JP2006100149A - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、容量5Ah以上の大型電池を製造するにあたり、電極の積層数が少なく製造が容易で、且つ、安全性の高いリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明のリチウムイオン二次電池は、1枚の正極電極と1枚の負極電極とを備え、正極活物質と導電剤と結着剤との混合体の電気抵抗率が0.1Ωcm以上1Ωcm以下であり、正極電極及び負極電極双方において1cm2の正方形を底面として正極電極及び負極電極の厚みそれぞれを高さとする直方体当りの電気容量が10mAh以上50mAhであることを特徴とする。このような構成にすることによって、大容量で安全性に優れたリチウムイオン二次電池が容易に提供できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力貯蔵用のリチウムイオン二次電池に関するものであり、特に、安全性の高く、製造が容易な大型のリチウムイオン二次電池に関するものである。
ポータブル機器用の電源として、二次電池が広く使われている。これら二次電池には様々な種類があり、現在、最も一般的に用いられている二次電池は、ニッケル・カドミウム電池であり、近年、ニッケル水素電池も普及してきている。更に、リチウム酸コバルト(LiCoO2)、リチウム酸ニッケル(LiNiO2)、及び、これらの固溶体であるLi(Co1-xNix)O2、又は、スピネル型構造を有するLiMn24などを正極材料として用い、一方、負極材料として黒鉛等の炭素材料を、又、液体の有機化合物を溶媒としてリチウム化合物を溶質とした電解質を用いたリチウムイオン二次電池は、ニッケル・カドミウム電池やニッケル水素電池より、出力電圧が高く高エネルギー密度であるために、急速に普及している。
このようなリチウムイオン二次電池は、金属箔の上に活物質を塗布して電極を構成し、それを捲回あるいは積層することで電池を構成している。従来は、リチウムイオン二次電池はポータブル機器の電源として用いられてきたが、近年になり、リチウムイオン二次電池を電力貯蔵用として、その容量を5Ah以上にして、大型化する試みが推進されている。
上述したようにリチウムイオン二次電池は、出力電圧が高く、エネルギー密度が高いだけではなく、エネルギー効率(放電電力/充電電力)が高いことも知られており、これらの性質は、電力貯蔵用の電池として、好ましいものである。このリチウムイオン二次電池を電力貯蔵用として用いようとすると、数から数十kWh程度の電力を貯蔵する必要がある。このため、現在、多く使用されている1Ah程度の容量のリチウムイオン二次電池であれは、数十本の電池を並列に接続し、且つ、これら並列に接続された電池郡を、更に、百数十個直列に接続する必要があり、実現には非常に困難が伴う。このため、リチウムイオン二次電池を電力貯蔵用に用いようとすると、リチウムイオン電池一つ一つの単電池の容量を大型化する必要がある。単電池の大型化の方法として、例えば、従来の小型電池の構造を踏襲して、大型化電池を作製する試みがある(非特許文献1参照)
平成13年度業務委託報告書(新型電池電力貯蔵システム開発・分散型電力貯蔵技術開発)
上述した従来の小型電池で用いられていた製造方法を踏襲すると、活物質を金属箔に塗布、圧着し電極を製造し、この電極を捲回、又は、積層する。しかしながら、この方法で大型電池を製造しようとすると、大型電池は小型電池よりも容量が大きく電極の面積が大きいため、電極を捲回、又は、積層する際、小型電池の場合と比較して、製造工程が煩雑化し、製造効率が大きく低下するという問題点があった。
即ち、現在市販されている容量が3Ah以下の小型リチリウムイオン二次電池では、その活物質の電極上の単位面積あたりの容量は、良好な負荷特性を得るため、2mAh/cm2〜3mAh/cm2である。この小型リチウムイオン二次電池を用いて5Ah以上の大型の電池を構成しようとすると、必要となる電極面積は1600cm2〜2500cm2である。このように非常に大きな面積の電極が必要となるので、電極を積層又は捲回することになり、その積層数又は捲回数が大きくなる。更に、電池の容量を5Ah以上にしようとすると、必要とされる電極面積も大きくなるので、電極の製造自体が困難ものとなる。
尚、本明細書に記載の「単位面積当りの容量」及び「単位面積当りの活物質の重量」とは、正極電極及び負極電極それぞれの電極において、一方の極性の電極と対向している面の任意の1cm2の正方形を底面とし、当該正方形を含む電極の厚みを高さとする直方体当りの電極の容量、及び、正極電極及び負極電極それぞれの電極において、一方の極性の電極と対向している面の任意の1cm2の正方形を底面とし、当該正方形を含む電極の厚みを高さとする直方体当りの電極に含まれる活物質の重量、とする。又、「単位面積当りの容量」の単位は、「mAh/cm2」と記載する。
更に、リチウムイオン二次電池を単に大型化しただけでは、当該リチウムイオン二次電池に貯蔵されるエネルギーが大きくなり、正極と負極が短絡したときに大電流が流れるなど、異常時に対する安全対策が十分でないという問題点もある。
本発明は、このような問題を鑑みて、容量5Ah以上の大型電池を製造するにあたり、電極の積層数が少なく製造が容易で、且つ、安全性の高いリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、正極活物質と導電剤と結着剤と集電体から成る1枚の正極電極と、負極活物質と導電剤と結着剤と集電体から成る1枚の負極電極と、電解質塩を含む電解質と、を備え、且つ、電池容量が5〔Ah〕以上であるリチウムイオン二次電池であって、前記正極活物質と前記導電剤と前記結着剤との混合体の電気抵抗率が0.1Ωcm以上1Ωcm以下であり、且つ、前記正極電極及び前記負極電極それぞれの電極において、一方の極性の電極と対向している面の任意の1cm2の正方形を底面とし、当該正方形を含む電極の厚みを高さとする直方体当りの電気容量が10mAh以上50mAh以下であることを特徴とする。
又、本発明のリチウムイオン二次電池は、正極活物質と導電剤と結着剤と集電体から成る1枚の正極電極と、負極活物質と導電剤と結着剤と集電体から成る2枚の負極電極と、電解質塩を含む電解質と、を備え、正極電極の両側に負極電極が配置され、且つ、電池容量が5〔Ah〕以上であるリチウムイオン二次電池であって、前記正極活物質と前記導電剤と前記結着剤との混合体の電気抵抗率が0.1Ωcm以上1Ωcm以下であり、且つ、前記正極電極において、前記負極電極と対向している面の任意の1cm2の正方形を底面とし、前記正極電極の厚みを高さとする直方体当りの電気容量が10mAh以上50mAh以下であり、且つ、前記負極電極において、前記正極電極と対向している面の任意の1cm2の正方形を底面とし、前記負極電極の厚みを高さとする直方体当りの電気容量が5mAh以上25mAh以下であることを特徴とする。
