JPH1047120A - デポジットの検出装置 - Google Patents

デポジットの検出装置

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JPH1047120A
JPH1047120A JP9077851A JP7785197A JPH1047120A JP H1047120 A JPH1047120 A JP H1047120A JP 9077851 A JP9077851 A JP 9077851A JP 7785197 A JP7785197 A JP 7785197A JP H1047120 A JPH1047120 A JP H1047120A
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egr
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主に吸気弁のかさ部背面に付着したデポジッ
ト量を正確に検出する。 【解決手段】 スロットル弁16が閉弁して減速運転が行
われたときには燃料噴射弁12からの燃料噴射作用を停止
し、EGR制御弁19を全閉にしてこのときのサージタン
ク11内の絶対圧を圧力センサ21により検出する。この絶
対圧は吸気弁6のかさ部背面にデポジットが付着すると
大きくなり、従ってこの絶対圧からデポジット量を検出
するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関におけるデ
ポジットの検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関において燃料噴射弁から噴射さ
れた燃料が200度程度以上の壁面に接触すると燃料が
炭化して壁面上にデポジットが堆積する。吸気通路内に
ついてみると、壁面の温度が200度程度以上になるの
は吸気弁のかさ部背面であり、吸気ポート内壁面の温度
は吸気弁のかさ部背面ほど温度上昇しないので吸気通路
内に燃料を噴射した場合にはデポジットは主に吸気弁の
かさ部背面上に付着することになる。また、吸気弁ステ
ムと吸気弁ステムガイド間から潤滑オイルが漏洩した場
合にはこの潤滑オイルが吸気弁ステムに沿って吸気弁の
かさ部背面まで達し、次いでかさ部背面上において炭化
堆積する。従って潤滑オイルによっても吸気弁のかさ部
背面上にデポジットが付着する。ところがこのように吸
気弁のかさ部背面にデポジットが付着すると吸入空気流
に対する流入抵抗が大きくなるために機関シリンダ内に
流入する吸入空気量が減少し、また吸気通路内壁面上に
デポジットが付着すると吸気通路内壁面上への噴射燃料
の付着量が増大する。このように吸入空気量が減少した
り或いは噴射燃料の付着量が増大すると燃焼状態が変化
したり或いは空燃比が変動するという問題を生じ、この
ような問題に対処するためにはデポジット量をできるだ
け正確に検出することが必要となる。
【0003】そこで、機関排気通路内に空燃比センサを
配置し、機関加速運転時に空燃比センサにより検出され
た空燃比がリーンになり続ける時間からデポジット量を
推定するようにした内燃機関が公知である(特開昭59
−128944号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのように空
燃比の変動からデポジット量を求めるようにした方法と
は全く異なる方法でもってデポジット量を求めるように
したデポジットの検出装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、1番目の発明では
図1の発明の構成図に示されるように、吸気通路内にス
ロットル弁16を配置した内燃機関において、スロット
ル弁16がアイドリング開度まで閉弁せしめられており
かつ燃料噴射が停止されているときにスロットル弁16
下流の吸気通路内の圧力を検出する圧力検出手段21
と、圧力検出手段21により検出された吸気通路内の圧
力と、圧力検出手段により圧力を検出したときの機関回
転数とに基づいて主に吸気弁6かさ部背面に付着するデ
ポジットの量を検出するデポジット検出手段Aとを具備
している。即ち、吸気通路内の圧力と機関回転数からデ
ポジット量を検出するようにしている。
【0006】2番目の発明では1番目の発明において、
圧力検出手段により検出された吸気通路内の圧力と大気
