JP2006212152A - 椅子 - Google Patents

椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP2006212152A
JP2006212152A JP2005026865A JP2005026865A JP2006212152A JP 2006212152 A JP2006212152 A JP 2006212152A JP 2005026865 A JP2005026865 A JP 2005026865A JP 2005026865 A JP2005026865 A JP 2005026865A JP 2006212152 A JP2006212152 A JP 2006212152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
handle
gas cylinder
view
push valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005026865A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Takeuchi
裕 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Corp
Original Assignee
Itoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Corp filed Critical Itoki Corp
Priority to JP2005026865A priority Critical patent/JP2006212152A/ja
Publication of JP2006212152A publication Critical patent/JP2006212152A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ガスシリンダで支持された座を高さ調節するための昇降用レバーにおいて、操作性を向上させる。
【解決手段】昇降用レバーは座2の前部の下方に配置された左右長手の引手部を備えている。座2の前部の下面は正面視で下向き凸状に緩く湾曲している一方、引手部は、座2の前部の下面の湾曲形状に倣うように上向きに凹状に反った正面形状に形成している。引手部と座2との隙間間隔が左右各部位において略同じになるため、引手部に指が届かなくなるような不具合や、引手部を強く引き過ぎる不具合を防止できる。
【選択図】図1

Description

本願発明は、脚柱にガスシリンダを使用している椅子に関するものである。
椅子において、座の高さを任意に調節できるように脚柱としてガスシリンダを使用することは広く行われている。そして、脚柱にガスシリンダを使用した椅子では、ガスシリンダを伸縮不能なロック状態から伸縮可能なフリー状態に切り換えるための昇降用レバーが必要である。
ガスシリンダをロック状態からフリー状態に切り換えることは、ガスシリンダの上端面から突出しているプッシュバルブを押し操作することによって行われる。そこで、昇降用レバーは、プッシュバルブの押し下げ動を行う回動部と、この回動部に設けた引手部とを備えており、引手部を引き上げることによってプッシュバルブが押されるようになっている。
そして、引手部は一般にヒレ状に形成されていることが多く、この場合は、座の左側部下方か右側部下方に配置している。しかし、これでは、引手部の操作箇所はごく狭いエリアに限られるため、操作性が悪い場合があった。
他方、特許文献1では、引手部を座の前部の下方に配置すると共に左右に長い形状に形成することが開示されている。すなわち、特許文献1の昇降用レバーは丸パイプ製であり、平面視で前後方向に延びる回動部の後端より部位を細いピンで支持部材に軸支し、この回動部の前端に丸パイプ製の引手部を溶接によって固着している。
実用新案登録3013602号公報
事務用等の背もたれ付き回転椅子の座は一般に平面視で略四角形に形成されており、かつ、各コーナー部には大きな丸みを持たせている。そして、前記特許文献1によると、昇降用レバーの引手部は座の前部の下方に長く延びているため、座の手前側や前部の左右コーナー部の側から引手部に指を掛けることができ、このため、昇降用レバーを操作しやすい。
ところで、座の高さ調節を行うに際しては、人はやや腰を浮かせて、手の平のうち手首寄りの部分を座の縁に当てて指先を引手部に掛けるのが普通である。手の平を座の縁に当てるのは、手首の安定性を確保すると共に、引手部に対して力をしっかりと掛けるためである。