又、本発明のリチウムイオン二次電池は、正極活物質と導電剤と結着剤と集電体から成る2枚の正極電極と、負極活物質と導電剤と結着剤と集電体から成る1枚の負極電極と、電解質塩を含む電解質と、を備え、負極電極の両側に正極電極が配置され、且つ、電池容量が5〔Ah〕以上であるリチウムイオン二次電池であって、前記正極活物質と前記導電剤と前記結着剤との混合体の電気抵抗率が0.1Ωcm以上1Ωcm以下であり、且つ、前記正極電極において、前記負極電極と対向している面の任意の1cm2の正方形を底面とし、前記正極電極の厚みを高さとする直方体当りの電気容量が5mAh以上25mAh以下であり、且つ、前記負極電極において、前記正極電極と対向している面の任意の1cm2の正方形を底面とし、前記負極電極の厚みを高さとする直方体当りの電気容量が10mAh以上50mAh以下であることを特徴とする。
又、このようなリチウムイオン二次電池は、前記正極電極及び前記負極電極の空隙率が40%以上80%以下であることを特徴とする。
又、このようなリチウムイオン二次電池は、前記正極電極に含まれる前記導電剤の重量が、前記正極活物質の重量の10%以上50%以下であることを特徴とする。
又、このようなリチウムイオン二次電池は、前記正極電極に含まれる前記結着剤の重量が、前記正極活物質の重量の1%以上30%以下であることを特徴とする。
又、このようなリチウムイオン二次電池は、前記負極電極に含まれる前記導電剤の重量が、前記負極活物質の重量の1%以上50%以下であることを特徴とする。
又、このようなリチウムイオン二次電池は、前記負極電極に含まれる前記結着剤の重量が、前記負極活物質の重量の1%以上50%以下であることを特徴とする。
又、このようなリチウムイオン二次電池において、前記集電体が、複数の空孔を備える三次元構造の金属多孔体であるものとしても構わない。このような三次元構造の金属多孔体として、例えば、金属不織布や発泡状の金属を用いても構わない。
又、このようなリチウムイオン二次電池は、前記集電体を構成する前記金属多孔体の空孔の大きさが5mm以下であることを特徴とする。
又、このようなリチウムイオン二次電池において、前記集電体が、ハニカム形状の金属体であるものとしても構わない。
又、このようなリチウムイオン二次電池は、前記電解質に含まれる前記電解質塩の濃度が1.0mol/l以上3.5mol/l以下であることを特徴とする。
又、このようなリチウムイオン二次電池において、前記正極活物質がLiFeO4であるものとしても構わない。
又、このようなリチウムイオン二次電池において、前記負極活物質が結晶性の良い黒鉛を備えるものとしても構わない。このような結晶性の良い黒鉛として、天然黒鉛を用いても構わない。
又、このようなリチウムイオン二次電池において、前記負極電極の表面が非晶質の黒鉛で覆われるものとしても構わない。
本発明によると、正極電極1枚及び負極電極1枚から成るリチウムイオン二次電池において、正極及び負極の単位面積当りの活物質の重量を増加させて正極及び負極の単位面積当りの電気容量を10mAh/cm2以上50mAh/cm2以下にするとともに、正極活物質と導電剤と結着剤との混合体の抵抗率を0.1Ωcm以上1Ωcm以下とすることにより、電池サイズが小さく、製造が容易で、良好な放電負荷特性をもち安全性の高い電池容量5Ah以上の大容量のリチウムイオン二次電池を得ることができる。
又、本発明によると、正極電極1枚及び負極電極2枚から成るリチウムイオン二次電池において、正極及び負極の単位面積当りの活物質の重量を増加させて、正極の単位面積当りの電気容量を10mAh/cm2以上50mAh/cm2以下とし、負極の単位面積当りの電気容量を5mAh/cm2以上25mAh/cm2以下にするとともに、正極活物質と導電剤と結着剤との混合体の抵抗率を0.1Ωcm以上1Ωcm以下とすることにより、電池サイズが小さく、製造が容易で、良好な放電負荷特性をもち安全性の高い電池容量5Ah以上の大容量のリチウムイオン二次電池を得ることができる。
又、本発明によると、正極電極2枚及び負極電極1枚から成るリチウムイオン二次電池において、正極及び負極の単位面積当りの活物質の重量を増加させて、正極の単位面積当りの電気容量を5mAh/cm2以上25mAh/cm2以下とし、負極の単位面積当りの電気容量を10mAh/cm2以上50mAh/cm2以下にするとともに、正極活物質と導電剤と結着剤との混合体の抵抗率を0.1Ωcm以上1Ωcm以下とすることにより、電池サイズが小さく、製造が容易で、良好な放電負荷特性をもち安全性の高い電池容量5Ah以上の大容量のリチウムイオン二次電池を得ることができる。
又、本発明によると、正極電極及び負極電極内部の空隙率を40%以上80%以下とすることにより、蓄電用途に対して良好な負荷特性を有する電池容量5Ah以上の大容量のリチウムイオン二次電池を得ることができる。
又、本発明によると、正極電極に含まれる導電剤の重量を、正極活物質の重量の10%以上50%以下にすることにより、正極活物質と導電剤と結着剤との混合体の抵抗率を0.1Ωcm以上1Ωcmとすることができる。このことにより、正極電極に含まれる単位面積当りの活物質の重量を増やした場合においても、良好な放電負荷特性をもち安全性の高い電池容量5Ah以上の大容量のリチウムイオン二次電池を得ることができる。
又、本発明によると、正極電極に含まれる結着剤の重量を正極活物質の重量の1%以上とすることで、正極電極を安定して構成できる。又、正極電極に含まれる結着剤の重量を正極活物質の重量の30%以下とすることで、正極電極の抵抗率を1Ωcm以下とすることができる。
又、本発明によると、集電体として複数の空孔を備える三次元構造の金属多孔体やハニカム形状の金属体を用いることによって、集電体表面と正極活物質及び負極活物質との距離が大きくなることが抑制され、電極の抵抗率が増加することが防止される。
又、本発明によると、電解質に含まれる電解質塩の濃度を、1.0mol/l以上とすることで、電解質の抵抗が高くなることが防止される。又、電解質塩の濃度を3.5mol/l以下とすることで、電解質中のキャリア濃度が上がらないことが防止できる。
又、本発明によると、正極活物質として鉄を主成分とするLiFeO4を用いることにより、環境に負荷をかけることなく、容易にリチウムイオン二次電池を得ることができる。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のリチウムイオン二次電池の概略断面図である。当該リチウムイオン二次電池は、結着材、導電材など(図示せず)が混合されてペースト状物質とされる正極活物質1及び負極活物質2と、スポンジ状などの三次元に連なった金属多孔体である集電体3a、3bと、又、正極側と負極側が直接接触して短絡しないように集電体3a、3bとの間に設けられるセパレータ4と、集電体3a、3b及びセパレータ4を覆う外装材5と、ホウフッ化リチウム(LiBF4)などの電解質塩(図示せず)が溶解した電解質6と、を備える。
