JP2008010316A - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電流での放電性能に優れ、かつ、充放電サイクル寿命による容量低下の少ないリチウムイオン二次電池を提供する。
【解決手段】負極活物質、導電材及びバインダーを含む第1混合体を負極集電体に担持させた負極と、正極活物質、導電材及びバインダーを含む第2混合体を正極集電体に担持させた正極と、非水電解液と、セパレータとを備えた5Ah以上の電池容量を有するリチウムイオン二次電池であって、前記正極及び負極が、50mAh/cm3以上500mAh/cm3以下の電気容量を有し、前記第2混合体が、0.1Ωcm以上1Ωcm以下の電気抵抗率を有し、前記負極活物質が、表面非晶質黒鉛であり、前記正極及び負極集電体が、金属多孔体であり、前記非水電解液が、少なくともエチレンカーボネートを20体積%以上50体積%以下含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池により上記課題を解決する。
【選択図】図4

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池に関する。更に詳しくは、本発明は、表面非晶質黒鉛からなる負極活物質を複数の空孔を備える金属多孔体に担持した電極を用いた電力貯蔵用のリチウムイオン二次電池及びその製造方法に関するものである。
近年、携帯電話、ノート型パソコン、デジタルカメラ、小型ビデオカメラ等のポータブル機器用の電源として二次電池が広く使われている。これら二次電池には様々な種類があるが、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)及びこれらの固溶体であるLi(Co1-xNix)O2、又はスピネル型構造を有するLiMn24等のリチウム遷移金属酸化物を正極活物質として、黒鉛等の炭素材料を負極活物質として用い、また、液体の有機化合物からなる溶媒とリチウム化合物からなる溶質とを電解質として用いたリチウムイオン二次電池が急速に普及している。
リチウムイオン二次電池は、充電時には正極活物質であるリチウム遷移金属酸化物中のリチウム原子(Li)がリチウムイオン(Li+)となって負極の炭素層間に挿入される(インターカレーション)。一方、放電時にはリチウムイオン(Li+)が炭素層間から離脱(デインターカレーション)して正極に移動し、元のリチウム化合物となる。このリチウムイオンの挿入脱離により充放電反応が進行する。
リチウムイオン二次電池は、ニッケル・カドミウム電池やニッケル水素電池より出力電圧が高く、高エネルギー密度の電池である。その上、浅い放電と再充電を繰り返すことにより見掛け上の放電容量が低下する、いわゆるニッケル・カドミウム電池におけるようなメモリー効果がないという優れた特長を有している。
このようなリチウムイオン二次電池は、金属箔の上に活物質(正極活物質及び/又は負極活物質)を塗布して電極(正極及び/又は負極)を構成し、それを捲回あるいは積層した構成を有している。従来、リチウムイオン二次電池は、主にポータブル機器の電源として用いられてきた。しかしながら、近年、リチウムイオン二次電池の容量を5Ah以上にして大型化することで、電力貯蔵用とすることが試みられている。
リチウムイオン二次電池は、上述したように出力電圧及びエネルギー密度が高いだけではなく、エネルギー効率(放電電力/充電電力)が高いことも知られている。これらの性質は、電力貯蔵用の電池として好ましいものである。
しかしながら、リチウムイオン二次電池は、放充電を繰り返すことが可能な回数、つまりサイクル寿命が、まだ十分にユーザの要望に応えられる程度に長くなく、改良の余地が残されていた。特に、エネルギー貯蔵用や電気自動車用の電源として使用する場合は、サイクル寿命を更に長期化する必要がある。
また、従来、小型電池は、活物質を金属箔に塗布、圧着して電極を製造し、この電極を捲回又は積層して製造される。
しかしながら、大型電池は小型電池よりも容量が大きく電極の面積が大きいため、この方法で大型電池を製造しようとすると、電極を捲回又は積層する際、小型電池の場合と比較して、製造工程が煩雑化し、製造効率が大きく低下するという問題点がある。
また、現在市販されている容量が3Ah以下の小型リチリウムイオン二次電池では、その活物質の電極上の電気容量は、良好な負荷特性を得るため、2mAh/cm3〜10mAh/cm3である。この小型リチウムイオン二次電池の特性を維持して5Ah以上の大型の電池を構成しようとすると、必要となる電極容積は500cm3〜2500cm3となる。
なお、本明細書に記載の「電気容量」とは、正極及び負極のそれぞれの電極において、単位容積(1cm3)当りの電極の電気容量を意味する。よって、電気容量の単位は、「mAh/cm3」とする。
したがって、電池容量を5Ah以上にしようとすると、必要とされる電極容積も上記のように大きくなる。更に、このように非常に大きな面積の電極を積層又は捲回することが必要になる。その上、電極その積層数又は捲回数も大きくなるので、電池の製造自体が困難となる。
更に、リチウムイオン二次電池を単に大型化すると、貯蔵されるエネルギーが大きくなり、正極と負極が短絡するような異常時に大電流が流れる等、安全対策を十分行う必要があるという課題もある。
特開平11−322314号公報(特許文献1)には、電池作製時の短絡を防止する方法が開示されている。具体的には、負極活物質としての炭素繊維と、導電材としてのアセチレンブラックと、バインダーとしてのポリフッ化ビニリデンとを混合する。得られた混合物にN−メチルピロリドンを加えて混練することで、スラリーを得る。このスラリーを銅箔上に塗布乾燥することで非水二次電池用の負極を作製している。得られた負極は、電池作製時の短絡を防止できるとされている。
また、特開2001−40548号公報(特許文献2)には、二次電池の高容量化を図る方法が開示されている。具体的には、セルロース質繊維を800℃以上で炭酸マグネシウムを含む炭酸カルシウムと共に焼結して炭素繊維を得る。この炭素繊維を電気二重層キャパシタ用電極の原料として使用することで、二次電池の高容量化が図れるとされている。
特開平11−322314号公報 特開2001−40548号公報
しかしながら、上記公報には、リチウムイオン二次電池のサイクル寿命を改善する方法が何ら記載されておらず、リチウムイオン二次電池を高容量化すると共に、サイクル寿命を長期化するという上記課題を解決できなかった。
かくして本発明によれば、負極活物質、導電材及びバインダーを含む第1混合体を負極集電体に担持させた負極と、正極活物質、導電材及びバインダーを含む第2混合体を正極集電体に担持させた正極と、電解質塩を含む非水電解液と、セパレータとを備えた5Ah以上の電池容量を有するリチウムイオン二次電池であって、
前記正極及び負極が、50mAh/cm3以上500mAh/cm3以下の電気容量を有し、
前記第2混合体が、0.1Ωcm以上1Ωcm以下の電気抵抗率を有し、
前記負極活物質が、表面非晶質黒鉛であり、
前記正極及び負極集電体が、金属多孔体であり、
