JP2015084933A - 患者用椅子 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)脚体の脚支柱を軸として回動可能に支持される座体を備える椅子において、前記座体に支持され、着座者の腰を支持する腰支持体を有するとともに、前記座体の回動を適所において停止させる回動停止手段を有し、かつ前記回動停止手段を回動制御操作レバーによって操作しうるようにしたことを特徴とする患者用椅子とする。
また、診察台やベッド等から当該椅子に乗り移る際にも、医師または看護士等が回動制御操作レバーを操作することにより、患者を負傷させてしまう危険性を防止することができる。
このように構成することにより、座体を常に単一の特定位置に停止させることができるため、停止位置を選択する手数を省くことができる。
すなわち、医師用操作レバーは、医師を始めとする看護士、医療検査技師等の患者に接する医療関係者が操作するレバーを意味する。
このようにすることにより、病院等の医療現場における患者の転倒などを、患者に直接に接する前記医療関係者が有効に防止することができる。
患者用椅子1は、脚体2の上端に支持部材3を介して座体4が回動可能に支持されている。座体4の後方には、座体4に支持され、着座者の腰を支持する低長な腰支持体5が設けられている。座体4の左右側方には、肘掛け6が設けられている。
脚体2は、円板状の脚底板7とその中央に立設された脚支柱8とよりなる。脚支柱8は、脚管9と、この脚管内に回動不能に嵌挿されたガススプリング10とよりなり、このガススプリング10の上端に支持部材3が固着されている。座体4は、支基11と座シェル12とクッション部材13とよりなる。
座体4の左右両側方には、座体4の回動の停止と解除を操作する医師用操作レバー14が設けられている。
座体4の左側方には、座体4の上下方向の位置を調節する上下位置操作レバー15が設けられている。
支持部材3は、円筒状の基体18と、この基体18の下部より外方に突出する支持鍔19とよりなっている。基体18の下部のフランジ18aの底部が有底浅筒状の支持鍔19の底部と一体となり、支持部材13が形成されている。支持鍔19の筒壁とフランジ18aが一部連結され、この部分に被係合孔20が穿設されている。基体18の上面には、複数個のねじ孔18bが設けられている。この支持部材3は、ガススプリング10の上端に圧嵌することにより固定されている。
下部ブッシュ21は、円筒部24の下部に外方を向く受鍔25を備え、受鍔25の上面には、上向きに突出する3個の係止突起25aと、1個の通孔25bとが設けられている。
一方、図7に示すように、支基11の底面には、前記係止突起25aに対応する位置に3個の係止孔26が、また前記通孔25bに対応する位置に合致孔27が設けられている。
また、前記取付孔16には、上方から上部ブッシュ22が取付けられている。
上部ブッシュ22は、円筒部28の上部に外向鍔29を設けた形状を有している。
上部ブッシュ22における円筒部28を、支基11における取付筒部17の取付孔16内に上方から嵌合させることによって、上部ブッシュ22は支基11に取付けられている。
座体4の回動の停止と解除は、図3に示すように、座体4の左右両側方に設けた医師用操作レバー14を操作することによりなされる。
前記合致孔27と、下部ブッシュ21の通孔25bとの位置は、整合している。
この係合ピン42と前記係合部材保持板41の天板41aとの間には、付勢手段としてスプリングばね43が配設され、係合ピン42の上部が前記スプリングばね43の縮径された下部に内嵌状態で圧入されるとともに、スプリングばね43の上端が前記係合部材保持板41の天板41a下面に当接している。このため係合ピン42は、スプリングばね43により、常時下向きに付勢されている。
係合ピン42は、スプリングばね43によって常時下向きに付勢されているため、座体4を回動させて、図7に示すように、下部ブッシュ21の通孔25bと整合している、支基11の合致孔27の位置を、被係合部材としての支持部材3の被係合孔20の位置と整合させると、係合ピン42は自動的に係合ピン42の下部の係合部42aが被係合孔20に嵌入し、座体4が回動不能に停止される。
この底板19aの上面は、被係合孔20の底面20aよりも上方に位置しているため、座体4の回動の解除時の医師用操作レバー14の位置は、座体4の回動の停止時の医師用操作レバー14の位置よりも上方となっている。