他方、例えば事務用等の背もたれ付き回転椅子の座における前部の下面に正面視で下向き凹状に緩く湾曲しているのが一般的である。これは、座の上面を人の臀部や大腿部のプロフィールに合わせて正面視上向き凹状に緩く湾曲させている(窪ませている)ことや、座板(座のインナーシェル)が下方に沈むように撓み変形することを許容させていることに起因している。
しかして、特許文献1における昇降用レバーの引手部は正面視で左右方向に一直線に延びる形状であるため、座の前部の下面が下向き凸状に緩く湾曲している椅子に適用すると、座の下面と引手部との上下間隔は、座の前端部のうち左右中間部において最も小さくて引手部の左右端部に行くに従って間隔が広がることになる。
このため、座のコーナー部の付近では人の指が引手部に届かなくなったり、引っ掛かりが弱くなったりする虞れがある。すなわち、せっかく引手部を左右方向に長い形状にしながら、操作できないか操作しにくい状況が現れる虞れがある。換言すると、引手部を左右に長い形状にしたことの意義が没却されてしまう虞があった。また、人が引手部を操作するに際して指を曲げる程度は概ね一定であるが、引手部と座との間隔が広いと指は伸ばし気味の状態から曲げることになるため、引手部を過度に強く引き過ぎて不快に感じることもあった。
さて、引手部を座の前部下方に配置すると、昇降用レバーの回動軸心は椅子の正面視で左右方向に延びることになるが、人が引手部に指を掛ける部分が左右中間位置から外れると、回動部には正面視で前後方向に延びる軸線回りにねじるような外力が作用することになり、この外力は指を掛ける部分が引手部の左右端部に行くほど顕著に現れる。
そして、昇降用レバーの回動軸心は椅子の正面視で左右方向に延びているため、前記したねじり作用は、昇降用レバーの操作に際して回動部の取付け箇所のこじれとなって現れる。そして、特許文献1では、丸パイプから成る回動部の後端寄り部位が細いピンで取付けられているに過ぎないため、引手部の引き上げ操作によるねじれ力がピンの取付け箇所に集中して作用し、このため、スムースな操作が損なわれる虞があった。
本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
本願発明の椅子は、基本構成として、脚柱を構成すると共に上端面からロック解除用のプッシュバルブを突出させたガスシリンダと、前記ガスシリンダの上端部に取付けた座受けベースと、前記座受けベースの上方に配置した座と、前記ガスシリンダのプッシュバルブを下向きに押し操作するための昇降用レバーと、着座した人がもたれ掛かり得る背もたれとを備えている。
そして、請求項1の発明では、前記座の前部の下面は、着座した人と対向した正面視において下向き凸状に緩く湾曲した形状に形成されている一方、前記昇降用レバーは、座の前部の下面に反って左右方向に長く延びる引手部(指掛け部と呼んでもよい)と、この引手部の引き上げ動にて前記ガスシリンダのプッシュバルブが下向きに押されるように正面視で左右長手の軸心回りに回動し得る回動部とを備えており、前記引手部を、前記座の前部の正面視の湾曲形状に倣うように上向き凹状に反った正面視形状に形成している。
請求項2の発明では、請求項1において、前記昇降用レバーにおける引手部の下面を下向き凹状となるように窪ませているか、或いは、引手部を板状に形成して側面視で前傾姿勢となるように傾斜させている。
請求項3の発明では、請求項1又は2において、前記昇降用レバーの引手部は合成樹脂である一方、前記昇降用レバーの回動部は金属製であり、この回動部は、ガスシリンダのプッシュバルブを押す押圧部と、この押圧部の手前側に位置した回動軸部と、回動軸部の左右両端から引手部の左右端部に向けて枝別れ状に延びる左右一対の連結部とから成っており、前記連結部に前記引手部を固定している。
請求項4の発明に係る椅子は、請求項1と同じ基本構成であり、前記昇降用レバーは、座の前部の下方に配置された左右長手の引手部と、この引手部を上向きに引くと前記ガスシリンダのプッシュバルブが下向きに押されるように左右長手の軸心回りに回動し得る回動部とを備えている。
そして、前記回動部は、ガスシリンダのプッシュバルブを下向きに押すための押圧部と、この押圧部の手前側に位置した左右長手の回動軸部と、回動軸部から引手部に向けて延びる連結部とを備えており、前記引手部を連結部に一体に形成しているか、又は、引手部を連結部とは別体の構成にしている。
請求項1のように構成すると、座の前部の下面を正面視で下向き凸状に緩く湾曲させた椅子において、引手部と座との上下間隔が左右方向に沿っていずれの部分でも略同じになる。すなわち、昇降用レバーの引手部が座の下面の湾曲に倣うよう(反うように)に上向き凹状(或いは下向き凸状)に緩く反っていることにより、引手部はその左右左右端部においても座の前部下面との間隔が過度に広がることはないため、着座した人は手首に近い部分を座の縁に当てつつ指を引手部に確実に届かせることができるのである。
