JP2008025698A - クラッチ操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御装置からの指令に基づいてクラッチブースタに圧縮エアを供給する操作バルブが作動不良に陥っても、クラッチペダルによりクラッチを接断する。
【解決手段】クラッチ操作装置は、空圧導入室16aに圧縮エアが供給又は排出されることによりクラッチを切断し又は接続するクラッチブースタ13と、クラッチペダル11の踏み込みにより空圧導入室16aに圧縮エアを供給しクラッチペダル11の踏み込みが解除されることにより圧縮エアを排出する制御バルブ31を備える。一端がエアタンク34に接続され中間に操作バルブ53が設けられたエア配管52が備えられ、操作バルブはエア配管を連通することにより空圧導入室16aに圧縮エアを供給しエア配管を遮断することにより圧縮エアを排出するように構成され、不作動時にエア配管を連通させ作動時にエア配管を遮断する非常用バルブ56が操作バルブより下流側のエア配管に設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空圧導入室に圧縮エアが供給されることによりクラッチを切断するクラッチブースタを備えたクラッチ操作装置に関するものである。
従来、バスやトラック等の大型車両では手動変速機が主に採用されていた。手動変速機では、コントロールロッド等のリンク機構で運転席のチェンジレバーと変速機を機械的に連結している。このため、頻繁にシフト操作を要求される場合には、シフト操作が運転者にとって大きな負担になる。そこで、変速機にギヤ変速装置を設け、このギヤ変速装置を電気信号によって制御する制御装置を設けた遠隔操作式手動変速装置が開発されている。この遠隔操作式手動変速装置では、単にチェンジレバーを操作するだけの小さな力で変速機におけるシフト操作を行えるようになり、シフト操作に関する運転者の負担が軽減されるようになっている。
ここで、この遠隔操作式手動変速装置におけるシフト操作に際してはクラッチ操作装置によりクラッチを切断状態において行う必要がある。図5に、バスやトラック等の大型車両における従来のクラッチ操作装置を示す(例えば、特許文献1参照。)。このクラッチ操作装置では、圧縮エアが空圧導入室3aに供給されることによりプッシュロッド3bを突出させてクラッチ1を切断するクラッチブースタ3を備える。そして、図示しない遠隔操作式手動変速装置における制御装置2からの指令に基づいて操作バルブ2aが開放されることによりエアタンク7からの圧縮エアをクラッチブースタ3の空圧導入室3aに供給する第1エア配管8bが備えられる。
一方、このクラッチ操作装置では、遠隔操作式手動変速装置における制御装置2からの指令に基づくもの以外にも、従来から設けられているクラッチペダル4を踏み込むことによりクラッチを切断することができるように構成される。その具体的構成は、クラッチペダル4の踏み込みによりマスタシリンダ5から生じる油圧により制御バルブ6を開放してエアタンク7からの圧縮エアをクラッチブースタ3に供給する第2エア配管8aを備える。そして、第1エア配管8bにおける圧縮エア及び第2エア配管8aにおける圧縮エアのいずれか高いエア圧を有する圧縮エアをクラッチブースタ3に連通させるダブルチェックバルブ9が更に設けられる。このダブルチェックバルブ9により、第1エア配管8bにおける圧縮エア及び第2エア配管8aにおける圧縮エアのいずれか一方における圧縮エアがクラッチブースタ3に供給されるとクラッチ1が切断されるように構成される。
特開平9−210090号公報(明細書[0027]、図1)
しかし、上記従来のクラッチ操作装置では、遠隔操作式手動変速装置における制御装置2からの指令に基づいてクラッチブースタ3に圧縮エアを供給する操作バルブ2aが、クラッチブースタ3に圧縮エアが供給された状態で作動不良を起こすと、クラッチブースタ3に供給された圧縮エアを十分に排出することができずに、クラッチの接続が困難となる不具合がある。このような操作バルブ2aの作動不良はクラッチの接続を困難とすることから、クラッチペダル4を用いたクラッチの接断をも不能にするとともに、クラッチ板の摩耗を促進させてクラッチの寿命を短縮させる問題点がある。