圧との偏差を大気圧でもって徐算することにより無次元
化する演算手段を具備し、演算手段により無次元化され
た偏差と機関回転数からデポジット量を求めるようにし
ている。このように偏差を無次元化すると大気圧の高低
にかかわらずにデポジット量が正確に求まる。
【0007】3番目の発明では1番目の発明において、
吸気通路内に排気ガスを再循環する排気ガス再循環装置
を具備し、デポジット検出手段によりデポジット量を検
出する際には排気ガスの再循環作用を停止するようにし
ている。
【0008】
【発明の実施の形態】図2を参照すると、1は機関本
体、2はピストン、3はシリンダヘッド、4は燃焼室、
5は点火栓、6は吸気弁、7は吸気ポート、8は排気
弁、9は排気ポートを夫々示す。吸気ポート7は対応す
る枝管10を介してサージタンク11に連結され、各枝管10
には対応する吸気ポート7内に向けて燃料を噴射する燃
料噴射弁12が取付けられる。サージタンク11は吸気ダク
ト13およびエアフローメータ14を介してエアクリーナ15
に連結され、吸気ダクト13内にスロットル弁16が配置さ
れる。一方、各排気ポート9は共通の排気マニホルド17
に連結される。スロットル弁16下流の吸気ダクト13と排
気マニホルド17とはEGR通路18を介して互いに連結さ
れ、EGR通路18内には吸気ダクト13内に再循環せしめ
られるEGRガス量を制御するためのEGR制御弁19が
配置される。図2に示す実施例ではEGR制御弁19はス
テップモータにより駆動され、このステップモータは電
子制御ユニット30の出力信号に基いて制御される。
【0009】電子制御ユニット30はディジタルコンピュ
ータからなり、双方向性バス31によって相互に接続され
たROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダム
アクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)3
4、入力ポート35および出力ポート36を具備する。エア
フローメータ14は吸入空気量に比例した出力電圧を発生
し、この出力電圧はAD変換器37を介して入力ポート35
に入力される。スロットル弁16にはスロットル弁16がア
イドリング位置にあるときにオンとなるスロットルスイ
ッチ20が取付けられ、このスロットルスイッチ20の出力
信号が入力ポート35に入力される。サージタンク11内に
はサージタンク11内の絶対圧に比例した出力電圧を発生
する圧力センサ21が配置され、圧力センサ21の出力電圧
がAD変換器38を介して入力ポート35に入力される。ま
た、大気圧に比例した出力電圧を発生する大気圧センサ
22を具備し、大気圧センサ22の出力電圧はAD変換器39
を介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート35
には機関回転数を表わす出力パルスを発生する回転数セ
ンサ23が接続される。一方、出力ポート36は駆動回路40
を介してEGR制御弁19のステップモータに接続され、
対応する駆動回路41を介して各燃料噴射弁12に接続され
る。
【0010】次にまず初めにEGR制御弁19の基本的な
制御方法について説明する。図3(A)は目標EGR率
EGRtを示しており、図3(A)に示された各数字はパー
センテージで表わした目標EGR率を示している。図3
(A)からわかるように目標EGR率EGRtは機関負荷Q
/N(吸入空気量Q/機関回転数N)と機関回転数Nの
関数である。この目標EGR率EGRtは機関負荷Q/Nと
機関回転数Nの関数として図3(B)に示すようなマッ
プの形で予め ROM32内に記憶されている。
【0011】図4(A)はEGR率を或る特定の目標E
GR率EGRoとするのに必要なEGR制御弁19の弁体19a
のリフト量Lo を示している。図4(A)からわかるよ
うにこのリフト量Lo は機関負荷Q/Nと機関回転数N
の関数である。このリフト量Lo は機関負荷Q/Nと機
関回転数Nの関数として図4(B)に示すようなマップ
の形で予め ROM32内に記憶されている。なお、図2に示
す実施例ではEGR制御弁19の開口面積が弁体19aのリ
フト量Lに比例するように弁体19aの形状が選定されて
おり、従ってEGR率は弁体19aのリフト量Lに比例す
る。この場合、EGR率を目標EGR率EGRtとするのに
必要な弁体19aのリフト量Lは次式で表わされる。