このようなリチウムイオン二次電池において、集電体3aに正極活物質1が塗り込まれて正極が構成されるとともに、集電体3bに負極活物質2が塗り込まれて負極が構成される。セパレータ4が集電体3a、3bの間に設けられることで、正極側と負極側とが直接接触して、短絡することが防がれる。充電時にはリチウムイオンが正極側から抜け出し負極に移動し、放電時には逆に負極側からリチウムイオンが抜け出して正極側に戻ってくる。即ち、リチウムイオンの正極と負極との間の移動によって、充放電動作が行われる。
このような構成のリチウムイオン二次電池の容量を5Ah以上に大型化するにあたり、正極活物質1及び負極活物質2(活物質)の電極の単位面積当りの容量を10mAh/cm2〜50mAh/cm2にすれば、必要となる電極の面積を100cm2〜500cm2となり、図1に示すようなセパレータ4を介して正極電極1枚と負極電極1枚から構成されるリチウムイオン二次電池においても、電極の積層や捲回を行う必要がなく、容量の大きい電池が容易に作製できる。
このように、従来のリチリウム二次電池における電極の単位面積当りの容量が2mAh/cm2〜3mAh/cm2であるに対し、電極の単位面積当りの容量を10mAh/cm2〜50mAh/cm2に増加させるためには、電極の単位面積当りの活物質の重量を増加させる必要がある。
上述したように電極の単位面積当りの正極活物質1及び負極活物質2の重量を増加させると、集電体3a、3b表面に正極活物質1及び負極活物質2を厚く形成することになり、集電体3a、3bの表面近傍だけではなく、集電体3a、3bの表面から離れた部分にも正極活物質1及び負極活物質2が形成される。その結果、電極内部での電気的抵抗成分が増大する。このことが原因となり、リチウムイオン二次電池の負荷特性が劣化する。しかしながら、導電材と結着材と正極活物質1の混合体の電気抵抗率を1Ωcm以下にすることにより、蓄電用途に対して実用的な負荷特性を有するリチウムイオン二次電池を得ることができる。又、導電材と結着材と正極活物質1の混合体の電気抵抗率が0.1Ωcm以上であれば、正極電極と負極電極が短絡した際に流れる短絡電流が抑制され、安全性が確保できる。更に、正極電極及び負極電極内部の空隙率の値が40%から80%であれば、蓄電用途に対して実用的な負荷特性を有するリチウムイオン二次電池を得ることができる。
このように、単位面積当りの活物質の重量を増加させ、電極の単位面積当りの容量を増やせば、電極を積層数や捲回数を多くする必要がなく、少ない電極を用いて大容量のリチウムイオン二次電池を構成できるので、放熱性に優れ、電池内部で発生した熱が速やかに拡散して外部に放出される。このため、短絡などの異常時においても、発火が抑制され、安全性が向上する。
以下において、本発明の実施形態について詳細に説明する。上述したように、図1に示すようなセパレータ4介して正極1枚と負極1枚から構成されるリチウムイオン二次電池において、単位面積当りの容量が10mAh/cm2より小さいと、5Ah以上の電池を作成する際、必要となる電極の面積が500cm2より大きくなり、大面積のリチウムイオン電池となってしまう。このため、電池を小型化するためには、電極の積層又は捲回を多く行う必要があるために、製造工程が煩雑化し生産効率が悪くなるばかりでなく、リチウムイオン二次電池の放熱特性も悪くなる。又、単位面積あたりの容量が50mAh/cm2より大きいと、充放電に伴う単位面積あたりの電流量が大きくなるとともに、電極の抵抗成分が増大して電池の分極が大きくなるために、リチウムイオン二次電池の放電負荷特性が極端に劣化する。よって、電極の単位面積あたりの容量としては10mAh/cm2以上50mAh/cm2以下であることが好ましい。尚、この値は、図1に示すように、セパレータ4を介して1枚の正極電極と1枚の負極電極が対向して配置された構造のリチウムイオン二次電池に関するものであり、これ以外の構造のリチウムイオン二次電池ついては、後述する。
(正極及び負極)
本発明におけるリチウムイオン二次電池の正極は、正極活物質1である遷移金属酸化物あるいはリチウム遷移金属酸化物の粉末と、導電剤と、結着剤と、場合によっては固体電解質とを、混合して形成される。
正極活物質1であるリチウム遷移金属酸化物としては、リチウム酸コバルト(LixCoO2:0<x<2)、リチウム酸ニッケル(LixNiO2:0<x<2)、リチウム酸ニッケルコバルト複合酸化物(Lix(Ni1-yCoy)O2:0<x<2,0<y<1)、リチウム酸マンガン(LixMn24:0<x<2)、LiFePO4などがある。これらの中で、LiFePO4は原料に大量に存在する鉄を用いており、原料の供給は容易であり好ましい。
又、正極電極の電子伝導性を向上させるために、導電剤を使用する。導電剤にはアセチレンブラック、グラファイト粉末などの炭素材料や、金属粉末、導電性セラミックスが用いられる。結着剤には、ポリテトラフルオロエチレンやポリフッ化ビニリデンなどのフッ素系ポリマー、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系ポリマーなどが用いられる。これらの混合比は、正極活物質1であるリチウム遷移金属酸化物100重量部に対して、導電剤が10重量部より少ないと正極電極の抵抗率が1Ωcmを超え、50重量部より大きいと正極電極の抵抗率が0.1Ωcmより小なり、好ましくない。又、正極電極は集電体3aに正極活物質1と導電体と結着材を塗りこみことによって構成されており、このため、導電剤が50重量部より大きいと、その結果、正極電極内で正極活物質1の占める割合が減少して容量が小さくなり、好ましくない。よって、導電剤を10重量部以上50重量部以下とする。尚。本明細書において、「重量部」とは、正極活物質1の重量に対する重量比を、%表示で表した値とする。
又、結着剤については、1重量部より少ないと、結着能力がなくなってしまい、電極が構成できなくなる。又、結着剤が30重量部より大きいと、正極電極の抵抗率が1Ωcmを超え、且つ、正極電極内の正極活物質1の占める量が減少して容量が小さくなり好ましくない。よって、結着材を1重量部以上30重量部以下とする。
本発明におけるリチウムイオン二次電池の負極は、負極活物質2と、導電剤と、結着剤とを、混合して形成される。