また、上記従来のクラッチ操作装置では、ダブルチェックバルブ9がクラッチブースタ3から分離されて外部のエア配管8a,8bに接続されているので、装置全体の構造が複雑になり、ダブルチェックバルブ9の取付け用ブラケットを必要とし、車両への取付け性が悪く、装置全体としてコストが上昇するという不具合もある。
本発明の目的は、クラッチブースタに圧縮エアを供給する操作バルブが作動不良に陥っても、クラッチペダルによるクラッチの接断を可能とし得るクラッチ操作装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、エア配管の簡素化を図るとともに車両への取付け性を良くすることにより、安価なクラッチ操作装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1に示すように、空圧導入室16aに圧縮エアが供給されることによりクラッチを切断し空圧導入室16aから圧縮エアが排出されることによりクラッチを接続するクラッチブースタ13と、クラッチペダル11の踏み込みにより空圧導入室16aに圧縮エアを供給しクラッチペダル11の踏み込みが解除されることにより空圧導入室16aから圧縮エアを排出する制御バルブ31とを備えたクラッチ操作装置の改良である。
その特徴ある構成は、一端がエアタンク34に接続され中間に操作バルブ53が設けられたエア配管52を備え、操作バルブ53はエア配管52を連通することにより空圧導入室16aに圧縮エアを供給しエア配管52を遮断することにより空圧導入室16aから圧縮エアを排出するように構成され、不作動時にエア配管52を連通させ作動時にエア配管52を遮断する非常用バルブ56が操作バルブ53より下流側のエア配管52に設けられたところにある。
この請求項1に記載されたクラッチ操作装置では、図2に示すように非常用バルブ56を作動状態にすると、その非常用バルブ56はエア配管52を遮断するので、クラッチブースタ13の空圧導入室16aに圧縮エアを供給する操作バルブ53が作動不良に陥っても、非常用バルブ56を作動状態にすることによりその空圧導入室16aから圧縮エアを排出されてクラッチを接続することができる。これにより、操作バルブ53が作動不良に陥った場合であっても、クラッチペダル11によりクラッチを接断することが可能になり、操作バルブ53の作動不良に起因するクラッチ11の接続が困難となる事態を回避することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、制御バルブ31は、操作用エア又は作動油のいずれか一方又は双方が供給されることにより開放して空圧導入室16aに圧縮エアを供給し操作用エア及び作動油の双方の供給が停止されることにより閉止して空圧導入室16aから圧縮エアを排出するように構成され、エア配管52の他端が制御バルブ31に接続され、操作バルブ53はエア配管52を連通することにより制御バルブ31に操作用エアを供給しエア配管52を遮断することにより制御バルブ31へ供給された操作用エアを排出して制御バルブ31への操作用エアの供給を停止するように構成され、クラッチペダル11の踏み込みにより制御バルブ31に作動油を供給しクラッチペダル11の踏み込みが解除されることにより制御バルブ31へ供給した作動油を吸引して制御バルブ31への作動油の供給を停止するマスタシリンダ12が設けられ、非常用バルブ56は、制御バルブ31と操作バルブ53の間のエア配管52に設けられて作動時にエア配管52を遮断するとともに操作バルブ53から制御バルブ31に供給された操作用エアを排出して制御バルブ31への操作用エアの供給を停止するように構成されたことを特徴とする。