【0012】K=EGRt/EGRo L=K・Lo 図5はEGR制御弁19の開度とEGR制御弁19のステッ
プモータのステップ位置との関係を示している。図5か
らわかるようにステップモータのステップ位置が零のと
きはEGR制御弁19は全閉しており、ステップモータの
ステップ位置が最大ステップ位置MAXのときにはEG
R制御弁19が全開する。機関運転時にはまず初めに図3
(B)に示す関係に基いて機関負荷Q/Nおよび機関回
転数Nから目標EGR率EGRtが算出され、次いで図4
(B)に示す関係を用いてEGR率を目標EGR率EGRt
にするのに必要な弁体19aのリフト量、即ちEGR制御
弁19の目標開度が算出され、次いでEGR制御弁19の開
度をこの目標開度とするのに必要なステップ位置までE
GR制御弁19のステップモータが駆動せしめられる。こ
のようにしてEGR率が図3(A)に示す目標EGR率
EGRtに制御される。
【0013】次に図6および図7を参照しつつ吸気弁6
のかさ部背面に付着したデポジットの量の検出方法につ
いて説明する。図6(A)はスロットル弁16がアイドリ
ング開度まで閉弁せしめられており、燃料噴射が停止さ
れており、かつEGR制御弁19が全閉せしめられてEG
Rガスの再循環が停止せしめられているときのサージタ
ンク11内の絶対圧PMoff を示している。なお、図6
(A)において実線aは吸気弁6のかさ部背面にデポジ
ットが付着していないときのサージタンク11内の絶対圧
PMoff を表わしている。このときにはサージタンク11内
の絶対圧PMoff は機関回転数Nのみの関数となり、機関
回転数Nが低くなるにつれて絶対圧PMoff は次第に高く
なる。
【0014】一方、吸気弁6のかさ部背面にデポジット
が付着すると吸入抵抗が増大するために図6(A)の破
線bで示すようにサージタンク11内の絶対圧PMoff が高
くなる。このとき機関シリンダ内に供給される吸入空気
量は減少する。吸気弁6のかさ部背面に付着したデポジ
ットの量が多くなれば図6(A)の破線cで示すように
サージタンク11内の絶対圧PMoff は更に増大する。とこ
ろでデポジットが付着していないときの実線aで示す絶
対圧PMoff は予めわかっており、従って絶対圧PMoff
検出すればデポジットがどの程度付着しているかを検出
することができることになる。
【0015】上述したように実線aで示す絶対圧PMoff
は予めわかる、即ち実験により求めることができるがこ
の実線aが例えば標準大気圧下で行われた実験に基き得
られたものであるとするとデポジットが付着しても、或
いは機関運転時における大気圧が標準大気圧でなかった
場合でも絶対圧PMoff が実線aからずれてくる。従って
実線aに対して絶対圧PMoff がずれたからといってこの
ずれがデポジットの付着に基くものであると判断すると
誤判断をすることになる。一方、実線aに対する絶対圧
PMoff のずれ量についてみるとデポジットの付着量が同
一であってもこのずれ量は大気圧が低くなるほど小さく
なる。従ってこのずれ量からただちにデポジット量を求
めるとデポジット量を誤判断することになる。そこで本
発明による実施例では絶対圧PMoff と大気圧PAとの無
次元化された次式に示される偏差ΔPMoff を用いてデポ
ジット量を判断するようにしている。
【0016】ΔPMoff =(PA−PMoff )/PA 上式について概略的に云うと(PA−PMoff )には大気圧
の変動の影響が出ないので(PA−PMoff )にずれを生ず
ればこのずれはデポジットの付着に基くことになり、ま
たこの(PA−PMoff )をPAで除算することによって同
一デポジット量であれば大気圧とは無関係に(PA−PM
off )/PAのずれ量は等しくなる。従って上述の偏差Δ
PMoff はデポジットの付着量を正確に表わしていること
になる。
【0017】図7(A)は偏差ΔPMoff と機関回転数N
との関係を示している。なお、図7(A)におけるa,
b,cは図6(A)におけるa,b,cと同様な状態を
表わしており、従って実線aはデポジットが付着してい
ない場合を示しており、破線bはデポジットが付着した
場合を示しており、破線cは更にデポジットが付着した
場合を示している。図7(A)からわかるように機関回
転数Nが同一の場合には偏差ΔPMoff が小さくなるほど
デポジット量は増大する。このようにして主に吸気弁6
