JP2008038636A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デポジットによるバタフライ弁体の不具合を抑制し、ひいては良好なガスの流量調節を可能とする内燃機関の制御装置を提供すること。
【解決手段】運転時においてEGR配管内に堆積したデポジット量を算出する(ステップS103)。そして、算出したデポジット量が基準値αよりも大きいかを判定する(ステップS104)。デポジット量が基準値αよりも大きい場合には、エンジン運転時においてデポジットを除去すべくEGRバルブの回動を行う(ステップS104)。デポジットの除去がエンジンの運転時に行うことにより、デポジットの除去を効果的に行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガス通路にバタフライ弁体を備え、同バタフライ弁体の開閉によりガス流量を調節する内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関では、ガス通路を流通するガス流量の調節が行われ、その調節にはバタフライ弁体が利用されている。例えば、排ガス特性の改善を意図して排ガスの一部を吸気系に還流させる排ガス再循環装置が知られており、この排ガス再循環装置では排ガスの還流量の調節が行われている。排ガス再循環装置は、内燃機関の吸気通路と排気通路とを連通する連通路と開閉操作可能な調量弁とを有しており、調量弁の開度を制御することにより連通路の流路面積が変化して排ガスの還流量が調節される。近年、排ガスの還流量の制御において低流量域における制御性を向上させるために、ポペット式の調量弁に代わってバタフライ式の調量弁が採用されつつある。
ところが、連通路を還流する排ガスにはPM(粒子状物質)、未燃焼ガス、潤滑油などが含まれており、これらが連通路の壁面にデポジットとして付着・堆積すると内燃機関の停止後に冷えて凝固する。特にバタフライ弁体の回動域においてこの現象が発生すると、凝固したデポジットによりバタフライ弁体の回動が妨げられたり、バタフライ弁体が連通路の壁面に固着されて回動不能となったりする。ひいては排ガスの還流量が調節できなくなる問題が生じる。
この問題に対して、特許文献1では、内燃機関の停止後にバタフライ弁体の全閉位置を基準として所定の正及び負の開度にバタフライ弁体を回動させてデポジットを掻き落とす方法が提案されている。
しかしながら、内燃機関の停止直後は連通路内の温度が高いため、PMや潤滑油などを成分に含むデポジットは粘性液化状態にある。そのため、バタフライ弁体を回動させても粘性液化状態にあるデポジットは連通路壁面上を移動するだけで掻き落とされない場合もあった。したがって、内燃機関停止後にバタフライ弁体を回動させる特許文献1の方法では、効果的にデポジットを除去することが困難であった。
上記のようなデポジットの堆積による問題は、排ガス再循環装置における調量弁に限らず、燃料成分を含むガスの流通通路に設けられるバタフライ弁体の全般で同様に生じる。故に、こうしたバタフライ弁体も含み、デポジットに対する対応の改善が望まれる。
特開2003−314377号公報
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、デポジットによるバタフライ弁体の不具合を抑制し、ひいては良好なガスの流量調節を可能とする内燃機関の制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。
請求項1に記載の発明では、内燃機関のガス通路に設けられたバタフライ弁体と、該バタフライ弁体を回動させるアクチュエータとを有する内燃機関に適用され、前記アクチュエータを操作することにより前記バタフライ弁体の開閉制御を実施する内燃機関の制御装置において、都度の前記内燃機関の運転状態に応じデポジットの生成量を算出し、それを積算して前記ガス通路内に堆積したデポジット堆積量を推定するデポジット量推定手段と、前記内燃機関の運転時に前記デポジットを除去すべく、前記デポジット量推定手段により推定したデポジット堆積量に基づいて前記バタフライ弁体の回動を行うデポジット除去手段とを備えることを特徴としている。
これによると、堆積したデポジットの除去が内燃機関の運転時に行われるため、デポジットの除去を効果的に行うことができる。すなわち、内燃機関の運転中はガス通路内にガスの流れが発生しており、その状態でバタフライ弁体の回動を行うことで、バタフライ弁体で掻き出されたデポジットをガスの流れに乗せて飛ばすことができる。これにより、効果的にデポジットの除去ができる。また、内燃機関の運転時においてデポジットの除去を効果的に行えるので、デポジットが過剰に堆積することによりバタフライ弁体の全閉位置が変化したり、バタフライ弁体の摺動抵抗が増大したりすることを抑制することができる。その結果、良好なガスの流量調節が可能となり内燃機関の制御性を向上することが可能となる。なお、デポジット除去のためのバタフライ弁体の回動は、バタフライ弁体の全閉位置近傍の比較的小さい開度範囲で行われる。
