JP2008016264A - 断熱構造及び燃料電池システム - Google Patents

断熱構造及び燃料電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】目的は、水蒸気の結露による断熱性能の低下を防ぐこと。
【解決手段】断熱構造は、ケーシング9の内側の第1層Aに配置された断熱材10と、第1層の内側の第2層Bに配置された断熱材20と、第2層の内側の第3層Cに配置された断熱材30とを具備している。断熱材20は、断熱材30よりも断熱性が優れている。断熱材30は、断熱材20よりも耐熱性が優れている。断熱材10は、無機系の材料からなる固相部分と、空洞部分とを有している。そして、空洞部分と固相部分との境界が空洞部分を内側に含む閉曲面であるから、この空洞部分は断熱材10の外側の空間と連通していない独立気泡である。したがって、断熱材10、断熱材20、及び断熱材30のそれぞれの厚さを、断熱材10と断熱材20との境界の温度が排燃料ガスの露点温度より高くなるように設計すれば、水蒸気の結露により断熱性能が低下することが防がれる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内部に水蒸気を含むガスが充満する炉の断熱構造に関し、特に、燃料電池システムに適用される断熱構造に関する。
水素と酸素とから水が生成する電気化学反応の過程から電力を取り出す燃料電池システムが知られている。燃料電池システムは、直流電力を発電する燃料電池と、燃料を水素リッチな燃料ガスに変換して燃料電池に供給する燃料改質装置と、直流電力を交流電力に変換するインバータ等を備えている。燃料電池は、一般的に、直列に接続された複数のセルを備えている。発電単位としてのセルは、酸素を含む空気が供給されるカソード(空気極)と水素を含む燃料ガスが供給されるアノード(燃料極)とからなる一対の電極と、その間に配設された電解質とを備えている。
燃料電池は、電解質の違いにより、固体酸化物型(SOFC)、溶融炭酸塩型(MCFC)、リン酸型(PAFC)、固体高分子型(PEFC)の種類がある。燃料電池は、種類ごとに最適な運転温度が決まっており、その温度は、固体酸化物型で約1000℃、溶融炭酸塩型で約650℃、リン酸型で約250℃、固体高分子型で約80℃となっている。これらの運転温度が維持されない場合には、所望の発電反応が行われないために発電効率が低下する。
そこで、燃料電池の周囲に断熱構造を設けることで上記運転温度を維持することが従来から行われてきた。例えば、真空室を備えた断熱構造が特許文献1及び特許文献2に開示されている。
通常、燃料電池はケーシングに収容されている。ここで、燃料電池と燃料電池を収容しているケーシングとを備えた構造体は、発電反応が行われる炉であると観念される。燃料電池に供給された燃料ガスは、発電反応により水素濃度が減少して水蒸気濃度が増加した排燃料ガスとなり、ケーシングの内部に充満する。断熱材は、空隙部分を有することにより優れた断熱性を示すものであるが、空隙部分において水蒸気が結露すると断熱性能が著しく低下する。燃料電池が固体酸化物型、溶融炭酸塩型、又はリン酸型である場合には、炉内温度が比較的高温であり、且つ、炉内の水蒸気濃度が比較的高いことから、断熱構造について考慮すべき点が多い。
特開2002−280041号公報 特開2003−282135号公報
本発明の目的は、水蒸気の結露による断熱性能の低下が防がれる断熱構造を提供することである。
以下に、(発明を実施するための最良の形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための最良の形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による断熱構造は、ケーシング(9)の内側の第1層(A)に配置された第1断熱材(10)と、前記第1層の内側の第2層(B)に配置された第2断熱材(20)と、前記第2層の内側の第3層(C)に配置された第3断熱材(30)とを具備している。前記第1断熱材は、無機系の材料からなる固相部分と、空洞部分とを有している。そして、前記空洞部分と前記固相部分との境界が前記空洞部分を内側に含む閉曲面である。前記第2断熱材は、前記第3断熱材よりも断熱性が優れている。前記第3断熱材は、前記第2断熱材よりも耐熱性が優れている。