前記非水電解液が、少なくともエチレンカーボネートを20体積%以上50体積%以下含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池が提供される。
本発明によれば、大電流での放電性能に優れた容量5Ah以上の大型電池であって、かつ、充放電サイクル寿命の劣化の少ないリチウムイオン二次電池を提供できる。
また、本発明によれば、電池サイズが小さく製造が容易な大容量リチウムイオン二次電池を提供できる。
本発明のリチウムイオン二次電池は、負極活物質、導電材及びバインダーを含む第1混合体を負極集電体に担持させた負極と、正極活物質、導電材及びバインダーを含む第2混合体を正極集電体に担持させた正極と、電解質塩を含む非水電解液と、セパレータとを備えた5Ah以上の電池容量を有するリチウムイオン二次電池であって、
前記正極及び負極が、50mAh/cm3以上500mAh/cm3以下の電気容量を有し、
前記第2混合体が、0.1Ωcm以上1Ωcm以下の電気抵抗率を有し、
前記負極活物質が、表面非晶質黒鉛であり、
前記正極及び負極集電体が、金属多孔体であり、
前記非水電解液が、少なくともエチレンカーボネートを20体積%以上50体積%以下含むことを特徴としている。
なお、下記において、電極とは正極及び負極の両方を意味する。また、単に活物質と記載した場合、正極活物質及び負極活物質の両方を意味する。更に、単に集電体と記載した場合、正極集電体及び負極集電体の両方を意味する。
例えば、正極1枚と負極1枚から構成されるリチウムイオン二次電池においては、電極の電気容量が50mAh/cm3より小さいと、5Ah以上の電池を作製する際、必要となる電極の容積が100cm3より大きくなる。電池を小型化するためには、電極の積層又は捲回を多く行う必要があるが、大容積の電極を使用すると、製造工程が煩雑化し生産効率が悪くなる。更に、得られたリチウムイオン二次電池の放熱特性も悪くなる。
また、電極の電気容量が500mAh/cm3より大きいと、充放電に伴う単位容積当りの電流量が大きくなるとともに、電極の抵抗成分が増大して電池の分極が大きくなるために、リチウムイオン二次電池の放電負荷特性が極端に劣化する。
よって、電極の電気容量としては50mAh/cm3以上500mAh/cm3以下であることが好ましい。より好ましい電気容量は、100mAh/cm3以上250mAh/cm3以下である。
上述したように電極の電気容量を50mAh/cm3以上500mAh/cm3以下にするためには、電極の単位容積当りの活物質の重量を増加させる必要がある。電極の単位容積当りの活物質の重量を増加させることは、集電体表面に活物質を厚く形成することを意味する。このことは、集電体の表面近傍だけではなく、表面から離れた部分にも活物質が存在することを意味する。その結果、電極内部での電気的抵抗成分が増大することがある。このことが原因となり、リチウムイオン二次電池の負荷特性が劣化する場合がある。
そこで、正極活物質、導電材及びバインダーを含む第2混合体の電気抵抗率を1Ωcm以下にすることにより、蓄電用途に対して実用的な負荷特性を有するリチウムイオン二次電池を得ることができる。また、上記電気抵抗率が0.1Ωcm以上であれば、正極と負極が短絡した際に流れる短絡電流を抑制でき、安全性を確保できる。より好ましい電気抵抗値は、0.3Ωcm以上0.7Ωcm以下である。
(負極活物質)
負極を構成する負極活物質は表面非晶質黒鉛であり、負極集電体は複数の空孔を備える金属多孔体である。負極集電体は、負極活物質、バインダー及び導電材を含む第1混合体を担持している。
表面非晶質黒鉛は、5Ah以上の電池容量を提供できさえすれば、特に限定されず、塊状、繊維状、粒子状のいずれの形状を有していてもよい。例えば、アルゴンレーザーラマンによる1580cm-1に対する1360cm-1のピークの強度比が0.4以上であり、かつ、黒鉛粒子の表面を非晶質炭素で被覆した粒子であることが好ましい。更に非晶質炭素/(黒鉛粒子+非晶質炭素)が、重量比で20%以下である材料は、高容量かつサイクル特性に優れた電極を得ることができる点で好ましい。なお、ピークの強度比の上限は1.0であることが好ましい。また、非晶質炭素/(黒鉛粒子+非晶質炭素)の下限は1%であることが好ましい。
上記強度比が0.4より低い場合、非晶質炭素が黒鉛粒子をうまく被覆していない可能性がある。この場合、非晶質炭素が形成されていない黒鉛粒子が露出した部分で電解液の分解が起こる。その結果、電極でガスが発生することで、充放電効率が低下し、ひいては電池のサイクル特性が低下することがあるため好ましくない。
また、非晶質炭素/(黒鉛粒子+非晶質炭素)が20%より高くなると、黒鉛粒子の比率が低くなり、電極の電気容量を掌る黒鉛化度の高い部分が相対的に減少することになる。そのため、負極の容量が低下することがある。
黒鉛粒子は、X線広角回折法による積層した炭素の結晶面の1つの層の面(002)と隣接する面との平均面間隔(d002)が0.335nm以上0.340nm以下、(002)面方向の結晶子厚み(Lc)が10nm以上、(110)面方向の結晶子厚み(La)が10nm以上である材料であることが好ましい。この材料を用いることにより高容量の負極を形成できる。
電池の容量及び充放電電位に影響を及ぼす要因として、炭素の層状構造に関わる物性が挙げられる。炭素の層状構造に関わる物性には、(002)面の面間隔(d002)、つまり層間距離と、結晶子の大きさとがある。すなわち、結晶化度が高くなることによりリチウムのインターカレーション時の挿入サイトが多くなるため、より高容量の負極を得ることが期待できる。
したがって、リチウムイオン二次電池として組み上げた時、その使用できる電池容量を考慮した場合、表面非晶質黒鉛中の黒鉛粒子は、X線広角回折法による(002)面の平均面間隔(d002)が0.335nm以上0.340nm以下であることが好ましい。より好ましい平均面間隔(d002)は0.336nm以上0.337nm以下である。
また、結晶子厚み(Lc)は、10nm以下のときは結晶性が悪いことがあり、電池容量を低下させるため実用的でない場合がある。結晶子厚み(Lc)の下限は40nmであることが好ましく、さらに結晶子厚み(La)の下限は50nmであることが好ましい。
黒鉛粒子としては、例えば、天然黒鉛、石油コークス又は石油ピッチコークス等の易黒鉛化性炭素から得られるキッシュグラファイト等の人造黒鉛、膨張黒鉛等の粒子が挙げられる。また、該黒鉛粒子の形状は、球状、鱗片状、塊状又はそれらの粉砕物のいずれであってもよい。なかでも塊状もしくは鱗片状天然黒鉛や人造黒鉛又はそれらの粉砕物が非常に安価である点で好ましい。
更に、非晶質炭素の原料としては、ナフタレン、フェナントレン、アセナフチレン、アントラセン、トリフェニレン、ピレン、クリセン、ペリレンなどの芳香族炭化水素、これらを加熱加圧下で重縮合して得られたタールあるいはピッチ類、あるいはこれらの芳香族炭化水素の混合物を主成分とするタール、ピッチ、アスファルト、油類があげられ、その由来は、石油系および石炭系を問わない。また、コスト的には不利となるが、各種の熱硬化性樹脂を非晶質炭素の原料として用いることも可能である。これらを焼成し炭化することで非晶質炭素は得られる。
