JP3100770U - 医療用椅子の肘掛フラップテーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】 椅子の側面から出入りすることができる医療用椅子の肘掛フラップテーブルを提供する。
【解決手段】 椅子骨組1、肘掛桿2二本及び側板3二枚から構成される。椅子骨組1は、背もたれ桿11両側にそれぞれ枢設台14が設置されて肘掛桿2の一端に枢設され、枢設台14上に横向に停止桿を差し込んで肘掛桿2一端に合わせる。肘掛桿2は、一端が枢設台14に設置されて回転し、別端の桿面上には垂直な孔が貫設される。側板3は、カバー管31を肘掛桿2に挿入し、カバー管31周辺縁には板片33が成形され、且つカバー管31周辺縁上には相通じる調整孔314が設置され、肘掛桿2上縦向きの孔に対応して定位部品4で固定する。
【選択図】 図3

Description

本考案は、医療用椅子の肘掛フラップテーブルに関するもので、椅子両側の側面板が回転して水平のテーブル板となり、肘掛を後に上げると、体の不自由な患者でも椅子の側面から出入りすることができるものである。
体の不自由な患者が車椅子で本を読んだり、食事したりするのに便利なように、車椅子の両側の肘掛にはテーブル板が枢設されている。使用する時には、テーブル板を回転させ、水平に置いて使用する。
数多くの製品の中で「車椅子の可動テーブル面構造」があり、それは、肘掛、テーブル面、定位台及び掛合台を含む。定位台を肘掛外側に固定し、掛合台をテーブル面に固定する。また、掛合台上に設置した鉤掛部を定位台の内孔嵌入して回転部を形成する。通常時、テーブル面は二つの肘掛外側に掛かっており、使用時には、テーブル面を反し、鉤掛部を回転支点とし、テーブル面を二つの肘掛上に水平に置くと、水平テーブル面ができる。
解決しようとする問題点は、下述のとおりである。
1.テーブル面は常態時、肘掛の両外側に自在に動く状態で掛かっている。このため、車椅子等で移動する時に、テーブル面は、椅子体にぶつかりやすく、また、壊れやすい。
2.テーブル面を二つの肘掛上に水平に置いたとき、固定されていないため、患者が手を上げた時に、不意にテーブル面を倒してしまい、テーブル面上の物が落ちてしまう。
3.テーブル面及び肘掛が椅子の側面にあるため、患者は車椅子の前方からしか座ることができず、また、車椅子前方には足置きが設置されているため、介助者が患者を座らせるのに、立つ空間がない。
4.テーブル面の高低及び前後は調整できない。しかし、各人それぞれの体型があり、太った人が座った場合、テーブル面と体との距離が狭すぎるため、圧迫感を感じ、快適でない。
本考案は、椅子骨組、肘掛桿及び側板から構成される。そのうち、椅子骨組には背もたれ桿が設置され、背もたれ桿両側にはそれぞれ枢設台が設置されて肘掛桿一端に設置される。枢設台は横向に停止桿が挿し込まれ、肘掛桿の一端を支持する。肘掛桿は枢設台に対応して持ち上げることができ、それによって患者が椅子の横から座ることができる。肘掛桿の別端桿面上には垂直と横向にそれぞれ孔が穿設され、側板にはカバー管が具わり、肘掛桿に被せられる。更に、カバー管周辺縁には相互に通じる調整孔が設置され、側板の調整孔に肘掛桿の垂直の孔を合わせ、定位部品で固定すると、側板が平面に置かれてフラップテーブルとして使用される。
本考案の医療用椅子の肘掛フラップテーブルは、椅子体の肘掛両側の側板を使用する時に、回転させることによって水平のテーブル面を形成し、更に、肘掛全体を上に上げることによって患者が椅子体の側面から座ることができることを最も主要な特徴とする。
更に、カバー管蓋を設置することによって、二つの側板が水平に置かれるとき、カバー管蓋の凸縁を定位掛合孔に掛合し、テーブル面が安定して固定されるという利点がある。
椅子両側の側面板が回転して水平のテーブル板となり、肘掛を後に回転させると、体の不自由な患者でも椅子の側面から出入りするという目的を実現した。
(実施例)
図1に示すとおり、本考案の一実施例による医療用椅子の肘掛フラップテーブルは、椅子骨組1、二本の肘掛桿2、二枚の側板3及び二本の定位部品4から構成されている。
椅子骨組1には背もたれ桿11及びシート桿12が設置され、背もたれ桿11とシート桿12との間には別に独立した支持桿13が成形されて予めこれらに連接される。また、背もたれ桿11と支持桿13との連接する箇所には枢設台14が設置される。この枢設台14上には横向に停止桿141が挿着され、また、枢設孔142には枢設ピン143が挿し込まれて後述の肘掛桿2の一端に枢設される。また、シート桿12前端には一組の掛合ユニット15が設置され、この掛合ユニット15は作動桿151及び作動桿151に連動する鉤片152が含まれる。
