JP2007308328A - 燃料電池の改質器 - Google Patents

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Abstract

【課題】改質部と加熱部とを被覆する断熱層の厚さを増加させることなく、外部への放熱量を低減させ、よって改質器の熱効率や反応効率を向上させるようにした燃料電池の改質器を提供する。
【解決手段】燃料と水蒸気を改質触媒84で反応させて燃料電池に供給されるべき改質ガスを生成する改質部76と、改質触媒84を加熱する加熱部80と、改質部と加熱部を被覆する断熱層124とを備えた燃料電池の改質器56において、断熱層124に、加熱部80の燃焼に用いられる空気を供給する空気通路(燃焼空気通路126)を配置する。
【選択図】図2

Description

この発明は、燃料電池の改質器に関する。
従来より、燃料(例えば、メタンを主成分とする都市ガスなど)と水蒸気を改質触媒で反応させて燃料電池に供給されるべき改質ガスを生成する改質部と、改質触媒を加熱する加熱部と、改質部と加熱部を被覆する断熱層(断熱材)とを備えた燃料電池の改質器が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−178004号公報
特許文献1記載の技術の如く、改質部などを断熱層で被覆することでも外部への放熱量を低減させることができるが、改質器の熱効率や反応効率をさらに向上させるため、放熱量をより一層低減させることが望ましい。その場合、前記した断熱層の厚さを増加させることも考えられるが、改質器自体が大きくなるために、レイアウト上で困難な場合が多い。また、断熱層の厚さを増加させると、それに伴って改質器の表面積も増加、即ち、外部(外気)との接触面積も増加するため、放熱量を低減させるにも限界があった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、断熱層の厚さを増加させることなく、外部への放熱量を低減させ、よって改質器の熱効率や反応効率を向上させるようにした燃料電池の改質器を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、燃料と水蒸気を改質触媒で反応させて燃料電池に供給されるべき改質ガスを生成する改質部と、前記改質触媒を加熱する加熱部と、前記改質部と加熱部を被覆する断熱層とを備えた燃料電池の改質器において、前記断熱層に、前記加熱部の燃焼に用いられる空気を供給する空気通路を配置するように構成した。
請求項2にあっては、前記空気通路が、前記改質部と加熱部の周囲を覆うような形状を有するように構成した。
請求項3にあっては、前記加熱部は加熱用の燃料を燃焼させる燃焼バーナを備えると共に、前記燃焼バーナの空気取入口に前記空気通路を接続する接続管を設け、よって前記空気通路内の空気が前記接続管を介して前記燃焼バーナに供給されるように構成した。
請求項1に係る燃料電池の改質器にあっては、改質ガスを生成する改質部と改質触媒を加熱する加熱部とを被覆する断熱層に、加熱部の燃焼に用いられる空気を供給する空気通路を配置、即ち、改質部などから断熱層を介して外部へ放散される熱量を、空気通路を流れる空気との熱交換によって回収すると共に、その熱量を回収した空気を加熱部に戻すように構成したので、加熱部から改質部へ入る熱量(入熱量)を増加させることができると共に、断熱層の厚さを増加させることなく、外部への放熱量を低減でき、よって改質器の熱効率や反応効率を向上させることができる。
請求項2に係る燃料電池の改質器にあっては、空気通路が、改質部と加熱部の周囲を覆うような形状を有するように構成したので、上記した効果に加え、改質部などから断熱層を介して放散される熱量を効率よく回収することができる。
請求項3に係る燃料電池の改質器にあっては、加熱部は加熱用の燃料を燃焼させる燃焼バーナを備えると共に、燃焼バーナの空気取入口に空気通路を接続する接続管を設け、よって空気通路内の空気が接続管を介して燃焼バーナに供給されるように構成したので、簡易な構成でありながら、上記した効果を得ることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る燃料電池の改質器の最良の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る燃料電池の改質器を説明するための概略図である。
図1において、符号10は燃料電池(スタック)を示す。燃料電池10は、電解質膜(固体高分子膜)と、それを挟持するカソード極(空気極)とアノード極(燃料極)と、各電極の外側に配置されるセパレータとから構成される単電池を複数個積層して形成された、公知の固体高分子型燃料電池である。