また、都度の運転状態に応じて算出したデポジット生成量を逐次積算してガス通路内のデポジット堆積量を推定することで、デポジット量を精度よく推定でき、運転状態に応じた好適なデポジットの除去を行うことができる。
請求項2に記載の発明では、前記デポジット除去手段は、前記内燃機関の回転速度に応じて設定された回動速度で前記バタフライ弁体の回動を行うことを特徴としている。これにより、内燃機関の回転速度に応じて発生する音との関係で、バタフライ弁体の駆動音を目立たなくすることができる。
請求項3に記載の発明では、前記デポジット除去手段は、前記バタフライ弁体の回動を、前記デポジット量推定手段により推定したデポジット堆積量に基づき設定された回動回数行うことを特徴としている。これにより、デポジット堆積量に応じてデポジットを除去するのに必要な回動回数を適切に設定することができる。
請求項4に記載の発明では、前記ガス通路は排気系より吸気系に排ガスを還流するEGR通路であり、前記バタフライ弁体は、前記EGR通路に設けられ前記排ガスの還流量を調整するEGRバルブであり、前記EGRバルブの開度を調整して前記排ガスの還流量を制御するEGRバルブ制御手段を備え、前記デポジット除去手段は、前記EGRバルブ制御手段による前記EGRバルブの目標開度がその全閉位置近傍の所定開度以下の場合に、前記デポジットを除去すべく前記EGRバルブの回動を行うことを特徴としている。
デポジット除去のためのEGRバルブの回動は、EGRバルブの目標開度がその全閉位置近傍の所定開度以下の場合に行われる。これにより、デポジット除去のためのEGRバルブの回動でEGR制御に及ぶ影響を抑制することができる。すなわち、デポジット除去のためのEGRバルブの回動は、EGRバルブの全閉位置近傍の比較的小さいバルブ開度の範囲で行われる。したがって、EGRバルブが全開又はそれに近い開度で制御されている場合にデポジット除去のためのEGRバルブの回動を実施すると、その回動の前後でEGR量が大きく変化しEGR制御へ影響が大きくなる。この点、目標バルブ開度が所定開度以下の場合には、デポジット除去のためのEGRバルブの回動の前後でEGR量の変動は小さく、デポジット除去のためのEGRバルブの回動によるEGR制御へ影響を小さくできる。
請求項5に記載の発明では、前記デポジット除去手段は、前記内燃機関に燃料を噴射供給する燃料供給装置が無噴射の場合に、前記デポジットを除去すべく前記EGRバルブの回動を行うことを特徴としている。これにより、デポジット除去のためのEGRバルブの回動で、内燃機関の運転状態に及ぶ影響を抑制することができる。すなわち、燃料噴射がなされ内燃機関を回転させようとしている場合にEGRバルブを回動させて排ガスを還流させると排ガスの悪化や回転変動等ドライバビリティ悪化の原因となる。この点、燃料無噴射の状態で内燃機関の回転を減速しようとしている場合には、排ガスが還流しても、内燃機関の運転状態に与える影響は小さい。
請求項6に記載の発明では、前記内燃機関の吸気通路を通じて吸入される新気と前記EGR通路を通じて還流されるEGRガスとが混合されてなる筒内流入ガスの温度を推定又は検出により取得する手段を備え、前記デポジット量推定手段は、前記筒内流入ガスの温度に基づいて前記デポジット生成量を算出することを特徴としている。デポジットの生成量は筒内流入ガスの温度に依存する。したがって、デポジットの生成量を筒内流入ガスの温度を用いて算出することで、デポジットの堆積量を精度よく算出することができる。
請求項7に記載の発明では、前記バタフライ弁体の回動速度を検出する回動速度検出手段を備え、前記デポジット量推定手段は、前記内燃機関の始動時において前記回動速度検出手段により検出した前記バタフライ弁体の回動速度に基づいて始動時堆積量を推定し、その始動時堆積量に前記デポジット生成量を逐次積算して前記デポジット堆積量を算出することを特徴としている。ガス通路内のデポジット堆積量とバタフライ弁体の回動速度とは相関がある。そして本発明では、バタフライ弁体の回動速度に基づいて始動時のデポジット堆積量を推定している。この始動時の堆積量は、内燃機関の前回の運転終了時の残存堆積量である。そして、この前回運転終了時の残存堆積量を考慮した始動時の堆積量に都度デポジット生成量を積算してデポジット堆積量のを求めることで、デポジット堆積量の推定精度を高めることができる。
請求項8に記載の発明では、前記内燃機関の運転停止時におけるデポジット堆積量をバックアップ用のメモリに記憶する手段を備え、前記デポジット量推定手段は、前記内燃機関の始動時においてその前回運転停止時における前記デポジット堆積量を始動時堆積量とし、その始動時堆積量に前記デポジット生成量を逐次積算して前記デポジット堆積量を算出することを特徴としている。前回の運転停止時におけるデポジット量を用いて始動時におけるデポジット量を推定することで、始動時におけるデポジット量を速やかに推定することが可能となる。また、前回運転終了時の残存堆積量に都度デポジット生成量を積算してデポジット堆積量のを求めることで、デポジット堆積量の推定精度を高めることができる。