肘掛桿2二本の別端桿面上には、垂直及び横向にそれぞれ相互に交錯する孔21及び孔22が穿設される。また、肘掛桿2一端の桿面上には枢設塊23が設置され、この枢設塊23上には貫通孔231が穿設され、かつ枢設塊231前端の桿面上には別に横向に位置制限ピン24が設置される。枢設塊23後方桿面上には垂直に定位栓25が設置される。
側板3はカバー管31を含み、そのカバー管31内には二本の平行な孔道311と孔道312とが設置され、左側もしくは右側の肘掛桿2を選び、その中に入れる。カバー管31の前端には別に外嵌合する独立したカバー管蓋32があり、また、後端には相対し、凹んだ位置制限凹孔313が成形される。別にカバー管31の周辺縁上には複数の相通じる調整孔314が設置され、更に、カバー管31周辺縁からまっすぐに延びた大面積の板片33が成型される。この板片33の前後端にはそれぞれ定位掛合孔34又は定位掛合孔35が設置され、前端に近い板底縁上には複数の係止桿332を具えた係止槽331が設置される(図上では二本の係止槽を例としているが、実際には多数組を設置してもよい)。また、このカバー管蓋32とカバー管31との設置面上には突出した内空の凸縁321が成形され、表面には引環322を設置して引きやすくする。
二本の定位部品4は、適する長さの差込ピン、もしくはほぞ又はねじなどで固定する部品である。
これらの組立時、図2に示すとおり、肘掛桿2を枢設ピン143で枢設塊23の貫通孔231に入れ、それを椅子骨組1両側の枢設台14枢設孔142上に枢設する。肘掛桿2の末端部の定位栓25を停止桿141下方に合わせると、肘掛桿2が水平に設置される。続いてカバー管31の孔道311の一つ(もしくは、孔道312であり、左の肘掛桿12か、右の肘掛桿12かによって異なる)を肘掛桿2上に被せ、カバー管31後端の位置制限凹孔313と肘掛桿2上に差込んだ位置制限ピン24とを相互に嵌合する。側板3が肘掛桿2との距離を限定することにより、側板3が肘掛桿2に対応して同軸芯で回転しないようにする。また、カバー管31上の適する調整孔314を肘掛桿2の横向の孔22に重ね合わせ、定位部品4で横向に挿着して固定すると、二枚の側板2の板片33は垂直に両側の肘掛桿2下方に延び、最後に掛合ユニット15内の鉤片152を側板3底縁の適する係止槽331内に置き、係止桿332と相互に係止する。そして、側板3が椅子骨組1両側に垂直に定位し、椅子骨組1両側には垂直に固定された手すり板が形成される。
側板3のカバー管上には複数の調整孔314が設置され、さらに、側板3底縁には幾筋もの係止槽331が成形され、側板3は適する調整孔314と係止槽331とが設置されることよって側板3と肘掛桿2との距離を調整する。
また、本実施例の肘掛桿2は枢設ピン143で枢設台14に枢設し、枢設台14に対応して背もたれ桿11と平行垂直に動き、患者が椅子骨組1側面から座るのを容易にする。図2及び図3に示すとおり、先ずシート桿12上の掛合ユニット15を引き動かし、その中の鉤片152を側板3底部の係止桿332から外すと、側板3が肘掛桿2と共に持ち上がり、背もたれ桿11側に垂直に立つ。そして、元々側板3の調整孔314上に挿し込んであった定位部品4を取外し、側板3の板片32を後方に回転させる。これによって介助者は患者を椅子骨組1の横から座らせたり、体を起こさせたりしやすくなる。
片側のテーブル板を使用する場合、先ず掛合ユニット15の作動桿151を動かし、鉤片152を側板3底部の係止槽331内にある係止桿332から外し、続いて肘掛桿2の横向の孔22内に挿してある定位部品4を外す。図4に示すとおり、側板3を垂直の状態から水平状態に反し、そして、定位部品4を側板3上の適する調整孔314に合わせ、肘掛桿2の垂直の孔21に挿しこみ、側板3を水平に維持して置く。このようにして、椅子骨組1の片側肘掛桿2上にはテーブル板が形成され、患者の手に点滴を打つ場合の手の支えになったり、物を置いたりできる。
この他、側板3のカバー管31上には複数の並列した調整孔314が設置されているため、側板3と肘掛桿2との前後距離を調整することができ、様々な体型の患者に適用できる。図5に示すとおり、先ず側板3と肘掛桿2との前後距離を調整し、最も適する調整孔314に肘掛桿2上の孔21を合わせ、続いて定位部品4をその中に挿入して定位する。これによって、異なる体型の患者でも側板3を距離調整によって最も適する位置に設置できる。