燃料電池10には、カソード極にカソードガス(反応空気)を供給するカソードガス供給系12と、アノード極にアノードガス(改質ガス)を供給するアノードガス供給系14とが接続される。
カソードガス供給系12は、大気(空気)の粉塵を除去するエアクリーナ16と、エアクリーナ16を通過した空気をカソードガスとして燃料電池10に圧送するカソードガスポンプ20と、カソードガスポンプ20を燃料電池10のカソード極の入口(図示せず)に接続するカソードガス流路22とを備える。
アノードガス供給系14は、改質などに使用される燃料(例えば、脱硫された都市ガス。以下「改質用燃料」という)と水蒸気などから、燃料電池10のアノード極に供給されるべき水素を含有した改質ガスを生成する改質装置24と、改質装置24を燃料電池10のアノード極の入口(図示せず)に接続するアノードガス流路26とを備える。この改質装置24については、後に詳説する。
燃料電池10は、燃料電池10で発生した電力を出力する出力端子28を備えると共に、出力端子28には電力制御系30が接続される。電力制御系30は、マイクロコンピュータなどからなる電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)32、直流電流を所定の周波数の交流電流に変換するインバータ34などを備える。尚、ECU32は、カソードガスポンプ20やインバータ34、後述する燃焼バーナの点火電極などの補機類の動作を制御する。
また、燃料電池10には、燃料電池10から排出されたカソードガス(以下「カソードオフガス」という)を排気する排気系36と、燃料電池10で使用されなかったアノードガス(未反応ガス。以下「アノードオフガス」という)などを燃料電池10や改質装置24に還流させる還流系40が接続される。
還流系40は、燃料電池10のアノードオフガスを排出するアノードオフガス排出口(図示せず)と前記したアノードガス流路26とを接続する第1のアノードオフガス流路42と、第1のアノードオフガス流路42から分岐され、第1のアノードオフガス流路42と後述する改質装置24の改質器とを接続する第2のアノードオフガス流路44とを備える。さらに、還流系40は、アノードガス流路26から分岐され、アノードガス流路26と第2のアノードオフガス流路44とを接続するアノードガス還流路46を備える。
尚、燃料電池10には、上記した各構成要素の他に、燃料電池10を冷却する冷却系やカソードガスを加湿する加湿器なども接続されるが、それらは本願の要旨と直接の関係を有しないので、いずれも図示および説明を省略する。
次いで、燃料電池10の動作について説明する。
燃料電池10のカソード極に供給されたカソードガスは、アノード極に供給されたアノードガスと電気化学反応を生じる。電気化学反応によって燃料電池10が発生した電力(直流電流)は、出力端子28から取り出され、その一部がECU32やカソードガスポンプ20などの補機類の電源として使用されると共に、残部がインバータ34を介して電気負荷(交流電源機器)50に供給される。
燃料電池10から排出されたカソードオフガスは、排気系36を介して大気中に排出される。また、燃料電池10で使用されずに排出されたアノードオフガスは、第1のアノードオフガス流路42を介してアノードガス流路26に還流され、再度燃料電池10に供給される。アノードオフガスはさらに、第1および第2のアノードオフガス流路42,44を介して改質装置24の燃焼バーナ(後述)に供給される。尚、改質装置24において生成されたアノードガスの一部も、アノードガス流路26、アノードガス還流路46および第2のアノードオフガス流路44を介して改質装置24の燃焼バーナに供給される。
次いで、燃料電池10の改質装置24について説明する。
改質装置24は、都市ガスの付臭剤(有機硫黄化合物など)を除去する脱硫器54と、脱硫器54を通過した都市ガス(改質用燃料)が流入させられる改質器56と、脱硫器54を改質器56に接続する改質用燃料流路60と、改質に使用される水(以下「改質用水」という)を改質器56に圧送する送水ポンプ62と、送水ポンプ62を改質器56に接続する改質用水流路64とを備える。
改質装置24はさらに、大気の粉塵を除去するエアクリーナ66と、エアクリーナ66を通過した空気を、改質器56の加熱部(後述)の燃焼に用いられる空気(以下「燃焼空気」という)として改質器56に圧送する燃焼空気ポンプ70と、燃焼空気ポンプ70を改質器56に接続する燃焼空気流路72と、改質器56で発生する燃焼排ガスを大気中に排出する燃焼排ガス流路74とを備える。
図2は、改質器56の断面を示す説明断面図である。
図示の如く、改質器56は、改質用燃料と改質用水(正確には、水蒸気)を改質触媒で反応させて燃料電池10に供給されるべき改質ガスを生成する改質部76と、改質部76の改質触媒などを加熱する加熱部80と、改質部76と加熱部80を収容する容器(ケース)82とを備える。
