JP2008180200A - 内燃機関の排気制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易かつ速やかに燃料の硫黄濃度を推定することが可能な内燃機関の排気制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関1の排気通路5に設けられる排気浄化触媒11と、排気浄化触媒11を通過した排気から生じる凝縮水のpHを検出するpHセンサ25と、を備えた内燃機関の排気制御装置において、ECU40は、燃料の硫黄濃度が所定範囲内であると仮定し、内燃機関1の運転状態に基づいて排気浄化触媒11を通過した排気から生じる凝縮水のpHを推定するとともに、このpHの推定時にpHセンサ25が検出したpHと推定したpHとの差に基づいて内燃機関1に供給されている燃料の硫黄濃度を推定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、硫黄成分を含む燃料が使用される内燃機関の排気制御装置に関する。
燃料供給経路中に設けられた硫黄成分検出手段としての臭いセンサの検出値に基づいて排ガス浄化用触媒におけるSOx堆積量を推定するガス燃料内燃機関が知られている(特許文献1参照)。また、NOx触媒の下流に設けたNOxセンサ又は空燃比センサの検出値に基づいて燃料中の硫黄濃度を求める排気浄化装置が知られている(特許文献2参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献3〜5が存在する。
特開2006−052696号公報 特開2004−197695号公報 特開2002−021652号公報 特開平07−324653号公報 特開平09−192440号公報
特許文献1の内燃機関に設けられる臭いセンサはガス中の硫黄(S)成分を検出するセンサであるため、ガス燃料を使用しない内燃機関への適用は困難である。特許文献2の排気浄化装置ではNOxセンサの検出値に基づいて燃料中の硫黄濃度を求めているが、NOxセンサを設ける必要があるためコストが高くなる。空燃比センサの検出値に基づいて燃料の硫黄濃度を求める場合は、NOx触媒が酸素吸蔵能力を有している必要がある。また、このNOx触媒に還元剤を供給したときに空燃比センサの検出値が理論空燃比となるまでの時間に基づいて硫黄濃度を求めているため、時間がかかる。
そこで、本発明は、容易かつ速やかに燃料の硫黄濃度を推定することが可能な内燃機関の排気制御装置を提供することを目的とする。
本発明の排気制御装置は、内燃機関の排気通路に設けられる排気浄化触媒と、前記排気浄化触媒を通過した排気から生じる凝縮水のpHを検出する凝縮水pH検出手段と、を備えた内燃機関の排気制御装置において、燃料の硫黄濃度が所定範囲内であると仮定し、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記排気浄化触媒を通過した排気から生じる凝縮水のpHを推定する凝縮水pH推定手段と、前記凝縮水pH推定手段によるpHの推定時に前記凝縮水pH検出手段が検出したpHと前記凝縮水pH推定手段が推定したpHとの差に基づいて前記内燃機関に供給されている燃料の硫黄濃度を推定する硫黄濃度推定手段と、を備えていることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
触媒を通過した排気から生じる凝縮水のpHは、排気の硫黄酸化物(SOx)濃度及び窒素酸化物(NOx)濃度によってほぼ決まる。排気のNOx濃度は内燃機関の運転状態に応じて変化するが排気のSOx濃度は燃料の硫黄濃度にて決まるため、凝縮水のpHは内燃機関の運転状態及び燃料の硫黄濃度に基づいて推定できる。そこで、燃料の硫黄濃度が所定範囲内であると仮定することにより内燃機関の運転状態に基づいて凝縮水のpHを推定する。一方、凝縮水pH検出手段にて検出された凝縮水のpHは、実際に内燃機関に供給されている燃料の硫黄濃度が反映されているため、検出されたpHと推定したpHとの差は内燃機関に供給されている燃料の硫黄濃度が所定範囲に対してどの程度異なっているかを示している。そのため、この検出されたpHと推定したpHとの差に基づいて内燃機関に供給されている燃料の硫黄濃度を推定することができる。このように本発明の排気制御装置によれば、検出したpHと推定したpHとの差に基づいて燃料の硫黄濃度を推定できるので、容易かつ速やかに燃料の硫黄濃度を推定することができる。また、一般に液体のpHの検出はNOxセンサよりも安価なセンサで行うことができるので、低コストで燃料の硫黄濃度を推定することができる。
本発明の排気制御装置の一形態においては、前記凝縮水pH推定手段は、前記内燃機関の運転状態に基づいて排気のNOx濃度を推定し、推定したNOx濃度に基づいて凝縮水のpHを推定してもよい(請求項2)。上述したように凝縮水のpHは排気のNOx濃度に影響されるため、このようにまず排気のNOx濃度を推定し、その後このNOx濃度に基づいて凝縮水のpHを推定してもよい。