この他、本実施例は、図6に示すように、肘掛桿2上に二つの側板3を設置する。両側の肘掛桿2上の側板3を垂直状態から水平状態に反し、カバー管31管端に設置されていたカバー管蓋32を取外し、それを二つの側板3の隣合う板片31前後両端に合わせて被せる。カバー管蓋32の内空凸縁321を二つの側板3端の隣合う定位掛合孔34及び定位掛合孔35に合わせて止める。また、二つの側板3をカバー管蓋32で被せることによって、椅子骨組1上に安定したテーブル板を形成する。
本実施例の図式中の肘掛桿2は、円形の桿体であるが、実施に於いて、矩形桿、角桿又は異なる幾何学形状の桿体でも実施できる。また、カバー管31内の孔道311及び孔道312の形状は肘掛桿2の形状に合わせて成形して実施する。
本考案は、歩行代替車及び電動車等の医療用椅子の用途にも適用できる。
本考案の一実施例による医療用椅子の肘掛フラップテーブルを示す分解斜視図である。 本考案の一実施例による医療用椅子の肘掛フラップテーブルを示す断面図である。 本考案の一実施例による医療用椅子の肘掛フラップテーブルの第一使用状態を示す斜視図である。 本考案の一実施例による医療用椅子の肘掛フラップテーブルの第二使用状態を示す斜視図である。 本考案の一実施例による医療用椅子の肘掛フラップテーブルの側板の前後調整を示す模式図である。 本考案の一実施例による医療用椅子の肘掛フラップテーブルの第三使用状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 椅子骨組、2 肘掛桿、3 側板、4 定位部品、11 背もたれ桿、12 シート桿、13 支持桿、14 枢設台、15 掛合ユニット、21 孔、22 孔、23 枢設塊、24 位置制限ピン、25 定位栓、31 カバー管、32 カバー管蓋、33 板片、34 定位掛合孔、35 定位掛合孔、141 停止桿、142 枢設孔、143 枢設ピン、151 作動桿、152 鉤片、231 貫通孔、311 孔道、312 孔道、313 位置制限孔、314 調整孔、321 凸縁、322 引環、331 係止槽、332 係止桿

Claims (7)

  1. 背もたれ桿両側にそれぞれ枢設台が設置されて肘掛桿の一端に枢設され、枢設台上に横向に停止桿を差し込んで肘掛桿の一端に合わせられる椅子骨組と、
    一端が枢設台に設置されて回転し、別端の桿面上には垂直な孔が貫設される肘掛桿と、
    カバー管を肘掛桿に挿入し、カバー管の周辺縁には板片が成形され、且つカバー管の周辺縁上には相通じる調整孔が設置され、肘掛桿の上縦向きの孔に対応して定位部品で固定する側板と、
    を備えることを特徴とする医療用椅子の肘掛フラップテーブル。
  2. 前記側板は、縁上に係止槽が成形され、その係止槽内には係止桿が設置され、また、シート桿上には側板の係止槽に対応する掛合ユニットが設置され、側板が垂直に立った状態の時、この掛合ユニットと係止槽内の係止桿とを相互に掛合することによって定位することを特徴とする請求項1記載の医療用椅子の肘掛フラップテーブル。
  3. 前記掛合ユニットは、作動桿及び作動桿に連動する鉤片を含み、鉤片を側板の係止槽内の係止桿に掛合して側板を固定することを特徴とする請求項2記載の医療用椅子の肘掛フラップテーブル。
  4. 前記側板は、その相対する端にそれぞれ定位掛合孔が設置され、カバー管蓋を二つの側板に合わせて、水平時に隣合う定位掛合孔を相互に止めて定位することを特徴とする請求項1記載の医療用椅子の肘掛フラップテーブル。
  5. 前記カバー管蓋には、内空の凸縁が形成され、この凸縁と側板二つの定位掛合孔とを合わせることによって二枚の側板が結合して固定されることを特徴とする請求項4記載の医療用椅子の肘掛フラップテーブル。
  6. 前記側板のカバー管は、中に二つの孔道が成形され、そこに肘掛桿を被せることを特徴とする請求項1記載の医療用椅子の肘掛フラップテーブル。
  7. 前記肘掛桿は、その別端桿面上に更に別の横向に開設された孔が成形されることを特徴とする請求項1記載の医療用椅子の肘掛フラップテーブル。
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