本発明による断熱構造は、前記第1断熱材と前記第2断熱材との間に配置されたスペーサ(51、52)を具備している。そして、前記第1断熱材と前記第2断熱材との間に空間(41、42)が設けられている。
本発明による断熱構造においては、前記第2断熱材は、フィルム状の第2部材(61)で覆われている。
本発明による断熱構造においては、前記第1断熱材は、フィルム状の第1部材(62)で覆われている。
本発明による断熱構造は、前記第1断熱材に対して内側となるように前記第1層に配置された第1板状部材(71)と、前記第2断熱材に対して前記ケーシング側となるように前記第2層に配置された第2板状部材(72)と、前記第1板状部材と前記第2板状部材との間の空間(42)に空気(93)を供給する空気供給部(91)とを具備している。
本発明による断熱構造においては、前記第1断熱材は、発泡セラミックス体又は発泡ガラス体である。
本発明による断熱構造は、ケーシング(9)の内側の第1層(A)に配置された第1断熱材(11)と、前記第1層の内側の第2層(B)に配置された第2断熱材(20)と、前記第2層の内側の第3層(C)に配置された第3断熱材(30)とを具備している。前記第1断熱材は、フィルム状の第1部材(62)で覆われている。前記第2断熱材は、前記第3断熱材よりも断熱性が優れている。前記第3断熱材は、前記第2断熱材よりも耐熱性が優れている。
本発明による断熱構造は、ケーシング(9)の内側の第1層(A)に配置された第1断熱材(10、11)と、前記第1層の内側の第2層(B)に配置された第2断熱材(20)と、前記第2層の内側の第3層(C)に配置された第3断熱材(30)と、前記第1層と前記第2層との間の第1空間(42、44)に流すための空気(93)を供給する空気供給部(91)とを具備している。前記第2断熱材は、前記第3断熱材よりも断熱性が優れている。前記第3断熱材は、前記第2断熱材よりも耐熱性が優れている。
本発明による断熱構造は、前記第1断熱材に対して内側となるように前記第1層に配置された第1板状部材(71)と、前記第2断熱材に対して前記ケーシング側となるように前記第2層に配置された第2板状部材(72)とを具備している。前記第1空間は、前記第1板状部材と前記第2板状部材とに挟まれている。
本発明による断熱構造においては、前記第1断熱材(11)はガス透過性を有している。前記空気供給部は、前記ケーシングと前記第1層との間の第2空間(43)に前記空気を供給する。
本発明による燃料電池システムは、断熱構造(101〜106)と、前記断熱構造の内側に配置された燃料電池セル(1)とを具備している。
本発明によれば、水蒸気の結露による断熱性能の低下が防がれる断熱構造が提供される。
添付図面を参照して、本発明による断熱構造及び燃料電池システムを実施するための最良の形態を以下に説明する。以下、本発明に係る断熱構造を固体酸化物型燃料電池システムに適用した場合を例として説明するが、本発明に係る断熱構造は、固体酸化物型燃料電池、溶融炭酸塩型燃料電池、リン酸型燃料電池をはじめ、内部が高濃度の水蒸気を含むガスで充満される炉の断熱に適用可能である。
(第1乃至第4の実施形態)
図1は、本発明の第1乃至第4の実施形態に係る燃料電池システム100を示している。燃料電池システム100は、炉200と、炉200に空気を供給する空気供給部91と、炉200に燃料ガスを供給する燃料ガス供給部92とを備えている。空気供給部91及び燃料ガス供給部92としては、コンプレッサやブロワが例示される。
炉200には、発電反応室5が設けられている。炉200は、複数のセル1と、入口空気マニホールド2と、入口燃料マニホールド4と、出口空気マニホールド6と、出口燃料マニホールド7と、断熱構造101〜104のいずれかと、これらを収容したケーシング9とを備えている。複数のセル1と、入口空気マニホールド2と、入口燃料マニホールド4と、出口空気マニホールド6と、出口燃料マニホールド7とは、発電反応室5に配置されている。断熱構造101〜104は、発電反応室5の周囲に設けられている。