この請求項2に記載されたクラッチ操作装置では、非常用バルブ56を作動状態にすると、エア配管52を遮断するとともに操作バルブ53を介して制御バルブ31に供給された操作用エアを排出して制御バルブ31への操作用エアの供給を停止するので、制御バルブ31を閉止することができる。これにより、クラッチは接続され、操作バルブ53の作動不良に起因するクラッチの接続が困難となる事態を有効に回避することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明であって、クラッチペダル11の踏み込みによりマスタシリンダ12から供給される作動油により移動して制御バルブ31を開放可能に構成された制御ピストン29が設けられ、制御ピストン29が第1ピストン29aと第1ピストン29aと同軸に設けられた第2ピストン29bにより構成され、第1ピストン29aと第2ピストン29bの間にエア配管52を介して供給される操作用エアを導入可能な作動エア室29cが形成され、作動エア室29cに操作用エアが供給されるとその操作用エアは第1ピストン29aと別に第2ピストン29bを独立して移動させて制御バルブ31を開放可能に構成されたことを特徴とする。
この請求項3に記載されたクラッチ操作装置では、操作バルブ53を介して作動エア室29cに供給された操作用エアにより第1ピストン29aと別に第2ピストン29bを独立して移動させて制御バルブ31を開放するように構成したので、従来必要とされたダブルチェックバルブを必要としない。このため、ダブルチェックバルブの取付け用ブラケットも不要となり、ダブルチェックバルブの取付け作業も不要となる。この結果、ダブルチェックバルブを用いた従来に比較してその取付け性は向上し、装置全体の構造とエア配管の簡素化を図ることができ、従来より安価なクラッチ操作装置を提供することができる。
本発明のクラッチ操作装置では、不作動時にエア配管を連通させ作動時にエア配管を遮断する非常用バルブを操作バルブより下流側のエア配管に設けたので、クラッチブースタの空圧導入室に圧縮エアを供給する操作バルブが作動不良に陥っても、その非常用バルブを作動状態にすることによりエア配管を遮断してその空圧導入室から圧縮エアを排出してクラッチを接続することができる。これにより、クラッチペダルによりクラッチを接断することが可能になり、操作バルブの作動不良に起因するクラッチの接続が困難となる事態を回避することができる。
この場合、制御バルブが操作用エア又は作動油のいずれか一方又は双方が供給されることにより開放して空圧導入室に圧縮エアを供給し操作用エア及び作動油の双方の供給が停止されることにより閉止して空圧導入室から圧縮エアを排出するように構成し、エア配管の他端をそのように構成された制御バルブに接続すれば、非常用バルブを作動状態にすると、エア配管を遮断するとともに操作バルブを介して制御バルブに供給された操作用エアを排出して制御バルブへの操作用エアの供給を停止するので、その制御バルブを閉止して空圧導入室から圧縮エアを排出させてクラッチを確実に接続することができる。
一方、クラッチペダルの踏み込みにより移動して制御バルブを開放可能な制御ピストンを設け、その制御ピストンを第1ピストンとそれと同軸に設けられた第2ピストンにより構成し、その第1ピストンと第2ピストンの間に操作用エアが導入される作動エア室を形成し、作動エア室に導入された操作用エアが第1ピストンと別に第2ピストンを独立して移動させて制御バルブを開放可能に構成すれば、従来必要とされたダブルチェックバルブを不要とすることができる。すると、ダブルチェックバルブの取付け用ブラケットも不要となり、ダブルチェックバルブを用いた従来に比較してその取付け性は向上し、装置全体の構造とエア配管が簡素化して従来より安価なクラッチ操作装置を提供することができる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、バスやトラック等の大型車両には、シフト操作に際してクラッチを切断するクラッチ操作装置10が設けられる。このクラッチ操作装置10にはクラッチペダル11が装備され、そのクラッチペダル11には、そのクラッチペダル11の踏み込みにより作動するマスタシリンダ12が設けられる。クラッチには、傾動することによりクラッチを接続し又は切断するリリースレバー15が設けられ、クラッチ操作装置10にはこのリリースレバー15を傾動させるクラッチブースタ13が設けられる。
