JP2008012028A - 防火区画貫通部構造 - Google Patents

防火区画貫通部構造 Download PDF

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JP2008012028A JP2006185437A JP2006185437A JP2008012028A JP 2008012028 A JP2008012028 A JP 2008012028A JP 2006185437 A JP2006185437 A JP 2006185437A JP 2006185437 A JP2006185437 A JP 2006185437A JP 2008012028 A JP2008012028 A JP 2008012028A
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filling bag
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fire
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Tokihito Yamato
旬人 山戸
Katsuzo Nitta
勝三 新田
Kazuhiro Okada
和廣 岡田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】前記貫通孔の形状に関わらず充填用バッグを容易に設置することができる等その
作業性に優れ、防火性能に優れた防火区画貫通部構造を提供すること。
【解決手段】
建築物に設けられた防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔を長尺体が貫通す
る構造であって、
前記貫通孔と前記長尺体との隙間に充填用バッグが配置され、
かつ前記充填用バッグは、
(1)柔軟性のある発泡体小片
(2)熱膨張性耐火材の小片
(3)前記(1)および(2)を包むための、布、フィルムおよびシートからなる群より
選ばれる少なくとも一つを含む包材
を有することを特徴とする、防火区画貫通部構造。
【選択図】図2

Description

本発明は、建築物に設けられた防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔を長尺
体が貫通する構造に関し、さらに詳しくは火災の際の煙の拡散や延焼等を防ぐための充填
用バッグを備えた防火区画貫通部構造に関する。
従来、建築物に設けられた防火区画を画成する仕切り部に長尺体を配設する場合、仕切
り部に貫通孔を設けて前記長尺体を貫通させる。
この場合、前記貫通孔と前記長尺体との間に隙間が生じるため、このままの状態では前
記防火区画を画成する仕切り部の一方で火災等が発生した場合、この隙間を通じて他方の
防火区画に炎や煙が広がる問題がある。
この問題に対応するため、保持具を用いて耐火性ブロックを前記長尺体に向かって押し
付けることにより前記隙間を閉塞させる構造が提案されている(特許文献1)。
この耐火性ブロックは、全体として弾性を確保しつつ変形可能な板材を有することから
前記長尺体に密接させることができ、有効に炎や煙が広がる問題に対応できるとされる。
一方、別の構造として、セラミック繊維、蛭石および無機質粉末を無機物からなる袋に
詰めたシールバッグを前記貫通孔に設置する構造も提案されている(特許文献2)。
さらに別の構造として、熱膨張性耐火材の小片を布等で包んだ充填材を前記貫通孔に設
置する構造も提案されている(特許文献3)。
特許第3619566号公報 特開昭59−31340号公報 特開2005−295696号公報
しかしながら先の耐火性ブロックを前記貫通孔と前記長尺体との隙間に設置する構造の
場合は、この構造を形成する際に前記耐火性ブロックを一つ一つ適切な位置に設置した上
でさらに保持具を設置しなければならず、前記構造を施工する際の作業効率が低下すると
の問題がある。
また、前記シールバッグを前記貫通孔と前記長尺体との隙間に設置する構造の場合は、
内容物が粉末であるが故に前記シールバッグ内部で熱膨張に有効な成分に偏りが生じ易く
均一な耐火性能を確保できないばかりか、施工の際に前記シールバッグの一部が破れたり
すると熱膨張に必要な成分が失われる場合があり、前記構造の防火性能を確保できない等
の問題がある。
さらには、前記熱膨張性耐火材の小片を布等で包んだ充填材を使用する場合には、前記
充填材の弾性が十分ではないため、前記充填材の一つ一つを前記貫通孔と前記長尺体との
間に隙間無く詰めることが容易ではなく、前記構造を施工する際の作業効率が低下すると
の問題がある。
本発明の目的は、前記貫通孔の形状に関わらず充填用バッグを容易に設置することがで
きる等その作業性に優れ、防火性能に優れた防火区画貫通部構造を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討した結果、前記柔軟性のある発泡体小片と熱膨張性耐火材の小片
とを含む充填用バッグを使用した防火区画貫通部構造が本発明の目的に適うことを見出し
、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
[1]建築物に設けられた防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔を長尺体が貫
通する構造であって、
前記貫通孔と前記長尺体との隙間に充填用バッグが配置され、
かつ前記充填用バッグは、
(1)柔軟性のある発泡体小片
(2)熱膨張性耐火材の小片
(3)前記(1)および(2)を包むための、布、フィルムおよびシートからなる群より
選ばれる少なくとも一つを含む包材
を有することを特徴とする、防火区画貫通部構造を提供するものであり、
[2]前記充填用バッグは、外力に応じて自在にその形状を変形させることができ、かつ
全体として一定形状を保持するためには外力を必要とするものであることを特徴とする上
記[1]に記載の防火区画貫通部構造を提供するものであり、
[3]前記充填用バッグは、空気出入孔を備えたことを特徴とする、上記[1]または[
2]に記載の防火区画貫通部構造を提供するものであり、
[4]前記充填用バッグは、二以上の前記包材(3)を有するものであって、
互いに隣接する前記包材(3)の境界に、前記包材同士を連結するための連結部を有す
ることを特徴とする、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の防火区画貫通部構造を提供
するものであり、
[5]前記充填用バッグは、前記包材同士を連結するための連結部に、一方の包材(3)
から他方の包材(3)を切り離すための分割手段を備えたことを特徴とする上記[4]に
記載の防火区画貫通部構造を提供するものであり、
[6]前記防火区画を画成する仕切り部の一方の面または両方の面に、前記貫通孔を覆う
仕切り板を備えたことを特徴とする上記[1]〜[5]のいずれかに記載の防火区画貫通
部構造を提供するものであり、
[7]下記(1)〜(3)
(1)柔軟性のある発泡体小片
(2)熱膨張性耐火材の小片
(3)前記(1)および(2)を包むための、布、フィルムおよびシートからなる群より
選ばれる少なくとも一つを含む包材
を有する充填用バッグを、