上述した負極活物質2としては、金属リチウム、リチウムアルミニウムなどのリチウム合金や、リチウムイオンを挿入・脱離できる物質、例えば、ポリアセチレン、ポリチオフェン、ポリパラフェニレンなどの導電性高分子、熱分解炭素、触媒の存在下で気相分解された熱分解炭素、ピッチ、コークス、タールなどから焼成された炭素、セルロース、フェノール樹脂などの高分子を焼成して得られる炭素、天然黒鉛、人造黒鉛、膨張黒鉛等の黒鉛材料、リチウムイオンを挿入・脱離反応しうるWO2及びMoO2などの物質単独又はこれらの複合体を用いることが出来る。これらの中でも、熱分解炭素、触媒の存在下で気相分解された熱分解炭素、ピッチ、コークス、タールなどから焼成された炭素、セルロース、フェノール樹脂などの高分子を焼成して得られる炭素、天然黒鉛、人造黒鉛、膨張黒鉛などの炭素材料が好ましい。必要であるならば、負極電極の伝導性を向上させるために、導電剤を使用しても構わない。導電剤にはアセチレンブラック、グラファイト粉末等の炭素材料や、金属粉末、導電性セラミックスを用いられる。結着剤にはポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素系ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系ポリマーなどを用いられる。これらの混合比は、負極活物質を100重量部として、導電剤を1重量部以上50重量部以下、結着剤を1重量部以上50重量部以下とする。
これらの正極活物質1又は負極活物質と、導電剤及び結着剤などから成る正負の電極材料をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に溶かしスラリー状にするか、又は、電極材料を熱で溶かすことにより、これを集電体3a、3bの空孔部に充填して電極を形成する。この電極を構成する集電体3a、3bには金属メッシュ、金属不繊布などの導電体が使用される。集電体3a、3bに板状の金属箔を用いると、集電体3a、3b表面と活物質との距離が大きくなる部分は生じるために好ましくなく、三次元的な構造をもつもの、例えば、金属不織布や発砲状の金属、あるいは、ハニカム状のものが好ましい。
このような電極を作製する際、正極にはアルミニウムから成る集電体3aを用いることが好ましい。一方、負極には銅かニッケルから成る集電体3bを用いることが好ましい。又、活物質と集電体3a、3bの平均距離が大きくならないように、三次元構造の金属多孔体である集電体3a、3b中の孔の大きさは5mm以下であることが好ましい。又、集電体3a、3bの空隙率が50%未満であると、活物質の充填量が低下し、空隙率が98%以上であると、物理的な強度が足らなくなり、形状の維持が困難になる。よって、集電体3a、3bの空隙率は50%以上か98%以下が好ましい。
更に、この後、電極を所望の厚みまで圧縮することもできる。圧縮後の電極内部の空隙率が40%未満であると電極に含まれる電解質6の体積が小さいため、電解質6上での分極成分が大きくなりリチウムイオン二次電池の分極が大きくなり、結果、リチウムイオン二次電池の負荷特性が悪くなる。80%より大きいと電池のエネルギー密度が低下するので好ましくない。よって、圧縮後の電極内部の空隙率は40%以上80%以下であることが好ましい。
(セパレータ)
セパレータ4としては、ポリエチレンあるいはポリプロピレンから形成された多孔質材料が使用される。又は、不織布を用いても構わない。このセパレータ4に用いられる材質としては電解質6中に含まれる有機溶媒に対して溶解したり膨潤しないものが適しており、例えば、ポリエステル系ポリマー、ポリオレフィン系ポリマー、エーテル系ポリマー、又は、ガラスなどの無機材料が好ましい。
(電極及びセパレータの積層)
上述したように作製した正極と負極の間にセパレータ4を挟んで積層する(図1参照)。又、このような構成のリチウムイオン二次電池の変形例として、図2のように、1枚の正極の両側双方にセパレータ4を介して2枚の負極が配置されているものとしても構わない。又、図3のように、1枚の負極の両側双方にセパレータ4を介して2枚の正極が配置されているものとしても構わない。
又、正極1枚と負極2枚でリチウムイオン二次電池を構成する場合、電池として動作する際、負極の単位面積当りの容量を正極の単位面積当りの容量の1/2とする必要がある。このような場合、正極電極の電極単位面積当たりの容量は10mAh/cm2以上50mAh/cm2以下が好ましく、負極電極の電極単位面積当たりの容量は5mAh/cm2以上25mAh/cm2以下が好ましい。又、更に、正極2枚と負極1枚でリチウムイオン二次電池を構成する場合、電池として動作する際、正極の単位面積当りの容量を負極の単位面積当りの容量の1/2とする必要がある。このような場合、負極電極の電極単位面積当たりの容量は10mAh/cm2以上50mAh/cm2以下が好ましく、正極電極の電極単位面積当たりの容量は5mAh/cm2以上25mAh/cm2以下が好ましい。
このように、作製するリチウムイオン二次電池の正極又は負極の単位面積当りの電気容量を10mAh以上50mAh以下、あるいは、5mAh以上25mAh以下とする具体的方法を、以下に説明する。電池に用いる活物質の単位重量あたりの容量は、通常、mAh/gという単位で表記される。これは活物質1g当たりにどれだけの容量を持っているかを示したものである。即ち、例えば正極電極において単位面積当りの電気容量が10mAh以上の容量の電極を構成するには、10mAhを単位重量mAh/gで除することにより、必要な活物質の重量を算出することができる。この活物質の単位重量当りの容量は、計算上導かれる理論容量ではなく、実際に電池中で駆動させる容量である必要がある。例えば、正極活物質としてLiCoO2を用いる場合、その理論容量は約275mAh/gとなるが、設計する際、約140mAh/gとする。この場合、単位面積当りの電気容量が10mAh以上の電極に必要な活物質量は、上述したように計算すると、約71mgとなる。
又、上述した構成のリチウムイオン二次電池の場合、正極1枚と負極1枚とから構成されるリチウムイオン二次電池(図1参照)と比較して、構成する電極数は多くなるが、正負極いずれかの電極が薄くするので、負荷特性が若干向上する。特に、リチウムイオン二次電池として動作する際の負極の単位面積当りの容量が正極の単位面積当りの容量の1/2である場合、即ち、1枚の正極の両面に2枚の負極を配置した場合においては(図2参照)、負極側の抵抗成分が減少するので、充電時の金属リチウムの析出が抑制される。
このようにして電極を積層してリチウムイオン二次電池を作製する際、積層する電極枚数としては全部で3枚以下、即ち、1枚の正極に対して2枚の負極を用いる、又は、1枚の負極に対して2枚の正極を用いること、が好ましい。即ち、積層される電極枚数が3枚より多くなると、集電体同士の電気接続をとるための溶接作業が必要となる場合や、積層する電極枚数が増えるために位置合わせなどの工程が必要となり場合が発生し、製造効率が低下する。又、正極と負極間に配置するセパレータの積層枚数も増加するので、熱の拡散速度が遅くなり、放熱特性が悪化し、好ましくない。