炭化温度範囲は600〜2000℃で行なわれ、900〜1300℃が好ましい。
表面非晶質炭素は、例えば、黒鉛粒子の表面に、非晶質炭素の原料を含む溶液を塗布し、次いで焼成することで得ることができる。
なお、本発明における非晶質炭素とは、黒鉛粒子に比べて結晶子の六角網面が不規則に積層し、かつ粉末X線回折による平均面間隔が、黒鉛粒子に比べて大きいものをいう。
黒鉛粒子を被覆する非晶質炭素の厚さは、0.001μm以上1μm以下が好ましい。
0.001μmより薄いと、黒鉛粒子の電解液を分解する部分が失活しないことがあるため好ましくない。
また、1μmより厚いと、黒鉛粒子の比率が低下し、負極としての容量が低下することがあるため好ましくない。より好ましい厚さは、0.05μm以上1μm以下である。
また、表面非晶質黒鉛が粒子状の場合、その粒径は80μm以下であり、かつ、比表面積は5m2/g以下であることが好ましい。なお、ここでいう粒径とは、体積基準による粒度分布測定により求められた粒度分布において、ピークの粒径を意味する。
粒径が80μmより大きい場合、電解液との接触面積が小さくなるため、粒子内のリチウムの拡散や、反応サイトの減少等の問題が発生することがある。その結果、大型リチウムイオン二次電池として必要とされる電流での充放電に問題が生じることがあるため好ましくない。より好ましい粒径は、0.1μm以上20μm以下である。
また、比表面積が5m2/gより大きい場合、電解液との接触面積が大きくなるため、必要以上の電解液の分解が生じ、その結果、充放電効率の低下やサイクル特性の低下を招くため好ましくない。より好ましい比表面積は、1m2/g以上5m2/g以下である。
ここで、負極活物質の負極に占める重量は、0.2g/cm3以上1.8g/cm3以下であることが好ましい。0.2g/cm3より少ない場合、電池の容量が低くなるので好ましくなく、また、1.8g/cm3より多い場合、電極内の細孔容積が減り、電解液の染み込みが悪くなるので好ましくない。より好ましい負極活物質の重量は、0.3g/cm3以上0.8g/cm3以下である。
(負極集電体)
従来の低容量のリチウムイオン二次電池用電極に比べ、大容量の電極は数倍の厚さを有することが好ましい。このような厚い電極を作製する場合、厚さ方向の電子伝導性を維持するために、集電体が適切な厚みを有する三次元構造をとっていることが望まれる。
したがって、本発明では、負極集電体に、金属多孔体が使用される。金属多孔体として好ましくは、スポンジ状の金属構造体、金属繊維による不織布、金属粉末を焼結したもの、金属箔をハニカム構造に成形したもの等が挙げられる。
また、金属多孔体の空孔のサイズは1mm以下が好ましく、0.5mm以下の連続孔であることがより好ましい。このような構造の金属多孔体を使用することにより、負極活物質からの集電を効率的に行うことができ、更に電解質中のイオンの拡散パスの形成を好適に行うことができる。空孔のサイズの下限は、0.01mmであることが好ましい。
また、金属多孔体の空隙率は75%以上であることが好ましく、85%以上がより好ましい。
空隙率が75%未満であると、表面非晶質黒鉛、導電材及びバインダー等を十分に充填できない。そのため、電池のエネルギー密度が低下し、また、十分な電解質量を保持できる空隙を確保することが困難となって所望の電極性能が得られない場合がある。
また、金属多孔体の空隙率は高いほど好ましいが、空隙率が98%以上であると、物理的な強度が足らなくなり、電極形状の維持や熱の拡散の確保が困難になる場合がある。
したがって、金属多孔体の空隙率は75%以上98%以下が好ましい。
更に、この後、負極を所望の厚みまで圧縮することもできる。また、圧縮しすぎると負極内への電解液の染み込みが悪くなり、負極における分極成分が大きくなってリチウムイオン二次電池のサイクル特性が劣化ことがある。そのため圧縮後の空隙率が、圧縮前の50〜95%になるように圧縮することが好ましい。
また、圧縮後の空隙率が60%未満であると、負極に含まれる電解質の体積が小さくなるため、電解質上での分極成分が大きくなってリチウムイオン二次電池の分極が大きくなり、リチウムイオン二次電池の負荷特性が悪くなることあるので好ましくない。一方、圧縮後の空隙率が90%より大きいと電池のエネルギー密度が低下するので好ましくない。
よって、圧縮後の空隙率は60%以上90%以下であることが好ましい。
また、上記の金属多孔体の材質としては、鉄、ステンレススチール、ニッケル、銅、コバルト等やこれらの合金が挙げられ、これらは、Liの酸化還元電位においても安定であるので好ましい。特に炭素の黒鉛化に対して触媒作用を有する金属が好ましく、更には炭素溶解−再析出機構に対して触媒作用を有する金属が好ましい。そのような金属として、例えば、鉄、コバルト、ニッケル等の元素の短周期型周期表の第VIII族の遷移金属が挙げられる。このような触媒作用を有することで、金属多孔体と負極活物質である表面非晶質黒鉛との界面を、非常に強固に密着した構造とすることができる。そのため、数千サイクルという長期充放電サイクルを繰り返しても金属多孔体と負極活物質との剥離を防ぐことができる。
金属多孔体としては、工業的にも流通し、かつ触媒作用を兼ね備えた発泡ニッケルが特に好適に用いられる。
(正極活物質)
正極を構成する正極活物質は、特に限定されないが、遷移金属酸化物あるいはリチウム遷移金属酸化物の粉末であることが好ましい。正極集電体は複数の空孔を備える金属多孔体である。正極集電体は、正極活物質、バインダー及び導電材を含む第1混合体を担持している。第2混合体には、必要に応じて、固体電解質が混合されていてもよい。
正極活物質である遷移金属酸化物としては、例えば、MnO3、V25、AgCrO4、MoO3、CuO、CuS、FeS2等は合成が容易なことから好ましい。
また、Cu227、MoS3、V613、TiS3、NbSe3、V25、Cr0.50.52、MoS2、TiS2、Cu3Mo67.9、Cu4Mo68、Cr38等は安定性が高いことから好ましい。
また、リチウム遷移金属酸化物としては、例えばLixCoO2:0<x<1、LixNiO2:0<x<1、Lix(Ni1-yCoy)O2:0<x<1,0<y<1、LixMn24:0<x<1、LixFePO4:0<x<1等が挙げられる。
これらの中でも、オリビン型LixFePO4は原料として大量に存在する鉄を用いており、原料の供給が容易であり好ましい。
ここで、正極活物質の正極に占める重量は、0.4g/cm3以上5.0g/cm3以下であることが好ましい。0.4g/cm3より少ない場合、電池のエネルギー密度が低くなるので好ましくなく、5.0g/cm3より多い場合、電極内への電解液の染み込みが悪くなるので好ましくない。より好ましい正極活物質の重量は、0.8g/cm3以上2.1g/cm3以下である。
(正極集電体)
正極集電体には金属多孔体が使用される。正極集電体に板状の金属箔を用いると、集電体表面と活物質との距離が大きくなる部分が生じるために好ましくない。金属多孔体としては、三次元的な構造をもつもの、例えば、金属メッシュ、金属不織布、発泡状の金属、ハニカム状の金属が好ましい。