建築物に設けられた防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔と、
前記貫通孔を貫通する長尺体と、
の隙間に設置することを特徴とする防火区画貫通部構造の施工方法を提供するものであ
る。
本発明によれば、前記成形充填材を前記貫通孔の形状に合わせて容易に充填することが
できる等その作業性に優れ、かつ防火性能に優れた防火区画貫通部構造を提供することが
できる。
本発明の防火区画貫通部構造について、以下に図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、建築物に設けられた防火区画を画成する仕切り部1に形成された貫通孔2を長
尺体が貫通する構造の一実施態様を例示した模式要部斜視図である。
図1に例示される仕切り部1は、コンクリートを打設して形成したスラブ床を示したも
のである。
図1に例示される様に、前記貫通孔2には鋼製等の金属スリーブ4が前記貫通孔内面に
沿って設置され、貫通孔内部に仕切り板を別途設置することができる構造となっている。
図1に例示した仕切り部1は階上と階下との防火区画を分ける仕切り部の一例であるが
、本発明に使用する仕切り部1は前記図1に例示される建築物の床に限定されるものでは
なく、例えば、壁、天井、間仕切り壁等も適宜選択することができる。
本発明の仕切り部1にはこれらの一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記仕切り部1の構造としては、前記スラブ床構造のものに加え、例えば、コンクリー
ト構造、軽量気泡コンクリート(ALC)構造、中空押出セメント板(ECP)構造、中
空コンクリート構造等が挙げられる。
図1に例示される様に、隣接する階上と階下との防火区画を分ける前記仕切り部1には
、前記仕切り部1を垂直方向に貫通する貫通孔2が形成されている。
貫通孔2は隣接する防火区画を連通するものであり、長尺体等を挿入できる大きさを有
している。この貫通孔2の形状に特に限定はなく、前記貫通孔2を貫通する長尺体等の断
面積の大きさによって適宜設定される。
前記長尺体としては、例えば、電力用ケーブル、通信用ケーブル等の各種ケーブル類、
水道管、冷媒管、熱媒管、ガス管、吸排気管等の各種配管類、前記各種ケーブル類や前記
各種配管類を保持するケーブルラック、ケーブルケース等の各種支持体等が挙げられる。
前記各種ケーブル類、各種配管類、各種支持体等は、樹脂製のもの、金属製のもの等を
使用することができ、その素材に特に限定はない。
前記各種支持体は耐熱性の面から金属製のものが好ましい。
前記長尺体は一種もしくは二種以上を使用することができる。
図1に例示される防火区画貫通部構造では、この貫通孔2に長尺体として複数の電力用
ケーブル3が上下方向に貫通している。
なお特に図示していないが、前記複数の電力用ケーブル3は前記ケーブルラック等の保
持手段により別途保持されている。前記ケーブルラックはボルト等の留め具等による止着
手段により別途前記仕切り部1に設けられた貫通孔2に固定されている。
図2は、前記貫通孔2と前記長尺体との隙間に充填用バッグ10が配置された防火区画
貫通部構造の第一の実施態様を例示した模式要部断面図である。
図2に例示される様に、前記仕切り部1には貫通孔が設けられていて、この貫通孔に前
記複数の電力用ケーブル3が貫通している。
また、前記貫通孔2には鋼製等の金属スリーブ4が前記貫通孔2内面に沿って設置され
ていて、この金属スリーブ4に仕切り板5a,5bが嵌め込まれている。
前記仕切り板5には前記電力用ケーブル4が貫通するための開口部が設けられていて、
前記電力用ケーブル3に接して前記仕切り板5a,5bが設けられている。
前記仕切板としては、例えば、セラミックボード、ケイ酸カルシウム板、金属板、合成
樹脂板、木繊維系板、石膏ボート、ロックウールボード等を挙げることができる。
前記仕切板は一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記貫通孔2と前記長尺体との隙間、すなわち、前記貫通孔2および前記電力用ケーブ
ル3との隙間に複数の充填用バッグ10等が配置されていて、最初にあった隙間が閉塞さ
れた状態となっている。
図3は本発明の第一の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から観察
した様子を例示した模式要部平面図である。
図3に例示される様に、前記仕切り板5bは、その外形が前記金属スリーブ4の内形と
略隙間無く組み合わされる形状となっている。また、前記仕切り板5bは前記電力用ケー
ブル3に接して設けられている。前記仕切り板5aについても同様である。
図4は、前記貫通孔2と前記長尺体との隙間に充填用バッグ10が配置された防火区画
貫通部構造の第二の実施態様を例示した模式要部断面図である。
この第二の実施態様は、先の第一の実施態様のうち、前記仕切り板5bを備えていない
他は、先の第一の実施態様の場合と全く同様である。
図5は、本発明の第二の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から観
察した様子を例示した模式要部平面図である。
図5に例示される様に、前記貫通孔2および前記電力用ケーブル3との隙間に複数の充
填用バッグ10等が配置されていて、最初にあった隙間が閉塞された状態となっている。
図6は、前記貫通孔2と前記長尺体との隙間に充填用バッグ10が配置された防火区画
貫通部構造の第三の実施態様を例示した模式要部断面図である。
第三の実施態様は、図2に例示した先の第一の実施態様の場合と比較して、前記仕切り
板5bが前記金属スリーブ4を覆う様にボルト6により固定されている他は先の第一の実
施態様の場合と同様である。
図7は、本発明の第三の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から観
察した様子を例示した模式要部平面図である。
図3に例示した第一の実施態様の場合と比較して、前記スリーブ4を覆う形状の仕切り
板5bを使用していること、前記仕切り板5bを前記仕切り部1にボルト6を用いて固定
している他は先の第一の実施態様の場合と同様である。
図8は、前記貫通孔2と前記長尺体との隙間に充填用バッグ10が配置された防火区画
貫通部構造の第四の実施態様を例示した模式要部断面図である。
第四の実施態様は、図2に例示した先の第一の実施態様の場合と比較して、金属スリー
ブを使用せず、前記仕切り板5a,5bが前記仕切り部1にボルト6により直接固定され
ている他は先の第一の実施態様の場合と同様である。
図9は、本発明の第四の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から観
察した様子を例示した模式要部平面図である。
図3に例示した第一の実施態様の場合と比較して、前記貫通孔2の形状よりも大きい形
状の仕切り板5bが使用されていること、前記仕切り板5bが前記仕切り部1にボルト6
を用いて固定されている他は先の第一の実施態様の場合と同様である。
図10は、前記貫通孔2と前記長尺体との隙間に充填用バッグ10が配置された防火区
画貫通部構造の第五の実施態様を例示した模式要部断面図である。
この第五の実施態様は、先の第四の実施態様のうち前記仕切り板5bおよび前記仕切り