本発明の排気制御装置の一形態において、前記硫黄濃度推定手段は、前記凝縮水pH検出手段が検出したpHから前記凝縮水pH推定手段が推定したpHを引いた値が小さいほど燃料の硫黄濃度が高いと推定してもよい(請求項3)。検出されたpHが小さいほど排気のSOx濃度が高いと考えられるため、このように検出されたpHから推定したpHを引いた差が小さいほど燃料の硫黄濃度が高いと推定できる。
本発明の排気制御装置の一形態においては、前記排気浄化触媒より下流の排気通路と吸気通路とを連通するEGR通路をさらに備え、前記凝縮水pH検出手段は、前記EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気から生じた凝縮水のpHを検出するように設けられていてもよい(請求項4)。EGR通路によって吸気通路に導かれる排気の流量は排気通路の排気の流量よりも少ないので、凝縮水が発生し易い。そのため、このように凝縮水pH検出手段を設けることにより、排気から生じた凝縮水のpHを容易に検出することができる。また、EGR通路には排気浄化触媒を通過した排気が導かれるため、凝縮水pH検出手段に煤やオイルなどが付着することを抑制できる。そのため、凝縮水pH検出手段の検出精度の低下を抑制できる。
この形態において、前記EGR通路には吸気通路に導かれる排気を冷却するEGRクーラが設けられ、前記凝縮水pH検出手段は、前記EGRクーラに設けられていてもよい(請求項5)。排気が冷却されるEGRクーラではEGR通路の他の部分よりも凝縮水が発生し易いので、より容易に凝縮水のpHを検出することができる。
本発明の排気制御装置の一形態においては、前記排気浄化触媒として吸蔵還元型のNOx触媒が設けられるとともに、前記NOx触媒から硫黄酸化物が放出されるように前記NOx触媒を目標温度域に昇温するS被毒回復処理を実行可能な被毒回復制御手段をさらに備え、前記被毒回復制御手段は、前記硫黄濃度推定手段により推定された硫黄濃度に基づいて前回のS被毒回復処理から次のS被毒回復処理までの期間であるS再生インターバルの長さを調整するS再生インターバル調整手段を備えていてもよい(請求項6)。このように燃料の硫黄濃度に応じてS再生インターバルの長さを調整することにより、無駄なS被毒回復処理を抑制したり、S被毒回復処理が必要な時期にNOx触媒に対して適切にS被毒回復処理を実行することができる。一般にNOx触媒の目標温度域への昇温は燃料を使用して行っているため、このように無駄なS被毒回復処理を抑制することにより、燃費を改善することができる。
なお、吸蔵還元型のNOx触媒は、NOxを触媒にて保持できるものであればよく、吸収又は吸着いずれの態様でNOxが保持されるかは吸蔵の用語によって制限されない。SOxの被毒についてもその態様を問わないものである。
この形態において、前記S再生インターバル調整手段は、前記硫黄濃度推定手段により推定された硫黄濃度が低いほど、前記S再生インターバルの長さを長くしてもよい(請求項7)。燃料の硫黄濃度が低いほどNOx触媒の硫黄被毒(以下、S被毒と称することがある。)の進行が遅くなるため、このようにS再生インターバルの長さを調整することにより無駄なS被毒回復処理を抑制できる。
本発明の排気制御装置の一形態においては、前記排気浄化触媒より下流の排気通路とターボ過給機のコンプレッサより上流の吸気通路とを連通するEGR通路と、前記EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気の流量を調整するEGR弁と、前記硫黄濃度推定手段により推定された硫黄濃度に基づいて前記EGR弁の動作を制御する動作制御手段と、をさらに備えていてもよい(請求項8)。燃料の硫黄濃度が高く排気のSOx濃度が高い場合は排気から生じる凝縮水のpHが低くなるため、コンプレッサの腐食が加速されるおそれがある。この形態では、推定された硫黄濃度に応じてEGR弁の動作を制御できるので、燃料の硫黄濃度に応じてEGRガスの量を調整することによりコンプレッサの腐食を抑制することができる。
この形態において、前記動作制御手段は、前記硫黄濃度推定手段により推定された硫黄濃度が所定の判定値より大きい場合、その推定された硫黄濃度が高いほど前記EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気の流量が少なくなるように前記EGR弁の動作を制御してもよい(請求項9)。このように吸気通路に導かれる排気の流量を調整することにより、コンプレッサの腐食を抑制することができる。