また、上記の金属多孔体の材質としては、アルミニウム、チタン、鉄、ステンレススチール等やこれらの合金が挙げられる。アルミニウムがより好ましい。
また、正極活物質と正極集電体の平均距離が長くならないように、三次元構造の金属多孔体である集電体中の孔の大きさは3mm以下であることが好ましい。空孔のサイズの下限は、0.001mmであることが好ましい。
また、金属多孔体の空隙率は80%以上98%以下とすることが好ましい。空隙率が80%未満であると、正極活物質の充填量が低下し、空隙率が98%以上であると、物理的な強度が足らなくなり、形状の維持が困難になるため好ましくない。より好ましい空隙率は90%以上95%以下である。
更に、この後、正極を所望の厚みまで圧縮することもできる。また、圧縮しすぎると正極内への電解液の染込みが悪くなり、正極における分極成分が大きくなってリチウムイオン二次電池のサイクル特性が劣化ことがある。そのため圧縮後の空隙率が、圧縮前の50〜95%になるように圧縮することが好ましい。
また、圧縮後の空隙率が40%以上であることが好ましい。空隙率が40%未満であると電極に含まれる電解質の体積が小さくなるため、電解質上での分極成分が大きくなってリチウムイオン二次電池の分極が大きくなり、リチウムイオン二次電池の負荷特性が悪くなる場合があるので好ましくない。一方、圧縮後の空隙率が80%より大きいと電池のエネルギー密度が低下するので好ましくない。よって、圧縮後の空隙率は40%以上80%以下であることが好ましい。
(導電材)
導電材は、特に限定されず、公知の導電材をいずれも使用できる。また、正極と負極の導電材は、同一でも異なっていてもよい。
導電材としては、例えば、カーボンブラック(アセチレンブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック等)などの炭素類や、グラファイト粉末、気相成長炭素繊維(VGCF)、金属粉末等が挙げられる。
導電材の配合量は、活物質100重量部に対して、10重量部以上50重量部以下とすることが好ましい。
導電材が10重量部より少ないと電極の抵抗率が1Ωcmを超える場合があり、50重量部より多いと電極の抵抗率が0.1Ωcmより低くなる場合があるので好ましくない。また、電極は、集電体に、活物質と導電材とバインダーとからなる混合体を塗り込むことによって構成されている。このため、導電材が50重量部より多いと、電極内で活物質の占める割合が減少して容量が小さくなる場合があるので好ましくない。
(バインダー)
バインダーは、特に限定されず、公知のバインダーをいずれも使用できる。また、正極と負極のバインダーは、同一でも異なっていてもよい。
バインダーとしては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系ポリマー、合成ゴム類、樹脂の焼成体などが挙げられる。
したがって、バインダーの配合量は、活物質100重量部に対して、1重量部以上30重量部以下とすることが好ましい。1重量部より少ないと結着能力が小さくなってしまい、電極が構成し難くなるので好ましくない。バインダーが30重量部より多いと電極の抵抗率が1Ωcmを超えることがあり、かつ電極内における活物質の占める量が減少して容量が小さくなることがあるので好ましくない。
(電極の作製方法)
例えば、電極は、活物質、導電材及びバインダー等からなる混合体をN−メチル−2−ピロリドンのような溶剤に溶かしスラリーとし、スラリーを集電体に塗布し、次いで溶剤を乾燥させることにより形成するか、又は、混合体を集電体上に載せ、混合体を熱溶融することにより、これを集電体の空隙部に充填することで形成できる。
なお、電極の作製時に、混合体の集電体への結着性を上げるために、バインダーの融点程度の温度で乾燥及び熱溶融することが好ましい。
(セパレータ)
負極及び正極間には、両極が電気的に接触しないようにセパレータが配置される。セパレータとしては、特に限定されず、公知のセパレータをいずれも使用できる。例えば、多孔質体、不織布等のセパレータが挙げられる。
セパレータに用いられる材質としては、電解質中に含まれる有機溶媒に対して溶けたり膨潤したりしないものが適している。例えば、ポリエステル系ポリマー、ポリオレフィン系ポリマー(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、エーテル系ポリマー、又はガラスのような無機材料が挙げられる。
なかでも、有機溶媒に対して溶けたり膨潤したりしないポリマーの不織布にシリカを担持させたものが、セパレータの細孔内あるいは繊維間への電解液の行き渡りがよく、保液性も高いので、特に好ましい。
(非水電解液)
非水電解液は、溶媒としてエチレンカーボネート(以下、ECと略する)を20体積%以上50体積%以下含む。ECは、負極活物質としての表面非晶質黒鉛の表面に、充放電反応とともに起こる溶媒の分解反応を抑制する保護皮膜を形成する材料となる。ECの配合割合が20体積%より少ない場合、保護皮膜が十分に形成されないので好ましくなく、50体積%より多い場合、電解液の低温での粘性が高くなり電池の低温特性が低下するので好ましくない。より好ましいECの配合割合は、25〜40体積%である。
上記のEC以外の溶媒としては、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン(以下、GBLと略する)等のエステル類や、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、メトキシエトキシエタン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、ギ酸メチル、酢酸メチル等が挙げられ、これらを単独で、あるいは2種以上の混合溶媒として使用できる。
中でもGBLは、高誘電率と低粘度とを兼ね備えた性質を有し、更に、耐酸化性に優れ、高沸点、低蒸気圧及び高引火点である等の利点を有する。
したがって、ECと共にGBLを非水電解液に使用した場合、高温で保存した場合や過充電した場合の発熱量が少なく、更にガスの発生量も少なくすることができる。そのため、ECとGBLとの混合溶媒は、従来の小型リチウムイオン二次電池に比べて、非常に高い安全性を要求される大型リチウムイオン二次電池の非水電解液用溶媒として好適である。
非水電解液には、電解質塩が含まれていてもよい。電解質塩としては、過塩素酸リチウム、ホウフッ化リチウム、6フッ化リン酸リチウム(以下LiPF6)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、ハロゲン化リチウム、塩化アルミン酸リチウム等のリチウム塩が挙げられる。これらは単独で、あるいは2種以上を混合して使用できる。
電解質塩の濃度は0.5mol/L以上2.5mol/L以下が好ましく、より好ましくは1.0mol/L以上2.2mol/L以下である。
電解質塩の濃度が、0.5mol/L未満とすると、非水電解液中において電荷を運ぶキャリア濃度が低くなり、非水電解液の抵抗が高くなることがあるので好ましくない。また、電解質塩の濃度が、2.5mol/Lより高くなると、塩自体の解離度が低くなり、非水電解液中のキャリア濃度が上がらない場合があるので好ましくない。