板5bを仕切り部1に固定するためのボルトを備えていない他は、先の第四の実施態様の
場合と全く同様である。
図11は、本発明の第五の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から
観察した様子を例示した模式要部平面図である。
図11に例示される様に、前記貫通孔2および前記電力用ケーブル3との隙間に複数の
充填用バッグ10等が配置されていて、最初にあった隙間が閉塞された状態となっている
図12は、図8に例示された防火区画貫通部構造の第四の実施態様についての変形例で
ある第六の実施態様を例示した模式要部断面図である。
前記第四の実施態様の場合は、前記仕切り板5a,5bは直接仕切り部1にボルト6に
より固定されていたが、前記第六の実施態様の場合には、図12(b)に例示される固定
用金具4aを介して前記仕切り板5a,5bが仕切り部1に対してボルト6により固定さ
れている点が異なる。
図13は、本発明の第六の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から
観察した様子を例示した模式要部平面図である。
図9に例示される前記第四の実施例の場合では、前記仕切り板5bは前記仕切り部1に
より支えられているが、図13に例示した前記第六の実施態様の場合では、前記仕切り板
5bは、前記固定用金具4aを介して前記仕切り部1に対して前記ボルト6により固定さ
れている。
図14は、図10に例示された防火区画貫通部構造の第五の実施態様についての変形例
である第七の実施態様を例示した模式要部断面図である。
前記第五の実施態様の場合は、前記仕切り板5bは直接仕切り部1にボルト6により固
定されていたが、前記第七の実施態様の場合には、図14(b)に例示される固定用金具
4bを介して前記仕切り板5bが仕切り部1に対してボルト6により固定されている点が
異なる。
図15は、本発明の第七の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から
観察した様子を例示した模式要部平面図である。
図15に例示される様に、前記貫通孔2および前記電力用ケーブル3との隙間に複数の
充填用バッグ10等が配置されていて、最初にあった隙間が閉塞された状態となっている
図16は、前記貫通孔2と前記長尺体との隙間に充填用バッグ10が配置された防火区
画貫通部構造の第八の実施態様を例示した模式要部断面図である。
先の第一の実施態様の場合では前記仕切り部1はスラブ床を例示するものであったが、
この第八の実施態様では、前記仕切り部1は、隣接する防火区画A,Bを垂直に区画する
壁を例示するものである。
前記仕切り部1の構造としては、例えば、コンクリート構造、軽量気泡コンクリート(
ALC)構造、中空押出セメント板(ECP)構造、中空コンクリート構造、木材や金属
等の支持部材と面材で組合わされた構造等がある。
前記仕切り部1が軽量気泡コンクリート板(ALC板)またはコンクリートで形成され
た防火壁等の場合、通常その厚さは100mm程度である。
図16に例示される様に、前記仕切り部1には隣接する防火区画A,Bを水平方向に貫
通する貫通孔が形成されている。前記貫通孔は隣接する防火区画A,Bを連通するもので
あり、第一の実施態様の場合と同様、長尺体が挿入できる大きさを有している。
また長尺体として複数の前記電力用ケーブル3が前記貫通孔を貫通している。
第八の実施態様の場合では、仕切り板は特に使用されず、前記貫通孔2および前記電力
用ケーブル3との隙間に複数の充填用バッグ10等が配置されている。
図17は、本発明の第八の実施態様である防火区画貫通部構造を、防火区画B側から観
察した様子を例示した模式要部正面図である。
図17に例示される様に、前記貫通孔2および前記電力用ケーブル3との隙間に複数の
充填用バッグ10等が配置されていて、最初にあった隙間が閉塞された状態となっている
次に本発明に使用する充填用バッグについて説明する。
前記充填用バッグは、柔軟性のある発泡体小片(1)と、熱膨張性耐火材の小片(2)
とを有するものである。
また、前記充填用バッグは、柔軟性のある発泡体小片(1)と、熱膨張性耐火材の小片
(2)とを包むための包材を有するものである。
最初に本発明に使用する柔軟性のある発泡体(1)について説明する。
本発明に使用する柔軟性のある発泡体としては、例えば、ポリウレタン発泡体、ポリエ
チレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体、エチレン−酢酸ビニル共重
合発泡体等を挙げることができる。
中でも前記ポリウレタン発泡体は、ポリウレタン発泡体の端材や成形不良品等を細かく
裁断した後、また一体の成形体とすることが容易であることから好ましい。
前記柔軟性のある発泡体は一種もしくは二種以上を使用することができる。
これらの柔軟性のある発泡体は容易に変形させることができることから、前記充填用バ
ッグ全体に柔軟性と反発性を与えることができ、前記貫通孔と前記長尺体との隙間に容易
に配置することができる。
前記柔軟性のある発泡体の製造方法は公知であり、本発明に使用する前記発泡体の製造
方法に特に限定はない。
前記柔軟性のある発泡体の原料樹脂としては、例えば、前記ポリウレタン発泡体の場合
であれば、水と親水性ポリオール化合物とを含む成分ならびにポリイソシアネート化合物
を含む成分からなる二液タイプのポリウレタン原料、水性ウレタンポリマーに水を反応さ
せる一液タイプのポリウレタン原料等を挙げることができる。
また、前記柔軟性のある発泡体の原料樹脂としては、前記ポリウレタン原料に加えて、
前記ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合等を挙
げることができる。
これらの原料樹脂、発泡剤、架橋剤等を混合機で撹拌し均一な樹脂組成物とした後、こ
の樹脂組成物を金型プレス等を用いて加圧下に加熱することにより、前記発泡剤が発泡を
起こす。この様にしてこれらの原料樹脂等を発泡成形することにより、前記柔軟性のある
発泡体を得ることができる。
この様にして得られた前記柔軟性のある発泡体は、適宜裁断、粉砕等の工程を経て小片
とすることができる。
本発明に使用する前記柔軟性のある発泡体の小片は、平均粒径が0.1〜50mmの範
囲のものであれば好ましく、平均粒径が0.5〜30mmの範囲のものであればより好ま
しく、平均粒径が1〜20mmの範囲のものであればさらに好ましい。
次に本発明に使用する前記熱膨張性耐火材の小片(2)について説明する。
前記熱膨張性耐火材の小片としては、例えば、熱膨張性耐火材からなる成形体のうち比
較的小さい形状を有するものを意味し、具体的には、平均粒径が0.1〜10mmの範囲
のものであれば好ましく、平均粒径が0.5〜5mmの範囲であればより好ましく、平均
粒径が2〜4mmの範囲であればさらに好ましい。
また前記熱膨張性耐火材の小片の形状としては、例えば、粉体状、短冊状、フレーク状
、ペレット状、薄片状、平板状等を挙げることができる。これらの形状は必ずしも均一で
ある必要はなく、不定形状のものを含有することができる。
また前記熱膨張性耐火材の小片は、一種もしくは二種以上を使用することができる。
次に本発明に使用する前記熱膨張性耐火材について説明する。
前記熱膨張性耐火材としては、例えば、具体的には熱可塑性樹脂やエポキシ樹脂等の樹