また、前記排気浄化触媒の上流に設けられた前記ターボ過給機のタービンより上流の排気通路と前記コンプレッサより下流の吸気通路とを連通する高圧EGR通路と、前記高圧EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気の流量を調整する高圧EGR弁と、をさらに備え、前記動作制御手段は、前記硫黄濃度推定手段により推定された硫黄濃度が所定の判定値より大きい場合、その推定された硫黄濃度が高いほど前記EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気の流量が少なくなるように前記EGR弁の動作を制御するとともに、前記高圧EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気にて前記EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気の流量の減少が補償されるように前記高圧EGR弁の開度を調整してもよい(請求項10)。この場合、EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気の量を減少させても高圧EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気を増加させることにより、吸気通路に導かれる排気の量を一定に維持することができる。また、高圧EGR通路は、コンプレッサより下流の吸気通路に排気を導くので、コンプレッサの腐食を抑制することができる。
本発明において、「補償」の概念は、EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気量の減少が高圧EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気量の増加にて打ち消されるように高圧EGR弁の開度を調整することを意味し、EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気量の減少を高圧EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気量の増加によって完全に相殺すること、及びEGR通路を介して吸気通路に導かれる排気量の減少を高圧EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気量の増加によって部分的に補うことの両方を含む。
動作制御手段を備えた排気制御装置の一形態において、前記動作制御手段は、前記硫黄濃度推定手段により推定された硫黄濃度が予め設定した所定の上限値以上の場合、前記EGR弁を全閉にしてもよい(請求項11)。このようにEGR弁を全閉にすることにより、吸気通路にpHの低い、すなわち強酸性の凝縮水が導かれることを確実に防止できるので、コンプレッサの腐食を抑制できる。
以上に説明したように、本発明の排気制御装置によれば、燃料の硫黄濃度が所定範囲内であると仮定し、内燃機関の運転状態に基づいて推定した凝縮水のpHと実際に検出されたpHとの差に基づいて燃料の硫黄濃度を推定するので、容易かつ速やかに燃料の硫黄濃度を推定することができる。
図1は、本発明の一形態に係る排気制御装置が組み込まれた内燃機関を示している。図1に示した内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)1は、自動車などの車両に走行用動力源として搭載されるディーゼルエンジンであり、複数(図1では4つ)の気筒2を有する機関本体3と、各気筒2に接続される吸気通路4及び排気通路5とを備えている。吸気通路4には、吸気濾過用のエアクリーナ6、吸入空気量を調整するための第1スロットルバルブ7a及び第2スロットルバルブ7b、ターボ過給機8のコンプレッサ8a、及び吸気を冷却するためのインタークーラ9が設けられている。また、吸気通路4には機関本体3から吸気通路4にブローバイガスを導くためのブローバイガス通路10が接続されている。排気通路5には、ターボ過給機8のタービン8b及び排気浄化触媒11が設けられている。
排気浄化触媒11としては吸蔵還元型NOx触媒が設けられている。この吸蔵還元型NOx触媒(以下、NOx触媒と略称することがある。)は、理論空燃比よりもリーン、すなわち酸素過剰の酸化雰囲気において排気中のNOxを吸蔵し、理論空燃比よりもリッチ、すなわち燃料過剰の還元雰囲気又は理論空燃比において吸蔵したNOxを放出するとともにこのNOxを還元浄化する周知のものでよい。そのため、詳細な説明は省略する。
排気通路5と吸気通路4とは、第1EGR通路20及び第2EGR通路21にて連通されている。図1に示したように第1EGR通路20は排気浄化触媒11より下流の排気通路5とコンプレッサ8aより上流の吸気通路4とを連通している。一方、第2EGR通路21はタービン8bより上流の排気通路5とコンプレッサ8aより下流の吸気通路4とを連通している。そのため、第2EGR通路21が本発明の高圧EGR通路に相当する。第1EGR通路20には、吸気通路4に導かれる排気(以下、EGRガスと称することがある。)を冷却するためのEGRクーラ22、及び第1EGR通路20を介して吸気通路4に導かれるEGRガス(以下、第1EGRガスと称することがある。)の流量を調整するための第1EGR弁23が設けられている。第2EGR通路21には、第2EGR通路21を介して吸気通路4に導かれるEGRガス(以下、第2EGRガスと称することがある。)の流量を調整するために高圧EGR弁としての第2EGR弁24が設けられている。図1に示したようにEGRクーラ22には、凝縮水pH検出手段としてのpHセンサ25が設けられている。pHセンサ25は、第1EGRガスから生じた凝縮水のpHを検出可能なように配置されている。