改質部76は、改質触媒84が充填される改質管86と、改質管86に接続される改質ガス管90と、改質ガス管90の途中に介挿されると共に、改質ガスに残存する一酸化炭素(CO)を除去するCO除去部92とを備える。尚、改質部76の改質管86には、前記した改質用燃料流路60が改質用燃料管94(後述)などを介して接続されると共に、改質用水流路64も改質用水管96(後述)などを介して接続される。また、改質ガス管90にはアノードガス流路26が接続される。
加熱部80は、容器82の上端82aに配置される燃焼バーナ100と、燃焼バーナ100の紙面において下方に接続される燃焼室102と、燃焼室102における燃焼バーナ100の燃焼によって発生した燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス管104とを備える。
燃焼バーナ100は、前記した第2のアノードオフガス流路44に接続され、燃料電池10から排出されたアノードオフガスや改質装置24において生成されたアノードガスの一部、別言すれば、改質ガスを加熱用燃料として導入する加熱用燃料導入管110と、後述する接続管に接続され、改質用燃料や燃焼空気を加熱用燃料として導入する燃焼空気・改質用燃料導入管112と、加熱用燃料と燃焼空気を混合させる燃焼管114と、燃焼管114の下端付近に配置され、点火されるとき加熱用燃料を燃焼させる点火電極116とを備える。
燃焼室102は、その上部102aが容器82の上端82a付近である一方、下部102bが容器82の下端82b付近となるようにして配置される。燃焼室102は、下部102bにおいて燃焼排ガス管104と連通される。燃焼排ガス管104は、燃焼室102の外壁102cに沿うようにして上方に延設された後、容器82の上端82a付近で屈曲し、その後燃焼排ガス流路74に接続される。
上記した改質用水管96は、燃焼室102と燃焼排ガス管104などを取り囲むようにして配置されたリング状のCO除去部92の外周92aを、複数回(4回)周回するようにして配置され、その後燃焼排ガス管104の内部104aに配置される。燃焼排ガス管104の内部104aに配置された改質用水管96は、燃焼室102の外壁102cに接触させられつつ、その周りを複数回(4回)周回するようにして配置される。
改質用水管96には、改質用燃料管94が接続部120を介して接続される。以下、改質用水管96の改質用水の流れにおいて接続部120より下流側の改質用水管96を「改質用燃料・水管」と呼び、符号122で示す。改質用燃料・水管122はさらに、燃焼室102の外壁102cを複数回(4回)周回するように配置された後、改質管86に接続される。
改質管86は、燃焼排ガス管104に接触させられつつ下方に向けて延設されると共に、その下端86aにおいて改質ガス管90と連通される。改質ガス管90は、改質管86の外壁86bに沿うようにして上方に延設された後、容器82の上端82a付近で屈曲し、その後アノードガス流路26に接続される。
図3は、図2に示す改質器56のIII−III線断面図である。
改質器56の容器82は、ステンレス材から製作されると共に、図2および図3に示すように、略円筒形状を呈する。容器82の内部において、上記した改質部76や加熱部80などの各構成要素以外の空間には、断熱層(断熱材(例えば、グラスウールなど))124が配置(充填)される。即ち、改質部76と加熱部80は、断熱層124によって被覆される。
断熱層124には、加熱部80の燃焼バーナ100の燃焼に用いられる空気を供給する空気通路(以下「燃焼空気通路」という)126が配置される。具体的に説明すると、燃焼空気通路126は、図2に示す如く、紙面において容器82の左側の壁面82cの略中央部付近(より具体的には、改質用燃料管94より重力方向において下方位置)から容器82の内部に挿入された後、下方に向けて延設される。
燃焼空気通路126は、左側の壁面82cに沿うように配置されると共に、容器82の下端82b付近で屈曲して下端82bに沿うように配置される。燃焼空気通路126は、容器の右側の壁面82d付近で屈曲した後、壁面82dに沿うようにして上方に延設される。その後、容器82の上端82a付近で再度屈曲し、上端82aに沿うようにして配置された後、容器82の上端82aから上方に向けて突出させられる。このように、燃焼空気通路126は、容器82の内部において壁面82c,82dや上下端82a,82bに沿うように配置され、前記した改質部76と加熱部80の周囲を略完全に覆うような形状、より具体的には、略円筒の缶状(断面視略リング状)を有するように構成される。