脂成分、熱膨張性層状無機物、無機充填材等を含む樹脂組成物からなるもの等を挙げるこ
とができる。
前記樹脂組成物の各成分のうち、まず前記樹脂成分について説明する。
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポ
リ(1−)ブテン系樹脂、ポリペンテン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン
系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、フェノール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイソブチレン等の合成樹脂
類、
天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエンゴム、スチレン
−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、
エチレン−プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロル
ヒドリンゴム、多加硫ゴム、非加硫ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム等の
ゴム物質等が挙げられる。
これらの合成樹脂類及び/又はゴム物質は、一種もしくは二種以上を使用することがで
きる。
前記合成樹脂類及び/又はゴム物質の中でも、ハロゲン化されたものは、それ自体難燃
性が高く、熱による脱ハロゲン化反応により架橋が起こり、加熱後の残渣の強度が向上す
る点において好ましい。
また、これらの合成樹脂類及び/又はゴム物質の中でも、柔軟でゴム的性質を持ってい
るものが好ましい。この様な性質を持つものは無機充填材を高充填することが可能であり
、得られる樹脂組成物が柔軟で扱い易いものとなる。
より柔軟で扱い易い樹脂組成物を得るためには、非加硫ゴムやポリエチレン系樹脂が好
適に用いられる。
前記ポリエチレン系樹脂としては、例えば、エチレン単独重合体、エチレンを主成分と
するエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体、エチレンとα−オレフィン以外のモノ
マーとの共重合体及びこれらの共重合体や重合体の混合物等が挙げられる。
前記エチレンを主成分とするエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体におけるα−
オレフィンとしては、例えば、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン
、1−ブテン、1−ペンテン等が挙げられる。
また、前記エチレンとα−オレフィン以外のモノマーとの共重合体としては、例えば、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メ
タクリレート共重合体等が挙げられる。
前記エチレン単独重合体又はエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体としては、例
えば、チーグラー・ナッタ触媒、バナジウム触媒、4価の遷移金属を含むメタロセン化合
物等を重合触媒として重合されたものが挙げられるが、中でも、4価の遷移金属を含むメ
タロセン化合物等を触媒として得られるポリエチレン系樹脂が好ましい。
前記合成樹脂類及び/又はゴム物質には、更に、本発明における発泡断熱材の耐火性能
を阻害しない範囲で、架橋や変性が施されてもよい。
前記合成樹脂類及び/又はゴム物質の架橋や変性を行う時期については、特に限定され
ず、予め架橋、変性した前記合成樹脂類及び/又はゴム物質を用いてもよく、後述するリ
ン化合物や無機充填材等の他の成分を配合する際に同時に架橋や変性を行ってもよい。
また、前記合成樹脂類及び/又はゴム物質に他の成分を配合した後に架橋や変性しても
よく、上記架橋や変性は、いずれの段階で行ってもよい。
前記の架橋方法については特に限定されず、前記合成樹脂類及び/又はゴム物質につい
て通常行われる架橋方法により実施することができる。例えば、各種架橋剤、過酸化物等
を使用する架橋方法、電子線照射による架橋方法が挙げられる。
また、本発明に使用する樹脂成分のうち、先に示したエポキシ樹脂としては、特に限定
はないが、例えば、エポキシ基を持つモノマーと硬化剤とを反応させて得られる樹脂等を
挙げることができる。
前記エポキシ基を持つモノマーとしては、例えば、2官能のグリシジルエーテル型とし
て、ポリエチレングリコール型、ポリプロピレングリコール型、ネオペンチルグリコール
型、1,6−ヘキサンジオール型、トリメチロールプロパン型、プロピレンオキサイド−
ビスフェノールA、水添ビスフェノールA型、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型
等のモノマーが挙げられる。
また、グリシジルエステル型として、ヘキサヒドロ無水フタル酸型、テトラヒドロ無水
フタル酸型、ダイマー酸型、p−オキシ安息香酸型等のモノマーが挙げられる。
更に多官能のグリシジルエーテル型として、フェノールノボラック型、オルトクレゾー
ル型、DPPノボラック型、ジシクロペンタジエン、フェノール型等のモノマーが挙げら
れる。
これらは、一種もしくは二種以上を使用することができる。
また、前記硬化剤としては、例えば、重付加型硬化剤、触媒型硬化剤等が挙げられる。
前記重付加型硬化剤としては、例えば、ポリアミン、酸無水物、ポリフェノール、ポリ
メルカプタン等が挙げられる。
前記触媒型硬化剤としては、例えば三級アミン類、イミダゾール類、ルイス酸錯体等が
挙げられる。
これらエポキシ樹脂の硬化方法は特に限定されず、公知の方法により行うことができる
なお、前記樹脂成分の溶融粘度、柔軟性、粘着性等の調整のため、二種以上の樹脂成分
をブレンドしたものを使用することができる。
次に前記樹脂組成物の各成分のうち、前記熱膨張性層状無機物について説明する。
前記熱膨張性層状無機物は加熱時に膨張するものであるが、かかる熱膨張性層状無機物
に特に限定はなく、例えば、バーミキュライト、カオリン、マイカ、熱膨張性黒鉛等を挙
げることができる。
前記熱膨張性黒鉛とは、従来公知の物質であり、天然鱗状グラファイト、熱分解グラフ
ァイト、キッシュグラファイト等の粉末を、濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と、濃硝
酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素
等の強酸化剤とで処理してグラファイト層間化合物を生成させたものであり、炭素の層状
構造を維持したままの結晶化合物の一種である。
上記のように酸処理して得られた熱膨張性黒鉛は、更にアンモニア、脂肪族低級アミン
、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和したものを使用するのが好まし
い。
前記脂肪族低級アミンとしては、例えば、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメ
チルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等が挙げられる。