のかさ部背面に付着したデポジット量を正確に検出する
ことができる。
【0018】次に検出されたデポジット量に基づいて行
われるEGR率の制御方法について説明する。即ち、デ
ポジット量が増大すると機関シリンダ内への吸入空気の
流入方向が変化し、例えば機関シリンダ内に発生する旋
回流が弱まるのでこのとき良好な燃焼を得るためにはE
GR率を低下させる必要がある。そこで本発明による実
施例ではデポジット補正係数FDを導入して次式に基き
目標EGR率EGRtを補正するようにしている。
【0019】EGRa=FD・EGRt なお、上式においてEGRaはデポジットの付着により補正
された補正目標EGR率である。デポジットが付着して
いない場合にはFD=1.0となり、従って図7(A)の
実線aはFD=1.0となる曲線を示している。この実線
aは実験により予め求めたものである。一方、デポジッ
トが少し付着するとEGR率を低下させるために例えば
FD=0.95となり、従って図7(A)の破線bはFD=
0.95となる曲線を表わしている。同様に図7(A)の破
線cは例えばFD=0.9となる曲線を表わしている。従
ってデポジット補正係数FDは偏差ΔPMoff と機関回転
数Nの関数となる。このデポジット補正係数FDは偏差
ΔPMoff と機関回転数Nとの関数として図7(B)に示
すようなマップの形で予め ROM32内に記憶されている。
このようにしてデポジットの付着量が増大するほどEG
R率が減少せしめられるのでデポジットが付着したとし
ても良好な燃焼を得ることができる。
【0020】次にEGRガスの供給が停止されていると
きに検出された絶対圧PMoff を用いてEGR制御系が経
時変化をしたとしてもEGR率を吸気弁6のかさ部背面
に付着したデポジットを考慮した最適なEGR率に維持
するための方法について説明する。図6(B)はスロッ
トル弁16がアイドリング開度まで閉弁せしめられてお
り、燃料噴射が停止されており、かつEGR制御弁19が
全開せしめられてEGRガスが再循環せしめられている
ときのサージタンク11内の絶対圧PMonを示している。な
お、図6(B)において実線dは吸気弁6のかさ部背面
にデポジットが付着しておらずかつEGR制御系が経時
変化を生じていないときのサージタンク11内の絶対圧PM
onを表わしている。このときにはサージタンク11内の絶
対圧PMonは機関回転数Nのみの関数となり、機関回転数
Nが低くなるにつれて絶対圧PMonは次第に高くなる。
【0021】次にまず初めに吸気弁6のかさ部背面にデ
ポジットが付着していない場合について説明する。この
場合において例えばEGR通路18およびEGR制御弁19
にデポジットが付着してEGRガスの再循環量が減少
し、EGR率が低下したとすると図6(B)の破線eで
示すようにサージタンク11内の絶対圧PMonが低くなる。
EGR率が更に低下すれば図6(B)の破線fで示すよ
うにサージタンク11内の絶対圧PMonは更に低くなる。と
ころで実線dで示す絶対圧PMonは予め実験により求める
ことができる。しかしながらこの絶対圧PMonは絶対圧PM
off が高くなればそれに伴なって高くなるのでこの絶対
圧PMonそのものからEGR率の低下を検出することがで
きず、EGR率の低下はPMonとPMoff との偏差ΔPMon
ら検出しなければならないことになる。
【0022】即ち、図6(B)において鎖線aは図6
(A)に示す実線aと同じPMoff を示しており、図6
(B)からわかるように機関回転数Nが同一であればPM
onとPMof f との偏差ΔPMon(=PMon−PMoff )はEGR
率が低下するほど小さくなる。この場合、吸気弁6のか
さ部背面に付着したデポジットの量が増大すれば図6
(A)に示されるようにPMoff は大きくなるが偏差ΔPM
onは変化しない。より正確に云うとEGR率の低下率が
同一である場合にはPMoff が大きくなるほどΔPMonは小
さくなるので吸気弁6のかさ部背面に付着したデポジッ
トの量が増大してもΔPMon・PMoff は変化しないことに
なる。また大気圧が低くなるとEGR率の低下率が同一
であってもΔPMonは小さくなる。従って吸気弁6のかさ
部背面に付着したデポジット量が増大しても、大気圧が
変動してもEGR率の低下率が同一である場合にはΔPM
on・PMoff /PAは変化しないことになる。そこで本発明