クラッチブースタ13は、そのボディ14に接続されたシリンダシェル16を有し、このシリンダシェル16内にピストンプレート17が、リターンスプリング18により空圧導入側(図中左側)に付勢されて設けられている。シリンダシェル16の一端には空圧ニップル19が取付けられ、この空圧ニップル19が空圧導入口を形成し、シリンダシェル16とピストンプレート17により囲まれる空圧導入室16aにその空圧導入口から圧縮エアが供給されると、ピストンプレート17が右側に押され、そのピストンプレート17はピストンロッド21、ハイドロリックピストン22、更にはプッシュロッド23を介してリリースレバー15の下端を図の右方向に押し、リリースレバー15が傾動することによりクラッチを切断するように構成される。
一方、ボディ14内部には油圧路24が形成され、油圧路24の油圧導入口は油圧ニップル26によって形成される。油圧ニップル26にはマスタシリンダ12に一端が接続された油圧配管27の他端が接続される。油圧路24は、ハイドロリックピストン22を収容するハイドロリックシリンダ24aと、下端に油圧ニップル26が取付けられ上端がそのハイドロリックシリンダ24aに連通するようにボディフランジ部14aに形成された下孔24cと、そのハイドロリックシリンダ24aに小孔24dを介して下端が連通するようにボディフランジ部14aに形成された上孔24bによって主に形成される。上孔24bが形成されたボディフランジ部14aには、図の右側に突出する制御ボディ部14bが形成される。この制御ボディ部14bにはボディフランジ部14aに形成された上孔24bに直交してその一端が上孔24bに連通する制御シリンダ28が形成され、その制御シリンダ28には一端が上孔24bに臨む制御ピストン29が図の左右方向に移動可能に挿入される。そして、油圧ニップル26から油圧が導入されると、その油圧は下孔24c、ハイドロリックシリンダ24a及び小孔24dを通って上孔24bに到達し、制御ピストン29を制御シリンダ28に沿って図の右側に押すように構成される。
制御シリンダ28に挿入された制御ピストン29を有する制御ボディ部14bには、その制御ピストン29の突出方向に制御バルブ31が設けられる。その制御バルブ31には、制御ボディ部14bにおける制御シリンダ28と同軸にコントロール室31aと空圧室31cがこの順序で形成される。そして、そのコントロール室31aと空圧室31cは空圧ポート31bにより連結するように形成される。コントロール室31aには制御ピストン29の他端が進入可能に構成され、制御ピストン29はピストンスプリング30により左側に付勢され、通常状態で制御ピストン29の一端が油圧路24における上孔24bに進入するように構成される。一方、空圧室31cにはこの制御バルブ31を開閉可能に構成されたポペットバルブ32が移動可能に収容される。空圧室31cには供給側ニップル33が取付けられ、一端がエアタンク34に接続された空圧配管36の他端がこのニップル33に接続されて、空圧室31cにはエアタンク34から高圧エアが常に供給されるように構成される。
ポペットバルブ32は、空圧とポペットスプリング37とにより左側に付勢され、通常状態でコントロール室31aと空圧室31cを連通する空圧ポート31bを閉じ、ニップル33からの空圧はポペットバルブ32の位置で遮断されるように構成される。一方、油圧配管27から油圧路24に油圧が供給されると、その油圧が一端に作用して制御ピストン29がピストンスプリング30の付勢力に抗して図の右方向に移動し、制御ピストン29の他端がポペットバルブ32に当接するように構成される。そして、他端がポペットバルブ32に当接した制御ピストン29が更に移動すると、ポペットバルブ32は右側に押されて空圧ポート31bを開く。これによりこの制御バルブ31は開放され、空圧室31cから空圧ポート31bを介してコントロール室31aに高圧エアが侵入するように構成される。コントロール室31aには排出側ニップル38が取付けられ、エア供給管39の一端がこの排出側ニップル38が取付けられる。エア供給管39の他端は空圧導入室16aに連通する空圧ニップル19に接続され、制御バルブ31が開放されることによりコントロール室31aに侵入した圧縮エアはこのエア供給管39を介して空圧導入室16aに供給されるように構成される。