また、燃焼空気通路126の一端(正確には、容器82の左側の壁面82cより突出された端部)126aは、前記した燃焼空気流路72に接続される。また、燃焼空気通路126の他端(正確には、容器82の上端82aより突出された端部)126bは、接続管130を介して燃焼バーナ100の燃焼空気・改質用燃料導入管112の入口(空気取入口)112aに接続される。このように、燃焼バーナ100の燃焼空気・改質用燃料導入管112の入口112aに燃焼空気通路126を接続する接続管130を設け、よって燃焼空気通路126内の空気が接続管130を介して燃焼バーナ100に供給されるように構成される。尚、接続管130には、前記した改質用燃料流路60も接続される。
次いで、上記の如く構成された改質装置24の動作を、図1および2を参照して説明する。
都市ガス供給源(図示せず)から供給される都市ガスは、脱硫器54で付臭剤が除去される。これにより、都市ガスの流れにおいて下流側に配置される改質触媒84などが、硫黄によって被毒するのを防ぐことができる。次いで、付臭剤が除去された都市ガス、即ち、改質用燃料は、改質用燃料流路60、接続管130を介して先ず改質器56の燃焼バーナ100の燃焼空気・改質用燃料導入管112に加熱用燃料として供給される。
また、燃焼空気ポンプ70によって吸引され、エアクリーナ66で粉塵が除去された燃焼空気は、燃焼空気流路72を介して燃焼空気通路126に供給される。燃焼空気通路126の空気は、図2に矢印で示すように、改質部76と加熱部80の周囲を流れた後、接続管130を介して燃焼バーナ100の燃焼空気・改質用燃料導入管112に供給される。燃焼空気・改質用燃料導入管112に供給された改質用燃料と燃焼空気(混合気)は燃焼管114に向けて吐出させられる。
その後、混合気は、点火電極116によって点火(着火)されて燃焼させられる。燃焼バーナ100の燃焼によって発生した燃焼排ガスは、図2に矢印で示すように、紙面下方に向けて流れる。燃焼排ガスは、燃焼室102の内部を通過して燃焼排ガス管104に供給される。燃焼排ガス管104に供給された燃焼排ガスは、燃焼排ガス管104の内部104aや壁面を昇温させつつ図2において上方へ流れ、燃焼排ガス流路74を介して大気中に排出(排気)される。
このとき、改質管86は、その外壁86bが燃焼排ガス管104に接触するようにして配置されるため、燃焼排ガス管104の熱が伝達されて加熱される。それに伴って、改質管86の内部に充填された改質触媒84も加熱されて昇温される。改質管86に伝達された熱は、さらに改質ガス管90や断熱層124などを介して燃焼空気通路126にも伝達され、燃焼空気通路126内の空気(燃焼空気)が昇温される。
図示しない改質触媒温度センサなどの出力に基づいて、改質触媒84が改質可能な温度(具体的には、700[℃]程度)まで加熱されたと判断されると、改質装置24において、改質動作が開始される。具体的には、送水ポンプ62で吸引された水供給源(図示せず)の改質用水は、改質用水流路64を介して改質用水管96に流入させられる。
改質用水管96は、比較的高温となるCO除去部92の外周92aを周回するように配置されると共に、前述した燃焼排ガスによって昇温させられた燃焼排ガス管104の内部104aに配置されているため、それらによって加熱されることとなる。これにより、改質用水管96に流入させられた改質用水は蒸発して水蒸気となり、その水蒸気は、接続部120において、改質用燃料流路60を介して改質用燃料管94に流入させられた改質用燃料と合流して混合される。
混合された改質用燃料と水蒸気は、改質用燃料・水管122内を通過した後、改質管86に流入させられる。改質管86の改質触媒84は、燃焼排ガス管104よって加熱されて改質可能な温度まで昇温させられているため、水蒸気改質反応が起こる、即ち、混合された改質用燃料と水蒸気から水素を含有する改質ガスが生成される。
生成された改質ガスは、改質ガス管90を介してCO除去部92に流入させられ、改質ガスに残存するCOが除去された後、アノードガス流路26に流入させられる。このように、改質器56によって改質動作が行われて改質ガス(アノードガス)が生成される。
改質ガスが燃料電池10に供給されると、燃料電池10において前述した電気化学反応が起こり、電力が発生させられて燃料電池10は、通常運転となる。燃料電池10の通常運転時にあっては、改質用燃料流路60から接続管130を介して燃焼空気・改質用燃料導入管112へ供給される改質用燃料の量が徐々に減少させられ、最終的にはその供給が停止される。
改質用燃料の供給量の減少に伴って燃焼バーナ100には、改質用燃料に代えて改質ガスが加熱用燃料として供給される。具体的には、改質ガス(具体的には、第2のアノードオフガス流路44を流れるアノードオフガスおよびアノードガス)が、燃焼バーナ100の加熱用燃料導入部110に供給(導入)される。
