JP2008025779A - クラッチアクチュエータ及びそれを用いたクラッチ操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エア配管の簡素化を図るとともに車両への取付性を良くする。
【解決手段】クラッチ操作装置は、空圧導入室16aに圧縮エアが供給されることによりクラッチを切断し圧縮エアが排出されることによりクラッチを接続するクラッチブースタ13と、開放することにより空圧導入室に圧縮エアを供給し閉止することにより圧縮エアを排出する制御バルブ31と、クラッチペダル11の踏み込みにより生じる油圧により移動して制御バルブ31を開放する制御ピストン29と、制御装置51からの指令に基づいて圧縮エアを供給可能に構成されたエア配管52とを備える。制御ピストンが第1ピストン29aと第2ピストン29bにより構成され、それらの間にエア配管52を介して供給される圧縮エアが導入される作動エア室29cが形成され、作動エア室29cに導入された圧縮エアは第2ピストン29bを独立して移動させて制御バルブ31を開放させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空圧導入室に圧縮エアが供給されることによりクラッチを切断するクラッチブースタを操作するクラッチアクチュエータ及びそれを用いたクラッチ操作装置に関するものである。
従来、バスやトラック等の大型車両では手動変速機が主に採用されていた。手動変速機では、コントロールロッド等のリンク機構で運転席のチェンジレバーと変速機を機械的に連結している。このため、頻繁にシフト操作を要求される場合には、シフト操作が運転者にとって大きな負担になる。そこで、変速機にギヤ変速装置を設け、このギヤ変速装置を電気信号によって制御する制御装置を設けた遠隔操作式手動変速装置が開発されている。この遠隔操作式手動変速装置では、単にチェンジレバーを操作するだけの小さな力で変速機におけるシフト操作を行えるようになり、シフト操作に関する運転者の負担が軽減されるようになっている。
一方、この遠隔操作式手動変速装置におけるシフト操作に際してはクラッチ操作装置によりクラッチを切断状態において行う必要がある。そして、バスやトラック等の大型車両におけるクラッチ操作装置では、図4に示すように、遠隔操作式手動変速装置における制御装置2からの指令に基づいて圧縮エアが空圧導入室3aに供給されることによりプッシュロッド3bを突出させてクラッチ1を切断するクラッチブースタ3を備えたものが知られている。そして、このクラッチ操作装置では、遠隔操作式手動変速装置における制御装置2からの指令に基づくもの以外にも、従来から設けられているクラッチペダル4を踏み込むことによりクラッチブースタ3を操作してクラッチを切断するクラッチアクチュエータ6を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
従来のクラッチアクチュエータ6は、開放することによりクラッチブースタ3の空圧導入室3aに圧縮エアを供給し閉止することによりその空圧導入室3aから圧縮エアを排出する制御バルブ6aと、クラッチペダル4の踏み込みにより生じる油圧が作用することにより移動して制御バルブ6aを開放可能に構成された制御ピストン6bを備える。そして、クラッチペダル4の踏み込みによりマスタシリンダ5から生じる油圧により制御ピストン6bが移動して制御バルブ6aを開放し、開放された制御バルブ6aを通過するエアタンク7からの圧縮エアをクラッチブースタ3に供給する第1エア配管8aと、制御装置2からの指令に基づいてクラッチ制御弁2aが開放されることによりエアタンク7からの圧縮エアをクラッチブースタ3に供給する第2エア配管8bが備えられる。更に、第1エア配管8aにおける圧縮エア及び第2エア配管8bにおける圧縮エアのいずれか高いエア圧を有する圧縮エアをクラッチブースタ3に連通させるダブルチェックバルブ9が設けられ、そのいずれか一方における圧縮エアがクラッチブースタ3に供給されるとクラッチ1が切断されるように構成される。
特開平9−210090号公報(明細書[0027]、図1)
しかし、上記従来のクラッチ操作装置では、ダブルチェックバルブ9がクラッチブースタ3から分離されて外部のエア配管によってそれぞれ接続されているので、装置全体の構造が複雑になり、ダブルチェックバルブ9の取付用ブラケットとを必要とし、車両への取付性が悪く、装置全体としてコストが上昇するという欠点があった。
本発明の目的は、エア配管の簡素化を図るとともに車両への取付性を良くすることにより、安価なクラッチアクチュエータ及びそれを用いたクラッチ操作装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1に示すように、開放することによりクラッチブースタ13の空圧導入室16aに圧縮エアを供給し閉止することにより空圧導入室16aから圧縮エアを排出する制御バルブ31と、クラッチペダル11の踏み込みにより生じる油圧が作用することにより移動して制御バルブ31を開放可能に構成された制御ピストン29とを備えたクラッチアクチュエータの改良である。
