JP2008033871A - タイムレコーダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】印字ヘッド40と、幅方向に異なる色が塗布されたインクリボン31を備えると共に揺動可能に支持されたリボンカセット30と、印字ヘッド40に対するインクリボン31の幅方向の位置を変更させてタイムカードへの印字色を切り替えるべくリボンカセット30を揺動させるカム64とを備えたタイムレコーダ1であって、カム64の回転範囲を規制する第1ストッパ65a及び第2ストッパ65bを備えている。
【選択図】 図8
Description
このようなタイムレコーダは、リボンカセットを上下に移動させることにより、インクリボンと印字ヘッドと位置関係を変更することができ、タイムカードに印字する色を切り替えることができる機構を有している(特許文献1参照)。具体的には、このような機構は、モータの回転により駆動するカムを設け、このカムの作用によってリボンカセットを上下に揺動させる。
また、印字ヘッドに対するインクリボンの位置を制御するために、カムにセンサを搭載することによりカムの回転量を検出し、或いは、モータのパルス数をカウントすることにより、リボンカセットの位置を制御していた。
この構成により、簡単な構成でカム部材の回転範囲を規制することができるので、リボンカセットの揺動範囲を規制することができる。従って、簡単な構成で印字ヘッドとインクリボンとの位置の変更による印字色の切り替え精度を維持することができる。
また、カム部材の回転範囲をラフに設定した場合であっても、カム部材の回転範囲を確実に規制することができる。従って、リボンカセットの揺動範囲を確実に規制することができ、印字色の切り替え精度を維持することができる。
また、簡単な構成で印字色の切り替え精度を維持することができるので、製造コストを抑えることができる。
この構成により、カム部材の回転範囲を規制位置から所定の回転範囲内に位置付けられるように設定した場合に、カム部材はリボンカセットの揺動範囲の一端位置で保持することができるので、カム部材の回転範囲をラフに設定した場合であっても、簡易な機構で印字色の切り替えの精度を維持することができる。
この構成により、直流モータは通電状態とショート状態とが切り替えられて間欠駆動されるので、一定のトルクを確保しながら低速で直流モータを回転させることができる。直流モータを低速で回転させることができるので、直流モータの回転範囲をラフに設定したことによる、カム部材とストッパとが当接した際に生じる衝撃を緩和することができる。
また、ショート状態にすることにより直流モータに停止させるので、ストッパにカム部材が当接する際の衝撃を更に和らげることができる。
この構成により、間欠駆動期間中にカム部材がストッパに当接して、カム部材が逆方向に回転した場合であっても、その後に制動状態となることにより直流モータの逆回転が抑制される。従って、カム部材の逆回転についても抑制される。 また、この制動状態後に再び間欠駆動に切り替えられると、再度その位置から直流モータが回転をし始めるため、カム部材がストッパに当接してカム部材が逆方向に回転した場合であっても、適切な位置で最終的に停止させることができる。従って、カム部材の回転範囲をラフに設定した場合であっても、印字色の切り替え精度を維持することができる。
この構成により、ストッパにより回転が規制される位置にカム部材が接近するにつれ間欠駆動期間が短くなるので、間欠駆動期間中にカム部材がストッパに当接して、カム部材が逆方向に回転した場合であっても、その後に直ちに制動状態とすることができる。従って、カム部材の逆回転を直ちに停止させることができる。
この構成により、直流モータの回転方向に応じた負荷を考慮してその回転量を制御することができる。
この構成により、供給電源によって変動する直流モータの回転量に対応させて、その回転量を制御することができる。従って、供給電源が変更された場合であっても、印字色の切り替え精度を維持することができる。
リボンカセット30は、後述する所定の軸を中心に揺動可能に保持される。
また、リボンカセット30は、インクリボン31を備えている。インクリボン31は、幅方向に黒と赤の異なる2色が帯状に配置されている。
印字ヘッド40は、キャリッジ50により横方向に移動可能に保持されている。また、キャリッジ50は、その下部に配置されているキャリッジモータ51の回転駆動により横方向に往復動自在に移動する。