による実施例では次式に示す偏差ΔPMonを用いてEGR
率の低下率を求めるようにしている。
【0023】ΔPMon=(PMon−PMoff )・PMoff /PA 図8(A)は偏差ΔPMonと機関回転数Nとの関係を示し
ている。なお、図8(A)におけるd,e,fは図6
(B)におけるd,e,fと同様な状態を表わしてお
り、従って実線dはEGR率が正規のEGR率に維持さ
れている場合を示しており、破線eはEGR率が正規の
EGR率よりも小さくなっている場合を示しており、破
線fはEGR率が正規のEGR率よりも更に小さくなっ
ている場合を示している。
【0024】そこで本発明による実施例ではEGR率が
正規のEGR率よりも小さくなったときにEGR率を正
規のEGR率とするためにEGR率補正係数FEを導入
して次式に基き目標EGR率EGRtを補正するようにして
いる。 EGRa=FE・FGRt この場合、EGR率が正規のEGR率に維持されている
場合にはFE=1.0となり、従って図8(A)の実線d
はFE=1.0となる曲線を示している。一方、EGR率
が正規のEGR率よりも低下した場合にはEGR率を正
規のEGR率に一致させるために例えばFE=1.05とな
り、従って図8(A)の破線eはFE=1.05となる曲線
を表わしている。同様に図8(A)の破線fは例えばF
E=1.1となる曲線を表わしている。従ってEGR率補
正係数FEは偏差ΔPMonと機関回転数Nの関数となる。
このEGR率補正係数FEは偏差ΔPMonと機関回転数N
との関数として図8(B)に示すようなマップの形で予
め ROM32内に記憶されている。このようにしてEGR制
御系に経時変化が生じたとしてもEGR率を吸気弁6の
かさ部背面に付着したデポジットを考慮した最適のEG
R率に正確に制御できることになる。
【0025】次に図9に示すタイムチャートを参照しつ
つ図10から図15に示すフローチャートについて説明す
る。図10は燃料の供給を停止すべきであることを示して
いるカットフラグの処理ルーチンを示しており、このル
ーチンはメインルーチン内において繰返し実行される。
【0026】図10は参照するとまず初めにステップ50に
おいてカットフラグがセットされているか否かが判別さ
れる。カットフラグがセットされていないときにはステ
ップ51に進んでスロットルスイッチ20がオンであるか否
か、即ちスロットル弁16がアイドリング位置にあるか否
かが判別される。スロットル弁16がアイドリング位置に
あるときにはステップ52に進んで機関回転数Nが一定値
Nh 、例えば2000r.p.m よりも高いか否かが判別され
る。N≧Nh のときにはステップ53に進んでカットフラ
グがセットされる。カットフラグがセットされると図示
しないルーチンにおいて燃料噴射弁12からの燃料噴射作
用が停止せしめられる。ステップ53に進むのはスロット
ル弁16がアイドリング位置にあって機関回転数Nが高い
とき、即ち減速運転時である。従って減速運転時に燃料
の供給が停止せしめられることになる。
【0027】一方、カットフラグが一旦セットされると
ステップ50からステップ54に進んでスロットルスイッチ
20がオンであるか否か、即ちスロットル弁16がアイドリ
ング位置にあるか否かが判別される。スロットル弁16が
開弁せしめられるとステップ56にジャンプしてカットフ
ラグがリセットされ、燃料噴射弁12からの燃料噴射が開
始される。一方、スロットル弁16がアイドリング位置に
維持されているときにはステップ55に進んで機関回転数
Nが一定値Nl 、例えば1400r.p.m よりも低くなったか
否かが判別される。N≦Nl になるとステップ56に進ん
でカットフラグがリセットされ、燃料噴射が開始され
る。
【0028】図9における時刻To は減速運転を開始し
たときを示している。減速運転が開始されると図9に示
されるように機関回転数Nが徐々に低下し、またサージ
タンク11内の絶対圧PMは急激に低下した後に徐々に上
昇する。また、図9に示されるように減速運転開始時に
おける機関回転数NがNh よりも高いとカットフラグが
セットされ、その後機関回転数NがNl よりも低くなる
とカットフラグがリセットされる。
【0029】図11から図15はEGR制御ルーチンを示し
ており、このルーチンは一定時間毎の割込みによって実
行される。図11を参照するとまず初めにステップ60にお
いてカットフラグがセットされているか否かが判別され