又、このようなリチウムイオン二次電池において、正極と負極の容量比は1以上1.5以下とすることが好ましい。尚、本明細書において、「容量比」とは、リチウムイオン二次電池が電池として動作しない状態において、電池内部での正極の総容量(設計値)に対する電池内部での負極の総容量(設計値)の比として、定義される。容量比を1未満とすると、負極の設計容量値より正極の設計容量値の方が大きく、正極に含まれるリチウムイオンが多くなり、その結果、充電時に正極から負極に移動するリチウムイオンが負極に入りきらなくなり、一部のリチウムイオンが金属リチウムとして負極に析出する恐れがある。金属リチウムとして析出したリチウムは充放電反応に関与しなくなり、結果、電池容量の低下を引き起こすので好ましくない。又、容量比が1.5より大きくすると、負極の設計容量値が正極の設計容量値より大きくなり、電池として動作する際、使用される負極電極の体積割合が小さくなり、結果、充電時に正極から負極に移動するリチウムイオンが負極に入りきらないことはなく、金属リチウムが析出することはないが、負極電極において充放電反応に寄与しない部分が占める割合が多くなり、好ましくない。
(電解質及び電解質塩)
正極側および負極側、又、これらの間にある電解質6を構成する有機溶媒として、環状カーボネート類、鎖状カーボネート類、ラクトン類、環状エーテル類、エーテル類、エステル類、アミド類、リン酸エステル類などが用いられる。又、これら上述の有機溶媒の内、1種づつ、又は2種類以上を組み合わせて使用しても構わない。
このような有機溶媒に溶解する電解質塩としては、過塩素酸リチウム、ホウフッ化リチウム、ヘキサフルオロリン酸リチウム、6フッ化砒素リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、ハロゲン化リチウム、塩化アルミン酸リチウムなどのリチウム塩が用いられる。又、これらの内、少なくとも1種類以上のものを用いても構わない。又、電解質6の塩濃度は、1.0mol/l未満とすると、電解質6中において電荷を運ぶキャリア濃度が低くなるため、電解質6の抵抗が高くなる。又、電解質6の塩濃度が3.5mol/lより大きくなると塩自体の解離度が低くなり、電解質6中のキャリア濃度が上がらない。このため、本実施形態における電解質6の塩濃度は1.0mol/l以上3.5mol/l以下が好ましく、より好ましくは1.0mol/l以上2.75mol/l以下である。
更に、電解質6として固体状の電解質である固体電解質を用いても構わない。この固体電解質は、上述の有機溶媒にモノマーなどを混合し、架橋反応又は重合反応させて固体化することで形成できる。この際、混合するモノマーとして、エチレンオキシド、プロピレンオキシドなどを用いても構わない。これらモノマーは、1種または2種類以上を組み合わせて使用しても構わない。又、有機溶媒に対するモノマーの量は、少なすぎると固体化が難しく、多すぎるとリチウムイオンの伝導性が阻害されるので、体積分率で1%以上50%以下が好ましい。
このような固体電解質を作製する際、有機溶媒とモノマーとの架橋反応又は重合反応を促進させるための開始剤を添加しても構わない。この開始剤として、アゾイソブチロニトリルやベンゾイルパアオキサイドなどを用いて構わない。又、これら開始剤は、1種類又は2種類以上を組み合わせて使用しても構わない。
又、このような固体電解質は、ポリフッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル等のポリマーを1種類又は2種類以上混合し、テトラヒドロフラン、N−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に溶解させてキャストした後に乾燥などにより溶剤を除去したものに、上述した有機溶媒を含浸させることによっても、作製できる。又、上述した有機溶媒にポリアクリロニトリル、メチルアクリレート、あるいはビニルアセタートなどを混合し加熱させることにより重合させて固体化することでも、固体電解質は作製できる。
又、上述した電解質中に水分が含まれていると、電池の充放電時に水分の分解などの副反応が生じ、その結果、電池自体の効率低下やサイクル特性の劣化を招いたり、電池内にガスが発生するなどの問題点が生ずる。このため、電解質の溶媒の水分は極力少なくする必要があり、電解質の溶媒を、モレキュラーシーブ、アルカリ金属、アルカリ土類金属、水素化カルシウムなどのアルカリ金属の水素化物、又は、活性アルミニウムなどを用いて脱水しても構わない。この溶媒に含有される水分濃度(重量濃度)は、1000ppm以下、好ましくは100ppm以下とする。尚、1ppmは0.0001%とする。
(外装材)
上述したように製造した正極電極及び負極電極を積層し、外装材5(電池容器)の内部に挿入した後に、電解質を含浸させて容器を封口して、リチウムイオン二次電池が製造される。又、正極電極及び負極電極に電解質6を含浸する前に、正極電極及び負極電極の水分を取り除く事が好ましい。水分除去の方法としては加熱や減圧乾燥などの方法があるが、これ以外の方法でも構わない。外装材5の材質は限定されるものではなく、金属やアルミラミネート樹脂などを用いても構わない。
以下に、本実施形態において作製したリチウムイオン二次電池の実施例1〜実施例5及び比較例1〜比較例6における試験・評価結果について説明する。尚、実施例1〜5及比較例1〜6に用いられた材料などの一覧を図4に示す。
以下の手順に従って本実施例のリチウム電池を作製した。まず、正極活物質1としてLiFePO4を用い、正極活物質1と導電剤とを結着剤とを混合した。又、正極の導電剤(以下、正極導電剤)の重量部の値は10である。この正極活物質1と導電剤とを結着剤とを混合した混合物をN−メチル−2−ピロリドン溶剤に溶かしスラリー状にし、これを発泡状の正極集電体3aに注入を行い、溶媒を除去するために60℃にて乾燥した後に、1000kg/cm2の圧力でプレスを行った。このように作製した1枚の正極電極を、33cm×33cmの大きさに切断した。
負極活物質2として、一般的に結晶性の良い天然黒鉛を用い、負極活物質2と結着剤を混合し、この混合物をN−メチル−2−ピロリドン溶剤に溶かしスラリー状にし、これを発泡状の負極集電体3bに注入し乾燥した後に、1000kg/cm2の圧力にてプレスを行った。このように作製した1枚の負極電極を、33.5cm×33.5cmの大きさに切断した。又、更に、上述した容量比は1とする。又、負極表面は非晶質の黒鉛であるものとする。
このように作製した本実施例のリチウムイオン二次電池の空隙率と電極の抵抗率は、図5に示すように、正極電極及び負極電極の空隙率は40%、正極の抵抗率は1Ωcmであり、負極の抵抗率は0.5Ωcmであった。尚、正極電極及び負極電極の空隙率は、電極の体積とそれぞれの部材の理論密度とから、計算した。又、抵抗率は上述の正極あるいは負極のペーストを集電体3a、3bに注入せずに、1cm×1cm×0.5cmの大きさになるように整形乾燥した後に、直流4端子法によって抵抗率を求めた。