従って、着座した人は、手の一部を座の縁に当てた状態で、引手部のどの部分に対しても指を掛けることができるのであり、これにより、引手部を左右長手の形状にしたことの意義が全うされる。すなわち、引手部は左右全長にわたってどの部位においても引き操作することができて、操作性の向上を担保できるのである。
また、座と引手部との間隔が引手部の左右全長にわたって略同じであることにより、人が引手部を引き操作するに際しての指を曲げる程度は略一定しているため、強く引き過ぎて不快な思いをするようなことはない。よって、ユーザーフレンドリーである。
ところで、特許文献1のように引手部を丸パイプで構成すると、引手部を引くには当該引手部に指の第1関節と第2関節との間の部分を掛けることになり、すると、引手部はなるべく手前側に配置せざるを得ない。すると、引手部が他のものに当たる確率も高くなり、また、人が膝下を下方において後側に入り込ませたときにふくらはぎが引手部が当たる可能性がある。
これに対して請求項2のように構成すると、引手部に対する指の引っ掛かりが良くなるため、引手部はこれに指先を当てた状態で引き操作を行うことができる。このため、引手部を座の下方のできるだけ奥に配置することが可能になり、その結果、引手部に物が当たることや着座した人のふくらはぎが引手部に当たるような不具合を防止又は著しく軽減できる。
また、座の前後位置を調節できる椅子が存在するが、この場合、ガスシリンダの位置は固定されているので昇降用レバーの位置も一定になるため、座と昇降用レバーとの相対的な前後位置が変化することになる。そして、座を手前に引くと昇降用レバーの引手部は相対的に奥に位置することになるが、請求項2では引手部が奥にあっても指を引っ掛け易いため、昇降用レバーの操作性を損なうことなく座の前後位置を調節できる。この点も請求項2の利点である。
請求項3のように構成すると、回動部の回動軸部と連結部と引手部とが全体として環状(ループ状)のフレーム構造になるため、引手部の左右端部に指を掛けて引いた場合に回動軸部にねじり力が作用することを著しく抑制することができる。すなわち、回動軸部の箇所にこじれが生じることを著しく抑制することができる。このため、昇降用レバーのどの部分に指を掛けてもスムースに操作することができる。
請求項4のように構成すると、回動軸部が左右方向に長く延びているため、引手部の端部に指を掛けて引いた場合であっても、回動軸部の箇所にこじれが生じることは殆どなくなる。このため、引手部のどの部分に指を掛けてもスムースに操作することができる。すなわち、引手部を左右に長い形状に形成した昇降用レバーにおいて、スムースな操作を担保できるのである。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図3に基づいて概要を説明する。図1は椅子の正面図、図2のうち(A)は平面図、(B)は左側面図、図3は底面図である。
これらの図から理解できるように、椅子は、脚1と座2と背もたれ3、左右一対の肘掛け装置4とを備えている。なお、肘掛け装置4は左右一対あるが、図面では片方しか表示していない。脚1は、脚柱を構成するガスシリンダ5と、ガスシリンダ5から放射状に延びる複数本(5本)の枝足6とを備えており、各枝足6の先端にはキャスター7を設けている。ガスシリンダ5は外筒とこれに上下摺動可能及び回転自在に嵌まった内筒とを備えており、本実施形態では、外筒を固定筒5aとして内筒を昇降筒5bとしている。
ガスシリンダ5における昇降筒5bの上端部には座受けベース8が取付けられており、この座受けベース8の上面に、座2の一部を構成するアウターシェル9が取付けられている。アウターシェル9は座受けベース8の前方にはみ出るように配置されている。座受けベース8の左側面からは、背もたれ3を後傾動可能な状態と後傾動不能な状態とに切り換えるためのロックレバー10が露出しており、また、座受けベース8の前面からは、座2の高さ調節を行うための昇降用レバー11が露出している。
ロックレバー10はグリップ10aを備えている。また、昇降用レバー11は、座2の前部の下面に沿って左右方向に長く延びる引手部12と、これが取付いた回動部13とを備えており、引手部12を上向きに引くと、脚柱5を構成するガスシリンダは伸縮可能(昇降可能)なフリー状態になる。昇降用レバー11に詳細は後述する。
背もたれ3は、その主要メンバーである合成樹脂製の背板14を備えており、この背板14の前面に、上下に分離したクッション体18,19を着脱自在に配置している(クッション体18,19を取り付けずに使用することもできる)。背板14の上端には、衣服を掛けることのできるハンガー20がねじ止めによって着脱自在に取付けられている。