一方、油圧路24から油圧が抜かれると、上孔24b内の油圧が下がり、ピストンスプリング30の付勢力により制御ピストン29が左側の元位置に戻される。すると、ポペットバルブ32は空圧ポート31bに当接してその空圧ポート31bを閉じ、これにより制御バルブ31を閉止する。その後、制御ピストン29の他端はポペットバルブ32から離れ、制御ピストン29の他端の内部に設けられた開放ポート41がコントロール室31aと連通する。すると、保持されていた空圧は、開放ポート41から大気圧ポート42を通じ空圧導入室16aと反対側の大気室16bに導入され、ピストンプレート17を右側に押していた空圧がリターンスプリング18と協同してそれを反対側の左側に押し、クラッチを接続させるようにリリースレバー15を図の左側に操作する。なお、図1において符号44はシリンダ室16bとハイドロリックシリンダ22とを油密に仕切るシール部材であり、符号47は緩められたときに作動油のエア抜きを行えるブリーダを示す。
このクラッチ操作装置10には、一端がエアタンク34に接続されたエア配管52が備えられる。このエア配管52には、図示しない遠隔操作式手動変速装置における制御装置51からの指令に基づいてこのエア配管52を連通させ又は遮断する操作バルブ53が設けられる。図示しない遠隔操作式手動変速装置は図示しないオートマチックトランスミッションを制御するためのものである。そして、操作バルブ53は、制御装置51からの制御信号により開くクラッチ制御電磁弁54を介して制御可能に構成される。一方、制御ピストン29は、第1ピストン29aとその第1ピストン29aと同軸に設けられた第2ピストン29bにより構成され、その第1ピストン29aと第2ピストン29bの間に圧縮エアが導入される作動エア室29cが形成される。エア配管52の他端はこの作動エア室29cに接続され、このエア配管52を介して操作用エアとしての圧縮エアが作動エア室29cに導入可能に構成される。そして、作動エア室29cに導入された操作用エアとしての圧縮エアは第1ピストン29aと別に第2ピストン29bを独立して移動させて制御バルブ31を開放可能に構成される。
この実施の形態におけるクラッチ制御電磁弁54は3ポート2位置切り換え式の電磁作動弁であって、操作バルブ53は3ポート2位置切り換え式のエア圧作動弁である。クラッチ制御電磁弁54の第1ポート54aはエアタンク34に接続され、その第2ポート54bは操作バルブ53のエア圧導入端子53dに接続され、その第3ポート54cは大気に開放される。図1に示すようにこのクラッチ制御電磁弁54は、制御装置51からの制御信号が制御端子54dに出力されていない通常状態で第1ポート54aを遮断し、図3に示すようにその制御端子54dに制御装置51からの制御信号が発せられると第1ポート54aと第2ポート54bを連通させてエアタンク34の圧縮エアを操作バルブ53のエア圧導入端子53dに供給するように構成される。そして、制御装置51からの制御信号が停止されると、第1ポート54aを遮断するとともに第2ポート54bと第3ポート54cを連通させて操作バルブ53のエア圧導入端子53dに供給された圧縮エアを大気に放出するように構成される。
一方、操作バルブ53の第1ポート53aはエアタンク34に接続され、その第2ポート53bは作動エア室29cに接続され、その第3ポート53cは大気に開放される。図1に示すようにエア圧導入端子53dに圧縮エアが供給されない通常状態でこの操作バルブ53は第1ポート53aを遮断し、図3に示すようにエア圧導入端子53dに圧縮エアが供給されると第1ポート53aと第2ポート53bを連通させてエアタンク34における圧縮エアを操作用エアとして作動エア室29cに供給するように構成される。そして、エア圧導入端子53dに供給された圧縮エアが大気に放出されると、第1ポート53aを閉じてエア配管52を遮断するとともに、第2ポート53bと第3ポート53cを連通させて作動エア室29cに供給された操作用エアを大気に放出するように構成される。