この1枚の正極電極と1枚の負極電極とが電気的に接触しないように多孔質ポリエチレンから成るセパレータ4を挟み、長方形の2枚のアルミラミネート樹脂を用いて3辺をシールして袋状の外装材5(電池容器)としたものに、挿入した。又、アルミラミネート樹脂でシールをしなかった残りの1辺を開口部とした。その後、この正極電極及び負極電極、とセパレータ4が挿入されたアルミラミネート樹脂から成る外装材5を減圧チャンバーに挿入し、減圧しながら100℃の熱を加えながら乾燥を行った。尚、乾燥温度は12時間とした。乾燥が終了した後、ドライボックス内にて電解質6を電極に十分にしみわたる量を注入し、外装材5の開口部をシールすることにより、図1に示すような本実施例のリチウムイオン二次電池を作製した。このように作製したリチウムイオン二次電池を試験した。この試験及び試験結果については、後述する。
本実施例のリチウムイオン二次電池は、負極電極を2枚作製し、1枚の正極電極の両側双方にセパレータ4を介して、2枚の負極電極を配置する構成とする。これ以外の正極電極及び負極電極の作製方法などは実施例1と同様なので、詳細な説明は実施例1を参照するものとして省略する。即ち、本実施例のリチウムイオン二次電池は、図2に示すような構成のリチウムイオン二次電池である。このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様に試験した。この試験及び試験結果については、実施例1と同様、後述する。
本実施例のリチウムイオン二次電池は、正極電極を2枚作製し、1枚の負極電極の両側双方にセパレータ4を介して、2枚の正極電極を配置する構成とする。これ以外の正極電極及び負極電極の作製方法などは実施例1と同様なので、詳細な説明は実施例1を参照するものとして省略する。即ち、本実施例のリチウムイオン二次電池は、図3に示すような構成のリチウムイオン二次電池である。このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様に試験した。この試験及び試験結果については、実施例1と同様、後述する。
本実施例のリチウムイオン二次電池は、正極活物質1としてLiMn24を用い、又、負極活物質2として人造黒鉛の一種であるMCMB(Meso Carbon Micro Beads)を用いた。又、正極導電剤の重量部の値は50であり、正極電極及び負極電極の空隙率は80%で、正極の抵抗率は0.1Ωcmであり、負極の抵抗率は0.05Ωcmであった。又、更に、容量比は1.5とする。これ以外の作製方法などについては実施例1と同様なので、詳細な説明は実施例1を参照するものとして省略する。即ち、本実施例のリチウムイオン二次電池は、図1に示すような構成のリチウムイオン二次電池である。このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様に試験した。この試験及び試験結果については、実施例1と同様、後述する。
本実施例のリチウムイオン二次電池は、正極活物質1としてLiCo24を用い、正極活物質と導電剤とを結着剤とを混合した混合物をN−メチル−2−ピロリドン溶剤に溶かしスラリー状にし、これをハニカム状の正極集電体3aに注入を行い、又、負極活物質2としてMCMBを用い、負極活物質と結着剤を混合し、この混合物をN−メチル−2−ピロリドン溶剤に溶かしスラリー状にし、これをハニカム状の負極集電体3bに注入して、負極電極を2枚作製した。即ち、1枚の正極電極の両側にセパレータ4を介して、2枚の負極電極を配置する構成とする。即ち、本実施例のリチウムイオン二次電池は、図2に示すような構成のリチウムイオン二次電池である。又、正極導電剤の重量部の値は50であり、正極電極及び負極電極の空隙率は80%で、正極の抵抗率は0.1Ωcmであり、負極の抵抗率は0.05Ωcmであった。又、更に、容量比は1.5とする。これ以外の作製方法などについては実施例1と同様なので、詳細な説明は実施例1を参照するものとして省略する。このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様に試験した。この試験及び試験結果については、実施例1と同様、後述する。
比較例1
本比較例のリチウムイオン二次電池は、2枚の正極電極と3枚の負極電極を作製し、セパレータを間に介して、負極電極/正極電極/負極電極/正極電極/負極電極、の順に配置する構成とする。これ以外の正極電極及び負極電極の作製方法などは実施例1と同様なので、詳細な説明は実施例1を参照するものとして省略する。このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様に試験した。この試験及び試験結果については、実施例1と同様、後述する。
比較例2
本比較例のリチウムイオン二次電池は、正極活物質1としてLiMn24を用い、又、負極活物質2としてMCMBを用いた。又、正極導電剤の重量部の値は50であり、正極電極及び負極電極の空隙率は80%で、正極の抵抗率は0.1Ωcmであり、負極の抵抗率は0.05Ωcmであった。又、更に、容量比は1.5とする。これ以外の作製方法や構造などについては実施例1と同様なので、詳細な説明は実施例1を参照するものとして省略する。即ち、本比較例のリチウムイオン二次電池は、図1に示すような構成のリチウムイオン二次電池である。このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様に試験した。この試験及び試験結果については、実施例1と同様、後述する。
比較例3
本比較例のリチウムイオン二次電池は、正極導電剤の重量部の値は5であり、正極の抵抗率は1.5Ωcmであり、負極の抵抗率は0.75Ωcmであった。これ以外の正極電極及び負極電極の作製方法や構造などは実施例1と同様なので、詳細な説明は実施例1を参照するものとして省略する。即ち、本比較例のリチウムイオン二次電池は、図1に示すような構成のリチウムイオン二次電池である。このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様に試験した。この試験及び試験結果については、実施例1と同様、後述する。
比較例4
本比較例のリチウムイオン二次電池は、正極導電剤の重量部の値は60であり、正極の抵抗率は0.05Ωcmであり、負極の抵抗率は0.025Ωcmであった。これ以外の正極電極及び負極電極の作製方法や構造などは実施例1と同様なので、詳細な説明は実施例1を参照するものとして省略する。即ち、本比較例のリチウムイオン二次電池は、図1に示すような構成のリチウムイオン二次電池である。このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様に試験した。この試験及び試験結果については、実施例1と同様、後述する。
比較例5