リボンカセット30が傾斜することにより、印字ヘッド40とインクリボン31との位置関係が変更される。この状態でタイムカードが差し込まれると、タイムカードには赤色で時刻が印字される。
このようにして、タイムカードに印字される色が切り替えられる。
図7は、リボンカセット30と揺動機構60との構成を示した上面図である。図8は、リボンカセット30と揺動機構60との側面図である。
図8(a)は、リボンカセット30が水平状態に保たれている場合の側面図である。図8(b)は、リボンカセット30がカム64により傾斜状態に保たれている場合の側面図である。
揺動機構60は、直流モータ61と、直流モータ61の回転軸に接続されたピニオンギヤ62と、ピニオンギヤ62と噛合する従動歯車63と、従動歯車63の裏面に形成されたカム64と、第1ストッパ65aと、第2ストッパ65bなどから構成される。第1ストッパ65aと第2ストッパ65bとはフレーム11に一体的に設けられている。また、これら第1ストッパ65aと第2ストッパ65bの上にリボンカセット30を搭載するよう揺動部材34が載る。
また、バネ33は、リボンカセット30を搭載する揺動部材34にその一端が取り付けられ、他端は、揺動部材34を軸支するフレーム11に取り付けられている。
また、カム64は、扇状に形成されており、その外周面がリボンカセット30を搭載する揺動部材34の底面に当接して、リボンカセット30を押上げる。
また、図8(b)に示すように、バネ33は、リボンカセット30を搭載する揺動部材34とカム64とのガタの発生を抑制すべく、リボンカセット30をカム64に向けて付勢する。
また、カム64の回転範囲をラフに設定した場合であっても、即ち、直流モータ61の回転量をラフに設定した場合であっても、カム64の回転範囲を確実に規制することができる。従って、リボンカセット30の揺動範囲を確実に規制することができ、印字色の切り替え精度を維持することができる。
また、簡単な構成で印字色の切り替え精度を維持することができるので、製造コストを抑えることができる。
図9は、リボンカセット30の揺動の過程をより詳細に示した図である。
図9(a)は、図8(a)に示された状態から、反時計方向に60°程度回転させた場合の状態を示している。この間、カム64はリボンカセット30を搭載する揺動部材34には当接せず、リボンカセット30は水平状態に保持される
図9(b)は、カム64が図9(a)に示された状態から更に45°程度反時計方向に回転された場合の状態を示している。このように、カム64は、リボンカセット30を搭載する揺動部材34の底面に当接して押上げることにより、リボンカセット30は揺動し始める。
また、図9(c)に示された状態から、カム64が更に45°程度反時計方向に回転されると、前述した図8(b)に示された状態となる。この間、リボンカセット30は、カム64の回転量によらずに揺動範囲の他端位置で保持される。
このように、係止部64aと第1ストッパ65a又は第2ストッパ65bとが当接して従動歯車63の回転が規制された位置から、所定の回転範囲内においては、カム64は、リボンカセット30を揺動範囲の一端位置又は他端位置で保持する形状を有している。
これにより、従動歯車63の回転範囲を規制位置から所定の回転範囲内に位置付けられるように設定した場合に、カム64はリボンカセット30の揺動範囲の一端位置又は他端位置で保持することができるので、従動歯車63の回転範囲をラフに設定した場合であっても、簡易な機構で印字色の切り替えの精度を維持することができる。
図10は、直流モータと制御部との説明図である。
制御部100は、図10(a)に示すように、駆動制御回路110にモータ61の駆動指令などを出力する。
また、制御部100は、図10(b)に示すように、ROM(Read Only Memory)111、CPU(Central Processing Unit)112、RAM(Random Access Memory)113などにより構成され、タイムレコーダ1の全体の作動を制御する。
図11に示すように、カム64の回転は、直流モータ61の回転に連動しているが、前述したように、カム64が回転し始めてからリボンカセット30を搭載する揺動部材34の底面にカム64が当接するまで所定のタイムラグを有しているため、カム64が所定量回転後に、その回転に連動してリボンカセット30が揺動する。