図1に示したように各気筒2には、気筒2内に燃料を噴射するためのインジェクタ30がそれぞれ設けられている。各インジェクタ30は、インジェクタ30に供給される高圧の燃料が蓄えられるコモンレール31に接続されている。
各インジェクタ30の動作は、エンジンコントロールユニット(ECU)40にてそれぞれ制御される。ECU40は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、RO
M等の周辺機器を含んだコンピュータとして構成され、エンジン1に設けられた各種センサからの出力信号に基づいて第1スロットルバルブ7a、第2スロットルバルブ7b、第1EGR弁23、第2EGR弁24、及びコモンレール31の圧力調整弁などの動作をそれぞれ制御する周知のコンピュータユニットである。ECU20は、例えばエンジン1の回転数及び負荷に応じて各インジェクタ30から噴射すべき燃料量を算出し、その算出した量の燃料が各気筒2内に供給されるように各インジェクタ30の動作をそれぞれ制御する。このような制御を行う際に参照するセンサとしてECU40には、クランク角に対応した信号を出力するクランク角センサ41、エンジン1の冷却水の温度に対応した信号を出力する水温センサ42、吸気の温度に対応した信号を出力する吸気温センサ43、排気浄化触媒11の温度に対応した信号を出力する床温センサ44が接続されている。また、pHセンサ25もECU40に接続されている。
排気浄化触媒11として設けられているNOx触媒は、排気に含まれるSOxに被毒され、その被毒が進むと浄化性能が低下する。そこで、NOx触媒の排気浄化性能を回復させるべくNOx触媒をNOx触媒からS成分が放出される目標温度域に昇温するとともにNOx触媒付近の排気の空燃比を理論空燃比又は理論空燃比よりもリッチにしてNOx触媒のS被毒を解消するS被毒回復処理(以下、S再生と称することがある。)が周期的に行われる。S再生は、排気浄化触媒11に堆積したS成分の量(以下、S堆積量と称することがある。)が予め設定した所定量を超えたと判断された場合に行われる。エンジン1におけるS再生は、S堆積量を推定するとともに推定したS堆積量に基づいて前回のS再生から次のS再生までの期間として設定されるS再生インターバルの長さを算出し、前回のS再生から経過した時間が算出したS再生インターバルの値を超えたと判定された場合に行われる。また、エンジン1におけるS再生は、各気筒2内に供給する燃料量を増加させて排気中の未燃燃料を増加させ、その未燃燃料を排気浄化触媒11にて燃焼させることにより排気浄化触媒11をS再生時の目標温度域に昇温して行う。このようにS再生を行うことにより、ECU40が本発明の被毒回復制御手段として機能する。
周知のように、排気のSOx濃度は燃料の硫黄濃度に応じて変化する。硫黄濃度の高い燃料がエンジン1に供給されている場合、排気のSOx濃度が高くなり、S堆積量の増加する速度が速くなる。そのため、燃料の硫黄濃度が高いほどS再生インターバルを短くする必要がある。また、排気のSOx濃度が高いと第1EGRガスとして吸気通路4に導かれた排気から生じる凝縮水のpHが低くなる、すなわち強酸性の凝縮水が発生するため、コンプレッサ8a及びインタークーラ9など吸気通路4に設けられている機器の腐食が進むおそれがある。一方、硫黄濃度の低い燃料がエンジン1に供給されている場合は排気のSOx濃度が低くなるので、S堆積量の増加する速度が遅くなる。そのため、S再生インターバルを長くすることができる。そこで、ECU40は、エンジン1に供給されている燃料の硫黄濃度(以下、実硫黄濃度と称することがある。)を推定し、この推定した実硫黄濃度に応じてS再生インターバルの長さを調整したり、第1EGRガス量を調整する。
図2は、ECU40が実硫黄濃度に応じてS再生インターバルを設定するべくエンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実行するS再生インターバル算出ルーチンを示している。
図2のルーチンにおいてECU40は、まずステップS11でエンジン1の運転状態を取得する。エンジン1の運転状態としては、例えばエンジン1の回転数、各インジェクタ30から噴射される燃料量(以下、噴射燃料量と略称することがある。)、吸気温度、第1EGRガス量、第2EGRガス量、排気浄化触媒11の温度、及び冷却水の温度が取得される。なお、エンジン1の回転数はクランク角センサ41の出力信号に基づいて取得され、第1EGRガス量は第1EGR弁の開度に基づいて、第2EGRガス量は第2EGR弁の開度に基づいてそれぞれ取得される。