本比較例のリチウムイオン二次電池は、容量比が0.9とする。これ以外の正極電極及び負極電極の作製方法や構造などは実施例1と同様なので、詳細な説明は実施例1を参照するものとして省略する。即ち、本比較例のリチウムイオン二次電池は、図1に示すような構成のリチウムイオン二次電池である。このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様に試験した。この試験及び試験結果については、実施例1と同様、後述する。
比較例6
本比較例のリチウムイオン二次電池は、正極電極を作製する際のプレスする圧力が3000kg/cm2、負極電極を作製する際のプレスする圧力が3000kg/cm2であった。又、正極電極及び負極電極の空隙率は30%であった。これ以外の正極電極及び負極電極の作製方法や構造などは実施例1と同様なので、詳細な説明は実施例1を参照するものとして省略する。即ち、本比較例のリチウムイオン二次電池は、図1に示すような構成のリチウムイオン二次電池である。このように作製したリチウムイオン二次電池を実施例1と同様に試験した。この試験及び試験結果については、実施例1と同様、後述する。
上述の実施例1〜実施例5と、比較例1〜比較例6で得られたリチウムイオン二次電池に対する試験及び試験結果について、以下に説明する。これら作製された電池に対して、以下の条件で充放電試験を行った。まず、充電は1Aの定電流で行い、24時間以内に、電池電圧が4.2Vに到達した場合は、電池電圧が4.2Vを超えないように電流を減衰させ、電流値が100mAに到達した時点で充電完了とする。24時間以内に電池電位が4.2Vに到達しない場合は、24時間が経過した時点で充電完了とする。又、放電については、充電完了後に1Aの定電流にて放電を行った。電池電位が2.5Vとなった時点で、放電完了とし、このときの放電容量を電池の初期容量(単位:Ah)1Cとする。
このようにして放電が完了したリチウムイオン二次電池を、上述した条件と同じ条件で充電する。放電については、充電が完了したリチウムイオン二次電池を、次は初期容量の1/10の値の電流値(0.1C)で電池電位が2.5Vとなった時点で、放電完了とし、そのときの放電容量(単位:Ah)を測定する。
このようにして、放電電流が、初期容量の1/10の電流値(0.1C)、初期容量の2/10の電流値(0.2C)、初期容量の3/10の電流値(0.3C)それぞれの場合において、放電容量を測定した。
又、上述した条件と同じ条件で充電を行い、引き続き放電を0.1Cで行った。この充放電を100回繰り返し、リチウムイオン二次電池の放電容量について、1回目と100回目を比較しサイクル性能の試験も実施した。尚、この1回目と100回目の放電容量比が高いほど、サイクル特性が良好であることを示す。図6にこれらの試験結果を示す。更に、上述した条件と同じ条件で充電を行い、充電完了後にリチウムイオン二次電池の正極端子と負極端子を短絡させる短絡試験を実施した。その結果を図7に示す。
実施例1〜実施例5のリチウムイオン二次電池は、図6に示すように、初期容量に対して、0.1C、0.2C及び0.3Cで放電したときの放電容量がすべて80%以上と、放電電流を増加させた場合においても放電容量の低下が少なく、良好な放電負荷特性を示している。又、サイクル特性に関しても、100回充放電を繰り返したときの放電容量が1回目の放電容量の94%以上と、良好なサイクル特性のリチウムイオン二次電池が得られた。
又、図6に示すように、比較例1のリチウムイオン二次電池は、電極の単位面積当りの容量が正極及び負極ともに2.5mAh/cm2しかなく、積層する電極枚数を合計5枚の構成とすることにより、初期容量5Ahが得られている。この比較例1のリチウムイオン二次電池は、図7に示すように、短絡試験の結果、電池が破裂した。これは、積層された電極枚数が多く、短絡時に電池内部で発生した熱が十分に拡散、放熱されなかったためと考えられる。
又、比較例2のリチウムイオン二次電池は、図6に示すように、初期容量55.8Ahに対して、0.2Cで放電したときの放電容量が43.5Ah(初期容量に対する比:78%)、0.3Cで放電したときの放電容量が32.5Ah(初期容量に対する比:58%)と、放電電流を増加させたときの放電容量の低下が著しく、放電特性が悪化している。これは、単位面積当りの正極容量及び単位面積当りの負極容量双方の値が55.8mAh/cm2と、50mAh/cm2より大きいためと考えられる。
又、比較例3のリチウムイオン二次電池は、図6に示すように、初期容量10.2Ahに対して、0.2C及び0.3Cで放電したときの放電容量が、それぞれ、7.3Ah(初期容量に対する比:71.6%)及び5.2Ah(初期容量に対する比:51%)となり、放電容量が非常に低下している。これは、図5に示すように、正極電極中の抵抗率が1.5Ωcmと実施例1〜実施例5のリチウムイオン二次電池の正極の抵抗率(0.1Ωcm〜1Ωcm)と比較して、大きいためと考えられる。
又、図6に示すように、比較例4のリチウムイオン二次電池は、初期容量11.5Ahに対して、0.1C、0.2C、0.3Cで放電させたときの放電容量が、それぞれ、10.6Ah(初期容量に対する比:92.5%)、9.3Ah(初期容量に対する比:81.3%)及び9.7Ah(初期容量に対する比:85%)と、実施例1〜実施例5と比較しても、特に放電負荷特性が悪くて大きく放電容量が減少しているわけではない。ところが、図7に示すように、短絡試験を行った結果、このリチウムイオン二次電池は破裂した。これは、図5に示すように、正極の抵抗率が0.05Ωcm及び負極の抵抗率が0.025Ωcmと非常に小さく、正極と負極を短絡させた際に大電流が流れたためと考えられる。
又、図6に示すように、比較例5のリチウムイオン二次電池は、初期容量11Ahに対して、0.1C、0.2C、0.3Cで放電させたときの放電容量が、それぞれ、10.2Ah(初期容量に対する比:92.6%)、9.4Ah(初期容量に対する比:85.2%)及び9.2Ah(初期容量に対する比:83%)と、実施例1〜実施例5と比較すると、特に放電負荷特性が悪くて大きく放電容量が減少しているわけではない。ところが、サイクル試験を実施した結果、100回充放電を繰り返したときの放電容量が1回目の放電容量の72.3%以上と低い値となった。これは、図4に示すように容量比が0.9と1より小さく、即ち、正極の容量に対して負極の容量が少ないために、負極に金属リチウムが析出してしまったためと考えられる。
又、比較例6のリチウムイオン二次電池については、図6に示すように、初期容量10.1Ahに対して、0.1C、0.2C、0.3Cで放電させたときの放電容量は、それぞれ、10.0Ah(初期容量に対する比:99.4%)、7.5Ah(初期容量に対する比:74.3%)及び3.2Ah(初期容量に対する比:32%)と、実施例1〜実施例5と比較すると、大きく放電容量が減少しており、放電負荷特性が悪い結果となった。これは、正極電極及び負極電極をプレスしたときの圧力が3000kg/cm2と大きいため、図5に示すように、正極電極及び負極電極双方の空孔率が30%と低く、電池内部の抵抗が上昇したためと考えられる。
