JP2008021088A - 基準電圧発生回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基準電圧発生回路において、電源の投入と共にスタートアップ回路30aに含まれるNMOSトランジスタ33のゲートには、ノードN5の電位が入力される。ノードN5の電位は、抵抗43に生じる電位差分だけ出力ノードN1よりも高くなる。よって、出力ノードN1の電位が本来の基準電圧になる前に、NMOSトランジスタ33のVtを超えるように抵抗43の値が設定されれば、スタートアップ回路を構成するトランジスタ33のVtが比較的高い場合であっても、基準電圧発生回路は基準電圧を超える電圧を出力することなく、速やかに立ち上がって基準電圧で安定させることができる。
【選択図】図1
Description
図2において、抵抗11,12および14と、PN接合ダイオード(あるいはダイオード接続されたバイポーラ型トランジスタ)13および15とは、バンド・ギャップ・リファレンス回路10を構成している。このバンド・ギャップ・リファレンス回路10においては、基準電圧を出力する出力ノードN1に対し直列に抵抗11および12が接続され、さらに抵抗12と接地間にPN接合ダイオード13が順方向に接続されている。また、出力ノードN1に抵抗14が接続され、抵抗14と接地間にPN接合ダイオード15が順方向に接続されている。
以上の構成により、ノードN2,N3の電位差が差動増幅器20で増幅され、さらにNMOSトランジスタ42で増幅された後に出力ノードN1を介してバンド・ギャップ・リファレンス回路10、すなわち、差動増幅器20の入力側にフィードバックされる。このフィードバックループによって、差動増幅器20はノードN2,N3の電位が等しくなるように動作する。
この結果、PN接合ダイオード13と15とのアノード・カソード間に電位差が生じるが、その差分ΔVはダイオードのバンドギャップに対応した安定した定電圧となる。
そして、差動増幅器20は上述したフィードバックループによって、ノードN2とN3の電位、すなわち電位VN2とVN3とが等しくなるように動作するから、抵抗12に流れる電流による電圧降下分が、上記電位差ΔVに等しくなるように動作する。そして、抵抗11,12,14の値を適宜設定することにより、PN接合ダイオード13、15の順方向降下電圧の温度依存をキャンセルすることができる。したがって、温度変動があっても安定した基準電位VREFを維持することができる。この場合の基準電位VREFは約1.2Vである。
そこで、この問題を回避するために設けられているのが図2に示すスタートアップ回路30である。スタートアップ回路30は、定電流源31と、NMOSトランジスタ32および33によって構成され、電源投入時にバンド・ギャップ・リファレンス回路10に起動電流を供給する。ここで、NMOSトランジスタ32は、ドレインが差動増幅器20の出力信号が出力されるノードN4に接続され、ゲートが定電流源31の出力側に接続され、ソースが接地されている。また、NMOSトランジスタ33は、ドレインが定電流源31の出力側に接続され、ゲートは出力ノードN1に接続され、ソースが接地されている。
電源が投入されてから、電源電圧VDDが本来の値に立ち上がるまでには時間を要する。すなわち、電源投入直後は、電源電圧VDDは、接地電位に近い。このため、NMOSトランジスタ33がオフ状態となる。NMOSトランジスタ33がオフ状態であるから、定電流源31の出力側、すなわち、NMOSトランジスタ32のゲート電位が高くなり、NMOSトランジスタ32がオン状態になる。トランジスタ32がオン状態になると、出力段トランジスタであるNMOSトランジスタ42はオフ状態になる。この結果、定電流源41から出力される電流はNMOSトランジスタ42側には流れず、バンド・ギャップ・リファレンス回路10に流れ、PN接合ダイオード13,15に充分な起動電流が供給される。
このように、出力ノードN1の電位が本来の基準電圧VREFより上昇してしまうと以下のような問題が生じる。一般に、基準電圧発生回路が出力する基準電圧VREFは、2倍、3倍と昇圧されて、他の回路の参照電圧として用いられるが、基準電圧VREF自体が本来の値よりも高く(数倍)になってしまうと、それを昇圧して参照する他の回路においては、かなり大きな電圧が参照電圧として発生してしまう。この結果、例えば、ロジック回路に供給する電源電圧を基準電圧VREFの数倍のオーダーで生成していた場合は、ロジック回路に供給される電圧が異常に高くなってしまうため、ロジック回路のトランジスタ等に故障や破壊が生じるという問題を生じる。