次のステップS12においてECU40は、第1EGRガスから生じる凝縮水のpHを推定する。第1EGRガスから生じる凝縮水には硫酸イオン(SO 2−)及び硝酸イオン(NO )が含まれており、凝縮水のpHはこれらの量によってほぼ決まる。硫酸イオンは排気中のSOxから、硝酸イオンは排気中のNOxからそれぞれ生じており、硫酸イオンの量は排気のSOx濃度と、硝酸イオンの量は排気のNOx濃度とそれぞれ相関関係を有している。上述したように排気のSOx濃度は燃料の硫黄濃度によって決まる。一方、排気のNOx濃度はエンジン1の運転状態によってほぼ決まる。そのため、凝縮水のpHは、燃料の硫黄濃度を所定濃度に仮定するとともに、エンジン1の運転状態に基づいて排気のNOx濃度を推定することによって求めることができる。一般に販売されている燃料の硫黄濃度は所定範囲内に調整されているため、仮定する所定濃度には例えばこの所定範囲内の濃度を設定する。
図3及び図4を参照して凝縮水のpHの推定方法を具体的に説明する。なお、図3は、エンジン1の回転数及び噴射燃料量と排気のNOx濃度との関係の一例を示している。図4は、燃料の硫黄濃度が所定濃度であると仮定した場合における排気のNOx濃度と凝縮水のpHとの関係の一例を示している。なお、図4の実線L1がこの関係を示しており、破線L2は燃料の硫黄濃度が所定濃度より低い場合における排気のNOx濃度と凝縮水のpHとの関係の一例を示している。凝縮水のpHを推定する場合、まず図3を参照してエンジン1の回転数及び噴射燃料量から排気のNOx濃度を推定する。なお、図3の縦軸は燃料噴射量に限定されない。排気のNOx濃度はエンジン1の負荷と相関しているため、図3の代わりにエンジン1のトルク又はエンジン1のトルクと相関関係を有する種々のパラメータ(例えば吸入空気量など)及びエンジン1の回転数と排気のNOx濃度との関係を示したマップを備え、このマップに基づいて排気のNOx濃度を推定してもよい。次に推定したNOx濃度と図4に示した関係とに基づいて凝縮水のpHを推定する。例えば、推定したNOx濃度が図4の値Nであった場合、凝縮水のpHは値P1であると推定できる。なお、図3及び図4の関係は予め実験又は数値計算などにより求め、ECU40のROMにそれぞれマップとして記憶させておく。このように凝縮水のpHを推定することにより、ECU40が本発明の凝縮水pH推定手段として機能する。以下、この推定したpHを推定pHと称することがある。
次のステップS13においてECU40は、pHセンサ25の出力信号を参照して第1EGRガスから生じた凝縮水のpHを検出する。このように凝縮水のpHを検出することにより、pHを推定したときにおける凝縮水のpHを検出することができる。以下、この検出したpHを実測pHと称することがある。
続くステップS14においてECU40は、実測pHから推定pHを引いた値であるペーハー差ΔpHに基づいて実硫黄濃度を推定する。実測pHは、エンジン1の排気のSOx濃度に応じた値となるため、実硫黄濃度に対応した値となる。一方、推定pHは、図4の関係を示す際に仮定した所定濃度に対応した値となる。なお、推定pH及び実測pHはエンジン1の運転状態がほぼ同じ状態のときにそれぞれを取得しているため、排気のNOx濃度はほぼ同じと考えられる。そのため、例えば実測pHが図4に示した値P2であった場合は実硫黄濃度が所定濃度より低いと推定できる。また、このときのペーハー差ΔpHは、実硫黄濃度と所定濃度との差に対応している。そこで、実硫黄濃度の推定は、例えばまず図5に一例を示した関係を参照してペーハー差ΔpHから実硫黄濃度を所定濃度で割った値である濃度比を求め、次に求めた濃度比と所定濃度とを掛けることによって行うことができる。なお、図5の示した関係は、予め実験又は数値計算などにより求め、ECU40のROMにマップとして記憶させておく。このように実硫黄濃度を推定することにより、ECU40が本発明の硫黄濃度推定手段として機能する。
次のステップS15においてECU40は、S再生インターバルの長さを算出する。その後、今回のルーチンを終了する。上述したようにエンジン1におけるS再生はS堆積量が所定量を超えたと判定された場合に行われるため、S再生インターバルの長さはS堆積量と相関関係を有している。S堆積量は、噴射燃料量の積算値と実硫黄濃度とに基づいて推算できる。そこで、噴射燃料量の積算値と実硫黄濃度とに基づいてS堆積量を推定し、推定したS堆積量に基づいてS再生インターバルの長さを算出する。上述したように実硫黄濃度が高いほどS堆積量の増加する速度が速くなるため、実硫黄濃度が高いほどS再生インターバルの長さは短く算出される。なお、算出されたS再生インターバルは、例えばECU40のRAMに記憶され、ECU40が実行している他のルーチンにて使用される。このようにS再生インターバルの長さを調整することにより、ECU40が本発明のS再生インターバル調整手段として機能する。
エンジン1においては、推定pHと実測pHとの差に基づいて実硫黄濃度を推定するので、実硫黄濃度を容易かつ速やかに推定することができる。図1に示したようにpHセンサ25は排気を冷却するEGRクーラ22に設けられているので、pHセンサ25にて排気から生じた凝縮水のpHを容易に検出することができる。また、排気浄化触媒11を通過した排気が流れる第1EGR通路20にpHセンサ25を設けたので、煤及びオイルなどの付着を抑制して検出精度の低下を抑制することができる。