セル1は、平板形の固体酸化物型燃料電池セルである。セル1においては、燃料ガスに含まれる水素や一酸化炭素等の燃料成分が空気に含まれる酸素によって酸化される発電反応が行われ、電力と熱が発生する。複数のセル1は、直列に接続されて電気回路を形成し、ここから電力が取り出される。セル1には、入口空気マニホールド2と、入口燃料マニホールド4と、出口空気マニホールド6と、出口燃料マニホールド7とが接合されている。セル1の内部には、入口空気マニホールド2及び出口空気マニホールド6の各々と連通している空気側流路と、入口燃料マニホールド4及び出口燃料マニホールド7の各々と連通している燃料側流路とが設けられている。
空気供給部91は、入口空気マニホールド2を介してセル1の空気側流路に空気を供給する。空気は、発電反応に寄与しつつ空気側流路を出口空気マニホールド6に向かって移動し、そこから排空気として炉200の外に排出される。
燃料ガス供給部92は、水蒸気を含む燃料ガスを入口燃料マニホールド4を介してセル1の燃料側流路に供給する。燃料ガスは、発電反応に寄与しつつ燃料側流路を出口燃料マニホールド7に向かって移動する。このとき燃料ガスは発電反応に伴なって燃料成分が減少し、水蒸気等の反応生成物濃度が増加して排燃料ガスとなる。排燃料ガスは一般的に高濃度(20〜60vol%程度)の水蒸気を含む。この排燃料ガスは、一旦発電反応室5に充満され、炉200の外に排出される。その結果、排燃料ガスは断熱構造101〜104の中にも浸透する。
燃料電池が固体酸化物型である場合には、炉内温度が1000℃程度と高温となるため、断熱構造101〜104はケーシング9の内側に設けることが好ましい。
(第1の実施形態)
図2は、本発明の第1の実施形態に係る断熱構造101を示している。断熱構造101は、断熱材10と、断熱材20と、断熱材30とを備えている。断熱材10はケーシング9の内側の第1層Aに配置され、断熱材20は第1層Aの内側の第2層Bに配置され、断熱材30は第2層Bの内側の第3層Cに配置されている。最も高温にさらされる断熱材30は、例えば、セラミック系断熱材である。中間層に配置された断熱材20は、例えば、シリカ系高性能断熱材である。ここで、断熱材30が断熱材20に比較して耐熱性が優れ、断熱材20が断熱材30に比較して断熱性が優れていることは、断熱構造の厚さを薄くし、製造コストを抑える上で重要である。そして、断熱材10は、発泡セラミックス体や発泡ガラス体のような独立気泡を有する無機系の断熱材である。断熱材10は、無機系の材料からなる固相部分と、空洞部分とを有している。この空洞部分と固相部分との境界が空洞部分を内側に含む閉曲面となっている場合には、その空洞部分は独立気泡である。独立気泡は断熱材10の外側の空間と連通していないから、断熱材10のガス透過性は低い。
したがって、断熱材10、断熱材20、及び断熱材30のそれぞれの厚さを、断熱材10と断熱材20との境界の温度が排燃料ガスの露点温度より高くなるように、すなわち、露点温度が断熱材10の内部に分布するように設計すれば、水蒸気の結露により断熱構造101の断熱性能が低下することが防がれる。露点温度以下となるところまで水蒸気が到達せず、結露水が発生しないからである。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る断熱構造102を示している。断熱構造102は、断熱構造101と同様に、断熱材10と、断熱材20と、断熱材30とを備えている。断熱構造102は、さらに、断熱材10と断熱材20との間に配置されたスペーサ51を備えている。断熱構造102においては、スペーサ51により、断熱材10と断熱材20の間に空間41が設けられる。