改質ガスは、燃焼管114において燃焼空気・改質用燃料導入管112からの燃焼空気と混合される。このとき混合される燃料空気は、前述したように、昇温された燃焼空気通路126内を通過しているため、比較的高温となる。このように、燃焼空気通路126は断熱層124に配置されるため、燃焼空気通路126内の燃焼空気は断熱層124の熱量を回収することが可能、即ち、燃焼空気通路126は熱交換器として機能する。
上記のようにして混合された比較的高温の混合ガスは、点火電極116によって点火されて燃焼させられる。尚、改質ガスを含む混合気を燃焼バーナで燃焼させる場合であっても、燃焼排ガスの流れなどは前述と同じであるため、説明を省略する。
このように、改質ガスを生成する改質部76と改質触媒84を加熱する加熱部80とを被覆する断熱層124に、加熱部80の燃焼に用いられる空気を供給する空気通路(燃焼空気通路126)を配置、即ち、改質部76などから断熱層124を介して外部へ放散される熱量を、燃焼空気通路126を流れる空気との熱交換によって回収すると共に、その熱量を回収した空気を加熱部80に戻すように構成したので、加熱部80から改質部74へ入る熱量(入熱量)を増加させることができると共に、断熱層の厚さを増加させることなく、外部への放熱量を低減でき、よって改質器56の熱効率や反応効率を向上させることができる。
また、燃焼空気通路126が、改質部76と加熱部80の周囲を覆うような形状を有するように構成したので、改質部76などから断熱層124を介して放散される熱量を効率よく回収することができる。
また、加熱部80は加熱用の燃料を燃焼させる燃焼バーナ100を備えると共に、燃焼バーナ100の燃焼空気・改質用燃料導入管112の入口に燃焼空気通路126を接続する接続管130を設け、よって燃焼空気通路126内の空気が接続管130を介して燃焼バーナ100に供給されるように構成したので、簡易な構成でありながら、上記した効果を得ることができる。
以上のように、この発明の実施例にあっては、燃料と水蒸気を改質触媒(84)で反応させて燃料電池(10)に供給されるべき改質ガスを生成する改質部(76)と、前記改質触媒を加熱する加熱部(80)と、前記改質部と加熱部を被覆する断熱層(124)とを備えた燃料電池の改質器(56)において、前記断熱層に、前記加熱部の燃焼に用いられる空気を供給する空気通路(燃焼空気通路126)を配置するように構成した。
また、前記空気通路(126)が、前記改質部(76)と加熱部(80)の周囲を覆うような形状を有するように構成した。
また、前記加熱部(80)は加熱用の燃料を燃焼させる燃焼バーナ(100)を備えると共に、前記燃焼バーナの空気取入口(燃焼空気・改質用燃料導入管112の入口)に前記空気通路(126)を接続する接続管(130)を設け、よって前記空気通路内の空気が前記接続管を介して前記燃焼バーナに供給されるように構成した。
尚、上記において、燃焼空気通路126を容器82の側壁82c,82dや上下端82a,82bを沿うように配置したが、改質部76などを冷却し過ぎず、かつ熱交換した燃料空気通路126の空気を冷やすことのないように、断熱層124における燃焼空気通路126の位置を適宜に設定できることはいうまでもない。
また、燃料電池10を固体高分子型としたが、それに限られるものではなく、他の形式であってもよい。
また、改質用燃料として都市ガスを使用するよう構成したが、LPガスなどであってもよい。
この発明の実施例に係る燃料電池の改質器を説明するための概略図である。 図1に示す改質装置の改質器の断面を示す説明断面図である。 図2に示す改質器のIII−III線断面図である。
符号の説明
10 燃料電池、56 改質器、76 改質部、80 加熱部、84 改質触媒、100 燃焼バーナ、124 断熱層、126 燃焼空気通路(空気通路)、130 接続管

Claims (3)

  1. 燃料と水蒸気を改質触媒で反応させて燃料電池に供給されるべき改質ガスを生成する改質部と、前記改質触媒を加熱する加熱部と、前記改質部と加熱部を被覆する断熱層とを備えた燃料電池の改質器において、前記断熱層に、前記加熱部の燃焼に用いられる空気を供給する空気通路を配置することを特徴とする燃料電池の改質器。
  2. 前記空気通路が、前記改質部と加熱部の周囲を覆うような形状を有することを特徴とする請求項1記載の燃料電池の改質器。
  3. 前記加熱部は加熱用の燃料を燃焼させる燃焼バーナを備えると共に、前記燃焼バーナの空気取入口に前記空気通路を接続する接続管を設け、よって前記空気通路内の空気が前記接続管を介して前記燃焼バーナに供給されるように構成したことを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池の改質器。
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