その特徴ある構成は、制御ピストン29が第1ピストン29aと第1ピストン29aと同軸に設けられた第2ピストン29bにより構成され、第1ピストン29aと第2ピストン29bの間に圧縮エアを供給可能な作動エア室29cが形成され、作動エア室29cに供給された圧縮エアは第1ピストン29aと別に第2ピストン29bを独立して移動させて制御バルブ31を開放可能に構成されたところにある。
この請求項1に記載されたクラッチアクチュエータでは、圧縮エアを作動エア室29cに導入させ、その圧縮エアにより第1ピストン29aと別に第2ピストン29bを独立して移動させて制御バルブ31を開放するように構成したので、従来必要とされたダブルチェックバルブを必要としない。このため、ダブルチェックバルブの取付用ブラケットも不要となり、ダブルチェックバルブの取付作業も不要となる。この結果、ダブルチェックバルブを用いた従来のものに比較してその取付け性は向上し、これを用いた装置全体の構造とエア配管の簡素化を図ることができる。
請求項2に係る発明は、空圧導入室16aに圧縮エアが供給されることによりクラッチを切断し空圧導入室16aから圧縮エアが排出されることによりクラッチを接続するクラッチブースタ13と、クラッチペダルの踏み込みにより制御バルブ31を開放して空圧導入室16aに圧縮エアを供給する請求項1記載のクラッチアクチュエータ25と、制御装置51からの指令に基づいてクラッチアクチュエータ25の作動エア室29cに圧縮エアを供給して制御バルブ31を開放可能に構成された圧縮エア供給手段50とを備えたクラッチ操作装置である。
この請求項2に記載されたクラッチ操作装置では、制御装置51からの指令に基づいて圧縮エアを作動エア室29cに導入させて制御バルブ31を開放するように構成したので、従来必要とされたダブルチェックバルブを必要とぜずに、ダブルチェックバルブを用いた従来に比較してその取付け性は向上し、装置全体の構造とエア配管の簡素化を図ることができ、従来より安価なクラッチ操作装置を提供することができる。
なお、制御装置51からの指令に基づいて作動エア室29cに圧縮エアが導入されるけれども、図2に示すように、その作動エア室29cに導入された圧縮エアは第2ピストン29bを移動させて制御バルブ31を開放するので、クラッチブースタ13における空圧導入室16aに圧縮エアが供給されてクラッチは切断されることになる。このため、制御装置51からの指令に基づいてクラッチを切断するというクラッチ操作装置における本来的機能が失われることはない。
本発明のクラッチアクチュエータ及びこれを用いたクラッチ操作装置では、クラッチペダルの踏み込みにより移動して制御バルブを開放可能な制御ピストンを第1ピストンとそれと同軸に設けられた第2ピストンにより構成し、その第1ピストンと第2ピストンの間に圧縮エアが導入される作動エア室を形成し、作動エア室に導入された圧縮エアが第1ピストンと別に第2ピストンを独立して移動させて制御バルブを開放可能に構成したので、制御装置からの指令に基づいて圧縮エアを作動エア室に導入させるようにすれば、その制御装置からの指令により制御バルブを開放することができる。このため、従来必要とされたダブルチェックバルブを不要とし、ダブルチェックバルブの取付用ブラケットも不要とすることができる。この結果、ダブルチェックバルブを用いた従来に比較してその取付け性は向上し、装置全体の構造とエア配管の簡素化を図ることができ、従来より安価なクラッチ操作装置を提供することができる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、バスやトラック等の大型車両には、シフト操作に際してクラッチを切断するクラッチ操作装置10が設けられる。このクラッチ操作装置10にはクラッチペダル11が装備され、そのクラッチペダル11には、そのクラッチペダル11の踏み込みにより作動するマスタシリンダ12が設けられる。クラッチには、傾動することによりクラッチを接続し又は切断するリリースレバー15が設けられ、クラッチ操作装置10にはこのリリースレバー15を傾動させるクラッチブースタ13が設けられる。
クラッチブースタ13は、そのボディ14に接続されたシリンダシェル16を有し、このシリンダシェル16内にピストンプレート17が、リターンスプリング18により空圧導入側(図中左側)に付勢されて設けられている。シリンダシェル16の一端には空圧ニップル19が取り付けられ、この空圧ニップル19が空圧導入口を形成し、シリンダシェル16とピストンプレート17により囲まれる空圧導入室16aにその空圧導入口から圧縮エアが供給されると、ピストンプレート17が右側に押され、そのピストンプレート17はピストンロッド21、ハイドロリックピストン22、更にはプッシュロッド23を介してリリースレバー15の下端を図の右方向に押し、リリースレバー15が傾動することによりクラッチを切断するように構成される。