したがって、出力ノードN1の電位が基準電圧VREFになる前に、ノードN5の電位がNMOSトランジスタ33のVtを超えるように、抵抗43の値を設定しておけば、出力ノードN1の電位が基準電圧VREFを超える前に、NMOSトランジスタ33が確実にオンし、差動増幅器20のフィードバックループが機能する。この結果、出力ノードN1の電位は基準電圧VREFを超えることなく、速やかに本来の基準電圧VREFまで上昇して安定する。
上述した実施形態においては、NMOSトランジスタ33、NMOSトランジスタ32(制御用NMOSトランジスタ)を用いて出力段のNMOSトランジスタ42のオン、オフを制御したが、NMOSトランジスタ33のオン、オフに連動して出力段のNMOSトランジスタ42のオン、オフを制御する構成であれば、NMOSトランジスタ32に限らず、他のスイッチング素子を用いてもよく、また、実施形態で示した回路構成以外の結線をしてもよい。
さらに、NMOSトランジスタ33については、ノードN5の電位に応じてオン、オフできるものであれば、他のスイッチング素子を用いることもできる。
Claims (3)
- 出力ノードと接地間に順次介挿される第1の抵抗および第1の整流素子と、前記出力ノードと接地間に順次介挿される第2、第3の直列抵抗および前記第1の整流素子より電流密度の小さい第2の整流素子とを有し、前記第1の抵抗と前記第1の整流素子の接続点の電位を第1の電位として出力し、前記第2、第3の直列抵抗の接続点の電位を第2の電位として出力するバンド・ギャップ・リファレンス回路と、
前記第1、第2の電位の電位差を増幅する差動増幅器と、
前記差動増幅器の出力電圧を増幅して前記出力ノードに出力する出力段トランジスタと、
電源ラインと前記出力ノードとの間に順次介挿入される定電流源および抵抗と、
スイッチング素子と、
前記スイッチング素子のオン/オフに基づいて前記出力段トランジスタのオン/オフを制御するオン/オフ制御回路と
を具備し、
前記スイッチング素子の制御端子には、前記定電流源および抵抗の接続点の電位が供給されることを特徴とする基準電圧発生回路。 - 前記スイッチング素子はNMOSトランジスタであり、前記NMOSトランジスタのゲートが前記制御端子となり、前記オン/オフ制御回路は、前記NMOSトランジスタがオフのときに前記出力段トランジスタをオフ状態にし、前記NMOSトランジスタがオンのときに前記出力段トランジスタを動作状態にすることを特徴とする請求項1記載の基準電圧発生回路。
- 前記オン/オフ制御回路は制御用NMOSトランジスタで構成され、前記制御用NMOSトランジスタは前記スイッチング素子を構成するNMOSトランジスタがオンのときにオフ、オフのときにオンとなるように接続され、前記制御用NMOSトランジスタはオンのときに前記出力段トランジスタの制御端子を接地することを特徴とする請求項2記載の基準電圧発生回路。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010020846A (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-28 | Sanyo Electric Co Ltd | 半導体記憶装置の読み出し回路 |
US9035694B2 (en) | 2013-02-20 | 2015-05-19 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Circuit for generating reference voltage |
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JPH10143265A (ja) * | 1996-11-14 | 1998-05-29 | Nec Corp | 始動回路を有するバンドギャップリファレンス回路 |
JP2001042960A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-02-16 | Alcatel | モニタ手段およびスタートアップ手段を有する基準電圧発生器 |
JP2006134126A (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-25 | Seiko Epson Corp | 基準電圧発生回路及びこれを用いた電源電圧監視回路 |
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