前記アルカリ金属化合物および前記アルカリ土類金属化合物としては、例えば、カリウ
ム、ナトリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、
硫酸塩、有機酸塩等が挙げられる。
前記熱膨張性黒鉛の粒度は、20〜200メッシュの範囲のものが好ましい。
粒度が20メッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さく、充分な耐火断熱層が得
られにくく、また、粒度が200メッシュより大きくなると、黒鉛の膨張度が大きいとい
う利点はあるが、前記熱可塑性樹脂又はエポキシ樹脂と混練する際に分散性が悪くなり、
物性が低下し易い。
上記中和された熱膨張性黒鉛の市販品としては、例えば、UCAR CARBON社製
の「GRAFGUARD#160」、「GRAFGUARD#220」、東ソー社製の「
GREP−EG」等が挙げられる。
次に先の樹脂組成物の各成分のうち、前記無機充填材について説明する。
前記無機充填材としては、特に限定されないが、例えば、シリカ、珪藻土、アルミナ、
酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アン
チモン、フェライト類、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、
塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム
、ドーソナイト、ハイドロタルサイト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、石膏繊維、ケイ
酸カルシウム等のカリウム塩、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイ
ト、活性白土、セビオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、
シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラ
ファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグ
ネシウム、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素
、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フライアッシュ、無機系リン
化合物、シリカアルミナ繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、ジルコニア繊維等が挙げられ
る。
これらは、一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記無機充填材は骨材的役割を果たして、加熱後に生成する膨張断熱層強度の向上や熱
容量の増大に寄与する。
このため、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛で代表される金属炭酸塩、骨材的役割の他に加熱
時に吸熱効果も付与する水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムで代表される含水無機
物が好ましく、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び周期律表IIbの金属炭酸塩又は
これらと前記含水無機物との混合物が好ましい。
また、リン化合物は、難燃性を向上させる為に用いられる。
前記リン化合物としては、特に限定されず、例えば、赤リン;トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホス
フェート、キシレニルジフェニルホスフェート等の各種リン酸エステル;リン酸ナトリウ
ム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金属塩;ポリリン酸アンモニウム類
;化学式1で表される化合物等が挙げられる。
これらのリン化合物は、一種もしくは二種以上を使用することができる。
これらのうち、耐火性の観点から、赤リン、下記の化学式で表される化合物、及び、ポ
リリン酸アンモニウム類が好ましく、性能、安全性、費用等の点においてポリリン酸アン
モニウム類がより好ましい。
上記化学式中、Rl及びR3は、水素、炭素数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキ
ル基、又は、炭素数6〜16のアリール基を表す。
2は、水酸基、炭素数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜1
6の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、炭素数6〜16のアリール基、又は、炭素
数6〜16のアリールオキシ基を表す。
前記化学式で表される化合物としては、例えば、メチルホスホン酸、メチルホスホン酸
ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチル
ホスホン酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホン酸、2,3−ジメチル
−ブチルホスホン酸、オクチルホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニルホ
スホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホスフィン酸、メチルプロピルホスフ
ィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、ジエ
チルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホ
スフィン酸等が挙げられる。
中でも、t−ブチルホスホン酸は、高価ではあるが、高難燃性の点において好ましい。
ポリリン酸アンモニウム類としては、特に限定されず、例えば、ポリリン酸アンモニウ
ム、メラミン変性ポリリン酸アンモニウム等が挙げられるが、難燃性、安全性、コスト、
取扱性等の点からポリリン酸アンモニウムが好適に用いられる。
市販品としては、例えば、クラリアント社製の「商品名:EXOLIT AP422」
及び「商品名:EXOLIT AP462」等が挙げられる。
前記リン化合物は、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛等の金属炭酸塩と反応して、金属炭酸塩
の膨張を促すと考えられ、特に、リン化合物として、ポリリン酸アンモニウムを使用した
場合に、高い膨張効果が得られる。
また、有効な骨材として働き、燃焼後に形状保持性の高い残渣を形成する。
本発明に使用する無機充填材が粒状の場合には、その粒径としては、0.5〜200μ
mの範囲のものが好ましく、より好ましくは、1〜50μmの範囲のものである。
無機充填材の添加量が少ないときは、分散性が性能を大きく左右するため、粒径の小さ
いものが好ましいが、粒径0.5μm未満では二次凝集が起こり、分散性が悪くなること
