう断面略コ字状に形成されており、
座部がベースに対して揺動した状態で、肘掛け部とベース横カバーは、常に一部が重なるように形成した。
図に示すように、椅子型マッサージ機(10)は、床面に載置されるベース(12)に、被施療者の腰掛ける座部(20)が、軸支部(16)を中心として揺動可能に配備されている。ベース(12)又は座部(20)には、被施療者の背中が当たる背凭れ部(40)が揺動可能に配備される。座部(20)の両側には、被施療者が肘を置く肘掛け部(30)(30)が形成されており、該肘掛け部(30)(30)は、座部(20)と一体に揺動可能となっている。
なお、必要に応じて、座部(20)の前端に、被施療者の脚(ふくらはぎ及び足裏)をマッサージする脚部用のマッサージユニット(図8参照)を揺動可能に配備することもできる。
ベース(12)の前面は、図に示すように、床面近傍から上向きにベース前カバー(50)で包囲される。ベース前カバー(50)は、床面近傍から床面に対して略垂直に延びる垂直壁部(51)と、該垂直壁部(51)に連続し、前方に向けて突出する断面略円弧状の曲板(52)とを有する。
曲板(52)の半径は、座部(20)の軸支部(16)を中心とした仮想円筒の曲率半径に一致させることが望ましい。
ベース横カバー(60)(60)の上面(63)は、後端に向けて下向きに傾斜しており、後端で、図に示すように、後ろ向きに突出した張出部(61)を有する。張出部(61)の後端面(62)は、軸支部(16)を中心とする断面略円弧状の屈曲形状とすることが望ましい。
座部(20)は、前側下方に、下向きに延びる座部前カバー(21)を有する。座部前カバー(21)は、ベース(12)のベース前カバー(50)に前方から被さるように配置することが望ましい。ベース前カバー(50)に前方から被さるようにすることで、ベース前カバー(50)と座部前カバー(21)との間に生じる隙間が下向きに開口することとなり、隙間から埃や異物がベース(12)の内部に殆んど侵入することはない。
座部前カバー(21)は、前方に向けて突出する断面略円弧状とすることが望ましく、円弧の半径は、座部(20)の軸支部(16)を中心とした仮想円筒の曲率半径に一致させることがより望ましい。座部前カバー(21)をベース前カバー(50)に対して前方から被さるように構成する場合、座部前カバー(21)の曲率半径は、ベース前カバー(50)の曲率半径よりも少し大きくする必要がある。具体的には、ベース前カバー(50)に対して、座部前カバー(21)が摺接又は極めて接近した状態となるように曲率半径を設定することが望ましい。ベース前カバー(50)と座部前カバー(21)との間隔を狭くすることで、異物等の混入、挟み込みを可及的に阻止することができる。
肘掛け部(30)(30)は、下面内部に、前記ベース横カバー(60)が嵌まる凹所(32)を有している。該凹所(32)は、ベース横カバー(60)を上側から覆うように、座部(20)の側面から上向きに延び、上端が外向きに屈曲して、ベース横カバー(60)を越えて下向きに延びる断面略コ字状の内面を有する。
肘掛け部(30)の凹所(32)の前端(35)及び前述のベース横カバー(60)の前面上部(64)を夫々円弧状とすることで、座部(20)と一体に肘掛け部(30)が揺動しても、凹所(32)の前端(35)とベース横カバー(60)の前面上部(64)との間隔は同じであり、隙間が広くなることはないので、異物が挟まってしまうことはない。
具体的には、ベース横カバー(60)の張出部(61)に凹所(32)の後端閉塞部(33)が摺接又は極めて接近した状態となるように屈曲形状の曲率半径を設定することが望ましい。
肘掛け部(30)の後端閉塞部(33)と、ベース横カバー(60)の張出部(61)とを夫々円弧状とすることで、座部(20)と一体に肘掛け部(30)が揺動しても、後端閉塞部(33)と張出部(61)との間隔は同じであり、隙間が広くなることはないので、異物が挟まってしまうことはない。
また、座部(20)の前方が最も上向きに持ち上がる状態まで揺動しても、図2及び図4に示すように、座部前カバー(21)は、ベース前カバー(50)と重なった状態を維持することができるので、ベース(12)の内部に埃や異物が侵入したり、ベース(12)に配備された種々の機構が露出してしまうこともない。
また、肘掛け部(30)の前方が最も上向きに持ち上がる状態まで揺動しても、図2及び図4に示すように、肘掛け部(30)は、ベース横カバー(60)と重なった状態を維持することができるので、ベース(12)の内部に埃や異物が侵入したり、ベース(12)に配備された種々の機構が露出してしまうこともない。