(2).座受け部の詳細
次に、図4以下の図面も参照して座受け部の詳細を説明する。図4は各種部材の分離斜視図、図5は座受けベース8の斜視図、図6は座受けベース8の平面図、図7のうち(A)は背もたれ3を取付けるための部材の斜視図、(B)は昇降用レバー11の分離斜視図、図8のうち(A)は椅子の部分的な縦断側面図、(B)は(A)の部分拡大図、図9は主要部材を分離した状態での縦断側面図である。
本実施形態の座受けベース8は、アルミダイカストのような金属又は樹脂の成形品で上向きに開口した形状になっている。他方、図8に示すように、座2は、合成樹脂製のインナーシェル(座板)22にウレタン等のクッション材23を張った構造になっている。インナーシェル22はアウターシェル9に取り外し可能に装着されており、アウターシェル9は座受けベース8に、例えば3段階で前後位置調節可能に取り付けられている(勿論、前後位置調節不能でもよい。)。
図8に示すように、座受けベース8には、ガスシリンダ5における昇降筒5bの上端部が下方から嵌着している。ガスシリンダ5の昇降筒5aは、その上面から突出したプッシュバルブ24を備えており、昇降用レバー11の引手部12を上向き回動操作してプッシュバルブ24を下方に押すと、ロックが解除されて座2の高さ調節を行うことができる。
背もたれ3は、図4に全体を示す背受けフレーム25と、図8に一部のみを示すばねユニット26とによって座受けベース8に取付けられている。図4(A)に示すように、背受けフレーム25は、丸パイプ(丸棒でも良い)を折り曲げて形成した平面視略U文字状のフロントメンバー27と、フロントメンバー27の後端部に溶接によって固着した中間金具28と、中間金具28に溶接によって固定された左右一対のリアメンバー29とを備えており、リアメンバー29に背板14が取付けられている。
背受けフレーム25のリアメンバー29は金属の丸パイプ製又は丸棒製であり、背板14の下部の前面縁に重なるように形成されており、かつ、左右両端には支柱部29aが形成されている。また、支柱部29aには、先端に向けて細くなっている段違い状のロッド30を嵌め込んでいる。そして、リアメンバー29の支柱部29aとロッド30とを背板14に設けた穴に下方から挿入することにより、背板14が背受けフレーム25に固定されている。
背受けフレーム25におけるフロントメンバー27の左右長手の前端部は回動軸27aになっており、この回動軸27aが座受けベース8に回転可能に取付けられている。具体的には、図4及び図8に示すように、座受けベース8の内部に、回動軸27aに下方から重なる下軸受け32と上方から重なる上軸受け33とを重ねて配置し、両軸受け32,33を押さえ部材34によって離脱不能に保持している。背もたれ3及び背受けフレーム25の後傾動はばねユニット26によって弾性的に支持されている。なお、ばねユニット26についての説明は省略する。
上下の軸受け32,33は座受けベース8に形成されたリブによって前後左右にずれ不能に保持されており、また、押さえ部材34は、座受けベース8に形成したボス部35の上面にビス36で固定されている。上下の軸受け32,33はずれないように互いに嵌まり合っている。図6では、座受けベース8のうち下軸受け32が嵌まるエリア37を平行斜線で表示している。
図4に概略を示すように、座受けベース8の後部には、左右両側に上下長手のガイド部を有する樹脂製のガイド部材38が上方から差し込み装着されている。背受けフレーム25は、前記したガイド部材38により、左右ずれ不能に保持されている。
また、図8(A)に部分的に示すように、背受けフレーム25を構成するフロントメンバー27は、座受けベース8にビス止めされた左右長手のステー39により、上向き回動が阻止されている。この場合、ステー39の下面に前記樹脂製ガイド部材38を重ねることにより、フロントメンバー27が戻り回動した時の衝撃や騒音発生を防止している。
前記ロックレバー10は座受けベース8に回転自在に保持されており、図4及び図8に示すように、ロックレバー10には、座受けベース8の内部に位置した左右一対のロック部材40が相対回転不能に取付けられている。ロック部材40は背受けフレーム25におけるフロントメンバー27の前後長手部の下方に位置しており、ロックレバー10の回転軸12を回転させてロック部材40を上向きの姿勢と横向きの姿勢とに変えることにより、背受けフレーム25が回動可能状態と回動不能状態とに切り換えられる。
図5に示すように、左右ロック部材40の下方には、座受けベース8の底部にずれ不能に配置された受け部材41を配置している。なお、図6では、座受けベース8のうち受け部材41がずれ不能に嵌まるエリア42を平行斜線で示している。
(3).昇降用レバー