本発明は、このように両操作レバーの外観上の差異をより明確にすることにより、患者と対向して診察しようとする医師が、患者が着座あるいは立ち上がろうとする際などに備え、使用前に予め座を固定しておいたり、あるいは使用直前に回動制御操作レバーを操作して座を固定するなど、予め回動制御操作レバーにより、回動停止手段を、座体の回動を停止させるように操作することにより、着座あるいは立上がりのときに、患者が転倒したりすることを、より一層有効に防止することができる。
また、診察台やベッド等から当該椅子に乗り移る際にも、医師または看護士等が回動制御操作レバーを操作することにより、患者を負傷させてしまう危険性をより一層有効に防止することができる。
2 脚体
3 支持部材(被係合部材)
4 座体
5 腰支持体
6 肘掛け
7 脚底板
8 脚支柱
9 脚管
10 ガススプリング
11 支基
12 座シェル
13 クッション部材
14 医師用操作レバー(回動制御操作レバー)
15 上下位置操作レバー
16 取付孔
17 取付筒部
18 基体
18a フランジ
18b ねじ孔
19 支持鍔
19a 座板
20 被係合孔
20a 底面
20b 傾斜面
21 下部ブッシュ
22 上部ブッシュ
23 環状押板
24 円筒部
25 受鍔
25a 係止突起
25b 通孔
26 係止孔
27 合致孔
28 円筒部
29 外向鍔
30 通孔
31 止めねじ
32 取付ボス
32a 通孔
33 取付ねじ
34 横杆
35 横杆嵌入溝部
36 縦杆
36a 連結部
37 切欠孔
38 軸杆
39 軸杆保持部
40 第一連係片
41 係合部材保持板
41a 天板
42 係合ピン(係合部材)
42a 係合部
43 スプリングばね
44 第二連係片
45 連係杆保持板
46 連係杆
47 腰支持体取付板
Claims (8)
- 脚体の脚支柱を軸として回動可能に支持される座体を備える椅子において、前記座体に支持され、着座者の腰を支持する腰支持体を有するとともに、前記座体の回動を適所において停止させる回動停止手段を有し、かつ前記回動停止手段を回動制御操作レバーによって操作しうるようにしたことを特徴とする患者用椅子。
- 座体の回動停止手段が、座体に支持された回動制御操作レバーによって操作される係合部材と、脚体に固定された被係合部材とより構成され、前記係合部材と被係合部材の係脱により、前記座体の回動の停止と解除がなされるとともに、回動制御操作レバーの上下方向または前後方向の位置を回動の停止時と解除時によって異なるようにしたことを特徴とする請求項1記載の患者用椅子。
- 座体の回動の停止と解除を操作する回動制御操作レバーとともに、座体の上下方向の位置を調節する上下位置操作レバーを有し、かつ前記回動制御操作レバーを、前記上下位置操作レバーの前方に位置させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の患者用椅子。
- 上下位置操作レバーを、座体の左右側方のいずれか一側方にのみ設けるとともに、回動制御操作レバーを、座体の左右両側方に設けたことを特徴とする請求項3記載の患者用椅子。
- 座体の左右両側方に設けた回動制御操作レバーを連結する横杆を、座体の下面に露呈させるとともに、上下位置操作レバーとガススプリングを連係する連係杆を座体の下面から座体における支基の内部に嵌入させたことを特徴とする請求項4記載の患者用椅子。
- 回動制御操作レバーによって操作される係合部材を、この係合部材が被係合部材に係合される方向に常時付勢したことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の患者用椅子。
- 座体の回動停止手段が、座体を単一の特定位置に停止させるように構成したものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の患者用椅子。
- 回動制御操作レバーを、医師を始めとする医療関係者が操作する医師用操作レバーとしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の患者用椅子。
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- 2013-10-30 JP JP2013225767A patent/JP6356407B2/ja active Active
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