がある。
また、無機充填材の添加量が多いときは、高充填が進むにつれて、樹脂組成物の粘度が
高くなり成形性が低下するが、粒径を大きくすることによって樹脂組成物の粘度を低下さ
せることができる点から、上記範囲の中でも粒径の大きいものが好ましい。
なお、粒径が200μmを超えると、成形体の表面性、樹脂組成物の力学的物性が低下
することがある。
前記無機充填材の中でも、特に骨材的役割を果たす炭酸カルシウム、炭酸亜鉛等の金属
炭酸塩;骨材的役割の他に加熱時に吸熱効果を付与する水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム等の含水無機物が好ましい。
前記含水無機物及び金属炭酸塩を併用することは、燃焼残渣の強度向上や熱容量増大に
大きく寄与すると考えられる。
前記無機充填材の中で、特に水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の含水無機物
は、加熱時の脱水反応によって生成した水のために吸熱が起こり、温度上昇が低減されて
高い耐熱性が得られる点、及び、燃焼残渣として酸化物が残存し、これが骨材となって働
くことで燃焼残渣の強度が向上する点で好ましい。
また、水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウムは、脱水効果を発揮する温度領域が異
なるため、併用すると脱水効果を発揮する温度領域が広くなり、より効果的な温度上昇抑
制効果が得られることから、併用することが好ましい。
前記含水無機物の粒径は、小さくなると嵩が大きくなって高充填化が困難となるので、
脱水効果を高めるために高充填するには粒径の大きなものが好ましい。
具体的には、粒径が18μmでは、1.5μmの粒径に比べて充填限界量が約1.5倍
程度向上することが知られている。
さらに、粒径の大きいものと小さいものとを組み合わせることによって、より高充填化
が可能となる。
前記含水無機物の市販品としては、例えば、水酸化アルミニウムとして、粒径1μmの
「商品名:ハイジライトH−42M」(昭和電工社製)、粒径18μmの「商品名:ハイ
ジライトH−31」(昭和電工社製)等が挙げられる。
前記炭酸カルシウムの市販品としては、例えば、粒径1.8μmの「商品名:ホワイト
ンSB赤」(白石カルシウム社製)、粒径8μmの「商品名:BF300」(備北粉化社
製)等が挙げられる。
冒頭に説明したとおり、本発明に使用する熱膨張性耐火材としては、上記に説明した熱
可塑性樹脂やエポキシ樹脂等の樹脂成分、前記熱膨張性層状無機物、前記無機充填材等を
含む樹脂組成物からなるもの等を挙げることができるが、次にこれらの配合について説明
する。
前記樹脂組成物は、前記熱可塑性樹脂やエポキシ樹脂等の樹脂成分100重量部に対し
、前記熱膨張性層状無機物を20〜350重量部及び前記無機充填材を50〜400重量
部の範囲で含むものが好ましい。
また、前記熱膨張性層状無機物および前記無機充填材の合計は、200〜600重量部
の範囲が好ましい。
かかる樹脂組成物は加熱によって膨張し耐火断熱層を形成する。この配合によれば、前
記熱膨張性耐火材は火災等の加熱によって膨張し、必要な体積膨張率を得ることができ、
膨張後は所定の断熱性能を有すると共に所定の強度を有する残渣を形成することもでき、
安定した防火性能を達成することができる。
前記層状無機物の量が20重量部未満であると、膨張倍率が不足し、充分な耐火、防火
性能が得られないことがある。
一方、層状無機物の量が350重量部を超えると、擬集力が不足するため、成形品とし
ての強度が得られないことがある。
また前記無機充填材の量が50重量部未満であると、燃焼後の残体積量が減少するため
、充分な耐火断熱層が得られないことがある。
さらに可燃物の比率が増加するため、難燃性が低下することがある。
一方、無機充填材の量が400重量部を超えると樹脂成分の配合比率が減少するため、
凝集力が不足して成形品としての強度が得られにくい。
前記樹脂組成物における熱膨張性層状無機物及び無機充填材の合計量は、200重量部
未満では燃焼後の残渣量が不足して十分な耐火性能が得られにくく、600重量部を超え
ると機械的物性の低下が大きくなり、使用に耐えられなくなることがある。
さらに本発明に使用する前記樹脂組成物は、それぞれ本発明の目的を損なわない範囲で
、必要に応じて、フェノール系、アミン系、イオウ系等の酸化防止剤の他、金属害防止剤
、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、滑剤、軟化剤、顔料、粘着付与樹脂等の添加剤、ポリブ
テン、石油樹脂等の粘着付与剤を含むことができる。
次に前記樹脂組成物の製造方法について説明する。
前記樹脂組成物の製造方法に特に限定はないが、例えば、前記樹脂組成物に含まれる前
記樹脂分が熱可塑性樹脂である場合は、前記樹脂組成物の各成分を押出機、バンバリーミ
キサー、ニーダーミキサー等公知の混練装置に供給して溶融混練する方法や、前記樹脂組
成物の各成分を有機溶剤に懸濁さたり、加温して溶融させたりして塗料状にしたり、溶剤
に分散してスラリーを調製する等の方法により、前記樹脂組成物を得ることができる。
また、前記樹脂組成物に含まれる前記樹脂分が前記エポキシ樹脂である場合は、例えば
、前記樹脂組成物を有機溶剤に懸濁させたり、加温して溶融させたりして塗料状とする方
法や、溶剤に分散してスラリーを調製する等の方法、また前記樹脂組成物を加熱下に溶融
させる等の方法により前記樹脂組成物を得ることができる。
前記樹脂組成物は、上記各成分を単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ニ
ーダーミキサー、混練ロール、ライカイ機、遊星式撹拌機等公知の装置を用いて混練する
ことにより得ることができる。
また、エポキシ基をもつモノマーと硬化剤とに別々に充填材を混練しておき、成形直前
にスタティックミキサー、ダイナミックミキサー等で混練して得ることもできる。
以上説明した方法により、本発明に使用する前記熱膨張性耐火材を得ることができる。
前記熱膨張性耐火材は市販品として入手可能であり、例えば、住友スリ―エム社製のフ
ァイアバリア(クロロプレンゴムとバーミキュライトを含有する樹脂組成物からなる熱膨
張性耐火材、膨張率:3倍、熱伝導率:0.20kcal/m・h・℃)、三井金属塗料
社のメジヒカット(ポリウレタン樹脂と熱膨張性黒鉛を含有する樹脂組成物からなる熱膨
張性耐火材、膨張率:4倍、熱伝導率:0.21kcal/m・h・℃)、積水化学工業
社製フィブロック(ブチルゴムを含む熱膨張性耐火材)等の熱膨張性耐火材等も挙げられ
る。
前記熱膨張性耐火材は、火災時などの高温にさらされた際にその膨張層により断熱し、
かつその膨張層の強度があるものであれば特に限定されないが、50kW/mの加熱条
件下で30分間加熱した後の体積膨張率が3〜50倍のものであれば好ましい。前記体積
膨張率が3倍を下回ると、膨張体積が前記樹脂成分の焼失部分を十分に埋めきれず防火性
能が低下することがある。また50倍を超えると、膨張層の強度が下がり、火炎の貫通を
防止する効果が低下することがある。より好ましくは、体積膨張率が5〜40倍の範囲で
あり、さらに好ましくは8〜35倍の範囲である。
前記膨張層が自立するためには、前記膨張層は強度の大きいことが必要であり、その強