る。カットフラグがセットされていないときにはステッ
プ64に進んでフラグF1 ,F2 ,F3 がリセットされ、
次いでステップ65においてカウント値C1 ,C2 ,C3
が零とされる。次いでステップ66では図15に示すEGR
制御弁19の制御ルーチンが実行されるがこれについては
後述する。一方、減速運転が開始されてカットフラグが
セットされるとステップ60からステップ61に進んでフラ
グF1 がセットされているか否かが判別される。図9に
示されるように減速運転が開始されたときにはフラグF
1 はリセットされているので図12のステップ70に進む。
【0030】ステップ70ではEGR制御弁19を全閉にす
べき制御信号がEGR制御弁19のステップモータに与え
られ、それによって図9に示されるようにEGR制御弁
19が急速に全閉せしめられる。次いでステップ71ではカ
ウント値C1 が1だけインクリメントされ、次いでステ
ップ72ではカウント値C1 が一定値C10を越えたか否か
が判別される。即ち、EGR制御弁19が全閉しかつサー
ジタンク11内の絶対圧に対するEGRガスの再循環作用
の影響が全くなくなるまで待つ。C1 ≧C10になるとス
テップ73に進んで圧力センサ21により検出されたサージ
タンク11内の絶対圧PMがPMoff1とされる。C1 ≧C10
となったときの機関回転数Nが例えば図6においてN1
であったとし、吸気弁6のかさ部背面にデポジットが付
着していたとするとこのときの絶対圧PMは例えば図6
のPMoff1となる。次いでステップ74ではフラグF1 がセ
ットされ、処理ルーチンを完了する。フラグF1 がセッ
トされると図11のステップ61からステップ62に進んでフ
ラグF2 がセットされているか否かが判別される。この
ときにはフラグF2 はリセットされているので図13のス
テップ80に進む。
【0031】ステップ80ではEGR制御弁19を全開にす
べき制御信号がEGR制御弁19のステップモータに与え
られ、それによって図9に示されるようにEGR制御弁
19が急速に全開せしめられる。次いでステップ81ではカ
ウント値C2 が1だけインクリメントされ、次いでステ
ップ82ではカウント値C2 が一定値C20を越えたか否か
が判別される。即ち、EGR制御弁19が全開しかつEG
Rガスの再循環量が定常状態となるまで待つ。C2 ≧C
20になるとステップ83に進んで圧力センサ21により検出
されたサージタンク11内の絶対圧PMがPMonとされ、次
いでステップ84に進んでこのときの機関回転数NがNon
とされる。この機関回転数Nonは図6に示されるように
1 よりも低くなっており、このときのPMonは例えば図
6(B)において点で示す値となる。次いでステップ85
ではフラグF2 がセットされ、処理ルーチンを完了す
る。フラグF2 がセットされると図11のステップ62から
ステップ63に進んでフラグF3 がセットされているか否
かが判別される。このときにはフラグF3 はリセットさ
れているので図14のステップ90に進む。
【0032】ステップ90ではEGR制御弁19を全閉にす
べき制御信号がEGR制御弁19のステップモータに与え
られ、それによって図9に示されるようにEGR制御弁
19が再び急速に全閉せしめられる。次いでステップ91で
はカウント値C3 が1だけインクリメントされ、次いで
ステップ92ではカウント値C3 が一定値C30を越えたか
否かが判別される。即ち、EGR制御弁19が全閉しかつ
サージタンク11内の絶対圧に対するEGRガスの再循環
作用の影響が全くなくなるまで待つ。C3 ≧C 30になる
とステップ93に進んで圧力センサ21により検出されたサ
ージタンク11内の絶対圧PMがPMoff2とされる。このPM
off2は例えば図6に示す値となる。次いでステップ94で
はこのPMoff2および大気圧センサ23により検出された大
気圧PAを用いて次式から偏差ΔPMoff が算出される。
【0033】ΔPMoff =(PA−PMoff2)/PA 次いでステップ95では偏差ΔPMoff および機関回転数N
から図7(B)に示すマップに基いてデポジット補正係
数FDが算出される。次いでステップ96ではPMoff1とPM
off2の平均値がPMoff とされる。このPMoffは図6に示
されるように機関回転数NがNonのときのサージタンク
11内の絶対圧PMとみなすことができる。次いでステッ