なお、始動時におけるデポジット量は、バタフライ弁体の回動速度に基づくデポジット量推定値及びバックアップ用メモリに記憶された前回の運転停止時におけるデポジット量推定値の双方から推定することもできる。例えば、両デポジット量推定値を比較し、大きい方の値を最終的な始動時におけるデポジット量として推定するようにしてもよい。これにより、始動時におけるデポジット量が少なく見積もられ、実際にはデポジットの除去を必要とする堆積量であるにもかかわらず、除去がされずにデポジットが過剰に堆積する状態を抑止することが可能となる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態は、車両エンジンとしてディーゼルエンジンを対象にエンジン制御システムを構築するものとしており、この制御システムにおいては電子制御ユニット(以下、ECUという)を中枢として吸入空気量制御や燃料供給制御などを実施することとしている。先ずは、図1を用いてエンジン制御システムの全体概略構成図を説明する。
図1に示すエンジン10において、吸気管11の最上流部にはエアクリーナ12が設けられている。エアクリーナ12の下流側にはエアフロメータ13が設けられており、エアクリーナ12を通じて吸入される空気量(新気量)が検出される。エアフロメータ13の下流側には、スロットルバルブ14が設けられている。スロットルバルブ14は、DCモータ及びギアユニット等からなるスロットルアクチュエータ15によって開度調節されるようになっている。スロットルバルブ14の下流側には、吸気温を検出するための吸気温センサ16及び吸気管圧力を検出するための吸気管圧力センサ17が設けられている。吸気管11は吸気温センサ16及び吸気管圧力センサ17の下流側にてエンジン10の各気筒の吸気ポートに接続されている。
エンジン10には燃料噴射装置18から燃料が噴射供給されるようになっている。噴射供給された燃料は吸気管11を通じて吸入された吸入空気と共に燃焼に供され、燃焼後の排ガスが排気管19より排出される。
排気管19には、排気ガス中の酸素濃度を検出するための排気A/Fセンサ20が設けられている。
本エンジン10には、排ガスの一部をEGRガスとして吸気系に再循環させるための排ガス再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)装置が設けられている。すなわち、吸気管11のスロットルバルブ14の下流部と排気管19との間にEGR配管21が設けられている。そのEGR配管21にはバタフライ弁体からなるEGRバルブ22が設けられ、EGRバルブ22はDCモータ及びギアユニット等からなるEGRバルブアクチュエータ23によって開度調節されるようになっている。EGRバルブ22の開度は、EGRバルブアクチュエータ23に内蔵されたEGRバルブ開度センサ23aにより検出されるようになっている。
ここで、EGRバルブ22は、その回転軸内にバネが組み込まれており、EGRバルブアクチュエータ23による駆動がなされない場合に全閉位置で停止するノーマリクローズ式のバルブである。また、EGRバルブ22は、全閉位置を通過して、且つ正逆両方向に回動可能な構成となっている。
また、上記エンジン制御システムには、エンジン10の回転速度を検出するエンジン回転速度センサ24、運転者によるアクセルの操作量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ25、運転者によるエンジン始動・停止要求を検出するイグニッションスイッチ(以下、IGスイッチという)26、車両の走行速度を検出する車速センサ27などが備えられている。
ECU30は、CPU、ROM、RAM、EEPROM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されており、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することにより、上記各種センサの検出信号を取得し、その検出信号などに基づいて吸入空気量制御や燃料供給制御などの各種制御を実施する。また、排ガス再循環制御(以下、EGR制御という)やデポジットの掻き落し制御を行う。
EGR制御では、EGRバルブアクチュエータ23によりEGRバルブ22の開度を調節して、EGR配管21を通じて吸気系に再循環されるEGRガスの量(以下、EGR量という)を調節する。詳しくは、あらかじめ求められたマップに基づきエンジン回転速度やエンジン10の負荷などに応じてEGR量を決定し、そのEGR量に応じてEGRバルブ22の目標開度を決定する。そして、EGRバルブ22が目標開度になるようにEGRバルブアクチュエータ23を操作し、EGR量を調節する。