更に、上記電解質塩に代えて、又は電解質塩と共に、固体電解質を用いても構わない。この固体電解質は、上述の有機溶媒にその前駆体であるモノマーを混合し、架橋反応又は重合反応させて固体化することで形成できる。
モノマーとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド等が挙げられる。これらモノマーは、1種又は2種類以上を組み合わせて使用しても構わない。
また、有機溶媒に対するモノマーの量は、少なすぎると固体化が難しく、多すぎるとリチウムイオンの伝導性が阻害されるので、有機溶媒とモノマーの合計量に対する体積百分率で2%以上50%以下が好ましい。
上記モノマーを用いて固体電解質を作製する際、有機溶媒とモノマーとの架橋反応又は重合反応を促進させるための開始剤を添加しても構わない。この開始剤として、アゾイソブチロニトリルやベンゾイルパーオキサイド等を用いて構わない。また、これら開始剤は、1種類又は2種類以上を組み合わせて使用しても構わない。
また、固体電解質は、ポリフッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル等から選択される1種類又は2種類以上のポリマーを、テトラヒドロフラン、N−メチル−2−ピロリドン等に溶解させた溶液をキャストした後、乾燥させて得られた膜に、上述した有機溶媒を含浸させることによっても作製できる。更に、ポリマーを使用することに代えて、有機溶媒にポリアクリロニトリル、メチルアクリレート、ビニルアセタート等のモノマーを混合し加熱させることにより重合させてポリマー化しても固体電解質を作製できる。
なお、上記の非水電解液中に水分が含まれていると、電池の充放電時に水分の分解のような副反応が生じ、その結果、電池自体の効率低下やサイクル特性の劣化を招いたり、電池内にガスが発生したりする等の問題点が生じ得る。
したがって、非水電解液の溶媒の水分は極力少なくすることが好ましい。そのため、非水電解液の溶媒としては、モレキュラーシーブや、アルカリ金属、アルカリ土類金属、水素化カルシウム等のアルカリ金属の水素化物又は活性アルミニウム等を用いて脱水処理した溶媒を使用することが好ましい。
溶媒中の水分濃度(重量濃度)は、1000ppm以下が好ましく、更に100ppm以下が好ましい。なお、1ppmは0.0001重量%を意味する。
(リチウムイオン二次電池の構成)
本発明のリチウムイオン二次電池の一例の模式図を図1に示す。リチウムイオン二次電池1は、上述した方法により作製された正極2と負極3の間にセパレータ4を挟んで積層し、外装材(電池容器)5の内部に挿入した後に、非水電解液を含浸させて容器を封止することで製造できる。
正極2及び負極3には端子(リード線)6が接続されており、端子6の他端は外装材5から突出している。また、正極2及び負極3に電解質を含浸する前に、正極2及び負極3の水分を取り除くことが好ましい。
水分除去の方法としては加熱や減圧乾燥等の方法があるが、これ以外の方法でも構わない。また、外装材5の材質は限定されるものではなく、金属やアルミラミネート樹脂等を用いることができる。
また、このような構成のリチウムイオン二次電池の変形例として、図2のように、1枚の正極2の両側双方にセパレータ4を介して2枚の負極3が配置されているものとしても構わない。
また、図3のように、1枚の負極3の両側双方にセパレータ4を介して2枚の正極2が配置されているものとしても構わない。
図2のように正極1枚と負極2枚でリチウムイオン二次電池を構成する場合、電池として動作する際、負極の単位容積当りの容量を正極の単位容積当りの容量の1/2とする必要がある。このような場合でも、正極の電極単位容積当りの容量は50mAh/cm3以上500mAh/cm3以下が好ましく、負極の電極単位容積当りの容量は25mAh/cm3以上500mAh/cm3以下が好ましい。
また、図3のように正極2枚と負極1枚でリチウムイオン二次電池を構成する場合は、電池として動作する際、正極の単位容積当りの容量を負極の単位容積当りの容量の1/2とする必要がある。このような場合、負極の単位面積当りの容量は50mAh/cm3以上500mAh/cm3以下が好ましく、正極の単位面積当りの容量は25mAh/cm3以上250mAh/cm3以下が好ましい。
このように、作製するリチウムイオン二次電池の正極又は負極の単位容積当りの電気容量を50mAh/cm3以上500mAh/cm3以下、あるいは、25mAh/cm3以上250mAh/cm3以下とする具体的方法を、以下に説明する。
電池に用いる活物質の単位重量あたりの容量は、通常「mAh/g」という単位で表記される。これは活物質1g当たりにどれだけの容量を持っているかを示したものである。
即ち、例えば正極において単位面積当りの電気容量が10mAh以上の容量の電極を構成するには、10mAhを単位重量当たりのmAh/gで除することにより、必要な活物質の重量を算出することができる。
この活物質の単位重量当りの容量は、計算上導かれる理論容量ではなく、実際に電池中で駆動させる容量である必要がある。例えば、正極活物質としてLiCoO2を用いる場合、その理論容量は約275mAh/gとなるが、実際の容量は約140mAh/gとなる。この場合、単位面積当りの電気容量が10mAh以上の電極に必要な活物質量は、上述したように計算すると、約71mgとなる。
また、上述した図2や3の構成のリチウムイオン二次電池の場合、正極1枚と負極1枚とから構成されるリチウムイオン二次電池(図1参照)と比較して、構成する電極数は多くなる。しかし、正負極いずれかの電極を薄くできるので、負荷特性を若干向上できる。特に、リチウムイオン二次電池として動作する際の負極の単位容積当りの容量が、正極の単位容積当りの容量の1/2である場合、即ち、1枚の正極の両面に2枚の負極を配置した場合においては(図2参照)、負極側の抵抗成分を減少できる。そのため、充電時の金属リチウムの析出を抑制できる。
上述した構成は、本発明を例示するためのリチウムイオン二次電池の構成であり、本発明を限定するものではない。
このようなリチウムイオン二次電池においては、正極と負極の容量比を1以上1.5以下とすることが好ましい。なお、本明細書において「容量比」とは、リチウムイオン二次電池が電池として動作しない状態において、電池内部での正極の総容量(設計値)に対する電池内部での負極の総容量(設計値)の比として定義される。容量比を1未満とすると、負極の設計容量値より正極の設計容量値の方が大きく、正極に含まれるリチウムイオンが多くなり、その結果、充電時に正極から負極に移動するリチウムイオンが負極に入りきらなくなり、一部のリチウムイオンが金属リチウムとして負極に析出する場合があるので好ましくない。金属リチウムとして析出したリチウムは、充放電反応に関与しなくなり、結果、電池容量が低下することになる。