操作バルブ53より下流側のエア配管52、即ち制御バルブ31と操作バルブ53の間のエア配管52には非常用バルブ56が設けられる。この実施の形態における非常用バルブ56は3ポート2位置切り換え式の押しボタン式作動弁である。非常用バルブ56の第1ポート56aは操作バルブ53の第2ポート53bに接続され、その第2ポート56bは作動エア室29cに接続され、その第3ポート56cは大気に開放される。図1に示すようにこの非常用バルブ56は、押しボタン56dが操作されていない不作動時に第1ポート56aと第2ポート56bを連通させ、図3に示すようにその押しボタン56dが操作された作動時に第1ポート56aを塞いでエア配管52を遮断するように構成される。そして、この非常用バルブ56は、押しボタン56dが操作されて作動状態になると、エア配管52を遮断するとともに、第2ポート56bと第3ポート56cを連通させ、操作バルブ53を介して制御バルブ31に供給された操作用エアを第3ポート56cから排出して制御バルブ31への操作用エアの供給を停止するように構成される。
このように構成されたクラッチ操作装置では、クラッチペダル11を踏み込むと、図4に示すように、マスタシリンダ12から油圧配管27に油圧が生じ、油圧配管27を介してその油圧はニップル26から油圧路24に導入される。すると、その油圧は下孔24c、ハイドロリックシリンダ24a及び小孔24dを通って上孔24bに到達し、制御ピストン29を制御シリンダ28に沿って図の右側に押す。図の右側に押されて制御ピストン29が移動するとその他端はポペットバルブ32に当接する。そして、他端がポペットバルブ32に当接した制御ピストン29が更に移動すると、ポペットバルブ32は右側に押されて空圧ポート31bを開くことによりこの制御バルブ31を開放する。するとエアタンク34からの高圧エアがこの制御バルブ31を通過し、エア供給管39を介して空圧導入室16aに高圧エアが供給される。空圧導入室16aに圧縮エアが供給されると、ピストンプレート17が右側に押され、そのピストンプレート17はピストンロッド21、ハイドロリックピストン22、更にはプッシュロッド23を介してリリースレバー15の下端を図の右方向に押し、リリースレバー15が傾動することによりクラッチを切断する。
逆に、クラッチペダル11を戻すと、図1に示すように、制御ピストン29を押していた油圧路24における作動油が油圧配管27を介してマスタシリンダ12に戻り、油圧路24から油圧が抜かれる。すると制御ピストン29がピストンスプリング30の付勢力により左側の元位置に戻され、ポペットバルブ32はコントロール室31aと空圧室31cを連通する空圧ポート31bを閉じ、制御バルブ31を閉止する。そして制御ピストン29の他端はポペットバルブ32から離れ、制御ピストン29の他端の内部に設けられた開放ポート41がコントロール室31aと連通し、コントロール室31aに保持されていた空圧は開放ポート41から大気圧ポート42を通じ大気室16bに導入される。これによりピストンプレート17はリターンスプリング18により左側に押し戻され、リリースレバー15の下端が図の左側に移動するようにリリースレバー15が傾動してクラッチを接続させる。
一方、図示しない遠隔操作式手動変速装置の制御装置51からの指令に基づいて圧縮エアが作動エア室29cに供給する場合を説明すると、図3に詳しく示すように、運転席のセレクトレバー操作等により変速が開始されると、制御装置51からクラッチ制御電磁弁54の制御端子54dに制御信号が発せられる。するとクラッチ制御電磁弁54はその第1ポート54aと第2ポート54bを連通させてエアタンク34の圧縮エアを操作バルブ53のエア圧導入端子53dに供給する。エア圧導入端子53dに圧縮エアが供給されると、操作バルブ53はその第1ポート53aと第2ポート53bを連通させてエアタンク34における圧縮エアを操作用エアとして作動エア室29cに供給する。