デポジットの掻き落し制御では、EGRバルブ22を回動させることによりデポジットの除去を行う。EGR配管21を流れるEGRガスにはPM(粒子状物質)、未燃焼ガス、エンジンオイルなどが含まれている。そして、これらがEGR配管21やEGRバルブ22に付着・堆積すると、EGRバルブ22の全閉位置が変化したり、EGRバルブ22の摺動抵抗が増大して制御性が悪化したりする。そこで、デポジットが所定量以上堆積した場合には、所定の運転条件の成立を条件として、デポジットの掻き落とし駆動を実行する。デポジットの掻き落とし駆動では、EGRバルブ22を全閉位置を通過し且つ正逆両方向に回動させることにより、デポジットの除去が行われる。
図2は、デポジット量算出及び掻き落とし制御のメイン処理の手順を示すフローチャートである。図3は始動時におけるデポジット量を算出する処理手順(図2のステップS102のサブルーチン)を示すフローチャートである。また、図4は運転時におけるデポジット量を算出する処理手順(図2のステップS103のサブルーチン)を示すフローチャートである。図2のルーチンはIGスイッチ26がONされた後、所定周期TごとにECU30により実行される。
図2において、ステップS101では、エンジン10の始動時においてデポジット量の算出を実施したか否かを示すフラグFLAGを参照し、同フラグFLAGが1か否かを判定する。フラグFLAGはIGスイッチ26がOFFされた際にクリアされるように設定されている。したがって、IGスイッチ26がONされた後、まだ始動時デポジット量の算出を実施していない場合には、フラグFLAGが0に設定されている。ステップS101の判定結果がNOの場合、すなわちまだ始動時デポジット量の算出を実施していない場合には、ステップS102に進む。
ステップS102では、始動時におけるデポジット量の算出を行う。本処理について、図3のフローチャートを用いてさらに説明する。まず、ステップS201では、エンジン始動完了前であるか否かを判定する。エンジン始動が完了したか否かは、例えばクランキング後、完爆が検知されたか否かにより判定する。クランキング時にEGRバルブ22を回動駆動すると、始動性を悪化させるので適切ではない。そのため、エンジン始動完了前と判定された場合には、始動時デポジット量の算出を行うことなく本サブルーチンを終了する。
ステップS201でエンジン10の始動が完了したと判定された場合にはステップS202に進み、各種センサ情報により算出したパラメータの読み込みを行う。具体的には、各種センサの検出信号により、エンジン回転速度、アクセル開度等の読み込みを行う。ステップS203では、各種運転条件の読み込みを行う。具体的には、燃料噴射装置18から噴射される燃料噴射量、EGRバルブ22の目標開度等の読み込みを行う。なお、各種運転条件は、図示しない各種運転条件算出ルーチンにより算出される。
ステップS204では、始動時デポジット量を算出するためのエンジン運転条件が成立しているか否かを判定する。この運転条件として、EGRバルブ22の目標開度及び燃料噴射量が0であるか等が判定される。始動時デポジット量を算出するためのエンジン運転条件が成立している場合にはステップS205に進み、成立していない場合には始動時デポジット量の算出を行うことなく本サブルーチンを終了する。
ステップS205では、EGRバルブ22の掻き落とし駆動を1回行う。本実施形態では、EGRバルブ22の全閉位置を基準として+15度及び−15度の開度範囲にEGRバルブ22を往復回動させることにより1回の掻き落とし駆動が行われる。ステップS206では、掻き落とし駆動時におけるEGRバルブ22の駆動速度を取得する。このEGRバルブ22の駆動速度とは、EGRバルブ22が全閉位置を通過する際の回動速度のことであり、EGRバルブ開度センサ23aにより検出したEGRバルブ開度の時間変化の割合より算出される。
ステップS207では、ステップS206で取得したEGRバルブ22の駆動速度に基づく始動時におけるデポジット量Gsを算出する。ここで、EGRバルブ22の駆動速度とデポジット量とは図5に示されるような関係にあり、この関係は予めECU30内部のマップに記憶されている。ステップS207において始動時におけるデポジット量Gsを算出する際にはこのマップが用いられる。
ステップS208では、前回トリップにおけるエンジン停止時のデポジット量Gfの読み込みを行う。本実施形態のエンジン制御システムでは、IGスイッチ26がオフされ、エンジン10が停止すると、メインリレー処理が実行され、RAMに記憶されているデポジット量GfがEEPROMに書き込まれる。本ステップでは、前回トリップにおけるエンジン停止時のデポジット量Gf、すなわち前回トリップにおけるデポジットの残存量の読み込みが行われる。
ステップS209では、ステップS207で算出した始動時デポジット量GsとステップS208で読み込んだ前回トリップにおけるエンジン停止時のデポジット量Gfとを比較する。そして、大きい方の値を最終的な始動時デポジット量Gfとする。ステップS210では、始動時デポジット量の算出を実施済みであるとして、フラグFLAGを1に設定する。
ステップS101の判定結果がYESの場合、すなわちIGスイッチがONされた後に始動時デポジット量の算出処理を既に実施済みである場合には、ステップS103に進み運転時におけるデポジット量の算出を行う。本処理について、図4のフローチャートを用いてさらに説明する。