また、容量比を1.5より大きくすると、負極の設計容量値が正極の設計容量値より大きくなり、電池として動作する際、使用される負極の体積割合が小さくなる。その結果、充電時に正極から負極に移動するリチウムイオンが負極に入りきらないことはなく、金属リチウムが析出することはない。しかし、負極において充放電反応に寄与しない部分の占める割合が多くなるため好ましくない。
以下に、本発明のリチウムイオン二次電池及びそれに用いるリチウムイオン二次電池用炭素電極の製造方法及び試験・評価結果について実施例を用いて説明するが、本発明は、これらの実施例によりなんら限定されるものではない。
なお、結晶子の大きさ(Lc、La)を測定する方法は、X線広角回折法による公知の方法、例えば特開昭61−111907号公報又は「炭素材料実験技術1」 炭素材料学会編(科学技術社)第55〜63頁に記載された方法によって行うことができる。また、結晶子の大きさを求める形状因子Kは0.9を用いた。
粒径はレーザー回折式粒度分布計を用いて測定を行い、粒度分布におけるピーク値の粒径を使用した。
実施例1
以下の手順に従って本実施例のリチウムイオン二次電池を作製した。
(負極の作製)
表面非晶質黒鉛粉末(球状、粒径11μm、d002は0.336nm、Lcは100nm、Laは100nm、R値は0.40、比表面積2m2/g)(大阪ガスケミカル社製PCG(K10−D20−811DR))20gと導電材のVGCF(繊維状粉末、粒径5μm)(昭和電工社製、VGCF高嵩品)5gとバインダーのポリフッ化ビニリデン(呉羽化学工業社製、KFポリマーL#9130)2gを乳鉢で混合し、N−メチル−2−ピロリドン40mLを添加してペーストを得た。このペーストを発泡状ニッケル板(32×32mm、厚さ1mm、空隙率90%、最大孔径0.5mm)(住友電工社製、セルメット#7)に塗り込み、60℃空気中で仮乾燥し、減圧下150℃で5時間乾燥して、ニッケル製のリード線をスポット溶接で取り付けてリチウムイオン二次電池用炭素負極を得た。炭素の単位重量当りの充放電容量を300mAh/gとすると、この負極の充放電容量は220mAhであった。また、電気容量は215mAh/cm3であった。
上記表面非晶質黒鉛粉末のアルゴンレーザーラマンによる1580cm-1に対する1360cm-1のピークの強度比は0.4で、非晶質炭素/(黒鉛粒子+非晶質炭素)が、重量比で15%であった。
(正極の作製)
まず、正極活物質としてオリビン型LiFePO4(Phostech Lithium社製、PHOS−DEV−21−B)を用い、正極活物質と導電材のアセチレンブラックとバインダーのポリフッ化ビニリデン(呉羽化学工業社製、KFポリマー#1300)とを混合した。また、正極の導電材(以下、正極導電材)の重量部値は10、正極のバインダーの重量部値は4である。この正極活物質と正極導電材とバインダーとを混合した混合物をN−メチル−2−ピロリドン溶剤に溶かしスラリー状にし、これを発泡状のアルミ製正極集電体(Materials and Aerospace社製、アルミフォームERG:空隙率91%)に注入を行い、溶媒を除去するために60℃にて仮乾燥した後に、1000kg/cm2の圧力でプレスを行い、厚さ3mmとした。このように作製した1枚の正極を、30mm×30mmの大きさに切断した。その後、減圧下150℃で5時間乾燥して、アルミ製のリード線を超音波溶接で取り付けてリチウムイオン二次電池用正極を得た。正極活物質の単位重量当りの充放電容量を120mAh/gとすると、この電極の充放電容量は200mAhであった。また、電気容量は74mAh/cm3であった。更に、正極活物質、導電材及びバインダーからなる第2混合体の電気抵抗率は、0.2Ωcmであった。
(電池の組み立て)
この1枚の正極と1枚の負極とが電気的に接触しないようにポリエチレン製多孔質膜にシリカを担持したものからなるセパレータ(厚さ40μm;日本無機社製)を挟み、長方形の2枚のアルミラミネート樹脂を用いて3辺をシールして袋状の外装材(電池容器)としたものに挿入した。また、アルミラミネート樹脂でシールをしなかった残りの1辺を開口部とした。その後、この正極及び負極とセパレータが挿入されたアルミラミネート樹脂からなる外装材を減圧チャンバーに挿入し、減圧下100℃で乾燥を行った。なお、乾燥時間は12時間とした。乾燥が終了した後、ドライボックス内にて電解液を電極に十分に浸みわたる量を注入し、外装材の開口部をシールすることにより、本実施例のリチウムイオン二次電池を作製した。なお電解液としては、1M−LiPF6/EC+GBL(体積比1:2)を使用した。このように作製したリチウムイオン二次電池を以下の方法により試験した。
(電池の試験)
試験条件は、定電流50mAで電池電圧が3.9Vになるまで充電し、その後、定電圧3.9Vで3時間充電した。放電は定電流50mAで電池電圧2.3Vまで放電した。その時の電気容量を測定し、500回充放電を繰り返して容量の推移を測定した。その結果を図4に示した。また、電池の形状に膨れ等発生していないか調べた結果を表1に示した。
(電極の空隙率及び抵抗率の測定)
上記のように作製した正極の空隙率は45%、正極の抵抗率は1.0Ωcmであり、負極の空隙率は65%、負極の抵抗率は0.5Ωcmであった。なお、正極及び負極の空隙率は、電極の体積とそれぞれの部材の理論密度とから、計算した。また、抵抗率は上述の正極あるいは負極のペーストを集電体に注入せずに、1cm×1cm×0.5cmの大きさになるように成型乾燥した後に、直流4端子法によって抵抗率を求めた。
実施例2
以下の手順に従って本実施例のリチウムイオン二次電池を作製した。
(負極の作製)
表面非晶質黒鉛粉末(粒状、粒径14μm、d002は0.337nm、Lcは100nm、Laは100nm、R値は0.43、比表面積4m2/g)(大阪ガスケミカル社製PCG(K10−D16−863))20gとポリアクリロニトリル系炭素繊維(繊維状粉末、粒径8μm)(東レ社製、トレカ)5gとポリフッ化ビニリデン(呉羽化学工業社製、KFポリマーL#9130)2gを乳鉢で混合し、N−メチル−2−ピロリドン溶剤40mLを添加してペーストを得た。このペーストを発泡状ニッケル板(30×30mm、厚さ0.5mm、空隙率92%、最大孔径0.3mm)(住友電工社製、セルメット#8)に塗り込み、60℃空気中で仮乾燥し、減圧下150℃で5時間焼結した後、ニッケル製のリード線をスポット溶接で取り付けてリチウムイオン二次電池用炭素電極を2枚得た。炭素の単位重量当りの充放電容量を300mAh/gとすると、この電極1枚当りの充放電容量は105mAhであった。また、電気容量は23mAh/cm3であった。
(正極の作製)
まず、正極活物質としてオリビン型LiFePO4(Phostech Lithium社製、PHOS−DEV−21−B)を用い、正極活物質と導電材のVGCF(繊維状粉末、粒径5μm)(昭和電工社製、VGCF高嵩品)とバインダーのポリフッ化ビニリデン(呉羽化学工業社製、KFポリマー#1300)とを混合した。また、正極の導電材(以下、正極導電材)の重量部値は8、正極のバインダーの重量部値は5である。この正極活物質と正極導電材とバインダーとを混合した混合物をN−メチル−2−ピロリドン溶剤に溶かしスラリー状にし、これをラス状のアルミ製正極集電体(日金加工社製、精密Alラス:厚さ1mm)に塗り込み、溶媒を除去するために60℃にて仮乾燥した後に、1000kg/cm2の圧力でプレスを行い、厚さ3mmとした。このように作製した1枚の正極を、30mm×30mmの大きさに切断した。その後、減圧下150℃で5時間乾燥して、アルミ製のリード線を超音波溶接で取り付けてリチウムイオン二次電池用正極を得た。正極活物質の単位重量当りの充放電容量を120mAh/gとすると、この電極の充放電容量は200mAhであった。また、電気容量は74mAh/cm3であった。更に、正極活物質、導電材及びバインダーからなる第2混合体の電気抵抗率は、0.2Ωcmであった。