このように実施例1〜実施例5において、初期容量が5Ah以上と大容量であるとともに、良好な放電負荷特性及びサイクル特性を有するリチウムイオン二次電池が容易に得られた。
本発明の実施例1、実施例4におけるリチウムイオン二次電池の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施例2、実施例5におけるリチウムイオン二次電池の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施例3におけるリチウムイオン二次電池の構成を示す概略断面図である。 実施例1〜実施例5及び比較例1〜比較例6におけるリチウムイオン二次電池に用いられた材料などを示す一覧図である。 実施例1〜実施例5及び比較例1〜比較例6におけるリチウムイオン二次電池の空隙率及び抵抗率の一覧図である。 実施例1〜実施例5及び比較例1〜比較例6におけるリチウムイオン二次電池の放電負荷特性試験及びサイクル特性試験などの試験結果である。 実施例1〜実施例5及び比較例1〜比較例6におけるリチウムイオン二次電池の短絡試験結果である。
符号の説明
1 正極活物質
2 負極活物質
3a 集電体
3b 集電体
4 セパレータ
5 外装材
6 電解質

Claims (15)

  1. 正極活物質と導電剤と結着剤と集電体から成る1枚の正極電極と、負極活物質と導電剤と結着剤と集電体から成る1枚の負極電極と、電解質塩を含む電解質と、を備え、且つ、電池容量が5〔Ah〕以上であるリチウムイオン二次電池であって、
    前記正極活物質と前記導電剤と前記結着剤との混合体の電気抵抗率が0.1Ωcm以上1Ωcm以下であり、且つ、前記正極電極及び前記負極電極それぞれの電極において、一方の極性の電極と対向している面の任意の1cm2の正方形を底面とし、当該正方形を含む電極の厚みを高さとする直方体当りの電気容量が10mAh以上50mAh以下であることを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  2. 正極活物質と導電剤と結着剤と集電体から成る1枚の正極電極と、負極活物質と導電剤と結着剤と集電体から成る2枚の負極電極と、電解質塩を含む電解質と、を備え、正極電極の両側に負極電極が配置され、且つ、電池容量が5〔Ah〕以上であるリチウムイオン二次電池であって、
    前記正極活物質と前記導電剤と前記結着剤との混合体の電気抵抗率が0.1Ωcm以上1Ωcm以下であり、且つ、前記正極電極において、前記負極電極と対向している面の任意の1cm2の正方形を底面とし、前記正極電極の厚みを高さとする直方体当りの電気容量が10mAh以上50mAh以下であり、且つ、前記負極電極において、前記正極電極と対向している面の任意の1cm2の正方形を底面とし、前記負極電極の厚みを高さとする直方体当りの電気容量が5mAh以上25mAh以下であることを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  3. 正極活物質と導電剤と結着剤と集電体から成る2枚の正極電極と、負極活物質と導電剤と結着剤と集電体から成る1枚の負極電極と、電解質塩を含む電解質と、を備え、負極電極の両側に正極電極が配置され、且つ、電池容量が5〔Ah〕以上であるリチウムイオン二次電池であって、
    前記正極活物質と前記導電剤と前記結着剤との混合体の電気抵抗率が0.1Ωcm以上1Ωcm以下であり、且つ、前記正極電極において、前記負極電極と対向している面の任意の1cm2の正方形を底面とし、前記正極電極の厚みを高さとする直方体当りの電気容量が5mAh以上25mAh以下であり、且つ、前記負極電極において、前記正極電極と対向している面の任意の1cm2の正方形を底面とし、前記負極電極の厚みを高さとする直方体当りの電気容量が10mAh以上50mAh以下であることを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  4. 前記正極電極及び前記負極電極の空隙率が40%以上80%以下であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
  5. 前記正極電極に含まれる前記導電剤の重量が、前記正極活物質の重量の10%以上50%以下であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
  6. 前記正極電極に含まれる前記結着剤の重量が、前記正極活物質の重量の1%以上30%以下であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
  7. 前記負極電極に含まれる前記導電剤の重量が、前記負極活物質の重量の1%以上50%以下であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
  8. 前記負極電極に含まれる前記結着剤の重量が、前記負極活物質の重量の1%以上50%以下であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
  9. 前記集電体が、複数の空孔を備える三次元構造の金属多孔体であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
  10. 前記集電体を構成する前記金属多孔体の空孔の大きさが5mm以下であることを特徴とする請求項9に記載のリチウムイオン二次電池。
  11. 前記集電体が、ハニカム形状の金属体であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
  12. 前記電解質に含まれる前記電解質塩の濃度が1.0mol/l以上3.5mol/l以下であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
  13. 前記正極活物質がLiFeO4であることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
  14. 前記負極活物質が結晶性の良い黒鉛を備えることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
  15. 前記負極電極の表面が非晶質の黒鉛で覆われることを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
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