また、推定した実硫黄濃度に基づいてS再生インターバルの長さを設定するので、給油などにより実硫黄濃度が変化してもS堆積量を精度良く推定することができる。そのため、例えば硫黄濃度の高い燃料がエンジン1に供給されてS堆積量の増加する速度が速くなっても適切な時期にS再生を行って排気浄化触媒11の浄化性能を高い状態に維持できる。また、硫黄濃度の低い燃料がエンジン1に供給されてS堆積量の増加する速度が遅くなった場合はS再生インターバルが長くなるため、S再生にて消費される燃料量を低減できる。そのため、燃費を改善することができる。
図6は、ECU40が実硫黄濃度に応じて第1EGRガス量を調整するべくエンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実行するEGR制御ルーチンを示している。なお、図6において図2と同一の処理には同一の参照符号を付して説明を省略する。図6の制御ルーチンを実行して第1EGR弁23の動作を制御することにより、ECU40が本発明の動作制御手段として機能する。
図6の制御ルーチンにおいてECU40は、ステップS11〜S14まで図2のルーチンと同様に処理を進める。次のステップS21においてECU40は、推定した実硫黄濃度が予め設定した判定値よりも大きいか否か判定する。上述したように燃料の硫黄濃度が高いほど排気から生じる凝縮水のpHが低くなるため、この凝縮水によってコンプレッサ8a及びインタークーラ9などの腐食が加速されるおそれがある。判定値は、このように排気から生じた凝縮水によるコンプレッサ8a及びインタークーラ9などの腐食の進行を抑制するために設定された値である。そのため、判定値には、コンプレッサ8a及びインタークーラ9などの腐食が殆ど進行しないような硫黄濃度が設定される。なお、このような硫黄濃度は、コンプレッサ8a及びインタークーラ9の材質などに影響されるため、これらの材質などに応じて適宜設定される。実硫黄濃度が判定値以下と判断した場合は、今回の制御ルーチンを終了する。
一方、実硫黄濃度が判定値より大きいと判断した場合はステップS22に進み、ECU40は実硫黄濃度が予め設定した上限値未満か否か判定する。上限値には、コンプレッサ8a及びインタークーラ9などの腐食が加速される硫黄濃度、言い換えると吸気通路4に設けられた機器の信頼性を確保できる硫黄濃度が設定される。なお、このような硫黄濃度もコンプレッサ8a及びインタークーラ9の材質などに影響されるため、これらの材質などに応じて適宜設定される。
実硫黄濃度が上限値未満と判断した場合はステップS23に進み、ECU40は第1EGRガス目標量を算出する。実硫黄濃度が高いほど排気から生じる凝縮水のpHが低くなりコンプレッサ8a及びインタークーラ9などの腐食が進行するため、実硫黄濃度が高いほど第1EGRガス量を減少させる必要がある。そこで、例えば図7に一例を示した関係を予め実験又は数値計算により求めてECU40のROMに記憶させておき、このマップを参照して第1EGRガス目標量を算出する。続くステップS24においてECU40は、第1EGRガス量が算出した第1EGRガス目標量に調整されるように第1EGR弁23の開度を変更する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
一方、実硫黄濃度が上限値以上と判断した場合はステップS25に進み、ECU40は第1EGR弁23を全閉にする。続くステップS26においてECU40は、インパネ内の警告ランプを点灯して運転者に燃料の硫黄濃度が高すぎるので、燃料の交換を促すように警告する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
図6の制御ルーチンでは、実硫黄濃度が判定値より高い場合、実硫黄濃度が高いほど第1EGRガス量を減少させるので、コンプレッサ8及びインタークーラ9などの吸気通路4に設けられる機器の腐食を抑制することができる。また、第1EGRガスのSOx濃度が高いと吸気通路4に設けられているゴム製の部品及び樹脂製の部品の劣化も進行するため、このように第1EGRガス量を減少させることによってこれらゴム製及び樹脂製の部品の劣化を抑制できる。また、実硫黄濃度が上限値より高い場合は第1EGR弁23を全閉にするので、吸気通路にpHの低い、すなわち強酸性の凝縮水が導かれることを確実に防止できる。そのため、コンプレッサ8a及びインタークーラ9などの腐食を抑制するとともに吸気通路4に設けられているゴム製及び樹脂製の部品の劣化を抑制できる。
図8は、EGR制御ルーチンの変形例を示している。図8の制御ルーチンでは、図6の制御ルーチンに対してステップS24の後にステップS31及びS32が追加されている。これらステップS31及びS32が追加された以外は、図6の制御ルーチンと同じである。そのため、図8において図2及び図6と同一の処理には同一の参照符号を付して説明を省略する。