このように直流モータ61を間欠駆動させることにより、直流モータ61を低速で回転させることができる。直流モータ61を低速で回転させることができるので、直流モータ61の回転範囲をラフに設定したことによる、カム64と第1ストッパ65aと又は第2ストッパ65bとが当接した際に生じる衝撃を緩和することができる。
このように直流モータ61にショートブレーキをかけることにより、カム64が第1ストッパ65a又は第2ストッパ65bに当接する際の衝撃を緩和することができる。
また、バネ33の付勢力に抗してリボンカセット30を押し上げて印字色を黒から赤へと切り換える揺動の際の直流モータ61の通電回数と、バネ33の付勢力に従ってリボンカセット30を下げて印字色を赤から黒へと切り換える揺動の際の直流モータの通電回数とについては、後者の回数を前者の回数より少なくしてある。例えば、通電状態の期間を3ms(ミリ秒)、ショート状態の期間を3msとして交互に切り替えて、黒から赤へと切り換える揺動の際の直流モータの通電回数を30回とし、赤から黒へと切り換える揺動の際の直流モータの通電回数を10回として、最後のブレーキのためのショート状態の期間を44msとする。これにより、第1ストッパ65a、第2ストッパ65bとリボンカセット30を搭載する揺動部材34とが当接した際に生じる衝撃を緩和することができる。
図12は、実施例2に係るタイムレコーダの構成を示した機能ブロック図である。実施例2に係るタイムレコーダは、電源切替回路120と、バックアップ電池BBとを備えている。電源切替回路120は、制御部100及び直流モータ61などに供給される電源の種類を選択する。電源切替回路120は、通常は商用電源CPを供給電源と選択し、停電時などには、バックアップ電池BBに切り替える。これにより停電時での使用も可能となる。
10 タイムカード差込口
20 送りローラ
21、24 ギヤ
22 無端ベルト
23 送り用モータ
25 従動ローラ
30 リボンカセット
31 インクリボン
32 軸部
33 バネ
34 揺動部材
40 印字ヘッド
50 キャリッジ
51 キャリッジモータ
60 揺動機構
61 直流モータ
62 ピニオンギヤ
63 従動歯車
64 カム
64 係止部
65a 第1ストッパ
65b 第2ストッパ
100 制御部
110 駆動制御回路
120 電源切替回路
Claims (7)
- 印字ヘッドと、
幅方向に異なる色が塗布されたインクリボンを備えると共に揺動可能に支持されたリボンカセットと、
前記印字ヘッドに対する前記インクリボンの幅方向の位置を変更させてタイムカードへの印字色を切り替えるべく前記リボンカセットを揺動させるカム部材とを備えたタイムレコーダであって、
前記カム部材の回転範囲を規制するストッパを備えている、
ことを特徴とするタイムレコーダ。 - 前記カム部材は、前記ストッパに当接した規制位置から所定の回転範囲内において、前記リボンカセットを揺動範囲の一端位置で保持する形状である、
ことを特徴とする請求項1に記載のタイムレコーダ。 - 前記カム部材を回転させる直流モータと、
前記直流モータを通電状態とショート状態とに交互に切り替えることにより間欠駆動させ、所定期間ショート状態とすることにより制動状態にする駆動回路とを備えた、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイムレコーダ。 - 前記駆動回路は、前記間欠駆動状態と前記制動状態とに交互に切り替えて前記直流モータを一方向に回転させる、ことを特徴とする請求項3に記載のタイムレコーダ。
- 前記駆動回路は、前記間欠駆動される期間を徐々に短くして前記直流モータの回転を停止させる、ことを特徴とする請求項4に記載のタイムレコーダ。
- 前記駆動回路は、前記直流モータを回転させる方向に応じて前記間欠駆動させる期間を変更する、ことを特徴とする請求項4又は5に記載のタイムレコーダ。
- 前記駆動回路は、前記直流モータを駆動させる供給電源の種類に応じて前記間欠駆動させる期間を変更する、ことを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載のタイムレコーダ。
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