次に、昇降用レバー11について説明する。昇降用レバー11の引手部12は合成樹脂製であり、座2を構成するアウターシェル9の前部の下面に沿って左右方向に長く延びている。引手部12の左右長さは、座3の前部の左右長さよりも若干短い寸法であり、着座した人は、座2の左右側部の前部(コーナー部の近く)においても引手部12に指を掛けることができる。
図1に示すように、座2を構成するアウターシェル9の前後の下面は正面視で下向きに凸状に緩く湾曲している。そして、引手部12は全体として板状(シェル状)であるが、正面視での形状は、座2におけるアウターシェル9の前部の下面の正面形状に倣わせて下向き凸状(上向き凹状)に緩く湾曲している。従って、引手部12とアウターシェル9との上下間隔Eは、引手部12の左右各部位において略同じになっている。
引手部12の平面視形状(或いは底面視形状)は図3及び図7(B)に示されている。すなわち、引手部12の前面は前向き凸状に緩く湾曲しており、左右端部は丸みを帯びており、かつ、後端部には、座受けベース8の横幅よりも大きい左右巾寸法の切欠き12cが後向きに開口するように形成されている。
座2の前端部は平面視で前向き凸状のカーブを描いているが(湾曲しているが)、引手部12の前面の湾曲の程度(曲率)が座2の湾曲の程度よりも大きくなっている。従って、引手部12は、その左右中間部から左右両端部に行くに従って座2の前端よりも奥に入り込んでいる。これは、座2の左右両端寄り部位には着座した人の大腿部が位置していて、この部位において引手部12を操作することは殆ど無いからである。
図8(A)に示すように、引手部12のうち人の指が当たる部分は板状でかつ、側断面視において下向き凹状にごく緩い曲率で湾曲している。或いは、下向きに湾曲しつつ緩い角度で前傾しているといっても良い。このため、指先を引手部12の下面に当てるだけで引手部12を上向きに引っ張り操作することができる。
回動部13は金属製であり、例えば図7(B)に示すように、ガスシリンダ5のプッシュバルブ24を押す押圧部13aと、この押圧部13aの手前側に位置した回動軸部13bと、回動軸部13bの左右両端から引手部12の左右端部に向けて枝別れ状に延びる左右一対の連結軸部13cとを備えており、連結部13cには、引手部12の下面に重なって相対向する方向に延びる延長部13dが一体に形成されている。引手部12の下面には、連結部13cの先端部と延長部13dとを抱き込む抱持部12aが形成されている。
回動軸部13bと連結部13cとは1本の線材を曲げることによって形成されており、連結部13cと延長部13dとが連設した屈曲部がキャップ44を介してビス45によって引手部12に固定されている。回動部13のうち曲がった部分が引手部12に押さえ固定されているため、引手部12は安定性よく回動部13に固定されている。
連結部13cのうち回動軸部13bに連続した部分は、左右間隔が同じの平行部13c′になっている一方、座受けベース8の前面板には、前記平行部13c′が遊嵌する上向き開口溝46が形成されている。
回動部13の押圧部13aは金属板であり、前後長手で上向きに開口した樋状に形成されており、その前端部が回動軸部13bの左右中間部に溶接されている。また、押圧部13aの前端には、座受けベース8に形成したリブ47に当接する下向きの足片13a′を形成している。
前記背受けフレーム25に対する下軸受け32には、回動部13の押圧部13aをすっぽり覆う下向きに開口の空所48が形成されており、かつ、左右の側板32aには、回動部13の回動軸部13bに嵌まる側面視下向き開口U形の軸受け溝49が形成されている。
すなわち、背受けフレーム25の後傾動を支持するための下軸受け32は、昇降用レバー11の回動軸部13bに対する軸受けを兼用している。このため、部材点数を減らしてコストを抑制できる。また、下軸受け32の空所48の上底面は、押圧部13aの上向き回動姿勢を規制する規制面(ストッパー面)になっている。
本実施形態では、回動部13の回動軸部13bが左右方向に長く延びていることと、連結部13cがが回動軸部13bの左右両端から延びていることとにより、引手部12の左右端部を上向きに引いても回動軸部13bと下軸受け32との接触面にこじれが生じることは殆どない。このため、引手部12のどの部分に指を掛けても昇降用レバー11をスムースに操作することができる。回動軸部13bの左右長さは少なくとも30mm程度あれば、こじれなく回動操作できると言える。
また、下軸受け32には、昇降用レバー11における押圧部13aの前端部が僅かに入り込む切欠き部50が形成されており、この切欠き50によって昇降用レバー11の左右位置が規制されているが、下軸受け32は合成樹脂製であるため、昇降用レバー11を回動操作するに際してこすれ音の発生を防止できる。なお、図7(B)に一点鎖線で示すように、引手部12の左右両端部に後向き延長部12bを設けることも可能である。回動軸部13bの左右長さが長くてこじれなく回動させうるため、引手部12に後向き延長部12bを設けることが可能になる。