作動エア室29cに導入された操作用エアは第1ピストン29aと別に第2ピストン29bを制御シリンダ28に沿って図の右側に独立して押す。すると、その第2ピストン29bはポペットバルブ32に当接し、そのポペットバルブ32を右側に押して空圧ポート31bを開くことによりこの制御バルブ31を開放する。するとエアタンク34からの高圧エアは制御バルブ31を通過し、エア供給管39を介して空圧導入室16aに供給される。そして、空圧導入室16aに圧縮エアが供給されると、ピストンプレート17が右側に押され、プッシュロッド23を介してリリースレバー15の下端を図の右方向に押し、リリースレバー15が傾動することによりクラッチを切断する。
また、自動変速が完了してエンジン回転とクラッチ回転の差が規定値内に収まると、制御装置51からクラッチ制御電磁弁54への制御信号が停止され、これにより、クラッチ制御電磁弁54では第1ポート54aを遮断するとともに第2ポート54bと第3ポート54cを連通させて操作バルブ53のエア圧導入端子53dに供給された圧縮エアを大気に放出する。そして、エア圧導入端子53dに供給された圧縮エアが大気に放出されると、操作バルブ53はその第1ポート53aを閉じてエア配管52を遮断するとともに、第2ポート53bと第3ポート53cを連通させて作動エア室29cに供給された操作用エアを大気に放出する。すると、図1に示すように、第2ピストン29bが左側の元位置に戻され、制御バルブ31を閉止する。すると、ピストンプレート17はリターンスプリング18により左側に押し戻され、リリースレバー15の下端が図の左側に移動するようにリリースレバー15が傾動してクラッチを接続させる。
次に、図示しない遠隔操作式手動変速装置における制御装置51からの指令に基づいて動作するクラッチ制御電磁弁54又はそのクラッチ制御電磁弁54により制御される操作バルブ53が作動不良を起こし、クラッチブースタ13の空圧導入室16aに圧縮エアが供給された状態であって、その圧縮エアを排出することが困難になった場合を説明する。この場合には、非常用バルブ56における押しボタン56dを操作してその非常用バルブ56を作動状態にする。すると非常用バルブ56では、その第1ポート56aを塞いでエア配管52を遮断するとともに、第2ポート56bと第3ポート56cを連通させ、操作バルブ53を介して制御バルブ31に供給された操作用エアを第3ポート56cから排出して制御バルブ31への操作用エアの供給を停止する。すると、作動エア室29cに供給された操作用エアは大気に放出され、図1に示すように、第2ピストン29bが左側の元位置に戻され、制御バルブ31は閉止する。これにより、ピストンプレート17はリターンスプリング18により左側に押し戻され、リリースレバー15が傾動してクラッチは接続される。これにより、クラッチの接続が困難となる事態は回避され、その後は通常のクラッチペダル11の踏み込みによりクラッチを切断し、その踏み込みを解除することによりクラッチを再び接続することが可能となる。
また、このクラッチ操作装置10では、上述したように、制御ピストン29が第1ピストン29aと第1ピストン29aと同軸に設けられた第2ピストン29bにより構成され、第1ピストン29aと第2ピストン29bの間にエア配管52を介して供給される圧縮エアが導入される作動エア室29cを形成し、作動エア室29cに導入された操作用エアは第1ピストン29aと別に第2ピストン29bを独立して移動させて制御バルブ31を開放させるように構成したので、このクラッチ操作装置10では、従来必要とされたダブルチェックバルブを必要としない。このため、ダブルチェックバルブの取付け用ブラケットも不要となり、ダブルチェックバルブの取付け作業も不要となる。この結果、ダブルチェックバルブを用いた従来に比較してその取付け性は向上し、装置全体の構造とエア配管の簡素化を図ることができ、従来より安価なクラッチ操作装置を提供することができる。