一方、ボディ14内部には油圧路24が形成され、油圧路24の油圧導入口は油圧ニップル26によって形成される。油圧ニップル26にはマスタシリンダ12に一端が接続された油圧配管27の他端が接続される。油圧路24は、ハイドロリックピストン22を収容するハイドロリックシリンダ24aと、下端に油圧ニップル26が取付けられ上端がそのハイドロリックシリンダ24aに連通するようにボディフランジ部14aに形成された下孔24cと、そのハイドロリックシリンダ24aに小孔24dを介して下端が連通するようにボディフランジ部14aに形成された上孔24bによって主に形成される。上孔24bが形成されたボディフランジ部14aには、図の右側に突出する制御ボディ部14bが形成され、この制御ボディ部14bにはクラッチブースタ13の空圧導入室16aにおける圧縮エアの給排を制御してそのクラッチブースタ13を操作するクラッチアクチュエータ25が設けられる。
この実施の形態におけるクラッチアクチュエータ25は、制御ピストン29と制御バルブ31を備える。制御ボディ部14bにはボディフランジ部14aに形成された上孔24bに直交してその一端が上孔24bに連通する制御シリンダ28が形成される。クラッチアクチュエータ25を構成する制御ピストン29はこの制御シリンダ28に挿入して設けられ、制御ピストン29の一端が上孔24bに臨むようにこの制御ピストン29は図の左右方向に移動可能に挿入される。そして、油圧ニップル26から油圧が導入されると、その油圧は下孔24c、ハイドロリックシリンダ24a及び小孔24dを通って上孔24bに到達し、制御ピストン29を制御シリンダ28に沿って図の右側に押すように構成される。
一方、クラッチアクチュエータ25を構成する制御バルブ31は、制御シリンダ28に挿入された制御ピストン29を有する制御ボディ部14bに、その制御ピストン29の突出方向に設けられる。この制御バルブ31には、制御ボディ部14bにおける制御シリンダ28と同軸にコントロール室31aと空圧室31cがこの順序で形成される。そして、そのコントロール室31aと空圧室31cは空圧ポート31bにより連結するように形成される。コントロール室31aには制御ピストン29の他端が進入可能に構成され、制御ピストン29はピストンスプリング30により左側に付勢され、通常状態で制御ピストン29の一端が油圧路24における上孔24bに進入するように構成される。一方、空圧室31cにはこの制御バルブ31を開閉可能に構成されたポペットバルブ32が移動可能に収容される。空圧室31cには供給側ニップル33が取り付けられ、一端がエアタンク34に接続された空圧配管36の他端がこのニップル33に接続されて、空圧室31cにはエアタンク34から高圧エアが常に供給されるように構成される。
ポペットバルブ32は、空圧とポペットスプリング37とにより左側に付勢され、通常状態でコントロール室31aと空圧室31cを連通する空圧ポート31bを閉じ、ニップル33からの空圧はポペットバルブ32の位置で遮断されるように構成される。一方、油圧配管27から油圧路24に油圧が供給されると、その油圧が一端に作用して制御ピストン29がピストンスプリング30の付勢力に抗して図の右方向に移動し、制御ピストン29の他端がポペットバルブ32に当接するように構成される。そして、他端がポペットバルブ32に当接した制御ピストン29が更に移動すると、ポペットバルブ32は右側に押されて空圧ポート31bを開く。これによりこの制御バルブ31は開放され、空圧室31cから空圧ポート31bを介してコントロール室31aに高圧エアが侵入するように構成される。コントロール室31aには排出側ニップル38が取り付けられ、エア供給管39の一端がこの排出側ニップル38が取り付けられる。エア供給管39の他端は空圧導入室16aに連通する空圧ニップル19に接続され、制御バルブ31が開放されることによりコントロール室31aに侵入した圧縮エアはこのエア供給管39を介して空圧導入室16aに供給されるように構成される。