スリット(53)(53)に突起(22)(22)の先端(23)(23)を嵌めることで、ベース前カバー(50)と座部前カバー(21)との間隔が広がらないよう保持することができる。
なお、スリット(53)(53)は、ベース前カバー(50)(50)の上端まで延びるように形成しておくことで、突起(22)(22)をスリット(53)(53)の上端から差し込むことができるし、図6及び図7に示すように、スリット(53)(53)の上端に突起(22)(22)の先端(23)(23)を差し込むことができる幅広部(54)(54)を形成してもよい。
脚部マッサージユニット(70)は、座部(20)に対して揺動可能に設けられることが一般的である。
図示の例では、クランプ部(24)(24)を2個配備している。クランプ部(24)(24)は、座部前カバー(21)と一体に形成することができ、ケーブル(72)を取り付けるための挿入溝(25)(25)を有している。クランプ部(24)(24)を座部前カバー(21)と一体に形成することで、部品点数の削減を達成でき、また、外観を損なうこともない。
(12) ベース
(16) 軸支部
(20) 座部
(21) 座部前カバー
(30) 肘掛け部
(50) ベース前カバー
(60) ベース横カバー
Claims (9)
- 床面に載置されるベースと、該ベースに揺動可能に支持され被施療者の腰掛ける座部を具える椅子型マッサージ機において、
ベースの前側には、床面近傍から上向きにベース前カバーを具え、
座部の前側下方には、下向きに座部前カバーを具え、
ベース前カバーと座部前カバーは、座部がベースに対して揺動した状態で、常に一部が重なるように形成されていることを特徴とする椅子型マッサージ機。 - 座部前カバーは、ベース前カバーに前方から被さっている請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
- 座部は、ベースに軸支され、軸支部を中心に揺動可能となっており、
ベース前カバー及び座部前カバーは、軸支部を中心とする曲率の異なる曲板から構成される請求項1又は請求項2に記載の椅子型マッサージ機。 - ベース前カバー又は座部前カバーの一方には、上下方向に延びるスリットが形成されており、他方には、座部を揺動させたときに、スリットに対してスライドし、且つ、スリットから脱落しない突起が形成されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載の椅子型マッサージ機。
- ベースの外側側部には、床面近傍から上向きにベース横カバーが形成されており、
座部の側面には、座部と一体に揺動する肘掛け部を具え、該肘掛け部は、座部の側部から上向きに延び、上端が外向きに屈曲して、ベース横カバーを越えて下向きに延びる断面略コ字状の凹所を有しており、
座部がベースに対して揺動した状態で、肘掛け部とベース横カバーは、常に一部が重なるように形成されている請求項1乃至請求項4の何れかに記載の椅子型マッサージ機。 - 座部の前端には、被施療者の脚をマッサージする脚部マッサージユニットを具えており、
座部前カバーには、脚部マッサージユニットに延びるケーブルを固定するクランプ部が形成されている請求項1乃至請求項5の何れかに記載の椅子型マッサージ機。 - 床面に載置されるベースと、該ベースに揺動可能に支持され被施療者の腰掛ける座部と、該座部と一体に揺動可能な肘掛け部とを具える椅子型マッサージ機において、
ベースの側部には、床面近傍から上向きにベース横カバーが形成されており、
肘掛け部は、座部の側部から上向きに延び、上端が外向きに屈曲して、ベース横カバーを越えて下向きに延びる断面略コ字状の凹所を有しており、
座部がベースに対して揺動した状態で、肘掛け部とベース横カバーは、常に一部が重なるように形成されている椅子型マッサージ機。 - 肘掛け部の凹所の前端及びベース横カバーの前面上部は、夫々前方に向けて突出するよう略円弧状に形成され、肘掛け部の凹所前端の曲率半径は、ベース横カバーの前面上部の曲率半径よりも少し大きく形成されている請求項7に記載の椅子型マッサージ機。
- 座部は、ベースに軸支され、軸支部を中心に揺動可能となっており、
ベース横カバーの側部後端は、上部が後ろ向きに突出した張出部を有し、
肘掛け部は、後端側が前記張出部に被さるように閉塞した後端閉塞部を有し、
張出部及び後端閉塞部は、対向面が、軸支部を中心とする曲率の異なる屈曲形状である請求項7又は請求項8に記載の椅子型マッサージ機。
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