本発明実施形態のクラッチ操作装置を示す構成図である。 非常用バルブを作動させてクラッチを接続させた状態を示す図1に対応する構成図である。 制御装置からの指令に基づいてクラッチが切断された状態を示す図1に対応する構成図である。 クラッチペダルが踏み込まれてクラッチが切断された状態を示す図1に対応する構成図である。 ダブルチェックバルブが用いられた従来のクラッチ操作装置を示す図1に対応する構成図である。
符号の説明
11 クラッチペダル
12 マスタシリンダ
13 クラッチブースタ
16a 空圧導入室
29 制御ピストン
29a 第1ピストン
29b 第2ピストン
29c 作動エア室
31 制御バルブ
34 エアタンク
52 エア配管
53 操作バルブ
56 非常用バルブ

Claims (3)

  1. 空圧導入室(16a)に圧縮エアが供給されることによりクラッチを切断し前記空圧導入室(16a)から圧縮エアが排出されることによりクラッチを接続するクラッチブースタ(13)と、クラッチペダル(11)の踏み込みにより前記空圧導入室(16a)に圧縮エアを供給し前記クラッチペダル(11)の踏み込みが解除されることにより前記空圧導入室(16a)から圧縮エアを排出する制御バルブ(31)とを備えたクラッチ操作装置において、
    一端がエアタンク(34)に接続され中間に操作バルブ(53)が設けられたエア配管(52)を備え、
    前記操作バルブ(53)は前記エア配管(52)を連通することにより前記空圧導入室(16a)に圧縮エアを供給し前記エア配管(52)を遮断することにより前記空圧導入室(16a)から圧縮エアを排出するように構成され、
    不作動時に前記エア配管(52)を連通させ作動時に前記エア配管(52)を遮断する非常用バルブ(56)が前記操作バルブ(53)より下流側の前記エア配管(52)に設けられた
    ことを特徴とするクラッチ操作装置。
  2. 制御バルブ(31)は、操作用エア又は作動油のいずれか一方又は双方が供給されることにより開放して前記空圧導入室(16a)に圧縮エアを供給し操作用エア及び作動油の双方の供給が停止されることにより閉止して前記空圧導入室(16a)から圧縮エアを排出するように構成され、
    エア配管(52)の他端が前記制御バルブ(31)に接続され、
    操作バルブ(53)は前記エア配管(52)を連通することにより前記制御バルブ(31)に操作用エアを供給し前記エア配管(52)を遮断することにより前記制御バルブ(31)へ供給された操作用エアを排出して前記制御バルブ(31)への操作用エアの供給を停止するように構成され、
    クラッチペダル(11)の踏み込みにより前記制御バルブ(31)に作動油を供給し前記クラッチペダル(11)の踏み込みが解除されることにより前記制御バルブ(31)へ供給した作動油を吸引して前記制御バルブ(31)への作動油の供給を停止するマスタシリンダ(12)が設けられ、
    非常用バルブ(56)は、前記制御バルブ(31)と前記操作バルブ(53)の間の前記エア配管(52)に設けられて作動時に前記エア配管(52)を遮断するとともに前記操作バルブ(53)から前記制御バルブ(31)に供給された操作用エアを排出して前記制御バルブ(31)への操作用エアの供給を停止するように構成された
    請求項1記載のクラッチ操作装置。
  3. クラッチペダル(11)の踏み込みによりマスタシリンダ(12)から供給される作動油により移動して制御バルブ(31)を開放可能に構成された制御ピストン(29)が設けられ、
    前記制御ピストン(29)が第1ピストン(29a)と前記第1ピストン(29a)と同軸に設けられた第2ピストン(29b)により構成され、
    前記第1ピストン(29a)と前記第2ピストン(29b)の間に前記エア配管(52)を介して供給される操作用エアを導入可能な作動エア室(29c)が形成され、
    前記作動エア室(29c)に操作用エアが供給されるとその操作用エアは前記第1ピストン(29a)と別に前記第2ピストン(29b)を独立して移動させて前記制御バルブ(31)を開放可能に構成された
    請求項2記載のクラッチ操作装置。
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