まず、ステップS301では、各種センサ情報により算出したパラメータの読み込みを行う。具体的には、各種センサの検出信号により、吸入空気量、吸気温、吸気圧、排ガス酸素濃度、エンジン回転速度、アクセル開度、車速等の読み込みを行う。ステップS302では、各種運転条件の読み込みを行う。具体的には、燃料噴射装置18から噴射される燃料噴射量、EGRバルブ22の目標開度等の読み込みを行う。なお、各種運転条件は、図示しない各種運転条件算出ルーチンにより算出される。
ステップS303では、吸入空気とEGRガスとが混合されてなる筒内流入ガス温度の推定値を算出する。筒内流入ガス温度の推定値は、予め設定された計算式により、吸入空気量及びEGR量等から算出される。なお、筒内流入ガスの温度推定値を算出する際に、吸気温及びEGR温度をパラメータとして加えてもよい。また、筒内流入ガス温度の他の推定手法として、排ガス酸素濃度などをパラメータとして作成したエンジンモデルを用い、吸入空気量や排ガス酸素濃度に基づいて筒内への流入ガス温度を推定することも可能である。さらに、流入ガス温度はセンサを設けて検出することも可能である。
ステップS304では、筒内流入ガス温度及びエンジン回転速度、燃料噴射量、EGRバルブ22の目標開度(目標EGR量)等の運転条件からメインルーチンの実行周期Tの間に新たに生成されるデポジット生成量G1を算出する。デポジットの生成量は筒内流入ガス温度の依存割合が大きいことが知られており、所定のエンジン回転速度、燃料噴射量及びEGR量の運転状態において生成されるデポジット量と筒内流入ガス温度とは図6に示すような関係にある。すなわち未燃ガス分、PM排出量の多い低温時にデポジットの生成量は大きくなる。このような筒内流入ガス温度とデポジット生成量との関係は、エンジン回転速度、燃料噴射量及びEGR量の各パラメータごとにECU30内部にマップとして記憶されている。そして、ステップS304でデポジット生成量G1を算出する際にはこのマップが用いられる。
ステップS305では、前回のメインルーチン終了時にRAMに記憶されたデポジット量Gfにデポジット生成量G1を加えたものを算出し、新たなデポジット量Gfとする。このステップは、前回デポジット量を算出した時点から現時点までの間に新たに生成されたデポジット量を加算するステップである。
ステップS102又はステップS103においてデポジット量Gfを算出した後、ステップS104に進む。ステップS104では、デポジット量Gfが掻き落とし実行閾値αよりも大きいか否かを判定する。ステップS104での判定結果がNOの場合にはステップS110に進み、算出したデポジット量GfをRAMに記憶して本ルーチンを終了する。一方、ステップS104での判定結果がYESの場合には、ステップS105に進む。なお、図3に示すサブルーチンのステップS201及びステップS204の判定条件の結果、始動時デポジット量Gfを算出していない場合には、本ステップの判定をすることなく本メインルーチンの処理を終了する。
ステップS105では、掻き落とし運転条件が成立しているか否かを判定する。掻き落とし運転条件として、EGRバルブ22の目標開度及び燃料噴射量が0か否かが判定される。ステップS105での判定結果がNOの場合にはステップS110に進み、掻き落とし駆動を実行することなく算出したデポジット量GfをRAMに記憶して本ルーチンを終了する。一方、ステップS105での判定結果がYESの場合には、ステップS106に進む。
ステップS106では、デポジット量Gfに基づいて、掻き落とし回数(EGRバルブ22の回動回数)を決定する。掻き落とし回数は、デポジット量との関係で予め決められており、この関係は予めECU30内部のマップに記憶されている。ステップS106において書き落とし回数を決定する際にはこのマップが用いられる。
ステップS107では、掻き落とし駆動の際のEGRバルブ22の駆動速度を算出する。EGRバルブ22の駆動速度は、エンジン回転速度や車速等に起因して発生する音の大きさに応じてEGRバルブ22の駆動音が目立たないような駆動速度に設定される。すなわち、エンジン回転速度や車速が大きい場合にはEGRバルブ22の駆動速度を大きく設定し、エンジン回転速度や車速が小さい場合にはEGRバルブ22の駆動速度を小さく設定する。EGRバルブ22の駆動速度は、エンジン回転速度や車速等との関係で予め決められており、この関係は予めECU30内部のマップに記憶されている。ステップS107においてEGRバルブ22の駆動速度を決定する際にはこのマップが用いられる。
ステップS108では、EGRバルブ22の掻き落とし駆動を実施する。すなわち、ステップS107で算出した駆動速度でステップS106で決定した掻き落とし回数だけEGRバルブ22を回動させる。これにより、EGR配管21のEGRバルブ22近傍に堆積したデポジットが掻き落とされる。なお、本ステップにおける1回の掻き落とし駆動も、EGRバルブ22の全閉位置を基準として+15度及び−15度の開度範囲にEGRバルブ22を往復回動させることにより行う。