したがって断熱構造102においては、炉内ガス温度が定格条件より低い場合、運転開始時や運転停止時、その他断熱材10の断熱材20に面している表面10aの温度が露点温度以下に低下した場合であっても、表面10aで結露した水が表面10aに沿って流れ落ちるから、断熱材20の空隙部分に結露水が浸入して断熱性能が低下することが防がれる。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係る断熱構造103を示している。断熱構造103は、断熱構造101と同様に、断熱材10と、断熱材20と、断熱材30とを備えている。断熱構造103は、さらに、断熱材20の周囲を覆うように設けられたフィルム状部材61を備えている。断熱材20は、ガスを透過しないフィルム状部材61によって、気密となるようにパックされている。フィルム状部材61としては、アルミニウム箔が例示される。
したがって断熱構造103においては、排燃料ガスの温度が定格条件より低い場合、運転開始時や運転停止時、その他断熱材10の断熱材20に面している表面10aの温度が露点温度よりも低下した場合であっても、表面10aで結露した水がフィルム状部材61で防がれるから、断熱材20の空隙部分に結露水が浸入して断熱性能が低下することが防がれる。
なお、断熱構造102において断熱材20の周囲をフィルム状部材61で覆うことも可能である。
(第4の実施形態)
図5は、本発明の第4の実施形態に係る断熱構造104を示している。断熱構造104は、ケーシング9の内側の第1層Aに配置された断熱材11と、断熱材20と、断熱材30とを備えている。断熱構造104は、さらに、断熱材11の周囲を覆うように設けられたフィルム状部材62を備えている。断熱材11は、ガラスウールのような繊維系断熱材であり、ガスを透過しないフィルム状部材62によって、気密となるようにパックされている。フィルム状部材62としては、アルミニウム箔が好適に用いられるが、温度条件が厳しくない場合にはポリエチレンやポリプロピレンを材料とするプラスチックフィルムを用いても良い。
したがって断熱構造104においては、フィルム状部材62によって断熱材11の内部に水蒸気が入ることが防がれている。すなわち、断熱構造104においては、ガラスウール等の繊維系断熱材を用いて製造コストを抑えることが可能である。
なお、断熱構造101〜断熱構造103において断熱材10の周囲をフィルム状部材62で覆うことも可能である。
(第5及び第6の実施形態)
図6は、本発明の第5及び第6の実施形態に係る燃料電池システム100’を示している。燃料電池システム100’は、炉200と、炉200に空気を供給する空気供給部91と、炉200に燃料ガスを供給する燃料ガス供給部92とを備えている。
炉200には、発電反応室5が設けられている。炉200は、複数のセル1と、入口空気マニホールド2と、入口燃料マニホールド4と、出口空気マニホールド6と、出口燃料マニホールド7と、断熱構造105又は断熱構造106と、これらを収容したケーシング9とを備えている。複数のセル1と、入口空気マニホールド2と、入口燃料マニホールド4と、出口空気マニホールド6と、出口燃料マニホールド7とは、発電反応室5に配置されている。断熱構造105又は断熱構造106は、発電反応室5の周囲に設けられている。
第5及び第6の実施形態においては、空気供給部91は、空気93を断熱構造105又は断熱構造106へ送りだし、断熱構造105又は断熱構造106を通過した空気93としての空気94を入口空気マニホールド2を介してセル1の空気側流路に供給する。排燃料ガスは、炉200の外に排出されるが、断熱構造105又は断熱構造106の中にも浸透する。
燃料電池が固体酸化物型である場合には、炉内温度が1000℃程度と高温となるため、断熱構造105又は断熱構造106はケーシング9の内側に設けることが好ましい。
(第5の実施形態)
図7は、本発明の第5の実施形態に係る断熱構造105を示している。断熱構造105は、ケーシング9の内側の第1層Aに配置された断熱材10又は断熱材11と、断熱材20と、断熱材30とを備えている。断熱構造105は、さらに、断熱材10又は断熱材11に対して内側となるように第1層Aに配置された板状部材71と、断熱材20に対して外側となるように第2層Bに配置された板状部材72と、板状部材71と板状部材72の間に配置されたスペーサ52とを備えている。断熱構造105においては、板状部材71と板状部材72とによって第1層Aと第2層Bの間に空間42が設けられている。スペーサ52がある場合には空間42が潰れることが確実に防がれるが、板状部材71と板状部材72によって空間42が確保される場合にはスペーサ52はなくてもよい。