一方、油圧路24から油圧が抜かれると、上孔24b内の油圧が下がり、ピストンスプリング30の付勢力により制御ピストン29が左側の元位置に戻される。すると、ポペットバルブ32は空圧ポート31bに当接してその空圧ポート31bを閉じ、これにより制御バルブ31を閉止する。その後、制御ピストン29の他端はポペットバルブ32から離れ、制御ピストン29の他端の内部に設けられた開放ポート41がコントロール室31aと連通する。すると、保持されていた空圧は、開放ポート41から大気圧ポート42を通じ空圧導入室16aと反対側の大気室16bに導入され、ピストンプレート17を右側に押していた空圧がリターンスプリング18と協同してそれを反対側の左側に押し、クラッチを接続させるようにリリースレバー15を図の左側に操作する。なお、図1において符号44はシリンダ室16bとハイドロリックシリンダ22とを油密に仕切るシール部材であり、符号47は緩められたときに作動油のエア抜きを行えるブリーダを示す。
このクラッチ操作装置10には、図示しない遠隔操作式手動変速装置における制御装置51からの指令に基づいてエアタンク34における圧縮エアを供給可能な圧縮エア供給手段50が設けられる。この圧縮エア供給手段50は、一端がアタンク34に接続されエア配管52を備え、そのエア配管52には常時閉のリレーバルブ53が設けられる。図示しない遠隔操作式手動変速装置は図示しないオートマチックトランスミッションを制御するためのものであって、その制御装置51からの電子制御により開く常時閉のクラッチ制御電磁弁54を介してそのリレーバルブ53が制御可能に構成される。一方、制御ピストン29は、第1ピストン29aとその第1ピストン29aと同軸に設けられた第2ピストン29bにより構成され、その第1ピストン29aと第2ピストン29bの間に圧縮エアが導入される作動エア室29cが形成される。エア配管52の他端はこの作動エア室29cに接続され、このエア配管52を介して圧縮エアが作動エア室29cに導入可能に構成される。そして、作動エア室29cに導入された圧縮エアは第1ピストン29aと別に第2ピストン29bを独立して移動させて制御バルブ31を開放可能に構成される。
このように構成されたクラッチ操作装置では、クラッチペダル11を踏み込むと、図3に示すように、マスタシリンダ12から油圧配管27に油圧が生じ、油圧配管27を介してその油圧はニップル26から油圧路24に導入される。すると、その油圧は下孔24c、ハイドロリックシリンダ24a及び小孔24dを通って上孔24bに到達し、制御ピストン29を制御シリンダ28に沿って図の右側に押す。図の右側に押されて制御ピストン29が移動するとその他端はポペットバルブ32に当接する。そして、他端がポペットバルブ32に当接した制御ピストン29が更に移動すると、ポペットバルブ32は右側に押されて空圧ポート31bを開くことによりこの制御バルブ31を開放する。するとエアタンク34からの高圧エアがこの制御バルブ31を通過し、エア供給管39を介して空圧導入室16aに高圧エアが供給される。空圧導入室16aに圧縮エアが供給されると、ピストンプレート17が右側に押され、そのピストンプレート17はピストンロッド21、ハイドロリックピストン22、更にはプッシュロッド23を介してリリースレバー15の下端を図の右方向に押し、リリースレバー15が傾動することによりクラッチを切断する。
逆に、クラッチペダル11を戻すと、図1に示すように、制御ピストン29を押していた油圧路24における作動油が油圧配管27を介してマスタシリンダ12に戻り、油圧路24から油圧が抜かれる。すると制御ピストン29がピストンスプリング30の付勢力により左側の元位置に戻され、ポペットバルブ32はコントロール室31aと空圧室31cを連通する空圧ポート31bを閉じ、制御バルブ31を閉止する。そして制御ピストン29の他端はポペットバルブ32から離れ、制御ピストン29の他端の内部に設けられた開放ポート41がコントロール室31aと連通し、コントロール室31aに保持されていた空圧は開放ポート41から大気圧ポート42を通じ大気室16bに導入される。これによりピストンプレート17はリターンスプリング18により左側に押し戻され、リリースレバー15の下端が図の左側に移動するようにリリースレバー15が傾動してクラッチを接続させる。
一方、図示しない遠隔操作式手動変速装置の制御装置51からの指令に基づいて圧縮エアが作動エア室29cに供給する場合を説明すると、図2に詳しく示すように、運転席のセレクトレバー操作等により変速が開始されると、制御装置51から常時閉のクラッチ制御電磁弁54に向け電子信号が送られてそのクラッチ制御電磁弁54のポートが開き、これによりエアタンク34からの圧縮空気が常時閉のリレーバルブ53に送られ、これをエア信号としてポートが開くことによりエアタンク34における圧縮空気がエア配管52を介して作動エア室29cに供給される。作動エア室29cに導入された圧縮エアは第1ピストン29aと別に第2ピストン29bを制御シリンダ28に沿って図の右側に独立して押す。すると、その第2ピストン29bはポペットバルブ32に当接し、そのポペットバルブ32を右側に押して空圧ポート31bを開くことによりこの制御バルブ31を開放する。するとエアタンク34からの高圧エアは制御バルブ31を通過し、エア供給管39を介して空圧導入室16aに供給される。そして、空圧導入室16aに圧縮エアが供給されると、ピストンプレート17が右側に押され、プッシュロッド23を介してリリースレバー15の下端を図の右方向に押し、リリースレバー15が傾動することによりクラッチを切断する。