(4).その他
本願発明は更に様々に具体化することができる。例えば昇降用レバーの全体を樹脂で一体成形したり、或いは、全体を板金加工によって構成することも可能である。また、引手部及び回動部の形態は実施形態に限定されるものではなく、本願発明の意図している機能を発揮する限り、自由に変更できる。回動部を座受けベース等に回動自在に取付ける取付け手段としては、例えばピンで取付けることも可能である。
本願発明を適用した椅子の正面図である。 椅子の平面図と左側面図である。 椅子の底面図である。 座受けベースの周辺の部材の分離斜視図である。 座受けベースの斜視図である。 座受けベースの平面図である。 (A)は背受けフレームの取付け構造を示す分離斜視図、 (B)は昇降用レバーの分離斜視図である。 (A)は座受け部の縦断側面図、 (B)は (A)の部分拡大図である。 昇降用レバーの取付け構造を示す分離側断面図である。
符号の説明
2 座
5 ガスシリンダ(脚柱)
5b 昇降筒
11 昇降用レバー
12 引手部
13 回動部
13a 押圧部
13b 回動軸部
13c 連結部
32 下軸受け

Claims (4)

  1. 脚柱を構成すると共に上端面からロック解除用のプッシュバルブを突出させたガスシリンダと、前記ガスシリンダの上端部に取付けた座受けベースと、前記座受けベースの上方に配置した座と、前記ガスシリンダのプッシュバルブを下向きに押し操作するための昇降用レバーと、着座した人がもたれ掛かり得る背もたれとを備えている椅子であって、
    前記座の前部の下面は、着座した人と対向した正面視において下向き凸状に緩く湾曲した形状に形成されている一方、
    前記昇降用レバーは、座の前部の下面に反って左右方向に長く延びる引手部と、この引手部の引き上げ動にて前記ガスシリンダのプッシュバルブが下向きに押されるように正面視で左右長手の軸心回りに回動し得る回動部とを備えており、前記引手部を、前記座の前部の正面視の湾曲形状に倣うように上向き凹状に反った正面視形状に形成している、
    椅子。
  2. 前記昇降用レバーにおける引手部の下面を下向き凹状となるように窪ませているか、或いは、引手部を板状に形成して側面視で前傾姿勢となるように傾斜させている、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記昇降用レバーの引手部は合成樹脂である一方、
    前記昇降用レバーの回動部は金属製であり、この回動部は、ガスシリンダのプッシュバルブを押す押圧部と、この押圧部の手前側に位置した回動軸部と、回動軸部の左右両端から引手部の左右端部に向けて枝別れ状に延びる左右一対の連結部とから成っており、前記連結部に前記引手部を固定している、
    請求項1又は2に記載した椅子。
  4. 脚柱を構成すると共に上端面からロック解除用のプッシュバルブを突出させたガスシリンダと、前記ガスシリンダの上端部に取付けた座受けベースと、前記座受けベースの上方に配置した座と、前記ガスシリンダのプッシュバルブを下向きに押し操作するための昇降用レバーと、着座した人がもたれ掛かり得る背もたれとを備えており、
    前記昇降用レバーは、座の前部の下方に配置された左右長手の引手部と、この引手部を上向きに引くと前記ガスシリンダのプッシュバルブが下向きに押されるように左右長手の軸心回りに回動し得る回動部とを備えている椅子であって、
    前記回動部は、ガスシリンダのプッシュバルブを下向きに押すための押圧部と、この押圧部の手前側に位置した左右長手の回動軸部と、回動軸部から引手部に向けて延びる連結部とを備えており、前記引手部を連結部に一体に形成しているか、又は、引手部を連結部とは別体の構成にしている、
    椅子。
JP2005026865A 2005-02-02 2005-02-02 椅子 Pending JP2006212152A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005026865A JP2006212152A (ja) 2005-02-02 2005-02-02 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005026865A JP2006212152A (ja) 2005-02-02 2005-02-02 椅子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006212152A true JP2006212152A (ja) 2006-08-17