図8の制御ルーチンでは、ステップS24まで図6の制御ルーチンと同様に処理が進められる。次のステップS31においてECU40は、第1EGRガスの減少を第2EGRガスの増加にて補償するべく第2EGRガス目標量を算出する。そのため、第2EGRガス目標量には、例えば現在の第2EGRガス量に第1EGRガス量の減少分を加えた値が設定される。続くステップS32においてECU40は、第2EGRガス量が算出した第2EGRガス目標量に調整されるように第2EGR弁24の開度を変更する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
図9は、図8の制御ルーチンを実行して第1EGRガス量及び第2EGRガス量を調整した場合の第1EGRガス量及び第2EGRガス量の時間変化の一例を示している。なお、図9の線L11が第1EGRガス量の時間変化を、線L12が第2EGRガス量の時間変化をそれぞれ示している。図8の制御ルーチンによれば、図9に示したように時刻T1において第1EGRガス量を減少させてもその減少分を第2EGRガス量の増加にて補償できる。そのため、排気通路5から吸気通路4に導かれるEGRガスの総量をほぼ一定に維持できる。また、第2EGRガスはインタークーラ9より下流の吸気通路4に導かれるので、第2EGRガス量を増加させてもコンプレッサ8a及びインタークーラ9などの腐食に対する影響は殆どない。そのため、コンプレッサ8a及びインタークーラ9などの腐食を抑制することができる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明が適用される内燃機関はディーゼルエンジンに限定されない。本発明は、硫黄成分を含む燃料が使用される種々の内燃機関に適用してよい。吸気通路に導かれるEGRガスの量を一定に維持する必要がないのであれば、本発明は排気浄化触媒より下流の排気通路とコンプレッサより上流の吸気通路とを連通するEGR通路のみを備えた内燃機関に適用してもよい。pHセンサの配置位置は、上述した形態の位置に限定されない。排気浄化触媒を通過した排気から生じる凝縮水のpHを検出可能な種々の位置に配置してよい。
上述した形態では、排気から生じる凝縮水のpHを推定する際にまずエンジンの運転状態に基づいて排気のNOx濃度を推定し、次に推定したNOx濃度に基づいて凝縮水のpHを推定しているが、図10に一例を示したようにエンジンの回転数及び噴射燃料量と凝縮水のpHとの関係を予め実験又は数値計算などにより求めてECUのROMに記憶させておき、エンジンの運転状態から凝縮水のpHを直接推定してもよい。この場合、凝縮水のpHを推定する手順を簡略化できる。なお、図10においても図3と同様に噴射燃料量の代わりにエンジン1のトルク、又はエンジン1のトルクと相関関係を有する種々のパラメータを縦軸にしてもよい。
本発明の一形態に係る排気制御装置が組み込まれた内燃機関を示す図。 図1のECUが実行するS再生インターバル算出ルーチンを示すフローチャート。 エンジンの回転数及び噴射燃料量と排気のNOx濃度との関係の一例を示す図。 燃料の硫黄濃度が所定濃度であると仮定した場合における排気のNOx濃度と凝縮水のpHとの関係の一例を示す図。 ペーハー差と濃度比との関係の一例を示す図。 図1のECUが実行するEGR制御ルーチンを示すフローチャート。 実硫黄濃度と第1EGRガス目標量との関係の一例を示す図。 EGR制御ルーチンの変形例を示すフローチャート。 図8の制御ルーチンを実行して第1EGRガス量及び第2EGRガス量を調整した場合の第1EGRガス量及び第2EGRガス量の時間変化の一例を示す図。 エンジンの回転数及び燃料噴射量と凝縮水のpHとの関係の一例を示す図。
符号の説明
1 内燃機関
4 吸気通路
5 排気通路
8 ターボ過給機
8a コンプレッサ
8b タービン
11 排気浄化触媒
20 第1EGR通路
21 第2EGR通路(高圧EGR通路)
22 EGRクーラ
23 第1EGR弁
24 第2EGR弁
25 pHセンサ(凝縮水pH検出手段)
40 エンジンコントロールユニット(凝縮水pH推定手段、硫黄濃度推定手段、被毒回復制御手段、S再生インターバル調整手段、動作制御手段)

Claims (11)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられる排気浄化触媒と、前記排気浄化触媒を通過した排気から生じる凝縮水のpHを検出する凝縮水pH検出手段と、を備えた内燃機関の排気制御装置において、
    燃料の硫黄濃度が所定範囲内であると仮定し、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記排気浄化触媒を通過した排気から生じる凝縮水のpHを推定する凝縮水pH推定手段と、前記凝縮水pH推定手段によるpHの推定時に前記凝縮水pH検出手段が検出したpHと前記凝縮水pH推定手段が推定したpHとの差に基づいて前記内燃機関に供給されている燃料の硫黄濃度を推定する硫黄濃度推定手段と、を備えていることを特徴とする内燃機関の排気制御装置。