(電池の組み立て)
この1枚の正極を2枚の負極で挟むようにし、正負極が電気的に接触しないようにポリエステル製不織布にシリカを担持したものからなるセパレータ(厚さ40μm)を電極間に挟み、長方形の2枚のアルミラミネート樹脂を用いて3辺をシールして袋状の外装材(電池容器)としたものに挿入した。また、アルミラミネート樹脂でシールをしなかった残りの1辺を開口部とした。その後、この正極及び負極とセパレータが挿入されたアルミラミネート樹脂からなる外装材を減圧チャンバーに挿入し、減圧下100℃で乾燥を行った。なお、乾燥時間は12時間とした。乾燥が終了した後、ドライボックス内にて電解液を電極に十分に浸みわたる量を注入し、外装材の開口部をシールすることにより、本実施例のリチウムイオン二次電池を作製した。なお電解液としては、1M−LiBF4/EC+GBL(体積比2:3)を使用した。
(電池の試験)
このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様の方法により試験した。
(電極の空隙率及び抵抗率の測定)
上記のように作製した電極の空隙率と抵抗率は、正極の空隙率は42%、正極の抵抗率は0.8Ωcmであり、負極の空隙率は70%、負極の抵抗率は0.4Ωcmであった。なお、正極及び負極の空隙率は、電極の体積とそれぞれの部材の理論密度とから、計算した。また、抵抗率は上述の正極あるいは負極のペーストを集電体に注入せずに、1cm×1cm×0.5cmの大きさになるように成型乾燥した後に、直流4端子法によって抵抗率を求めた。
実施例3
以下の手順に従って本実施例のリチウムイオン二次電池を作製した。
(負極の作製)
表面非晶質黒鉛粉末(粒状、粒径12μm、d002は0.336nm、Lcは100nm、Laは100nm、R値は0.41、比表面積2m2/g)(大阪ガスケミカル社製PCG(K10−D16−811DR))20gとピッチ系炭素繊維(繊維状粉末、粒径20μm)(新日鐵社製、#1)5gとスチレンブタジエンゴム(日本ゼオン社製、BM−400B)0.5gと増粘材1.5g(CMC−NH4)(第一工業製薬社製、セロゲンNB−P LotNo.75W801)を乳鉢で混合し、イオン交換水40mLを添加してペーストを得た。このペーストを発泡状ニッケル板(30×30mm、厚さ1mm、空隙率91%、最大孔径0.7mm)(三菱マテリアル社製、発泡ニッケル)に塗り込み、60℃空気中で仮乾燥し、減圧下150℃で5時間焼結した後、ニッケル製のリード線をスポット溶接で取り付けてリチウムイオン二次電池用炭素電極を得た。炭素の単位重量当りの充放電容量を300mAh/gとすると、この電極の充放電容量は220mAhであった。また、電気容量は244mAh/cm3であった。
(正極の作製)
まず、正極活物質としてオリビン型LiFePO4(Phostech Lithium社製、PHOS−DEV−21−B)を用い、正極活物質と導電材のVGCF(繊維状粉末、粒径5μm)(昭和電工社製、VGCF高嵩品)とバインダーのポリフッ化ビニリデン(呉羽化学工業社製、KFポリマー#1300)とを混合した。また、正極の導電材(以下、正極導電材)の重量部値は5、正極のバインダーの重量部値は3である。この正極活物質と正極導電材とバインダーとを混合した混合物をN−メチル−2−ピロリドン溶剤に溶かしスラリー状にし、これをハニカム状のアルミ製正極集電体(昭和飛行機工業社製、アルミニウムハニカム:六角形)に塗り込み、溶媒を除去するために60℃にて仮乾燥した後に、1000kg/cm2の圧力でプレスを行い、厚さ1.5mmとした。このように作製した正極を、30mm×30mmの大きさに切断した。その後、減圧下150℃で5時間乾燥して、アルミ製のリード線を超音波溶接で取り付けてリチウムイオン二次電池用正極を2枚得た。正極活物質の単位重量当りの充放電容量を120mAh/gとすると、この電極1枚当りの充放電容量は100mAhであった。また、電気容量は74mAh/cm3であった。更に、正極活物質、導電材及びバインダーからなる第2混合体の電気抵抗率は、0.2Ωcmであった。
(電池の組み立て)
この1枚の負極を2枚の正極で挟むようにし、正負極が電気的に接触しないようにポリエチレン製不織布にシリカを担持したものからなるセパレータ(厚さ30μm)を電極間に挟み、長方形の2枚のアルミラミネート樹脂を用いて3辺をシールして袋状の外装材(電池容器)としたものに挿入した。また、アルミラミネート樹脂でシールをしなかった残りの1辺を開口部とした。その後、この正極及び負極とセパレータが挿入されたアルミラミネート樹脂からなる外装材を減圧チャンバーに挿入し、減圧下100℃で乾燥を行った。なお、乾燥時間は12時間とした。乾燥が終了した後、ドライボックス内にて電解液を電極に十分に浸みわたる量を注入し、外装材の開口部をシールすることにより、本実施例のリチウムイオン二次電池を作製した。なお電解液としては、1M−LiPF6/EC+GBL(体積比1:1)を使用した。
(電池の試験)
このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様の方法により試験した。(電極の空隙率及び抵抗率の測定)
上記のように作製した電極の空隙率と抵抗率は、正極の空隙率は41%、正極の抵抗率は0.9Ωcmであり、負極の空隙率は75%、負極の抵抗率は0.5Ωcmであった。なお、正極及び負極の空隙率は、電極の体積とそれぞれの部材の理論密度とから、計算した。また、抵抗率は上述の正極あるいは負極のペーストを集電体に注入せずに、1cm×1cm×0.5cmの大きさになるように成型乾燥した後に、直流4端子法によって抵抗率を求めた。
比較例1
実施例1の負極活物質が人造黒鉛粉末(フレーク状、粒径18μm、d002は0.337nm、Lcは80nm、Laは80nm、R値は0、比表面積12m2/g)であることと、電解液が1M−LiPF6/EC+GBL(体積比3:2)であること以外は、実施例1と同様の操作を繰り返してリチウムイオン二次電池を作製した。また、負極の電気容量は215mAh/cm3であった。
このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様の方法により試験した。
上記のようにして得られた電極の空隙率と抵抗率は、正極の空隙率は45%、正極の抵抗率は1.0Ωcmであり、負極の空隙率は55%、負極の抵抗率は0.5Ωcmであった。なお、抵抗率測定は実施例1と同様の操作を繰り返して行った。
比較例2
(負極の作製)