また、自動変速が完了してエンジン回転とクラッチ回転の差が規定値内に収まると、制御装置51からクラッチ制御電磁弁54への電子信号が停止され、これによりリレーバルブ53の出力ポートが排気ポートへと切り替わり、作動エア室29cに供給された圧縮空気はエア配管52を逆流してリレーバルブ53の排気ポート53aから排出される。すると、図1に示すように、第2ピストン29bが左側の元位置に戻され、制御バルブ31を閉止する。すると、ピストンプレート17はリターンスプリング18により左側に押し戻され、リリースレバー15の下端が図の左側に移動するようにリリースレバー15が傾動してクラッチを接続させる。
このクラッチ操作装置10では、上述したように、制御ピストン29が第1ピストン29aと第1ピストン29aと同軸に設けられた第2ピストン29bにより構成され、第1ピストン29aと第2ピストン29bの間にエア配管52を介して供給される圧縮エアが導入される作動エア室29cが形成される。そして、作動エア室29cに導入された圧縮エアは第1ピストン29aと別に第2ピストン29bを独立して移動させて制御バルブ31を開放させる。従って、このクラッチ操作装置10では、従来必要とされたダブルチェックバルブを必要としない。このため、ダブルチェックバルブの取付用ブラケットも不要となり、ダブルチェックバルブの取付作業も不要となる。この結果、ダブルチェックバルブを用いた従来に比較してその取付け性は向上し、装置全体の構造とエア配管の簡素化を図ることができ、従来より安価なクラッチ操作装置を提供することができる。
その一方、制御装置51からの指令に基づいて作動エア室29cに圧縮エアが導入されるけれども、図2に示すように、その作動エア室29cに導入された圧縮エアは第2ピストン29bを移動させて制御バルブ31を開放するので、クラッチブースタ13における空圧導入室16aに圧縮エアが供給されてクラッチは切断されることになる。このため、制御装置51からの指令に基づいてクラッチを切断するというクラッチ操作装置における本来的機能は失われれない。
本発明実施形態のクラッチ操作装置を示す構成図である。 制御装置からの指令に基づいてクラッチが切断された状態を示す図1に対応する構成図である。 クラッチペダルが踏み込まれてクラッチが切断された状態を示す図1に対応する構成図である。 ダブルチェックバルブが用いられた従来のクラッチ操作装置を示す図1に対応する構成図である。
符号の説明
10 クラッチ操作装置
11 クラッチペダル
13 クラッチブースタ
16a 空圧導入室
25 クラッチアクチュエータ
29 制御ピストン
29a 第1ピストン
29b 第2ピストン
29c 作動エア室
31 制御バルブ
50 圧縮エア供給手段
51 制御装置
52 エア配管

Claims (2)

  1. 開放することによりクラッチブースタ(13)の空圧導入室(16a)に圧縮エアを供給し閉止することにより前記空圧導入室(16a)から圧縮エアを排出する制御バルブ(31)と、クラッチペダル(11)の踏み込みにより生じる油圧が作用することにより移動して前記制御バルブ(31)を開放可能に構成された制御ピストン(29)とを備えたクラッチアクチュエータにおいて、
    前記制御ピストン(29)が第1ピストン(29a)と前記第1ピストン(29a)と同軸に設けられた第2ピストン(29b)により構成され、
    前記第1ピストン(29a)と前記第2ピストン(29b)の間に圧縮エアを供給可能な作動エア室(29c)が形成され、
    前記作動エア室(29c)に供給された圧縮エアは前記第1ピストン(29a)と別に前記第2ピストン(29b)を独立して移動させて前記制御バルブ(31)を開放可能に構成された
    ことを特徴とするクラッチアクチュエータ。
  2. 空圧導入室(16a)に圧縮エアが供給されることによりクラッチを切断し前記空圧導入室(16a)から圧縮エアが排出されることにより前記クラッチを接続するクラッチブースタ(13)と、
    クラッチペダルの踏み込みにより制御バルブ(31)を開放して前記空圧導入室(16a)に圧縮エアを供給する請求項1記載のクラッチアクチュエータ(25)と、
    制御装置(51)からの指令に基づいて前記クラッチアクチュエータ(25)の作動エア室(29c)に圧縮エアを供給して前記制御バルブ(31)を開放可能に構成された圧縮エア供給手段(50)と
    を備えたクラッチ操作装置。
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