空気供給部91は、空気93を断熱構造105に供給する。空気93は、空間42を通過し、空気94として断熱構造105から排出される。空間42を流れる空気93により、水蒸気を多く含む排燃料ガスが断熱材10又は断熱材11に流入することが防がれる。
したがって、断熱材10又は断熱材11、断熱材20、断熱材30のそれぞれの厚さを、断熱材10又は断熱材11と断熱材20との境界の温度が排燃料ガスの露点温度より高くなるように、すなわち、露点温度が断熱材10又は断熱材11の内部に分布するように設計すれば、水蒸気の結露により断熱構造105の断熱性能が低下することが防がれる。
ここで、空気93が断熱構造105内を流れる過程で炉200から空気93に熱が移動するため、空気94は空気93に比べて温度が高い。したがって、断熱構造105は空気予熱にも利用できる。断熱構造105を空気予熱に利用する場合には板状部材71及び板状部材72がガスを透過しない方が好ましいが、空気予熱に利用しない場合には板状部材71及び板状部材72がある程度ガスを透過しても良い。
なお、第5の実施形態においては、発電のための空気とは別系統の空気を断熱構造105に流すこととしても良い。
(第6の実施形態)
図8は、本発明の第6の実施形態に係る断熱構造106を示している。断熱構造106は、ケーシング9の内側の第1層Aに配置された断熱材11と、断熱材20と、断熱材30とを備えている。断熱構造106は、断熱材20に対して外側となるように第2層Bに配置された板状部材73と、断熱材11と板状部材73の間に配置されたスペーサ53とを備えている。断熱構造106においては、ケーシング9と第1層Aの間に空間43が設けられ、板状部材73によって第1層Aと第2層Bの間に空間44が設けられている。スペーサ53がある場合には空間44が潰れることが確実に防がれるが、板状部材73によって空間44が確保される場合にはスペーサ53はなくてもよい。
第6の実施形態においては、空気供給部91は、空気93を断熱構造106に供給する。空間43に供給された空気93は、ガス透過性を有する断熱材11を外側から内側に通過して空間44に流入し、空間44を通過したのち空気94として断熱構造106から排出される。空間44を流れる空気93により、水蒸気を多く含む排燃料ガスが断熱材11に流入することが防がれる。
したがって、断熱材11、断熱材20、断熱材30のそれぞれの厚さを、断熱材11と断熱材20との境界の温度が排燃料ガスの露点温度より高くなるように、すなわち、露点温度が断熱材11の内部に分布するように設計すれば、水蒸気の結露により断熱構造106の断熱性能が低下することが防がれる。
さらに、断熱材11を外側から内側に通過する空気93とともに熱が移動するから、断熱材11の厚さを薄くすることが可能である。
ここで、空気93が106内を流れる過程で炉200から空気93に熱が移動するため、空気94は空気93に比べて温度が高い。したがって、断熱構造106は空気予熱にも利用できる。断熱構造106を空気予熱に利用する場合には板状部材73がガスを透過しない方が好ましいが、空気予熱に利用しない場合には板状部材73がある程度ガスを透過しても良い。
なお、第6の実施形態においては、発電のための空気とは別系統の空気断熱構造106に流すこととしても良い。
図1は、本発明の第1乃至第4の実施形態に係る燃料電池システムを示す図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る断熱構造を示す断面図である。 図3は、本発明の第2の実施形態に係る断熱構造を示す断面図である。 図4は、本発明の第3の実施形態に係る断熱構造を示す断面図である。 図5は、本発明の第4の実施形態に係る断熱構造を示す断面図である。 図6は、本発明の第5及び第6の実施形態に係る燃料電池システムを示す図である。 図7は、本発明の第5の実施形態に係る断熱構造を示す断面図である。 図8は、本発明の第6の実施形態に係る断熱構造を示す断面図である。
符号の説明
1…セル