ステップS109では、掻き落とし駆動前のデポジット量Gfから掻き落としによるデポジット掻き落とし量G2を減算した値を新たなデポジット量Gfとして算出する。掻き落とし駆動によるデポジットの掻き落とし量G2は、掻き落とし回数及び駆動速度に依存しており、所定の掻き落とし回数及び駆動速度における掻き落とし量G2は予めECU30内部のマップに記憶されている。ステップS109においては、このマップを用いて算出されたデポジットの掻き落とし量G2を用いて、新たなデポジット量Gfを算出する。そして、ステップS110において、このデポジット量GfをRAMに記憶して本ルーチンを終了する。
次に、本掻き落とし制御の概要を図7のタイムチャートに基づいて説明する。
図7(a)はEGRバルブ22近傍のデポジット量を示すタイムチャートである。また、図7(b)及び(c)はEGR制御及び燃料噴射量の各状態を示すタイムチャートである。なお、図7(b)及び(c)においては、目標EGRバルブ開度及び燃料噴射量が0の場合をそれぞれEGR制御OFF及び燃料噴射OFFと表現し、それ以外の場合をONと表現している。
タイミングt0においてIGスイッチ26をONした後、タイミングt1において始動時デポジット量Gfが算出される。タイミングt1以降、デポジット量GfはEGR配管21にEGRガスが流入する場合(EGR制御がONの場合)に時間とともに増大していく。そして、タイミングt2において、掻き落とし実行閾値αに達する。タイミングt2においては、EGR制御及び燃料噴射がOFFの状態にある。したがって、タイミングt2においてはステップS105の掻き落とし運転条件が成立しており、掻き落とし駆動が開始される。タイミングt2からタイミングt3まで所定のバルブ駆動速度で所定回数掻き落とし駆動が実行され、その結果デポジット量Gfは減少する。
タイミングt3以降、EGR制御がONの場合に再びデポジット量Gfが時間とともに増大する。そして、デポジット量Gfはタイミングt4において、掻き落とし実行閾値αに達する。しかし、タイミングt4においては、EGR制御及び燃料噴射がONの状態にあり、ステップS105の掻き落とし運転条件が成立していない。そのため、タイミングt4においては掻き落とし駆動は開始されない。
その後、タイミングt5において、掻き落とし運転条件が成立すると、掻き落とし駆動が開始される。タイミングt5からタイミングt6まで所定のバルブ駆動速度で所定回数掻き落とし駆動が実行され、その結果デポジット量Gfは減少する。
タイミングt6以降は、EGR制御がONの場合に再び時間とともにデポジット量Gfが増大する。そして、タイミングt7でIGスイッチ26がOFFされ、エンジン10が停止する。なお、先に述べたとおり、IGスイッチ26がOFFされエンジン10が停止すると、メインリレー処理が実行され、RAMに記憶されているデポジット量GfがEEPROMに書き込まれる。
図8は、掻き落し駆動の前と後(例えば、図7におけるt2とt3)におけるデポジットの堆積状況を示すものである。図8(a)では、掻き落し駆動が行われる前のデポジットがXとして示されている。これに対してEGRバルブ22が所定のバルブ駆動速度で所定回数回動されると、図8(b)に示されるようにデポジットはYとして示されるようになる。すなわち、掻き落し駆動を実行することにより、EGRバルブ22の回動域におけるデポジットが掻き落されている。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
エンジン10の運転中において掻き落とし駆動を行うことで、デポジットの除去を効果的に行うことができる。すなわち、エンジン10の運転中は、EGR配管21内において排気管19から吸気管11へEGRガスの流れが発生している。そして、EGR配管21にEGRガスの流れが生じている状態で掻き落とし駆動を行うことで、EGRバルブ22で掻き出されたデポジットをEGRガスの流れに乗せて飛ばすことができ、効果的にデポジットを除去することができる。そして、デポジットの除去を効果的に行えるため、エンジン10の運転中においてデポジットが過剰に堆積することによりEGRバルブ22の全閉位置変化がしたり、EGRバルブ22の摺動抵抗が増大したりすることを抑制できる。その結果、良好なガスの流量調節が可能となりエンジン10の制御性を向上することが可能となる。
エンジン10の運転中において、デポジット量Gfが所定の掻き落とし実行閾値αを越える度に掻き落とし駆動を実行することで、デポジットが過剰に堆積することを抑止することができる。これにより、エンジン10停止時に掻き落とし駆動を実行しなくても、エンジン10停止後にデポジットが凝固してEGRバルブ22がEGR配管21の壁面に固着し回動不能となる事態を抑止することができる。また、エンジン10の停止後における掻き落とし駆動を実行しないようにすることで、エンジン10の停止後にEGRバルブ22の駆動音が目立つという問題を回避できる。さらに、エンジン10停止後にEGRバルブ22を駆動させないことから、エンジン10の停止後に車載バッテリの電力を消費することもなく、次回のエンジン始動性への影響も抑止することができる。