度としては、圧縮試験器にて0.25cmの圧子を用いて、前記膨張層のサンプルを0
.1m/sの圧縮速度で測定した場合の破断点応力が0.05kgf/cm以上であれ
ば好ましい。破断点応力が0.05kgf/cmを下回ると、断熱膨張層が自立できな
くなり防火性能が低下することがある。より好ましくは、0.1kgf/cm以上であ
る。
本発明に使用する前記熱膨張性耐火材の小片は、前記熱膨張性耐火材をシートや成形品
等に加工して得られる成形品を粉砕する方法、前記熱膨張性耐火材をシートや成形品等に
加工して得られる成形品を裁断する方法、前記熱膨張性耐火材をシートや成形品等に加工
する際に得られる端材等を利用する方法、前記端材等を粉砕する方法、前記端材等を裁断
する方法等により得ることができる。
これらの方法は一種もしくは二種以上を実施することができる。
前記熱膨張性耐火材の小片は、粒径を揃える分球操作を実施したものを使用することが
好ましい。
次に、前記柔軟性のある発泡体小片(1)と、前記熱膨張性耐火材の小片(2)とを包
むための包材(3)について説明する。
かかる包材としては、例えば、布、フィルムおよびシート等を挙げることができる。
前記布としては、例えば、木綿、絹、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の織
布や不織布からなるもの等を挙げることができる。
前記フィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポ
リエチレンテレフタレートフィルム等を挙げることができる。
前記シートとしては、例えば、アルミニウム箔、アルミガラスクロス、無機ガラスクロ
ス、セラミックシート等を挙げることができる。
前記包材は一種もしくは二種以上を使用することができる。
次に本発明に使用する充填用バッグの詳細について説明する。
先に説明した通り、前記充填用バッグは、柔軟性のある発泡体小片(1)および熱膨張
性耐火材の小片(2)ならびに、前記柔軟性のある発泡体小片(1)と前記熱膨張性耐火
材の小片(2)とを包むための包材(3)を有するものである。
図18は本発明に使用する充填用バッグを例示した模式斜視図である。
図18に例示される様に、ポリエチレン袋20の中に、ポリウレタン発泡体の小片30
と、前記熱膨張性耐火材40の小片が収納されている。
ポリエチレン袋20の端部は前記ポリウレタン発泡体の小片30と、前記熱膨張性耐火
材40の小片とを収納した後、接着剤による手段、融着による手段等により貼着されてい
る。
前記包材(3)の体積は、通常10〜2000cmの範囲であり、好ましくは100
〜1500cmの範囲である。
また、前記包材(3)に収納される前記柔軟性のある発泡体小片(1)と前記熱膨張性
耐火材の小片(2)との合計体積は、前記包材の体積に対し、通常5〜80%の範囲であ
り、10〜70%の範囲であれば好ましく、20〜60%の範囲であればさらに好ましい

また、前記柔軟性のある発泡体小片(1)と前記熱膨張性耐火材の小片(2)との体積
比は、通常1:1〜1000:1の範囲であり、1:1〜100:1の範囲であれば好ま
しく、1:1〜10:1の範囲であればさらに好ましい。
図18に例示される様に、前記ポリエチレン袋20の中にはポリウレタン発泡体の小片
30と、前記熱膨張性耐火材40の小片とが収納されているが、前記ポリエチレン袋20
の体積と比較してこれらの小片の合計体積は小さい。
このため、前記充填用バッグは、例えば、自在に折りたたむこともできるし、自在に球
状、柱状、直方体状等に近い形状に変形させることができる。この様に、前記充填用バッ
グは前記外力に応じて自在にその形状を変形させることができる。
また前記充填用バッグは、例えば、一定形状を保持するためには外力を必要とするもの
を使用することができる。
前記充填用バッグとして、一定形状を保持するためには外力を必要とするものを使用し
た場合には、前記充填用バッグを平坦な面に乗せると略平坦な形状となり、球面に乗せる
と略球面に沿った形状となり、曲面に乗せると略曲面に沿った形状になる等、自在にその
形状を変形させることができる。
また特に図示していないが、前記充填用バッグには、空気出入孔を設けることが好まし
い。
前記空気出入孔の形状は、前記充填用バッグの内容物が外部に流出しないものであれば
特に限定はなく、例えば、円形、楕円形、多角形等の形状の他、直線状の切れ目等のもの
であってもよい。
前記空気出入孔の形状は、一種もしくは二種以上を採用することができる。
また、前記空気出入孔の数は、前記充填用バッグを圧縮した際に、前記充填用バッグ内
の空気が速やかに外部に抜けるよう、複数設けることが好ましい。
図19は本発明に使用する充填用バッグの変形例を例示した模式斜視図である。
図19に例示される様に、前記充填用バッグは、2枚の不織布50を重ね合わせ、その
不織布の間にポリウレタン発泡体の小片30と、前記熱膨張性耐火材40の小片とが収納
されている。
なお前記不織布50同士はヒートシール等の接合手段により貼着されている。参照符号
60はヒートシールにより貼着された部分を例示するものである。
前記不織布は空気を通すものであり、前記不織布同士の隙間等から適宜内部の空気が速
やかに外部に抜けるようにされている。
図20は本発明に使用する充填用バッグの変形例を例示した模式斜視図である。
図20に例示される様に、前記充填用バッグは、二以上の包材を有するものを使用する
ことができる。
互いに隣接する前記包材11の境界に、前記包材11同士を連結するための連結部12
が設けられている。
図21は前記連結部12の変形例を例示した模式要部平面図である。
前記連結部12には分割手段として図21(a)に破線で例示される破断線13が設け
られていて、一方の包材11aから他方の包材11bを切り離すことができる様になって
いる。
また他の分割手段として、図21(b)に例示される切り欠き14が前記連結部12に
設けられていて、同様に一方の包材11aから他方の包材11bを切り離すことができる
様になっている。
次に本発明の防火区画貫通部構造の施工方法について説明する。
図22〜図23は、防火区画貫通部構造の施工過程を説明するための模式要部断面図で
ある。
図22に例示される様に、隣接する階上と階下との防火区画を分ける前記仕切り部1に
形成された貫通孔2に、複数の電力用ケーブル3が上下方向に貫通している。
この貫通孔2の内面に沿って、まず鋼製等の金属スリーブ4を配置する。前記金属スリ
ーブ4は二つに分割されていて、前記電力用ケーブルの両側から前記貫通孔2に前記金属
スリーブ4を設置できる様になっている。
次に、前記金属スリーブ4に仕切り板5aを設置する。前記仕切り板5aは二つに分割
されていて、前記電力用ケーブルの両側から前記貫通孔2に前記仕切り板5aを設置する
ことができる。
次に、図23に例示される様に、前記貫通孔2と前記電力ケーブル3との隙間に前記充
填用バッグ10を必要個数投入し、全体を手により軽く整える。
続いて仕切り板5bを前記貫通孔2に重ねて嵌め込むことにより、図2に例示した第一
の実施態様である防火区画貫通部構造を施工することができる。
第二〜第七の実施態様の場合も同様である。
また、図16に例示する第八の実施態様の場合には、前記貫通孔2と前記電力ケーブル
3との隙間に前記充填用バッグ10を挿入することにより前記防火区画貫通部構造を施工