2…入口空気マニホールド
4…入口燃料マニホールド
5…発電反応室
6…出口空気マニホールド
7…出口燃料マニホールド
9…ケーシング
91…空気供給部
92…燃料ガス供給部
93、94…空気
10、11、20、30…断熱材
10a…表面
41、42、43、44…空間
51、52、53…スペーサ
61、62…フィルム状部材
71、72、73…板状部材
100、100’…燃料電池システム
101〜106…断熱構造
200…炉
A…第1層
B…第2層
C…第3層

Claims (11)

  1. ケーシングの内側の第1層に配置された第1断熱材と、
    前記第1層の内側の第2層に配置された第2断熱材と、
    前記第2層の内側の第3層に配置された第3断熱材と
    を具備し、
    前記第1断熱材は、無機系の材料からなる固相部分と、空洞部分とを有し、
    前記空洞部分と前記固相部分との境界が前記空洞部分を内側に含む閉曲面であり、
    前記第2断熱材は、前記第3断熱材よりも断熱性が優れ、
    前記第3断熱材は、前記第2断熱材よりも耐熱性が優れている
    断熱構造。
  2. 前記第1断熱材と前記第2断熱材との間に配置されたスペーサを具備し、
    前記第1断熱材と前記第2断熱材との間に空間が設けられた
    請求項1の断熱構造。
  3. 前記第2断熱材は、フィルム状の第2部材で覆われている
    請求項1又は2の断熱構造。
  4. 前記第1断熱材は、フィルム状の第1部材で覆われている
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の断熱構造。
  5. 前記第1断熱材に対して内側となるように前記第1層に配置された第1板状部材と、
    前記第2断熱材に対して前記ケーシング側となるように前記第2層に配置された第2板状部材と、
    前記第1板状部材と前記第2板状部材との間の空間に空気を供給する空気供給部と
    を具備する
    請求項1の断熱構造。
  6. 前記第1断熱材は、発泡セラミックス体又は発泡ガラス体である
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の断熱構造。
  7. ケーシングの内側の第1層に配置された第1断熱材と、
    前記第1層の内側の第2層に配置された第2断熱材と、
    前記第2層の内側の第3層に配置された第3断熱材と
    を具備し、
    前記第1断熱材は、フィルム状の第1部材で覆われており、
    前記第2断熱材は、前記第3断熱材よりも断熱性が優れ、
    前記第3断熱材は、前記第2断熱材よりも耐熱性が優れている
    断熱構造。
  8. ケーシングの内側の第1層に配置された第1断熱材と、
    前記第1層の内側の第2層に配置された第2断熱材と、
    前記第2層の内側の第3層に配置された第3断熱材と、
    前記第1層と前記第2層との間の第1空間に流すための空気を供給する空気供給部と
    を具備し、
    前記第2断熱材は、前記第3断熱材よりも断熱性が優れ、
    前記第3断熱材は、前記第2断熱材よりも耐熱性が優れている
    断熱構造。
  9. 前記第1断熱材に対して内側となるように前記第1層に配置された第1板状部材と、
    前記第2断熱材に対して前記ケーシング側となるように前記第2層に配置された第2板状部材と
    を具備し、
    前記第1空間は、前記第1板状部材と前記第2板状部材とに挟まれている
    請求項8の断熱構造。
  10. 前記第1断熱材はガス透過性を有し、
    前記空気供給部は、前記ケーシングと前記第1層との間の第2空間に前記空気を供給する
    請求項8の断熱構造。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の断熱構造を具備する燃料電池システムであって、
    前記断熱構造の内側に配置された燃料電池セルを具備する
    燃料電池システム。
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