掻き落とし駆動の際の掻き落とし回数をデポジット量Gfに基づいて決定しているので、デポジット量に応じてデポジットの除去に必要な適切な掻き落とし回数とすることができる。また、エンジン回転速度や車速等に起因して発生する音の大きさに応じてEGRバルブ22の駆動速度を設定しているので、掻き落とし駆動の際のEGRバルブ22の駆動音をエンジン音等との関係で目立たなくすることができる。
掻き落とし駆動はEGRバルブ22の目標バルブ開度が0の場合に行われるので、掻き落とし駆動によりEGR制御へ影響が及ぶことを抑制することができる。すなわち、掻き落とし駆動は、EGRバルブ22の全閉位置を基準として+15度及び−15度の開度という比較的小さいバルブ開度の範囲で行われる。したがって、EGRバルブ22が全開又はそれに近い開度で制御されている場合に掻き落とし駆動を実施すると、掻き落とし駆動の前後でEGR量が大きく変化しEGR制御へ影響が大きくなる。この点、目標バルブ開度が0の場合には、掻き落とし駆動の前後でEGRバルブ22の回動による影響は小さく、掻き落とし駆動によるEGR制御へ影響を小さくできる。
また、掻き落とし駆動は燃料噴射量が0の場合に行われる。これにより、掻き落とし駆動によりエンジン10の運転状態に与える影響を抑えることができる。すなわち、燃料噴射がなされエンジンを回転させようとしている場合にEGRバルブ22を回動させてEGRガスを還流させると排ガスの悪化や回転変動等のドライバビリティ悪化の原因となる。この点、燃料噴射量を0にしてエンジン回転を減速しようとしている場合には、EGRガスが還流して回転変動が生じても、エンジン10の運転状態に与える影響は小さい。
都度のエンジン運転状態に応じて算出したデポジット生成量G1を逐次積算してEGR配管21に堆積したデポジット量Gfを算出しているので、デポジット量Gfを精度よく算出でき、運転状態に応じた好適な掻き落とし制御が可能となる。また、デポジット生成量G1をEGRガス温度と各種運転状態とから算出し、このデポジット生成量G1を用いてデポジット量Gfを算出している。デポジット生成量G1は筒内流入ガス温度に依存する割合が大きい。したがって、デポジット生成量G1を筒内流入ガス温度を用いて算出し、そのデポジット生成量G1を用いてデポジット量Gfを算出することで、デポジット量Gfの算出精度を高めることができる。
始動時におけるEGRバルブ22の駆動速度に基づく始動時デポジット量Gsと前回のトリップにおけるエンジン停止時のデポジット量Gf(デポジットの残存量)とを比較し、大きい方の値を最終的な始動時デポジット量Gfとしている。これにより、始動時デポジット量が少なく見積もられ、実際には掻き落としを必要とするデポジット量であるにもかかわらず、掻き落としがされずにデポジットが過剰に堆積する状態を抑止することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施の形態では、エンジン10の最終的な始動時デポジット量Gfの算出をEGRバルブ22の駆動速度に基づく始動時デポジット量Gsと前回トリップにおけるエンジン停止時のデポジット量Gfとから算出した。しかし、いずれか一方のみから算出するようにしてもよい。これにより、エンジン10の始動時デポジット量の算出を簡易に行うことができる。また、前回トリップにおけるエンジン停止時のデポジット量Gfを始動時におけるデポジット量とする場合には、IGスイッチ26がONされた後、速やかに始動時デポジット量を決定することができる。
上記実施形態では、EGRバルブ22の目標バルブ開度が0の場合に掻き落とし駆動を実施したが、目標バルブ開度が所定バルブ開度以下の場合に行うようにしてもよい。目標バルブ開度が小さい場合には、掻き落とし駆動の前後でEGR量の変動は小さい。そのため、目標バルブ開度が小さい場合にも、掻き落とし駆動によるEGR制御へ影響を小さくできる。
ステップS201においては、エンジン10の始動完了前であるか否かを判定し、完了前であれば始動時デポジットの算出を行うことなく図3のサブルーチンを終了した。しかし、エンジン始動完了前であっても、IGスイッチ26をONした後、クランキングが開始する前においては、始動時デポジットの算出を行うようにしてもよい。
ステップS207においては、図5に示す関係を記憶したマップを用いて始動時におけるデポジット量Gsを算出した。しかし、この方法に代えて、デポジットがないときのEGRバルブ22の駆動速度とステップS206で取得したEGRバルブ22の駆動速度との速度差とから、所定の算出式により始動時におけるデポジット量Gsを算出するようにしてもよい。