表面非晶質黒鉛粉末(粒状、粒径14μm、d002は0.337nm、Lcは100nm、Laは100nm、R値は0.43、比表面積4m2/g)(大阪ガスケミカル社製PCG(K10−D16−863))20gとポリアクリロニトリル系炭素繊維(繊維状粉末、粒径8μm)(東レ社製、トレカ)5gとポリフッ化ビニリデン(呉羽化学工業社製、KFポリマーL#9130)2gを乳鉢で混合し、N−メチル−2−ピロリドン溶剤40mLを添加してペーストを得た。このペーストをニッケル板(30×30mm、厚さ0.05mm)(ニラコ社製、NI−313263)上片面に厚さ0.5mmになるように塗布し、60℃空気中で仮乾燥し、減圧下150℃で5時間乾燥した後、ニッケル製のリード線をスポット溶接で取り付けてリチウムイオン二次電池用炭素電極を2枚得た。炭素の単位重量当りの充放電容量を300mAh/gとすると、この電極1枚当りの充放電容量は105mAhであった。
上記のようにして得られた負極の空隙率は40%、負極の抵抗率は0.4Ωcmであった。また、電気容量は233mAh/cm3であった。
その他の構成は実施例2と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
また、電池の試験、及び電極の空隙率及び抵抗率の測定は実施例2と同様の操作を繰り返して行った。
上記の実施例1〜3及び比較例1ならびに2で得られた各リチウムイオン二次電池に対して、1000回充放電を繰り返した後に、各リチウムイオン二次電池に関して1000サイクル後の電池の形状を観察した結果を以下の表に示す。
また、各リチウムイオン二次電池の充放電のサイクル数の変化における各電池容量の変化を図4に示す。
Figure 2008010316
上記の表及び図4の結果から、実施例1と比較例1とを比較すると、負極活物質が表面非晶質黒鉛を用いていないと、リチウムイオン二次電池のサイクル特性が著しく劣化することが分かった。これは表面非晶質黒鉛は、負極上での電解液の分解を抑制し、電極の劣化やガス発生による電池の膨れを抑えているからと考えられる。また負極活物質の比表面積についても、人造黒鉛は12m2/gであり、表面非晶質黒鉛に比べて大きいため、電解液との接触面積が広くなったことも、電解液の分解を起こしやすい原因であることが判明した。
また、同様に実施例2と比較例2とを比較すると、負極集電体に三次元構造の金属多孔体を用いていないと、リチウムイオン二次電池のサイクル特性が著しく劣化することが判明した。これは負極材料だけで厚さ0.5mmの負極を構成しようとしても、充放電サイクルを繰り返すことに伴い負極材料の剥離や負極の厚さ方向への電子伝導パスの断裂が発生し、リチウムイオン二次電池の容量が低下したためであると考えられる。
以上の結果より、本発明のリチウムイオン二次電池は、電池サイズが小さく製造が容易で、かつ、充放電サイクル特性の劣化が少なく、充放電サイクル後の電池の膨れも発生せず、充放電サイクル寿命の劣化も少なく、大電流での放電性能にも優れた電池容量5Ah以上のリチウムイオン二次電池を得ることができる。
は、正極1枚と負極1枚を備えた本発明のリチウムイオン二次電池の断面模式図である。 は、正極1枚と負極2枚を備えた本発明のリチウムイオン二次電池の断面模式図である。 は、正極2枚と負極1枚を備えた本発明のリチウムイオン二次電池の断面模式図である。 は、本発明のリチウムイオン二次電池に用いられる電極の充放電サイクル性能を示す図である。
符号の説明
1 リチウムイオン二次電池
2 正極
3 負極
4 セパレータ
5 外装材
6 端子

Claims (11)

  1. 負極活物質、導電材及びバインダーを含む第1混合体を負極集電体に担持させた負極と、正極活物質、導電材及びバインダーを含む第2混合体を正極集電体に担持させた正極と、非水電解液と、セパレータとを備えた5Ah以上の電池容量を有するリチウムイオン二次電池であって、
    前記正極及び負極が、50mAh/cm3以上500mAh/cm3以下の電気容量を有し、
    前記第2混合体が、0.1Ωcm以上1Ωcm以下の電気抵抗率を有し、
    前記負極活物質が、表面非晶質黒鉛であり、
    前記正極及び負極集電体が、金属多孔体であり、
    前記非水電解液が、少なくともエチレンカーボネートを20体積%以上50体積%以下含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  2. 前記負極集電体としての金属多孔体が、75%以上98%以下の空隙率を有することを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
  3. 前記負極集電体としての金属多孔体が、鉄、ステンレススチール、ニッケル、銅及びこれらの合金からなる群から選択される材料からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のリチウムイオン二次電池。
  4. 前記負極集電体としての金属多孔体が、発泡ニッケルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のリチウムイオン二次電池。
  5. 前記正極活物質が、オリビン型LiFePO4であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のリチウムイオン二次電池。
  6. 前記第1及び第2混合体中の導電材が、高黒鉛化炭素繊維であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のリチウムイオン二次電池。
  7. 前記セパレータが、樹脂の不織布にシリカを担持したものであり、20〜80μmの厚さを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のリチウムイオン二次電池。
  8. 前記表面非晶質黒鉛が、黒鉛粒子の表面を非晶質炭素で被覆した粒子からなり、0.4以上のアルゴンレーザーラマンによる1580cm-1に対する1360cm-1のピークの強度比と、かつ、20%以下の重量比としての非晶質炭素/(黒鉛粒子+非晶質炭素)を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のリチウムイオン二次電池。
  9. 前記表面非晶質黒鉛が、80μm以下の粒径、5m2/g以下の比表面積を有することを特徴とする請求項8に記載のリチウムイオン二次電池。
  10. 前記負極集電体としての金属多孔体が、圧縮されてなり、60〜90%の空隙率を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載のリチウムイオン二次電池。
  11. 前記非水電解液がγ−ブチロラクトンを更に含み、前記エチレンカーボネートとγ−ブチロラクトンの体積比が20:80〜50:50であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載のリチウムイオン二次電池。
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