  2. 前記凝縮水pH推定手段は、前記内燃機関の運転状態に基づいて排気のNOx濃度を推定し、推定したNOx濃度に基づいて凝縮水のpHを推定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気制御装置。
  3. 前記硫黄濃度推定手段は、前記凝縮水pH検出手段が検出したpHから前記凝縮水pH推定手段が推定したpHを引いた値が小さいほど燃料の硫黄濃度が高いと推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気制御装置。
  4. 前記排気浄化触媒より下流の排気通路と吸気通路とを連通するEGR通路をさらに備え、
    前記凝縮水pH検出手段は、前記EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気から生じた凝縮水のpHを検出するように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の排気制御装置。
  5. 前記EGR通路には吸気通路に導かれる排気を冷却するEGRクーラが設けられ、
    前記凝縮水pH検出手段は、前記EGRクーラに設けられていることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気制御装置。
  6. 前記排気浄化触媒として吸蔵還元型のNOx触媒が設けられるとともに、前記NOx触媒から硫黄酸化物が放出されるように前記NOx触媒を目標温度域に昇温するS被毒回復処理を実行可能な被毒回復制御手段をさらに備え、
    前記被毒回復制御手段は、前記硫黄濃度推定手段により推定された硫黄濃度に基づいて前回のS被毒回復処理から次のS被毒回復処理までの期間であるS再生インターバルの長さを調整するS再生インターバル調整手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の排気制御装置。
  7. 前記S再生インターバル調整手段は、前記硫黄濃度推定手段により推定された硫黄濃度が低いほど、前記S再生インターバルの長さを長くすることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の排気制御装置。
  8. 前記排気浄化触媒より下流の排気通路とターボ過給機のコンプレッサより上流の吸気通路とを連通するEGR通路と、前記EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気の流量を調整するEGR弁と、前記硫黄濃度推定手段により推定された硫黄濃度に基づいて前記EGR弁の動作を制御する動作制御手段と、をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の排気制御装置。
  9. 前記動作制御手段は、前記硫黄濃度推定手段により推定された硫黄濃度が所定の判定値より大きい場合、その推定された硫黄濃度が高いほど前記EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気の流量が少なくなるように前記EGR弁の動作を制御することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の排気制御装置。
  10. 前記排気浄化触媒の上流に設けられた前記ターボ過給機のタービンより上流の排気通路と前記コンプレッサより下流の吸気通路とを連通する高圧EGR通路と、前記高圧EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気の流量を調整する高圧EGR弁と、をさらに備え、
    前記動作制御手段は、前記硫黄濃度推定手段により推定された硫黄濃度が所定の判定値より大きい場合、その推定された硫黄濃度が高いほど前記EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気の流量が少なくなるように前記EGR弁の動作を制御するとともに、前記高圧EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気にて前記EGR通路を介して吸気通路に導かれる排気の流量の減少が補償されるように前記高圧EGR弁の開度を調整することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の排気制御装置。
  11. 前記動作制御手段は、前記硫黄濃度推定手段により推定された硫黄濃度が予め設定した所定の上限値以上の場合、前記EGR弁を全閉にすることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の内燃機関の排気制御装置。
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