プ97では次式に基いて偏差ΔPMonが算出される。
【0034】ΔPMon=(PMon−PMoff )・PMoff /PA 次いでステップ98ではこの偏差ΔPMonおよび機関回転数
onから図8(B)に示すマップに基いてEGR率補正
係数FEが算出される。次いでステップ99ではフラグF
3 がセットされ、処理ルーチンを完了する。図15は燃料
噴射が行われているときに図11のステップ66において実
行されるルーチンを示している。
【0035】図15を参照するとまず初めにステップ 100
において機関負荷Q/Nおよび機関回転数Nから図3
(B)に示すマップに基いて目標EGR率EGRtが算出さ
れる。次いでステップ 101では次式に基いて補正目標E
GR率EGRaが計算される。 EGRa=FD・FE・EGRt 次いでステップ 102では機関負荷Q/Nおよび機関回転
数Nから図4(B)に示すマップに基いて特定のEGR
率を得るためのEGR制御弁19の弁体19aのリフト量L
o が算出される。次いでステップ 103ではEGRaとEGRtと
の比K(=EGRa/EGRt)が算出され、次いでステップ 1
04では比Kとリフト量Lo とを乗算することによって補
正目標EGR率EGRaとするためのEGR制御弁19の弁体
19aのリフト量L(=K・Lo)、即ちEGR制御弁19の
目標開度が算出される。次いでステップ 105ではEGR
制御弁19の開度をこの目標開度とするのに必要なステッ
プモータのステップ位置STが算出され、次いでステッ
プ 106ではステップ位置がSTとなるようにステップモ
ータが駆動せしめられる。
【0036】
【発明の効果】主に吸気弁のかさ部背面に付着したデポ
ジット量を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の構成図である。
【図2】内燃機関の全体図である
【図3】目標EGR率を示す線図である。
【図4】EGR制御弁の弁体のリフト量を示す線図であ
る。
【図5】EGR制御弁の開度を示す線図である。
【図6】サージタンク内の絶対圧PMを示す線図であ
る。
【図7】偏差ΔPMoff とデポジット補正係数FDとの関
係を示す線図である。
【図8】偏差ΔPMonとEGR率補正係数FEとの関係を
示す線図である。
【図9】タイムチャートである。
【図10】カットフラグを処理するためのフローチャー
トである。
【図11】EGR制御を行うためのフローチャートであ
る。
【図12】EGR制御を行うためのフローチャートであ
る。
【図13】EGR制御を行うためのフローチャートであ
る。
【図14】EGR制御を行うためのフローチャートであ
る。
【図15】EGR制御弁を制御するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
12…燃料噴射弁 16…スロットル弁 18…EGR通路 19…EGR制御弁 21…圧力センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路内にスロットル弁を配置した内
    燃機関において、スロットル弁がアイドリング開度まで
    閉弁せしめられておりかつ燃料噴射が停止されていると
    きにスロットル弁下流の吸気通路内の圧力を検出する圧
    力検出手段と、該圧力検出手段により検出された吸気通
    路内の圧力と、該圧力検出手段により圧力を検出したと
    きの機関回転数とに基づいて主に吸気弁かさ部背面に付
    着するデポジットの量を検出するデポジット検出手段と
    を具備したデポジットの検出装置。
  2. 【請求項2】 該圧力検出手段により検出された吸気通
    路内の圧力と大気圧との偏差を大気圧でもって徐算する
    ことにより無次元化する演算手段を具備し、該演算手段
    により無次元化された偏差と上記機関回転数からデポジ
    ット量を求めるようにした請求項1に記載のデポジット
    の検出装置。
  3. 【請求項3】 吸気通路内に排気ガスを再循環する排気
    ガス再循環装置を具備し、上記デポジット検出手段によ
    りデポジット量を検出する際には排気ガスの再循環作用
    を停止する請求項1に記載のデポジットの検出装置。
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