することができる。
また、前記第八の実施態様の場合の様に仕切り部が壁の場合、前記貫通孔2が前記電力
ケーブル3と比較して大きいことがある。このとき等には前記充填用バッグ10を前記貫
通孔2に積み上げるときに前記充填用バッグ10が崩れる場合がある。
この様な場合には、例えば、先に説明した二以上の包材を有する充填用バッグを使用す
ることが好ましい。
図24は、前記二以上の包材を有する充填用バッグの使用態様を例示した模式要部正面
図である。
図24(a),(b)等に例示される様に適宜前記充填用バッグ11を組み合わせてか
ら、前記貫通孔と前記電力ケーブルとの隙間に前記充填用バッグ11を設置することによ
り本発明の防火区画貫通部構造を得ることができる。
本発明に使用する前記充填用バッグは外力に応じて自在にその形状を変形させることが
でき、かつ互いに反発する柔軟性を有することから、簡単な操作により前記貫通孔と前記
電力ケーブルとの間に隙間なく前記充填用バッグを充填することができる。
建築物に設けられた防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔を長尺体が貫通する構造の一実施態様を例示した模式要部斜視図である。 貫通孔と長尺体との隙間に充填用バッグが配置された防火区画貫通部構造の第一の実施態様を例示した模式要部断面図である。 本発明の第一の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から観察した様子を例示した模式要部平面図である。 貫通孔と長尺体との隙間に充填用バッグが配置された防火区画貫通部構造の第二の実施態様を例示した模式要部断面図である。 本発明の第二の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から観察した様子を例示した模式要部平面図である。 貫通孔と長尺体との隙間に充填用バッグが配置された防火区画貫通部構造の第三の実施態様を例示した模式要部断面図である。 本発明の第三の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から観察した様子を例示した模式要部平面図である。 貫通孔と長尺体との隙間に充填用バッグが配置された防火区画貫通部構造の第四の実施態様を例示した模式要部断面図である。 本発明の第四の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から観察した様子を例示した模式要部平面図である。 貫通孔と長尺体との隙間に充填用バッグが配置された防火区画貫通部構造の第五の実施態様を例示した模式要部断面図である。 本発明の第五の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から観察した様子を例示した模式要部平面図である。 図8に例示された防火区画貫通部構造の第四の実施態様についての変形例である第六の実施態様を例示した模式要部断面図である。 本発明の第六の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から観察した様子を例示した模式要部平面図である。 図10に例示された防火区画貫通部構造の第五の実施態様についての変形例である第七の実施態様を例示した模式要部断面図である。 本発明の第七の実施態様である防火区画貫通部構造を、階上の防火区画から観察した様子を例示した模式要部平面図である。 貫通孔と前記長尺体との隙間に充填用バッグが配置された防火区画貫通部構造の第八の実施態様を例示した模式要部断面図である。 本発明の第八の実施態様である防火区画貫通部構造を、防火区画B側から観察した様子を例示した模式要部正面図である。 本発明に使用する充填用バッグを例示した模式斜視図である。 本発明に使用する充填用バッグの変形例を例示した模式斜視図である。 本発明に使用する充填用バッグの変形例を例示した模式斜視図である。 連結部の変形例を例示した模式要部平面図である。 防火区画貫通部構造の施工過程を説明するための模式要部断面図である。 防火区画貫通部構造の施工過程を説明するための模式要部断面図である。 二以上の包材を有する充填用バッグの使用態様を例示した模式要部正面図である。
符号の説明
1 仕切り部
2 貫通孔
3 電力用ケーブル
4 金属スリーブ
5a,5b 仕切り板
6 ボルト
10 充填用バッグ
11 充填用バッグ
11a,11b 包材
12 連結部
13 破断線
14 切り欠き
20 ポリエチレン袋
30 ポリウレタン発泡体の小片
40 熱膨張性耐火材の小片
50 不織布
60 ヒートシール貼着部
A,B 防火区画

Claims (7)

  1. 建築物に設けられた防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔を長尺体が貫通す
    る構造であって、
    前記貫通孔と前記長尺体との隙間に充填用バッグが配置され、
    かつ前記充填用バッグは、
    (1)柔軟性のある発泡体小片
    (2)熱膨張性耐火材の小片
    (3)前記(1)および(2)を包むための、布、フィルムおよびシートからなる群より
    選ばれる少なくとも一つを含む包材
    を有することを特徴とする、防火区画貫通部構造。
  2. 前記充填用バッグは、外力に応じて自在にその形状を変形させることができ、かつ全体
    として一定形状を保持するためには外力を必要とするものであることを特徴とする請求項
    1に記載の防火区画貫通部構造。
  3. 前記充填用バッグは、空気出入孔を備えたことを特徴とする、請求項1または2に記載
    の防火区画貫通部構造。
  4. 前記充填用バッグは、二以上の前記包材(3)を有するものであって、
    互いに隣接する前記包材(3)の境界に、前記包材同士を連結するための連結部を有す
    ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の防火区画貫通部構造。
  5. 前記充填用バッグは、前記包材同士を連結するための連結部に、一方の包材(3)から
    他方の包材(3)を切り離すための分割手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の
    防火区画貫通部構造。
  6. 前記防火区画を画成する仕切り部の一方の面または両方の面に、前記貫通孔を覆う仕切
    り板を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の防火区画貫通部構造。
  7. 下記(1)〜(3)
    (1)柔軟性のある発泡体小片
    (2)熱膨張性耐火材の小片
    (3)前記(1)および(2)を包むための、布、フィルムおよびシートからなる群より
    選ばれる少なくとも一つを含む包材
    を有する充填用バッグを、
    建築物に設けられた防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔と、
    前記貫通孔を貫通する長尺体と、
    の隙間に設置することを特徴とする防火区画貫通部構造の施工方法。
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