Family

ID=36975850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005026865A Pending JP2006212152A (ja) 2005-02-02 2005-02-02 椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006212152A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094303A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Leading Edge Design:Kk 椅子
CN103565140A (zh) * 2012-07-30 2014-02-12 威果产品设计有限公司 人体工学椅的改良结构
JP2015084933A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 株式会社岡村製作所 患者用椅子

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6354343A (ja) * 1977-05-17 1988-03-08 アレン・アンド・ハンバリ−ズ・リミテツド アミノアルキルベンゼン誘導体
JPH0313602U (ja) * 1989-06-27 1991-02-12
JP2000505677A (ja) * 1996-10-14 2000-05-16 プロトネツド ベスローテン フェンノートシャップ 椅子用フレーム構造、調節機構およびパッド付きカバー

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6354343A (ja) * 1977-05-17 1988-03-08 アレン・アンド・ハンバリ−ズ・リミテツド アミノアルキルベンゼン誘導体
JPH0313602U (ja) * 1989-06-27 1991-02-12
JP2000505677A (ja) * 1996-10-14 2000-05-16 プロトネツド ベスローテン フェンノートシャップ 椅子用フレーム構造、調節機構およびパッド付きカバー

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094303A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Leading Edge Design:Kk 椅子
CN103565140A (zh) * 2012-07-30 2014-02-12 威果产品设计有限公司 人体工学椅的改良结构
JP2015084933A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 株式会社岡村製作所 患者用椅子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7896439B2 (en) Chair
JP2009106422A (ja) 椅子
JP4575233B2 (ja) 椅子
JP2006218047A (ja) 椅子
JP6215659B2 (ja) 椅子
JP2006212152A (ja) 椅子
JP2006149751A (ja) 身体支持装置
JP6694350B2 (ja) 浴室用椅子
JP4759128B2 (ja) 座の前後位置調整装置
KR200423149Y1 (ko) 허리받침대가 구비된 기능성 의자
JP6196438B2 (ja) ロッキング椅子
KR101378062B1 (ko) 의자
JP4665494B2 (ja) 椅子
JP2008012227A (ja) 椅子
JP4520622B2 (ja) 椅子における座の取付装置
JP4415872B2 (ja) 揺動型運動装置
JP4346455B2 (ja) 椅子
JP6307042B2 (ja) 椅子
JP4896631B2 (ja) 椅子
JP6960824B2 (ja) 椅子
JP6168857B2 (ja) 椅子式マッサージ機
JP2002136387A (ja) 椅子における背板の取付構造
JP2003164354A (ja) 椅子及びその背インナー板
JP4461400B1 (ja) 車椅子
JP7299004B2 (ja) 椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110720

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111206