上記実施の形態では、EGR配管21に設けられたEGRバルブ22に対して掻き落し制御を行ったが、スロットルバルブ14に対して掻き落し制御を行ってもよい。スロットルバルブ14には、吸気管11を流通する空気やエンジン10の燃焼室からの燃焼ガスの吹き戻し等によってデポジットが付着するおそれがある。また、EGR制御を行うエンジン10においては、EGRガスによるデポジットが付着するおそれがある。この点、スロットルバルブ14に対して掻き落とし制御を実施することで、スロットルバルブ14の回動が妨げられることが回避され、良好な吸入空気量を制御することができる。
エンジン制御システムの概略を示す全体構成図。 デポジット量の算出及び掻き落とし制御のメイン処理を示すフローチャート。 始動時デポジット量の算出処理を示すフローチャート。 走行時デポジット量の算出処理を示すフローチャート。 デポジット量とEGRバルブの駆動速度との関係を示す図。 筒内流入ガス温度とデポジット生成量との関係を示す図。 掻き落し制御の概要を示すタイムチャート。 (a)は掻き落し駆動の実施前、(b)は掻き落し駆動の実施後におけるデポジットの堆積状況を示す図。
符号の説明
10…エンジン、11…吸気管、14…スロットルバルブ、15…スロットルバルブアクチュエータ、18…燃料噴射装置、19…排気管、21…EGR配管、22…EGRバルブ、23…EGRバルブアクチュエータ、23a…EGRバルブ開度センサ、24…エンジン回転速度センサ、26…IGスイッチ、27…車速センサ、30…ECU。

Claims (8)

  1. 内燃機関のガス通路に設けられたバタフライ弁体と、該バタフライ弁体を回動させるアクチュエータとを有する内燃機関に適用され、前記アクチュエータを操作することにより前記バタフライ弁体の開閉制御を実施する内燃機関の制御装置において、
    都度の前記内燃機関の運転状態に応じデポジットの生成量を算出し、それを積算して前記ガス通路内に堆積したデポジット堆積量を推定するデポジット量推定手段と、
    前記内燃機関の運転時に前記デポジットを除去すべく、前記デポジット量推定手段により推定したデポジット堆積量に基づいて前記バタフライ弁体の回動を行うデポジット除去手段とを備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記デポジット除去手段は、前記内燃機関の回転速度に応じて設定された回動速度で前記バタフライ弁体の回動を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記デポジット除去手段は、前記バタフライ弁体の回動を、前記デポジット量推定手段により推定したデポジット堆積量に基づき設定された回動回数行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記ガス通路は排気系より吸気系に排ガスを還流するEGR通路であり、
    前記バタフライ弁体は、前記EGR通路に設けられ前記排ガスの還流量を調整するEGRバルブであり、
    前記EGRバルブの開度を調整して前記排ガスの還流量を制御するEGRバルブ制御手段を備え、
    前記デポジット除去手段は、前記EGRバルブ制御手段による前記EGRバルブの目標開度がその全閉位置近傍の所定開度以下の場合に、前記デポジットを除去すべく前記EGRバルブの回動を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記デポジット除去手段は、前記内燃機関に燃料を噴射供給する燃料供給装置が無噴射の場合に、前記デポジットを除去すべく前記EGRバルブの回動を行うことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記内燃機関の吸気通路を通じて吸入される新気と前記EGR通路を通じて還流されるEGRガスとが混合されてなる筒内流入ガスの温度を推定又は検出により取得する手段を備え、
    前記デポジット量推定手段は、前記筒内流入ガスの温度に基づいて前記デポジット生成量を算出することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記バタフライ弁体の回動速度を検出する回動速度検出手段を備え、
    前記デポジット量推定手段は、前記内燃機関の始動時において前記回動速度検出手段により検出した前記バタフライ弁体の回動速度に基づいて始動時堆積量を推定し、その始動時堆積量に前記デポジット生成量を逐次積算して前記デポジット堆積量を算出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記内燃機関の運転停止時におけるデポジット堆積量をバックアップ用のメモリに記憶する手段を備え、
    前記デポジット量推定手段は、前記内燃機関の始動時においてその前回運転停止時における前記デポジット堆積量を始動時堆積量とし、その始動時堆積量に前記デポジット生成量を逐次積算して前記デポジット堆積量を算出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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